JPH04246193A - 耐熱性および耐食性にすぐれた亜鉛めっき金属材料 - Google Patents
耐熱性および耐食性にすぐれた亜鉛めっき金属材料Info
- Publication number
- JPH04246193A JPH04246193A JP2901791A JP2901791A JPH04246193A JP H04246193 A JPH04246193 A JP H04246193A JP 2901791 A JP2901791 A JP 2901791A JP 2901791 A JP2901791 A JP 2901791A JP H04246193 A JPH04246193 A JP H04246193A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnesium
- film
- chromium
- oxide
- zinc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Coating With Molten Metal (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、亜鉛めっき金属材料に
関するものであり、特に亜鉛めっき上に表面処理を施し
た鉄鋼材料に関するものである。
関するものであり、特に亜鉛めっき上に表面処理を施し
た鉄鋼材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄系材料の防錆方法としては、亜鉛めっ
きが最も一般的で広く利用されているが、亜鉛めっきさ
れた鉄系材料をそのまま亜鉛めっきを露出させて使用す
ると亜鉛の錆である酸化亜鉛がすぐに白錆として発生す
るため、通常はクロメート処理が白錆防止用後処理とし
て行われてきた。クロメート処理は、6価のクロム酸水
溶液に被処理材料を浸漬する方法であり、皮膜外観によ
り光沢、黄色、緑色などの種類の皮膜が作られるが、い
ずれも熱に対しては極めて弱く、80℃程度以上の温度
に加熱されるとクロメート皮膜に亀裂、剥離などの欠陥
が生じ、耐食性が大幅に低下する。
きが最も一般的で広く利用されているが、亜鉛めっきさ
れた鉄系材料をそのまま亜鉛めっきを露出させて使用す
ると亜鉛の錆である酸化亜鉛がすぐに白錆として発生す
るため、通常はクロメート処理が白錆防止用後処理とし
て行われてきた。クロメート処理は、6価のクロム酸水
溶液に被処理材料を浸漬する方法であり、皮膜外観によ
り光沢、黄色、緑色などの種類の皮膜が作られるが、い
ずれも熱に対しては極めて弱く、80℃程度以上の温度
に加熱されるとクロメート皮膜に亀裂、剥離などの欠陥
が生じ、耐食性が大幅に低下する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため自動車のエン
ジンルームで使用される部品などのように熱の影響が大
きい用途に使用される部品ではクロメート処理によって
は十分な耐食性が得られなかった。また、クロメート皮
膜の色は一般に6価クロムの黄色や干渉色を示し、外観
上問題があることも多い。この対策としてクロムの付着
量が減らせば無色に近くなるが、クロメート皮膜の耐食
性は低下してしまうなどの問題点もあった。これらの理
由から耐熱性および耐食性に優れ、しかも外観性も良好
な亜鉛めっき材料の後処理皮膜が求められている。
ジンルームで使用される部品などのように熱の影響が大
きい用途に使用される部品ではクロメート処理によって
は十分な耐食性が得られなかった。また、クロメート皮
膜の色は一般に6価クロムの黄色や干渉色を示し、外観
上問題があることも多い。この対策としてクロムの付着
量が減らせば無色に近くなるが、クロメート皮膜の耐食
性は低下してしまうなどの問題点もあった。これらの理
由から耐熱性および耐食性に優れ、しかも外観性も良好
な亜鉛めっき材料の後処理皮膜が求められている。
【0004】本発明者らは亜鉛めっき皮膜上に形成する
亜鉛の防食皮膜組成及び皮膜の形成方法について基礎的
な研究を重ね、各種金属イオンとその化合物が亜鉛の腐
食に与える影響を明らかにするとともに、従来の問題点
を解決した亜鉛の防食皮膜を探索した。
亜鉛の防食皮膜組成及び皮膜の形成方法について基礎的
な研究を重ね、各種金属イオンとその化合物が亜鉛の腐
食に与える影響を明らかにするとともに、従来の問題点
を解決した亜鉛の防食皮膜を探索した。
【0005】
【課題を解決するための手段】その結果、亜鉛めっき金
属材料の表面に、マグネシウム酸化物または水酸化物皮
膜層を形成することにより300℃以上の温度に加熱し
た後でも高い耐食性が得られることを見いだした。また
、さらに詳細に研究を進めた結果、亜鉛めっき金属材料
の表面に、マグネシウム酸化物または水和酸化物とクロ
ム酸化物または水和酸化物とをともに含む組成の皮膜を
形成することにより、さらに優れた耐食性が得られるこ
とを見いだし、本発明を完成した。
属材料の表面に、マグネシウム酸化物または水酸化物皮
膜層を形成することにより300℃以上の温度に加熱し
た後でも高い耐食性が得られることを見いだした。また
、さらに詳細に研究を進めた結果、亜鉛めっき金属材料
の表面に、マグネシウム酸化物または水和酸化物とクロ
ム酸化物または水和酸化物とをともに含む組成の皮膜を
形成することにより、さらに優れた耐食性が得られるこ
とを見いだし、本発明を完成した。
【0006】したがって、本発明の第一は、亜鉛めっき
皮膜または亜鉛を70%以上含む亜鉛系めっき皮膜上に
、マグネシウム酸化物及び水和酸化物の少なくとも一種
が、マグネシウムに換算して10〜5000mg/m2
付着したことを特徴とする耐熱性及び耐食性にすぐれ
た亜鉛めっき金属材料であり、また本発明の第二は亜鉛
めっき皮膜または亜鉛を70%以上含む亜鉛系めっき皮
膜上に、マグネシウム酸化物及び水和酸化物の少なくと
も一種が、マグネシウムに換算して10〜5000mg
/m2 付着し、かつクロム酸化物及びクロム含水酸化
物の少なくとも一種がクロムに換算して5〜2000m
g/m2 付着したことを特徴とする耐熱性及び耐食性
にすぐれた亜鉛めっき金属材料にある。以下、本発明の
構成を説明する。
皮膜または亜鉛を70%以上含む亜鉛系めっき皮膜上に
、マグネシウム酸化物及び水和酸化物の少なくとも一種
が、マグネシウムに換算して10〜5000mg/m2
付着したことを特徴とする耐熱性及び耐食性にすぐれ
た亜鉛めっき金属材料であり、また本発明の第二は亜鉛
めっき皮膜または亜鉛を70%以上含む亜鉛系めっき皮
膜上に、マグネシウム酸化物及び水和酸化物の少なくと
も一種が、マグネシウムに換算して10〜5000mg
/m2 付着し、かつクロム酸化物及びクロム含水酸化
物の少なくとも一種がクロムに換算して5〜2000m
g/m2 付着したことを特徴とする耐熱性及び耐食性
にすぐれた亜鉛めっき金属材料にある。以下、本発明の
構成を説明する。
【0007】本発明における亜鉛めっき金属材料は、そ
の形状を問わないが、その表面に亜鉛めっき、合金亜鉛
めっき、または複合めっきなどの亜鉛を70%以上含む
めっき層が形成されている鋼、鋳鉄、ステンレス鋼など
の鉄系材料が代表的なものである。合金めっきの例とし
ては亜鉛−ニッケル合金めっき、亜鉛−鉄合金めっき、
亜鉛ースズ合金めっきなどが代表的なものとしてあげら
れ、複合めっきの例としてはアルミナ、シリカ、酸化ク
ロムなどの化合物を複合したものを挙げることができる
。
の形状を問わないが、その表面に亜鉛めっき、合金亜鉛
めっき、または複合めっきなどの亜鉛を70%以上含む
めっき層が形成されている鋼、鋳鉄、ステンレス鋼など
の鉄系材料が代表的なものである。合金めっきの例とし
ては亜鉛−ニッケル合金めっき、亜鉛−鉄合金めっき、
亜鉛ースズ合金めっきなどが代表的なものとしてあげら
れ、複合めっきの例としてはアルミナ、シリカ、酸化ク
ロムなどの化合物を複合したものを挙げることができる
。
【0008】亜鉛めっきの組成を亜鉛70%以上100
%以下(残部は添加合金元素又は複合化元素および不純
物)に限定した理由は、マグネシウム(水和)酸化物の
防食性は相手金属に対してかなり選択的であり、それ以
下の亜鉛含有率の素材に対しては効果がないからである
。また、亜鉛めっき層の厚さは、薄すぎると防錆の効果
が少なく厚すぎると経済的でないために、これらの両限
界の中間の1〜30μmが最も適している。
%以下(残部は添加合金元素又は複合化元素および不純
物)に限定した理由は、マグネシウム(水和)酸化物の
防食性は相手金属に対してかなり選択的であり、それ以
下の亜鉛含有率の素材に対しては効果がないからである
。また、亜鉛めっき層の厚さは、薄すぎると防錆の効果
が少なく厚すぎると経済的でないために、これらの両限
界の中間の1〜30μmが最も適している。
【0009】亜鉛めっき皮膜上には、マグネシウム酸化
物またはマグネシウム水酸化物がマグネシウムに換算し
て10〜5000mg/m2 付着していることが必要
である。さらに優れた性能を望む場合には、亜鉛めっき
皮膜上に、マグネシウム酸化物または水和酸化物の当該
量に加えて、クロム酸化物またはクロム水和酸化物を5
〜2000mg/m2 付着していることが必要である
。これらの皮膜は、耐食性、密着性などの点から好まし
い範囲の付着量はマグネシウム換算量で50〜1000
mg/m2 であり、クロムが10〜500mg/m2
である。特に皮膜が無色であることを要求される場合
は、クロムの換算付着量で10〜200mg/m2 の
範囲にすることが望ましい。マグネシウムおよびクロム
化合物の付着量をMgとして10〜5000mg/m2
、Crとして5〜2000mg/m2 に限定したの
は、下限付着量以下では皮膜による耐食性向上効果がほ
どんどないため実用的でなく、上限以上では皮膜の母材
に対する密着性が悪化し皮膜の剥離が生じるためである
。クロム化合物の皮膜はマグネシウム化合物の皮膜とは
別の皮膜として、その下または上にあるいは上下に形成
することができ、さらにマグネシウム化合物とクロム化
合物は一体の皮膜中に共存していてもよい。
物またはマグネシウム水酸化物がマグネシウムに換算し
て10〜5000mg/m2 付着していることが必要
である。さらに優れた性能を望む場合には、亜鉛めっき
皮膜上に、マグネシウム酸化物または水和酸化物の当該
量に加えて、クロム酸化物またはクロム水和酸化物を5
〜2000mg/m2 付着していることが必要である
。これらの皮膜は、耐食性、密着性などの点から好まし
い範囲の付着量はマグネシウム換算量で50〜1000
mg/m2 であり、クロムが10〜500mg/m2
である。特に皮膜が無色であることを要求される場合
は、クロムの換算付着量で10〜200mg/m2 の
範囲にすることが望ましい。マグネシウムおよびクロム
化合物の付着量をMgとして10〜5000mg/m2
、Crとして5〜2000mg/m2 に限定したの
は、下限付着量以下では皮膜による耐食性向上効果がほ
どんどないため実用的でなく、上限以上では皮膜の母材
に対する密着性が悪化し皮膜の剥離が生じるためである
。クロム化合物の皮膜はマグネシウム化合物の皮膜とは
別の皮膜として、その下または上にあるいは上下に形成
することができ、さらにマグネシウム化合物とクロム化
合物は一体の皮膜中に共存していてもよい。
【0010】マグネシウム酸化物、水和酸化物皮膜は、
塗布または陰極電界によって容易にめっき皮膜上に容易
に形成することができる。塗布法は、マグネシウム化合
物溶液を亜鉛めっき上に塗布し、200〜300℃で加
熱分解することにより酸化マグネシウム皮膜を形成する
方法であり、塗布する化合物としては、特に塩化マグネ
シウム、硝酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなどの溶
液が適している。これと同様にマグネシウム化合物の他
に3価のクロム化合物を共存させた塗布溶液を熱分解す
ることにより請求項2に記載したクロム化合物とマグネ
シウム化合物がともに付着した亜鉛めっき金属材料を作
製することができる。この場合に使用するクロム化合物
としては、硝酸クロム(3価)、塩化クロム(3価)、
硫酸クロム(3価)などが適している。マグネシウムと
クロムの付着量は塗布液中の各金属イオン濃度を変える
ことにより自由に制御できる。
塗布または陰極電界によって容易にめっき皮膜上に容易
に形成することができる。塗布法は、マグネシウム化合
物溶液を亜鉛めっき上に塗布し、200〜300℃で加
熱分解することにより酸化マグネシウム皮膜を形成する
方法であり、塗布する化合物としては、特に塩化マグネ
シウム、硝酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなどの溶
液が適している。これと同様にマグネシウム化合物の他
に3価のクロム化合物を共存させた塗布溶液を熱分解す
ることにより請求項2に記載したクロム化合物とマグネ
シウム化合物がともに付着した亜鉛めっき金属材料を作
製することができる。この場合に使用するクロム化合物
としては、硝酸クロム(3価)、塩化クロム(3価)、
硫酸クロム(3価)などが適している。マグネシウムと
クロムの付着量は塗布液中の各金属イオン濃度を変える
ことにより自由に制御できる。
【0011】また、本発明のマグネシウム酸化物または
水和酸化物の皮膜を形成するのに適したもうひとつの方
法は、陰極電解法である。この方法は、マグネシウムイ
オンを含み、かつ、硝酸、亜硝酸、臭素酸、ヨウ素酸な
どの復極剤イオンを含んだ水溶液からなる電解浴中で、
亜鉛めっき金属材料を陰極として電解することにより、
マグネシウムイオンを水酸化物のかつまたは水和酸化物
として亜鉛めっき表面に析出させ成膜する方法である。 この水和酸化物はそのまま皮膜として使用することもで
き、室温〜120℃の低温で加熱して脱水した酸化物を
皮膜として使用することもできる。また水酸化物は同様
に加熱して、水和酸化物または酸化物の形態として皮膜
に使用する。この方法は、塗布法のように高温で加熱分
解する必要がないことや、成型物でも均一な付着量が得
られる利点がある。この方法においてもマグネシウムイ
オンとクロムイオン(但し、クロムは 価イオンであ
る必要がある)をさせた電解液を使用することにより請
求項2に記載されたマグネシウムとクロム水和酸化物の
混合皮膜を亜鉛めっき皮膜上に析出させることができる
。 またクロム酸化物の皮膜を形成する他の方法はクロメー
ト処理である。この場合クロメート皮膜の欠点はマグネ
シウム化合物の作用により緩和されるが、クロメート以
外の方法がより好ましい。また、クロメート処理に不可
欠である6価クロムは排水処理を必要とするために、排
水処理上の問題もないなど上記塗布あるいは陰極電解法
を使用することが好ましい。
水和酸化物の皮膜を形成するのに適したもうひとつの方
法は、陰極電解法である。この方法は、マグネシウムイ
オンを含み、かつ、硝酸、亜硝酸、臭素酸、ヨウ素酸な
どの復極剤イオンを含んだ水溶液からなる電解浴中で、
亜鉛めっき金属材料を陰極として電解することにより、
マグネシウムイオンを水酸化物のかつまたは水和酸化物
として亜鉛めっき表面に析出させ成膜する方法である。 この水和酸化物はそのまま皮膜として使用することもで
き、室温〜120℃の低温で加熱して脱水した酸化物を
皮膜として使用することもできる。また水酸化物は同様
に加熱して、水和酸化物または酸化物の形態として皮膜
に使用する。この方法は、塗布法のように高温で加熱分
解する必要がないことや、成型物でも均一な付着量が得
られる利点がある。この方法においてもマグネシウムイ
オンとクロムイオン(但し、クロムは 価イオンであ
る必要がある)をさせた電解液を使用することにより請
求項2に記載されたマグネシウムとクロム水和酸化物の
混合皮膜を亜鉛めっき皮膜上に析出させることができる
。 またクロム酸化物の皮膜を形成する他の方法はクロメー
ト処理である。この場合クロメート皮膜の欠点はマグネ
シウム化合物の作用により緩和されるが、クロメート以
外の方法がより好ましい。また、クロメート処理に不可
欠である6価クロムは排水処理を必要とするために、排
水処理上の問題もないなど上記塗布あるいは陰極電解法
を使用することが好ましい。
【0012】
【作用】本発明により表面にマグネシウム化合物を付着
させた亜鉛めっき金属材料は、表面に付着したマグネシ
ウム化合物の効果により高い耐熱性と耐食性を示す。こ
の理由はマグネシウムの酸化物または水和酸化物は、電
気絶縁性が高く、亜鉛めっき皮膜が腐食する際に腐食電
流が流れるのを防止し、また酸素の透過を防ぐので亜鉛
の腐食に対して保護効果を持つことによる。この保護作
用は、従来のクロメート皮膜も同様に持っているのであ
って、マグネシウム特有の効果ではない。しかし、10
0℃〜300℃に加熱された後で比較すると、クロメー
ト皮膜は亀裂が多く発生し、一部では皮膜の剥離が生じ
るため、皮膜の欠陥部が腐食の起点になり、皮膜発生後
は加速的に腐食が進行するのに対し、マグネシウム化合
物が亜鉛めっき表面に存在すると、加熱した後のもので
も耐食性がほとんど低下せず、明らかな差が認められる
。これは亜鉛めっき表面に存在するマグネシウム化合物
は腐食によってアノード化し、腐食反応によって生じる
酸がマグネシウム化合物を溶解し、マグネシウム溶液が
腐食の初期段階で再びめっき表面を覆うため、加熱によ
って保護皮膜に生じた欠陥部を修復する作用がマグネシ
ウム化合物にある。
させた亜鉛めっき金属材料は、表面に付着したマグネシ
ウム化合物の効果により高い耐熱性と耐食性を示す。こ
の理由はマグネシウムの酸化物または水和酸化物は、電
気絶縁性が高く、亜鉛めっき皮膜が腐食する際に腐食電
流が流れるのを防止し、また酸素の透過を防ぐので亜鉛
の腐食に対して保護効果を持つことによる。この保護作
用は、従来のクロメート皮膜も同様に持っているのであ
って、マグネシウム特有の効果ではない。しかし、10
0℃〜300℃に加熱された後で比較すると、クロメー
ト皮膜は亀裂が多く発生し、一部では皮膜の剥離が生じ
るため、皮膜の欠陥部が腐食の起点になり、皮膜発生後
は加速的に腐食が進行するのに対し、マグネシウム化合
物が亜鉛めっき表面に存在すると、加熱した後のもので
も耐食性がほとんど低下せず、明らかな差が認められる
。これは亜鉛めっき表面に存在するマグネシウム化合物
は腐食によってアノード化し、腐食反応によって生じる
酸がマグネシウム化合物を溶解し、マグネシウム溶液が
腐食の初期段階で再びめっき表面を覆うため、加熱によ
って保護皮膜に生じた欠陥部を修復する作用がマグネシ
ウム化合物にある。
【0013】この作用はこれらのマグネシウム化合物が
酸に溶解し易い性質を有し、しかも加熱によってもこの
酸溶解性が低下しないために、高温で有効な保護性能を
もたらす。これに対しクロメート皮膜は、酸に対する溶
解性が低いことが修復作用がほとんどないと原因と考え
られる。
酸に溶解し易い性質を有し、しかも加熱によってもこの
酸溶解性が低下しないために、高温で有効な保護性能を
もたらす。これに対しクロメート皮膜は、酸に対する溶
解性が低いことが修復作用がほとんどないと原因と考え
られる。
【0014】請求項2に記載した、マグネシウムとクロ
ム化合物をともに付着させた亜鉛めっき材料が、マグネ
シウム化合物を単独で付着させた場合に比べ、耐食性に
優れる理由は、マグネシウム化合物は、中性に近いpH
の水にもある程度の溶解度を持つため、中性付近でも溶
解しないクロム化合物共存させた方がマグネシウム化合
物のみからなる皮膜よりも耐水性に優れ、より高い耐食
性を示すためである。
ム化合物をともに付着させた亜鉛めっき材料が、マグネ
シウム化合物を単独で付着させた場合に比べ、耐食性に
優れる理由は、マグネシウム化合物は、中性に近いpH
の水にもある程度の溶解度を持つため、中性付近でも溶
解しないクロム化合物共存させた方がマグネシウム化合
物のみからなる皮膜よりも耐水性に優れ、より高い耐食
性を示すためである。
【0015】
【実施例】素材として、電気亜鉛めっき、電気亜鉛−ニ
ッケル合金(Ni11%)めっき、または合金化溶融亜
鉛メッキした冷延鋼板(SPCC)を使用し、この上に
マグネシウム、クロム化合物(酸化物または水和酸化物
)皮膜を形成して試験片を作製した。マグネシウム、ク
ロム化合物皮膜の形成は、下記条件の塗布法および陰極
電解法によって行った。
ッケル合金(Ni11%)めっき、または合金化溶融亜
鉛メッキした冷延鋼板(SPCC)を使用し、この上に
マグネシウム、クロム化合物(酸化物または水和酸化物
)皮膜を形成して試験片を作製した。マグネシウム、ク
ロム化合物皮膜の形成は、下記条件の塗布法および陰極
電解法によって行った。
【0016】比較例1〜4および実施例1〜14は、塗
布法によって試験片を作製した。塗布は、マグネシウム
、クロム付着量が表の数値となるように塩化マグネシウ
ムおよび塩化クロムを溶かした塗布水溶液を調整し、バ
ーコーターにて皮膜が均一になるようめっき鋼板上に行
った。塗布した試験片は、加熱オープンにて250℃で
1時間加熱した。
布法によって試験片を作製した。塗布は、マグネシウム
、クロム付着量が表の数値となるように塩化マグネシウ
ムおよび塩化クロムを溶かした塗布水溶液を調整し、バ
ーコーターにて皮膜が均一になるようめっき鋼板上に行
った。塗布した試験片は、加熱オープンにて250℃で
1時間加熱した。
【0017】比較例5〜8および実施例15〜28は、
陰極電解法によって作製した。Mg,Crイオン温度は
目標付着量に応じて50〜5000ppmnの範囲で変
化させ、電解電流密度0.3〜2.5A/dm2 電解
時間は5〜600秒の範囲で行った。電解浴には、硝酸
イオンをすべて10g/lとなるよう添加して、めっき
表面にMg,Cr水和酸化物が析出するようにした。マ
グネシウム、クロムは硝酸塩の形態で加え、硝酸イオン
量が過剰になる電解浴組成ではマグネシウム、クロムは
塩化物の形態で加えて、pHを3とし完全に溶解させた
。 電解が終了したのちは、速やかに水洗し120℃で10
分間乾燥した。
陰極電解法によって作製した。Mg,Crイオン温度は
目標付着量に応じて50〜5000ppmnの範囲で変
化させ、電解電流密度0.3〜2.5A/dm2 電解
時間は5〜600秒の範囲で行った。電解浴には、硝酸
イオンをすべて10g/lとなるよう添加して、めっき
表面にMg,Cr水和酸化物が析出するようにした。マ
グネシウム、クロムは硝酸塩の形態で加え、硝酸イオン
量が過剰になる電解浴組成ではマグネシウム、クロムは
塩化物の形態で加えて、pHを3とし完全に溶解させた
。 電解が終了したのちは、速やかに水洗し120℃で10
分間乾燥した。
【0018】また、耐熱、耐食性の評価は、作製した試
験片をすべてオープンで300℃で3時間加熱したあと
、塩水噴霧試験(JISZ2371)を行い、赤錆発生
までの時間を測定し、以下の基準で評価した。 耐熱、耐食性評価 評点 耐熱耐食性 赤錆発生まで
の時間5 非常に優れる 300時間
以上4 優れる 150
〜299時間3 良い
50〜149時間2 やや劣る
25〜49時間1 劣る
24時間以下めっき 1 電気亜鉛めっき
(20g/m2 ) 2 電気亜鉛ニッケル合金めっき (20
g/m2 ) 3 合金化溶融亜鉛めっき
(45g/m2 )
験片をすべてオープンで300℃で3時間加熱したあと
、塩水噴霧試験(JISZ2371)を行い、赤錆発生
までの時間を測定し、以下の基準で評価した。 耐熱、耐食性評価 評点 耐熱耐食性 赤錆発生まで
の時間5 非常に優れる 300時間
以上4 優れる 150
〜299時間3 良い
50〜149時間2 やや劣る
25〜49時間1 劣る
24時間以下めっき 1 電気亜鉛めっき
(20g/m2 ) 2 電気亜鉛ニッケル合金めっき (20
g/m2 ) 3 合金化溶融亜鉛めっき
(45g/m2 )
【0019】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、従来最も幅広く使
用されたクロメート処理を施した亜鉛めっき金属材料は
熱の影響を受る部品に使用すると、錆などの不良をもた
らすが、本発明の材料はこのような問題がなく耐熱部品
として使用することができる。すなわち本発明による表
面処理皮膜は下地の素材保護効果が高温においても維持
されるので、従来のクロメート処理亜鉛めっき材料では
実現できない用途を持つ材料が提供される。
用されたクロメート処理を施した亜鉛めっき金属材料は
熱の影響を受る部品に使用すると、錆などの不良をもた
らすが、本発明の材料はこのような問題がなく耐熱部品
として使用することができる。すなわち本発明による表
面処理皮膜は下地の素材保護効果が高温においても維持
されるので、従来のクロメート処理亜鉛めっき材料では
実現できない用途を持つ材料が提供される。
Claims (2)
- 【請求項1】 亜鉛めっき皮膜または亜鉛を70%以
上含む亜鉛系めっき皮膜上に、マグネシウム酸化物及び
水和酸化物の少なくとも一種が、マグネシウムに換算し
て10〜5000mg/m2 付着したことを特徴とす
る耐熱性および耐食性にすぐれた亜鉛めっき金属材料。 - 【請求項2】 亜鉛めっき皮膜または亜鉛を70%以
上含む亜鉛系めっき皮膜上に、マグネシウム酸化物及び
水和酸化物の少なくとも一種が、マグネシウムに換算し
て10〜5000mg/m2 付着し、かつクロム酸化
物及びクロム含水酸化物の少なくとも一種がクロムに換
算して5〜2000mg/m2 付着したことを特徴と
する耐熱性および耐食性にすぐれた亜鉛めっき金属材料
。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2901791A JPH04246193A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 耐熱性および耐食性にすぐれた亜鉛めっき金属材料 |
| US07/827,400 US5283131A (en) | 1991-01-31 | 1992-01-29 | Zinc-plated metallic material |
| DE4202625A DE4202625A1 (de) | 1991-01-31 | 1992-01-30 | Verzinktes metallmaterial |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2901791A JPH04246193A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 耐熱性および耐食性にすぐれた亜鉛めっき金属材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04246193A true JPH04246193A (ja) | 1992-09-02 |
Family
ID=12264646
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2901791A Pending JPH04246193A (ja) | 1991-01-31 | 1991-01-31 | 耐熱性および耐食性にすぐれた亜鉛めっき金属材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04246193A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007071340A1 (en) * | 2005-12-21 | 2007-06-28 | Nv Bekaert Sa | A steel wire rope for use in a drive system |
| WO2016159300A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2016-10-06 | 新日鐵住金株式会社 | 亜鉛系めっき鋼板 |
| JPWO2016159298A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2018-02-15 | 新日鐵住金株式会社 | 溶融亜鉛系めっき鋼板 |
-
1991
- 1991-01-31 JP JP2901791A patent/JPH04246193A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007071340A1 (en) * | 2005-12-21 | 2007-06-28 | Nv Bekaert Sa | A steel wire rope for use in a drive system |
| WO2016159300A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2016-10-06 | 新日鐵住金株式会社 | 亜鉛系めっき鋼板 |
| JPWO2016159300A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2017-09-14 | 新日鐵住金株式会社 | 亜鉛系めっき鋼板 |
| JPWO2016159298A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2018-02-15 | 新日鐵住金株式会社 | 溶融亜鉛系めっき鋼板 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5283131A (en) | Zinc-plated metallic material | |
| JPH03226583A (ja) | 屋根・外装用材料 | |
| JP4615807B2 (ja) | 表面処理鋼板の製造方法、表面処理鋼板、および樹脂被覆表面処理鋼板 | |
| US6720078B1 (en) | Organic composite coated zinc-based metal plated steel sheet | |
| JPWO2001042530A1 (ja) | 表面処理鋼板の製造方法、表面処理鋼板、および樹脂被覆表面処理鋼板 | |
| JPH03138389A (ja) | めっき密着性および耐食性に優れたZn―Mg合金めっき鋼板およびその製造方法 | |
| US4581107A (en) | Process for preparing improved Zn-Ni-alloy electroplated steel sheets | |
| JPH04246193A (ja) | 耐熱性および耐食性にすぐれた亜鉛めっき金属材料 | |
| JPS6021235B2 (ja) | コバルト−亜鉛合金電気メツキ浴組成物とメツキ方法 | |
| EP2784188A1 (en) | Process for corrosion protection of iron containing materials | |
| JPS5852494A (ja) | 鉄−亜鉛合金めつき鋼材 | |
| JP3316064B2 (ja) | Zn−Ni合金めっき用黒色クロメート処理液及び黒色クロメート皮膜の形成方法 | |
| JPS61143582A (ja) | 耐食性メツキ鋼材 | |
| JPH0288799A (ja) | 耐食性、塗装性および耐指紋性に優れた亜鉛または亜鉛合金めつき鋼板およびその製造方法 | |
| JPS5938313B2 (ja) | 高耐食性電気亜鉛合金メツキ鋼板及びその製造方法 | |
| JPS61194195A (ja) | 高耐食性二層メツキ鋼板 | |
| JPH01290797A (ja) | 耐食性に優れた複合電気めっき鋼板 | |
| KR100544646B1 (ko) | 내식성이 우수한 표면처리강판 및 그 제조방법 | |
| KR920010778B1 (ko) | 도금밀착성, 인산염처리성 및 내수밀착성이 우수한 이층 합금도금강판 및 그 제조방법 | |
| JPS5989785A (ja) | 耐食性、塗装密着性にすぐれた2層被覆層の合金めつき鋼板およびその製造方法 | |
| KR930007927B1 (ko) | 고 내식성 이층합금도금강판 및 그 제조방법 | |
| JPS60131991A (ja) | Fe−P系めつき鋼板 | |
| KR0146874B1 (ko) | 고내식성을 갖는 아연-크롬/아연 합금이층도금강판의 제조방법 | |
| JPS6296691A (ja) | Zn−Ni系合金メツキ法 | |
| KR960015380B1 (ko) | 내혹변성이 우수한 용융아연 도금강판의 제조방법 |