JPH04270175A - 窒化ケイ素系焼結体及びその製造方法 - Google Patents
窒化ケイ素系焼結体及びその製造方法Info
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- JPH04270175A JPH04270175A JP3050198A JP5019891A JPH04270175A JP H04270175 A JPH04270175 A JP H04270175A JP 3050198 A JP3050198 A JP 3050198A JP 5019891 A JP5019891 A JP 5019891A JP H04270175 A JPH04270175 A JP H04270175A
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Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特に常温において優れた
機械的強度を有し、生産性、コストに優れた窒化ケイ素
系焼結体及び、その製造方法に関する。
機械的強度を有し、生産性、コストに優れた窒化ケイ素
系焼結体及び、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境問題(CO2、SOx
、NOx)等により自動車関連分野では燃費向上の開発
が急速に進み、軽量化やフリクションロスの低減等の目
的で動弁系材料としてセラミック材料を使用する試みが
なされている。とくに窒化ケイ素系材料は軽量、高強度
、高靭性でありヤング率も高いことから、最も有望視さ
れている材料である。こうした窒化ケイ素系材料が実用
化されるためには、強度、靭性といった機械的特性に優
れるばかりでなく、生産性やコストの面でも市場ニーズ
に適合する必要性がある。従来窒化ケイ素系材料に関し
ては、強度向上を目的として、■焼結方法、■焼結助剤
についての研究開発が中心に行われてきた。例えば焼結
方法についてはホットプレス法矢1000気圧以上の熱
間静水圧プレス法等が用いられているが、強度特性の面
では優れた焼結体が得られているが、生産性、コストの
面では必ずしも優れた方法とはいえない。一方、こうし
た問題に対しガス圧焼結法(例えば三友、粉体と工業、
12巻、12号、PP27、1989)があるが、本方
法では最終の焼結体の緻密化をβ型結晶の粒成長に伴う
ため高温で焼結する必要性があり、またそれに伴う粗大
結晶粒の析出による強度劣化をまねく可能性がある。こ
のため、特性、生産性両面が十分優れた手法とはいえな
い。他方、焼結助剤に関しては、例えば特公昭49−2
1091号にAl2O3、Y2O3が助剤として提案さ
れており、これが現在でも代表的な焼結助剤として知ら
れているが、これらの助剤だけを用いた焼結体は焼結温
度1700〜1900℃で焼結しなければ緻密化が十分
はかれず常圧N2雰囲気の焼結では、窒化ケイ素の分解
が生じ安定した焼結体を得ることができない場合が考え
られる。このため同じく特性、生産性両面で十分優れて
いるとはいえない。
、NOx)等により自動車関連分野では燃費向上の開発
が急速に進み、軽量化やフリクションロスの低減等の目
的で動弁系材料としてセラミック材料を使用する試みが
なされている。とくに窒化ケイ素系材料は軽量、高強度
、高靭性でありヤング率も高いことから、最も有望視さ
れている材料である。こうした窒化ケイ素系材料が実用
化されるためには、強度、靭性といった機械的特性に優
れるばかりでなく、生産性やコストの面でも市場ニーズ
に適合する必要性がある。従来窒化ケイ素系材料に関し
ては、強度向上を目的として、■焼結方法、■焼結助剤
についての研究開発が中心に行われてきた。例えば焼結
方法についてはホットプレス法矢1000気圧以上の熱
間静水圧プレス法等が用いられているが、強度特性の面
では優れた焼結体が得られているが、生産性、コストの
面では必ずしも優れた方法とはいえない。一方、こうし
た問題に対しガス圧焼結法(例えば三友、粉体と工業、
12巻、12号、PP27、1989)があるが、本方
法では最終の焼結体の緻密化をβ型結晶の粒成長に伴う
ため高温で焼結する必要性があり、またそれに伴う粗大
結晶粒の析出による強度劣化をまねく可能性がある。こ
のため、特性、生産性両面が十分優れた手法とはいえな
い。他方、焼結助剤に関しては、例えば特公昭49−2
1091号にAl2O3、Y2O3が助剤として提案さ
れており、これが現在でも代表的な焼結助剤として知ら
れているが、これらの助剤だけを用いた焼結体は焼結温
度1700〜1900℃で焼結しなければ緻密化が十分
はかれず常圧N2雰囲気の焼結では、窒化ケイ素の分解
が生じ安定した焼結体を得ることができない場合が考え
られる。このため同じく特性、生産性両面で十分優れて
いるとはいえない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような生産性と
焼結体の機械的特性の両立を満足する窒化ケイ素系焼結
体を提供するものである。
焼結体の機械的特性の両立を満足する窒化ケイ素系焼結
体を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はまず、α率93
%以上、平均粒径が0.7μm以下の窒化ケイ素原料粉
末に対し、前記第1助剤のうち1種もしくは2種以上、
第2助剤のうちAlを含む2種以上の酸化物及び窒化物
を、第1、第2助剤の総量で5ないし15重量%混合し
てなる粉末の圧粉体をN2ガス雰囲気、1500〜17
00℃で焼結して得られる焼結体で、得られた焼結体の
結晶相がα’−サイアロン(α−Si3N4を含む)と
β’−サイアロン(β−Si3N4を含む)であること
を特徴とする窒化ケイ素系焼結体である。原料組成は、
α’−サイアロン[一般式Mx (Si,Al)12(
O,N)16]のX値で0<X≦1.2とし、焼結体中
のβ’−サイアロン(一般式Si6−ZAlZOZN8
−Z)は0<Z<1.0の範囲にあり、α’−サイアロ
ン(α−Si3N4を含む)とβ’−サイアロン(β−
Si3N4を含む)の析出比がX線回折のピーク強度比
でα’−サイアロンの存在比率が0.15から0.25
の範囲にあるとよい。このものは、JIS R160
1に準拠した4点曲げ強度が100kg/mm2の高強
度及びそのワイブル係数が20以上の優れた特性を有す
る知見を得た。このα’(α結晶相を含む)、β’結晶
相(β結晶相を含む)の複合相が焼結体の強度特性に与
える効果はその詳細は明らかではないが、微粒で等軸晶
のα’晶(α結晶を含む)と柱状化したβ’晶(β結晶
を含む)を複合させることにより従来のβ’もしくはβ
晶のみで構成された焼結体に比較し、ヤング率、硬度が
向上する。これは材料の変形抵抗を示す物性値であり、
セラミック材料のような脆性材料ではこの値を向上させ
ることが、広義では強度向上につながると考えられる。 さらに脆性材料の破壊の基本概念であるGriffit
hの理論に従えば破壊強度σfは次式で与えられる。 σf=Eγs/4a、E;ヤング率、γs;破壊の表面
エネルギー、a;先在亀裂長さ ここでγsは粒界相に依存すると考えられるため、破壊
強度を向上させるためにはEの増大とaの減少が重要で
ある。aの値は工程上不可避な欠陥寸法を排除すれば結
晶粒子径に依存するため微細結晶粒で充填性を向上させ
た本発明はE、γsの点で強度向上に有効である。
%以上、平均粒径が0.7μm以下の窒化ケイ素原料粉
末に対し、前記第1助剤のうち1種もしくは2種以上、
第2助剤のうちAlを含む2種以上の酸化物及び窒化物
を、第1、第2助剤の総量で5ないし15重量%混合し
てなる粉末の圧粉体をN2ガス雰囲気、1500〜17
00℃で焼結して得られる焼結体で、得られた焼結体の
結晶相がα’−サイアロン(α−Si3N4を含む)と
β’−サイアロン(β−Si3N4を含む)であること
を特徴とする窒化ケイ素系焼結体である。原料組成は、
α’−サイアロン[一般式Mx (Si,Al)12(
O,N)16]のX値で0<X≦1.2とし、焼結体中
のβ’−サイアロン(一般式Si6−ZAlZOZN8
−Z)は0<Z<1.0の範囲にあり、α’−サイアロ
ン(α−Si3N4を含む)とβ’−サイアロン(β−
Si3N4を含む)の析出比がX線回折のピーク強度比
でα’−サイアロンの存在比率が0.15から0.25
の範囲にあるとよい。このものは、JIS R160
1に準拠した4点曲げ強度が100kg/mm2の高強
度及びそのワイブル係数が20以上の優れた特性を有す
る知見を得た。このα’(α結晶相を含む)、β’結晶
相(β結晶相を含む)の複合相が焼結体の強度特性に与
える効果はその詳細は明らかではないが、微粒で等軸晶
のα’晶(α結晶を含む)と柱状化したβ’晶(β結晶
を含む)を複合させることにより従来のβ’もしくはβ
晶のみで構成された焼結体に比較し、ヤング率、硬度が
向上する。これは材料の変形抵抗を示す物性値であり、
セラミック材料のような脆性材料ではこの値を向上させ
ることが、広義では強度向上につながると考えられる。 さらに脆性材料の破壊の基本概念であるGriffit
hの理論に従えば破壊強度σfは次式で与えられる。 σf=Eγs/4a、E;ヤング率、γs;破壊の表面
エネルギー、a;先在亀裂長さ ここでγsは粒界相に依存すると考えられるため、破壊
強度を向上させるためにはEの増大とaの減少が重要で
ある。aの値は工程上不可避な欠陥寸法を排除すれば結
晶粒子径に依存するため微細結晶粒で充填性を向上させ
た本発明はE、γsの点で強度向上に有効である。
【0005】原料組成をα’−サイアロン(一般式Mx
(Si,Al)12(O,N)16)のX値で0<X
≦1.2の範囲にするのは1.2<Xの範囲では粒界相
およびα’−サイアロンが増大しその結果強度の低下を
招くためである。ここでα’−サイアロン(α−Si3
N4を含む)とβ’−サイアロン(β−Si3N4を含
む)の析出比においてα’−サイアロンが0.15〜0
.25の範囲、かつβ’−サイアロン(一般式Si6−
ZAlZOZN8−Z)のZ値が0<Z<1.0の範囲
にある本発明の効果が明らかとなった。本発明の効果を
更に顕著にするためには上記に加え、■窒化ケイ素原料
の製法がイミド分解法であること、■焼結体中のα’−
サイアロン(α−Si3N4を含む)結晶粒の平均粒径
が0.5μm以下及び、β’−サイアロン(β−Si3
N4を含む)結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、2
次元平面上で観察されるα’−サイアロン(α−Si3
N4を含む)結晶粒の占める面積率が0.15から0.
25の範囲にあることによりα’及びβ’結晶相が緻密
に充填された構造を持ち、この結晶粒密度が向上するこ
とにより強度特性の向上が図れ、更にその発明性が顕著
になる知見に至った。
(Si,Al)12(O,N)16)のX値で0<X
≦1.2の範囲にするのは1.2<Xの範囲では粒界相
およびα’−サイアロンが増大しその結果強度の低下を
招くためである。ここでα’−サイアロン(α−Si3
N4を含む)とβ’−サイアロン(β−Si3N4を含
む)の析出比においてα’−サイアロンが0.15〜0
.25の範囲、かつβ’−サイアロン(一般式Si6−
ZAlZOZN8−Z)のZ値が0<Z<1.0の範囲
にある本発明の効果が明らかとなった。本発明の効果を
更に顕著にするためには上記に加え、■窒化ケイ素原料
の製法がイミド分解法であること、■焼結体中のα’−
サイアロン(α−Si3N4を含む)結晶粒の平均粒径
が0.5μm以下及び、β’−サイアロン(β−Si3
N4を含む)結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、2
次元平面上で観察されるα’−サイアロン(α−Si3
N4を含む)結晶粒の占める面積率が0.15から0.
25の範囲にあることによりα’及びβ’結晶相が緻密
に充填された構造を持ち、この結晶粒密度が向上するこ
とにより強度特性の向上が図れ、更にその発明性が顕著
になる知見に至った。
【0006】一方その焼結体の製法については、α率9
3%以上、平均粒径が0.7μm以下の窒化ケイ素原料
粉末に対し、焼結助剤として前記第1助剤のうち1種も
しくは2種以上、第2助剤のうちAlを含む2種以上の
酸化物及び窒化物を第1、第2助剤の総量で5ないし1
5重量%混合してなり、かつ出発原料の組成比が0<X
≦1.2の範囲(Mx (Si,Al)12(O,N)
16、MがMg、Ca、Li及び希土類元素のうち1種
もしくは2種以上)にある混合粉末の圧粉体を1.1気
圧以下のN2ガス雰囲気、1500〜1700℃で、焼
結体相対密度が93%以上になるよう1次焼結を行った
後、10気圧以上のN2ガス雰囲気で1次焼結温度以下
で2次焼結を行い焼結体相対密度が99%以上で、得ら
れた焼結体の結晶相がα’−サイアロン(α−Si3N
4を含む)とβ’−サイアロン(β−Si3N4を含む
)とからなり、β’−サイアロン(一般式Si6−ZA
lZOZN8−Z)は0<Z<1.0の範囲にあり、α
’−サイアロン(α−Si3N4を含む)とβ’−サイ
アロン(β−Si3N4を含む)のX線回折のピーク強
度比におけるα’サイアロン(α−Si3N4を含む)
の析出比が0.15から0.25の範囲にあることをそ
の条件とする。 ここで、窒化ケイ素原料粉末の条件としてα率93%以
上、平均粒径が0.7μm以下であること、及び希土類
酸化物、ランタニド系金属酸化物(第1助剤)及びMg
、Ca、Alよりなる金属酸化物及び窒化物(第2助剤
)を添加焼結助剤とし第1助剤のうち1種もしくは2種
以上、第2助剤のうちAlを含む2種以上の酸化物を第
1、第2助剤の総量で5ないし15重量%の組合せの選
択を必須とするのはこの焼結体が低温、低圧N2ガス雰
囲気化で緻密化するための条件である。
3%以上、平均粒径が0.7μm以下の窒化ケイ素原料
粉末に対し、焼結助剤として前記第1助剤のうち1種も
しくは2種以上、第2助剤のうちAlを含む2種以上の
酸化物及び窒化物を第1、第2助剤の総量で5ないし1
5重量%混合してなり、かつ出発原料の組成比が0<X
≦1.2の範囲(Mx (Si,Al)12(O,N)
16、MがMg、Ca、Li及び希土類元素のうち1種
もしくは2種以上)にある混合粉末の圧粉体を1.1気
圧以下のN2ガス雰囲気、1500〜1700℃で、焼
結体相対密度が93%以上になるよう1次焼結を行った
後、10気圧以上のN2ガス雰囲気で1次焼結温度以下
で2次焼結を行い焼結体相対密度が99%以上で、得ら
れた焼結体の結晶相がα’−サイアロン(α−Si3N
4を含む)とβ’−サイアロン(β−Si3N4を含む
)とからなり、β’−サイアロン(一般式Si6−ZA
lZOZN8−Z)は0<Z<1.0の範囲にあり、α
’−サイアロン(α−Si3N4を含む)とβ’−サイ
アロン(β−Si3N4を含む)のX線回折のピーク強
度比におけるα’サイアロン(α−Si3N4を含む)
の析出比が0.15から0.25の範囲にあることをそ
の条件とする。 ここで、窒化ケイ素原料粉末の条件としてα率93%以
上、平均粒径が0.7μm以下であること、及び希土類
酸化物、ランタニド系金属酸化物(第1助剤)及びMg
、Ca、Alよりなる金属酸化物及び窒化物(第2助剤
)を添加焼結助剤とし第1助剤のうち1種もしくは2種
以上、第2助剤のうちAlを含む2種以上の酸化物を第
1、第2助剤の総量で5ないし15重量%の組合せの選
択を必須とするのはこの焼結体が低温、低圧N2ガス雰
囲気化で緻密化するための条件である。
【0007】とくに助剤の添加量については、その総量
が5重量%未満であると焼結体の緻密化が低温焼結域で
十分に達成されず、また15重量%を越えると焼結体中
の粒界相の量が増加し、工程中の影響(例えば焼結雰囲
気)を受け特性のバラツキの原因となるためである。ま
た原料窒化ケイ素としてその平均粒径が0.7μm以下
のもの、かつα結晶化率を93%以上を必要とする理由
には上記した低温域での焼結性の問題に加え、本発明の
焼結体中に残存するα型結晶粒が微細にβ型結晶粒の間
隔に充填された構造をもたせ、焼結体の強度等の特性を
向上させるさいに、その充填性を高めるのに効果を有す
るためである。
が5重量%未満であると焼結体の緻密化が低温焼結域で
十分に達成されず、また15重量%を越えると焼結体中
の粒界相の量が増加し、工程中の影響(例えば焼結雰囲
気)を受け特性のバラツキの原因となるためである。ま
た原料窒化ケイ素としてその平均粒径が0.7μm以下
のもの、かつα結晶化率を93%以上を必要とする理由
には上記した低温域での焼結性の問題に加え、本発明の
焼結体中に残存するα型結晶粒が微細にβ型結晶粒の間
隔に充填された構造をもたせ、焼結体の強度等の特性を
向上させるさいに、その充填性を高めるのに効果を有す
るためである。
【0008】またこの充填性と焼結体強度の相関につい
て細部検討を加えた結果、上記の焼結体中のα´−サイ
アロン(α−Si3N4を含む)結晶粒の平均粒径が0
.5μm以下及び、β´サイアロン(β−Si3N4含
む)結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、2次元平面
上で観察されるα型結晶粒の占める面積率が0.15か
ら0.25の範囲にあることで、α’及びβ’結晶相が
緻密に充填された構造を持ち、この結晶粒密度が向上す
ることにより強度特性の向上が図れ、容易に曲げ強度1
00kg/mm2以上の焼結体を得られることが明らか
になった。焼結体の製法については、1次焼結の条件を
1.1気圧以下N2ガス雰囲気、1500〜1700℃
とするのは、プッシャ―あるいはベルト式等の開放型連
続焼結炉により、生産性の優れた焼結法を提供するもの
である。
て細部検討を加えた結果、上記の焼結体中のα´−サイ
アロン(α−Si3N4を含む)結晶粒の平均粒径が0
.5μm以下及び、β´サイアロン(β−Si3N4含
む)結晶粒の平均粒径が5μm以下であり、2次元平面
上で観察されるα型結晶粒の占める面積率が0.15か
ら0.25の範囲にあることで、α’及びβ’結晶相が
緻密に充填された構造を持ち、この結晶粒密度が向上す
ることにより強度特性の向上が図れ、容易に曲げ強度1
00kg/mm2以上の焼結体を得られることが明らか
になった。焼結体の製法については、1次焼結の条件を
1.1気圧以下N2ガス雰囲気、1500〜1700℃
とするのは、プッシャ―あるいはベルト式等の開放型連
続焼結炉により、生産性の優れた焼結法を提供するもの
である。
【0009】この詳細な説明を加えると、一般に強度特
性に優れた窒化ケイ素系材料の焼結法としては、いわゆ
るバッチ式焼結が主であるが、この方式では炉内の温度
分布のバラツキやロット間の条件バラツキ等が必ず生じ
るため、自動車部品等に使用するセラミックス材料を安
定して供給する製法としては、十分とはいえない。一方
窒化ケイ素は大気圧のN2雰囲気下では1700℃以上
の温度域で昇華分解するため、加圧N2雰囲気下で焼結
する必要があり、そのため設備構造の点からバッチ式焼
結炉を用いていた。
性に優れた窒化ケイ素系材料の焼結法としては、いわゆ
るバッチ式焼結が主であるが、この方式では炉内の温度
分布のバラツキやロット間の条件バラツキ等が必ず生じ
るため、自動車部品等に使用するセラミックス材料を安
定して供給する製法としては、十分とはいえない。一方
窒化ケイ素は大気圧のN2雰囲気下では1700℃以上
の温度域で昇華分解するため、加圧N2雰囲気下で焼結
する必要があり、そのため設備構造の点からバッチ式焼
結炉を用いていた。
【0010】本発明では、〜1700℃で焼結するため
1.1気圧以下の低圧下で焼結が可能になり、これが同
時に焼結中の粒成長を抑制し微細なαおよびβ結晶粒が
混在した充填度の高い高強度な焼結体が得られるメリッ
トもでる。1次焼結体の相対密度を93%以上に焼結す
るのは、2次焼結において充分緻密化を達成するためで
ある。この2次焼結の条件は1次焼結の温度以上でおこ
なうと、粒成長を生じたり、またβ結晶相の比率が高ま
り結晶粒の充填率が下がる2点により強度特性の劣化を
まねくためである。また2次焼結を10気圧未満のN2
雰囲気下でおこなうと、最終の焼結体が十分に緻密化し
ないためである。また得られた焼結体の相対密度が99
%未満であると、強度特性にバラツキを生じるため好ま
しくない。以上により得られた焼結体の強度特性がとく
に、JISR1601に準拠する4点曲げ強度で平均値
が100kg/mm2以上ワイブル係数で20以上であ
ることを必要とするのは、ガソリンエンジンのエグゾ―
ストバルブ等に窒化ケイ素材料が適用されるさいに、破
壊確率、疲労強度を考慮した安全率を考慮した場合に必
要な材料特性である知見に到ったものである。以上によ
り本発明による焼結体が生産性、および強度特性に優れ
たものであることが明らかとなった。
1.1気圧以下の低圧下で焼結が可能になり、これが同
時に焼結中の粒成長を抑制し微細なαおよびβ結晶粒が
混在した充填度の高い高強度な焼結体が得られるメリッ
トもでる。1次焼結体の相対密度を93%以上に焼結す
るのは、2次焼結において充分緻密化を達成するためで
ある。この2次焼結の条件は1次焼結の温度以上でおこ
なうと、粒成長を生じたり、またβ結晶相の比率が高ま
り結晶粒の充填率が下がる2点により強度特性の劣化を
まねくためである。また2次焼結を10気圧未満のN2
雰囲気下でおこなうと、最終の焼結体が十分に緻密化し
ないためである。また得られた焼結体の相対密度が99
%未満であると、強度特性にバラツキを生じるため好ま
しくない。以上により得られた焼結体の強度特性がとく
に、JISR1601に準拠する4点曲げ強度で平均値
が100kg/mm2以上ワイブル係数で20以上であ
ることを必要とするのは、ガソリンエンジンのエグゾ―
ストバルブ等に窒化ケイ素材料が適用されるさいに、破
壊確率、疲労強度を考慮した安全率を考慮した場合に必
要な材料特性である知見に到ったものである。以上によ
り本発明による焼結体が生産性、および強度特性に優れ
たものであることが明らかとなった。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を述べる。
実施例1
平均粒径0.4μm、α結晶化率96%、酸素量1.5
重量%の窒化ケイ素原料および、平均粒径0.8μm、
0.4μm、0.5μmのY2O3、Al2O3、Mg
O粉末を表1に示す組成で、エタノ―ル中100時間、
ナイロン製ボ―ルミルにて湿式混合した後、乾燥し得ら
れた混合粉末を3000kg/mm2でCIP成形し、
この成形体を連続焼結炉においてN2ガス1気圧中15
50℃で6時間、1600℃で4時間、1次焼結した。 得られた焼結体を1580℃、300気圧N2ガス雰囲
気下で3時間、2次焼結した。この焼結体よりJISR
1601に準拠した3mm×4mm×40mmの試験片
を切り出し、加工仕上げした後4点曲げ強度を各条件に
ついて15本ずつ実施した。表2中には1次焼結体の相
対密度、2次焼結体の相対密度、結晶相の比率、結晶粒
組織の構成比率、曲げ強度及び、ワイブル係数を示した
。なお結晶相の比率はX線回折により、結晶粒組織は焼
結体の任意の一段面をラッピング加工した後80℃CH
F:HNO3=2:1のエッチング液により30分エッ
チング加工した後、倍率2500倍にて走査型電顕で観
察した観察面状にて柱状に観察される結晶粒をβ´−サ
イアロンもしくはβ−Si3N4結晶として、また等軸
状に観察される結晶粒をα´−サイアロンもしくはα−
Si3N4として評価した。
重量%の窒化ケイ素原料および、平均粒径0.8μm、
0.4μm、0.5μmのY2O3、Al2O3、Mg
O粉末を表1に示す組成で、エタノ―ル中100時間、
ナイロン製ボ―ルミルにて湿式混合した後、乾燥し得ら
れた混合粉末を3000kg/mm2でCIP成形し、
この成形体を連続焼結炉においてN2ガス1気圧中15
50℃で6時間、1600℃で4時間、1次焼結した。 得られた焼結体を1580℃、300気圧N2ガス雰囲
気下で3時間、2次焼結した。この焼結体よりJISR
1601に準拠した3mm×4mm×40mmの試験片
を切り出し、加工仕上げした後4点曲げ強度を各条件に
ついて15本ずつ実施した。表2中には1次焼結体の相
対密度、2次焼結体の相対密度、結晶相の比率、結晶粒
組織の構成比率、曲げ強度及び、ワイブル係数を示した
。なお結晶相の比率はX線回折により、結晶粒組織は焼
結体の任意の一段面をラッピング加工した後80℃CH
F:HNO3=2:1のエッチング液により30分エッ
チング加工した後、倍率2500倍にて走査型電顕で観
察した観察面状にて柱状に観察される結晶粒をβ´−サ
イアロンもしくはβ−Si3N4結晶として、また等軸
状に観察される結晶粒をα´−サイアロンもしくはα−
Si3N4として評価した。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】実施例2
市販のイミド分解法により製造された窒化ケイ素粉末(
α結晶化率98%、平均粒径0.5μm、酸素量1.3
8重量%)と焼結助剤としてY2O3、La2O3、C
eO2、第2助剤としてMgO、CaO及びAl2O3
を表3に示す配合比で実施例1と同様の手法で混合乾燥
し成形した後、表4の焼結条件にて焼結した。この焼結
体よりJISR1601に準拠した抗折試験片を実施例
1と同様の方法にて作製した。得られた焼結体の特性を
実施例1と同様の手法で評価した結果を1次焼結体密度
、2次焼結体密度、結晶相比率、組織の内α、β、β´
結晶粒の平均粒径を観察視野5視野につき30〜50サ
ンプリング数に対し評価、更に曲げ強度、ワイブル係数
を評価した。この結果を表5,6に示した。
α結晶化率98%、平均粒径0.5μm、酸素量1.3
8重量%)と焼結助剤としてY2O3、La2O3、C
eO2、第2助剤としてMgO、CaO及びAl2O3
を表3に示す配合比で実施例1と同様の手法で混合乾燥
し成形した後、表4の焼結条件にて焼結した。この焼結
体よりJISR1601に準拠した抗折試験片を実施例
1と同様の方法にて作製した。得られた焼結体の特性を
実施例1と同様の手法で評価した結果を1次焼結体密度
、2次焼結体密度、結晶相比率、組織の内α、β、β´
結晶粒の平均粒径を観察視野5視野につき30〜50サ
ンプリング数に対し評価、更に曲げ強度、ワイブル係数
を評価した。この結果を表5,6に示した。
【0015】
【表3】
【0016】
【表4】
【0017】
【表5】
【0018】
【表6】
【0019】実施例3
実施例1と同じ原料粉末に加え平均粒径0.9μmのA
lN粉末を表7に示す組成で実施例1と同じ手法により
混合、焼結を実施し得られた焼結体を同様の手法により
評価した。その結果を表8に示す。
lN粉末を表7に示す組成で実施例1と同じ手法により
混合、焼結を実施し得られた焼結体を同様の手法により
評価した。その結果を表8に示す。
【表7】
【0020】
【表8】
【0021】
【発明の効果】以上、詳細を記述したとうり、本発明の
窒化ケイ素系焼結体は低温常圧下で1次焼結をおこなう
ことにより、極めて量産性、歩留りに優れた安価な焼結
体を製造できるとともに、低温で焼結を完了することに
より、低温安定型のα型結晶を微細に混在する充填性の
高い焼結体を容易に得ることが可能なため機械的特性に
も優れた焼結体が同時に得ることが可能である。本発明
の焼結体はとくに、自動車部品等のコスト、強度、信頼
性が要求される分野に適用が可能である。
窒化ケイ素系焼結体は低温常圧下で1次焼結をおこなう
ことにより、極めて量産性、歩留りに優れた安価な焼結
体を製造できるとともに、低温で焼結を完了することに
より、低温安定型のα型結晶を微細に混在する充填性の
高い焼結体を容易に得ることが可能なため機械的特性に
も優れた焼結体が同時に得ることが可能である。本発明
の焼結体はとくに、自動車部品等のコスト、強度、信頼
性が要求される分野に適用が可能である。
Claims (6)
- 【請求項1】 α率93%以上、平均粒径が0.7μ
m以下の窒化ケイ素原料粉末に対し、希土類酸化物、ラ
ンタニド系金属酸化物(以下これを第1助剤という)お
よびMg、Ca、Li、Alよりなる金属酸化物、窒化
物(以下これを第2助剤という)を焼結助剤とし、第1
助剤のうち1種もしくは2種以上、第2助剤のうちAl
を含む2種以上の酸化物を第1、第2助剤の総量で5な
いし15重量%混合してなる粉末の圧粉体をN2ガス雰
囲気、1500〜1700℃で焼結して得られる焼結体
で、得られた焼結体の結晶相がα’−サイアロン(α−
Si3N4を含む)とβ’−サイアロン(β−Si3N
4を含む)であることを特徴とする窒化ケイ素系焼結体
。 - 【請求項2】 α’−サイアロン[一般式Mx (S
i,Al)12(O,N)16]はMがMg、Ca、L
i及び希土類元素のうち1種もしくは2種以上からなり
、出発原料の組成は0<X≦1.2の範囲にあり、焼結
体中のβ’−サイアロン(一般式Si6−Z AlZ
OZ N8−Z )は0<Z<1.0の範囲にあり、α
’−サイアロン(α−Si3N4を含む)とβ’−サイ
アロン(β−Si3N4を含む)の析出比がX線回折の
ピーク強度比でα’−サイアロンの存在比率が0.15
から0.25の範囲にある請求項1記載の窒化ケイ素系
焼結体。 - 【請求項3】 JIS R 1601に準拠する
4点曲げ強度が平均値で100kg/mm2以上、ワイ
ブル係数が20以上である請求項1記載の窒化ケイ素系
焼結体。 - 【請求項4】 窒化ケイ素原料がイミド分解法で得ら
れたものである請求項1記載の窒化ケイ素系焼結体。 - 【請求項5】 焼結体中のα’−サイアロン(α−S
i3N4を含む)結晶粒の占める面積率が15%から2
5%の範囲にある請求項1記載の窒化ケイ素系焼結体。 - 【請求項6】 α率93%以上、平均粒径が0.7μ
m以下の窒化ケイ素原料粉末に対し、第1助剤および第
2助剤を焼結助剤とし第1助剤のうち1種もしくは2種
以上、第2助剤のうちAlを含む2種以上の酸化物を第
1、第2助剤の総量で5ないし15重量%混合してなる
粉末の圧粉体を1.1気圧以下のN2ガス雰囲気、15
00〜1700℃で、焼結体相対密度が93%以上にな
るよう1次焼結体を行った後、10気圧以上のN2ガス
雰囲気で1次焼結温度以下で2次焼結を行い、焼結体相
対密度が99%以上で、得られた焼結体の結晶相がα’
−サイアロン(α−Si3N4を含む)とβ’−サイア
ロン(β−Si3N4を含む)であることを特徴とする
窒化ケイ素系焼結体の製造方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3050198A JPH04270175A (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 窒化ケイ素系焼結体及びその製造方法 |
| US07/810,723 US5173458A (en) | 1990-12-28 | 1991-12-18 | Silicon nitride sintered body and process for producing the same |
| CA002058151A CA2058151C (en) | 1990-12-28 | 1991-12-19 | Silicon nitride sintered body and process for producing the same |
| EP19910122076 EP0492564A3 (en) | 1990-12-28 | 1991-12-21 | Silicon nitride sintered body and process for producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3050198A JPH04270175A (ja) | 1991-02-25 | 1991-02-25 | 窒化ケイ素系焼結体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04270175A true JPH04270175A (ja) | 1992-09-25 |
Family
ID=12852441
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3050198A Pending JPH04270175A (ja) | 1990-12-28 | 1991-02-25 | 窒化ケイ素系焼結体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04270175A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004527434A (ja) * | 2000-11-28 | 2004-09-09 | ケンナメタル インコーポレイテッド | イッテルビウムを含有するSiAlON及びその生成方法 |
| JP2010002040A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Ntn Corp | ボールねじ |
-
1991
- 1991-02-25 JP JP3050198A patent/JPH04270175A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004527434A (ja) * | 2000-11-28 | 2004-09-09 | ケンナメタル インコーポレイテッド | イッテルビウムを含有するSiAlON及びその生成方法 |
| JP2010002040A (ja) * | 2008-06-23 | 2010-01-07 | Ntn Corp | ボールねじ |
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