JPH04285355A - 車両用変速装置 - Google Patents

車両用変速装置

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Publication number
JPH04285355A
JPH04285355A JP7446991A JP7446991A JPH04285355A JP H04285355 A JPH04285355 A JP H04285355A JP 7446991 A JP7446991 A JP 7446991A JP 7446991 A JP7446991 A JP 7446991A JP H04285355 A JPH04285355 A JP H04285355A
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JP
Japan
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gear
output shaft
rotating body
transmission
clutch
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Pending
Application number
JP7446991A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Kato
信幸 加藤
Masanori Kubo
政徳 久保
Kunio Morisawa
邦夫 森沢
Atsushi Hanawa
篤 花輪
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用変速装置に係り、
特に、ベルト式無段変速機と前後進切換機構と有段変速
機構とを備えた車両用変速装置の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両用変速装置として、(a)入力軸に
固定された固定回転体、その入力軸の軸方向の移動可能
に配設された可動回転体、およびその可動回転体の背面
側に配設されてその可動回転体を軸方向へ駆動する駆動
手段を備えた駆動側可変プーリと、前記入力軸と平行な
出力軸に固定された固定回転体、その出力軸の軸方向の
移動可能に配設された可動回転体、およびその可動回転
体の背面側に配設されてその可動回転体を軸方向へ駆動
する駆動手段を備えて、前記駆動側可変プーリと軸方向
配置が反対向きに配設された従動側可変プーリと、それ
等の駆動側可変プーリおよび従動側可変プーリに巻き掛
けられた伝動ベルトとを有するベルト式無段変速機と、
(b)回転方向を切り換える前後進切換機構とがエンジ
ンからの動力伝達経路に直列的に設けられ、ベルト式無
段変速機により変速比を連続的に変化させるとともに前
後進切換機構によって前進,後進を切り換えるようにな
っているものがある。そして、このような車両用変速装
置の一種に、回転方向のみならず回転速度をも切り換え
ることが可能な上記前後進切換機構の機能を含む副変速
機を備え、変速装置全体としての変速比幅を拡大したも
のがある。例えば、特開昭60−252857号公報に
記載されている変速装置がそれである。
【0003】具体的に説明すると、図12に示されてい
るように、エンジン210の動力はロックアップクラッ
チ付フルードカップリング212、ベルト式無段変速機
214、副変速機216、減速ギヤ装置218、および
差動歯車装置220を経て、駆動軸222に連結された
車輪224へ伝達されるようになっており、ベルト式無
段変速機214の出力軸226に配設された副変速機2
16により前後進および高速ギヤ段、低速ギヤ段が切り
換えられるようになっている。副変速機216は、図1
3にも詳しく示されているように、出力軸226と同心
まわりの回転可能に配設された第1サンギヤ228、出
力軸226に相対回転不能に配設された第2サンギヤ2
30、出力軸226と同心まわりの回転可能に配設され
たリングギヤ232、第1サンギヤ228およびリング
ギヤ232と噛み合う第1遊星ギヤ234、第2サンギ
ヤ230および第1遊星ギヤ234と噛み合う第2遊星
ギヤ236、第1遊星ギヤ234および第2遊星ギヤ2
36をそれぞれ回転可能に支持するとともに第2出力軸
238に相対回転不能に接続されたキャリア240など
から成るラビニヨ型複合遊星歯車装置を含んで構成され
ている。また、上記出力軸226と第1サンギヤ228
とを相対回転不能に連結する多板式の高速段用クラッチ
242、第1サンギヤ228の回転を阻止するバンド式
の低速段用ブレーキ244、リングギヤ232の回転を
阻止する多板式の後進用ブレーキ246が設けられてお
り、それぞれ油圧シリンダ248、250、252によ
って係合制御されるようになっている。そして、高速段
用クラッチ242が係合制御されると、遊星歯車装置は
一体回転させられて第2出力軸238が出力軸226と
同じ方向へ一体的に回転させられ、低速段用ブレーキ2
44が係合制御されると、第1サンギヤ228の回転が
阻止されて第2出力軸238が変速比γG (=出力軸
226の回転速度/第2出力軸238の回転速度)=1
+(ZS1/ZS2)で出力軸226と同じ方向へ減速
回転させられ、後進用ブレーキ246が係合制御される
と、リングギヤ232の回転が阻止されて第2出力軸2
38が出力軸226と反対方向、すなわち車両を後進さ
せる方向へ回転させられる。上記ZS1は第1サンギヤ
228の歯数で、ZS2は第2サンギヤ230の歯数で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに前後進切換および変速機能を備えた副変速機を入力
軸または出力軸(前記従来例では出力軸)に配設すると
、その副変速機が配設された側の軸方向寸法が相対的に
長くなって大きな設置スペースを必要とした。このため
、低速ギヤ段から高速ギヤ段への切換えをスムーズに行
う上で一方向クラッチを配置することが望ましいが、ス
ペース的に困難であるとともに、エンジンの高トルク化
に伴って前記多板式クラッチやブレーキの摩擦板の枚数
を増やしたり、ギヤの歯幅を拡大したりする必要がある
が、かかる従来の変速装置ではそのような設計変更すら
困難であった。また、ラビニヨ型複合遊星歯車装置によ
る前記低速ギヤ段の変速比γG は1.7〜1.8程度
で、変速比γG =1の高速ギヤ段への変速時における
エンジン回転数変化が大きく、変速ショックが比較的大
きいという別の問題も含んでいた。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、ベルト式無段変速機
を基本として前後進切換および複数段階の有段変速が可
能な車両用変速装置をコンパクトに構成し、一方向クラ
ッチを設けて変速段の切換えの円滑化を図ったりエンジ
ンの高トルク化に容易に対応できるようにするとともに
、有段変速の変速比の格差を小さくして変速ショックを
低減できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めには、上記前後進切換および有段変速のための機構を
ベルト式無段変速機の駆動側および従動側に分離して配
設すれば良く、本発明は、前記(a)ベルト式無段変速
機と、前記(b)前後進切換機構と、(c)回転速度を
複数段階で切り換える有段変速機構とがエンジンからの
動力伝達経路に直列的に設けられた車両用変速装置であ
って、前記前後進切換機構および前記有段変速機構の何
れか一方は前記駆動側可変プーリの固定回転体の背面側
に配設され、それ等の前後進切換機構および有段変速機
構の他方は前記従動側可変プーリの固定回転体の背面側
に配設されていることを特徴とする。
【0007】
【作用および発明の効果】このような車両用変速装置に
おいては、前後進切換機構と有段変速機構とがベルト式
無段変速機の駆動側および従動側に分離して設けられる
とともに、それぞれ固定回転体の背面側、言い換えれば
軸方向において他方の可変プーリの駆動手段が設けられ
ている部位に配設されるため、ベルト式無段変速機の駆
動側および従動側の軸方向寸法が略均等で且つ軸直角方
向において互いに重なり合うようになり、変速装置が全
体としてコンパクトに構成され得るのである。これによ
り、上記有段変速機構に一方向クラッチを設けて変速段
の切換えの円滑化を図ることが可能になるとともに、多
板式クラッチやブレーキの摩擦板の枚数を増やすなどの
エンジンの高トルク化に対する対応が容易となるのであ
る。また、上記有段変速機構は前後進切換が不要である
ため、シングルピニオン型の遊星歯車装置等を採用する
ことにより、有段変速の変速比の差を小さくして変速シ
ョックを低減することもできる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0009】図2乃至図4は、本発明の一実施例である
車両用変速装置を備えたFF車両用横置トランスアクス
ルを示す断面図であり、図1は、そのトランスアクスル
の駆動力伝達系を説明する骨子図である。また、図5は
トランスアクスルの各軸の位置関係を示す図で、上記図
2乃至図4は理解を容易とするためにそれ等の軸を一平
面内に図示したものである。以下、図1に基づいて図2
乃至図5を参照しつつ説明する。
【0010】先ず、エンジン10の動力はロックアップ
クラッチ付フルードカップリング12、前後進切換機構
14、ベルト式無段変速機(以下、CVTという)16
、有段変速機構18、減速ギヤ装置20、および差動歯
車装置22を経て、駆動軸24に連結された車輪26へ
伝達されるようになっている。フルードカップリング1
2は、エンジン10のクランク軸28と接続されている
ポンプ翼車30と、そのポンプ翼車30からのオイルに
より回転させられるタービン翼車32と、そのタービン
翼車32に相対回転不能に連結された出力軸34と、ダ
ンパ36を介して出力軸34に設けられたロックアップ
クラッチ38とを備えている。ロックアップクラッチ3
8は、例えば車速、エンジン回転速度、またはタービン
翼車32の回転速度が所定値以上になると作動させられ
て、クランク軸28と出力軸34とを直結状態にするも
のである。また、上記ポンプ翼車30には油圧ポンプ4
0(図2参照)のロータ42が連結されており、そのロ
ータ42に対して偏心して噛み合わされた内歯車44が
ロータ42と共に回転駆動されることにより、各部の油
圧アクチュエータを作動させるための油圧が発生させら
れるようになっている。
【0011】前後進切換機構14は、図示しないシフト
レバーの操作位置に従って前進ギヤ段または後進ギヤ段
に択一的に切り換えられるダブルピニオン型の遊星歯車
装置であって、CVT16を挟んで上記フルードカップ
リング12と反対側に配設されている。フルードカップ
リング12の出力軸34はCVT16の軸心を挿通して
反対側まで突き出しており、遊星歯車装置は、その出力
軸34に相対回転不能に設けられたサンギヤ50と、サ
ンギヤ50と同心に設けられたリングギヤ52と、それ
等サンギヤ50およびリングギヤ52の一方および他方
と噛み合い且つ互いに噛み合う一対の遊星ギヤ54およ
び56と、それ等の遊星ギヤ54および56を回転可能
に支持するとともにCVT16の入力軸58に相対回転
不能に連結されたキャリア60とを備えている。上記サ
ンギヤ50とキャリア60との間には多板式の前進クラ
ッチ62が設けられているとともに、リングギヤ52と
ハウジング64との間には多板式の後進ブレーキ66が
設けられており、それぞれ油圧シリンダ63、67(図
2参照)によって係合制御されるようになっている。後
進ブレーキ66が解放された状態において油圧シリンダ
63により前進クラッチ62が係合させられると、出力
軸34とキャリア60とが相対回転不能に連結されて入
力軸58が出力軸34と一体的に回転させられ、前進ク
ラッチ62が解放されるとともに油圧シリンダ67によ
り後進ブレーキ66が係合させられると、リングギヤ5
2の回転が阻止されるためキャリア60更には入力軸5
8が出力軸34と反対方向、すなわち車両を後進させる
方向へ変速比γG1(=出力軸34の回転速度/入力軸
58の回転速度)=1−(リングギヤ52の歯数ZR 
/サンギヤ50の歯数ZS )で回転させられる。上記
入力軸58には出力軸34を挿通させる挿通孔が形成さ
れており、入力軸58は出力軸34に対して共通の軸心
aまわりの相対回転可能に配設されている。
【0012】CVT16は、上記入力軸58およびその
入力軸58の軸心aと平行な軸心bまわりの回転可能に
配設された出力軸70を備えており、それ等の入力軸5
8、出力軸70には駆動側可変プーリ72、従動側可変
プーリ74がそれぞれ設けられているとともに、両可変
プーリ72、74間には伝動ベルト76が巻き掛けられ
ている。可変プーリ72および74は、入力軸58およ
び出力軸70にそれぞれ固定された固定回転体78およ
び80と、入力軸58および出力軸70にそれぞれ軸方
向の移動可能且つ軸まわりの相対回転不能に設けられた
可動回転体82および84とから成り、可動回転体82
および84がそれぞれその背面側に配設された駆動手段
としての油圧シリンダ86および88によって軸方向へ
移動させられることによりV溝幅、すなわち伝動ベルト
76の掛り径(有効径)が変化させられて、CVT16
の変速比γ(=入力軸58の回転速度/出力軸70の回
転速度)が変更されるようになっている。これ等の可変
プーリ72および74は、V溝幅の相対変化に拘らずV
溝の中心が互いに一致するように軸方向において反対向
き、すなわち固定回転体78、80と可動回転体82、
84が互いに反対に位置するように配設されており、前
記前後進切換機構14は駆動側可変プーリ72の固定回
転体78の背面側に位置させられている。また、上記油
圧シリンダ86は専ら変速比γを変更するために作動さ
せられ、油圧シリンダ88は専ら伝動ベルト76に滑り
が生じない範囲で最小の挟圧力が得られるように作動さ
せられる。かかるCVT16の変速比γは、図示しない
電子制御装置により、燃費率および運転性を共に満足す
るように予め定められた最適曲線に沿って制御される一
方、車両の停止に際しては再発進に備えて最減速側(変
速比γ最大側)へ変化させられる。
【0013】有段変速機構18はシングルピニオン型の
遊星歯車装置にて構成されており、出力軸70と同心に
前記従動側可変プーリ74の固定回転体80の背面側に
配設されている。この遊星歯車装置は、出力軸70と同
心まわりの回転可能に配設されたサンギヤ90と、出力
軸70に相対回転不能に連結されたリングギヤ92と、
それ等のサンギヤ90およびリングギヤ92と噛み合わ
された遊星ギヤ94と、その遊星ギヤ94を回転可能に
支持するとともに第2出力軸96に相対回転不能に連結
されたキャリア98とを備えている。上記サンギヤ90
とキャリア98との間には多板式の高速段用クラッチ1
00が設けられているとともに、サンギヤ90とハウジ
ング64との間には一方向クラッチ102および多板式
の低速段用ブレーキ104が直列に設けられている。高
速段用クラッチ100および低速段用ブレーキ104は
それぞれ油圧シリンダ106、108(図3参照)によ
って係合制御されるようになっており、一方向クラッチ
102は、低速段用ブレーキ104が係合制御された状
態において、サンギヤ90が前進時におけるリングギヤ
92の回転方向と反対方向へ回転することを阻止するが
、その逆方向の回転は許容するものである。したがって
、高速段用クラッチ100が解放されるとともに低速段
用ブレーキ104が油圧シリンダ108によって係合制
御された状態において、出力軸70が車両を前進させる
方向へ回転させられると、キャリア98更には第2出力
軸96は一方向クラッチ102の作用によりその出力軸
70の回転方向と同じ方向へ、変速比γG2(=出力軸
70の回転速度/第2出力軸96の回転速度)=1+(
サンギヤ90の歯数ZS /リングギヤ92の歯数ZR
 )、すなわちラビニヨ型複合遊星歯車装置を用いた場
合の変速比よりハイギヤ(小さな減速比)で減速回転さ
せられる。逆に、低速段用ブレーキ104が解放される
とともに高速段用クラッチ100が油圧シリンダ106
によって係合制御されると、サンギヤ90とキャリア9
8とが相対回転不能に連結されるため、かかる遊星歯車
装置は一体回転させられるようになり、第2出力軸96
は変速比γG2=1で出力軸70と同じ方向へ回転させ
られる。なお、前進時には低速段用ブレーキ104を係
合させたまま高速段用クラッチ100を係合制御して変
速段を切り換えることができる。
【0014】上記第2出力軸96には第1歯車110が
設けられており、中間軸112に設けられた第2歯車1
14と噛み合わされている。中間軸112は、第2出力
軸96の軸心bと平行な軸心cまわりの回転可能に配設
されているとともに、差動歯車装置22の大径歯車11
6と噛み合わされた第3歯車118を備えている。第2
歯車114は第1歯車110よりも大径で、第3歯車1
18は大径歯車116よりも小径であり、これ等の第1
歯車110、第2歯車114、および第3歯車118に
よって前記減速ギヤ装置20が構成されている。
【0015】差動歯車装置22は、駆動軸24の回転軸
心dと直交する軸まわりに回転可能に支持され且つ大径
歯車116と一体的に回転する一対の差動小歯車120
と、その差動小歯車120と噛み合い且つ駆動軸24に
連結された一対の差動大歯車122とを備えている。し
たがって、減速ギヤ装置20から伝達された動力は、差
動歯車装置22において左右の駆動軸24へ均等に分配
された後、左右の車輪26へ伝達される。
【0016】前記ハウジング64は例えばアルミニウム
ダイキャスト製品であって、図2乃至図4から明らかな
ように、多数のボルトにより互いに一体的に結合された
第1ケース130、第2ケース132、第3ケース13
4、およびキャップ136にて構成されており、フルー
ドカップリング12を収容する第1室138と、CVT
16を収容する第2室140と、前後進切換機構14を
収容する第3室142と、有段変速機構18を収容する
第4室144と、減速ギヤ装置20および差動歯車装置
22を収容する第5室146とが設けられている。また
、第2ケース132には、前記油圧シリンダ63、67
、106、108等に対する作動油の供給を制御する制
御弁などが組み込まれたバルブボディ148(図2参照
)がボルトによって固設されているとともに、そのバル
ブボディ148を覆蓋するようにカバー150が固設さ
れている。上記バルブボディ148には、油圧の変動を
抑制するためのアキュムレータ152が固設されており
、そのアキュムレータ152は第2室140内に位置さ
せられている。第2ケース132にはまた、第1ケース
130側端面に前記油圧ポンプ40を構成するポンプハ
ウジング154が固設されている。
【0017】そして、以上のように構成されたトランス
アクスルのクラッチ62、100、およびブレーキ66
、104は、シフトレバーの操作レンジに応じて図6に
示されているように係合制御される。具体的に説明する
と、シフトレバーがN(ニュートラル)レンジに操作さ
れると、有段変速機構18の高速段用クラッチ100が
係合制御される。Nレンジでは、少なくとも前後進切換
機構14の前進クラッチ62および後進ブレーキ66が
解放状態であれば、その前後進切換機構14からCVT
16への動力伝達が遮断されるため、有段変速機構18
の高速段用クラッチ100および低速段用ブレーキ10
4の作動状態は係合でも解放でも差支えないが、Nレン
ジからR(リバース)レンジまたはD(ドライブ)レン
ジへの切換制御を円滑に行う上で、本実施例では高速段
用クラッチ100が係合制御されるようになっているの
である。
【0018】上記NレンジからRレンジへシフトレバー
が切り換えられると、前後進切換機構14の後進ブレー
キ66が係合制御され、CVT16に逆回転すなわち車
両を後進させる方向の動力が伝達されるようになり、更
に高速段用クラッチ100が係合状態のままの有段変速
機構18、減速ギヤ装置20、および差動歯車装置22
を経て車輪26に伝達される。この時、有段変速機構1
8は変速比γG2が1の高速ギヤ段に保持されているが
、前後進切換機構14、最大変速比に制御されたCVT
16、および減速ギヤ装置20によって充分な減速比が
得られる。なお、CVT16は、その変速比γが最大と
なるように制御されている。
【0019】また、NレンジからDレンジへシフトレバ
ーが切り換えられると、前後進切換機構14の前進クラ
ッチ62が係合制御され、CVT16に正回転すなわち
車両を前進させる方向の動力が伝達されるようになり、
更に高速段用クラッチ100が係合状態のままの有段変
速機構18、減速ギヤ装置20、および差動歯車装置2
2を経て車輪26に伝達される。有段変速機構18は、
Dレンジへの切換当初はNレンジの場合と同様に高速段
用クラッチ100が係合状態で低速段用ブレーキ104
が解放状態であるが、前後進切換機構14の前進クラッ
チ62の係合制御より僅かに遅れて、すなわち車両のブ
レーキが踏込み操作されて車両が未だ停止状態にある0
.何秒かの間に、低速段用ブレーキ104が係合制御さ
れるとともに高速段用クラッチ100が解放されて、変
速比γG2が大きい低速ギヤ段に切り換えられる。これ
により、NレンジからDレンジへの切換時のショックが
軽減されるとともに、車両の発進時には充分な減速比が
得られるのである。CVT16は、発進時にはその変速
比γが最大となるように制御されているが、走行中はス
ロットル弁開度や車速などの走行状態に応じて変速比γ
が逐次変更される。
【0020】上記Dレンジにおいては、低速走行時には
上記のように有段変速機構18が低速ギヤ段に保持され
るが、中高速走行時には高速段用クラッチ100が係合
制御されて変速比γG2=1の高速ギヤ段に切り換えら
れる。この時の変速比γG2の変化は、有段変速機構と
してラビニヨ型複合遊星歯車装置を用いたものに比較し
て小さいため変速時のショックが比較的小さいとともに
、一方向クラッチ102の作用により低速段用ブレーキ
104は係合状態のままで良く、変速比γG2の切換え
が円滑に行われる。このことは有段変速機構18を高速
ギヤ段から低速ギヤ段へ切り換える場合も同様であり、
有段変速機構18は、車両の走行状態に応じて高速段用
クラッチ100のみが係合または解放され、変速比γG
2がスムーズに切り換えられる。また、CVT16の変
速比γも車両の走行状態に応じて逐次変更される。
【0021】ここで、かかる本実施例のトランスアクス
ルにおいては、前後進切換機構14と有段変速機構18
とがCVT16の駆動側および従動側に分離して設けら
れるとともに、それぞれ固定回転体78、80の背面側
、言い換えれば軸方向において他方の可変プーリ74、
72の油圧シリンダ88、86が設けられている部位に
配設されているため、図2および図3から明らかなよう
に、CVT16の駆動側および従動側の軸方向寸法が略
均等で且つ軸直角方向において互いに重なり合うように
なり、トランスアクスルが全体としてコンパクトに構成
されるのである。そして、このようにコンパクトに構成
されることからスペース的に余裕ができ、本実施例では
有段変速機構18に一方向クラッチ102が設けられ、
変速比γG2が円滑に切り換えられるようになっている
とともに、エンジン10の高トルク化などに対応して、
クラッチ62、100、ブレーキ66、104の摩擦板
の枚数を増やしたり、遊星歯車装置の歯幅を大きくした
りすることも容易に可能となるのである。
【0022】また、前後進切換機構14と有段変速機構
18とが分離して配設され、有段変速機構18としてシ
ングルピニオン型の遊星歯車装置が採用されているため
、ラビニヨ型複合遊星歯車装置に比較して変速段間の変
速比の差を小さく設定でき、変速時のショックが軽減さ
れる利点がある。
【0023】更に、本実施例ではNレンジにおいて有段
変速機構18の高速段用クラッチ100が係合させられ
ており、RレンジまたはDレンジへの切換時には前後進
切換機構14の後進ブレーキ66または前進ブレーキ6
2を係合制御するだけで良いため、その切換制御が円滑
に行われるとともに、Dレンジへの切換当初は有段変速
機構18の変速比γG2が1であるため、変速比γG2
が大きい低速ギヤ段へ直ちに切り換える場合に比較して
切換時のショックが軽減される利点がある。
【0024】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前記第1実施例と実質的に共
通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略す
る。
【0025】図7乃至図10は、前記図1乃至図4にそ
れぞれ対応する図であり、クラッチやブレーキの摩擦板
の枚数や歯車の径寸法などに若干の差異はあるが、実質
的に相違するのは前記従動側可変プーリ74の固定回転
体80の背面側に配設された有段変速機構160である
。この有段変速機構160は、前記有段変速機構18と
同様にサンギヤ90、リングギヤ92、遊星ギヤ94、
およびキャリア98を有するシングルピニオン型の遊星
歯車装置を含んで構成されているが、サンギヤ90とキ
ャリア98との間、サンギヤ90とハウジング64との
間には、それぞれ多板式の高速段用クラッチ162、低
速段用ブレーキ164が設けられており、それ等の高速
段用クラッチ162および低速段用ブレーキ164はそ
れぞれ油圧シリンダ166、168(図9参照)によっ
て係合制御される。サンギヤ90とハウジング64との
間にはまた、サンギヤ90が前進時におけるリングギヤ
92の回転方向と反対方向へ回転することを阻止するが
逆方向の回転は許容する一方向クラッチ170が設けら
れている。したがって、高速段用クラッチ162および
低速段用ブレーキ164が共に解放された状態において
、出力軸70が車両を前進させる方向へ回転させられる
と、キャリア98更には第2出力軸96は一方向クラッ
チ170の作用によりその出力軸70の回転方向と同じ
方向へ減速回転させられる。なお、油圧シリンダ168
によって低速段用ブレーキ164が係合制御された場合
も変速比γG2は同じであり、低速段用ブレーキ170
はエンジンブレーキを必要とする場合、および一方向ク
ラッチ170が機能しない後進時等に係合制御される。 また、低速段用ブレーキ164が解放状態で出力軸70
が車両を前進させる方向へ回転駆動されている状態にお
いて、油圧シリンダ166により高速段用クラッチ16
2が係合制御されると、サンギヤ90とキャリア98と
が相対回転不能に連結されるため、かかる遊星歯車装置
は一体回転させられるようになり、第2出力軸96は変
速比γG2=1で出力軸70と同じ方向へ回転させられ
る。
【0026】本実施例のクラッチ62、162、および
ブレーキ66、164は、シフトレバーの操作レンジに
応じて図11に示されているように係合制御される。具
体的に説明すると、シフトレバーがNレンジに操作され
ると、有段変速機構160の低速段用ブレーキ164が
係合制御される。Nレンジでは、少なくとも前後進切換
機構14の前進クラッチ62および後進ブレーキ66が
解放状態であれば、その前後進切換機構14からCVT
16への動力伝達が遮断されるため、有段変速機構16
0の高速段用クラッチ162および低速段用ブレーキ1
64の作動状態は係合でも解放でも差支えないが、Nレ
ンジからRレンジまたはDレンジへの切換制御を円滑に
行う上で、本実施例では低速段用ブレーキ164が係合
制御されるようになっているのである。
【0027】上記NレンジからRレンジへシフトレバー
が切り換えられると、前後進切換機構14の後進ブレー
キ66が係合制御され、CVT16に逆回転すなわち車
両を後進させる方向の動力が伝達されるようになり、更
に低速段用ブレーキ164が係合状態のままの有段変速
機構160、減速ギヤ装置20、および差動歯車装置2
2を経て車輪26に伝達される。この時、有段変速機構
160は低速ギヤ段に保持されているため充分な減速比
が得られる。また、NレンジからDレンジへシフトレバ
ーが切り換えられると、前後進切換機構14の前進クラ
ッチ62が係合制御されるとともに有段変速機構160
の低速段用ブレーキ164が解放され、CVT16に正
回転すなわち車両を前進させる方向の動力が伝達される
ようになり、更に有段変速機構160、減速ギヤ装置2
0、および差動歯車装置22を経て車輪26に伝達され
る。有段変速機構160は、一方向クラッチ170の作
用により大きな変速比で減速して動力を伝達することに
なるが、低速段用ブレーキ164は係合状態のままでも
差支えないため、前進クラッチ62の係合制御と低速段
用ブレーキ164の解放とのタイミングがずれても、N
レンジからDレンジへの切換えが円滑に行われる。低速
段用ブレーキ164はエンジンブレーキが必要な走行状
態において係合制御されるが通常は解放されており、車
両が中高速走行状態になると高速段用クラッチ162が
係合制御されて変速比γG2=1の高速ギヤ段に切り換
えられる。高速ギヤ段と低速ギヤ段との間の切換えは、
高速段用クラッチ162のみの係合、解放によって円滑
に行われる。
【0028】この実施例においても、CVT16の駆動
側および従動側の軸方向寸法が略均等で且つ軸直角方向
において互いに重なり合うようになり、トランスアクス
ルが全体としてコンパクトに構成されることにより、有
段変速機構160に一方向クラッチ170を設けて変速
比γG2の切換えの円滑化を図ることができるとともに
、エンジン10の高トルク化に容易に対応できるなど、
前記第1実施例と同様の効果が得られる。また、有段変
速機構160としてシングルピニオン型の遊星歯車装置
が採用されているため、変速段間の変速比の差をラビニ
ヨ型複合遊星歯車装置を用いた場合に比較して小さくで
き、変速時のショックが軽減される点も前記第1実施例
と同様である。
【0029】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0030】例えば、前記実施例では遊星歯車装置を備
えて前後進切換機構14、有段変速機構18、160が
構成されているが、カウンタギヤ方式など他の前後進切
換機構や有段変速機構を採用することもできる。前後進
切換機構としてラビニヨ型複合遊星歯車装置を採用する
ことにより有段変速機能を持たせたり、変速段の数が3
以上の有段変速機構を用いたりすることも可能である。
【0031】また、前記実施例ではCVT16の駆動側
に前後進切換機構14が配設され、従動側に有段変速機
構18、160が配設されているが、駆動側に有段変速
機構18、160を配設して従動側に前後進切換機構1
4を配設することも可能である。
【0032】また、前記実施例ではCVT16の駆動側
可変プーリ72を挟んでフルードカップリング12と反
対側に前後進切換機構14が配設されているが、駆動側
可変プーリ72の向きを反対にしてその駆動側可変プー
リ72とフルードカップリング12との間に前後進切換
機構14を配設することもできる。その場合には、従動
側可変プーリ74の向きや有段変速機構18、160の
配設位置も反対にすることとなる。
【0033】また、前記実施例の有段変速機構18、1
60には一方向クラッチ102、170が設けられてい
るが、かかる一方向クラッチは本発明の実施に際して必
ずしも必須なものではない。
【0034】また、前記フルードカップリング12に替
えてトルクコンバータを用いることができることは勿論
である。
【0035】また、前記実施例では本発明がFF車両用
の横置トランスアクスルに適用された場合について説明
したが、本発明は他の車両用変速装置にも同様に適用さ
れ得る。
【0036】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたトランスアクスルの駆動力
伝達系を説明する骨子図である。
【図2】図3および図4と共に図1の実施例の構成を示
す部分断面図である。
【図3】図2および図4と共に図1の実施例の構成を示
す部分断面図である。
【図4】図2および図3と共に図1の実施例の構成を示
す部分断面図である。
【図5】図1の実施例の各軸の位置関係を示す側面図で
ある。
【図6】図1の実施例におけるクラッチおよびブレーキ
の作動を説明する図である。
【図7】本発明の別の実施例における駆動力伝達系を説
明する骨子図である。
【図8】図9および図10と共に図7の実施例の構成を
示す部分断面図である。
【図9】図8および図10と共に図7の実施例の構成を
示す部分断面図である。
【図10】図8および図9と共に図7の実施例の構成を
示す部分断面図である。
【図11】図7の実施例におけるクラッチおよびブレー
キの作動を説明する図である。
【図12】従来の車両用変速装置の一例を説明する骨子
図である。
【図13】図12の従来例における副変速機の構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
10:エンジン 14:前後進切換機構 16:ベルト式無段変速機 18、160:有段変速機構 58:入力軸 70:出力軸 72:駆動側可変プーリ 74:従動側可変プーリ 76:伝動ベルト 78、80:固定回転体 82、84:可動回転体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  入力軸に固定された固定回転体、該入
    力軸の軸方向の移動可能に配設された可動回転体、およ
    び該可動回転体の背面側に配設されて該可動回転体を軸
    方向へ駆動する駆動手段を備えた駆動側可変プーリと、
    前記入力軸と平行な出力軸に固定された固定回転体、該
    出力軸の軸方向の移動可能に配設された可動回転体、お
    よび該可動回転体の背面側に配設されて該可動回転体を
    軸方向へ駆動する駆動手段を備えて、前記駆動側可変プ
    ーリと軸方向配置が反対向きに配設された従動側可変プ
    ーリと、該駆動側可変プーリおよび従動側可変プーリに
    巻き掛けられた伝動ベルトとを有するベルト式無段変速
    機と、回転方向を切り換える前後進切換機構と、回転速
    度を複数段階で切り換える有段変速機構とがエンジンか
    らの動力伝達経路に直列的に設けられた車両用変速装置
    であって、前記前後進切換機構および前記有段変速機構
    の何れか一方は前記駆動側可変プーリの固定回転体の背
    面側に配設され、該前後進切換機構および有段変速機構
    の他方は前記従動側可変プーリの固定回転体の背面側に
    配設されていることを特徴とする車両用変速装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016138657A (ja) * 2009-03-17 2016-08-04 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ Cvtを有する車両推進のためのシステム並びにその製作方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63158353A (ja) * 1986-05-06 1988-07-01 Aisin Warner Ltd 無段変速機

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