JPH04234431A - アミノグリコシド腎細胞毒性を阻止する改良された方法と組成物 - Google Patents

アミノグリコシド腎細胞毒性を阻止する改良された方法と組成物

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JPH04234431A
JPH04234431A JP3240211A JP24021191A JPH04234431A JP H04234431 A JPH04234431 A JP H04234431A JP 3240211 A JP3240211 A JP 3240211A JP 24021191 A JP24021191 A JP 24021191A JP H04234431 A JPH04234431 A JP H04234431A
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acid
polymer
aminoglycoside
aspartic acid
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Donald N Mcgregor
ドナルド エヌ マクグレガー
Thomas J Davidson
トーマス ジエイ デビッドソン
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Bristol Myers Squibb Co
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    • C08G69/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic amide link in the main chain of the macromolecule
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗生物質アミノグリコシ
ドの使用に付随する腎細胞毒性を阻止するためにえらば
れた小さな1組のポリアスパルチン酸ポリマー保護剤を
使用することに関する。本発明はまた共投与の望まれる
場合に臨床に使用するためのそのような保護剤とアミノ
グリコシドを含む医薬組成物にも関する。
【0002】
【従来の技術】アミノグリコシド抗生物質は1944年
に始めての有用なアミノグリコシドであるストレプトマ
イシンが単離された後に広範囲に使用された。微生物に
よる感染におけるそれらの迅速な殺菌作用のために、ア
ミノグリコシドは特に有用であるけれども、それらの使
用は聴覚毒性および腎細胞毒性の副作用のために主とし
て重症で複雑な感染の治療に限られている。この理由の
ために、アミノグリコシドは系統的に使用される他の抗
生物質に比べて低い治療/リスクの比をもつと考えられ
る。
【0003】アミノグリコシドからの腎細胞毒性効果は
文献によく紹介されている。アミノグリコシドの悪い作
用と予防の最近の記述は「Drug  Evaluat
ion」第6版(米国ペンシルバニア州フィラデルフィ
アのAMA  andW.B.Saunders  C
o.刊行)第1433−1435頁(1986年)に見
出される。
【0004】いくつかの物質とくにアミノ酸誘導体がア
ミノグリコシド誘起腎臓疾患の阻止に有用であることが
報告された。
【0005】マイスターらは米国特許第4,758,5
51号にγ−グルタミルアミノ酸が腎細胞毒性薬品によ
って生ずる腎臓毒性に斗うのに使用するのに有用な無毒
性剤であることを報告している。シオコリらは米国特許
第4,757,066号にペネムまたはカルバペネム抗
生物質と組合せてN−アシル化アミノ酸を使用して抗生
物質それ自体の使用によって生ずる腎臓毒性を減少させ
ることを開示している。WO8804−925A(Tu
lane  E.Fund  Administrat
ion)には酸性性の小さいペプチドのバイオ合成前駆
体たとえばglu−glyまたは(gly−Cys−S
)2 がアミノグリコシドの腎細胞毒性効果を阻止する
ことが記載されている。
【0006】本発明にとって上記より関連の小さいその
他の試剤として、とりわけてD−グルカレート(米国特
許第3,928,583号、第4,122,171号)
およびアミロライド(米国特許第4,654,325号
)があげられる。
【0007】最も適切な技術はウイリアムらによって米
国特許第4,526,885号に報告されている技術す
なわちある種の中性とアニオン性のポリアミノ酸を組合
せて使用してアミノグリコシド誘起腎細胞毒性を減少さ
せる技術である。ウイリアムらによって教示されている
特定のポリアミノ酸はアスパラギンとアスパルチン酸の
ポリマー類およびそれらのコポリマー類であった。
【0008】The  J.of  Pharmaco
logy  and  Experimental  
Therapeutics,237/3,919−92
5(1986)に報告されているウイリアムスらの研究
は他の刊行報文においてラットのモデル研究において確
認された。 ギルバートらのThe  J.of  Infecti
ons  Diseases,159/5,945−9
53(1989年5月);ラムソミイらのThe  J
.of  Pharmacology  andEnp
erimental  Therapentics  
250/1,149−153(1989)参照。
【0009】アミノグリコシド腎細胞毒性を治療するた
めに、動物モデルでポリアスパルチン酸を使用すること
を報告するこれらの研究は(シグマ・ケミカル・カンパ
ニーから)商業的に入手しうるポリ−L−アスパルチン
酸を使用した。商業的に入手しうるポリ−L−アスパル
チン酸は粘度測定によって、もっと最近では粘度と低角
度レーザー光散乱技術の双方によって決定される平均分
子量によってのみ特徴づけられている。物質に付けられ
た名前(ポリ−L−アスパルチン酸)から、およびカタ
ログ中に記載されている合成は(対応するN−カルボキ
シ無水物の…基材開始の重合法)から、これらのポリマ
ー類は各試料について与えられているような平均分子量
をもつ、アスパルチン酸のα−カルボン酸基を含む、ア
ミド結合を介して相互に結合するL−アスパルチン酸の
反復単位からなるものと期待することができる。また、
保護を実証する実験研究はアミノグリコシド1部当りポ
リアスパルテート少なくとも1.65〜33重量部を使
用して行なわれた。
【0010】
【発明が解釈しようとする課題】通常の合成を含む他の
資源からのポリ−L−アスパルチン酸ロットをラットの
アミノグリコシド腎細胞毒性モデルにおいて本発明者が
試験したところ、阻止能力に説明しえない変動が観察さ
れた。他の資源からのポリ−L−アスパルチン酸の阻止
能力のこのような変動の起源を決定する過程において、
前述のような特徴づけされていない小さい一組のアスパ
ルチン酸ポリマー類が商業的ポリアスパルチン酸に含ま
れていること、及びこれらの夾雑ポリアスパルテート物
質が純粋なポリ−L−アスパルチン酸(すなわちアスパ
ルチン酸のカルボン酸基を含むアミド結合に接続する主
としてL−アスパルチン残基から成る純粋なポリアスパ
ルチン酸)よりも腎細胞毒性に対してずっと大きな阻止
能力をもつ、という発見がなされた。
【0011】従って本発明はこの新しく発見された成分
を配合したポリアスパルテート物質が「純粋な」ポリ−
L−アスパルテートよりもずっと高い阻止活性をもつと
いう驚くべき発見の結果である。本発明の過程において
、改良された小さい一組のポリアスパルテート阻止剤の
特徴づけがなされた。
【0012】従来技術の物質または文献のうちのどれ1
つとして本発明で開示するようなアミノグリコシド腎細
胞毒性の改良された阻止剤を含む従来特徴づけられなか
ったポリアスパルテート物質を明示または示唆している
ものはない。本発明はポリ−L−アスパルチン酸の有力
な腎細胞毒性阻止に応答するのは商業的ポリ−L−アス
パルチン酸中の夾雑ポリアスパルテート物質の存在であ
った、という発見から生じたものである。従って本発明
の目的は新しく特徴づけられた更に有力なポリアスパル
テート阻止剤を配合したアミノグリコシド抗生物質を使
用してアミノグリコシド誘起腎細胞毒性を阻止または減
少する方法を提供すること、および抗生物質単独よりも
腎細胞毒性のずっと少ない、然も抑止剤ポリマーが少な
くてすむ、改良された医薬抗生物質組成物を提供するこ
と、にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の改良されたポリ
アスパルチン酸含有ポリマーは、水溶性であり;生理学
的に許容しうるpHに中和され;遊離酸基準で約600
〜9000の平均分子量をもち;そして少なくとも30
のβ−D因子をもつ;ものとして特徴づけられる。この
「β−D因子」はポリマー中のβ結合と(D)アスパル
チン酸の百分率の合計によって誘導される。
【0014】アミノグリコシドの腎細胞毒性を阻止する
ポリ−L−アスパルチン酸の異なったロットの能力の変
動についての研究は、純粋なポリ−L−アスパルテート
に比べて有力な阻止活性をもつポリアスパルチン酸含有
ポリマーの構造上の小さい一組の発見に導いた。ポリア
スパルテートは(D)−または(L)−のモノマー単位
の含有によるばかりではなくて特定のアミド結合単位に
よっても構造上相違しうる。
【0015】
【化1】
【0016】本発明の有力なポリアスパルテートの特徴
づけは好ましいポリアスパルテート中でのD−残基とβ
−結合の役割の認識に誘いた。
【0017】アミノグリコシドの腎細胞毒性を阻止する
改良法はアミノグリコシド2重量部に対して少なくとも
1重量部の不溶性、部分中和のポリアスパルチン酸を投
与することから成る。阻止剤ポリマーはアスパルチン酸
のホモポリマー、またはアスパルチン酸と少量の医薬的
に許容しうるコモノマーとのコポリマーでありうる。本
発明の文脈において「ポリマー」とはアスパルチン酸の
ホモポリマーとコポリマーの双方に適用されることが理
解されるべきである。
【0018】改良法に使用するのにえらばれるポリアス
パルテートポリマーは遊離酸基準で約600〜9000
好ましくは約800〜6000の平均分子量をもち、少
なくとも30のβ−D因子を有する。β−D因子はポリ
マー中のβ結合と(D)アスパルチン酸単位との百分率
を合計することによって誘導される。すべてのアスパル
チン酸ポリマーは0〜100%のβ結合および0〜10
0%の(D)残基をもつことができる。従ってβ−D因
子はこれらのポリマーについて0〜200の範囲であり
うる。30未満のβ−D因子をもつポリアスパルテート
は比較的貧弱な腎細胞毒性阻止能力をもつけれども、3
0より大きい種々のβ−D因子の値をもつものは腎細胞
毒性阻止剤として比較的有効であるようにみえる。従っ
て200の最大β−D因子をもつポリアスパルテートを
えらぶことは必要でない。これは有力な経済的利点であ
る。最も単純で有効で安価なアスパルチン酸重合法のい
くつかはDおよびLの残基とαおよびβ結合との混合物
を含むポリマーを生成するからである。
【0019】
【発明の態様】改良されたポリアスパルチン阻止剤の投
与は治療上有効な量のアミノグリコシド抗生物質の投与
とは別に然し同時に行なうことができる。阻止剤の投与
は前または後であってもよく、そして頻度が少なくても
よい。阻止剤と抗生物質はまた医薬的に許容しうる担体
中で混合して一緒に投与することもできる。
【0020】改良されたポリアスパルテートは投与ビヒ
クルにとかしたとき生理学的に許容しうるpHを与える
ように中和されたものである。このpHは好ましくは約
6〜8の一般的範囲にあり、好ましくは7である。中和
は好適な塩基たとえばNaOH,KOH,NH4 OH
などを用いて達成され、それによってこれらのポリアニ
オン性アスパルチン酸ポリマーの水溶性が増大する。N
aOHを中和剤として使用するとき、カルボキシレート
部分の約70〜80%はナトリウム塩の形体にある。遊
離酸としてのポリアスパルチン酸は安定性に欠ける。
【0021】ポリアスパルテート阻止剤の分子量はナト
リウム含量に応じて変化する。 (アスパルチン酸単位)(遊離酸)(70%Na塩)(
100%Na塩)        10       
   1169      1338        
  1411        12         
 1399      1599          
1685        20          2
320      2643          27
81        40          462
2      5253          5523
        80          9225 
   10472        11006
【002
2】本発明の腎細胞毒性阻止剤ポリマーと組合せて使用
しうるアミノグリコシド抗生物質はすべてのアミノグリ
コシド抗生物質でありうる。このようなアミノグリコシ
ド抗生物質の例として次のものがあげられる。 すべて当業技術において周知である。カナマイシン(M
erck  Index  11th  ed.#51
61)、ジエンタマイシン(Merck  Index
  11th  ed.#4283)、アミカシン(M
erck  Index  11th  ed.#41
6)、ジベカシン(Merck  Index  11
th  ed.#2987)、トブラマイシン(Mer
ck  Index  11th  ed.#9413
)、ストレプトマイシン(Merck  Index 
 11th  ed.#8786/8787)、パロモ
マイシン(Merck  Index  11th  
ed.#6989)、ウツマイシン(Merck  I
ndex  11th  ed.#8498)、イセパ
マイシン(Merck  Index  11th  
ed.#4989)、ネオマイシン(Merck  I
ndex  11th  ed.#6369)、ホルチ
マイシン(Merck  Index  11th  
ed.#4165およびネチルマイシン(Merck 
 Index  11th  ed.#6389)。有
用な抗生物質として上記化合物類のいくつかの構造上の
変種(たとえばカナマイシンA,BおよびC、ジエンタ
マイシンA,C1 ,C1a,C2 およびD;ネオマ
イシンBおよびCなど)があげられる。
【0023】今日までに試験されたすべてのアミノグリ
コシド抗生物質は腎組織中に蓄積し、ある種の腎細胞毒
性ポテンシャルをもつ〔LuftらのJ.Inf.Di
s.,138(4):541−595(1978)〕。 従って、本発明はすべてのアミノグリコシド抗生物質に
ついて有用である。通常の実施において、これらのアミ
ノグリコシドの医薬的に許容しうる酸付加塩が使用され
る。
【0024】明細書の記述について、「医薬的に許容し
うる酸付加塩」とは1分子のアミノグリコシド抗生物質
と1モル以上の医薬的に許容しうる酸との相互作用によ
って生成するモノ−およびポリ−塩を意味する。これら
の酸として酢酸、塩酸、硫酸、マレイン酸、リン酸、硝
酸、臭化水素酸、アスコルビン酸、リン酸、ならびにア
ミン含有医薬物質の塩を作るのに通常されるその他の酸
類、があげられる。
【0025】本発明の特別の用途において、ポリアスパ
ルチン酸のカルボン酸基はアミノグリコシドのアミン基
の酸付加塩を作るのに利用することができる。必要なら
ば、生成アミノグリコシド・ポリアスパルチン酸塩は医
薬的に許容しうる塩基または医薬的に許容しうる酸のい
づれかで中和することもできる。
【0026】腎細胞毒性アミノグリコシドと一緒に使用
する本発明の腎毒性阻止剤は、ホモポリマーおよび少量
のコモノマーとのポリアスパルチン酸の医薬的に許容し
うるコポリマーを包含するポリアスパルチン酸のポリマ
ーの水溶性塩の形体にある。有用なポリアスパルテート
−ポリマーは次のポリマー特性を与える物理的特性をも
つ。
【0027】水溶性:すべて又は十分な数の有機酸部分
(すなわちカルボン酸基)は水溶性の医薬的に許容しう
るカチオン(Na+ ;K+ ;NH4 + ;など)
との塩形成によりイオン形体にあり、それによってポリ
マーは容易に水溶性である。ポリマー中のすべての有機
酸部分がイオン性塩の形体にある必要はない。ポリアニ
オン性(イオン化した有機酸官能基部分、たとえばカル
ボキシレート、による)。糸球体を通過するに十分に小
さい分子量。適切な生理学的条件下にアミノグリコシド
を有効に錯化するに十分な大きさ。十分に安定(宿主の
代謝に対して耐性)。
【0028】測定された分子量は多分散ポリアスパルテ
ートの「平均」分子量である。ポリマーの分子量および
構造特性を決定する技術と種々の方法は当業者にとって
周知である。
【0029】本発明のポリアスパルテート阻止剤は種々
の様式でアミノグリコシドと一緒に使用することができ
る。アミノグリコシド抗生物質と阻止剤ポリマーは、好
ましくは医薬的に許容しうる担体と共に、単一の調剤単
位に混合することができる。たとえば不活性な医薬的に
許容しうる溶媒または分散剤中の共溶液または分散液な
どにすることができる。代表的に、医薬的に許容しうる
担体とアミノグリコシドと共に従来使用されたものまた
はアミノグリコシドと相溶性があるもののいづれかであ
りうる。
【0030】あるいはまた、ポリアスパルテート阻止剤
は医薬的に許容しうる物質と別々に配合し、そしてアミ
ノグリコシド抗生物質と同時にあるいはアミノグリコシ
ドの投与の前または後のいづれかに、別々に投与するこ
ともできる。
【0031】従って本発明の別の面は1種以上の医薬的
に許容しうる担体、賦形剤または希釈剤と組合せて、本
発明のポリアスパルチン酸含有ポリマーを活性成分とし
て含む又はポリアスパルチン酸含有ポリマーとアミノグ
リコシドの組合せを活性成分として含む、医薬処方物に
関する。
【0032】投与の形体、調剤量および調剤頻度はアミ
ノグリコシド抗生物質と共に有利に使用する投与形体お
よび調剤の考察によって支配される。すなわち、たとえ
ば本発明の種々の組合せは、使用する特定の抗生物質の
所望の用途に関連する医薬および製薬上の慣習によって
示されるように、筋肉内、静脈内またはその他の様式で
投与することができる。
【0033】アミノグリコシド抗生物質と組合せて使用
するポリアスパルテート阻止剤の量はアミノグリコシド
抗生物質の腎細胞毒性を減少させる量である。その量は
使用するアミノグリコシドに応じて変化する。代表的に
は、使用する改良されたポリアスパルテート阻止剤の量
はアミノグリコシド抗生物質の2重量部当り少なくとも
約1重量部である。上限は実際の重量とコストの考慮に
よっても影響される。抗生物質1部当り33部までの量
の改良ポリアスパルテートが有効であることが示された
が、不必要であると思われる。これよりずっと低い水準
でもすぐれた阻止効果がえられるからである。改良ポリ
アスパルテート阻止剤とアミノグリコシドとの比の好ま
しい範囲は抗生物質1重量部当り阻止剤約0.5〜4重
量部である。
【0034】本発明の改良されたポリアスパルテートの
重量基準での大きな阻止能力のために、保護効果を達成
するのに従来より少ない量の阻止剤を必要とするにすぎ
ない。これは経済的観点からのみならず治療上からも有
利である。薬剤の減少は薬剤の望ましくない反応が起る
可能性を少なくするからである。
【0035】特定の平均分子量とβ−D「因子」の数の
改良された水溶性部分中和ポリアスパルテートを医薬的
に許容しうる塩の形体で使用することによって、本発明
の2つの目的が達成されることがわかる。
【0036】1.アミノグリコシド抗生物質の腎細胞毒
性を阻止または減少する方法が提供され、その方法は約
600〜8000の平均分子量をもつポリアスパルテー
ト混合物の水溶性塩の形体の有効調剤量の投与から成る
。このポリアスパルテートは、単一の(ホモポリマー)
または少量の医薬的に許容しうるコモノマーとの混合の
(コポリマーの)いづれかのアスパルチン酸の重合した
単位から構成される。
【0037】2.第2の目的は本発明の改良された腎細
胞毒性阻止性のポリアスパルテートの配合の結果として
腎細胞毒性を減少させた改良アミノグリコシド組成物を
提供する。これらの医薬組成物は抗菌有効量のアミノグ
リコシド、本発明の改良ポリアスパルテート、ポリマー
の腎細胞毒性阻止有効量、および製薬当業者にとって周
知の医薬的に許容しうる担体および/またはビヒクルか
ら成る。使用するアミノグリコシドの実際の量は薬剤処
方の標準の文献に記載の範囲にある(たとえば「Phy
sicians  Derk  Reference」
第42版(1968);「Drug  Evaluat
ions」AMS,第6版(1986)参照)。これら
の組成物による腎細胞毒性のリスクの減少のために、通
常推奨されるよりも大量のアミノグリコシド調剤量を与
えることが可能になる。
【0038】本発明のポリアスパルテート−ポリマーの
腎細胞毒性阻止効果はジエンタマイシン誘起腎細胞毒性
のラット・モデルによって実証された。10日間のジエ
ンタマイシン調剤投与(50mg/kg/日)は血清中
の尿素窒素(BUN)およびクレアチニン強度の増大に
よって、ならびに腎臓の顕微鏡検査によって示されるよ
うに深刻な腎細胞毒性をもたらした。本発明の改良ポリ
アスパルテートの共投与はジエンタマイシン誘起腎細胞
毒性を阻止するかまたは顕著に軽減させた。
【0039】
【実施例】実施例1 研究No.1 5匹のオスFischer344ラットから成る治療グ
ループに下記の皮下注射を一日に2回行なった。 a.水中7.36%NaCl,1.0ml/kgb.7
.36%NaCl水中の25mg/kgのジエンタマイ
シン c.25mg/kgのジエンタマイシンと25mg/k
gのナトリウム・ポリアスパルテート d.25mg/kgのジエンタマイシンと200mg/
kgのナトリウム・ポリアスパルテート追加の治療グル
ープを上記CおよびDの治療に使用して「β−D因子」
を研究した。「β−D因子」の異なる5種のポリアスパ
ルテート試料の値を研究した。
【0039】研究No.1の種々のナトリウム・ポリア
スパルテート試料の性質は次のとおりであった。     試料No.   β−結合%    D残基%
    β−D因子(%β+%D)      1  
        5            9   
             14      2   
       8          10     
           18      3     
   54          20        
        74      4        
63          22           
     85      5        62 
         24              
  86すなわち各調剤プロトコール(およびdについ
て合計5つの治療グループが存在した。
【0040】注射は10日間続けた。11日目にラット
を殺し、腎臓を組織病理学的検査にかけた。下記の表1
に次の組織病理学的カテゴリー群のそれぞれのラットの
数を記録する。 A.著るしい及び中程度の悪化変化 B.中程度の壊死変化 C.著るしい及び中程度の再生変化 D.中程度の管状悪化及び壊死 E.著るしい及び中程度の再生と肥大
【0041】
【表1】
【0042】決論:試料1および2は高調剤水準(プロ
トコールd)において部分的な保護を与えるにすぎない
のに対して試料3,4および5は高調剤水準において完
全な保護を与える。低調剤水準(プロトコールC)にお
いて、試料3,4および5は部分的な保護を与えるのに
対して試料1および2はごく僅かして保護を与えない。
【0043】実施例2 研究No.2 治療グループは研究No1と同じであった。ただしそれ
ぞれの治療において4匹のF344ラットを使用した。 研究No.2における種々のナトリウム・ポリアスパル
テート試料の性質は次のとおりであった。     試料No.   β−結合%    D残基%
    β−D因子(%β+%D)      6  
      11          19     
           30      7     
   71          23        
        94      8        
75          50           
   125      9        77  
        49              1
26
【0044】試験ラットの腎臓を組織病理学的検査
にかけた。それぞれの腎臓を次の点数で呼んだ。4=深
刻、3=中程度、2=温和、1=最少、0=存在せず;
(悪化(DEG)、壊死(NEC)および再生(REG
)の組織病理学的カテゴリーそれぞれにおいて、次の表
2において)組織病理学的カテゴリーのそれぞれにおけ
る各グループの平均点数を示す。
【0045】
【表2】
【0046】結論:すべての試料は高い調剤量水準(プ
ロトコールd)で完全な保護を与え、低い調剤量水準(
プロトコールc)で部分的な保護を与えた。
【0047】ポリアスパルチン酸のポリマー合成ポリア
スパルチン酸のポリマーの合成はポリマー化学の当業者
に周知の種々の方法によって行なうことができる。次は
本発明のポリアスパルチン酸ポリマー保護剤の製造に使
用しうるこれらの方法のうちの最も重要なものの要約で
ある。
【0048】1.決められた長さ、D−およびL−異性
体の比、α−およびβ−結合、およびコポリマー含量の
アスパルチン酸ポリマーは成長しつつあるペプチド鎖に
モノマー単位を逐次に添加する通常のペプチド合成によ
って製造することができる。この試みの好ましい方法論
は固相ペプチド合成である。この合成法はJ.M.St
ewartおよびJ.D.YoungのSolid  
Phare  Peptide  Synthesis
,第2版,ピアース・ケミカル・カンパニー1984に
たとえば記載されているように広範囲に記載されている
【0049】2.アミノ酸のホモポリマーおよびコポリ
マーの製造に広範囲に検討された方法はN−カルボキシ
−α−アミノ酸無水物中間体を使用する(たとえばE−
Katchalski,Adv.Prot.Chem.
,1951,6,p123参照)。この技術をアスパル
チン酸に利用するとき、エステル(多くの場合ベンジル
エステル)としてβ−カルボン酸がブロックされ、N−
カルボキシ無水物中間体が生成し、塩基で開始される重
合が行なわれ、そしてブロッキング基が除去されてポリ
アスパルチン酸が生成する。出発材料および重合と脱ブ
ロッキングの技術を変えることによって、種々の分子量
、D−およびL−異性体含量、およびα−およびβ−結
合含量のポリアスパルチン酸の試料を得ることが可能で
ある。V.SaudekらはBiopolymers,
1981,20,1615において、脱ブロック条件の
変化が<10%〜75%の範囲のβ−結合含量、および
0〜50%の範囲のD−異性体含量を与えうることを示
した(所望のD−異性体百分率を含む出発材料を使用す
ることによって、D−異性体含量はもちろん更に変える
ことができる)。この研究において、β−結合含量は1
3C−nmrによって決定された(H.Pivcova
らのBiopolymers,1981,20,160
5参照)。(β−結合含量はまた電位差計滴定によって
も決定することができる。V.SaudekおよびJ.
DrobnikのPolymer  Bull.,19
81,4,473参照)。D−異性体含量は加水分解お
よび光学回転によって決定された。ポリマーの分子量は
粘度測定によって決定された(ポリマー分子量測定の好
ましい方法は低角度レーザー光散乱である(P.J.W
yattらのAmer.Laboratory,198
8,20,86参照)。ポリマー分子量は重合開始剤の
量と重合温度の調節によって制御することができる(E
.Katchalski,Ioc.cit.参照)。こ
の方法を使用してN−カルボキシ無水物類の混合物によ
る重合反応を行なうことによってコポリマーを製造する
こともできる(たとえばY.KobayashiらのM
acromolecules,1977,10,127
1参照)。
【0050】3.アスパルチン酸ポリマーの製造に特に
有効な方法は熱縮合である(J.KovacsらのJ.
Org.Chem.,1961,26,1084参照)
。この技術において、アスパルチン酸またはその誘導体
を加熱してポリスクシンイミドを作り、次いでこれを加
水分解してポリアスパルチン酸を製造する。これらの変
形条件は(出発物質としてD−またはL−異性体のいづ
れを使用するかに応じて、約20%〜約80%の範囲の
D異性体(E.KokufutaらのBull.Soc
.Chem.Japan,1978,51,1555参
照)および約50%〜約80%の範囲のβ−結合(V.
SaudekおよびJ.DrobnikのPolyme
r  Bull,1981,4,473;H.Pico
vaらのPolymer,1982,23,1237)
を含むポリアスパルチン酸を導く。このポリマーの分子
量は重合条件の変化によって制御することができる(K
.Kokufutaらのloc.cit.;P.Ner
iらのJ.Med.Chem.1973,16,893
参照)。この方法はまたアスパルチン酸コポリマーの製
造にも使用することができる(S.W.FoxおよびK
.HaradaのAnalytical  Metho
ds  in  Protein  Chemistr
y,P.Alexander  and  H.P.L
undgren,編集,パーガモン・プレス  196
1年刊行,4巻,129頁参照)。
【0051】4.ポリアスパルチン酸の製造のその他の
方法も記載された。T.MunegumiらのBull
.Soc.Chem,Japan,1989,62,2
748にはN−カルボベンジルオキシアスパルチン酸無
水物から製造したアスパルチン酸無水物の重合が記載さ
れている。α−ベンジル−β−N−スクシニミミジル−
L−アスパルテートの重合によるポリ−β−L−アスパ
ルチン酸の製造はP.M.HardyらのJ.Chem
.Soc.Perkin  I,1972,605に記
載されている。
【0052】次の実施例は本発明の改良されたポリアス
パルテート阻止剤の好ましい製造法を示すものである。 これらの実施例は説明の目的においてのみ掲げるもので
あって本発明の範囲を限定するものと解すべきではない
【0053】実施例3 A.β−ベンジル−L−アスパルテートのN−カルボキ
シ無水物誘導体乾燥THF(30ml)中のβ−ベンジ
ル−L−アスパルテート(2.23g,10ミリモル)
の懸濁液に、トリクロロメチルクロロホーメート(0.
67ml,5.5ミリモル)をアルゴン雰囲気下に45
℃で加えた。透明溶液を45℃で1時間攪拌し、減圧下
に30℃で溶媒を蒸留し去り、残渣にエチルアセテート
(20ml)を加えて濾過した。濾液にヘキサン(50
ml)を加えて、崇高な沈殿を分離し、ヘキサン(2×
50ml)で洗浄して真空乾燥して白色の綿毛状固体(
2.3g,93%)をえた。
【数1】
【0054】B.ジベンジル  L−アスパルテートベ
ンゼン(50ml)中のL−アスパルチン酸(33.2
7g,0.25モル)、ベンジルアルコール(100m
l)およびp−トルエンスルホン酸−水和物(48.5
g,0.255モル)の混合物をDean  Star
k  trapで18時間還流させてH2 Oを共沸し
た。 ベンゼン(200ml)および無水エーテル(600m
l)を上記混合物に加えて4℃に放置した。結晶p−ト
ルエンスルホン酸塩を濾過し、無水エーテルで洗浄し、
メタノールとエーテルの混合物から再結晶させた。この
塩(15g,30.8ミリモル)をアセトン/H2 O
の1:1混合物(300ml)にとかし、固体K2 C
O3 を少しづつ加えて塩基性にした。この混合物をE
tOAc(2×150ml)で抽出し、集めた有機相を
H2 O(100ml)で洗浄し、無水Na2 SO4
 上で乾燥し、そして濃縮して油状物(9.5g,98
%)をえた。
【数2】
【0055】C.NCAの重合の一般的方法乾燥CH3
 CN(200ml)中のβ−ベンジル−L−アスパル
テートのN−カルボキシ無水物誘導体(10g,40ミ
リモル)の溶液に、同じ溶媒5ml中のジベンジル−L
−アスパルテート(0.25g,0.8ミリモル)の溶
液を加えた。この混合物を室温で120時間、アルゴン
雰囲気下に激しく攪拌して、反応中に生成したCO2 
をフラッシュ除去した。沈殿物を分離し、CH3 CN
(200ml)およびn−ヘキサン(200ml)で順
次に洗浄し、そしてP2 O5 (4.83g,59%
)上で真空乾燥した。
【数3】
【0056】D.上記Cからの重合生成物(0.3g)
、エチルメチルサルファイド(6.5ml)およびp−
クレゾール(1g)を反応容器に入れてHFラインに接
続した。この容器を−78℃に0.5時間冷却し、HF
ラインを短時間真空にした。HFを上記容器に予め印を
付けた水準(2.5ml)に留去させた。次いで、反応
を氷浴によって0℃に迅速に平衡化し、2時間激しく攪
拌させた。HFとエチルメチルサルファイドと減圧下に
0℃で注意深く留去させた。残渣を10%水性(NH4
 )2 CO3 (20ml)にとかし、凍結乾燥して
ガム状物(0.35g)をえた。このガムをH2 Oに
とかし、混合床イオン交換樹脂(Dowex  50W
−X8,イオン形体H+ およびRexyn203(O
H),イオン形体OH− )のカラムを通過させてスル
ホニウム塩副生物を除去した。適切な留分を混合し、凍
結乾燥させて純粋な脱保護酸(0.06g,43%)を
えた。このものをイオン交換樹脂Dowex  50W
−X8 (イオン形体Na+ )のカラムを通過させて
ナトリウム塩に転化した。
【数4】 このナトリウム・ポリアスパルテート生成物は実施例N
o1に相当し、14のβ−D因子をもつ。
【0057】実施例4 ナトリウム・ポリアスパルテート(熱重合法)テトラリ
ン(300ml)中の微粉末D,L−アスパルチン(3
0g,0.225モル)の懸濁液を96時間還流させて
H2 Oを共沸蒸留により除去した。えられた黄褐色沈
殿をエーテルで洗浄し、飽和NaHCO3 溶液(3×
100ml)と共に分離した。最初の顆粒生成物はそれ
ぞれのすりつぶしにより微粉末に変わった。それぞれの
濾過中に遭遇する困難の程度に応じて濾過および/又は
遠心分離を行なった。生成物をH2 O,1%HClそ
して最後にH2 Oで、濾液が塩を含まない(AgNO
3 試験)ようになるまで洗浄した。、淡黄色の無水ポ
リアスパルチン酸の収量は16gであった。H2 O(
30ml)中のこの物質(9.5g)を、pH10にな
るまで混合物を攪拌しながら2MのNaOH溶液(45
ml)を滴下状に加えて処理した。この混合物を95℃
に15分間加熱して加水分解を完了させ、最後にpHを
1NのHClにより8に調整した。この溶液を濾過し、
Sephadex  G−25(直径5cm,高さ10
0cm)のカラムに通して部分分離を行ない完全な脱塩
を行なった。HPLCによってこれらの留分を分析した
後、これらを混合して2つの大きな留分を作り、これら
を次いで凍結乾燥した。
【数5】 このナトリウム・ポリアスパルテート生成物は試料No
.8に相当し、125のβ−D因子をもつ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次の特性すなわち(a)水溶性、(b
    )投与ビヒクルに溶かしたとき医薬的に許容しうるpH
    、(c)遊離酸基準で約600〜9000の平均分子量
    、および(d)少なくとも30のβ−D因子(該β−D
    因子はポリマー中のβ結合とアスパルチン酸単位の百分
    率の合計によって誘導される)、をもつことを特徴とす
    る医薬的に許容しうる塩形体のポリアスパルチン酸含有
    ポリマー。
  2. 【請求項2】  アスパルチン酸のポリアスパルチン酸
    ホモポリマーである請求項1のポリマー。
  3. 【請求項3】  アスパルチン酸とこれより少ない量の
    医薬的に許容しうるコモノマーとのコポリマーである請
    求項1のポリマー。
  4. 【請求項4】  請求項1〜3のいづれか1項のポリア
    スパルチン酸含有ポリマーを活性成分として含み、そし
    て1種以上のそれらの医薬的に許容しうる担体、賦形剤
    または希釈剤を活性成分と組合せて含む医薬処方物。
  5. 【請求項5】  活性成分として2重量部のアミノグリ
    コシド抗生物質と少なくとも1重量部の請求項1〜3の
    いづれか1項のポリアスパルチン酸含有ポリマーを含み
    、そして1種以上のそれらの医薬的に許容しうる担体、
    賦形剤または希釈剤をこれらの活性成分と組合せて含む
    医薬処方物。
  6. 【請求項6】  ポリアスパルチン酸含有ポリマーがア
    スパルチン酸のホモポリマーである請求項5の医薬処方
    物。
  7. 【請求項7】  アミノグリコシドがジエンタマイシン
    またはアミカシンである請求項5の医薬処方物。
  8. 【請求項8】  単位調剤形体の請求項4〜7のいづれ
    か1項の医薬処方物。
  9. 【請求項9】  医薬的に許容しうる形体で(1)アミ
    ノグリコシド8抗生物質および(2)請求項1〜8のい
    づれか1項のポリアスパルチン酸含有ポリマーを含む同
    時の又は逐次の投与に適するキット。
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