JPH0422886B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0422886B2 JPH0422886B2 JP62266632A JP26663287A JPH0422886B2 JP H0422886 B2 JPH0422886 B2 JP H0422886B2 JP 62266632 A JP62266632 A JP 62266632A JP 26663287 A JP26663287 A JP 26663287A JP H0422886 B2 JPH0422886 B2 JP H0422886B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fat emulsion
- vitamin
- fat
- emulsion
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明はビタミンK2含有脂肪乳剤に関し、特
に投与時にシヨツク等の副作用を軽減した静脈注
射用のビタミンK2含有脂肪乳剤に関する。 (従来の技術と問題点) ビタミンK2は脂溶性ビタミンの一種であり、
一般名メナテトレノン(menatetrenone)と呼ば
れ、数種の血液凝固因子の活性化過程に関与し、
生体の止血機構を賦活して生理的に止血作用を発
現する物質であり、薬効的には低プロトロンビン
血症改善作用、止血機構賦活作用薬物として経口
的あるいは静脈内投与または筋注射製剤としてす
でに実際の治療に使用されている物質である。 ところで、ビタミンK2は前記する如く、脂溶
性ビタミンの一種であるため、これを注射用製剤
として水溶化するには、非イオン系界面活性剤、
たとえばHCO−60(日光ケミカル株式会社製)を
用いている。しかしながら、所望の注射用製剤と
するには多量のHCO−60を必要とし、その結果、
人体に投与した場合にはHCO−60に起因するヒ
スタミン様物質の遊離を招き、時としてシヨツク
等の好ましからざる副作用を起すことがあり、最
近の行政指導としては注射用製剤に用いられてい
るHCO−60の使用を回避する手段が採られてい
る。 このように従来のHCO−60を用いて水溶化し
たビタミンK2含有注射用製剤に代る副作用のな
い新しい製剤の実用化が望まれているものの、い
まだ所望の製剤化がなされていないのが現状下で
ある。 ところで本発明者らは、これまである種の脂溶
性薬物を脂肪乳剤(lipid emulsion)の脂肪粒子
(lipid particle)中に溶解して投与する方法を開
発し、たとえば消炎、鎮痛作用を有する4−ビフ
エニリル酢酸系化合物を脂肪粒子中に含有させた
脂肪乳剤を提供し、かかる脂肪乳剤がこれまでに
みられる注射製剤に代る新しい製剤になり得るこ
とを確認して来ている。この製剤は脂肪粒子がリ
ポソームと同様に、網内系に取り込まれる性質を
利用したもので、この脂肪粒子に脂溶性の薬物を
溶解し投与すると、該脂肪粒子がドラツグキヤリ
アとなつて薬物が特定の部位に選択的に移行し、
そこで集中的に薬効が発揮されるもので、有力な
薬物投与法として各方面から注目されている。 本発明者らもこの特異的脂肪乳剤に着目し、ビ
タミンK2を脂肪乳剤化し投与すれば、薬物が効
率よく網内系に取り込まれ、所望の薬効を発現す
るとともに、HCO−60を用いた場合に散見され
るシヨツク等の副作用が全く認められない製剤と
なり得ることを新規に見い出し、本発明を完成す
るに至つた。 (発明の構成) すなわち本発明は、ビタミンK2を必須成分と
して含有し、平均粒子径が1.0ミクロン以下であ
ることを特徴とする脂肪乳剤、に関する。 本発明の脂肪乳剤は通常の脂肪乳剤の脂肪粒子
中に上記ビタミンK2を導入することによつて調
製され、例えば、ビタミンK2を脂肪乳剤基剤に
溶解させ、乳化剤を用いて水中に分散させ水中油
型乳剤とすることによつて容易に製造することが
できる。 しかして、本発明の脂肪乳剤の調製に際して使
用しうる脂肪乳剤基剤としては、従来からいわゆ
る脂肪乳剤の調製に際して通常用いられている製
薬学的に許容されうる任意の油脂類が包含され、
具体的には、大豆油、綿実油、菜種油、サフラワ
ー油などの植物油:通常MCTと略称されている
炭素数8〜12個の中鎖脂肪酸(例えば、カプリル
酸、カプリン酸、ラウリン酸など)のトリグリセ
リド:炭素数6〜18個の脂肪酸(例えば、カプロ
ン酸、カプリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、リノール酸、ステアリン酸など)のモノ−又
はジ−グリセリト等が挙げられ、これらはそれぞ
れ単独で又は2種もしくはそれ以上組合わせて使
用することができる。これらの中特に大豆油、パ
ナセート810(日本油脂株式会社製、MCTの混合
物)が好適に使用される。これら脂肪乳剤基剤の
使用量は厳密に制限されるものではなく、薬効化
合物及び/又は他の配合成分の種類や量に応じて
広範に変えることができるが、一般に1〜50%
(w/v)、好ましくは3〜30%(w/v)、さら
に好ましくは5〜20%(w/v)の範囲とするの
が好都合である。 尚、本明細書において、脂肪乳剤の配合成分の
含量又は使用量について使用する百分率「%
(w/v)」は特にことわらない限り、最終の脂肪
乳剤製品100容量部当りの重量部を意味する。 また、上記脂肪乳剤基剤を水中に安定に分散さ
せるための乳化剤としては、生理学的に許容され
うるリン脂質から選ばれる少なくとも1種の乳化
剤が使用される。生理学的に許容されるリン脂
質、としては、例えば卵黄リン脂質、大豆リン脂
質フオスフアチジルコリン等が挙げられ、これら
の乳化剤はそれぞれ単独で使用することができ或
いは2種もしくはそれ以上併用してもよく、本発
明で用いる乳化剤は一般に6〜15、好ましくは10
〜14の範囲内のHLBをもつことが好ましい。 これらの乳化剤ビタミンK2を含有する脂肪乳
剤基剤粒子を水中に安定に分散保持するのに必要
な量で使用され、その量は乳化剤の種類に応じて
一般に0.05〜25%(w/v)、好ましくは0.2〜6
%(w/v)、さらに好ましくは0.6〜2.4%
(w/v)の範囲であり、また前記脂肪乳剤基剤
を基準にすれば、該基剤100重量部当り6〜15重
量部の範囲が適当である。 さらに本発明の脂肪乳剤において分散溶媒とな
る水としては蒸留水又はイオン交換水を適量使用
することができ、場合によつてはエタノールのよ
うな水混和性有機溶媒を少量混合してもよい。 本発明の脂肪乳剤には、通常行なわれているよ
うに、必要に応じて、等張化剤、乳化助剤、安定
化剤、PH調整剤等の添加剤をさらに含ませること
ができる。配合しうる等張化剤としては、例え
ば、グリセリン:ソルビトール、キシリトールな
どの糖アルコール:ブドウ糖、果糖などの単糖
類:マルトースのような二糖類:L−アラニン、
L−バリン、グリシンなどのアミノ酸等が挙げら
れ、これらの中から適宜1種又はそれ以上選んで
使用される。これら等張化剤は脂肪乳剤が体液の
浸透圧とほぼ同等になるように調節するために添
加されるものであり、その量は脂肪乳剤中の最終
濃度が一般に0.1〜0.5モル/l、好ましくは0.25
〜0.35モル/lの範囲となるようなものである。 また、適宜配合しうる乳化助剤としては、例え
ば、炭素数10〜20個の脂肪酸(例えば、ステアリ
ン酸、パルミチン酸、リノール酸、リノレン酸な
ど)及びその塩(例えばナトリウム塩、カリウム
塩など)、フオスフアチジルエタノールアミン、
フオスフアチジルセリン、ステアリルアミン等が
挙げられ、これらは一般に0.4%(w/v)まで
の範囲、好ましくは0.01〜0.2%(w/v)の範
囲で使用することができ、特に上記脂肪酸又はそ
の塩は0.01〜0.1%(w/v)の範囲で、そして
フオスフアチジルエタノールアミン、フオスフア
チジルセリン、ステアリルアミンは0.05〜0.3%
(w/v)、殊に0.1〜0.2%(w/v)の範囲で有
利に使用することができる。 さらに、安定剤としてはコレステロール又はト
コフエロールを用いることができる。コレステロ
ールは一般に1.2%(w/v)まで、好ましくは
0.2〜0.4%(w/v)の範囲で使用するのが好都
合である。 また、安定剤としては、アルブミン又はその脂
肪酸アミド誘導体、多糖類又はその脂肪酸エステ
ル誘導体等も使用することができる。アルブミン
としては、ヒト用の製剤を調製するには、抗原性
の観点からヒト由来のものが望ましく、その脂肪
酸アミド誘導体としては、アルブミン中に存在す
る全アミノ基の5〜40%を炭素14〜18個の脂肪酸
(例えば、パルミチン酸、ステアリン酸など)で
アミド化したものが挙げられる。他方、多糖類と
しては、デキストラン、プルラン、ヒドロキシエ
チルデンプン等が包含され、これらの脂肪酸エス
テル誘導体としては、該多糖類に存在する全水酸
基の5〜40%が炭素14〜18個の脂肪酸(例えばパ
ルミチン酸、ステアリン酸など)によりエステル
化されているものが挙げられる。これらの安定剤
は一般に0.02〜5%(w/v)、好ましくは0.2〜
2.5%(w/v)の範囲で添加することができる。 本発明の脂肪乳剤にあつては、特に静脈注射用
製剤を目的とするものであり、したがつて適宜PH
調整剤を添加し、脂肪乳剤自体を静脈注射に適す
るPHとすることができる。このようなPH調整剤と
しては例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム等が挙げられ、適宜所望のPH領域にする量
で添加することができる。 本発明の脂肪乳剤はそれれ自体公知の乳化方法
を用いて製造することができる。その際乳化機と
しては通常のホモジナイザーを使用することがで
きるが、安定で、微細な脂肪乳剤を調製するため
には、2種類のホモジナイザーを併用するのが好
都合である。具体的には例えば、所定量のビタミ
ンK2を前記の脂肪乳剤基剤、例えば大豆油中に
適宜加温下に溶解混和し、これに所定量の乳化剤
例えば精製大豆リン脂質及び必要に応じて他の添
加剤、例えば乳化剤、安定化剤、等張化剤等を加
え加温撹拌して均一となし、次いで水を加えてホ
モジナイザーで処理し、水中油型の粗乳化液を調
製し、しかる後これを加圧型ホモジナイザー、例
えばマントン−ガウリン型ホモジナイザーにより
均質化することにより、本発明の脂肪乳剤を得る
ことができる。なお、安定化剤、等張化剤は精製
した脂肪乳剤に加えてもよい。 上記の乳化操作は一般に、生成する脂肪乳剤中
の分散脂肪粒子の平均粒子径が大体1μ以下、好
ましくは0.3μ以下になる迄行なうのが望ましい。
また、薬効成分であるビタミンK2は一般に0.01〜
50%(w/v)、好ましくは0.01〜10%(w/
v)、さらに好ましくは1〜3%(w/v)の範
囲の濃度となるような割合で用いるのが好都合で
ある。 上記の如くして製造される本発明の脂肪乳剤は
安定性に優れ、副作用がなく、特に優れた製剤で
あることが確認された。 その製剤の安定性試験結果を示すと以下のとお
りである。 安定性試験 本発明により提供されるビタミンK2含有脂肪
乳剤について、4箇月の安定性試験を行つた。含
量の測定は高速液体クロマトグラフ法(装置:日
立製作所製655−15)で行い、粒子径の測定は光
透過式粒度分布計(堀場製作所製CAPA−500)
で行つた。その結果を下記の表に示す。40,50及
び60℃、4箇月間の安定性試験では、含量の低
下、外観変化あるいは粒子径(平均)の変化は認
められず、したがつて、本発明のビタミンK2含
有脂肪乳剤は製剤学的に極めて安定であるといえ
る。
に投与時にシヨツク等の副作用を軽減した静脈注
射用のビタミンK2含有脂肪乳剤に関する。 (従来の技術と問題点) ビタミンK2は脂溶性ビタミンの一種であり、
一般名メナテトレノン(menatetrenone)と呼ば
れ、数種の血液凝固因子の活性化過程に関与し、
生体の止血機構を賦活して生理的に止血作用を発
現する物質であり、薬効的には低プロトロンビン
血症改善作用、止血機構賦活作用薬物として経口
的あるいは静脈内投与または筋注射製剤としてす
でに実際の治療に使用されている物質である。 ところで、ビタミンK2は前記する如く、脂溶
性ビタミンの一種であるため、これを注射用製剤
として水溶化するには、非イオン系界面活性剤、
たとえばHCO−60(日光ケミカル株式会社製)を
用いている。しかしながら、所望の注射用製剤と
するには多量のHCO−60を必要とし、その結果、
人体に投与した場合にはHCO−60に起因するヒ
スタミン様物質の遊離を招き、時としてシヨツク
等の好ましからざる副作用を起すことがあり、最
近の行政指導としては注射用製剤に用いられてい
るHCO−60の使用を回避する手段が採られてい
る。 このように従来のHCO−60を用いて水溶化し
たビタミンK2含有注射用製剤に代る副作用のな
い新しい製剤の実用化が望まれているものの、い
まだ所望の製剤化がなされていないのが現状下で
ある。 ところで本発明者らは、これまである種の脂溶
性薬物を脂肪乳剤(lipid emulsion)の脂肪粒子
(lipid particle)中に溶解して投与する方法を開
発し、たとえば消炎、鎮痛作用を有する4−ビフ
エニリル酢酸系化合物を脂肪粒子中に含有させた
脂肪乳剤を提供し、かかる脂肪乳剤がこれまでに
みられる注射製剤に代る新しい製剤になり得るこ
とを確認して来ている。この製剤は脂肪粒子がリ
ポソームと同様に、網内系に取り込まれる性質を
利用したもので、この脂肪粒子に脂溶性の薬物を
溶解し投与すると、該脂肪粒子がドラツグキヤリ
アとなつて薬物が特定の部位に選択的に移行し、
そこで集中的に薬効が発揮されるもので、有力な
薬物投与法として各方面から注目されている。 本発明者らもこの特異的脂肪乳剤に着目し、ビ
タミンK2を脂肪乳剤化し投与すれば、薬物が効
率よく網内系に取り込まれ、所望の薬効を発現す
るとともに、HCO−60を用いた場合に散見され
るシヨツク等の副作用が全く認められない製剤と
なり得ることを新規に見い出し、本発明を完成す
るに至つた。 (発明の構成) すなわち本発明は、ビタミンK2を必須成分と
して含有し、平均粒子径が1.0ミクロン以下であ
ることを特徴とする脂肪乳剤、に関する。 本発明の脂肪乳剤は通常の脂肪乳剤の脂肪粒子
中に上記ビタミンK2を導入することによつて調
製され、例えば、ビタミンK2を脂肪乳剤基剤に
溶解させ、乳化剤を用いて水中に分散させ水中油
型乳剤とすることによつて容易に製造することが
できる。 しかして、本発明の脂肪乳剤の調製に際して使
用しうる脂肪乳剤基剤としては、従来からいわゆ
る脂肪乳剤の調製に際して通常用いられている製
薬学的に許容されうる任意の油脂類が包含され、
具体的には、大豆油、綿実油、菜種油、サフラワ
ー油などの植物油:通常MCTと略称されている
炭素数8〜12個の中鎖脂肪酸(例えば、カプリル
酸、カプリン酸、ラウリン酸など)のトリグリセ
リド:炭素数6〜18個の脂肪酸(例えば、カプロ
ン酸、カプリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、リノール酸、ステアリン酸など)のモノ−又
はジ−グリセリト等が挙げられ、これらはそれぞ
れ単独で又は2種もしくはそれ以上組合わせて使
用することができる。これらの中特に大豆油、パ
ナセート810(日本油脂株式会社製、MCTの混合
物)が好適に使用される。これら脂肪乳剤基剤の
使用量は厳密に制限されるものではなく、薬効化
合物及び/又は他の配合成分の種類や量に応じて
広範に変えることができるが、一般に1〜50%
(w/v)、好ましくは3〜30%(w/v)、さら
に好ましくは5〜20%(w/v)の範囲とするの
が好都合である。 尚、本明細書において、脂肪乳剤の配合成分の
含量又は使用量について使用する百分率「%
(w/v)」は特にことわらない限り、最終の脂肪
乳剤製品100容量部当りの重量部を意味する。 また、上記脂肪乳剤基剤を水中に安定に分散さ
せるための乳化剤としては、生理学的に許容され
うるリン脂質から選ばれる少なくとも1種の乳化
剤が使用される。生理学的に許容されるリン脂
質、としては、例えば卵黄リン脂質、大豆リン脂
質フオスフアチジルコリン等が挙げられ、これら
の乳化剤はそれぞれ単独で使用することができ或
いは2種もしくはそれ以上併用してもよく、本発
明で用いる乳化剤は一般に6〜15、好ましくは10
〜14の範囲内のHLBをもつことが好ましい。 これらの乳化剤ビタミンK2を含有する脂肪乳
剤基剤粒子を水中に安定に分散保持するのに必要
な量で使用され、その量は乳化剤の種類に応じて
一般に0.05〜25%(w/v)、好ましくは0.2〜6
%(w/v)、さらに好ましくは0.6〜2.4%
(w/v)の範囲であり、また前記脂肪乳剤基剤
を基準にすれば、該基剤100重量部当り6〜15重
量部の範囲が適当である。 さらに本発明の脂肪乳剤において分散溶媒とな
る水としては蒸留水又はイオン交換水を適量使用
することができ、場合によつてはエタノールのよ
うな水混和性有機溶媒を少量混合してもよい。 本発明の脂肪乳剤には、通常行なわれているよ
うに、必要に応じて、等張化剤、乳化助剤、安定
化剤、PH調整剤等の添加剤をさらに含ませること
ができる。配合しうる等張化剤としては、例え
ば、グリセリン:ソルビトール、キシリトールな
どの糖アルコール:ブドウ糖、果糖などの単糖
類:マルトースのような二糖類:L−アラニン、
L−バリン、グリシンなどのアミノ酸等が挙げら
れ、これらの中から適宜1種又はそれ以上選んで
使用される。これら等張化剤は脂肪乳剤が体液の
浸透圧とほぼ同等になるように調節するために添
加されるものであり、その量は脂肪乳剤中の最終
濃度が一般に0.1〜0.5モル/l、好ましくは0.25
〜0.35モル/lの範囲となるようなものである。 また、適宜配合しうる乳化助剤としては、例え
ば、炭素数10〜20個の脂肪酸(例えば、ステアリ
ン酸、パルミチン酸、リノール酸、リノレン酸な
ど)及びその塩(例えばナトリウム塩、カリウム
塩など)、フオスフアチジルエタノールアミン、
フオスフアチジルセリン、ステアリルアミン等が
挙げられ、これらは一般に0.4%(w/v)まで
の範囲、好ましくは0.01〜0.2%(w/v)の範
囲で使用することができ、特に上記脂肪酸又はそ
の塩は0.01〜0.1%(w/v)の範囲で、そして
フオスフアチジルエタノールアミン、フオスフア
チジルセリン、ステアリルアミンは0.05〜0.3%
(w/v)、殊に0.1〜0.2%(w/v)の範囲で有
利に使用することができる。 さらに、安定剤としてはコレステロール又はト
コフエロールを用いることができる。コレステロ
ールは一般に1.2%(w/v)まで、好ましくは
0.2〜0.4%(w/v)の範囲で使用するのが好都
合である。 また、安定剤としては、アルブミン又はその脂
肪酸アミド誘導体、多糖類又はその脂肪酸エステ
ル誘導体等も使用することができる。アルブミン
としては、ヒト用の製剤を調製するには、抗原性
の観点からヒト由来のものが望ましく、その脂肪
酸アミド誘導体としては、アルブミン中に存在す
る全アミノ基の5〜40%を炭素14〜18個の脂肪酸
(例えば、パルミチン酸、ステアリン酸など)で
アミド化したものが挙げられる。他方、多糖類と
しては、デキストラン、プルラン、ヒドロキシエ
チルデンプン等が包含され、これらの脂肪酸エス
テル誘導体としては、該多糖類に存在する全水酸
基の5〜40%が炭素14〜18個の脂肪酸(例えばパ
ルミチン酸、ステアリン酸など)によりエステル
化されているものが挙げられる。これらの安定剤
は一般に0.02〜5%(w/v)、好ましくは0.2〜
2.5%(w/v)の範囲で添加することができる。 本発明の脂肪乳剤にあつては、特に静脈注射用
製剤を目的とするものであり、したがつて適宜PH
調整剤を添加し、脂肪乳剤自体を静脈注射に適す
るPHとすることができる。このようなPH調整剤と
しては例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム等が挙げられ、適宜所望のPH領域にする量
で添加することができる。 本発明の脂肪乳剤はそれれ自体公知の乳化方法
を用いて製造することができる。その際乳化機と
しては通常のホモジナイザーを使用することがで
きるが、安定で、微細な脂肪乳剤を調製するため
には、2種類のホモジナイザーを併用するのが好
都合である。具体的には例えば、所定量のビタミ
ンK2を前記の脂肪乳剤基剤、例えば大豆油中に
適宜加温下に溶解混和し、これに所定量の乳化剤
例えば精製大豆リン脂質及び必要に応じて他の添
加剤、例えば乳化剤、安定化剤、等張化剤等を加
え加温撹拌して均一となし、次いで水を加えてホ
モジナイザーで処理し、水中油型の粗乳化液を調
製し、しかる後これを加圧型ホモジナイザー、例
えばマントン−ガウリン型ホモジナイザーにより
均質化することにより、本発明の脂肪乳剤を得る
ことができる。なお、安定化剤、等張化剤は精製
した脂肪乳剤に加えてもよい。 上記の乳化操作は一般に、生成する脂肪乳剤中
の分散脂肪粒子の平均粒子径が大体1μ以下、好
ましくは0.3μ以下になる迄行なうのが望ましい。
また、薬効成分であるビタミンK2は一般に0.01〜
50%(w/v)、好ましくは0.01〜10%(w/
v)、さらに好ましくは1〜3%(w/v)の範
囲の濃度となるような割合で用いるのが好都合で
ある。 上記の如くして製造される本発明の脂肪乳剤は
安定性に優れ、副作用がなく、特に優れた製剤で
あることが確認された。 その製剤の安定性試験結果を示すと以下のとお
りである。 安定性試験 本発明により提供されるビタミンK2含有脂肪
乳剤について、4箇月の安定性試験を行つた。含
量の測定は高速液体クロマトグラフ法(装置:日
立製作所製655−15)で行い、粒子径の測定は光
透過式粒度分布計(堀場製作所製CAPA−500)
で行つた。その結果を下記の表に示す。40,50及
び60℃、4箇月間の安定性試験では、含量の低
下、外観変化あるいは粒子径(平均)の変化は認
められず、したがつて、本発明のビタミンK2含
有脂肪乳剤は製剤学的に極めて安定であるといえ
る。
【表】
−:変化なし
【表】
−:変化なし
【表】
次に、実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例の範囲のみに限定さ
れるものではないことを理解すべきである。 実施例 1 日局大豆油10gにビタミンK21.0gを加え、加
温して溶解する。これに精製大豆リン脂質1.2g及
びグリセリン2.5gを加え、加温しながら激しく撹
拌して溶解後、適当量の蒸留水を加えてポリトロ
ンホモジナイザーで撹拌し粗乳化液を調製する。 この粗乳化液をさらにマントン−ガウリン型ホ
モジナイザーにより高圧乳化させた後、蒸留水を
加えて100mlとすることにより、極めて微細なビ
タミンK2を含む脂肪乳剤が得られた。分散脂肪
平均粒子径は0.2μであり、1μ以上の粒子は含まれ
なかつた。 実施例 2 日局大豆油10gにビタミンK21gを加えて加温し
溶解する。これに精製大豆リン脂質1.2g及びグリ
セリン2.5gを加え、加温しながら激しく撹拌、溶
解後、炭酸水素ナトリウムを加えPHを7.5に調製
し、更に適当量の蒸留水を加えてポリトロンホモ
ジナイザーで撹拌し粗乳化液を調製する。この粗
乳化液をさらにマントン−ガウリン型ホモジナイ
ザーにより高圧乳化させた後、蒸留水を加えて
100mlとすると、ビタミンK2を含む脂肪剤が得ら
れる。この脂肪乳剤中の分散脂肪粒子の平均粒子
径は0.22μであり、1μ以上の粒子は含まれなかつ
た。
るが、本発明はこれら実施例の範囲のみに限定さ
れるものではないことを理解すべきである。 実施例 1 日局大豆油10gにビタミンK21.0gを加え、加
温して溶解する。これに精製大豆リン脂質1.2g及
びグリセリン2.5gを加え、加温しながら激しく撹
拌して溶解後、適当量の蒸留水を加えてポリトロ
ンホモジナイザーで撹拌し粗乳化液を調製する。 この粗乳化液をさらにマントン−ガウリン型ホ
モジナイザーにより高圧乳化させた後、蒸留水を
加えて100mlとすることにより、極めて微細なビ
タミンK2を含む脂肪乳剤が得られた。分散脂肪
平均粒子径は0.2μであり、1μ以上の粒子は含まれ
なかつた。 実施例 2 日局大豆油10gにビタミンK21gを加えて加温し
溶解する。これに精製大豆リン脂質1.2g及びグリ
セリン2.5gを加え、加温しながら激しく撹拌、溶
解後、炭酸水素ナトリウムを加えPHを7.5に調製
し、更に適当量の蒸留水を加えてポリトロンホモ
ジナイザーで撹拌し粗乳化液を調製する。この粗
乳化液をさらにマントン−ガウリン型ホモジナイ
ザーにより高圧乳化させた後、蒸留水を加えて
100mlとすると、ビタミンK2を含む脂肪剤が得ら
れる。この脂肪乳剤中の分散脂肪粒子の平均粒子
径は0.22μであり、1μ以上の粒子は含まれなかつ
た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) ビタミンK2:1〜3%(w/v)、 (b) 植物油、炭素数8〜12個の中鎖脂肪酸のトリ
グリセリド並びに炭素数6〜18個の脂肪酸のジ
−及びモノグリセリドから選ばれる少なくとも
1種の脂肪乳剤基剤:5〜20%(w/v)、 (c) リン脂質である乳化剤:0.6〜2.4%(w/
v)、 (d) グリセリンである等張化剤、 及び (e) 水 を含有し、PHが7以上で且つ平均粒子径が1ミク
ロン以下であることを特徴とするビタミンK2含
有脂肪乳剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26663287A JPH01113315A (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | ビタミンk↓2含有脂肪乳剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26663287A JPH01113315A (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | ビタミンk↓2含有脂肪乳剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01113315A JPH01113315A (ja) | 1989-05-02 |
| JPH0422886B2 true JPH0422886B2 (ja) | 1992-04-20 |
Family
ID=17433524
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26663287A Granted JPH01113315A (ja) | 1987-10-23 | 1987-10-23 | ビタミンk↓2含有脂肪乳剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01113315A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| IL101241A (en) * | 1992-03-16 | 1997-11-20 | Yissum Res Dev Co | Pharmaceutical or cosmetic composition comprising stabilized oil-in-water type emulsion as carrier |
| WO2011153513A2 (en) * | 2010-06-03 | 2011-12-08 | Latitude Pharma | Nanoemulsion composition containing vitamin k |
| WO2016044784A1 (en) | 2014-09-19 | 2016-03-24 | Heron Therapeutics, Inc. | Emulson formulations of aprepitant |
| US9974742B2 (en) | 2016-02-01 | 2018-05-22 | Heron Therapeutics, Inc. | Emulsion formulations of an NK-1 receptor antagonist and uses thereof |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5665817A (en) * | 1979-10-31 | 1981-06-03 | Teikoku Chem Ind Corp Ltd | Vitamin k injection |
| JPS57209216A (en) * | 1981-06-19 | 1982-12-22 | Daigo Eiyou Kagaku Kk | Compound fat-soluble vitamin injection capable of being medicated by venoclysis and its preparation |
| JPS58162517A (ja) * | 1982-03-19 | 1983-09-27 | Green Cross Corp:The | 脂溶性ビタミン含有脂肪乳剤 |
-
1987
- 1987-10-23 JP JP26663287A patent/JPH01113315A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01113315A (ja) | 1989-05-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4711902A (en) | Medicament formulation | |
| JP4212113B2 (ja) | サイクロスポリン乳剤 | |
| KR20140131937A (ko) | 호르몬 함유 유화액 | |
| DE69426570T2 (de) | Mizelleförmige feinteilige pharmazeutische zusammensetzungen | |
| KR20170071467A (ko) | 동결 융해를 견딜 수 있는 지방 유제에 고농도 글리세린의 응용 | |
| US5635536A (en) | Emulsion suitable for administering a sphingolipid | |
| JPH0157096B2 (ja) | ||
| JPS6139924B2 (ja) | ||
| JPH0788305B2 (ja) | 静脈内投与用組成物およびその製法 | |
| JP5574965B2 (ja) | 新規タキソイドに基づく組成物 | |
| JP4929158B2 (ja) | 難水溶性薬物を含有する医薬組成物 | |
| JP2005225818A (ja) | パクリタキセル又はドセタキセルの医薬組成物 | |
| JP2543708B2 (ja) | 難溶性薬物を封入したエマルジョン製剤の製造方法 | |
| JPH0422886B2 (ja) | ||
| JP3132085B2 (ja) | 脂肪乳剤 | |
| RU2141313C1 (ru) | Фармацевтическая эмульсия, содержащая биологически активные стероиды, и способ получения эмульсии | |
| JP2002241284A (ja) | 全身投与用アルガトロバン注射液 | |
| Gupta et al. | for Drug Solubilization and Delivery | |
| JPH0469340A (ja) | プロスタグランジンe↓1脂肪乳剤 | |
| JPH04338333A (ja) | プロスタグランジンe1脂肪乳剤 | |
| JPH11279082A (ja) | 注射用脂肪乳剤 | |
| JPWO1991007964A1 (ja) | 脂肪乳剤 | |
| JPH06172205A (ja) | アクレアシン類含有脂肪乳剤 | |
| WO1991007964A1 (fr) | Emulsion de graisse | |
| JP3611130B2 (ja) | 脂肪乳剤の調製方法 |