JPH04236000A - ライノウイルスが細胞レセプターに付着することを阻止する微生物発現モノクローナル部分抗体 - Google Patents

ライノウイルスが細胞レセプターに付着することを阻止する微生物発現モノクローナル部分抗体

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JPH04236000A
JPH04236000A JP3130109A JP13010991A JPH04236000A JP H04236000 A JPH04236000 A JP H04236000A JP 3130109 A JP3130109 A JP 3130109A JP 13010991 A JP13010991 A JP 13010991A JP H04236000 A JPH04236000 A JP H04236000A
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icam
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JP3130109A
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Richard J Colonno
リチャード ジェー.コロッノ
Jon H Condra
ジョン エッチ.コンドラ
Joanne E Tomassini
ジョアンヌ イー.トマッシーニ
Vinod V Sardana
ヴイノド ヴィ.サルダナ
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Merck and Co Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】HRVの主要グループの付着を防げること
が知られた抗体と、免疫アフィニィティクロマトグラフ
ィーを用いて、90キロドルトン(kDa)の糖タンパ
ク質がHeLaの細胞膜から単離され、ついでこれが感
受性細胞へのHRVの主要グループの付着に必要なレセ
プタータンパク質であることが示された。精製された9
0kDaレセプタータンパク質の生化学的特徴は、それ
が酸性糖タンパク質であって7つのN結合グリコシル化
部位を含むことを示した。最近のcDNAクローニング
実験では、そのレセプターが細胞間接着分子−1(IC
AM−1)として同定された。ICAM−1はリンパ球
機能関連抗原−1付着レセプター(LFA−1)に関す
る細胞表面リガンドであり、それが5つの相同的な免疫
グロブリン様ドメインを含むと予想されることから免疫
グロブリンスーパーファミリーの1つである。一部の配
列相同性がICAM−1と成人神経系の他の接着タンパ
ク質、即ち神経細胞接着分子及びミエリン関連糖タンパ
ク質との間に存在する。ICAM−1とLFA−1との
相互作用は、白血球接着と白血球接着で媒介される免疫
学的及び炎症機能の発現に関して重要な役割を果たす。 LFA−1はリンパ球接着タンパク質のCD18群の1
つである。この接着の結果として、リンパ球は外来抗原
の監視を含めて重要かつ有益な免疫学的機能を果たすこ
とができる。しかしながら、この同じ接着活性は移植片
拒絶、他の自己免疫疾患状態及び炎症起因性合併症のよ
うな望ましくない効果ももたらす。
【0002】ICAM−1は血管内皮細胞、胸腺上皮細
胞、他のある種の上皮細胞及び繊維芽細胞、マクロファ
ージ、Tリンパ芽球、胚中心B細胞並びにリンパ節の樹
状細胞を含めた様々な細胞タイプの表面上に存在する糖
タンパク質である。ICAM−1は、休止又は静止細胞
ではなく炎症部位で主に発現される。高レベルのICA
M−1発現は皮膚繊維芽細胞においてγ−インターフェ
ロン又はインターロイキン−1のようなサイトカイン類
との接触で誘導されうる。
【0003】主要HRVグループのレセプターは最近ク
ローニングされてICAM−1として同定された90k
Daの糖タンパク質である[グリーブ,J.M.ら,1
989年,セル,第56巻,第839−847頁(Gr
eve, J. M. et al.,(1989),
Cell, 56,pp.839−847)及びトマシ
ニ,J.(Tomassini, J.)ら,1989
年,PNAS,第86巻,第4907−4911頁]。 副グループに関する細胞レセプターはより不明確であり
、120kDaタンパク質として仮に同定されている。
【0004】免疫原としてHeLa細胞膜を用いて、主
要グループのHRVがHeLa細胞に結合して感染する
ことを特異的に阻止する1A6と命名されたマウスIg
G−1  mAbが単離された[コローノ,R.J.ら
,1986年,ジャーナル・オブ・バイロロジー,第5
7巻,第7−12頁(Colonno, R. J. 
et al.,(1986),J. Virol., 
57,pp.7−12]。加えて、1A6及びそのタン
パク質分解によるFab断片は、インビトロで細胞結合
HRVビリオンと置き換わることができ、長期接触させ
ても分裂細胞に対する細胞毒性を示さなかった。これら
の研究は、1A6によるレセプター遮断が高ウイルス力
価接種原の侵襲で回避できなかったことから、感受性細
胞へのウイルスのアクセスがICAM−1レセプターと
の相互作用でのみ行われることも立証した。これらの結
果は、1A6がヒトにおける普通感冒の予防又は治療に
抗ウイルス剤として有用であることを示唆した。この見
解は、経鼻投与された1A6がチンパンジーのHRV感
染を阻止しかつヒト臨床試験でHRV感染の臨床症状を
コントロールする上で有効であることを示す研究により
支持された[ハイデン,F.G.,1988年,アンチ
バイラル・リサーチ,第9巻,第233−247頁(H
ayden, F. G.,(1988),Antiv
iral Res., 9,pp.233−247)]
【0005】ICAM−1は喘息、慢性気管支炎、肺気
腫及び特発性肺線維症を含めた他の疾患にも関与してい
る可能性がある。ICAM−1は鼻炎、鼻ポリポーシス
、慢性じんま疹及びアトピー性皮膚炎を含めた好酸球浸
潤及び組織感作で特徴付けられる他の疾患の開始及び進
行にも関与している可能性がある。
【0006】本発明の目的は自然抗体の抗原認識性を保
存した組換え宿主細胞で産生される抗体分子の部分を提
供することである。細胞間接着分子−1(ICAM−1
)に特異的で、組換え宿主細胞で産生される、抗体分子
の部分を提供することが本発明のもう1つの目的である
。本発明のもう1つの目的は、細胞レセプターICAM
−1への主要HRVグループの付着を妨げるか又は付着
したHRVをそれから離すことができる抗体分子の部分
を提供することである。ICAM−1に結合し、かつ細
胞間接着分子としてのICAM−1の生物活性及び機能
を阻害でき、かつ組換え宿主細胞で産生される抗体分子
の部分を提供することも本発明の目的である。本発明の
もう1つの目的は、細胞レセプターICAM−1への主
要HRVグループの付着を妨げるか又は付着したHRV
をそれから離すことができる組換え宿主細胞で産生され
る抗体の部分を含有したヒト投与用医薬処方剤を提供す
ることである。本発明の他の目的は、ICAM−1に結
合しかつ細胞間接着分子としてのICAM−1の生物活
性及び機能を阻害でき、かつ組換え宿主細胞で産生され
る抗体分子の部分を含有したヒト投与用医薬処方剤を提
供することである。本発明のこれら及び他の目的は以下
の記載から明らかであろう。
【0007】本発明を要約すると、ICAM−1に特異
的なmAbの抗原認識領域をコードする相補的DNA(
cDNA)断片がクローニングされた。これらのcDN
Aは組換え宿主細胞で発現され、発現物は精製され、そ
れらが由来した自然抗体の抗体−抗原相互作用の生物学
的性質を有することが示された。特に、その組換え抗体
部分はICAM−1に結合して、主要HRVグループが
それらの細胞レセプターであるICAM−1へ付着する
のを妨げることができる。加えて、組換え抗体部分は付
着したHRVをICAM−1から引き離す。これらの組
換え抗体断片は、炎症及び他の自己免疫疾患とHRV感
染を含めてICAM−1が関与する多くのヒト疾患の予
防又は改善用医薬処方剤において有用である。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。ICAM
−1はリンパ球機能関連抗原−1レセプター(LFA−
1)に関するリガンドとして機能する細胞表面糖タンパ
ク質である。ICAM−1は感受性細胞における主要H
RVグループの付着に関するレセプターでもある。IC
AM−1は5つの相同な免疫グロブリン様ドメインを含
むと予想されることから、それは免疫グロブリンスーパ
ーファミリー(超遺伝群)の1つである[シモンズ,D
.ら,1988年,ネーチャー,第331巻,第624
−27頁(Simmons, D. et al.,(
1988)Nature, 331,pp.624−2
7)]。ICAM−1とLFA−1との相互作用は、白
血球接着と、白血球接着で媒介される免疫学的及び炎症
機能の発現に関して重要な役割を果たす。LFA−1は
リンパ球接着タンパク質のCD18群の1つである。C
D18リンパ球接着タンパク質に結合する抗体は、内皮
細胞への顆粒球の接着を含めて接着に依存したリンパ球
機能をインビトロで阻害することが示された[スミス,
C.W.ら,1988年,ジャーナル・オブ・クリニカ
ル・インベスティゲーション,第82巻,第1746−
56頁(Smith, C. W. et al.,(
1988),J. Clin. Invest., 8
2,pp.1746−56)]。
【0009】更に、遺伝性遺伝子欠陥である白血球接着
不全疾患の個体はCD18関連タンパク質を産生しない
。その結果、これら個体の顆粒球は、前記抗CD18抗
体の存在下の正常顆粒球で観察されたのと同じ接着不能
を示す。したがって、CD18は白血球が他の白血球、
血管内皮細胞及び他の非血管細胞を含めた様々な細胞に
接着することを可能にする。CD18タンパク質が付着
のために結合するリガンドはICAM−1である。
【0010】炎症は特異的抗原に対する宿主免疫系の反
応及び応答から生じる。ある種の自己免疫疾患及びT細
胞媒介遅延型過敏症がこのタイプの炎症例である。白血
球接着は移植片拒絶及び組織移植片拒絶を含めた他の病
状にも関与する。白血球接着に起因する望ましい免疫機
能の一部としては抗体産生と、ウイルス感染細胞の破壊
がある。
【0011】したがって、ICAM−1は白血球が様々
な機能を発揮するために結合しうる細胞基質である。I
CAM−1分子は遅延型過敏症を含めた炎症部位で高レ
ベルで発現されるため、ICAM−1で媒介される細胞
付着を遮断することにより炎症応答を変えることができ
る。
【0012】抗体又は組換え発現された抗体分子部分が
ICAM−1と結合できるならば、抗体又は組換え発現
された抗体分子部分は炎症応答の減少又は消失に関して
有意の治療価値を有する。抗体又はその組換え産生部分
は炎症応答の前又は最中に個体に投与されて、その結果
を緩和する。
【0013】抗原認識決定基を有するmAbのタンパク
質ドメインは残りの抗体分子から切り離されても、それ
らの抗原結合能力を保持していることが可能である。抗
体(例えばIgG)のFab部分は全抗体の約1/3(
約55キロドルトン)であって、一価の抗原結合能力を
示す(図1参照)。Fabの構造は全免疫グロブリン分
子よりも著しく簡単であり、Fabは全IgG分子でみ
られる16ジスルフィド結合のうち5のみを有する(図
1参照)。Fab部分は抗原結合部位を含み、2本の異
なるポリペプチド鎖、即ち第一定常ドメイン及びヒンジ
領域の一部を含むH鎖可変ドメインと、全L鎖から構成
される。2本の鎖(H及びL)は各鎖の定常ドメイン間
で単一のジスルフィド結合により共有結合されている。 Fabは更に分断されて、Fvと表示された一価で抗原
と結合しうる小さな(約25KD)分子を生じる(図1
参照)。Fvは抗原結合部位を含み、非共有結合的に連
関したH及びL鎖可変ドメインのみから構成される。全
Fv部分の抗原アフィニティは対応Fabと一致し、こ
の対応Fabのアフィニティはその対応免疫グロブリン
分子と一致する。
【0014】Fab及び一本鎖Fv部分の双方は哺乳動
物細胞培養物及び大腸菌を含めた組換え宿主細胞で発現
された。Fab及びFvは、それらの小さなサイズのお
かげで更に効率的に組織境界を透過しうる点で、治療及
び診断用として完全抗体よりも有利である。更に、大腸
菌のような組換え宿主において発現できるということは
Fab及びFvの高レベル産生へのスケールアップを極
めて容易にする。加えて、組換えDNA技術を抗体部分
の構造を変えるために用いることができる。このような
変換の例はマウス抗体分子のマウス定常領域をヒトの定
常領域に変換することであって、“ヒト化”抗体又は抗
体部分を形成する。ヒト定常領域は、マウス定常領域を
含んだ抗体の場合よりも、その抗体部分をヒト被験者に
投与した場合免疫応答を誘導しにくいようである。
【0015】組換えDNA技術により、異なる種、異な
る免疫グロブリンクラス、あるいは抗原特異性の異なる
供給源からのL及びH鎖部分を組合わせたり、可変及び
定常領域間の融合箇所を変えて、抗体分子又はその部分
に更に変更を加えることができる。抗体又はその部分は
、例えば更に高い抗原アフィニティを有したり、別の定
常領域で見出された改良点を取込むように組立てること
ができる。
【0016】これらのタンパク質が大腸菌で発現される
場合、変性、再生、さらにH及びL鎖が適切な二次及び
三次構造の生物活性分子を形成するために適正な比率で
混合することを要する。これらの問題の解決に役立てる
ため、Fvの2成分(H及びL鎖)は融合ポリペプチド
鎖として宿主細胞で組換え合成できる。加えて、ジスル
フィド結合形成を除くためシステイン残基はヌクレオチ
ド置換で除去しうる。
【0017】感受性細胞上のウイルスレセプターへのH
RVの結合を阻止するmAbを得るため、マウスを全ヒ
ト細胞及びHRVレセプター部位に富むヒト細胞膜、例
えばHeLa細胞で免疫した。ハイブリドーマは免疫マ
ウスの脾臓細胞とマウスミエローマ細胞を融合させて産
生された[コロノら,ジャーナル・オブ・バイロロジー
,第57巻,第7−12頁,1986年(Colonn
o etal., J. Virol.,57,pp.
7−12,1986)]。各々が感受性細胞のレセプタ
ー部位へのHRVの付着を阻止できる3種のmAb、即
ち1A6、2C2及び18B9が選択された(図2)。 この分析から1A6、2C2、18B9は感受性細胞へ
の少なくとも91種の異なる血清型のHRV付着を阻止
しうる能力があることが実証された。各々のmAbの存
在下で感染できない特定ウイルス血清型及び感染できる
ウイルスの血清型は表1で示されている。
【0018】これらの実験から、HRVは主要グループ
及び副グループからなることがわかった。主要グループ
はこれらmAbの存在下で感染できず、一方副グループ
はmAbの存在下で感染できる。これらのmAbは感受
性細胞と強く結合し、既に細胞と結合したHRVよりも
細胞レセプターに対して大きな結合活性を有することも
わかった(コロノ,R.J.ら,1986年,ジャーナ
ル・オブ・バイロロジー,第7−12頁)。
【0019】mAb及びその組換え発現された部分(例
えば、Fab及び一本鎖Fv)は、HRV感染の予防又
はHRV感染の持続期間及び重篤度を改善するために有
用である。mAb又はFab及び一本鎖Fvを含めたそ
の組換え発現部分で感受性細胞を処置すると、過剰抗体
の除去後50時間までもの期間にわたり細胞をHRV感
染耐性にする。
【0020】ICAM−1をコードするcDNAがクロ
ーニングされて特徴付けられた[トマシニ,J.E.ら
,1989年,P.N.A.S.(USA),第86巻
,第4907−11頁]。ICAM−1  cDNAの
断片はインビトロで転写かつ翻訳され、一連のCO2H
末端切除がおこる。mAbの1A6、2C2及び18B
9を用いたこれらICAM−1断片の免疫沈降は、IC
AM−1におけるmAb結合部位を確認するために用い
られた。
【0021】ICAM−1ポリペプチドのサブセットを
用いた実験では、mAbの1A6、2C2及び18B9
が成熟ICAM−1分子の最初の82アミノ酸を表すN
H2末端ICAM−1断片を認識かつ免疫沈降できるこ
とを明らかに示した(図7参照)。ICAM−1のこの
部分は成熟ICAM−1の5つの予想ドメインのうちド
メイン1のみを含む。したがって1A6、2C2及び1
8B9はICAM−1のドメイン1に特異的である。
【0022】全鎖長cDNAクローン(pHRVr1)
は、532アミノ酸をコードしかつ1333ヌクレオチ
ドの3’非コード領域を含んだヌクレオチド72で始ま
る単一の大きなオープン読取枠を有することが示された
。シグナル配列及び膜貫通配列はそれぞれ分子のNH2
及びCO2H末端領域近くに存在すると予想される。全
鎖長サブクローンがpGEM4Z転写ベクターに挿入さ
れてpGEM−ICAMが形成された。クローン化され
る配列の向きは、5’末端がファージSP6プロモータ
ーのすぐ下流となるようになっている。このため、特定
ICAM−1  mRNAがSP6  RNAポリメラ
ーゼで直鎖化プラスミドDNAから転写できる。転写前
に、プラスミドDNAはICAM−1レセプター分子の
選択ドメインについてコードするRNA断片を形成しう
る好都合な制限酵素で開裂された。
【0023】ウサギ網状赤血球溶解物中における、得ら
れたRNAのインビトロ翻訳により、SDS−PAGE
で測定したところ予想分子量のポリペプチドを生成した
。ICAM−1は膜タンパク質であって7つのN結合グ
リコシル化部位を含むことが示されたことから、イヌミ
クロソーム膜がICAM−1分子の二次構造形成を最適
化するため翻訳混合物に加えられた。
【0024】ミクロソーム膜及び2mM酸化グルタチオ
ンの存在下における全鎖長ICAM−1  mRNAの
翻訳で、分子サイズ約55及び70kDaの2つの主タ
ンパク質バンドを得た。高分子量側のバンドは、おそら
くミクロソーム膜に関連したグリコシル化活性に起因し
ているであろう。16kDaポリペプチドを常に形成す
るドメイン1断片を除く、他のICAM−1  RNA
の場合にも、大きい方のタンパク質種が各々観察された
。この結果は、ドメイン1アミノ酸配列がグリコシル化
可能部位を欠くことから予想された。
【0025】免疫沈降実験が行われ、ミクロソーム膜存
在下で合成されたICAM−1ポリペプチド断片の各々
が各mAbで特異的に沈降されることが立証された(図
7)。82アミノ酸ほどの短いポリペプチドの放射線標
識タンパク質でもなお3種すべてのmAbで認識された
。2種の抗体特異性コントロールがこれらの実験に組込
まれた。第一コントロールはCD4レセプターを認識す
るmAb  OKT4の並行試験であり、第二コントロ
ールは各免疫沈降サンプルへの放射線標識グロビン又は
酵母接合因子の添加であった。mAb  OKT4はI
CAM−1ポリペプチドを認識できずかつグロビンは抗
ICAM−1  mAbで免疫沈降されなかったことか
ら、これら双方のコントロールは免疫沈降が特異的であ
ることを示した。
【表1】
【0026】mAb、又はFab及び一本鎖Fvを含む
その組換え発現部分は、ドロップの形で又はスプレーと
して投与に適した局所処方剤に製造される。抗体分子の
組換え部分は注射目的用の医薬組成物として投与しもよ
い。適切な液体の補助で、組換え抗体断片は液体の形で
注射製品に用いることができる。これらの医薬組成物は
薬学上許容されるキャリアと共に薬学上有効量の組換え
タンパク質を含有している。患者は炎症を直すか又は少
なくとも炎症度を減少させる上で有効な炎症減少量の組
換えタンパク質を用いて例えば非経口的に治療できる。 用量は患者の年令、体重及び一般的身体状態のような医
者によく知られかつ理解される因子に応じて勿論変わる
。一般に患者体重kg当たり抗体部分約1pg〜10m
gの用量範囲で投与されるが、更に高い又は低い用量も
用いてよい。
【0027】経鼻エアゾール吸入で投与される場合、処
方剤はベンジルアルコールもしくは他の適切な保存剤、
生体利用性を高める吸収促進剤、フッ化炭素及び/又は
当業界で公知の他の溶解もしくは分散剤を用いて塩水溶
液として製造してもよい。投与量は約1μg〜約1mg
の範囲内であり、約2〜約12時間の間隔で投与される
。典型的な処方剤では安定剤、例えば20%SPGAを
含有したPBS中で本発明のmAb断片を用いる。
【0028】1A6、2C2及び18B9ハイブリドー
マH及びL鎖の全鎖長cDNAクローンが単離され、ポ
リメラーゼ鎖反応(PCR)技術を用いて大腸菌内発現
用に修正された。FabH鎖(当業界でFdと称される
)及びL鎖の発現のため、唯一のNdeI部位及び開始
メチオニンコドンがH及びL鎖どちらにおいてもシグナ
ルペプチダーゼ開裂部位をコードする配列のすぐ5’側
に挿入された。H鎖クローンにおいて、終止コドンとそ
れに続くBglII部位は、H及びL鎖を正常に架橋す
るシステインの1残基先のアミノ酸236[カバット・
ナンバリング・システム(Kabat numberi
ng system)][カバット,E.A.ら、19
87年、免疫学的に重要なタンパク質の配列(Sequ
ences of Proteins of Immu
nological Interest),第4版、米
政府印刷局、ワシントン D.C.]の後に挿入された
。L鎖発現のために、BglII部位が自然終止コドン
の3’側に導入された。H及びL鎖双方のDNAは発現
ベクターpET−3a[ローゼンバーグ,A.H.ら、
1987年、ジーン、第56巻、第125−135頁(
Rosenberg, A.H. et al.,(1
987),Gene,56,pp.125−135)]
に組込んでクローニングされ、pG1(H鎖、図3)及
びpK1(L鎖、図4)を形成した。IPTGによる遺
伝子発現の誘導で、約140mg/l培養物(5g/l
湿潤細胞ペレット重量)又は全細胞タンパク質の約35
〜40%に達する予想タンパク質の高レベル発現を得た
。パルス標識実験では、これらのタンパク質が誘導期に
合成された全タンパク質の90〜100%を占めること
を示した。誘導されたタンパク質の同一性はペプチド由
来抗血清を用いたウエスターンブロット法及びNH2末
端配列分析で確認された。発現された抗体断片の各々は
IPTG誘導後に不溶性封入体として蓄積され、6Mグ
アニジンHCl存在下で可溶化され、還元及び酸化グル
タチオン含有緩衝液中希釈条件下で再生された。次いで
組換えFabは破壊細胞ペレットからのH及びL鎖を等
量混ぜてそれらを還元、再酸化及び透析に付すことによ
りアセンブリーされた。最終精製はHPLCゲル濾過で
行われ、純度(95%以上)はSDS−PAGEで視覚
的に判定された。
【0029】組換えFabが生物活性を有するかどうか
を調べるため、HeLa細胞膜への35S−メチオニン
標識HRV−15の結合を阻止しうるそれらの能力が測
定された(図6)。組換えFab及び完全抗体からタン
パク質分解で誘導されたFab断片は再生後も生物活性
であり、各々0.3及び0.2pmol/40μlでウ
イルス結合の最大阻害の2分の1を示した。完全抗体は
0.1pmol/40μl反応液で最大阻害の2分の1
を示した。
【0030】発現されたタンパク質の複雑性を減少させ
るため、L可変ドメイン(VL)のCO2H末端がH可
変ドメイン(VH)のNH2末端に共有結合された組換
え一本鎖Fvが組立てられた。一本鎖FvにおいてH可
変ドメインのCO2H末端がL可変ドメインのNH2末
端に共有結合されるようにH及びL可変ドメインの順序
が交換されてもよいことは、当業者にとって容易に明ら
かである。第一のこのような組換えpSCV1(図5)
において、L鎖Glu−124がH鎖Glu−1に直接
結合された。適正なVL−VH相互作用にとって十分な
伸縮柔軟性を維持しながらペプチドリンカーを伸ばすた
めに、更に二つの組換え体pSCV2及びpSCV3が
組立てられた。これらはL鎖Ser−122とH鎖Gl
u−1との間に伸縮柔軟性リンカー配列Gly−Gly
−Gly−Serを各々モノマー(pSCV2)又はダ
イマー(pSCV3)としてコードする。これらの組換
え体もL及びH Fab鎖よりやや少ない量(約50m
g/l培養物)であるがSDS−PAGEでみたところ
期待されたサイズ(約25KD)のタンパク質を発現し
た。一本鎖FvもFabに関して前記されたように溶解
、再生及び精製された。組換えFab及び一本鎖Fvの
最終回収量は各々4〜5mg/l及び10〜12mg/
l培養物であった。
【0031】pSCV1でコードされたタンパク質は一
本鎖Fvの最も活性の低いものであり、4pmol/4
0μl反応液で最大阻止の2分の1を示した。pSCV
2及びpSCV3でコードされたタンパク質は約3倍高
い活性を有し、1.5pmolで最大阻害の2分の1を
示した。モノマー又はダイマーGly4Serリンケー
ジ一本鎖Fv間の活性に関して有意差はなく、このこと
はドメイン間リンカーペプチドの許容鎖長に関して著し
い伸縮柔軟性があることを示唆している。したがって、
リンク部分の長さのわずかな変更で実質上異なる又は新
たな性質又は活性のある一本鎖Fvの形成をおこさない
ことは当業者にとって容易に明らかである。
【0032】抗体分子のFv部分を構成する各H及びL
鎖は、個別的に発現された後、溶解、再生及び精製に関
する同様の操作を用いてFabに関して行われた場合と
同様にFvにアセンブリー化してもよい。したがって、
本発明の一本鎖Fvが一本の連続ペプチド分子として発
現されたことは必須でない。
【0033】HeLa単層細胞は実施例5で記載される
ように各抗体部分で個別的に前処理され、連続希釈され
、しかる後HRV−14を感染させた。34℃で24時
間のインキュベート後、単層細胞はHRVの細胞溶解性
感染に起因する細胞変性効果の徴候に関して試験された
(図6参照)。完全1A6は84ng/ml(0.6n
M)ほどの低濃度で防御効果があった。組換えFab及
び完全抗体からタンパク質分解で得られた自然Fab断
片は双方とも740ng/ml(16nM)の濃度まで
保護的であった。一本鎖Fvは有意の活性を示し、2.
2〜6.7μg/ml(84〜250nM)以上の範囲
で保護的であった。
【0034】最初に発現したH及びL鎖は各々5つのシ
ステイン残基を含んでいた。各鎖においてシステイン残
基のうち4つは通常免疫グロブリンドメインを形成する
鎖内ジスルフィド架橋に関与するが、一方5番目はH及
びL鎖を共有結合させる鎖間ジスルフィド結合に関与す
る。オリゴヌクレオチド特異的変異が、Cys−214
を欠失させるためL鎖cDNAクローンに、Cys−2
35をAlaに変えるためH鎖cDNAにそれぞれ導入
された。これらの修正はH及びL鎖を正常に連結するジ
スルフィド結合を欠失させる。発現及び再生後、ジスル
フィド欠損Fab(Fab(−SS))はHPLCゲル
濾過で自然及び組換えFabと同じ保持時間を示したが
、これはH及びL鎖間の非共有結合相互作用を示唆する
。非還元SDS−PAGEではFab(−SS)のH及
びL鎖はモノマーとして移動し、一方コントロールのタ
ンパク質分解によるFab及び組換えFabはダイマー
として移動することを示した。この結果は、Fab(−
SS)のH及びL鎖が非共有結合相互作用で互いに保た
れていることを示す。Fab(−SS)はウイルス結合
アッセイで野生型組換えFabと区別できず(図6)、
これは鎖間ジスルフィド結合が抗体−抗原結合にとり重
要でないことを実証した。
【0035】これらの結果は、ICAM−1に特異的な
免疫グロブリン鎖の組換え産生サブ部分が大腸菌で豊富
に発現され、効率的に精製されて、組換え部分抗体がI
CAM−1に結合する点で生物活性を維持した部分抗体
分子に再生しうることを示す。
【0036】ICAM−1に特異的なmAbの組換え部
分をコードする本発明の新規アミノ酸配列は、ICAM
−1に結合しうる抗体分子の組換え部分をコードする一
連のアミノ酸配列の例であることが理解される。他の変
異アミノ酸配列も同様のICAM−1結合効果を有する
。例えば、本発明の抗体分子の組換え部分の配列におけ
る保存的アミノ酸置換にも本発明の原則及び実施のいか
なる実質的又は新たな修正もおこさない。保存的置換は
公知である:エルファシー,E.ら、ジャーナル・オブ
・セオレティカル・バイオロジー、第121巻、第37
1頁、1986年[Elfassi, E. et a
l., J. Theor. Biol., 121,
pp.371(1986)]参照。一方、本発明の組換
えタンパク質の内部又はいずれかの末端における小さな
挿入又は欠失も本発明の原則及び実施に影響を与えない
。本出願においてICAM−1と結合しうる抗体分子の
組換え部分は、抗体分子の組換え部分が精製後にICA
M−1と免疫化学的に反応性である限り、保存的アミノ
酸置換、挿入、欠失又は他のプロセスによるかどうかに
かかわらずアミノ酸配列においてこのようないかなる変
更も含んでよいことが理解されるであろう。
【0037】下記実施例は本発明について示すが、しか
しながら本発明をそれに限定するわけではない。 実施例1 ウイルス増殖及び精製 HRV−14はアメリカン・タイプ・カルチャー・コレ
クション(AmericanType Culture
 Collection)(メリーランド州ロックビル
)ATCC  VR−284及び標準技術で精製された
プラークから得た[イン(Yin)ら、1973年、ジ
ャーナル・オブ・バイロロジー、第12巻、第108−
113頁]。プラーク精製HRVは標準操作で誘導され
たHeLa細胞のサブクローンHeLaR19細胞で増
殖させた[コラーら、1983年、ハイブリドーマ、第
2巻、第91−96頁(Coller et al.,
 (1983),Hybridoma, 2,pp.9
1−96)]。細胞は増殖培地(GM)、即ち10%牛
胎児血清、30mM  MgCl2、20単位/mlペ
ニシリン及び20μg/mlストレプトマイシン含有マ
ッコイ(McCoy)5A培地でルーチン的に増殖させ
た。HeLa  R19単層培養をMOI1で感染させ
、細胞がフラスコ表面から遊離したとき(通常16〜2
4時間)に回収した。細胞懸濁物を凍結及び急速に解凍
して、細胞からウイルス粒子を放出させた。遅い速度の
遠心による清澄化後(4℃,4000xgで5分間)、
ポリエチレングリコール6000(PEG−6000)
及びNaClを各々7%及び2.2%の濃度まで加え、
混合物を4℃で4〜16時間攪伴した。沈降ウイルスを
遠心(4℃、10,500xgで15分間)により回収
し、10mM  R緩衝液[pH7.5の10mMトリ
スHCl、1mMEDTA(エチレンジアミン四酢酸)
、0.2M  NaCl、50mM  MgCl2及び
10%グリセロール]に懸濁した。デオキシコール酸ナ
トリウム及びポリオキシエチレン(9)オクタフェノー
ルを各々0.3%及び0.6%の濃度まで加え、氷上で
30分間インキュベートし、懸濁液を遠心(4℃、40
00xgで5分間)により清澄化した。上澄(7.5m
l)を無グリセロールR緩衝液中40〜60(w/v)
メトリザミドの5ml直線密度勾配にのせた。ウイルス
サンプルの等密度バンド化を150,000xgで24
時間の遠心により行った。ウイルスバンドは勾配中で通
常肉眼で最も濃いバンドであり、底穿刺で人手により回
収した。 R緩衝液で3倍希釈後、ウイルスを200,000xg
で2時間の遠心により再びペレットとした。
【0038】実施例2 HeLa R19細胞によるマウスの免疫50mM  
EDTA含有リン酸緩衝液(PBS)で37℃、20分
間の処理により組織培養単層から回収されたHeLa 
 R19細胞を含有する溶液を成熟BALB/Cマウス
に腹腔内(IP)注射した。各マウスは0.5ml容量
の完全フロイントアジュバントに懸濁された3×106
細胞を受容した。38日間後、マウスを容量0.5ml
不完全フロイントアジュバント中の1×107  He
LaR19細胞でIP再接種した。
【0039】HRV−14感染から細胞を保護する抗体
(実施例14参照)に関して血清が陽性であるマウス3
匹は116日目、細胞融合の4日前に2OD280単位
/マウスの注射で感作された。動物の死亡時に集められ
た血清は、HRV−14注射からHeLa細胞を保護で
きる抗体の存在を示した。もう一つの実験では成熟BA
LB/Cマウス3匹を下記スケジュールで免疫した:1
日目及び42日目に細胞膜調製物を用いた2回のIP接
種しかる後214日目に膜+不完全フロイントアジュバ
ントの最終皮内接種を行い、3日後に細胞融合を実施例
14で記載するように行った。
【0040】実施例3 HeLa細胞膜の調製 HeLa  R19細胞単層を37℃で20分間50m
M  EDTA含有PBSで処理した。細胞を低速遠心
で回収し、PBSで3回洗浄した。細胞をペレット化し
、pH7.0の10mMリン酸ナトリウム緩衝液に再懸
濁し(8×107細胞/ml)、氷上に25分間おいた
。次いで細胞をドーンス(Dounce)ホモゲナイザ
ー内において20ストロークで破壊し、核を遠心(4℃
1000xgで5分間)で除去した。上澄を捨て、膜を
4℃、142,000xgで1時間かけペレット化した
。上澄を捨て、粗膜ペレットを42OD280単位/m
lでPBSに溶解し、−70℃で貯蔵した。
【0041】実施例4 免疫マウス脾臓細胞とマウスミエローマ細胞の融合によ
るハイブリドーマの産生 マウスミエローマ細胞(SP2/0)は凍結種ストック
からHT培地で増殖させた。各100mlのHT培地は
ダルベッコ改良イーグル培地66ml、牛胎児血清(F
CS)20ml、イーグル平衡塩含有NCTC109[
ギブコ(Gibco)]10ml、200mM  L−
グルタミン2ml、蒸留水300ml中ヒポキサンチン
408mg及びチミジン114mg含有溶液1ml、O
PI原液(水100ml中シス−オキサロ酢酸1.5g
、ピルビン酸0.5g、牛インシュリン2000単位)
1 ml並びにペニシリン(10,000μg/ml)
及びストレプトマイシン(10,000μg/ml)混
合物0.2mlを含有していた。HRV−14(実施例
1)で免疫されたマウスから脾臓を頸部脱臼後に摘出し
、室温で無血清HT培地中においた。脾臓をプラスチッ
ク製ペトリ皿におき、細胞をプラスチックのスクレーパ
ーで脾臓からかき取った。プレートを無血清HT培地5
mlで洗浄し、細胞を15mlプラスチック製円錐管に
プールし、大きな粒子を1分間かけて沈降させた。次い
で上澄を15mlプラスチック丸底管に移し、細胞を室
温、350xgで10分間の遠心によりペレット化した
。上澄を捨て、細胞を無血清HT培地(10ml/2脾
臓)に再懸濁し、生存細胞の総数をトリパンブルー排除
法で調べた。
【0042】生存SP2/0ミエローマ細胞の数も調べ
、その細胞をミエローマ細胞より10倍多い脾臓細胞と
混ぜた(即ち、50ccねじ口プラスチック管に2×1
08脾臓細胞及び2×107SP2/0細胞をいれた)
。細胞を350xgで10分間の遠心によりペレット化
し、細胞ペレットを無血清HT培地10mlに再懸濁し
た。この操作を2回繰返し、無血清HT培地10mlに
最終再懸濁後、細胞を15ml丸底管に移した。細胞を
350xgで10分間かけてペレット化した。
【0043】ポリエチレングリコール(PEG/DMS
O/HT平均分子量=1000d)を45℃で液化し、
35%PEG(vol/vol)の濃度になるよう無血
清HT培地と混ぜた。PEG/HT培地混合物を3ml
シリンジに装備された0.22ミクロン膜フィルターに
通して滅菌し、しかる後PEGを37℃で維持した。ジ
メチルスルホキシド(DMSO)を最終濃度5%となる
ようPEG/培地混合液に加えた。PEG/DMSO/
HT培地混合物を2×108細胞につき0.8ml用い
て脾臓−ミエローマ細胞ペレットに滴下し、その際培養
管の側面をたたき振盪することで細胞を穏やかに再懸濁
した。細胞とPEGとの全接触時間が6分間となるよう
に細胞を室温、250xgで遠心した。上澄を吸引し、
細胞をHT培地10mlに再懸濁した。細胞を(350
xgで10分間かけて)ペレット化し、最終濃度3.5
×105細胞/lまでHT培地に穏やかに再懸濁した。 次いで細胞を0.1ml/ウエルで96穴マイクロタイ
タープレートにいれ、5%CO2及び湿度96%の水ジ
ャケットインキュベーター中37℃でインキュベートし
た。24時間後、HAT培地(HT培地+アミノプテリ
ン0.352mg/l)0.1 mlを各ウェルに加え
た。ウェルに4〜5日毎に新鮮HAT培地0.1mlを
再供給した。 集密率15%以上(通常40〜80%)の培養ウェルか
らの細胞一部をHRV−14に対する抗体の産生に関し
て試験した。他の実験では、集密率15%以上の増殖陽
性ウェルからの細胞の一部を実施例5で記載された細胞
保護アッセイで細胞レセプターへのHRV−14の付着
を阻止する抗体の産生に関して試験した。上記アッセイ
で高活性を有する細胞を限界希釈を2回サイクル行って
サブクローニングした。これらのサブクローンから精製
されたmAbを標準的操作で免疫グロブリンサブタイプ
及び分子量を調べた。
【0044】実施例5 細胞保護アッセイ 保護アッセイではHeLa  R−19細胞の48穴ク
ラスタープレートを利用した(1.25×105細胞/
ウェル)。培地除去後、単層を新鮮培地、即ちハイブリ
ドーマ組織培養液0.1mlと共に34℃で1時間イン
キュベートした。インキュベート後、培地50μl中2
×105PFUのHRV−14を処理された単層に加え
、細胞をCO2インキュベーター中34℃で16〜24
時間インキュベートした。ウェルは細胞変性効果の徴候
がコントロールと比較して明らかでない場合に陽性とし
て評価し、3種の防御抗体が確認された。更にアッセイ
を行い、これらのmAbが他の血清型のHRVによる感
染から細胞を保護するかどうかについて調べた。陽性の
保護効果は、90種の異なる血清型のHRV、未知血清
型の臨床単離株1株並びにコクサッキーウイルスタイプ
A13、A18及びA21で得られた(表1参照)。こ
れら血清型のすべては同一の細胞レセプターを有するこ
とが知られている。異なるレセプターを有する11血清
型のHRVはmAbで阻止されなかった。これらのmA
bはサビン(Sabin)タイプ1ポリオウイルス並び
にコクサッキーウイルスタイプB2及びB3からも細胞
を保護できなかった。
【0045】実施例6 組織培地及び腹水からのモノクローナル抗体の精製mA
bは個々の抗体を産生するハイブリドーマ細胞の培養物
から採取された組織培養液から精製した。下記操作を用
いたが、これはエミニ(Emini)ら,ジャーナル・
オブ・バイロロジー,第43巻,第997−1005頁
,1982年に本質的に記載されている。これら各ハイ
ブリドーマ細胞系からの組織培養液1Lをワットマン1
MM濾紙、ガラスウール含有カラム及び最後にセファロ
ース6Bカラムで連続的に濾過した。pHをpH8.0
の100mMトリスHClの添加で約8.0に調整し、
しかる後プロテインAセファロースカラム(液体2L当
たりベッド容積4〜6ml)に通した。カラムを10倍
ベッド容積のpH8.0の10mMトリスHClで洗浄
した。次いでpH3.0のグリシン(100mM)を加
え、カラムから結合免疫グロブリンを溶出させた。抗体
を安定化させるためpH8.0の100mMトリスHC
lを含有した管内に各分画を集めた。カラムからピーク
タンパク質分画をプールし、蒸留水に対して透析し、完
全抗体として用いるか又は更に処理してFabを得た。
【0046】それぞれのmAbのFabを得るため、前
記のようにプロテインAカラムで精製されたmAb 1
0〜15mgを凍結乾燥し、しかる後pH7.2の10
0mMリン酸ナトリウム、10mMシステインに溶解し
た(2ml/20mg抗体)。パパイン10〜15単位
/mgを酵素対抗体の重量比1:100で加えた。この
反応液を37℃で一夜16時間インキュベートし、最終
濃度30mMまでヨードアセトアミドの添加により反応
停止させた。次いで切断されたmAbを4℃で架橋デキ
ストラン(セファデックスG−75)カラム(2.5×
20cm)によりクロマトグラフィーに付し、各分画を
280nmの吸光度についてモニターした。大部分のF
abを含有した2番目のA280ピークをプールし、し
かる後プロテインAセファロースカラムに通して、汚染
Fc断片又は未切断mAbをすべて除去した。プロテイ
ンAカラムからのFabのピーク分画をプールし、蒸留
水に対して透析し、200μgずつ凍結乾燥し、−80
℃で貯蔵した。
【0047】実施例7 抗体のNH2末端アミノ酸配列の決定 1A6、2C2及び18B9のH及びL鎖のNH2末端
を各遺伝子のcDNAクローニングに用いられるオリゴ
ヌクレオチドプローブの合成用にアミノ酸データを得る
ために配列決定した。抗体H及びL鎖を還元条件下8%
SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動で分離した。タ
ンパク質をファンデコルコホフら、1985年、ヨーロ
ピアン・ジャーナル・オブ・バイオケミストリー、第1
52巻、第9−19頁[Vandekerckhove
 et al.,(1985)、Eur.J.Bioc
hem.,152,pp.9−19]の方法に従いポリ
ブレン被覆ガラス繊維フィルター上に移した。各鎖を含
んだストリップを切出し、NH2末端配列を気相マイク
ロシークエネーター[アプライド・バイオシステムズ(
Applied Biosystems)]でヒュウィ
ック(Hewick)ら、1981年の方法に従い決定
した。mAb  1A6、2C2及び18B9のH及び
L鎖のアミノ酸配列は各表3、4、5及び6で示されて
いる。
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【0048】実施例8 ハイブリドーマmRNAの単離及び精製懸濁培養物中で
増殖するハイブリドーマ細胞(1A6、2C2及び18
B9)を4℃、1000xgで10分間の遠心により増
殖培地からペレット化した。ペレット化細胞(109)
を氷上で30分間かけて低張緩衝液(10mM  Na
Cl、5mM  MgCl、pH7.5の50mMトリ
スHCl、5%スクロース、0.5mg/mlヘパリン
)20ml中で膨潤させ、しかる後110mM  Na
Cl、7.5mM  MgCl2、7.5%スクロース
、pH7.5の75mMトリスHCl、0.5mg/m
lヘパリンからなる10mlを加え、細胞をドーンスホ
モジナイザーで破壊した。細胞砕片及び核を4℃、10
00xgで2分間遠心してペレット化した。上澄を0.
25%NaDoc及び0.50%NP−40で処理し、
しかる後ミトコンドリアを4000xgで10分間遠心
してペレット化した。ポリソームを4℃、200,00
0xgで60分間、スクロースクッション(1Mスクロ
ース、50mM  NaCl、5mM  MgCl2、
pH7.5の20mMトリスHCl)2.5ml上で遠
心して清澄化上澄からペレット化した。ポリソームペレ
ットをpH7.5の10mMトリスHCl、1mM  
EDTA、0.3%ドデシル硫酸リチウムに再懸濁し、
しかる後37℃で10分間プロティナーゼK 1mgで
処理した。RNAを沸騰水浴中で1分間かけて熱変性さ
せ、氷上で急速冷却した。NaClを0.5Mになるよ
う加え、pH7.5の10mMトリスHCl、1mM 
 EDTA、0.3%ドデシル硫酸リチウム、0.5M
  NaCl中で平衡化したオリゴ(dT)−セルロー
ス[タイプII、コラボレイティブ・リサーチ(Col
laborative Research)]0.6g
を含有したカラムで混合物のクロマトグラフィーを行っ
た。ポリ(A)+mRNAを加温蒸留水(56℃)でカ
ラムから溶出させた。
【0049】実施例9 cDNAライブラリーの製造 二本鎖cDNAはアマーシャムcDNAシンセシス・プ
ラス(Amersham’s)cDNA  Synth
esis plus)試薬を用いてガブラー,U.ら、
1983年、ジーン,第25巻,第263−69頁[G
ubler, U. et. al.,(1983)G
ene, 25,pp.263−69]の方法でポリ(
A)+RNAから合成した。合成は最初に定常領域cD
NAを得るためオリゴ−dTでRNAをプライミングし
、しかる後全鎖長cDNAを得るため公知定常領域に相
補的な内部オリゴヌクレオチド12及び13(表2)又
は市販可変領域プライマー[ファルマシア(Pharm
acia)のC−ガンマ15及び表2のオリゴヌクレオ
チド14]でRNAをプライミングすることにより行っ
た。二本鎖cDNAにEcoRIリンカー[ニュー・イ
ングランド・バイオラブス(New England 
Biolabs)]をブラント末端結合し、しかる後E
coRIで切断した。過剰のリンカーをセファデックス
G−150(ファルマシア)カラムクロマトグラフィー
で除去した。ファージライブラリーはラムダZAP脱リ
ン酸化EcoRIアーム[ストラタジーン(Strat
agene)]に精製cDNAを結合させて作製し、製
造業者の指示に従いストラタジーン・ギガパック・プラ
ス(Stratagene Gigapack Plu
s) 抽出物中にパッケージ化した。適切な細胞株に3
7℃で10分間かけファージライブラリーを感染させ、
しかる後35,000PFU/150mmルリア(Lu
ria)寒天プレートにまいて、37℃で一夜インキュ
ベートした。
【0050】実施例10 cDNAライブラリーからの抗ICAM−1抗体cDN
Aクローンのクローニング cDNAライブラリーをベントン,W.D.及びデービ
ス,R.W.,1977年,サイエンス,第196巻,
第180−182頁[Benton, W. D. a
nd Davis,R. W.,(1977),Sci
ence, 196,pp.180−182]の方法に
従いフィルターハイブリダイゼーションによりスクリー
ニングした。ニトロセルロースフィルター[シャイチャ
ー・アンド・シェウル(Scheicher and 
Scheull)]上へリフトした多数のファージDN
Aを、用いたオリゴヌクレオチドの計算Tm以下の10
℃で一夜、6×SSC、5×デンハルツ(Denhar
dt’s)、0.5%SDS、50mM  NaPO4
及び0.2mg/mlサケ精子DNA中において32P
標識オリゴヌクレオチドプローブとハイブリダイズさせ
た。
【0051】オリゴヌクレオチドプローブの配列は、γ
−グロブリン−1  H鎖の定常領域における保存DN
A配列(オリゴヌクレオチド15、表2)及びラムダL
鎖の不変領域における保存DNA配列(オリゴヌクレオ
チド16、表2)から、またmAbのL及びH鎖から得
られたアミノ酸配列を用いて予想した。ハイブリッド形
成後、フィルターを23℃で5分間しかる後ハイブリッ
ド形成温度で10分間6×SSC、0.5%SDSで洗
浄した。ハイブリッド形成陽性ファージを希釈プレーテ
ィング及び再スクリーニングでプラーク精製した。プラ
スミドをファージから取出し、EcoRIインサートを
pGemベクター[プロメガ・バイオテック(Prom
ega Biotech)]に組込んでクローニングし
、プラスミドp1A6L(L鎖)及びp1A6H(H鎖
)を得た。
【0052】実施例11 大腸菌における抗ICAM−1抗体L鎖の発現プラスミ
ドp1A6LをScaIで直鎖化し、フェノール抽出し
、エタノール沈降し、パーキン・エルマー/シータス・
ジーンアンプ(Perkin−Elmer/Cetus
GeneAmp)DNA増幅試薬キットを用いて、製造
業者指定の操作に従いポリメラーゼチェインリアクショ
ン(PCR)で増幅させた。プライミングは合成オリゴ
ヌクレオチド1及び2(表2、実施例13)で行った。 25サイクル増幅をパーキン・エルマーDNAサーマル
・サイクラー(Thermal Cycler)で行っ
たが、各サイクルは94℃で1分間、37℃で2分間及
び72℃で3分間のインキュベートからなる。各サイク
ルにおいて、72℃のインキュベートは前サイクルより
も2秒間延長された。PCR増幅DNA断片を0.7%
シープラーク・アガロース(Seaplaque Ag
arose)(FMC)ゲルで分離し、切出し、65℃
で溶融し、製造業者指定の操作に従いNACSプレパッ
クカラム(BRL)で精製した。精製された断片をNd
eI及びBglIIで切断し、フェノール抽出し、エタ
ノール沈降し、NdeI及びBamHIで切断されかつ
前記のようにゲル精製された等モル量のプラスミドpE
T−3a(10μg/ml最終濃度)に結合させた。4
℃で15時間T4DNAリガーゼを用いた連結後、コン
ピテント大腸菌AG1(ストラタジーン)100μlを
製造業者指定の操作に従い連結混合物2μlで形質転換
し、100μg/mlアンピシリンを加えたLBプレー
ト[l当たりバクト−トリプトン10g、ディフコ(D
ifco)酵母エキス5g、NaCl5g、及びバクト
アガー15g含有]上にまいた。37℃で一夜インキュ
ベート後コロニーをニトロセルロースフィルターディス
クに移し、コロニーハイブリダイゼーション用に調製し
た。 コロニーを実施例10に記載されたように55℃で32
P標識オリゴヌクレオチド3(表2、実施例13)に対
してハイブリダイズさせた。フィルターを55℃におい
て6×SSC(0.9M  NaCl、0.09Mクエ
ン酸ナトリウム)で4回各々3分間洗浄し、風乾し、オ
ートラジオグラフィーに付した。プラスミドDNAのD
NA配列決定及び制限エンドヌクレアーゼマッピングに
より、望ましいプラスミド構造を確認した。
【0053】pK1と命名されたプラスミド(図4)を
単離し、ハナハンの操作でコンピテント化された大腸菌
BL21(DE3)を形質転換するために用いた。10
0μg/mlアンピシリン含有LBプレート上37℃で
一夜培養後、単一コロニーを用いてl当たりバクト−ト
リプトン10g、NaCl 5.5g、グルコース4g
、Na2HPO4  6g、KH2PO4  3g、N
H4Cl 1g、MgSO4 120mg及びCaCl
2・2H2O 15mg含有のM9TB培地500ml
に接種した。増殖及び組換えタンパク質のIPTG誘導
は前記のとおりであり、発現はSDS−PAGEで確認
した。
【0054】実施例12 大腸菌における抗ICAM−1抗体Fd断片の発現プラ
スミドp1A6HをScaI切断で直鎖化し、H鎖コー
ド領域を実施例11で記載されたようにPCR増幅させ
た。但し合成オリゴヌクレオチド11及び4(表2、実
施例13)をプライマーとして用いた。生成物をゲル精
製し、NdeI及びBglIIで切断し、実施例11で
記載されたようにpET−3aに組込んでクローニング
した。組換えコロニーは実施例10で記載されたように
60℃で32P標識オリゴヌクレオチド5(表2、実施
例13)に対するコロニーハイブリダイゼーションによ
り同定した。得られたpET−3a/Fd組換え体pG
1(図3)を大腸菌株BL21(DE3)細胞に移し、
発現を実施例11で記載されたように調べた。
【0055】実施例13 大腸菌における一本鎖Fvの発現 プラスミドpK1をScaIで直鎖化し、プライマーと
してオリゴヌクレオチド1及び6(表2、実施例13)
を用いてPCR増幅させた。生成物(断片1)をNde
I及びXhoIで切断し、1%シープラークプレパラテ
ィブアガロースゲルで精製した。プライマーとしてオリ
ゴヌクレオチド7及び10、8及び10又は9及び10
(表2、実施例13)を用いて、プラスミドpG1をP
CR増幅させ、生成物(各々断片2A、2B又は2C)
をXhoI及びBglIIで切断し、しかる後1%シー
プラークアガロースゲルで精製した。異なる一本鎖Fv
は、精製断片1と2A、1と2B又は1と2Cの等モル
混合物をNdeI及びBamHIで既に切断されたプラ
スミドpET−3aの等モル量と結合させて得た。組換
えプラスミドをスクリーニングし、大腸菌BL21(D
E3)細胞に移し、組換えタンパク質の発現を実施例1
1で記載されたように調べた。
【表6】
【0056】実施例14 組換え抗ICAM−1抗体断片の精製及び再生培養物5
00mlから得た細胞ペレットを4℃で、2μM  T
AME、2μMペプスタチン及び1mM  PMSF含
有細胞緩衝液(0.05MトリスHCl、0.02M 
 NaCl、0.001M  EDTA二ナトリウム塩
、pH8.1)15〜20mlに再懸濁した。細胞懸濁
物をスタンステッド(Stansted)高圧ホモジナ
イザーに3回通した。プールしたホモジネートを4℃、
12,000xgで45分間遠心した。ペレットを、湿
ペレット重量約100mg/ml緩衝液で細胞緩衝液に
再懸濁した。上澄及びペレットのサンプルをSDS−P
AGE(12.5%)で分析した。抗体断片はホモゲネ
ートのペレットフラクションに検出された。
【0057】ペレット懸濁液(500μl)を10,0
00xgで5分間遠心した。得られたペレットをpH8
.2の5MグアニジンHCl、0.1MトリスHCl、
0.001M  EDTA、0.02M  NaClの
300μlに再懸濁し、時々ホルテックスミキサーにか
けながら室温で15分間インキュベートし、しかる後1
0,000xgで5分間遠心した。上澄のタンパク質濃
度は標準タンパク質としてIgGを用いブラッドフォー
ド(Bradford)法により調べた。
【0058】タンパク質を、pH8.3の6Mグアニジ
ンHCl、0.1Mトリス、0.02M  NaCl、
0.001M  EDTAからなる緩衝液Iに5mg/
mlとなるよう懸濁した。溶液にN2を慎重に5分間通
し、しかる後β−メルカプトエタノール(シグマ)を0
.1Mになるよう加え、40℃で45分間加熱した。 次いで2回目のβ−メルカプトエタノールを最終濃度0
.2Mとなるよう加え、サンプルをN2雰囲気下で更に
45分間加熱した。
【0059】組換えFabのために、L及びH鎖ペレッ
トを緩衝液Iに再懸濁し、双方のタンパク質を当量混ぜ
た。タンパク質サンプルは一本鎖還元に関して記載され
たようにβ−メルカプトエタノールを加えて還元した。
【0060】再酸化及び再生は、1MグアニジンHCl
、0.02MトリトリスHCl、0.02M  NaC
l、0.0001M  EDTA(二ナトリウム塩)か
らなる緩衝液(pH8.1)で還元タンパク質を20μ
g/mlの濃度まで希釈することにより行った。還元及
び酸化グルタチオンを各々2mM及び0.2mMの最終
濃度で加え、タンパク質溶液を分子排除範囲12,00
0〜14,000のスペクトラ−ポア−2(Spect
ra−por−2)透析膜中4℃で16〜20時間イン
キュベートした。その膜は蒸留水に室温で30分間浸漬
し、タンパク質溶液を適用する前に脱イオン水で十分に
洗浄した。
【0061】緩衝液交換は脱イオン水で1:3希釈され
た200倍過剰のPBSに対して透析することにより行
った。2回の緩衝液交換を4〜5時間毎に行い、しかる
後2回の緩衝液交換を10〜12時間毎に行った。
【0062】透析されたサンプルを1〜2mlの容量ま
で濃縮した。次いで濃縮サンプルを10,000xgで
5分間遠心し、上澄をペレットから分離した。再生タン
パク質含有上澄液を、最適のタンパク質分離能を得るた
めに連結されたバイオシル(Biosil)TSK−1
25及びバイオシルTSK−250[バイオラッド(B
iorad)]のサイジング(Sizing)カラム高
性能液体クロマトグラフィーに付した。カラムは0.2
2ミクロンフィルターに通して滅菌されたPBSを用い
て展開した。抗体断片含有ピークを濃縮し、還元及び非
還元条件下でSDS−PAGE(12〜5%)により分
析した。
【0063】実施例15 ICAM−1断片の形成 ICAM−1  cDNAクローンpHRVr1[トマ
シニ,J.E.ら,1988年,P.N.A.S.(U
SA),第86巻,第4907−11頁]の5’末端非
コード領域及び完全コード領域を、制限酵素EcoRI
及びHindIIIによる切断で切出した。次いでIC
AM−1コード領域をEcoRI及びHindIIIで
既に切断された転写ベクターpGEM4Zに結合させて
、pGEM−ICAMを形成させた。次いでICAM−
1の全鎖長RNAコピーは製造業者(プロメガ・バイオ
テック)指定の操作に従い、HindIII によりp
GEM−ICAMを切断した後インビトロ転写を行って
得た。同様に、ICAM−1の連続的カルボキシ末端側
切除体はBglI、NarI、MaeI及びRsaIで
各々pGEM−ICAMを切断し、しかる後インビトロ
で各々転写することにより得た。各RNAをフェノール
−クロロホルムで抽出し、2.75M酢酸アンモニウム
存在下エタノールで沈降させた。
【0064】ICAM−1のドメイン1断片をコードす
る新規構築体をポリメラーゼチェインリアクション増幅
により作製した。DNAはセンス鎖に相同的でかつSP
6プロモーターの上流に位置するオリゴヌクレオチド(
5’−ACGCCAGGGTTTCCCAGTCACG
A−3’)により5’末端でプライム化した。DNAは
ICAM−1 cDNAに相同的でかつ4つのMet残
基をコードする更に12の塩基を含んだアンチセンスオ
リゴヌクレオチド(5’−CATCATCATCATG
TACACGGTGAGGAAGGTTTTAGC−3
’)を用いて3’末端でもプライミングした。ポリメラ
ーゼチェインリアクションはDNAサーマル・サイクラ
ー(シータス−パーキン−エルマー)で製造業者の指示
に従い行った。
【0065】実施例16 ICAM−1  RNAの翻訳 沈降RNAを水に1mg/mlで懸濁し、翻訳反応で用
いるまで−20℃で貯蔵した。最終容量0.1ml中の
翻訳反応混合物はメチオニン以外の各必須アミノ酸0.
02mM、子牛肝臓tRNA0.05mg/ml、RN
asin800U/ml、35S−メチオニン(アマー
シャム社)7.5mCi/ml、各プロテアーゼ阻害剤
(ペプスタチンA、アンチパイン及びロイペプチン)2
μg/ml、吸光度280nmにおけるイヌ膵臓ミクロ
ソーム膜[デュポン(Dupont)、NENリサーチ
・プロダクツ(NEN Research Produ
cts)]16U/ml、ウサギ網状赤血球溶解物0.
6ml/ml反応混合液、2mM酸化グルタチオン(m
RNA添加直前に加えられる)及びmRNA5μgを含
有していた。反応を30℃で30〜60分間行い、リボ
ヌクレアーゼA 0.1mg/mlの添加で停止し、し
かる後30℃で更に10分間インキュベートした。放射
能標識タンパク質は、翻訳産物をSDS−PAGEを行
った後オートラジオグラフィーにより分析した。
【0066】実施例17 翻訳産物の免疫沈降 翻訳後、反応混合物を氷冷し、フェニルメチルスルホニ
ルフルオリドを2mM加え、0.5%となるようノニデ
ット(Nonidet)P−40を加えることで膜小胞
を破壊した。プロテインA−アガロースの50%スラリ
ー[ベーリンガー・マンハイム・バイオケミカルズ(B
oehringer Mannheim Bioche
micals)]20μlを加え、混合物を4℃で10
分間回転させた。混合物を10,000xgで2分間遠
心してペレット化し、上澄のサンプルをmAb0.5μ
g含有管に移し、0.25%ノニデットP−40含有ト
リス緩衝液で最終容量0.1mlに戻した。4℃で一夜
免疫沈降後、プロテインA−アガロース20μlを加え
、この物質を4℃で30分間混ぜた。アガロースビーズ
を穏やかに遠心してペレット化し、しかる後0.5%ノ
ニデットP−40含有トリス緩衝PBSで2回ついでト
リス緩衝液PBS単独で1回洗浄した。 ペレット化されたアガロースビーズを2×レムリタンパ
ク質ゲル負荷用緩衝液[レムリ、U.K.,1970年
、ネーチャー、第227巻、第680−5頁(Laem
mli,U.K.,(1970)、Nature、22
7,pp.680−5)]に懸濁し、100℃で3分間
インキュベートした。次いで溶出されたタンパク質をS
DS−PAGE及びオートラジオグラフィーにより分析
した。
【図面の簡単な説明】
【図1】  Aは完全免疫グロブリン分子(IgG);
Bは免疫グロブリン分子のFab部分;Cは一本鎖Fv
の概略図。Cにおける点線はH及びL鎖を結合するペプ
チド架橋について表す。
【図2】  感受性細胞へのHRV付着の抗体媒介阻害
。 48穴プレート内におけるHeLa細胞の集密化単層細
胞を二連で指示量のmAb  1A6、2C2又は18
B9で30分間34℃において処理した。35S標識H
RV−36を加え、細胞を1時間インキュベートした。 未結合HRV及び結合HRVの量を測定し、阻害率を決
定した。
【図3】  AはプラスミドpG1、矢印は転写方向を
示す;BはプラスミドにおけるH鎖cDNAの結合部の
詳細及びカバットナンバリング表示による対応アミノ酸
配列を示す。
【図4】  AはプラスミドpK1、矢印は転写方向を
示す;BはプラスミドにおけるL鎖cDNAの結合部の
詳細及びカバットナンバリング表示による対応アミノ酸
配列を示す。
【図5】  AはプラスミドpSCV1、矢印は転写方
向を示す;BはプラスミドにおけるH及びL鎖cDNA
の結合部の詳細並びにH及びL鎖双方のカバットナンバ
リング表示による対応アミノ酸配列を示す。
【図6】  組換え抗体断片によるHRVレセプター遮
断を示す図である。HeLa細胞膜を様々な量の抗体又
は組換え抗体断片と共に20分間インキュベートし、し
かる後35S標識HRV−15を加え、1時間インキュ
ベートした。膜を遠心分離し、膜に吸着された35S標
識HRV−15の量を測定し、ウイルス結合の減少率と
して示した。●−1A6抗体、▽−自然Fab、□−組
換えFab、△−Fab(−SS)、▲−pSCV1、
○−pSCV2、■−pSCV3。
【図7】  1CAM−1ドメイン1の無細胞翻訳及び
免疫沈降を示す図(電気泳動写真)である。ポリメラー
ゼチェインリアクション増幅したドメイン1断片の修飾
物をインビトロ転写したRNAを添加ミクロソーム膜の
存在下で翻訳し、ついで免疫沈降及びSDS−PAGE
分析を行う前にインビトロ翻訳酵母α接合タンパク質(
プロメガ・バイオテック)を添加した。コントロール列
は酵母α接合タンパク質単独の位置を示し、一方列1は
コントロールタンパク質及びICAM−1ドメイン−1
を一緒に示す。列1で示された物質はmAbのOKT4
(列2)、1A6(列3)、2C2(列4)及び18B
9(列5)との免疫沈降に利用された。低分子量マーカ
ーの位置(KD)が列Mに示されている。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 【化2】 からなる群より選択されるペプチド。
  2. 【請求項2】  請求項1記載のペプチド(A)及びペ
    プチド(B)から本質的になるペプチドの組成物。
  3. 【請求項3】  請求項1記載のペプチド(C)及びペ
    プチド(D)から本質的になるペプチドの組成物。
  4. 【請求項4】  請求項1記載のペプチド(E)及びペ
    プチド(F)から本質的になるペプチドの組成物。
  5. 【請求項5】  下記アミノ酸配列: 【化3】 を有するペプチド。
  6. 【請求項6】  免疫グロブリン分子のFv部分に相当
    する請求項5記載のペプチド。
  7. 【請求項7】  呼吸系ウイルスの細胞レセプターに特
    異的な免疫グロブリン分子のFab又はFv部分に相当
    するペプチド又はペプチドの組成物。
  8. 【請求項8】  ライノウイルスの細胞レセプターに特
    異的である、請求項7記載のペプチド又はペプチドの組
    成物。
  9. 【請求項9】  感受性細胞に対する大部分の血清型の
    ライノウイルスの付着を阻止することができる、請求項
    8記載のペプチド又はペプチドの組成物。
  10. 【請求項10】  ライノウイルスビリオンが感受性細
    胞と結合する場合にそのビリオンに置き換わることがで
    きる、請求項8記載のペプチド又はペプチドの組成物。
  11. 【請求項11】  ライノウイルス感染の予防及び治療
    用に請求項7記載のペプチドを含有した医薬組成物。
  12. 【請求項12】  ライノウイルス感染の予防及び治療
    用のための請求項7記載のペプチドの鼻内滴下用処方剤
  13. 【請求項13】  細胞間接着分子−1  ICAM−
    1に結合できる免疫グロブリン分子のFab又はFv部
    分に相当するペプチド又はペプチドの組成物。
  14. 【請求項14】  リガンドがICAM−1に結合する
    ことを妨げる、請求項13記載のペプチド。
  15. 【請求項15】  ICAM−1のドメイン1に結合す
    る、請求項14記載のペプチド。
  16. 【請求項16】  請求項14記載のペプチドを含有し
    た医薬組成物。
  17. 【請求項17】  細胞間接着分子−1に結合してそれ
    を不活性化することができる、請求項14記載のペプチ
    ド又はペプチドの組成物。
  18. 【請求項18】  請求項17記載のペプチドを含有し
    た医薬組成物。
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