JPH04232220A - 耐食性の延性改善ジルコニウム合金 - Google Patents
耐食性の延性改善ジルコニウム合金Info
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- JPH04232220A JPH04232220A JP3207310A JP20731091A JPH04232220A JP H04232220 A JPH04232220 A JP H04232220A JP 3207310 A JP3207310 A JP 3207310A JP 20731091 A JP20731091 A JP 20731091A JP H04232220 A JPH04232220 A JP H04232220A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】本発明は、延長バーンアップ形水減速原子
炉の炉心構造材及び燃料被覆材としての使用に適する耐
食性ジルコニウム合金に係り、該合金は他の同様の腐食
性雰囲気下での使用にも用途を有する。
炉の炉心構造材及び燃料被覆材としての使用に適する耐
食性ジルコニウム合金に係り、該合金は他の同様の腐食
性雰囲気下での使用にも用途を有する。
【0002】米国特許第4,879,093号には、水
減速原子炉の炉心構造材及び燃料被覆材として使用され
る改善された延性を有するジルコニウム−スズ(Zir
caloy)−ニオブ又はモリブデン合金が開示されて
いる。かかる発明によれば、合金の安定化されたミクロ
構造が合金の延性のロスを最小のものとするため、原子
炉内における滞留時間が長く、燃料のバーンアップが延
長され(55GWD/MTU以上)、実用的である。核
分裂気体の放出を阻止し、使用済み燃料を安全に扱うた
めには、改善された延性が要求される。上述の合金は、
主にα相構造を有し、金属間析出物の平均粒子サイズが
最適であるため、ほどよい耐食性を保有している。しか
しながら、延長バーンアップ形原子炉内におけるジルコ
ニウム合金の耐食性の改善は、なお改善の余地がある技
術領域である。
減速原子炉の炉心構造材及び燃料被覆材として使用され
る改善された延性を有するジルコニウム−スズ(Zir
caloy)−ニオブ又はモリブデン合金が開示されて
いる。かかる発明によれば、合金の安定化されたミクロ
構造が合金の延性のロスを最小のものとするため、原子
炉内における滞留時間が長く、燃料のバーンアップが延
長され(55GWD/MTU以上)、実用的である。核
分裂気体の放出を阻止し、使用済み燃料を安全に扱うた
めには、改善された延性が要求される。上述の合金は、
主にα相構造を有し、金属間析出物の平均粒子サイズが
最適であるため、ほどよい耐食性を保有している。しか
しながら、延長バーンアップ形原子炉内におけるジルコ
ニウム合金の耐食性の改善は、なお改善の余地がある技
術領域である。
【0003】水減速炉(一般にPWR,BWR及びPH
WRの用語が使用される)用の炉心構造体及び燃料被覆
材について、延長バーンアップにおける耐食性を増大さ
せるためにいくつかのアプローチ又は試みがなされてい
る。これらは一般に次の如くである。 1.水−酸化物界面で吸着される水素を低減させること
; 2.酸化物に吸着される特定量の水素に関し、金属基材
への水素の拡散を遅くすること; 3.析出を低減させるため、金属基材における水素の高
溶解度を得ること; 4.金属基材によって吸着される水素のパーセント割合
を低減させること;及び 5.金属基材の耐食性の劣化を防止するため、金属基材
の基本酸化速度を低下させること。
WRの用語が使用される)用の炉心構造体及び燃料被覆
材について、延長バーンアップにおける耐食性を増大さ
せるためにいくつかのアプローチ又は試みがなされてい
る。これらは一般に次の如くである。 1.水−酸化物界面で吸着される水素を低減させること
; 2.酸化物に吸着される特定量の水素に関し、金属基材
への水素の拡散を遅くすること; 3.析出を低減させるため、金属基材における水素の高
溶解度を得ること; 4.金属基材によって吸着される水素のパーセント割合
を低減させること;及び 5.金属基材の耐食性の劣化を防止するため、金属基材
の基本酸化速度を低下させること。
【0004】これらのアプローチ及び試みを充分に理解
した上で、延長バーンアップ形原子炉におけるジルコニ
ウム合金の耐食性が、金属−酸化物界面でのヒドリッド
析出物の破壊によって劣化されるとの知見を得て、水減
速原子炉内での使用に適する耐食性ジルコニウム合金に
係る本発明に至った。ジルコニウム合金原子炉構造材及
び燃料被覆材における金属−酸化物界面でのヒドリッド
析出物の破壊によって促進される腐食を最小にするため
、バリヤー酸化物層の保護能力を維持するよう該界面で
の結合性(coherency)を支持することを助長
する合金が開発された。本発明の新規な特徴は、主とし
て単一相のニオブ変性ジルコニウム合金にアンチモン(
Sb)がテルル(Te)の両方を添加した点にある。か
かる添加により、ジルコニウムによる水素の取込み(u
ptake)が低減され、ヒドリッドの析出も遅延され
る。金属−酸化物界面での結合は、延長されたバーンア
ップの間も維持され、従って、合金は高いバーンアップ
において優れた耐食性を有する。
した上で、延長バーンアップ形原子炉におけるジルコニ
ウム合金の耐食性が、金属−酸化物界面でのヒドリッド
析出物の破壊によって劣化されるとの知見を得て、水減
速原子炉内での使用に適する耐食性ジルコニウム合金に
係る本発明に至った。ジルコニウム合金原子炉構造材及
び燃料被覆材における金属−酸化物界面でのヒドリッド
析出物の破壊によって促進される腐食を最小にするため
、バリヤー酸化物層の保護能力を維持するよう該界面で
の結合性(coherency)を支持することを助長
する合金が開発された。本発明の新規な特徴は、主とし
て単一相のニオブ変性ジルコニウム合金にアンチモン(
Sb)がテルル(Te)の両方を添加した点にある。か
かる添加により、ジルコニウムによる水素の取込み(u
ptake)が低減され、ヒドリッドの析出も遅延され
る。金属−酸化物界面での結合は、延長されたバーンア
ップの間も維持され、従って、合金は高いバーンアップ
において優れた耐食性を有する。
【0005】PWR,BWR及びPHWRでの延長、バ
ーンアップにおける炉内耐食性を増大させるジルコニウ
ム合金は、ニオブ 0.6重量%以下、アンチモン 0
.2重量%以下、テルル0.2重量%以下、スズ 0.
5ないし1.0重量%、鉄0.18ないし0.24重量
%、クロム 0.07ないし0.13重量%、酸素90
0ないし2000ppm、ニッケル 70ppm以下、
炭素200ppm以下を含有し、残余がジルコニウム及
び少量の不純物でなる。上述の範囲内で選択された量の
ジルコニウム合金用元素は、一緒になって、析出した少
量の第2の相の粒子(好ましくは粒子サイズ 1200
ないし1800Åの範囲内に制御される)を含有する実
質的にα相のジルコニウム合金構造を生成する。延長バ
ーンアップにおける原子炉燃料被覆材の耐食性の劣化は
、酸化物−金属界面で析出した脆いヒドリッドの破壊に
よる該界面における結合のロスと関連する。従って、延
長バーンアップにおけるジルコニウム合金の耐食性は、
下記の要因によって増大される。 1.金属による水素の吸収の低減; 2.α相における水素の溶解度の増大(析出物の量を低
下させる); 3.上述の範囲内で選択された合金組成が、主として単
一相ミクロ構造を生成すること((a)金属基材−バリ
ヤー酸化物層界面での結合を維持することにより耐食性
を増大させ、(b)粗大で脆い第2の相の粒子が存在し
ないことにより材料の成形加工性(fabricabi
lity)−ワーカビリティーが増大する);及び 4.酸化ジルコニウムにも溶解する合金用元素を添加し
て、該酸化物が結合を維持できるようにすること(酸化
物相における第2の相の粒子の析出が、保護を維持する
ために必要なバリヤー酸化物層における大きなひずみを
支持することを困難にする)。
ーンアップにおける炉内耐食性を増大させるジルコニウ
ム合金は、ニオブ 0.6重量%以下、アンチモン 0
.2重量%以下、テルル0.2重量%以下、スズ 0.
5ないし1.0重量%、鉄0.18ないし0.24重量
%、クロム 0.07ないし0.13重量%、酸素90
0ないし2000ppm、ニッケル 70ppm以下、
炭素200ppm以下を含有し、残余がジルコニウム及
び少量の不純物でなる。上述の範囲内で選択された量の
ジルコニウム合金用元素は、一緒になって、析出した少
量の第2の相の粒子(好ましくは粒子サイズ 1200
ないし1800Åの範囲内に制御される)を含有する実
質的にα相のジルコニウム合金構造を生成する。延長バ
ーンアップにおける原子炉燃料被覆材の耐食性の劣化は
、酸化物−金属界面で析出した脆いヒドリッドの破壊に
よる該界面における結合のロスと関連する。従って、延
長バーンアップにおけるジルコニウム合金の耐食性は、
下記の要因によって増大される。 1.金属による水素の吸収の低減; 2.α相における水素の溶解度の増大(析出物の量を低
下させる); 3.上述の範囲内で選択された合金組成が、主として単
一相ミクロ構造を生成すること((a)金属基材−バリ
ヤー酸化物層界面での結合を維持することにより耐食性
を増大させ、(b)粗大で脆い第2の相の粒子が存在し
ないことにより材料の成形加工性(fabricabi
lity)−ワーカビリティーが増大する);及び 4.酸化ジルコニウムにも溶解する合金用元素を添加し
て、該酸化物が結合を維持できるようにすること(酸化
物相における第2の相の粒子の析出が、保護を維持する
ために必要なバリヤー酸化物層における大きなひずみを
支持することを困難にする)。
【0006】本発明は、上述の要因の大部分を達成する
少量のSb及びTeの添加を包含するものである。この
ような新規な添加による効果を検討する前に、これらの
添加の効果を評価するために使用する図1の腐食モデル
について述べる。燃料被覆材腐食モデル(この新規な合
金の基礎をなす)を詳述する(図1参照)。異なる各部
位で生ずる反応は次のとおりである。 1.水(水蒸気)−酸化物界面では、水分子が酸化物格
子内のアニオン空席(vacancy)□++及び2つ
の電子と反応して、酸素イオンO−−及び水素イオンH
+を生成する。 2.このようにして生成した水素イオンは、水素分子を
形成して冷却材中に排出されるか、酸化物表面上に吸着
される。 2a.酸化物表面上に沸騰作用(空げき)が存在する場
合、又は酸化物表面温度が500℃付近である(水素の
表面吸着がより低い温度の場合と比べて少ない)場合、
H2分子の生成が増大する。 2b.酸化物表面上での水素の吸着は、(a)表面上に
単一相(水又は水蒸気)が存在し、2つの相の沸騰が存
在しない場合、(b)酸化物が酸化物表面上における発
生期水素の吸着を増大させる触媒元素(たとえばニッケ
ル)を含有する場合、及び(c)表面温度が500℃よ
りもかなり低く、これにより吸着が可能である場合に増
大する。 3.H+及びO−−が水−酸化物界面から金属−酸化物
界面へ移動し、□++及び−が逆方向へ移動する。これ
らの移動は、(a)酸化物の組成、(b)酸化物の構造
及び(c)酸化物の温度によって左右される。酸化物の
組成は、酸化物を通してのO−−及びH+の拡散を制御
する。 窒素含有酸化物へのスズの添加は、酸化物を通しての酸
素の拡散を低減させ、これにより、窒素不純物を含有す
るジルコニウム合金の耐食性を増大させる。金属への水
素の進入が多い場合[たとえば、PWR腐食(ボイドの
割合が少ない又は無い及び水素過圧)又は360℃水オ
ートクレーブ腐食]、酸化物層における酸素の分圧が低
く、これらの条件下では、酸化ジルコニウムはn−タイ
プの半導体である。金属への水素の進入が少ない場合[
たとえば、BWR腐食(高ボイド割合)又は500℃水
蒸気オートクレーブテスト(高温のため、酸化物表面で
の水素の吸着は少ない)]、酸化ジルコニウムはp−タ
イプの半導体である。その結果、PWR及びBWR条件
下における酸化物を通してのO−−及びH+の拡散に関
する合金用元素の効果は異なる。外方(水媒体に近い)
の酸化物層の構造は、安定な化学量論的酸化物でなる多
孔性である。この相を通しての酸素の拡散は速く、酸化
物のこの部分は非保護性である。内方の「バリヤー」酸
化物層は亜化学量論的(sub−stoichiome
tric)であり、ひずみを有しており、基材金属と結
合性である。この層は保護酸化物層である。保護バリヤ
ー層を通してのO−−及びH+の拡散は、被覆材の腐食
速度を制御する。バリヤー層温度の低下につれて、この
層を通してのO−−及びH+の拡散は低減し、これによ
り、腐食速度が低下する。 4.バリヤー酸化物層下では、酸素イオンがジルコニウ
ムと反応して新たな酸化物を生成する。 5.バリヤー層を通って拡散した水素イオンはジルコニ
ウムと反応する。ジルコニウムへの水素の溶解度を越え
た後[該溶解度は300℃(原子炉作動温度)において
約80ppmである]、水素化ジルコニウムが析出する
。水素はジルコニウム合金製材料のより冷たい部分に向
って移動する傾向を有する。原子炉内の燃料被覆材上の
回避できない熱流束のため、被覆材の最も冷い部分はバ
リヤー酸化物層に近接する部分である。その結果、ヒド
リッドはバリヤー層の近傍に集中する。回避できない熱
流束のない原子炉用部材又は等温オートクレーブ操作に
関しては異なり、これらの場合、ヒドリッドは断面全体
に均一に分布する。水素化ジルコニウムは427℃以下
の温度では脆い相であり、この温度以上では、水素化ジ
ルコニウム相は若干の延性を発揮する。従って、427
℃以下の金属−酸化物界面温度では、脆い水素化ジルコ
ニウム相は、新たに生成する酸化ジルコニウム(Zrか
らZrO2への反応は56%の膨張を伴う)及びヒドリ
ッドの破壊によって生ずる引張りひずみに耐られない。 このようなZrH2の破壊は金属−酸化物界面における
結合を破壊し、これにより、バリヤー酸化物層の保護力
を低下させ、その結果、腐食速度が上昇する。おそらく
、これが溶解度限界に近い水素取入れの場合に観察され
るPWR腐食の増大の理由、すなわちD.D.Lann
ing,A.B.Johnson,Jr.,D.J.T
rimble及びS.M.Boyd,Corrosio
n and Hydriding of N Reac
tor Pressure Tubes,Zircon
ium in the Nuclear Indust
ry;Eighth International S
ymposium,ASTM STP 1023,L.
F.P.Van Swam及びC.M.Eucken編
AmericanSociety for Testi
ng and Materials,フィラデルフィア
,1989,p.3−19においてJohnsonによ
って提唱された、いわゆる「厚膜(thick−fil
m)」説であろう。
少量のSb及びTeの添加を包含するものである。この
ような新規な添加による効果を検討する前に、これらの
添加の効果を評価するために使用する図1の腐食モデル
について述べる。燃料被覆材腐食モデル(この新規な合
金の基礎をなす)を詳述する(図1参照)。異なる各部
位で生ずる反応は次のとおりである。 1.水(水蒸気)−酸化物界面では、水分子が酸化物格
子内のアニオン空席(vacancy)□++及び2つ
の電子と反応して、酸素イオンO−−及び水素イオンH
+を生成する。 2.このようにして生成した水素イオンは、水素分子を
形成して冷却材中に排出されるか、酸化物表面上に吸着
される。 2a.酸化物表面上に沸騰作用(空げき)が存在する場
合、又は酸化物表面温度が500℃付近である(水素の
表面吸着がより低い温度の場合と比べて少ない)場合、
H2分子の生成が増大する。 2b.酸化物表面上での水素の吸着は、(a)表面上に
単一相(水又は水蒸気)が存在し、2つの相の沸騰が存
在しない場合、(b)酸化物が酸化物表面上における発
生期水素の吸着を増大させる触媒元素(たとえばニッケ
ル)を含有する場合、及び(c)表面温度が500℃よ
りもかなり低く、これにより吸着が可能である場合に増
大する。 3.H+及びO−−が水−酸化物界面から金属−酸化物
界面へ移動し、□++及び−が逆方向へ移動する。これ
らの移動は、(a)酸化物の組成、(b)酸化物の構造
及び(c)酸化物の温度によって左右される。酸化物の
組成は、酸化物を通してのO−−及びH+の拡散を制御
する。 窒素含有酸化物へのスズの添加は、酸化物を通しての酸
素の拡散を低減させ、これにより、窒素不純物を含有す
るジルコニウム合金の耐食性を増大させる。金属への水
素の進入が多い場合[たとえば、PWR腐食(ボイドの
割合が少ない又は無い及び水素過圧)又は360℃水オ
ートクレーブ腐食]、酸化物層における酸素の分圧が低
く、これらの条件下では、酸化ジルコニウムはn−タイ
プの半導体である。金属への水素の進入が少ない場合[
たとえば、BWR腐食(高ボイド割合)又は500℃水
蒸気オートクレーブテスト(高温のため、酸化物表面で
の水素の吸着は少ない)]、酸化ジルコニウムはp−タ
イプの半導体である。その結果、PWR及びBWR条件
下における酸化物を通してのO−−及びH+の拡散に関
する合金用元素の効果は異なる。外方(水媒体に近い)
の酸化物層の構造は、安定な化学量論的酸化物でなる多
孔性である。この相を通しての酸素の拡散は速く、酸化
物のこの部分は非保護性である。内方の「バリヤー」酸
化物層は亜化学量論的(sub−stoichiome
tric)であり、ひずみを有しており、基材金属と結
合性である。この層は保護酸化物層である。保護バリヤ
ー層を通してのO−−及びH+の拡散は、被覆材の腐食
速度を制御する。バリヤー層温度の低下につれて、この
層を通してのO−−及びH+の拡散は低減し、これによ
り、腐食速度が低下する。 4.バリヤー酸化物層下では、酸素イオンがジルコニウ
ムと反応して新たな酸化物を生成する。 5.バリヤー層を通って拡散した水素イオンはジルコニ
ウムと反応する。ジルコニウムへの水素の溶解度を越え
た後[該溶解度は300℃(原子炉作動温度)において
約80ppmである]、水素化ジルコニウムが析出する
。水素はジルコニウム合金製材料のより冷たい部分に向
って移動する傾向を有する。原子炉内の燃料被覆材上の
回避できない熱流束のため、被覆材の最も冷い部分はバ
リヤー酸化物層に近接する部分である。その結果、ヒド
リッドはバリヤー層の近傍に集中する。回避できない熱
流束のない原子炉用部材又は等温オートクレーブ操作に
関しては異なり、これらの場合、ヒドリッドは断面全体
に均一に分布する。水素化ジルコニウムは427℃以下
の温度では脆い相であり、この温度以上では、水素化ジ
ルコニウム相は若干の延性を発揮する。従って、427
℃以下の金属−酸化物界面温度では、脆い水素化ジルコ
ニウム相は、新たに生成する酸化ジルコニウム(Zrか
らZrO2への反応は56%の膨張を伴う)及びヒドリ
ッドの破壊によって生ずる引張りひずみに耐られない。 このようなZrH2の破壊は金属−酸化物界面における
結合を破壊し、これにより、バリヤー酸化物層の保護力
を低下させ、その結果、腐食速度が上昇する。おそらく
、これが溶解度限界に近い水素取入れの場合に観察され
るPWR腐食の増大の理由、すなわちD.D.Lann
ing,A.B.Johnson,Jr.,D.J.T
rimble及びS.M.Boyd,Corrosio
n and Hydriding of N Reac
tor Pressure Tubes,Zircon
ium in the Nuclear Indust
ry;Eighth International S
ymposium,ASTM STP 1023,L.
F.P.Van Swam及びC.M.Eucken編
AmericanSociety for Testi
ng and Materials,フィラデルフィア
,1989,p.3−19においてJohnsonによ
って提唱された、いわゆる「厚膜(thick−fil
m)」説であろう。
【0007】金属−酸化物界面の温度が420℃以上で
は、ヒドリッド相は延性であり、温度が高くなれば、酸
化物層によってかかるひずみに対してより効果的に耐ら
れるようになる。従って、水素化ジルコニウム析出物は
、より高い温度(>420℃)での腐食速度増大の主と
して理由ではない。オートクレーブ腐食テストにおいて
観察された長期間(>300日)の速度の変遷も、ヒド
リッドの析出に係る。しかしながら、熱流束が存在しな
いため、ヒドリッドの析出は、選択的に金属−酸化物界
面で生ずるものではない。管壁の断面全体にわたって金
属−酸化物界面の結合に対して脆いヒドリッドの効果が
観察されるようになるためには長いオートクレーブ時間
が必要である。
は、ヒドリッド相は延性であり、温度が高くなれば、酸
化物層によってかかるひずみに対してより効果的に耐ら
れるようになる。従って、水素化ジルコニウム析出物は
、より高い温度(>420℃)での腐食速度増大の主と
して理由ではない。オートクレーブ腐食テストにおいて
観察された長期間(>300日)の速度の変遷も、ヒド
リッドの析出に係る。しかしながら、熱流束が存在しな
いため、ヒドリッドの析出は、選択的に金属−酸化物界
面で生ずるものではない。管壁の断面全体にわたって金
属−酸化物界面の結合に対して脆いヒドリッドの効果が
観察されるようになるためには長いオートクレーブ時間
が必要である。
【0008】上述の図1に示す腐食モデルを使用する際
には、各々0.2重量%以下の量のSb及びTeの添加
は、ジルコニウムによる水素の取込みを低減させること
が理解されるであろう。これは、主に酸化物表面におけ
る水素の吸着が少ないことによるものである。各種元素
の触媒特性は、原子のd殻及びs殻の充足状態に左右さ
れる。 原子の電子殻構造及び抗触媒特性(すなわち、酸化物表
面では水素の吸着は少ない)の相関関係に基き、Sb及
びTeの両方が、酸化物表面での水素の吸着を低減させ
るために酸化ジルコニウムに添加されるに適する良好な
抗触媒元素であるか決定される。水素の吸着が少なけれ
ば、酸化物を通る水素温度の勾配は小さい。これにより
、ジルコニウム合金被覆材の水素の進入(charge
)量は少なくなる。
には、各々0.2重量%以下の量のSb及びTeの添加
は、ジルコニウムによる水素の取込みを低減させること
が理解されるであろう。これは、主に酸化物表面におけ
る水素の吸着が少ないことによるものである。各種元素
の触媒特性は、原子のd殻及びs殻の充足状態に左右さ
れる。 原子の電子殻構造及び抗触媒特性(すなわち、酸化物表
面では水素の吸着は少ない)の相関関係に基き、Sb及
びTeの両方が、酸化物表面での水素の吸着を低減させ
るために酸化ジルコニウムに添加されるに適する良好な
抗触媒元素であるか決定される。水素の吸着が少なけれ
ば、酸化物を通る水素温度の勾配は小さい。これにより
、ジルコニウム合金被覆材の水素の進入(charge
)量は少なくなる。
【0009】ジルコニウム合金における水素の溶解度を
増大させるためアンチモンを添加することは公知である
。アンチモンはα−ジルコニウムにおけるかなりの溶解
度(たとえば約1.9重量%)を有しているため、少量
のSbの添加は、合金の耐食性及び成形加工性に有害な
新規な相の析出を生じさせない。テルルの添加は、酸化
ジルコニウムにおけるSbの溶解度を増大する目的で行
われる。5価Sbのイオン半径はジルコニウムよりも約
25%小さい。この差は、広範な固溶解度に関する最大
の差15%よりもさらに大きい。4価テルルイオンは、
ジルコニウムよりも10%大きいイオン半径を有する。 テルル及びアンチモンの両方の存在は、酸化ジルコニウ
ムにおける両元素の固溶解度に役立つイオンサイズの差
を生ずる。同様に、0.2重量%以下の量のビスマス(
Bi)は、本発明の新規なジルコニウム合金系における
アンチモン又はテルルと実質的に同等のものであり、従
って、合金におけるこれら元素(Sb又はTe)のいず
れかの全部又は一部の代わりに使用される。ジルコニウ
ム−スズ、ジルコニウム−ニオブ及びジルコニウム−ク
ロムの二元合金への少量のテルルの添加は、360℃水
オートクレーブテストにおけるこれら合金の耐食性に対
して有益な効果を有することが知られている。Sb及び
Teを共に添加することは、酸化物層における両元素の
溶解度を増大させる。酸化物層におけるSb及びTeの
溶解度が増大したことにより、酸化物が均一な単一相(
耐食性を増大させる)に維持される。
増大させるためアンチモンを添加することは公知である
。アンチモンはα−ジルコニウムにおけるかなりの溶解
度(たとえば約1.9重量%)を有しているため、少量
のSbの添加は、合金の耐食性及び成形加工性に有害な
新規な相の析出を生じさせない。テルルの添加は、酸化
ジルコニウムにおけるSbの溶解度を増大する目的で行
われる。5価Sbのイオン半径はジルコニウムよりも約
25%小さい。この差は、広範な固溶解度に関する最大
の差15%よりもさらに大きい。4価テルルイオンは、
ジルコニウムよりも10%大きいイオン半径を有する。 テルル及びアンチモンの両方の存在は、酸化ジルコニウ
ムにおける両元素の固溶解度に役立つイオンサイズの差
を生ずる。同様に、0.2重量%以下の量のビスマス(
Bi)は、本発明の新規なジルコニウム合金系における
アンチモン又はテルルと実質的に同等のものであり、従
って、合金におけるこれら元素(Sb又はTe)のいず
れかの全部又は一部の代わりに使用される。ジルコニウ
ム−スズ、ジルコニウム−ニオブ及びジルコニウム−ク
ロムの二元合金への少量のテルルの添加は、360℃水
オートクレーブテストにおけるこれら合金の耐食性に対
して有益な効果を有することが知られている。Sb及び
Teを共に添加することは、酸化物層における両元素の
溶解度を増大させる。酸化物層におけるSb及びTeの
溶解度が増大したことにより、酸化物が均一な単一相(
耐食性を増大させる)に維持される。
【0010】他の合金用元素の量(重量%又はppm)
及びその添加の目的は次のとおりである。 スズ(Sn) :0.5−1.0% 合金の耐食性に対する窒素のマイナスの影響を抑制し、
固溶体の硬化を行う。 ニオブ(Nb):0.5%以下 金属による水素の取込みを低減し、固溶体の硬化及び高
バーンアップにおける照射延性の両方を提供する。 鉄(Fe) :0.18−0.24%高温耐食性
を付与する。 クロム(Cr):0.07−0.13%高温耐食性を付
与する。 酸素(O) :2000ppm以下 固溶体の硬化を提供する。 ケイ素(Si):50−200ppm 金属による水素の吸着を低減する。 炭素(C) :200ppm以下 反応器内での腐食の拡大及び程度を抑制する。 ジルコニウム(Zr)及び少量の不純物:残余中性子断
面積を低減させる。
及びその添加の目的は次のとおりである。 スズ(Sn) :0.5−1.0% 合金の耐食性に対する窒素のマイナスの影響を抑制し、
固溶体の硬化を行う。 ニオブ(Nb):0.5%以下 金属による水素の取込みを低減し、固溶体の硬化及び高
バーンアップにおける照射延性の両方を提供する。 鉄(Fe) :0.18−0.24%高温耐食性
を付与する。 クロム(Cr):0.07−0.13%高温耐食性を付
与する。 酸素(O) :2000ppm以下 固溶体の硬化を提供する。 ケイ素(Si):50−200ppm 金属による水素の吸着を低減する。 炭素(C) :200ppm以下 反応器内での腐食の拡大及び程度を抑制する。 ジルコニウム(Zr)及び少量の不純物:残余中性子断
面積を低減させる。
【0011】各種元素のレベルは上述の如く選択される
が、ジルコニウム合金ができるだけ単一相(α相)に近
いものとなるようにする。酸化ジルコニウムへの適切な
溶解度を有する元素を添加する。それにも拘らず、第2
の相の粒子が析出する。PWR及びBWR条件下におい
てそれぞれ均一かつ球状の(nodular)腐食の両
方に対する最適な抵抗性を発揮させるため、第2の相の
粒状物のサイズは1200ないし1800Åの範囲内と
なるように制御される。このように、上述のジルコニウ
ム合金を使用することにより、水減速原子炉における延
長バーンアップに関する改善された耐食性を提供する。 合金の代表的な例は次のとおりである(重量%又はpp
m):スズ 0.7%、ニオブ 0.5%、鉄0.24
%、クロム 0.10%、酸素1800ppm、ケイ素
80ppm、ニッケル 35ppm以下、炭素80pp
mを含有し、残余がジルコニウム及び少量の不純物でな
る。
が、ジルコニウム合金ができるだけ単一相(α相)に近
いものとなるようにする。酸化ジルコニウムへの適切な
溶解度を有する元素を添加する。それにも拘らず、第2
の相の粒子が析出する。PWR及びBWR条件下におい
てそれぞれ均一かつ球状の(nodular)腐食の両
方に対する最適な抵抗性を発揮させるため、第2の相の
粒状物のサイズは1200ないし1800Åの範囲内と
なるように制御される。このように、上述のジルコニウ
ム合金を使用することにより、水減速原子炉における延
長バーンアップに関する改善された耐食性を提供する。 合金の代表的な例は次のとおりである(重量%又はpp
m):スズ 0.7%、ニオブ 0.5%、鉄0.24
%、クロム 0.10%、酸素1800ppm、ケイ素
80ppm、ニッケル 35ppm以下、炭素80pp
mを含有し、残余がジルコニウム及び少量の不純物でな
る。
【図1】H2OとZrO2(非保護酸化物)との間の界
面、及びジルコニウム及びヒドリッド析出物を含むジル
コニウム合金燃料被覆金属基材と、その上の酸化物Zr
O2−xの保護バリヤー層との間の金属−酸化物界面を
含むジルコニウム合金腐食モデルの概略図である。
面、及びジルコニウム及びヒドリッド析出物を含むジル
コニウム合金燃料被覆金属基材と、その上の酸化物Zr
O2−xの保護バリヤー層との間の金属−酸化物界面を
含むジルコニウム合金腐食モデルの概略図である。
Claims (4)
- 【請求項1】延長バーンアップ形水減速原子炉の炉心構
造材及び燃料被覆材としての使用及び同様の腐食雰囲気
下での使用に適する耐食性の延性改善ジルコニウム合金
において、ニオブ 0.6重量%以下、アンチモン 0
.2重量%以下、テルル 0.2重量%以下、スズ 0
.5ないし1.0重量%、鉄0.18ないし0.24重
量%、クロム 0.07ないし0.13重量%、酸素9
00ないし2000ppm、ニッケル 70ppm以下
、炭素200ppm以下を含有し、残余がジルコニウム
及び少量の不純物でなることを特徴とする、耐食性の延
性改善ジルコニウム合金。 - 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、前記範囲内
の量の合金用元素により、析出した少量の第2の相の粒
子を含有する実質的にα相のジルコニウム合金構造が形
成されてなる、耐食性の延性改善ジルコニウム合金。 - 【請求項3】請求項2記載のものにおいて、析出した第
2の相の粒子が1200ないし1800Åのサイズを有
するものである、耐食性の延性改善ジルコニウム合金。 - 【請求項4】請求項1記載のものにおいて、アンチモン
又はテルルの一方又は両方の一部を、0.2重量%以下
の量のビスマスで置換する、耐食性の延性改善ジルコニ
ウム合金。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US07/543,020 US5080861A (en) | 1990-07-25 | 1990-07-25 | Corrosion resistant zirconium alloy |
| US543,020 | 1990-07-25 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04232220A true JPH04232220A (ja) | 1992-08-20 |
| JPH0774408B2 JPH0774408B2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=24166262
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3207310A Expired - Lifetime JPH0774408B2 (ja) | 1990-07-25 | 1991-07-25 | 耐食性の延性改善ジルコニウム合金 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5080861A (ja) |
| EP (1) | EP0468093A1 (ja) |
| JP (1) | JPH0774408B2 (ja) |
| KR (1) | KR930009415B1 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| FR2664907B1 (fr) * | 1990-07-17 | 1997-12-05 | Cezus Zirconium Cie Europ | Procede de fabrication d'une tole ou feuillard en zircaloy de bonne formabilite et feuillards obtenus. |
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| WO1993018520A1 (de) * | 1992-03-13 | 1993-09-16 | Siemens Aktiengesellschaft | Kernreaktor-brennstab mit zweischichtigem hüllrohr |
| FR2693476B1 (fr) * | 1992-07-09 | 1994-09-02 | Cezus Co Europ Zirconium | Produit extérieurement en alliage de Zr, son procédé de fabrication et son utilisation. |
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| AU7670394A (en) * | 1993-03-04 | 1994-10-24 | Vsesojuzny Nauchno-Issledovatelsky Institut Neorga Nicheskikh Materialov Imeni Akademika A.A. Bochvara | Zirconium-based material, article made of the said material for use in the active zones of atomic reactors, and a process for obtaining such articles |
| US5366690A (en) * | 1993-06-18 | 1994-11-22 | Combustion Engineering, Inc. | Zirconium alloy with tin, nitrogen, and niobium additions |
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| KR100261666B1 (ko) * | 1998-02-04 | 2000-07-15 | 장인순 | 저 부식성과 고강도를 갖는 지르코늄합금 조성물 |
| KR100286871B1 (ko) | 1998-10-21 | 2001-04-16 | 장인순 | 내부식성과 기계적 특성이 우수한 지르코늄합금 조성물 |
| KR100261665B1 (ko) * | 1998-02-04 | 2000-07-15 | 장인순 | 우수한 부식저항성과 고강도를 갖는 지르코늄 합금조성물 |
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| US6511556B1 (en) | 1998-06-12 | 2003-01-28 | Siemens Power Corporation | High strength zirconium alloys containing bismuth and niobium |
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| CN101285140B (zh) * | 2008-03-24 | 2010-06-02 | 中国核动力研究设计院 | 用于核反应堆堆芯结构材料的锆基合金 |
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| FR2219978B1 (ja) * | 1973-03-02 | 1976-04-30 | Commissariat Energie Atomique | |
| US4775508A (en) * | 1985-03-08 | 1988-10-04 | Westinghouse Electric Corp. | Zirconium alloy fuel cladding resistant to PCI crack propagation |
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1990
- 1990-07-25 US US07/543,020 patent/US5080861A/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-12-04 EP EP90123164A patent/EP0468093A1/en not_active Withdrawn
-
1991
- 1991-05-23 KR KR1019910008297A patent/KR930009415B1/ko not_active Expired - Lifetime
- 1991-07-25 JP JP3207310A patent/JPH0774408B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0774408B2 (ja) | 1995-08-09 |
| KR920002810A (ko) | 1992-02-28 |
| EP0468093A1 (en) | 1992-01-29 |
| US5080861A (en) | 1992-01-14 |
| KR930009415B1 (ko) | 1993-10-04 |
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