JPH04277317A - スラスト軸受及びその製造方法 - Google Patents
スラスト軸受及びその製造方法Info
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- JPH04277317A JPH04277317A JP6249091A JP6249091A JPH04277317A JP H04277317 A JPH04277317 A JP H04277317A JP 6249091 A JP6249091 A JP 6249091A JP 6249091 A JP6249091 A JP 6249091A JP H04277317 A JPH04277317 A JP H04277317A
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- JP
- Japan
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- thrust bearing
- thrust
- film
- rotating shaft
- magnetic
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば小型モータ等に
用いられ、スラスト荷重によるスラスト軸受接触面の摩
耗を防止することのできるスラスト軸受及びその製造方
法に関する。
用いられ、スラスト荷重によるスラスト軸受接触面の摩
耗を防止することのできるスラスト軸受及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ハードディスクのスピンドルモ
ータには、従来では、図7に示すような軸受構造が採用
されている。図7に示すように、スピンドルモータ2は
、モータベース4に固定されたステータコア6と、この
コア6の外周に配置され、ステータコア6が発生する回
転磁界により回転力が生じる円筒状のマグネット8とを
有する。このマグネット8は、ハブ10に装着され、こ
のハブ10が取り付けられた回転軸12は、モータベー
ス4に装着されたラジアル軸受体14及びスラスト軸受
体16により回転自在に支持されている。そして、スラ
スト軸受体16における回転軸12との接触側表面16
aには、らせん状のスパイラル溝が形成してある。この
スパイラス溝の作用により、回転軸12の所定回転数以
上の回転で、回転軸12の端面とスラスト軸受体表面1
6aとの隙間に潤滑油が入り込み、回転軸12をスラス
ト軸受体16から浮かせるような構成になっている。 このため、回転軸12の端面とスラスト軸受体16の表
面16aとの間に油膜が生じ、回転軸12の回転を滑ら
かにさせている。なお、スパイラル溝を有するスラスト
軸受は、実開昭57−12828号公報にも開示されて
いる。
ータには、従来では、図7に示すような軸受構造が採用
されている。図7に示すように、スピンドルモータ2は
、モータベース4に固定されたステータコア6と、この
コア6の外周に配置され、ステータコア6が発生する回
転磁界により回転力が生じる円筒状のマグネット8とを
有する。このマグネット8は、ハブ10に装着され、こ
のハブ10が取り付けられた回転軸12は、モータベー
ス4に装着されたラジアル軸受体14及びスラスト軸受
体16により回転自在に支持されている。そして、スラ
スト軸受体16における回転軸12との接触側表面16
aには、らせん状のスパイラル溝が形成してある。この
スパイラス溝の作用により、回転軸12の所定回転数以
上の回転で、回転軸12の端面とスラスト軸受体表面1
6aとの隙間に潤滑油が入り込み、回転軸12をスラス
ト軸受体16から浮かせるような構成になっている。 このため、回転軸12の端面とスラスト軸受体16の表
面16aとの間に油膜が生じ、回転軸12の回転を滑ら
かにさせている。なお、スパイラル溝を有するスラスト
軸受は、実開昭57−12828号公報にも開示されて
いる。
【0003】ところが、このような軸受構造では、モー
タ停止時には、回転軸12の端面がスラスト軸受体16
の表面16aに接触し、しかも回転軸16が一定の回転
に達するまでは接触し続けることから、モータの起動停
止を繰り返した場合などには、接触面での摩耗が生じ、
摩耗により金属粉が発生し、モータの故障の原因となる
という問題点を有している。
タ停止時には、回転軸12の端面がスラスト軸受体16
の表面16aに接触し、しかも回転軸16が一定の回転
に達するまでは接触し続けることから、モータの起動停
止を繰り返した場合などには、接触面での摩耗が生じ、
摩耗により金属粉が発生し、モータの故障の原因となる
という問題点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点を解
消するため、図8に示すように、回転軸12の端面中央
に永久磁石18が埋め込まれたスラスト板20を装着し
、それに対向して配置されるスラスト軸受体16の表面
にも、同極性の向きで永久磁石22を埋め込み、両者間
をモータの停止時でも磁力の反発力で浮かせる構造にす
ることも考えられる。
消するため、図8に示すように、回転軸12の端面中央
に永久磁石18が埋め込まれたスラスト板20を装着し
、それに対向して配置されるスラスト軸受体16の表面
にも、同極性の向きで永久磁石22を埋め込み、両者間
をモータの停止時でも磁力の反発力で浮かせる構造にす
ることも考えられる。
【0005】ところが、このような軸受構造では、次の
ような問題点を有している。すなわち、永久磁石18,
22をスラスト板20またはスラスト軸受体16に接着
剤で埋め込み固着する場合には、接着剤のはみ出しが生
じ、埋め込み作業が煩雑になり、生産性が低下するとい
う問題を有する。また、スラスト板表面とスラスト軸受
体表面とは、接触回転するおそれがあることから、高い
表面精度が要求され、永久磁石を埋め込む際にも、その
寸法精度の管理を行わなければならず、この点からも生
産性が低下する。さらに、永久磁石18,22は、一般
に耐衝撃性が低いため、外部からの衝撃により、この永
久磁石部分に割れや欠けが生じるおそれもある。さらに
また、永久磁石18,22を埋め込む分だけ、モータの
軸方向厚さを大きくしなければならず、モータの小型化
の要請にも反する。また、スラスト板20及びスラスト
軸受体16を磁性材料で構成することも考えられるが、
一般に磁性材料は重量が重く、耐衝撃性に劣るという不
都合を有する。
ような問題点を有している。すなわち、永久磁石18,
22をスラスト板20またはスラスト軸受体16に接着
剤で埋め込み固着する場合には、接着剤のはみ出しが生
じ、埋め込み作業が煩雑になり、生産性が低下するとい
う問題を有する。また、スラスト板表面とスラスト軸受
体表面とは、接触回転するおそれがあることから、高い
表面精度が要求され、永久磁石を埋め込む際にも、その
寸法精度の管理を行わなければならず、この点からも生
産性が低下する。さらに、永久磁石18,22は、一般
に耐衝撃性が低いため、外部からの衝撃により、この永
久磁石部分に割れや欠けが生じるおそれもある。さらに
また、永久磁石18,22を埋め込む分だけ、モータの
軸方向厚さを大きくしなければならず、モータの小型化
の要請にも反する。また、スラスト板20及びスラスト
軸受体16を磁性材料で構成することも考えられるが、
一般に磁性材料は重量が重く、耐衝撃性に劣るという不
都合を有する。
【0006】本発明は、このような従来技術が有する不
都合を解消するためになされ、回転軸の停止時にも常時
一定の隙間がスラスト軸受に形成され、接触面での摩耗
の問題がなく、耐久性に優れ、低騒音かつ軽量で、製造
が容易であると共に、装置全体の小型化の要請にも合致
するスラスト軸受及びその製造方法を提供することを目
的とする。
都合を解消するためになされ、回転軸の停止時にも常時
一定の隙間がスラスト軸受に形成され、接触面での摩耗
の問題がなく、耐久性に優れ、低騒音かつ軽量で、製造
が容易であると共に、装置全体の小型化の要請にも合致
するスラスト軸受及びその製造方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明のスラスト軸受は、回転軸に形成されたスラス
ト部材と、このスラスト部材の少なくとも一方の表面に
対向して配置されたスラスト軸受本体とから成り、前記
スラスト部材及びスラスト軸受本体の対向する表面には
、皮膜の微細孔に磁性金属を析出させて同極性に着磁し
た磁性膜が成膜してあることを特徴としている。前記ス
ラスト部材及びスラスト軸受本体の対向する表面の少な
くとも一方には、らせん状のスパイラル溝が形成してあ
ることが好ましい。また、本発明に係るスラスト軸受の
製造方法は、回転軸に形成されたスラスト部材と、この
スラスト部材に対向して配置されるスラスト軸受本体と
の表面を陽極酸化することにより、これらの対向する表
面に、多数の微細孔を持つ皮膜を形成する皮膜形成工程
と、この皮膜における微細孔内に、磁性材料を析出させ
、皮膜を磁性膜にさせる磁性膜形成工程と、この磁性膜
が形成されたスラスト部材とスラスト軸受本体との対向
する表面を、反発力が生じるように同極性に磁化する磁
化工程とを有することを特徴とする。前記磁性膜は、ア
ルミニウムの表面を陽極酸化して得られるアルマイト皮
膜の微細孔に磁性材料を析出させることにより形成する
ことができる。
、本発明のスラスト軸受は、回転軸に形成されたスラス
ト部材と、このスラスト部材の少なくとも一方の表面に
対向して配置されたスラスト軸受本体とから成り、前記
スラスト部材及びスラスト軸受本体の対向する表面には
、皮膜の微細孔に磁性金属を析出させて同極性に着磁し
た磁性膜が成膜してあることを特徴としている。前記ス
ラスト部材及びスラスト軸受本体の対向する表面の少な
くとも一方には、らせん状のスパイラル溝が形成してあ
ることが好ましい。また、本発明に係るスラスト軸受の
製造方法は、回転軸に形成されたスラスト部材と、この
スラスト部材に対向して配置されるスラスト軸受本体と
の表面を陽極酸化することにより、これらの対向する表
面に、多数の微細孔を持つ皮膜を形成する皮膜形成工程
と、この皮膜における微細孔内に、磁性材料を析出させ
、皮膜を磁性膜にさせる磁性膜形成工程と、この磁性膜
が形成されたスラスト部材とスラスト軸受本体との対向
する表面を、反発力が生じるように同極性に磁化する磁
化工程とを有することを特徴とする。前記磁性膜は、ア
ルミニウムの表面を陽極酸化して得られるアルマイト皮
膜の微細孔に磁性材料を析出させることにより形成する
ことができる。
【0008】
【作用】このような本発明に係るスラスト軸受では、回
転軸の停止時でも、スラスト部材とスラスト軸受本体と
の表面に成膜された磁性膜相互の磁力の反発力で、両者
間が非接触状態となる。したがって、回転軸の回転停止
を繰り返す場合でも、スラスト軸受では摩耗が生じない
ことになる。特に、スラスト部材とスラスト軸受本体と
のいずれかの対向する表面に、らせん状のスパイラル溝
を形成した場合には、回転軸が回転する際に、このスパ
イラル溝の作用で、スラスト板とスラスト軸受本体との
間に潤滑油が引き込まれ、磁力の反発力と相俟って、回
転軸を充分に浮上させ、外部から外力(外乱)が作用し
ても、回転軸が安定して回転し続け、スラスト荷重のみ
ならず、ラジアル荷重に対しても対抗することが可能に
なる。また、本発明に係るスラスト軸受の製造方法では
、スラスト部材とスラスト軸受本体との表面に磁性膜が
容易に成膜され、その磁性膜も薄いものとなるので、製
造コストの低下に寄与するとともに、スラスト軸受を含
む装置全体の小型化に寄与する。
転軸の停止時でも、スラスト部材とスラスト軸受本体と
の表面に成膜された磁性膜相互の磁力の反発力で、両者
間が非接触状態となる。したがって、回転軸の回転停止
を繰り返す場合でも、スラスト軸受では摩耗が生じない
ことになる。特に、スラスト部材とスラスト軸受本体と
のいずれかの対向する表面に、らせん状のスパイラル溝
を形成した場合には、回転軸が回転する際に、このスパ
イラル溝の作用で、スラスト板とスラスト軸受本体との
間に潤滑油が引き込まれ、磁力の反発力と相俟って、回
転軸を充分に浮上させ、外部から外力(外乱)が作用し
ても、回転軸が安定して回転し続け、スラスト荷重のみ
ならず、ラジアル荷重に対しても対抗することが可能に
なる。また、本発明に係るスラスト軸受の製造方法では
、スラスト部材とスラスト軸受本体との表面に磁性膜が
容易に成膜され、その磁性膜も薄いものとなるので、製
造コストの低下に寄与するとともに、スラスト軸受を含
む装置全体の小型化に寄与する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係るスラスト軸受
について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本
発明の一実施例に係るスラスト軸受を有するモータ全体
の要部断面図、図2は同実施例に係るスラスト軸受の要
部概略図、図3は図2に示すA−A線に沿うスラスト軸
受本体の矢視図、図4は磁性膜表面の要部概略図、図5
は他の実施例に係るスラスト軸受の要部概略図、図6は
図5に示すB−B線に沿うスラスト軸受本体の矢視図で
ある。
について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本
発明の一実施例に係るスラスト軸受を有するモータ全体
の要部断面図、図2は同実施例に係るスラスト軸受の要
部概略図、図3は図2に示すA−A線に沿うスラスト軸
受本体の矢視図、図4は磁性膜表面の要部概略図、図5
は他の実施例に係るスラスト軸受の要部概略図、図6は
図5に示すB−B線に沿うスラスト軸受本体の矢視図で
ある。
【0009】図1に示す実施例は、本発明に係るスラス
ト軸受を、例えばハードディスクのスピンドルモータ3
0に適用した例を示している。このモータ30は、モー
タベース4を有し、このモータベース4の中央には、円
筒状の内筒部4aが形成してあり、この内筒部4aの外
周には、ステータコイル6が券回してある。また、内筒
部4aの内周側には、ラジアル軸受14が装着してある
。ステータコイル6の外周側には、ステータコイル6に
生じる回転磁界によりマグネット8に回転力が発生する
ように、所定距離はなれて、円筒状のマグネット8が配
置されている。マグネット8は、円周方向にNS極交互
に着磁され、マグネットケース31を介してハブに取り
付けられている。ハブ10は、回転軸12の一方の端部
に取り付けられ、回転軸12がラジアル軸受14により
回転自在に保持されることにより、回転軸12と共に回
転するようになっている。
ト軸受を、例えばハードディスクのスピンドルモータ3
0に適用した例を示している。このモータ30は、モー
タベース4を有し、このモータベース4の中央には、円
筒状の内筒部4aが形成してあり、この内筒部4aの外
周には、ステータコイル6が券回してある。また、内筒
部4aの内周側には、ラジアル軸受14が装着してある
。ステータコイル6の外周側には、ステータコイル6に
生じる回転磁界によりマグネット8に回転力が発生する
ように、所定距離はなれて、円筒状のマグネット8が配
置されている。マグネット8は、円周方向にNS極交互
に着磁され、マグネットケース31を介してハブに取り
付けられている。ハブ10は、回転軸12の一方の端部
に取り付けられ、回転軸12がラジアル軸受14により
回転自在に保持されることにより、回転軸12と共に回
転するようになっている。
【0010】回転軸12の他方の端部には、スラスト部
材としての円盤状のスラスト板32が装着してある。こ
のスラスト板32に対向して配置されるように、本実施
例では、モータベース4の中央に、円盤状のスラスト軸
受本体36が装着してある。なお、回転軸12の外周面
には、ラジアル軸受14との間の隙間に良好な油膜を形
成するために、溝34が形成してある。本実施例では、
図2及び図3に示すように、スラスト板32及びスラス
ト軸受本体36の対向する表面相互のいずれか一方であ
るスラスト軸受本体36の表面中央に、らせん状のスパ
イラル溝38が形成してある。スパイラル溝38の溝深
さは、特に限定されないが、3〜5μm程度が好ましい
。また、このスパイラル溝38の外周位置には、スラス
ト板32及びスラスト軸受本体36の対向する表面相互
に、N極またはS極の同極性に磁化された磁性膜40、
42が成膜してある。磁性膜40、42を同極性に磁化
することで、両者間に反発力が生じ、スラスト板32と
スラスト軸受本体36との間には、回転軸12が停止し
ている場合でも、所定の隙間が形成される。この隙間の
寸法は、回転軸12を含むロータ重量及びステータコア
6とマグネット8との吸引力と、磁性膜40,42間の
反発力とのバランスにより決定される。磁性膜40,4
2の膜厚は、特に限定されないが、30〜50μm程度
が好ましい。このような磁性膜6の成膜方法については
後述する。スラスト板32及びスラスト軸受本体36は
、モータ全体の軽量化及び加工の容易性から、それ自体
では磁化が困難なアルミニウム等の非磁性材で構成され
るが、後述する方法を採用することにより磁化が可能に
なる。なお、スラスト板32は、回転軸12と一体に成
形しても良い。
材としての円盤状のスラスト板32が装着してある。こ
のスラスト板32に対向して配置されるように、本実施
例では、モータベース4の中央に、円盤状のスラスト軸
受本体36が装着してある。なお、回転軸12の外周面
には、ラジアル軸受14との間の隙間に良好な油膜を形
成するために、溝34が形成してある。本実施例では、
図2及び図3に示すように、スラスト板32及びスラス
ト軸受本体36の対向する表面相互のいずれか一方であ
るスラスト軸受本体36の表面中央に、らせん状のスパ
イラル溝38が形成してある。スパイラル溝38の溝深
さは、特に限定されないが、3〜5μm程度が好ましい
。また、このスパイラル溝38の外周位置には、スラス
ト板32及びスラスト軸受本体36の対向する表面相互
に、N極またはS極の同極性に磁化された磁性膜40、
42が成膜してある。磁性膜40、42を同極性に磁化
することで、両者間に反発力が生じ、スラスト板32と
スラスト軸受本体36との間には、回転軸12が停止し
ている場合でも、所定の隙間が形成される。この隙間の
寸法は、回転軸12を含むロータ重量及びステータコア
6とマグネット8との吸引力と、磁性膜40,42間の
反発力とのバランスにより決定される。磁性膜40,4
2の膜厚は、特に限定されないが、30〜50μm程度
が好ましい。このような磁性膜6の成膜方法については
後述する。スラスト板32及びスラスト軸受本体36は
、モータ全体の軽量化及び加工の容易性から、それ自体
では磁化が困難なアルミニウム等の非磁性材で構成され
るが、後述する方法を採用することにより磁化が可能に
なる。なお、スラスト板32は、回転軸12と一体に成
形しても良い。
【0011】このようなスラスト軸受にあっては、回転
軸12の停止時でも、スラスト板32とスラスト軸受本
体36との表面に成膜された磁性膜40,42相互の磁
力の反発力で、両者間が非接触状態となる。したがって
、回転軸12の回転停止を繰り返す場合でも、スラスト
軸受では摩耗が生じないことになる。また、スラスト軸
受本体36の表面に、らせん状のスパイラル溝38が形
成してあるので、回転軸12が回転する際に、このスパ
イラル溝38の作用で、スラスト板32とスラスト軸受
本体36との間に潤滑油が引き込まれ、磁力の反発力と
相俟って、回転軸12を充分に浮上させ、外部から外力
(外乱)が作用しても、回転軸12が安定して回転し続
け、スラスト荷重のみならず、ラジアル荷重に対しても
対抗することが可能になる。このようなスラスト軸受の
製造方法の一例を次に示す。まず、アルミニウム材を切
削加工し、スラスト板32及びスラスト軸受本体36の
元となる基材円盤を成形する。アルミニウム材は、後述
する磁性膜を良好に成形するためには、高純度のものが
好ましい。
軸12の停止時でも、スラスト板32とスラスト軸受本
体36との表面に成膜された磁性膜40,42相互の磁
力の反発力で、両者間が非接触状態となる。したがって
、回転軸12の回転停止を繰り返す場合でも、スラスト
軸受では摩耗が生じないことになる。また、スラスト軸
受本体36の表面に、らせん状のスパイラル溝38が形
成してあるので、回転軸12が回転する際に、このスパ
イラル溝38の作用で、スラスト板32とスラスト軸受
本体36との間に潤滑油が引き込まれ、磁力の反発力と
相俟って、回転軸12を充分に浮上させ、外部から外力
(外乱)が作用しても、回転軸12が安定して回転し続
け、スラスト荷重のみならず、ラジアル荷重に対しても
対抗することが可能になる。このようなスラスト軸受の
製造方法の一例を次に示す。まず、アルミニウム材を切
削加工し、スラスト板32及びスラスト軸受本体36の
元となる基材円盤を成形する。アルミニウム材は、後述
する磁性膜を良好に成形するためには、高純度のものが
好ましい。
【0012】次に、スラスト軸受本体36の素材である
基材円盤の中央表面にらせん状のスパイラル溝38を、
プレスまたはエッチング等の手段で成形する。このよう
なスパイラル溝の形成は、次に述べる磁性膜の成形工程
の後でもよい。次に、このように成形した基材円盤を、
適切な電解浴(一般的には硫酸に代表される無機酸浴、
シュウ酸に代表される有機酸浴、及びこれらの混酸浴)
中で電解処理する。するとアルミニウム表面は電解酸化
され、図4に示すような特有な多数の微細孔44を有す
るアルマイト皮膜(陽極酸化皮膜)46が生成される。 このアルマイト皮膜46の膜厚、微細孔44の径等は、
電解酸化の諸条件を適宜選択することにより変化させる
ことができる。また、微細孔44の内径の制御は、アル
マイト皮膜形成後、薬液などにより化学処理することに
よっても行うことができる。このようなアルマイト皮膜
46は、アルミニウム素材との密着性が非常に良く、耐
摩耗性及び耐食性に優れている。したがって、このよう
なアルマイト皮膜を、スラスト板32及びスラスト軸受
本体36表面に形成することで、スラスト軸受の耐久性
が向上する。アルマイト膜の膜厚は、特に限定されない
が、30〜50μm程度が好ましい。
基材円盤の中央表面にらせん状のスパイラル溝38を、
プレスまたはエッチング等の手段で成形する。このよう
なスパイラル溝の形成は、次に述べる磁性膜の成形工程
の後でもよい。次に、このように成形した基材円盤を、
適切な電解浴(一般的には硫酸に代表される無機酸浴、
シュウ酸に代表される有機酸浴、及びこれらの混酸浴)
中で電解処理する。するとアルミニウム表面は電解酸化
され、図4に示すような特有な多数の微細孔44を有す
るアルマイト皮膜(陽極酸化皮膜)46が生成される。 このアルマイト皮膜46の膜厚、微細孔44の径等は、
電解酸化の諸条件を適宜選択することにより変化させる
ことができる。また、微細孔44の内径の制御は、アル
マイト皮膜形成後、薬液などにより化学処理することに
よっても行うことができる。このようなアルマイト皮膜
46は、アルミニウム素材との密着性が非常に良く、耐
摩耗性及び耐食性に優れている。したがって、このよう
なアルマイト皮膜を、スラスト板32及びスラスト軸受
本体36表面に形成することで、スラスト軸受の耐久性
が向上する。アルマイト膜の膜厚は、特に限定されない
が、30〜50μm程度が好ましい。
【0013】次に、このようなアルマイト皮膜46を磁
性膜40,42にするために、磁性材料を各微細孔44
内に析出させる。磁性材料としては、鉄、ニッケル、コ
バルトなどの強磁性材料が用いられる。磁性材料を微細
孔44内に析出させるには、メッキ技術を利用する。す
なわち、アルマイト皮膜46が形成された基材円盤を磁
性メッキ中に浸漬し、交流電圧を印加することにより、
磁性材料を微細孔44内に密に充填する。
性膜40,42にするために、磁性材料を各微細孔44
内に析出させる。磁性材料としては、鉄、ニッケル、コ
バルトなどの強磁性材料が用いられる。磁性材料を微細
孔44内に析出させるには、メッキ技術を利用する。す
なわち、アルマイト皮膜46が形成された基材円盤を磁
性メッキ中に浸漬し、交流電圧を印加することにより、
磁性材料を微細孔44内に密に充填する。
【0014】このようにしてアルマイト皮膜を磁性膜4
0,42にした後に、スラスト板32とスラスト軸受本
体36との対向する表面を、N極またはS極のいずれか
同極性に磁化し、スラスト板32を回転軸12の端部に
取り付け、スラスト軸受本体36をモータベース4に取
り付ければ、スラスト軸受が完成する。このような本実
施例に係るスラスト軸受の製造方法では、スラスト板3
2とスラスト軸受本体36との表面に磁性膜40,42
が容易に成膜され、その磁性膜40,42も薄いものと
なるので、製造コストの低下に寄与すると共に、スラス
ト軸受を含む装置全体の小型化及び軽量化に寄与する。
0,42にした後に、スラスト板32とスラスト軸受本
体36との対向する表面を、N極またはS極のいずれか
同極性に磁化し、スラスト板32を回転軸12の端部に
取り付け、スラスト軸受本体36をモータベース4に取
り付ければ、スラスト軸受が完成する。このような本実
施例に係るスラスト軸受の製造方法では、スラスト板3
2とスラスト軸受本体36との表面に磁性膜40,42
が容易に成膜され、その磁性膜40,42も薄いものと
なるので、製造コストの低下に寄与すると共に、スラス
ト軸受を含む装置全体の小型化及び軽量化に寄与する。
【0015】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で種々に改変すること
が可能である。例えば、図5及び図6に示すように、ス
ラスト板32及びスラスト軸受本体36相互の対向する
表面における中央部分に磁性膜40、42を形成すると
共に、スラスト軸受36の表面における磁性膜42の外
周位置に、スパイラル溝38を形成するようにしても良
い。また、上述した実施例では、製造上の利便性を考慮
して、磁性膜40、42の形成位置と、スパイラル溝3
8の形成位置とを別々に位置させたが、磁性膜上にスパ
イラル溝38を形成するようにしてもよい。また、上述
した実施例では、スパイラス溝38をスラスト板32及
びスラスト軸受本体36のいずれか一方の表面に形成し
たが、本発明では,必ずしもスパイラス溝38を形成す
る必要はない。さらに、上述した実施例に係るスラスト
軸受の製造方法では、スラスト板32及びスラスト軸受
本体36をアルミニウムで成形したが、これに限定され
ず、例えばステンレス等のその他の金属で成形してもよ
い。その場合には、対向する表面に磁性膜を形成するた
めに、対向する表面にアルミニウム材を蒸着などの薄膜
形成手段で成膜し、そのアルミニウム膜を上述したよう
な方法で磁性膜にするのである。
るものではなく、本発明の範囲内で種々に改変すること
が可能である。例えば、図5及び図6に示すように、ス
ラスト板32及びスラスト軸受本体36相互の対向する
表面における中央部分に磁性膜40、42を形成すると
共に、スラスト軸受36の表面における磁性膜42の外
周位置に、スパイラル溝38を形成するようにしても良
い。また、上述した実施例では、製造上の利便性を考慮
して、磁性膜40、42の形成位置と、スパイラル溝3
8の形成位置とを別々に位置させたが、磁性膜上にスパ
イラル溝38を形成するようにしてもよい。また、上述
した実施例では、スパイラス溝38をスラスト板32及
びスラスト軸受本体36のいずれか一方の表面に形成し
たが、本発明では,必ずしもスパイラス溝38を形成す
る必要はない。さらに、上述した実施例に係るスラスト
軸受の製造方法では、スラスト板32及びスラスト軸受
本体36をアルミニウムで成形したが、これに限定され
ず、例えばステンレス等のその他の金属で成形してもよ
い。その場合には、対向する表面に磁性膜を形成するた
めに、対向する表面にアルミニウム材を蒸着などの薄膜
形成手段で成膜し、そのアルミニウム膜を上述したよう
な方法で磁性膜にするのである。
【0016】さらにまた、本発明に係るスラスト軸受は
、上述した実施例に示すようなモータ用の軸受に適用す
る場合に限定されるものではなく、回転軸のスラスト荷
重を受ける全てのスラスト軸受に適用することが可能で
ある。
、上述した実施例に示すようなモータ用の軸受に適用す
る場合に限定されるものではなく、回転軸のスラスト荷
重を受ける全てのスラスト軸受に適用することが可能で
ある。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスラ
スト軸受によれば、回転軸の停止時にもスラスト板とス
ラスト軸受本体との間には常時一定の隙間が形成され、
接触面での摩耗の問題がなく、低騒音で耐久性に優れる
。また、磁性膜が薄いため、スラスト軸受を含む装置全
体の小型化の要請に合致すると共に、軽量化の要請にも
合致する。また、直接永久磁石を埋め込み接着する方法
でないため、製造も容易である。特に、スラスト板とス
ラスト軸受本体とのいずれかの対向する表面に、らせん
状のスパイラル溝を形成した場合には、回転軸が回転す
る際に、このスパイラル溝の作用で、スラスト板とスラ
スト軸受本体との間に潤滑油が引き込まれ、磁力の反発
力と相俟って、回転軸を充分に浮上させ、外部から外力
(外乱)が作用しても、回転軸が安定して回転し続け、
スラスト荷重のみならず、ラジアル荷重に対しても対抗
することが可能になる。
スト軸受によれば、回転軸の停止時にもスラスト板とス
ラスト軸受本体との間には常時一定の隙間が形成され、
接触面での摩耗の問題がなく、低騒音で耐久性に優れる
。また、磁性膜が薄いため、スラスト軸受を含む装置全
体の小型化の要請に合致すると共に、軽量化の要請にも
合致する。また、直接永久磁石を埋め込み接着する方法
でないため、製造も容易である。特に、スラスト板とス
ラスト軸受本体とのいずれかの対向する表面に、らせん
状のスパイラル溝を形成した場合には、回転軸が回転す
る際に、このスパイラル溝の作用で、スラスト板とスラ
スト軸受本体との間に潤滑油が引き込まれ、磁力の反発
力と相俟って、回転軸を充分に浮上させ、外部から外力
(外乱)が作用しても、回転軸が安定して回転し続け、
スラスト荷重のみならず、ラジアル荷重に対しても対抗
することが可能になる。
【図1】図1は本発明の一実施例に係るスラスト軸受を
有するモータ全体の要部断面図である。
有するモータ全体の要部断面図である。
【図2】図2は同実施例に係るスラスト軸受の要部概略
図である。
図である。
【図3】図3は図2に示すA−A線に沿うスラスト軸受
本体の矢視図である。
本体の矢視図である。
【図4】図4は磁性膜表面の要部概略図である。
【図5】図5は他の実施例に係るスラスト軸受の要部概
略図である。
略図である。
【図6】図6は図5に示すB−B線に沿うスラスト軸受
本体の矢視図である。
本体の矢視図である。
【図7】図7は従来例に係るスラスト軸受を用いたモー
タの概略断面図である。
タの概略断面図である。
【図8】図8は他の従来例に係るスラスト軸受の要部概
略断面図である。
略断面図である。
12 回転軸
32 スラスト板
36 スラスト軸受本体
38 スパイラル溝
40 磁性膜
42 磁性膜
44 微細孔
46 アルマイト皮膜
Claims (3)
- 【請求項1】 回転軸のスラスト方向荷重を受けるよ
うに構成されたスラスト軸受において、前記回転軸に形
成されたスラスト部材と、このスラスト部材の少なくと
も一方の表面に対向して配置されたスラスト軸受本体と
から成り、前記スラスト部材及びスラスト軸受本体の対
向する表面には、皮膜の微細孔に磁性金属を析出させて
同極性に着磁した磁性膜が成膜してあることを特徴とす
るスラスト軸受。 - 【請求項2】 前記スラスト部材及びスラスト軸受本
体の対向する表面の少なくとも一方には、らせん状のス
パイラル溝が形成してある請求項1に記載のスラスト軸
受。 - 【請求項3】 回転軸に形成されたスラスト部材と、
このスラスト部材に対向して配置されるスラスト軸受本
体との表面を陽極酸化することにより、これらの対向す
る表面に、多数の微細孔を持つ皮膜を形成する皮膜形成
工程と、この皮膜における微細孔内に、磁性材料を析出
させ、皮膜を磁性膜にさせる磁性膜形成工程と、この磁
性膜が形成されたスラスト部材とスラスト軸受本体との
対向する表面を、同極性に磁化する磁化工程とを有する
スラスト軸受の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6249091A JPH04277317A (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | スラスト軸受及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6249091A JPH04277317A (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | スラスト軸受及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04277317A true JPH04277317A (ja) | 1992-10-02 |
Family
ID=13201668
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6249091A Pending JPH04277317A (ja) | 1991-03-05 | 1991-03-05 | スラスト軸受及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04277317A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100709101B1 (ko) * | 2000-08-23 | 2007-04-18 | 엔티엔 가부시키가이샤 | 동압형 베어링 유닛 |
| JP2010180920A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Fanuc Ltd | 流体軸受構造および軸受溝作成方法 |
| CN102200169A (zh) * | 2010-03-24 | 2011-09-28 | 发那科株式会社 | 流体轴承结构及流体轴承结构的轴承凹面作成方法 |
-
1991
- 1991-03-05 JP JP6249091A patent/JPH04277317A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100709101B1 (ko) * | 2000-08-23 | 2007-04-18 | 엔티엔 가부시키가이샤 | 동압형 베어링 유닛 |
| JP2010180920A (ja) * | 2009-02-04 | 2010-08-19 | Fanuc Ltd | 流体軸受構造および軸受溝作成方法 |
| US8277123B2 (en) | 2009-02-04 | 2012-10-02 | Fanuc Ltd | Fluid bearing structure and method of forming bearing concaves in fluid bearing structure |
| CN102200169A (zh) * | 2010-03-24 | 2011-09-28 | 发那科株式会社 | 流体轴承结构及流体轴承结构的轴承凹面作成方法 |
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