JPH04293724A - 良切削型無方向性電磁厚板の製造法 - Google Patents
良切削型無方向性電磁厚板の製造法Info
- Publication number
- JPH04293724A JPH04293724A JP3057046A JP5704691A JPH04293724A JP H04293724 A JPH04293724 A JP H04293724A JP 3057046 A JP3057046 A JP 3057046A JP 5704691 A JP5704691 A JP 5704691A JP H04293724 A JPH04293724 A JP H04293724A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- rolling
- flux density
- magnetic flux
- heat treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中磁場での磁気特性の優
れた良切削型無方向性電磁厚板の製造方法を提供するも
のである。
れた良切削型無方向性電磁厚板の製造方法を提供するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年最先端科学技術である素粒子研究や
医療機器の進歩に伴って、大型構造物に磁気を用いる装
置が使われ、その性能向上が求められている。直流磁化
条件で使用される粒子加速器用磁極材、リターンヨーク
材では、高い飽和磁束密度の他に5Oe(400A/m
)付近の中磁場での高い磁束密度が求められている。 磁束密度に優れた電磁鋼板としては、従来から薄板分野
で珪素鋼板、電磁軟鉄板をはじめとする数多くの材料が
提供されているのは公知である。しかし、構造部材とし
て使用するには組立加工及び強度上の問題があり、厚鋼
板を利用する必要が生じてくる。これまで電磁厚板とし
ては純鉄系成分で製造されている。たとえば、特開昭6
0−96749号公報が公知である。
医療機器の進歩に伴って、大型構造物に磁気を用いる装
置が使われ、その性能向上が求められている。直流磁化
条件で使用される粒子加速器用磁極材、リターンヨーク
材では、高い飽和磁束密度の他に5Oe(400A/m
)付近の中磁場での高い磁束密度が求められている。 磁束密度に優れた電磁鋼板としては、従来から薄板分野
で珪素鋼板、電磁軟鉄板をはじめとする数多くの材料が
提供されているのは公知である。しかし、構造部材とし
て使用するには組立加工及び強度上の問題があり、厚鋼
板を利用する必要が生じてくる。これまで電磁厚板とし
ては純鉄系成分で製造されている。たとえば、特開昭6
0−96749号公報が公知である。
【0003】しかしながら、近年の装置の大型化、能力
の向上等に伴いさらに磁気特性の優れた、特に中磁場、
たとえば5Oe(400A/m)付近での磁束密度の高
い鋼材開発の要望が強い。前掲の特許等で開発された鋼
材では、5Oe付近での中磁場の高い磁束密度が安定し
て得られていない。また、粒子加速器用磁極材やリター
ンヨーク材として用いられる鋼板には切削加工が施され
る場合が多いが、純鉄系成分の電磁厚板では切削加工性
が悪いことが問題となっていた。
の向上等に伴いさらに磁気特性の優れた、特に中磁場、
たとえば5Oe(400A/m)付近での磁束密度の高
い鋼材開発の要望が強い。前掲の特許等で開発された鋼
材では、5Oe付近での中磁場の高い磁束密度が安定し
て得られていない。また、粒子加速器用磁極材やリター
ンヨーク材として用いられる鋼板には切削加工が施され
る場合が多いが、純鉄系成分の電磁厚板では切削加工性
が悪いことが問題となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は以上の
点に鑑みなされたもので、中磁場での磁気特性の優れた
良切削型無方向性電磁厚板の製造方法を提供するもので
ある。
点に鑑みなされたもので、中磁場での磁気特性の優れた
良切削型無方向性電磁厚板の製造方法を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は重量%で、C:
0.008%以下、Si:0.20%以上、1.5%未
満、Al:0.10%以上、1.5%未満のいずれか一
方あるいは両方を含み、かつSiとAlの重量%の和が
1.5%未満、Mn:0.20%以下、P:0.02%
以上、0.2%以下、S:0.010%以下、N:0.
004%以下、O:0.005%以下、H:0.000
2%以下、残部実質的に鉄からなる鋼組成の鋼片または
、鋳片を950〜1150℃に加熱し、800℃以上で
圧延形状比Aが0.6以上の圧延パスを1回以上はとる
圧延を行ない、引続き800℃以下で圧下率を35%超
70%以下とする圧延を行ない、板厚50mm以上の厚
板については600〜750℃の脱水素熱処理を行なっ
た後、必要に応じて750〜1150℃で焼鈍するかあ
るいは910〜1200℃で焼準し、板厚50mm未満
については750〜1150℃で焼鈍するかあるいは9
10〜1200℃で焼準することを特徴とする中磁場で
の磁気特性の優れた良切削型無方向性電磁厚板の製造法
。
0.008%以下、Si:0.20%以上、1.5%未
満、Al:0.10%以上、1.5%未満のいずれか一
方あるいは両方を含み、かつSiとAlの重量%の和が
1.5%未満、Mn:0.20%以下、P:0.02%
以上、0.2%以下、S:0.010%以下、N:0.
004%以下、O:0.005%以下、H:0.000
2%以下、残部実質的に鉄からなる鋼組成の鋼片または
、鋳片を950〜1150℃に加熱し、800℃以上で
圧延形状比Aが0.6以上の圧延パスを1回以上はとる
圧延を行ない、引続き800℃以下で圧下率を35%超
70%以下とする圧延を行ない、板厚50mm以上の厚
板については600〜750℃の脱水素熱処理を行なっ
た後、必要に応じて750〜1150℃で焼鈍するかあ
るいは910〜1200℃で焼準し、板厚50mm未満
については750〜1150℃で焼鈍するかあるいは9
10〜1200℃で焼準することを特徴とする中磁場で
の磁気特性の優れた良切削型無方向性電磁厚板の製造法
。
【0006】
【数2】
【0007】
【作用】まず、磁化のプロセスについて述べる。消磁状
態の鋼を磁界の中に入れ、磁界を強めていくと次第に磁
区の向きに変化が生じ、磁界の方向に近い磁区が優勢に
なり他の磁区を蚕食併合していく。つまり、磁壁の移動
が起こる。さらに磁界が強くなり磁壁の移動が完了する
と、次に磁区全体が磁化方向に向きを変えていく。この
磁化プロセスの中で低磁場での磁束密度を決めているの
は、磁壁の移動しやすさである。つまり低磁場で高磁束
密度を得るためには、磁壁の移動を障害するものを極力
減らすことであると定性的に言うことができる。この観
点から従来磁壁の移動の障害となる結晶粒の粗大化が重
要な技術となっていた(特開昭60−96749号公報
)。これに対し、中磁場で高磁束密度を得るための方法
については知見がなかった。
態の鋼を磁界の中に入れ、磁界を強めていくと次第に磁
区の向きに変化が生じ、磁界の方向に近い磁区が優勢に
なり他の磁区を蚕食併合していく。つまり、磁壁の移動
が起こる。さらに磁界が強くなり磁壁の移動が完了する
と、次に磁区全体が磁化方向に向きを変えていく。この
磁化プロセスの中で低磁場での磁束密度を決めているの
は、磁壁の移動しやすさである。つまり低磁場で高磁束
密度を得るためには、磁壁の移動を障害するものを極力
減らすことであると定性的に言うことができる。この観
点から従来磁壁の移動の障害となる結晶粒の粗大化が重
要な技術となっていた(特開昭60−96749号公報
)。これに対し、中磁場で高磁束密度を得るための方法
については知見がなかった。
【0008】発明者らは、ここにおいて中磁場で高磁束
密度を得るためには、単に結晶粒の粗大化だけでなく、
結晶粒の磁化容易〔100〕方位が圧延面に平行に揃っ
ていることが重要であることを見出した。特に超粗大粒
にする必要はないが、比較的粗粒(フェライト粒度No
.が0〜4番程度)で、かつ結晶粒の〔100〕方位が
圧延面に平行な集合組織を有することで中磁場の磁気特
性が大幅に向上することを見出したのである。このため
の熱間圧延条件として、800℃以下において35%超
70%以下の圧下率をとることで、圧延後の熱処理前の
結晶粒を微細化して再結晶させやすくするとともに、鋼
中に歪みを導入して、この歪みを熱処理時の再結晶の駆
動力とすることで、比較的大きな結晶粒を板厚全体にわ
たって安定的に得ると同時に、〔100〕の結晶方位が
圧延方向に平行な集合組織を得ることができる。図1に
0.003%C−1.0%Si−0.3%Al−0.0
7%P鋼での800℃以下の圧下率と5Oeでの磁束密
度を示す。35%超70%以下の圧下により、高磁束密
度が得られる。
密度を得るためには、単に結晶粒の粗大化だけでなく、
結晶粒の磁化容易〔100〕方位が圧延面に平行に揃っ
ていることが重要であることを見出した。特に超粗大粒
にする必要はないが、比較的粗粒(フェライト粒度No
.が0〜4番程度)で、かつ結晶粒の〔100〕方位が
圧延面に平行な集合組織を有することで中磁場の磁気特
性が大幅に向上することを見出したのである。このため
の熱間圧延条件として、800℃以下において35%超
70%以下の圧下率をとることで、圧延後の熱処理前の
結晶粒を微細化して再結晶させやすくするとともに、鋼
中に歪みを導入して、この歪みを熱処理時の再結晶の駆
動力とすることで、比較的大きな結晶粒を板厚全体にわ
たって安定的に得ると同時に、〔100〕の結晶方位が
圧延方向に平行な集合組織を得ることができる。図1に
0.003%C−1.0%Si−0.3%Al−0.0
7%P鋼での800℃以下の圧下率と5Oeでの磁束密
度を示す。35%超70%以下の圧下により、高磁束密
度が得られる。
【0009】さらに中磁場での高磁束密度を得るための
手段として、空隙性欠陥の影響についても種々検討した
結果、そのサイズが100μ以上のものが磁気特性を大
幅に低下することを知見したものである。そしてこの1
00μ以上の有害な空隙性欠陥をなくすためには圧延形
状比Aが0.6以上必要であることを見出した。
手段として、空隙性欠陥の影響についても種々検討した
結果、そのサイズが100μ以上のものが磁気特性を大
幅に低下することを知見したものである。そしてこの1
00μ以上の有害な空隙性欠陥をなくすためには圧延形
状比Aが0.6以上必要であることを見出した。
【0010】
【数3】
【0011】さらに、鋼中の水素の存在も有害で、脱水
素熱処理を行なうことによって磁気特性が大幅に向上す
ることを知見した。高形状比圧延により空隙性欠陥のサ
イズを100μ以下にし、かつ脱水素熱処理により鋼中
水素を減少することで中磁場での磁束密度が大幅に上昇
する。成分元素に関しては、本製造法において、特にS
i及びAl添加が低磁場で高磁束密度を得るために非常
に有効であることを見出した。図2及び図3は、0.0
04%C−0.09%P鋼にあって、Si量及びAl量
が中磁場(5Oe)での磁束密度に及ぼす影響を示した
ものである。本製造法において、Si量が0.2%以上
、特に0.6%以上の範囲で、Al量が0.1%以上、
特に、0.3%以上の範囲で高い磁束密度を示している
。
素熱処理を行なうことによって磁気特性が大幅に向上す
ることを知見した。高形状比圧延により空隙性欠陥のサ
イズを100μ以下にし、かつ脱水素熱処理により鋼中
水素を減少することで中磁場での磁束密度が大幅に上昇
する。成分元素に関しては、本製造法において、特にS
i及びAl添加が低磁場で高磁束密度を得るために非常
に有効であることを見出した。図2及び図3は、0.0
04%C−0.09%P鋼にあって、Si量及びAl量
が中磁場(5Oe)での磁束密度に及ぼす影響を示した
ものである。本製造法において、Si量が0.2%以上
、特に0.6%以上の範囲で、Al量が0.1%以上、
特に、0.3%以上の範囲で高い磁束密度を示している
。
【0012】磁気シールド用鋼板の切削性を向上させる
元素については従来Sなどが知られている(特開平1−
142028号公報)。しかしSはMnSを形成し、上
記方法による結晶粒粗大化を著しく妨げ、磁気特性を大
きく低下させる。ここにおいて発明者らは、鋼材の切削
性を向上させ、かつ上記方法による結晶粒粗大化を妨げ
ない元素として、Pが有効であることを見出した。Pは
靭性を低下させる元素であるが、これに対しては極低C
としたうえにSも低減し、かつSi,Alの添加量を制
限することで靭性が確保可能であることを知見した。
元素については従来Sなどが知られている(特開平1−
142028号公報)。しかしSはMnSを形成し、上
記方法による結晶粒粗大化を著しく妨げ、磁気特性を大
きく低下させる。ここにおいて発明者らは、鋼材の切削
性を向上させ、かつ上記方法による結晶粒粗大化を妨げ
ない元素として、Pが有効であることを見出した。Pは
靭性を低下させる元素であるが、これに対しては極低C
としたうえにSも低減し、かつSi,Alの添加量を制
限することで靭性が確保可能であることを知見した。
【0013】図4は0.003%C−0.8%Si−0
.4%Al鋼にあって、切削性へのP量の影響を示した
ものである。すなわち、直径10.2mmのハイス鋼製
ドリルによって回転数700rpm 、送り速度140
mm/min の条件で深さ30mの穴を20個開けた
場合のドリル逃げ面の摩耗幅とP量の関係であり、摩耗
幅が0.2mm以下を切削性が特に良い(◎で示す)、
0.2mm〜0.3mmを切削性が良い(○で示す)、
0.3mm以上を切削性が普通である(△で示す)と定
義している。これをみるとPが0.02%以上で切削性
が良好であることがわかる。
.4%Al鋼にあって、切削性へのP量の影響を示した
ものである。すなわち、直径10.2mmのハイス鋼製
ドリルによって回転数700rpm 、送り速度140
mm/min の条件で深さ30mの穴を20個開けた
場合のドリル逃げ面の摩耗幅とP量の関係であり、摩耗
幅が0.2mm以下を切削性が特に良い(◎で示す)、
0.2mm〜0.3mmを切削性が良い(○で示す)、
0.3mm以上を切削性が普通である(△で示す)と定
義している。これをみるとPが0.02%以上で切削性
が良好であることがわかる。
【0014】次に成分限定理由を述べる。Cは鋼中の内
部応力を高め、磁気特性、特に低磁場での磁束密度を最
も下げる元素であり、極力下げることが中磁場での磁束
密度を低下させないことに寄与する。また、靭性確保の
点からも低いほど良い。このようなことから、0.00
8%以下に限定する。Si,Alは中磁場での磁束密度
の点から添加した方が有利な元素である。図2に示すよ
うに、Siでは0.2%以上、Alでは0.1%以上の
範囲で高磁束密度となるので、Si,Alのいずれか一
方、あるいは両方をこの範囲で添加する。しかしSi,
Alとも過剰に添加すると靭性低下の原因となるのでそ
れぞれ上限を1.5%未満とし、かつSiとAlの重量
%の和を1.5%未満に限定する。磁気特性の点からは
、Siは0.6%以上、Alは0.3%以上添加するの
が望ましい。
部応力を高め、磁気特性、特に低磁場での磁束密度を最
も下げる元素であり、極力下げることが中磁場での磁束
密度を低下させないことに寄与する。また、靭性確保の
点からも低いほど良い。このようなことから、0.00
8%以下に限定する。Si,Alは中磁場での磁束密度
の点から添加した方が有利な元素である。図2に示すよ
うに、Siでは0.2%以上、Alでは0.1%以上の
範囲で高磁束密度となるので、Si,Alのいずれか一
方、あるいは両方をこの範囲で添加する。しかしSi,
Alとも過剰に添加すると靭性低下の原因となるのでそ
れぞれ上限を1.5%未満とし、かつSiとAlの重量
%の和を1.5%未満に限定する。磁気特性の点からは
、Siは0.6%以上、Alは0.3%以上添加するの
が望ましい。
【0015】Mnは中磁場での磁束密度の点から少ない
方が好ましく、MnS系介在物を生成する点からも低い
方がよい。この意味からMnは0.20%以下に限定す
る。Mnに関してはMnS系介在物を生成する点よりさ
らに望ましくは0.10%以下が良い。Pは、図4に示
すように切削性を良くするためには0.02%以上添加
することが必要である。しかしPは靭性を低下させるの
で上限を0.2%とする。
方が好ましく、MnS系介在物を生成する点からも低い
方がよい。この意味からMnは0.20%以下に限定す
る。Mnに関してはMnS系介在物を生成する点よりさ
らに望ましくは0.10%以下が良い。Pは、図4に示
すように切削性を良くするためには0.02%以上添加
することが必要である。しかしPは靭性を低下させるの
で上限を0.2%とする。
【0016】S,Oは鋼中において非金属介在物を形成
し、結晶粒の粗大化を妨げる害を及ぼし含有量が多くな
るに従って磁束密度の低下が見られ、磁気特性を低下さ
せるので少ない程よい。このため、Sは0.010%以
下、Oは0.005%以下とした。Nは内部応力を高め
かつAlNにより結晶粒微細化作用により中磁場での磁
束密度を低下させるので上限は0.004%とする。H
は磁気特性を低下させ、かつ、空隙性欠陥の減少を妨げ
るので0.0002%以下とする。
し、結晶粒の粗大化を妨げる害を及ぼし含有量が多くな
るに従って磁束密度の低下が見られ、磁気特性を低下さ
せるので少ない程よい。このため、Sは0.010%以
下、Oは0.005%以下とした。Nは内部応力を高め
かつAlNにより結晶粒微細化作用により中磁場での磁
束密度を低下させるので上限は0.004%とする。H
は磁気特性を低下させ、かつ、空隙性欠陥の減少を妨げ
るので0.0002%以下とする。
【0017】次に製造法について述べる。圧延条件につ
いては、まず圧延前加熱温度を1150℃以下にするの
は、1150℃を超える加熱温度では、加熱γ粒径の板
厚方向のバラツキは大きく、このバラツキが圧延後も残
り最終的な結晶粒が不均一となるため、上限を1150
℃とする。加熱温度が950℃未満となると圧延の変形
抵抗か大きくなり、以下に述べる空隙性欠陥をなくすた
めの形状比の高い圧延の圧延負荷が大きくなるため、9
50℃を下限とする。熱間圧延にあたり前述の空隙性欠
陥は鋼の凝固過程で大小はあるが、必ず発生するもので
ありこれをなくす手段は圧延によらなければならないの
で、熱間圧延の役目は重要である。すなわち、熱間圧延
1回当たりの変形量を大きくし板厚中心部にまで変形が
及ぶ熱間圧延が有効である。具体的には800℃以上で
圧延形状比Aが0.6以上の圧延パスが1回以上を含む
高形状比圧延を行ない、空隙性欠陥のサイズを100μ
以下にすることが磁気特性によい。圧延中にこの高形状
比圧延により空隙性欠陥をなくすことで、後で行なう脱
水素熱処理における脱水素効率が飛躍的に上昇するので
ある。ここに800℃以上で高形状比圧延を行なう理由
は800℃未満の低温では変形抵抗が大きく通常の圧延
では悪化が困難となるからである。
いては、まず圧延前加熱温度を1150℃以下にするの
は、1150℃を超える加熱温度では、加熱γ粒径の板
厚方向のバラツキは大きく、このバラツキが圧延後も残
り最終的な結晶粒が不均一となるため、上限を1150
℃とする。加熱温度が950℃未満となると圧延の変形
抵抗か大きくなり、以下に述べる空隙性欠陥をなくすた
めの形状比の高い圧延の圧延負荷が大きくなるため、9
50℃を下限とする。熱間圧延にあたり前述の空隙性欠
陥は鋼の凝固過程で大小はあるが、必ず発生するもので
ありこれをなくす手段は圧延によらなければならないの
で、熱間圧延の役目は重要である。すなわち、熱間圧延
1回当たりの変形量を大きくし板厚中心部にまで変形が
及ぶ熱間圧延が有効である。具体的には800℃以上で
圧延形状比Aが0.6以上の圧延パスが1回以上を含む
高形状比圧延を行ない、空隙性欠陥のサイズを100μ
以下にすることが磁気特性によい。圧延中にこの高形状
比圧延により空隙性欠陥をなくすことで、後で行なう脱
水素熱処理における脱水素効率が飛躍的に上昇するので
ある。ここに800℃以上で高形状比圧延を行なう理由
は800℃未満の低温では変形抵抗が大きく通常の圧延
では悪化が困難となるからである。
【0018】次に800℃以下の温度において累積圧下
率35%超にすることにより結晶粒を微細化するととも
に歪みを導入し、これに続く熱処理時の再結晶を促進さ
せる。さらにこの圧延により、〔100〕の結晶方位が
圧延面に平行に揃った集合組織を得る。ただし70%超
の圧下率になると、熱処理後結晶粒度が板厚方向に不均
一になり、磁束密度のばらつきを大きくする。従って板
厚方向に均一な比較的粗大な粒を得るために、圧下率を
35%超70%以下とする。
率35%超にすることにより結晶粒を微細化するととも
に歪みを導入し、これに続く熱処理時の再結晶を促進さ
せる。さらにこの圧延により、〔100〕の結晶方位が
圧延面に平行に揃った集合組織を得る。ただし70%超
の圧下率になると、熱処理後結晶粒度が板厚方向に不均
一になり、磁束密度のばらつきを大きくする。従って板
厚方向に均一な比較的粗大な粒を得るために、圧下率を
35%超70%以下とする。
【0019】次に熱間圧延に引続き結晶粒粗大化、内部
歪除去及び板厚50mm以上の厚手材については脱水素
熱処理を施す。板厚50mm以上では水素の拡散がしに
くく、これが空隙性欠陥の原因となり、かつ、水素自身
の作用と合わさって低磁場での磁束密度を低下させる。 このため、脱水素熱処理を行なうが、その際600℃未
満では脱水素効率が悪く750℃超では変態が一部開始
するので600〜750℃の温度範囲で行なう。脱水素
時間としては種々検討の結果〔0.6(t−50)+6
〕時間(t:板厚)が適当である。必要に応じて施す焼
鈍は結晶粒粗大化及び内部歪除去のために行なうが、7
50℃未満では結晶粒粗大化が起こらず、また1150
℃以上では結晶粒の板厚方向での均質性が保てないため
、焼鈍温度としては750〜1150℃に限定する。
歪除去及び板厚50mm以上の厚手材については脱水素
熱処理を施す。板厚50mm以上では水素の拡散がしに
くく、これが空隙性欠陥の原因となり、かつ、水素自身
の作用と合わさって低磁場での磁束密度を低下させる。 このため、脱水素熱処理を行なうが、その際600℃未
満では脱水素効率が悪く750℃超では変態が一部開始
するので600〜750℃の温度範囲で行なう。脱水素
時間としては種々検討の結果〔0.6(t−50)+6
〕時間(t:板厚)が適当である。必要に応じて施す焼
鈍は結晶粒粗大化及び内部歪除去のために行なうが、7
50℃未満では結晶粒粗大化が起こらず、また1150
℃以上では結晶粒の板厚方向での均質性が保てないため
、焼鈍温度としては750〜1150℃に限定する。
【0020】焼準は板厚方向の結晶粒調整及び内部歪除
去のために焼鈍に代えて行うが、下限はオーステナイト
域下限のAc3 点である910℃で、かつ1200℃
以上では結晶粒の板厚方向の均質性が保てないので、焼
準温度は910℃〜1200℃に限定する。なお、板厚
50mm以上の厚手材で行なう脱水素熱処理でこの焼鈍
あるいは照準をかねることが可能である。一方、板厚5
0mm未満のものは水素の拡散が容易なため、脱水素熱
処理は不要で前述の焼鈍または焼準するのみでよい。
去のために焼鈍に代えて行うが、下限はオーステナイト
域下限のAc3 点である910℃で、かつ1200℃
以上では結晶粒の板厚方向の均質性が保てないので、焼
準温度は910℃〜1200℃に限定する。なお、板厚
50mm以上の厚手材で行なう脱水素熱処理でこの焼鈍
あるいは照準をかねることが可能である。一方、板厚5
0mm未満のものは水素の拡散が容易なため、脱水素熱
処理は不要で前述の焼鈍または焼準するのみでよい。
【0021】
【実施例】表1に電磁厚板の製造条件とフェライト粒径
、中磁場での磁束密度、靭性および切削性の評価を示す
。
、中磁場での磁束密度、靭性および切削性の評価を示す
。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】例1〜7は本発明の実施例を示し、例8〜
26は比較例を示す。例1〜2は板厚100mm、例3
〜5は500mm、例6は40mm、例7は6mmに仕
上げたもので、いずれも中磁場で高磁束密度であり、か
つ切削性も良い。例8はCが高く、例9はSi,Alと
もに低いため磁束密度が低くなっている。例10はSi
が上限を超えているため、例11はAlが上限を超えて
いるため、例12はSiとAlの重量%の和が1.5%
を超えているためそれぞれ靭性が低くなっている。例1
3はMnが高いため磁束密度が低い。例14はPが低い
ので切削性が悪い。例15はPが上限を超えているため
靭性が低い。例16はSが高いため磁束密度が低い。例
17はNが高く、例18はOが高く、例19はHが高い
ため磁束密度が低い。例20は加熱温度が上限を超え磁
束密度が低い。例21は加熱温度が下限をはずれている
ため磁束密度が低い。例22は800℃以下の圧下率が
下限をはずれ磁束密度が低い。例23は最大形状比が下
限をはずれ、例24は脱水素熱処理温度が下限をはずれ
、例25は焼鈍温度が下限をはずれ、例26は脱水素熱
処理がないため磁束密度が低い。
26は比較例を示す。例1〜2は板厚100mm、例3
〜5は500mm、例6は40mm、例7は6mmに仕
上げたもので、いずれも中磁場で高磁束密度であり、か
つ切削性も良い。例8はCが高く、例9はSi,Alと
もに低いため磁束密度が低くなっている。例10はSi
が上限を超えているため、例11はAlが上限を超えて
いるため、例12はSiとAlの重量%の和が1.5%
を超えているためそれぞれ靭性が低くなっている。例1
3はMnが高いため磁束密度が低い。例14はPが低い
ので切削性が悪い。例15はPが上限を超えているため
靭性が低い。例16はSが高いため磁束密度が低い。例
17はNが高く、例18はOが高く、例19はHが高い
ため磁束密度が低い。例20は加熱温度が上限を超え磁
束密度が低い。例21は加熱温度が下限をはずれている
ため磁束密度が低い。例22は800℃以下の圧下率が
下限をはずれ磁束密度が低い。例23は最大形状比が下
限をはずれ、例24は脱水素熱処理温度が下限をはずれ
、例25は焼鈍温度が下限をはずれ、例26は脱水素熱
処理がないため磁束密度が低い。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば適切な成分限定により板
厚の厚い厚鋼板に均質な高電磁特性を具備せしめ、かつ
良好な切削性も合わせ持たせることに成功し、直流磁化
による磁気特性を利用した切削加工の施される構造物に
適用可能としたものである。かつその製造法も前述の成
分限定と熱間圧延後結晶粒調整及び脱水素熱処理を同時
に行なう方式であり、極めて経済的に製造する方法を提
供するもので産業上多大な効果を奏するものである。
厚の厚い厚鋼板に均質な高電磁特性を具備せしめ、かつ
良好な切削性も合わせ持たせることに成功し、直流磁化
による磁気特性を利用した切削加工の施される構造物に
適用可能としたものである。かつその製造法も前述の成
分限定と熱間圧延後結晶粒調整及び脱水素熱処理を同時
に行なう方式であり、極めて経済的に製造する方法を提
供するもので産業上多大な効果を奏するものである。
【図1】5Oeにおける磁束密度におよぼす800℃以
下の圧下率の影響を示すグラフである。
下の圧下率の影響を示すグラフである。
【図2】5Oeにおける磁束密度に及ぼすSi量の影響
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図3】5Oeにおける磁束密度に及ぼすAl量の影響
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図4】切削性に及ぼすP量の影響を示すグラフである
。
。
Claims (1)
- 【請求項1】 重量%で、 C:0.008%以下、 Si:0.20%以上、1.5%未満、Al:0.10
%以上、1.5%未満のいずれか一方あるいは両方を含
み、かつSiとAlの重量%の和が1.5%未満、Mn
:0.20%以下、 P:0.02%以上、0.2%以下、 S:0.010%以下、 N:0.004%以下、 O:0.005%以下、 H:0.0002%以下、 残部実質的に鉄からなる鋼組成の鋼片または鋳片を95
0〜1150℃に加熱し、800℃以上で圧延形状比A
が0.6以上の圧延パスを1回以上はとる圧延を行ない
、引続き800℃以下で圧下率を35%超70%以下と
する圧延を行ない、板厚50mm以上の厚板については
600〜750℃の脱水素熱処理を行なった後、必要に
応じて750〜1150℃で焼鈍するかあるいは910
〜1200℃で焼準し、板厚50mm未満については7
50〜1150℃で焼鈍するかあるいは910〜120
0℃で焼準することを特徴とする中磁場での磁気特性の
優れた良切削型無方向性電磁厚板の製造法。 【数1】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3057046A JPH04293724A (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 良切削型無方向性電磁厚板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3057046A JPH04293724A (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 良切削型無方向性電磁厚板の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04293724A true JPH04293724A (ja) | 1992-10-19 |
Family
ID=13044511
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3057046A Withdrawn JPH04293724A (ja) | 1991-03-20 | 1991-03-20 | 良切削型無方向性電磁厚板の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04293724A (ja) |
-
1991
- 1991-03-20 JP JP3057046A patent/JPH04293724A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN115261737B (zh) | 一种空冷高强韧轻质奥氏体钢及其制备方法 | |
| JPH02243719A (ja) | 切削性が良く板厚方向の磁気特性の均一な良電磁厚板の製造方法 | |
| JPH04293724A (ja) | 良切削型無方向性電磁厚板の製造法 | |
| JPH04293722A (ja) | 良切削型無方向性電磁厚板の製造方法 | |
| JPH02243716A (ja) | 板厚方向の磁気特性の均一な無方向性電磁厚板の製造法 | |
| JPH04268020A (ja) | 磁気特性の優れた無方向性電磁厚板の製造方法 | |
| JPH0711026B2 (ja) | 磁束密度の高い無方向性電磁厚板の製造法 | |
| JPH024920A (ja) | 直流磁化用電磁厚板の製造方法 | |
| JPH02145723A (ja) | 直流磁化特性の優れた厚肉鋼材の製造方法 | |
| JPH04268021A (ja) | 磁気特性の優れた無方向性電磁厚板の製造法 | |
| JPH04268024A (ja) | 良電磁厚板の製造方法 | |
| JPH04268025A (ja) | 無方向性電磁厚板の製造法 | |
| JP2650506B2 (ja) | 直流磁気シールド用電磁厚鋼板とその製造法 | |
| JPH0382715A (ja) | 厚板電磁軟鉄の製造方法 | |
| JPH04268022A (ja) | 良電磁厚板の製造法 | |
| JPH0745688B2 (ja) | 高磁束密度電磁厚板の製造方法 | |
| JPH04268023A (ja) | 無方向性良電磁厚板の製造方法 | |
| JPH0726326A (ja) | 無方向性電磁厚板の製造法 | |
| JPH0726325A (ja) | 良電磁厚板の製造法 | |
| JPH028325A (ja) | 無方向性良電磁厚板の製造方法 | |
| JPH028323A (ja) | 良電磁厚板の製造方法 | |
| JPH0726327A (ja) | 無方向性電磁厚板の製造方法 | |
| JPH04293723A (ja) | 磁気特性に優れた良切削性電磁厚板の製造法 | |
| JPH0375314A (ja) | 磁束密度の高い無方向性電磁厚板の製造方法 | |
| JPH04333517A (ja) | 磁気特性の優れた無方向性電磁厚板の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980514 |