JPH04251955A - 基板のアライメント装置およびアライメント方法 - Google Patents

基板のアライメント装置およびアライメント方法

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JPH04251955A
JPH04251955A JP3001127A JP112791A JPH04251955A JP H04251955 A JPH04251955 A JP H04251955A JP 3001127 A JP3001127 A JP 3001127A JP 112791 A JP112791 A JP 112791A JP H04251955 A JPH04251955 A JP H04251955A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウェハや液晶デ
ィスプレイ用プレート等の基板に形成されたアライメン
トマークを光電検出することによって、基板をアライメ
ントする装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ウェハやプレート等の位置合わせ
(アライメント)においては、それら基板上の所定位置
に形成されたアライメントマークを顕微鏡対物レンズを
介して光電検出する方式が一般的であった。光電検出方
式にも大別して2種類があり、レーザビーム等のスポッ
トでマークを相対走査し、マークで生じる散乱光や回折
光をフォトマルチプライヤやフォトダイオード等で受光
する光ビーム走査方式と、一様照明されたマークの拡大
像をテレビカメラ(ビジコン管やCCD)で撮像して、
その画像信号を利用する方式とがある。いずれの場合に
も、得られる光電信号は波形処理され、マークの中心位
置が求められる。
【0003】光ビーム走査方式と撮像方式とは、その個
々の走査系において全く異なる構成を取るが、ここでは
両者とも電気光学的走査装置であるとして考える。この
様な走査装置のうち、レーザビームのスポットに対して
ウェハステージを一次元移動させて、マーク位置を検出
する方式としては、特開昭61−128106号公報、
特開昭60−130742号公報、特開昭60−256
002号公報等に開示された技術が知られている。
【0004】また、ウェハステージを設計値で位置決め
した後、一次元走査ビームの走査範囲内でマーク位置を
検出する方式としては、特開昭56−12729号公報
、特開昭57−138134号公報等に開示された技術
が知られている。また、電気光学的走査装置として撮像
方式を利用するものとしては、特開昭57−14261
2号公報、特開昭60−178628号公報、特開昭6
0−225428号公報等に開示された技術が知られて
いる。
【0005】これらの従来技術では、主に以下の2つの
理由で走査ビーム、又はマーク照明光として単色光を使
っている。 ■投影型露光装置(ステッパー)において、投影光学系
を介してウェハマークを検出する形式では、投影光学系
の大きい色収差を避けるために単一波長の照明光、又は
レーザビームを使う。 ■高輝度、高分解能の検出を行うべく微小スポットに集
光するために単色のレーザビームを使う。 このように単色照明光(又はビーム)を使うと、比較的
S/N比が大きくとれるが、露光装置で扱うウェハでは
、通常ウェハ全面に0.5μm〜2μm程度の厚みでフ
ォトレジスト層が形成されているため、単色性による干
渉現象が生じ、これが、マーク位置検出時に誤検出され
たり、不鮮明な画像となったりしていた。
【0006】そこで近年、レジストによる干渉現象を低
減させるために、照明光の多波長化、あるいは広帯域化
が提案されるようになった。例えば撮像方式の走査装置
において照明光をハロゲンランプ等から作り、その波長
帯域幅を300nm程度(レジストへの感光域を除く)
にすると、レジストの表面とウェハの表面とで反射した
光同志の干渉性がほとんどなくなり、鮮明な画像検出が
可能になる。従って、撮像方式では照明光を白色化(広
帯域化)するとともに、結像光学系を色消ししておくだ
けで、レジストに影響されない極めて高精度なアライメ
ントセンサーが得られることになる。
【0007】このように白色化された照明光を使って、
撮像手段(ビジコン管、CCD)でウェハ上のマークを
検出する場合、ウェハを載置したステージは、アライメ
ント光学系の観察視野内(撮像範囲内)にマークが位置
するように位置決めされる必要がある。すなわち、ステ
ージ上のウェハは機械的なプリアライメントの精度に依
存して、ステージの移動座標系に対する位置誤差を持っ
ている。このため、アライメント光学系の視野に対して
設計値でステージを移動させたとしても、必ずしも撮像
範囲内に入ることが保証されない。
【0008】一般に高精度なファインアライメントセン
サーは検出範囲(撮像範囲)が狭くなるので、ファイン
アライメントが可能になる位置までステージを移動させ
るためのラフなマーク位置検出が必要となる。このラフ
なマーク位置検出はサーチアライメントと呼ばれ、各種
の方法が提案されている。撮像手段を使ったサーチアラ
イメントの1つの方法としては、アライメント光学系の
倍率を低倍と高倍とに切替え可能としておき、低倍率で
ウェハ上の広い範囲を一度に撮像して、その画像信号(
ビデオ信号)を解析することによってマークを検知する
方法が考えられる。この方法によれば、サーチアライメ
ントのためにウェハステージをシフト移動させる必要が
なく、ビデオ信号の解析時間だけで済むので高速になる
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アライ
メント光学系の倍率を低くして広い範囲を見ようとする
と、ウェハ上のマーク以外に様々の回路パターンが撮像
範囲内に入り込み、画像信号の解析を苦難なものにする
といった問題点が生じる。特にマーク検出のための照明
光が白色化されると、ウェハ表面の回路パターンの一部
のエッジやストリートラインの境界エッジ(幾何学的な
段差構造)が干渉縞の影響なく鮮明に検出できるため、
そのようなマークでないパターンのエッジをマーク位置
と誤検出することがある。
【0010】また、アライメント光学系の観察倍率を低
くすることは、それだけ画像解析時の分解能(1ピクセ
ル当たりのウェハ上での実寸法)が低下するため、アラ
イメントマークの計測方向の幅が数μm程度と小さくな
った場合に信号のコントラスト不足を招く恐れもある。 すなわち、ビデオ信号上のマークに対応した波形変化(
振幅)が微弱になり、波形処理が苦難になる。
【0011】また、撮像手段を使ったサーチアライメン
トとして、ウェハステージを一定量ずつX方向、又はY
方向にシフトさせては1画面分のビデオ信号を取り込み
、マークが存在するか否かを解析することを繰り返して
いく方法もある。この場合、アライメント光学系は高倍
率のものが使えるので、ビデオ信号の分解能は高く、そ
のままファインアライメントにも使えるといった利点が
ある。しかしながら、その反面、取り込んだ1画面分の
ビデオ信号を解析してマークエッジの存在を確認し、存
在しないときにはステージを一定量シフトさせていくた
め、高速性に欠けるといった問題点がある。
【0012】本発明は、上述のサーチアライメント時の
問題を解決して、高スループット,高精度にマーク位置
をサーチするアライメント装置を得ることを目的とする
【0013】
【課題を解決する為の手段】かかる問題点を解決するた
め本発明においては、表面に対して光学的、又は幾何学
的な差異を伴って形成されたアライメント用のマーク(
BPMn)を有する基板(W)を保持して、2次元的に
移動可能なステージ(ST)と、ステージ(ST)の位
置座標を測定する座標測定器(IFX,IFY)と、基
板上のマーク(BPMn)を含み得る大きさの局所領域
を照明する照明系(7、8、9、9A、9B、9C)と
、局所領域を撮像して、局所領域内の明暗の変化に応じ
た画像信号を出力する撮像手段(2)と、画像信号に基
づいて、マークの撮像範囲内における位置を検知するマ
ーク位置検知手段(30)とを備えており、マーク位置
検知手段(30)によって検知されたマーク位置と座標
測定器(IFX,IFY)の計測値とに基づいてステー
ジ(ST)を移動させることによって、基板(W)を所
定の基準位置に対してアライメントする装置において、
マーク位置検知手段は、撮像手段(2)による局所領域
内の一次元走査(走査線SL)によって得られる画像信
号の第1の波形データを記憶する記憶回路(43)と;
ステージ(ST)を一次元走査の方向に撮像範囲(VP
Ax)よりも小さな所定距離だけシフトさせるように移
動制御するシフト移動制御回路(52、54、ステップ
1108)と;シフト移動の後に、撮像手段(2)の一
次元走査によって得られる画像信号の第2の波形データ
と、記憶回路(43)に記憶された第1の波形データと
を比較して、相互に重複する部分(WD)での波形がほ
ぼ一致するように補正してから第1、第2の波形データ
を継ぎ合わせて1つの合成波形データU’(I)を作る
波形合成回路(ステップ1000〜1016)と;合成
波形データU’(I)に基づいて、マーク(BPMn)
の少なくとも1つのエッジに応じて特定の特性で変化す
る波形(BWn)と同等の波形部分の位置(IUX(i
))を抽出するエッジ位置抽出回路(ステップ1120
〜1126)とを設けることとした。そして、抽出され
たエッジ位置のうち、設計上の条件を満たすエッジ位置
を選択する選択回路(ステップ1128〜1136)と
を含み、選択されたエッジ位置に基づいて前記マーク位
置を特定することを特徴としている。
【0014】
【作  用】本発明においては、ウェハ上の広い領域を
CCD、ビジコン管等の2次元撮像素子、又は1次元撮
像素子で撮像する際、ウェハを撮像素子に対して走査線
方向に一定量だけシフトさせては画像信号を取り込み、
画面上で重複する範囲に着目して画像信号のレベル、振
幅を補正してから継ぎ合わせている。このため撮像素子
上にウェハ表面のマークパターンの像を結像するための
光学系の倍率は高くすることができ、画像信号上の1ピ
クセル(画素)当たりのウェハ上寸法は精度に見合って
十分な分解能を持たせることができる。また、本発明に
おいては、1本に合成された画像信号波形のデータを作
ってから、ウェハ上のマーク位置を認識するため、合成
前の1画面毎の画像信号を解析してマークを認識する方
式に比べて高速処理が可能になる。さらに本発明におい
ては、合成された画像信号波形中のマーク位置(エッジ
位置)に対応した部分に現れるボトム状波形(又はピー
ク状波形)の少なくとも一方のスロープ部(片エッジ)
を検出し、それが所定の条件(コントラスト値、設計上
の距離、間隔等)と合致しているか否かを判断している
。 そのためアルゴリズム上、ボトム波形(ピーク波形)の
両側のスロープ部を検出する必要がなく、処理すべきデ
ータ数も少なくなり、マーク認識のための演算処理の時
間が短縮されるといった利点がある。
【0015】
【実  施  例】次に、本発明の実施例によるアライ
メント装置を備えた、投影露光装置の構成を図1を参照
して説明する。図1において、レチクルR上のパターン
領域PAの像は、投影レンズ1を介してウェハW上に結
像投影される。ウェハWは、X,Y方向にステップアン
ドリピート法で移動するステージST上に載置され、ス
テージSTの座標位置はレーザ干渉計IFX,IFYで
計測される。レチクルRは、パターン領域PAの両脇に
設けられたレチクルアライメントマークRM1,RM2
をレチクルアライメント顕微鏡RA1,RA2に対して
位置決めすることで、装置(投影レンズ1の光軸AX)
に対してアライメントされる。
【0016】さて、本実施例による装置は、ここではウ
ェハW上のマークのみをオフ・アクシス方式で検出する
ウェハアライメントセンサーに対して適用される。この
ウェハアライメントセンサーは、投影レンズ1の下部直
近に配置されたプリズム状のミラー12、対物レンズ1
1、ビームスプリッタ10、結像レンズ5、共役指標板
4、撮像レンズ3、及びCCD等の2次元撮像素子2に
よって構成される。
【0017】さらにウェハW上のマーク領域を照明する
ために、ハロゲンランプ、光輝度多色LED等の光源8
からの広帯域波長の光(ただしウェハWの感光域はカッ
ト)を導くオプチカルファイバー7、コンデンサーレン
ズ9、照明視野絞り9A、全反射ミラー9B、レンズ系
9C、及び先のビームスプリッタ10とで構成された照
明光学系が設けられる。
【0018】以上の構成において、ウェハWは対物レン
ズ11と結像レンズ5との合成系に関して指標板4と光
学的に共役に配置され、指標板4とCCD2の受光面と
は撮像用レンズ3に関して共役に配置される。従ってC
CD2は、ウェハW上のマークの拡大像と指標板4上の
固定(参照)マークの拡大像とを同時に撮像する。また
照明光学系のファイバー7の射出端面は、2次光源像と
して対物レンズ11とレンズ系9Cとの間の瞳面(開口
絞り位置)にリレーされ、ウェハWに対してケーラ照明
を行う。更に視野絞り9Aは対物レンズ11とレンズ系
9Cとの合成系によってウェハWと共役になっており、
視野絞り9Aのアパーチャ像がウェハW上に投影される
ことになる。
【0019】本実施例では、少なくとも対物レンズ11
、結像レンズ5、撮像用レンズ3の夫々に対して色消し
がなされており、色収差による結像特性の劣化を押さえ
ている。また、本実施例の装置では、ステージST上に
基準マークFMが設けられ、ウェハアライメントセンサ
ー内の指標板4上の指標マークのウェハWへの投影点と
、レチクルR上のレチクルアライメントマークRM1,
RM2の投影点との間の距離( ベースライン) を計
測するのに使われる。
【0020】次に図2を参照して、図1中のCCD2か
らのビデオ信号の処理回路について説明する。CCD2
は2次元撮像素子であり、水平走査方向と垂直走査方向
とに画素(ピクセル)が配列されるが、本実施例のCC
D2では、ウェハW上のマークのエッジを横切る計測方
向を水平走査方向と一致させるものとする。さて、CC
D2からは水平同期信号と垂直同期信号とが混合したコ
ンポジットビデオ信号が得られる。このビデオ信号は、
周波数フィルターやAGC等の前処理回路40を介して
アナログ−デジタル変換器(ADC)42に送られる。 同時に、CCD2からのビデオ信号は、同期信号分離回
路やクロック発生回路等を含む制御回路44に送られる
【0021】この制御回路44は、CCD2の水平同期
信号に基づいて、1画素の電気走査(読み出し走査)あ
たり1つのクロックパルスとなるようなクロック信号S
CLを出力する。このクロック信号SCLは、CCD2
の電気的走査が1フレーム中でのサンプリング範囲(水
平走査線の垂直方向の本数)になったか否かを検出する
比較部46と、ADC42の出力データを記憶するため
のメモリ(RAM)43に対してアドレス値を出力する
アドレスカウンタ48とに送られる。
【0022】従って、RAM43内には、CCD2の所
定の水平走査線から指定された本数分だけのデジタル波
形データが記憶される。RAM43内の波形データは、
プロセッサ50によって管理されるアドレスバスA−B
USとデータバスD−BUSとによってプロセッサ50
に読み込まれ、所定の波形処理演算が行われる。プロセ
ッサ50のアドレスバスA−BUSとデータバスD−B
USには、ステージSTを制御するためのステージコン
トローラ52がつながれ、このコントローラ52は干渉
計IFX,IFYの座標計測値を入力してステージST
の駆動モータ54を制御する。
【0023】図1に示したマーク位置検出手段としての
制御ユニット30は、図2に示した部材40〜50を含
み、符号WSCはコントローラ52への制御信号を表し
、これは図2のA−BUS、D−BUSに対応している
。また、図1中の符号RSCは、不図示のレチクルステ
ージをコントロールするためのバスラインを表している
【0024】次に、本実施例に好適なマーク形状や配置
を図3、図4、図5を参照にして説明する。図3はウェ
ハW上のショット配列を示し、レチクルRのパターン領
域PAの投影像はショット領域SAの夫々とアライメン
トされる。そして露光時には、各ショット領域SAの中
心がレチクルRのパターン領域PAの中心と一致するよ
うに、ウェハステージSTが精密にステッピングされる
【0025】さて、各ショット領域SAには、X方向用
のアライメントのためのウェハマークMDxとY方向用
のアライメントのためのウェハマークMDyとが形成さ
れている。本実施例では、このマークMDx,MDyを
オフ・アクシス方式のウェハアライメントセンサー(図
1中の2〜12)で検出するものとする。各マークMD
x,MDyは、図5(A)に示すように、3本の回折格
子状のバーマークBPM1,BPM2,BPM3がショ
ット領域SAの間の幅LDのストリート領域内にそれぞ
れ間隔hb、hcで平行に並んだマルチマークとする。
【0026】図5(A)では、X方向用のマークMDx
のみを示し、各バーマークBPMnはY方向に伸びてい
る。また、図5(B)に示すように各バーマークBPM
nはウェハ下地に対して凸状(又は凹状)に形成された
微小矩形パターンを、中心線CLに沿って一定のピッチ
で配列したものである。さらに、本実施例では、3本の
バーマークBPM1,BPM2,BPM3のうち、中央
のマークBPM2の中心線CLがショット領域SAの中
心に向かっているものとする。
【0027】ここでは、3本のバーマークBPMnをシ
ョット領域SAのほぼ中心に向かうように設けたが、ス
トリートラインの伸びる方向に沿って設けてもよい。そ
の場合は、3本のバーマークBPMnの長手方向、即ち
非計測方向は、最大1つのショット領域SAの一辺の長
さ程度まで長くすることができるから、非計測方向にお
けるプリアライメント誤差はほぼ数mmまで許容でき、
この許容量は実用上何ら問題とならない値である。
【0028】また、図4は共役指標板4上の指標マーク
TL, TRの配置を示し、指標マークTL, TRの
夫々は透明ガラス板の上にクロム層で形成された複数の
細線からなる。同図中、IFは対物レンズ11の像視野
を示し、矩形領域PPAはCCD2の撮像エリアを示す
。ファインアライメントの際は、2つの指標マークTL
,TRの間にマークMDx(又はMDy)を挟み込むよ
うにウェハステージSTを位置決めする。
【0029】さらに本実施例の共役指標板4は、図6に
示すようにX方向用には、ウェハマークMDxを挟み込
む指標マーク群TL,TRを含む領域VPBxと、その
上方(非計測方向)にサーチアライメント用に設定され
た透明領域VPAxとを有する。CCD2は、領域VP
AxとVPBxをカバーする撮像範囲を有する。図1で
はX方向用のアライメント光学系のみを示したが、X方
向用とY方向用のアライメント光学系を対物レンズ11
から別個に配置する場合は、当然のことながら共役指標
板4もX方向用とY方向用とで別体になる。
【0030】そして本実施例では、ウェハW上のマーク
MDx(又はMDy)をサーチアライメントによって検
出するときは、共役指標板4上の領域VPAxを用い、
マークMDxが見つかった後のファインアライメントの
ときは、領域VPBxを用いる。すなわち、CCD2の
撮像範囲内で、領域VPAx内を水平走査したときに得
られる画像信号を処理するモード(サーチアライメント
)と、領域VPBx内を水平走査したときに得られる画
像信号を処理するモード(ファインアライメント)とを
使い分けるようにした。
【0031】さて、機械的にプリアライメントされた状
態のウェハWがウェハステージST上に載置され、設計
値に基づいてウェハW上の1つのマークMDxが対物レ
ンズ11の視野内に入るようにステージSTを移動させ
ると、プリアライメント精度が良好であれば、図5(A
)に示した3本のバーマークBPM1,BPM2,BP
M3は、図6中の領域VPAxのほぼ中央に位置する。 プリアライメント誤差が大きいときは、領域VPAx内
でマークMDxはX方向とY方向とにずれて位置する。 マークMDxのY方向に関するプリアライメント不良に
関してはバーマークBPMnのY方向(非計測方向)を
長くすることによって対応する。
【0032】図7(A)は、プリアライメント終了後に
、ウェハW上の任意のマークMDx(BPM1〜BPM
3)を指定してウェハステージSTを設計値で送ったと
きにアライメント光学系のCCD2で撮像される共役指
標板4のマークとウェハマークMDxとの位置関係の一
例を示し、図7(B)は、そのとき指標板4内の領域V
PAxを通るN(ただしN≧1)本の走査線SLの各画
像信号を、水平方向の同一位置にある画素(ピクセル)
を垂直方向に加算平均して得られる画像信号波形を示す
。図7(B)で横軸は走査線の走査位置を表すとともに
、ピクセルPX0 〜PXn の番地(RAM43のア
ドレス値)にも対応している。
【0033】さて、制御回路44は、1本の走査線SL
をクロック信号SCLによって、例えば1024分割し
、クロック信号SCLの1パルス当たりのピクセルを割
り当てている。従って、図7(B)の画像(ビデオ)信
号波形は、RAM43内に番地順に1ピクセル毎の信号
レベルのデジタル値として記憶される。尚、実際の加算
平均波形は、プロセッサ50がRAM43内に一度記憶
された走査線N本分の画像信号データを読み出して演算
により求める。また、CCD2より得られる画像信号波
形は、広帯域照明光を使ってレジスト層での干渉現象を
低減させているため、各バーマークBPMnの位置で単
純なボトム波形BW1,BW2,BW3になる。上記、
図7(A)のようにプリアライメントした状態において
、一度でマークMDx全体が領域VPAx内に入る場合
は、図7(B)のビデオ信号波形を解析して、マークM
Dxの特定のバーマーク、例えばBPM2の画素位置を
求めれば、そのときのウェハステージSTの座標位置と
バーマークBPM2の画素位置とに基づいて、指標板4
上の指標マークTL,TRに対するバーマーク位置が特
定できる。従って、ただちにウェハステージSTを移動
させて、マークMDxを指標マークTL,TRの間に移
すことによって、マークMDxのファインアライメント
が実行可能である。ところが、一度に撮像できるエリア
PPAの走査線方向の距離は、1ピクセル当たり0.2
〜0.3μm(ウェハ上)の分解能とすると、1走査線
のピクセル数を1024としてウェハW上では約200
μm〜300μm程度に限られている。もちろん、アラ
イメント光学系のうち対物レンズ11と結像レンズ5と
の合成系の倍率を低くすれば、1ピクセル当たりの寸法
も大きくなり、一度に観察できる範囲を拡げることがで
きる。しかしながらそれでは解像が粗くなってしまい、
ビデオ信号波形上のマーク像に対応したコントラストは
悪化してしまう。そのため、合成系の倍率(ウェハWか
らCCD2までの倍率)はある値以下にすることはでき
ず、従って1画素の観察範囲もウェハ上では限られたも
のになる。
【0034】そこで本実施例では、CCD2で撮像した
1画面のビデオ信号のうち、領域VPAx内のN本の走
査線分のビデオ信号波形を加算平均して1つの波形デー
タとして記憶した後、ウェハステージSTを計測方向(
水平走査方向)に一定距離だけ移動させる。そして次の
撮像画面についても同様の手順で1つの波形データを作
り出し、先の画面で得られた波形データと継ぎ合わせて
、1つの合成波形データを作り出す。このようにして、
順次1画面毎に得られる波形データをRAM43内で継
ぎ合わせていくことで、あたかもCCD2の水平走査方
向(マーク計測方向)にサーチ範囲を広げたようなビデ
オ信号の波形データを得るようにする。
【0035】以上のような合成波形データの作成は、R
AM43の容量が許す限り、何画面分でも可能であるが
、1画面の水平走査方向に関するウェハ上寸法が200
〜300μm程度であれば、2画面、又は3画面程度の
継ぎを行うことで、プリアライメント精度の悪化にも十
分対応できる。そこで次に、画面継ぎによる合成波形デ
ータの作り方について述べる。図8(A)は、CCD2
によって最初に撮像される画像の一例を示し、ここでは
プリアライメント精度の悪化により、3本のバーマーク
BPM1〜BPM3(マークMDx)のうち2本のみが
撮像範囲(領域VPAx)内に入り込み、他の1本(B
PM3)は撮像範囲外になっているものとする。このと
き、RAM43内に記憶された走査線N本の加算平均波
形データは図8(C)のようになる。さらにウェハステ
ージSTを走査線方向にシフトして、最初の撮像領域V
PAxに対して2回目の撮像領域VPAxが、図8(B
)のように走査線方向に幅WDだけ重複するように位置
決めする。この幅WDの管理は、ステージSTの位置決
めが干渉計IFX,IFYの計測値によって制御される
ために極めて正確である。重複幅WDは、例えば3本の
マルチバーマークBPMnの間隔hb,hcのうち、最
も広い方、ここではhb<hcとしたので、間隔hcと
バーマークBPMn自体の幅hm(図5(B)参照)と
の和よりも大きく定められる。
【0036】すなわち、幅WDはWD≧hc+hmの関
係に設定され、かつ水平走査線方向のピクセル数(10
24)の半分以下、望ましくは1/8程度に定められる
。もちろん、マルチバーマーク以外のシングルマークの
場合は、理論上、そのシングルマークの幅hmだけ重複
幅WDを確保しておけば十分であるが、実用上は波形合
成時の継ぎ状態を良好にするため、重複幅WDは最低で
も幅hmの2、3倍は必要になる。
【0037】以上のようにしてシフトされた後の撮像領
域VPAxは図8(B)のようになり、2回目の撮像領
域VPAxから得られる加算平均波形データは図8(D
)のようになる。この図8(D)の波形データは、RA
M43内の図8(C)の波形データとは異なるアドレス
エリアに記憶される。図8(B)に示すように重複幅W
Dをhc+hm以上にすることで、2回目の撮像領域V
PAxには、1回目に撮像されたバーマークBPM2の
他に3本目のバーマークBPM3も入ってくる。従って
図8(C)、図8(D)に示すようにボトム波形BW1
,BW2を含む波形データと、ボトム波形BW2、BW
3を含む波形データとが別々に記憶される。しかしなが
ら、図8(C)の波形データの終了アドレス値、図8(
D)の波形データの開始アドレス値、及び重複幅WDに
対したアドレス値の差分(ポイント数)は予め定められ
ているため、その2つの波形データは容易に1つの連続
した波形データに合成できる。
【0038】図8(E)は、RAM43内の他のアドレ
スエリアに2つの波形データを合成して記憶した様子を
示す。ここでは図8(D)の波形データはそのまま使い
、図8(C)の波形データのうち重複幅WDの部分を除
去して合成してある。図8(E)の合成波形データのう
ち、波形の継ぎ部はSPLであるが、2つの波形データ
をそのまま継ぎ合わせてしまうと、2つの波形データの
夫々の信号強度や振幅(コントラスト)が異なったとき
に、継ぎ部SPLに大きなレベル変化が生じるとともに
、本来、ほぼ同じ振幅であるべき3つのボトム波形BW
1、BW2、BW3が不揃いになってしまう。特にCC
D2の出力段にAGCを備えたものだと、ステージST
のシフト移動に伴って画面内の平均的輝度が変化したと
きに、信号レベルが大きく変化する。
【0039】そこで、1回目の撮像領域VPAx(便宜
上、図8と対応付けて左画面とする)から抽出された図
8(C)の加算平均波形データと、2回目の撮像領域V
PAx(便宜上、図8と対応付けて右画面とする)から
抽出された図8(D)の加算平均波形データとを上手に
継ぎ合わせることが必要になる。本実施例では、2つの
画面から得られた波形データを継ぐことに限って説明す
るが、3画面分以上の波形データを継ぐ場合も同じ手法
が適用できる。
【0040】図9は重複幅WD内の2つの波形データを
拡大して模式的に表したもので、図9(A)は左画面の
波形データであり、重複幅WD内の最大値はLLp、ボ
トム波形BW2部分で生じる最小値(ボトム値)はLL
bである。同様に図9(B)は右画面の波形データであ
り、重複幅WD内の最大値はLRp、ボトム波形BW2
部分で生じる最小値(ボトム値)はLRbである。図2
に示したプロセッサ50は、RAM43内の2つの波形
データから、それぞれ最大値LLp、LRpと最小値L
Lb、LRbとを演算によって求める。さらに、プロセ
ッサ50は、次式によって右画面と左画面の夫々ボトム
波形の振幅の中点レベルLLm、LRmを求める。 LLm =(LLp+LLb)/2         
                         
      ……(1)LRm =(LRp+LRb)
/2                       
                 ……(2)ここで
、左画面の重複部分の波形データ(図9(A))を形成
する各ピクセル(アドレス)位置での強度をU(1)〜
U(k)とし(ただしkは左画面の波形データの全ピク
セル数PXn −PX0 )、その左画面の波形データ
に関して強度、振幅を補正するものとする。補正後の波
形データの各ピクセル位置での強度をU’(1)〜U’
(k)とすると、プロセッサ50はIを1〜kまでの変
数として次の式に基づいて補正演算を行う。 U’(I) = (U(I)−LLm) (LRp −
LRb)/(LLp−LLb)+LRm       
    ……(3)これによって、重複部分の波形はほ
ぼ等しくなり、継ぎ合わせ部分SPLは極めてスムーズ
になる。
【0041】ここで式(3)の処理のフローチャートを
図10に示す。図10において、プロセッサ50はステ
ップ1000、1002、1004で先に図9で述べた
ように2つの波形データ上の重複部分での最大値LLp
、LRp、最小値LLb、LRb、及び中点レベルLL
m、LRmを検出して記憶する。次にステップ1006
で、プロセッサ50は図8(C)の波形データを補正し
た補正波形データを格納するRAM43内のアドレスエ
リアを確保する。そしてステップ1008で変数Iを1
にセットし、ステップ1010で(LRp−LRb)/
(LLp−LLb)の計算を行い、その結果を変数DS
に入力する。さらに最終的な補正値U’(I)を、ステ
ップ1012で(U(I)−LLm)×DS+LRmと
して求める。その後、ステップ1014でRAM43内
に確保された補正波形データのエリア内に補正値U’(
I)を転送し、ステップ1016で変数Iがkに達した
か否かを判断し、否のときは変数Iをインクリメントし
てステップ1010に戻る。
【0042】以上のステップ1000〜1016によっ
て、RAM43内には左画面から得られた原信号の補正
波形データが記憶される。その後、プロセッサ50は、
補正波形データと右画面の波形データ(図8(D))と
を合成して1本の波形データにする。その合成波形デー
タの作り方には、いくつかの方法がある。その1つは、
図8(E)のように補正波形データ上の重複部分(WD
)のデータを削除して、図8(D)の右画面の波形デー
タを全て使って継ぎ合わせる方法である。第2の方法は
、補正波形データ中の重複部分の中心と図8(D)の波
形データ中の重複部分の中心とで継ぎ合わせる方法であ
る。第3の方法は、補正波形データ中の重複部分からピ
クセルの1つおきにデータを取り出し、図8(D)の波
形データ中の重複部分からは、その間のピクセルを補間
するように1つおきにデータを取り出して合成する方法
である。
【0043】いずれの方法においても、合成された波形
データがあたかも1つの画像として撮像したかのように
きれいに継ぐことができる。図11は、このようにして
合成された合成波形データの一例を示し、この合成波形
データに基づいて、プロセッサ50はマークMDx(バ
ーマークBPMn)の探索を行う。図11(A)は横軸
に走査位置(アドレス値)をとり、縦軸に信号レベルを
とった合成波形データを表し、図11(B)は、合成波
形データを数値フィルターの手法を用いてプロセッサ5
0で演算した微分波形データを表す。この微分波形デー
タについては後で詳しく述べる。また以上の波形継ぎ処
理の前に、プロセッサ50は図8(C)、図8(D)の
原波形データの平滑化(スムージング)処理を行うが、
このことについても後で詳しくのべる。尚、2画面以上
の原波形データを合成する場合、どの画面からの原波形
データに補正を加えてもよい。
【0044】次に、本実施例におけるマーク位置検出の
全体の動作を図12のフローチャートを用いて説明する
。図12のステップ1100において、プロセッサ50
は予めオペレータによって設定されたサーチアライメン
トのシーケンスを選択する。そのシーケンスの選択とは
、波形データの合成を行うか否かであり、さらに何画面
の波形データを合成するか否かである。合成すべき現実
的な最大画面数を3とすると、プロセッサ50は、ステ
ップ1100で予め記憶された合成画面数fs(0〜3
)を読み出し、シーケンス設定を行う。fsが0である
ときは、ステップ1102でサーチアライメントそのも
のが設定されていないと判断して、図12のシーケンス
をキャンセルし、例えばファイン・アライメントのシー
ケンスに移る。またステップ1102で0以外と判断さ
れると、次のステップ1104でfs>3が真か否かを
判断し、それが真のときはエラー処理のルーチンERR
へジャンプする。
【0045】次に、ステップ1106でプロセッサ50
は、画面数fs(1〜3)に対応した最適なステージS
Tの位置座標を算出する。ここでfsが1である場合は
、マークMDxの設計上の配置情報等に基づいてウェハ
ステージSTの位置を算出すればよい。またfsが2、
又は3である場合、設計値上では、合成された波形デー
タ中のほぼ中央にマークMDxのボトム波形が現れるよ
うな、2ヵ所、又は3ヵ所のステージ位置を算出する。 このときは同時に、水平走査線方向の重複幅WDに対応
した量も加味される。次にステップ1108でプロセッ
サ50はステージコントローラ52を介してモータ54
を制御し、ステップ1106で決定された座標位置にス
テージSTを位置決めする。
【0046】そしてプロセッサ50は、ステップ111
0でCCD2によりウェハW上の領域VPAx内の画像
信号波形(N本)をRAM43内に取り込む。さらにス
テップ1112では、取り込むべき他の画面があるか否
かを判断し、他の画面が残っているときはステップ11
08へ戻り、他の画面が取り込めるようにステージST
の位置を移動させる。
【0047】以上のシーケンスが終了すると、RAM4
3内には最大3画面分で各N本分の原波形データが記憶
される。そこでプロセッサ50は、ステップ1114で
各画面毎にN本の原波形データを加算平均して加算平均
波形データをつくり出し、RAM43内に保持する。さ
らにプロセッサ50は、ステップ1116で加算平均波
形データを数値フィルターによってスムージングし、ス
テップ1118において図10に示したような処理で1
本の合成波形データを作る。ただし、2画面以上の信号
波形の取り込みを行わない場合は、ステップ1118は
スキップされることになる。ただし1画面分の加算平均
波形データのみを以後の処理で使う場合でも、説明を統
一するために合成波形データと呼ぶことにする。尚、ス
テップ1116のスムージングは原信号波形上に含まれ
ている高周波成分を除去するためのものである。図13
(A)は加算平均波形データのRAM43内のデータ群
をアドレス順に離散的に示したもので、これに対して図
13(B)のような放物線状の数値フィルターFNaと
の相関演算を各ピクセル(アドレス)毎に実行する。
【0048】次にプロセッサ50は、図14に示された
シーケンスを実行するが、この段階でRAM43内には
図11(A)のような合成波形データが格納されている
。図14のシーケンスは、図12のシーケンスの後に、
プロセッサ50によって直ちに実行される。プロセッサ
50は、ステップ1120においてRAM43内に記憶
された合成波形データU’(I)を平滑化微分する。 この微分演算は、例えば図13(C)に示されるような
一定の傾きを持つ数値フィルターFNbと合成波形デー
タU’(I)との相関演算によって行われ、図11(A
)に示した合成波形データU’(I)の場合、図11(
B)のような微分波形データV(I)が得られる。この
データV(I)もRAM43内に記憶される。
【0049】次にプロセッサ50は、ステップ1122
で合成波形データU’(I)を解析してマーク中心と思
われるピーク(ボトム)位置IUX(i)を求める。こ
こでiは合成波形データU’(I)中で見つけ出したピ
ーク位置の数(零以上の整数)を表す。このときプロセ
ッサ50は次式の2つの関係を同時に満たすU’(I)
の値UP(i)とIUX(i)を求める。 U’(I) <U’(I−1), U’(I−2), 
U’(I−3)                  
      ……(4)U’(I) ≦U’(I+1)
, U’(I+2), U’(I+3)       
                 ……(5)これは
、図11(A)の合成波形データU’(I)からボトム
波形BW1、BW2、BW3等を見つける作業であり、
IUX(i)がボトム波形BWnの中心位置(アドレス
値)であり、UP(i)が各ボトム波形BWnのコント
ラスト強度(レベル)である。
【0050】次にプロセッサ50はステップ1124で
、微分波形データV(I)を使って、合成波形データU
’(I)中でピークUP(i)となったボトム波形部分
によって生じる微分ピーク位置の片方のみを求める。ま
ずプロセッサ50は、次の2つの関係式を同時に満たす
Iの値Vxと、そのVxに対応した微分コントラスト値
Vyとを求める。 V(I)> V(I−1),V(I−2)      
                         
       ……(6)V(I)≧ V(I+1),
V(I+2)                   
                   ……(7)さ
らにプロセッサ50は、この(6)、(7)式の条件に
合った1組の値VxとVyとを見つけたら、コントラス
ト値Vyがある設定範囲内に存在し、かつ(Vx−IU
X(i))もある設定範囲内に存在するか否かをチェッ
クする。すなわち、関係式(6)、(7)によるチェッ
クは、図15に一例を示すように、微分波形データV(
I)中の正のピークを見つけることである。図15(A
)は合成波形データU’(I)中の1つのボトム波形B
Wnを表し、図15(B)はそのボトム波形に対応した
微分波形データを表す。図15(B)に示すように微分
波形上の正のピークはボトム波形BWn中のアップスロ
ープ(ボトム値から増加する立ち上がり部)の位置に対
応している。従って、微分コントラスト値Vyがある範
囲内に存在するという条件は、ボトム波形BWnの振幅
が大きく、かつ立ち上がりが急峻であるか否かをチェッ
クしたことになる。プロセッサ50は、以上の条件を満
たしたとき、微分コントラスト値VyをVP(j)とし
て登録し、値VxをIVX(j)として登録する。この
場合、IUX(i)、又はUP(j)に対応したIVX
(j)、又はVP(j)が見つからない場合も考えられ
る。その時は、合成波形データ上で見つけたIUX(i
)、UP(i)はマークに対応していないと判断されて
、以後の処理の対象からはずされる。逆に、IVX(j
)、又はVP(j)が1つのIUX(i)に対して複数
見つかる場合もあり得る。この場合はIUX(i)に最
も接近した位置に現れているIVX(j)のデータのみ
を選び、他のIVX(j)のデータは以後の処理の対象
からはずされる。ただし、数i,jはそれぞれ1対1に
対応させておく必要があるため、以後の処理の対象から
除外された場合は、それと対になる数i、或いはjも除
外する。
【0051】次にプロセッサ50はステップ1126以
降で、マークMDxの3本のバーマークBPMnの設計
情報を使った認識作業に入る。ステップ1126では、
それまでに選ばれてきた複数個のデータIUX(i)、
UP(i)の中から任意の3つのデータを1つの組とし
て選ぶ。ここでa1、a2、a3が3本のバーマークB
PMnの夫々に対応し、1≦a1<a2<a3≦iであ
るものとすると、プロセッサ50は次のステップ112
8で、図7に示したマーク間隔hb、hcを用いて、I
UX(a2)−IUX(a1)が間隔hbに対してある
設定範囲内に入っているか否か、及びIUX(a3)−
IUX(a2)が間隔hcに対してある設定範囲内に入
っているか否かを判断する。このステップ1128で判
断された3つのデータIUX(i)の組合せが、マーク
間隔の条件に適合しないときは、再びステップ1126
に戻って別の組合せを作る。
【0052】次にプロセッサ50はステップ1128の
条件を満たしたものについて、ステップ1130におい
て、3つのデータIUX(a1)、IUX(a2)、I
UX(a3)の夫々に対応したコントラスト値UP(a
1)、UP(a2)、UP(a3)の相互の差がある範
囲内にあるか否かを判断する。これは、3本のマークB
PMnは全て同じ形状、寸法であるため、3つのボトム
波形BWnもほぼ同じ形になるはずだからである。ここ
で3つのコントラスト値UP(a1)、UP(a2)、
UP(a3)が不揃いのときは、先のステップ1126
へ戻って別の組合せを選び直す。
【0053】ステップ1130で3つのコントラスト値
の相互強度がある範囲内にあると判断されると、プロセ
ッサ50はステップ1132で3つのデータIUX(a
1)、IUX(a2)、IUX(a3)、及びIVX(
a1)、IVX(a2)、IVX(a3)に基づいて、
3つのマークの幅の相互差に関するチェックを行う。こ
こでは、IVX(a1)−IUX(a1)の値、IVX
(a2)−IUX(a2)の値、及びIVX(a3)−
IUX(a3)の値の夫々を求め、それら3つの値の差
がある範囲内に存在するか否かを判断する。先にも図1
5で説明したように、IVX(i)の位置は合成波形デ
ータU’(I)のボトム波形のアップスロープのほぼ中
間に対応し、位置IUX(i)は微分波形上の零クロス
点に対応している。したがって、IVX(j)−IUX
(i)の値は、マークBPMnの走査方向の幅の約1/
2に対応する。このことは、位置VxとIUX(i)と
がある範囲内で接近しているという条件をチェックした
ことに他ならない。
【0054】最後にプロセッサ50はステップ1134
で3つのデータVP(a1)、VP(a2)、VP(a
3)の相互のレベル差がある範囲内にあるか否かを判断
する。ここでは選ばれた3つのボトム波形のアップスロ
ープの夫々が所定の立ち上がりで揃っているか否かをチ
ェックする。以上、ステップ1128、1130、11
32及び1134の全てを通過した3つのデータの組合
せは、次のステップ1136で重み付けされた評価値を
伴って1つのマーク候補としてプロセッサ50内に登録
される。ここでの重み付けは、先のステップ1128、
1130、1132での条件判断に基づいて行われる。 まず、ステップ1128のマーク間隔の判断では、As
を係数として評価値A1、A2を設定し、次式を算出す
る。 A1=As(IUX(a2)−IUX(a1)−hb)
                         
      ……(8)A2=As(IUX(a3)−
IUX(a2)−hc)              
                 ……(9)さらに
ステップ1132のマーク幅の判断では、B1=MAX
 (IVX(a1)−IUX(a1), IVX(a2
)−IUX(a2), IVX(a3)−IUX(a3
))              −MIN (IVX
(a1)−IUX(a1), IVX(a2)−IUX
(a2), IVX(a3)−IUX(a3))   
                         
                         
               ……(10)による評
価値B1を算出する。
【0055】またプロセッサ50はステップ1130に
おいて、 α=MAX(UP(a1)、UP(a2)、UP(a3
)) − MIN(UP(a1) 、UP(a2)、U
P(a3))                   
                         
                     …(11
)を算出するとともに、,IVX(j)で決まる合成波
形データ中のアップスロープの位置のレベルとボトム値
UP(i)との差をそれぞれ求める。すなわち、aa=
U’(IVX(a1)) − UP(a1)bb=U’
(IVX(a2)) − UP(a2)cc=U’(I
VX(a3)) − UP(a3)の計算を行う。そし
て、次式を算出する。 G =(α×100)/(MAX(aa、bb、cc)
 +MIN(aa、bb、cc))最後に評価関数値Z
として次式を計算する。 Z = (A1+A2) ・IMP +B1・IWP 
+G ・IUP                  
   ……(12)ここでIMP、IWP、IUPが重
み係数であり、それぞれ0〜4程度の値に設定される。
【0056】さらにステップ1134では、微分コント
ラスト値VP(j)に関する評価も行う。ここでaa’
=VP(a1)、bb’=VP(a2)、cc’=VP
(a3)とすると、プロセッサ50は次式の値βを算出
する。 β=(MAX(aa’、bb’ 、cc’)−MIN(
aa’ 、bb’ 、cc’)) ×100   ÷(
MAX(aa’、bb’ 、cc’)+MIN(aa’
 、bb’ 、cc’)) この値βは、合成波形デー
タのマーク信号部分のコントラストが低い場合の評価と
して有効であり、評価関数値Zは次式のようになる。 Z =(A1 + A2)・IMP +B1・IWP 
+α・IUP +β・IVP           …
…(13)ここでIVPも重み係数であり0〜4の値を
取る。
【0057】以上の4つの重み係数IMP、IWP、I
UP、IVPは、検出すべきウェハマークの形状や表面
状態に応じて予め設定されている。さて、プロセッサ5
0は、ステップ1136で評価関数値Zとともに、3つ
のマーク位置の候補を登録する。そして次のステップ1
138で他の3つのボトム波形の組合わせが残っている
か否かをチェックし、残っている場合はステップ112
6へ戻り、他の組合せがない場合は、次のステップ11
40で登録されているマーク候補が存在するか否かをチ
ェックする。ここで、マーク候補が1つもないときはエ
ラー処理に移る。ステップ1140でマーク候補が1つ
以上あるときは、ステップ1142で、その候補のうち
評価値Zが最小のもの、又はある範囲内になるものを選
び、1つのマークMDxの位置として確定する。
【0058】以上のシーケンスによって、図5、又は図
7に示したような3本のバーマークBPMnはほぼ確実
にサーチすることができる。以上、本発明の実施例にお
いては、3本のバーマークBPMnをサーチアライメン
ト用に使ったが、1本のバーマークであってもかまわな
い。また、各バーマークは回折格子状である必要はなく
、エッジが連続した単なる線状であってもよい。ただし
、その場合、ある程度線幅が細いほうがよい。さらにサ
ーチアライメント用のマークの検出は、特開昭57−1
9726号公報に開示されているように、ウェハW上の
複数ヶ所で行い、ウェハW全体の回転(θ)誤差、X,
Y方向の並進誤差を計測して位置補正、回転補正した後
、再びX方向、又はY方向の1ヶ所のマークを位置計測
して並進誤差(オフセット)の補正を行うとよい。
【0059】また、図5と同一形状のマークであっても
、ウェハ表面の状態によっては、図7(B)に示した信
号波形のレベルがマーク位置と周辺とで逆になることも
ある。その場合はRAM43内に記憶された波形データ
を反転させることで、マーク位置の波形をボトム状にす
ることができるので、本実施例で説明したアルゴリズム
がそのまま適用できる。
【0060】図16(A)はサーチ用マークの変形例を
示し、幅の広いバーマークBPMa、BPMcと、幅の
狭いバーマークBPMbとが一定の間隔を開けて走査線
SLの方向に並んだ場合である。尚、バーマークBPM
bはバーマークBPMa、BPMcの中間にあるものと
する。狭いバーマークBPMbの幅は、先の3本のマー
クBPMnと同等であるため、図16(B)に示したよ
うに画像信号上では単一のボトム波形Cになる。ところ
が両脇のバーマークBPMa、BPMcの夫々は、両脇
のエッジ位置でボトム波形A、B、又はD、Eになる。 このような波形が得られたとき、本実施例のサーチアラ
イメントでは中央のバーマークBPMbの中心を本来の
ファインアライメント用のマークとして扱い、その両脇
のマークBPMa、BPMcを認識用として扱うように
定めるとよい。
【0061】サーチアライメントの際は、5つのボトム
波形A〜Eのうち3つのボトム波形を選ぶようにすれば
、本実施例のアルゴリズムがそのまま適用できる。3つ
のボトム波形の選び方は、互いに異なる間隔で現れるも
のがよい。以下にその組合せ例を列挙すると、ボトム波
形〔A、B、C〕、ボトム波形〔A、B、D〕、ボトム
波形〔A、B、E〕、ボトム波形〔B、C、E〕、ボト
ム波形〔C、D、E〕、ボトム波形〔B、D、E〕、ボ
トム波形〔A、D、E〕等である。これらのうちいずれ
か1つの組合せにおけるボトム波形間の間隔(hb、h
cに相当する)をプロセッサ50に設定しておくことで
、同様のアルゴリズムで処理することができる。
【0062】次に、先の重み付けの方法について、図1
7を参照して一例を説明する。図17(A)は合成波形
データU’(I)の一例で、ここに現れた2山のボトム
波形BWa、BWbは、例えば図16(A)のマークB
PMaの左右のエッジの間隔が、図16(A)の場合よ
りも少し狭くなったときに現れやすい。このようなボト
ム波形BWa、BWbのうち、BWaはマークBPMa
の左エッジに対応し、BWbは右エッジに対応するが、
このボトム波形を微分して図17(B)のように微分波
形データV(I)を得ると、ボトム波形BWaのアップ
スロープに対応した微分コントラスト値VPaは小さく
、ボトム波形BWbのアップスロープに対応した微分コ
ントラスト値VPbは大きくなる。そのため、式(11
)、(12)による評価が不適当になることがあるため
、式(13)による評価の方が好ましく、重み係数IV
Pは0にする必要がある。
【0063】その他の重み係数IMP、IWP、IUP
についても、信号波形によって適宜変えた方がよく、例
えば非常にノイズの多い信号波形などでは、係数IMP
を最重要(3〜4)に設定して係数IVPは0にした方
がよい。次に図18を参照して、サーチアライメントの
他の方法について説明する。図18は、ウェハW上に形
成されたストリートラインそのものをマークの一種とし
てサーチするために撮像したときの画像信号波形の一例
を示す。図18において、走査方向はストリートライン
の伸びる方向と直交するように設定される。通常アライ
メントマーク等のパターンがないストリートラインでは
、信号波形上で特徴が現れるのは、ストリートラインと
回路パターン(チップ)領域との境界部分ASMである
。ストリートラインのセンターはCCLであり、画像信
号波形は、センターCCLを中心として対称性のよいも
のが多い。このような波形の場合、センターCCLに近
い内側のボトム波形BSb、BScはほぼ対称な形をし
ており、またその外側に位置するボトム波形BSa、B
Sdも対称性が良好である。従って、ボトム値UP(i
)や微分コントラスト値VP(j)の各大きさをチェッ
クするときは、ボトム波形BSaとBSdの組合せ、又
はボトム波形BSbとBScの組合せを使って比較する
のが望ましい。この場合は、ボトム波形BSbの微分波
形上の正のピークと、ボトム波形BScの微分波形上の
負のピークとの比較、あるいはボトム波形BSaの微分
波形上の負のピークとボトム波形BSdの微分波形上の
正のピークとの比較を行う。このように、マーク(合成
波形)の形状によっては、微分ピークの正のピーク(ア
ップスロープ)か負のピーク(ダウンスロープ)かを使
い分けるのが望ましい。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画像信号
の継ぎ合わせ処理を、重複部でのコントラストの比較に
より行うので、継ぎ部での信号波形の歪みや各画面ごと
の画像信号のコントラストの違いの影響をうけないで、
以後の波形処理に使えるといった効果がある。またマー
クに対応したボトム(又はピーク)波形の少なくとも一
方のスロープ位置しか使わないので、処理時間が早くな
り、メモリも少なくてすむ効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるアライメント装置が適用
される投影露光装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本実施例のアライメント装置における信号処理
系の構成を示すブロック図である。
【図3】ウェハ上のアライメントマークとショット(チ
ップ)領域の配置を示す平面図である。
【図4】アライメント系のイメージフィールドと撮像範
囲との配置関係を示す平面図である。
【図5】(A)ウェハ上のストリートライン内のアライ
メントマークの配列を示す平面図である。(B)アライ
メントマークの拡大図である。
【図6】アライメント光学系内の共役指標板のマーク配
置を示す平面図である。
【図7】(A)、(B)ウェハマーク撮像時の指標板の
状態と、撮像によって得られる画像信号波形の一例を示
す図である。
【図8】(A)、(B)、(C)、(D)、(E)複数
の画面ごとに得られる画像信号を継ぎ合わせる様子を示
した波形図である。
【図9】(A)、(B)信号の継ぎ合わせ時の重複部分
の波形の一例を示す図である。
【図10】信号の継ぎ合わせをソフトウェアによって実
行するときのフローチャート図である。
【図11】(A)、(B)合成された信号波形と、その
微分波形とを示す図である。
【図12】サーチアライメント開始時の動作を示すフロ
ーチャート図である。
【図13】信号波形のスムージング(平滑化)と微分と
を行う数値フィルターの一例を示す図である。
【図14】合成信号波形を解析してマーク位置を決定す
るまでのアルゴリズムを示す図である。
【図15】アルゴリズムの適用を説明するための波形図
である。
【図16】本発明の実施例によるアルゴリズムによって
同様に検出可能なマーク形状の他の例を示す図である。
【図17】信号波形の山(頭)割れを説明する波形図で
ある。
【図18】ストリートライン領域を撮像したときの画像
信号の一例を示す波形図である。
【主要部分の符号の説明】
R…レチクル1                、W
…ウェハST…ウェハステージ          、
IFX、IFY…干渉計 MDx、MDy…ウェハアライメントマークBPMn…
バーマーク          、VPAx…撮像領域
SL…水平走査線              、BW
n…ボトム波形WD…重複部分           
     、U’(I)…合成波形データ V(I)…微分波形データ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  表面に対して光学的、又は幾何学的な
    差異を伴って形成されたアライメント用のマークを有す
    る基板を保持して、2次元的に移動可能なステージと、
    該ステージの位置座標を測定する座標測定器と、前記基
    板上の前記マークを含み得る大きさの局所領域を照明す
    る照明系と、該局所領域を撮像して、該局所領域内の明
    暗の変化に応じた画像信号を出力する撮像手段と、前記
    画像信号に基づいて、前記マークの撮像範囲内における
    位置を検知するマーク位置検知手段とを備え、該マーク
    位置検知手段によって検知されたマーク位置と前記座標
    測定器の計測値とに基づいて前記ステージを移動させる
    ことによって、前記基板を所定の基準位置に対してアラ
    イメントする装置において、前記マーク位置検知手段は
    、前記撮像手段による前記局所領域内の一次元走査によ
    って得られる前記画像信号の第1の波形データを記憶す
    る記憶回路と;前記ステージを前記一次元走査の方向に
    前記撮像範囲よりも小さな所定距離だけシフトさせるよ
    うに移動制御するシフト移動制御回路と;該シフト移動
    の後に、前記撮像手段の一次元走査によって得られる前
    記画像信号の第2の波形データと、前記記憶回路に記憶
    された第1の波形データとを比較して、相互に重複する
    部分での波形がほぼ一致するように補正してから前記第
    1、第2の波形データを継ぎ合わせて1つの合成波形デ
    ータを作る波形合成回路と;該合成波形データに基づい
    て、前記マークの少なくとも1つのエッジに応じて特定
    の特性で変化する波形と同等の波形部分の位置を抽出す
    るエッジ位置抽出回路と;該抽出されたエッジ位置のう
    ち、設計上の条件を満たすエッジ位置を選択する選択回
    路とを含み、該選択されたエッジ位置に基づいて前記マ
    ーク位置を特定することを特徴とする基板のアライメン
    ト装置。
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