JPH04275409A - 磁心の熱処理方法 - Google Patents

磁心の熱処理方法

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JPH04275409A
JPH04275409A JP3037643A JP3764391A JPH04275409A JP H04275409 A JPH04275409 A JP H04275409A JP 3037643 A JP3037643 A JP 3037643A JP 3764391 A JP3764391 A JP 3764391A JP H04275409 A JPH04275409 A JP H04275409A
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magnetic
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magnetic permeability
ribbon
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雅人 竹内
Yoshihiko Hirota
好彦 廣田
Hiroshi Omori
浩 大森
Masaru Yoshimura
勝 吉村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流上の重複リップル
の平滑やノーマルモード用ノイズフィルターのコア、高
周波トランス及びアクティブフィルター用コア等に用い
られる恒透磁性の優れた磁心の製造方法に適用して有効
な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術では、非晶質合金からなる金属
薄帯(磁性リボン)をスリット状に加工してこれを所定
回数だけ巻回し、これを熱処理(焼鈍)した後、エポキ
シ樹脂等の接着剤を含浸、固化させ、次に磁路の一部を
切断するギャップ(空隙)を設けて前記恒透磁性を実現
していた。また、その他に、ギャップを設けずに熱処理
のみにより目標とする恒透磁性を得る手法が以前より知
られていた。
【0003】前記恒透磁性は、磁心の製造工程における
焼鈍、すなわち熱処理温度条件に大きく依存しており、
安定した恒透磁性を得るためには熱処理温度条件を厳密
に制御する必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記熱処理条
件を厳格に制御したとしても、必ずしも目標の恒透磁性
を有する磁心が得られないことが知られていた。
【0005】本発明者は、この原因が材料として提供さ
れる磁性リボンの特性のばらつき、すなわち組成のばら
つきに起因していることを見い出した。
【0006】図1は、磁性リボンの各素材ロットから任
意に抽出した14本(R1〜R14)のサンプルについ
て熱処理温度と透磁率との関係を示したものである。な
お同図における熱処理条件は大気中で、その熱処理時間
は2時間である。
【0007】この透磁率はヒューレットパッカード株式
会社製、プレシジョンLCRメータHP4284Aおよ
び42841Aを用いて交流磁界100kHz、5mO
e、直流磁界0Oeの条件で測定を行ったものである。
【0008】この透磁率と恒透磁性との間には、図2で
示す様な関係があり、直流磁界0Oeにおける透磁率を
測定するだけで、直流磁界を重畳した場合の透磁率、す
なわち恒透磁性を推測することができる。
【0009】したがって、必然的に、磁界を印加しない
状態(0Oe)における透磁率を下げることによって恒
透磁性を得ることができる。
【0010】ところで、図1によれば、たとえば445
℃の温度条件で2時間の加熱処理を行った場合、透磁率
は250を中心に180〜380の範囲のものが同時に
生じてしまう。すなわち、温度条件を厳密に制御したと
しても、得られた磁心は、透磁率において最大200の
差が生じてしまう可能性があり、歩留まりが極めて悪く
なる可能性があった。
【0011】本発明は前記課題に鑑みてなされたもので
あり、その目的は素材ロットで提供される磁性リボン中
に特性のばらつきのあることに着目して、このようなば
らつきが生じていても定常的に製品特性の安定した磁心
を得ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁心の熱処理
において、素材ロット中から任意にサンプリングした磁
性リボンのキュリー温度(キュリー点)を測定し、この
測定温度値を、あらかじめ作成した目標透磁率における
熱処理温度に対応するキュリー温度(キュリー点)と比
較して熱処理温度の補正値を決定することを要旨とする
【0013】
【作用】前記手段において、熱処理を行う磁心本体とし
ては、たとえばアモルファス金属性の磁性リボンをスリ
ット状に加工してこれを巻回したものを用いることがで
きる。
【0014】本発明で使用するアモルファス金属として
は、合金中のFeの含有量が50原子%以上のFe基ア
モルファス合金(金属)であり、これらのFe基アモル
ファス合金としては、Fe−B,Fe−B−C,Fe−
B−Si,Fe−B−Si−C,Fe−B−Si−Cr
,Fe−Co−B−Si,Fe−Ni−Mo−B等のF
e系のものを例示できる。この中で特に好ましいFe基
アモルファス金属としては、FeXSiYBZMWが例
示できる。ここで、X=50〜85、Y=5〜15、Z
=5〜25(X,Y,Zはいずれも原子%を表す)、M
はCo,Ni,Nb,Ta,Mo,W,Zr,Cu,C
r,Mn,Al,P等1種または2種以上の組み合わせ
からなる金属で、W=0〜5原子%のものである。
【0015】なお、熱処理雰囲気としては、大気と同条
件であってもよいが、好ましくは窒素雰囲気等の不活性
雰囲気を用いることにより、アモルファスリボンの端部
止めに用いたカプトンテープの剥離等を防止することも
できる。
【0016】また、熱処理に際して処理条件として湿潤
雰囲気としてもよい。この場合、磁心本体を25℃換算
における単位水蒸気量が3〜600g/m3、特に好ま
しくは20〜200g/m3の湿潤雰囲気中で熱処理す
ることにより、比較的低温領域で磁心の透磁率を抑制し
、広い温度範囲で安定的な恒透磁性を得ることができる
【0017】本発明では、まず熱処理前の素材ロットか
ら磁性リボンを任意に抽出し、この磁性リボンの一部を
切り取り、これを試料としてDSC(Differen
tial Scanning Calorimetry
:示差走査熱量測定)装置を用いてキュリー温度(キュ
リー点)を測定する。
【0018】図3は、磁性リボンを20mg試料として
秤量し、DSC装置を用いて測定した差動熱量の変化を
示しており、同図よりこの磁性リボンのキュリー温度(
Tc)が407℃であることがわかる。
【0019】次に、あらかじめ測定された目標透磁率に
おける熱処理温度とキュリー温度との関係式に前記DS
C装置からの測定温度値を代入し、熱処理制御温度を決
定する。
【0020】前記関係式は、たとえば以下のように導く
ことができる。このような関係式は、たとえば目標透磁
率における熱処理温度とキュリー温度との関係をあらか
じめ複数のロット素材でサンプリングしておくことによ
り得られる。
【0021】図4は、透磁率250におけるキュリー温
度に対する熱処理温度の変化を示しており、図5は透磁
率300におけるキュリー温度に対する熱処理温度の変
化を示している。
【0022】両図に示すように、キュリー温度と熱処理
温度との間には正の強い相関関係があることが見い出さ
れ、これから最小自乗法により下記の数式が導き出され
る。
【0023】
【数1】 T(℃)=1.634×Tc(℃)−204.77
【0
024】
【数2】 T(℃)=1.363×Tc(℃)−99.88数1に
おいて、Tは目標透磁率(たとえば250)が得られる
熱処理制御温度、Tcは前記DSC装置から得られたキ
ュリー温度であり、相関係数は0.983である。
【0025】熱処理温度の制御は、具体的には素材ロッ
ト毎に得られた熱処理制御温度(T)に基づき電気炉を
たとえば440℃〜460℃の範囲で1℃程度ずつ段階
的に制御することが考えられる。
【0026】このように、数1において決定された熱処
理制御温度(T)に基づいて電気炉の温度制御が行われ
、所定の素材ロット毎に目標透磁率を得るために最適な
熱処理制御温度(T)による熱処理(焼鈍)が行われる
【0027】
【実施例1】以下、本発明の実施例を説明する。
【0028】アライド社のアモルファスリボン(製品名
:Metglas2605S−2:Fe78B13Si
9(原子%),厚さ21μm,幅10mm)を巻回して
、外径25mm,内径15mmのトロイダル状の磁心本
体を得た。
【0029】一方、前記アモルファスリボンの各製品ロ
ットより任意に抽出した試料についてDSC装置を用い
てキュリー温度(Tc)を測定した。
【0030】次に、この測定値を前述の数1に代入して
熱処理制御温度(T)を決定し、これに基づいて電気炉
を制御した。
【0031】このとき本実施例では、キュリー温度(T
c)が397.1℃のロット素材について電気炉の熱処
理温度(T)を444℃に制御した。
【0032】熱処理雰囲気としては、窒素ガス雰囲気と
し、熱処理時間は2時間とした。その結果、目標透磁率
250に対して245〜255の範囲のものを歩留まり
97%で得ることができた。
【0033】前記熱処理の完了後、この磁心本体にギャ
ップを設けることなく合成樹脂からなるケースに収容し
、磁心とした。
【0034】
【実施例2】前記実施例1と同じアライド社のアモルフ
ァスリボン(製品名:Metglas2605S−2:
Fe78−B13−Si9,厚さ21μm,幅10mm
)を巻回して、外径25mm,内径15mmのトロイダ
ル状の磁心本体を得た。
【0035】一方、前記アモルファスリボンの各製品ロ
ットより任意に抽出した試料についてDSC装置を用い
てキュリー温度(Tc)を測定した。
【0036】次に、この測定値を前述の数1に代入して
熱処理制御温度(T)を決定し、これに基づいて電気炉
を制御した。
【0037】このとき本実施例では、キュリー温度(T
c)が400.4℃のロット素材について電気炉の熱処
理温度(T)を446℃に制御した。
【0038】熱処理雰囲気としては、窒素ガス雰囲気と
し、熱処理時間は2時間とした。その結果、目標透磁率
300に対して290〜300の範囲のものを歩留まり
94%で得ることができた。
【0039】前記熱処理の完了後、この磁心本体にギャ
ップを設けることなく合成樹脂からなるケースに収容し
、磁心とした。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、素材として提供される
熱処理前の磁性リボンにばらつきが生じている場合であ
っても、定常的に製品特性の安定した磁心を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁性リボンのロット毎の熱処理温度と透磁率と
のばらつきを示すグラフ図
【図2】磁性リボンにおける直流重畳磁界に対する透磁
率の変化を示すグラフ図
【図3】実施例において、DSC装置を用いて測定され
た作動熱量の変化を示すグラフ図
【図4】透磁率250におけるキュリー温度に対する熱
処理温度の変化を示すグラフ図
【図5】透磁率300におけるキュリー温度に対する熱
処理温度の変化を示すグラフ図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  磁性リボンを巻回した後に熱処理する
    際に、素材ロット中から任意にサンプリングした磁性リ
    ボンのキュリー温度を測定し、この測定温度値を、あら
    かじめ作成した目標透磁率における熱処理温度に対応す
    るキュリー温度値と比較して熱処理温度の補正値を決定
    することを特徴とする磁心の熱処理方法。
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