JPH04280889A - 生物学的に富化された基層、その製造方法、先駆植生の漸進大発生を回復させるためのかかる基層の使用 - Google Patents

生物学的に富化された基層、その製造方法、先駆植生の漸進大発生を回復させるためのかかる基層の使用

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JPH04280889A
JPH04280889A JP3311295A JP31129591A JPH04280889A JP H04280889 A JPH04280889 A JP H04280889A JP 3311295 A JP3311295 A JP 3311295A JP 31129591 A JP31129591 A JP 31129591A JP H04280889 A JPH04280889 A JP H04280889A
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Michel Chiaffredo
ミシエル・シアフルド
Claude Figureau
クロード・フイギユロ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、生物学的に富化された基層、そ
の製造方法、及び先駆植生の漸進大発生を回復させるた
めのかかる基層の使用に係る。
【0002】環境破壊は国レベルまたは大陸レベルで徐
々に進んでいる。従って、生物群集の保存に不可欠な自
然植生の回復が差迫った問題となってきた。
【0003】先駆植生の危機を救うために、自然植生の
回復が必要である。
【0004】また、栽培植物でない野性植物の植物相(
フロラ)の遺伝品質及び遺伝能力が低下していることも
確認されている。いくつかの植物は生物群集の内部で絶
滅したが、これらの植物は、医薬の製造、将来の食物の
製造に貢献できたかも知れない。また、化粧品もしくは
医薬品として有用になり得たかも知れない。また、工業
利用可能な植物の改良に役立つことができたかも知れな
い。
【0005】荒廃した植物生態環境を回復させるために
、これまでに多くの方法が提案されてきた。世界中で種
々の方法が試行されているが、出願人の知る限り、立地
の安定化の面でも先駆植物種の移植の面でも十分な解決
が得られた例はない。
【0006】無機質裸土の湿潤芝生化処理(engaz
onnement  hydraulique)は、現
時点で最も普及した漸進大発生の回復方法の1つである
。 種子を、水、肥料、物理的及び化学的な土壌改良物質及
び粘着用物質(アルギネート、セルロース誘導体、ラテ
ックス)と予め混合する。
【0007】このような湿潤芝生化処理は必ずしも確実
な結果を与えることができない。例えば、特に、土壌が
不安定な場合(砂、粘度、など)、ある限界以上に乾燥
する場合(季節的な乾燥が著しいときには夏枯れが多い
)、季節的な高温が人為的に導入した品種に適さない場
合、などがある。
【0008】また、使用される基層のあるものは不安定
である。(アルギネート、セルロースまたはラテックス
の薄層で付着させるだけなので)施用された被覆層が安
定性に欠け、雨量が多い場合には、発芽前の種子を伴っ
て流失する。
【0009】最後にこれらの方法では、芝生を初年度か
ら十分に成長させるために、多量の肥料、特に主として
窒素肥料を使用する。しかしながら、これらの窒素肥料
が環境に被害を与えることは、特に自由地下水に硝酸塩
が存在することから今日では周知である。
【0010】更に、湿潤芝生化処理は、人間による人為
的な作業なので、自然の景観に溶け込まない。
【0011】たしかに過去のいくつかの場合には湿潤芝
生化処理がある程度は成功した。いくつかの植物は種子
の形態で与えられて十分に適応できたからである。しか
しながらこの場合、立地を占拠するために競合する土着
植物相は遺伝的な汚染及び危険を蒙る。多くの場合には
、導入された植物が土着植物相を駆逐する。
【0012】例えばフランスで今世紀初頭に出現した雑
草Erigeron  canadensis、または
、1930年頃にイギリス海峡の交通を妨害するまで繁
殖したElodea  canadensisがある。 また、庭園で使用された後で大西洋の塩田に被害を与え
たBacharis  halimifolia、及び
、高速道路の側帯でえにしだ(Sarothamnus
  scoparius)の成育を妨げるようになった
Genets  du  Nord  du  Por
tugalがある。
【0013】導入された植物が必ずしも適応しないこと
、その場合、該植物は多少ともゆっくりと退行すること
も判明している。土壌は多少安定性を失うか、または自
然のコロニー化が回復する。しかしながら、播種された
環境の好熱性好乾性データ次第では、退行が2〜10年
間継続し、場合によっては自然のコロニー化の回復に5
〜25年を要する。しかもこの場合、これらの立地が同
じ自然環境(散布体貯蔵器)から隔離されるのでコロニ
ー化する自然種の数が減る。
【0014】従って、安定化技術及び植物再生の双方に
関する問題の解決が必要とされている。
【0015】土壌のコロニー化現象はすべての緯度及び
すべての気候で同じプロセスに従って生じる。乾燥の程
度または侵食の性質に応じて、コロニー化の速度に多少
の違いがあったりまたはコロニー化の範囲が部分的にな
ったりはする。
【0016】このプロセスは、平野、海浜地帯及び高度
3,000以下の山岳地帯で同じであり、ほぼ4億年に
わたって地球上に今日見られるような豊かな植生を形成
することに成功した。このプロセスを例えば以下のごと
く要約できる。酸性環境では: −第1期:やせた無機質裸土、 −第2期:主として藍藻類(藍色植物)−0.5mmの
有機物から成る土壌:立地によって4〜10種以上、−
第3期:コケ類(蘚類)−5〜25mmの有機物から成
るモダー形態:立地によって3〜6種以上、−第4期:
一年性植物(コケ類及び一年性植物)のプレプロット(
prepelouse)と多量の有機物とを含む厚さ2
5〜70mmのモダー形態;このプレプロットは、Fe
stuco−Brometea、Lygeo−Stip
etea、Sedo−Scleranthetea、P
oetea−bulbosae、Tuberariet
eaから成る植物社会を形成する。
【0017】−第5期:主としてイネ科のプロット(p
elouse)と有機物堆積層とから成る厚さ60〜3
00mmのモダーからランカー(固結岩屑土)への移行
形態。
【0018】プロット形成期に、土壌が移植物と相互進
化しながらランカーに進化するためには、出発土壌であ
る腐植質(ムルまたはモダー)がそれまでの全部の段階
で形成されている必要がある。アルプスまたは大西洋の
ランカーが得られるまでに2,000〜3,000年を
要したことは周知である。
【0019】退化(老朽化)した土壌の表面が最初のコ
ケ類で覆われるまでには不安定な好熱性好乾性条件下で
5〜20年を要すると予想される。乾燥度次第では、プ
ロットが定着できる十分に厚い土壌が得られるまでに1
0〜30年を要する。
【0020】発明者等は、荒廃した植物生態環境を十分
に回復させる目的で行なった多くの研究の途上で、上記
の第2期、第3期及び第4期に対応する段階の重要性を
確信した。先駆コロニー種を移植(自然または人為的)
するための第1条件は、藍藻類及びコケ類の双方が富化
された環境を最初に成立させることであり、これは、以
後の種々の植物のコロニー化を導く重要な要素である。
【0021】例えば、プレプロットと呼ばれる高等アソ
シエーションを形成する植物種に会合できる藍藻類−コ
ケ類を含む超先駆相を数箇月で生じさせ且つこの目的に
特に適した生物学的に富化された輸送液体を含む固体基
層を形成させることができれば、裸土(崩壊母岩または
床土)の迅速な安定化及び自発的植生を確保できること
が判明した。
【0022】本発明の生物学的に富化された基層の特徴
は、藍藻類コロニーとコケ類の原糸体コロニーとに富む
有機物から主として構成されており該有機物が非侵食性
支持体に組み込まれていることである。
【0023】土壌を改良するために藍藻類(「藍色植物
」とも呼ばれるシアノバクテリア)を使用することは既
に記載されている。例えばWO−A−87/02660
は、特に、藻類(藍色植物)、特に藍藻類またはシアノ
バクテリア菌株の1グループから選択された植物合成微
生物の混合物を含む組成物を記載している。該特許は、
土壌の藍色植物を栄養溶液中で増殖させるために、接合
胞子によって増殖させた純粋な菌株を選択する方法を記
載している。この場合、藍色植物自体が安定化剤として
作用すると考えられる。
【0024】また、Reclamation  and
  Revegetation  Research,
3(1984)49〜63においてJ.Ashley 
 &  Rishforthは、藍色植物の増殖を研究
し、これを利用して油頁岩の破片に再コロニー化させる
ことを記載している。
【0025】これらの藍藻類株について発明者等が行な
った研究から、これらの藻類は単独で使用されても十分
な結果を与えることはできないが、基層を状態調整する
ための決定要素の1つとなることができ、環境再生の基
底要素であるコケ類の定着を準備することが判明した。
【0026】従って本発明の方法では、コケ類を産生さ
せるために、藍藻類との相乗作用を利用してコケ類原糸
体をコロニー化する。従って本発明によれば、季節及び
使用環境に応じて迅速にコロニー化し得る生きた基層が
得られる。
【0027】この方法は、植生の80%以上に対応する
プレプロットを形成する下等植物のコロニー化期間(コ
ケ類(蘇類)富化段階)を短縮し得る。
【0028】この基層を使用すると、プロットと呼ばれ
る高等植物アソシエーションを形成する植物種がコケ類
と会合した先駆相が数箇月で形成されるので、無機質裸
土(崩壊母岩または床土)の安定化及び自然植生を得る
ことが可能である。
【0029】藍藻類は環境の変化の状態調整を行なう機
能を果たすので、その富化段階も重要である。藍藻類は
、水に膨潤可能なクラストの形成において決定的な役割
を果たしており、このようなクラストは、プレプロット
のコケ類に植生が定着するための必須要素である。
【0030】これらのクラストの異質細胞藍藻類は、空
気中の無機窒素を固定し、該環境でコロニー化し得る植
物が利用できる同化可能な窒素にするので環境の肥沃化
に重要な役割を果たす。
【0031】藍藻類の糸状体及び菌叢(cenobes
)とこれを取り巻く多糖類との絡み合いによって形成さ
れた不浸透性の被覆は、廃棄物から雑草が発芽すること
を阻止し、作業後に定着する人為的な植生の出現を制限
する。
【0032】藍藻類を取り巻く多糖類ゲル中でしか増殖
できないコケ類の原糸体は、藍藻類に組み込まれると、
その後の高等植物の増殖に必須である有機物の産生を確
実に促進する。これこそが本発明の独自の特徴である。
【0033】本発明によれば、必要な生物学的成分全部
を、初生植物の栽培支持体として機能する非侵食性基層
と会合した状態で無機質土壌に同時に与えることが可能
である。
【0034】高等植物の要素は、(少数の)種子の形態
でこの生物環境と同時に与えられるかまたは後の段階で
与えられる。これらの植物要素は動的コロニー化のため
の種子担体の機能を果たす。
【0035】実際、有機質耕土を入手できる場合には、
高等植物の繁殖に対する障害はない。
【0036】逆に、前記のごとき自然のコロニー化プロ
セスを実現できないほど不安定な無機質環境の場合には
、植物がこのタイプの環境に適応できるように植物を先
駆適応させる必要がある。真の先駆植物はこれらの系の
移動度に適応し、これらの無機質から少量の所要成分を
吸収し得る。
【0037】例えば: −山岳環境では:モレーンの植物相及びラブルの植物相
が急流の遺物中に深海相として観察され、これらは砂利
底でモレーン及びラブルの不安定性を再現している。
【0038】−平地環境では:ある種の耕土ではしばし
ばラブルの植物または移動した土壌の植物が再生する:
例えばブドウ畑のフキタンポポ(Tussilago−
farfara)がある。
【0039】−海浜地帯では:移動砂丘の植物相がある
【0040】真の高等先駆植物は、不安定な無機質環境
でコロニー化を果たし、該環境が安定すると消滅する。
【0041】超先駆植物(藍藻類及びコケ類)は、肥沃
化プロセスを伴う安定化プロセスをそれ自体の産生物質
(窒素及び有機物)によって開始し、土壌学的変遷を導
く動態(dynamique)を与える一連の下等植物
である。
【0042】更に、これらの環境では、有機リターの保
存及び表面腐植(モダー)の産生と無機質基層との結合
に寄与する多少ともシアノファージな多数の動物性微生
物が速やかに定着する。これらは、定着する高等植物相
に対して病原性でないダニ、線虫、種々の昆虫である。
【0043】本発明の基層は、復元された環境が自然環
境と十分に同等であって悪質な模倣となったりしないよ
うに、最初に存在した植物社会学的なクラスに従って1
年生植物のプレプロットの植物相のすべての要素を1〜
3年で定着させ得る。
【0044】無機質環境にコロニー化し得る超先駆植物
の培養支持体として機能する非侵食性基層の基底成分は
、生物成分(藍藻類及びコケ類原糸体)が接種された粘
土質材料である。
【0045】種子が接種され得る粘土質材料は、モンモ
リロナイト、雲母片岩(イライト、バーミキュライト)
、カオリナイト、Fuilet、Maine及びLoi
re(フランス)産の粘土のような「陶土」と呼ばれる
粘土質土壌から選択される。
【0046】自然の先駆植生を発生させ得る非侵食性基
層は、種子が接種される粘土以外に、有機物富化材料、
土壌改良用石灰質成分、乾燥澱粉及び保水用ポリマーを
含む。
【0047】有機物富化材料は、黒色スゲ泥炭、褐色ミ
ズゴケ泥炭、ブリエール泥炭、わら、葉、厩肥、種々の
樹木の幹、ブドウのつる、ブドウの搾りかす、海藻、お
が屑、かんな屑などの腐植土、動物及び植物由来のすべ
ての有機物、厨芥堆肥、オヨギミミズ堆積物、マシュル
ーム栽培用温床、河川及び沼沢の軟泥、などから選択さ
れる。
【0048】土壌改良用石灰質成分は、石灰岩、リン酸
チョーク(タイプA及びB)、泥灰土、波打ち際の泥土
またはmoerから選択される。マグネシウム石灰また
はリン酸石灰(タイプA及びB)のような焼成石灰質を
添加してもよい。
【0049】使用される澱粉は、ジャガイモ、トウモロ
コシ、イネの澱粉の変性によって得られた澱粉のエーテ
ル類から選択されるのが有利である。保水用ポリマーは
、保水性を有する天然または合成のアニオン性またはカ
チオン性の種々の有機ポリマー、例えば、アクリルまた
は置換アクリルのポリマーまたはコポリマーから選択さ
れ、特にこれらのポリマーまたはコポリマーのナトリウ
ム塩、カリウム塩及び/またはアンモニウム塩から選択
される。
【0050】本発明の好ましい実施態様では、微量元素
(Fe、Mn、Zn、Cu、B、Mo、Co、など)を
単独または組み合わせて少量導入する。
【0051】本発明においては、生態が陸生であり且つ
乾季に残されたクラストから顕著なコロニーを形成でき
るという条件を満たす藍藻類綱のすべての藻類及びその
他の柔組織単細胞藻類を使用し得る。
【0052】別の選択基準としては、藻類が、好湿性環
境から好乾性環境で初期コロニー化相を形成できる、及
び、原糸体の形態のコケ類によってコロニー化され得る
、という条件を満たす必要がある。
【0053】多数の陸生藍藻類のうちで、Aphano
capsa、Aphanotece、Calothri
x、Chlamidonomas、Chlorella
、Chroococcus、Gloeothece、L
yngbya、Microcoleus、Microc
ystis、Nostoc、Oscillatoria
、Phromidium、Rivularia、Sch
izothrix属の種が特に好ましい。
【0054】極地コケ類、温帯コケ類または熱帯コケ類
のいずれであるかを問わずコケ類のすべての種を使用す
ることが可能である。
【0055】本発明による基層の製造方法は、漸進大発
生を回復させる自然環境に存在する種に適応する2つの
アソシエーション、即ち多品種特異的アソシエーション
の形態の藍藻類と原糸体の形態のコケ類アソシエーショ
ンとを粘度床で一緒に栽培し、該栽培物を乾燥し次いで
粉砕し、バイオマスを増殖させるために新しい粘度床に
播種し、次に、全体を乾燥させ粉砕した後で、有機物富
化材料、土壌改良用石灰質成分、澱粉及び保水用部分水
和ポリマーと混合する段階を主として含む。
【0056】本発明の目的はまた、生物学的に富化され
た基層を使用して先駆植生の漸進大発生を回復させるこ
とである。このためには、散布の時点で、プレプロット
またはプロットの高等植物種の少量の種子を基層に混入
する。
【0057】本発明の基層の製造方法を以下に詳細に説
明する。方法は2つの主要段階、即ち前栽培段階と本来
の栽培段階とを含む。
【0058】前栽培:自然から採取した菌株からのコケ
類の原糸体の産生 漸進大発生を回復させる立地と同様のできるだけ近い立
地からクラスト形態の藍藻類株及びコケ類を採取する。 少量のクラストとコケ類とを同定のために栽培する。
【0059】本発明の1つの実施態様では、原糸体を無
性生殖によって産生させる。湿潤状態に維持した粘土床
に、微粉砕した葉、幹及び仮根の粉砕物を乾式散布する
。次いで、前記のごとき立地から予め採取した所定の藍
藻類粉砕物を湿式散布で接種する。
【0060】藍藻類とコケ類の原糸体との混合物から成
るクラストが2〜3週間で得られる。これを乾燥させる
【0061】本発明の別の実施態様では、原糸体を有性
生殖によって産生させる。漸進大発生を回復させるべき
立地のコケ類の要素を胞子の形態で微粉砕黒色泥炭に導
入し、蒸留水に懸濁させ、次いで散布以前に、立地から
採取した藍藻類を懸濁液に対して0.5%の割合で混合
する。粘土床に散布する。2〜3箇月でクラストが得ら
れる。
【0062】粗放栽培−接種物含有粘土の産生前栽培に
よって得られた粘土質クラストを水に懸濁させ、藍藻類
とコケ類の原糸体とから成るフィルムを回収する。フィ
ルムを水の存在下に適度な速度のミキサーに入れ、コケ
類の原糸体の断片を含む藍藻類のマイクロコロニーを得
る。次いでこの混合物を、産生装置内の純粋な粘土に散
布する。藍藻類−コケ類原糸体フィルムで覆われた新し
い粘土質クラストが1〜2週間後に形成される。このフ
ィルムを新たに親栽培物として使用し、次の栽培物を得
るために播種する。
【0063】前栽培及び栽培を深さ約5cmの密閉槽で
行なう。
【0064】好ましくは前栽培及び栽培を、1500/
3000ルックスの範囲の園芸用人工照明下の閉鎖建物
で行なう。商標OSRAM、タイプNaturaとして
市販されている蛍光管によって好結果が得られる。
【0065】藍藻類の葉状体とコケ類の原糸体とによっ
て形成されたバイオマスは粘土の表面にクラストを形成
する。原糸体上で芽が形成されるまで待つ。次いで全体
を水分15%未満になるまでゆっくりと乾かす。完全に
乾燥させてから、クラストを収穫し、粉末または顆粒に
粉砕し、土壌改良用石灰質成分及び澱粉と混合する。散
布の際には、「湿式播種(hydroseeding)
」容器で全体を有機物富化材料、保水用ポリマーなどの
他の成分と直接混合する。
【0066】処理効率を上げるために、産生比を(平均
で)100倍する。例えば、5mmの粘土で100m2
の藍藻類バイオマスを産生するために、1m2のクラス
トを採取する。2〜3週間で産生した最初の100m2
を出発材料として量産が可能である。その相乗作用を全
く喪失していない多品種特異的複合体を順次移植するこ
とによって量産させる。移植後2〜3週間経過する毎に
、厚さ5mmの粘土質クラストを乾燥させて、他の乾燥
成分と混合できるようにする。
【0067】本発明の基層の支持体は種々の必須成分を
以下の量(総量に対する容量%)で含有するのが好まし
い: −有機物富化材料:20〜30% −接種物含有粘土:10〜20% −土壌改良用石灰質成分:4〜10% −乾燥澱粉:2〜6% −保水用部分水和ポリマー:40〜60%上記は本発明
の好ましい実施態様の1つの例であり、周囲の無機環境
、再生すべき植物相及び主としてミクロフロラ及びコケ
類フロラの微生物に応じて多数の変更及び組み合わせが
可能であることは理解されよう。
【0068】以下に本発明の非限定実施例を示す。
【0069】実施例1:pH5の酸性基層の組成:−酸
性(pH3〜4)の有機物富化材料:26%−接種物含
有粘土:11% −石灰質泥炭:2.9% −澱粉:3.4% −部分水和ポリマー:56.7% 上記の割合は、pH7未満の組み合わせに対する基準と
なり得る。
【0070】湿式播種容器内で諸成分をその場で直接混
合し、15分間攪拌する。散布以前の散布基層量を40
〜100m3/ヘクタールにする。湿潤状態で平均厚さ
6mmにするには、1ヘクタールあたり:26m3の有
機物富化材料、10m3の接種物含有粘土、2.6m3
の石灰質泥炭、3m3の乾燥澱粉、51.5m3の部分
水和ポリマーを散布する。
【0071】この基層を野外で夜間平均温度4℃の2月
に使用した実験では、3週間で完全にコロニー化した。
【0072】実施例2:pH7の中性基層の組成:−酸
性(pH3〜6)の有機物富化材料:23%−接種物含
有粘土:11% −石灰質泥炭:5.6% −澱粉:3.4% −部分水和ポリマー:57% 各環境をより詳細に調査することによって支持体をより
明確に調整できる。
【0073】湿潤状態で平均厚さ6mmにするには、1
ヘクタールあたり:20m3の有機物富化材料、10m
3の接種物含有粘土、5m3の石灰質泥炭、3m3の乾
燥澱粉、50m3の部分水和ポリマーを散布する。
【0074】この基層を野外で夜間平均温度20℃の7
月に使用した実験では、1週間で完全にコロニー化した
【0075】どの場合にも、散布の際に、プレプロット
またはプロットの高等植物種の種子を少量加える。
【0076】導入すべき種子の選択は、散布の季節及び
種の生物学的特性値に従う。
【0077】基層を立地に施用する作業を9月/10月
に行なう場合には、秋に発芽する2年生種の種子を基層
に導入する。冬の終わりに発芽する1年生種は従来同様
2月に導入する。
【0078】上記のごとく、現在の技術で行なっている
ように種子の大量添加によって真の芝生を形成する必要
はない。環境の植物相の構成を速やかに富化させるため
に、各種の種子を「種子担体」として数個添加するだけ
でよい。
【0079】例えば、酸性プレプロットの1年生イネ科
、Vulpia  bromoidesの3つの集合柄
を、本発明の基層を用いて2月に播種し、143の確実
な種子を直径40cmの円に分布させた。9月の始めに
14の種子が発芽したが、これは翌年の被覆指数が60
〜80%となることを予想させる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  コケ類の原糸体のコロニーに会合した
    藍藻類コロニーによって富化された有機物から主として
    構成され、該有機物が非侵食性支持体に組み込まれてい
    ることを特徴とする生物学的に富化された基層。
  2. 【請求項2】  藍藻類が、藍色植物綱、及び、乾季に
    生じるクラストから顕著なコロニーを形成する陸生の柔
    組織単細胞藻類、及び、好湿性から好乾性に至る環境で
    初期コロニー化相を形成し原糸体の形態のコケ類と共に
    コロニー化する藻類から選択されることを特徴とする請
    求項1に記載の基層。
  3. 【請求項3】  藍藻類が、Aphanocapsa、
    Aphanotece、Calothrix、Chla
    midonomas、Chlorella、Chroo
    coccus、Gloeothece、Lyngbya
    、Microcoleus、Microcystis、
    Nostoc、Oscillatoria、Phrom
    idium、Rivularia、Schizothr
    ix属に所属する種から選択されることを特徴とする請
    求項2に記載の基層。
  4. 【請求項4】  コケ類が、極地コケ類、温帯コケ類ま
    たは熱帯コケ類から選択されることを特徴とする請求項
    1に記載の基層。
  5. 【請求項5】  非侵食性支持体が主として、モンモリ
    ロナイト、雲母片岩(イライト、バーミキュライト)、
    カオリナイト、Fuilet、Maine及びLoir
    e(フランス)産の粘土のような「陶土」と呼ばれる粘
    土質土壌から選択された粘土質材料から成り、該材料に
    生物成分(藍藻類及びコケ類原糸体)が接種されること
    、更に、黒色スゲ泥炭、褐色ミズゴケ泥炭、ブリエール
    泥炭、わら、葉、厩肥、種々の樹木の幹、ブドウのつる
    、ブドウの搾りかす、海藻、おが屑、かんな屑などの腐
    植土、動物及び植物由来のすべての有機物、厨芥堆肥、
    オヨギミミズ堆積物、マシュルーム栽培床、河川及び沼
    沢の軟泥、などから選択された有機物富化材料と、石灰
    岩、リン酸チョーク(タイプA及びB)、泥灰土、波打
    ち際の泥土またはmoerから選択され、任意にマグネ
    シウム石灰またはリン酸石灰(タイプA及びB)のよう
    な焼成石灰質が添加された土壌改良用石灰質成分と、ジ
    ャガイモ、トウモロコシ、イネの澱粉の変性によって得
    られた澱粉エーテル類から選択された乾燥澱粉と、保水
    性を有する天然または合成のアニオン性またはカチオン
    性の種々の有機ポリマー、例えば、アクリルまたは置換
    アクリルのポリマーまたはコポリマー、特にそのナトリ
    ウム塩、カリウム塩及び/またはアンモニウム塩から選
    択された保水用ポリマーと、単独または組み合わせて導
    入される少量の微量元素(Fe、Mn、Zn、Cu、B
    、Mo、Co、など)とを含むことを特徴とする請求項
    1から4のいずれか一項に記載の基層。
  6. 【請求項6】  好湿性から好乾性に至る環境で藍藻類
    −コケ類原糸体の初期コロニー化相を形成させることを
    特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の基層
    の製造方法。
  7. 【請求項7】  漸進大発生を回復させるべき自然環境
    に存在する種に適応する2つのアソシエーション、即ち
    多品種特異的アソシエーションの形態の藍藻類と原糸体
    の形態のコケ類アソシエーションとを粘度床で一緒に栽
    培し、該栽培物を乾燥し次いで粉砕し、新しい粘度床に
    播種してバイオマスの産生を促進させ、次に、全体を乾
    燥させ粉砕した後で、有機物富化材料、土壌改良用石灰
    質成分、澱粉及び保水用部分水和ポリマーを混合するこ
    とを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の
    基層の製造方法。
  8. 【請求項8】  原糸体の産生が、葉、幹及び仮根の微
    粉状粉砕物から無性生殖によって行なわれることを特徴
    とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】  原糸体の産生が、漸進大発生を回復さ
    せる立地に胞子の形態で与えられたコケ類フロラの要素
    から有性生殖によって行なわれることを特徴とする請求
    項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】  先駆植生の漸進大発生を回復させる
    ために、散布の時点で、プレプロットまたはプロットの
    高等植物種の少量の種子を基層に混入することを特徴と
    する請求項1から5のいずれか一項に記載の生物学的に
    富化された基層の使用。
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