JPH04247918A - 熱硬化性繊維強化樹脂シート材料の熱圧縮成形方法 - Google Patents
熱硬化性繊維強化樹脂シート材料の熱圧縮成形方法Info
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- JPH04247918A JPH04247918A JP779691A JP779691A JPH04247918A JP H04247918 A JPH04247918 A JP H04247918A JP 779691 A JP779691 A JP 779691A JP 779691 A JP779691 A JP 779691A JP H04247918 A JPH04247918 A JP H04247918A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートモールディング
コンパウンド(SMC)等の熱硬化性繊維強化樹脂シー
ト材料の熱圧縮成形方法に関する。 【0002】 【従来の技術】SMC等の熱硬化性繊維強化樹脂シート
材料は、熱圧縮成形方法により各種の製品形状に成形さ
れる。具体的には、予め所定温度に加熱された下金型と
上金型とからなる金型を用い、この金型の下金型上に複
数枚の上記材料を重ねて装填し、これに上金型を降下さ
せて型締めすることにより、各種の製品形状に成形され
る。 【0003】この場合、特に、硬化の速い材料を使用す
ると、下金型上に装填された材料は、下金型からの熱に
よって金型を締めきるまでの間でゲル化が始まる。この
ようにゲル化した材料が長い時間下金型面に接している
と、所謂プリゲル化現象により成形品の表面の肌あれ、
あばた、曇り等の欠陥が生じる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そのため、従来の熱圧
縮成形方法においては、一般に下金型の温度を上金型の
温度より約20℃程度低くしたり或いはゲル化の遅い材
料を使用して、材料を充填し金型を締めきるまでの間に
ゲル化が始まらないようにしてプリゲル化現象を防止し
ている。 【0005】ところが、下金型の温度を成形完了時まで
低くしたり或いは硬化の遅い材料を使用する場合は、成
形時間が長くなり生産性が悪くなる。本発明は、上記の
問題を解決するものであり、その目的とするところは、
成形時間を短縮して生産性を向上させ、しかも品質の良
好な成形品を製造することができる熱硬化性繊維強化樹
脂シート材料の熱圧縮成形方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の熱硬化性繊維強
化樹脂シート材料の熱圧縮成形方法は、上金型内及び下
金型内に熱媒体を供給して、上金型及び下金型を成形温
度よりも低温に加熱保持し、この下金型に熱硬化性繊維
強化樹脂シート材料を装填し型締めした後、上記熱媒体
をより高温の熱媒体に切替え供給して上金型及び下金型
の温度を成形温度に加熱保持し材料を硬化させることを
特徴とし、そのことにより上記の目的が達成される。 【0007】本発明において、熱硬化性繊維強化樹脂シ
ート材料としては、通常、シートモールディングコンパ
ウンド(SMC)が用いられる。このSMCは、例えば
つぎに述べるような公知の方法で製造される。先ず、不
飽和ポリエステルをスチレンモノマー等の樹脂架橋用の
モノマーで希釈した慣用の液状不飽和ポリエステル樹脂
に硬化触媒を配合し、さらに必要に応じて化学増粘剤、
充填剤、収縮防止用樹脂、離型剤、安定剤、着色剤等を
配合して不飽和ポリエステル樹脂ペーストを調製する。 【0008】次ぎに、このペーストを支持フィルムに塗
布し、この塗布面にガラスロービング等を短く切断した
短繊維をシート状に集積する。その後、この短繊維の集
積物に上記と同様なペーストが塗布された支持フィルム
の塗布面を重ね合わせ、引き続いて一対の無端ベルト及
び複数対のロールからなる移送装置の間隙に通し、これ
を巻き取った後熟成する。SMCの厚さは一般に1〜1
0mm程度である。 【0009】硬化触媒としては、10時間半減期温度が
100 ℃よりも低い有機過酸化物、例えばt−ブチル
パーオキシイソプロピルカーボネート(10時間半減期
温度97℃) 、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘ
キサノエート(10時間半減期温度74℃) 、ベンゾ
イルパーオキサイド(10時間半減期温度72℃) 等
の単独或いはこれ等の混合物からなる有機過酸化物が好
適に用いられる。 【0010】化学増粘剤としては、酸化マグネシウムや
水酸化マグネシウムなどが用いられる。充填剤としては
、炭酸カルシウムやクレーや水酸化アルミニウムなど用
いられる。また、離型剤としては、ステアリン酸亜鉛や
ステアリン酸カルシウムなど用いられる。安定剤として
は、ハイドロキノンやパラベンゾキノンなどが用いられ
る。 【0011】強化繊維としては、一般に、モノフィラメ
ントの直径が1〜50μ、長さが5〜150 mmのガ
ラス繊維ロービングが好適に用いられる。上記の熱硬化
性樹脂ペーストと強化繊維との混合割合は、必要とする
成形体の物性により適宜決定されるが、一般に、SMC
中の強化繊維が5〜70重量%となるように混合される
。また、支持フィルムとしては、一般に厚さが10〜1
00 μのポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィ
ルム、ナイロンフィルム、ポリエステルフィルムなどが
用いられる。 【0012】以下、図面を参照しながら、本発明を具体
的に説明する。図1は本発明の一実施態様を示す説明図
である。図1において、10は上金型、20は下金型で
ある。この上金型10の内部及び下金型20の内部には
、スチームやオイルのような熱媒体を供給するための多
数の管路11及び管路21がそれぞれ配設されている。 30は上金型10及び下金型20へ供給する成形温度の
熱媒体の加熱制御装置、40は上金型10及び下金型2
0へ供給する成形温度よりも低い温度の熱媒体の加熱制
御装置である。 【0013】加熱制御装置30と多数の管路11とはフ
レキシブル配管31により連結されている。多数の管路
11と多数の管路21とはフレキシブル配管32により
連結されている。多数の管路21と加熱制御装置30と
はフレキシブル配管33により連結されている。そして
、成形温度に加熱された熱媒体が、加熱制御装置30、
配管31、多数の管路11、配管32、多数の管路21
、配管33をこの順に通って矢印方向に循環するように
なされている。この熱媒体により上金型10及び下金型
20が成形温度に加熱保持される。 【0014】また、加熱制御装置40にはフレキシブル
配管41が連結され、この配管41は配管31の途中に
連結されている。配管33の途中にはフレキシブル配管
42が連結され、この配管42は加熱制御装置40に連
結されている。そして、成形温度よりも低温に加熱され
た熱媒体が、加熱制御装置40、配管41、多数の管路
11、配管32、多数の管路21、配管42をこの順に
通って矢印方向に循環するようになされている。この熱
媒体により上金型10及び下金型20が成形温度よりも
低温に加熱保持される。 【0015】なお、配管31及び41には、熱媒体の供
給ポンプ34及び43がそれぞれ設けられている。また
、配管31、33、41及び42には、バルブ35、3
6、44及び45がそれぞれ設けられている。このよう
に構成された熱圧縮成形装置において、先ず、バルブ3
5、36を閉じ、バルブ44、45を開けて、成形温度
よりも低温(例えば、110 〜130 ℃) に加熱
された熱媒体を、加熱制御装置40、配管41、多数の
管路11、配管32、多数の管路21、配管42をこの
順に通って矢印方向に循環させ、上金型10及び下金型
20を成形温度よりも低温に加熱保持する。 【0016】次ぎに、SMC等の熱硬化性繊維強化樹脂
シート材料50を下金型20に装填する。熱硬化性繊維
強化樹脂シート材料50は、通常、複数枚が重ねて装填
される。そして、この下金型20に上金型10を降下さ
せて一定圧力( 一般に70〜150kgf/cm2)
で型締めする。その後、バルブ44、45を閉じ、バル
ブ35、36を開けて、成形温度(例えば、145 〜
155 ℃) に加熱された熱媒体に切替え、この熱媒
体を、加熱制御装置30、配管31、多数の管路11、
配管32、多数の管路21、配管33をこの順に通って
矢印方向に循環させ、上金型10及び下金型20を成形
温度に加熱保持する。 【0017】このようにしてシート材料50が成形温度
に加熱保持され、シート材料中の樹脂が硬化する。その
後、脱型して繊維強化樹脂成形体を得る。この場合、型
締め時間( 型締め開始から脱型までの時間) は、シ
ート材料50の硬化性により異なるが、一般に10〜3
00 秒とされる。 【0018】 【作用】このように、上金型内及び下金型内に熱媒体を
供給して上金型及び下金型を成形温度よりも低温に加熱
保持し、この下金型に熱硬化性繊維強化樹脂シート材料
を装填し型締めした後、上記熱媒体をより高温の熱媒体
に切替え供給して上金型及び下金型を成形温度に加熱保
持し材料を硬化させると、下金型に装填された材料は、
下金型の温度が低いので、金型を締めきるまでの間でゲ
ル化が始まることが防止される。 【0019】そして、型締めした後、上金型内及び下金
型内に、より高温の熱媒体を切替え供給して上金型及び
下金型の温度を成形温度に加熱すると、上金型及び下金
型はこの熱媒体により速やかに成形温度に加熱保持され
る。 【0020】 【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を示す。 実施例1 不飽和ポリエステル40重量部、スチレンモノマー60
重量部、ポリスチレン10重量部、t−ブチルパーオキ
シイソプロピルカーボネート(10時間半減期温度が9
7℃) 1重量部、炭酸カルシウム140 重量部、酸
化マグネシウム1重量部、ステアリン酸亜鉛4重量部と
を混合して熱硬化性樹脂ペーストを調製した。また、強
化用繊維として、ガラスロービング(モノフィラメント
径約13μ、番手4630g/km)を用意した。 【0021】先ず、上記の多数のガラスロービングを、
ロータリーカッターにより約25mmの長さの短繊維に
切断して下方へ落下させた。一方、厚さ50μのナイロ
ンフィルムからなる上下の支持フィルムを、上下一対の
無端ベルトに支持させて供給した。そして、この上下の
支持フィルムの内側に前記の熱硬化性樹脂ペーストを塗
布した。 【0022】次いで、この熱硬化性樹脂ペーストが塗布
された下側の支持フィルムの内側の塗布面( 上面)
に上記の短繊維を落下させ、これをシート状に集積しな
がら移送した。引き続いて、このシート状に集積された
短繊維層に、熱硬化性樹脂ペーストが塗布された上側の
支持フィルムの内側の塗布面(下面)を重ね合わせた。 その後、この積層物を上下一対の無端ベルト及び複数対
のロールからなる移送装置の間隙に通し、これをロール
状に巻き取った。この場合、シートの製造速度は3m/
分、シートの厚さは約2mm、ガラス繊維含有量は約2
8重量%であった。このようにして製造されたSMCの
巻物( 約100kg) を、約50℃の温風恒温室に
約1日間放置して熟成した。熟成したSMCを裁断して
これを30枚用意した。 【0023】図1に示す方法で、上金型内及び下金型内
に加熱オイルを循環させて上金型及び下金型を130
℃に加熱保持した。そして、この下金型に上記の裁断し
たSMCを30枚重ね合わせた状態で装填し、これに上
金型を降下させて100kgf/cm2 の圧力で型締
めする。その後、直ちに上金型内及び下金型内に別の加
熱オイルを切替え供給し循環させて、上金型及び下金型
の温度を150 ℃度に加熱保持した。型締め時間20
5 秒で金型内のSMCを加熱硬化させ、その後脱型し
て浴槽状成形品を得た。 【0024】この浴槽状成形品の表面には、肌あれ、あ
ばた、曇り等の欠陥は発生せず、品質は良好であった。 また、型締め時間は205 秒で比較的短くなった。比
較例1実施例1において、上金型と下金型とはいずれも
初めから150 ℃に加熱保持した。それ以外は実施例
1と同様に行った。 【0025】この場合、型締め時間は180 秒で比較
的短くなった。しかし、得られた浴槽状成形品の表面に
、肌あれ及び曇りが発生し、品質が悪くなった。 比較例2 実施例1において、型締め後、上金型内及び下金型内に
別の加熱オイルを切替えて循環させずに、上金型及び下
金型をそのまま130 ℃に加熱保持した。また、型締
め時間は300 秒に変更した。それ以外は実施例1と
同様に行った。 【0026】この場合、得られた浴槽状成形品の表面に
、肌あれ、あばた、曇り等の欠陥は発生せず、品質は良
好であった。しかし、型締め時間は300 秒で比較的
長くなった。 比較例3 実施例1において、t−ブチルパーオキシイソプロピル
カーボネート(10時間半減期温度が97℃) 1重量
部を、t−ブチルパーオキシベンゾエート(10 時間
半減期温度が105 ℃) 1重量部に替えた。また、
上金型と下金型とはいずれも初めから150 ℃に加熱
保持した。それ以外は実施例1と同様に行った。 【0027】この場合、得られた浴槽状成形品の表面に
、肌あれ、あばた、曇り等の欠陥は発生せず、品質は良
好であった。しかし、型締め時間は220 秒で比較的
長くなった。 【0028】 【発明の効果】上述の通り、本発明の熱圧縮成形方法に
よれば、硬化の速い材料を使用しても、下金型に装填さ
れたこの材料は、金型を締めきるまでの間は下金型の温
度が低いので、金型を締めきるまでの間にゲル化が始ま
ることが防止される。それゆえ、所謂プリゲル化現象に
よる成形品の表面の肌あれ、あばた、曇り等の欠陥は発
生せず、品質の良好な繊維強化樹脂成形品を製造するこ
とができる。 【0029】また、下金型に装填された上記の硬化の速
い材料は、金型を締めきった後は上金型及び下金型の温
度が速やかに同じような成形温度となるので、速やかに
加熱されて速やかに硬化する。それゆえ、成形時間を短
縮して生産性を向上させることができる。
コンパウンド(SMC)等の熱硬化性繊維強化樹脂シー
ト材料の熱圧縮成形方法に関する。 【0002】 【従来の技術】SMC等の熱硬化性繊維強化樹脂シート
材料は、熱圧縮成形方法により各種の製品形状に成形さ
れる。具体的には、予め所定温度に加熱された下金型と
上金型とからなる金型を用い、この金型の下金型上に複
数枚の上記材料を重ねて装填し、これに上金型を降下さ
せて型締めすることにより、各種の製品形状に成形され
る。 【0003】この場合、特に、硬化の速い材料を使用す
ると、下金型上に装填された材料は、下金型からの熱に
よって金型を締めきるまでの間でゲル化が始まる。この
ようにゲル化した材料が長い時間下金型面に接している
と、所謂プリゲル化現象により成形品の表面の肌あれ、
あばた、曇り等の欠陥が生じる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】そのため、従来の熱圧
縮成形方法においては、一般に下金型の温度を上金型の
温度より約20℃程度低くしたり或いはゲル化の遅い材
料を使用して、材料を充填し金型を締めきるまでの間に
ゲル化が始まらないようにしてプリゲル化現象を防止し
ている。 【0005】ところが、下金型の温度を成形完了時まで
低くしたり或いは硬化の遅い材料を使用する場合は、成
形時間が長くなり生産性が悪くなる。本発明は、上記の
問題を解決するものであり、その目的とするところは、
成形時間を短縮して生産性を向上させ、しかも品質の良
好な成形品を製造することができる熱硬化性繊維強化樹
脂シート材料の熱圧縮成形方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の熱硬化性繊維強
化樹脂シート材料の熱圧縮成形方法は、上金型内及び下
金型内に熱媒体を供給して、上金型及び下金型を成形温
度よりも低温に加熱保持し、この下金型に熱硬化性繊維
強化樹脂シート材料を装填し型締めした後、上記熱媒体
をより高温の熱媒体に切替え供給して上金型及び下金型
の温度を成形温度に加熱保持し材料を硬化させることを
特徴とし、そのことにより上記の目的が達成される。 【0007】本発明において、熱硬化性繊維強化樹脂シ
ート材料としては、通常、シートモールディングコンパ
ウンド(SMC)が用いられる。このSMCは、例えば
つぎに述べるような公知の方法で製造される。先ず、不
飽和ポリエステルをスチレンモノマー等の樹脂架橋用の
モノマーで希釈した慣用の液状不飽和ポリエステル樹脂
に硬化触媒を配合し、さらに必要に応じて化学増粘剤、
充填剤、収縮防止用樹脂、離型剤、安定剤、着色剤等を
配合して不飽和ポリエステル樹脂ペーストを調製する。 【0008】次ぎに、このペーストを支持フィルムに塗
布し、この塗布面にガラスロービング等を短く切断した
短繊維をシート状に集積する。その後、この短繊維の集
積物に上記と同様なペーストが塗布された支持フィルム
の塗布面を重ね合わせ、引き続いて一対の無端ベルト及
び複数対のロールからなる移送装置の間隙に通し、これ
を巻き取った後熟成する。SMCの厚さは一般に1〜1
0mm程度である。 【0009】硬化触媒としては、10時間半減期温度が
100 ℃よりも低い有機過酸化物、例えばt−ブチル
パーオキシイソプロピルカーボネート(10時間半減期
温度97℃) 、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘ
キサノエート(10時間半減期温度74℃) 、ベンゾ
イルパーオキサイド(10時間半減期温度72℃) 等
の単独或いはこれ等の混合物からなる有機過酸化物が好
適に用いられる。 【0010】化学増粘剤としては、酸化マグネシウムや
水酸化マグネシウムなどが用いられる。充填剤としては
、炭酸カルシウムやクレーや水酸化アルミニウムなど用
いられる。また、離型剤としては、ステアリン酸亜鉛や
ステアリン酸カルシウムなど用いられる。安定剤として
は、ハイドロキノンやパラベンゾキノンなどが用いられ
る。 【0011】強化繊維としては、一般に、モノフィラメ
ントの直径が1〜50μ、長さが5〜150 mmのガ
ラス繊維ロービングが好適に用いられる。上記の熱硬化
性樹脂ペーストと強化繊維との混合割合は、必要とする
成形体の物性により適宜決定されるが、一般に、SMC
中の強化繊維が5〜70重量%となるように混合される
。また、支持フィルムとしては、一般に厚さが10〜1
00 μのポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィ
ルム、ナイロンフィルム、ポリエステルフィルムなどが
用いられる。 【0012】以下、図面を参照しながら、本発明を具体
的に説明する。図1は本発明の一実施態様を示す説明図
である。図1において、10は上金型、20は下金型で
ある。この上金型10の内部及び下金型20の内部には
、スチームやオイルのような熱媒体を供給するための多
数の管路11及び管路21がそれぞれ配設されている。 30は上金型10及び下金型20へ供給する成形温度の
熱媒体の加熱制御装置、40は上金型10及び下金型2
0へ供給する成形温度よりも低い温度の熱媒体の加熱制
御装置である。 【0013】加熱制御装置30と多数の管路11とはフ
レキシブル配管31により連結されている。多数の管路
11と多数の管路21とはフレキシブル配管32により
連結されている。多数の管路21と加熱制御装置30と
はフレキシブル配管33により連結されている。そして
、成形温度に加熱された熱媒体が、加熱制御装置30、
配管31、多数の管路11、配管32、多数の管路21
、配管33をこの順に通って矢印方向に循環するように
なされている。この熱媒体により上金型10及び下金型
20が成形温度に加熱保持される。 【0014】また、加熱制御装置40にはフレキシブル
配管41が連結され、この配管41は配管31の途中に
連結されている。配管33の途中にはフレキシブル配管
42が連結され、この配管42は加熱制御装置40に連
結されている。そして、成形温度よりも低温に加熱され
た熱媒体が、加熱制御装置40、配管41、多数の管路
11、配管32、多数の管路21、配管42をこの順に
通って矢印方向に循環するようになされている。この熱
媒体により上金型10及び下金型20が成形温度よりも
低温に加熱保持される。 【0015】なお、配管31及び41には、熱媒体の供
給ポンプ34及び43がそれぞれ設けられている。また
、配管31、33、41及び42には、バルブ35、3
6、44及び45がそれぞれ設けられている。このよう
に構成された熱圧縮成形装置において、先ず、バルブ3
5、36を閉じ、バルブ44、45を開けて、成形温度
よりも低温(例えば、110 〜130 ℃) に加熱
された熱媒体を、加熱制御装置40、配管41、多数の
管路11、配管32、多数の管路21、配管42をこの
順に通って矢印方向に循環させ、上金型10及び下金型
20を成形温度よりも低温に加熱保持する。 【0016】次ぎに、SMC等の熱硬化性繊維強化樹脂
シート材料50を下金型20に装填する。熱硬化性繊維
強化樹脂シート材料50は、通常、複数枚が重ねて装填
される。そして、この下金型20に上金型10を降下さ
せて一定圧力( 一般に70〜150kgf/cm2)
で型締めする。その後、バルブ44、45を閉じ、バル
ブ35、36を開けて、成形温度(例えば、145 〜
155 ℃) に加熱された熱媒体に切替え、この熱媒
体を、加熱制御装置30、配管31、多数の管路11、
配管32、多数の管路21、配管33をこの順に通って
矢印方向に循環させ、上金型10及び下金型20を成形
温度に加熱保持する。 【0017】このようにしてシート材料50が成形温度
に加熱保持され、シート材料中の樹脂が硬化する。その
後、脱型して繊維強化樹脂成形体を得る。この場合、型
締め時間( 型締め開始から脱型までの時間) は、シ
ート材料50の硬化性により異なるが、一般に10〜3
00 秒とされる。 【0018】 【作用】このように、上金型内及び下金型内に熱媒体を
供給して上金型及び下金型を成形温度よりも低温に加熱
保持し、この下金型に熱硬化性繊維強化樹脂シート材料
を装填し型締めした後、上記熱媒体をより高温の熱媒体
に切替え供給して上金型及び下金型を成形温度に加熱保
持し材料を硬化させると、下金型に装填された材料は、
下金型の温度が低いので、金型を締めきるまでの間でゲ
ル化が始まることが防止される。 【0019】そして、型締めした後、上金型内及び下金
型内に、より高温の熱媒体を切替え供給して上金型及び
下金型の温度を成形温度に加熱すると、上金型及び下金
型はこの熱媒体により速やかに成形温度に加熱保持され
る。 【0020】 【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を示す。 実施例1 不飽和ポリエステル40重量部、スチレンモノマー60
重量部、ポリスチレン10重量部、t−ブチルパーオキ
シイソプロピルカーボネート(10時間半減期温度が9
7℃) 1重量部、炭酸カルシウム140 重量部、酸
化マグネシウム1重量部、ステアリン酸亜鉛4重量部と
を混合して熱硬化性樹脂ペーストを調製した。また、強
化用繊維として、ガラスロービング(モノフィラメント
径約13μ、番手4630g/km)を用意した。 【0021】先ず、上記の多数のガラスロービングを、
ロータリーカッターにより約25mmの長さの短繊維に
切断して下方へ落下させた。一方、厚さ50μのナイロ
ンフィルムからなる上下の支持フィルムを、上下一対の
無端ベルトに支持させて供給した。そして、この上下の
支持フィルムの内側に前記の熱硬化性樹脂ペーストを塗
布した。 【0022】次いで、この熱硬化性樹脂ペーストが塗布
された下側の支持フィルムの内側の塗布面( 上面)
に上記の短繊維を落下させ、これをシート状に集積しな
がら移送した。引き続いて、このシート状に集積された
短繊維層に、熱硬化性樹脂ペーストが塗布された上側の
支持フィルムの内側の塗布面(下面)を重ね合わせた。 その後、この積層物を上下一対の無端ベルト及び複数対
のロールからなる移送装置の間隙に通し、これをロール
状に巻き取った。この場合、シートの製造速度は3m/
分、シートの厚さは約2mm、ガラス繊維含有量は約2
8重量%であった。このようにして製造されたSMCの
巻物( 約100kg) を、約50℃の温風恒温室に
約1日間放置して熟成した。熟成したSMCを裁断して
これを30枚用意した。 【0023】図1に示す方法で、上金型内及び下金型内
に加熱オイルを循環させて上金型及び下金型を130
℃に加熱保持した。そして、この下金型に上記の裁断し
たSMCを30枚重ね合わせた状態で装填し、これに上
金型を降下させて100kgf/cm2 の圧力で型締
めする。その後、直ちに上金型内及び下金型内に別の加
熱オイルを切替え供給し循環させて、上金型及び下金型
の温度を150 ℃度に加熱保持した。型締め時間20
5 秒で金型内のSMCを加熱硬化させ、その後脱型し
て浴槽状成形品を得た。 【0024】この浴槽状成形品の表面には、肌あれ、あ
ばた、曇り等の欠陥は発生せず、品質は良好であった。 また、型締め時間は205 秒で比較的短くなった。比
較例1実施例1において、上金型と下金型とはいずれも
初めから150 ℃に加熱保持した。それ以外は実施例
1と同様に行った。 【0025】この場合、型締め時間は180 秒で比較
的短くなった。しかし、得られた浴槽状成形品の表面に
、肌あれ及び曇りが発生し、品質が悪くなった。 比較例2 実施例1において、型締め後、上金型内及び下金型内に
別の加熱オイルを切替えて循環させずに、上金型及び下
金型をそのまま130 ℃に加熱保持した。また、型締
め時間は300 秒に変更した。それ以外は実施例1と
同様に行った。 【0026】この場合、得られた浴槽状成形品の表面に
、肌あれ、あばた、曇り等の欠陥は発生せず、品質は良
好であった。しかし、型締め時間は300 秒で比較的
長くなった。 比較例3 実施例1において、t−ブチルパーオキシイソプロピル
カーボネート(10時間半減期温度が97℃) 1重量
部を、t−ブチルパーオキシベンゾエート(10 時間
半減期温度が105 ℃) 1重量部に替えた。また、
上金型と下金型とはいずれも初めから150 ℃に加熱
保持した。それ以外は実施例1と同様に行った。 【0027】この場合、得られた浴槽状成形品の表面に
、肌あれ、あばた、曇り等の欠陥は発生せず、品質は良
好であった。しかし、型締め時間は220 秒で比較的
長くなった。 【0028】 【発明の効果】上述の通り、本発明の熱圧縮成形方法に
よれば、硬化の速い材料を使用しても、下金型に装填さ
れたこの材料は、金型を締めきるまでの間は下金型の温
度が低いので、金型を締めきるまでの間にゲル化が始ま
ることが防止される。それゆえ、所謂プリゲル化現象に
よる成形品の表面の肌あれ、あばた、曇り等の欠陥は発
生せず、品質の良好な繊維強化樹脂成形品を製造するこ
とができる。 【0029】また、下金型に装填された上記の硬化の速
い材料は、金型を締めきった後は上金型及び下金型の温
度が速やかに同じような成形温度となるので、速やかに
加熱されて速やかに硬化する。それゆえ、成形時間を短
縮して生産性を向上させることができる。
【図1】本発明の一実施態様を示す説明図である。
10 上金型
11 上金型内の管路
20 下金型
21 下金型内の管路
30 熱媒体の加熱制御装置
40 熱媒体の加熱制御装置
Claims (1)
- 【請求項1】 上金型内及び下金型内に熱媒体を供給
して、上金型及び下金型を成形温度よりも低温に加熱保
持し、この下金型に熱硬化性繊維強化樹脂シート材料を
装填し型締めした後、上記熱媒体をより高温の熱媒体に
切替え供給して上金型及び下金型の温度を成形温度に加
熱保持し材料を硬化させることを特徴とする熱硬化性繊
維強化樹脂シート材料の熱圧縮成形方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP779691A JPH04247918A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 熱硬化性繊維強化樹脂シート材料の熱圧縮成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP779691A JPH04247918A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 熱硬化性繊維強化樹脂シート材料の熱圧縮成形方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04247918A true JPH04247918A (ja) | 1992-09-03 |
Family
ID=11675609
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP779691A Pending JPH04247918A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 熱硬化性繊維強化樹脂シート材料の熱圧縮成形方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04247918A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100482501B1 (ko) * | 2002-05-14 | 2005-04-14 | 현대자동차주식회사 | 유리섬유 보강 열경화성 복합재료의 제조방법 |
| KR101022576B1 (ko) * | 2010-07-15 | 2011-03-16 | 울산과학대학 산학협력단 | 자동차 내장재 성형장치 |
| JP2014019012A (ja) * | 2012-07-17 | 2014-02-03 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 圧縮熱成形装置用の金型、及び圧縮熱成形装置 |
-
1991
- 1991-01-25 JP JP779691A patent/JPH04247918A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100482501B1 (ko) * | 2002-05-14 | 2005-04-14 | 현대자동차주식회사 | 유리섬유 보강 열경화성 복합재료의 제조방법 |
| KR101022576B1 (ko) * | 2010-07-15 | 2011-03-16 | 울산과학대학 산학협력단 | 자동차 내장재 성형장치 |
| JP2014019012A (ja) * | 2012-07-17 | 2014-02-03 | Akebono Brake Ind Co Ltd | 圧縮熱成形装置用の金型、及び圧縮熱成形装置 |
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