JPH04282231A - 複合成形品の製造方法 - Google Patents

複合成形品の製造方法

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JPH04282231A
JPH04282231A JP3069503A JP6950391A JPH04282231A JP H04282231 A JPH04282231 A JP H04282231A JP 3069503 A JP3069503 A JP 3069503A JP 6950391 A JP6950391 A JP 6950391A JP H04282231 A JPH04282231 A JP H04282231A
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resin
thermosetting resin
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fibrous reinforcing
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複合成形品の製造方法に
関するものである。更に詳しくは、(イ)繊維状補強材
を含有する熱硬化性樹脂相よりなる表層部および(ロ)
気泡粒子(発泡含有粒子)を含有する多孔質の該樹脂相
よりなる芯部より実質的に構成されてなる一体化された
複合成形品を効率的に製造する方法に関するものである
。
【0002】
【従来の技術】芯部が発泡コアを有し、表層部が繊維強
化樹脂で構成された複合成形品は、軽量性および靭性に
優れているため、各種の分野に実用化されており、さら
に改良された成形品および製造方法が提案されている。 前記した構造を有する複合成形品の製法としては、例え
ば、芯部の発泡コアを予め成形しておき、この成形体を
補強材としての織布で包んだ後、型に挿入し、次いで型
内に液状成形樹脂を注入して表層部を形成させ、複合成
形品を型から取り出す方法、或いは表層部となる部材を
予め成形しておき、その中心部の空隙内に発泡性ウレタ
ン樹脂などを注入し、その空隙内に発泡した芯部を形成
させることによって複合成形品を得る方法等が知られて
いる。しかしこれら従来公知の技術は、(1)複合成形
品を得る工程が多岐にわたり操作が繁雑であり、そのた
め成形品の生産効率が低くコスト高になるという欠点を
有していたり、(2)得られた複合成形品の強度や外観
が不満足であったり、また(3)複合成形品の形状や大
きさが制限されるという欠点を有していた。
【0003】これらを改善するため、本発明者らはすで
に欧州特許出願公開407996号において、型のキャ
ビティ面に成形品の表層部を構成する繊維状補強材およ
び分離層を設け、これらに囲まれる空間内に発泡性粒子
と熱硬化性樹脂とを入れて加熱し、該粒子を体積膨張を
させてその膨張力により繊維状補強部材を型の内部制約
面に押し付けて賦形した上で、熱硬化性樹脂を硬化せし
め、繊維補強樹脂からなる表層部および多孔質の芯部を
有する目的の複合成形品を成形する方法を提案した。
【0004】この方法は従来公知の技術の欠点を大幅に
改良しているが、なお繊維状補強部材に含浸した熱硬化
性樹脂が、型の孔部に入り込んだり、パーティング部な
どより溢れてバリとなり、できた複合成形品から発生し
たバリを除去して仕上げる作業が必要であった。これら
のバリは外観上問題となる箇所にできる場合が多く、仕
上げ作業は工数のかかるものである。更にバリが型に残
ることも多く、バリの除去を要するため、型の清掃が必
要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、繊維
補強樹脂(FRP)からなる表層部および発泡した粒子
(気泡含有粒子)を含む芯部(コア部分)より実質的に
形成される複合成形品を比較的簡単な操作で得ることに
ある。しかも得られる複合成形品はほとんどバリの発生
がなく、またはあらかじめ決まった箇所に決まった形状
でバリができるので、仕上げ作業に工数がかからないよ
うにするものである。更にバリを型に残さず型の清掃も
容易にしようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らの研究によれ
ば、前記本発明の目的は、繊維状補強材を含有する熱硬
化樹脂相よりなる表層部および発泡した粒子を含有する
該樹脂相を有する芯部よりなる一体化された複合成形品
の製造方法であって、(a)実質的に密閉された成形用
の型の内壁側に、気体の流通を許容し、且つ熱硬化性樹
脂の浸透は許容するがその自由な流通を阻止し得る気孔
を備えた、伸縮性を有する通気性シートを介して、繊維
状補強材を設置すること、(b)繊維状補強材の型内壁
と反対の位置に発泡性粒子と熱硬化性樹脂またはその前
駆体とを配置せしめ、(c)昇温によって該発泡性粒子
を膨張させて、該粒子の集合体の体積膨張を生ぜしめ、
(d)前記(c)の体積膨張により、該通気性シートお
よび該繊維状補強材を型の内壁面に押し付けながら、該
熱硬化性樹脂またはその前駆体を繊維状補強材に浸透さ
せるとともに、通気性シートから型の空間内の気体成分
を空間外に排出させ、かくして通気性シート、繊維状補
強材および発泡性粒子間に熱硬化性樹脂またはその前駆
体を存在せしめ、(e)ついで、該熱硬化性樹脂または
その前駆体を硬化せしめ、固化を完了せしめて、前記表
層部および芯部を形成させ、(f)かくして得られた複
合成形品を型から取り出す、工程よりなることを特徴と
する複合成形品の製造方法によって達成されることが見
出された。
【0007】上記の如き本発明の方法は、昇温による発
泡性粒子の発泡を型内で行わせ、かくすることによって
これら粒子の集合体の体積膨張を生じさせ、この体積膨
張の力を最大限かつ有効に利用して、型内に存在する流
動性の熱硬化性樹脂またはその前駆体の繊維状補強材中
への浸透が十分におこなわせると共に、成形を行う際に
型内空間に存在する空気や、成形に際して発生するガス
は、通気性シートの気孔を通して型外へ効果的に排出さ
せる。
【0008】かくして通気性シートがなければ繊維状補
強材の表面から熱硬化性樹脂またはその前駆体が漏れ出
して、型のパーティング・ラインや、スライドコア、ノ
ックピンの隙間などに入り込みバリとなるのが、通気性
シートの存在によりこれを防止することができる。また
通気性シートの代わりにポリ塩化ビニル、ABS、ポリ
塩化ビニリデンやポリカーボネートのような気密性のフ
イルムを用いると、成形を行う際に型内空間に存在する
空気や成形に際して発生するガスが逃げ場を失い、ボイ
ド、エアトラップなどの製品欠陥が生じる。
【0009】このため、本発明において通気性シートの
使用は目的達成のために不可欠である。この通気性シー
トは、熱硬化性樹脂またはその前駆体の含浸は許容する
がその自由な流通を阻止しうるものであることが必要で
ある。
【0010】さらに通気性シートとして望まれる性能は
、前記粒子の集合体の体積膨張の結果、その圧力に耐え
るものであることである。体積膨張の結果、通気性シー
トが破れたり、或いは穴が開いて、熱硬化性樹脂または
その前駆体が通気性シートを通過すると目的の達成が困
難となる。このためにも適度な伸縮性を有することが必
要である。
【0011】通気性シートとして、具体的には伸縮性の
ある不織布(例えばナイロン系不織布、ポリエステル系
不織布)、スラブフォーム(例えばエーテル系ポリウレ
タンフォーム)などがあるが、本発明の趣旨を満たす限
りこれらに限定されるものではない。
【0012】この通気性シートは発泡性粒子や熱硬化性
樹脂またはその前駆体が漏れ出てバリとなることを防止
する役割があるので、予め、袋状構造に加工しておくと
都合がよい場合がある。
【0013】なお成形品の形状によっては、この通気性
シートの存在により発泡性粒子の体積膨張によって生じ
る圧力に対して大きな抵抗を生じ、発泡性粒子の膨張が
不十分のまま熱硬化性樹脂またはその前駆体が硬化する
ことにより、繊維状補強材中への浸透が十分におこなわ
れず、成形品の表面の濡れが不十分となったり、ボイド
などの製品欠陥を生じる場合がある。
【0014】この場合、成形品がその性能や外観上問題
にならない部位などを選んで、通気性シートと繊維状補
強材の間や、芯部となる部位にエアトラップを構成する
部材を設け、空間内の気体成分や過剰の熱硬化性樹脂ま
たはその前駆体などを該部材内部に溜めることにより前
記の問題を解決することができる。
【0015】このような方法でできた複合成形品は、成
形が終わってもこの部分をそのまま残して良い場合や、
必要に応じてエアトラップを構成する部材の部分付近を
切断して仕上げる場合があるが、後者の場合でも常に一
定の箇所にバリが生じるため仕上げ作業は簡単である。
【0016】該エアトラップを構成する部材は成形時の
発泡性粒子の体積膨張によって生じる圧力に対して少な
くとも押し潰されないで、形状を保持すると共に、空間
内の気体成分や過剰の熱硬化性樹脂またはその前駆体が
侵入する際、発泡性粒子の体積膨張によって生じる圧力
に対して、通気性シートの存在により生じる抵抗と同等
以上の抵抗を生じる構造のものが必要である。なお、通
気性シートと繊維状補強材の間に該部材を設置する場合
で、該部材から内部空間内の気体成分が抜けだす場合、
通気性シート側に直接抜けるようにすることによりボイ
ドなどの製品欠陥を防ぐことができる。芯部となる部位
に該部材を設置する場合は、内部空間内の気体成分が逃
げ出さない構造のものにするか、逃げ出した場合直接通
気性シートから抜けるような工夫が必要である。実際上
は、この条件を満たすようなエアトラップを構成する部
材はそれぞれの複合成形品を成形する際に、試行錯誤で
選択する場合が多い。
【0017】本発明方法で用いられる発泡性粒子として
は、加熱により体積膨張をする樹脂粒子であり、例えば
発泡性の熱可塑性樹脂粒子として知られるポリスチレン
、ポリ塩化ビニリデン、ポリオレフィン、ポリフェニレ
ンオキサイドやそれらの共重合体などの発泡性粒子、多
孔性の弾性粒子を加圧して圧縮し表面を熱により軟化、
溶融または液状の熱硬化性樹脂に溶解する樹脂でコーテ
ィングしたものなどが用いられるが、これらに限定され
るものではない。
【0018】これらの発泡性粒子と共に機械特性を改善
したり、熱硬化性樹脂またはその前駆体が硬化する際に
発生する反応熱を吸収し急激な温度上昇を制御して局部
的な高温部位が生じることを防止する目的で、非膨張性
のガラスバルーン、シラスバルーンなどの無機中空粒子
、既に発泡させたポリエチレン・ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニリデンなどの有機発泡粒子やミルドガラス、シ
リコンカーバイド・ウィスカー、マイカ、鉄粉、炭酸カ
ルシウム、硅砂などの短繊維、粉粒体などの添加物を加
えることができる。
【0019】とりわけ無機や有機の非膨張性の中空・発
泡粒子の併用は本発明の目的とする複合成形品の特徴で
ある軽量性の観点からも好ましい場合が多い。
【0020】同様な見地から、発泡性粒子と共に既に発
泡させたポリウレタン、ポリアミド、ポリプロピレン、
ポリスチレンなどの硬質発泡体、バルサ材などの軽量材
料や合成樹脂、アルミなどでできた中空体など、ある程
度の大きさを持った比重0.5以下の軽量物体を単数な
いし複数存在させることもできる。これらは必ずしも目
的とする複合成形品の形状通りである必要はない。
【0021】また、本発明方法で用いられる熱硬化性樹
脂としては、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリイミド樹
脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリシクロオレ
フィン樹脂などが用いられるがこれらに限定されるもの
ではない。
【0022】熱硬化性樹脂は、通常使用されるように、
樹脂またはその前駆体(例えば原料モノマー)中に硬化
剤および/または促進剤等を組み合わせて用いられるが
、本発明方法でも同様にこれらを組み合わせて使用する
ことができる。
【0023】熱硬化性樹脂またはその前駆体は室温で固
体であり加熱によって流動性を示すようなものも使用で
き、場合によってはその方が好ましいこともある。
【0024】表層部を形成する繊維状補強材としては、
具体的には、素材としてガラス繊維、炭素繊維、シリコ
ン・カーバイト繊維、金属繊維、アラミド繊維、ポリア
リレート繊維、ポリオレフィン繊維およびこれらの2種
以上の混合繊維が好ましい。これらの繊維の他に、ポリ
エステル繊維、ポリアミド繊維、ビスコース繊維、天然
繊維または石綿なども使用することができる。これらの
繊維は短繊維であっても長繊維であってもよく、またウ
イスカーであってもよいが、長繊維とくに連続繊維が好
ましい。これらは織物、編物、不織布、ロービング、ウ
エッブ、マット、紙などのシート形態で用いられ、それ
ぞれ2層以上に重ねて使用することもできる。
【0025】繊維状補強材の発泡性粒子と熱硬化性樹脂
またはその前駆体の混合物と接する面側に、発泡性粒子
を実質的に通過しないが成形時における流動性のある熱
硬化性樹脂またはその前駆体は通す分離層を当てておく
ことができる。またこの分離層は表層部を形成する繊維
状補強材と一体化された構造材料であることができる。 その分離層により、熱硬化性樹脂またはその前駆体のみ
を繊維状補強材に浸透させて表層部に至らしめ硬化させ
ることで、発泡性粒子を含まない緻密な表層部を得るこ
とができ、機械特性が特に要求される場合に対処するこ
ともできる。この分離層としては目開きの小さい織物、
編物、不織布、ウエッブ、紙、金網または多孔質膜が挙
げられるが、具体的には、本発明者らが欧州特許出願公
開407996号、特願平2−181486号等に記載
したものである。
【0026】更に、繊維状補強材と該分離層の間に熱硬
化性樹脂またはその前駆体を存在させ、発泡性粒子は該
分離層の繊維状補強材とは反対側に存在させて成形する
こともできる。
【0027】本発明方法では、成形用の型の内壁と接す
るように上述の通気性シートを配し、その内側に繊維状
補強材を配し、さらにその内側の成形品のコアとなる位
置に、発泡性粒子と上述の樹脂とを位置させて成形する
が、樹脂は他の材料とともに予め型内に入れてもよく、
また他の材料を上述の如く型内に配置した後、形内に注
入してもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明方法により、表層が繊維補強樹脂
層であり芯部がシンタクチックフォーム等の発泡成形物
であって両者の樹脂相が一体である複合成形品を、バリ
の処理等が容易な成形品として、接着等の操作の不要な
比較的簡単な操作、所謂一段成形で得ることが出来る。
【0029】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明する。但し、これらは本発明を説明するためのもので
あり、本発明の範囲を制約、制限するものではない。ま
た、実施例において単に部とあるは重量部である。
【0030】
【実施例1】本例は自動車のトランクリッドのモデルを
試作する例である。
【0031】まず、図1に示す金型を準備した。図1に
おいて、1は金型の上型、2は下型で一対をなしている
。この金型内に図の如く下記の11,12,13及び1
4を入れた。即ち、11は本発明における気体の流通を
許容し且つ熱硬化性樹脂の浸透は許容するがその自由な
流通を阻止し得る気孔を備えた、伸縮性を有する通気性
シートであり、12は表皮材FRPの補強繊維の主体と
なる補強繊維シートであり、13は発泡性粒子を実質上
通さないが、成形時に流動性を有する熱硬化性樹脂また
はその前駆体は通過しうる分離層である。14は発泡性
粒子と熱硬化性樹脂またはその前駆体との混合物である
。
【0032】11及び13としては、開繊した長繊維を
用いた伸縮性を有する不織布を用いた。ポリエステルと
ポリプロピレンの長繊維で出来たものである。これらは
後述する発泡性粒子(「マツモトマイクロスフェア」F
−30D、「エクスパンセル」DU461)を通さず、
エポキシ樹脂は通すものである。11は13より目が詰
んでおり、目付量120g/m2 であり、再カレンダ
ーしたもので樹脂は浸透するものの自由に通過するとは
言えない程度の目開きのものである。13は目がやや粗
く目付量40g/m2 であり、樹脂が自由に通過する
ものである。
【0033】12の補強繊維シートとしては、日東紡(
株)製のガラス繊維クロスWF−181−100BV(
朱子織り)を用い、各2枚重ねて使用した。
【0034】熱硬化性樹脂として油化シェル(株)社の
「エピコート807」と硬化剤「エポメートYLH−0
06」を100部対31部の割合で混合したものを用い
、この100部に対して松本油脂製薬(株)社の「マツ
モトマイクロスフェアF−30D」を10部の割合で混
合し、これを混合物14として使用した。
【0035】図1に示すように、通気性シート11、補
強繊維シート12、分離層13を重ねたものの間に混合
物14を入れ、金型に入れた。金型内で上記11,12
,13は、11が外側、13が内側となるよう配置し、
11はその端部が金型の空気/樹脂溜3に掛かる大きさ
に、13は金型間に挟まれる大きさに、12は金型に一
杯になる大きさに切り取った。
【0036】金型の上型1と下型2を合せて閉じ、逐次
、85℃に加熱した。エポキシ樹脂は硬化し始め、同時
に発泡性粒子は膨張し、樹脂は分離層となる不織布13
を通して補強繊維シート12に至り、更に通気性シート
となる不織布11に達し、一部はこの不織布11を通っ
て空気/樹脂溜3に至った。金型内の空気は両不織布、
補強繊維シート内のものを含めて樹脂の経路を通って樹
脂に先立って空気/樹脂溜3に排出された。最後の残存
分は樹脂とともに3に排出された。
【0037】この際、成形物の形状次第で、本実施例で
は必要はなかったが、早期に不織布11を通して空気及
び樹脂の一部を空気抜き4,5から排出することが好ま
しい場合がある。また、必要に応じて排気孔6等から真
空ポンプで排気することが好ましい場合もある。
【0038】1時間後に冷却して金型から成形物を取り
だした。成形物の端部にはみ出した不織布11,13の
樹脂含浸物のみを切り取って良好なトランクリッドのモ
デルを得ることが出来た。
【0039】同様にして、不織布、補強繊維シート、樹
脂混合物の組立てのみを変更して成形した。つまり分離
膜である不織布13を袋状となし、これに樹脂混合物1
4を収めて閉じ(縫い合わせ、更にヒートシールした)
、分離層となる不織布13も金型一杯に収まるようにし
て通気性シートとなる不織布11のみを金型に挟んで成
形した。
【0040】得られた成形物は上記と同様であり、不織
布11の樹脂含浸物のみを切り取って表皮がFRP、内
層がシンタクチックフォームコアからなる良好なトラン
クリッドのモデルを得ることが出来た。
【0041】
【実施例2】本例は丸棒を試作する例である。
【0042】本例では、金型として図2の如く左右に2
分割した金型21,22を用いた。この金型には空気/
樹脂溜23を有しており、上下にノズル24,25を設
け開閉可能なバルブ(図示せず)を付してある。金型内
に収めて成形する素材の構成は図2に示すとおりとした
。
【0043】即ち、図2において33は分離層であり、
実施例1の目付40g/m2 の不織布で作ったチュー
ブの一方の端部を閉じたものである。これに樹脂混合物
34を入れ他端を閉じた。具体的には不織布のチューブ
の一方の端部を閉じたものに、発泡性粒子であるエクス
パンセル社の「エクスパンセルDU461」の100部
と旭碍子(株)のガラス中空粒子M28の100部に5
00部のエポキシ樹脂を混合して発泡性粒子をガラス中
空粒子表面に固定して入れ他端を閉じた。用いたエポキ
シ樹脂は油化シェル社の「エピコート1001」の70
部を80℃にしてこれに「エピコート834」を30部
加えて混合し、更にこれに無水フタル酸30部と2メチ
ルイミダゾール1.5部を加えたものである。エポキシ
樹脂は溶けたままで発泡性粒子等と混合した。これ(袋
詰め混合物)に補強繊維シート32となる炭素繊維とガ
ラス繊維のブレードを重ねた。炭素繊維のブレードは東
レの「トレカ」T−3964とT−3484であり、ガ
ラス繊維のブレードはアトキンス・アンド・ピアース社
の「アトキンス・アンド・ピアース」#9273であり
、これらをT−3484,#9273,T−3964の
順に重ねた。この積層体を通気性シート31となる実施
例1で用いた目付120g/m2 の伸縮性のある不織
布で作ったチューブで覆い、両端を閉じた。
【0044】これを金型に収めた。この際通気性シート
31の末端は金型に挟み、空気/樹脂溜23に至らせた
。次いで金型を閉じ、金型内へエポキシ樹脂を注入した
。エポキシ樹脂として油化シェル(株)社の「エピコー
ト807」と硬化剤「エポメートYLH−006」を1
00部対31部の割合で混合したものを用いた。樹脂は
下部ノズル25より注入し、上部ノズル24より排気し
た。樹脂が上部ノズル24より溢れ、充満したことを確
認して各ノズル24,25を閉じ、金型を逐次105℃
に加熱した。エポキシ樹脂は硬化し始め、同時に発泡性
粒子は膨張し、樹脂は不織布33を通して上記の積層ブ
レードからなる補強繊維シート32に至り、更に通気性
シートとなる不織布31に至り一部は31を通って空気
/樹脂溜23に至った。金型内の空気は不織布、補強繊
維シート層内の分を含めて樹脂の経路を樹脂に先立って
23に排出された。また、最後の残存分は樹脂とともに
23に排出された。一部の樹脂は金型の上下両端部にお
いて通気性シート31の内側で分離層33の外側に溜ま
り、硬化した。この上下両端部を切取って、表層部がF
RP、芯部がシンタクチックフォームである良好な棒状
成形物が得られた。
【0045】尚、この例では補強繊維シート層32に至
る樹脂は分離層33に包まれた混合エポキシ樹脂が溶融
したものが大部分であり、後から注入した樹脂が最外層
の通気性シート31を通って入り、前者と一体となって
いる。この樹脂の樹脂は表皮層の形成と内部の混合エポ
キシ樹脂の量の補正に用いている。
【0046】
【実施例3】本例は自動車用のエアスポイラーの試作例
である。
【0047】まず、ガラス繊維をニット編みに編んで、
外形をエアスポイラーとしての形状となした繊維状補強
材(プリフォーム)を用意した。別に用意した袋状にし
た分離層(実施例1,2と同じ薄手の不織布)の中に発
泡性粒子「エクスパンセル461」とエポキシ樹脂(実
施例1で用いた「エピコート807」/「エポメートY
LH−006」混合物)の混合物を入れた後、袋の入口
を封止したものを必要な個数上記の繊維状補強材の内側
に入れて開口部を縫い合わせた。更に内部をコの字型の
樹脂成形体で補強されたブレードチューブ構造体(ブレ
ードチューブを並行に並べて接着したもの)をエアスポ
イラー表皮面と反対側の長手方向の全長に当てて、この
外側全体を覆うように袋状に作った伸縮性のある通気シ
ートとなる不織布を被せた。ブレードチューブ構造体は
、この結果、繊維状補強材(プリフォーム)と通気性シ
ート(不織布)に挟まれ、長手方向の上部が繊維補強材
(プリフォーム)に接し、長手方向の下部及び両端部が
通気性シート(不織布)に接することになる。この通気
性シートは実施例1,2の厚手不織布と同じものであり
、エポキシ樹脂の浸透するものを用いた。
【0048】このように用意した未膨張の成形用構成体
を成形用金型の下型にセットした。上型と下型を型締め
した後、型のジャケットに蒸気を通して急速に80℃近
くに加熱して発泡性粒子の体積膨張と樹脂の硬化を行っ
た。所定の時間(1時間程度)保持して型のジャケット
の蒸気を冷却水に換えて十分に冷却してから型を開き、
エアスポイラーの試作品を得ることが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により自動車のトランクリッドのモデル
を製造する場合の金型およびこれに入れる成形用素材の
構成例を示す、簡略化した断面図。
【図2】本発明により棒状の成形品を製造する場合の金
型およびこれに入れる成形用素材の構成例を示す、簡略
化した断面図。
【符号の説明】
1    トランクリッド成形用金型の上型2    
トランクリッド成形用金型の下型3    金型に設け
た空気/樹脂溜 4    金型の上型に設けた空気抜き5    金型
の下型に設けた空気抜き6    金型に設けた排気孔 11  通気性シート(目の詰った不織布)12  補
強繊維シート(ガラスクロス)13  分離層(目の粗
い不織布) 14  発泡性粒子と樹脂との混合物 21  棒状成形物成形用の2分割した金型の左側部2
2  棒状成形物成形用の2分割した金型の右側部23
  金型に設けた空気/樹脂溜 24  金型に設けた上方のノズル 25  金型に設けた下方のノズル 31  通気性シート(目の詰った不織布)32  補
強繊維シート(積層ブレード)33  分離層(目の粗
い不織布) 34  発泡性粒子と樹脂との混合物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維状補強材を含有する熱硬化樹脂相より
    なる表層部および発泡した粒子を含有する該樹脂相より
    なる芯部を有する一体化された複合成形品の製造方法で
    あって、(a)実質的に密閉された成形用の型の内壁側
    に、気体の流通を許容し、且つ熱硬化性樹脂の浸透は許
    容するがその自由な流通を阻止し得る気孔を備えた、伸
    縮性を有する通気性シートを介して、繊維状補強材を設
    置し、(b)繊維状補強材の型内壁と反対の位置に発泡
    性粒子と熱硬化性樹脂またはその前駆体とを位置せしめ
    、(c)昇温によって該発泡性粒子を膨張させて、該粒
    子の集合体の体積膨張を生ぜしめ、(d)前記(c)の
    体積膨張により、該通気性シートおよび該繊維状補強材
    を型の内壁面に押し付けながら、該熱硬化性樹脂または
    その前駆体を繊維状補強材に浸透させるとともに、通気
    性シートから型の空間内の気体成分を空間外に排出させ
    、かくして通気性シート内部、繊維状補強材内部および
    発泡性粒子間に熱硬化性樹脂またはその前駆体を存在せ
    しめ、(e)ついで、該熱硬化性樹脂またはその前駆体
    を硬化せしめ、固化を完了せしめて、前記表層部および
    芯部を形成させ、(f)かくして得られた複合成形品を
    型から取り出す、工程よりなることを特徴とする複合成
    形品の製造方法。
  2. 【請求項2】通気性シートと繊維状補強材の間や、芯部
    となる部位にエアトラップを構成する部材を設け、空間
    内の気体成分や過剰の熱硬化性樹脂またはその前駆体を
    該部材内部に溜めることを特徴とする請求項1記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】通気性シートが製品の複合成形品の外面を
    全面に亘って覆うようになることを想定して型内に設置
    されることを特徴とする請求項1または2記載の製造方
    法。
  4. 【請求項4】通気性シートの形態が、袋状構造体である
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の製造方法
    。
  5. 【請求項5】発泡性粒子集合体は、さらに非膨張性の中
    空・発泡粒子および/または比重が0.5以下の軽量材
    料を含有することを特徴とする請求項1、2、3または
    4記載の製造方法。
  6. 【請求項6】発泡性粒子を含む相と繊維状補強材との間
    に、発泡性粒子を実質上通さないが、成形時に流動性を
    有する熱硬化性樹脂またはその前駆体は通過しうる分離
    層を設ける請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
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