JPH04253912A - 眼科用医薬組成物 - Google Patents

眼科用医薬組成物

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JPH04253912A
JPH04253912A JP3147795A JP14779591A JPH04253912A JP H04253912 A JPH04253912 A JP H04253912A JP 3147795 A JP3147795 A JP 3147795A JP 14779591 A JP14779591 A JP 14779591A JP H04253912 A JPH04253912 A JP H04253912A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、眼圧降下のための点
眼用組成物、さらに詳しくは、効果が向上し副作用が低
下した上記組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この発明で成分(イ)として用いる化合
物である、13,14−ジヒドロ−15−ケト−プロス
タグランジン類は、合成によって得られるプロスタグラ
ンジン類似体である。プロスタグランジン類(以後プロ
スタグランジンはPGとして示す)はひとおよび他の哺
乳類の組織または器官に含有され、広範囲の生理学的活
性を示す有機カルボン酸の1群である。天然に存在する
PG類は一般的な構造特性として、プロスタン酸骨格を
有する。
【化1】 一方幾つかの合成類似体は修飾された骨格を持っている
。天然PG類は5員環の構造特性によって、PGA類、
PGB類、PGC類、PGD類、PGE類、PGF類、
PGG類、PGH類、PGI類およびPGJ類に分類さ
れ、さらに鎖部分が、不飽和および酸化の存在および不
存在によっても 下付1...13,14−不飽和−15−OH下付2.
..5,6−および13,14−ジ不飽和−15−OH 下付3...5,6−、13,14−および17,18
−トリ不飽和−15−OH として、分類される。
【0003】さらに、PGF類は9位の水酸基の配置に
よってα(水酸基がアルファー配置である)およびβ(
水酸基がベータ配置である)に分類される。ピロカルピ
ンについては、従来、PGF2αの眼圧降下作用を阻害
することが知られている(眼科MOOK40号227頁
の図10)。一方、上記成分(イ)の化合物が眼圧降下
作用を有することは、特開平2−108号公報により公
知である。同公報9頁左下欄下から第3−2行には、上
記成分を含む13,14−ジヒドロ−15−ケトPG類
を、この発明の成分(ロ)であるピロカルピンまたはカ
ルバコール(これらは緑内障治療薬として知られている
)と併用し得ることが記載されている。しかし、上記記
載は、漠然と13,14−ジヒドロ−15−ケトPG類
とピロカルピンまたはカルバコールを併用し得ることを
述べているだけであり、従来の技術を考慮した場合、こ
の発明の成分(イ)とピロカルピンのようなコリン作動
薬を併用した場合、この発明の成分(イ)の有する眼圧
降下作用をも阻害することが予想された。
【0004】
【発明の構成】この発明者らは、この発明の成分(イ)
と種々の物質との併用によって効果が改善される可能性
について検討した結果、驚くべきことに、ピロカルピン
のようなコリン作動薬によって、成分(イ)の効果が向
上し副作用が低下することを見出し、この発明を完成し
たのである。すなわち、この発明は、 (イ)13,14−ジヒドロ−15−ケト−PG類、ま
たはそれらの塩類、またはそれらのエステル、および(
ロ)コリン作動薬 を含有してなる、医薬組成物を提供するものである。こ
の発明の成分(イ)において、13,14−ジヒドロ−
15−ケト−PG類(以下、この発明の成分(イ)の酸
と略記)は、天然のPG類において、13−14位の2
重結合の代りに単結合を有し、15位のヒドロキシ基の
代りにケト基が結合した化合物および誘導体である。こ
の発明の成分(イ)の酸の命名に際しては式(A)に示
したプロスタン酸の番号を用いる。
【0005】前記式(A)はC−20の基本骨格のもの
である。この発明の成分(イ)の酸では炭素数がこれよ
りも増加しているが、番号は同様につける。即ち、基本
骨格を構成する炭素の番号はカルボン酸を1とし5員環
に向って順に2〜7までをα鎖上の炭素に、8〜12ま
でを5員環の炭素に、13〜20までをω鎖上に付して
いるが、炭素数がα鎖上で減少する場合、2位から順次
番号を抹消し、α鎖上で増加する場合2位にカルボキシ
ル基(1位)に代わる置換基がついたものとして命名す
る。同様に、炭素数がω鎖上で減少する場合、20位か
ら炭素の番号を順次減じ、ω鎖上で増加する場合、21
番目以後の炭素原子は置換基として命名する。また、立
体配置に関しては、特にことわりのないかぎり、上記基
本骨格の有する立体配置に従うものとする。従って、ω
鎖に10個の炭素原子を有する13,14−ジヒドロ−
15−ケト−PG化合物を13,14−ジヒドロ−15
−ケト−20−エチル−PG類と命名する。
【0006】上記式は最も典型的な配位である特定配置
を示すが、この明細書において、特にことわらない限り
化合物は 上記の配置を有するものとする。PGD、P
GE類またはPGF類とは、一般にプロスタン酸の9位
および/または11位に水酸基を持つ化合物を指すが、
この発明の13,14−ジヒドロ−15−ケト−プロス
タグランジン化合物は9位および/または11位に他の
基を有する化合物類まで拡張して包含する。上記化合物
類は9−デヒドロキシ−9−置換あるいは11−デヒド
ロキシ−11−置換化合物類と称する。前述のように、
この明細書では、この発明の成分(イ)の酸の命名はプ
ロスタン酸骨格に基づいて行う。これをIUPACに基
づいて命名すると、例えば13,14−ジヒドロ−15
−ケト−20−エチルPGE2は(Z)−7−[(1R
,2R,3R)−3−ヒドロキシ−2−(3−オキソ−
1−デシル)−5−オキソ−シクロペンチル]−ヘプタ
−5−エン酸である。13,14−ジヒドロ−15−ケ
ト−20−エチル−PGF2αイソプロピルエステルは
(Z)−7−[(1R,2R,3R,5S)−3,5−
ジヒドロキシ−2−(3−オキソ−1−デシル)シクロ
ペンチル]−ヘプタ−5−エン酸であり、13,14−
ジヒドロ−15−ケト−20−メチル−PGF2αメチ
ルエステルは(Z)−7−[(1R,2R,3R,5S
)−3,5−ジヒドロキシ−2−(3−オキソ−1−ノ
ニル)−シクロペンチル]−ヘプタ−5−エン酸である
。この発明の成分(イ)の酸は13−14位が飽和し、
15位に水酸基の代わりにオキソ基を有する限り、あら
ゆるPG類の誘導体であり得、これらは2重結合(PG
タイプ1化合物類)をもたないか、5位と6位の間に1
つの2重結合(PGタイプ2化合物)、または5位と6
位および17位と18位の間に2つの2重結合(PGタ
イプ3化合物)を有し得る。
【0007】この発明に用い得る代表的な化合物の例は
、13,14−ジヒドロ−15−ケト−PGA1、13
,14−ジヒドロ−15−ケト−PGA2、13,14
−ジヒドロ−15−ケト−PGA3、13,14−ジヒ
ドロ−15−ケト−PGB1、13,14−ジヒドロ−
15−ケト−PGB2、13,14−ジヒドロ−15−
ケト−PGB3、13,14−ジヒドロ−15−ケト−
PGC1、13,14−ジヒドロ−15−ケト−PGC
2、13,14−ジヒドロ−15−ケト−PGC3、1
3,14−ジヒドロ−15−ケト−PGD1、13,1
4−ジヒドロ−15−ケト−PGD2、13,14−ジ
ヒドロ−15−ケト−PGD3、13,14−ジヒドロ
−15−ケト−PGE1、13,14−ジヒドロ−15
−ケト−PGE2、13,14−ジヒドロ−15−ケト
−PGE3、13,14−ジヒドロ−15−ケト−PG
F1、13,14−ジヒドロ−15−ケト−PGF2、
13,14−ジヒドロ−15−ケト−PGF3等および
それらの置換体または誘導体である。
【0008】置換体または誘導体の例は、上記化合物に
おいて、2−3位の炭素結合として2重結合または5−
6位の炭素結合として3重結合を有する化合物、3位、
5位、6位、16位、17位、19位および/または2
0位の炭素に置換基を有する化合物、11位のヒドロキ
シ基の代りに低級アルキル基またはヒドロキシ(低級)
アルキル基を有する化合物等である。この発明において
3位、17位および/または19位の炭素原子に結合し
得る置換基としては、例えば炭素数1〜4のアルキル基
があげられ、特にメチル基、エチル基があげられる。1
6位の炭素原子に結合し得る置換基としては、例えばメ
チル基、エチル基などの低級アルキル基、ヒドロキシ基
、塩素、ふっ素などのハロゲン原子、トリフルオロメチ
ルフェノキシ等のアリールオキシ基があげられる。17
位の炭素原子の置換基としては、塩素、ふっ素等のハロ
ゲンが挙げられる。20位の炭素原子に結合し得る置換
基としては、C1−6の低級アルキル基、C1−4アル
コキシのような低級アルコキシ基、C1−4アルコキシ
−C1−4アルキルのような低級アルコキシアルキルを
含む。5位の炭素原子の置換基としては、塩素、ふっ素
などのハロゲンを含む。6位の炭素原子の置換基として
は、カルボニル基を形成するオキソ基を含む。11位の
炭素原子にヒドロキシ基、低級アルキルまたは低級(ヒ
ドロキシ)アルキル置換基を有する場合のこれらの基の
立体配置はα,βまたはそれらの混合物であってもかま
わない。特に好ましい化合物は、20位の炭素に低級ア
ルキル基を有する化合物であり、例えばメチル、エチル
、プロピル、イソプロピル、ブチル、ヘキシル等を含む
が、炭素数2−4のものが好ましく、エチルが最も好ま
しい。
【0009】好ましいこの発明の成分(イ)は式(I)
【化2】 [式中、XおよびYは水素、ヒドロキシ、ハロゲン、低
級アルキル、ヒドロキシ(低級)アルキルまたはオキソ
(但し、XおよびYの基のうち少なくとも1つは、水素
以外の基であり、5員環は少なくとも1つの2重結合を
有していてもよい)、AはCOOH、その塩類またはエ
ステル、R1は非置換またはハロ、オキソまたはアリー
ルで置換された、二価の飽和または不飽和、低〜中級脂
肪族炭化水素残基、R2は非置換またはオキソ、ヒドロ
キシ、ハロ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ
、シクロ(低級)アルキル、アリールまたはアリールオ
キシで置換された、飽和または不飽和で直鎖部分の炭素
原子数が5以上の中級脂肪族炭化水素残基]を有する。 上式中、R1およびR2における「不飽和]の語は、主
鎖または側鎖の炭素原子間の結合として、少なくとも1
つまたはそれ以上の2重結合および/または3重結合を
孤立、分離または連続して含むことを意味する。通常の
命名法に従って、連続する2つの位置間の不飽和は若い
方の位置番号を表示することにより示し、連続しない2
つの位置間の不飽和は両方の位置番号を表示して示す。 好ましい不飽和は、2位の2重結合および5位の2重結
合または3重結合である。
【0010】「低〜中級脂肪族炭化水素」または「中級
脂肪族炭化水素」の語は、炭素数1〜14または5〜1
4の直鎖または分枝鎖[ただし、側鎖は炭素数1〜3の
ものが好ましい]を有する炭化水素を意味し、好ましく
はR1の場合炭素数2〜8の炭化水素であり、R2の場
合炭素数6〜9の炭化水素である。「ハロゲン」の語は
、ふっ素、塩素、臭素およびよう素を包含する。「低級
」の語は、特にことわりのない限り炭素原子数1〜6を
有する基を包含するものである。「低級アルキル」の語
は、炭素原子数1〜6の直鎖または分枝鎖の飽和炭化水
素基を包含し、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル
およびヘキシルを含む。「低級アルコキシ」の語は、低
級アルキルが上述と同意義である低級アルキル−O−フ
ェニルを意味する。「ヒドロキシ(低級)アルキル」の
語は、少なくとも1つのヒドロキシ基で置換された上記
のようなアルキルを意味し、例えばヒドロキシメチル、
1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチルおよび1
−メチル−1−ヒドロキシエチルである。「低級アルカ
ノイルオキシ」の語は、式RCO−O−(ここで、RC
O−は上記のような低級アルキルが酸化されて生じるア
シル、例えばアセチル)で示される基を意味する。「シ
クロ低級アルキル」の語は、上記のような低級アルキル
基が閉環して生ずる基を意味する。
【0011】「アリール」の語は、置換されていてもよ
い芳香性炭素環または複素環基(好ましくは単環性の基
)を包含し、例えばフェニル、トリル、キシリルおよび
チエニルを含む。置換基としては、ハロゲン、ハロゲン
置換低級アルキル基(ここで、ハロゲン原子および低級
アルキル基は前記の意味)が含まれる。「アリールオキ
シ」の語は、式ArO−(ここで、Arは上記のような
アリール基)で示される基を意味する。Aで示されるカ
ルボキシル基の塩類としては、医薬上許容される塩が適
当である。適当な「医薬上許容される塩」としては、慣
用される非毒性塩を含み、無機塩基との塩、例えばアル
カリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ
土類金属塩(カルシウム塩、マグネシウム塩等)、アン
モニウム塩、有機塩基との塩、例えばアミン塩(例えば
メチルアミン、ジメチルアミン塩、シクロヘキシルアミ
ン塩、ベンジルアミン塩、ピペリジン塩、エチレンジア
ミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、
トリエタノールアミン塩、トリス(ヒドロキシメチルア
ミノ)エタン塩、モノメチル−モノエタノールアミン塩
、リジン塩、プロカイン塩、カフェイン塩等)、塩基性
アミノ酸塩(例えばアルギニン塩、リジン塩等)テトラ
アルキルアンモニウム塩等があげられる。これらの塩類
は、例えば対応する酸および塩基から常套の中和反応に
よってまたは塩交換によって製造し得る。
【0012】エステルとしては、メチルエステル、エチ
ルエステル、プロピルエステル、イソプロピルエステル
、ブチルエステル、イソブチルエステル、t−ブチルエ
ステル、ペンチルエステル、1−シクロプロピルエチル
エステル等の低級アルキルエステル、ビニルエステル、
アリルエステル等の低級アルケニルエステル、エチニル
エステル、プロピニルエステル等の低級アルキニルエス
テル、ヒドロキシエチルエステルのようなヒドロキシ(
低級)アルキルエステル、メトキシメチルエステル、1
−メトキシエチルエステル等の低級アルコキシ(低級)
アルキルエステルのような脂肪族エステルおよび例えば
フェニルエステル、トリルエステル、t−ブチルフェニ
ルエステル、サリチルエステル、3,4−ジメトキシフ
ェニルエステル、ベンズアミドフェニルエステル等の所
望により置換されたアリールエステル、ベンジルエステ
ル、トリチルエステル、ベンズヒドリルエステル等のア
リール(低級)アルキルエステルがあげられる。これら
のエステルは、例えば対応する酸およびアルコールから
常套のエステル化反応によってまたはエステル交換によ
って製造し得る。好ましいA基の例は、−COOH、−
COOCH3、−COOCH2CH3、−COOCH(
CH3)である。上記式(I)中、環、αおよび/また
はω鎖の配置は、天然のプロスタグランジン類の配置と
同様かまたは異なっていてもよい。しかしながら、この
発明は、天然の配置を有する化合物および非天然の配置
を有する化合物の混合物も包含する。
【0013】この発明の典型的な化合物類の例は、13
,14−ジヒドロ−15−ケト−20−低級アルキルP
GA〜F類および△2−誘導体、3R,S−メチル誘導
体、6−ケト誘導体、5R,S−フルオロ誘導体、5,
5−ジフルオロ誘導体、16R,S−メチル誘導体、1
6,16−ジメチル誘導体、16R,S−フルオロ誘導
体、16,16−ジフルオロ誘導体、17S−メチル誘
導体、17R,S−フルオロ誘導体、17,17−ジフ
ルオロ誘導体、および19−メチル誘導体である。この
発明の成分(イ)の酸のうち、13,14−ジヒドロ−
15−ケト−PGにおいて、11位のヒドロキシと15
位のケト間のヘミアセタール形成により、ケト−ヘミア
セタール平衡を生ずる場合がある。このような互変異性
体が存在する場合、両異性体の存在比率は他の部分の構
造または置換基の種類により変動し、場合によっては一
方の異性体が圧倒的に存在することもあるが、この発明
においてはこれら両者を含むものとし、このような異性
体の存在の有無にかかわりなくケト型の構造式または命
名法によって化合物を表わすことがあるが、これは便宜
上のものであってヘミアセタール型の化合物を排除しよ
うとするものではない。この発明においては、個々の互
変異性体、その混合物または光学異性体、その混合物、
ラセミ体、その他の立体異性体等の異性体も、同じ目的
に使用することが可能である。この発明の成分(イ)の
あるものは、特開平2−108号に記載の方法によって
製造し得る。また一般に、これらの化合物は、上記と同
様の方法または環部分に関する既知合成法を加味した方
法によって製造し得る。
【0014】13,14−ジヒドロ−15−ケト体の製
造法としては、市販の(−)コーリーラクトンを出発原
料とし、これをコリンズ酸化してアルデヒドを得、これ
にジメチル(2−オキソアルキル)ホスホネートアニオ
ンを反応させて、α,β−不飽和ケトンを得、これを還
元してケトンを得、該ケトンのカルボニル基をジオール
と反応させてケタールとして保護し、次いで脱 p−フ
ェニルベンゾイル化によってアルコールを得、この新た
に生じた水酸基をジヒドロピランで保護し、テトラヒド
ロピラニルエーテルとする。これによって、ω鎖が13
,14−ジヒドロ−15−ケトアルキル基であるPG類
の前駆体を得る。上記テトラピラニルエーテルを原料と
して
【化3】 である6−ケト−PG1類はテトラヒドロピラニルエー
テルをジイソブチルアルミニウムヒドリドなどを用いて
還元しラクトールを得、これに(4−カルボキシブチル
)トリフェニルホスホニウムブロミドから得たイリドを
反応させ、次いでエステル化した後、5−6位の二重結
合と9位の水酸基とをNBSまたはヨウ素を用いて環化
して、ハロゲン化物を得、これをDBU等を用いて脱ハ
ロゲン化して、6−ケト体を得、ジョーンズ酸化後、保
護基を外すことによって得ることができる。
【0015】さらに、
【化4】 であるPG2類は、上記テトラヒドロピラニルエーテル
を還元してラクトールを得、これに(4−カルボキシブ
チル)トリフェニルホスホニウムブロミドから得たイリ
ドを反応させてカルボン酸を得、次いでエステル化した
後、ジョーンズ酸化し、次いで保護基を外すことにより
得ることができる。上記テトラヒドロピラニルエーテル
を原料として、
【化5】 であるPG1類を得るには、
【化6】 であるPG2類と同様にし、得られた化合物の5−6位
の二重結合を接触還元し、次いで、保護基を外すことに
より得ることができる。5、6および7位の炭化水素鎖
【化7】 である5,6−デヒドロ−PG2類の合成は、下に示す
ようなモノアルキル銅錯体あるいはジアルキル銅錯体

化8】 を4R−t−ブチルジメチルシリルオキシ−2−シクロ
ペンテン−1−オンに1,4−付加して生じる銅エノレ
ートを6−カルボアルコキシ−1−ヨード−2−ヘキシ
ンあるいはこれの誘導体で捕捉することにより合成し得
る。
【0016】11位の水酸基の代りにメチル基を有する
PG類の製造法としては、11−トシレート体の9位の
水酸基をジョーンズ酸化して得られるPGAタイプ化合
物に、ジメチル銅錯体を作用させることにより、11−
デヒドロキシ−11−メチル−PGEタイプが得られる
。あるいはp−フェニルベンゾイル基を脱離後に得られ
るアルコールをトシレートとし、これをDBU処理して
得られる不飽和ラクトンをラクトールとし、ウイティヒ
反応を用いてα−鎖を導入後、得られるアルコール(9
位)を酸化してPGAタイプとし、これへジメチル銅錯
体を作用させることにより11−デヒドロキシ−11−
メチル−PGEタイプが得られる。これを例えば水素化
ホウ素ナトリウムで還元することにより11−デヒドロ
キシ−11−メチル−PGFタイプが合成しうる。 11位の水酸基の代わりにヒドロキシメチル基を有する
PG類は、上記で得られたPGAタイプに対してベンゾ
フェノンを増感剤として用い、メタノールを光付加する
ことにより11−デヒドロキシ−11−ヒドロキシメチ
ル−PGEタイプが合成できる。これを例えば水素化ホ
ウ素ナトリウムで還元することにより11−デヒドロキ
シ−11−ヒドロキシメチル−PGFタイプを合成しう
る。16−フルオロ−PG類は、α,β−不飽和ケトン
を得る際にジメチル(3−フルオロ−2−オキソアルキ
ル)ホスホネートアニオンを用いればよく、19−メチ
ル−PG類はジメチル(6−メチル−2−オキソアルキ
ル)ホスホネートアニオンを用いればよい。本発明にお
いて合成法は、これに限定されるものではなく、保護方
法、酸化還元法等は適宜適当な手段を採用すればよい。
【0017】この発明で成分(ロ)として用いるコリン
作動薬は、副交感神経節後線維の支配を受けている自律
神経効果細胞の興奮または抑制を起す薬剤であり、副交
感神経模倣薬とも呼ばれる。主なものは、アセチルコリ
ン、コリン作動性アルカロイドおよびそれらの類似体で
ある。好ましいものは、緑内障治療薬、高眼圧症治療薬
、診断用縮瞳薬、または内斜視治療薬として市販されて
いるものであり、例えばピロカルピン、アセチルコリン
、メタコリンおよびカルバコールが含まれる。この発明
の成分(イ)は、眼圧低下作用を有し、天然形のPG類
が示す一過性の眼圧上昇作用を示さないので、この発明
の組成物は、眼圧の低下が望まれる種々の疾患および症
状、例えば緑内障、高眼圧症およびその他の眼圧上昇に
よる疾患の処置に使用される。ここにいう処置には、疾
患の予防、治療、症状の軽減、悪化防止、悪化の緩和等
のあらゆる管理を含む。また、この発明の組成物は、成
分(ロ)を含むことにより相乗作用が現われ、成分(イ
)の目的とする効果が向上し、したがって用量を減少さ
せることができ、または副作用が低下するという利点を
有する。
【0018】この発明における成分(イ)と(ロ)の配
合割合は、特に限定されないが、通常1:10〜1:2
000の範囲内にあり、1:50〜1:1000が好ま
しく、1:100〜1:500が特に好ましい。この発
明の組成物中の成分(イ)の配合量は、患者の状態、病
気の重さ、治療目的、医師の判断および組成物の投与総
量により異なるが、通常0.005〜2重量%の範囲内
にあり、0.01〜1重量%が好ましい。この発明の組
成物中の成分(ロ)の配合量は、例えば成分(イ)の濃
度により異なるが、通常0.005〜20重量%の範囲
内にあり、0.01〜10重量%が好ましい。この発明
の組成物は、成分(イ)および(ロ)以外に、点眼剤に
慣用される種々の成分、例えば担体および補助剤を含む
ことができる。この発明の組成物は、溶液、乳液または
懸濁液のような液体、またはゲル、眼軟膏のような半固
体の形をとることができる。水性の溶液剤、懸濁剤用希
釈剤としては蒸留水、生理食塩水が含まれる。非水性の
溶液剤、懸濁剤用希釈剤としては、植物油、流動パラフ
ィン、鉱物油、プロピレングリコール、p−オクチルド
デカノール等がある。また涙液と等張にすることを目的
として塩化ナトリウム、ほう酸、クエン酸ナトリウム等
の等張化剤、pHを例えば5.0〜8.0程度に一定に
保持することを目的としてほう酸緩衝液、りん酸緩衝液
等の緩衝剤を加えることができる。さらに、亜硫酸ナト
リウム、プロピレングリコール等の安定剤、エデト酸ナ
トリウム等のキレート剤、グリセリン、カルボキシメチ
ルセルロース、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤、
メチルパラベン、プロピルパラベン等の防腐剤を含んで
いてもよい。これらは例えば細菌保留フィルターを通す
濾過、加熱滅菌等によって無菌化される。眼軟膏は、ワ
セリン、ゼレン50、プラスチベース、マクロゴール等
を基剤とし、親水性を高めることを目的として界面活性
剤を加えることができる。また、カルボキシメチルセル
ロース、メチルセルロース、カルボキシビニルポリマー
などのゼリー剤等を含んでいてもよい。さらに、この発
明の組成物は、細菌感染の防止または治療のために、ク
ロラムフェニコール、ペニシリン等の抗生物質を含むこ
とができる。
【0019】この発明はまた、処置すべき対象にこの発
明の組成物の眼圧低下有効量を投与することからなる、
高眼圧・緑内障処置法を可能にするものである。以下、
製造例および試験例により、この発明の構成と効果を具
体的に説明する。
【0020】製造例 13,14−ジヒドロ−15−ケト−20−エチル−P
GA2イソプロピルエステル、13,14−ジヒドロ−
15−ケト−20−エチル−PGE2イソプロピルエス
テルおよび13,14−ジヒドロ−15−ケト−20−
エチル−PGF2αイソプロピルエステルの合成(合成
チャートI参照): (1)  1S−2−オキサ−3−オキソ−6R−(3
−オキソ−1−トランス−デセニル)−7R−(4−フ
ェニルベンゾイルオキシ)−シス−ビシクロ[3.3.
0]オクタン(3)の合成:市販の(−)−コーリーラ
クトン(1)(7g)をジクロルメタン中コリンズ酸化
し、アルデヒド(2)を得た。これをジメチル(2−オ
キソノニル)ホスホネート(4.97g)アニオンと反
応させ、1S−2−オキサ−3−オキソ−6R−(3,
3−エチレンジオキシ−1−トランス−デセニル)−7
R−(4−フェニルベンゾイルオキシ)−シス−ビシク
ロ[3.3.0]オクタン(3)を得た。 (2)  1S−2−オキサ−3−オキソ−6R−(3
−オキソデシル)−7R−(4−フェニルベンゾイルオ
キシ)−シス−ビシクロ[3.3.0]オクタン(4)
の合成:不飽和ケトン(3)(7.80g)を酢酸エチ
ル(170ml)中、5%Pd/炭素および水素を用い
て還元した。常法処理により得られた生成物(4)を次
の反応に用いた。
【0021】(3)  1S−2−オキサ−3−オキソ
−6R−(3,3−エチレンジオキシ−デシル)−7R
−(4−フェニルベンゾイルオキシ)−シス−ビシクロ
[3.3.0]オクタン(5)の合成:飽和ケトン(4
)を乾燥ベンゼン(150ml)中、エチレングリコー
ルおよびp−トルエンスルホン酸(触媒量)を用いてケ
タール(5)とした。 (4)  1S−2−オキサ−3−オキソ−6R−(3
,3−エチレンジオキシ−デシル)−7R−ヒドロキシ
−シス−ビシクロ[3.3.0]オクタン(6)の合成
:ケタール(5)を無水メタノール(150ml)に溶
解し、炭酸カリウム(2.73g)を加え、室温で終夜
撹拌した。酢酸を加え中和した後、減圧濃縮した。得ら
れた粗生成物を酢酸エチルで抽出し、希重曹水、食塩水
で洗浄後、乾燥した。常法処理により得られた粗生成物
をクロマトグラフィーし、アルコール(6)を得た。収
量: 3.31g。 (5)  ラクトール(7)の合成:アルコール(6)
(0.80g)を−78℃で乾燥トルエン(8ml)中
、DIBAL−Hで還元し、ラクトール(7)を得た。 (6)  13,14−ジヒドロ−15,15−エチレ
ンジオキシ−20−エチル−PGF2α(8)の合成:
(4−カルボキシブチル)トリフェニルホスホニウムブ
ロミド(3.65g)から調整したイリドにラクトール
(7)のDMSO溶液を加え、終夜撹拌し、カルボン酸
(8)を得た。 (7)  13,14−ジヒドロ−15,15−エチレ
ンジオキシ−20−エチル−PGF2αイソプロピルエ
ステル(9)の合成:カルボン酸(8)をアセトニトリ
ル中、DBUおよびヨウ化イソプロピルを用いて、13
,14−ジヒドロ−15,15−エチレンジオキシ−2
0−エチル−PGF2αイソプロピルエステル(9)を
得た。収量: 0.71g。
【0022】(8)  13,14−ジヒドロ−15−
ケト−20−エチル−PGF2αイソプロピルエステル
(10)の合成:13,14−ジヒドロ−15,15−
エチレンジオキシ−20−エチル−PGF2αイソプロ
ピルエステル(9)(0.71g)を酢酸/THF/水
(3/1/1)に40℃に3時間保った。減圧濃縮して
得られた粗生成物をクロマトグラフィーし、13,14
−ジヒドロ−15−ケト−20−エチル−PGF2αイ
ソプロピルエステル(10)を得た。収量: 0.55
4g。 (9)  13,14−ジヒドロ−15−ケト−20−
エチル−PGA2イソプロピルエステル(12)の合成
:13,14−ジヒドロ−15−ケト−20−エチル−
PGF2αイソプロピルエステル(10)(0.125
g)および塩化p−トルエンスルホニル(0.112g
)のピリジン溶液(5ml)を0℃に2日間保った。常
法処理によりトシレート(11)を得た。トシレート(
11)をアセトン(8ml)中、−25℃でジョーンズ
酸化した。常法処理後に得られた粗生成物をクロマトグ
ラフィーし、13,14−ジヒドロ−15−ケト−20
−エチル−PGA2 イソプロピルエステル(2)を得
た。収量:0.060g。 (10)  13,14−ジヒドロ−15,15−エチ
レンジオキシ−20−エチル−11−t−ブチルジメチ
ルシロキシ−PGF2αイソプロピルエステル(13)
の合成:13,14−ジヒドロ−15,15−エチレン
ジオキシ−20−エチル−PGF2αイソプロピルエス
テル(9)(3.051g)をN,N−ジメチルホルム
アミド(25ml)に溶解し、塩化t−ブチルジメチル
シリル(1.088g)、イミダゾール(0.49g)
を加え、室温で終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮し、得
られた粗生成物をクロマトグラフィーし、13,14−
ジヒドロ−15,15−エチレンジオキシ−20−エチ
ル−11−t−ブチルジメチルシロキシ−PGF2αイ
ソプロピルエステル(13)を得た。収量: 2.64
1g。
【0023】(11)  13,14−ジヒドロ−15
,15−エチレンジオキシ−20−エチル−11−t−
ブチルジメチルシロキシ−PGE2 イソプロピルエス
テル(14)の合成:13,14−ジヒドロ−15,1
5−エチレンジオキシ−20−エチル−11−t−ブチ
ルジメチルシロキシ−PGF2α イソプロピルエステ
ル(13)(0.171g)を常法に従い、塩化メチレ
ン中、室温でコリンズ酸化(20当量)した。50分後
、反応液に硫酸水素ナトリウム(1.15g)を加え濾
過した。濾液を濃縮し、得られた粗生成物をクロマトグ
ラフィー(ヘキサン/酢酸エチル10:1)した。13
,14−ジヒドロ−15,15−エチレンジオキシ−2
0−エチル−11−t−ブチルジメチルシロキシ−PG
E2 イソプロピルエステル(14)が得られた。収量
: 0.153g(89%)。 (12)  13,14−ジヒドロ−15−ケト−20
−エチル−PGE2 イソプロピルエステル(15)の
合成:13,14−ジヒドロ−15,15−エチレンジ
オキシ−20−エチル−11−t−ブチルジメチルシロ
キシ−PGE2 イソプロピルエステル(14)(0.
089g)をアセトニトリルに溶解し、0℃でフッ化水
素酸の46%水溶液(1ml)を加え、室温で40分撹
拌した。反応液を常法に従い処理して、得られた粗生成
物をクロマトグラフィーし、13,14−ジヒドロ−1
5−ケト−20−エチル−PGE2 イソプロピルエス
テルを得た。収量: 0.063g(97%)。1HN
MR: δ0.86(3H,t,J=5Hz)、2.2
0(6H,d,J=6.5Hz)、1.05〜2.96
(29H,m)、4.01(1H,m)、4.95(1
H,hept,J=6.5Hz)、5.34(2H,m
)。Mass(EI): m/z 422(M+)、4
04(M+−H2O)、345(M+−H2O−i−C
3H7O)。
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【0024】試験例1 日本白色種雄性うさぎ(体重2.5−3.5kg、1群
6匹)を固定し、0.4%塩酸オキシブプロカインで点
眼麻酔した。うさぎを固定してから0.5−1時間後の
眼圧を0時間の値とし、下記の処方例を各々50μl点
眼して経時的に眼圧を測定した。なお、眼圧測定には、
空圧圧平電子眼圧計(アルコン社製)を用いた。各処方
例における5時間後の眼圧下降値(平均)を以下に示す
【0025】   処方例1 塩酸ピロカルピン                 
                 2.0g滅菌精製
水                        
                適量  全量を10
0mlとする。   処方例2 (Z)−7−[(1R,2R,3R,5S)−3,5−
ジヒドロキシ−2−{3−オキソデシル}シクロペンチ
ル]−ヘプト−5−エン酸イソプロピル(13,14−
ジヒドロ−15−ケト−20−エチルPGF2αイソプ
ロピルエステル、以下、化合物Aと略記)      
                         
           0.01g滅菌精製水    
                         
           適量  全量を100mlとす
る。   処方例3 塩酸ピロカルピン                 
                 2.0g化合物A
                         
                 0.01g滅菌精
製水                       
                 適量  全量を1
00mlとする。
【0026】   上記の結果から、この発明の成分(イ)と(ロ)の
併用により相乗作用が得られることがわかった。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (イ)13,14−ジヒドロ−15−
    ケト−プロスタグランジン類、またはそれらの塩類、ま
    たはそれらのエステル、および (ロ)コリン作動薬 を含有してなる、医薬組成物。
  2. 【請求項2】  成分(イ)が、13,14−ジヒドロ
    −15−ケト−プロスタグランジンA、B、C、D、E
    もしくはF類、またはそれらの塩類、またはそれらのエ
    ステルである、請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】  成分(イ)が、13,14−ジヒドロ
    −15−ケト−20−低級アルキルプロスタグランジン
    類、またはそれらの塩類、またはそれらの低級アルキル
    エステルである、請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】  成分(イ)が、13,14−ジヒドロ
    −15−ケト−20−エチルプロスタグランジン類、ま
    たはその塩類、またはその低級アルキルエステルである
    、請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】  成分(イ)が、13,14−ジヒドロ
    −15−ケト−20−低級アルキルプロスタグランジン
    F2α類、またはその塩類、またはその低級アルキルエ
    ステルである、請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】  成分(イ)が、13,14−ジヒドロ
    −15−ケト−20−エチルプロスタグランジンF2α
    類、またはその塩類、またはその低級アルキルエステル
    である、請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】  成分(ロ)が、ピロカルピン、アセチ
    ルコリン、メタコリンおよびカルバコールから選ばれた
    ものである、請求項1記載の組成物。
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