JPH04290480A - 薄膜積層デバイス用基板およびそれを用いた薄膜積層デバイス - Google Patents
薄膜積層デバイス用基板およびそれを用いた薄膜積層デバイスInfo
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- JPH04290480A JPH04290480A JP3080756A JP8075691A JPH04290480A JP H04290480 A JPH04290480 A JP H04290480A JP 3080756 A JP3080756 A JP 3080756A JP 8075691 A JP8075691 A JP 8075691A JP H04290480 A JPH04290480 A JP H04290480A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- substrate
- thin film
- film laminated
- laminated device
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- Pending
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- Formation Of Insulating Films (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、薄膜積層デバイスとその基板に
関する。また、本発明はOA機器用やTV用等のフラッ
トパネルディスプレイなどに好適に使用しうるスイッチ
ング素子に関する。
関する。また、本発明はOA機器用やTV用等のフラッ
トパネルディスプレイなどに好適に使用しうるスイッチ
ング素子に関する。
【0002】
【従来技術】OA機器端末機や液晶TVは大面積液晶パ
ネルの使用の要望が強く、そのため、アクティブマトリ
ックス方式では各画素ごとにスイッチを設け、電圧を保
持するように工夫されている。また、近年液晶パネルの
軽量化、低コスト化が盛んに行なわれており、スイッチ
ング素子の基板にプラスチックを用いることが検討され
ている。しかし、プラスチック上に、薄膜積層スイッチ
ング素子を形成するとプラスチック基板の変形やカール
を生じ、膜ハガレ等の問題があった。また、薄膜積層ス
イッチング素子を作製する際、酸、アルカリ、水等の溶
液中にプラスチックを浸漬するフォトリソグラフィーの
工程があり、プラスチック内に酸、アルカリ、水等が残
存し、素子劣化の原因となった。これら課題を解決する
ひとつの手段として、我々はブラスチックの片面および
/または両面に、ケイ素酸化物、ケイ素窒化物、ケイ素
窒素酸化物などの無機材料をコートした基板上に薄膜積
層デバイスを形成する方法を提案してきた。また、ケイ
素酸化物の使用については特公平1−47769号公報
にも記載されている。しかし、これら無機材料を1μm
程度に膜状化した場合、コート膜のハガレやクラックを
生じ作製上の大きな問題となった。また、コート膜が圧
縮応力を持っているため、厚膜化した場合、膜厚分布に
よる面内のうねりを生じ、薄膜積層デバイスを作製する
うえで問題となった。これらの対策として、我々は、ス
ピンオン塗布膜について検討した。しかし、厚膜化した
場合に、乾燥(〜100℃)時にすでに、熱収縮により
クラックを生じる問題があった。また、高品質な薄膜を
スピンオン塗布で得るためには400℃以上の高温処理
が必要となり、プラスチック上への膜形成は不可能であ
った。一方、スピンオン塗布膜の低温高品質化は、特開
平1−181533号、特開平1−206631号にプ
ラズマ処理による方法が開示されている。また、活性酸
素を利用した方法が特開平1−241135に開示され
ている。しかし、スピンオン塗布膜の熱収縮はさけられ
ず、厚膜化した場合に膜ハガレやクラックの発生が認め
られた。
ネルの使用の要望が強く、そのため、アクティブマトリ
ックス方式では各画素ごとにスイッチを設け、電圧を保
持するように工夫されている。また、近年液晶パネルの
軽量化、低コスト化が盛んに行なわれており、スイッチ
ング素子の基板にプラスチックを用いることが検討され
ている。しかし、プラスチック上に、薄膜積層スイッチ
ング素子を形成するとプラスチック基板の変形やカール
を生じ、膜ハガレ等の問題があった。また、薄膜積層ス
イッチング素子を作製する際、酸、アルカリ、水等の溶
液中にプラスチックを浸漬するフォトリソグラフィーの
工程があり、プラスチック内に酸、アルカリ、水等が残
存し、素子劣化の原因となった。これら課題を解決する
ひとつの手段として、我々はブラスチックの片面および
/または両面に、ケイ素酸化物、ケイ素窒化物、ケイ素
窒素酸化物などの無機材料をコートした基板上に薄膜積
層デバイスを形成する方法を提案してきた。また、ケイ
素酸化物の使用については特公平1−47769号公報
にも記載されている。しかし、これら無機材料を1μm
程度に膜状化した場合、コート膜のハガレやクラックを
生じ作製上の大きな問題となった。また、コート膜が圧
縮応力を持っているため、厚膜化した場合、膜厚分布に
よる面内のうねりを生じ、薄膜積層デバイスを作製する
うえで問題となった。これらの対策として、我々は、ス
ピンオン塗布膜について検討した。しかし、厚膜化した
場合に、乾燥(〜100℃)時にすでに、熱収縮により
クラックを生じる問題があった。また、高品質な薄膜を
スピンオン塗布で得るためには400℃以上の高温処理
が必要となり、プラスチック上への膜形成は不可能であ
った。一方、スピンオン塗布膜の低温高品質化は、特開
平1−181533号、特開平1−206631号にプ
ラズマ処理による方法が開示されている。また、活性酸
素を利用した方法が特開平1−241135に開示され
ている。しかし、スピンオン塗布膜の熱収縮はさけられ
ず、厚膜化した場合に膜ハガレやクラックの発生が認め
られた。
【0003】
【目 的】本発明は前記従来の課題を解決し、軽
量、低コスト、膜ハガレ、カール等がなく、信頼性の良
好な薄膜積層デバイスを提供することを目的としている
。
量、低コスト、膜ハガレ、カール等がなく、信頼性の良
好な薄膜積層デバイスを提供することを目的としている
。
【0004】
【構 成】前記の目的を達成させるため、本発明
者らは、軽量、安価なプラスチック上にスイッチング素
子を作製することを検討し、研究を重ねた結果、素子作
製プロセスにおけるプラスチツク基板の変形がプラスチ
ックフィルムの場合ではカールが最大の問題であること
が明らかとなった。また、プラスチックの変形やプラス
チックフィルムのカールの原因は、積層する薄膜の内部
応力、プラスチックの熱伸縮、酸、アルカリ、水による
膨潤などであることを知見し、ケイ素の1部に有機基が
結合しているケイ素化合物からなる非晶質薄膜をプラス
チックの片面または両面に形成したプラスチック基板を
用いることが効果的であることが明らかとなり、本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、プラスチッ
ク基板の片面または両面にコート膜が形成された薄膜積
層デバイス用基板において、前記コート膜は有機ケイソ
化合物を無機化して得られたものであり、かつそのSi
の1部にはいまだ有機基が残存しているものであること
を特徴とする薄膜積層デバイス用基板、それを用いた薄
膜積層デバイスおよび液晶表示装置に関する。
者らは、軽量、安価なプラスチック上にスイッチング素
子を作製することを検討し、研究を重ねた結果、素子作
製プロセスにおけるプラスチツク基板の変形がプラスチ
ックフィルムの場合ではカールが最大の問題であること
が明らかとなった。また、プラスチックの変形やプラス
チックフィルムのカールの原因は、積層する薄膜の内部
応力、プラスチックの熱伸縮、酸、アルカリ、水による
膨潤などであることを知見し、ケイ素の1部に有機基が
結合しているケイ素化合物からなる非晶質薄膜をプラス
チックの片面または両面に形成したプラスチック基板を
用いることが効果的であることが明らかとなり、本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、プラスチッ
ク基板の片面または両面にコート膜が形成された薄膜積
層デバイス用基板において、前記コート膜は有機ケイソ
化合物を無機化して得られたものであり、かつそのSi
の1部にはいまだ有機基が残存しているものであること
を特徴とする薄膜積層デバイス用基板、それを用いた薄
膜積層デバイスおよび液晶表示装置に関する。
【0005】プラスチック基板へのコート膜の形成はそ
の上に作製する薄膜積層デバイスのはがれなどの問題解
決のため重要である。プラスチック基板(フィルム)の
片面のみに前記コート膜を形成するよりは、両面に形成
した方がカールの発生がすくなく、ハンドリングなどの
問題も生じないので有利である。本発明の薄膜積層デバ
イス用基板を作製するためには、まずポリエチレンテレ
フタレート、ポリアリレート、ポリエーテルサルフォン
、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリメチルメタク
リレート、ポリイミドなどのプラスチックあるいはプラ
スチックフィルムの片面または両面にSiOx(1≦×
≦2),Si:O:N,Si:O:H,Si:N:H,
Si:O:N:H,Si3N4,SiCなどの無機質ケ
イ素化合物の1部のSiにメチル基,エチル基,フェニ
ル基,ビニル基などの有機基が結合しているコート膜を
形成する。プラスチック基板の両面に上記コート膜を形
成する場合、両面が必ずしも同一材料である必要はなく
、また、膜厚も同一である必要はない。
の上に作製する薄膜積層デバイスのはがれなどの問題解
決のため重要である。プラスチック基板(フィルム)の
片面のみに前記コート膜を形成するよりは、両面に形成
した方がカールの発生がすくなく、ハンドリングなどの
問題も生じないので有利である。本発明の薄膜積層デバ
イス用基板を作製するためには、まずポリエチレンテレ
フタレート、ポリアリレート、ポリエーテルサルフォン
、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリメチルメタク
リレート、ポリイミドなどのプラスチックあるいはプラ
スチックフィルムの片面または両面にSiOx(1≦×
≦2),Si:O:N,Si:O:H,Si:N:H,
Si:O:N:H,Si3N4,SiCなどの無機質ケ
イ素化合物の1部のSiにメチル基,エチル基,フェニ
ル基,ビニル基などの有機基が結合しているコート膜を
形成する。プラスチック基板の両面に上記コート膜を形
成する場合、両面が必ずしも同一材料である必要はなく
、また、膜厚も同一である必要はない。
【0006】一部のケイ素に有機基が結合したケイ素化
合物からなる薄膜の製法は、有機ケイ素化合物の熱CV
D法、プラズマCVD法やゾルゲル法などによって作製
することが可能であるが、基板がプラスチックスである
ため、300℃以下、好ましくは200℃以下、さらに
好ましくは150℃以下の低温で高品位な薄膜を形成す
る方法が好ましい。特に好ましい一部のケイ素に有機基
が結合したケイ素化合物からなる薄膜の作製法としては
、まず、プラスチック基板上に有機ケイ素化合物をスピ
ン−オン塗布、ディップ法、ドクターブレード法等によ
って被覆し、それを所定の基板温度においてプラズマ処
理する方法である。この方法が低温で密着力良好な高品
質な薄膜を得るためにもっとも有効である。使用する有
機ケイ素化合物としては、Si−CH3,Si−Ph(
Phはフェニル基),Si−C2H5,Si−CH=C
H2などのSiに有機基が結合した材料が厚膜化に有効
である。スピン−オン塗布膜の最大の欠点である熱収縮
による膜の応力は、基板にプラスチックスを用いること
が応力緩和という点で有利である。プラズマの処理の条
件としては、反応器内圧力0.001torr〜1to
rr、好ましくは0.01torr〜0.5torr、
反応ガス、Ar,Ne,He,O2,N2好ましくはA
r,O2およびその混合ガス、プラズマ電力0.1〜5
0W/cm2、基板温度250℃以下、好ましくは20
0℃以下、さらに好ましくは170℃以下である。プラ
ズマ発生手段は容量総合型、誘導総合型等いずれも使用
可能であるが、容量総合型の内部平行平板電極構造で、
RF電源を用いたものが好ましい。さらに基板の位置と
しては、イオンボンバードが効果的に発生するRF電極
上が好ましい。また、基板に負バイアスを生じさせるこ
とも有効である。好ましくは−300V以下、さらに好
ましくは−200V以下である。ケイ素化合物からなる
薄膜は、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルエトキシ
シラン、ジメチルジエトキシシラン、ジフェニルジエト
キシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、トリメチル
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルト
リメトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキサ
フェニルジシロキサン、ビニルジメチルエトキシシラン
、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン
、トリエチルシラノール、トリフェニルシラノール、ジ
フェニルシランジオールなどの有機ケイ素化合物の熱C
VD法、プラズマCVD法、ゾルゲル法、湿式塗布膜の
アニール法などによって作製することが好ましい。また
、製膜の際、必要に応じて、メタン、エタン、エチレン
、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール
、水等を添加することもできる。
合物からなる薄膜の製法は、有機ケイ素化合物の熱CV
D法、プラズマCVD法やゾルゲル法などによって作製
することが可能であるが、基板がプラスチックスである
ため、300℃以下、好ましくは200℃以下、さらに
好ましくは150℃以下の低温で高品位な薄膜を形成す
る方法が好ましい。特に好ましい一部のケイ素に有機基
が結合したケイ素化合物からなる薄膜の作製法としては
、まず、プラスチック基板上に有機ケイ素化合物をスピ
ン−オン塗布、ディップ法、ドクターブレード法等によ
って被覆し、それを所定の基板温度においてプラズマ処
理する方法である。この方法が低温で密着力良好な高品
質な薄膜を得るためにもっとも有効である。使用する有
機ケイ素化合物としては、Si−CH3,Si−Ph(
Phはフェニル基),Si−C2H5,Si−CH=C
H2などのSiに有機基が結合した材料が厚膜化に有効
である。スピン−オン塗布膜の最大の欠点である熱収縮
による膜の応力は、基板にプラスチックスを用いること
が応力緩和という点で有利である。プラズマの処理の条
件としては、反応器内圧力0.001torr〜1to
rr、好ましくは0.01torr〜0.5torr、
反応ガス、Ar,Ne,He,O2,N2好ましくはA
r,O2およびその混合ガス、プラズマ電力0.1〜5
0W/cm2、基板温度250℃以下、好ましくは20
0℃以下、さらに好ましくは170℃以下である。プラ
ズマ発生手段は容量総合型、誘導総合型等いずれも使用
可能であるが、容量総合型の内部平行平板電極構造で、
RF電源を用いたものが好ましい。さらに基板の位置と
しては、イオンボンバードが効果的に発生するRF電極
上が好ましい。また、基板に負バイアスを生じさせるこ
とも有効である。好ましくは−300V以下、さらに好
ましくは−200V以下である。ケイ素化合物からなる
薄膜は、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルエトキシ
シラン、ジメチルジエトキシシラン、ジフェニルジエト
キシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、トリメチル
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルト
リメトキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキサ
フェニルジシロキサン、ビニルジメチルエトキシシラン
、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルトリエトキシ
シラン、テトラエトキシシラン、テトラメトキシシラン
、トリエチルシラノール、トリフェニルシラノール、ジ
フェニルシランジオールなどの有機ケイ素化合物の熱C
VD法、プラズマCVD法、ゾルゲル法、湿式塗布膜の
アニール法などによって作製することが好ましい。また
、製膜の際、必要に応じて、メタン、エタン、エチレン
、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール
、水等を添加することもできる。
【0007】プラスチック基板の厚さは、50μm〜2
mmのものを使用するが、500μm以下、特に300
μm以下が好ましい。さらに、無機物質で両面コートさ
れたプラスチックの上に、薄膜積層デバイスを形成する
。薄膜積層デバイスとしては、金属−絶縁体−金属層構
成のMIM型素子、特開昭61−275811号公報で
いうところのMSI素子(Metal−Semi−In
sulator)、半導体−絶縁体−半導体層構成のS
IS素子、特開昭64−7577号公報に記載の金属−
絶縁体−金属−絶縁体−金属のMIMIM素子などがあ
る。なかでも、絶縁体に硬質炭素膜を用いたMIM型素
子が有利である。硬質炭素膜を絶縁層に用いた場合プラ
スチック基板(フィルム)は大きくカールするので基板
両面に無機物質膜を形成し基板の剛性を大きくすること
により対応する。
mmのものを使用するが、500μm以下、特に300
μm以下が好ましい。さらに、無機物質で両面コートさ
れたプラスチックの上に、薄膜積層デバイスを形成する
。薄膜積層デバイスとしては、金属−絶縁体−金属層構
成のMIM型素子、特開昭61−275811号公報で
いうところのMSI素子(Metal−Semi−In
sulator)、半導体−絶縁体−半導体層構成のS
IS素子、特開昭64−7577号公報に記載の金属−
絶縁体−金属−絶縁体−金属のMIMIM素子などがあ
る。なかでも、絶縁体に硬質炭素膜を用いたMIM型素
子が有利である。硬質炭素膜を絶縁層に用いた場合プラ
スチック基板(フィルム)は大きくカールするので基板
両面に無機物質膜を形成し基板の剛性を大きくすること
により対応する。
【0008】次に本発明の基板を用いたMIM素子の製
法について詳細に説明する。まず、前述のようにコート
膜中の1部のSiが有機基を結合しているケイ素化合物
を両面にコート(2a,2b)したプラスチック基板1
上に画素電極用透明電極材料を蒸着、スパッタリング等
の方法で堆積し、所定のパターンにパターニングし、画
素電極4とする。次に、蒸着、スパッタリング等の方法
で下部電極用導体薄膜を形成し、ウエット又はドライエ
ッチングにより所定のパターンにパターニングして下部
電極となる第1導体7とし、その上にプラズマCVD法
、イオンビーム法等により硬質炭素膜2を被覆後、ドラ
イエッチング、ウエットエッチング又はレジストを用い
るリフトオフ法により所定のパターンにパターニングし
て絶縁膜とし、次にその上に蒸着、スパッタリング等の
方法によりバスライン用導体薄膜を被覆し、所定のパタ
ーンにパターニングしてバスラインとなる第2導体6を
形成し、最後に下部電極の不必要部分を除去し、透明電
極パターンを露出させ、画素電極4とする。この場合、
MIM素子の構成はこれに限られるものではなく、MI
M素子の作製後、最上層に透明電極を設けたもの、透明
電極が上部又は下部電極を兼ねた構成のもの、下部電極
の側面にMIM素子を形成したもの等、種々の変形が可
能である。ここで下部電極、上部電極及び透明電極の厚
さは通常、夫々数百〜数千Å、数百〜数千Å、数百〜数
千Åの範囲である。硬質炭素膜の厚さは、100〜80
00Å、望ましくは200〜6000Å、さらに望まし
くは300〜4000Åの範囲である。又プラスチック
基板の場合、いままでその耐熱性から能動素子を用いた
アクティブマトリックス装置の作製が非常に困難であっ
た。しかし硬質炭素膜は室温程度の基板温度で良質な膜
の作製が可能であり、プラスチック基板においても作製
が可能であり、非常に有効な画質向上手段である。
法について詳細に説明する。まず、前述のようにコート
膜中の1部のSiが有機基を結合しているケイ素化合物
を両面にコート(2a,2b)したプラスチック基板1
上に画素電極用透明電極材料を蒸着、スパッタリング等
の方法で堆積し、所定のパターンにパターニングし、画
素電極4とする。次に、蒸着、スパッタリング等の方法
で下部電極用導体薄膜を形成し、ウエット又はドライエ
ッチングにより所定のパターンにパターニングして下部
電極となる第1導体7とし、その上にプラズマCVD法
、イオンビーム法等により硬質炭素膜2を被覆後、ドラ
イエッチング、ウエットエッチング又はレジストを用い
るリフトオフ法により所定のパターンにパターニングし
て絶縁膜とし、次にその上に蒸着、スパッタリング等の
方法によりバスライン用導体薄膜を被覆し、所定のパタ
ーンにパターニングしてバスラインとなる第2導体6を
形成し、最後に下部電極の不必要部分を除去し、透明電
極パターンを露出させ、画素電極4とする。この場合、
MIM素子の構成はこれに限られるものではなく、MI
M素子の作製後、最上層に透明電極を設けたもの、透明
電極が上部又は下部電極を兼ねた構成のもの、下部電極
の側面にMIM素子を形成したもの等、種々の変形が可
能である。ここで下部電極、上部電極及び透明電極の厚
さは通常、夫々数百〜数千Å、数百〜数千Å、数百〜数
千Åの範囲である。硬質炭素膜の厚さは、100〜80
00Å、望ましくは200〜6000Å、さらに望まし
くは300〜4000Åの範囲である。又プラスチック
基板の場合、いままでその耐熱性から能動素子を用いた
アクティブマトリックス装置の作製が非常に困難であっ
た。しかし硬質炭素膜は室温程度の基板温度で良質な膜
の作製が可能であり、プラスチック基板においても作製
が可能であり、非常に有効な画質向上手段である。
【0009】次に本発明で使用されるMIM素子の材料
について更に詳しく説明する。下部電極となる第1導体
7の材料としては、Al,Ta,Cr,W,Mo,Pt
,Ni,Ti,Cu,Au,ITO,ZnO:Al,I
n2O3,SnO2等種々の導電体が使用される。次に
バスラインとなる第2導体6の材料としては、Al,C
r,Ni,Mo,Pt,Ag,Ti,Cu,Au,W,
Ta,ITO,ZnO:Al,In2O3,SnO2等
種々の導電体が使用されるが、I−V特性の安定性及び
信頼性が特に優れている点からNi,Pt,Agが好ま
しい。絶縁膜として硬質炭素膜2を用いたMIM素子は
電極の種類を変えても対称性が変化せず、またlnI∝
√vの関係からプールフレンケル型の伝導をしているこ
とが判る。またこのことからこの種のMIM素子の場合
、上部電極と下部電極との組合せをどのようにしてもよ
いことが判る。しかし硬質炭素膜と電極との密着力や界
面状態により素子特性(I−V特性)の劣化及び変化が
生じる。これらを考慮すると、Ni,Pt,Agが良い
ことがわかった。MIM素子の電流−電圧特性は図4の
ように示され、近似的には以下に示すような伝導式で表
わされる。
について更に詳しく説明する。下部電極となる第1導体
7の材料としては、Al,Ta,Cr,W,Mo,Pt
,Ni,Ti,Cu,Au,ITO,ZnO:Al,I
n2O3,SnO2等種々の導電体が使用される。次に
バスラインとなる第2導体6の材料としては、Al,C
r,Ni,Mo,Pt,Ag,Ti,Cu,Au,W,
Ta,ITO,ZnO:Al,In2O3,SnO2等
種々の導電体が使用されるが、I−V特性の安定性及び
信頼性が特に優れている点からNi,Pt,Agが好ま
しい。絶縁膜として硬質炭素膜2を用いたMIM素子は
電極の種類を変えても対称性が変化せず、またlnI∝
√vの関係からプールフレンケル型の伝導をしているこ
とが判る。またこのことからこの種のMIM素子の場合
、上部電極と下部電極との組合せをどのようにしてもよ
いことが判る。しかし硬質炭素膜と電極との密着力や界
面状態により素子特性(I−V特性)の劣化及び変化が
生じる。これらを考慮すると、Ni,Pt,Agが良い
ことがわかった。MIM素子の電流−電圧特性は図4の
ように示され、近似的には以下に示すような伝導式で表
わされる。
【数1】
I:電流 V:印加電圧 κ:導電係数 β:プールフ
レンケル係数 n:キャリヤ密度 μ:キャリヤモビリティ q:
電子の電荷量 Φ:トラップ深さ ρ:比抵抗 d:硬質炭素の膜
厚(Å)k:ボルツマン定数 T:雰囲気温度 ε
1:硬質炭素の誘電率 ε2:真空誘電率
レンケル係数 n:キャリヤ密度 μ:キャリヤモビリティ q:
電子の電荷量 Φ:トラップ深さ ρ:比抵抗 d:硬質炭素の膜
厚(Å)k:ボルツマン定数 T:雰囲気温度 ε
1:硬質炭素の誘電率 ε2:真空誘電率
【0010】次に図3により液晶表示装置の作製法を述
べる。まず、絶縁基板1′上に共通電極4′用の透明導
体、例えばITO,ZnO:Al,ZnO:Si,Sn
O2,In2O3等をスパッタリング、蒸着等で数百Å
から数μm堆積させ、ストライプ状にパターニングして
共通電極4′とする。この共通電極4′を設けた基板1
′と先にMIM素子をマトリックス状に設けた基板1の
各々の表面にポリイミドのような配向材8を付け、ラビ
ング処理を行ない、シール材を付け、ギャップ材9を入
れてギャップを一定にし、液晶3を封入して液晶表示装
置とする。このようにして液晶表示装置が得られる。
べる。まず、絶縁基板1′上に共通電極4′用の透明導
体、例えばITO,ZnO:Al,ZnO:Si,Sn
O2,In2O3等をスパッタリング、蒸着等で数百Å
から数μm堆積させ、ストライプ状にパターニングして
共通電極4′とする。この共通電極4′を設けた基板1
′と先にMIM素子をマトリックス状に設けた基板1の
各々の表面にポリイミドのような配向材8を付け、ラビ
ング処理を行ない、シール材を付け、ギャップ材9を入
れてギャップを一定にし、液晶3を封入して液晶表示装
置とする。このようにして液晶表示装置が得られる。
【0011】本発明デバイスのMIM素子に使用する硬
質炭素膜について詳しく説明する。硬質炭素膜を形成す
るためには有機化合物ガス、特に炭化水素ガスが用いら
れる。これら原料における相状態は常温常圧において必
ずしも気相である必要はなく、加熱或は減圧等により溶
融、蒸発、昇華等を経て気化し得るものであれば、液相
でも固相でも使用可能である。原料ガスとしての炭化水
素ガスについては、例えばCH4,C2H6,C3H8
,C4H10等のパラフィン系炭化水素、C2H4等の
オレフィン系炭化水素、ジオレフィン系炭化水素、さら
には芳香族炭化水素などすベての炭化水素を少なくとも
含むガスが使用可能である。さらに、炭化水素以外でも
、例えば、アルコール類、ケトン類、エーテル類、エス
テル類、CO,CO2等、少なくとも炭素元素を含む化
合物であれば使用可能である。本発明における原料ガス
からの硬質炭素膜の形成方法としては、成膜活性種が、
直流、低周波、高周波、或いはマイクロ波等を用いたプ
ラズマ法により生成されるプラズマ状態を経て形成され
る方法が好ましいが、より大面積化、均一性向上、低温
成膜の目的で、低圧下で堆積を行なうため、磁界効果を
利用する方法がさらに好ましい。また高温における熱分
解によっても活性種を形成できる。その他にも、イオン
化蒸着法、或いはイオンビーム蒸着法等により生成され
るイオン状態を経て形成されてもよいし、真空蒸着法、
或いはスパッタリング法等により生成される中性粒子か
ら形成されてもよいし、さらには、これらの組み合せに
より形成されてもよい。
質炭素膜について詳しく説明する。硬質炭素膜を形成す
るためには有機化合物ガス、特に炭化水素ガスが用いら
れる。これら原料における相状態は常温常圧において必
ずしも気相である必要はなく、加熱或は減圧等により溶
融、蒸発、昇華等を経て気化し得るものであれば、液相
でも固相でも使用可能である。原料ガスとしての炭化水
素ガスについては、例えばCH4,C2H6,C3H8
,C4H10等のパラフィン系炭化水素、C2H4等の
オレフィン系炭化水素、ジオレフィン系炭化水素、さら
には芳香族炭化水素などすベての炭化水素を少なくとも
含むガスが使用可能である。さらに、炭化水素以外でも
、例えば、アルコール類、ケトン類、エーテル類、エス
テル類、CO,CO2等、少なくとも炭素元素を含む化
合物であれば使用可能である。本発明における原料ガス
からの硬質炭素膜の形成方法としては、成膜活性種が、
直流、低周波、高周波、或いはマイクロ波等を用いたプ
ラズマ法により生成されるプラズマ状態を経て形成され
る方法が好ましいが、より大面積化、均一性向上、低温
成膜の目的で、低圧下で堆積を行なうため、磁界効果を
利用する方法がさらに好ましい。また高温における熱分
解によっても活性種を形成できる。その他にも、イオン
化蒸着法、或いはイオンビーム蒸着法等により生成され
るイオン状態を経て形成されてもよいし、真空蒸着法、
或いはスパッタリング法等により生成される中性粒子か
ら形成されてもよいし、さらには、これらの組み合せに
より形成されてもよい。
【0012】こうして作製される硬質炭素膜の堆積条件
の一例はプラズマCVD法の場合、次の通りである。 RF出力:0.1〜50W/cm2 圧 力:1/103〜10Torr堆積
温度:室温〜350℃ このプラズマ状態により原料ガスがラジカルとイオンと
に分解され反応することによって、基板上に炭素原子C
と水素原子Hとからなるアモルファス(非晶質)及び微
結晶質(結晶の大きさは数10Å〜数μm)の少くとも
一方を含む硬質炭素膜が堆積する。また、硬質炭素膜の
諸特性を表1に示す。
の一例はプラズマCVD法の場合、次の通りである。 RF出力:0.1〜50W/cm2 圧 力:1/103〜10Torr堆積
温度:室温〜350℃ このプラズマ状態により原料ガスがラジカルとイオンと
に分解され反応することによって、基板上に炭素原子C
と水素原子Hとからなるアモルファス(非晶質)及び微
結晶質(結晶の大きさは数10Å〜数μm)の少くとも
一方を含む硬質炭素膜が堆積する。また、硬質炭素膜の
諸特性を表1に示す。
【表1】
注)測定法;
比抵抗(ρ) :コプレナー型セルによるI−V特
性より求める。 光学的バンドギャップ(Egopt):分光特性から吸
収係数(α)を求め、数2式の関係より決定。
性より求める。 光学的バンドギャップ(Egopt):分光特性から吸
収係数(α)を求め、数2式の関係より決定。
【数2】
膜中水素量〔C(H)〕:赤外吸収スペクトルから29
00/cm近のピークを積分し、吸収断面積Aを掛けて
求める。すなわち、 〔C(H)〕=A・∫α(v)/v・dvSP3/SP
2比:赤外吸収スペクトルを、SP3,SP2にそれぞ
れ帰属されるガウス関数に分解し、その面積比より求め
る。 ヒ゛ッカース硬度(H):マイクロビッカース計による
。 屈折率(n) :エリプソメーターによる。 欠陥密度 :ESRによる。
00/cm近のピークを積分し、吸収断面積Aを掛けて
求める。すなわち、 〔C(H)〕=A・∫α(v)/v・dvSP3/SP
2比:赤外吸収スペクトルを、SP3,SP2にそれぞ
れ帰属されるガウス関数に分解し、その面積比より求め
る。 ヒ゛ッカース硬度(H):マイクロビッカース計による
。 屈折率(n) :エリプソメーターによる。 欠陥密度 :ESRによる。
【0013】こうして形成される硬質炭素膜はラマン分
光法及びIR吸収法による分析の結果、夫々、図6及び
図7に示すように炭素原子がSP3の混成軌道とSP2
の混成軌道とを形成した原子間結合が混在していること
が明らかになっている。SP3結合とSP2結合の比率
は、IRスペクトルをピーク分離することで概ね推定で
きる。IRスペクトルには、2800〜3150/cm
に多くのモードのスペクトルが重なって測定されるが、
夫々の波数に対応するピークの帰属は明らかになってお
り、図5の如くガウス分布によってピーク分離を行ない
、夫々のピーク面積を算出し、その比率を求めればSP
3/SP2を知ることができる。また、X線及び電子回
折分析によればアモルファス状態(a−C:H)、及び
/又は約50Å〜数μm程度の微結晶粒を含むアモルフ
ァス状態にあることが判っている。一般に量産に適して
いるプラズマCVD法の場合には、RF出力が小さいほ
ど膜の比抵抗値および硬度が増加し、低圧力なほど活性
種の寿命が増加するために基板温度の低温化、大面積で
の均一化が図れ、かつ比抵抗、硬度が増加する傾向にあ
る。更に、低圧力ではプラズマ密度が減少するため、磁
場閉じ込め効果を利用する方法は比抵抗の増加には特に
効果的である。さらに、この方法は常温〜150℃程度
の比較的低い温度条件でも同様に良質の硬質炭素膜を形
成できるという特徴を有しているため、MIM素子製造
プロセスの低温化には最適である。従って、使用する基
板材料の選択自由度が広がり、基板温度をコントロール
し易いために大面積に均一な膜が得られるという特徴を
もっている。また硬質炭素膜の構造、物性は表1に示し
たように、広範囲に制御可能であるため、デバイス特性
を自由に設計できる利点もある。さらには膜の比誘電率
も2〜6と従来のMIM素子に使用されていたTa2O
5,Al2O3,SiNxと比較して小さいため、同じ
電気容量を持った素子を作る場合、素子サイズが大きく
てすむので、それほど微細加工を必要とせず、歩留りが
向上する(駆動条件の関係からLCDとMIM素子の容
量比はC(LCD)/C(MIM)=10:1程度必要
である)。また、素子急峻性はβ∝1/√ε・√dであ
るため、比誘電率εが小さければ急峻性は大きくなり、
オン電流Ionとオフ電流Ioffとの比が大きくとれ
るようになる。このためより低デューティ比でのLCD
駆動が可能となり、高密度のLCDが実現できる。さら
に膜の硬度が高いため、液晶材料封入時のラビング工程
による損傷が少なくこの点からも歩留りが向上する。以
上の点を顧みるに、硬質炭素膜を使用することで、低コ
スト、階調性(カラー化)、高密度LCDが実現できる
。さらにこの硬質炭素膜が炭素原子及び水素原子の他に
、周期律表第III族元素、同第IV族元素、同第V族
元素、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素、窒素
原子、酸素元素、カルコゲン系元素又はハロゲン原子を
構成元素として含んでもよい。構成元素の1つとして周
期律表第III族元素、同じく第V族元素、アルカリ金
属元素、アルカリ土類金属元素、窒素原子又は酸素原子
を導入したものは硬質炭素膜の膜厚をノンドープのもの
に比べて約2〜3倍に厚くすることができ、またこれに
より素子作製時のピンホールの発生を防止すると共に、
素子の機械的強度を飛躍的に向上することができる。更
に窒素原子又は酸素原子の場合は以下に述べるような周
期律表第IV族元素等の場合と同様な効果がある。同様
に周期律表第IV族元素、カルコゲン系元素又はハロゲ
ン元素を導入したものは硬質炭素膜の安定性が飛躍的に
向上すると共に、膜の硬度も改善されることも相まって
高信頼性の素子が作製できる。これらの効果が得られる
のは第IV族元素及びカルコゲン系元素の場合は硬質炭
素膜中に存在する活性な2重結合を減少させるからであ
り、またハロゲン元素の場合は、1)水素に対する引抜
き反応により原料ガスの分解を促進して膜中のダングリ
ングボンドを減少させ、2)成膜過程でハロゲン元素X
がC−H結合中の水素を引抜いてこれと置換し、C−X
結合として膜中に入り、結合エネルギーが増大する(C
−H間及びC−X間の結合エネルギーはC−X間の方が
大きい)からである。これらの元素を膜の構成元素とす
るためには、原料ガスとしては炭化水素ガス及び水素の
他に、ドーパントとして膜中に周期律表第III族元素
、同第IV族元素、同第V族元素、アルカリ金属元素、
アルカリ土類金属元素、窒素原子、酸素原子、カルコゲ
ン系元素又はハロゲン元素を含有させるために、これら
の元素又は原子を含む化合物(又は分子)(以下、これ
らを「他の化合物」ということもある)のガスが用いら
れる。ここで周期律表第III族元素を含む化合物とし
ては、例えばB(OC2H5)3,B2H6,BCl3
,BBr3,BF3,Al(O−i−C3H7)3,(
CH3)3Al,(C2H5)3Al,(i−C4H9
)3Al,AlCl3,Ga(O−i−C3H7)3,
(CH3)3Ga,(C2H5)3Ga,GaCl3,
GaBr3,(O−i−C3H7)3In,(C2H5
)3In等がある。周期律表第IV族元素を含む化合物
としては、例えばSi2H6,(C2H5)3SiH,
SiF4,SiH2Cl2,SiCl4,Si(OCH
3)4,Si(OC2H5)4,Si(OC3H7)4
,GeCl4,GeH4,Ge(OC2H5)4,Ge
(C2H5)4,(CH3)4Sn,(C2H5)4S
n,SnCl4等がある。周期律表第V族元素を含む化
合物としては、例えばPH3,PF3,PF5,PCl
2F3,PCl3,PCl2F,PBr3,PO(OC
H3)3,P(C2H5)3,POCl3,AsH3,
AsCl3,AsBr3,AsF3,AsF5,AsC
l3,SbH3,SbF3,SbCl3,Sb(OC2
H5)3等がある。アルカリ金属原子を含む化合物とし
ては、例えばLiO−i−C3H7,NaO−i−C3
H7,KO−i−C3H7等がある。アルカリ土類金属
原子を含む化合物としては、例えばCa(OC2H5)
3,Mg(OC2H5)2,(C2H5)2Mg等があ
る。窒素原子を含む化合物としては、例えば窒素ガス、
アンモニア等の無機化合物、アミノ基、シアノ基等の官
能基を有する有機化合物及び窒素を含む複素環等がある
。酸素原子を含む化合物としては、例えば酸素ガス、オ
ゾン、水(水蒸気)、過酸化水素、一酸化炭素、二酸化
炭素、亜酸化炭素、一酸化窒素、二酸化窒素、三酸化二
窒素、五酸化二窒素、三酸化窒素等の無機化合物、水酸
基、アルデヒド基、アシル基、ケトン基、ニトロ基、ニ
トロソ基、スルホン基、エーテル結合、エステル結合、
ペプチド結合、酸素を含む複素環等の官能基或いは結合
を有する有機化合物、更には金属アルコキシド等が挙げ
られる。カルコゲン系元素を含む化合物としては、例え
ばH2S,(CH3)(CH2)4S(CH2)4CH
3,CH2=CHCH2SCH2CH=CH2,C2H
5SC2H5,C2H5SCH3,チオフェン、H2S
e,(C2H5)2Se,H2Te等がある。またハロ
ゲン元素を含む化合物としては、例えば弗素、塩素、臭
素、沃素、弗化水素、弗化炭素、弗化塩素、弗化臭素、
弗化沃素、塩化水素、塩化臭素、塩化沃素、臭化水素、
臭化沃素、沃化水素等の無機化合物、ハロゲン化アルキ
ル、ハロゲン化アリール、ハロゲン化スチレン、ハロゲ
ン化ポリメチレン、ハロホルム等の有機化合物が用いら
れる。液晶駆動MIM素子として好適な硬質炭素膜は、
駆動条件から膜厚が100〜8000Å、比抵抗が10
6〜1013Ω・cmの範囲であることが有利である。 なお、駆動電圧と耐圧(絶縁破壊電圧)とのマージンを
考慮すると膜厚は200Å以上であることが望ましく、
また、画素部と薄膜二端子素子部の段差(セルギャップ
差)に起因する色むらが実用上問題とならないようにす
るには膜厚は6000Å以下であることが望ましいこと
から、硬質炭素膜の膜厚は200〜6000Å、比抵抗
は5×106〜1013Ω・cmであることがより好ま
しい。硬質炭素膜のピンホールによる素子の欠陥数は膜
厚の減少にともなって増加し、300Å以下では特に顕
著になること(欠陥率は1%を越える)、及び、膜厚の
面内分布の均一性(ひいては素子特性の均一性)が確保
できなくなる(膜厚制御の精度は30Å程度が限度で、
膜厚のバラツキが10%を越える)ことから、膜厚は3
00Å以上であることがより望ましい。また、ストレス
による硬質炭素膜の剥離が起こりにくくするため、及び
、より低デューティ比(望ましくは1/1000以下)
で駆動するために、膜厚は4000Å以下であることが
より望ましい。これらを総合して考慮すると、硬質炭素
膜の膜厚は300〜4000Å、比抵抗率は107〜1
011Ω・cmであることが一層好ましい。
光法及びIR吸収法による分析の結果、夫々、図6及び
図7に示すように炭素原子がSP3の混成軌道とSP2
の混成軌道とを形成した原子間結合が混在していること
が明らかになっている。SP3結合とSP2結合の比率
は、IRスペクトルをピーク分離することで概ね推定で
きる。IRスペクトルには、2800〜3150/cm
に多くのモードのスペクトルが重なって測定されるが、
夫々の波数に対応するピークの帰属は明らかになってお
り、図5の如くガウス分布によってピーク分離を行ない
、夫々のピーク面積を算出し、その比率を求めればSP
3/SP2を知ることができる。また、X線及び電子回
折分析によればアモルファス状態(a−C:H)、及び
/又は約50Å〜数μm程度の微結晶粒を含むアモルフ
ァス状態にあることが判っている。一般に量産に適して
いるプラズマCVD法の場合には、RF出力が小さいほ
ど膜の比抵抗値および硬度が増加し、低圧力なほど活性
種の寿命が増加するために基板温度の低温化、大面積で
の均一化が図れ、かつ比抵抗、硬度が増加する傾向にあ
る。更に、低圧力ではプラズマ密度が減少するため、磁
場閉じ込め効果を利用する方法は比抵抗の増加には特に
効果的である。さらに、この方法は常温〜150℃程度
の比較的低い温度条件でも同様に良質の硬質炭素膜を形
成できるという特徴を有しているため、MIM素子製造
プロセスの低温化には最適である。従って、使用する基
板材料の選択自由度が広がり、基板温度をコントロール
し易いために大面積に均一な膜が得られるという特徴を
もっている。また硬質炭素膜の構造、物性は表1に示し
たように、広範囲に制御可能であるため、デバイス特性
を自由に設計できる利点もある。さらには膜の比誘電率
も2〜6と従来のMIM素子に使用されていたTa2O
5,Al2O3,SiNxと比較して小さいため、同じ
電気容量を持った素子を作る場合、素子サイズが大きく
てすむので、それほど微細加工を必要とせず、歩留りが
向上する(駆動条件の関係からLCDとMIM素子の容
量比はC(LCD)/C(MIM)=10:1程度必要
である)。また、素子急峻性はβ∝1/√ε・√dであ
るため、比誘電率εが小さければ急峻性は大きくなり、
オン電流Ionとオフ電流Ioffとの比が大きくとれ
るようになる。このためより低デューティ比でのLCD
駆動が可能となり、高密度のLCDが実現できる。さら
に膜の硬度が高いため、液晶材料封入時のラビング工程
による損傷が少なくこの点からも歩留りが向上する。以
上の点を顧みるに、硬質炭素膜を使用することで、低コ
スト、階調性(カラー化)、高密度LCDが実現できる
。さらにこの硬質炭素膜が炭素原子及び水素原子の他に
、周期律表第III族元素、同第IV族元素、同第V族
元素、アルカリ金属元素、アルカリ土類金属元素、窒素
原子、酸素元素、カルコゲン系元素又はハロゲン原子を
構成元素として含んでもよい。構成元素の1つとして周
期律表第III族元素、同じく第V族元素、アルカリ金
属元素、アルカリ土類金属元素、窒素原子又は酸素原子
を導入したものは硬質炭素膜の膜厚をノンドープのもの
に比べて約2〜3倍に厚くすることができ、またこれに
より素子作製時のピンホールの発生を防止すると共に、
素子の機械的強度を飛躍的に向上することができる。更
に窒素原子又は酸素原子の場合は以下に述べるような周
期律表第IV族元素等の場合と同様な効果がある。同様
に周期律表第IV族元素、カルコゲン系元素又はハロゲ
ン元素を導入したものは硬質炭素膜の安定性が飛躍的に
向上すると共に、膜の硬度も改善されることも相まって
高信頼性の素子が作製できる。これらの効果が得られる
のは第IV族元素及びカルコゲン系元素の場合は硬質炭
素膜中に存在する活性な2重結合を減少させるからであ
り、またハロゲン元素の場合は、1)水素に対する引抜
き反応により原料ガスの分解を促進して膜中のダングリ
ングボンドを減少させ、2)成膜過程でハロゲン元素X
がC−H結合中の水素を引抜いてこれと置換し、C−X
結合として膜中に入り、結合エネルギーが増大する(C
−H間及びC−X間の結合エネルギーはC−X間の方が
大きい)からである。これらの元素を膜の構成元素とす
るためには、原料ガスとしては炭化水素ガス及び水素の
他に、ドーパントとして膜中に周期律表第III族元素
、同第IV族元素、同第V族元素、アルカリ金属元素、
アルカリ土類金属元素、窒素原子、酸素原子、カルコゲ
ン系元素又はハロゲン元素を含有させるために、これら
の元素又は原子を含む化合物(又は分子)(以下、これ
らを「他の化合物」ということもある)のガスが用いら
れる。ここで周期律表第III族元素を含む化合物とし
ては、例えばB(OC2H5)3,B2H6,BCl3
,BBr3,BF3,Al(O−i−C3H7)3,(
CH3)3Al,(C2H5)3Al,(i−C4H9
)3Al,AlCl3,Ga(O−i−C3H7)3,
(CH3)3Ga,(C2H5)3Ga,GaCl3,
GaBr3,(O−i−C3H7)3In,(C2H5
)3In等がある。周期律表第IV族元素を含む化合物
としては、例えばSi2H6,(C2H5)3SiH,
SiF4,SiH2Cl2,SiCl4,Si(OCH
3)4,Si(OC2H5)4,Si(OC3H7)4
,GeCl4,GeH4,Ge(OC2H5)4,Ge
(C2H5)4,(CH3)4Sn,(C2H5)4S
n,SnCl4等がある。周期律表第V族元素を含む化
合物としては、例えばPH3,PF3,PF5,PCl
2F3,PCl3,PCl2F,PBr3,PO(OC
H3)3,P(C2H5)3,POCl3,AsH3,
AsCl3,AsBr3,AsF3,AsF5,AsC
l3,SbH3,SbF3,SbCl3,Sb(OC2
H5)3等がある。アルカリ金属原子を含む化合物とし
ては、例えばLiO−i−C3H7,NaO−i−C3
H7,KO−i−C3H7等がある。アルカリ土類金属
原子を含む化合物としては、例えばCa(OC2H5)
3,Mg(OC2H5)2,(C2H5)2Mg等があ
る。窒素原子を含む化合物としては、例えば窒素ガス、
アンモニア等の無機化合物、アミノ基、シアノ基等の官
能基を有する有機化合物及び窒素を含む複素環等がある
。酸素原子を含む化合物としては、例えば酸素ガス、オ
ゾン、水(水蒸気)、過酸化水素、一酸化炭素、二酸化
炭素、亜酸化炭素、一酸化窒素、二酸化窒素、三酸化二
窒素、五酸化二窒素、三酸化窒素等の無機化合物、水酸
基、アルデヒド基、アシル基、ケトン基、ニトロ基、ニ
トロソ基、スルホン基、エーテル結合、エステル結合、
ペプチド結合、酸素を含む複素環等の官能基或いは結合
を有する有機化合物、更には金属アルコキシド等が挙げ
られる。カルコゲン系元素を含む化合物としては、例え
ばH2S,(CH3)(CH2)4S(CH2)4CH
3,CH2=CHCH2SCH2CH=CH2,C2H
5SC2H5,C2H5SCH3,チオフェン、H2S
e,(C2H5)2Se,H2Te等がある。またハロ
ゲン元素を含む化合物としては、例えば弗素、塩素、臭
素、沃素、弗化水素、弗化炭素、弗化塩素、弗化臭素、
弗化沃素、塩化水素、塩化臭素、塩化沃素、臭化水素、
臭化沃素、沃化水素等の無機化合物、ハロゲン化アルキ
ル、ハロゲン化アリール、ハロゲン化スチレン、ハロゲ
ン化ポリメチレン、ハロホルム等の有機化合物が用いら
れる。液晶駆動MIM素子として好適な硬質炭素膜は、
駆動条件から膜厚が100〜8000Å、比抵抗が10
6〜1013Ω・cmの範囲であることが有利である。 なお、駆動電圧と耐圧(絶縁破壊電圧)とのマージンを
考慮すると膜厚は200Å以上であることが望ましく、
また、画素部と薄膜二端子素子部の段差(セルギャップ
差)に起因する色むらが実用上問題とならないようにす
るには膜厚は6000Å以下であることが望ましいこと
から、硬質炭素膜の膜厚は200〜6000Å、比抵抗
は5×106〜1013Ω・cmであることがより好ま
しい。硬質炭素膜のピンホールによる素子の欠陥数は膜
厚の減少にともなって増加し、300Å以下では特に顕
著になること(欠陥率は1%を越える)、及び、膜厚の
面内分布の均一性(ひいては素子特性の均一性)が確保
できなくなる(膜厚制御の精度は30Å程度が限度で、
膜厚のバラツキが10%を越える)ことから、膜厚は3
00Å以上であることがより望ましい。また、ストレス
による硬質炭素膜の剥離が起こりにくくするため、及び
、より低デューティ比(望ましくは1/1000以下)
で駆動するために、膜厚は4000Å以下であることが
より望ましい。これらを総合して考慮すると、硬質炭素
膜の膜厚は300〜4000Å、比抵抗率は107〜1
011Ω・cmであることが一層好ましい。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を説明するが、本発明はこれ
らに限定されるものではない。 実施例1 (1)ポリアリレートフィルム上に、Si−CH3結合
を有する有機ケイ素化合物を7000Åの厚さにスピン
コートし、80℃で乾燥後、以下の条件でプラズマアニ
ールを行った。 圧 力:0.1Torr ガ ス:Ar 電 力:0.5W/cm2 時 間:60分 処理温度:150℃ 基板のバイアス :−150V プラズマ発生手段:RF容量結合、平行平板内部、電極
式 基板位置:RF電極上 図8に、(a)乾燥後、(b)減圧、アニール(0.1
Torr、150℃)後、および(c)プラズマアニー
ル後、のコート膜のFTIRスペクトルを示す。150
℃でのプラズマアニールによって(c)に示すように9
50/cm付近のSi−OHに基づく吸収が減少し、1
050/cm付近のSi−O−Siに基づく吸収が明確
になることがわかる。単なる減圧下での熱処理では(b
)に示すようにシラノール基が残存しておりSi−O−
Siのネットワーク化が不充分であることもわかる。こ
れらのことから、プラズマアニールによって、プラスチ
ック基板上に150℃という低温でSi−O−Siのネ
ットワーク化が充分進行していることがわかった。また
、(a),(b),(c)いずれのスペクトルからもS
i−CH3に基づく1260/cm付近の吸収が認めら
れ、(c)の場合膜中に安定にSi−CH3が残ってい
ることがわかる。これらポリアリレート上に形成した前
記コート膜の密着力を評価するため、ハクリ−10(東
京応化:商品名)のなかで15分間超音波処理を行った
ところ、試料(a)、(b)はポリアリレート上からの
コート膜のハクリが認められたが、プラズマアニールを
行った試料(c)はハクリ等の異常は認められなかった
。プラズマアニールによって、膜−プラスチックス界面
にまで安定効果が波及していることがわかる。さらに、
プラズマアニールによって作製したコート膜の内部応力
は小さく、スパッタ膜等にみられる圧縮応力に起因する
プラスチック基板のカールやソリは認められなかった。 それは本発明によるコート膜は熱収縮によって引っぱり
応力を有するが、基板がプラスチックスであるため応力
緩和が働き、基板のカールやソリがほとんどなくなった
ためと考えられる。 (2)次に、本発明の基板を用いた薄膜積層デバイスに
ついて説明する。図1に示すように、100μm厚ポリ
アリレートフィルム1両面に、有機ケイ素化合物をコー
トし、それをプラズマアニールした膜を7000Å作製
した。次にSiO2を主体とするこのコート膜上にIT
Oをスパッタリング法により約1000Å厚に堆積後、
パターン化して画素電極を形成した。次に、MIM素子
を次のようにして設けた。まず、Alを蒸着法により約
1000Å厚に堆積後パターン化して下部電極7を形成
し、その上に、絶縁層2として、硬質炭素膜をプラズマ
CVD法により約1000Å厚に堆積させたのち、ドラ
イエッチングによりパターン化した。この時の硬質炭素
膜の成膜条件は以下の通りである。 圧 力:0.035TorrCH4 流量:
20 SCCM RFパワー:0.2W/cm2 更にこの上にNiをEB蒸着法により約1000Å
厚に堆積後パターン化して上部電極6を形成した。
らに限定されるものではない。 実施例1 (1)ポリアリレートフィルム上に、Si−CH3結合
を有する有機ケイ素化合物を7000Åの厚さにスピン
コートし、80℃で乾燥後、以下の条件でプラズマアニ
ールを行った。 圧 力:0.1Torr ガ ス:Ar 電 力:0.5W/cm2 時 間:60分 処理温度:150℃ 基板のバイアス :−150V プラズマ発生手段:RF容量結合、平行平板内部、電極
式 基板位置:RF電極上 図8に、(a)乾燥後、(b)減圧、アニール(0.1
Torr、150℃)後、および(c)プラズマアニー
ル後、のコート膜のFTIRスペクトルを示す。150
℃でのプラズマアニールによって(c)に示すように9
50/cm付近のSi−OHに基づく吸収が減少し、1
050/cm付近のSi−O−Siに基づく吸収が明確
になることがわかる。単なる減圧下での熱処理では(b
)に示すようにシラノール基が残存しておりSi−O−
Siのネットワーク化が不充分であることもわかる。こ
れらのことから、プラズマアニールによって、プラスチ
ック基板上に150℃という低温でSi−O−Siのネ
ットワーク化が充分進行していることがわかった。また
、(a),(b),(c)いずれのスペクトルからもS
i−CH3に基づく1260/cm付近の吸収が認めら
れ、(c)の場合膜中に安定にSi−CH3が残ってい
ることがわかる。これらポリアリレート上に形成した前
記コート膜の密着力を評価するため、ハクリ−10(東
京応化:商品名)のなかで15分間超音波処理を行った
ところ、試料(a)、(b)はポリアリレート上からの
コート膜のハクリが認められたが、プラズマアニールを
行った試料(c)はハクリ等の異常は認められなかった
。プラズマアニールによって、膜−プラスチックス界面
にまで安定効果が波及していることがわかる。さらに、
プラズマアニールによって作製したコート膜の内部応力
は小さく、スパッタ膜等にみられる圧縮応力に起因する
プラスチック基板のカールやソリは認められなかった。 それは本発明によるコート膜は熱収縮によって引っぱり
応力を有するが、基板がプラスチックスであるため応力
緩和が働き、基板のカールやソリがほとんどなくなった
ためと考えられる。 (2)次に、本発明の基板を用いた薄膜積層デバイスに
ついて説明する。図1に示すように、100μm厚ポリ
アリレートフィルム1両面に、有機ケイ素化合物をコー
トし、それをプラズマアニールした膜を7000Å作製
した。次にSiO2を主体とするこのコート膜上にIT
Oをスパッタリング法により約1000Å厚に堆積後、
パターン化して画素電極を形成した。次に、MIM素子
を次のようにして設けた。まず、Alを蒸着法により約
1000Å厚に堆積後パターン化して下部電極7を形成
し、その上に、絶縁層2として、硬質炭素膜をプラズマ
CVD法により約1000Å厚に堆積させたのち、ドラ
イエッチングによりパターン化した。この時の硬質炭素
膜の成膜条件は以下の通りである。 圧 力:0.035TorrCH4 流量:
20 SCCM RFパワー:0.2W/cm2 更にこの上にNiをEB蒸着法により約1000Å
厚に堆積後パターン化して上部電極6を形成した。
【0015】実施例2
基板に100μm厚のポリエーテルサルフォンフィルム
を用いて、実施例1と同様に薄膜積層デバイスを作製し
た。次に図3に示したように、絶縁基板1′上に共通電
極4′用の透明導体、例えばITOをスパッタリングで
100Å厚に堆積させ、ストライプ状にパターニングし
て共通電極4′とする。この共通電極4′を設けた基板
1′と先にMIM素子をマトリックス状に設けた基板1
′の各々の表面にポリイミドのような配向材8を付け、
ラビング処理を行い、シール材を付け、ギャップ材9を
入れてギャップを一定にし、液晶3を封入して液晶表示
装置を作製した。実施例1および2に示したプラスチッ
ク上に作製したケイ素に有機基が結合したケイ素化合物
は、膜中に有機基が存在するため膜を柔軟にし、薄膜積
層デバイスや液晶表示装置を作製する工程で、クラック
やハガレなどの異常は発生しなかった。
を用いて、実施例1と同様に薄膜積層デバイスを作製し
た。次に図3に示したように、絶縁基板1′上に共通電
極4′用の透明導体、例えばITOをスパッタリングで
100Å厚に堆積させ、ストライプ状にパターニングし
て共通電極4′とする。この共通電極4′を設けた基板
1′と先にMIM素子をマトリックス状に設けた基板1
′の各々の表面にポリイミドのような配向材8を付け、
ラビング処理を行い、シール材を付け、ギャップ材9を
入れてギャップを一定にし、液晶3を封入して液晶表示
装置を作製した。実施例1および2に示したプラスチッ
ク上に作製したケイ素に有機基が結合したケイ素化合物
は、膜中に有機基が存在するため膜を柔軟にし、薄膜積
層デバイスや液晶表示装置を作製する工程で、クラック
やハガレなどの異常は発生しなかった。
【0016】比較例
ポリアリレートフィルム上に、Si(OC2H5)4を
3000Åスピンコートし、80℃で乾燥後、実施例1
と同様にプラズマアニールを行ったところ、膜にクラッ
クがはいって薄膜積層用基板として不適であった。この
膜のFTIRスペクトルを測定したところ、実施例1で
みられたSi−CH3に基づく1260/cm付近の吸
収が認められなかった。このことから、膜中のSi−C
H3がクラックの防止、厚膜化に有効であることがわか
った。
3000Åスピンコートし、80℃で乾燥後、実施例1
と同様にプラズマアニールを行ったところ、膜にクラッ
クがはいって薄膜積層用基板として不適であった。この
膜のFTIRスペクトルを測定したところ、実施例1で
みられたSi−CH3に基づく1260/cm付近の吸
収が認められなかった。このことから、膜中のSi−C
H3がクラックの防止、厚膜化に有効であることがわか
った。
【0017】
【効果】本発明は、以上説明したように構成されている
から、本発明の薄膜積層デバイス用基板およびこれを用
いた各種の薄膜積層デバイスは、基板の変形、カール、
コート膜のクラック等がなく、かつ低コスト、軽量化を
達成できる。そして、コート膜がSiに有機基が結合し
たケイ素化合物であるため、■コート膜を厚膜化しても
クラックを発生しない、■膜自身の熱収縮が緩和され、
膜はがれ、クラックなどが低減される。■基板にプラス
チックを使用すると、熱収縮がさらに緩和され、膜ハガ
レ、クラック等がさらに緩和される等の特徴がある。さ
らに本発明の薄膜積層デバイスの絶縁層に硬質炭素膜を
用いたMIM型素子においては、硬質炭素膜が、1)
プラズマCVD法等の気相合成法で作製されるため、
成膜条件によって物性が広範に制御でき、従ってデバイ
ス設計上の自由度が大きい、 2) 硬質でしかも厚膜にできるため、機械的損傷を
受け難く、また厚膜化によるピンホールの減少も期待で
きる、 3) 室温付近の低温においても良質な膜を形成でき
るので、基板材質に制約がない、 4) 膜厚、膜質の均一性に優れているため、薄膜デ
バイス用として適している、 5) 誘電率が低いので、高度の微細加工技術を必要
とせず、従って素子の大面積化に有利であり、さらに誘
電率が低いので素子の急峻性が高くIon/Ioff比
がとれるので、低デューティ比での駆動が可能である、
等の特長を有し、このため特に信頼性の高い液晶表示用
スイッチング素子として好適であって、産業上極めて有
用である。
から、本発明の薄膜積層デバイス用基板およびこれを用
いた各種の薄膜積層デバイスは、基板の変形、カール、
コート膜のクラック等がなく、かつ低コスト、軽量化を
達成できる。そして、コート膜がSiに有機基が結合し
たケイ素化合物であるため、■コート膜を厚膜化しても
クラックを発生しない、■膜自身の熱収縮が緩和され、
膜はがれ、クラックなどが低減される。■基板にプラス
チックを使用すると、熱収縮がさらに緩和され、膜ハガ
レ、クラック等がさらに緩和される等の特徴がある。さ
らに本発明の薄膜積層デバイスの絶縁層に硬質炭素膜を
用いたMIM型素子においては、硬質炭素膜が、1)
プラズマCVD法等の気相合成法で作製されるため、
成膜条件によって物性が広範に制御でき、従ってデバイ
ス設計上の自由度が大きい、 2) 硬質でしかも厚膜にできるため、機械的損傷を
受け難く、また厚膜化によるピンホールの減少も期待で
きる、 3) 室温付近の低温においても良質な膜を形成でき
るので、基板材質に制約がない、 4) 膜厚、膜質の均一性に優れているため、薄膜デ
バイス用として適している、 5) 誘電率が低いので、高度の微細加工技術を必要
とせず、従って素子の大面積化に有利であり、さらに誘
電率が低いので素子の急峻性が高くIon/Ioff比
がとれるので、低デューティ比での駆動が可能である、
等の特長を有し、このため特に信頼性の高い液晶表示用
スイッチング素子として好適であって、産業上極めて有
用である。
【図1】本発明の薄膜デバイスの構造を示す断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の薄膜デバイスにより構成されたMIM
素子の要部説明図である。
素子の要部説明図である。
【図3】本発明の薄膜デバイスを組込んだ液晶表示装置
の一部断面斜視図である。
の一部断面斜視図である。
【図4】a,bはそれぞれMIM素子のI−V特性曲線
、lnI−√v特性曲線を示すグラフである。
、lnI−√v特性曲線を示すグラフである。
【図5】本発明のMIM素子の絶縁層に使用した硬質炭
素膜のIRスペクトルのガウス分布を示す。
素膜のIRスペクトルのガウス分布を示す。
【図6】本発明のMIM素子の絶縁層に使用した硬質炭
素膜をラマンスペクトル法で分光した分析結果を示すス
ペクトル図である。
素膜をラマンスペクトル法で分光した分析結果を示すス
ペクトル図である。
【図7】本発明のMIM素子の絶縁層に使用した硬質炭
素膜をIR吸収法で分析した分析結果を示すスペクトル
図である。
素膜をIR吸収法で分析した分析結果を示すスペクトル
図である。
【図8】ケイ素化合物膜のFTIRスヘペクトルを示す
ものであり、(a)は有機ケイ素化合物をスピンコート
し、80℃乾燥後のものであり、(b)は(a)をさら
に0.1torr,150℃で減圧アニールしたもので
あり、(c)は(a)を実施例1の条件でプラズマアニ
ールしたものである。
ものであり、(a)は有機ケイ素化合物をスピンコート
し、80℃乾燥後のものであり、(b)は(a)をさら
に0.1torr,150℃で減圧アニールしたもので
あり、(c)は(a)を実施例1の条件でプラズマアニ
ールしたものである。
1 プラスチツク基板
1′ プラスチツク基板
2 硬質炭素膜
2a 無機物質層
2b 無機物質層
3 液晶
4 画素電極
4′ 共通電極
5 能動素子(MIM素子)
6 第2導体(バスライン)(上部電極)7 第1
導体(下部電極) 8 配向膜 9 ギャップ材
導体(下部電極) 8 配向膜 9 ギャップ材
Claims (3)
- 【請求項1】 プラスチック基板の片面または両面に
コート膜が形成された薄膜積層デバイス用基板において
前記コート膜は有機ケイ素化合物を無機化して得られた
ものであり、かつそのSiの1部にはいまだ有機基が残
存しているものであることを特徴とする薄膜積層デバイ
ス用基板。 - 【請求項2】 請求項1記載の薄膜積層デバイス用基
板を用いた薄膜積層デバイス。 - 【請求項3】 請求項1記載の薄膜積層デバイス用基
板を用いたMIM型素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3080756A JPH04290480A (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 薄膜積層デバイス用基板およびそれを用いた薄膜積層デバイス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3080756A JPH04290480A (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 薄膜積層デバイス用基板およびそれを用いた薄膜積層デバイス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04290480A true JPH04290480A (ja) | 1992-10-15 |
Family
ID=13727258
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3080756A Pending JPH04290480A (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 薄膜積層デバイス用基板およびそれを用いた薄膜積層デバイス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04290480A (ja) |
-
1991
- 1991-03-19 JP JP3080756A patent/JPH04290480A/ja active Pending
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