JPH04279263A - 水平連続鋳造の鋳片引抜き制御方法 - Google Patents

水平連続鋳造の鋳片引抜き制御方法

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JPH04279263A
JPH04279263A JP3011436A JP1143691A JPH04279263A JP H04279263 A JPH04279263 A JP H04279263A JP 3011436 A JP3011436 A JP 3011436A JP 1143691 A JP1143691 A JP 1143691A JP H04279263 A JPH04279263 A JP H04279263A
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horizontal continuous
pulling
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村川 貞明
Makoto Ueda
植田 眞
Yoshikazu Nishi
西 義和
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、水平連続鋳造設備のタ
ンディッシュに設けたモールドから鋳片を、所定ストロ
ークの引抜きと微小ストロークの戻しとを繰返えしつつ
間欠的に引抜く鋳片引抜きの制御方法に関し、特に鋳片
引抜き戻し特性を学習制御により更新していくようにし
た方法に関する。
【従来の技術】水平連続鋳造設備は、タンディッシュに
設けたモールドから鋳片を、所定ストローク(10〜2
0mm)の引抜きと微小ストローク(0.3〜1.5 
mm)の戻しとを繰返えしつつ間欠的に引抜きながら連
続的に鋳片を鋳造するものである。前記タンディッシュ
からモールド内へ供給される溶鋼はモールド内でその外
表面部が凝固し、次に鋳片が所定ストローク引抜かれる
と、モールド内の最上流部に溶鋼が充填されて凝固し始
めるが、モールドから延びた鋳片が徐々に冷えて収縮す
ることから引抜きの後微小待ち時間の間鋳片を停止させ
てから少なくとも熱収縮分だけ鋳片をモールドの方へ微
小ストロークだけ戻して、モールドの最上流部の新凝固
シェルとこれに隣接する凝固シェルとの接合の強化を図
り、次に微小待ち時間の間鋳片を停止させ、その後次サ
イクルの引抜きに移行するが、このような間欠的な引抜
きを例えば0.5秒毎に繰返えすことにより、鋳片を連
続的に鋳造していくことになる。前記モールド内での凝
固シェルの形成の挙動については特公平1−39860
号公報にも記載された通りであり、鋳片を戻すときの微
小ストロークは鋳片の品質上極めて重要で、戻しのスト
ロークが不足すると凝固シェルと凝固シェルの境界部に
ウィットネスマーククラックが発生しまた戻しのストロ
ークが大きすぎると凝固中の鋼組織に悪影響が発生し、
所定の品質の鋳片を製造することが出来なくなる。従っ
て、引抜装置の性能は鋳片の引抜きと戻しの際の位置精
度をどれだけ高め得るかに大きく依存している。特開昭
58−202954号公報の水平連続鋳造の鋳片引抜き
技術は、鋳片をクランプする油圧式クランプ機構とこの
クランプ機構を引抜駆動する引抜用油圧シリンダとから
なる引抜装置を2組設け、これらを交互に駆動すること
により間欠的に鋳片を引抜駆動するようになっている。 特開昭54−24224号公報の水平連続鋳造の鋳片引
抜き技術は、クラッチと回転運動を往復運動に変える往
復動機構と往復動機構の往動時にピンチロールを正転さ
せる機構と復動時にピンチロールを逆転させる機構とを
備えた正逆間欠回転軸系を設け、モータにより正逆回転
軸系を介してピンチロールを機械的に正転・逆転駆動す
るものである。一方、特公平1−34707号公報の水
平連続鋳造装置の引抜装置では、上下1対のピンチロー
ルのうちの一方のピンチロールを駆動する直流モータを
設け、このモータの回転角を検出するパルスエンコーダ
を設け、予め設定された鋳片引抜きの速度特性とパルス
エンコーダで検出されるモータの実回転速度とに基いて
微小時間毎に指令パルス信号を発生させ、この指令パル
ス信号により直流モータを制御するようになっている。
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭58−20
2954号公報の鋳片引抜き技術においては、油圧シリ
ンダで引抜駆動するが、油圧の作動油の圧縮性の影響で
位置精度の誤差が大きくなること、2組の引抜装置で交
互に引抜駆動する関係上、乗り継ぎ部で引抜装置の負荷
が異なるので位置精度の誤差が大きくなること、など種
々の欠点があり実用に適さない。前記特開昭54−24
224号公報の引抜装置においては、正逆間欠回転軸系
の歯車列にバックラッシュが多く含まれるため、鋳片の
位置精度が著しく低下するので、到底実用に供し得るも
のではない。前記特公平1−34707号公報の鋳片引
抜き技術においては、ピンチロール駆動用モータの回転
角をパルスエンコーダで検出するようにしているが、ピ
ンチロールはモールドからかなり離れた位置に設けられ
ており、モールドとピンチロール間において鋳片の熱収
縮が起こるので、ピンチロールの位置での鋳片の移動量
はモールド出口部での鋳片の移動量よりも小さくなるこ
とから、モールド出口部での鋳片の位置・速度を高精度
に制御するには限界がある。本発明の目的は、モールド
出口付近の鋳片の移動量を検出した検出信号を用いて、
予め設定された鋳片引抜き戻し特性を学習制御により変
更していくことの出来るような水平連続鋳造の鋳片引抜
き制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】請求項1に係る水平連続
鋳造の鋳片引抜き制御方法は、水平連続鋳造設備のタン
ディッシュに設けたモールドから引抜装置によって鋳片
を所定ストロークの引抜きと微小ストロークの戻しとを
繰返えしつつ間欠的に引抜く鋳片引抜きの制御方法にお
いて、前記鋳片引抜きの1サイクル分の鋳片引抜き戻し
特性を引抜装置の制御手段に予め設定し、前記制御手段
によって鋳片引抜きの各サイクル毎に鋳片引抜き戻し特
性に基いて引抜装置を制御し、前記モールドの出口側付
近における鋳片の移動量を検出する検出器からの検出信
号を用いて制御手段に設定した鋳片引抜き戻し特性を自
動的に変更するものである。請求項2に係る水平連続鋳
造の鋳片引抜き制御方法は、請求項1に記載の水平連続
鋳造の鋳片引抜き制御方法において、前記鋳片引抜きの
複数サイクル毎に、鋳片引抜き戻し特性に含まれた戻し
ストローク特性の設定戻しストロークと検出信号から得
られる実戻しストロークとの偏差の複数サイクル分の平
均値を求め、この平均値を用いて戻しストローク特性を
偏差が減少するように変更するものである。請求項3に
係る水平連続鋳造の鋳片引抜き制御方法は、請求項2に
記載の水平連続鋳造の鋳片引抜き制御方法において、前
記複数サイクル毎に、鋳片引抜き戻し特性に含まれた引
抜きストローク特性の設定引抜きストロークと検出信号
から得られる実引抜きストロークとの偏差の複数サイク
ル分の平均値を求め、この平均値を用いて引抜きストロ
ーク特性を偏差が減少するように変更するものである。
【作用】請求項1に係る水平連続鋳造の鋳片引抜き制御
方法においては、モールドの出口側付近における鋳片の
移動量を検出する検出器によって、モールド内での鋳片
の移動を正しく反映する鋳片の移動量を検出することが
出来、その検出信号を用いて制御手段に設定した鋳片引
抜き戻し特性を自動的に変更するので、引抜装置のバッ
クラッシュやベアリングのガタや軸部材の弾性捩れ変形
及び制御手段の電気的応答遅れなどに起因する偏差分を
加味して鋳片引抜き戻し特性を自動的に変更し、連続鋳
造時の位置・速度の精度を大幅に高めることが出来る。 請求項2に係る水平連続鋳造の鋳片引抜き制御方法にお
いては、設定戻しストロークと実戻しストロークとの偏
差の複数サイクル分の平均値を求め、この平均値を用い
て鋳片引抜き戻し特性の戻しストローク特性を偏差が減
少するように自動的に変更するので、請求項1と同様に
、定常的に発生する偏差(定常偏差)分を加味して戻し
ストローク特性を変更するのを繰返えしていくことが出
来、この学習制御によって鋳片戻し駆動時に鋳片の位置
と速度を高精度に制御し得るように戻しストローク特性
を変更していくことが出来る。請求項3に係る水平連続
鋳造の鋳片引抜き制御方法においては、設定引抜きスト
ロークと実引抜きストロークとの偏差の複数サイクル分
の平均値を求め、この平均値を用いて鋳片引抜き戻し特
性の引抜きストローク特性を偏差が減少するように自動
的に変更するので、請求項1と同様に定常的に発生する
偏差(定常偏差)分を加味して引抜きストローク特性を
変更するのを繰返えしていくことが出来、この学習制御
によって鋳片引抜き駆動時に鋳片の位置と速度を高精度
に制御し得るように引抜きストローク特性を変更してい
くことが出来る。
【発明の効果】請求項1に係る水平連続鋳造の鋳片引抜
き制御方法によれば、作用の項で説明したように、引抜
装置やその制御手段で発生する偏差分を加味して鋳片引
抜き戻し特性を自動的に変更し、連続鋳造時の鋳片の位
置・速度の精度を大幅に高めることが出来る。請求項2
に係る水平連続鋳造の鋳片引抜き制御方法によれば、作
用の項で説明したように、複数サイクルの偏差の平均値
に表れる定常偏差分を加味して戻しストローク特性を変
更するのを繰返えす学習制御によって、鋳片戻し駆動時
に鋳片の位置と速度を高精度に制御し得るように戻しス
トローク特性を変更していくことが出来る。請求項3に
係る水平連続鋳造の鋳片引抜き制御方法によれば、作用
の項で説明したように、複数サイクルの偏差の平均値に
表れる定常偏差分を加味して引抜きストローク特性を変
更するのを繰返えす学習制御によって、鋳片引抜駆動時
に鋳片の位置と速度を高精度に制御し得るように引抜き
ストローク特性を変更していくことが出来る。
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。図1は、水平連続鋳造設備1を示し、この鋳
造設備1にはレードル2、タンディッシュ3、ダンディ
ッシェシェーカー4、タンディッシュ3の前面に水平に
向けて取付けられたモールド5、モールド5の延長上に
延びるローラコンベア6、ローラコンベア6の途中部に
配設された引抜装置7、その下流側の切断装置8、など
が設けられている。この鋳造設備1においては、レード
ル2からタンディッシュ3内へ溶鋼を充填し、その溶鋼
をタンディッシュ3からモールド5内へ供給し、モール
ド5で所定断面形状に鋳造された鋳片Wはローラコンベ
ア6上を下流側へ延び、引抜装置7により所定ストロー
クの引抜きと微小ストロークの戻しとを繰返えしつつ鋳
片Wを間欠的に引抜いていって、連続的に鋳片Wを鋳造
するようになっている。前記引抜装置7について、図2
〜図8を参照しつつ説明する。図2・図3に示すように
、ベースフレーム11の中央部に左右に隔てて1対の枢
支ブラケット12が立設され、枢支ブラケット12の前
側と後側に上下1対のロール軸13及びロール軸13に
固定されたピンチロール14が夫々配設され、前側の下
段のロール軸13はベースフレーム11に設けた前後1
対の軸受部材で支持され、後側の下段のロール軸13は
ベースフレーム11に設けた前後1対の軸受部材で支持
されている。前側の上段のロール軸13を上下揺動可能
に枢支する為、左右の枢支ブラケット12の前側には左
右1対の相互に連結されたアーム部材15が配設され、
前側の上段のロール軸13は左右1対のアーム部材15
に軸受15aを介して回転自在に支持され、左右1対の
アーム部材15の後端部は夫々左右の枢支ブラケット1
2の上端部に共通の支軸16を介して回動自在に枢着さ
れている。更に、左右のアーム部材15を夫々揺動させ
たり或いはピンチロール14を鋳片Wの方へつまり下方
へ付勢する為の左右1対の油圧シリンダ17が設けられ
ている。後側の上段のロール軸13を上下揺動可能に枢
支する為、左右の枢支ブラケット12の後側には左右1
対の相互に連結されたアーム部材15が配設され、後側
の上段のロール軸13は左右1対のアーム部材15に軸
受15aを介して回転自在に支持され、左右1対のアー
ム部材15の前端部は夫々左右の枢支ブラケット12の
上端部に共通の支軸16を介して回動自在に枢着されて
いる。更に、左右のアーム部材15を夫々揺動させたり
或いはピンチロール14を鋳片Wの方へつまり下方へ付
勢する為の左右1対の油圧シリンダ17が設けられてい
る。次に、前側の上段のロール軸13とピンチロール1
4とを回転駆動する回転駆動装置20について、図5〜
図8に基いて説明する。左右のアーム部材15の間でロ
ール軸13にはピンチロール14が外嵌され、ピンチロ
ール14は1対の接線キー13aを介してロール軸13
に相対回転不能に固定されている。ロール軸13の左端
部にはウォームホイール21が固着され、このウォーム
ホイール21に噛合する複リード型のウォームギヤ部2
2aを有するウォームギヤ軸22がウォームホイール2
1の上側に前後方向に水平に向けて配設され、ウォーム
ギヤ軸22の前部には入力軸部22bが設けられ、ウォ
ームホイール21とウォームギヤ軸22aと位置調節機
構23とを備えたウォーム減速機が構成されている。前
記ウォームギヤ軸22の前側にはブラシレスモータから
なるACサーボモータ24が同軸心状に配設され、その
出力軸24aはウォームギヤ軸22の入力軸部22bに
バックラッシュレスの軸継手25で連結されている。前
記ウォーム減速機におけるウォームギヤ部22aとウォ
ームホイール21間にバックラックが生じるのを防ぐ為
に、ウォームギヤ部22aは図8に示すように複リード
型のギヤ歯に形成され、その後面のリード(ピッチ)は
t1で、前面のリード(ピッチ)はt2で、リードt2
はリードt1よりも微小量Δtだけ大きく、ギヤ歯の歯
厚が前方にいく程厚く形成されていることから、ウォー
ムギヤ軸22の軸方向位置を位置調節機構23を介して
調節することにより、バックラッシュが略零のバックラ
ッシュレスのウォーム減速機となる。位置調節機構23
について簡単に説明すると、キャップ状のベアリングハ
ウス26内の軸受27にウォームギヤ軸22の端部22
cが支持され、ベアリングハウス26はハウジング28
の孔29に移動可能に装着され、ベアリングハウス26
に外嵌螺合された固定ナット30及び可動ナット31の
うち、固定ナット30はハウジング28に複数のボルト
で固定され、軸受27のアウタレースの端部を押える押
え具32はベアリングハウス26に内嵌螺合されたロッ
ク具33で受止められ、ロック具33はベアリングハウ
ス26に内嵌螺合された止めネジ部材34で緩み止めさ
れている。前記軸継手25を入力軸部22bに固定する
ロック機構25aを緩め、且つ止めネジ部材34と可動
ナット31とを緩めてから、ベアリングハウス26を回
動させることによりハウジング28及び固定ナット30
に対してベアリングハウス26の軸方向位置つまりウォ
ームギヤ軸22の軸方向位置を前方又は後方へ微調整し
てバックラッシュレスの状態とし、その後止めネジ部材
34と可動ナット31とを締結し且つロック機構25a
を締結すればよい。尚、ロール軸13とピンチロール1
4とを冷却する為、ロール軸13の中心部には軸孔35
が形成され、軸孔35にパイプ36が挿入され、ロータ
リ継手37とパイプ36を介して軸孔35内へ冷却水を
供給するようになっている。前記のように、前側の上段
のピンチロール14を回転駆動する為の回転駆動装置2
0について説明したが、後側の上段のピンチロール14
のロール軸13には回転駆動装置20と前後に対称の同
様のものが設けられ、前側の下段のピンチロール14の
ロール軸13には回転駆動装置20と上下に略対称の同
様のものが設けられ、後側の下段のピンチロール14の
ロール軸13には前側の下段のピンチロール14の回転
駆動装置と前後に対称の同様のものが設けられている。 尚、前記4組の回転駆動装置20の4台のACサーボモ
ータ24について、各モータハウジングを回転拘束する
為、上下に相対応する2台のACサーボモータ24のモ
ータハウジングは、図4に図示の回転拘束機構38によ
りベースフレーム11に連結されている。次に、制御系
について図9〜図13を参照しつつ説明する。図9に示
すように、前記各ACサーボモータ24に対応するサー
ボ制御系40が設けられ、サーボ制御系40は、モータ
の回転速度を検出するタコジェネレータ41と、モータ
の回転角を検出するパルスエンコーダ42と、偏差カウ
ンタを有するD/A変換器43と、サーボアンプ44と
で構成されている。コントロールユニット46から各D
/A変換器43へ指令パルス信号が出力され、各サーボ
制御系40において、パルスエンコーダ42の検出信号
はD/A変換器43へ供給され、D/A変換器43から
サーボアンプ44へ制御信号が出力され、タコジェネレ
ータ41の検出信号がサーボアンプ44へ供給されてい
る。更に、モールド5の出口側付近において鋳片Wにス
リップなしに従動回転するローラ45aが設けられ、ロ
ーラ45aの回転角を検出するパルスエンコーダ45が
設けられ、そのパルスエンコーダ45の検出信号がコン
トロールユニット46へ供給される。尚、パルスエンコ
ーダー45の分解能は高く設定され、低速の戻し駆動時
にも検出信号が出力されるものとする。前記コントロー
ルユニット46は、CPUとROMとRAMとを有する
マイクロコンピュータと、入出力インターフェースと、
CRTディスプレイ47を制御するディスプレイコント
ローラと、プリンタ48を制御するプリンタコントロー
ラとを備え、コントロールユニット46には操作盤49
が接続されている。前記マイクロコンピュータのROM
には、鋳片Wの種類毎に予め設定された鋳片引抜き戻し
特性に従って、4組のACサーボモータ24を制御する
鋳片引抜き制御の制御プログラムが予め入力格納されて
いる。ここで、所定ストロークの引抜きと微小ストロー
クの戻しとを繰返えしつつ鋳片Wを間欠的に引抜くとき
の1サイクル当りのストローク特性と速度特性は図10
・図11のように設定され、t0〜t1の約0.2秒間
鋳片Wを引抜き駆動し、次にt1〜t2の約0.1秒間
停止し、次にt2〜t3の約0.1秒間鋳片Wを戻し駆
動し、次にt3〜t4の約0.1秒間停止する。尚、t
0〜t1の間の引抜き駆動のストロークは約10〜20
mm、t2〜t3の間の戻し駆動の微小ストロークは約
0.3〜1.5mmである。図12の引抜きストローク
特性は、図10の一部に相当するもので、図13の戻し
ストローク特性は、図10の一部に相当するもので、図
12と図13に示される鋳片引抜き戻し特性のテーブル
又はマップが鋳片引抜き制御の制御プログラムに付随さ
せて予めROMに格納されている。前記鋳片引抜き制御
について簡単に説明する。引抜き駆動の場合、微小時間
毎に、図12の引抜きストローク特性に基いて速度指令
としてのパルス周波数と位置指令としてのパルス数とが
演算にて決定され、そのパルス周波数でそのパルス数の
指令パルス信号が4組のサーボ制御系40のD/A変換
器43へ出力される。各D/A変換器43においては、
そこに内蔵している偏差カウンタによって前記指令パル
ス信号のパルス数とパルスエンコーダ42の出力のパル
ス数との偏差を求め、その偏差に対応する電圧の速度指
令としての制御信号をサーボアンプ44へ出力する。こ
のフィードバック制御により鋳片Wの位置の制御がなさ
れる。また、サーボアンプ44においては、D/A変換
器43から受ける制御信号とタコジェネレータ41の出
力との偏差電圧を求め、その偏差電圧に比例した電圧の
3相交流の駆動電流をACサーボモータ24へ供給する
。このフィードバック制御により速度の制御がなされる
。戻し駆動の場合、図13の戻しストローク特性に基い
て前記と同様に指令パルス信号を微小時間毎に決定し、
その指令パルス信号が4組のサーボ制御系40のD/A
変換器43へ出力され、前記と同様にストロークのフィ
ードバック制御と速度のフィードバック制御がなされる
。ところで、回転駆動装置20の機械的誤差要因(バッ
クラッシュ、ベアリングのガタ、軸部材の弾性捩れ変形
)及びモータ24とサーボ制御系40の電気的応答遅れ
による誤差要因及び鋳片Wの熱収縮の誤差要因により、
ピンチロール14の位置での鋳片Wの移動速度は図11
に点線で図示のように、鋳片引抜き戻し特性を介して設
定された設定速度特性(実線で図示)に対して遅れる傾
向になる。そこで、前記種々の誤差要因によって発生す
る定常偏差をパルスエンコーダ45の検出信号を用いて
所定サイクル毎に求め、その定常偏差を加味して鋳片引
抜き戻し特性を自動的に学習制御にて変更していくよう
になっている。次に、図12の引抜きストローク特性と
図13の戻しストローク特性とに基いて引抜装置を制御
する鋳片引抜き制御について、図14〜図16のフロー
チャートに基いて説明する。尚、図中Si(i=1、2
、・・・)は各ステップを示し、図14は例えば1ms
ec毎に繰返えし実行されるメインルーチンを示し、図
15・図16はメインルーチンに対して例えば20ms
ec毎にインターバル割込みで実行される割込み処理ル
ーチンである。図14において、制御の開始後、クロッ
ク信号をカウントすることで計時するソフトタイマT(
その計時時刻をTとする)がリセットされ(S1)、次
にS2の判定を経てt0<T<t1のときには引抜き駆
動する為、図12の引抜きストローク特性のテーブルか
らTに対応する引抜きストロークSfが読込まれ(S3
)、次に指令パルス信号が演算される(S4)。このと
き、今回のSfに基いてパルス数が決定され、前回のS
fと今回のSfを用いてSfの変化率である速度を求め
、その速度に基いてパルス周波数が決定され、そのパル
ス数且つパルス周波数の指令パルス信号が4組のD/A
変換器43へ出力される(S5)。これを繰返えすこと
により、引抜きストローク特性に基く引抜き駆動がなさ
れ、これが終了してt1≦T≦t2になると、モータ2
4が停止され(S7)、T=t2になるまでモータ24
が停止される。次に、t2<T<t3のときには戻し駆
動する為、S8の判定を経て図13の戻しストローク特
性のテーブルからTに対応する戻しストロークSrが読
込まれ(S9)、次にS4と同様に指令パルス信号が演
算され(S10)、次にS5と同様に指令パルス信号が
出力される(S11)。これを繰返えすことにより、戻
しストローク特性に基く戻し駆動がなされ、これが終了
してt3≦T≦t4になると、モータ24が停止され(
S13)、T=t4になるまでモータ24が停止される
。前記S1〜S14により鋳片引抜きの1サイクルが終
了し、その後S1〜S14を繰返えすことにより間欠的
に鋳片引抜きが行なわれることになる。次に、パルスエ
ンコーダ45からの検出信号を用いて鋳片引抜き戻し特
性を学習制御で変更していく割込み処理ルーチンについ
て説明する。図15に示すように、割込み開始後、パル
スエンコーダ45の検出信号の立上り(L→H)があっ
たか否か判定され(S20)、Yesのときのみ検出信
号のパルス数をカウントするソフトカウンタI(そのカ
ウント値をIとする)がインクリメントされ(S21)
、次にT≒t0のときにはメモリM0(そのデータの内
容をM0とする、以下、M1〜M3についても同様)に
その時点のIが格納され(S23)、その後メインルー
チンへ復帰する。割込みの都度S21にて検出信号のパ
ルス数をカウンタIでカウントしつつ時刻が経過し、T
≒t1になるとメモリM1にその時点のIが格納され(
S24・S25)、同様にT≒t2になるとメモリM2
にその時点のIが格納され(S26・S27)、同様に
T≒t3ななるとメモリM3にその時点のIが格納され
(S28・S29)、T≒t4になって1サイクル終了
するとサイクル数をカウントしていくソフトカウンタN
(但し、これはメインルーチンの開始時にN=0にリセ
ットされる)が1だけカウントアップされ(S31)、
次に引抜き駆動における鋳片Wの実ストロークAfと戻
し駆動における鋳片Wの実ストロークArが図示の式で
演算され(S32)、それらがメモリに格納される。但
し、Kは所定の定数であり、引抜き駆動から戻し駆動に
移行してもカウンタIは加算を繰返えすものとする。次
に、カウンタIがリセットされ(S33)、次にカウン
タNが所定値No(例えば、No=5〜10)になると
S34からS35へ移行し、メモリに格納されていたN
o個のAfの平均値Afm及びNo個のArの平均値A
rmが演算され(S35)、次に引抜き駆動の現在の引
抜きストローク特性における設定合計ストロークMSf
から平均値Afmを減算することにより引抜きストロー
クの偏差εfが演算されまた戻し駆動の現在の戻しスト
ローク特性における設定合計ストロークMSrから平均
値Armを減算することにより戻しストロークの偏差ε
rが演算され(S36)、次にMSfを(MSf+εf
)に変更し且つt0〜t1の間については補間演算を施
すことにより図12の引抜きストロークが2点鎖線で示
すように変更され、またMSrを(MSr+εr)に変
更し且つt2〜t3の間については補間演算を施すこと
により図13の戻しストローク特性が2点鎖線で示すよ
うに変更され(S37)、次にカウンタNがリセットさ
れ(S38)、その後メインルーチンへ復帰する。尚、
N=1〜Noの間MSfとMSrは一定なので、各サイ
クル毎に偏差(MSf−Af)、(MSr−Ar)を演
算するのを省略したが、各サイクル毎に上記偏差を演算
し格納しておいて、N=Noになったときにそれらの平
均値からεfとεrを演算するようにしてもよい。この
ように、図15・図16の鋳片引抜き戻し特性の変更処
理をNoサイクル毎に繰返えす学習制御を行なうことに
よって、引抜装置7の機械的誤差要因や電気的誤差要因
や鋳片Wの熱収縮の誤差要因によって発生する定常偏差
を加味して所期の鋳片引抜き戻し特性を実現する鋳片引
抜き戻し特性に収束させていくことが出来るので、鋳片
引抜きの精度を格段に高めることが出来る。鋳片引抜き
戻し特性は鋳片Wの種類毎に異なったものを用いること
になるが、前記学習制御を介して比較的短時間のうちに
現在使用中の鋳片引抜き戻し特性を適正化していくこと
が出来る。次に、前記引抜装置7の作用について説明す
る。ピンチロール14のロール軸13の一端部にウォー
ムホイール21を固着し、モータ24の出力軸24aか
らロール軸13までの回転伝動部材を極力少なくし、機
械的誤差が殆ど生じない構造としたので、鋳片Wの位置
速度・精度を大幅に高めることが出来る。回転駆動装置
20は、モータ24と軸継手25とウォーム減速機など
の極く少数の部品で構成できるので、その構造を著しく
簡単化・小型化出来る。回転駆動装置20がピンチロー
ル14の側方へ殆ど張り出すことがないから、全幅が小
さくなって設置スペースを節減でき、タンディッシュ3
に複数のモールド5を設ける場合に、ストランド間隔を
小さくすることが出来る。 前記モールド5の出口側付近の鋳片Wの移動量を検出す
るパルスエンコーダ45を設けるので、モールド5内の
鋳片Wの移動量を正確に反映する検出信号を発生させる
ことが出来る。そして、その検出信号の複数サイクル分
の平均値を求めることにより、機械的・電気的誤差要因
に起因する定常偏差εf、εrを求めて鋳片引抜き戻し
特性を変更していく学習制御を行なうので、予め設定す
る鋳片引抜き戻し特性に極めて近い特性で鋳片Wを移動
させることが出来、鋳片Wの品質を格段に高めることが
出来る。尚、パルスエンコーダ45の検出信号を各サー
ボ制御系40のD/A変換器43へ供給することも考え
られるが、この場合モールド5内での鋳片Wのスチック
などによる非定常の偏差がフィードバックされることか
ら、サーボ制御系40の安定性が低下してしまう。本実
施例の制御ではこのようなことが生じない。前記実施例
を次のように部分的に変更することが出来る。 (1) 比較的小型のサイズの鋳片Wを鋳造する装置の
場合には、上下1対のピンチロール14を1組だけ設け
てもよい。 (2) 前記上段の2つのピンチロール14は鋳片Wの
移動に従動する押えピンチロールに構成してもよい。 (3) 前記各ロール軸13の左端部にのみ回転駆動装
置20を設けたが、各ロール軸13の右端部にも回転駆
動装置20を設けてもよい。 (4) 前記ACサーボモータ24とサーボ制御系40
の代りに直流サーボモータとそのサーボ制御系或いは油
圧モータと油圧サーボ制御系を用いることも不可能では
ない。 (5) 前記回転拘束機構38の代りに、各モータハウ
ジングを各連結部材でベースフレーム11に連結する構
造にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る水平連続鋳造設備の側面図である
【図2】引抜装置の側面図である。
【図3】引抜装置の正面図である。
【図4】回転拘束機構の正面図である。
【図5】回転駆動装置の部分切欠縦断側面図である。
【図6】図5の6−6線断面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】複リード型ウォームギヤ部の説明図である。
【図9】引抜装置の制御系の構成図である。
【図10】1サイクル当りの鋳片のストローク特性の線
図である。
【図11】1サイクル当りの鋳片の速度特性の線図であ
る。
【図12】1サイクル当りの鋳片の引抜きストローク特
性の線図である。
【図13】1サイクル当りの鋳片の戻しストローク特性
の線図である。
【図14】鋳片引抜き制御のメインルーチンのフローチ
ャートである。
【図15】鋳片引抜き制御のうちの鋳片引抜き戻し特性
を変更する学習制御のフローチャートの一部である。
【図16】図15のフローチャートの残部である。
【符号の説明】
W・・鋳片                    
        3・・タンディッシュ 5・・モールド                  
      7・・引抜装置 14・・ピンチロール               
   24・・ACサーボモータ 40・・サーボ制御系               
   41・・タコジェネレータ 42・・パルスエンコーダ             
 43・・D/A変換器 44・・サーボアンプ               
   45・・パルスエンコーダ 46・・コントロールユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  水平連続鋳造設備のタンディッシュに
    設けたモールドから引抜装置によって鋳片を所定ストロ
    ークの引抜きと微小ストロークの戻しとを繰返えしつつ
    間欠的に引抜く鋳片引抜きの制御方法において、前記鋳
    片引抜きの1サイクル分の鋳片引抜き戻し特性を引抜装
    置の制御手段に予め設定し、前記制御手段によって鋳片
    引抜きの各サイクル毎に鋳片引抜き戻し特性に基いて引
    抜装置を制御し、前記モールドの出口側付近における鋳
    片の移動量を検出する検出器からの検出信号を用いて制
    御手段に設定した鋳片引抜き戻し特性を自動的に変更す
    ることを特徴とする水平連続鋳造の鋳片引抜き制御方法
  2. 【請求項2】  請求項1に記載の水平連続鋳造の鋳片
    引抜き制御方法において、前記鋳片引抜きの複数サイク
    ル毎に、鋳片引抜き戻し特性に含まれた戻しストローク
    特性の設定戻しストロークと検出信号から得られる実戻
    しストロークとの偏差の複数サイクル分の平均値を求め
    、この平均値を用いて戻しストローク特性を偏差が減少
    するように変更することを特徴とする水平連続鋳造の鋳
    片引抜き制御方法
  3. 【請求項3】  請求項2に記載の水平連続鋳造の鋳片
    引抜き制御方法において、前記複数サイクル毎に、鋳片
    引抜き戻し特性に含まれた引抜きストローク特性の設定
    引抜きストロークと検出信号から得られる実引抜きスト
    ロークとの偏差の複数サイクル分の平均値を求め、この
    平均値を用いて引抜きストローク特性を偏差が減少する
    ように変更することを特徴とする水平連続鋳造の鋳片引
    抜き制御方法。
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