JPH0424570Y2 - - Google Patents

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JPH0424570Y2
JPH0424570Y2 JP1986202582U JP20258286U JPH0424570Y2 JP H0424570 Y2 JPH0424570 Y2 JP H0424570Y2 JP 1986202582 U JP1986202582 U JP 1986202582U JP 20258286 U JP20258286 U JP 20258286U JP H0424570 Y2 JPH0424570 Y2 JP H0424570Y2
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shield
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wire
flexibility
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は電線のシールド構造に関し、特にシ
ールドにステンレス繊維を用いてなる。〔従来の
技術〕 従来の電線のシールドとしては、 錫メツキを施した軟銅線を編組したもの、 錫メツキを施した軟銅線を横巻きしたもの、 アルミニウムとポリエステルを使用したもの、 軟銅線と木綿糸を編組したもの、 が知られている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記従来の技術によれば、前記
及びのものはシールド性は優れるが耐屈曲性
及び可撓性が劣り、また前記およびのものは
耐屈曲性及び可撓性は優れるがシールド性が劣る
ものであつて、結局、シールド効果、耐屈曲性及
び可撓性をいずれも全て満足するものは存在しな
いという問題点があつた。
この考案は、このような従来技術の問題点に着
目してなされたものであつて、シールド性、耐屈
曲性及び可撓性の何れも全て満足する電線のシー
ルド構造を得ることを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案の電線のシールド構造は、細いステン
レス繊維からなる紡績糸と錫メツキされた銅線と
を編組してなるシールドを、導体の外側に、絶縁
体を介して配置してなる。
〔作用〕
シールドとして錫メツキ銅線を使用しているた
め、静電誘導、電磁誘導を防止する充分なシール
ド作用があり、また前記錫メツキ銅線と併せて、
硬くて摩擦抵抗の少ない材質であるステンレス鋼
を素材とするステンレス繊維を使用しているた
め、充分な可撓性及び耐屈曲性を得ることができ
る。
特に、ステンレス繊維として、外面が円筒の外
面のように滑らかなものではなく、断面角形又は
断面外周に多数の微細な皺状の湾曲が形成される
ような繊維を使用すれば、この繊維の外面におい
てノイズの乱反射が発生し、この乱反射の間にノ
イズが減衰することになるから、前記シールド作
用は高くなる。また、ステンレス繊維の断面が角
形であると、隣接繊維どうしが面接触する確率が
高まり、これによつて波長の長い低周波域でのジ
ールド作用が高まる。
〔実施例〕
第1図はこの考案の実施例を示すものであり、中
心の導体1の外周に絶縁体2を介してシールド3
を被覆し、シールド3の外周には保護被覆4が施
されて電線5を構成している。絶縁体2と保護被
覆4は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、
四ふつ化エチレン−パーフルオロアルキルビニル
エーテル共重合体(PFA)、四ふつ化エチレン−
エチレン共重合体(ETFE)、四ふつ化エチレン
−六ふつ化プロピレン共重合体(FEP)、ポリビ
ニリデンフルオライド(PVdF)等のふつ素樹
脂、その他の中から選択された素材からなる。
シールド3は、第2図に示すように、ステンレ
ス繊維31を紡績してなるステンレス糸32を編
組してなる。ステンレス繊維31は、外面が円筒
の外面のような滑らかなものではなく、断面角形
又は断面外周に多数の微細な皺状の湾曲が形成さ
れるような形状に形成されてなり、外面に繊維方
向の稜線や皺等が形成され、直径が大体において
5〜20μm程度の範囲にある極細のもの(商品名
「ナスロン」日本精線株式会社製)を用いる。こ
の実施例では、かかるステンレス繊維31を紡績
してなるステンレス糸32のみを編組することに
よつてシールド3を構成しているが、前記ステン
レス糸32と錫メツキされた軟銅線等とを交互に
編組することによつてシールド3とすることもで
きる。
かかるシールド3は、前記のように極細のステ
ンレス繊維31を使用するため、可撓性及び耐屈
曲性に優れる。特にステンレス繊維31は硬度が
大であるため表面の滑りがよく、ステンレス糸3
2を構成する各ステンレス繊維31相互間及び各
ステンレス糸32間における摩擦抵抗が少ないこ
とから、ステンレス繊維31の径と摩擦抵抗とが
いずれも小であることが相まつて、シールド3の
可撓性と耐屈曲性を優れたものとしている。
また、ステンレス繊維31は断面が角形をした
ものや断面外周に多数の微細な皺状の湾曲が形成
されるような形状をしているため、1本のステン
レス繊維31の表面において、及び複数のステン
レス繊維31の表面間において、ノイズは乱反射
を繰り返して減衰されるから、シールド3は所定
の静電誘導、電磁誘導を防止する。
この考案者は、シールド3の耐屈曲性、可撓
性、シールド効果を確認するために次々の試験を
行つた。以下にその試験について説明する。
試験に供した電線は (a) シールド3として錫メツキ軟銅線のみを編組
した電線(密度92%)。
(b) シールド3として錫メツキ軟銅線と前記実施
例と同一のステンレス繊維31を紡績してなる
ステンレス糸32(見掛線番20s)とを交互に
編組した電線(密度95%)。
(c) シールド3として前記実施例と同一のステン
レス繊維31を紡績したステンレス糸32のみ
を編組した電線(密度95%)。
これらの電線a,b,cは、いずれも導体1と
して錫メツキ軟銅線を使用し、絶縁体2として
FEPを使用し、保護被覆4としてシリコンHST
を使用して、各電線a,b,cとも夫々同一の条
件とし、シールド3のみを前記の通りの3種類と
した。
(耐屈曲性) そして、耐屈曲性の試験は、第3図に示すよう
に、電線をマンドレル6に通し、その下側に断線
検出器7を接続するとともに荷重(w)1Kgを負
荷し、上端で導体とシールドとを結合した状態
で、上側をa→b→c→aを1サイクルとして毎
分30回の速度により屈曲させて、シールドの断線
に至るまでの屈曲回数を試験した(MIL C−
13777に準拠)。
これにより、電線aは 12000回 電線bは 80000回以上 電線cは 80000回以上 の結果が出た。即ち、電線aは前記屈曲回数でシ
ールド3が断線したが、電線b,cは前記回数を
超えても断線に至らなかつた。
この結果、ステンレス繊維を使用のシールドを
用いた電線b,cの耐屈曲性は、錫メツキ軟銅線
のみを使用したものよりも優れていること、及び
前記電線b,cの間では耐屈曲性に大差ないこと
が分かる。
(可撓性) 可撓性の試験は、第4図に示すように、長さ
1mの電線をリング状にし(第4図1)、このリン
グの下端に荷重wを負荷して(第4図2)、リン
グの上から120mmの位置においてリングの横径寸
法Aを測定した。荷重は500gと1000gとを個別に
負荷した。 これにより、前記寸法Aとして第5
図の表に示す値が出た。この結果、ステンレス繊
維を使用のシールドを用いた電線b,cの可撓性
は、錫メツキ軟銅線のみを使用したものよりも優
れていること、及び前記電線b,cの間では可撓
性に大差ないことがが分かる。
(シールド効果) シールド効果の試験は、第6図に示すような銅
パイプ8をノイズ源として発振器9により高周波
電圧を印加し、パイプ8内に挿入した電線(導体
1とシールド3のみを図示した)の導体1に誘導
される電圧を電圧計10により測定し、これをノ
イズ電圧とした。ここでは、パイプ8に印加され
た電圧VOに対するノイズ電圧VNのデシベル値を
シールド効果とした。この試験方法は宇宙開発事
業団使用書・NASDA−QTS:1012に準拠する。
この試験における測定の結果は第7図の表に示
す通りである。この表で示すシールド効果〔αB〕
は、 αB=20logVO/VN で求められる。このシールド効果をグラフとして
示したのが第8図である。ここで、(a),(b),(c)は
前記電線a,b,cを示すが、dは錫メツキ軟銅
線を横巻きして形成されたシールド3を使用した
電線を意味し、参考のために比較して表した。
この結果、シールド効果は、 電線a>電線b>電線c であることが分かるが、電線b,cは錫メツキ軟
銅線の横巻きシールドの電線よりもシールド効果
に優れ、同じくステンレス繊維を使用した電線
b,電線cのうちでは、ステンレス繊維のみの電
線cよりもステンレス繊維と錫メツキ銅線とを併
用した電線bのほうがシールド性に優れている。
これらの各試験の結果、ステンレス繊維を紡績
してなるステンレス糸をシールドの材料として使
用すると、錫メツキ軟銅線をシールド材料とした
場合によりも、耐屈曲性と可撓性において優れ、
またシールド効果においては若干劣るものの錫メ
ツキ軟銅線を横巻きした場合よりも優れるもので
あつて充分に使用に耐えるものであることが分か
つた。
〔考案の効果〕
以上説明したように、従来の電線にあつては、
シールド性、耐屈曲性、可撓性の何れかが優れる
と他は劣るものとなつていたが、この考案にあつ
ては、ステンレス繊維の耐屈曲性と可撓性に優れ
る点と、錫メツキ銅線のシールド性に優れる点と
を兼備させて、電線のシールドとして求められる
シールド性、耐屈曲性、可撓性の諸性能の全てを
それぞれ過不足なく得ることができるという特有
の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す斜視図、第2
図はシールドの一部切断拡大斜視図、第3図は耐
屈曲試験の説明図、第4図1は可撓性試験の開始
前の状態の正面図、同図2は可撓性試験中の状態
を示す正面図、第5図は可撓性試験の結果を示す
図表、第6図はシールド効果試験の要領を示す説
明図、第7図はシールド効果の試験結果を示す図
表、第8図シールド効果の試験結果を示すグラフ
である。 1……導体、3……シールド、31……ステン
レス繊維、32……ステンレス糸、5……電線。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 細いステンレス繊維からなる紡績糸と錫メツ
    キされた銅線とを編組してなるシールドを、導
    体の外側に、絶縁体を介して配置したことを特
    徴とする電線のシールド構造。 (2) ステンレス繊維の径は5〜20μm程度の直径
    を有し、且つ断面異形をなす実用新案登録請求
    の範囲第1項に記載の電線のシールド構造。
JP1986202582U 1986-12-24 1986-12-24 Expired JPH0424570Y2 (ja)

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JPS63102117U JPS63102117U (ja) 1988-07-02
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