JPH04283546A - フェニルグリシノール誘導体 - Google Patents
フェニルグリシノール誘導体Info
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- JPH04283546A JPH04283546A JP4691791A JP4691791A JPH04283546A JP H04283546 A JPH04283546 A JP H04283546A JP 4691791 A JP4691791 A JP 4691791A JP 4691791 A JP4691791 A JP 4691791A JP H04283546 A JPH04283546 A JP H04283546A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェニルグリシノール
誘導体に関し、特に、それらを酸化し、次いで加水分解
することによって、各種光学活性芳香族α−アミノ酸を
得ることのできるフェニルグリシノール誘導体に関する
。このような誘導体は、本明細書に開示される2−フェ
ニルグリシノール、芳香族アルデヒドおよび青酸から容
易に製造することができる。 【0002】 【従来の技術】近年、プロテインエンジニアリングが盛
んに研究され、タンパク質の改良にこれまでの天然型ア
ミノ酸に加え、新しいアミノ酸が求められるようになっ
てきた。さらに、ペプチドの生理活性も注目され、種々
のペプチドが医薬として開発されてきた。このようなこ
とを背景に、非天然型光学活性アミノ酸の簡便かつ高効
率な新製造法が待望されている。 【0003】これまでの非天然型光学活性アミノ酸の製
造法としては、1)相当するアミノ酸のN−アシル誘導
体を酵素により加水分解する方法〔例えば、H.K.C
henault,J.DahmerおよびG.M.Wh
itesides, J.Am.Chem.Soc.,
1989, 111, 6354 ページ、参照〕、
2)グリシンの光学活性誘導体を不斉アルキル化する方
法〔例えば、U.Schollkopf, U.Gro
th, C.Deng, Angew.Chem.In
t.Ed.Engl.1981, 20, 798 ペ
ージ、参照〕、3)カルボン酸の光学活性誘導体を不斉
アミノ化する方法〔例えば、D.A.Evans, T
.C.Britton, J.A.Ellmanおよび
R.L.Dorow, J.Am.Chem.Soc,
1990, 112, 4011 ページ、参照〕な
どが知られている。しかし、いずれの方法も高価な酵素
や試薬を必要とするばかりでなく、工業的に実施しがた
い反応条件が要求されることが多い。さらに、入手容易
な光学活性α−フェニルエチルアミン、アルデヒドおよ
び青酸から簡便な条件で製造できるアミノニトリルを中
間体として利用する方法も報告されている〔K.Har
ada, T.Okawara およびK.Matsu
moto, Bull.Chem.Soc.Jpn.1
973, 46, 1865 ページ参照〕。しかし、
この方法では、α−フェニルエチルアミンの不斉を効率
よくアミノ酸の不斉中心に反映することができず、光学
純度よくアミノ酸を得るための光学分割において再結晶
の繰り返しが必要となる。さらに、最後のα−フェニル
エチル基の脱離工程では触媒存在下の加水素分解の実施
が余儀なくされる。そのため、この方法が適用できるア
ミノ酸は、次式H2 N−CH(R′)−COOH (上式中、R′は未置換もしくは置換アルキル基である
)で示されるアミノ酸に限られる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記に概述するように
効率よく光学活性芳香族α−アミノ酸を製造する方法を
提供することが望まれるであろう。そこで、本発明の目
的は簡単な後処理によって所定の光学活性芳香族α−ア
ミノ酸を生成できる前駆物質となりうる化合物であって
、しかもその化合物自体も経済的に製造できる化合物を
提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題は、次式(I)
【0006】 【化2】 〔上式中、Ar は未置換もしくは置換フェニル基、未
置換もしくは置換ナフチル基または酸素、イオウおよび
窒素からなる群より選ばれるヘテロ原子を少なくとも1
個有する5員もしくは6員の未置換もしくは置換芳香族
複素環式基であり、Yはシアノ基またはカルボキシル基
であるか、あるいは式COOR(ここで、Rは低級アル
キル基である)で示されるアルコキシカルボニル基であ
る〕で示されるフェニルグリシノール誘導体を提供する
ことによって解決される。 【0007】以下、本発明を具体的に説明する。上記式
(I)におけるAr で示される基の置換基としては、
低級アルキルオキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、イソプロポキシもしくはブトキシ)およびハ
ロゲン原子(例えば、フッ素、塩素もしくは臭素)が挙
げられ、Ar は2個以上の同種もしくは異種のこれら
の基で置換されていてもよい。また、本明細書で用いる
「低級アルキル」の語は、炭素原子1〜6個の分枝して
いてよいアルキル基を意味し、具体的な基としては、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、
ヘキシルなどを挙げることができる。 【0008】酸素、イオウおよび窒素からなる群より選
ばれるヘテロ原子を少なくとも1個有する5員もしくは
6員の芳香族複素環式基としては、環の構成原子として
上記ヘテロ原子を1個以上、好ましくは1個含む芳香族
性を有する複素環式化合物に由来する残基であって、具
体的なものとしては、チェニル基、4−ピリジル基、2
−ピリジル基を挙げることができる。 【0009】以上によって特定される化合物は、本発明
者らにより開発された次の反応式で示される反応工程の
一部または全部を通して有利に製造することができる。 【0010】 【化3】 (上記反応式中、Ar およびRは上記に定義した意味
を表す)工程(1)の実施には、青酸を直接用いること
も可能であるが、青酸ナトリウムあるいは青酸カリウム
と亜硫酸水素ナトリウムを併用するか、または青酸ナト
リウムあるいは青酸カリウムを硫酸のような鉱酸でpH
を約8に調整することが反応操作上の危険性が少ないと
いう観点から推奨される。限定されるものではないが、
反応体の添加順序としては、対応するアルデヒドの水懸
濁液に、亜硫酸水素ナトリウムと青酸カリウムあるいは
青酸ナトリウムを添加した後、光学活性フェニルグリシ
ノールを加える。この際、メタノールなどの水と有機物
両者に親和性のある溶媒を添加すると、反応を円滑に進
行できる。反応は、特別な加熱や冷却を用いなくても、
室温で速やかにに生起するが、加熱することによって促
進できる。反応終了後、クロロホルムなどの有機溶媒で
抽出することによって単離できる。このようにして単離
した化合物(式(1);Y=CN)は2種のジアステレ
オマーからなるが、その比は本発明のフェニルグリシノ
ールの代わりにα−フェニルエチルアミンを用いた場合
より、片寄りがみられる。主ジアステレオマーである(
R,S)−または(S,R)−体は再結晶やクロマトグ
ラフィーで容易に単離できる。さらに、母液から回収さ
れるジアステレオマー混合物は、メタノールのような極
性溶媒中で容易に異性化を起こし、熱力学的平衡に達し
(R,S)−または(S,R)−体を主としたジアステ
レオマーとなる。このように、再結晶と母液の熱平衡を
利用することによって、収率よく(R,S)−または(
S,R)−体を単離することができる。 【0011】工程(2)では、このようにして得た化合
物を加水分解反応にかける。例えば、上記生成物から単
離したいずれかの化合物を濃塩酸に添加、反応を促進す
るために加熱した後、炭酸水素ナトリウム水溶液で処理
することによって、式(I)のYがカルボキシル基で示
される化合物に導くことができる。この加水分解反応に
は、純粋な(R,S)−(1)または(S,R)−(1
)を用いても、2種のジアステレオマーの混合物を用い
ても良い。なお、生成する化合物〔式(1);Y=CO
OH〕のジアステレオマー比は、用いた原料(Y=CN
)のジアステレオマー比を反映する。本加水分解が極め
て容易に進行することは特筆すべきで、分子内に存在す
る水酸基の関与によるものと考えられる。 【0012】工程(3)は、通常のカルボン酸のエステ
ル化反応を実施する。例えば、工程(2)で得られた化
合物〔式(1);Y=COOH〕を対応するアルコール
に脱水剤、例えば塩化チオニルを等モル以上加えた氷冷
溶液へ添加することによって行うことができる。こうし
て製造できる本発明の式(I)で示されるフェニルグリ
シノール誘導体は、各種有用化合物の原料として利用す
ることができるが、特に、次反応式で示されるように芳
香族α−アミノ酸の製造原料(またはその前駆物質)と
して有用である。 【0013】 【化4】 (上記反応式中、Ar は上記に定義した意味を表す)
上記の酸化反応は、四酢酸鉛を用い溶媒の存在下で行う
ことが好ましく、メタノールやエタノールのような極性
溶媒あるいはこれらの極性溶媒とベンゼンやジクロロメ
タンのような無極性溶媒との混合系が推奨される。四酢
酸鉛の使用量は、等モル量で充分であり、反応は−20
℃から室温で円滑に進行する。反応終了後、常用通り後
処理をし、粗生成物を精製することなく、酸加水分解に
付すことにより、所望のアミノ酸が得られる。 【0014】 【実施例】以下、実施例および参考例によって本発明を
さらに具体的に説明する。 実施例1 1−ナフトアルデヒド(1.13g,8.40mmol
)をH2 O(30mL)とメタノール(5.0mL)
に懸濁させ、これに氷冷下青酸カリウム(910mg,
14.0mmol)、亜硫酸水素ナトリウム(1.4
6g, 14.0mmol)、(R)−フェニルグリシ
ノール(959mg, 7.00mmol)を順次加え
た。1時間加熱還流の後に生成した油状物質をジクロロ
メタン(20mL×3)で抽出した。硫酸マグネシウム
で乾燥後減圧濃縮して得られた残渣をカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し、(S)−2− (R)−2−ヒ
ドロキシ−1−フェニルエチルアミノ −2−(1−
ナフチル)−アセトニトリルと(R)−2− (R)−
2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ −2
−(1−ナフチル)アセトニトリルの81:19混合物
(2.00g,95%)を無色油状物質として得た。 【0015】この混合物をメタノールに溶解し、50℃
で徐々に溶媒を蒸発乾固すると(S)−2− (R)−
2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ −2
−(1−ナフチル)アセトニトリルが結晶として93%
deで得られた。これをヘキサン−酢酸エチルの混合溶
媒から再結晶すると純粋な(S)−2− (R)−2−
ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ −2−(
1−ナフチル)アセトニトリルが得られた。22種のジ
アステレオマーは、分取液体クロマトグラフィー〔D−
SIL−5−06−B(S−5 60A SIL)(Y
MC Co., Ltd.), ヘキサン:酢酸エ
チル=2:1〕により分離した。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(1−ナフチル)アセトニトリ
ルの物性値 無色結晶 mp 123〜124 ℃(ヘキサン−酢酸エチル)
1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.89−7.82(m,3H,ArH), 7.7
1(d,1H,ArH), 7.57−7.40(m
,8H,ArH), 5.10(d,1H,J=11
.2Hz,NCHCN), 4.35(dd,1H,
J=4.3,9.2Hz,NCHPh),3.84(t
d,J=4.3,10.9Hz,CH2 OH),
3.68(ddd,J=6.9,9.2,10.9Hz
,CH2 OH), 2.56(d,1H,J=10
.9Hz,NH), 1.81(dd,J=4.3,
6.9Hz,OH) 1R(KBr)(cm−1) 3500, 3340, 2940, 2440, 1
123, 1050,1035, 800, 775,
760, 705。 【0016】C20H18N2 Oとしての計算値:C
,79.44 ;H,6.00;N,9.26 測定値:C,79.70 ;H,6.02;N,9.3
2〔α〕20D −161.2(c 1.00,CH
Cl3 )(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1
−フェニルエチルアミノ −2−(1−ナフチル)ア
セトニトリルの物性値 無色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
8.17(d,1H,J=8.2Hz,ArH),7
.90(d,1H,J=7.9Hz,ArH), 7
.86(d,1H,J=7.2Hz,ArH), 7
.66−7.51(m,3H,ArH), 7.44
(dd,1H,J=7.3,8.3Hz), 7.3
1(s like,5H,ArH), 5.51(
s,1H,NCHCN), 4.04(dd,1H,
J=4.0,7.6Hz,NCHPh), 3.81
(dd,1H,J=4.0,10.9Hz,CH2 O
H), 3.74(dd,1H,J=7.9,10.
9Hz,CH2 OH), 2.40(br s,
1H,NH), 1.96(br s,1H,OH
) 1R(ニート)(cm−1) 3450, 3320, 3050, 2440, 1
720, 1450,1245, 1110, 104
0, 775, 700。 【0017】〔α〕20D +82.0(c 1.0
0,CHCl3)蓚酸塩に導いて元素分析を行った。 C20H18N2 O・(CO2 H)2・0.2(H
2 O)としての計算値:C,66.73;H,5.1
9;N,7.07測定値:C,66.76;H,5.1
8;N,6.92実施例2 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(1−ナフチル)−アセトニト
リル(3.65g,12.1mmol) を濃塩酸(3
5mL)に懸濁し、室温で16時間攪拌した。生成した
均一な溶液をNaHCO3 で中和することにより生成
した沈澱をCHCl3(100 mL×3)で抽出した
。MgSO4 で乾燥し、溶媒を減圧濃縮することによ
り(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチルアミノ −2−(1−ナフチル)酢酸(4.
10g)を得た。このものは精製せずに次の反応に用い
た。 (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ
−2−(1−ナフチル)酢酸の物性値 無色結晶 mp 140〜143 ℃(酢酸エチル) 1H N
MR(CD3 OD, 270MHz)δ 7.83
(d,1H,J=7.9Hz,ArH), 7.80
(d,1H,J=8.2Hz,ArH), 7.46
−7.27(m,10H,ArH), 4.96(s
,1H,NCHCO2 H), 4.32(br
t,1H,J=6.6Hz,NCHPh), 3.8
1(d,2H,J=8.6Hz,CH2 OH);1R
(KBr)(cm−1) 3320, 3050, 1630, 1510, 1
450, 1365,1040, 775, 700。 実施例3 常法により塩化チオニル(4.1mL)とメタノール(
15.2mL)から調製した亜硫酸ジメチルに前項で得
た(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチルアミノ −2−(1−ナフチル)−酢酸(4
.10g)全てを−78℃で加え室温で16時間攪拌し
た。容量の約3分の1まで減圧濃縮した後、NaHCO
3 で中和し、精製した油状物質をCH2 Cl2 (
100 mL×3)で抽出した。MgSO4 で乾燥し
減圧濃縮して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、(S)−
メチル 2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチルアミノ −2−(1−ナフチル)酢酸(3.
98g,11.9mmol)を得た。収率は、実施例2
の(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチル)アミノ −2−(1−ナフチル)−アセト
ニトリルから98%であった。(S)−2− (R)−
2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ −2−
(1−ナフチル)酢酸メチルの物性値 淡黄色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.86−7.76(m,3H,ArH), 7.
50−7.29(m,9H,ArH), 5.01(
s,1H,NCHCO3 ), 3.98(dd,1
H,J=4.3,8.6Hz,NCHPh), 3.
77(dd,1H,J=4.3,10.6Hz,CH2
OH), 3.70(s,3H,CO2 CH3
), 3.61(dd,J=8.6,10.6Hz,
CH2 OH), 2.53(brs,2H,NH+
OH) 1R(ニート)(cm−1) 3450, 3350, 2970, 1740, 1
450, 1220,1025, 780, 760,
710 。 【0018】〔α〕20D +18.5(c 1.0
0,CHCl3)塩酸塩に導いて元素分析を行った。 C21H21NO3 ・HCl・2/3H2 Oとして
の計算値:C,65.71 ;H,6.13;N,3.
65測定値:C,65.88 ;H,6.06;N,3
.61実施例4 実施例1と同様の条件によりアニスアルデヒド(1.5
1g,11.1mmol)と(R)−フェニルグリシノ
ール(10.0mmol)から(S)−2− (R)−
2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ−2−(4
−メトキシフェニル)−アセトニトリルと(R)−2−
(R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ
−2−(4−メトキシフェニル)アセトニトリルの
混合物(80:20,2.61g,73%)を淡黄色油
状物質として得た。2種のジアステレオマーは、分取液
体クロマトグラフィー〔D−SIL−5−06−B(S
−5 60A SIL)(YMC Co., Ltd.
). ヘキサン:酢酸エチル=3:2〕により分離した
。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(4−メトキシフェニル)−ア
セトニトリルの物性値 淡黄色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.48−7.43(m,7H,ArH), 6.
71(d,2H,J=8.9Hz,CH3 OCCH2
), 4.44(s,1H,NCHCN), 4
.24(dd,1H,J=4.0,9.2Hz,NCH
Ph), 3.82(dd,1H,J=4.0,10
.3Hz,CH2 OH),3.81(s,3H,OC
H3 ), 3.63(dd,1H,J=9.3,1
0.4Hz,CH2 OH):塩酸塩に導いて、他の分
析を行なった。 【0019】mp 82〜85℃(酢酸エチル)〔α
〕20D −58.4(c 1.01,CHCl3)
1R(KBr)(cm−1) 3500, 3400, 3000, 2620, 1
630, 1550,1450, 1255, 119
0, 1010, 840, 760, 710 。 元素分析 C17H18N2 O2 ・HCl・1/5H2 Oと
しての計算値:C,63.33 ;H,6.07;N,
8.69測定値:C,63.16 ;H,6.08;N
,8.59(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1
−フェニルエチルアミノ −2−(4−メトキシフェ
ニル)−アセトニトリルの物性値 無色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.48−7.26(m,7H,ArH), 6.
91(d,2H,J=8.9Hz,CH3 OCCH)
, 4.64(s,1H,NCHCN), 3.8
4(dd,1H,J=4.3,7.9Hz NCHP
h), 3.82(s,3H,OCH3 ), 3
.74(dd,1H,J=4.3,10.9Hz,CH
2 OH), 3.66(dd,1H,J=7.9,
10.9Hz,CH2 OH):塩酸塩に導いて、他の
分析を行なった。 【0020】mp 88 ℃(酢酸エチル)1R(KB
r)(cm−1) 3400, 2940, 2720, 2630, 1
610, 1580,1515, 1460, 143
0, 1330, 1310, 1250, 1180
, 1050, 1030, 880, 830, 7
60, 700, 580 。 〔α〕20D −34.6(c 1.00,CHCl
3)元素分析 C17H18N2 O2 ・HCl・1/10H2 O
としての計算値:C,63.69 ;H,6.04;N
,8.74測定値:C,63.73 ;H,6.08;
N,8.78実施例5 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(4−メトキシフェニル)−ア
セトニトリルと(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ
−1−フェニルエチルアミノ −2−(4−メトキシ
フェニル)アセトニトリルの平衡混合物(80:20,
2.15g,7.54mmol)を濃塩酸(7mL)に
溶解し、室温で16時間、50℃で1.5時間攪拌した
。反応液をNaHCO3 で中和し、精製した無色の沈
澱物をろ過し蒸留水と、CH2Cl2 で洗浄した。五
酸化二りん共存下、減圧乾燥し(S)−2− (R)−
2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ −2
−(4−メトキシフェニル)酢酸(1.30g,57%
)を単一異性体として得た。 【0021】(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−
1−フェニルエチルアミノ −2−(4−メトキシフ
ェニル)酢酸の物性値 無色結晶 mp 194〜195 ℃(H2 O−MeOH) 1
H NMR 1R(KBr)(cm−1) 3500, 3050, 2950, 2850, 1
600, 1510,1460, 1390, 132
5, 1270, 1210, 1100, 1060
, 860, 830, 790, 760, 740
, 620, 560, 520。 【0022】元素分析 C17H19N2 O4 ・3/5H2 Oとしての計
算値:C,65.41 ;H,6.52;N,4.48
測定値:C,65.47 ;H,6.66;N,4.3
5実施例6 実施例3と同様な条件により(S)−2− (R)−2
−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ −2−(
4−メトキシフェニル)酢酸(443mg,1.47m
mol)から(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−
1−フェニルエチルアミノ −2−(4−メトキシフ
ェニル)酢酸メチル(411mg,88%)を得た。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(4−メトキシフェニル)酢酸
メチルの物性値 無色結晶 mp 80 ℃(ヘキサン−酢酸エチル) 1H N
MR(CDCl3, 270MHz)δ 7.35−
7.28(m,5H,ArH), 7.24(d,2
H,J=8.9Hz,CH3 OCCHCH), 6
.84(d,2H,J=8.9Hz,CH3 OCCH
), 4.26(s,1H,NCHCO2 ),
3.81(dd,1H,J=4.3,8.6Hz N
CHPh),3.78(s,3H,OCH3 ),
3.74(dd,1H,J=4.3,10.6Hz,C
H2 OH), 3.70(s,3H,OCH3 )
, 3.59(dd,1H,J=8.6,10.6H
z,CH2 OH), 2.50(br s,2H
,NH+OH): 1R(KBr)(cm−1) 3700−3100, 2950, 1735, 16
02, 1580, 1503, 1450, 130
0, 1240, 1204, 1170, 1128
, 1055, 1025, 980, 828, 7
60,700。 【0023】〔α〕20D +34.6C18H21N
O4 としての計算値:C,68.56 ;H,6.7
1;N,4.61 測定値:C,68.62 ;H,6.73;N,4.6
4実施例7 (R)−フェニルグリシノール(100mmol)を用
いて、反応のスケールを上げて行った場合には、(S)
−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル
アミノ −2−(4−メトキシフェニル)酢酸メチル
が47%の通し収率で得られた。 実施例8 実施例1と同様な条件により3,4−ジメトキシベンズ
アルデヒド(3.66g,220mmol)と(R)−
フェニルグリシノール(2.75g,20.1mmol
)から(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フ
ェニルエチルアミノ −2−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)−アセトニトリルと(R)−2− (R)−2
−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ −2−(
3,4−ジメトキシフェニル)−アセトニトリルの混合
物(75:25,6.22g, 100%)を淡黄色
油状物質として得た。この異性体混合物を酢酸エチル(
30mL)に溶かし、これに蓚酸の酢酸エチル溶液(2
.80g,33.1mmol/30mL)を加えて室温
で一晩放置した。生成した(S)−2− (R)−2−
ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ −2−(3
,4−ジメトキシフェニル)−アセトニトリルと(R)
−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル
アミノ −2−(3,4−ジメトキシフェニル)アセ
トニトリルのしゅう酸塩の結晶をろ過し、酢酸エチルで
洗浄し、減圧下乾燥した(6.97g,84%)。この
一部をK2 CO3 で処理した後HPLCで分析した
ところその異性体比は、86:14に向上した。2種の
ジアステレオマーは、分取液体クロマトグラフィー〔D
−SIL−5−06−B(S−5 60A SIL)(
YMC Co., Ltd.),ヘキサン:酢酸エチル
=2:3〕により分離した。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(3,4−ジメトキシフェニル
)−アセトニトリルの物性値 無色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.59−7.39(m,5H,ArH), 7.
06(dd,1H,J=2.0,8.6Hz,CH3
OCHCH), 6.98(d,1H,J=2.0H
z,CH3 OC(CH3 O)CCH), 6.3
6(d,1H,J=8.6Hz,CH3 OCCHCH
), 4.45(s,1H,NCHCN), 4.
25(dd,1H,J=4.0,9.2Hz NCH
Ph), 3.91(s,3H,OCH3 ),
3.88(s,3H,OCH3 ), 3.83(d
d,1H,J=4.3,10.9Hz,CH2 OH)
, 3.65(t,like,1H,J=10.9H
z,CH2 OH);蓚酸塩に導いてその他の分析を行
なった。 【0024】mp 165℃(分解) 1R(KBr)(cm−1) 3400, 2955, 1720, 1620, 1
510, 1450,1420, 1270, 116
0, 1140, 1020, 820,760, 7
20, 710, 500 。 元素分析 C18H20N2 O3 ・(CO2 H)2 ・1/
4H2 Oとしての計算値:C,59.04 ;H,5
.57;N,6.88測定値:C,59.46 ;H,
5.92;N,6.46(R)−2− (R)−2−ヒ
ドロキシ−1−フェニルエチルアミノ −2−(3,
4−ジメトキシフェニル)−アセトニトリルの物性値 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.26−6.97(m,5H,ArH), 6.
94−6.83(m,3H,ArH), 4.64(
s,1H,NCHCN), 3.89(s,3H,O
CH3 ),3.87(m,3H,OCH3 ),
3.85−3.62(m,3H,CH2 OH+NCH
Ph) 蓚酸塩に導いてその他の分析を行なった。 【0025】mp 150℃(分解) 1R(KBr) 3400, 2950, 1720, 1620, 1
515, 1460,1400, 1260, 123
0, 1020, 720, 700, 500cm−
1元素分析 C18H20N2 O3 ・(CO2 H)2 ・1/
2H2 Oとしての計算値:C,58.39 ;H,5
.63;N,6.81測定値:C,58.26 ;H,
5.57;N,6.51実施例9 実施例7で得られた(S)−2− (R)−2−ヒドロ
キシ−1−フェニルエチルアミノ −2−(3,4−
ジメトキシフェニル)−アセトニトリルと(R)−2−
(R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ
−2−(3,4−ジメトキシフェニル)アセトニト
リルのしゅう酸塩(6.00g,14.9mmol)を
濃塩酸(10mL)に加え、室温で16時間、50℃で
1時間攪拌した。反応液にH2 O(20mL)を加え
、NaHCO3 で中和した。生成した沈澱物をろ取し
、H2 Oで洗浄し、五酸化二りん共存下減圧乾燥した
。得られた固体(4.68g)の内4.5gをメタノー
ル(12.0mL)と塩化チオニル(3.34mL)か
ら常法により調製した亜硫酸ジメチルで処理し、室温で
16時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮して得られた
残渣にCH2 Cl2(50mL)を加え、飽和NaH
CO3 水溶液で中和した。有機層を分離し、水層をC
H2 Cl2(50mL×2)で抽出し有機層を合わせ
てMgSO4 で乾燥した。 【0026】これを減圧濃縮して得られた残渣をカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)
で精製し(S)−メチル2− (R)−2−ヒドロキシ
−1−フェニルエチルアミノ −2−(3,4−ジメ
トキシフェニル)−アセテート(2.99g,60%)
をde90%で得た。このものをベンゼン(20mL)
に溶解し、6N塩酸の酢酸エチル溶液(2.1mL)を
加えて室温で21時間放置した。生成した結晶をろ取し
て酢酸エチルで洗浄した。 この結晶をH2 O(30mL)とCH2 Cl2(3
0mL)に懸濁し、NaHCO3 で中和して有機層を
分離した。水層をCH2 Cl2(30mL×2)で抽
出し、有機層をあわせてMgSO4 で乾燥した。これ
を減圧濃縮することにより、99.8%deの(S)−
メチル2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエ
チルアミノ −2−(3,4−ジメトキシフェニル)
−アセテート(2.52g)を得た。またこれら二つの
ジアステレオマーは、分取液体クロマトグラフィー〔D
−SIL−5−06−B(S−5 60A SIL)(
YMC Co., Ltd.), ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:4〕によっても分離可能である。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(3,4−ジメトキシフェニル
)酢酸メチルの物性値 無色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.38−7.26(m,5H,ArH), 6.
85(dd,1H,J=2.0,8.2Hz,CH3
OCHCH), 6.81(d,1H,J=2.0H
z,CH3 OC(CH3 O)CCH), 6.7
9(d,1H,J=8.2Hz,CH3 OCCHCH
), 4.26(s,1H,NCHCO2 ),
3.86(s,3H,OCH3 ), 3.84(s
,3H,OCH3 ), 3.83−3.73(m,
2H,NCHPh+CH2 OH), 3.71(s
,3H,OCH3 ), 3.61(t,like,
1H,J=10.2Hz,CH2 OH), 2.5
4(brs,2H,NH+OH):3 1R(ニート)(cm−1) 3550, 3350, 3020, 2960, 2
850, 1740,1590, 1505, 146
0, 1450, 1420, 1340, 1260
, 1230, 1200, 1160, 1140,
1060, 1030, 990, 855, 81
0, 760, 705 。 塩酸塩に導いて元素分析を行った。 【0027】無色結晶 mp 132〜135 ℃ (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(3,4−ジメトキシフェニル
)酢酸メチル 無色結晶 mp 70〜71℃ 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.39−7.21(m,5H,ArH), 6.
84(dd,1H,J=2.0,8.9Hz,CH3
OCHCH), 6.82(d,1H,J=2.0H
z,CH3 OC(CH3 O)CCH), 6.8
1(d,1H,J=8.2Hz,CH3 OCCHCH
), 4.20(s,1H,NCHCO3 ),
3.88(s,3H,OCH3 ), 3.86(s
,3H,OCH3 ), 3.68−3.52(m,
3H,NCHPh+CH2 OH), 3.61(s
,3H,OCH3 ), 3.61(t like
,1H,J=10.2Hz,CH2 OH), 2.
05(brs,2H,NH+OH); 1R(KBr)(cm−1) 3300, 2940, 2850, 1730, 1
590, 1510,1255, 1140, 102
0, 760, 700, 540。 実施例10 実施例1と同様の条件により2−チオフェンカルバルデ
ヒド(224mg,2.00mmol)と(R)−フェ
ニルグリシノール(274mg,2.00mmol)か
ら(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチルアミノ −2−(2−チェニル)アセトニト
リルと(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フ
ェニルエチルアミノ−2−(2−チェニル)アセトニト
リルの混合物(83:17, 485mg,94%)を
淡黄色油状物質として得た。2種のジアステレオマーは
、分取液体クロマトグラフィー〔D−SIL−5−06
−B(S−5 60A SIL)(YMC Co.,
Ltd.), ヘキサン:酢酸エチル=1:1〕により
分取した。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(2−チェニル)アセトニトリ
ルの物性値 淡黄色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.56−7.32(m,6H,ArH), 7.
25(m,1H,ArH), 6.99(dd,1H
,J=3.6,5.3Hz,SCH), 4.68(
br d,1H,J=9.9Hz,NCHCN),
4.23(dd,1H,J=4.0,9.2Hz,P
hCHN), 3.83(dd,1H,J=4.0,
11.2Hz,CH2 OH), 3.65(br
t,1H,J=9.6Hz,CH2 OH), 2
.82(br d,1H,J=7.3Hz,NH),
1.86(brs,1H,OH) 蓚酸塩に導いて、他の分析を行なった。 【0028】mp 149℃(分解) 1R(KBr)(cm−1) 3370, 2950, 1750, 1620, 1
500, 1400,1290, 1270, 108
0, 1040, 1020,850, 760, 7
35, 710。 (R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(2−チェニル)アセトニトリ
ルの物性値 淡黄色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.55−7.33(m,6H,ArH), 7.
11(m,1H,ArH), 6.98(dd,1H
,J=3.6,5.3Hz,SCH), 4.98(
s,1H,NCHCN), 3.96(dd,1H,
J=4.3,8.2Hz,PhCHN), 3.78
(dd,1H,J=4.3,10.9Hz,CH2 O
H), 3.70(dd,1H,J=8.2,10.
9Hz,CH2 OH),2.50(br d,1H
,J=7.3Hz,NH), 1.95(br s
,1H,OH) 蓚酸塩に導いて、他の分析を行なった。 【0029】mp 147℃(分解) 1R(KBr)(cm−1) 3180, 2960, 1710, 1620, 1
460, 1225,1025, 850, 755,
710 。 実施例11 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(2−チェニル)アセトニトリ
ルと(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェ
ニルエチルアミノ −2−(2−チェニル)アセトニ
トリルの混合物(83:17,5.12g,19.8m
mol)を濃塩酸51mLに溶解し、室温で16時間、
80℃で0.5時間攪拌した。H2 O 100mLを
加えた後、NaHCO3 で中和し得られた溶液からカ
ラムクロマトグラフィー(活性炭、メタノール−エタノ
ール)により(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−
1−フェニルエチルアミノ−2−(2−チェニル)酢酸
と(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチルアミノ −2−(2−チェニル)酢酸の混合
物(4.73g,86%)を得た。これをエタノールと
メタノールの混合溶媒から再結晶し純粋な(S)−2−
(R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ
−2−(2−チェニル)酢酸(1.63g)を得た。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(2−チェニル)酢酸の物性値
無色結晶 mp 206〜209 ℃(分解) 1H NMR(D2 O, 270MHz)δ
7.51(m,3H,ArH), 7.44(m,3
H,ArH), 7.04(m,2H,ArH),
4.59(s,1H,NCHCO2 H), 4.
30(br t,1H J=6.3Hz,PhCH
N), 3.97(d,2H,J=5.9Hz,CH
2 OH) 1R(KBr)(cm−1) 3200, 3060, 1640, 1570, 1
450, 1375,1050, 700 。 実施例12 実施例1と同様の条件により2−ピリジンカルバルデヒ
ド(214mg,2.00mmol)と(R)−フェニ
ルグリシノール(217mg,2.00mmol)から
(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(21−ピリジル)アセトニト
リルと(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フ
ェニルエチルアミノ −2−(2−ピリジル)アセト
ニトリルの混合物(82:18, 402mg,79%
)を淡黄色油状物質として得た。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(1−ピリジン)アセトニトリ
ルと(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェ
ニルエチルアミノ −2−(2−チェニル)−アセト
ニトリルの混合物の物性値 淡黄色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
8.63(dd,1H,J=0.7,4.9Hz,N
CH), 7.74(dt,1H,J=1.7,7.
6Hz,NCHCHCH), 7.53・7.28(
m,7H,ArH), 4.89(s,0.18×1
H,NCHCN), 4.60(s,0.82×1H
,NCHCN),4.31(dd,0.82×1H,J
=4.3,9.2Hz,PhCHN), 3.96(
dd,0.18×1H,J=4.3,7.9Hz,Ph
CHN), 3.87(dd,0.82×1H,J=
4.0,10.9Hz,CH2 OH), 3.77
−3.66(m,0.18×2H+0.82×1H,C
H2 OH),3.11(br s,1H,NH),
2.20(br s,1H,OH)1R(ニート
)(cm−1) 3340, 2940, 2230, 1590, 1
470, 1450,1435, 1050, 760
, 705。 実施例13 実施例1と同様の条件により4−フルオロベンズアルデ
ヒド(1.49g,12.0mmol)と(R)−フェ
ニルグリシノール(1.38g,10.0mmol)か
ら(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチルアミノ −2−(4−フルオロフェニル)ア
セトニトリルと(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ
−1−フェニルエチルアミノ −2−(4−フルオロ
フェニル)アセトニトリルの混合物(80:20,2.
24g,82%)を淡黄色油状物質として得た。2種の
ジアステレオマーは、分取液体クロマトグラフィー〔D
−SIL−5−06−B(S−5 60A SIL)(
YMC Co., Ltd.), ヘキサン:酢酸エチ
ル=2:1〕により分取した。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(4−フルオロフェニル)アセ
トニトリルの物性値 淡黄色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.53−7.28(m,7H,ArH), 7.
12(t like,2H,J=8.7Hz,ArH
), 4.48(br s,1H,NCHCN),
4.25(dd,1H,J=4.3,9.2Hz,
PhCHN), 3.84(dd,1H,J=4.0
,10.9Hz,CH2 OH), 3.64(br
t,1H,J=8.9Hz,CH2 OH) 塩酸塩に導いて、他の分析を行った。 【0030】mp 90〜91℃(酢酸エチル)1R
(KBr)(cm−1) 3350, 2750, 1610, 1510, 1
440, 1410,1240, 1190, 109
0, 1000, 840, 830, 760, 7
00, 540, 490。 (R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(4−フルオロフェニル)アセ
トニトリルの物性値 無色結晶 mp 76℃(ヘキサン・酢酸エチル) 1H N
MR(CDCl3, 270MHz)δ 7.45−
7.28(m,7H,ArH), 6.74(t
like,2H,J=8.7Hz ArH), 4
.72(s,1H,NCHCN), 3.85(dd
,1H,J=4.0,7.9Hz,PhCHN),
3.76(dd,1H,J=4.0,10.9Hz,C
H2 OH),3.68(dd,1H,J=7.9,1
0.9Hz,CH2 OH) 1R(KBr)(cm−1) 3350, 3300, 2850, 2230, 1
600, 1510,1470, 1220, 116
0, 1080, 940, 920, 830, 7
50, 700, 520。 参考例1 (S)−メチル2−〔(R)−2−ヒドロキシ−1−フ
ェニルエチル)アミノ〕−2−(1−ナフチル)酢酸(
3.94g,11.8mmol)をメタノール(15m
L) とCH2 Cl2(30mL)の混合溶媒に溶解
し、これに四酢酸鉛(90%純度、6.37g,13.
1mmol)を氷冷下加え、同温で3分間攪拌した。こ
れに飽和NaHCO3 水溶液(50mL)を加えて反
応を止め、生成した不溶物をろ別した。この不溶物をH
2 O(100mL) とCH2 Cl2(100mL
)で洗浄し、ろ液から有機層を分離した。水層をCH2
Cl2(50mL×2)で抽出し、有機層を合わせて
MgSO4 で乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣に
6N塩酸(100mL)を加え、室温で16時間、70
℃で2時間、 110℃で2時間攪拌した。室温まで冷
却しエーテル(50mL×2)で洗浄した後、NaHC
O3 で中和し、カラムクロマトグラフィー(活性炭、
メタノール)で精製することによりL−1−ナフチルグ
リシン(1.28g,54%)を得た。このものは光学
活性液体クロマトグラフィー分析から92%eeであっ
た。 L−1−ナフチルグリシンの物性値 無色結晶 mp 176℃(MeOH+H2 O) 1H NM
R(CF3 CO2 D,400MHz)δ 8.4
9−8.40(m,3H,ArH),8.13−8.0
3(m,3H,ArH),7.97(t,1H,J=7
.7Hz,ArH),6.67(s,1H,NCHCO
2 H)IR(KBr)(cm−1) 3000,1620,1510,1360,1330,
795, 770。 【0031】元素分析 C12H11NO2 ・1/3H2 Oとしての計算値
:C,69.55 ;H,5.61;N,6.76測定
値:C,69.43 ;H,5.63;N,6.77参
考例2 参考例1と同様な条件により(S)−2−〔(R)−2
−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ〕−2−(
p−メトキシフェニル)酢酸メチル(332mg,1.
02mmol)からp−メトキシフェニルグリシン(9
1mg,49%)が得られた。このものは、光学活性液
体クロマトグラフィーにより96%eeを持つことが確
かめられた。 p−メトキシフェニルグリシンの物性値無色結晶 m
p 247℃(昇華) IR(KBr)(cm−1) 2950,1600,1510,1390,1250,
1180,1030,900, 830,800, 7
40,580 。 参考例3 参考例1と同様な条件により(S)−メチル2−〔(R
)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ〕−
2−(3,4−ジメトキシフェニル)−アセテート(1
.00g,2.90mmol)から3,4−ジメトキシ
フェニルグリシン(462mg,75%)が得られた。 このものは、光学活性液体クロマトグラフィーにより9
8%eeを持つことが確かめられた。 3,4−ジメトキシフェニルグリシンの物性値無色結晶 mp 148〜 150℃ 〔α〕20D 【0032】 【発明の効果】本発明は、光学活性芳香族α−アミノ酸
の前駆物質として有用なフェニルグリシノール誘導体を
提供する。これらの誘導体は経済的な方法で製造するこ
とができ、かつ簡単に効率より対応するα−アミノ酸へ
転化することができる。
誘導体に関し、特に、それらを酸化し、次いで加水分解
することによって、各種光学活性芳香族α−アミノ酸を
得ることのできるフェニルグリシノール誘導体に関する
。このような誘導体は、本明細書に開示される2−フェ
ニルグリシノール、芳香族アルデヒドおよび青酸から容
易に製造することができる。 【0002】 【従来の技術】近年、プロテインエンジニアリングが盛
んに研究され、タンパク質の改良にこれまでの天然型ア
ミノ酸に加え、新しいアミノ酸が求められるようになっ
てきた。さらに、ペプチドの生理活性も注目され、種々
のペプチドが医薬として開発されてきた。このようなこ
とを背景に、非天然型光学活性アミノ酸の簡便かつ高効
率な新製造法が待望されている。 【0003】これまでの非天然型光学活性アミノ酸の製
造法としては、1)相当するアミノ酸のN−アシル誘導
体を酵素により加水分解する方法〔例えば、H.K.C
henault,J.DahmerおよびG.M.Wh
itesides, J.Am.Chem.Soc.,
1989, 111, 6354 ページ、参照〕、
2)グリシンの光学活性誘導体を不斉アルキル化する方
法〔例えば、U.Schollkopf, U.Gro
th, C.Deng, Angew.Chem.In
t.Ed.Engl.1981, 20, 798 ペ
ージ、参照〕、3)カルボン酸の光学活性誘導体を不斉
アミノ化する方法〔例えば、D.A.Evans, T
.C.Britton, J.A.Ellmanおよび
R.L.Dorow, J.Am.Chem.Soc,
1990, 112, 4011 ページ、参照〕な
どが知られている。しかし、いずれの方法も高価な酵素
や試薬を必要とするばかりでなく、工業的に実施しがた
い反応条件が要求されることが多い。さらに、入手容易
な光学活性α−フェニルエチルアミン、アルデヒドおよ
び青酸から簡便な条件で製造できるアミノニトリルを中
間体として利用する方法も報告されている〔K.Har
ada, T.Okawara およびK.Matsu
moto, Bull.Chem.Soc.Jpn.1
973, 46, 1865 ページ参照〕。しかし、
この方法では、α−フェニルエチルアミンの不斉を効率
よくアミノ酸の不斉中心に反映することができず、光学
純度よくアミノ酸を得るための光学分割において再結晶
の繰り返しが必要となる。さらに、最後のα−フェニル
エチル基の脱離工程では触媒存在下の加水素分解の実施
が余儀なくされる。そのため、この方法が適用できるア
ミノ酸は、次式H2 N−CH(R′)−COOH (上式中、R′は未置換もしくは置換アルキル基である
)で示されるアミノ酸に限られる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記に概述するように
効率よく光学活性芳香族α−アミノ酸を製造する方法を
提供することが望まれるであろう。そこで、本発明の目
的は簡単な後処理によって所定の光学活性芳香族α−ア
ミノ酸を生成できる前駆物質となりうる化合物であって
、しかもその化合物自体も経済的に製造できる化合物を
提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題は、次式(I)
【0006】 【化2】 〔上式中、Ar は未置換もしくは置換フェニル基、未
置換もしくは置換ナフチル基または酸素、イオウおよび
窒素からなる群より選ばれるヘテロ原子を少なくとも1
個有する5員もしくは6員の未置換もしくは置換芳香族
複素環式基であり、Yはシアノ基またはカルボキシル基
であるか、あるいは式COOR(ここで、Rは低級アル
キル基である)で示されるアルコキシカルボニル基であ
る〕で示されるフェニルグリシノール誘導体を提供する
ことによって解決される。 【0007】以下、本発明を具体的に説明する。上記式
(I)におけるAr で示される基の置換基としては、
低級アルキルオキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、イソプロポキシもしくはブトキシ)およびハ
ロゲン原子(例えば、フッ素、塩素もしくは臭素)が挙
げられ、Ar は2個以上の同種もしくは異種のこれら
の基で置換されていてもよい。また、本明細書で用いる
「低級アルキル」の語は、炭素原子1〜6個の分枝して
いてよいアルキル基を意味し、具体的な基としては、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、
ヘキシルなどを挙げることができる。 【0008】酸素、イオウおよび窒素からなる群より選
ばれるヘテロ原子を少なくとも1個有する5員もしくは
6員の芳香族複素環式基としては、環の構成原子として
上記ヘテロ原子を1個以上、好ましくは1個含む芳香族
性を有する複素環式化合物に由来する残基であって、具
体的なものとしては、チェニル基、4−ピリジル基、2
−ピリジル基を挙げることができる。 【0009】以上によって特定される化合物は、本発明
者らにより開発された次の反応式で示される反応工程の
一部または全部を通して有利に製造することができる。 【0010】 【化3】 (上記反応式中、Ar およびRは上記に定義した意味
を表す)工程(1)の実施には、青酸を直接用いること
も可能であるが、青酸ナトリウムあるいは青酸カリウム
と亜硫酸水素ナトリウムを併用するか、または青酸ナト
リウムあるいは青酸カリウムを硫酸のような鉱酸でpH
を約8に調整することが反応操作上の危険性が少ないと
いう観点から推奨される。限定されるものではないが、
反応体の添加順序としては、対応するアルデヒドの水懸
濁液に、亜硫酸水素ナトリウムと青酸カリウムあるいは
青酸ナトリウムを添加した後、光学活性フェニルグリシ
ノールを加える。この際、メタノールなどの水と有機物
両者に親和性のある溶媒を添加すると、反応を円滑に進
行できる。反応は、特別な加熱や冷却を用いなくても、
室温で速やかにに生起するが、加熱することによって促
進できる。反応終了後、クロロホルムなどの有機溶媒で
抽出することによって単離できる。このようにして単離
した化合物(式(1);Y=CN)は2種のジアステレ
オマーからなるが、その比は本発明のフェニルグリシノ
ールの代わりにα−フェニルエチルアミンを用いた場合
より、片寄りがみられる。主ジアステレオマーである(
R,S)−または(S,R)−体は再結晶やクロマトグ
ラフィーで容易に単離できる。さらに、母液から回収さ
れるジアステレオマー混合物は、メタノールのような極
性溶媒中で容易に異性化を起こし、熱力学的平衡に達し
(R,S)−または(S,R)−体を主としたジアステ
レオマーとなる。このように、再結晶と母液の熱平衡を
利用することによって、収率よく(R,S)−または(
S,R)−体を単離することができる。 【0011】工程(2)では、このようにして得た化合
物を加水分解反応にかける。例えば、上記生成物から単
離したいずれかの化合物を濃塩酸に添加、反応を促進す
るために加熱した後、炭酸水素ナトリウム水溶液で処理
することによって、式(I)のYがカルボキシル基で示
される化合物に導くことができる。この加水分解反応に
は、純粋な(R,S)−(1)または(S,R)−(1
)を用いても、2種のジアステレオマーの混合物を用い
ても良い。なお、生成する化合物〔式(1);Y=CO
OH〕のジアステレオマー比は、用いた原料(Y=CN
)のジアステレオマー比を反映する。本加水分解が極め
て容易に進行することは特筆すべきで、分子内に存在す
る水酸基の関与によるものと考えられる。 【0012】工程(3)は、通常のカルボン酸のエステ
ル化反応を実施する。例えば、工程(2)で得られた化
合物〔式(1);Y=COOH〕を対応するアルコール
に脱水剤、例えば塩化チオニルを等モル以上加えた氷冷
溶液へ添加することによって行うことができる。こうし
て製造できる本発明の式(I)で示されるフェニルグリ
シノール誘導体は、各種有用化合物の原料として利用す
ることができるが、特に、次反応式で示されるように芳
香族α−アミノ酸の製造原料(またはその前駆物質)と
して有用である。 【0013】 【化4】 (上記反応式中、Ar は上記に定義した意味を表す)
上記の酸化反応は、四酢酸鉛を用い溶媒の存在下で行う
ことが好ましく、メタノールやエタノールのような極性
溶媒あるいはこれらの極性溶媒とベンゼンやジクロロメ
タンのような無極性溶媒との混合系が推奨される。四酢
酸鉛の使用量は、等モル量で充分であり、反応は−20
℃から室温で円滑に進行する。反応終了後、常用通り後
処理をし、粗生成物を精製することなく、酸加水分解に
付すことにより、所望のアミノ酸が得られる。 【0014】 【実施例】以下、実施例および参考例によって本発明を
さらに具体的に説明する。 実施例1 1−ナフトアルデヒド(1.13g,8.40mmol
)をH2 O(30mL)とメタノール(5.0mL)
に懸濁させ、これに氷冷下青酸カリウム(910mg,
14.0mmol)、亜硫酸水素ナトリウム(1.4
6g, 14.0mmol)、(R)−フェニルグリシ
ノール(959mg, 7.00mmol)を順次加え
た。1時間加熱還流の後に生成した油状物質をジクロロ
メタン(20mL×3)で抽出した。硫酸マグネシウム
で乾燥後減圧濃縮して得られた残渣をカラムクロマトグ
ラフィーにより精製し、(S)−2− (R)−2−ヒ
ドロキシ−1−フェニルエチルアミノ −2−(1−
ナフチル)−アセトニトリルと(R)−2− (R)−
2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ −2
−(1−ナフチル)アセトニトリルの81:19混合物
(2.00g,95%)を無色油状物質として得た。 【0015】この混合物をメタノールに溶解し、50℃
で徐々に溶媒を蒸発乾固すると(S)−2− (R)−
2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ −2
−(1−ナフチル)アセトニトリルが結晶として93%
deで得られた。これをヘキサン−酢酸エチルの混合溶
媒から再結晶すると純粋な(S)−2− (R)−2−
ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ −2−(
1−ナフチル)アセトニトリルが得られた。22種のジ
アステレオマーは、分取液体クロマトグラフィー〔D−
SIL−5−06−B(S−5 60A SIL)(Y
MC Co., Ltd.), ヘキサン:酢酸エ
チル=2:1〕により分離した。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(1−ナフチル)アセトニトリ
ルの物性値 無色結晶 mp 123〜124 ℃(ヘキサン−酢酸エチル)
1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.89−7.82(m,3H,ArH), 7.7
1(d,1H,ArH), 7.57−7.40(m
,8H,ArH), 5.10(d,1H,J=11
.2Hz,NCHCN), 4.35(dd,1H,
J=4.3,9.2Hz,NCHPh),3.84(t
d,J=4.3,10.9Hz,CH2 OH),
3.68(ddd,J=6.9,9.2,10.9Hz
,CH2 OH), 2.56(d,1H,J=10
.9Hz,NH), 1.81(dd,J=4.3,
6.9Hz,OH) 1R(KBr)(cm−1) 3500, 3340, 2940, 2440, 1
123, 1050,1035, 800, 775,
760, 705。 【0016】C20H18N2 Oとしての計算値:C
,79.44 ;H,6.00;N,9.26 測定値:C,79.70 ;H,6.02;N,9.3
2〔α〕20D −161.2(c 1.00,CH
Cl3 )(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1
−フェニルエチルアミノ −2−(1−ナフチル)ア
セトニトリルの物性値 無色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
8.17(d,1H,J=8.2Hz,ArH),7
.90(d,1H,J=7.9Hz,ArH), 7
.86(d,1H,J=7.2Hz,ArH), 7
.66−7.51(m,3H,ArH), 7.44
(dd,1H,J=7.3,8.3Hz), 7.3
1(s like,5H,ArH), 5.51(
s,1H,NCHCN), 4.04(dd,1H,
J=4.0,7.6Hz,NCHPh), 3.81
(dd,1H,J=4.0,10.9Hz,CH2 O
H), 3.74(dd,1H,J=7.9,10.
9Hz,CH2 OH), 2.40(br s,
1H,NH), 1.96(br s,1H,OH
) 1R(ニート)(cm−1) 3450, 3320, 3050, 2440, 1
720, 1450,1245, 1110, 104
0, 775, 700。 【0017】〔α〕20D +82.0(c 1.0
0,CHCl3)蓚酸塩に導いて元素分析を行った。 C20H18N2 O・(CO2 H)2・0.2(H
2 O)としての計算値:C,66.73;H,5.1
9;N,7.07測定値:C,66.76;H,5.1
8;N,6.92実施例2 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(1−ナフチル)−アセトニト
リル(3.65g,12.1mmol) を濃塩酸(3
5mL)に懸濁し、室温で16時間攪拌した。生成した
均一な溶液をNaHCO3 で中和することにより生成
した沈澱をCHCl3(100 mL×3)で抽出した
。MgSO4 で乾燥し、溶媒を減圧濃縮することによ
り(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチルアミノ −2−(1−ナフチル)酢酸(4.
10g)を得た。このものは精製せずに次の反応に用い
た。 (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ
−2−(1−ナフチル)酢酸の物性値 無色結晶 mp 140〜143 ℃(酢酸エチル) 1H N
MR(CD3 OD, 270MHz)δ 7.83
(d,1H,J=7.9Hz,ArH), 7.80
(d,1H,J=8.2Hz,ArH), 7.46
−7.27(m,10H,ArH), 4.96(s
,1H,NCHCO2 H), 4.32(br
t,1H,J=6.6Hz,NCHPh), 3.8
1(d,2H,J=8.6Hz,CH2 OH);1R
(KBr)(cm−1) 3320, 3050, 1630, 1510, 1
450, 1365,1040, 775, 700。 実施例3 常法により塩化チオニル(4.1mL)とメタノール(
15.2mL)から調製した亜硫酸ジメチルに前項で得
た(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチルアミノ −2−(1−ナフチル)−酢酸(4
.10g)全てを−78℃で加え室温で16時間攪拌し
た。容量の約3分の1まで減圧濃縮した後、NaHCO
3 で中和し、精製した油状物質をCH2 Cl2 (
100 mL×3)で抽出した。MgSO4 で乾燥し
減圧濃縮して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、(S)−
メチル 2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチルアミノ −2−(1−ナフチル)酢酸(3.
98g,11.9mmol)を得た。収率は、実施例2
の(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチル)アミノ −2−(1−ナフチル)−アセト
ニトリルから98%であった。(S)−2− (R)−
2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ −2−
(1−ナフチル)酢酸メチルの物性値 淡黄色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.86−7.76(m,3H,ArH), 7.
50−7.29(m,9H,ArH), 5.01(
s,1H,NCHCO3 ), 3.98(dd,1
H,J=4.3,8.6Hz,NCHPh), 3.
77(dd,1H,J=4.3,10.6Hz,CH2
OH), 3.70(s,3H,CO2 CH3
), 3.61(dd,J=8.6,10.6Hz,
CH2 OH), 2.53(brs,2H,NH+
OH) 1R(ニート)(cm−1) 3450, 3350, 2970, 1740, 1
450, 1220,1025, 780, 760,
710 。 【0018】〔α〕20D +18.5(c 1.0
0,CHCl3)塩酸塩に導いて元素分析を行った。 C21H21NO3 ・HCl・2/3H2 Oとして
の計算値:C,65.71 ;H,6.13;N,3.
65測定値:C,65.88 ;H,6.06;N,3
.61実施例4 実施例1と同様の条件によりアニスアルデヒド(1.5
1g,11.1mmol)と(R)−フェニルグリシノ
ール(10.0mmol)から(S)−2− (R)−
2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ−2−(4
−メトキシフェニル)−アセトニトリルと(R)−2−
(R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ
−2−(4−メトキシフェニル)アセトニトリルの
混合物(80:20,2.61g,73%)を淡黄色油
状物質として得た。2種のジアステレオマーは、分取液
体クロマトグラフィー〔D−SIL−5−06−B(S
−5 60A SIL)(YMC Co., Ltd.
). ヘキサン:酢酸エチル=3:2〕により分離した
。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(4−メトキシフェニル)−ア
セトニトリルの物性値 淡黄色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.48−7.43(m,7H,ArH), 6.
71(d,2H,J=8.9Hz,CH3 OCCH2
), 4.44(s,1H,NCHCN), 4
.24(dd,1H,J=4.0,9.2Hz,NCH
Ph), 3.82(dd,1H,J=4.0,10
.3Hz,CH2 OH),3.81(s,3H,OC
H3 ), 3.63(dd,1H,J=9.3,1
0.4Hz,CH2 OH):塩酸塩に導いて、他の分
析を行なった。 【0019】mp 82〜85℃(酢酸エチル)〔α
〕20D −58.4(c 1.01,CHCl3)
1R(KBr)(cm−1) 3500, 3400, 3000, 2620, 1
630, 1550,1450, 1255, 119
0, 1010, 840, 760, 710 。 元素分析 C17H18N2 O2 ・HCl・1/5H2 Oと
しての計算値:C,63.33 ;H,6.07;N,
8.69測定値:C,63.16 ;H,6.08;N
,8.59(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1
−フェニルエチルアミノ −2−(4−メトキシフェ
ニル)−アセトニトリルの物性値 無色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.48−7.26(m,7H,ArH), 6.
91(d,2H,J=8.9Hz,CH3 OCCH)
, 4.64(s,1H,NCHCN), 3.8
4(dd,1H,J=4.3,7.9Hz NCHP
h), 3.82(s,3H,OCH3 ), 3
.74(dd,1H,J=4.3,10.9Hz,CH
2 OH), 3.66(dd,1H,J=7.9,
10.9Hz,CH2 OH):塩酸塩に導いて、他の
分析を行なった。 【0020】mp 88 ℃(酢酸エチル)1R(KB
r)(cm−1) 3400, 2940, 2720, 2630, 1
610, 1580,1515, 1460, 143
0, 1330, 1310, 1250, 1180
, 1050, 1030, 880, 830, 7
60, 700, 580 。 〔α〕20D −34.6(c 1.00,CHCl
3)元素分析 C17H18N2 O2 ・HCl・1/10H2 O
としての計算値:C,63.69 ;H,6.04;N
,8.74測定値:C,63.73 ;H,6.08;
N,8.78実施例5 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(4−メトキシフェニル)−ア
セトニトリルと(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ
−1−フェニルエチルアミノ −2−(4−メトキシ
フェニル)アセトニトリルの平衡混合物(80:20,
2.15g,7.54mmol)を濃塩酸(7mL)に
溶解し、室温で16時間、50℃で1.5時間攪拌した
。反応液をNaHCO3 で中和し、精製した無色の沈
澱物をろ過し蒸留水と、CH2Cl2 で洗浄した。五
酸化二りん共存下、減圧乾燥し(S)−2− (R)−
2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ −2
−(4−メトキシフェニル)酢酸(1.30g,57%
)を単一異性体として得た。 【0021】(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−
1−フェニルエチルアミノ −2−(4−メトキシフ
ェニル)酢酸の物性値 無色結晶 mp 194〜195 ℃(H2 O−MeOH) 1
H NMR 1R(KBr)(cm−1) 3500, 3050, 2950, 2850, 1
600, 1510,1460, 1390, 132
5, 1270, 1210, 1100, 1060
, 860, 830, 790, 760, 740
, 620, 560, 520。 【0022】元素分析 C17H19N2 O4 ・3/5H2 Oとしての計
算値:C,65.41 ;H,6.52;N,4.48
測定値:C,65.47 ;H,6.66;N,4.3
5実施例6 実施例3と同様な条件により(S)−2− (R)−2
−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ −2−(
4−メトキシフェニル)酢酸(443mg,1.47m
mol)から(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−
1−フェニルエチルアミノ −2−(4−メトキシフ
ェニル)酢酸メチル(411mg,88%)を得た。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(4−メトキシフェニル)酢酸
メチルの物性値 無色結晶 mp 80 ℃(ヘキサン−酢酸エチル) 1H N
MR(CDCl3, 270MHz)δ 7.35−
7.28(m,5H,ArH), 7.24(d,2
H,J=8.9Hz,CH3 OCCHCH), 6
.84(d,2H,J=8.9Hz,CH3 OCCH
), 4.26(s,1H,NCHCO2 ),
3.81(dd,1H,J=4.3,8.6Hz N
CHPh),3.78(s,3H,OCH3 ),
3.74(dd,1H,J=4.3,10.6Hz,C
H2 OH), 3.70(s,3H,OCH3 )
, 3.59(dd,1H,J=8.6,10.6H
z,CH2 OH), 2.50(br s,2H
,NH+OH): 1R(KBr)(cm−1) 3700−3100, 2950, 1735, 16
02, 1580, 1503, 1450, 130
0, 1240, 1204, 1170, 1128
, 1055, 1025, 980, 828, 7
60,700。 【0023】〔α〕20D +34.6C18H21N
O4 としての計算値:C,68.56 ;H,6.7
1;N,4.61 測定値:C,68.62 ;H,6.73;N,4.6
4実施例7 (R)−フェニルグリシノール(100mmol)を用
いて、反応のスケールを上げて行った場合には、(S)
−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル
アミノ −2−(4−メトキシフェニル)酢酸メチル
が47%の通し収率で得られた。 実施例8 実施例1と同様な条件により3,4−ジメトキシベンズ
アルデヒド(3.66g,220mmol)と(R)−
フェニルグリシノール(2.75g,20.1mmol
)から(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フ
ェニルエチルアミノ −2−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)−アセトニトリルと(R)−2− (R)−2
−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ −2−(
3,4−ジメトキシフェニル)−アセトニトリルの混合
物(75:25,6.22g, 100%)を淡黄色
油状物質として得た。この異性体混合物を酢酸エチル(
30mL)に溶かし、これに蓚酸の酢酸エチル溶液(2
.80g,33.1mmol/30mL)を加えて室温
で一晩放置した。生成した(S)−2− (R)−2−
ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ −2−(3
,4−ジメトキシフェニル)−アセトニトリルと(R)
−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル
アミノ −2−(3,4−ジメトキシフェニル)アセ
トニトリルのしゅう酸塩の結晶をろ過し、酢酸エチルで
洗浄し、減圧下乾燥した(6.97g,84%)。この
一部をK2 CO3 で処理した後HPLCで分析した
ところその異性体比は、86:14に向上した。2種の
ジアステレオマーは、分取液体クロマトグラフィー〔D
−SIL−5−06−B(S−5 60A SIL)(
YMC Co., Ltd.),ヘキサン:酢酸エチル
=2:3〕により分離した。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(3,4−ジメトキシフェニル
)−アセトニトリルの物性値 無色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.59−7.39(m,5H,ArH), 7.
06(dd,1H,J=2.0,8.6Hz,CH3
OCHCH), 6.98(d,1H,J=2.0H
z,CH3 OC(CH3 O)CCH), 6.3
6(d,1H,J=8.6Hz,CH3 OCCHCH
), 4.45(s,1H,NCHCN), 4.
25(dd,1H,J=4.0,9.2Hz NCH
Ph), 3.91(s,3H,OCH3 ),
3.88(s,3H,OCH3 ), 3.83(d
d,1H,J=4.3,10.9Hz,CH2 OH)
, 3.65(t,like,1H,J=10.9H
z,CH2 OH);蓚酸塩に導いてその他の分析を行
なった。 【0024】mp 165℃(分解) 1R(KBr)(cm−1) 3400, 2955, 1720, 1620, 1
510, 1450,1420, 1270, 116
0, 1140, 1020, 820,760, 7
20, 710, 500 。 元素分析 C18H20N2 O3 ・(CO2 H)2 ・1/
4H2 Oとしての計算値:C,59.04 ;H,5
.57;N,6.88測定値:C,59.46 ;H,
5.92;N,6.46(R)−2− (R)−2−ヒ
ドロキシ−1−フェニルエチルアミノ −2−(3,
4−ジメトキシフェニル)−アセトニトリルの物性値 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.26−6.97(m,5H,ArH), 6.
94−6.83(m,3H,ArH), 4.64(
s,1H,NCHCN), 3.89(s,3H,O
CH3 ),3.87(m,3H,OCH3 ),
3.85−3.62(m,3H,CH2 OH+NCH
Ph) 蓚酸塩に導いてその他の分析を行なった。 【0025】mp 150℃(分解) 1R(KBr) 3400, 2950, 1720, 1620, 1
515, 1460,1400, 1260, 123
0, 1020, 720, 700, 500cm−
1元素分析 C18H20N2 O3 ・(CO2 H)2 ・1/
2H2 Oとしての計算値:C,58.39 ;H,5
.63;N,6.81測定値:C,58.26 ;H,
5.57;N,6.51実施例9 実施例7で得られた(S)−2− (R)−2−ヒドロ
キシ−1−フェニルエチルアミノ −2−(3,4−
ジメトキシフェニル)−アセトニトリルと(R)−2−
(R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ
−2−(3,4−ジメトキシフェニル)アセトニト
リルのしゅう酸塩(6.00g,14.9mmol)を
濃塩酸(10mL)に加え、室温で16時間、50℃で
1時間攪拌した。反応液にH2 O(20mL)を加え
、NaHCO3 で中和した。生成した沈澱物をろ取し
、H2 Oで洗浄し、五酸化二りん共存下減圧乾燥した
。得られた固体(4.68g)の内4.5gをメタノー
ル(12.0mL)と塩化チオニル(3.34mL)か
ら常法により調製した亜硫酸ジメチルで処理し、室温で
16時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮して得られた
残渣にCH2 Cl2(50mL)を加え、飽和NaH
CO3 水溶液で中和した。有機層を分離し、水層をC
H2 Cl2(50mL×2)で抽出し有機層を合わせ
てMgSO4 で乾燥した。 【0026】これを減圧濃縮して得られた残渣をカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)
で精製し(S)−メチル2− (R)−2−ヒドロキシ
−1−フェニルエチルアミノ −2−(3,4−ジメ
トキシフェニル)−アセテート(2.99g,60%)
をde90%で得た。このものをベンゼン(20mL)
に溶解し、6N塩酸の酢酸エチル溶液(2.1mL)を
加えて室温で21時間放置した。生成した結晶をろ取し
て酢酸エチルで洗浄した。 この結晶をH2 O(30mL)とCH2 Cl2(3
0mL)に懸濁し、NaHCO3 で中和して有機層を
分離した。水層をCH2 Cl2(30mL×2)で抽
出し、有機層をあわせてMgSO4 で乾燥した。これ
を減圧濃縮することにより、99.8%deの(S)−
メチル2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエ
チルアミノ −2−(3,4−ジメトキシフェニル)
−アセテート(2.52g)を得た。またこれら二つの
ジアステレオマーは、分取液体クロマトグラフィー〔D
−SIL−5−06−B(S−5 60A SIL)(
YMC Co., Ltd.), ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:4〕によっても分離可能である。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(3,4−ジメトキシフェニル
)酢酸メチルの物性値 無色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.38−7.26(m,5H,ArH), 6.
85(dd,1H,J=2.0,8.2Hz,CH3
OCHCH), 6.81(d,1H,J=2.0H
z,CH3 OC(CH3 O)CCH), 6.7
9(d,1H,J=8.2Hz,CH3 OCCHCH
), 4.26(s,1H,NCHCO2 ),
3.86(s,3H,OCH3 ), 3.84(s
,3H,OCH3 ), 3.83−3.73(m,
2H,NCHPh+CH2 OH), 3.71(s
,3H,OCH3 ), 3.61(t,like,
1H,J=10.2Hz,CH2 OH), 2.5
4(brs,2H,NH+OH):3 1R(ニート)(cm−1) 3550, 3350, 3020, 2960, 2
850, 1740,1590, 1505, 146
0, 1450, 1420, 1340, 1260
, 1230, 1200, 1160, 1140,
1060, 1030, 990, 855, 81
0, 760, 705 。 塩酸塩に導いて元素分析を行った。 【0027】無色結晶 mp 132〜135 ℃ (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(3,4−ジメトキシフェニル
)酢酸メチル 無色結晶 mp 70〜71℃ 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.39−7.21(m,5H,ArH), 6.
84(dd,1H,J=2.0,8.9Hz,CH3
OCHCH), 6.82(d,1H,J=2.0H
z,CH3 OC(CH3 O)CCH), 6.8
1(d,1H,J=8.2Hz,CH3 OCCHCH
), 4.20(s,1H,NCHCO3 ),
3.88(s,3H,OCH3 ), 3.86(s
,3H,OCH3 ), 3.68−3.52(m,
3H,NCHPh+CH2 OH), 3.61(s
,3H,OCH3 ), 3.61(t like
,1H,J=10.2Hz,CH2 OH), 2.
05(brs,2H,NH+OH); 1R(KBr)(cm−1) 3300, 2940, 2850, 1730, 1
590, 1510,1255, 1140, 102
0, 760, 700, 540。 実施例10 実施例1と同様の条件により2−チオフェンカルバルデ
ヒド(224mg,2.00mmol)と(R)−フェ
ニルグリシノール(274mg,2.00mmol)か
ら(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチルアミノ −2−(2−チェニル)アセトニト
リルと(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フ
ェニルエチルアミノ−2−(2−チェニル)アセトニト
リルの混合物(83:17, 485mg,94%)を
淡黄色油状物質として得た。2種のジアステレオマーは
、分取液体クロマトグラフィー〔D−SIL−5−06
−B(S−5 60A SIL)(YMC Co.,
Ltd.), ヘキサン:酢酸エチル=1:1〕により
分取した。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(2−チェニル)アセトニトリ
ルの物性値 淡黄色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.56−7.32(m,6H,ArH), 7.
25(m,1H,ArH), 6.99(dd,1H
,J=3.6,5.3Hz,SCH), 4.68(
br d,1H,J=9.9Hz,NCHCN),
4.23(dd,1H,J=4.0,9.2Hz,P
hCHN), 3.83(dd,1H,J=4.0,
11.2Hz,CH2 OH), 3.65(br
t,1H,J=9.6Hz,CH2 OH), 2
.82(br d,1H,J=7.3Hz,NH),
1.86(brs,1H,OH) 蓚酸塩に導いて、他の分析を行なった。 【0028】mp 149℃(分解) 1R(KBr)(cm−1) 3370, 2950, 1750, 1620, 1
500, 1400,1290, 1270, 108
0, 1040, 1020,850, 760, 7
35, 710。 (R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(2−チェニル)アセトニトリ
ルの物性値 淡黄色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.55−7.33(m,6H,ArH), 7.
11(m,1H,ArH), 6.98(dd,1H
,J=3.6,5.3Hz,SCH), 4.98(
s,1H,NCHCN), 3.96(dd,1H,
J=4.3,8.2Hz,PhCHN), 3.78
(dd,1H,J=4.3,10.9Hz,CH2 O
H), 3.70(dd,1H,J=8.2,10.
9Hz,CH2 OH),2.50(br d,1H
,J=7.3Hz,NH), 1.95(br s
,1H,OH) 蓚酸塩に導いて、他の分析を行なった。 【0029】mp 147℃(分解) 1R(KBr)(cm−1) 3180, 2960, 1710, 1620, 1
460, 1225,1025, 850, 755,
710 。 実施例11 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(2−チェニル)アセトニトリ
ルと(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェ
ニルエチルアミノ −2−(2−チェニル)アセトニ
トリルの混合物(83:17,5.12g,19.8m
mol)を濃塩酸51mLに溶解し、室温で16時間、
80℃で0.5時間攪拌した。H2 O 100mLを
加えた後、NaHCO3 で中和し得られた溶液からカ
ラムクロマトグラフィー(活性炭、メタノール−エタノ
ール)により(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−
1−フェニルエチルアミノ−2−(2−チェニル)酢酸
と(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチルアミノ −2−(2−チェニル)酢酸の混合
物(4.73g,86%)を得た。これをエタノールと
メタノールの混合溶媒から再結晶し純粋な(S)−2−
(R)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチルアミノ
−2−(2−チェニル)酢酸(1.63g)を得た。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(2−チェニル)酢酸の物性値
無色結晶 mp 206〜209 ℃(分解) 1H NMR(D2 O, 270MHz)δ
7.51(m,3H,ArH), 7.44(m,3
H,ArH), 7.04(m,2H,ArH),
4.59(s,1H,NCHCO2 H), 4.
30(br t,1H J=6.3Hz,PhCH
N), 3.97(d,2H,J=5.9Hz,CH
2 OH) 1R(KBr)(cm−1) 3200, 3060, 1640, 1570, 1
450, 1375,1050, 700 。 実施例12 実施例1と同様の条件により2−ピリジンカルバルデヒ
ド(214mg,2.00mmol)と(R)−フェニ
ルグリシノール(217mg,2.00mmol)から
(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(21−ピリジル)アセトニト
リルと(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フ
ェニルエチルアミノ −2−(2−ピリジル)アセト
ニトリルの混合物(82:18, 402mg,79%
)を淡黄色油状物質として得た。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(1−ピリジン)アセトニトリ
ルと(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェ
ニルエチルアミノ −2−(2−チェニル)−アセト
ニトリルの混合物の物性値 淡黄色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
8.63(dd,1H,J=0.7,4.9Hz,N
CH), 7.74(dt,1H,J=1.7,7.
6Hz,NCHCHCH), 7.53・7.28(
m,7H,ArH), 4.89(s,0.18×1
H,NCHCN), 4.60(s,0.82×1H
,NCHCN),4.31(dd,0.82×1H,J
=4.3,9.2Hz,PhCHN), 3.96(
dd,0.18×1H,J=4.3,7.9Hz,Ph
CHN), 3.87(dd,0.82×1H,J=
4.0,10.9Hz,CH2 OH), 3.77
−3.66(m,0.18×2H+0.82×1H,C
H2 OH),3.11(br s,1H,NH),
2.20(br s,1H,OH)1R(ニート
)(cm−1) 3340, 2940, 2230, 1590, 1
470, 1450,1435, 1050, 760
, 705。 実施例13 実施例1と同様の条件により4−フルオロベンズアルデ
ヒド(1.49g,12.0mmol)と(R)−フェ
ニルグリシノール(1.38g,10.0mmol)か
ら(S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニ
ルエチルアミノ −2−(4−フルオロフェニル)ア
セトニトリルと(R)−2− (R)−2−ヒドロキシ
−1−フェニルエチルアミノ −2−(4−フルオロ
フェニル)アセトニトリルの混合物(80:20,2.
24g,82%)を淡黄色油状物質として得た。2種の
ジアステレオマーは、分取液体クロマトグラフィー〔D
−SIL−5−06−B(S−5 60A SIL)(
YMC Co., Ltd.), ヘキサン:酢酸エチ
ル=2:1〕により分取した。 (S)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(4−フルオロフェニル)アセ
トニトリルの物性値 淡黄色油状物質 1H NMR(CDCl3, 270MHz)δ
7.53−7.28(m,7H,ArH), 7.
12(t like,2H,J=8.7Hz,ArH
), 4.48(br s,1H,NCHCN),
4.25(dd,1H,J=4.3,9.2Hz,
PhCHN), 3.84(dd,1H,J=4.0
,10.9Hz,CH2 OH), 3.64(br
t,1H,J=8.9Hz,CH2 OH) 塩酸塩に導いて、他の分析を行った。 【0030】mp 90〜91℃(酢酸エチル)1R
(KBr)(cm−1) 3350, 2750, 1610, 1510, 1
440, 1410,1240, 1190, 109
0, 1000, 840, 830, 760, 7
00, 540, 490。 (R)−2− (R)−2−ヒドロキシ−1−フェニル
エチルアミノ −2−(4−フルオロフェニル)アセ
トニトリルの物性値 無色結晶 mp 76℃(ヘキサン・酢酸エチル) 1H N
MR(CDCl3, 270MHz)δ 7.45−
7.28(m,7H,ArH), 6.74(t
like,2H,J=8.7Hz ArH), 4
.72(s,1H,NCHCN), 3.85(dd
,1H,J=4.0,7.9Hz,PhCHN),
3.76(dd,1H,J=4.0,10.9Hz,C
H2 OH),3.68(dd,1H,J=7.9,1
0.9Hz,CH2 OH) 1R(KBr)(cm−1) 3350, 3300, 2850, 2230, 1
600, 1510,1470, 1220, 116
0, 1080, 940, 920, 830, 7
50, 700, 520。 参考例1 (S)−メチル2−〔(R)−2−ヒドロキシ−1−フ
ェニルエチル)アミノ〕−2−(1−ナフチル)酢酸(
3.94g,11.8mmol)をメタノール(15m
L) とCH2 Cl2(30mL)の混合溶媒に溶解
し、これに四酢酸鉛(90%純度、6.37g,13.
1mmol)を氷冷下加え、同温で3分間攪拌した。こ
れに飽和NaHCO3 水溶液(50mL)を加えて反
応を止め、生成した不溶物をろ別した。この不溶物をH
2 O(100mL) とCH2 Cl2(100mL
)で洗浄し、ろ液から有機層を分離した。水層をCH2
Cl2(50mL×2)で抽出し、有機層を合わせて
MgSO4 で乾燥した。減圧濃縮して得られた残渣に
6N塩酸(100mL)を加え、室温で16時間、70
℃で2時間、 110℃で2時間攪拌した。室温まで冷
却しエーテル(50mL×2)で洗浄した後、NaHC
O3 で中和し、カラムクロマトグラフィー(活性炭、
メタノール)で精製することによりL−1−ナフチルグ
リシン(1.28g,54%)を得た。このものは光学
活性液体クロマトグラフィー分析から92%eeであっ
た。 L−1−ナフチルグリシンの物性値 無色結晶 mp 176℃(MeOH+H2 O) 1H NM
R(CF3 CO2 D,400MHz)δ 8.4
9−8.40(m,3H,ArH),8.13−8.0
3(m,3H,ArH),7.97(t,1H,J=7
.7Hz,ArH),6.67(s,1H,NCHCO
2 H)IR(KBr)(cm−1) 3000,1620,1510,1360,1330,
795, 770。 【0031】元素分析 C12H11NO2 ・1/3H2 Oとしての計算値
:C,69.55 ;H,5.61;N,6.76測定
値:C,69.43 ;H,5.63;N,6.77参
考例2 参考例1と同様な条件により(S)−2−〔(R)−2
−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ〕−2−(
p−メトキシフェニル)酢酸メチル(332mg,1.
02mmol)からp−メトキシフェニルグリシン(9
1mg,49%)が得られた。このものは、光学活性液
体クロマトグラフィーにより96%eeを持つことが確
かめられた。 p−メトキシフェニルグリシンの物性値無色結晶 m
p 247℃(昇華) IR(KBr)(cm−1) 2950,1600,1510,1390,1250,
1180,1030,900, 830,800, 7
40,580 。 参考例3 参考例1と同様な条件により(S)−メチル2−〔(R
)−2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)アミノ〕−
2−(3,4−ジメトキシフェニル)−アセテート(1
.00g,2.90mmol)から3,4−ジメトキシ
フェニルグリシン(462mg,75%)が得られた。 このものは、光学活性液体クロマトグラフィーにより9
8%eeを持つことが確かめられた。 3,4−ジメトキシフェニルグリシンの物性値無色結晶 mp 148〜 150℃ 〔α〕20D 【0032】 【発明の効果】本発明は、光学活性芳香族α−アミノ酸
の前駆物質として有用なフェニルグリシノール誘導体を
提供する。これらの誘導体は経済的な方法で製造するこ
とができ、かつ簡単に効率より対応するα−アミノ酸へ
転化することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 次式(I) 【化1】 〔上式中、Ar は未置換もしくは置換フェニル基、未
置換もしくは置換ナフチル基または酸素、イオウおよび
窒素からなる群より選ばれるヘテロ原子を少なくとも1
個有する5もしくは6員の未置換もしくは置換芳香族複
素環式基であり、Yはシアノ基またはカルボキシル基で
あるか、あるいは式COOR(ここで、Rは低級アルキ
ル基である)で示されるアルコキシカルボニル基である
〕で示されるフェニルグリシノール誘導体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4691791A JPH04283546A (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | フェニルグリシノール誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4691791A JPH04283546A (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | フェニルグリシノール誘導体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04283546A true JPH04283546A (ja) | 1992-10-08 |
Family
ID=12760692
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4691791A Withdrawn JPH04283546A (ja) | 1991-03-12 | 1991-03-12 | フェニルグリシノール誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04283546A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003516370A (ja) * | 1999-12-08 | 2003-05-13 | ディーエスエム エヌ.ブイ. | エナンチオマーに富む化合物の製造法 |
-
1991
- 1991-03-12 JP JP4691791A patent/JPH04283546A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003516370A (ja) * | 1999-12-08 | 2003-05-13 | ディーエスエム エヌ.ブイ. | エナンチオマーに富む化合物の製造法 |
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