JPH04299577A - タンデム型太陽電池及びその製造方法 - Google Patents

タンデム型太陽電池及びその製造方法

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JPH04299577A
JPH04299577A JP3085748A JP8574891A JPH04299577A JP H04299577 A JPH04299577 A JP H04299577A JP 3085748 A JP3085748 A JP 3085748A JP 8574891 A JP8574891 A JP 8574891A JP H04299577 A JPH04299577 A JP H04299577A
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JP
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film
cell
layer
hydrogen
hydrogen concentration
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JP3085748A
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Kazuaki Tashiro
和昭 田代
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池、及びその製
造方法に関するものであり、特に、非単結晶シリコンを
半導体層として用いたタンデム型太陽電池とその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、非単結晶シリコン(水素化アモル
ファスシリコン等)を用いた半導体装置の開発が盛んで
ある。特に大面積のものを低コストで生産できる太陽電
池の開発が勢力的に行われている。
【0003】たとえば、これらの半導体装置に使われる
水素化アモルファスシリコン(以下a−Si:Hと略記
)の堆積方法としては、SiH4 またはSiH6 を
成膜ガスとするRFプラズマCVD法やマイクロ波プラ
ズマCVD法、あるいは水素ガス存在下でSiターゲッ
トをArプラズマ中でスパッタする反応性スパッタリン
グ法などが用いられてきた。また更に実験的には、この
他にも光CVD法、ECRCVD法、水素原子存在下で
のSiの真空蒸着法、などの報告があり、Si2 H6
 などによる熱CVD法での成功例もある。これらの方
法により得られるほとんどのa−Si:H膜は、水素を
10%、またはそれ以上含む膜である。
【0004】このようなa−Si:H膜の堆積方法とし
て、もっとも普及しているのはプラズマCVD法である
。この方法では、多くの場合SiH4 、Si2 H6
 ガスを用い、必要に応じて水素ガスで希釈を行い、1
3.5MHzまたは2.54GHzの高周波でプラズマ
を発生させ、プラズマにより成膜ガスを分解して反応性
のある活性種をつくり、基板上にa−Si:H膜を堆積
させる。成膜ガスにPH3 、B2 H6 、BF3 
などのドーピングガスを混ぜれば、n型またはp型のa
−Si:H膜を形成することができるので、これらの膜
を用いて種々の非単結晶シリコンデバイスを作ることが
できる。またCH4 などのガスを更に利用することに
よって、ワイドギャップ材としての水素化アモルファス
シリコンカーバイド等を作ることも可能である。また適
当な条件を選べば、これらの成膜方法でマイクロクリス
タルシリコン(以下μ−cSiと略記)を作ることもで
きる。
【0005】これらの非単結晶を用いていくつかの太陽
電池セルを積み重ねることにより、タンデム型太陽電池
を作る試みもされている。これは光に対するスペクトル
感度の異なる、つまり光学的バンドギャップの異なるi
層(イントリンシックな水素化アモルファスシリコンば
かりではなく、ドーピングを行っていない水素化アモル
ファスシリコンカーバイト等の合金、また水素化アモル
ファスシリコンを含む水素化アモルファスシリコン合金
(以下a−Six Gey Cz Nl :(0<x≦
1、0≦y≦1、0≦z≦1、0≦1≦1)と記す)等
を含む)を用いた太陽電池セルを積層させ、広い波長域
でのスペクトル感度を向上させ、光電変換効率を高める
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来のこのようなタンデム型太陽電池には以下のような解
決すべき課題があった。
【0007】すなわち、いくつかの太陽電池セルを積み
重ねることによりスペクトル感度は改善されるが、光吸
収の大きい光入射側セルでの光劣化が大きく、全体とし
ての特性の劣化を引き起こすという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】前述の光劣化の
主たる要因は、膜中に存在する水素によって作り出され
るウイークボンドと考えられ、この膜中水素濃度をうま
く制御しつつ減少させることにより光劣化を抑えること
ができることが分かっている。
【0009】そこで、本発明は前述の課題を解決するた
めの手段として、以下のタンデム型太陽電池及びその製
造方法を提供するものである。
【0010】すなわち、pin型構造を具備する非単結
晶シリコン太陽電池セルを積層したタンデム型太陽電池
において、光入射側に位置する第m(1≦m)セルのi
層の光学的バンドギャップを第mセルの光入射側と反対
側に位置する第m+1セルの光学的バンドギャップより
も広く保ち、かつ第mセルの膜中水素濃度を第mセル+
1セルの膜中水素濃度よりも少なくすることにより、光
吸収の大きなセルでは光劣化を少なくすることができる
【0011】さらにa−Six Gey Cz Nl 
:(0<x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、0≦1≦1
)を用いることにより、所望の光学的バンドギャップを
設計することができるので、膜中水素濃度低減による光
学的バンドギャップの狭小化を補うことができる。
【0012】さらにこれらのi層として、基板上に非単
結晶シリコン層を堆積する工程と、該非単結晶シリコン
層に水素プラズマを照射する工程とを交互に繰り返しな
がら堆積を行い、該堆積時間、あるいは水素プラズマ照
射時間を、少なくとも一部の回数のステップで各ステッ
プ毎に変化させて成膜することにより、膜中水素濃度を
制御することができ、しかも既存の欠陥を直しつつ余分
の水素を取り去ることができるので、従来の成膜に比べ
て最終膜の欠陥を減らすことができる。
【0013】
【実施例】(実施例1)図1は、本発明になる成膜方法
を用いてイントリンシックな水素化アモルファスシリコ
ン層と、水素化アモルファスシリコンカーバイド層を形
成し、2層に積層したタンデム型太陽電池の実施例を示
す概略断面図である。
【0014】同図において、101はガラス基板、10
2は下電極、103は第2セルのn型層、104は第2
セルのi型層、105は第2セルのp型層、106は第
1セルのn型層、107は第1セルのi型層、108は
第1セルのp型層、109は透明電極、110は上電極
である。
【0015】また図2は、実施例のバンドプロファイル
を示した模式図である。図に示されるように、光入射側
の第1セルのi層の光学的バンドギャップは、光入射側
と反対側に位置する第2セルのi層の光学的バンドギャ
ップに比較して広いことがわかる。
【0016】また図3は、実施例の膜中水素濃度の深さ
方向のプロファイルであり、図に示されるように光入射
側の第1セルの水素濃度のほうが、光入射側と反対側に
位置する第2セルの水素濃度よりも低くなっている。
【0017】本実施例のタンデム型太陽電池では、短波
長側の光を第1のセルでより多く吸収し、長波長側の光
は第2のセルでより多く吸収するようにしてある。
【0018】このような特性を持つ、本発明のタンデム
型太陽電池を作成するための、本発明によるi型層10
4及び107の成膜方法について、以下に説明する。
【0019】図5は、本発明のi型層の成膜方法を説明
するための図である。本発明の方法では、時間tD の
間a−Si:H層を堆積した後、この堆積した膜に対し
て時間tA だけ水素プラズマ照射をするという一組の
ステップを繰り返しながら成膜を行なう。また本発明で
は、この堆積時間tD 、水素プラズマ照射時間tA 
を各ステップ毎に変化させ成膜させる。
【0020】これにより、Siネットワークの組み替え
を行なうことができる。これは、堆積時間tD の間に
堆積した堆積膜表面は、水素プラズマ照射時間tA の
間、水素プラズマ照射を受けるのであるが、この時、水
素プラズマ中の原子状水素が堆積膜の中、あるいは堆積
膜表面を、ある程度拡散しつつ過剰の水素を引き抜き、
Siネットワークの組み替えが起こっていると考えられ
る。
【0021】図6は、その時の水素プラズマの効果を説
明するための図であり、堆積時間tD 、水素プラズマ
照射時間tA を一定に保って成膜した場合の、膜中水
素濃度と基板温度TS との関係を示している。同図に
示されるように、水素プラズマ照射時間tA を十分長
く取った場合(b)のi層の膜中水素濃度は、通常のG
D法(a)によるものの水素濃度よりも全体的に低い水
素濃度となっている。このように、水素プラズマ照射を
十分行ないながら堆積を行なう方法の方が、膜中水素濃
度を低くすることができる。
【0022】図7は、膜中水素濃度の水素プラズマ照射
時間tA 依存を示す。aは各ステップでの膜厚が50
Åの場合であり、bは膜厚100Åの場合である。各ス
テップでの膜厚が100Å以上だと水素プラズマ照射を
いくら行っても、水素引き抜き効果は現われにくく、水
素濃度は低下せず、構造緩和は進まなくなることが分か
る。
【0023】また、堆積時間tD の間に堆積するa−
Si:Hの膜厚は2原子層以上であることが望ましく、
実際上は10Å以上であることが望ましい。これは、も
し新しく堆積した層が1原子層しかないと、アモルファ
ス構造を安定に保つことができず、水素プラズマ照射に
より結晶化が進んでしまう。この原因としては、原子状
水素による水素の引き抜きが引き金となって過度のネッ
トワーク組み替えが起こると考えられる。水素プラズマ
照射による過度のネットワーク組み替えを防ぎ、制御性
良く水素引き抜きを進めるには、10Å以上のa−Si
:H層の堆積が必要である。(ただし、μ−cSiを積
極的に利用する場合はこの限りではない。)したがって
、堆積時間tD 間に堆積する膜厚は、前述したように
10Å以上100Å以下、望ましくは50Å以下である
必要がある。
【0024】図8は、堆積時間tD 間の積層膜厚と膜
中水素濃度との関係を示している。堆積時間tD 間の
堆積膜厚が50Å以上になると、水素プラズマ照射の効
果が低下し、水素プラズマ照射をしても水素濃度が低く
ならないことが分かる。
【0025】従って、図7、8から堆積時間tD 、水
素プラズマ照射時間tA を制御することで、膜中水素
濃度を制御できることが分かる。
【0026】図9は、本発明の成膜方法で作成したa−
Si:H層での膜中水素濃度と光学的バンドギャップと
の関係を示す図である。
【0027】このようにして膜中水素濃度を制御する場
合、上に述べたようにSiネットワークをうまく作りな
がら膜を形成しているので、膜中欠陥は少なく、光感度
等の膜質は従来のものより優れている。
【0028】しかも膜中水素濃度を減らしたこれらの膜
では、光劣化も低減する。これは膜中水素濃度を減らし
たために、この水素に起因するウイークボンドが減った
ためと思われる。
【0029】図4は、本発明を実現するための成膜装置
の一例を示す概略構成図である。
【0030】図4において、400は反応チャンバー、
401は基板、403はアノード電極、402はカソー
ド電極、404は基板加熱用ヒーター、405は接地用
端子、406はマッチングボックス、407は13.5
6MHzのRF電源、、408および、414は排気管
、409および415は排気ポンプ、410は水素ガス
導入管、411、および412は成膜ガス導入管、41
3は三方バルブ、420、430、440、450、4
60、422、432、442、452および462は
バルブ、421、431、441、451、および46
1はマスフローコントローラーを示す。成膜ガス導入管
411には三方バルブ413が取りつけられており、三
方バルブ413を切りかえることにより、成膜ガスのO
N/OFFを行う。水素(H2 )は462側から、シ
ラン(SiH4 )は422側から、ジボラン(B2 
H6 )は432側から、ホスフィン(PH3 )は4
42側から、メタン(CH4 )は452側から導入す
る。
【0031】この装置では、水素は常時流している。ま
たa−Si:H膜堆積時の成膜ガスであるSiH4 、
あるいはSi2 H6 のみの流れをON/OFF制御
するだけでa−Si:H膜堆積と水素プラズマ照射の両
方を容易に切り替えることができる。成膜ガスの水素ガ
スに対する割合を下げすぎると水素プラズマ照射時に結
晶化が起きやすくなるので、成膜ガス濃度は10%以上
、できれば20%以上水素希釈とする方が良い。(ただ
し、μ−cSiを積極的に利用する場合はこの限りでは
ない。 この場合、a−Si:H膜を堆積する工程と水素プラズ
マを照射する工程の両方で切れめなくプラズマをたてて
おくことも可能であり、このようにすればプラズマ発生
期の膜質の悪い膜の堆積を防止することができる。この
場合プラズマ安定化のためにArを添加することも好ま
しい。)次に本発明の成膜方法により作成したi層を有
する図1に示すタンデム型太陽電池の製造工程例を、図
4の製造装置を参照しながら以下に示す。
【0032】まず、表面を研磨したガラス基板101上
にAlなどの金属膜を用い下電極102を形成した後、
反応チャンバー400の中のカソード402に取りつけ
、排気ポンプ409により十分排気し、10−6tor
rとした。基板温度は300℃とした。
【0033】次にSiH4 ガスを30sccm流し、
H2 ガスを30sccm流し、H2 ガスで1%に希
釈したPH3 ガスを30sccm流した。チャンバー
内圧を1.0torrにして10WのRFパワーを投入
し、3分間放電し第2セルのn型a−Si:H層103
を400Å堆積した。ガス供給を停止した後、チャンバ
ー内を10−6torr以下に排気した。
【0034】次に本発明になる成膜方法で第2セルのi
型a−Si層104を堆積する。基板温度は300℃の
ままとした。
【0035】まずH2 ガス30sccmを反応チャン
バー400に流した。三方バルブ413を成膜ガス導入
管411と排気管414とを接続するようにした後、バ
ルブ420及び422を開けて、SiH4 ガス30s
ccmを成膜ガス導入管411に流した。この状態でR
F電力20Wを投入し水素プラズマ放電を開始した。
【0036】つぎに三方バルブ413を切り替えること
により、成膜(堆積)と水素プラズマ照射とを1ステッ
プとして繰り返す。本例での成膜時間(堆積時間)tD
 は40秒で一定とし、この時の膜厚は50Åとした。 全ステップ数は120回とし、i型層104の膜厚は6
000Åとした。また水素プラズマ照射時間tA は、
第1、2ステップは5秒、第3、4ステップは4秒、第
5、6ステップは3秒、第7、8ステップは2秒、第9
ステップから第112ステップまでは1秒で固定した。 第113、114ステップは2秒、第115、116ス
テップは3秒、第117、118ステップは4秒、第1
19、120ステップは5秒とした。この時の膜中水素
濃度は中央部で10%であった。またこの部分での光学
的バンドギャップは1.7eVであった。このようにt
A を設定すると、通常の方法による成膜では欠陥の発
生しやすい界面部分で欠陥の発生を抑えることができる
。 実際の成膜時にはコンピュータで三方バルブの開閉を制
御した。
【0037】つぎに第2セルのp型a−Si層105を
堆積した。チャンバー400内の真空度を10−6to
rr以下に排気し、基板温度を250℃に変えた後、S
iH4ガス30sccmとH2 ガスで1%に希釈した
B2 H6 ガス30sccmとを流し、RF電力40
Wを投入して、プラズマ放電を5分間行い、p型層10
5を500Å堆積した。
【0038】つぎに第1セルを形成した。基板温度は3
00℃とした。SiH4 ガスを30sccm流し、H
2 ガスを30sccm流し、H2 ガスで1%に希釈
したPH3ガスを30sccm流した。チャンバー内圧
を1.0torrにして10WのRFパワーを投入し、
3分間放電し、n型a−Si:H層106を400Å堆
積した。
【0039】次に本発明になる成膜方法で、i型アモル
ファスシリコンカーバイド層107を堆積するため、三
方バルブ413を、成膜ガス導入管411と排気管41
4とを接続するようにした後、バルブ420、422、
450、452を開けて、SiH4 ガス30sccm
と、CH4 ガス20sccmを導入管411に流した
。 チャンバー内圧力を0.5torrに保ち、基板温度は
300℃とした。この状態でRF電力80Wを投入し、
水素プラズマ放電を開始した。
【0040】つぎに三方バルブ413を切り替えること
により、成膜と水素プラズマ照射とを1ステップとして
繰り返す。本例での成膜時間(堆積時間)tD は20
秒で一定とし、この時の膜厚は20Åとした。全ステッ
プ数は300回とし、i型層107の膜厚は6000Å
とした。また水素プラズマ照射時間tA は、第1ステ
ップから第30ステップまでは30秒、第31ステップ
から第60ステップまでは31秒、第61ステップから
第90ステップまでは32秒、第91ステップから第1
00ステップまでは33秒、第101ステップから第1
30ステップまでは34秒、第131ステップから第1
60ステップまでは35秒、第161ステップから第1
90ステップまでは36秒、第191ステップから第2
00ステップまでは37秒、第201ステップから第2
30ステップまでは38秒、第231ステップから第2
60ステップまでは39秒、第261ステップから第2
90ステップまでは40秒、第291ステップから第3
00ステップまでは41秒とした。実際の成膜時にはコ
ンピュータで三方バルブの開閉を制御した。初期膜の光
学的バンドギャップは2.0eVであり、この時の膜中
水素濃度は6%であった。このようにtA を設定する
と、光の吸収が強くて欠陥の発生しやすい表面部分で欠
陥の発生を抑えることができる。
【0041】次にp型アモルファスシリコンカーバイド
層108を堆積する。三方バルブ413を成膜ガス導入
管411と排気管414とを接続するようにした後、バ
ルブ420、422、430、432、450、452
を開けて、SiH4 ガス30sccmと、CH4 ガ
ス20sccmと、H2 ガスで1%に希釈したB2 
H6 ガス30sccmを導入管411に流した。チャ
ンバー内圧力を0.5torrに保ち、基板温度は30
0℃とした。この状態でRF電力80Wを投入し、水素
プラズマ放電を開始した。
【0042】つぎに三方バルブ413を切り替えること
なく成膜した。この条件で成膜した単膜のp型層108
の光学的バンドギャップは2.00eVであった。
【0043】最後に上部電極109を透明導伝膜(IT
O膜)で700Å形成した。
【0044】このようにして作成したタンデム型太陽電
池は、光感度、特に短波長側の光感度が向上し、更にi
層中の水素を低減したので、光劣化、特に第1セルでの
光劣化を低減することができ、全体の効率を上げること
ができた。しかも本発明の成膜方法では、効率よく、膜
中の欠陥を増やすことなく膜中の水素を低減できるので
各セルでの光感度も向上している。
【0045】また本実施例では第1、第2セルのi層を
共に本発明の成膜方法により成膜したが、第2セルのみ
を本発明の成膜方法により成膜しても良い。
【0046】またタンデムの構成は2段のみならず、そ
れ以上の段数のものでも太陽光のスペクトル分布に合わ
せた最適の設計を行えば本発明を適用して同様の効果を
得ることができる。
【0047】また本発明では水素化アモルファスシリコ
ンのみについて述べたが、i層にマイクロクリスタルシ
リコン(μ−cSi)を利用する場合も同様な効果を出
すことができる。
【0048】また本実施例では、i層に水素化アモルフ
ァスシリコンと水素化アモルファスシリコンカーバイド
を用いたが、各セル間の光学的バンドギャップを設計す
るために、水素化アモルファスシリコンゲルマニウム、
水素化アモルファスシリコンナイトライドを用いること
もでき、あるいは水素化アモルファスシリコンを含む水
素化アモルファスシリコン合金a−Six GeyCz
 Nl :H(0<x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、
0≦1≦1)を用いることにより、各セル間の光学的バ
ンドギャップの設計が容易となる。更に3元系の合金等
を適宜組み合わせて用いることもできる。
【0049】また水素プラズマ照射の方法としては、原
子状水素を効率良く発生するものであれば良く、容量結
合型あるいは誘導結合型の高周波グロー放電を利用する
こともできる。すなわち、基板上に積層したa−Si:
H膜を基板ごと水素ガスのグロー放電中に置くか、プラ
ズマの近くに置くことにより、原子状水素をa−Si:
H膜に供給することができる。この他マイクロ波プラズ
マにより原子状水素を発生させてa−Si:H表面に拡
散させる方法や、ECRプラズマにより原子状水素を発
生させる方法もある。a−Si:H膜を堆積する方法と
してプラズマCVD法を採用すれば、水素プラズマも同
一の方法で発生させることができ、極めて容易に本発明
の成膜方法を実現できる。
【0050】
【発明の効果】pin型構造を具備する非単結晶シリコ
ン太陽電池セルを積層したタンデム型太陽電池において
、光入射側に位置する第m(1≦m)セルのi層の光学
的バンドギャップを第mセルの光入射側と反対側に位置
する第m+1セルの光学的バンドギャップよりも広く保
ち、かつ第mセルの膜中水素濃度を第mセル+1セルの
膜中水素濃度よりも少なくすることにより光吸収の大き
なセルでは光劣化を少なくすることができる。
【0051】さらにa−Six Gey Cz Nl 
:(0<x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、0≦1≦1
)を用いることにより、所望の光学的バンドギャップを
設計することができるので、膜中水素濃度低減による光
学的バンドギャップの狭小化を補うことができる。
【0052】さらにこれらのi層を基板上に非単結晶シ
リコン層を堆積する工程と、該非単結晶シリコン層に水
素プラズマを照射する工程とを交互に繰り返しながら堆
積を行い、該堆積時間及び水素プラズマ照射時間の少な
くとも一方を各ステップ毎に変化させ成膜することによ
り、膜中水素濃度を制御することができ、しかも既存の
欠陥を直しつつ余分の水素を取り去るので従来の成膜に
比べて最終膜の欠陥を減らすことができる。
【0053】これにより光劣化の低減された、最適化さ
れたタンデム型太陽電池を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる成膜方法により作成したタンデム
型太陽電池の構成を示した概略断面図である。
【図2】本実施例のバンドプロファイルを示す図。
【図3】本実施例の膜中水素濃度のプロファイルを示す
図。
【図4】本発明のタンデム型太陽電池を作成するのに好
的な成膜装置を示す。
【図5】本発明になる成膜方法の説明図である。
【図6】基板温度と膜中水素濃度の関係を、本発明によ
る場合と通常のGD法による場合を比較した図である。
【図7】膜中水素濃度と水素プラズマ照射時間tA と
の関係を示す図。
【図8】膜中水素濃度と各ステップでの成膜膜厚との関
係を示す図。
【図9】バンドギャップと膜中水素濃度の関係を示す図
【符号の説明】
101    ガラス基板 102    下電極 103、106    n型層 104、107    i型層 105、108    p型層 109    透明電極 110    上電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  pin型構造を具備する複数の非単結
    晶シリコン太陽電池セルを積層したタンデム型太陽電池
    において、光入射側に位置する第m(1≦m)セルのi
    層の光学的バンドギャップを、前記第mセルの光入射側
    と反対側に位置する第m+1セルのi層の光学的バンド
    ギャップよりも広く保ち、かつ前記第mセルのi層の膜
    中水素濃度を前記第m+1セルのi層の膜中水素濃度よ
    りも低くしたことを特徴とするタンデム型太陽電池。
  2. 【請求項2】  前記i層に、水素化アモルファスシリ
    コンを含む水素化アモルファスシリコン合金a−Six
     Gey Cz Nl :H(0<x≦1、0≦y≦1
    、0≦z≦1、0≦1≦1)を用いることを特徴とする
    請求項1に記載のタンデム型太陽電池。
  3. 【請求項3】  請求項1に記載のタンデム型太陽電池
    の製造方法において、i層として、基板上に非単結晶シ
    リコン層を堆積後、該非単結晶シリコン層に水素プラズ
    マを照射する工程を1ステップとして、複数の該ステッ
    プを繰り返しながら成膜を行い、少なくとも一部の前記
    ステップにおいて、前記水素プラズマの照射時間を前記
    ステップ毎に変化させたことを特徴とするタンデム型太
    陽電池の製造方法。
  4. 【請求項4】  少なくとも一部の前記ステップにおい
    て、前記堆積する時間を前記ステップ毎に変化させたこ
    とを特徴とする請求項3に記載のタンデム型太陽電池の
    製造方法。
  5. 【請求項5】  少なくとも一部の前記ステップにおい
    て、前記堆積する時間及び前記水素プラズマを照射する
    時間を、前記ステップ毎に変化させたことを特徴とする
    請求項3に記載のタンデム型太陽電池の製造方法。
  6. 【請求項6】  前記i層に、水素化アモルファスシリ
    コンを含む水素化アモルファスシリコン合金a−Six
     Gey Cz Nl :H(0<x≦1、0≦y≦1
    a−Six Gey Cz Nl :H(0<x≦1、
    0≦y≦1、0≦z≦1、0≦1≦1)を用いることを
    特徴とする請求項3に記載のタンデム型太陽電池の製造
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011148924A1 (ja) * 2010-05-24 2011-12-01 株式会社アルバック 成膜装置
JP2012522404A (ja) * 2009-06-10 2012-09-20 シンシリコン・コーポレーション 光起電モジュール、及び複数半導体層スタックを有する光起電モジュールを製造する方法

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JP2012523716A (ja) * 2009-06-10 2012-10-04 シンシリコン・コーポレーション 光起電モジュール、及び、複数半導体層スタックを有する光起電モジュールの製造方法
WO2011148924A1 (ja) * 2010-05-24 2011-12-01 株式会社アルバック 成膜装置

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