JPH0425930B2 - - Google Patents
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- JPH0425930B2 JPH0425930B2 JP59083867A JP8386784A JPH0425930B2 JP H0425930 B2 JPH0425930 B2 JP H0425930B2 JP 59083867 A JP59083867 A JP 59083867A JP 8386784 A JP8386784 A JP 8386784A JP H0425930 B2 JPH0425930 B2 JP H0425930B2
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Description
【発明の詳細な説明】
発明の背景
[技術分野]
この発明は、有効成分としてクロトリマゾール
等の抗真菌化合物を含有する抗真菌外用製剤に関
し、特に長期保存下で薬効が損なわれることな
く、抗真菌化合物の皮膚への浸透性に優れ、かつ
衣服等との接触により容易に剥離しない抗真菌外
用製剤に関する。 [先行技術及びその問題点] クロトリマゾールは、強力な抗真菌作用を有
し、汗疱状白癬、頑癬、班状小水疱白癬等に優れ
た治療効果を有する。クロトリマゾールは水に不
溶であるため、従来、主にポリエチレングリコー
ルやプロピレングリコール又は非イオン性界面活
性剤等に溶解し、、水及びワセリン等を加え乳化
したクリーム剤や、エタノール、水、クロタミト
ン、カルボキシビニルポリマーより成るゲル製剤
や弾性液体プラスター処方物(例えば特開昭57−
122016)、エタノールを溶剤とするチンキ剤又は
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール
を溶剤とする液剤等の形態で適用されてきた。し
かし、どの製剤においても長期保存を行なうと主
薬が分解し抗真菌活性が低下したり主薬が析出し
てしまう等の欠点があつた。また、不揮発性の液
剤やクリームあるいはゲル剤等は塗布後に衣服と
の摩擦等により製剤がこすりとられ十分な効果を
発揮できない。一方、特開昭57−122016に示され
るような弾性液体プラスター処方物では、皮膚に
糊着する被膜を形成するが、該被膜中に薬物が包
活されて皮膚面に十分に接触できず、投与した薬
物量に対する利用率が低い。また、エタノールを
溶剤とするチンキ剤は塗布後エタノールが揮散し
て主薬の結晶が析出し、皮膚に十分に吸収されな
いという欠点を持つている。 発明の目的 この発明の目的は上記問題点に鑑み、長期にわ
たり保存した場合でも薬効が損なわれることがな
く、薬物の皮膚への浸透性に優れ、かつ衣服等と
の接触により容易に剥離しない抗真菌外用製剤を
提供することにある。 上記目的の沿うこの発明は、溶剤に溶解した形
態にある抗真菌外用製剤であつて、被膜形成樹脂
100重量部、該被膜形成樹脂によつて形成される
被膜に可撓性を与える可塑剤33ないし200重量部、
抗真菌化合物、及び所定量のPH調整剤を含有し、
製剤の全量に対し10倍量の水を製剤に加えて浸盪
したときの液のPHが7以上であり、かつ皮膚に塗
布して乾燥すると皮膚に密着する可撓性被膜を形
成する抗真菌外用製剤を提供する。 被膜形成樹脂としてはエチルセルロール又はポ
リビニルブチラールが好ましい。 また、可塑剤としては、ミリスチン酸イソプロ
ピル、セバシン酸ジエチル、フタル酸ジエチル、
アシピン酸ジイソプロピル又はグリセリンモノオ
レエートが好ましい。 抗真菌化合物としてはクロトリマゾールが好ま
しく、その含有量は3ないし40重量部とするのが
よい。 溶剤はエタノールが好ましく、その含有量は
400ないし1800重量部とするのがよい。 PH調整剤としては、アルキルアミン類、アルカ
ノールアミン類、アルカリ金属の水酸化物または
無機塩基が好ましい。 発明の具体的説明 従来、この種の抗真菌外用製剤は、一般にPH
(水素イオン濃度指数)が酸性となつていた。本
発明者は、鋭意研究の結果、驚くべきことに製剤
に10倍量の水を加えて振盪したときの液のPHが7
以上になるように製剤を調整すると、長期間保存
しても薬物の残存率が高く、安定性に優れるとと
もに皮膚への薬物の浸透性に優れ高い薬効を得る
ことができることを見い出した。これは被膜形成
樹脂を用いたことによる皮膚への密着性及び皮膚
水蒸気盪散能を抑制することによる密封効果とと
もに、製剤に10倍量の水を加えて振盪したときの
液のPHを7以上とすることによる主薬の放出促進
効果と高い浸透性、さらに高い薬物安定性との相
乗的作用によるものであると考えられる。 この発明の抗真菌外用製剤に用いることができ
る被膜形成樹脂の好ましい例としてエチルセルロ
ース、ポリビニルブチラール、酢酸セルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチル
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
スフタレートメチルセルロース、カルボキシビニ
ルポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロ
リドン、酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン
酢酸ビニルアルキルアミノアクリル酸共重合体、
ビニルピロリドンジメチルエチルメタアクリレー
ト共重合体、メタカルボキシベタインメタカルボ
キシエステル共重合体、アクリル樹脂アルカノー
ルアミン液、スチレンマレイン酸重合体、ポリハ
イドロキシエチルメタクリレート等を挙げること
ができる。これらのうち、特に好ましいものはエ
チルセルロース及びポリビニルブチラールであ
る。エチルセルロースとしては、エチルセルロー
スのエタノール/トルエン(体積比1:1)5%
溶液を25℃で回転粘度計により測定した粘度が
6CP(センチポイズ)ないし220CP(0.006ないし
0.22N/m)でエトキシ基による置換度が2.2ない
し2.6のものが好ましい。ポリビニルブチラール
としては、ポリビニルブチラールのエタノール/
トルエン(体積比1:1)20%溶液を20℃で回転
粘度計により測定した粘度が10CPないし370CP
(0.01ないし0.37N/m)であつて、分子中に残存
するアセチル基が6mol%以下で、かつ水酸基が
20ないし40mol%のものが好ましい。 可塑剤としては脂肪族又は芳香族有機酸類のア
ルカノールエステル、グリセリンの脂肪酸エステ
ル類が好ましい。なぜなら、これらは主薬の皮膚
への浸透を助長する機能を有しているからであ
る。好ましい可塑剤の具体例として、セバシン酸
ジエチル、フタル酸ジエチル、アジピン酸ジイソ
プロピル、ミリスチン酸イソプロピル及びグリセ
リンモノオレエートを挙げることができる。なぜ
なら、これらは被膜形成樹脂に多量に配合するこ
とができ、その結果、その浸透促進効果をより良
く発揮させることができるからである。可塑剤の
量は被膜形成樹脂100重量部に対し33ないし200重
量部である。33重量部未満では可撓性が不十分で
あり、200重量部を越えると皮膚に塗布した際に
皮膚より脱落して被膜を形成しない。 抗真菌化合物としてはクロトリマゾール、硝酸
ミコナゾール、硝酸エコナゾール、硝酸イソコナ
ゾール、ピロールニトリン、トルナフテート及び
ピマフシン等が好ましい。これらのうち、抗菌ス
ペクトルの広いクロトリマゾールが特に好まし
い。抗真菌化合物の含量は被膜形成樹脂100重量
部に対し、3ないし40重量部が好ましい。3重量
部未満では、抗菌効果が低下するおそれがあり、
40重量部を超えると抗真菌化合物の種類によつて
は望ましくない副作用を引き越こすおそれがあ
る。 この発明の抗真菌外用製剤に用いる溶剤として
は、エタノール、プロパノール、ブタノール、イ
ソブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン及び酢酸エチル等が好ま
しい。これらのうち、毒性及び塗布乾燥後の臭い
の観点から、エタノールが特に好ましい。溶剤の
含量は、被膜形成樹脂、可塑剤及び抗真菌化合物
を十分に溶解することができる程度であつてかつ
製剤を皮膚に塗布した際に容易に流れ落ちない程
度とすることが必要であり、被膜形成樹脂100重
量部に対し、400ないし1800重量部が好ましい。
400重量部未満では他の成分を溶解することが困
難となり、1800重量部を超えると、製剤の粘性が
低くなりすぎ、皮膚に塗布した際に製剤が皮膚か
ら流れ落ちるおそれがある。なお、本願明細書に
おいて「溶解する」とは被膜形成樹脂、可塑剤及
び抗真菌化合物を製剤中に十分に分散させること
をいう。「溶剤に溶解した形態にある」とは、例
えば粘度が20℃で10〜100000センチポイズである
状態をいう。 この発明の抗真菌外用製剤の重要な特徴とし
て、製剤に10倍量の水を加えて振盪した際の液の
PHが7以上であるということがある。製剤をこの
ように調整することによつて、主薬の経時安定
性、被膜からの主薬の放出性及び主薬の皮膚への
浸透性が高まる。その理由は全て明らかになつて
いるわけではないが、皮膚への浸透性が高まる理
由としては、皮膚の角質層を構成するケラチンタ
ンパク質の水素結合が塩基性の製剤によつて弱め
られ、角質層内に生息する真菌に主薬が容易に到
達できるようになるからであると考えられる。も
つとも、製剤のPHがあまり高くなりすぎると皮膚
刺激性を有するに至るおそれがあるので、実際上
は上記PHを7ないし10に調整することが好まし
い。PHの調整は、例えばメチルアミン、ジエチル
アミン、トリプロピルアミン等のアルキルアミン
類、メタノールアミン、ジイソプロパノールアミ
ン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミ
ン類のような有機塩基や、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物
及びアンモニアのような無機塩基を製剤に加える
ことによつて行なうことができる。 なお、この発明の抗真菌外用製剤においては、
抗真菌化合物の皮膚への浸透性及び長期保存下に
おける安定性をさらに向上させるために、浸透助
剤や安定剤を配合することができる。 浸透助剤としては、非イオン系界面活性剤、多
価アルコール類、クロタミトン、尿素、サリチル
酸等を用いることができる。特に効果の優れた好
ましいものとして、プロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール400、セスキオレイン酸ソル
ビタン、ポリオキシエチレン(5)ノニルフエニルエ
ーテル、尿素、サリチル酸、炭酸プロピレン、
1,3−ブタンジオール、ヘキシルドデカノー
ル、フエニルエチルアルコール、ベンジルアルコ
ール、グリセリン等を挙げることができる。 好ましい安定剤はジアルキルアミン、トリアル
キルアミン、アルカノールアミン類のような有機
アミンである。これらのうち、毒性の観点からル
アミン類であるジイソプイロパノールアミン、ト
リエタノールアミン、エチルアミン、ジプロピル
アミン、トリメチルアミン、プロパノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリプロパノールアミ
ンが特に好ましい。 発明の具体的作用効果 以上述べたようにこの発明の抗真菌外用製剤
は、被膜形成樹脂100重量部、可塑剤33ないし200
重量部、抗真菌化合物及び溶剤を含有し、製剤の
全量に対し10倍量の水を製剤に加えて振盪したと
きの液のPHが7以上であり、かつ皮膚に塗布して
乾燥すると皮膚に密着する可撓性被膜を形成する
ように構成したものであるから、長期間保存して
も薬物が分解したり析出することがなく、その残
存率が高く安定性に優するとともに、主薬の被膜
からの放出及び皮膚への浸透が良好である。 また、上記PHを7ないし10に調整することによ
つて、皮膚刺激性の観点から良好な抗真菌外用製
剤を得ることができる。 上記被膜形成樹脂としてエチルセルロース又は
ポリビニルブチラールを採用すると、皮膚への密
着性が特に良好な被膜を与える抗真菌外用製剤が
得られる。 また、可塑剤としてミリスチン酸イソプロピ
ル、セバシン酸ジエチル、フタル酸ジエチル、ア
ジピン酸ジイソプロピル又はグリセリンモノオレ
エートを採用すると、主薬の皮膚への浸透性が特
に優れた抗真菌外用製剤が得られる。 抗真菌化合物としてクロトリマゾールを採用
し、その含有量を被膜形成樹脂100重量部に対し
3ないし40重量部とすると、抗菌スペクトルの広
い、優れた薬効を有する抗真菌外用製剤が得られ
る。 溶剤としてエタノールを用い、その含量を被膜
形成樹脂100重量部に対し400ないし1800重量部に
すると、毒性がほとんどなく、かつ、被膜の臭い
もほとんどなく、皮膚への密着性に優れた抗真菌
外用製剤が得られる。 次に本発明の実施例及び比較例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。角試験例の説明に先立
ち、各実施例及び比較例の組成並びにその調製方
法について述べる。 比較例 1 クロトリマゾール 1g メチルエチルケトン 35ml プロピレングリコール 18ml エチルアルコール 残部 全 量 100g PH5.6 製法 プロピレングリコール18mlにクロトリマゾール
1gを加え、加温して溶解し、メチルエチルケト
ン35ml、エチルアルコールを加えて全量を100g
とし、混合して調整した。 比較例 2 クロトリマゾール 1g ポリエチレングリコール400 99g 全 量 100g PH5.4 製法 ポリエチレングリコール400 99gにクロトリマ
ゾール1gを加え、加温溶解した後混合して調製
した。 比較例 3 クロトリマゾール 1g クロタミン 2g カルボキシビニルポリマー 1g プロピレングリコール 10g アジピン酸イソプロピル 1.1g エチルアルコール 40g ジイソプロパノールアミン 1.1g 精製水 43.8g 全 量 100g PH5.8 製法 クロトリマゾール1gをクロタミトン2g及び
プロピレングリコール10gに加え、加温溶解した
後、エチルアルコール40g、精製水43.8g、アジ
ピン酸ジイソプロピル1.1g、カルボキシビニル
ポリマー1.0gを加え、加温溶解した後、ジイロ
プロパノールアミン1.1gを加え、混合して調製
した。 比較例 4 クロトリマゾール 1g プロピレングリコール 6g フタル酸ジエチル 19g ステアリン酸 5g モノステアリン酸グリセリン 5g モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン 3.8g モノステアリン酸ソルビタン 1.2g メチルパラベン 0.06g プロピルパラベン 0.03g エデト酸ナトリウム 0.03g 精製水 58.88g 全 量 100g PH5.1 製法 クロトリマゾール1gをプロピレングリコール
6gに加え加温して溶解し、さらにフタル酸ジエ
チル19g、ステアリン酸5g、モノステアリン酸
グリセリン5g、モノステアリン酸ポリオキシエ
チレンソルビタン3.8g、モノステアリン酸ソル
ビタン1.2gを加え加温し溶解混合しておき、別
にメチルパラベン0.06g、プロピルパラベン0.03
g、エデト酸ナトリウム0.03gを精製水58.88g
に溶解して、これらを混合乳化して冷えるまでか
きまぜ調製した。 比較例 5 クロトリマゾール 1g セバシン酸ジエチル 5g ポリビニルピロリドン 5g イソプロピルアルコール 89g 全 量 100g PH5.5 製法 イソプロピルアルコール89gにクロトリマゾー
ル1gを加え溶解し、セバシン酸ジエチル5g、
ポリビニルピロリドン5gを加え、加温溶解混合
して調製した。 比較例 6 クロトリマゾール 1g セバシン酸ジエチル 10g エチルセルロース 10g エチルアルコール 79g 全 量 100g PH5.7 製法 エチルアルコール79gにクロトリマゾール1g
を加え、溶解した後、セバシン酸ジエチル10g、
エチルセルロース10gを加え、加温して溶解し混
合して調製した。 実施例 1 クロトリマゾール 1g セバシン酸ジエチル 10g エチルセルロース 10g ジイソプロパノールアミン 0.05g エチルアルコール 78.95g 全 量 100g PH7.0 製法 トリエチルアルコール79.95gにクロトリマゾ
ール1gを加え、加温溶解した後、セバシン酸ジ
エチル10g、エチルセルロース10g、ジイソプロ
パノールアミン0.05gを加え、加温溶解し混合し
て調製した。 実施例 2 クロトリマゾール 1g ミリスチン酸イソプロピル 15g エチルセルロース 10g ポリエチレングリコール400 3g ジイソプロパノールアミン 0.005g エチルアルコール 71g 全 量 100g PH7.5 製法 エチルアルコール71gにクロトリマゾール1g
を加え加温溶解した後、ミリスチン酸イソプロピ
ル15g、エチルセルロース10g、ポリエチレング
リコール400 3g、ジイソプロパノールアミン
0.005gを加え加温し混合して調製した。 実施例 3 クロトリマゾール 1g アジピン酸ジイソプロピル 10g ポリビニルブチラール 10g トリエタノールアミン 0.05g プロピレングリコール 8g イソプロパノール 70.95g 全 量 100g PH8.1 製法 クロトリマゾール1gをイソプロパノール
70.95gに溶解した後、アジピン酸ジイソプロピ
ル10g、ポリビニルブチラール10g、プロピレン
グリコール8g、トリエタノールアミン0.05gを
加え加温溶解して調製した。 実施例 4 クロトリマゾール 1g セバシン酸ジエチル 10g エチルセルロース 10g 尿 素 5g ジイソプロパノールアミン 0.02g メチルエチルケトン 35g エチルアルコール 38.98g 全 量 100g PH7.8 製法 エチルアルコール37.98g、メチルエチルケト
ン35gにクロトリマゾール1gを加え溶解した
後、セバシン酸ジエチル10g、エチルセルロース
10g、尿素5g、ジイソプロパノールアミン0.02
gを加え加温溶解し、混合して調製した。 実施例 5 クロトリマゾール 1g フタル酸ジエチル 15g ポリビニルブチラール 8g トリエタノールアミン 0.02g クロタミトン 2g アセトン 20g エチルアルコール 60.98g 全 量 100g PH9.1 製法 クロトリマゾール1gをアセトン20g、エチル
アルコール60.98gに加えて溶解し、フタル酸ジ
エチル15g、ポリビニルブチラール8g、トリエ
タノールアミン0.02g、クロタミトン2gを加
え、加温溶解し混合して調製した。 実施例 6 クロトリマゾール 1g グリセリンモノオレエート 5g エチルセルロース 10g ジイソプロパノールアミン 0.008g セバシン酸ジエチル 5g ポリオキシエチレン(5)ノニルフエニルエーテル
5g イソプロピルアルコール 73g 全 量 100g PH7.7 製法 ポリオキシエチレン(5)ノニルフエニルエーテル
5g、イソプロピルアルコール73gにクロトリマ
ゾール1gを加え溶解した後、グリセリンモノオ
レエート5g、エチルセルロース10g、ジイソプ
ロパノールアミン0.008g、セバシン酸ジエチル
5gを加え加温溶解し混合して調製した。 実施例 7 クロトリマゾール 1g セバシン酸ジエチル 10g エチルセルロース 10g ジイソプロパノールアミン 0.25g エチルアルコール 78.75g 全 量 100g PH10.0 製法 エチルアルコール78.75gにクロトリマゾール
1gを加え、溶解し、エチルセルロース10g、セ
バシン酸ジエチル10g、ジイソプロパノールアミ
ン0.25gを加え加温して溶解し混合して調製し
た。 試験例 1 実施例1〜6及び比較例1〜5のクロトリマゾ
ール製剤の長期保存下で安定性を調べるために室
温保存下での主薬の残存率を測定比較した。 残存率は、製剤をメタノールにより抽出し、そ
の抽出液を高速液体クロマトグラフイーの内部標
準法により以下の操作条件で定量することで求め
た。 操作条件 検出器 紫外部吸光光度計(波長230nm) 分離管 ODS系のカラム 温 度 40℃ 移動層
メチルアルコール:0.05Mりん酸二水素アンモニ
ウム=85:15(体積比) 流 速 1.0ml/min. 結果を第1図に示す。同図より、この発明の実
施例1〜6では、7カ月経過後も残存率がほとん
ど全く低下しておらず、従来の基剤組成よりなる
比較例1〜5に比し安定であることがわかる。 試験例 2 比較例6、実施例1、7を試験例1と同様の方
法で長期保存下での安定性を調べ、製剤のPHとク
ロトリマゾールの安定性について調べた。なお、
これらの3例はジイソプロパノールアミンでPHを
調整したことを除き、他の成分及びその含量は全
て同じである。 結果を第2図に示す。同図より、本発明の実施
例1(PH7.0)、実施例7(PH10.0)は比較例6(PH
5.7)に比べてはるかに安定であり、PHが主薬の
安定性に大きく影響していることがわかる。 試験例 3 この発明の抗真菌外用製剤と従来の抗真菌外用
製剤からの主薬の放出性を比較するための試験を
行なつた。第3図に示すように、枝付き容器1を
0.1N塩酸2で満たし、開口部を厚さ100μmのシ
リコーンゴム膜3で覆い、その上に3gの抗真菌
外用製剤4を載せた。塩酸2をマグネテイツクス
タラー5で8時間かきまぜ、シリコーンゴム膜3
を介して塩酸2中に放出されたクロトリマゾール
の量を試験例1と同様に、試験開始後1時間、4
時間、8時間の3回測定した。試験に供した抗真
菌外用製剤は、実施例1〜5及び7並びに比較例
1〜6である。 結果を第4図に示す。同図からわかるように、
この発明の実施例の抗真菌外用製剤では、比較例
の抗真菌外用製剤に比べて製剤からの主薬の放出
量が多いことがわかる。特に、実施例1(PH7.0)、
実施例7(PH10.0)の放出性は、比較例6(PH5.7)
に比べて高く、製剤のPHが主薬の製剤からの放出
性にも大きく影響することがわかる。 試験例 4 白癬菌を感染させたモルモツトを用い、実施例
1、3、5、7及び比較例1、2、3、6の抗真
菌外用製剤の活性試験を行なつた。 体重350ないし450gのハートレイ系モルモツト
の背部をバリカンで毛し、紙ヤスリで皮膚に軽い
傷をつけ、動物から逆培養した2代目の白癬菌
(トリコフイトン・メンダグロフイテス
(Trichophyton menthagrophytes)(財)発酵研究
所菌寄第5466号)の1mlあたり10個の胞子を有す
る菌液を調製しこれをモルモツトの傷部に接種し
た。接種後3日目に実施例1、3、5、7、比較
例1、2、3、6の抗真菌外用製剤をそれぞれ傷
部に塗布し、7日目に動物を屠殺して塗布部位の
皮膚を剥離した。この皮膚をサブロー寒天培地上
で27℃で10日間培養し、白癬菌の有無を判定し
た。動物数は各例の抗真菌外用製剤についてそれ
ぞれ50匹であり、治癒率は次式により求めた。 サブロー寒天培地上に白癬菌を認めない動物数 全動物数(50) x100=治癒率 結果を次表に示す。 【表】 この表から、本発明の実施例の抗真菌外用製剤
は比較例の抗真菌外用製剤よりも優れた治癒率を
示すことがわかる。特に、実施例1(PH7.0)、実
施例7(PH10.0)の治癒率は、比較例6(PH5.7)
に比べて高く、製剤がPHがその活性に影響するこ
とがわかる。
等の抗真菌化合物を含有する抗真菌外用製剤に関
し、特に長期保存下で薬効が損なわれることな
く、抗真菌化合物の皮膚への浸透性に優れ、かつ
衣服等との接触により容易に剥離しない抗真菌外
用製剤に関する。 [先行技術及びその問題点] クロトリマゾールは、強力な抗真菌作用を有
し、汗疱状白癬、頑癬、班状小水疱白癬等に優れ
た治療効果を有する。クロトリマゾールは水に不
溶であるため、従来、主にポリエチレングリコー
ルやプロピレングリコール又は非イオン性界面活
性剤等に溶解し、、水及びワセリン等を加え乳化
したクリーム剤や、エタノール、水、クロタミト
ン、カルボキシビニルポリマーより成るゲル製剤
や弾性液体プラスター処方物(例えば特開昭57−
122016)、エタノールを溶剤とするチンキ剤又は
プロピレングリコール、ポリエチレングリコール
を溶剤とする液剤等の形態で適用されてきた。し
かし、どの製剤においても長期保存を行なうと主
薬が分解し抗真菌活性が低下したり主薬が析出し
てしまう等の欠点があつた。また、不揮発性の液
剤やクリームあるいはゲル剤等は塗布後に衣服と
の摩擦等により製剤がこすりとられ十分な効果を
発揮できない。一方、特開昭57−122016に示され
るような弾性液体プラスター処方物では、皮膚に
糊着する被膜を形成するが、該被膜中に薬物が包
活されて皮膚面に十分に接触できず、投与した薬
物量に対する利用率が低い。また、エタノールを
溶剤とするチンキ剤は塗布後エタノールが揮散し
て主薬の結晶が析出し、皮膚に十分に吸収されな
いという欠点を持つている。 発明の目的 この発明の目的は上記問題点に鑑み、長期にわ
たり保存した場合でも薬効が損なわれることがな
く、薬物の皮膚への浸透性に優れ、かつ衣服等と
の接触により容易に剥離しない抗真菌外用製剤を
提供することにある。 上記目的の沿うこの発明は、溶剤に溶解した形
態にある抗真菌外用製剤であつて、被膜形成樹脂
100重量部、該被膜形成樹脂によつて形成される
被膜に可撓性を与える可塑剤33ないし200重量部、
抗真菌化合物、及び所定量のPH調整剤を含有し、
製剤の全量に対し10倍量の水を製剤に加えて浸盪
したときの液のPHが7以上であり、かつ皮膚に塗
布して乾燥すると皮膚に密着する可撓性被膜を形
成する抗真菌外用製剤を提供する。 被膜形成樹脂としてはエチルセルロール又はポ
リビニルブチラールが好ましい。 また、可塑剤としては、ミリスチン酸イソプロ
ピル、セバシン酸ジエチル、フタル酸ジエチル、
アシピン酸ジイソプロピル又はグリセリンモノオ
レエートが好ましい。 抗真菌化合物としてはクロトリマゾールが好ま
しく、その含有量は3ないし40重量部とするのが
よい。 溶剤はエタノールが好ましく、その含有量は
400ないし1800重量部とするのがよい。 PH調整剤としては、アルキルアミン類、アルカ
ノールアミン類、アルカリ金属の水酸化物または
無機塩基が好ましい。 発明の具体的説明 従来、この種の抗真菌外用製剤は、一般にPH
(水素イオン濃度指数)が酸性となつていた。本
発明者は、鋭意研究の結果、驚くべきことに製剤
に10倍量の水を加えて振盪したときの液のPHが7
以上になるように製剤を調整すると、長期間保存
しても薬物の残存率が高く、安定性に優れるとと
もに皮膚への薬物の浸透性に優れ高い薬効を得る
ことができることを見い出した。これは被膜形成
樹脂を用いたことによる皮膚への密着性及び皮膚
水蒸気盪散能を抑制することによる密封効果とと
もに、製剤に10倍量の水を加えて振盪したときの
液のPHを7以上とすることによる主薬の放出促進
効果と高い浸透性、さらに高い薬物安定性との相
乗的作用によるものであると考えられる。 この発明の抗真菌外用製剤に用いることができ
る被膜形成樹脂の好ましい例としてエチルセルロ
ース、ポリビニルブチラール、酢酸セルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチル
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
スフタレートメチルセルロース、カルボキシビニ
ルポリマー、ポリビニルピロリドン、ビニルピロ
リドン、酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン
酢酸ビニルアルキルアミノアクリル酸共重合体、
ビニルピロリドンジメチルエチルメタアクリレー
ト共重合体、メタカルボキシベタインメタカルボ
キシエステル共重合体、アクリル樹脂アルカノー
ルアミン液、スチレンマレイン酸重合体、ポリハ
イドロキシエチルメタクリレート等を挙げること
ができる。これらのうち、特に好ましいものはエ
チルセルロース及びポリビニルブチラールであ
る。エチルセルロースとしては、エチルセルロー
スのエタノール/トルエン(体積比1:1)5%
溶液を25℃で回転粘度計により測定した粘度が
6CP(センチポイズ)ないし220CP(0.006ないし
0.22N/m)でエトキシ基による置換度が2.2ない
し2.6のものが好ましい。ポリビニルブチラール
としては、ポリビニルブチラールのエタノール/
トルエン(体積比1:1)20%溶液を20℃で回転
粘度計により測定した粘度が10CPないし370CP
(0.01ないし0.37N/m)であつて、分子中に残存
するアセチル基が6mol%以下で、かつ水酸基が
20ないし40mol%のものが好ましい。 可塑剤としては脂肪族又は芳香族有機酸類のア
ルカノールエステル、グリセリンの脂肪酸エステ
ル類が好ましい。なぜなら、これらは主薬の皮膚
への浸透を助長する機能を有しているからであ
る。好ましい可塑剤の具体例として、セバシン酸
ジエチル、フタル酸ジエチル、アジピン酸ジイソ
プロピル、ミリスチン酸イソプロピル及びグリセ
リンモノオレエートを挙げることができる。なぜ
なら、これらは被膜形成樹脂に多量に配合するこ
とができ、その結果、その浸透促進効果をより良
く発揮させることができるからである。可塑剤の
量は被膜形成樹脂100重量部に対し33ないし200重
量部である。33重量部未満では可撓性が不十分で
あり、200重量部を越えると皮膚に塗布した際に
皮膚より脱落して被膜を形成しない。 抗真菌化合物としてはクロトリマゾール、硝酸
ミコナゾール、硝酸エコナゾール、硝酸イソコナ
ゾール、ピロールニトリン、トルナフテート及び
ピマフシン等が好ましい。これらのうち、抗菌ス
ペクトルの広いクロトリマゾールが特に好まし
い。抗真菌化合物の含量は被膜形成樹脂100重量
部に対し、3ないし40重量部が好ましい。3重量
部未満では、抗菌効果が低下するおそれがあり、
40重量部を超えると抗真菌化合物の種類によつて
は望ましくない副作用を引き越こすおそれがあ
る。 この発明の抗真菌外用製剤に用いる溶剤として
は、エタノール、プロパノール、ブタノール、イ
ソブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン及び酢酸エチル等が好ま
しい。これらのうち、毒性及び塗布乾燥後の臭い
の観点から、エタノールが特に好ましい。溶剤の
含量は、被膜形成樹脂、可塑剤及び抗真菌化合物
を十分に溶解することができる程度であつてかつ
製剤を皮膚に塗布した際に容易に流れ落ちない程
度とすることが必要であり、被膜形成樹脂100重
量部に対し、400ないし1800重量部が好ましい。
400重量部未満では他の成分を溶解することが困
難となり、1800重量部を超えると、製剤の粘性が
低くなりすぎ、皮膚に塗布した際に製剤が皮膚か
ら流れ落ちるおそれがある。なお、本願明細書に
おいて「溶解する」とは被膜形成樹脂、可塑剤及
び抗真菌化合物を製剤中に十分に分散させること
をいう。「溶剤に溶解した形態にある」とは、例
えば粘度が20℃で10〜100000センチポイズである
状態をいう。 この発明の抗真菌外用製剤の重要な特徴とし
て、製剤に10倍量の水を加えて振盪した際の液の
PHが7以上であるということがある。製剤をこの
ように調整することによつて、主薬の経時安定
性、被膜からの主薬の放出性及び主薬の皮膚への
浸透性が高まる。その理由は全て明らかになつて
いるわけではないが、皮膚への浸透性が高まる理
由としては、皮膚の角質層を構成するケラチンタ
ンパク質の水素結合が塩基性の製剤によつて弱め
られ、角質層内に生息する真菌に主薬が容易に到
達できるようになるからであると考えられる。も
つとも、製剤のPHがあまり高くなりすぎると皮膚
刺激性を有するに至るおそれがあるので、実際上
は上記PHを7ないし10に調整することが好まし
い。PHの調整は、例えばメチルアミン、ジエチル
アミン、トリプロピルアミン等のアルキルアミン
類、メタノールアミン、ジイソプロパノールアミ
ン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミ
ン類のような有機塩基や、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物
及びアンモニアのような無機塩基を製剤に加える
ことによつて行なうことができる。 なお、この発明の抗真菌外用製剤においては、
抗真菌化合物の皮膚への浸透性及び長期保存下に
おける安定性をさらに向上させるために、浸透助
剤や安定剤を配合することができる。 浸透助剤としては、非イオン系界面活性剤、多
価アルコール類、クロタミトン、尿素、サリチル
酸等を用いることができる。特に効果の優れた好
ましいものとして、プロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール400、セスキオレイン酸ソル
ビタン、ポリオキシエチレン(5)ノニルフエニルエ
ーテル、尿素、サリチル酸、炭酸プロピレン、
1,3−ブタンジオール、ヘキシルドデカノー
ル、フエニルエチルアルコール、ベンジルアルコ
ール、グリセリン等を挙げることができる。 好ましい安定剤はジアルキルアミン、トリアル
キルアミン、アルカノールアミン類のような有機
アミンである。これらのうち、毒性の観点からル
アミン類であるジイソプイロパノールアミン、ト
リエタノールアミン、エチルアミン、ジプロピル
アミン、トリメチルアミン、プロパノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリプロパノールアミ
ンが特に好ましい。 発明の具体的作用効果 以上述べたようにこの発明の抗真菌外用製剤
は、被膜形成樹脂100重量部、可塑剤33ないし200
重量部、抗真菌化合物及び溶剤を含有し、製剤の
全量に対し10倍量の水を製剤に加えて振盪したと
きの液のPHが7以上であり、かつ皮膚に塗布して
乾燥すると皮膚に密着する可撓性被膜を形成する
ように構成したものであるから、長期間保存して
も薬物が分解したり析出することがなく、その残
存率が高く安定性に優するとともに、主薬の被膜
からの放出及び皮膚への浸透が良好である。 また、上記PHを7ないし10に調整することによ
つて、皮膚刺激性の観点から良好な抗真菌外用製
剤を得ることができる。 上記被膜形成樹脂としてエチルセルロース又は
ポリビニルブチラールを採用すると、皮膚への密
着性が特に良好な被膜を与える抗真菌外用製剤が
得られる。 また、可塑剤としてミリスチン酸イソプロピ
ル、セバシン酸ジエチル、フタル酸ジエチル、ア
ジピン酸ジイソプロピル又はグリセリンモノオレ
エートを採用すると、主薬の皮膚への浸透性が特
に優れた抗真菌外用製剤が得られる。 抗真菌化合物としてクロトリマゾールを採用
し、その含有量を被膜形成樹脂100重量部に対し
3ないし40重量部とすると、抗菌スペクトルの広
い、優れた薬効を有する抗真菌外用製剤が得られ
る。 溶剤としてエタノールを用い、その含量を被膜
形成樹脂100重量部に対し400ないし1800重量部に
すると、毒性がほとんどなく、かつ、被膜の臭い
もほとんどなく、皮膚への密着性に優れた抗真菌
外用製剤が得られる。 次に本発明の実施例及び比較例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。角試験例の説明に先立
ち、各実施例及び比較例の組成並びにその調製方
法について述べる。 比較例 1 クロトリマゾール 1g メチルエチルケトン 35ml プロピレングリコール 18ml エチルアルコール 残部 全 量 100g PH5.6 製法 プロピレングリコール18mlにクロトリマゾール
1gを加え、加温して溶解し、メチルエチルケト
ン35ml、エチルアルコールを加えて全量を100g
とし、混合して調整した。 比較例 2 クロトリマゾール 1g ポリエチレングリコール400 99g 全 量 100g PH5.4 製法 ポリエチレングリコール400 99gにクロトリマ
ゾール1gを加え、加温溶解した後混合して調製
した。 比較例 3 クロトリマゾール 1g クロタミン 2g カルボキシビニルポリマー 1g プロピレングリコール 10g アジピン酸イソプロピル 1.1g エチルアルコール 40g ジイソプロパノールアミン 1.1g 精製水 43.8g 全 量 100g PH5.8 製法 クロトリマゾール1gをクロタミトン2g及び
プロピレングリコール10gに加え、加温溶解した
後、エチルアルコール40g、精製水43.8g、アジ
ピン酸ジイソプロピル1.1g、カルボキシビニル
ポリマー1.0gを加え、加温溶解した後、ジイロ
プロパノールアミン1.1gを加え、混合して調製
した。 比較例 4 クロトリマゾール 1g プロピレングリコール 6g フタル酸ジエチル 19g ステアリン酸 5g モノステアリン酸グリセリン 5g モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン 3.8g モノステアリン酸ソルビタン 1.2g メチルパラベン 0.06g プロピルパラベン 0.03g エデト酸ナトリウム 0.03g 精製水 58.88g 全 量 100g PH5.1 製法 クロトリマゾール1gをプロピレングリコール
6gに加え加温して溶解し、さらにフタル酸ジエ
チル19g、ステアリン酸5g、モノステアリン酸
グリセリン5g、モノステアリン酸ポリオキシエ
チレンソルビタン3.8g、モノステアリン酸ソル
ビタン1.2gを加え加温し溶解混合しておき、別
にメチルパラベン0.06g、プロピルパラベン0.03
g、エデト酸ナトリウム0.03gを精製水58.88g
に溶解して、これらを混合乳化して冷えるまでか
きまぜ調製した。 比較例 5 クロトリマゾール 1g セバシン酸ジエチル 5g ポリビニルピロリドン 5g イソプロピルアルコール 89g 全 量 100g PH5.5 製法 イソプロピルアルコール89gにクロトリマゾー
ル1gを加え溶解し、セバシン酸ジエチル5g、
ポリビニルピロリドン5gを加え、加温溶解混合
して調製した。 比較例 6 クロトリマゾール 1g セバシン酸ジエチル 10g エチルセルロース 10g エチルアルコール 79g 全 量 100g PH5.7 製法 エチルアルコール79gにクロトリマゾール1g
を加え、溶解した後、セバシン酸ジエチル10g、
エチルセルロース10gを加え、加温して溶解し混
合して調製した。 実施例 1 クロトリマゾール 1g セバシン酸ジエチル 10g エチルセルロース 10g ジイソプロパノールアミン 0.05g エチルアルコール 78.95g 全 量 100g PH7.0 製法 トリエチルアルコール79.95gにクロトリマゾ
ール1gを加え、加温溶解した後、セバシン酸ジ
エチル10g、エチルセルロース10g、ジイソプロ
パノールアミン0.05gを加え、加温溶解し混合し
て調製した。 実施例 2 クロトリマゾール 1g ミリスチン酸イソプロピル 15g エチルセルロース 10g ポリエチレングリコール400 3g ジイソプロパノールアミン 0.005g エチルアルコール 71g 全 量 100g PH7.5 製法 エチルアルコール71gにクロトリマゾール1g
を加え加温溶解した後、ミリスチン酸イソプロピ
ル15g、エチルセルロース10g、ポリエチレング
リコール400 3g、ジイソプロパノールアミン
0.005gを加え加温し混合して調製した。 実施例 3 クロトリマゾール 1g アジピン酸ジイソプロピル 10g ポリビニルブチラール 10g トリエタノールアミン 0.05g プロピレングリコール 8g イソプロパノール 70.95g 全 量 100g PH8.1 製法 クロトリマゾール1gをイソプロパノール
70.95gに溶解した後、アジピン酸ジイソプロピ
ル10g、ポリビニルブチラール10g、プロピレン
グリコール8g、トリエタノールアミン0.05gを
加え加温溶解して調製した。 実施例 4 クロトリマゾール 1g セバシン酸ジエチル 10g エチルセルロース 10g 尿 素 5g ジイソプロパノールアミン 0.02g メチルエチルケトン 35g エチルアルコール 38.98g 全 量 100g PH7.8 製法 エチルアルコール37.98g、メチルエチルケト
ン35gにクロトリマゾール1gを加え溶解した
後、セバシン酸ジエチル10g、エチルセルロース
10g、尿素5g、ジイソプロパノールアミン0.02
gを加え加温溶解し、混合して調製した。 実施例 5 クロトリマゾール 1g フタル酸ジエチル 15g ポリビニルブチラール 8g トリエタノールアミン 0.02g クロタミトン 2g アセトン 20g エチルアルコール 60.98g 全 量 100g PH9.1 製法 クロトリマゾール1gをアセトン20g、エチル
アルコール60.98gに加えて溶解し、フタル酸ジ
エチル15g、ポリビニルブチラール8g、トリエ
タノールアミン0.02g、クロタミトン2gを加
え、加温溶解し混合して調製した。 実施例 6 クロトリマゾール 1g グリセリンモノオレエート 5g エチルセルロース 10g ジイソプロパノールアミン 0.008g セバシン酸ジエチル 5g ポリオキシエチレン(5)ノニルフエニルエーテル
5g イソプロピルアルコール 73g 全 量 100g PH7.7 製法 ポリオキシエチレン(5)ノニルフエニルエーテル
5g、イソプロピルアルコール73gにクロトリマ
ゾール1gを加え溶解した後、グリセリンモノオ
レエート5g、エチルセルロース10g、ジイソプ
ロパノールアミン0.008g、セバシン酸ジエチル
5gを加え加温溶解し混合して調製した。 実施例 7 クロトリマゾール 1g セバシン酸ジエチル 10g エチルセルロース 10g ジイソプロパノールアミン 0.25g エチルアルコール 78.75g 全 量 100g PH10.0 製法 エチルアルコール78.75gにクロトリマゾール
1gを加え、溶解し、エチルセルロース10g、セ
バシン酸ジエチル10g、ジイソプロパノールアミ
ン0.25gを加え加温して溶解し混合して調製し
た。 試験例 1 実施例1〜6及び比較例1〜5のクロトリマゾ
ール製剤の長期保存下で安定性を調べるために室
温保存下での主薬の残存率を測定比較した。 残存率は、製剤をメタノールにより抽出し、そ
の抽出液を高速液体クロマトグラフイーの内部標
準法により以下の操作条件で定量することで求め
た。 操作条件 検出器 紫外部吸光光度計(波長230nm) 分離管 ODS系のカラム 温 度 40℃ 移動層
メチルアルコール:0.05Mりん酸二水素アンモニ
ウム=85:15(体積比) 流 速 1.0ml/min. 結果を第1図に示す。同図より、この発明の実
施例1〜6では、7カ月経過後も残存率がほとん
ど全く低下しておらず、従来の基剤組成よりなる
比較例1〜5に比し安定であることがわかる。 試験例 2 比較例6、実施例1、7を試験例1と同様の方
法で長期保存下での安定性を調べ、製剤のPHとク
ロトリマゾールの安定性について調べた。なお、
これらの3例はジイソプロパノールアミンでPHを
調整したことを除き、他の成分及びその含量は全
て同じである。 結果を第2図に示す。同図より、本発明の実施
例1(PH7.0)、実施例7(PH10.0)は比較例6(PH
5.7)に比べてはるかに安定であり、PHが主薬の
安定性に大きく影響していることがわかる。 試験例 3 この発明の抗真菌外用製剤と従来の抗真菌外用
製剤からの主薬の放出性を比較するための試験を
行なつた。第3図に示すように、枝付き容器1を
0.1N塩酸2で満たし、開口部を厚さ100μmのシ
リコーンゴム膜3で覆い、その上に3gの抗真菌
外用製剤4を載せた。塩酸2をマグネテイツクス
タラー5で8時間かきまぜ、シリコーンゴム膜3
を介して塩酸2中に放出されたクロトリマゾール
の量を試験例1と同様に、試験開始後1時間、4
時間、8時間の3回測定した。試験に供した抗真
菌外用製剤は、実施例1〜5及び7並びに比較例
1〜6である。 結果を第4図に示す。同図からわかるように、
この発明の実施例の抗真菌外用製剤では、比較例
の抗真菌外用製剤に比べて製剤からの主薬の放出
量が多いことがわかる。特に、実施例1(PH7.0)、
実施例7(PH10.0)の放出性は、比較例6(PH5.7)
に比べて高く、製剤のPHが主薬の製剤からの放出
性にも大きく影響することがわかる。 試験例 4 白癬菌を感染させたモルモツトを用い、実施例
1、3、5、7及び比較例1、2、3、6の抗真
菌外用製剤の活性試験を行なつた。 体重350ないし450gのハートレイ系モルモツト
の背部をバリカンで毛し、紙ヤスリで皮膚に軽い
傷をつけ、動物から逆培養した2代目の白癬菌
(トリコフイトン・メンダグロフイテス
(Trichophyton menthagrophytes)(財)発酵研究
所菌寄第5466号)の1mlあたり10個の胞子を有す
る菌液を調製しこれをモルモツトの傷部に接種し
た。接種後3日目に実施例1、3、5、7、比較
例1、2、3、6の抗真菌外用製剤をそれぞれ傷
部に塗布し、7日目に動物を屠殺して塗布部位の
皮膚を剥離した。この皮膚をサブロー寒天培地上
で27℃で10日間培養し、白癬菌の有無を判定し
た。動物数は各例の抗真菌外用製剤についてそれ
ぞれ50匹であり、治癒率は次式により求めた。 サブロー寒天培地上に白癬菌を認めない動物数 全動物数(50) x100=治癒率 結果を次表に示す。 【表】 この表から、本発明の実施例の抗真菌外用製剤
は比較例の抗真菌外用製剤よりも優れた治癒率を
示すことがわかる。特に、実施例1(PH7.0)、実
施例7(PH10.0)の治癒率は、比較例6(PH5.7)
に比べて高く、製剤がPHがその活性に影響するこ
とがわかる。
第1図及び第2図は本発明の実施例及び比較例
の抗真菌外用製剤中の主薬の経時安定性を示す
図、第3図は本発明の実施例及び比較例の抗真菌
外用製剤からの主薬の放出性の試験方法を説明す
るための図、第4図はその結果を示す図である。 1……容器、2……塩酸、3……シリコーンゴ
ム膜、4……抗真菌外用製剤。
の抗真菌外用製剤中の主薬の経時安定性を示す
図、第3図は本発明の実施例及び比較例の抗真菌
外用製剤からの主薬の放出性の試験方法を説明す
るための図、第4図はその結果を示す図である。 1……容器、2……塩酸、3……シリコーンゴ
ム膜、4……抗真菌外用製剤。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 溶剤に溶解した形態にある抗真菌外用製剤で
あつて、被膜形成樹脂100重量部、該被膜形成樹
脂によつて形成される被膜に可撓性を与える可塑
剤33ないし200重量部、抗真菌化合物、及び所定
量のPH調整剤を含有し、製剤の全量に対し10倍量
の水を製剤に加えて浸透したときの液のPHが7以
上であり、かつ皮膚に塗布して乾燥すると皮膚に
密着する可撓性被膜を形成する抗真菌外用製剤。 2 前記PHは7ないし10である特許請求の範囲第
1項記載の抗真菌外用製剤。 3 被膜形成樹脂がエチルセルロースまたはポリ
ブニルブチラールである特許請求の範囲第1項記
載の抗真菌外用製剤。 4 可塑剤がミリスチン酸イソプロピル、セバシ
ン酸ジエチル、フタル酸ジエチル、アジピン酸ジ
イソプロピル又はグリセリンモノオレエートであ
る特許請求の範囲第1項記載の抗真菌外用製剤。 5 抗真菌化合物がクロトリマゾールであり、そ
の含有量が3ないし40重量部である特許請求の範
囲第1項記載の抗真菌外用製剤。 6 溶剤がエタノールであり、その含有量が400
ないし1800重量部である特許請求の範囲第1項記
載の抗真菌外用製剤。 7 PH調整剤がアルキルアミン類、アルカノール
アミン類、アルカリ金属の水酸化物または無機塩
基である特許請求の範囲第1項記載の抗真菌外用
製剤。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8386784A JPS60228412A (ja) | 1984-04-27 | 1984-04-27 | 抗真菌外用製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8386784A JPS60228412A (ja) | 1984-04-27 | 1984-04-27 | 抗真菌外用製剤 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60228412A JPS60228412A (ja) | 1985-11-13 |
| JPH0425930B2 true JPH0425930B2 (ja) | 1992-05-06 |
Family
ID=13814614
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8386784A Granted JPS60228412A (ja) | 1984-04-27 | 1984-04-27 | 抗真菌外用製剤 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60228412A (ja) |
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|---|---|---|---|---|
| JP2504077B2 (ja) * | 1987-10-21 | 1996-06-05 | 日産化学工業株式会社 | 抗真菌剤組成物 |
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| JPH0725675B2 (ja) * | 1989-05-08 | 1995-03-22 | ホーユー株式会社 | 液状真菌症治療剤 |
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-
1984
- 1984-04-27 JP JP8386784A patent/JPS60228412A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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