JPH04300893A - ステロイド誘導体の製造法 - Google Patents

ステロイド誘導体の製造法

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JPH04300893A
JPH04300893A JP3089173A JP8917391A JPH04300893A JP H04300893 A JPH04300893 A JP H04300893A JP 3089173 A JP3089173 A JP 3089173A JP 8917391 A JP8917391 A JP 8917391A JP H04300893 A JPH04300893 A JP H04300893A
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Yoji Tachibana
陽二 橘
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    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1α,25−ジヒドロキ
シ−22−オキサ−ビタミンD3およびその誘導体を製
造する際の中間体としての有用性が期待される(R)−
または(S)−1α,3β−ジアセトキシ−プレグナ−
5,7−ジエン−20−オールの新規な製造法並びに上
記化合物の製造過程で得られる新規な中間体化合物に関
する。
【0002】
【従来の技術】1α,25−ヒドロキシビタミンD3は
高い生物活性を有する活性型ビタミンD3であることが
知られている。さらに、最近になっていわゆるビタミン
D活性の他に分化誘導作用をも有することが解明された
。 しかしながら、従来の活性型ビタミンD3を分化誘導作
用に基づいて制ガン剤として使用する場合、そのビタミ
ンD活性はかえって副作用となる。従ってこれらの作用
の分離を目的としてビタミンD活性を有しない活性型ビ
タミンD誘導体とその合成法の研究が行われ、その代表
的なものとして1α,25−ジヒドロキシ−20−オキ
サ−21−ノルビタミンD3(N. Kubodera
, Chem. Pharm. Bull., 34,
2286(1986))あるいは1α,25−ジヒドロ
キシ−22−オキサビタミンD3(E. Muraya
ma, Chem. Pharm. Bull., 3
4,4410(1986))が知られている。
【0003】これらの活性型ビタミンD3の合成は一般
にそのプロビタミンD3を光照射ついで生成したプレビ
タミンD3を熱異性化することにより行われている。プ
ロビタミンD3の合成においては、ステロイド骨格への
1α位水酸基の導入と、5,7−ジエン部の構築がキー
ステップとなる。
【0004】上記活性型ビタミンD3の合成はデヒドロ
エピアンドロステロンを酵素処理して得られる1α−ヒ
ドロキシ−デヒドロエピアンドロステロンを共通の中間
体として5,7−ジエン部を構築した後に側鎖を導入あ
るいは側鎖を合成後、5,7−ジエン部を構築すること
によって行われている。しかし、上記出発物質のデヒド
ロエピアンドロステロンの1α位水酸化は収率も低く、
処理も困難である。また、通常の5,7−ジエンの構築
法(ブロム化脱HBr)はよく知られている様に異性体
である4,6−ジエンを大量に副生し、しかもその収率
は低くかつ精製も困難である。
【0005】さらに、1α−ヒドロキシ−デヒドロエピ
アンドロステロンを用いた22−オキサ−1α,25−
ジヒドロキシビタミンD3の中間体、プレグナ−5,7
−ジエン誘導体合成においては20S−体しか得られな
い。
【0006】また、特開平2−96591にはプレグナ
−5,7−ジエン誘導体の合成が開示されているが、反
応工程が長く、その生成物はジアステレオマー混合物で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、これらの活性
型ビタミンD誘導体を効率よく得るためには、対応する
プロビタミンD化合物を立体選択的に、かつより高収率
で得る簡便な合成法とそのための中間体化合物の開発が
望まれる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、1α位に水酸
基を有する活性型ビタミンDのプロ体合成における重要
中間体である次の式(XXV)または式(XXVI)

0009】
【化14】 で示される化合物およびその製造法を見出した。
【0010】すなわち、本発明は次の式(I)または(
II)
【0011】
【化15】 で示される(R)−または(S)−20−ヒドロキシト
リエノン化合物を出発物質としてこれまでに知られてい
ない反応工程を経て、しかも比較的少ない工程でかつ高
収率で上記した式(XXV)および式(XXVI)の化
合物を製造する方法、並びにこの方法の中間過程で得ら
れる新規な化合物に関するものである。
【0012】本発明の方法は(R)−または(S)−2
0−ヒドロキシ−プレグナ−5−エン−3−オールをD
DQ酸化して得られる次の式(I)または式(II)

0013】
【化16】 で示される20−ヒドロキシトリエノン化合物の20位
の水酸基を保護して次の式(III)または式(IV)
【0014】
【化17】 (式中、Xは保護基を表わす)で示される化合物とし、
次いでこの式(III)または式(IV)の化合物をイ
ソプロペニルアセテートを用いるエノールアセチル化反
応に付して次の式(V)または式(VI)
【0015】
【化18】 (式中、Xは上記で定義したとおりである)で示される
1,3,5,7−テトラエン化合物とし、次いでこの式
(V)または式(VI)の化合物を還元反応に付して次
の式(VII)または式(VIII)
【0016】
【化19】 (式中、Xは上記で定義したとおりである)で示される
3β−ヒドロキシ−1,5,7−トリエン化合物とし、
次いでこの式(VII)または式(VIII)の化合物
を4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,5−
ジオンと反応させて次の式(IX)または式(X)
【0
017】
【化20】 (式中、Xは上記で定義したとおりである)で示される
ディールスアルダー型付加反応生成物である化合物とし
、次いでこの式(IX)または式(X)の化合物の3位
の水酸基をかさ高い保護基で保護して次の式(XI)ま
たは式(XII)
【0018】
【化21】 (式中、XおよびYはともに保護基を表わす)で示され
る化合物とし、引続きこの式(XI)または式(XII
)の化合物の20位の水酸基の保護基を除去して次の式
(XIII)または式(XIV)
【0019】
【化22】 (式中、Yは上記で定義したとおりである)で示される
化合物とし、そして引続きこの式(XIII)または式
(XIV)の化合物の20位の水酸基を後の工程で使用
するLiAlH4等の試薬に安定であるような保護基で
保護して次の式(XV)または式(XVI)
【0020】
【化23】 (式中、YおよびZはともに保護基を表わす)で示され
る化合物とし、次いでこの式(XV)または式(XVI
)の化合物をエポキシ化剤で処理して次の式(XVII
)または式(XVIII)
【0021】
【化24】 (式中、YおよびZは上記で定義したとおりである)で
示される1α,2α−エポキシ化合物とし、次いでこの
式(XVII)または式(XVIII)の化合物の3位
の水酸基の保護基を除去して次の式(XIX)または式
(XX)
【0022】
【化25】 (式中、Zは上記で定義したとおりである)で示される
化合物とし、そして引続きこの式(XIX)または式(
XX)の化合物をLiAlH4を用いる還元反応に付し
て次の式(XXI)または式(XXII)
【0023】
【化26】 (式中、Zは上記で定義したとおりである)で示される
5,7−ジエン化合物とし、次いでこの式(XXI)ま
たは式(XXII)の化合物の1位および3位の水酸基
をアセチル化反応に付して次の式(XXIII)または
式(XXIV)
【0024】
【化27】 で示される化合物とし、次いでこの式(XXIII)ま
たは式(XXIV)の化合物の20位の保護基を除去し
て次の式(XXV)または式(XXVI)
【0025】
【化28】 で示される(R)−および(S)−1α,3β−ジアセ
トキシ−プレグナ−5,7−ジエン−20−オールを得
ることを特徴とするものである。
【0026】上記の方法における製造過程で合成される
中間体化合物(V)〜(XXIV)は文献未載の新規化
合物である。
【0027】上記した本発明方法の具体的な反応操作に
おいて、出発化合物の式(I)または式(II)の化合
物はその20位の水酸基が始めに保護されるが、この保
護基にはその後の反応処理における酸性条件下で安定で
あるような基、例えばアセチル基、ベンゾイル基、ベン
ジル基等を用いることが可能である。しかしながら、反
応性および脱離性の容易さを考慮するとアセチル基が好
ましい。このアセチル化は慣用の無水酢酸−ピリジン、
塩化アセチル−ピリジンなどを用いて容易に行うことが
できる。このようにして得られた式(III)または式
(IV)の化合物は酸性条件下においてイソプロペニル
アセテートを用いるエノールアセチル化反応に付されて
式(V)または式(VI)のテトラエン化合物とされる
。ここで反応を酸性条件とするために用いられる酸とし
てはパラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸などが
挙げられ、これらは式(III)または式(IV)の化
合物に対して0.1〜2.0当量の量で用いられ、また
、イソプロペニルアセテートは1〜50倍当量の量で用
いられる。 この反応は一般に有機溶媒中で還流下に行うことができ
、また反応体のイソプロペニルアセテート自体を溶媒と
して使用することもできる。
【0028】このようにして得られた式(V)または式
(VI)の化合物は、次いで20位の水酸基の保護基を
分解しないような還元剤例えばNaBH4、Ca(BH
4)2、Zn(BH4)2等を用いて還元処理して式(
VII)または式(VIII)の3β−ヒドロキシ−1
,5,7−トリエン化合物を生成させる。
【0029】得られた式(VII)または式(VIII
)の化合物をPTADと反応させて式(IX)または式
(X)のディールス−アルダー型付加反応生成物とし、
次いでこの生成物の3位の水酸基をかさ高い保護基、例
えばt−ブチルジメチルシリル基で保護して式(XI)
または式(XII)の化合物とし、この式(XI)また
は式(XII)の化合物の20位の保護基を除去(例え
ばアセチル基の場合、水酸化カリウムを用いて加水分解
)して式(XIII)または式(XIV)の化合物とし
た後、その水酸基をさらに別の保護基で保護して式(X
V)または式(XVI)の化合物とする。この場合の保
護基としては次の工程で使用される水素化アルミニウム
アルカリ金属または水素化ほう素アルカリ金属に安定で
あるような基、例えばテトラヒドロピラニル基、ベンジ
ル基、モノメトキシメチル基等が用いられる。この工程
は好ましくはピリジニウムパラトルエンスルホネート(
以下PPTSと略称する)の存在下に、ジヒドロピラン
を用いて処理して20位の水酸基をテトラヒドロピラニ
ルエーテルとして保護することで行われる。
【0030】次いでこの式(XV)または式(XVI)
の化合物はエポキシ化試剤、例えばm−クロロ過安息香
酸で処理して選択的に式(XVII)または式(XVI
II)のα−エポキシ化合物とされる。
【0031】この式(XVII)または式(XVIII
)の化合物は次いでその3位の保護基を除去して式(X
IX)または式(XX)の化合物とされる。この脱保護
工程は例えば保護基がt−ブチルジメチルシリル基であ
る場合、Bu4NFのテトラヒドロフラン溶液で処理す
ることで行われる。
【0032】次いでこの式(XIX)または式(XX)
の化合物は水素化アルミニウムアルカリ金属または水素
化ほう素アルカリ金属、例えばLiAlH4、NaAl
H4、KAlH4、LiBH4、NaBH4、KBH4
などで還元して式(XXI)または式(XXII)の化
合物とされる。
【0033】この式(XXI)または式(XXII)の
化合物は慣用方法、例えば無水酢酸−ピリジン、または
塩化アセチル−ピリジンを用いてアセチル化して式(X
XIII)または式(XXIV)の化合物とされる。
【0034】このようにして得られた式(XXIII)
または式(XXIV)の化合物について20位の保護基
が除去される。例えば保護基がテトラヒドロピラニル基
の場合、PPTSまたはパラトルエンスルホン酸の存在
下にエタノール中処理することによりこの保護基は脱離
し、かくして目的化合物である式(XXV)または式(
XXVI)の化合物、すなわち、(R)−または(S)
−1α,3β−ジアセトキシ−プレグナ−5,7−ジエ
ン−20−オールが得られる。
【0035】本発明の方法を具体的な反応試薬を用いる
反応によって例示すると、次の反応スキームで示される
【0036】
【化29】
【0037】
【化30】
【0038】
【化31】
【0039】以下に本発明を実施例によって更に詳細に
説明するが、これらの実施例は本発明を具体例によって
説明するための目的で記載するものであって、これらに
よって本発明は限定的に解釈されるものではない。
【0040】実施例1 (R)−20−アセトキシ−プレグナ−1,4,6−ト
リエン−3−オン(III)(R)−プレグナ−5−エ
ン−3β,20−ジオール(25.0g)をジオキサン
(500ml)に溶解し、さらにDDQ(75.0g)
を加え、16時間加熱還流した。生成したハイドロキノ
ンを濾過して取り除き、そして溶媒を留去した。残渣を
酢酸エチルで抽出し、10%KOH、ブラインで洗浄し
た後、酢酸エチルを留去した。残渣をシリカゲルクロマ
トグラフィー(クロロホルム/酢酸エチル=9/1)に
付し、化合物(I)を15.6g得た。さらに無水酢酸
15ml、ピリジン(50ml)を加え、そして90°
〜95℃において1時間加熱した。酢酸エチルで抽出し
、10%塩酸、NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し
た後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー(クロロホルムで溶出)に付し、標記化合物(I
II)を14.3g得た(51%)。 融点:162〜163℃(MeOH);MS(m/e)
:355(M+);1H−NMR(CDCl3):5.
97〜7.09(5H,m,H−1,H−2,H−4,
H−6,H−7)、4.86(1H,m,H−20)、
2.00(3H,s,COCH3)。
【0041】実施例2 (S)−20−アセトキシ−プレグナ−1,4,6−ト
リエン−3−オン(IV)(S)−プレグナ−5−エン
−3β,20−ジオール(10.0g)を用いて実施例
1と同様の処理を行い、標記化合物(IV)を4.1g
得た(37%)。 1H−NMR(CDCl3);5.97〜7.09(5
H,m,H−1,H−2,H−4,H−6,H−7)、
4.91(1H,m,H−20)、2.01(3H,s
,COCH3)。
【0042】実施例3 (R)−3,20−ジアセトキシ−プレグナ−1,3,
5,7−テトラエン(V)実施例1で得られた化合物(
III) 14.3gをイソプロペニルアセテート(1
50ml)、酢酸ブチル(300ml)に溶解し、パラ
トルエンスルホン酸(7.0g)を加えそして10時間
還流下に加熱した。反応混合物を重ソウ水、ブラインで
洗浄した後、乾燥し(MgSO4)そして溶媒を留去し
た。残留物をメタノールより結晶化し、標記化合物(V
)を7.1g得た(44%)。 融点:159〜160℃;MS(m/e):397(M
+);1H−NMR(CDCl3):δ 5.63〜5
.97(5H,m,H−1,H−2,H−4,H−6,
H−7)、4.89(1H,m,H−20)、2.06
、2.17(6H,s,COCH3)。
【0043】実施例4 (S)−3,20−ジアセトキシ−プレグナ−1,3,
5,7−テトラエン(VI)実施例2で得られた化合物
(IV)4.1gを用いて実施例3と同様の処理を行い
、標記化合物(VI)を1.6g得た(35%)。 融点:148〜149℃(MeOH);1H−NMR(
CDCl3):δ 5.65〜6.00(5H,m,H
−1,H−2,H−4,H−6,H−7)、4.89(
1H,m,H−20)、2.00、2.17(6H,s
,COCH3)。
【0044】実施例5 (R)−20−アセトキシ−3β−ヒドロキシ−5α,
8α−(3,5−ジオキソ−4−フェニル−1,2,4
−トリアゾリジノ)−プレグナ−1,6−ジエン(IX
)塩化カルシウム(40g)をメタノール(200ml
)に溶解し、0〜−5℃に冷却しながら、これに水素化
ほう素ナトリウム(20g)のエタノール溶液(300
ml)を滴下して加え、同温度で1時間保った。
【0045】次いでこのようにして得られた混合物に実
施例3で得た化合物(V)7.1gのエーテル溶液(3
00ml)を−10°〜−15℃で滴下して加え、同温
度で2時間撹拌した後、室温で一夜保った。次いで50
%酢酸水溶液を加えて過剰の試薬を分解後、酢酸エチル
で抽出し、抽出液を重ソウ水、ブラインで洗浄した。
【0046】このようにして得られた溶液に4−フェニ
ル−1,2,4−トリアゾリジン−3,5−ジオンを溶
液の色が赤くなるまで加え、そして酢酸エチルを留去し
た。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出液:
酢酸エチル/クロロホルム=1/9)により精製し、標
記化合物(IX)を6.7g得た(71%)。 MS(m/e):357(M+−175);1H−NM
R(CDCl3):δ 7.37(5H,m,C6H6
)、6.29、6.43(2H,ABq,J=8.0H
z,H−6,H−7)、5.86(2H,s,H−1,
H−2)、5.03(1H,t,H−3)、4.89(
1H,t,H−20)、2.04(3H,s,COCH
3)。
【0047】実施例6 (S)−20−アセトキシ−3β−ヒドロキシ−5α,
8α−(3,5−ジオキソ−4−フェニル−1,2,4
−トリアゾリジノ)−プレグナ−1,6−ジエン(X)
実施例4で得られた化合物(VI)1.6gを用いて実
施例5と同様の処理を行い、標記化合物(X)を1.6
g得た(75%)。 1H−NMR(CDCl3):δ 7.44(5H,m
,C6H5)、6.26、6.43(2H,ABq,J
=8.0Hz,H−6,H−7)、5.71(2H,s
,H−1,H−2)、4.97(2H,m,H−3,H
−20)、2.00(3H,s,COCH3)。
【0048】実施例7 (R)−20−アセトキシ−3β−t−ブチルジメチル
シリロキシ−5α,8α−(3,5−ジオキソ−4−フ
ェニル−1,2,4−トリアゾリジノ)−プレグナ−1
,6−ジエン(XI) 実施例5で得られた化合物(IX)6.7gをジメチル
ホルムアミド(20ml)に溶解し、t−ブチルジメチ
ルシリルクロライド(3.5g)およびイミダゾール(
3.5g)を加え、40℃で1時間保持した。反応混合
物をエーテルで抽出し、ブラインで洗浄した後、乾燥し
た(MgSO4)。エーテルを留去し、残留物にメタノ
ールを加えると結晶が析出した。結晶を濾過して標記化
合物(XI)を7.0g得た(86%)。 MS(m/e);471(M+−175);1H−NM
R(CDCl3):δ 7.37(5H,m,C6H5
)、6.26、6.41(2H,ABq,J=8.0H
z,H−6,H−7)、5.66(2H,s,H−1,
H−2)、4.93(1H,m,H−3)、4.84(
1H,m,H−20)、2.03(3H,s,COCH
3)。
【0049】実施例8 (S)−20−アセトキシ−3β−t−ブチルジメチル
シリロキシ−5α,8α−(3,5−ジオキソ−4−フ
ェニル−1,2,4−トリアゾリジノ)−プレグナ−1
,6−ジエン(XII) 実施例6で得られた化合物(X)1.6gを用いて実施
例7と同様の処理を行い、標記化合物(XII)を1.
0g得た(52%)。 融点:196〜198℃;1H−NMR(CDCl3)
:δ 7.37(m,5H,C6H5)、6.26、6
.43(2H,ABq,J=8.0Hz,H−6,H−
7)、5.66(2H,s,H−1,H−2)、4.9
9(2H,m,H−3,H−20)、2.00(3H,
s,COCH3)。
【0050】実施例9 (R)−3β−t−ブチルジメチルシリロキシ−5α,
8α−(3,5−ジオキソ−4−フェニル−トリアゾリ
ジノ)−プレグナ−1,6−ジエン−20−オール(X
III) 実施例7で得られた化合物(XI)7.0gを水酸化カ
リウム(4.0g)を含むエタノール(100ml)に
溶解し、室温で30分間撹拌した。酢酸エチルで抽出し
、ブラインで洗浄した後、溶媒を留去した。標記化合物
(XIII)を5.7g得た(87%)。 融点:203〜205℃;MS(m/e)429(M+
−175);1H−NMR(CDCl3):δ 7.3
7(5H,m,C6H5)、6.26、6.43(2H
,ABq,J=8.0Hz,H−6,H−7)、5.6
9(2H,s,H−1,H−2)、4.97(1H,t
,H−3)、3.70(1H,m,H−20)。
【0051】実施例10 (S)−3β−t−ブチルジメチルシリロキシ−5α,
8α−(3,5−ジオキソ−4−フェニル−トリアゾリ
ジノ)−プレグナ−1,6−ジエン−20−オール(X
III) 実施例8で得られた化合物(XII)1.0gを用いて
実施例9と同様の処理を行い、標記化合物(XIV)を
930mg得た(99%)。 1H−NMR(CDCl3):δ 7.37(5H,m
,C6H5)、6.26、6.43(2H,ABq,J
=8.0Hz,H−6,H−7)、5.66(2H,s
,H−1,H−2)、4.99(1H,m,H−3)、
3.77(1H,m,H−20)。
【0052】実施例11 (R)−3β−t−ブチルジメチルシリロキシ−5α,
8α−(3,5−ジオキソ−4−フェニル−1,2,4
−トリアゾリジノ)−20−テトラヒドロピラニロキシ
−プレグナ−1,6−ジエン(XV) 実施例9で得られた化合物(XIII)5.7gをジク
ロロメタン(100ml)に溶解し、ジヒドロピラン(
3.0g)、ピリジニウムパラトルエンスルホナート(
300mg)を加え、室温で4時間撹拌した。ブライン
で洗浄した後、乾燥し(MgSO4)、ジクロロメタン
を留去した。標記化合物(XV)を粉末として4.9g
得た(75%)。 MS(m/e):513(M+−175);1H−NM
R(CDCl3):δ 7.37(5H,m,C6H5
)、6.26、6.44(2H,ABq,J=8.0H
z,H−6,H−7)、5.66(2H,s,H−1,
H−2)、4.97(1H,t,H−3)、4.60(
1H,s,THP)、3.90(2H,m,THP,H
−20)、3.57(1H,m,THP)。
【0053】実施例12 (S)−3β−t−ブチルジメチルシリロキシ−5α,
8α−(3,5−ジオキソ−4−フェニル−1,2,4
−トリアゾリジノ)−20−テトラヒドロピラニロキシ
−プレグナ−1,6−ジエン(XVI) 実施例10で得られた化合物(XIV)930mgを実
施例11と同様の処理を行い、標記化合物(XVI)を
960mg得た(91%)。 1H−NMR(CDCl3):δ 7.38(5H,m
,C6H5)、6.26、6.43(2H,ABq,J
=8.0Hz,H−6,H−7)、5.66(2H,s
,H−1,H−2)、4.94(1H,m,H−3)、
4.63、4.70(1H,s,CH(THP))、3
.91(2H,m,H−20,CH2(THP))、3
.51(1H,m,CH2(THP))。
【0054】実施例13 (R)−1α,2α−エポキシ−3β−ヒドロキシ−5
α,8α−(3,5−ジオキソ−4−フェニル−1,2
,4−トリアゾリジノ)−20−テトラヒドロピラニロ
キシ−プレグナ−6−エン(XIX) 実施例11で得られた化合物(XV)2.1gをクロロ
ホルム(100ml)に溶解し、m−クロロ過安息香酸
(4.0g)を加え、一夜室温で撹拌した。反応混合物
を10%炭酸カリウム水溶液、次いでブラインで洗浄し
た後、乾燥し(MgSO4)、クロロホルムを留去した
。化合物(XVII)を2.2g得た(オイル)。
【0055】この化合物(XVII)2.2gをテトラ
ヒドロフラン(50ml)に溶解し、これに1Mテトラ
ブチルアンモニウムフルオライド(テトラヒドロフラン
溶液)(9ml)を加え、室温で4時間撹拌した。反応
混合物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄した後、
溶媒を留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ
ー(溶出液:酢酸エチル、クロロホルム=1/9)によ
り精製して標記化合物(XIX)をオイルとして1.4
g得た(78%)。 MS(m/e):414(M+−175);1H−NM
R(CDCl3):δ 7.41(5H,m,C6H5
)、6.20、6.44(2H,ABq,J=8.0H
z,H−6,H−7)、5.03(1H,t,H−3)
、4.65(1H,s,THP)、3.51〜3.89
(3H,m,H−20,CH2(THP))、3.21
(2H,m,H−1)。
【0056】実施例14 (S)−1α,2α−エポキシ−3β−ヒドロキシ−5
α,8α−(3,5−ジオキソ−4−フェニル−1,2
,4−トリアゾリジノ)−20−テトラヒドロピラニロ
キシ−プレグナ−6−エン(XX) 実施例12で得られた化合物(XVI)960mgを実
施例13と同様の処理を行い、標記化合物(XX)を6
50mg得た(79%)。 1H−NMR(CDCl3):δ 7.38(5H,m
,C6H5)、6.19、6.39(2H,ABq,J
=8.0Hz,H−6,H−7)、4.99(1H,m
,H−3)、4.60、4.67(1H,s,CH(T
HP))、3.43〜3.97(3H,m,CH2(T
HP),H−20)。
【0057】実施例15 (R)−1α,3α−ジアセトキシ−20−テトラヒド
ロピラニロキシ−プレグナ−5,7−ジエン(XXII
I)実施例13で得られた化合物(XIX)1.4gの
テトラヒドロフラン溶液(40ml)をLiAlH4(
3.0g)を含むテトラヒドロフラン溶液(100ml
)に滴下して加え、さらに1時間加熱還流した。反応物
に水を加えて過剰のLiAlH4を分解した後、固形物
を濾過して取り除きクロロホルムで抽出した。抽出液を
ブラインで洗浄し、乾燥した(MgSO4)。化合物(
XXI)を600mg得た(オイル)。
【0058】この化合物(XXI)600mgをピリジ
ン(10ml)に溶解し、無水酢酸(2ml)を加え、
90℃で1時間加熱撹拌した。反応混合物を酢酸エチル
で抽出し、抽出液を重ソウ水、ブラインで洗浄し、乾燥
した。 酢酸エチルを留去し、残留物をシリカゲルクロマトグラ
フィー(CHCl3で溶出)に付し、化合物(XXII
I)をオイルとして450mg得た(36%)。 MS(m/e):441(M+−CH3COOH);1
H−NMR(CDCl3):δ 5.40、5.70(
2H,m,H−6,H−7)、5.03(2H,m,H
−1,H−3)、4.70(1H,s,THP)、3.
89(2H,m,H−20,CH2(THP))、3.
51(1H,m,CH2(THP))、2.03、2.
10(6H,s,COCH3)。
【0059】実施例16 (S)−1α,3β−ジアセトキシ−20−テトラヒド
ロピラニロキシ−プレグナ−5,7−ジエン(XXIV
)実施例14で得られた化合物(XX)650mgを用
いて実施例15と同様の処理を行い、標記化合物(XX
IV)を320mg得た(58%)。 1H−NMR(CDCl3):δ 5.37、5.63
(2H,m,H−6,H−7)、5.00(2H,m,
H−1,H−3)、4.57、4.67(1H,s,C
H(THP))、3.46〜4.09(3H,m,CH
2(THP),H−20)、2.03、2.09(2H
,s,COCH3)。
【0060】実施例17 (R)−1α,3β−ジアセトキシ−プレグナ−5,7
−ジエン−20−オール(XXV) 実施例15で得られた化合物(XXIII)450mg
をエタノール(10ml)に溶解し、ピリジニウムパラ
トルエンスルホナート(100mg)を加え、40〜4
5℃で3時間撹拌下に反応させた。反応混合物を酢酸エ
チルで抽出し、ブラインで洗浄した後、酢酸エチルを留
去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶出
液:酢酸エチル/クロロホルム=1/9)により精製し
標記化合物(XXV)を308mg得た(82%)。融
点:188〜189℃;MS(m/e):357(M+
−CH3COOH);UV(λmax):282nm(
ε=11,500、EtOH);1H−NMR(CDC
l3):δ 5.37、5.70(2H,m,H−6,
H−7)、4.99(2H,m,H−1,H−3)、3
.73(1H,m,H−20)、2.03、2.08(
6H,s,COCH3)。
【0061】実施例18 (S)−1α,3β−ジアセトキシ−プレグナ−5,7
−ジエン−20−オール(XXVI) 実施例16で得られた化合物(XXIV)320mgを
用いて実施例17と同様の処理を行い、標記化合物(X
XVI)をオイルとして200mg得た(75%)。 1H−NMR(CDCl3):δ 5.39、5.64
(2H,m,H−6,H−7)、4.94(2H,m,
H−1,H−3)、3.69(1H,s,H−20)、
2.03、2.06(6H,s,COCH3)。UV(
λmax):282nm(ε=11,000、EtOH
)。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、(R)−または(S)
−20−ヒドロキシトリエノン化合物を出発物質として
これまでに知られていない反応工程を経てしかも比較的
少ない工程でかつ高収率で(R)−または(S)−1α
,3β−ジアセトキシ−プレグナ−5,7−ジエン−2
0−オールが製造される。
【0063】さらに、本方法で得られたこれらの化合物
を使用することにより、20−オキサ型の活性型ビタミ
ンD誘導体の20R−および20S−体化合物の両方を
合成することができる。
【0064】また、本発明の方法の製造過程で得られる
化合物(V)〜(XXIV)は文献未載の新規化合物で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次の式(I)または式(II)【化1
    】 で示される20−ヒドロキシトリエノン化合物の20位
    の水酸基を保護して次の式(III)または式(IV)
    【化2】 (式中、Xは保護基を表わす)で示される化合物とし、
    次いでこの式(III)または式(IV)の化合物をイ
    ソプロペニルアセテートを用いるエノールアセチル化反
    応に付して次の式(V)または式(VI) 【化3】 (式中、Xは上記で定義したとおりである)で示される
    1,3,5,7−テトラエン化合物とし、次いでこの式
    (V)または式(VI)の化合物を還元反応に付して次
    の式(VII)または式(VIII) 【化4】 (式中、Xは上記で定義したとおりである)で示される
    3β−ヒドロキシ−1,5,7−トリエン化合物とし、
    次いでこの式(VII)または式(VIII)の化合物
    を4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,5−
    ジオンと反応させて次の式(IX)または式(X)【化
    5】 (式中、Xは上記で定義したとおりである)で示される
    ディールスアルダー型付加反応生成物である化合物とし
    、次いでこの式(IX)または式(X)の化合物の3位
    の水酸基をかさ高い保護基で保護して次の式(XI)ま
    たは式(XII) 【化6】 (式中、XおよびYはともに保護基を表わす)で示され
    る化合物とし、引続きこの式(XI)または式(XII
    )の化合物の20位の水酸基の保護基を除去して次の式
    (XIII)または式(XIV) 【化7】 (式中、Yは上記で定義したとおりである)で示される
    化合物とし、そして引続きこの式(XIII)または式
    (XIV)の化合物の20位の水酸基を後の工程で使用
    するLiAlH4等の試薬に安定であるような保護基で
    保護して次の式(XV)または式(XVI) 【化8】 (式中、YおよびZはともに保護基を表わす)で示され
    る化合物とし、次いでこの式(XV)または式(XVI
    )の化合物をエポキシ化剤で処理して次の式(XVII
    )または式(XVIII) 【化9】 (式中、YおよびZは上記で定義したとおりである)で
    示される1α,2α−エポキシ化合物とし、次いでこの
    式(XVII)または式(XVIII)の化合物の3位
    の水酸基の保護基を除去して次の式(XIX)または式
    (XX)【化10】 (式中、Zは上記で定義したとおりである)で示される
    化合物とし、そして引続きこの式(XIX)または式(
    XX)の化合物をLiAlH4を用いる還元反応に付し
    て次の式(XXI)または式(XXII) 【化11】 (式中、Zは上記で定義したとおりである)で示される
    5,7−ジエン化合物とし、次いでこの式(XXI)ま
    たは式(XXII)の化合物の1位および3位の水酸基
    をアセチル化反応に付して次の式(XXIII)または
    式(XXIV)【化12】 で示される化合物とし、次いでこの式(XXIII)ま
    たは式(XXIV)の化合物の20位の保護基を除去し
    て次の式(XXV)または式(XXVI) 【化13】 で示される(R)−または(S)−1α,3β−ジアセ
    トキシ−プレグナ−5,7−ジエン−20−オールを得
    ることを特徴とする上記化合物の製造法。
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