JPH0429462B2 - - Google Patents
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- JPH0429462B2 JPH0429462B2 JP62168373A JP16837387A JPH0429462B2 JP H0429462 B2 JPH0429462 B2 JP H0429462B2 JP 62168373 A JP62168373 A JP 62168373A JP 16837387 A JP16837387 A JP 16837387A JP H0429462 B2 JPH0429462 B2 JP H0429462B2
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- molten metal
- mold
- cavity
- cross
- sectional area
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Description
〔発明の目的〕
(産業上の利用分野)
本発明は例えば軽合金鋳物を製造する場合に適
用する加圧鋳造方法および装置に係り、特に加圧
溶湯のキヤビテイ内での流速制御技術を改良した
加圧鋳造方法および装置に関する。 (従来の技術) 従来、高品質の軽合金鋳物を製造する場合等に
おいて、溶湯を収容した炉内に空気あるいは不活
性ガスを供給して炉内の溶湯を加圧し、これによ
り溶湯を金型のキヤビテイ内に供給する低圧鋳造
法が広く採用されている。 第3図はこのような鋳造方法の実施に用いられ
る従来の加圧鋳造装置を示している。 第3図に示すように、加圧気体供給口1aを有
する密閉型の炉1内にるつぼ2が設置され、その
るつぼ2内と炉1上に配置した金型4のキヤビテ
イ4a,4b,4cとが導入管5を介して接続さ
れている。 鋳造時は加圧気体供給口1aから加圧気体を炉
1内に吹込み、その加圧力により溶湯3を導入管
5を介して金型4のキヤビテイ4a,4b,4c
に圧送する。 ところで、よく知られているように、金型を用
いて鋳造する場合、金型と溶湯の界面で熱移動が
起り、溶湯はキヤビテイの内面に凝固層を形成し
ながら上昇して行く。この凝固層の厚さδは、次
の(1)式で表わされるように鋳物の断面積(キヤビ
テイの断面積)、溶湯の温度、金型の温度、溶湯
の上昇速度等の関数となる。 D:鋳物の断面積 λ:凝固層の熱伝導率 θ1:凝固層の温度 θ2:(溶湯の温度−凝固温度) c:比熱 v:流速 この凝固層がある一定の厚さになると、キヤビ
テイ内で溶湯の流れが停止し、鋳物を形成できな
くなつてしまう。 第4図は鋳物の断面積と溶湯の流れが停止する
臨界の流速との関係を示した実験データである。
一方、流速は炉内の圧力の単位時間当りの増加率
(以下加圧速度という)とは次の(2)式の関係にあ
る。 u=Pν×(V0+V)+V/{(γ/1000)
×(H+V/A)×(V0+V)+V}×H u:溶湯の流速 H:充填高さ Pν:加圧速度 A:炉内の溶湯の加圧面積 V0:炉内の空間体積 V:充填体積 γ:溶湯の比重 このため断面積の変動の少ない一般の鋳物で
は、鋳物の代表的な断面積から第4図を用いて溶
湯の停止の起きない流速Vを求め、さらに(2)式を
用いて炉内への加圧速度を設定してやればよい。 しかしながら、断面積の変動の大きな鋳物で
は、一定の加圧速度で鋳造した場合、特にキヤビ
テイの断面積の急変部において、第5図に矢印で
示すように溶湯に渦が生じ易い。このような渦が
生じると、鋳物製品に酸化物の巻き込みや空気巻
き込みによるガス欠陥などが生じる。このため、
断面積の急変部においては、加圧速度を変化さ
せ、渦を生じさせないような流速に変化させる必
要がある。 断面積の変化部分で加圧速度を変化させる方法
として、例えば第3図に示すように、金型4のキ
ヤビテイ断面積が変化する部分の近傍に熱電対6
a,6bを設け、この熱電対6a,6bにより溶
湯が断面積変化部分に到達したことを検出し、加
圧速度を変化させる方法が一般に行なわれてい
る。 このような、従来の加圧鋳造技術による実験結
果を以下に示す。 第6図は実験に使用した金型の概要図である。
上段のキヤビテイ4c(断面積の大きな部分)と
その下段のキヤビテイ4b(断面積の小さな部分)
との断面積の比S2/S1を1.5〜10.0またキヤビテ
イ4bの断面積S1を154mm2〜616mm2に変化させ、純
アルミニウムの溶湯を鋳込んだ、加圧速度はキヤ
ビテイ4cの断面積に応じ、第4図および(2)式を
用いて設定した。圧力切換は断面積変化部分の近
傍に設けた熱電対6bからの信号により行なつ
た。また、圧力切換後の加圧速度は0.02Kg/cm2/
secで一定とした。 下記の第1表に実験結果を示す。
用する加圧鋳造方法および装置に係り、特に加圧
溶湯のキヤビテイ内での流速制御技術を改良した
加圧鋳造方法および装置に関する。 (従来の技術) 従来、高品質の軽合金鋳物を製造する場合等に
おいて、溶湯を収容した炉内に空気あるいは不活
性ガスを供給して炉内の溶湯を加圧し、これによ
り溶湯を金型のキヤビテイ内に供給する低圧鋳造
法が広く採用されている。 第3図はこのような鋳造方法の実施に用いられ
る従来の加圧鋳造装置を示している。 第3図に示すように、加圧気体供給口1aを有
する密閉型の炉1内にるつぼ2が設置され、その
るつぼ2内と炉1上に配置した金型4のキヤビテ
イ4a,4b,4cとが導入管5を介して接続さ
れている。 鋳造時は加圧気体供給口1aから加圧気体を炉
1内に吹込み、その加圧力により溶湯3を導入管
5を介して金型4のキヤビテイ4a,4b,4c
に圧送する。 ところで、よく知られているように、金型を用
いて鋳造する場合、金型と溶湯の界面で熱移動が
起り、溶湯はキヤビテイの内面に凝固層を形成し
ながら上昇して行く。この凝固層の厚さδは、次
の(1)式で表わされるように鋳物の断面積(キヤビ
テイの断面積)、溶湯の温度、金型の温度、溶湯
の上昇速度等の関数となる。 D:鋳物の断面積 λ:凝固層の熱伝導率 θ1:凝固層の温度 θ2:(溶湯の温度−凝固温度) c:比熱 v:流速 この凝固層がある一定の厚さになると、キヤビ
テイ内で溶湯の流れが停止し、鋳物を形成できな
くなつてしまう。 第4図は鋳物の断面積と溶湯の流れが停止する
臨界の流速との関係を示した実験データである。
一方、流速は炉内の圧力の単位時間当りの増加率
(以下加圧速度という)とは次の(2)式の関係にあ
る。 u=Pν×(V0+V)+V/{(γ/1000)
×(H+V/A)×(V0+V)+V}×H u:溶湯の流速 H:充填高さ Pν:加圧速度 A:炉内の溶湯の加圧面積 V0:炉内の空間体積 V:充填体積 γ:溶湯の比重 このため断面積の変動の少ない一般の鋳物で
は、鋳物の代表的な断面積から第4図を用いて溶
湯の停止の起きない流速Vを求め、さらに(2)式を
用いて炉内への加圧速度を設定してやればよい。 しかしながら、断面積の変動の大きな鋳物で
は、一定の加圧速度で鋳造した場合、特にキヤビ
テイの断面積の急変部において、第5図に矢印で
示すように溶湯に渦が生じ易い。このような渦が
生じると、鋳物製品に酸化物の巻き込みや空気巻
き込みによるガス欠陥などが生じる。このため、
断面積の急変部においては、加圧速度を変化さ
せ、渦を生じさせないような流速に変化させる必
要がある。 断面積の変化部分で加圧速度を変化させる方法
として、例えば第3図に示すように、金型4のキ
ヤビテイ断面積が変化する部分の近傍に熱電対6
a,6bを設け、この熱電対6a,6bにより溶
湯が断面積変化部分に到達したことを検出し、加
圧速度を変化させる方法が一般に行なわれてい
る。 このような、従来の加圧鋳造技術による実験結
果を以下に示す。 第6図は実験に使用した金型の概要図である。
上段のキヤビテイ4c(断面積の大きな部分)と
その下段のキヤビテイ4b(断面積の小さな部分)
との断面積の比S2/S1を1.5〜10.0またキヤビテ
イ4bの断面積S1を154mm2〜616mm2に変化させ、純
アルミニウムの溶湯を鋳込んだ、加圧速度はキヤ
ビテイ4cの断面積に応じ、第4図および(2)式を
用いて設定した。圧力切換は断面積変化部分の近
傍に設けた熱電対6bからの信号により行なつ
た。また、圧力切換後の加圧速度は0.02Kg/cm2/
secで一定とした。 下記の第1表に実験結果を示す。
(問題点を解決するための手段)
本発明に係る加圧鋳造方法は、溶湯を炉内から
鋳型に圧送し、その鋳型内での溶湯の流動速度を
キヤビテイの断面積の変化に対応させて制御する
加圧鋳造方法において、溶湯自身から発せられる
赤外線を鋳型内に埋設した赤外線センサに入力す
ることにより、その溶湯のキヤビテイ断面積変化
部への近接および通過を検出し、その検出値に基
づいて溶湯の流動速度を変化させることを特徴と
する。 また、本発明に係る加圧鋳造装置は、溶湯を収
容する炉と、この炉内で溶湯を加圧する加圧手段
と、断面積が異なるキヤビテイを有する鋳型と、
前記炉と鋳型とを連通し、加圧溶湯を鋳型に供給
する溶湯導入管と、前記鋳型内のキヤビテイ断面
積変化部近傍に埋設され当該位置に近接および通
過する溶湯自身の発する赤外線を検出する赤外線
センサと、このセンサに接続して設けられ、溶湯
の炉内加圧力を変化させることにより、キヤビテ
イの断面変化に対応した溶湯の流動速度を設定す
る圧力制御装置とを具備してなることを特徴とす
る。 (作用) 本発明によれば、キヤビテイ断面積変化部分に
溶湯が近接および通過することを、溶湯から発せ
られる赤外線の入力によつて検出するので、検出
時間の遅れがなく、溶湯の速度制御が鋭敏に、か
つ確実に行なえるようになる。つまり、本発明
は、溶湯自身から発せられる赤外線を一定個所に
設置した赤外線センサによつて検知するものであ
るから、溶湯が赤外線センサから離間した位置に
あるときは同センサによつて検出される赤外線量
は少なく、溶湯が赤外線センサに接近するに従つ
て検出される赤外線量は次第に増大し、センサ位
置に達した後は検出される赤外線量は略一定とな
る。よつて、本発明では、溶湯自身から発せられ
る赤外線の赤外線センサへの入光量の増大によつ
てセンサ位置への溶湯の近接が検出でき、入光量
の一定化によつて通過が検出できるので、溶湯の
断面積変化部への近接および通過を適確に、かつ
瞬時に検知して、溶湯の加圧速度がよりきめ細か
く制御できるようになる。したがつて、溶湯の流
動速度が適正に行なえ、ガス欠点等のない高品質
の鋳物の製造が可能となる。 (実施例) 以下、本発明を低圧鋳造装置に適用した一実施
例について、第1図〜第3図を参照して説明す
る。 まず、加圧鋳造装置の構成について説明する。 第1図Aに示すように、圧縮空気導入管11a
を有する密閉型の炉11内にるつぼ12を収納
し、このるつぼ12にアルミニウム溶湯(以下、
単に溶湯という)13を収容している。 炉11の上方にアルミニウム鋳造用鋳型として
の金型14を設置している。金型14に横断面積
の異なるキヤビテイ15a,15b,15cを縦
方向に連続的に形成したものである。この金型1
4のキヤビテイ15aとるつぼ12とを導入管1
6で連通させ、このるつぼ12内の溶湯13の表
面に加圧力を作用させることにより、導入管16
を介して溶湯13を金型14のキヤビテイ15a
に導入するようにしている。 金型14には、溶湯13のキヤビテイ断面積変
化部分への近接および通過を検出するための検出
器として第1、第2の赤外線センサ17,18を
設けている。第1の赤外線センサ17は断面積の
大きい最下部のキヤビテイ(第1の大断面積部)
15aの上端部近傍に配置し、溶湯13が断面積
の小さい中間の第2のキヤビテイ(小断面積部)
15bに近接し、その部分を通過することを検出
するものである。また、第2の赤外線センサ18
は小断面積部15bの上端部近傍に配置し、溶湯
13が断面積の大きい最上部のキヤビテイ(第2
の大断面積部)15cに近接し、その部分を通過
することを検出するものである。 第2図に赤外線センサ17,18の構成を詳細
に示している。なお、第1の赤外線センサ17と
第2の赤外線センサ18とは略同一構成であるか
ら、第2の赤外線センサ18のみ説明する。 第2図に示すように、金型14の外側からキヤ
ビテイ15bに亘つて取付孔19をあけ、この取
付孔19に赤外線センサ18を埋設している。赤
外線センサ18は、筒状のホルダ20内に窓部材
21、集光用のレンズ22および光フアイバ23
を同軸的に収納したもので、金型14にナツト2
4を介して固定してある。 窓部材21は凸形状をなし、ホルダ20ととも
にキヤビテイの小断面積部15bの周壁の一部を
形成している。この窓部材21は耐熱性および透
明度の高い素材、例えば石英ガラスまたはサフア
イア単結晶によつて構成し、溶湯通過時の熱に対
する機械的強度が高く、かつ入光量の大きいもの
としている。 集光用レンズ22は例えば球状で、窓部材21
に隣接して配置し、その窓部材21からの光を効
率よく、かつ均一に集光するようにしている。 光フアイバ23は保持チユーブ25を介してホ
ルダ20内に挿着し、止ねじ20aによつて固定
したもので、挿入端部がレンズ22に隣接し、こ
のレンズ22で集光した光を金型14内から外部
へ導通させるものである。この光フアイバ23の
外端部には、ガイドチユーブ26で保持した光ケ
ーブル27を接続している。 この光フアイバ23の保持チユーブ25外周側
には、光フアイバ23の熱劣化を防止するための
冷却用空気通路28を形成している。この空気通
路28は二重構造で、内側通路部28aがホルダ
20の外端部に設けた空気入口ノズル29を介し
て、図示しない給気装置に接続され、外側通路部
28bが内側通路部28aとホルダ20内端側で
連通し、かつ出口孔30により大気に開口してい
る。 なお、ホルダ20と金型14との間にも空隙3
1をあけ、これらの間の熱伝達の減少を図つてい
る。 しかして、光ケーブル27は第1図Aに示すよ
うに、溶湯加圧用の圧力制御装置32に接続して
いる。 圧力制御装置32は、サージタンク33から導
出した通気管34に減圧弁35を介して径の異な
る複数の通気枝管36を分岐接続し、その各通気
枝管36にそれぞれ電磁弁37を設け、さらに通
気枝管36を統合して絞り弁38および逆止弁3
9を介して炉11の圧縮空気導入口11aに圧縮
空気を導入するようにしたものである。そして、
電磁弁37に赤外線フアイバユニツト40および
CPUコントロールユニツト41を介して光ケー
ブル27を接続している。 次に、鋳造方法を説明する。鋳造開始時には、
減圧弁35および適宜の電磁弁37が開き、サー
ジタンク33内の圧縮空気が多数の通気枝管36
のうち選択されたものを通り、さらに絞り弁38
および逆止弁39を順次に介して炉11内に供給
される。これにより、炉11内の圧力が上昇し、
溶湯13が押し上げられる。押し上げられた溶湯
13は導入管16を介して大断面積部である最下
段の第1のキヤビテイ15a内に導かれる。この
とき、第4図に示す関係に基づき、溶湯13の流
速は第1のキヤビテイ15a内において凝固によ
り溶湯13の流れが停止することのないように制
御する。この流速の設定は圧縮空気による炉11
内の加圧速度を適宜に設定することによりなされ
る。 そして、溶湯13が第1のキヤビテイ15a内
をほぼ完全に満たし、小断面積部である第2のキ
ヤビテイ15b内に流入する場合、およびこの第
2のキヤビテイ15bから大断面積部である第3
のキヤビテイ15cに流入する場合には、それぞ
れ溶湯の近接および通過が第1、第2の各赤外線
センサ17,18によつて検知される。 この検知作用を、第2図に示す第2の赤外線セ
ンサ18について説明する。 即ち、溶湯13からは高熱に基づいて赤外線A
が発せられる。この赤外線Aはキヤビテイ15b
内面で反射し、溶湯流通方向(上方)に放出さ
れ、窓部材21を通過し、レンズ22で集光され
て光フアイバ23に入る。その後、赤外線フアイ
バユニツト40で電気信号に変換され、CPUコ
ントロールユニツト41からの指示により多数の
通気枝管36の各電磁弁37のうち、開放される
電磁弁37の組合せが変化し、炉11内の加圧速
度が制御される。この作用を第1図Bに示す。第
1のキヤビテイ15aから第2のキヤビテイ15
bへの流動時は、溶湯13が凝固による流れ停止
を起さない所定の流速に上昇する。一方、溶湯1
3が小断面積の第2のキヤビテイ15b内をほぼ
完全に満たし、大断面積の第3のキヤビテイ15
c内に流入する場合には、第2の赤外線センサ1
8の検出により、電磁弁37の組合せが再度変化
し、炉11内の加圧速度が小となる。このため、
溶湯13は乱流を生じない小さな流速で第3のキ
ヤビテイ15c内に流入する。そして、溶湯13
が第3のキヤビテイ15c内を完全に満たし、溶
湯13の凝固が完了した後、炉11内への圧縮空
気の供給が停止し、以上で鋳造が終了する。 上記実施例によれば、溶湯13が第1のキヤビ
テイ15aから小断面積の第2のキヤビテイ15
b内に流入するときには、その速度を上昇させ
て、溶湯13が速い流速で上昇するようにしたの
で、凝固による湯流れ停止を生ずることがない。
また、溶湯13が小断面積の第2のキヤビテイ1
5bから大断面積の第3のキヤビテイ15c内に
流入する際にはその流速を低下させて、溶湯13
が低い流速で第3のキヤビテイ15c内に流入す
るようにしたので、溶湯13への酸化物巻込みや
空気巻込みが防止されガス欠陥の発生等が有効に
防止される。特に、上記実施例では、溶湯13自
身から発せられる赤外線の光フアイバ23への入
光量の増大によつてセンサ位置への溶湯13の近
接が検出され、入光量の一定化によつて通過が検
出される。したがつて、溶湯13の近接および通
過を適確に、かつ瞬時に検知するため、溶湯13
が小断面積部または大断面積部内に流入する時点
に対する時間的遅れを殆ど生じることなく加圧速
度の制御が行なわれる。よつて溶湯13は当初か
ら適切な流速で各キヤビテイ15a,15b,1
5c内に流入するようになり、湯流れ停止、ガス
欠陥等の発生をより確実に防止して、高品質の鋳
物を形成することができる。下記第2表は従来例
を説明した第1表に対応する上記実施例における
実験結果を示すものである。
鋳型に圧送し、その鋳型内での溶湯の流動速度を
キヤビテイの断面積の変化に対応させて制御する
加圧鋳造方法において、溶湯自身から発せられる
赤外線を鋳型内に埋設した赤外線センサに入力す
ることにより、その溶湯のキヤビテイ断面積変化
部への近接および通過を検出し、その検出値に基
づいて溶湯の流動速度を変化させることを特徴と
する。 また、本発明に係る加圧鋳造装置は、溶湯を収
容する炉と、この炉内で溶湯を加圧する加圧手段
と、断面積が異なるキヤビテイを有する鋳型と、
前記炉と鋳型とを連通し、加圧溶湯を鋳型に供給
する溶湯導入管と、前記鋳型内のキヤビテイ断面
積変化部近傍に埋設され当該位置に近接および通
過する溶湯自身の発する赤外線を検出する赤外線
センサと、このセンサに接続して設けられ、溶湯
の炉内加圧力を変化させることにより、キヤビテ
イの断面変化に対応した溶湯の流動速度を設定す
る圧力制御装置とを具備してなることを特徴とす
る。 (作用) 本発明によれば、キヤビテイ断面積変化部分に
溶湯が近接および通過することを、溶湯から発せ
られる赤外線の入力によつて検出するので、検出
時間の遅れがなく、溶湯の速度制御が鋭敏に、か
つ確実に行なえるようになる。つまり、本発明
は、溶湯自身から発せられる赤外線を一定個所に
設置した赤外線センサによつて検知するものであ
るから、溶湯が赤外線センサから離間した位置に
あるときは同センサによつて検出される赤外線量
は少なく、溶湯が赤外線センサに接近するに従つ
て検出される赤外線量は次第に増大し、センサ位
置に達した後は検出される赤外線量は略一定とな
る。よつて、本発明では、溶湯自身から発せられ
る赤外線の赤外線センサへの入光量の増大によつ
てセンサ位置への溶湯の近接が検出でき、入光量
の一定化によつて通過が検出できるので、溶湯の
断面積変化部への近接および通過を適確に、かつ
瞬時に検知して、溶湯の加圧速度がよりきめ細か
く制御できるようになる。したがつて、溶湯の流
動速度が適正に行なえ、ガス欠点等のない高品質
の鋳物の製造が可能となる。 (実施例) 以下、本発明を低圧鋳造装置に適用した一実施
例について、第1図〜第3図を参照して説明す
る。 まず、加圧鋳造装置の構成について説明する。 第1図Aに示すように、圧縮空気導入管11a
を有する密閉型の炉11内にるつぼ12を収納
し、このるつぼ12にアルミニウム溶湯(以下、
単に溶湯という)13を収容している。 炉11の上方にアルミニウム鋳造用鋳型として
の金型14を設置している。金型14に横断面積
の異なるキヤビテイ15a,15b,15cを縦
方向に連続的に形成したものである。この金型1
4のキヤビテイ15aとるつぼ12とを導入管1
6で連通させ、このるつぼ12内の溶湯13の表
面に加圧力を作用させることにより、導入管16
を介して溶湯13を金型14のキヤビテイ15a
に導入するようにしている。 金型14には、溶湯13のキヤビテイ断面積変
化部分への近接および通過を検出するための検出
器として第1、第2の赤外線センサ17,18を
設けている。第1の赤外線センサ17は断面積の
大きい最下部のキヤビテイ(第1の大断面積部)
15aの上端部近傍に配置し、溶湯13が断面積
の小さい中間の第2のキヤビテイ(小断面積部)
15bに近接し、その部分を通過することを検出
するものである。また、第2の赤外線センサ18
は小断面積部15bの上端部近傍に配置し、溶湯
13が断面積の大きい最上部のキヤビテイ(第2
の大断面積部)15cに近接し、その部分を通過
することを検出するものである。 第2図に赤外線センサ17,18の構成を詳細
に示している。なお、第1の赤外線センサ17と
第2の赤外線センサ18とは略同一構成であるか
ら、第2の赤外線センサ18のみ説明する。 第2図に示すように、金型14の外側からキヤ
ビテイ15bに亘つて取付孔19をあけ、この取
付孔19に赤外線センサ18を埋設している。赤
外線センサ18は、筒状のホルダ20内に窓部材
21、集光用のレンズ22および光フアイバ23
を同軸的に収納したもので、金型14にナツト2
4を介して固定してある。 窓部材21は凸形状をなし、ホルダ20ととも
にキヤビテイの小断面積部15bの周壁の一部を
形成している。この窓部材21は耐熱性および透
明度の高い素材、例えば石英ガラスまたはサフア
イア単結晶によつて構成し、溶湯通過時の熱に対
する機械的強度が高く、かつ入光量の大きいもの
としている。 集光用レンズ22は例えば球状で、窓部材21
に隣接して配置し、その窓部材21からの光を効
率よく、かつ均一に集光するようにしている。 光フアイバ23は保持チユーブ25を介してホ
ルダ20内に挿着し、止ねじ20aによつて固定
したもので、挿入端部がレンズ22に隣接し、こ
のレンズ22で集光した光を金型14内から外部
へ導通させるものである。この光フアイバ23の
外端部には、ガイドチユーブ26で保持した光ケ
ーブル27を接続している。 この光フアイバ23の保持チユーブ25外周側
には、光フアイバ23の熱劣化を防止するための
冷却用空気通路28を形成している。この空気通
路28は二重構造で、内側通路部28aがホルダ
20の外端部に設けた空気入口ノズル29を介し
て、図示しない給気装置に接続され、外側通路部
28bが内側通路部28aとホルダ20内端側で
連通し、かつ出口孔30により大気に開口してい
る。 なお、ホルダ20と金型14との間にも空隙3
1をあけ、これらの間の熱伝達の減少を図つてい
る。 しかして、光ケーブル27は第1図Aに示すよ
うに、溶湯加圧用の圧力制御装置32に接続して
いる。 圧力制御装置32は、サージタンク33から導
出した通気管34に減圧弁35を介して径の異な
る複数の通気枝管36を分岐接続し、その各通気
枝管36にそれぞれ電磁弁37を設け、さらに通
気枝管36を統合して絞り弁38および逆止弁3
9を介して炉11の圧縮空気導入口11aに圧縮
空気を導入するようにしたものである。そして、
電磁弁37に赤外線フアイバユニツト40および
CPUコントロールユニツト41を介して光ケー
ブル27を接続している。 次に、鋳造方法を説明する。鋳造開始時には、
減圧弁35および適宜の電磁弁37が開き、サー
ジタンク33内の圧縮空気が多数の通気枝管36
のうち選択されたものを通り、さらに絞り弁38
および逆止弁39を順次に介して炉11内に供給
される。これにより、炉11内の圧力が上昇し、
溶湯13が押し上げられる。押し上げられた溶湯
13は導入管16を介して大断面積部である最下
段の第1のキヤビテイ15a内に導かれる。この
とき、第4図に示す関係に基づき、溶湯13の流
速は第1のキヤビテイ15a内において凝固によ
り溶湯13の流れが停止することのないように制
御する。この流速の設定は圧縮空気による炉11
内の加圧速度を適宜に設定することによりなされ
る。 そして、溶湯13が第1のキヤビテイ15a内
をほぼ完全に満たし、小断面積部である第2のキ
ヤビテイ15b内に流入する場合、およびこの第
2のキヤビテイ15bから大断面積部である第3
のキヤビテイ15cに流入する場合には、それぞ
れ溶湯の近接および通過が第1、第2の各赤外線
センサ17,18によつて検知される。 この検知作用を、第2図に示す第2の赤外線セ
ンサ18について説明する。 即ち、溶湯13からは高熱に基づいて赤外線A
が発せられる。この赤外線Aはキヤビテイ15b
内面で反射し、溶湯流通方向(上方)に放出さ
れ、窓部材21を通過し、レンズ22で集光され
て光フアイバ23に入る。その後、赤外線フアイ
バユニツト40で電気信号に変換され、CPUコ
ントロールユニツト41からの指示により多数の
通気枝管36の各電磁弁37のうち、開放される
電磁弁37の組合せが変化し、炉11内の加圧速
度が制御される。この作用を第1図Bに示す。第
1のキヤビテイ15aから第2のキヤビテイ15
bへの流動時は、溶湯13が凝固による流れ停止
を起さない所定の流速に上昇する。一方、溶湯1
3が小断面積の第2のキヤビテイ15b内をほぼ
完全に満たし、大断面積の第3のキヤビテイ15
c内に流入する場合には、第2の赤外線センサ1
8の検出により、電磁弁37の組合せが再度変化
し、炉11内の加圧速度が小となる。このため、
溶湯13は乱流を生じない小さな流速で第3のキ
ヤビテイ15c内に流入する。そして、溶湯13
が第3のキヤビテイ15c内を完全に満たし、溶
湯13の凝固が完了した後、炉11内への圧縮空
気の供給が停止し、以上で鋳造が終了する。 上記実施例によれば、溶湯13が第1のキヤビ
テイ15aから小断面積の第2のキヤビテイ15
b内に流入するときには、その速度を上昇させ
て、溶湯13が速い流速で上昇するようにしたの
で、凝固による湯流れ停止を生ずることがない。
また、溶湯13が小断面積の第2のキヤビテイ1
5bから大断面積の第3のキヤビテイ15c内に
流入する際にはその流速を低下させて、溶湯13
が低い流速で第3のキヤビテイ15c内に流入す
るようにしたので、溶湯13への酸化物巻込みや
空気巻込みが防止されガス欠陥の発生等が有効に
防止される。特に、上記実施例では、溶湯13自
身から発せられる赤外線の光フアイバ23への入
光量の増大によつてセンサ位置への溶湯13の近
接が検出され、入光量の一定化によつて通過が検
出される。したがつて、溶湯13の近接および通
過を適確に、かつ瞬時に検知するため、溶湯13
が小断面積部または大断面積部内に流入する時点
に対する時間的遅れを殆ど生じることなく加圧速
度の制御が行なわれる。よつて溶湯13は当初か
ら適切な流速で各キヤビテイ15a,15b,1
5c内に流入するようになり、湯流れ停止、ガス
欠陥等の発生をより確実に防止して、高品質の鋳
物を形成することができる。下記第2表は従来例
を説明した第1表に対応する上記実施例における
実験結果を示すものである。
以上説明したように、本発明によれば、キヤビ
テイの断面積が変化する部分への溶湯の近接およ
び通過を、溶湯からの赤外線受光手段によつて瞬
時に検出するので、正確かつ迅速な圧力切換が行
なえ、高品質の軽合金鋳物を製造することができ
るようになる。
テイの断面積が変化する部分への溶湯の近接およ
び通過を、溶湯からの赤外線受光手段によつて瞬
時に検出するので、正確かつ迅速な圧力切換が行
なえ、高品質の軽合金鋳物を製造することができ
るようになる。
第1図Aは本発明に係る加圧鋳造装置の一実施
例を示す構成図、第1図Bは第1図Aの金型内に
おける溶湯の加圧速度制御状態を示すグラフ、第
2図は第1図に示す光学的検出手段を拡大して示
す断面図、第3図は従来例を示す構成図、第4図
は湯流れ臨界速度の傾向を示すグラフ、第5図は
溶湯の乱れを示す部分断面図、第6図は従来例に
おける問題点を示すために用いた金型の断面図、
第7図は従来例における実験結果を示すグラフで
ある。 11……炉、13……溶湯、14……金型、1
5a,15b,15c……キヤビテイ、17,1
8……赤外線センサ、21……窓部材、23……
光フアイバ。
例を示す構成図、第1図Bは第1図Aの金型内に
おける溶湯の加圧速度制御状態を示すグラフ、第
2図は第1図に示す光学的検出手段を拡大して示
す断面図、第3図は従来例を示す構成図、第4図
は湯流れ臨界速度の傾向を示すグラフ、第5図は
溶湯の乱れを示す部分断面図、第6図は従来例に
おける問題点を示すために用いた金型の断面図、
第7図は従来例における実験結果を示すグラフで
ある。 11……炉、13……溶湯、14……金型、1
5a,15b,15c……キヤビテイ、17,1
8……赤外線センサ、21……窓部材、23……
光フアイバ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 溶湯を炉内から鋳型に圧送し、その鋳型内で
の溶湯の流動速度をキヤビテイの断面積の変化に
対応させて制御する加圧鋳造方法において、溶湯
自身から発せられる赤外線を鋳型内に埋設した赤
外線センサに入力することにより、その溶湯のキ
ヤビテイ断面積変化部への近接および通過を検出
し、その検出値に基づいて溶湯の流動速度を変化
させることを特徴とする加圧鋳造方法。 2 溶湯を収容する炉と、この炉内で溶湯を加圧
する加圧手段と、断面積が異なるキヤビテイを有
する鋳型と、前記炉と鋳型とを連通し、加圧溶湯
を鋳型に供給する溶湯導入管と、前記鋳型内のキ
ヤビテイ断面積変化部近傍に埋設され当該位置に
近接および通過する溶湯自身の発する赤外線を検
出する赤外線センサと、このセンサに接続して設
けられ、溶湯の炉内加圧力を変化させることによ
り、キヤビテイの断面変化に対応した溶湯の流動
速度を設定する圧力制御装置とを具備してなるこ
とを特徴とする加圧鋳造装置。 3 赤外線センサは鋳型内のキヤビテイに面した
部位に設けられた耐熱性材料からなる透明な窓部
材と、この窓部材を通してキヤビテイ内の溶湯自
身から発せられる赤外線を球状の集光レンズを介
して入光する光フアイバとを有する特許請求の範
囲第2項記載の加圧鋳造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16837387A JPS6415260A (en) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | Method and apparatus for pressurized-casting |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16837387A JPS6415260A (en) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | Method and apparatus for pressurized-casting |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6415260A JPS6415260A (en) | 1989-01-19 |
| JPH0429462B2 true JPH0429462B2 (ja) | 1992-05-19 |
Family
ID=15866893
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16837387A Granted JPS6415260A (en) | 1987-07-06 | 1987-07-06 | Method and apparatus for pressurized-casting |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6415260A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2676190B1 (fr) * | 1991-05-10 | 1996-01-05 | Solvay | Procede pour le moulage d'un noyau fusible. |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6384755A (ja) * | 1986-09-26 | 1988-04-15 | Toshiba Corp | 加圧鋳造方法および装置 |
-
1987
- 1987-07-06 JP JP16837387A patent/JPS6415260A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6415260A (en) | 1989-01-19 |
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Legal Events
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