JPH04258291A - 固定化酵素およびその製造方法 - Google Patents
固定化酵素およびその製造方法Info
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- JPH04258291A JPH04258291A JP1988891A JP1988891A JPH04258291A JP H04258291 A JPH04258291 A JP H04258291A JP 1988891 A JP1988891 A JP 1988891A JP 1988891 A JP1988891 A JP 1988891A JP H04258291 A JPH04258291 A JP H04258291A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油脂及び脂肪酸誘導体
のエステルの合成及び交換反応に適した固定化酵素およ
びその製造方法に関する。
のエステルの合成及び交換反応に適した固定化酵素およ
びその製造方法に関する。
【0002】エステルの合成反応は、アルコールと脂肪
酸からアルコール脂肪酸エステルの合成、モノグリセリ
ド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、糖エステルといっ
た多価アルコール脂肪酸エステルの合成、ゲラニルブチ
レイトといった香料の製造方法として重要な技術である
。
酸からアルコール脂肪酸エステルの合成、モノグリセリ
ド、ポリグリセリン脂肪酸エステル、糖エステルといっ
た多価アルコール脂肪酸エステルの合成、ゲラニルブチ
レイトといった香料の製造方法として重要な技術である
。
【0003】他方、油脂類のエステル交換反応は、マー
ガリン・ショートニング等の食用加工油脂の改質等に水
素添加と並ぶ重要な技術である。
ガリン・ショートニング等の食用加工油脂の改質等に水
素添加と並ぶ重要な技術である。
【0004】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
各方面で酵素としてリパーゼを利用した油脂及びエステ
ル類の合成・交換反応の研究或いは工業化が活発化して
きている。これはリパーゼが穏和な条件下で反応するこ
と、位置選択性、アルキル選択性を持つことを利用した
ものである。しかし、これらの反応はリパーゼ本来の加
水分解反応と異なり、水分の限定された系でのみ進みう
る反応である。一方、リパーゼのエステル合成、交換活
性を増大せしめるためには、酵素として水分を必要とす
る。例えば、特開昭55−71797 号公報に開示さ
れた低水分系の反応では十分な反応速度が得られず、ま
た反応速度を増大させるために必要以上の水分を与える
と、エステルの分解反応が優先的に進行するという問題
点がある。また特開昭60−19495 号公報及び特
開昭60−203190号公報に開示された如く、反応
を多水分系の分解工程と水分を除去する合成工程の二段
階に分けて行う方法の提案もあるが、後者の合成反応速
度は通常のエステル交換速度に比して十分であるとは言
えず、工程操作の複雑化も避けられない。
各方面で酵素としてリパーゼを利用した油脂及びエステ
ル類の合成・交換反応の研究或いは工業化が活発化して
きている。これはリパーゼが穏和な条件下で反応するこ
と、位置選択性、アルキル選択性を持つことを利用した
ものである。しかし、これらの反応はリパーゼ本来の加
水分解反応と異なり、水分の限定された系でのみ進みう
る反応である。一方、リパーゼのエステル合成、交換活
性を増大せしめるためには、酵素として水分を必要とす
る。例えば、特開昭55−71797 号公報に開示さ
れた低水分系の反応では十分な反応速度が得られず、ま
た反応速度を増大させるために必要以上の水分を与える
と、エステルの分解反応が優先的に進行するという問題
点がある。また特開昭60−19495 号公報及び特
開昭60−203190号公報に開示された如く、反応
を多水分系の分解工程と水分を除去する合成工程の二段
階に分けて行う方法の提案もあるが、後者の合成反応速
度は通常のエステル交換速度に比して十分であるとは言
えず、工程操作の複雑化も避けられない。
【0005】以上の問題点を解決し、かつリパーゼを効
率的に使用する目的で、リパーゼを固定化する試みが行
われてきた。リパーゼの固定化により期待される利点は
次の通りである。即ち、(i)従来リパーゼを水溶液の
状態で使用すると油中に均一に混合・分散することが困
難であったが、リパーゼを不溶性担体表面に固定化する
ことにより油中に容易に分散可能となり、かつ担体に適
当量の水分を保持できるため、低水分下でのエステル合
成・交換反応が行いやすくなる。(ii)触媒としてコ
ストの高いリパーゼの回収再使用がしやすく、エステル
合成反応又は交換反応の工業的実施においても反応装置
の連続化が容易となる等である。
率的に使用する目的で、リパーゼを固定化する試みが行
われてきた。リパーゼの固定化により期待される利点は
次の通りである。即ち、(i)従来リパーゼを水溶液の
状態で使用すると油中に均一に混合・分散することが困
難であったが、リパーゼを不溶性担体表面に固定化する
ことにより油中に容易に分散可能となり、かつ担体に適
当量の水分を保持できるため、低水分下でのエステル合
成・交換反応が行いやすくなる。(ii)触媒としてコ
ストの高いリパーゼの回収再使用がしやすく、エステル
合成反応又は交換反応の工業的実施においても反応装置
の連続化が容易となる等である。
【0006】しかし、以上のような利点を有する固定化
酵素においても、リパーゼの合成活性増大のために必要
な水分量を保持することと、逆反応である加水分解の抑
制とを両立するには至っていない。例えば、Journ
al ofAmerican Oil Chemist
’sSociety, 第60巻, 291 〜29
4(1983) にも、微量な水分を与えた場合加水分
解反応が進行することが指摘されている。また、水に変
えてグリセリンのような多価アルコールを添加した場合
では加水分解反応はある程度抑制されるが、エステル合
成・交換反応は極端に遅くなる。また、酵素水分の保持
を狙って多孔質担体と高吸水性樹脂をキトサンで包括結
合後、粉砕した担体を用いる方法(特開昭59−213
390号公報)においても、固定化酵素のエステル合成
・交換反応と分解反応を両立させるため、二段階反応法
(特開昭60−203196号公報)を採用している。 しかし、このような方法は操作が煩雑な上に、副生成物
のジグリセリドの抑制が困難であるという欠点がある。
酵素においても、リパーゼの合成活性増大のために必要
な水分量を保持することと、逆反応である加水分解の抑
制とを両立するには至っていない。例えば、Journ
al ofAmerican Oil Chemist
’sSociety, 第60巻, 291 〜29
4(1983) にも、微量な水分を与えた場合加水分
解反応が進行することが指摘されている。また、水に変
えてグリセリンのような多価アルコールを添加した場合
では加水分解反応はある程度抑制されるが、エステル合
成・交換反応は極端に遅くなる。また、酵素水分の保持
を狙って多孔質担体と高吸水性樹脂をキトサンで包括結
合後、粉砕した担体を用いる方法(特開昭59−213
390号公報)においても、固定化酵素のエステル合成
・交換反応と分解反応を両立させるため、二段階反応法
(特開昭60−203196号公報)を採用している。 しかし、このような方法は操作が煩雑な上に、副生成物
のジグリセリドの抑制が困難であるという欠点がある。
【0007】以上のように、エステル合成及び交換反応
においては、よりエステル合成及び交換活性の高い耐久
性に優れた固定化酵素の開発が望まれている。
においては、よりエステル合成及び交換活性の高い耐久
性に優れた固定化酵素の開発が望まれている。
【0008】従来、固定化用吸着体としては、主なもの
として、セライト、アルミナ、ケイソウ土等の不活性担
体が用いられてきた。これらの担体に固定化された固定
化酵素によりエステル交換を行う場合、バッチ反応では
無溶剤で反応を行うことができるが、カラム充填型リア
クターの場合、高い圧力降下が発生するために溶剤の使
用が必要であった。過剰の圧力降下がなく、カラム操作
に対し最適な最終製品を得る為にも比較的大きな平均粒
径を有する吸着担体でしかも耐圧強度のある耐久性に優
れた酵素固定化用の担体が望まれていた。
として、セライト、アルミナ、ケイソウ土等の不活性担
体が用いられてきた。これらの担体に固定化された固定
化酵素によりエステル交換を行う場合、バッチ反応では
無溶剤で反応を行うことができるが、カラム充填型リア
クターの場合、高い圧力降下が発生するために溶剤の使
用が必要であった。過剰の圧力降下がなく、カラム操作
に対し最適な最終製品を得る為にも比較的大きな平均粒
径を有する吸着担体でしかも耐圧強度のある耐久性に優
れた酵素固定化用の担体が望まれていた。
【0009】本発明者らは先にリパーゼのエステル合成
及びエステル交換活性を増大させる因子について研究を
重ねた結果、特開昭60−25188号公報に開示され
たリパーゼに油脂を加え加水分解反応をさせながら固定
化を行い高活性な固定化酵素を得る方法において、脂肪
酸、脂肪酸誘導体、アルコール、もしくはリン脂質の共
存下で固定化を行うとエステル合成及びエステル交換活
性の増大が見られることを見出し特許出願した(特開平
1−153090号公報)。しかし、このようにして固
定化した酵素も、耐熱性や耐久性について未だ十分では
ない。
及びエステル交換活性を増大させる因子について研究を
重ねた結果、特開昭60−25188号公報に開示され
たリパーゼに油脂を加え加水分解反応をさせながら固定
化を行い高活性な固定化酵素を得る方法において、脂肪
酸、脂肪酸誘導体、アルコール、もしくはリン脂質の共
存下で固定化を行うとエステル合成及びエステル交換活
性の増大が見られることを見出し特許出願した(特開平
1−153090号公報)。しかし、このようにして固
定化した酵素も、耐熱性や耐久性について未だ十分では
ない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決し、酵素と担体との結合を強め、かつ共存脂肪酸の
脱離を防ぎ、より耐久性の高い固定化酵素を得るべく種
々検討した結果、固定化担体として、細孔を有するアク
リル系樹脂からなる合成吸着体を用いることにより、良
好な固定化酵素が得られることを見出し、本発明を完成
した。
解決し、酵素と担体との結合を強め、かつ共存脂肪酸の
脱離を防ぎ、より耐久性の高い固定化酵素を得るべく種
々検討した結果、固定化担体として、細孔を有するアク
リル系樹脂からなる合成吸着体を用いることにより、良
好な固定化酵素が得られることを見出し、本発明を完成
した。
【0011】即ち本発明は、固定化担体として細孔を有
するアクリル系樹脂から成る合成吸着体を使用し、脂質
分解酵素の水溶液を上記固定化担体と接触させてなるこ
とを特徴とする固定化酵素及びこの固定化酵素の製造方
法を提供するものである。
するアクリル系樹脂から成る合成吸着体を使用し、脂質
分解酵素の水溶液を上記固定化担体と接触させてなるこ
とを特徴とする固定化酵素及びこの固定化酵素の製造方
法を提供するものである。
【0012】本発明に用いられるアクリル系樹脂として
は、(メタ)アクリル酸系、(メタ)アクリロニトリル
系、(メタ)アクリル酸エステル系、(メタ)アクリル
アミド系などの樹脂が挙げられる。これらの中で好まし
いアクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル酸エステ
ル系樹脂であり、とりわけメタクリル酸エステル系樹脂
が好適である。メタクリル酸エステル系樹脂としては、
メタクリル酸アルキルエステル系が好適であり、例えば
メタクリル酸メチルエステル系、メタクリル酸エチルエ
ステル系、メタクリル酸プロピルエステル系、メタクリ
ル酸イソプロピルエステル系、メタクリル酸ブチルエス
テル系などの樹脂が例示される。
は、(メタ)アクリル酸系、(メタ)アクリロニトリル
系、(メタ)アクリル酸エステル系、(メタ)アクリル
アミド系などの樹脂が挙げられる。これらの中で好まし
いアクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル酸エステ
ル系樹脂であり、とりわけメタクリル酸エステル系樹脂
が好適である。メタクリル酸エステル系樹脂としては、
メタクリル酸アルキルエステル系が好適であり、例えば
メタクリル酸メチルエステル系、メタクリル酸エチルエ
ステル系、メタクリル酸プロピルエステル系、メタクリ
ル酸イソプロピルエステル系、メタクリル酸ブチルエス
テル系などの樹脂が例示される。
【0013】本発明に用いられる固定化担体の形状とし
ては、粉末状、顆粒状等種々あるが、そのいずれでも使
用できる。酵素の固定化について、担体の親水性部位を
多くし、表面積を広くすれば、担体当たりの酵素の結合
量が増大し、活性の高い固定化酵素が得られる場合が多
いことが一般的に言われていることからして(「固定化
生体触媒」, 千畑二郎編, P41)、本発明も比表
面積の大きい多孔性のものが好適である。従って、担体
の平均粒径が0.35〜0.4 mmで、150 〜2
00 Åの細孔径を有するものが好ましい。このような
固定化担体としては、例えばメタクリル酸エステル系樹
脂として三菱化成株式会社製のダイヤイオンHP2MG
(登録商標)などが用いられる。上記担体の平均粒径或
いは細孔径は、従来公知の測定方法により測定できるも
のである。
ては、粉末状、顆粒状等種々あるが、そのいずれでも使
用できる。酵素の固定化について、担体の親水性部位を
多くし、表面積を広くすれば、担体当たりの酵素の結合
量が増大し、活性の高い固定化酵素が得られる場合が多
いことが一般的に言われていることからして(「固定化
生体触媒」, 千畑二郎編, P41)、本発明も比表
面積の大きい多孔性のものが好適である。従って、担体
の平均粒径が0.35〜0.4 mmで、150 〜2
00 Åの細孔径を有するものが好ましい。このような
固定化担体としては、例えばメタクリル酸エステル系樹
脂として三菱化成株式会社製のダイヤイオンHP2MG
(登録商標)などが用いられる。上記担体の平均粒径或
いは細孔径は、従来公知の測定方法により測定できるも
のである。
【0014】本発明に用いる脂質分解酵素としては、リ
パーゼ、ホスホリパーゼ、コレステロールエステラーゼ
、スフィンゴミエリナーゼ及び各種のエステラーゼが挙
げられる。これらのうちリパーゼとしては、グリセリド
の 1,3位にのみ反応し、位置選択性に優れたリゾプ
ス(Rhizopus)属、アスペルギルス(Aspe
rgillus) 属、ムコール(Mucour)属、
脂肪酸特異性を有するジオトリケム(Geotrich
um)属、特異性を示さないキャンディダ(Candi
da) 属、シュードモナス(Pseudomonas
) 属、ペニシリウム(Penicillium) 属
、クロモバクテリウム(Chromobacteriu
m) 属等の微生物起源のリパーゼ及び膵臓リパーゼ等
の動物リパーゼが挙げられる。これらのうち、特に合成
活性の増加し易いリパーゼとしては、中鎖以上のアルキ
ル基に活性の強いリゾプス属、ムコール属、クロモバク
テリウム属起源のリパーゼが一層好ましい。コレステロ
ールエステラーゼの例としては、キャンディダ(Can
dida) 属等の微生物起源のものが挙げられる。ま
た、ホスホリパーゼの例としては、キャベツ、ピーナッ
ツ、ニンジン、大豆、菜種等の植物やコケ植物由来のホ
スホリパーゼD、ストレプトマイセス属等の微生物起源
のホスホリパーゼD、ホスホリパーゼC、さらには酵母
由来のホスホリパーゼA、毒蛇由来のホスホリパーゼA
2 などが挙げられる。
パーゼ、ホスホリパーゼ、コレステロールエステラーゼ
、スフィンゴミエリナーゼ及び各種のエステラーゼが挙
げられる。これらのうちリパーゼとしては、グリセリド
の 1,3位にのみ反応し、位置選択性に優れたリゾプ
ス(Rhizopus)属、アスペルギルス(Aspe
rgillus) 属、ムコール(Mucour)属、
脂肪酸特異性を有するジオトリケム(Geotrich
um)属、特異性を示さないキャンディダ(Candi
da) 属、シュードモナス(Pseudomonas
) 属、ペニシリウム(Penicillium) 属
、クロモバクテリウム(Chromobacteriu
m) 属等の微生物起源のリパーゼ及び膵臓リパーゼ等
の動物リパーゼが挙げられる。これらのうち、特に合成
活性の増加し易いリパーゼとしては、中鎖以上のアルキ
ル基に活性の強いリゾプス属、ムコール属、クロモバク
テリウム属起源のリパーゼが一層好ましい。コレステロ
ールエステラーゼの例としては、キャンディダ(Can
dida) 属等の微生物起源のものが挙げられる。ま
た、ホスホリパーゼの例としては、キャベツ、ピーナッ
ツ、ニンジン、大豆、菜種等の植物やコケ植物由来のホ
スホリパーゼD、ストレプトマイセス属等の微生物起源
のホスホリパーゼD、ホスホリパーゼC、さらには酵母
由来のホスホリパーゼA、毒蛇由来のホスホリパーゼA
2 などが挙げられる。
【0015】本発明において、酵素の固定化は、前述し
た多孔性の合成吸着体を使用し、好ましくは更に酵素に
対して親和性を示す脂肪酸、脂肪酸誘導体、リン脂質等
で修飾したものを、酵素の安定pHで平衡化し、酵素水
溶液と接触させ、酵素を吸着させて行われる。酵素水溶
液は炭素数1〜6の1価アルコール或いは多価アルコー
ルの溶剤や、塩化ナトリウム、硫酸アンモニウムなど、
一般的に酵素処理剤として用いられる塩の混合溶液であ
ってもよい。
た多孔性の合成吸着体を使用し、好ましくは更に酵素に
対して親和性を示す脂肪酸、脂肪酸誘導体、リン脂質等
で修飾したものを、酵素の安定pHで平衡化し、酵素水
溶液と接触させ、酵素を吸着させて行われる。酵素水溶
液は炭素数1〜6の1価アルコール或いは多価アルコー
ルの溶剤や、塩化ナトリウム、硫酸アンモニウムなど、
一般的に酵素処理剤として用いられる塩の混合溶液であ
ってもよい。
【0016】本発明において固定化を行う温度としては
、脂質分解酵素の失活の起きない温度であればよく、0
〜60℃、好ましくは25〜40℃がよい。また脂質分
解酵素水溶液のpHは脂質分解酵素の変性が起きないよ
うな範囲であればよく、pH3〜9が好ましい。特に至
適pHが酸性とされているリパーゼを用いる場合に最大
の活性を得るには、pH4〜6とすることがよい。また
酵素水溶液に用いる緩衝液の種類は特に限定しないが、
一般的な酢酸緩衝液、リン酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液
等を用いることができる。
、脂質分解酵素の失活の起きない温度であればよく、0
〜60℃、好ましくは25〜40℃がよい。また脂質分
解酵素水溶液のpHは脂質分解酵素の変性が起きないよ
うな範囲であればよく、pH3〜9が好ましい。特に至
適pHが酸性とされているリパーゼを用いる場合に最大
の活性を得るには、pH4〜6とすることがよい。また
酵素水溶液に用いる緩衝液の種類は特に限定しないが、
一般的な酢酸緩衝液、リン酸緩衝液、トリス塩酸緩衝液
等を用いることができる。
【0017】本発明による酵素の固定化に際して、水溶
液中の酵素濃度は特に規定しないが、固定化効率の点か
ら前記脂質分解酵素の溶解度以下で、かつ十分な濃度で
あることが望ましい。また必要に応じて不溶部を遠心分
離により除去し、上澄を使用しても良い。また酵素と固
定化担体の使用割合(重量比)は固定化担体1部に対し
て酵素0.01〜1部が好ましいが、特にこれに限定さ
れるものではない。
液中の酵素濃度は特に規定しないが、固定化効率の点か
ら前記脂質分解酵素の溶解度以下で、かつ十分な濃度で
あることが望ましい。また必要に応じて不溶部を遠心分
離により除去し、上澄を使用しても良い。また酵素と固
定化担体の使用割合(重量比)は固定化担体1部に対し
て酵素0.01〜1部が好ましいが、特にこれに限定さ
れるものではない。
【0018】また、固定化前もしくは固定化と同時に前
記合成吸着体を脂肪酸、脂肪酸誘導体、リン脂質、アル
コール類、エーテル類、カルボニル化合物類、並びにハ
ロゲン化アルキル類から選ばれる1種もしくは2種以上
の油溶性化合物で吸着処理することにより、高活性、高
耐久性の固定化酵素が得られる。その際、不純物の混入
を防止するため、前処理、即ち揮発性溶剤にこれらの油
溶性化合物を溶解し、この溶液を合成吸着体と接触させ
、濾別後乾燥するのが好ましい。前記油溶性化合物と固
定化担体の比率は、固定化担体1重量部に対し油溶性化
合物 0.001〜1重量部が適当であるが、これに限
定されるものではない。過剰量の前記油溶性化合物は固
定化担体に吸着されず溶液中に遊離して酵素を吸着する
ため、固定化担体上への固定化収率の低下を引き起こす
ことになるため有効ではない。適当な吸着温度としては
0〜60℃、好ましくは5〜30℃が適当である。吸着
時間としては5分〜2時間が適当である。以上の温度・
時間は何れもこれらに限定されるものではない。
記合成吸着体を脂肪酸、脂肪酸誘導体、リン脂質、アル
コール類、エーテル類、カルボニル化合物類、並びにハ
ロゲン化アルキル類から選ばれる1種もしくは2種以上
の油溶性化合物で吸着処理することにより、高活性、高
耐久性の固定化酵素が得られる。その際、不純物の混入
を防止するため、前処理、即ち揮発性溶剤にこれらの油
溶性化合物を溶解し、この溶液を合成吸着体と接触させ
、濾別後乾燥するのが好ましい。前記油溶性化合物と固
定化担体の比率は、固定化担体1重量部に対し油溶性化
合物 0.001〜1重量部が適当であるが、これに限
定されるものではない。過剰量の前記油溶性化合物は固
定化担体に吸着されず溶液中に遊離して酵素を吸着する
ため、固定化担体上への固定化収率の低下を引き起こす
ことになるため有効ではない。適当な吸着温度としては
0〜60℃、好ましくは5〜30℃が適当である。吸着
時間としては5分〜2時間が適当である。以上の温度・
時間は何れもこれらに限定されるものではない。
【0019】本発明で合成吸着体処理に用いられる脂肪
酸としては、炭素数4〜24の直鎖状の飽和脂肪酸、不
飽和脂肪酸或いは分岐脂肪酸等が挙げられる。好ましい
脂肪酸としては、例えばオレイン酸、リシノール酸、リ
ノール酸などが挙げられる。
酸としては、炭素数4〜24の直鎖状の飽和脂肪酸、不
飽和脂肪酸或いは分岐脂肪酸等が挙げられる。好ましい
脂肪酸としては、例えばオレイン酸、リシノール酸、リ
ノール酸などが挙げられる。
【0020】本発明で合成吸着体処理に用いられる適当
な脂肪酸誘導体としては、脂肪酸残基が炭素数8〜24
の直鎖状の飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸或いは分岐脂肪酸
であるモノグリセリド、ジグリセリド、及びその誘導体
、トリグリセリド、或いはプロピレングリコール、ポリ
グリセリン等の多価アルコール脂肪酸エステル、蔗糖脂
肪酸エステル等の糖エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル等の糖アルコールエステル等が挙げられる。
な脂肪酸誘導体としては、脂肪酸残基が炭素数8〜24
の直鎖状の飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸或いは分岐脂肪酸
であるモノグリセリド、ジグリセリド、及びその誘導体
、トリグリセリド、或いはプロピレングリコール、ポリ
グリセリン等の多価アルコール脂肪酸エステル、蔗糖脂
肪酸エステル等の糖エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル等の糖アルコールエステル等が挙げられる。
【0021】本発明で合成吸着体処理に用いられるアル
コール類としては、炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の
脂肪族1価アルコール、炭素数2〜6の多価アルコール
が挙げられる。このほかに、フェノール化合物、ステロ
ール類、炭素数10〜20のテルペンアルコール類、脂
溶性ビタミン類も有効である。
コール類としては、炭素数8〜24の直鎖又は分岐鎖の
脂肪族1価アルコール、炭素数2〜6の多価アルコール
が挙げられる。このほかに、フェノール化合物、ステロ
ール類、炭素数10〜20のテルペンアルコール類、脂
溶性ビタミン類も有効である。
【0022】本発明で合成吸着体処理に用いられるエー
テル類の例としては、炭素数10〜18のエーテル類、
炭素数12〜18のグリセリルエーテル類、又は炭素数
10〜18のグリシジルエーテル等のグリセリド類似化
合物、ポリオキシ化合物、前記アルコールのシリコン化
合物が挙げられる。
テル類の例としては、炭素数10〜18のエーテル類、
炭素数12〜18のグリセリルエーテル類、又は炭素数
10〜18のグリシジルエーテル等のグリセリド類似化
合物、ポリオキシ化合物、前記アルコールのシリコン化
合物が挙げられる。
【0023】本発明で合成吸着体処理に用いられるカル
ボニル化合物の例としては、炭素数10〜18の脂肪族
アルデヒド類、或いは脂肪族ケトン類等が挙げられる。
ボニル化合物の例としては、炭素数10〜18の脂肪族
アルデヒド類、或いは脂肪族ケトン類等が挙げられる。
【0024】本発明で合成吸着体処理に用いられるハロ
ゲン化アルキルの例としては、炭素数8〜18のアルキ
ルハライド等が挙げられる。
ゲン化アルキルの例としては、炭素数8〜18のアルキ
ルハライド等が挙げられる。
【0025】上記の油溶性化合物はいずれも常温で液状
であることが工程操作上好ましいが、これに限定される
ものではない。また、これらは単独で用いてもよいが、
適当な組み合わせにより一層の効果が発揮されることも
ある。
であることが工程操作上好ましいが、これに限定される
ものではない。また、これらは単独で用いてもよいが、
適当な組み合わせにより一層の効果が発揮されることも
ある。
【0026】本発明で得られる固定化酵素を用いた脂質
類の反応としては、固定化リパーゼを用いるエステル交
換反応が挙げられ、かかるエステル交換反応としては、
例えばエステルと脂肪酸によるアシドリシス反応、エス
テルとアルコールによるアルコリシス反応、エステル同
士によるインターエステル化反応等が挙げられる。
類の反応としては、固定化リパーゼを用いるエステル交
換反応が挙げられ、かかるエステル交換反応としては、
例えばエステルと脂肪酸によるアシドリシス反応、エス
テルとアルコールによるアルコリシス反応、エステル同
士によるインターエステル化反応等が挙げられる。
【0027】また本発明で得られる固定化酵素を用いた
エステル交換反応の基質の例としては、大豆油、オリー
ブ油、パーム油等の植物油脂、牛脂、豚脂、魚油などの
動物油脂が挙げられる。これらの油脂は単独で用いても
よいが、2種以上の油脂を用いるか、油脂と高級脂肪酸
あるいは油脂と高級脂肪酸の低級アルコールエステル間
でエステル交換することが好ましい。特定の油脂と他の
油脂、脂肪酸もしくはその誘導体間でエステル交換する
場合、両者の量比は特定の油脂1重量部に対し他物質は
0.05〜20重量部、好ましくは 0.1〜10重量
部でないと油脂の改質効果は得られにくい。特に好まし
くは、パーム油等の2位にオレイン酸残基を多く有する
油脂とステアリン酸とのエステル交換である。この反応
においてはステアリン酸の融点が高く、油脂の粘度が高
いため、カラム反応で連続エステル交換反応を無溶剤で
行うためには、反応系の温度を60〜90℃に保つ必要
がある。本発明の固定化酵素はこの目的に好適である。
エステル交換反応の基質の例としては、大豆油、オリー
ブ油、パーム油等の植物油脂、牛脂、豚脂、魚油などの
動物油脂が挙げられる。これらの油脂は単独で用いても
よいが、2種以上の油脂を用いるか、油脂と高級脂肪酸
あるいは油脂と高級脂肪酸の低級アルコールエステル間
でエステル交換することが好ましい。特定の油脂と他の
油脂、脂肪酸もしくはその誘導体間でエステル交換する
場合、両者の量比は特定の油脂1重量部に対し他物質は
0.05〜20重量部、好ましくは 0.1〜10重量
部でないと油脂の改質効果は得られにくい。特に好まし
くは、パーム油等の2位にオレイン酸残基を多く有する
油脂とステアリン酸とのエステル交換である。この反応
においてはステアリン酸の融点が高く、油脂の粘度が高
いため、カラム反応で連続エステル交換反応を無溶剤で
行うためには、反応系の温度を60〜90℃に保つ必要
がある。本発明の固定化酵素はこの目的に好適である。
【0028】本発明で得られる固定化ホスホリパーゼを
用いるエステル交換反応の他の例としては、天然リン脂
質と各種脂肪族アルコール、多価アルコール類、テルペ
ンアルコール類、糖類、糖アルコール類、ステロール類
等の他、グアニン、アデニン、チミン、ウラシル等の塩
基とのトランスホスファチジレーション等が挙げられる
。
用いるエステル交換反応の他の例としては、天然リン脂
質と各種脂肪族アルコール、多価アルコール類、テルペ
ンアルコール類、糖類、糖アルコール類、ステロール類
等の他、グアニン、アデニン、チミン、ウラシル等の塩
基とのトランスホスファチジレーション等が挙げられる
。
【0029】更に本発明で得られる固定化酵素を用いた
エステル合成反応の例としては、通常のメタノール、エ
タノール、プロパノール、オレイルアルコール等の1価
アルコール、ないしはプロピレングリコール、グリセリ
ン、ソルビトール及びポリグリセリン等の多価アルコー
ル、又はゲラニオール、シトロネロール、メントール等
のテルペンアルコール、あるいはコレステロール等のス
テロールと、炭素数2〜24の脂肪酸とのエステル化反
応が挙げられる。
エステル合成反応の例としては、通常のメタノール、エ
タノール、プロパノール、オレイルアルコール等の1価
アルコール、ないしはプロピレングリコール、グリセリ
ン、ソルビトール及びポリグリセリン等の多価アルコー
ル、又はゲラニオール、シトロネロール、メントール等
のテルペンアルコール、あるいはコレステロール等のス
テロールと、炭素数2〜24の脂肪酸とのエステル化反
応が挙げられる。
【0030】エステル合成反応は20〜90℃、より好
ましくは30〜80℃で無溶剤、もしくは炭化水素、エ
ーテル等の不活性溶剤中で行う。またアルコールと脂肪
酸の量はこれらの価数、目的物に応じ適宜調整する。例
えばジグリセリドの合成を目的とする場合はグリセリン
1モルに対し脂肪酸約2モル、モノグリセリドの合成を
目的とするときはグリセリン1モルに対し脂肪酸約1モ
ルを反応させる。
ましくは30〜80℃で無溶剤、もしくは炭化水素、エ
ーテル等の不活性溶剤中で行う。またアルコールと脂肪
酸の量はこれらの価数、目的物に応じ適宜調整する。例
えばジグリセリドの合成を目的とする場合はグリセリン
1モルに対し脂肪酸約2モル、モノグリセリドの合成を
目的とするときはグリセリン1モルに対し脂肪酸約1モ
ルを反応させる。
【0031】これらのエステル交換反応、エステル化反
応あるいはトランスホスファチジレーション等の反応に
於いては、固定化酵素中の水分量も含め、反応系中の水
分量を5重量%以下、好ましくは0.1 〜1重量%に
保持するのが好ましい。
応あるいはトランスホスファチジレーション等の反応に
於いては、固定化酵素中の水分量も含め、反応系中の水
分量を5重量%以下、好ましくは0.1 〜1重量%に
保持するのが好ましい。
【0032】尚、本発明で得られる固定化脂質分解酵素
は、脂質分解酵素本来の性質を利用して、油脂或いは各
種脂質の加水分解反応にも好適に利用できる。
は、脂質分解酵素本来の性質を利用して、油脂或いは各
種脂質の加水分解反応にも好適に利用できる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0034】実施例1
市販の合成吸着体(メタクリル酸エステル系樹脂、商品
名:ダイヤイオンHP2MG, 三菱化成株式会社製,
細孔径150 〜200 Å, 平均粒径0.35〜
0.4 mm)10gをpH5の500 mM酢酸緩衝
液100 mlに溶解し、2時間攪拌した。樹脂を濾別
した後、同様の操作をpH5の50mM酢酸緩衝液で行
い、平衡化し、減圧乾燥後、固定化用担体として用いた
。
名:ダイヤイオンHP2MG, 三菱化成株式会社製,
細孔径150 〜200 Å, 平均粒径0.35〜
0.4 mm)10gをpH5の500 mM酢酸緩衝
液100 mlに溶解し、2時間攪拌した。樹脂を濾別
した後、同様の操作をpH5の50mM酢酸緩衝液で行
い、平衡化し、減圧乾燥後、固定化用担体として用いた
。
【0035】また上記の方法で平衡化した樹脂10gを
更に、リシノール酸2gをpH550mM酢酸緩衝液5
0mlに分散させた溶液に加え30分間攪拌し、該樹脂
を溶液から濾別した後、該緩衝液で洗浄し、減圧乾燥後
、固定化用担体として用いた。
更に、リシノール酸2gをpH550mM酢酸緩衝液5
0mlに分散させた溶液に加え30分間攪拌し、該樹脂
を溶液から濾別した後、該緩衝液で洗浄し、減圧乾燥後
、固定化用担体として用いた。
【0036】これら樹脂10gを、市販のリパーゼ(リ
ゾプス・ジャポニカス (Rhizopus ja−p
onicus)起源のリパーゼ製剤、商品名:リリパー
ゼA10 ナガセ生化学工業株式会社製、35,000
Unit/g )10gをpH5の50mMの酢酸緩
衝液100 mlに溶解した中に加え、2時間攪拌した
。次いで該樹脂を溶液から濾別し、該緩衝液で洗浄した
。この時濾液のリパーゼ活性から、リシノール酸未処理
では80%、リシノール酸処理では98%のリパーゼが
固定化されていたことがわかった。
ゾプス・ジャポニカス (Rhizopus ja−p
onicus)起源のリパーゼ製剤、商品名:リリパー
ゼA10 ナガセ生化学工業株式会社製、35,000
Unit/g )10gをpH5の50mMの酢酸緩
衝液100 mlに溶解した中に加え、2時間攪拌した
。次いで該樹脂を溶液から濾別し、該緩衝液で洗浄した
。この時濾液のリパーゼ活性から、リシノール酸未処理
では80%、リシノール酸処理では98%のリパーゼが
固定化されていたことがわかった。
【0037】洗浄後、減圧乾燥を行い、固定化酵素を得
た。この固定化酵素を以下の方法で評価した。
た。この固定化酵素を以下の方法で評価した。
【0038】固定化酵素(水分5%)1 g、パーム油
中融点部(ヨウ素価32.5, ジグリセリド含量4.
6 %)8 g及びステアリン酸(純度93%)12g
を70℃で反応させた後、トリグリセリド中に含まれる
ステアリン酸量をガスクロマトグラフィーにより分析し
、次式により反応率を算出した。
中融点部(ヨウ素価32.5, ジグリセリド含量4.
6 %)8 g及びステアリン酸(純度93%)12g
を70℃で反応させた後、トリグリセリド中に含まれる
ステアリン酸量をガスクロマトグラフィーにより分析し
、次式により反応率を算出した。
【0039】
【数1】
【0040】St:ステアリン酸の濃度6.4:パーム
油中融点部にもとから入っていたステアリン酸の濃度 反応時間3時間目のサンプリングデータにより反応率及
びジグリセリド生成率を求めた。結果を表1に示す。
油中融点部にもとから入っていたステアリン酸の濃度 反応時間3時間目のサンプリングデータにより反応率及
びジグリセリド生成率を求めた。結果を表1に示す。
【0041】比較例1
実施例1において、市販の合成吸着体(ダイヤイオンH
P2MG)の代わりに無機担体であるセライト545(
マリンビル社製)を用いた以外は実施例1と同様の操作
を行って固定化酵素を得た。
P2MG)の代わりに無機担体であるセライト545(
マリンビル社製)を用いた以外は実施例1と同様の操作
を行って固定化酵素を得た。
【0042】得られた固定化酵素を用いて実施例1と同
様なエステル交換反応を行った。反応時間3時間目のサ
ンプリングデータにより反応率及びジグリセリド生成率
を求めた。結果を表1に示す。
様なエステル交換反応を行った。反応時間3時間目のサ
ンプリングデータにより反応率及びジグリセリド生成率
を求めた。結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】実施例2
実施例1で示したリシノール酸処理した樹脂を用い、酵
素として実施例1で用いたリリパーゼA10 の他に市
販のリパーゼ(リゾプス・デレマー(Rhizopus
de−lemer)起源のリパーゼ製剤、商品名:リ
パーゼD、天野製薬株式会社製と、リゾプス・ジャバニ
カス(Rhizopus javanicus)起源の
リパーゼ製剤、商品名:リパーゼF、天野製薬株式会社
製)を用いて、実施例1と同様に固定化を行い(固定化
条件:20万Unit/ 樹脂g)、得られた固定化酵
素について以下の方法で評価した。
素として実施例1で用いたリリパーゼA10 の他に市
販のリパーゼ(リゾプス・デレマー(Rhizopus
de−lemer)起源のリパーゼ製剤、商品名:リ
パーゼD、天野製薬株式会社製と、リゾプス・ジャバニ
カス(Rhizopus javanicus)起源の
リパーゼ製剤、商品名:リパーゼF、天野製薬株式会社
製)を用いて、実施例1と同様に固定化を行い(固定化
条件:20万Unit/ 樹脂g)、得られた固定化酵
素について以下の方法で評価した。
【0045】即ち、一度反応終点までエステル交換反応
を行った後、そのままの状態で70℃、100 時間保
存し、固定化酵素を回収し、ヘキサン洗浄後、乾燥し、
再び同一条件でエステル交換反応を行い、反応3時間目
の活性について評価した(反応条件:70℃, 反応系
に含まれる脂肪酸(ステアリン酸)とパーム油中融点部
の重量比FA/OIL =1.5)。結果を表2に示す
。
を行った後、そのままの状態で70℃、100 時間保
存し、固定化酵素を回収し、ヘキサン洗浄後、乾燥し、
再び同一条件でエステル交換反応を行い、反応3時間目
の活性について評価した(反応条件:70℃, 反応系
に含まれる脂肪酸(ステアリン酸)とパーム油中融点部
の重量比FA/OIL =1.5)。結果を表2に示す
。
【0046】
【表2】
【0047】(上段:反応率、下段:ジグリセリド生成
率) 実施例3 実施例1と同様な方法により、リシノール酸処理樹脂を
調製し、酵素の固定化を行った。得られた固定化酵素に
ついて次のようにジグリセリド合成反応を行った。
率) 実施例3 実施例1と同様な方法により、リシノール酸処理樹脂を
調製し、酵素の固定化を行った。得られた固定化酵素に
ついて次のようにジグリセリド合成反応を行った。
【0048】3口フラスコにナタネ脂肪酸300 g、
上記固定化酵素30g(乾燥重量:酵素含水率3%以下
)を入れ、真空ポンプで減圧(3mmHg)しながら起
泡が生じなくなるまで180 rpm で攪拌し過剰の
水分を除去する。グリセリン48.8gを入れ3mmH
g減圧下で180 rpm で攪拌しながら反応を開始
する。1時間おきにサンプリングを行い酸化(AV)及
び水分を測定し、AV20以下となった時点を終点とす
る。反応3時間目のエステル化率と選択率を下記式によ
り求め、固定化酵素の評価を行った。結果を表3に示す
。
上記固定化酵素30g(乾燥重量:酵素含水率3%以下
)を入れ、真空ポンプで減圧(3mmHg)しながら起
泡が生じなくなるまで180 rpm で攪拌し過剰の
水分を除去する。グリセリン48.8gを入れ3mmH
g減圧下で180 rpm で攪拌しながら反応を開始
する。1時間おきにサンプリングを行い酸化(AV)及
び水分を測定し、AV20以下となった時点を終点とす
る。反応3時間目のエステル化率と選択率を下記式によ
り求め、固定化酵素の評価を行った。結果を表3に示す
。
【0049】
【数2】
【0050】
【表3】
【0051】
【発明の効果】本発明においては、細孔を有するアクリ
ル系樹脂からなる合成吸着体を固定化担体として用いる
ことにより、脂質分解酵素との親和性によって、酵素溶
液から除去されることが望まれていた不純物は吸着体に
は吸着されず脂質分解酵素のみが特異的に吸着する。よ
って、粗製の酵素液から直接固定化することが可能であ
り、しかも高い酵素吸着率を有する。
ル系樹脂からなる合成吸着体を固定化担体として用いる
ことにより、脂質分解酵素との親和性によって、酵素溶
液から除去されることが望まれていた不純物は吸着体に
は吸着されず脂質分解酵素のみが特異的に吸着する。よ
って、粗製の酵素液から直接固定化することが可能であ
り、しかも高い酵素吸着率を有する。
【0052】また酵素吸着後、吸着体上では脂質分解酵
素は非常に安定であり、失活せず、反応中の脱離もなく
、耐久性が顕著に向上する。
素は非常に安定であり、失活せず、反応中の脱離もなく
、耐久性が顕著に向上する。
【0053】本発明の合成吸着体は従来の吸着体に比べ
て比較的大きな平均粒径を有するので、例えば、カラム
充填型リアクターの場合、過剰の圧力降下がなく、円滑
なカラム操作をなさしめる。
て比較的大きな平均粒径を有するので、例えば、カラム
充填型リアクターの場合、過剰の圧力降下がなく、円滑
なカラム操作をなさしめる。
【0054】更に本発明の固定化酵素は、耐熱性にも優
れることから反応が50〜80℃の温度で実施できる。 さらに例えばエステル交換反応の場合、含水率を調節す
ることにより、溶剤を用いず、経済的に容易な方法で連
続エステル交換が可能である。
れることから反応が50〜80℃の温度で実施できる。 さらに例えばエステル交換反応の場合、含水率を調節す
ることにより、溶剤を用いず、経済的に容易な方法で連
続エステル交換が可能である。
【0055】また、特に位置選択性リパーゼを本発明の
方法で固定化して得た固定化リパーゼは著しい活性を有
し、グリセリドの2位にオレイン酸を多く含有する油脂
と、飽和の脂肪酸とのエステル交換反応により、天然の
カカオ脂に類似した構造を有する対称型の油脂の製造を
目的とした場合に、ジグリセリドの副生及び非対称型へ
の転移とそれに伴う三飽和グリセリドの副生の低減が可
能となる。
方法で固定化して得た固定化リパーゼは著しい活性を有
し、グリセリドの2位にオレイン酸を多く含有する油脂
と、飽和の脂肪酸とのエステル交換反応により、天然の
カカオ脂に類似した構造を有する対称型の油脂の製造を
目的とした場合に、ジグリセリドの副生及び非対称型へ
の転移とそれに伴う三飽和グリセリドの副生の低減が可
能となる。
【0056】またエステル類の合成においては、従来の
酵素法では反応の進行に伴って生成する水分により反応
が平衡に到達するため、エステル化が進行しなくなる。 そこで反応系を減圧にする等の脱水操作によってエステ
ル化をさらに進めようとするが、こうした操作により酵
素のエステル合成活性の低下は避けられなかった。こう
した場合に本発明の方法による固定化リパーゼを用いる
と、低水分条件下においても十分なエステル合成活性を
保持しているため、短時間の間に高いエステル化率が達
成され、反応の長時間化による着色及び異臭の生成等の
副反応による品質の低下が見られないという利点を有す
る。
酵素法では反応の進行に伴って生成する水分により反応
が平衡に到達するため、エステル化が進行しなくなる。 そこで反応系を減圧にする等の脱水操作によってエステ
ル化をさらに進めようとするが、こうした操作により酵
素のエステル合成活性の低下は避けられなかった。こう
した場合に本発明の方法による固定化リパーゼを用いる
と、低水分条件下においても十分なエステル合成活性を
保持しているため、短時間の間に高いエステル化率が達
成され、反応の長時間化による着色及び異臭の生成等の
副反応による品質の低下が見られないという利点を有す
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 固定化担体として細孔を有するアクリ
ル系樹脂から成る合成吸着体を使用し、脂質分解酵素の
水溶液を上記固定化担体と接触させてなることを特徴と
する固定化酵素。 - 【請求項2】 アクリル系樹脂が(メタ)アクリル酸
エステル系樹脂である請求項1記載の固定化酵素。 - 【請求項3】 (メタ)アクリル酸エステル系樹脂が
メタクリル酸エステル系樹脂である請求項2記載の固定
化酵素。 - 【請求項4】 脂質分解酵素がリパーゼ、ホスホリパ
ーゼ、コレステロールエテスラーゼ、スフィンゴミエリ
ナーゼより選ばれたものである請求項1〜3のいずれか
一項に記載の固定化酵素。 - 【請求項5】 脂質分解酵素の水溶液を、150 〜
200 Åの細孔径を有し、平均粒径0.35〜0.4
mmを有するメタクリル酸エステル系樹脂からなる合
成吸着体と接触させることを特徴とする固定化酵素の製
造方法。 - 【請求項6】 脂質分解酵素を固定化するにあたり、
脂肪酸、脂肪酸誘導体、リン脂質、アルコール類、エー
テル類、カルボニル化合物類、並びにハロゲン化アルキ
ル類から選ばれた1種もしくは2種以上の化合物の存在
下で固定化することを特徴とする請求項5記載の製造方
法。 - 【請求項7】 150 〜200 Åの細孔径を有し
、平均粒径0.35〜0.4 mmを有するメタクリル
酸エステル系樹脂からなる合成吸着体に、脂肪酸、脂肪
酸誘導体あるいはリン脂質を予め吸着処理して得た不溶
性担体と、脂質分解酵素とを水不溶性媒体中又は水溶性
もしくは水不溶性有機溶剤中で吸着固定化することを特
徴とする請求項5又は6記載の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988891A JPH04258291A (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 固定化酵素およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988891A JPH04258291A (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 固定化酵素およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04258291A true JPH04258291A (ja) | 1992-09-14 |
Family
ID=12011735
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988891A Pending JPH04258291A (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 固定化酵素およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04258291A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103881999A (zh) * | 2012-12-19 | 2014-06-25 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 低残留无机-有机杂化整体基质固定化酶反应器及其制备 |
| CN104046609A (zh) * | 2014-06-24 | 2014-09-17 | 东北农业大学 | 一种高效固定化脂肪酶的制备方法 |
| US8889373B2 (en) | 2010-08-12 | 2014-11-18 | Eastman Chemical Company | Enzyme catalyst immobilized on porous fluoropolymer support |
-
1991
- 1991-02-13 JP JP1988891A patent/JPH04258291A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8889373B2 (en) | 2010-08-12 | 2014-11-18 | Eastman Chemical Company | Enzyme catalyst immobilized on porous fluoropolymer support |
| CN103881999A (zh) * | 2012-12-19 | 2014-06-25 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 低残留无机-有机杂化整体基质固定化酶反应器及其制备 |
| CN104046609A (zh) * | 2014-06-24 | 2014-09-17 | 东北农业大学 | 一种高效固定化脂肪酶的制备方法 |
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