JPH0425964B2 - - Google Patents
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- JPH0425964B2 JPH0425964B2 JP59132939A JP13293984A JPH0425964B2 JP H0425964 B2 JPH0425964 B2 JP H0425964B2 JP 59132939 A JP59132939 A JP 59132939A JP 13293984 A JP13293984 A JP 13293984A JP H0425964 B2 JPH0425964 B2 JP H0425964B2
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- anhydride
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Description
産業上の利用分野
本発明はジイソシアネートとトリカルボン酸無
水物及び/又はテトラカルボン酸2無水物とを多
価カルボン酸アルカリ金属塩の共存下に反応させ
てポリアミドイミド及び/又はポリイミドを製造
する方法に関する。 従来の技術 本発明によつて製造されるポリアミドイミド又
はポリイミドはその優れた耐熱性、電気絶縁性、
機械特性等を利用して繊維、フイルム、モールド
品、ワニス、接着剤等に広く利用することができ
る。 ジイソシアネートとジカルボン酸からポリアミ
ドを製造すること、又トリカルボン酸又はテトラ
カルボン酸とジイソシアネートからポリアミド酸
を製造すること、更にこのポリアミド酸を前駆体
として分子内脱水閉環反応によつてイミド結合を
生成させポリアミドイミド又はポリイミドを製造
することは既に多く知られている。本発明者等は
近年、上記反応における新規な高活性触媒を見出
し(特開昭57−151615号、同179223号)、一方、
ジイソシアネートと遊離のカルボキシル基を有す
るジカルボン酸無水物(トリメリツト酸無水物)
又はテトラカルボン酸2無水物と反応させてポリ
アミドイミド又はポリイミドを製造する方法も多
く知られている(例えば、特公昭40−8910号、同
41−19302号、同42−16080、同44−19274号等)。
更に同様の反応に於てその反応を促進させるのに
新規な触媒を使用する数少ない例として特公昭47
−13070号、特開昭53−92703号が知られている。 上記のジイソシアネートとトリカルボン酸無水
物又はテトラカルボン酸2無水物を反応させてポ
リアミドイミド又はポリイミドを製造する方法は
脱CO2ガスの一段反応であり、ジアミン化合物と
ポリカルボン酸無水物を2段階(アミド酸生成→
脱水閉環→イミド化)で反応させてポリアミドイ
ミド又はポリイミドを製造する方法にくらべて、
反応の容易さ、副生物が不活性ガスでポリマーの
劣化を起こさない、加工が容易、等の長所があ
り、経済的、工業的な利点が大きい。しかし生成
ポリアミドイミド又はポリイミドの有機極性溶媒
に対する溶解度の低さは特に全芳香族系ポリアミ
ドイミド又はポリイミドのモノマー組合せにおい
てしばしば問題となり、その為に低濃度での重合
を強いられたり又低重合度のポリマーしか生成出
来ない等の問題点もあつた。その為に用途的にも
ワニスがほとんどであり、フイルム、繊維、モー
ルド品等の形態に容易に加工しうる程の高分子量
ポリマーの製造が困難であつた。 問題点を解決する為の手段 本発明者等は前記の如きイソシアネート/酸無
水物系ポリアミドイミド、又はポリイミド製造に
おける問題点のうち、特に高分子量化の為の検討
を行なつたきたところ、本発明者等が前記特開昭
57−151615号、同179223号で開示したジカルボン
酸モノアルカリ金属塩がここでも極めて有効であ
る事を見出し更に鋭意検討を加えて本発明を完成
するに至つた。 すなわち本発明の方法は多価カルボン酸とジイ
ソシアネートとの反応において、一般式()で
表わされる多価カルボン酸アルカリ金属塩を共存
させることによつて高分子量ポリアミドイミド又
はポリイミドの製造を可能とするものである。 R(COOH)m(COOM)n () ここでR,M,m,nはそれぞれ下記を意味す
る。 R;存在しないか、もしくは2〜4価の基であ
り、カルボキシル基、酸無水物基及びイソシア
ネートと反応しないかあるいは非常に反応し難
い基又は原子で置換されていてもよい。3価の
場合には、Rに結合している3個のカルボキシ
ル基のうち2個のカルボキシル基は酸無水物を
形成する位置に結合しており、4価の場合には
Rに結合している4個のカルボキシル基は2組
の酸無水物を形成する位置に結合している。 M;アルカリ金属 m;0,1〜3の整数 n;1〜4の整数。但しm+nは2〜4の整数で
ある。そして、上記Rとしては脂肪族、芳香
族、脂環状又は複素環等の基であり、またこれ
らの基の2種以上が例えば炭素−炭素で直結、
あるいはアルキレン、−O−,−S−,
水物及び/又はテトラカルボン酸2無水物とを多
価カルボン酸アルカリ金属塩の共存下に反応させ
てポリアミドイミド及び/又はポリイミドを製造
する方法に関する。 従来の技術 本発明によつて製造されるポリアミドイミド又
はポリイミドはその優れた耐熱性、電気絶縁性、
機械特性等を利用して繊維、フイルム、モールド
品、ワニス、接着剤等に広く利用することができ
る。 ジイソシアネートとジカルボン酸からポリアミ
ドを製造すること、又トリカルボン酸又はテトラ
カルボン酸とジイソシアネートからポリアミド酸
を製造すること、更にこのポリアミド酸を前駆体
として分子内脱水閉環反応によつてイミド結合を
生成させポリアミドイミド又はポリイミドを製造
することは既に多く知られている。本発明者等は
近年、上記反応における新規な高活性触媒を見出
し(特開昭57−151615号、同179223号)、一方、
ジイソシアネートと遊離のカルボキシル基を有す
るジカルボン酸無水物(トリメリツト酸無水物)
又はテトラカルボン酸2無水物と反応させてポリ
アミドイミド又はポリイミドを製造する方法も多
く知られている(例えば、特公昭40−8910号、同
41−19302号、同42−16080、同44−19274号等)。
更に同様の反応に於てその反応を促進させるのに
新規な触媒を使用する数少ない例として特公昭47
−13070号、特開昭53−92703号が知られている。 上記のジイソシアネートとトリカルボン酸無水
物又はテトラカルボン酸2無水物を反応させてポ
リアミドイミド又はポリイミドを製造する方法は
脱CO2ガスの一段反応であり、ジアミン化合物と
ポリカルボン酸無水物を2段階(アミド酸生成→
脱水閉環→イミド化)で反応させてポリアミドイ
ミド又はポリイミドを製造する方法にくらべて、
反応の容易さ、副生物が不活性ガスでポリマーの
劣化を起こさない、加工が容易、等の長所があ
り、経済的、工業的な利点が大きい。しかし生成
ポリアミドイミド又はポリイミドの有機極性溶媒
に対する溶解度の低さは特に全芳香族系ポリアミ
ドイミド又はポリイミドのモノマー組合せにおい
てしばしば問題となり、その為に低濃度での重合
を強いられたり又低重合度のポリマーしか生成出
来ない等の問題点もあつた。その為に用途的にも
ワニスがほとんどであり、フイルム、繊維、モー
ルド品等の形態に容易に加工しうる程の高分子量
ポリマーの製造が困難であつた。 問題点を解決する為の手段 本発明者等は前記の如きイソシアネート/酸無
水物系ポリアミドイミド、又はポリイミド製造に
おける問題点のうち、特に高分子量化の為の検討
を行なつたきたところ、本発明者等が前記特開昭
57−151615号、同179223号で開示したジカルボン
酸モノアルカリ金属塩がここでも極めて有効であ
る事を見出し更に鋭意検討を加えて本発明を完成
するに至つた。 すなわち本発明の方法は多価カルボン酸とジイ
ソシアネートとの反応において、一般式()で
表わされる多価カルボン酸アルカリ金属塩を共存
させることによつて高分子量ポリアミドイミド又
はポリイミドの製造を可能とするものである。 R(COOH)m(COOM)n () ここでR,M,m,nはそれぞれ下記を意味す
る。 R;存在しないか、もしくは2〜4価の基であ
り、カルボキシル基、酸無水物基及びイソシア
ネートと反応しないかあるいは非常に反応し難
い基又は原子で置換されていてもよい。3価の
場合には、Rに結合している3個のカルボキシ
ル基のうち2個のカルボキシル基は酸無水物を
形成する位置に結合しており、4価の場合には
Rに結合している4個のカルボキシル基は2組
の酸無水物を形成する位置に結合している。 M;アルカリ金属 m;0,1〜3の整数 n;1〜4の整数。但しm+nは2〜4の整数で
ある。そして、上記Rとしては脂肪族、芳香
族、脂環状又は複素環等の基であり、またこれ
らの基の2種以上が例えば炭素−炭素で直結、
あるいはアルキレン、−O−,−S−,
【式】
【式】
又は
【式】等(ここでR′はアルキル基、シク
ロアルキル基又はアリール基であり、2個結合
している場合には異なつていてもよい)を介し
て結合されていてもよい。また前記のカルボキ
シル基、酸無水物及びイソシアネートと反応し
ないかあるいは非常に反応し難い基又は原子と
しては、例えば、アルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、アルコキシ基及びハロゲン原
子等がある。 以下に本発明の方法によつて使用される化合物
を例示するが、勿論これらの例のみによつて限定
されるものではない。 本発明で用いるジイソシアネートとしては、例
えば、1,2−ジイソシアネートエタン、1,2
−ジイソシアネートプロパン、テトラメチレン−
1,4−ジイソシアネート、ペンタメチレン−
1,5−ジイソシアネート、ヘキサメチレン−
1,6−ジイソシアネート、ノナメチレン−1,
9−ジイソシアネート、デカメチレン−1,10−
ジイソシアネート、ω,ω′−ジプロピルエーテ
ルジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネー
ト、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシ
アネート、ヘキサヒドロジフエニル−4,4′−ジ
イソシアネート、ヘキサヒドロジフエニルエーテ
ル−4,4′−ジイソシアネート等の脂環状ジイソ
シアネート及びフエニレン−1,3−ジイソシア
ネート、フエニレン−1,4−ジイソシアネー
ト、トルイレン−2,6−ジイソシアネート、ト
ルイレン−2,4−ジイソシアネート、1−メト
キシベンゼン−2,4−ジイソシアネート、1−
クロロフエニレンジイソシアネート、テトラクロ
ロフエニレンジイソシアネート、メタキシリレン
ジイソシアネート、パラキシリレンジイソシアネ
ート、ジフエニルメタン−4,4′−ジイソシアネ
ート、ジフエニルスルフイド−4,4′−ジイソシ
アネート、ジフエニルスルホン−4,4′−ジイソ
シアネート、ジフエニルエーテル−4,4′−ジイ
ソシアネート、ジフエニルエーテル−3,4′−ジ
イソシアネート、ジフエニルケトン−4,4′−ジ
イソシアネート、ナフタレン−2,6−ジイソシ
アネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネー
ト、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、
2,4′−ビフエニルジイソシアネート、4,4′−
ビフエニルジイソシアネート、3,3′−ジメトキ
シ−4,4′−ビフエニルジイソシアネート、アン
トラキノン−2,6−ジイソシアネート、トリフ
エニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、アゾ
ベンゼン−4,4′−ジイソシアネート等の芳香族
ジイソシアネートがあげられ、特にヘキサメチレ
ン−1,6−ジイソシアネート、ジシクロヘキシ
ルメタン−4,4′−ジイソシアネート、フエニレ
ン−1,3−ジイソシアネート、フエニレン−
1,4−ジイソシアネート、トルイレン−2,4
−ジイソシアネート、トルイレン−2,6−ジイ
ソシアネート、ジフエニルメタン−4,4′−ジイ
ソシアネート、ジフエニルエーテル−4,4′−ジ
イソシアネートまたはこれらの混合物が好まし
い。 本発明で用いる多価カルボン酸無水物でトリカ
ルボン酸無水物としては、例えば、トリメリツト
酸無水物、ベンゼン−1,2,3−トリカルボン
酸無水物、ナフタレン−2,3,6−トリカルボ
ン酸無水物、ナフタレン−2,3,5−トリカル
ボン酸無水物、ナフタレン−1,2,4−トリカ
ルボン酸無水物、ナフタレン−1,4,5−トリ
カルボン酸無水物、(2,3−ジカルボキシフエ
ニル)−(2−カルボキシフエニル)メタン無水
物、(2,3−ジカルボキシフエニル)−(3−カ
ルボキシフエニル)メタン無水物、(3,4−ジ
カルボキシフエニル)−(3−カルボキシフエニ
ル)メタン無水物、(3,4−ジカルボキシフエ
ニル)−(4−カルボキシフエニル)メタン無水
物、1−(3,4−ジカルボキシフエニル)−1−
(3−カルボキシフエニル)エタン無水物、1−
(3,4−ジカルボキシフエニル)−1−(4−カ
ルボキシフエニル)エタン無水物、2−(3,4
−ジカルボキシフエニル)−2−(3−カルボキシ
フエニル)プロパン無水物、2−(3,4−ジカ
ルボキシフエニル)−2−(3−カルボキシフエニ
ル)プロパン無水物、3,3′,4−トリカルボキ
シベンゾフエノン無水物、2,2′,3−トリカル
ボキシビフエニル無水物等があげられ、特にトリ
メリツト酸無水物、ナフタレン−2,3,6−ト
リカルボン酸無水物等又はこれらの混合物が好ま
しい。 またテトラカルボン酸2無水物としては、例え
ば、ピロメリツト酸2無水物、2,3,6,7−
ナフタレンテトラカルボン酸2無水物、1,4,
5,8−ナフタレンテトラカルボン酸2無水物、
ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)メタン2
無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)
プロパン2無水物、ビス(3,4−ジカルボキシ
フエニル)エーテル2無水物、ビス(3,4−ジ
カルボキシフエニル)スルホン2無水物、ビス
(3,4−ジカルボキシフエニル)ケトン2無水
物、3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカル
ボン酸2無水物、1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボン酸2無水物、3,3′,4,4′−ビフエニ
ルテトラカルボン酸2無水物等があげられ、特に
ピロメリツト酸2無水物、2,3,6,7−ナフ
タレンテトラカルボン酸2無水物、3,3′,4,
4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸2無水物、
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸2無水
物又はこれらの混合物が好ましい。 また上記の多価カルボン酸無水物においてその
分子内無水物基の一部(約10モル%以下)が加水
分解されて多価カルボン酸として共存していても
反応の実態には影響ない。この場合、ポリマー主
鎖中に少量のアミド酸単位を含有することとな
る。更にまたジカルボン酸をはじめ各種のトリカ
ルボン酸、テトラカルボン酸等との共重合による
分子設計も可能である。 また本発明で用いる多価カルボン酸アルカリ金
属塩としては前記の一般式()で示した、ジカ
ルボン酸、トリカルボン酸及びテトラカルボン酸
のモノ及び/又はジ及び/又はトリ及び/又はテ
トラリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、ル
ビジウム塩、セシウム塩及びフランシウム塩等が
あげられ、特に蓚酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、
ジフエニルエーテル−4,4′−ジカルボン酸、ピ
リジン−2,6−ジカルボン酸又はシクロヘキサ
ン−1,4−ジカルボン酸のモノ及び/又はジナ
トリウム塩又はカリウム塩、あるいはペンタン−
1,2,5−トリカルボン酸、シクロヘキサン−
1,2,3−トリカルボン酸、ベンゼン−1,
2,4−トリカルボン酸、ナフタレン−1,4,
5−トリカルボン酸、ナフタレン−2,3,6−
トリカルボン酸、3,4,4′−ベンゾフエノント
リカルボン酸のモノ及び/又はジ及び/又はトリ
ナトリウム塩又はカリウム塩、あるいは、ブタン
−1,2,3,4−テトラカルボン酸、ベンゼン
−1,2,4,5−テトラカルボン酸、3,3′,
4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸、3,
3′,4,4′−ビフエニルテトラカルボン酸、3,
3′,4,4′−ジフエニルエーテルテトラカルボン
酸及び3,3′,4,4′−ジフエニルスルホンテト
ラカルボン酸のモノ及び/又はジ及び/又はトリ
及び/又はテトラナトリウム塩又はカリウム塩等
又はこれらの2種以上の混合物が好ましい。さら
にまた、これらの多価カルボン酸のアルカリ金属
塩は有機極性溶媒、例えば、N−メチル−2−ピ
ロリドンとのアダクト化合物として使用してもよ
い。 作 用 本発明の多価カルボン酸と無水物ジイソシアネ
ートの反応に前記の多価カルボン酸のアルカリ金
属塩を共存させる場合、その種類は、工業的、経
済的に有利なものを使用するのが好ましいが、重
合に用いる原料の多価カルボン酸無水物と類似し
た構造をもつ多価カルボン酸のアルカリ金属塩を
用いると特に好ましい効果が発現できる。 本発明方法による多価カルボン酸無水物とジイ
ソシアネートの反応は、前記の多価カルボン酸ア
ルカリ金属塩の共存下に、一般には無水の有機極
性溶媒中で、不活性ガス、例えば、窒素の気流下
あるいは減圧下で副生するCO2ガスを除去しなが
ら約20〜250℃、好ましくは50〜200℃の温度で約
1〜20時間加熱して行なわれる。 有機極性溶媒としては、例えば、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル
ピロリドン、α−ブチロラクトン又はヘキサメチ
ル燐酸トリアミドのような鎖状若しくは環状のア
ミド類又はホスホリルアミド類、あるいはテトラ
メチレンスルホン、ジフエニルスルホンのような
スルホン類が用いられる。またこれらの有機極性
溶媒を他の中性溶媒、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クレゾール、シクロヘキサン、ペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタン、塩化メチレン、テ
トラヒドロフラン、シクロヘキサノン及びジオキ
サンなどで希釈して用いることもできる。また例
えば、塩化リチウム、塩化カルシウムのような金
属塩を含有しても良い。 また原料モノマー及び多価カルボン酸のアルカ
リ金属塩の添加方法、添加順序並びに添加時期は
任意に選ぶことができ、いずれの場合にもアミド
結合反応は格段に促進されるが、好ましくはこれ
らは室温で同時もしくは連続的に溶媒中に溶解さ
れ、又は別々に溶解されて2種もしくはそれ以上
の溶液が次いで混合されるか、ある場合には溶液
と固体の状態で混合される。また、場合によつて
は原料モノマーのいずれか一方を、反応温度下に
連続的に添加することも可能であり、更に又無溶
媒状態で多価カルボン酸無水物とジイソシアネー
ト及び多価カルボン酸アルカリ金属塩を混合加熱
すれば極めて短時間の中に高分子量高発泡体を製
造することも可能である。 一般には重合反応開始時に於ける原料モノマー
(多価カルボン酸無水物+ジイソシアネート)濃
度は50〜400g/溶媒の範囲が選択されるが、
この濃度の選択は原料モノマーの反応性及び重合
溶媒中のポリマーの溶解性等によつて行なわれ
る。高濃度で重合を開始した場合には、重合途中
で増粘により撹拌に支障が起きないように、場合
によつては溶媒を連続的又は非連続的に追加する
ことが好ましい。 またジイソシアネートの多価カルボン酸無水物
に対するモル比は0.7〜1.30の範囲で実質的に当
量である事が好ましく、特に0.95〜1.10の範囲が
好ましい。 多価カルボン酸のアルカリ金属塩の添加量は多
価カルボン酸無水物に対して0.1〜20モル%が好
ましく、特に0.5〜10モル%が好ましい。 本発明の方法により多価カルボン酸無水物とジ
イソシアネートとを多価カルボン酸アルカリ金属
塩の共存下に実質的に無水の状態で例えば有機極
性溶媒中で反応させると、該アルカリ金属塩が共
存しない場合にくらべて格段の反応速度の増大と
重合度の向上がある。本発明の方法で得たポリア
ミドイミド又はポリイミドの重合後の溶液あるい
は分離ポリマーを再溶解して調製したドープの安
定性は良く、しかもワニス、接着剤等として使用
する時は溶媒の揮発除去を注意深く行なえば、極
めてボイドの少ない良質のエナメル状物あるいは
接着層を形成する事が容易であり、且つ高分子量
ポリマーであるが故に多数回塗りを節約できる。
またキヤストフイルムの成形においても従来のポ
リアミツク酸ドープを原料とする方法にくらべ合
理化されたプロセスで良質のフイルムが製造でき
る。 実施例 以下に本発明の方法を実施例によつて示すが、
これらによつて本発明が限定されるものではな
い。 実施例 1 撹拌器、温度計、窒素導入管を備えた500mlセ
パラブルフラスコ中に、窒素雰囲気下にトリメリ
ツト酸無水物15.04g(0.0783モル)、トリメリツ
ト酸モノナトリウム塩0.1810g(0.0008モル)及
び精製N−メチルピロリドン(以降NMPと略
記)、300mlを投入し、これを80℃で30分間加熱し
て均一な溶液とした後50℃に冷却した。これにジ
フエニルメタン−4,4′−ジイソシアネート−
9.970g(0.0398モル)と2,4−トルイレンジ
イソシアネート/2,6−トルイレンジイソシア
ネートの80/20モル比混合物(以降TDI−80/20
と略記)5.983g(0.0401モル)を加えて、この
混合物を約20分間内で120℃に昇温し、以後4時
間反応させた。反応の進行とともに盛んに炭酸ガ
スを発生し、溶液は黄色から赤橙色へと変り、粘
度も次第に増した。反応開始後約2時間には炭酸
ガスの発生もほとんど認められなくなるが更に2
時間反応を続けた後、室温迄冷却した。 この重合液の一部をガラス板上に0.4m/mの
液厚にキヤストし、80℃熱風乾燥器中にて約3時
間乾燥させると、自己支持性の膜となりガラス板
より剥離できた。これを10cm角に切断し四方をク
リツプにとめて懸架し減圧乾燥器中にて250℃/
1hr→300℃/1hr→350℃/1hrで本乾燥して得ら
れたフイルムは褐色の強靭なもので、引張強度
1270Kg/cm2、、伸び12%であつた。 また別に重合液の一部を約10倍容量のメタノー
ル中に投入してポリマーを沈殿させ、更にメタノ
ールで充分洗浄した後、100℃、5時間、2〜3
mmHgの減圧下に乾燥して黄土色粉末を得た。こ
のポリマーの固有粘度(NMP中0.5%、30℃、以
降同様)は1.14であつた。またこのポリマーの希
薄NMP溶液から上記と同様にして作つた極薄フ
イルムの赤外線吸収スペクトルは1780cm-1,1720
cm-1,1370cm-1,725cm-1にイミド基の吸収帯が、
又1660cm-1にアミド基の吸収を示した。 比較例 1 トリメリツト酸モノナトリウム塩を共存させな
い以外は、実施例1と同様の装置、方法を用い
て、トリメリツト酸無水物15.11g(0.0786モ
ル)、TDI−80/20,6.983g(0.0401モル)、ジフ
エニルメタン−4,4′−ジイソシアネート10.07
g(0.0402モル)及びNMP300mlの混合物を140
℃4時間反応させた。反応開始後、炭酸ガスの発
生とともに溶液は赤褐色になつたが溶液粘度は若
干増加しただけであつた。 重合液から、実施例1と同様にキヤストフイル
ム製造を試みたが、本乾燥中に数片に破断して満
足なフイルムは得られなかつた。 実施例1と同様に後処理して得たポリマーの固
有粘度は0.40であつた。 実施例 2 実施例1と同様の装置、方法によつて、ピロメ
リツト酸2無水物、15.12g(0.0693モル)、ピロ
メリツト酸ジナトリウム塩0.2070g(0.0007モ
ル)ジフエニルメタン−4,4′−ジイソシアネー
ト、8.834g(0.0353モル)、TDI−80/20、6.165
g(0.0354モル)及び精製NMP300mlの混合物を
120℃4時間反応させて赤褐色の高粘度液を得た。
これを実施例1と同様に処理して得た黄土色ポリ
イミド粉末の固有粘度は0.81であり、またキヤス
トフイルムの引張強度は1340Kg/cm2、伸び8.7%
であつた。 比較例 2 ピロメリツト酸ジナトリウム塩を共存させない
以外は実施例2と同様にして、ピロメリツト酸2
無水物15.11g(0.0693モル)、ジフエニルメタン
−4,4′−ジイソシアネート、8.860g(0.0354モ
ル)、TDI−80/206.153g(0.0353モル)及び精
製NMP300mlの混合物を120℃、4時間反応させ
て赤褐色溶液を得た。 実施例1と同様に処理して得たポリマーの固有
粘度は0.31であつた。 実施例 3 実施例1と同様の装置に100mlの滴下瀘斗をつ
け、3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカル
ボン2酸無水物15.08g(0.0468モル)、3,3′,
4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸ジウリ
ウム塩0.2169g(0.0005モル)、NMP250mlの混
合物を160℃に加熱しこれにジフエニルエーテル
−4,4′−ジイソシアネート6.003g(0.0238モ
ル)、TDI−80/204.157g(0.0239モル)を50ml
のNMPに溶かした溶液を4時間かけて滴下し
た。反応の進行とともに溶液は褐色から赤橙色に
なり少しづつ粘度も増した。イソシアネートの滴
下終了時点で著しい粘度の上昇があつた。更に1
時間反応を続けた後100mlのNMPを加えて希釈
してから冷却して、実施例1と同様に後処理して
濃黄色ポリマーを得た。このポリマーの固有粘度
は0.88であり、キヤストフイルムは強靭で、引張
強度1290Kg/cm2、伸び9.5%示した。 実施例 4 実施例3の3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテ
トラカルボン酸ジカリウム塩の代りにイソフタル
酸モノナトリウム塩を用いて、実施例3と同様の
反応を行なつた。精製ポリイミドの固有粘度は
0.92であつた。 比較例 3 実施例3における3,3′,4,4′−ベンゾフエ
ノンテトラカルボン酸ジカリウム塩及び実施例4
におけるイソフタル酸モノナトリウム塩を用いな
い以外は実施例3と同様にして、3,3′,4,
4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸2無水物
15.15g(0.0470モル)、NMP250mlの溶液に、ジ
フエニルエーテル−4,4′−ジイソシアネート
6.040g(0.0239モル)とTDI−80/204.174g
(0.0240モル)をNMP50mlに溶かした溶液を160
℃で4時間かけて滴下反応させた。溶液は赤橙色
に変化したが、溶液粘度はわずかに増加しただけ
であつた。実施例3と同様に処理した得たポリマ
ーの固有粘度は0.35であつた。また実施例1と同
様にして作つたキヤストフイルムは脆くて折り曲
げに耐えないものであつた。 発明の効果 本発明は、ジイソシアネートと多価カルボン酸
無水物の反応の際に多価カルボン酸アルカリ金属
塩を共存させることによつて、フイルム等の成形
加工な高分子量のポリアミドイミド又はポリイミ
ドを製造することができる。
している場合には異なつていてもよい)を介し
て結合されていてもよい。また前記のカルボキ
シル基、酸無水物及びイソシアネートと反応し
ないかあるいは非常に反応し難い基又は原子と
しては、例えば、アルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、アルコキシ基及びハロゲン原
子等がある。 以下に本発明の方法によつて使用される化合物
を例示するが、勿論これらの例のみによつて限定
されるものではない。 本発明で用いるジイソシアネートとしては、例
えば、1,2−ジイソシアネートエタン、1,2
−ジイソシアネートプロパン、テトラメチレン−
1,4−ジイソシアネート、ペンタメチレン−
1,5−ジイソシアネート、ヘキサメチレン−
1,6−ジイソシアネート、ノナメチレン−1,
9−ジイソシアネート、デカメチレン−1,10−
ジイソシアネート、ω,ω′−ジプロピルエーテ
ルジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネー
ト、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシ
アネート、ヘキサヒドロジフエニル−4,4′−ジ
イソシアネート、ヘキサヒドロジフエニルエーテ
ル−4,4′−ジイソシアネート等の脂環状ジイソ
シアネート及びフエニレン−1,3−ジイソシア
ネート、フエニレン−1,4−ジイソシアネー
ト、トルイレン−2,6−ジイソシアネート、ト
ルイレン−2,4−ジイソシアネート、1−メト
キシベンゼン−2,4−ジイソシアネート、1−
クロロフエニレンジイソシアネート、テトラクロ
ロフエニレンジイソシアネート、メタキシリレン
ジイソシアネート、パラキシリレンジイソシアネ
ート、ジフエニルメタン−4,4′−ジイソシアネ
ート、ジフエニルスルフイド−4,4′−ジイソシ
アネート、ジフエニルスルホン−4,4′−ジイソ
シアネート、ジフエニルエーテル−4,4′−ジイ
ソシアネート、ジフエニルエーテル−3,4′−ジ
イソシアネート、ジフエニルケトン−4,4′−ジ
イソシアネート、ナフタレン−2,6−ジイソシ
アネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネー
ト、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、
2,4′−ビフエニルジイソシアネート、4,4′−
ビフエニルジイソシアネート、3,3′−ジメトキ
シ−4,4′−ビフエニルジイソシアネート、アン
トラキノン−2,6−ジイソシアネート、トリフ
エニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、アゾ
ベンゼン−4,4′−ジイソシアネート等の芳香族
ジイソシアネートがあげられ、特にヘキサメチレ
ン−1,6−ジイソシアネート、ジシクロヘキシ
ルメタン−4,4′−ジイソシアネート、フエニレ
ン−1,3−ジイソシアネート、フエニレン−
1,4−ジイソシアネート、トルイレン−2,4
−ジイソシアネート、トルイレン−2,6−ジイ
ソシアネート、ジフエニルメタン−4,4′−ジイ
ソシアネート、ジフエニルエーテル−4,4′−ジ
イソシアネートまたはこれらの混合物が好まし
い。 本発明で用いる多価カルボン酸無水物でトリカ
ルボン酸無水物としては、例えば、トリメリツト
酸無水物、ベンゼン−1,2,3−トリカルボン
酸無水物、ナフタレン−2,3,6−トリカルボ
ン酸無水物、ナフタレン−2,3,5−トリカル
ボン酸無水物、ナフタレン−1,2,4−トリカ
ルボン酸無水物、ナフタレン−1,4,5−トリ
カルボン酸無水物、(2,3−ジカルボキシフエ
ニル)−(2−カルボキシフエニル)メタン無水
物、(2,3−ジカルボキシフエニル)−(3−カ
ルボキシフエニル)メタン無水物、(3,4−ジ
カルボキシフエニル)−(3−カルボキシフエニ
ル)メタン無水物、(3,4−ジカルボキシフエ
ニル)−(4−カルボキシフエニル)メタン無水
物、1−(3,4−ジカルボキシフエニル)−1−
(3−カルボキシフエニル)エタン無水物、1−
(3,4−ジカルボキシフエニル)−1−(4−カ
ルボキシフエニル)エタン無水物、2−(3,4
−ジカルボキシフエニル)−2−(3−カルボキシ
フエニル)プロパン無水物、2−(3,4−ジカ
ルボキシフエニル)−2−(3−カルボキシフエニ
ル)プロパン無水物、3,3′,4−トリカルボキ
シベンゾフエノン無水物、2,2′,3−トリカル
ボキシビフエニル無水物等があげられ、特にトリ
メリツト酸無水物、ナフタレン−2,3,6−ト
リカルボン酸無水物等又はこれらの混合物が好ま
しい。 またテトラカルボン酸2無水物としては、例え
ば、ピロメリツト酸2無水物、2,3,6,7−
ナフタレンテトラカルボン酸2無水物、1,4,
5,8−ナフタレンテトラカルボン酸2無水物、
ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)メタン2
無水物、ビス(3,4−ジカルボキシフエニル)
プロパン2無水物、ビス(3,4−ジカルボキシ
フエニル)エーテル2無水物、ビス(3,4−ジ
カルボキシフエニル)スルホン2無水物、ビス
(3,4−ジカルボキシフエニル)ケトン2無水
物、3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカル
ボン酸2無水物、1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボン酸2無水物、3,3′,4,4′−ビフエニ
ルテトラカルボン酸2無水物等があげられ、特に
ピロメリツト酸2無水物、2,3,6,7−ナフ
タレンテトラカルボン酸2無水物、3,3′,4,
4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸2無水物、
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸2無水
物又はこれらの混合物が好ましい。 また上記の多価カルボン酸無水物においてその
分子内無水物基の一部(約10モル%以下)が加水
分解されて多価カルボン酸として共存していても
反応の実態には影響ない。この場合、ポリマー主
鎖中に少量のアミド酸単位を含有することとな
る。更にまたジカルボン酸をはじめ各種のトリカ
ルボン酸、テトラカルボン酸等との共重合による
分子設計も可能である。 また本発明で用いる多価カルボン酸アルカリ金
属塩としては前記の一般式()で示した、ジカ
ルボン酸、トリカルボン酸及びテトラカルボン酸
のモノ及び/又はジ及び/又はトリ及び/又はテ
トラリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、ル
ビジウム塩、セシウム塩及びフランシウム塩等が
あげられ、特に蓚酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、
ジフエニルエーテル−4,4′−ジカルボン酸、ピ
リジン−2,6−ジカルボン酸又はシクロヘキサ
ン−1,4−ジカルボン酸のモノ及び/又はジナ
トリウム塩又はカリウム塩、あるいはペンタン−
1,2,5−トリカルボン酸、シクロヘキサン−
1,2,3−トリカルボン酸、ベンゼン−1,
2,4−トリカルボン酸、ナフタレン−1,4,
5−トリカルボン酸、ナフタレン−2,3,6−
トリカルボン酸、3,4,4′−ベンゾフエノント
リカルボン酸のモノ及び/又はジ及び/又はトリ
ナトリウム塩又はカリウム塩、あるいは、ブタン
−1,2,3,4−テトラカルボン酸、ベンゼン
−1,2,4,5−テトラカルボン酸、3,3′,
4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸、3,
3′,4,4′−ビフエニルテトラカルボン酸、3,
3′,4,4′−ジフエニルエーテルテトラカルボン
酸及び3,3′,4,4′−ジフエニルスルホンテト
ラカルボン酸のモノ及び/又はジ及び/又はトリ
及び/又はテトラナトリウム塩又はカリウム塩等
又はこれらの2種以上の混合物が好ましい。さら
にまた、これらの多価カルボン酸のアルカリ金属
塩は有機極性溶媒、例えば、N−メチル−2−ピ
ロリドンとのアダクト化合物として使用してもよ
い。 作 用 本発明の多価カルボン酸と無水物ジイソシアネ
ートの反応に前記の多価カルボン酸のアルカリ金
属塩を共存させる場合、その種類は、工業的、経
済的に有利なものを使用するのが好ましいが、重
合に用いる原料の多価カルボン酸無水物と類似し
た構造をもつ多価カルボン酸のアルカリ金属塩を
用いると特に好ましい効果が発現できる。 本発明方法による多価カルボン酸無水物とジイ
ソシアネートの反応は、前記の多価カルボン酸ア
ルカリ金属塩の共存下に、一般には無水の有機極
性溶媒中で、不活性ガス、例えば、窒素の気流下
あるいは減圧下で副生するCO2ガスを除去しなが
ら約20〜250℃、好ましくは50〜200℃の温度で約
1〜20時間加熱して行なわれる。 有機極性溶媒としては、例えば、N,N−ジメ
チルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル
ピロリドン、α−ブチロラクトン又はヘキサメチ
ル燐酸トリアミドのような鎖状若しくは環状のア
ミド類又はホスホリルアミド類、あるいはテトラ
メチレンスルホン、ジフエニルスルホンのような
スルホン類が用いられる。またこれらの有機極性
溶媒を他の中性溶媒、例えばベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クレゾール、シクロヘキサン、ペ
ンタン、ヘキサン、ヘプタン、塩化メチレン、テ
トラヒドロフラン、シクロヘキサノン及びジオキ
サンなどで希釈して用いることもできる。また例
えば、塩化リチウム、塩化カルシウムのような金
属塩を含有しても良い。 また原料モノマー及び多価カルボン酸のアルカ
リ金属塩の添加方法、添加順序並びに添加時期は
任意に選ぶことができ、いずれの場合にもアミド
結合反応は格段に促進されるが、好ましくはこれ
らは室温で同時もしくは連続的に溶媒中に溶解さ
れ、又は別々に溶解されて2種もしくはそれ以上
の溶液が次いで混合されるか、ある場合には溶液
と固体の状態で混合される。また、場合によつて
は原料モノマーのいずれか一方を、反応温度下に
連続的に添加することも可能であり、更に又無溶
媒状態で多価カルボン酸無水物とジイソシアネー
ト及び多価カルボン酸アルカリ金属塩を混合加熱
すれば極めて短時間の中に高分子量高発泡体を製
造することも可能である。 一般には重合反応開始時に於ける原料モノマー
(多価カルボン酸無水物+ジイソシアネート)濃
度は50〜400g/溶媒の範囲が選択されるが、
この濃度の選択は原料モノマーの反応性及び重合
溶媒中のポリマーの溶解性等によつて行なわれ
る。高濃度で重合を開始した場合には、重合途中
で増粘により撹拌に支障が起きないように、場合
によつては溶媒を連続的又は非連続的に追加する
ことが好ましい。 またジイソシアネートの多価カルボン酸無水物
に対するモル比は0.7〜1.30の範囲で実質的に当
量である事が好ましく、特に0.95〜1.10の範囲が
好ましい。 多価カルボン酸のアルカリ金属塩の添加量は多
価カルボン酸無水物に対して0.1〜20モル%が好
ましく、特に0.5〜10モル%が好ましい。 本発明の方法により多価カルボン酸無水物とジ
イソシアネートとを多価カルボン酸アルカリ金属
塩の共存下に実質的に無水の状態で例えば有機極
性溶媒中で反応させると、該アルカリ金属塩が共
存しない場合にくらべて格段の反応速度の増大と
重合度の向上がある。本発明の方法で得たポリア
ミドイミド又はポリイミドの重合後の溶液あるい
は分離ポリマーを再溶解して調製したドープの安
定性は良く、しかもワニス、接着剤等として使用
する時は溶媒の揮発除去を注意深く行なえば、極
めてボイドの少ない良質のエナメル状物あるいは
接着層を形成する事が容易であり、且つ高分子量
ポリマーであるが故に多数回塗りを節約できる。
またキヤストフイルムの成形においても従来のポ
リアミツク酸ドープを原料とする方法にくらべ合
理化されたプロセスで良質のフイルムが製造でき
る。 実施例 以下に本発明の方法を実施例によつて示すが、
これらによつて本発明が限定されるものではな
い。 実施例 1 撹拌器、温度計、窒素導入管を備えた500mlセ
パラブルフラスコ中に、窒素雰囲気下にトリメリ
ツト酸無水物15.04g(0.0783モル)、トリメリツ
ト酸モノナトリウム塩0.1810g(0.0008モル)及
び精製N−メチルピロリドン(以降NMPと略
記)、300mlを投入し、これを80℃で30分間加熱し
て均一な溶液とした後50℃に冷却した。これにジ
フエニルメタン−4,4′−ジイソシアネート−
9.970g(0.0398モル)と2,4−トルイレンジ
イソシアネート/2,6−トルイレンジイソシア
ネートの80/20モル比混合物(以降TDI−80/20
と略記)5.983g(0.0401モル)を加えて、この
混合物を約20分間内で120℃に昇温し、以後4時
間反応させた。反応の進行とともに盛んに炭酸ガ
スを発生し、溶液は黄色から赤橙色へと変り、粘
度も次第に増した。反応開始後約2時間には炭酸
ガスの発生もほとんど認められなくなるが更に2
時間反応を続けた後、室温迄冷却した。 この重合液の一部をガラス板上に0.4m/mの
液厚にキヤストし、80℃熱風乾燥器中にて約3時
間乾燥させると、自己支持性の膜となりガラス板
より剥離できた。これを10cm角に切断し四方をク
リツプにとめて懸架し減圧乾燥器中にて250℃/
1hr→300℃/1hr→350℃/1hrで本乾燥して得ら
れたフイルムは褐色の強靭なもので、引張強度
1270Kg/cm2、、伸び12%であつた。 また別に重合液の一部を約10倍容量のメタノー
ル中に投入してポリマーを沈殿させ、更にメタノ
ールで充分洗浄した後、100℃、5時間、2〜3
mmHgの減圧下に乾燥して黄土色粉末を得た。こ
のポリマーの固有粘度(NMP中0.5%、30℃、以
降同様)は1.14であつた。またこのポリマーの希
薄NMP溶液から上記と同様にして作つた極薄フ
イルムの赤外線吸収スペクトルは1780cm-1,1720
cm-1,1370cm-1,725cm-1にイミド基の吸収帯が、
又1660cm-1にアミド基の吸収を示した。 比較例 1 トリメリツト酸モノナトリウム塩を共存させな
い以外は、実施例1と同様の装置、方法を用い
て、トリメリツト酸無水物15.11g(0.0786モ
ル)、TDI−80/20,6.983g(0.0401モル)、ジフ
エニルメタン−4,4′−ジイソシアネート10.07
g(0.0402モル)及びNMP300mlの混合物を140
℃4時間反応させた。反応開始後、炭酸ガスの発
生とともに溶液は赤褐色になつたが溶液粘度は若
干増加しただけであつた。 重合液から、実施例1と同様にキヤストフイル
ム製造を試みたが、本乾燥中に数片に破断して満
足なフイルムは得られなかつた。 実施例1と同様に後処理して得たポリマーの固
有粘度は0.40であつた。 実施例 2 実施例1と同様の装置、方法によつて、ピロメ
リツト酸2無水物、15.12g(0.0693モル)、ピロ
メリツト酸ジナトリウム塩0.2070g(0.0007モ
ル)ジフエニルメタン−4,4′−ジイソシアネー
ト、8.834g(0.0353モル)、TDI−80/20、6.165
g(0.0354モル)及び精製NMP300mlの混合物を
120℃4時間反応させて赤褐色の高粘度液を得た。
これを実施例1と同様に処理して得た黄土色ポリ
イミド粉末の固有粘度は0.81であり、またキヤス
トフイルムの引張強度は1340Kg/cm2、伸び8.7%
であつた。 比較例 2 ピロメリツト酸ジナトリウム塩を共存させない
以外は実施例2と同様にして、ピロメリツト酸2
無水物15.11g(0.0693モル)、ジフエニルメタン
−4,4′−ジイソシアネート、8.860g(0.0354モ
ル)、TDI−80/206.153g(0.0353モル)及び精
製NMP300mlの混合物を120℃、4時間反応させ
て赤褐色溶液を得た。 実施例1と同様に処理して得たポリマーの固有
粘度は0.31であつた。 実施例 3 実施例1と同様の装置に100mlの滴下瀘斗をつ
け、3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカル
ボン2酸無水物15.08g(0.0468モル)、3,3′,
4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸ジウリ
ウム塩0.2169g(0.0005モル)、NMP250mlの混
合物を160℃に加熱しこれにジフエニルエーテル
−4,4′−ジイソシアネート6.003g(0.0238モ
ル)、TDI−80/204.157g(0.0239モル)を50ml
のNMPに溶かした溶液を4時間かけて滴下し
た。反応の進行とともに溶液は褐色から赤橙色に
なり少しづつ粘度も増した。イソシアネートの滴
下終了時点で著しい粘度の上昇があつた。更に1
時間反応を続けた後100mlのNMPを加えて希釈
してから冷却して、実施例1と同様に後処理して
濃黄色ポリマーを得た。このポリマーの固有粘度
は0.88であり、キヤストフイルムは強靭で、引張
強度1290Kg/cm2、伸び9.5%示した。 実施例 4 実施例3の3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテ
トラカルボン酸ジカリウム塩の代りにイソフタル
酸モノナトリウム塩を用いて、実施例3と同様の
反応を行なつた。精製ポリイミドの固有粘度は
0.92であつた。 比較例 3 実施例3における3,3′,4,4′−ベンゾフエ
ノンテトラカルボン酸ジカリウム塩及び実施例4
におけるイソフタル酸モノナトリウム塩を用いな
い以外は実施例3と同様にして、3,3′,4,
4′−ベンゾフエノンテトラカルボン酸2無水物
15.15g(0.0470モル)、NMP250mlの溶液に、ジ
フエニルエーテル−4,4′−ジイソシアネート
6.040g(0.0239モル)とTDI−80/204.174g
(0.0240モル)をNMP50mlに溶かした溶液を160
℃で4時間かけて滴下反応させた。溶液は赤橙色
に変化したが、溶液粘度はわずかに増加しただけ
であつた。実施例3と同様に処理した得たポリマ
ーの固有粘度は0.35であつた。また実施例1と同
様にして作つたキヤストフイルムは脆くて折り曲
げに耐えないものであつた。 発明の効果 本発明は、ジイソシアネートと多価カルボン酸
無水物の反応の際に多価カルボン酸アルカリ金属
塩を共存させることによつて、フイルム等の成形
加工な高分子量のポリアミドイミド又はポリイミ
ドを製造することができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ジイソシアネートと多価カルボン酸無水物と
の反応において、一般式()で表わされる多価
カルボン酸アルカリ金属塩を共存させることを特
徴とするポリアミドイミド又はポリイミドの製造
方法。 R(COOH)m(COOM)n () 但し、上式におけるR,M,m,nはそれぞれ
下記を意味する。 R;存在しないか、もしくは2〜4価の基であ
り、カルボキシル基、酸無水物基及びイソシア
ネートと反応しないかもしくは非常に反応し難
い基又は原子で置換されていてもよい。3価の
場合にはRに結合している3個のカルボキシル
基のうち2個のカルボキシル基は酸無水物を形
成する位置に結合しており、4価の場合にはR
に結合している4個のカルボキシル基は2組の
酸無水物を形成する位置に結合している。 M;アルカリ金属。 m;0,1〜3の整数。 n;1〜4の整数。但し、m+nは2〜4の整数
である。 2 多価カルボン酸無水物がトリカルボン酸無水
物である特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 多価カルボン酸無水物がテトラカルボン酸2
無水物である特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 多価カルボン酸無水物がトリカルボン酸無水
物及びテトラカルボン酸2無水物よりなる特許請
求の範囲第1項記載の方法。 5 多価カルボン酸アルカリ金属塩のアルカリ金
属がナトリウム又はカリウムである特許請求の範
囲第1〜第4項のいずれか1項に記載の方法。 6 多価カルボン酸アルカリ金属塩が、ジカルボ
ン酸のモノ及び/又はジアルカリ金属である特許
請求の範囲第1〜第5項のいずれか1項に記載の
方法。 7 多価カルボン酸アルカリ金属塩がトリカルボ
ン酸のモノ及び/又はジ及び/又はトリアルカリ
金属塩である特許請求の範囲第1〜第5項のいず
れか1項に記載の方法。 8 多価カルボン酸アルカリ金属塩がテトラカル
ボン酸のモノ及び/又はジ及び/又はトリ及び/
又はテトラアルカリ金属塩である特許請求の範囲
第1〜第5項のいずれか1項に記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59132939A JPS6114218A (ja) | 1984-06-29 | 1984-06-29 | ポリアミドイミド又はポリイミドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59132939A JPS6114218A (ja) | 1984-06-29 | 1984-06-29 | ポリアミドイミド又はポリイミドの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6114218A JPS6114218A (ja) | 1986-01-22 |
| JPH0425964B2 true JPH0425964B2 (ja) | 1992-05-06 |
Family
ID=15093031
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59132939A Granted JPS6114218A (ja) | 1984-06-29 | 1984-06-29 | ポリアミドイミド又はポリイミドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6114218A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5858232A (ja) * | 1981-09-30 | 1983-04-06 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 熱硬化性を有する合金化亜鉛めつき鋼板の製造法 |
| US5032667A (en) * | 1985-07-30 | 1991-07-16 | Amoco Corporation | Amide and/or imide containing polymers and monomers for the preparation thereof |
-
1984
- 1984-06-29 JP JP59132939A patent/JPS6114218A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6114218A (ja) | 1986-01-22 |
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