JPH04252203A - カルバメートで修飾したスルホン化し又はスルホン化していない水酸基官能ポリウレタンマクロイニファーター化合物 - Google Patents

カルバメートで修飾したスルホン化し又はスルホン化していない水酸基官能ポリウレタンマクロイニファーター化合物

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JPH04252203A
JPH04252203A JP3153195A JP15319591A JPH04252203A JP H04252203 A JPH04252203 A JP H04252203A JP 3153195 A JP3153195 A JP 3153195A JP 15319591 A JP15319591 A JP 15319591A JP H04252203 A JPH04252203 A JP H04252203A
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iniferter
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ジチオカルバメート変
性スルホン化水酸基官能ポリウレタンマクロイニファー
ター化合物(CSHPU) 及びジチオカルバメート変
性ヒドロキシ官能ポリウレタンマクロイニファーター化
合物(CHPU)に関する(「イニファーター」なる用
語は後に説明する)。本発明は、又、フォトイニファー
ター技術を用いてこれらからそれぞれ作ったビニル/ス
ルホン化水酸基官能ポリウレタン(ビニル/SHPU)
及びビニル/水酸基官能ポリウレタン(ビニル/HPU
)グラフト及びブロック共重合体に関する。本発明は、
又これら共重合体の磁気記録媒体への使用に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】磁気記
録媒体は、一般にバインダーとピグメントとからなり基
体を覆うバインダー分散層を含む。この場合ピグメント
はバインダー内に分散されている。一般にはこのピグメ
ントは小さな磁化できる粒子からなる磁化できるピグメ
ントである。ある場合には、この媒体は裏側被覆と表側
被覆のバインダー分散体層を持つ複合材料の形をしてい
る。もっともこの場合裏側被覆中のピグメントは磁化で
きるピグメントであってもよく、なくてもよい。 【0003】磁気記録媒体において磁化できるピグメン
トの装填を、無理なく可能な限り高くすることが望まし
くなった。単位面積又は単位体積あたりできるだけ磁化
できる粒子の数を多くしてバインダー分散体がバインダ
ーに対して約70〜85重量%の磁化できるピグメント
を含むようにするのが好ましい。バインダー分散体中の
磁化できるピグメントを比表面積の比較的高い微粒子と
するのも好ましい。ピグメントの装填を高くできればよ
り多くの情報を蓄えられる高密度磁気記録媒体を提供す
る可能性が出てくる。 【0004】しかしながら、当技術分野では、磁化でき
るピグメントの比較的高い装填をした磁気記録媒体に関
して、問題が残っている。まず第1に、磁化できるピグ
メントは、凝集する傾向があり、適正に、充分にバイン
ダー中に分散するのが難かしい。この分散を促進するた
めに、湿潤剤、又は分散剤が、しばしば用いられる。ピ
グメントの装填を高くするために、即ち磁化できる粒子
重量及び数に関してより多くを使用するために、そのよ
うな分散剤がより多量に必要となるが、これは必ずしも
望ましくはない。分散剤の使用量はできるだけ少なくし
た方がよい理由は沢山ある。例えば、分散剤を少なく使
えばコストが下げられる。更に分散剤の使用量を少なく
すればバインダー分散体をより容易に、再現性よく作る
ことができる。更に、過剰の分散剤は、時間の経過と共
に硬化したバインダー分散体からブルーミングを生じる
傾向があり、レコーディングヘッド等の汚染につながっ
たり、媒体の物理的化学的性質の変化を引起こしたりす
る。 【0005】当技術分野における他の問題は、バインダ
ー分散体の粘度は、一般に、磁化できるピグメントの装
填が高くなるに従って、増大することである。もし分散
体の粘度が高くなり過ぎると、それを基体に塗布するの
が難しくなり、ピグメントの良好な磁気配向、即ち0.
75以上の角形比を得るのが難しくなる。角形比(Br
 /Bm)は、飽和誘導又は飽和磁化(Bm)に対する
残留飽和誘導又は残留磁化(Br)の比であり、磁性粒
子の配向効果に帰因する。ランダムに配向した粒子の場
合は角形比は0.5であり、理想的に完全に配向した粒
子の場合は角形比は1.0である。良好な性能を示す媒
体の角形比の値は、通常0.75〜0.85付近である
。通常、角形比の向上は、配向性と電磁気的性質に反映
される。 【0006】ピグメントの高い装填に伴なうこれら問題
点を緩和するため、内部分散剤を持ったバインダー組成
物が開発された。そのような組成物は、磁化できるピグ
メントの分散を助け、ポリマー主鎖からぶら下がった官
能成分を持つポリマーを含む。これらの組成物を用いる
結果として、バインダー中の磁化できるピグメントの分
散に必要な分散剤が少なくてすむ。 【0007】1989年1月6日に出願した米国特許第
07/ 295,046号(本件の譲受人に譲渡された
)の一部継続出願である1989年10月31日に出願
された共に出願に係属中の米国特許出願第07/ 42
9,720号は、スルホン化水酸基官能ポリウレタン 
(sulfonated, hydroxy−func
tional  polyurethane)(SHP
U)樹脂からなる、内部分散剤保有硬化性ポリマーを開
示している。このSHPU樹脂は磁気記録媒体における
バインダー層の一部として用いることができる。この出
願はSHPU樹脂内での磁化できるピグメントの分散が
すぐれていること及びこの分散体の適当な基体上への塗
布が容易であることを述べている。 【0008】しかしながら、例えば、記録及び再生装置
において取扱いをよりよくするためにより硬いテープが
必要な場合や製造・加工の間の損傷に対する抵抗力のあ
る高初期強度を持った塗膜を製造工程が要求する場合の
ように、硬化剤における高ガラス転移温度(Tg)及び
高摩擦抵抗並びに最終塗膜における高弾性率の両方が望
ましく、必要な媒体構造もある。 【0009】磁気記録媒体の耐久性、走行性及び信頼性
を増すためにピグメントを含むバインダーに硬い材料を
加える試みがなされて来た。 【0010】1989年3月1日に出願された米国特許
出願第07/315,304号(本件の譲受人に譲渡さ
れた。)は、ある種の用途において最適のバインダー性
能を発揮させるために望みの高Tg を得るために通常
「硬質樹脂」と呼ばれている他の樹脂と組合わせた硬化
性スルホン化水酸基官能ポリウレタンを含む硬化性磁性
バインダー組成物を開示している。前記米国出願 No
.07/ 315,304に開示された「硬質樹脂」は
、SO3M基(ここに、MはH+ 又は金属カチオンを
表わす)を組み込んだ架橋性水酸基官能塩化ビニルであ
る。前記米国出願 No.07/ 315,304に開
示された種類のポリマーブレンドは非常に有用であるが
、バインダー系の分散性が減少することがある。加えて
、一般的なポリマー/ポリマー相溶性の欠如の故に、ほ
んの小数の種類の硬質樹脂しか機能しないことが分かっ
た。例えば、アクリルモノマーを基にする硬質樹脂は、
好ましい種類のポリウレタンバインダー樹脂とは有用性
を示す程相溶性ではないことが分かった。 【0011】バインダーの性能を最善のものとするため
に、「硬質樹脂」を水酸基及びスルホネート基のぶら下
がったポリウレタンにブレンドするよりもグラフトした
単一ポリマー系が開発された。 【0012】本件と同時に出願された出願係属中のCa
rlson らの米国特許出願第07/ 543,34
3号(本件の譲受人に譲渡された)は、マクロモノマー
ジオール及びスルホネートジオールの利用によって作ら
れるビニル/SHPUコポリマーを開示している。この
方法によって上質の材料ができるが、用いうるモノマー
の選択範囲が限られている。即ち水酸基官能のないモノ
マーに限られる。 【0013】本件と同時に出願された出願係属中のKu
mar らの米国特許出願第07/ 543,230号
(本件の譲受人に譲渡された)は、スルホン化水酸基官
能チオール官能ポリウレタン及びこの化合物の存在下に
ビニルモノマーをラジカル重合することによって作られ
るグラフトコポリマーを述べている。 【0014】この方法では多数の明瞭な利点を持つが、
この方法で作ったコポリマーは高度の仕立て性がない。 【0015】従って、硬質樹脂をブレンドする必要がな
く、広い範囲の物理的性質を導入できるよう、広い種類
のモノマーから作られる「仕立て屋」であることができ
、高いTg を持ち、良好な機械的性質を持ち、ピグメ
ントをよく分散し、そしてイソシアネート硬化剤によっ
て架橋されうる単一ポリマーの磁性バインダー系の出現
が要望されている。 【0016】我々はフォトイニファーター技術によって
そのようなコポリマーが作られることを見出した。フォ
トイニファーター技術は最近開発された技術で、これに
よれば種々のモノマーからのブロックコポリマーの重合
が可能である。フォトイニファーター技術によって提供
される重合の制御は、それによって作られるブロックコ
ポリマーの「仕立て」を可能にし、そのため広範な物理
的性質を持ったポリマーを作ることができる。そのよう
に精度の高い「仕立て」は、熱重合のような従来公知の
重合方法によっては不可能であった。 【0017】すでに知られている前記用語「イニファー
ター(iniferter) 」又は「フォトイニファ
ーター(photoiniferter)」はラジカル
開始剤 ( initiator) 、移動(tran
sfer)剤、及び停止剤 ( terminator
)であることという組合わされた機能を持つ化合物を指
称する。用語「イニファーター(iniferter)
 」はこれら機能を示す用語の下線を引いた部分で構成
される用語である。この用語の「フォト(photo)
 」の部分は重合が光の作用で誘起されることを示す。 この用語とブロックコポリマーの製造におけるその使用
は、特に大阪市立大学応用化学科の大津隆行の仕事のた
めに、よく知られている。この仕事は、例えばPoly
mer Bulletin, 7,  45〜50(1
982)の“Living Radical Poly
merizations in Homogeneou
s Solution by UsingOrgani
c Sulfides as Photoinifer
ters”という表題の大津らによる記事、Polym
er Bulletin, 11,  135〜142
(1984) の“Living Mono−and 
Biradical Polymerizations
 in Homogeneous System Sy
nthesis of AB and ABA Typ
e BlockCopolymers”という表題の大
津らによる記事、及びヨーロッパ特許出願 No.88
303058.7, 公開 No.0286376、公
開日1988年10月12日の中で論じられている。 【0018】米国特許出願 No.07/ 212,5
94、Ali, et al、1989年5月19日出
願(本件の譲受人に譲渡された)の一部継続出願である
本件と共に係属中の米国特許出願 No.07/ 35
6,650、1989年月19日出願は、感圧接着組成
物に用いるのに適した物理的性質を持ったアクリルブロ
ックコポリマーの調製にイニファーター技術を用いるこ
とを開示している。 【0019】本件と共に出願係属中の米国特許出願 N
o.07/ 212,593号、Andrus Jr.
et al., (本件の譲受人に譲渡された)は、光
学的に透明で酸化及び光化学的分解に対して耐性がある
ように仕立て上げることのできるアクリルブロックコポ
リマーの調製にイニファーター技術を用いることを開示
している。 【0020】本件と共に出願係属中の米国特許出願 N
o.07/ 393,550、Kumar, et a
l.,(本件の譲受人に譲渡された)は、仕立て屋に作
ったビニル−シロキサンブロックコポリマーを作るのに
用いうる新規なマクロイニファーター化合物を提案して
いる。 【0021】発明者らの知る限り、イニファーター技術
がビニル/SHPU又はビニル/ hydroxy−f
unctional  poly u rethane
(ビニル/HPU)グラフト又はブロックコポリマーの
調製に用いられたことはない。そのようなポリマーが磁
気記録媒体に用いられたことも全くない。 【0022】 【発明が解決しようとする課題及び発明の効果】本発明
の第1の側面は、新規なジチオカルバメート変成スルホ
ン化水酸基官能ポリウレタン (dithio car
bamate modified  sulfonat
ed  hydroxy−functional po
ly  urethane)(CSHPU) マクロイ
ニファーター化合物及び新規なジチオカルバメート変成
水酸基官能ポリウレタン (dithio carba
mate modified  hydroxy−fu
nctional  poly  urethane)
(CHPU)マクロイニファーター化合物に関する。こ
れらマクロイニファーター化合物は、一連の重合ステッ
プを経て新規な仕立て屋に作ったグラフト及びブロック
コポリマーを作るのに用いることができる。 【0023】このCHPUイニファーター化合物は式I
(T)n で示され、ここに、Iは、前記イニファータ
ー化合物のラジカル開始剤部分を表わし、かつ水酸基官
能ポリウレタンポリマーからなり、このポリマーは次の
(i)〜(iii)を含み: (i)ポリウレタン主鎖、(ii)前記ポリウレタン主
鎖からぶら下がった少なくとも2つの架橋性水酸基(但
し前記ポリウレタン主鎖は約500 〜約10,000
の水酸基当量(equivalent weight)
 を持つ) 、(iii)  ポリウレタン主鎖からぶ
ら下がった少なくともn個の同一の又は異なった有機基
X(但し各有機基Xは各1つのT基にも結合している。 );Tは前記イニファーターの停止剤部分を表わし;n
は少なくとも1の整数であり;そしてTとXは、T−X
結合が適当なエネルギー源を加えれば解離して式nT・
の停止剤ラジカル及び式I(・)nの開始剤ラジカルを
形成し、前記開始剤ラジカルはラジカル重合性モノマー
のラジカル重合を開始するに充分反応性であり、前記停
止剤ラジカルはラジカル重合性モノマーのラジカル重合
を開始する能力は不足するが前記開始剤ラジカル又はこ
の開始剤ラジカルとラジカル重合したラジカルポリマー
セグメントと再結合する能力を持つような、有機基であ
る。 【0024】前記CSHPU イニファーター化合物は
式I(T)n で示されるが、更にポリウレタン主鎖か
らぶら下がった少なくとも1つのSO3M基を持ち、こ
のポリウレタン主鎖が約2,000 〜約100,00
0 のSO3M当量(equivalent weig
ht) を持ち、ここにMは H+ ,NR4+ (こ
こにRは水素原子又はアルキル基である)、Li+ ,
Na+ ,K+ 及びこれらの混合物から選ばれたもの
である。 【0025】本発明の第2の側面は、前記CSHPU 
及びCHPUマクロイニファーター化合物を用いて作ら
れる新規なビニル/SHPU及びビニル/HPUブロッ
ク及びグラフトコポリマーに関する。これら新規なコポ
リマーは磁気記録媒体におけるバインダーを含む多数の
目的に用いることができる。 【0026】本発明の第3の側面は、磁気記録媒体に用
いる分散体に関する。この分散体は上述のいずれかのコ
ポリマーを含むバインダー組成物からなる。この組成物
には磁化できるピグメントが分散されている。 【0027】本発明の第4の側面は磁気記録用複合材料
に関する。この複合材料は表側と裏側を持つ基体を含む
。上述のコポリマーのいずれかを含むバインダー組成物
からなる硬化分散体が前記基体の少なくとも1つの側に
塗布される。この硬化分散体には磁化できるピグメント
が分散されている。 【0028】本発明の第5の側面はビニル/SHPU及
びビニル/HPUコポリマーを作る新規な方法に関する
。 【0029】本発明のこの新しいビニル/SHPUコポ
リマーは、硬質樹脂の実質的な部分がSHPU又はHP
Uに混合するというよりはむしろグラフトされて、機械
的性質及び光学的透明性の点から非常に良好な相溶性を
生ずる点で、磁気記録媒体において用いられている既知
のバインダーの障害を克服する。これらグラフトされた
ビニル/SHPUポリウレタンコポリマーは磁性ピグメ
ントと共にスルホン化水酸基官能ポリウレタン自体を分
散する。 【0030】前記新規なビニル/HPUコポリマーも、
硬質樹脂の実質的な部分が前記水酸基官能ポリウレタン
と混合するよりもむしろこれから枝分かれしていて良好
な相溶性を生ずる点で、既知のバインダーの障害を克服
する。 【0031】これらのコポリマーは、一般には、磁気記
録媒体において有用な分散体を提供するために一般には
分散剤と組合わせる。更にこれら両コポリマーはスルホ
ン化水酸基官能ポリウレタンのガラス転移温度よりも高
いガラス転移温度を持ち、従って耐久性のある材料とな
る。 【0032】本発明はI(T)n で示されるイニファ
ーター化合物を提供する。ここに、Iは、前記イニファ
ーター化合物のラジカル開始剤部分を表わし、かつ水酸
基官能ポリウレタンポリマーからなり、このポリマーは
次の(i)〜(iii)を含み: (i)ポリウレタン主鎖、(ii)前記ポリウレタン主
鎖からぶら下がった少なくとも2つの架橋性水酸基(但
し前記ポリウレタン主鎖は約500 〜約50,000
の水酸基当量(equivalent weight)
 を持つ)、(iii)  ポリウレタン主鎖からぶら
下がった少なくともn個の同一の又は異なった有機基X
(但し各有機基Xは各1つのT基にも結合している。)
;Tは前記イニファーターの停止剤部分を表わし;nは
少なくとも1の整数であり;そしてTとXは、T−X結
合が適当なエネルギー源を加えれば解離して式nT・の
停止剤ラジカル及び式I(・)nの開始剤ラジカルを形
成し、前記開始剤ラジカルはラジカル重合性モノマーの
ラジカル重合を開始するに充分反応性であり、前記停止
剤ラジカルはラジカル重合性モノマーのラジカル重合を
開始する能力は不足するが前記開始剤ラジカル又はこの
開始剤ラジカルとラジカル重合したラジカルポリマーセ
グメントと再結合する能力を持つような有機基である。 【0033】本発明は又、次のような共重合体を提供す
る:式I(T)n で示されるイニファーター化合物を
利用して作られる式I(BT)nで示される共重合体。 ここに、Iは式I(T)n で示されるイニファーター
化合物のラジカル開始剤部分を表わし、かつ水酸基官能
ポリウレタンポリマーからなり、このポリマーは次の(
i)〜(iii)を含み: (i)ポリウレタン主鎖、(ii)前記ポリウレタン主
鎖からぶら下がった少なくとも2つの架橋性水酸基(但
し前記ポリウレタン主鎖は約500 〜約50,000
の水酸基当量を持つ)、(iii)  ポリウレタン主
鎖からぶら下がった、少なくともn個の同一又は異なっ
た有機基X(但し各有機基Xは各1つのT基にも結合し
ている。);Tは前記イニファーターの停止剤部分を表
わし;nは少なくとも1の整数であり;TとXは、T−
X結合が適当なエネルギー源を加えれば解離して式nT
・の停止剤ラジカル及び式I(・)nの開始剤ラジカル
を形成し、前記開始剤ラジカルはラジカル重合性モノマ
ーのラジカル重合を開始するに充分反応性であり、前記
停止剤ラジカルはラジカル重合性モノマーのラジカル重
合を開始する能力は不足するが前記開始剤ラジカル又は
この開始剤ラジカルとラジカル重合したラジカルポリマ
ーセグメントと再結合する能力を持つような有機基であ
り;そしてBは、ラジカル重合性モノマーの重合体から
なる少なくとも1つのポリマーセグメントを表わし;前
記ラジカル重合性モノマーに対する前記イニファーター
の重量比が約5:95〜約95:5である。 【0034】本発明は又、次のステップからなるコポリ
マーの製造方法を提供する: (a)次の(1)と(2)とを混合して混合物を作り、
(1)一般式I(T)n で示されるイニファーター化
合物、ここに、Iは前記イニファーター化合物のラジカ
ル開始剤部分を表わし、かつ水酸基官能ポリウレタンポ
リマーからなり、このポリマーは次の(i)〜(iii
)を含み:(i)ポリウレタン主鎖、(ii)前記ポリ
ウレタン主鎖からぶら下がった少なくとも2つの架橋性
水酸基側鎖(但し前記ポリウレタン主鎖は約500 〜
約50,000の水酸基当量(equivalentw
eight) を持つ)、(iii)  ポリウレタン
主鎖からぶら下がった少なくともn個の同一の又は異な
った有機基X(但し各有機基Xは各1つのT基にも結合
している。);Tは前記イニファーターの停止剤部分を
表わし;nは少なくとも1の整数であり;そしてTとX
は、T−X結合が適当なエネルギー源を加えねば解離し
て式nT・の停止剤ラジカル及び式I(・)nの開始剤
ラジカルを形成し、前記開始剤ラジカルはラジカル重合
性モノマーのラジカル重合を開始するに充分反応性であ
り、前記停止剤ラジカルはラジカル重合性モノマーのラ
ジカル重合を開始する能力は不足するが前記開始剤ラジ
カル又はこの開始剤ラジカルとラジカル重合したラジカ
ルポリマーセグメントと再結合する能力を持つような、
有機基である、 (2)ポリマーセグメントを形成するために重合するこ
とのできるラジカル重合性モノマーからなる装入モノマ
ー、但し、ラジカル重合性モノマーに対するイニファー
ターの重量比を約5:95〜約95:5とする;(b)
(a)の混合物を、ラジカルnT・及びI(・)nを形
成しうるエネルギー源にさらし; (c)前記ラジカル重合性モノマーがラジカルI(・)
nと重合して、式 I(B・)n(ここにBは前記ラジ
カル重合性モノマーで形成されたポリマーセグメントを
示す)で示されるラジカルポリマーセグメントを形成す
る迄(b)の暴露を維持し; (d)前記暴露を停止して I(B・)nとnT・とを
結合して式I(BT)nで示されるコポリマーを形成す
る。 【0035】CSHPU 及びCHPUマクロイニファ
ーターの調製における第1のステップはそれぞれスルホ
ン化水酸基官能ポリウレタン(SHPU)及び水酸基官
能ポリウレタン(HPU)を調製することである。 【0036】I.ジチオカルバメート変成スルホン化水
酸基官能ポリウレタン(CSHPU)マクロイニファー
ター化合物及びその調製 ジチオカルバメート変成スルホン化水酸基官能ポリウレ
タン(CSHPU) マクロイニファーター化合物の調
製の第1ステップはSHPUの合成である。SHPUは
、米国特許出願 No.07/ 295,046、19
89年1月6日出願(本発明の譲受人に譲渡された)の
一部継続出願である大久保らの米国特許出願 No.0
7/ 429,720、1989年10月31日出願、
題名“Sulfonated Hydroxy−Fun
ctional Polyurethane Bind
er for Magnetic Recording
 Media” に記載された方法で調製できる。 【0037】I(a) スルホン化水酸基官能ポリウレ
タンポリマー(SHPU) I(a)(i) ポリウレタン主鎖 米国特許出願 No.07/ 429,720に記載さ
れているスルホン化水酸基官能ポリウレタンポリマーの
主鎖は、本発明のコポリマーのポリウレタン主鎖に似て
いる。 【0038】好ましいポリウレタン主鎖は、各セグメン
トがポリオールとポリイソシアネートの反応で生じた構
造断片である複数の断片からなるとみなしうる。個々の
セグメントは、性質が溶解性(疎水性)又は不溶性(親
水性)とみなしうる。ここに用いた用語「不溶性」は、
もし中位の高分子量ポリウレタン(例えば重量平均で約
5000)がそのセグメントだけでできていればそのポ
リマーはメチルエチルケトン、シクロヘキサノン、トル
エン、又はテトラヒドロフランのような有機溶媒に溶解
しないであろうようなポリウレタンセグメントを指称す
ることになっている。一方、「溶解性」セグメントは、
もし中位の高分子量ポリウレタン(例えば重量平均で5
0,000) がそのセグメントでできていれば、その
ポリマーは上述の溶媒に溶解するであろうような性質の
ものである。ポリウレタン主鎖は単に疎水性又は親水性
のセグメントだけからなっていてもよいが、本発明で用
いるのに好ましいポリウレタン主鎖は溶解性及び不溶性
セグメントの両方からなる。 【0039】ここに、溶解性(疎水性)及び不溶性(親
水性)セグメントは、相対的分子量、鎖長及び/又は極
性官能価の相対的量もしくは性質によって一般に分類さ
れ区別される。即ち、これらセグメントを分類し又は定
義する1つの方法は当該セグメントの前駆体中の極性基
に対する炭素原子数の比の比較を含む。この関係におい
て用いられる用語「極性基」はヒドロキシ基、スルホネ
ート基、アミノ基、ウレタン基、及びウレア基のような
高度に極性の基を指称し、エステル、カーボネート又は
エーテル官能を指称するものではない。一般に約3:1
未満の比は前駆体を不溶性セグメントに分類し、約3:
1より大きい比は前駆体を溶解性セグメントに分類する
。例えばこのモデルに従えば、ネオペンチルグリコール
(5炭素/2極性基)は不溶性セグメントの前駆体であ
り、ユニオンカーバイド社のTone(商標)0305
(約28炭素/3極性基)のようなポリカプロラクトン
チオールは溶解性セグメントの前駆体である。 【0040】I(a)(ii) スルホネート基少なく
とも1つのSO3M基がポリウレタン主鎖からぶら下が
っている。ここで用いている「ぶら下がっている」とい
う言葉は、ポリウレタン主鎖の内部結合した成分と共に
ポリウレタン主鎖の端部に結合した成分の両方を指称す
る。ポリウレタン主鎖はSO3M基当量が約2,000
 〜100,000 、好ましくは約5,000 〜約
30,000である。カチオンMは、H+ 、アルカリ
金属カチオン、即ちNa+, Li+ 及びK+ 並び
に NR4+ (ここにRは水素又はアルキル基である
)から選ばれたカチオンを表わす。Rがアルキル基であ
るときは、Rは好ましくは炭素原子数1〜4のアルキル
である。Mは好ましくはLi+ , Na+ ,K+ 
及びこれらの混合物から選ばれる。これは、対応する酸
が、もしこれが最終のポリマー中に存在すれば、ポリマ
ー全体として分解を受け易いポリマーを作る傾向がある
からである。最も好ましくは、商業的に入手し易いとい
う理由でMはNa+ からなる。 【0041】好ましくは、前記SO3M基は芳香族SO
3M基(即ち、ポリウレタン主鎖に組み入れられた芳香
族成分からぶら下がったもの)で、ここにMはNa+ 
である。それはこの種の化合物の少なくとも1つの具体
例が商業的ソースから容易に入手でき、ポリウレタン主
鎖に容易に組込むことができ、そしてその性質がよく知
られているからである。この好ましい芳香族スルホン酸
ナトリウム化合物はジメチルイソスルホフタール酸ナト
リウムである。 【0042】I(a)(iii)  水酸基少なくとも
2つの架橋性水酸基がポリウレタン主鎖からぶら下がっ
ている。このポリウレタン主鎖は架橋性水酸基当量が約
500 〜約50,000、好ましくは約1,000 
〜約5,000 である。好ましくは過半数の、より好
ましくは90%以上の、最も好ましくは全ての架橋性水
酸基は疎水性ポリマー鎖セグメントからぶら下がってい
る。即ち、架橋性水酸基はポリマー内の局部的に疎水性
部位に配置されている。マクロイニファーターを調製す
る第1段階として、ポリウレタン主鎖からぶら下がって
いる多数の水酸基は、2−クロロプロピオニルクロライ
ドのようなXに寄与する化合物と反応し、従って架橋に
は利用されない。過半数の残りの水酸基はマクロイニフ
ァーターから調製されるコポリマーの架橋に利用される
。 【0043】「局部的に疎水性の」という言葉の意味は
、水酸基のすぐそばに実質的に極性の、即ち親水性の成
分が全く存在しないポリマーの部分に架橋性水酸基が配
置されているということである。好ましくは、水酸基を
直近の極性基から少なくとも約5原子離れた距離を持つ
ポリマー鎖セグメント中に水酸基がそれぞれ配置されて
いる。換言すれば、もしその前駆体の分子量が少なくと
も約180 、好ましくは約200 〜約1,000 
の実質的に疎水性の断片又はセグメントの中に水酸基が
配置されているならば、それは疎水性環境(又は溶解性
セグメント)中にあると考えられよう。最も好ましくは
、ヒドロキシ官能基はそのような断片又はセグメントの
中で実質的に中央に配置している。「架橋性」という言
葉及びその変形は、ポリマー中の成分を指称するのに用
いられるときは、最後の架橋に役立つ成分を指称するた
めに用いられている。但し、全ての架橋性成分が最後の
硬化の間に必ずしも架橋されるという意味ではない。 【0044】I(b) スルホン化水酸基官能ポリウレ
タン(SHPU)の調製方法 SHPUはポリオールを少なくとも2つの反応性イソシ
アネート基を持つスルホン化ポリイソシアネートと反応
させることにより得られる。このポリオールは、一般に
は疎水性である。好ましくはこのポリオールは少なくと
も3つの反応性水酸基を持ち水酸基当量が少なくとも約
60である。このポリオールは、反応性イソシアネート
基に対して反応性水酸基が少なくとも約67%過剰とな
るような充分な量存在する。 【0045】一般には、このポリオールはトリオールで
ある。好ましいトリオールは分子量が約180 より大
きいものである。最も好ましいトリオールは分子量約2
00 〜約1,000 のものである。好ましい種類の
トリオールはポリカプロラクトントリオールを含む。特
別に有用な1つのトリオールは水酸基当量が約180 
で分子量が約540のポリカプロラクトントリオールで
ある。そのような高分子量トリオールはユニオンカーバ
イト社からTone(商標)0305として入手できる
。他の有用なトリオールとしては、ポリプロピレンオキ
サイドトリオール及びポリカプロラクトン以外のポリエ
ステルトリオール、例えばブチレンアジペートトリオー
ルがある。 【0046】トリオール中の水酸基は、アシルハライド
のようなXに寄与する基との迅速な反応を容易にするた
めに、又、生じたコポリマーを硬化剤で硬化するのを促
進するために第1アルコール性のものであるのが好まし
い。第1アルコールのスルホン化ポリイソシアネートと
の反応は約45〜70℃で比較的早い。場合によっては
ジブチル錫ジラウレート又はジメチル錫ジラウレートの
ような触媒を、反応を促進するために、用いてもよい。 しかしながら、第2トリオールの中にも本発明において
利用できるものがあることが予見できる。更に各種トリ
オールの混合物も利用できることが予見される。 【0047】スルホン化ポリイソシアネートは、スルホ
ン化ジオールを過剰のポリイソシアネートと反応させて
調製することができる。スルホン化ジオール中のヒドロ
キシ官能基数に比べてポリイソシアネート中のイソシア
ネート官能基数が少なくとも30%過剰であることが好
ましい。 【0048】広い種類のポリイソシアネートが利用でき
る。特によく知られかつ有用な種類のポリイソシアネー
トはジフェニルメタンジイソシアネートのようなジイソ
シアネートである。他の有用なジイソシアネートには次
のようなものがある:イソホロンジイソシアネート、ト
ルエンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、テトラメチレンジイソシアネート、及びp−フェ
ニレンジイソシアネート。ジイソシアネートの混合物も
用いることができる。 【0049】スルホン化ジオール(ここでは「スルホン
化モノマー」ともいう)の好ましい種類は、ジメチルス
ルホイソフタレートナトリウム(DMMIP)1g当量
あたり約2〜約4g当量の適当なジオールの反応で調製
できる。このイソフタレートは2つのエステル基を持っ
ていて、これらは2g当量のジオールとの反応で簡単に
エステル化されて芳香族スルホネート基を持つ引伸ばさ
れたジオール構造になる。場合によっては、テトラブチ
ルチタネートのような触媒を、反応を促進するために、
用いてもよい。 【0050】反応は一般に次の図式で示される:【化3
】 【0051】種々のジオールが使える。又、ジオールの
混合物も用いうる。好ましい種類のジオールは、水酸基
当量が約200 〜2000のポリカプロラクトンジオ
ールである。そのような材料の1つはユニオンカーバイ
ド社から入手しうるTone(商標)0210である。 Tone(商標)0210は水酸基当量が約415 で
、分子量が約825 のポリカプロラクトンジオールで
、ユニオンカーバイド社から入手可能であり、スルホン
化ジオールへの前駆体である。DMSSIPの1g当量
に対してTone(商標)0210約4g当量を反応さ
せた結果、水酸基当量約603 芳香族スルホネート基
が中央に位置するスルホン化ジオールが得られる。 【0052】スルホン化モノマーを提供するための、D
MSSIPと反応させられる他のジオールには次のよう
なものがある:ポリテトラメチレングリコール及びポリ
プロピレングリコールのようなポリエーテルジオール;
PPG Industries, Inc.から入手可
能なDuracarb 120(商標)のようなポリカ
ーボネートジオール;及びアジピン酸とブタンジオール
の反応生成物であるポリエステルジオールのようなポリ
エステルジオール。 【0053】加うるに、ナトリウムジメチル−5−スル
ホイソフタレートは次のものと共に用いることができる
:イソフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、及び
アジピン酸ジメチルを含む他のジエステル又はジアシド
;並びにスルホネートを含む共ポリエステルジオールを
作るためのジオール。そのようなジオールの例としては
、エチレングリコール;プロピレングリコール;1,3
−プロパンジオール;1,4−ブタンジオール;1,5
−ペンタンジオール;1,6−ヘキサンジオール;ネオ
ペンチルグリコール;ジエチレングリコール;ジプロピ
レングリコール;2,2,4−トリメチル−1,3−ペ
ンタンジオール;1,4−シクロヘキサンジメタノール
;ビスフェノールAへのエチレンオキサイド及び/又は
プロピレンオキサイド付加物;水素化ビスフェノールA
へのエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサイ
ド付加物;ポリエチレングリコール;ポリプロピレング
リコール;並びにポリテトラメチレングリコールがある
。 【0054】得られる共重合体に好ましい性質を与える
ために他のポリオールを用いてポリウレタン主鎖を作る
のが望ましいこともあろう。例えば柔軟性の強度を改善
するためにポリウレタン主鎖に鎖延長剤を組込んでもよ
い。そのようなポリオールとしては、ネオペンチルグリ
コール;1,4−ブタンジオール;1,6−ヘキサンジ
オール;シクロヘキサンジメタノール;エチレングリコ
ール;及びTone(商標)0210及びTone(商
標)0230のようなポリエステルポリオール、その他
非スルホン化ジオールとしてここに引用したものがある
。Tone(商標)0230は、分子量が1,268 
で水酸基当量が634 のポリカプロラクトンジオール
であり、ユニオンカーバイド社から入手できる。 【0055】好ましくは、生ずるコポリマーに好ましい
性質を与えるために少なくとも何らかの低分子量ジオー
ル(約120 未満)、即ち、スルホネートを含有しな
いジオールが用いられる。又、生成物に好ましい性質を
与えるためにポリカプロラクトンジオールTone(商
標)0210又はTone(商標)0230のような高
分子量非スルホン化ジオールを使ってもよい。随意に、
C8F17SO2 (CH2)2OH 2 のような弗
素化ジオールをこの弗素化ジオールがポリウレタン主鎖
の約1〜約20重量%を構成するような量含有すること
も可能であろう。更に、上記すべての反応体として、材
料の混合物を用いることができる。 【0056】SHPUを調製する好ましい方法は、上述
の3つの鍵となる成分の反応からなる。これら成分とは
、前記スルホン化ジオール、前記ポリイソシアネート及
び前記トリオールである。この好ましい方法を、ここで
は「プレポリマー合成法」と呼ぶ。この方法は、その後
の反応又は最後の硬化に役立つ樹脂中の実質的に全ての
未反応水酸基が、トリオール、即ち疎水性セグメント前
駆体、からぶら下がっている水酸基であるように設計さ
れている。もし前記ジオールが疎水性の、即ち溶解性の
物質ならば全ての未反応水酸基がトリオールに由来する
ものとする必要はないであろうことに注意されたい。 【0057】第1のステップにおいて、スルホン化ジオ
ール及び非スルホン化ジオールのような全ての他の随意
のポリオールは過剰のポリイソシアネートと反応させて
スルホン化ポリイソシアネートを形成する。ジオール水
酸基の反応を実質的に完結させるためにイソシアネート
官能基は充分に過剰であるべきである。例えばジオール
及び随意に加えられたポリオールの水酸基に対して少な
くとも約5モル%過剰の反応性イソシアネート官能基が
ポリイソシアネート中に存在すべきである。このことは
後の架橋又は後の反応のための、もしあっても、比較的
少ない反応性ヒドロキシ官能基を持ったスルホン化ポリ
イソシアネートを提供する。 【0058】第2ステップにおいて、第1ステップのス
ルホン化ポリイソシアネート生成物は、過剰のトリオー
ルと反応させる。一般には、このトリオール反応体は、
比較的高い分子量、即ち少なくとも約180 、好まし
くは約200 〜1000の分子量を持つ。このトリオ
ールは水酸基以外の極性官能基を殆ど持つべきでなく、
これら水酸基はトリオール中で充分に間隔があいている
べきである。 スルホン化ポリイソシアネート中のイソシアネート官能
基に対して、好ましくは少なくと67%過剰のヒドロキ
シ官能基がトリオール中に存在する。 【0059】好ましいプレポリマー合成法の一例として
、スルホン化ジオールモノマー、ネオペンチルグリコー
ル及びジフェニルメタンジイソシアネートを、メチルエ
チルケトン溶媒中で、水酸基1つあたりイソシアネート
基の数を当初は約2となる比率で組合わせる。利用でき
る水酸基の全てが反応した後、過剰のイソシアネートを
含むプレポリマーが得られる。このプレポリマーを引続
いて疎水性トリオールと反応させる。このとき水酸基に
対するイソシアネート基の比を約0.3〜約0.6の範
囲内とする。得られたSHPUは、トリオールからなる
疎水性ポリマー鎖セグメントからぶら下がった架橋性水
酸基を持つ。 【0060】II.ジチオカルバメート変成水酸基官能
ポリウレタン(CHPU)マクロイニファーター化合物
及びその製造方法 ジチオカルバメート変成水酸基官能ポリウレタン(CH
PU)マクロイニファーター化合物の製造の第1ステッ
プは水酸基官能ポリウレタン(HPU)の合成である。 【0061】II(a).  水酸基官能ポリウレタン
(HPU)CHPUマクロイニファーター化合物を形成
するのに用いうる水酸基官能ポリウレタンポリマー(H
PU)は、Harrell et al.の米国特許第
 4,837,082号(本件の譲受人に譲渡された)
に記載されている。ここで用いられるHPUは、HPU
が、ぶら下がったスルホネート基を全く持たないことを
除いて先に述べたSHPUと同様である。ポリウレタン
主鎖が約500 〜約50,000の水酸基当量を持つ
ように、少なくとも2つの架橋性水酸基がポリウレタン
主鎖からぶら下がっているべきである。 【0062】III.  SHPU又はHPU上への1
以上のX′基の配置 CSHPU 又はCHPUマクロイニファーター化合物
の製造に含まれる第2ステップは、Xに寄与する化合物
をSHPU又はHPUの少なくとも1つの水酸基と反応
させて前記SHPU又はHPU上に同一又は異なった1
以上のぶら下がったX′基の配置である。以下に1価の
X′基の一般式を示す。 【0063】 【化4】 【0064】ここにRは水素、炭素原子数1〜4のアル
キル基、炭素原子数1〜4の少なくとも1つの弗素原子
を含むフルオロアルキル基、アリール基、及び置換アル
キル基から選ばれた1価の成分であり;ZはCl− ,
 Br− , OTS − 及びメシラートから選ばれ
;mは0〜10の整数である。 【0065】X′の例としては、2−クロロ−プロピオ
ニル、1−クロロ−プロピオニル及び1−クロロ−2−
クロロ−プロピオニルがあるが、これらに限られない。 Xに寄与する化合物2−クロロプロピオニルクロライド
が商業的に入手可能なことから、X′基は、好ましくは
2−クロロ−プロピオニル基である 【0066】一般には、SHPU又はHPUは始めにテ
トラヒドロフラン(THF)、メチルエチルケトン(M
EK)等の適当な有機溶媒に、固形分約25〜約45重
量%、好ましくは約30〜約35重量%で溶解される。 次いで、約0.02〜約1重量%、好ましくは約0.0
4〜約0.05重量%の固体有機塩基(固体SHPU又
は HPU 100重量%基準)を加える。適当な有機
塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、ナフタリ
ン、等があるがこれらに限定されるものではない。前記
有機塩基は、好ましくは、トリエチルアミンである。こ
れら成分は、一般には攪拌手段と窒素導入口を備えた適
当な耐腐食性容器と組合わせる。 【0067】次に、2−クロロプロピオニルクロライド
のようなXに寄与する化合物を、発熱を制御するために
約−10〜5℃、好ましくは約0〜3℃で、反応器に加
える。もし温度が高過ぎると炭化物の混じった溶液が得
られる。もしこの温度が低過ぎると未反応のX寄与化合
物が残り、後続の反応の間、反応混合物を汚染しうる。 次にX寄与化合物の一般式を示す: 【0068】 【化5】 【0069】ここに、Yは、Cl− , Br− , 
OH− 及び酸無水物から選ばれ、R,Z及びmは上に
定義したのと同じである。商業的入手可能性の理由から
、Rはメチル基、Zは塩化物ラジカル、Yは塩化物ラジ
カルであるのが好ましい。 【0070】適当なX寄与化合物の例としては、2−ク
ロロプロピオニルクロライド、2−クロロプロピオニル
トシレート、1−クロロプロピオニルクロライド、1−
クロロ−2−クロロプロピオニルクロライド等であるが
、これらに限定されるものではない。商業的入手容易さ
から、X寄与化合物は2−クロロプロピオニルクロライ
ドが好ましい。 【0071】X寄与化合物は、SHPU又はHPUとト
リエチルアミンのような有機塩基とを含む溶液に、約−
10℃〜約5℃、好ましくは約0〜約3℃で加え、その
温度に少なくとも約1時間保持すべきである。もしX寄
与化合物が約−2℃未満で加えられると反応の進行が遅
くなり過ぎる。もしX寄与化合物を約5℃越える温度で
加えると反応の進行が早くなり過ぎ着色がおこりうる。 その後反応が完了する迄約1時間かけて、温度を室温(
約22〜25℃)に上げる。 【0072】次の反応は、特定のSHPU上に2つのぶ
ら下がった基が配置するのを示す。 【0073】 【化6】 【0074】IV.1以上X′基のぶら下がったSHP
U又はHPU上へのフォトイニファーターの配置CSH
PU 又はCHPUマクロイニファーター化合物の製造
における第3ステップは、SHPU又はHPUからぶら
下がった1以上のX′基に1以上のフォトイニファータ
ーが配置することである。次の反応は、特定のスルホン
化水酸基官能ポリウレタンのX′基上にフォトイニファ
ーターが配置するところを示す。 【0075】 【化7】 【0076】SHPU又はHPU上へのフォトイニファ
ーターの組み込みは、極性有機溶媒の存在下に1以上の
X′基のぶら下がったSHPU又はHPUに求核剤を反
応させることを含む。有用な求核剤には下記一般式で示
されるジチオカルバメートを含むが、これに限定されな
い:【0077】 【化8】 【0078】ここにR1 及びR2 は、水素、炭素原
子数1〜4のアルキル、少なくとも1つの弗素原子を持
つ炭素原子数1〜4の弗化アルキル、アリール及び置換
アリールから選ばれた同一又は異なった1価の成分であ
り、かつR1 及びR2 は前記開始剤ラジカルがラジ
カル重合を開始するのを妨げず、前記停止剤ラジカルが
前記開始剤ラジカル又はこれを含むポリマーラジカルセ
グメントと結合するのを妨げない。商業的入手可能性の
故に、R1 及びR2 は、好ましくはエチル基である
。 【0079】それからそのような求核剤が形成されうる
特別の例としては、ジエチルジチオカルバミン剤ナトリ
ウム、ジチオカルバミン酸ナトリウム、N−メチルジチ
オカルバミン酸ナトリウム、ジメチルカルバミン酸ナト
リウム、N−エチルジチオカルバミン酸ナトリウム、等
があるが、これらに限られない。 【0080】1以上のX′基のぶら下がったSHPU又
はHPU上に1以上のフォトイニファーターを組込むこ
とを含む反応には、テトラヒドロフラン、クロロホルム
、ジメチルスルホキサイド又はジメチルホルムアミドの
ような極性有機溶媒が必要である。この反応溶媒は、反
応を進行させるために反応成分を溶解するために用いら
れる。一般に反応を通じて攪拌が用いられる。 【0081】最適の収率と着色のない生成物を得るため
に、反応は、一般に約20〜約45℃、好ましくは約3
0〜約35℃で行われる。反応温度が約20℃より低い
と、反応の進行は遅くなり過ぎる。反応温度が45℃よ
り高いと、反応の進行が早過ぎて、着色が起こりうる。 加うるに、ジチオカルバミン酸鉄、従って着色生成物の
形成を避けるために、フォトイニファーターをSHPU
又はHPU上に置く時、鉄を含むどんな汚染物も存在さ
せるべきでない。 【0082】この反応の結果、式I(T)n(ここにI
,T,nは先に定義した。)で示されるイニファーター
が形成される。イニファーターI(T)n中に組込まれ
た2価の有機結合基Xは次の一般式を持つ: 【0083】 【化9】 【0084】ここにR及びmは上に定義したとおりであ
る。 【0085】V.ビニル/SHPU及びビニル/HPU
コポリマー及びCSHPU 及びCHPUマクロイニフ
ァーター化合物を用いてそれらを製造する方法 V(a).  本発明のビニル/SHPU及びビニル/
HPUコポリマー 本発明のブロック及びグラフトビニル/SHPU及びビ
ニル/HPUコポリマーは、はっきりした構造を持って
いる。ポリウレタンのブロック又はセグメントは、コポ
リマーの軟かいセグメントを提供し、ビニル重合のブロ
ック又はセグメントは、コポリマーの硬いセグメントを
提供する。コポリマーのTg を上げるため、コポリマ
ーの表面エネルギーを下げるため、コポリマーに接着性
を与えるため、又は耐溶剤性コポリマーを合成するため
に、ビニル重合のブロック又はセグメントの化学的な性
質又は組成を改変することができる。 【0086】重合ビニルセグメントの分子量と組成を変
えられるだけでなく、ポリウレタンの主鎖の分子量と重
合%の両方を変えるためにCSHPU 及びCHPUマ
クロイニファーター化合物を用いることができる。従っ
て、耐久性を含むコポリマーの種々の性質を、個々のコ
ポリマーの意図した最終用途に従って、仕立て上げるこ
とができる。加うるに、単純なI(BT)nの構造を越
えて、I(BCT)n のようなより複雑な構造へと進
むことができる。このようなことは、非イニファーター
重合技術を用いたのでは、不可能である。 【0087】先に述べたように、T及び2価の結合基X
は、T−X結合が、適当なエネルギー源を加えれば解離
して式nT・で示される停止剤ラジカルと式I(・)n
で示される開始剤ラジカルとを形成することができるよ
うに選ばれた有機基である。有用な有機基Tはキサンテ
ート及びジチオカルバメートを含むが、これらに限られ
ない。 有機基Tとして有用なキサンテートの例としては次式で
示されるものがある: 【0088】 【化10】 【0089】ここにR3 は、炭素原子数1〜4のアル
キル基、弗素原子を少なくとも1つ含む炭素原子数1〜
4のフルオロアルキル基、アリール基及び置換アリール
基から選ばれる1価の成分である。 有機基Tは、次式で示される: 【0090】 【化11】 【0091】ここにR1 及びR2 は先に定義してい
る。 本発明のコポリマーを含む磁気記録媒体を作るのに有用
な分散体の最適粘度を得るために、各重合されたビニル
セグメントの分子量は約2,000 〜約100,00
0 、好ましくは約3,000 〜約10,000であ
るべきである。本発明のコポリマーを含む磁気記録媒体
を作るのに有用な分散体の最適粘度を得るために、ポリ
ウレタン主鎖並びにSO3M, OH及びX基を合わせ
た分子量は約3,000 〜約50,000、好ましく
は約5,000 〜約15,000であるべきである。 【0092】本発明のコポリマーの最適硬化性を得るた
めに、このコポリマーのビニルブロック又はビニルセグ
メントBのTg は、約−80℃〜約150℃、好まし
くは約20〜約 120℃であるべきであり、磁性バイ
ンダーの用途のためには少なくとも約50℃、好ましく
は約50〜約 100℃であるべきである。 【0093】好ましいコポリマーは、Bが、スチレン、
水素添加スチレン、アルキル化スチレン、メトキシスチ
レン、アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニトリル、
アクリルアミド、メタクリルアミド、メチルメタクリレ
ート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソ
プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリ
レート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシ
プロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレ
ート、イソボルニルアクリレート、グリシジルアクリレ
ート、グリシジルメタクリレート、塩化ビニル、塩化ビ
ニリデン、酢酸ビニル、弗化ビニリデン、N−エチルパ
ーフルオロオクタンスルホンアミドエチルアクリレート
、N−エチルパーフルオロオクタンスルホンアミドエチ
ルメタクリレート、N−ブチルパーフルオロオクタンス
ルホンアミドエチルアクリレート、N−ブチルパーフル
オロオクタンスルホンアミドエチルメタクリレート、N
−メチルパーフルオロオクタンスルホンアミドエチルア
クリレート、N−メチルパーフルオロオクタンスルホン
アミドエチルメタクリレート、他のアクリル酸エステル
及びメタクリル酸エステル及びアミド類並びにこれらの
混合物から選ばれたラジカル重合性モノマーの重合され
たポリマーブロック又はポリマーセグメントの少なくと
も1つからなる。 【0094】Bの組成の選択は、一般には、コポリマー
の意図された用途に基づいて定まる。最も好ましくは、
Bは、スチレン及び2−ヒドロキシエチルメタクリレー
トの混合物並びにメチルメタクリレート及び2−ヒドロ
キシエチルメタクリレートの混合物から選ばれたモノマ
ーを重合してなるコポリマーブロックからなる。 【0095】上に定義したBは、ホモポリマーのブロッ
クもしくはセグメント、コポリマーのブロックもしくは
セグメント、又はマルチブロックもしくはマルチセグメ
ントのコポリマーでありうる。合成が容易だという理由
で、又グラフト効率を高めるため、Bは、好ましくは1
つのコポリマーのブロックもしくはセグメントである。 Bは又、マルチブロックもしくはマルチセグメントのコ
ポリマーであって、このマルチブロックコポリマーの少
なくとも1つのブロックもしくはセグメントがホモポリ
マーであるものでありうる。 【0096】Bは、それぞれ2以上の別々のモノマーの
仕込みから形成される2以上のポリマーのブロックもし
くはセグメントでありうる。各モノマー仕込みは、1又
は2以上の異なった種類のラジカル重合性モノマーを含
みうる。例えば、Bは、第1のラジカル重合性モノマー
の仕込みから得られる重合されたモノマーからなるポリ
マーのブロックもくしはセグメントB′と、第2のラジ
カル重合性モノマーの仕込みから得られる重合されたモ
ノマーからなるポリマーのブロックもしくはセグメント
B″とからなるうる。 【0097】VI.本発明のビニル/SHPU及びビニ
ル/HPUコポリマーの製造 ラジカル重合性モノマーとCSHPU 又はHPUマク
ロイニファーター化合物を共重合して本発明のブロック
及び/又はグラフトコポリマーを製造するには、段階的
ラジカル重合による。ラジカル重合性モノマーを、必要
に応じて適当な不活性溶媒に溶解し、CSHPU 又は
CHPUマクロイニファーター化合物と混合する。CS
HPU又はCHPUマクロイニファーター化合物をラジ
カル開始剤源として利用して、このモノマーをラジカル
重合する。 【0098】本発明のブロック及びグラフトコポリマー
を形成するために、式I(T)n(ここにnは少なくと
も1の整数であり、I及びTは先に定義したとおりであ
る。)で示されるCSHPU 又はCHPUマクロイニ
ファーター化合物が用いられる。SHPU又はHPU上
のT基の数を最適にして、光重合反応の間、充分な数の
ビニル重合セグメントが得られるようにするために、n
は、好ましくは1〜10、最も好ましくは5〜7である
。一般に、ラジカル重合性モノマーに対するCSHPU
 又はCHPUの重量比は、約5:95〜約95:5、
好ましくは約20:80〜約80:20の範囲にある。 一般に、一般式I(T)n で示されるCSHPU 又
はCHPUマクロイニファーター化合物のT基は、ラジ
カル重合性モノマーの全重量に基づいて、約0.01〜
約5重量%存在する。 【0099】CSHPU 又はCHPUマクロイニファ
ーター化合物は、ポリマーセグメントを形成するために
重合されうるラジカル重合性モノマーからなる仕込みモ
ノマーと混合する。このマクロイニファーター化合物は
、適当なエネルギー源にさらすことにより解離してフリ
ーラジカルを形成する。このエネルギー源は、好ましく
は、紫外エネルギー源、可視エネルギー源、イレクトロ
ンビーム、等のような放射線を放出しうる電磁放射線源
である。最も好ましくは、このエネルギー源は紫外エネ
ルギー源である。特定のエネルギー源とその強さは、マ
クロイニファーター化合物を解離してフリーラジカルを
生じさせるように選定される。放射線の強さと割合は、
生成するポリマーセグメントに有害な影響を与えず穏当
な速度で重合を進めるように選ばれる。波長が 300
〜500nm 、好ましくは 300〜400nm の
オーダーの紫外線源を反応体から約10cm離して1c
m2 あたり2mWの暴露を与えれば、適当な結果を生
ずることが見出された。放射線の強さが大きいときは反
応時間を短かくして、放射線の強さに従って反応時間は
2〜50時間のオーダーが典型的であることが見出され
た。 【0100】エネルギー源にさらすと、一般式I(T)
n で示されるマクロイニファーター化合物は解離して
、式nT・で示される停止剤ラジカル及び式I(・)n
で示される開始剤ラジカルを形成する(ここにI,T,
nは先に定義したとおりである。)。ラジカル重合性モ
ノマーがラジカルI(・)nと共に重合して式 I(B
・)n(ここにBはラジカル重合性から形成されたポリ
マーセグメントを示す。)で示されるラジカルポリマー
セグメントを形成するまで、この暴露を続ける。その後
この暴露を絡結させ I(B・)nとnT・とを結合し
て式I(BT)nで示されるポリマーを形成する。 【0101】ポリマーのブロック又はセグメントを形成
するために用いられたラジカル重合性モノマーの少量が
、コポリマー組成物中にホモポリマーとして存在するか
も知れないことを理解すべきである。そのような少量の
ホモポリマーは、コポリマーの重合の間不必要な副反応
で生ずるかも知れない。全ホモポリマーの量は、コポリ
マー 100重量部に対して、一般には5重量部未満で
あろう。 【0102】反応体と溶媒があるときは溶媒とをエネル
ギー源のエネルギーを通過する容器に仕込み、その中で
エネルギー源にさらす。もしエネルギー源が紫外線放射
であるならば、適当な紫外線透過容器が用いられる。反
応は、好ましくは反応体を、エネルギー源に均一にさら
すよう反応器中で攪拌しながら行なう。殆んどの反応は
バッチプロセスで行なったが、同じ技術の連続重合操作
で用いることも可能である。 【0103】反応混合物は適当な不活性溶媒を含んでい
てもよいが、多数のモノマー物質はそれ自体液体である
のでそれは必ずしも必要でない。従って溶媒なしでこれ
を反応溶器に仕込んでもよい。溶媒は、もしラジカル重
合で用いられるのなら、約−10℃〜約50℃の温度範
囲で液体であり、イニファーターを解離してフリーラジ
カルを形成するのに用いられるエネルギー源に対して実
質的に透明であり、反応体と生成物に対して不活性であ
り、他に反応に悪影響を与えないであろうような物質な
ら何でもよい。適当な溶媒の例としては、水、メチルエ
チルケトンのようなケトン、酢酸エチルのようなアルキ
ルアセテート、ヘキサンやヘプタンのようなアルカン、
メタノールやエタノールのようなアルコール、トルエン
やベンゼンのような芳香族炭化水素及びこれらの混合物
があるが、これらに限られない。他の溶媒系も有用であ
る。 溶媒の量は反応体と溶媒の合計量を基準として、一般に
約30〜80重量%である。ここに述べた溶媒重合に加
うるにこの共重合は、懸濁重合、乳化重合及びバルク重
合のような他の周知の技術で実施されうる。 【0104】VII.  磁性粉末の分散体の製造本発
明の磁気記録媒体を製造するのに有用な分散体は、一般
に適当な溶剤系中の磁性又は磁化できるピグメント及び
上述の硬化性ビニル/SHPU及び/又はビニル/HP
Uコポリマー(即ち、バインダー)を含む。この分散体
は、これには一般に硬化剤が添加されるが、適当な基体
上に塗布される。種々の材料が基体として利用できる。 これにはポリエステル、酢酸セルロース、ポリ塩化ビニ
ル等がある。当技術分野で既知の種々の溶剤系を用いう
る。これには、テトラヒドロフラン、メチルエチルケト
ンのようなケトン、酢酸エチルのような有機エステル等
のようなコポリマーの製造に用いた非プロトン性極性溶
剤がある。 【0105】比較的高装填状態、例えば乾燥塗料の全固
体重量を基準にして磁性ピグメントが例えば約70〜8
5重量%又はそれ以上の状態でも、高密度状態、例えば
1インチあたり少なくとも約30,000磁束変化の状
態でも、ビニル/SHPUを用いるときは、一般に湿潤
剤又は分散剤の添加を避けることができる。 【0106】各種のピグメントを用いることができる。 例えば、酸化第2鉄、γ−酸化第2鉄、コバルトドープ
γ−酸化第2鉄、酸化クロム、鉄、鉄−コバルト、コバ
ルト、ニッケル、コバルト−ニッケル、コバルト−燐、
及びバリウムフェライトがある。種々の装填、密度、溶
媒系等が使用できる。典型的な条件は次のとおりである
:表面積が50m2 /gで粉末の飽和保磁力が 78
0エールステッドのCo−γ−Fe2O3 のような微
細ピグメント約 100重量部;バインダー(即ち、コ
ポリマー)約15〜40重量部;及び溶媒約 150〜
400 重量部をスチールの混練手段と組合わせること
ができ、前記ピグメントが分散する迄スチールコンテナ
ー中で攪拌混練する。 【0107】この分散体は、多官能イソシアネート硬化
剤で容易に硬化できる。ピグメント、溶媒、及びバイン
ダーを含む分散体を調製した後、一般に硬化剤を添加す
る。典型的な硬化剤の例は、トルエンジイソシアネート
のトリメチロールプロパンへの3:1付加物のようなト
リイソシアネートである。そのような材料の商業的に入
手可能なものの1つはMobay Chemical 
Companyから出ているトレードネーム”Mond
ur”CB−601 である。CB−601 は明記さ
れていないトリオールとジオールへのトルエンジイソシ
アネートベースの付加物であり、NCOを10.4%含
み、エチレングリコールアセテート中の60%溶液とし
て供給されている。この硬化剤は、バインダー(即ち、
コポリマー)の重量を基準として好ましくは約1〜20
%の割合で添加される。 【0108】得られた分散体は、ポリマー基材、例えば
ポリエチレンテレフタレートに、ナイフ塗布法を用いて
容易に塗布することができる。用途によっては、例えば
バックコートでは、磁性粒子はバインダー組成物中に用
いる必要はない。塗布後直ちに、そして溶媒が未だ存在
しバインダーが未硬化の間に、一般に塗布した基体を磁
界中の配向に通して磁性粒子を配列する。塗布と配向の
後、基体から溶媒を乾燥し、硬化する。硬化は室温又は
高められた温度(50〜60℃)で行いうる。硬化はピ
グメントを配向したままに保持する。好ましくは、磁化
できるピグメントを、角形比が少なくとも約0.75と
なるように配向する。 【0109】本発明に有用な分散体中に種々の添加物を
混和することができる。その例としては、ヘッドクリー
ニング剤及び滑剤がある。もしここに述べたバインダー
が磁性媒体のバックコートとして用いられるときは、こ
のバックコートは、磁化できないピグメント、例えばカ
ーボンブラック、グラファイト、酸化アルミニウム、酸
化チタン、酸化亜鉛、シリカゲル、炭酸カルシウム、及
び硫酸バリウムのようなものを含みうる。ここに述べた
バインダーは、例えば、ビデオテープ、コンピューター
テープ、データカートリッジテープのようなテープやフ
ロッピーディスクのような磁性媒体(両方共片面のもの
も両面のものも)の製造に使用できる。 【0110】ビニル/HPUブロック及びグラフトコポ
リマーの分散体は、ピグメントを分散するために有効な
量の、ピグメント重量を基準にして好ましくは約1〜約
10重量%の適当な分散剤を添加する他は、ビニル/S
HPU分散体を製造するための上述の方法に従って製造
できる。適当な分散剤は当業者に既知であって、例えば
レシチン及び第4アンモニウムのアセテート又はフォス
フェートがある。後者の例としては、Emcol(商標
)アセテート:ジエチルエタノールアミンのポリプロピ
レンオキサイド付加体をエチレンオキサイド及び無水酢
酸で第4塩にしたもので分子量約2300のもの、及び
Emcol(商標)フォスフェート:ジエチルエタノー
ルアミンのポリプロピレンオキサイド付加体をエチレン
オキサイドとりん酸で第4塩にしたものがあり、いずれ
もWitco Chemical Co.から入手可能
である。 【0111】ピグメントの重量を基準として約1〜約1
0重量%の湿潤剤を添加することもできる。適当な湿潤
剤は、当業者に既知であり、グリセリンのモノ加燐酸化
プロピレンオキサイド付加物、例えば1モルの亜燐酸オ
キシクロライドを10〜11モルのプロピレンオキサイ
ドと1モルのグリセリンとの反応生成物と反応させて得
られる生成物のようなりん酸エステルを含む。 【0112】ビニル/HPUを含む磁気記録媒体は、好
ましくは、粗原料粒状固体ピグメントを溶媒、湿潤剤、
及び分散剤からなる混合物中に混合して製造する。次い
で少なくとも一部架橋性コポリマーを加え、湿潤スラリ
ーを形成する。次いで、分散体が望みの平滑さを示す程
に粗磁性粒子の平均粒度が充分に小さくなる迄混練する
。コポリマーが残っていればその全てと追加の流動化溶
剤を、混練後に加えうる。この混練工程は、微細に分割
された磁性粒子が流動化溶剤及び分散体の品質に寄与す
るバインダーポリマーに分散された安定化分散体を生ず
るであろう。次いでこの安定な分散体は架橋剤と混合し
て硬化性組成物を生成する。次いでこの硬化性組成物は
支持基盤に塗布し硬化することができる。 【0113】 【実施例】以下の詳細な説明は、CSHPU 及びCH
PUイニファーター化合物及びそれから作られるコポリ
マーの製造の例を含む。部及び%はこの明細書全体を通
じて例を含んで、他に明記しない限り重量基準である。 【0114】用語の定義 分子量 数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)は、
ポリマーサンプルの分子量の周知の数学的記述である。 【0115】多分散性 多分散性はσと略されるが、ポリマーの分子量分布の尺
度であり、Mw /Mnと定義される。 【0116】ガラス転移温度 ガラス転移温度(Tg)は、非晶質の物質がガラス状態
から延性の状態に変わるときの周知の温度である。ガラ
ス転移温度は、未硬化状態でオートビブロン(auto
vibron)により測定したtan δのピークの温
度を指す。Tg が高ければ、性能媒体持続性が良い。 【0117】上記のそれぞれはポリマー化学者等によっ
て用いられる周知の用語である。これらの用語の由来の
説明はJ.F.Rabek の”Experiment
al Methods in Polymer Che
mistry”, Wiley and Sons, 
1981 第3章、タイトル:”Molecular 
Weight Averages” 、第57〜61頁
に見出すことができる。 【0118】当量 ここで、そして官能基又は成分に関して用いられる「当
量」は、官能基の1モルあたりの量を指す。 【0119】試験方法 実施例のコポリマーを評価するために用いた試験方法は
工業的標準試験である。コポリマーを特性決定する試験
方法はその分子構造を証明するものである。ゲル透過ク
ロマトグラフィー(GPC) 及び示差走査熱量法(D
SC) の測定結果が得られた。この標準試験はAme
rican Society for Testing
 and Materials(ASTM), Phi
ladelhia, PA の種々の刊行物に詳細に記
載されている。標準試験法を下に詳細に述べる。 【0120】ゲル透過クロマトグラフィーポリマーの分
子量分布の特性決定は従来のゲル透過クロマトグラフィ
ー(GPC)によった。Styrgel(商標)カラム
を備えた高性能液体クロマトグラフ、Hewlett−
Packard Model 1084B を用いた。 ポリスチレン標準液を用いて系を検量した。全ての分子
量平均はポリスチレン相当分子量である。分子量平均及
び多分散性は、一般に認められた実務に従って計算した
。GPC試験法は、”Practice of Gel
 Permiation Chromatograph
y”, John Wiley and Sons, 
1979の中のタイトル:”Modern  Size
 Exclusion Liquid Chromat
ography”に更に説明されている。 【0121】示差走査熱量法 小量の乾燥フィルムPerkin−Elmer DSC
−2(商標)示差走査熱量計のDSC室中に、窒素雰囲
気下に置いた。この試料を室温から−50℃に冷却し、
次いで毎分20℃で 150℃まで加熱した。Tg は
、ガラス転移領域での曲線の中点とした。 【0122】磁性分散体粘度(Magnetic Di
spersion Viscosity) 磁性分散体粘度は分散体の流れ易さの比較を提供するた
めに測定した。磁性分散体粘度は、Brookfiel
d viscometer model LVTD(商
標)(Brookfield Engeneering
 Laboratories, Inc.)上でスピン
ドルLV−3を用いて測定した。一般に、比較的高い分
散体粘度の磁性分散体は、ある状況下、例えば、溶媒が
少ない、装填重量が高い、及び/又は装填粒子数密度が
高いといった状況下では、又は高角形比が必要なときは
、役立たない及び/又は非効率的であった。 【0123】インヘレント粘度 各組成物の分子量の比較を提供するため各組成物のイン
ヒーレント粘度を測定した。インヘレント粘度は、従来
の方法によりWestan #50粘度計を用いて25
℃に調節したウオーターバス中で10mlのポリマー溶
液(テトラヒドロフラン中0.8gポリマー/dL)の
流れる時間及び溶媒の流れる時間を測定して測った。各
実験でインヘレント粘度はdL/gで報告した。 【0124】%硬化 ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)で測定した未硬
化状態におけるテトラヒドロフラン中へのバインダーの
抽出量に対する、硬化状態におけるテトラヒドロフラン
中へのバインダーの未抽出量の比を、%硬化という。 【0125】実験 実施例1 HPUの合成 温度計、機械的攪拌器、及び不活性窒素雰囲気を反応体
混合物上に導入し維持する手段の付いたコンデンサーを
備えVariac(変圧器の商品名)で調節した加熱お
おいで加熱する22L三つ口反応フラスコ中で、水酸基
官能ポリウレタンを調製した。イソホロンジイソシアネ
ート 673.6g、分子量約 100g/モルのポリ
テトラメチレンオキサイドジオール(duPont社か
らTeracol(商標)1000として入手可能)1
300g、1,4−シクロヘキサンジメタノール 30
5.6g、グリセロール 28.08g、MEK 3,
460 g及びジブチル錫ジラウレート0.46gを、
始めに窒素でフラッシュし窒素雰囲気下に保った22L
反応フラスコに導入した。この混合物を窒素雰囲気下に
還流させつつ、赤外分光試験でイソシアネートが検出さ
れなくなる迄加熱した。このために還流下での約1時間
の加熱を要した。 その時点でMEKで測ったインヘレント粘度は0.15
であった。イソホロンジイソシアネート 75.01g
を追加して仕込み、還流温度で1時間加熱を続けた。そ
の時点で赤外分光試験でイソシアネートは全く検出され
なかった。 インヘレント粘度を測定したところ0.21であった。 インヘレント粘度が0.23〜0.33となる迄イソホ
ロンジイソシアネートのインクリメントの装填を続けた
。得られたポリウレタンのサンプルは、ガラス転移点が
−32℃、重量平均分子量45,092、及び水酸基当
量3680であった。 【0126】実施例2 マクロイニファーターCHPUの合成 機械的攪拌機、添加ロート、及びN2 入口を備えた 
250mL三つ口フラスコに、実施例1の方法に従って
調製したHPU(MEK中固体40.0%)70.0g
及びトリエチルアミン2.00gを仕込んだ。次いで2
−クロロプロピオニルクロライド2.0gを20.0g
のMEKに溶解したものをロートに入れた。後者の溶液
をフラスコ中の溶液に、0℃で45〜60分かけて滴下
した。全ての2−クロロプロピオニルクロライド溶液を
加え終わって後、フラスコ内容物を室温で2〜3時間攪
拌した。反応の完了はガスクロマトグラフィー/質量分
析(GC/MS)で評価した。 【0127】次にMEKを蒸発除去し、同量のTHFで
置き換えた。上に得られたスラリーにジエチルジチオカ
ルバミン酸ナトリウム3.0gを50.0gのTHFに
溶解したものを加えた。得られた混合物を30〜35℃
で5〜6時間攪拌した。この時点で、この物質を抽出に
より精製した。このスラリーを1L分液ロートに移し、
これに脱イオン水中5wt%NaCl溶液 180gを
加えた。このロートを激しく振とうし20分間静置した
。2層が得られた。下のH2O 層を廃棄した。この工
程をもう一度くり返した。得られた層を乾燥剤MgSO
4 上に約2〜3時間保管した。CHPUを含む透明な
溶液を得るために、この溶液を通常の濾紙で濾過した。 【0128】実施例3(a) −(b)SHPUの合成 実施例3(a) スルホネートモノマーの調製 ポリカプロラクトン(Tone(商標)0210)67
.77kg(164g当量)、トルエン8.16kg及
びDMSSIP 5.72kg(39g当量)を組み合
わせ、80℃に加熱してトルエンを蒸発させた。残りの
トルエンを真空下 110℃で除いた。窒素の存在下に
真空をはずしテトラブチルチタネート40gを加えた。 次いでこの系を窒素雰囲気下 200℃に加熱し、3時
間保持し、この間メタノール留出物を集めた。 120
℃に冷却した後、反応混合物に真空をかけ、この条件を
4時間保持した。生成物を濾過し冷却した。水酸基当量
を分析したところ 603g/当量であった。スルホネ
ート当量を計算したところ3745g/当量であった。 【0129】実施例3(b) SHPUの調製 MEK 92kg、ネオペンチルグリコール4.0kg
(76.3g当量)及び実施例3(a) で調製したス
ルホネートモノマー15.9kg(30.9g当量)を
組合わせ、MEK 14kgで蒸発除去した。メチレン
ジ−p−フェニレンイソシアネート(MDI)17.4
kg(139.4g当量)及びジブチル錫ジラウレート
23gを加えた。35℃で3時間反応させ、それから、
得られたプレポリマー溶液を清浄な乾燥保管コンテナー
に排出した。 【0130】MEK 22kg及びトリオール(Ton
e(商標)305) 12.1kg(66.6g当量)
を反応器中で組合わせ、それから、前記プレポリマー溶
液をこの反応混合物に攪拌しながら加えた。イソシアネ
ートが反応した後更にMDI 1.3kgを加えたとこ
ろ、テトラヒドロフラン中最終インヘレント粘度0.2
9のものを得た。生成物の水酸基当量を測定したところ
1700g/当量であり、スルホネート当量を計算した
ところ11,000g/当量であった。 【0131】実施例4 マクロイニファーターCSHPU の合成機械的攪拌器
、添加ロート及びN2 入口を備えた 250mL3つ
口フラスコに実施例3の方法で作ったSHPU(THF
中固体36%)154.0g及びトリエチルアミン2.
56gを仕込んだ。次に2−クロロプロピオニルクロラ
イド2.56gを48.0gのTHFに溶解したものを
前記添加ロートに入れた。後者の溶液をフラスコ中の溶
液に0℃で45〜60分かけて滴下した。 Et3NH
+ Cl −の形成に帰因する白い固体が現われ始めた
。全ての2−クロロプロピオニルクロライド溶液を加え
終って後、フラスコ内容物を室温で2〜3時間攪拌した
。反応の終了はGC/MSで評価した。 【0132】上に得られたスラリーにジエチルジチオカ
ルバミン酸ナトリウム3.0gを50.0gのTHFに
溶解したものを加えた。得られた混合物を30〜35℃
で5〜6時間攪拌した。この時点でこの物質を抽出によ
り精製した。このスラリーを1L分液ロートに移し、こ
れに脱イオン水中5wt%NaCl溶液 180gを加
えた。このロートを激しく振とうし約20分間静置した
。2層が得られた。下のH2O 層を廃棄した。この工
程をもう一度くり返した。 得られた層を乾燥剤MgSO4 上に約2〜3時間保管
した。 CSHPU を含む透明な溶液を得るために、この溶液
を通常の濾紙で濾過した。 【0133】実施例5 MMA /HEMAとCSHPU の共重合CSHPU
 100 g(THF中固体20%)を 240mL透
明ガラスビン中でメチルメタクリレート(MMA)31
.6g及び2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HE
MA)5.0gと合体させ、得られた溶液を氷温にてN
2 でパージした。この密封したガラスビンをローラー
メカニズム(roller mechanism)中に
置き、 160時間、6つのゼネラルエレクトリック社
の15W筒状ブラックライトランプからの紫外光放射に
さらした。この反応ビンをローラーメカニズムからはず
し、シールを開いて固体%を測ることにより正確な転化
率を測定した。転化率は92〜95%であった。DSC
, GPC,OH当量、及び得られた CSHPU/M
MA /HEMAコポリマーの評価から得られた他の関
連する結果を第1表に示す。 【0134】得られたコポリマーを水酸基で通じて架橋
するため、これをトリイソシアネート(商標CB 60
1, Mobay Chemical Company
から入手可能)と、重量比90:10で結合させた。得
られた架橋コポリマー溶液をシリコーンでライニングし
た紙に塗布した。この塗布されたシートを21℃、相対
湿度(R.H.)50%で4〜5日状態調整した。室温
での%硬化を測定し、第1表に示した。 【0135】実施例6 STY /HEMAとCSHPU の共重合実施例5の
手順をくり返した。仕込み成分は次のようであった:C
SHPU(125.0g、THF中固体20%)、スチ
レン(STY)(44.0g)、及びHEMA(5.4
4g)。80〜85%の転化率を得るためこの溶液を約
40時間光化学反応させた。 DSC, GPC, OH当量、及び得られたCSHP
U /STY /HEMAコポリマーの評価から得られ
る他の関連する結果を第1表に示す。得られたコポリマ
ーをCB−601 イソシアネート硬化剤と合体させ実
施例5の手順に従って塗布した。室温での%硬化を測定
した。その結果を第1表に示す。 【0136】実施例7 MMA /HOEA/GMとCHPUの共重合実施例5
の手順をくり返した。仕込み成分は次のようであった:
実施例2に従って調製したCHPU(41.0g, T
HF中固体24%)、MMA(2.0g)、ヒドロキシ
エチルアクリレート(HOEA)(3.0g)、グリシ
ジルメタクリレート(GM)(0.5g)。80〜85
%の転化率を得るためこの溶液を42時間光化学反応さ
せた。DSC, GPC, OH当量及びCHPU/M
MA /HOEA/GMコポリマーの評価から得られる
他の関連する結果を第1表に示す。 【0137】 【表1】 【0138】実施例8 実施例8は、本発明のビニル/SHPUコポリマーの磁
気記録媒体におけるバインダーとしての応用の実例を示
すことである。2つの異なるバインダー分散体組成物を
調製した。2つの異なった分散体を形成するために、以
下の成分を0.15Lステンレススチール混練コンテナ
に別々に入れ、その中でスチールの媒体を用いて分散し
た:Co−γ−Fe2O3(比表面積:50m2 /g
、粉末の飽和保磁力:780 エールステッド)(10
0.0部)、バインダー(25.0部)、ミリスチン酸
(2.5部)、ステアリン酸ブチル(1.0部)、TH
F(92.6部)、メチルエチルケトン(93.0部)
、及びシクロヘキサノン(46.4部)。分散体Aとし
て用いたバインダーは、実施例6に従って調製した C
SHPU/STY /HEMAであった。分散体Bとし
て用いたバインダーは実施例5に従って調製した CS
HPU/MMA /HEMAであった。 【0139】得られた分散体をポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(厚さ:25μm)のフィルムにナイフコ
ーチングにより塗布し、得られた塗布フィルムを平行な
1400エールステッドの磁界の中に約1秒間置いた。 得られた磁性層の厚みは約5μmであった。上記例のテ
ープを調製するための分散体の粘度を評価した。上記例
で調製したテープの磁性塗料の角形比、%硬化、及びガ
ラス転移温度も測定した。これらの結果を第2表に示す
。 【0140】                          
     第  2  表      性      
  質                分散体A  
        分散体B磁性分散体粘度(0日、cp
s)         11,640        
     9,400 磁性分散体粘度(12日、cp
s)         12,920        
    10,670 磁性塗料角形比(0日)   
           0.782         
    0.780 磁性塗料角形比(12日)   
           0.781         
    0.783 %硬度(25℃で7日後)   
            80           
     55               %硬度
(60℃で3日後)               9
7                90      
         Tg(℃、60℃で3日後)   
            92           
     98               【01
41】第2表に示されたデータは、本発明のコポリマー
を含むバインダー組成物を用いれば、高いガラス転移温
度が得られることを含めて、種々の良好な性質が得られ
ることが明らかである。本発明を特定の具体例をもって
説明したが、他の変形が可能であることを理解すべきで
ある。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式I(T)n で示されるイニファー
    ター(iniferter) 化合物。ここに、Iは、
    前記イニファーター化合物のラジカル開始剤部分を表わ
    し、かつ水酸基官能ポリウレタンポリマーからなり、こ
    のポリマーは次の(i)〜(iii)を含み: (i)ポリウレタン主鎖、(ii)前記ポリウレタン主
    鎖からぶら下がった少なくとも2つの架橋性水酸基(但
    し前記ポリウレタン主鎖は約500 〜約50,000
    の水酸基当量(equivalent weight)
    を持つ)、(iii)  ポリウレタン主鎖からぶら下
    がった少なくともn個の同一の又は異なった有機基X(
    但し各有機基Xは各1つのT基にも結合している。);
    Tは前記イニファーターの停止剤部分を表わし;nは少
    なくとも1の整数であり;そしてTとXは、T−X結合
    が適当なエネルギー源を加えれば解離して式nT・の停
    止剤ラジカル及び式I(・)nの開始剤ラジカルを形成
    し、前記開始剤ラジカルはラジカル重合性モノマーのラ
    ジカル重合を開始するに充分反応性であり、前記停止剤
    ラジカルはラジカル重合性モノマーのラジカル重合を開
    始する能力は不足するが前記開始剤ラジカル又はこの開
    始剤ラジカルとラジカル重合したラジカルポリマーセグ
    メントと再結合する能力を持つような、有機基である。
  2. 【請求項2】  前記イニファーター化合物が更にポリ
    ウレタン主鎖にぶら下がった少なくとも1つのSO3M
    基を持ち、このポリウレタン主鎖が約2,000 〜約
    100,000 のSO3M当量(equivalen
    t weight) を持ち、ここにMは H+ ,N
    R4+ (ここにRは水素原子又はアルキル基である)
    、Li+ ,Na+ ,K+ 及びこれらの混合物から
    選ばれたものである請求項1のイニファーター化合物。
  3. 【請求項3】  前記水酸基の過半数が前記ポリウレタ
    ン主鎖に組み入れられた疎水性ポリマー鎖セグメントか
    らぶら下がっており、前記ポリウレタン主鎖に組み入れ
    られた疎水性ポリマー鎖セグメントが平均分子量が少な
    くとも約180 のポリオール残基からなり、該疎水性
    ポリマー鎖セグメントは極性官能価に対する炭素原子が
    少なくとも3:1で水酸基当量が少なくとも約60であ
    る請求項1又は2のイニファーター化合物。
  4. 【請求項4】  前記Tが次式で示され、【化1】 (ここにR1 及びR2 は、水素、炭素原子数1〜4
    のアルキル、少なくとも1つの弗素原子を持つ炭素原子
    数1〜4の弗化アルキル、アリール及び置換アリールか
    ら選ばれた同一又は異なった1価の成分であり、かつR
    1 及びR2 は前記開始剤ラジカルがラジカル重合を
    開始するのを妨げず、前記停止剤ラジカルが前記開始剤
    ラジカル又はこれを含むポリマーラジカルセグメントと
    結合するのを妨げず);前記Xが次式で示される、【化
    2】 (ここにRは水素、炭素原子数1〜4のアルキル、少な
    くとも1つの弗素原子を持つ弗化アルキル、アリール及
    び置換アリールから選ばれた1価の成分であり、mは0
    〜10の整数である)請求項1,2又は3のイニファー
    ター化合物。
  5. 【請求項5】  (a)前記ポリウレタン主鎖のSO3
    M基当量が約5,000 〜約30,000であり;(
    b)前記ポリウレタン主鎖の水酸基当量が約1,000
     〜約5,000 である、 請求項2,3又は4のイニファーター化合物。
  6. 【請求項6】  式I(T)n で示されるイニファー
    ター化合物を利用して作ることができる式I(BT)n
    で示される共重合体。ここに、Iは式I(T)n で示
    されるイニファーター化合物のラジカル開始剤部分を表
    わし、かつ水酸基官能ポリウレタンポリマーからなり、
    このポリマーは次の(i)〜(iii)を含み: (i)ポリウレタン主鎖、(ii)前記ポリウレタン主
    鎖からぶら下がった少なくとも2つの架橋性水酸基(但
    し前記ポリウレタン主鎖は約500 〜約50,000
    の水酸基当量を持つ)、(iii)  ポリウレタン主
    鎖からぶら下がった、少なくともn個の同一又は異なっ
    た有機基X(但し各有機基Xは各1つのT基にも結合し
    ている。);Tは前記イニファーターの停止剤部分を表
    わし;nは少なくとも1の整数であり;TとXは、T−
    X結合が適当なエネルギー源を加えれば解離して式nT
    ・の停止剤ラジカル及び式I(・)nの開始剤ラジカル
    を形成し、前記開始剤ラジカルはラジカル重合性モノマ
    ーのラジカル重合を開始するに充分反応性であり、前記
    停止剤ラジカルはラジカル重合性モノマーのラジカル重
    合を開始する能力は不足するが前記開始剤ラジカル又は
    この開始剤ラジカルとラジカル重合したラジカルポリマ
    ーセグメントと再結合する能力を持つような有機基であ
    り;そしてBは、スチレン、水素添加スチレン、アルキ
    ル化スチレン、メトキシスチレン、アクリル酸、メタク
    リル酸、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリ
    ルアミド、メチルメタクリレート、メチルアクリレート
    、エチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、n
    −ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
    ト、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチル
    メチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート
    、ヒドロキシプロピルメタクリレート、イソボルニルア
    クリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタ
    クリレート、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル
    、弗化ビニリデン、N−エチルパーフルオロオクタンス
    ルホンアミドエチルアクリレート、N−エチルパーフル
    オロオクタンスルホンアミドエチルメタクリレート、N
    −ブチルパーフルオロオクタンスルホンアミドエチルア
    クリレート、N−ブチルパーフルオロオクタンスルホン
    アミドエチルメタクリレート、N−メチルパーフルオロ
    オクタンスルホンアミドエチルアクリレート、N−メチ
    ルパーフルオロオクタンスルホンアミドエチルメタクリ
    レート及びこれらの混合物から選ばれたラジカル重合性
    モノマーの重合体からなる少なくとも1つのポリマーセ
    グメントを表わし;前記ラジカル重合性モノマーに対す
    る前記イニファーターの重量比が約5:95〜約95:
    5である。
  7. 【請求項7】  前記共重合体が更にポリウレタン主鎖
    からぶら下がった少なくとも1つのSO3M基を持ち、
    このポリウレタン主鎖が約2,000 〜約100,0
    00 のSO3M当量を持ち、ここにMは H+ ,N
    R4+ (ここにRは水素原子又はアルキル基である)
    、Li+ ,Na+ ,K+ 及びこれらの混合物から
    選ばれたものである請求項6の共重合体。
  8. 【請求項8】  前記水酸基の過半数が前記ポリウレタ
    ン主鎖に組み入れられた疎水性ポリマー鎖セグメントか
    らぶら下がっており、前記ポリウレタン主鎖に組み入れ
    られた疎水性ポリマー鎖セグメントが平均分子量が少な
    くとも約180 のポリオール残基からなり、該疎水性
    ポリマー鎖セグメントは極性官能価に対する炭素原子が
    少なくとも3:1で水酸基当量が少なくとも約60であ
    り;Bが少なくとも約50℃のガラス転移点を持つ、請
    求項6又は7の共重合体。
  9. 【請求項9】  次の(a)〜(c)を含む磁気記録用
    複合材料。 (a)表側と裏側を持つ基体; (b)前記基体の少なくとも一方の側の上の請求項6,
    7又は8の硬化共重合体を含む硬化分散塗膜;及び(c
    )前記少なくとも一方の側上の硬化分散体中に分散され
    た磁化できるピグメント。
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