JPH04305432A - 超高分子量ポリエチレン収縮パイプ、その製造方法および製造装置 - Google Patents
超高分子量ポリエチレン収縮パイプ、その製造方法および製造装置Info
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- JPH04305432A JPH04305432A JP3071055A JP7105591A JPH04305432A JP H04305432 A JPH04305432 A JP H04305432A JP 3071055 A JP3071055 A JP 3071055A JP 7105591 A JP7105591 A JP 7105591A JP H04305432 A JPH04305432 A JP H04305432A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超高分子量ポリエチレン
収縮パイプ、その製造方法および製造装置に関し、特に
、従来のインフレーションフィルム成形法によって得ら
れる収縮パイプに比して、肉厚が厚く、旋盤等による仕
上げ加工が可能であるばかりか、長手方向の収縮率が小
さいため、被覆効率が優れ、経済的な被覆を得ることが
でき、耐久性に優れるものであるため、各種のロール、
パイプ、鋼管等の被覆用収縮パイプとして好適に用いる
ことができる超高分子量ポリエチレン収縮パイプ、なら
びにこの超高分子量ポリエチレン収縮パイプを効率よく
製造することができる方法および装置に関する。 【0002】 【従来の技術】超高分子量ポリエチレンは、耐摩耗性、
自己潤滑性、耐薬品性等に優れており、この特性を利用
して各種用途が考えられている。ところで、従来、ロー
ル、パイプ、鋼管等の外周面を被覆して耐候性、耐薬品
性、耐久性等を付与するために、これらのロール、パイ
プ、鋼管等を収縮パイプに内挿した後、この収縮パイプ
を収縮させて被覆することが行われている。この収縮パ
イプとして、従来、テフロン製のものが用いられている
。しかし、テフロンの収縮パイプは耐摩耗性に難点があ
る。例えば、テフロンの収縮パイプは砂摩耗損量が超高
分子量ポリエチレンの5倍もの値を示し、耐摩耗性に難
点がある。そこで、超高分子量ポリエチレンからなる収
縮パイプが考えられ、例えば、インフレーションフィル
ム成形法により超高分子量ポリエチレンからなる収縮チ
ューブを製造する方法が提案されている。(特開昭62
−122736号公報) 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭62−
122736号公報に記載の方法は、製造において内部
空気をシールする必要があるため、チューブがピンチロ
ールで偏平状に折り畳まれるため、得られる超高分子量
ポリエチレン収縮チューブは、両耳に折り跡が残ってお
り、この収縮チューブをロール等に収縮被覆させると折
り跡が残ってしまう。また、この収縮チューブは、肉厚
が1mm以下のものであるため、旋盤加工による仕上げ
加工が困難であり、さらに二軸に配向しているため縦方
向の収縮が大きいなどの問題があった。 【0004】そこで本発明の目的は、従来のインフレー
ションフィルム成形法によって得られる収縮パイプに比
して、肉厚が厚く、旋盤等による仕上げ加工が可能であ
るばかりか、長手方向の収縮率が小さいため、被覆効率
が優れ、経済的な被覆を得ることができ、耐久性に優れ
るものであるため、各種のロール、パイプ、鋼管等の被
覆用収縮パイプとして好適に用いることができる超高分
子量ポリエチレン収縮パイプを提供し、またこの超高分
子量ポリエチレン収縮パイプを効率よく、製造すること
ができる方法、ならびにこの超高分子量ポリエチレン収
縮パイプの製造方法に好適に用いることができる装置を
提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、極限粘度〔η〕が5.0dl/g以上の
超高分子量ポリエチレンからなり、外径(D)10mm
以上、肉厚(t)0.2mm以上、および外径/肉厚(
D/t)の比が10以上であり、かつ140℃における
直径方向の収縮率が20%以上である超高分子量ポリエ
チレン収縮パイプを提供するものである。 【0006】また、本発明は、前記超高分子量ポリエチ
レン収縮パイプの製造方法として、極限粘度〔η〕が5
.0dl/g以上の超高分子量ポリエチレンをスクリュ
ー押出機に供給して溶融、混練し、該スクリュー押出機
のスクリューに連結され、スクリュー押出機のスクリュ
ーの回転とともに回転するインナーダイが内部に配設さ
れてなる、L/D比が少なくとも10であるダイから、
超高分子量ポリエチレンの溶融物を連続して押出して円
筒状の粗成形物に成形した後、該円筒状の粗成形物を、
前記インナーダイに連結されたテーパーコアによって、
最大拡径部の内径がインナーダイの外径の1.2〜3.
0倍になるように拡径させながら、スクリュー押出機に
おける超高分子量ポリエチレンの押出速度の5倍以下の
引取速度で引き取るとともに、テーパーコアのテーパー
部において超高分子量ポリエチレンが冷却固化を開始す
るようにすることを特徴とする超高分子量ポリエチレン
収縮パイプの製造方法を提供するものである。 【0007】さらに、本発明は、前記超高分子量ポリエ
チレンの製造方法に好適に用いられる製造装置として、
溝付シリンダーと該溝付シリンダーに内挿された圧縮比
1〜2.5のスクリューとを有するスクリュー押出機と
、該スクリュー押出機のスクリュー先端に連結され、ス
クリューの回転とともに回転するインナーダイおよび前
記溝付シリンダーに連結されるアウターダイからなり、
L/D比が少なくとも10であるダイと、前記インナー
ダイの先端に連結され、インナーダイの回転とともに回
転するシャフトと、該シャフトと同調回転せず、最大外
径が少なくとも前記インナーダイの直径の1.2〜3.
0倍であり、かつ下流方向に拡径しているテーパー成形
部材とからなるテーパーコアとを有する超高分子量ポリ
エチレン収縮パイプの製造装置をも提供するものである
。 【0008】以下、本発明の超高分子量ポリエチレン収
縮パイプ、その製造方法および製造装置について、詳細
に説明する。 【0009】本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイ
プの素材である超高分子量ポリエチレンは、エチレンを
主成分とするものであり、例えば、エチレンの単独重合
体、エチレンを主成分としエチレンと該エチレンと共重
合可能な単量体との共重合体などが挙げられる。このエ
チレンと共重合可能な単量体としては、例えば、炭素数
3以上のα−オレフィンなどが挙げられる。 【0010】この炭素数3以上のα−オレフィンとして
は、例えば、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、1
−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1
−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ペンテン、
4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1
−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−イコセン等が
挙げられる。 【0011】この超高分子量ポリエチレンは、パイプ成
形時にこの超高分子量ポリエチレンの溶融物が後記のイ
ンナーダイとの共廻りによる捩れやインナーダイの撓み
による偏肉を起こさず、肉厚の均一な収縮パイプが得ら
れる点で、極限粘度〔η〕が5.0dl/g以上のもの
であり、好ましくは極限粘度〔η〕が 8〜30dl
/gである。 【0012】この超高分子量ポリエチレンには、必要に
応じて各種の安定剤を配合してもよい。この安定剤とし
ては、例えば、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシ)ヒドロシンナメート〕メタ
ン、ジステアリルチオジプロピオネート等の耐熱安定剤
、あるいはビス(2,2′,6,6′−テトラメチル−
4−ピペリジン)セバケート、2−(2−ヒドロキシ−
t−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾル等の耐候安定剤などが挙げられる。また、着
色剤として、無機系、有機系のドライカラーを添加して
もよい。 【0013】本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイ
プは、外径(D)10mm以上のものであり、また、外
径(D)が小さい場合には、テーパーコアのシャフトが
細くなるためインナーダイとの連結が困難となり、逆に
外径(D)が大きい場合には設備費が膨大となり、経済
性が損なわれるおそれがあるため、好ましい外径は15
〜150mmである。また、肉厚(t)は0.2mm以
上であり、特にロール被覆に使用する場合には、後工程
で旋盤による表面の切削加工ができる点で、肉厚(t)
0.5〜3mmのものが好ましい。また、この外径/肉
厚(D/t)の比は、10以上であり、経済性の点で、
15〜150であるものが好ましい。 【0014】本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイ
プは、140℃における直径方向の収縮率が20%以上
であり、この収縮パイプを被覆材として使用する場合に
は、被覆される芯材に対する被覆応力が大きくするため
には、140℃における直径方向の収縮率が40〜15
0%のものが好ましい。 【0015】本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイ
プの製造は、極限粘度〔η〕が5.0dl/g以上の超
高分子量ポリエチレンをスクリュー押出機に供給して溶
融、混練し、該スクリュー押出機のスクリューに連結さ
れ、スクリュー押出機のスクリューの回転とともに回転
するインナーダイが内部に配設されてなる、L/D比が
少なくとも10であるダイから、超高分子量ポリエチレ
ンの溶融物を連続して押出して円筒状の粗成形物に成形
した後、該円筒状の粗成形物を、前記インナーダイに連
結されたテーパーコアによって、最大拡径部の内径がイ
ンナーダイの外径の1.2〜3.0倍になるように拡径
させながら、スクリュー押出機における超高分子量ポリ
エチレンの押出速度の5倍以下の引取速度で引き取ると
ともに、テーパーコアのテーパー部において超高分子量
ポリエチレンが冷却固化を開始するようにすることを特
徴とする超高分子量ポリエチレン収縮パイプの製造方法
によって行うことができる。 【0016】次に、この製造方法について、図1〜3に
示す本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイプの製造
装置(以下、「本発明の方法」と略す)の実施態様に基
づいて、本発明の方法および装置を詳細に説明する。 【0017】図1に示す超高分子量ポリエチレン収縮パ
イプの製造装置は、スクリュー押出機1と、該スクリュ
ー押出機1に装着されたダイ2と、ダイ2に連設された
テーパーコア部材3とを、必須要素として有するもので
ある。 【0018】スクリュー押出機1は、図2に示すとおり
、溝付シリンダー4と、該溝付シリンダー4に内挿され
たスクリュー5とを有し、さらに原料である超高分子量
ポリエチレンを供給するホッパー6を有するものである
。 【0019】溝付シリンダー4の内径は、所望の外径の
収縮パイプが得られるように適宜選択される。また、溝
付シリンダーの溝は、下流方向に直線的に形設されてお
り、円周方向に8〜12本を等間隔に配列し、長さ(L
/D)は3〜10、好ましくは5〜8のものである。こ
の溝の形状として、角形あるいは半円形のものが押出機
内における超高分子量ポリエチレンの推進力を強化する
ことができるため、好ましい。また、スクリュー5は圧
縮比1〜2.5、好ましくは圧縮比1.3〜2.0のも
のが用いられる。このスクリューの有効長さ(L/D)
は、通常、20〜28程度である。スクリューの圧縮部
長さは、有効長さ(L/D)の25〜80%程度である
。また、スクリューフライトピッチは、通常、0.4〜
0.8程度である。このスクリュー5の回転数は、通常
、10〜30r.p.m.程度である。また、ホッパー
6は、原料が粉体である場合にシリンダー内の空気のバ
ックフローを容易にし、ホッパーブリッジによる原料の
落込み不良を防止できる点で、二段ホッパーが好ましい
。 【0020】このスクリュー押出機1の周壁には、供給
される超高分子量ポリエチレンを溶融するために、加熱
バレル7が配設され、また、その加熱温度を調節するた
めに、水冷バレル8が配設されている。このスクリュー
押出機1における加熱温度は、通常、超高分子量ポリエ
チレンの融点以上340℃以下の温度、好ましくは16
0〜330℃に調節される。 【0021】このスクリュー押出機1に装着されるダイ
2は、インナーダイ9とアウターダイ10とから構成さ
れ、アウターダイ10内にインナーダイ9が内挿されて
いる。インナーダイ9はスクリュー押出機1のスクリュ
ー5の先端11に連結され、スクリュー5の回転ととも
に回転する。また、アウターダイ10は、スクリュー押
出機1の加熱バレル7の先端12に装着される。このダ
イ2は、L/D比が少なくとも10、好ましくは20〜
50であるものである。また、インナーダイ9は、スク
リュー5の回転とともに回転するので、内部を流通する
超高分子量ポリエチレンとの滑りを良くするために連結
部からテーパー状に細くし、途中で一定の外径にすると
ともに、表面にフッ素樹脂を被覆したものが、好ましい
。このダイ2の外周壁には、ダイ2中を移動する超高分
子量ポリエチレンの温度を調節するために、加熱バレル
13が配設されている。このダイ2における加熱温度は
、通常、160〜250℃程度に調節される。 【0022】本発明の製造装置において、ダイ2のイン
ナーダイ9には、図3に拡大図を示すテーパーコア3が
連設されている。テーパーコア3は、インナーダイ9の
先端15に連結されているシャフト16と、該シャフト
16に遊嵌されているテーパー成形部材17とを有する
。インナーダイ9の先端15に連結されたシャフト16
は、スクリュー5に連結されているインナーダイ9とと
もに回転する。このシャフト16の外径は、通常、イン
ナーダイの外径よりも細くし、また、長さは、通常、1
0〜50cm程度である。 【0023】またテーパー成形部材17は、軸受14に
よりシャフト16に遊嵌され、シャフト16と同調して
回転しないようにシャフト16に装着されている。この
テーパー成形部材17は、ダイ2から押し出された粗成
形物を有効に拡径することができ、またこの拡径に際し
ての摩擦抵抗を小さくし、成形を容易に行うことができ
る範囲に止めることができる点で、シャフト16の軸方
向に対して、通常、5〜50度、好ましくは10〜30
度の角度に傾斜して形成されたテーパー部18と該テー
パー部18に連接する円筒状部19とを有する。 【0024】このテーパー成形部材17のテーパー部1
8と円筒状部19の表面に、テフロン等のフッ素樹脂に
よるコーティングを施しておくと、超高分子量ポリエチ
レン成形物との摩擦係数が低減し、成形を円滑に行うこ
とができるため、好ましい。 【0025】このテーパー成形部材17において、軸方
向におけるテーパー部18/円筒状部19の長さの比は
、通常、0.2〜1程度、好ましくは0.3〜0.7程
度に形成される。また、円筒状部19の外径は、その最
大外径が少なくとも前記インナーダイの直径の1.2〜
3.0倍であり、好ましくは前記インナーダイの直径の
1.5〜3.0倍、さらに好ましくは1.7〜2.5倍
である。 【0026】本発明の方法は、この製造装置において、
まず極限粘度〔η〕が5.0dl/g以上の超高分子量
ポリエチレンをスクリュー押出機1に供給して溶融、混
練し、ダイ2から超高分子量ポリエチレンの溶融物を連
続して押出して円筒状の粗成形物に成形した後、適正な
肉厚の良好な収縮パイプが得られる点で、テーパーコア
3によって最大拡径部の内径がダイ2のインナーダイ9
の外径の1.2〜3.0倍、好ましくは1.5〜3.0
倍、さらに好ましくは1.7〜2.5倍になるように拡
径させる。拡径されて形成された収縮パイプは、冷却槽
20にて冷却されながら、引取機21によって引き取ら
れる。この引取機21の引取速度は、長手方向の収縮率
が適正な範囲にある超高分子量ポリエチレン収縮パイプ
が得られる点で、スクリュー押出機における超高分子量
ポリエチレンの押出速度の5倍以下、好ましくは3倍以
下である。この引取機21としては、例えば、ロール式
、キャタピラ式、ベルト式のものなどが挙げられる。 【0027】また、本発明の方法においては、収縮率の
大きい超高分子量ポリエチレン収縮パイプが得られる点
で、テーパーコア3のテーパー部18、好ましくはテー
パー部18の中間より細い部位において、超高分子量ポ
リエチレンが冷却固化を開始するように調整するのが望
ましい。この超高分子量ポリエチレン収縮パイプの冷却
固化の開始の調整は、スクリュー押出機の押出速度、テ
ーパーコアの位置、あるいは冷却空気の吹き付けリング
の設置位置等を調整することによって行うことができる
。 【0028】引取機21により引き取られて形成された
本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイプは、切断機
22により、適宜切断される。この切断機22としては
、例えば、丸鋸式、刃物によるシアーカッター等の自動
切断機が挙げられる。 【0029】以上、主として内形が円形の超高分子量ポ
リエチレン収縮パイプを製造する方法および製造装置に
ついて説明したが、本発明の超高分子量ポリエチレン収
縮パイプは、内形が円形のものに限定されず、使用する
テーパーコアの外形を適宜選択することにより、用途に
合わせて異形パイプとすることができる。例えば、テー
パーコアの外形を角形、楕円形等にすれば、これに対応
した内形を有する異形パイプとして、本発明の超高分子
量ポリエチレン収縮パイプを得ることができる。 【0030】本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイ
プは、その収縮性を利用して内部に筒状体を挿入した後
、加熱してこの収縮パイプを収縮させて、該筒状体の外
周を被覆することができる。例えば、ロール、鋼管等の
筒状体を本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイプ内
に挿入し、100〜160℃程度で加熱してこの収縮パ
イプを収縮させて、これらの筒状体を被覆することがで
きる。被覆の際の加熱は、空気、液体等の加熱流体に浸
漬するか、熱風あるいは炎を吹き付けることにより行う
ことができる。 【0031】この超高分子量ポエエチレン収縮パイプに
よる被覆において、予めロール、鋼管等の筒状体の外面
を粗面にしておくと、収縮パイプと筒状体の接触界面に
おける滑り抵抗を向上させることができるため、好まし
い。また、ロール、鋼管等の筒状体の外面に接着性樹脂
を介在させてから収縮パイプを被覆させると界面の接着
強度が飛躍的に向上するため、好ましい。この方法は、
ロール、鋼管等の筒状体の外面に接着性樹脂の粉末ある
いはフィルムを予め熱融着させることによって行うこと
ができる。用いられる接着性樹脂としては、例えば、ア
ドマーNE060(三井石油化学工業株式会社製、商品
名)等が挙げられ、また、これらの変性物も挙げられる
。 【0032】 【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を挙げ、
本発明を詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超え
ない限り、これらの実施例に何ら制約されるものではな
い。(実施例1) 図1に示す収縮パイプの製造装置と同じ構成を有し、各
部の仕様が下記のとおりである装置を用いて超高分子量
ポリエチレン収縮パイプを製造した。 押出機:スクリュー外径
30mmφ スク
リュー有効長さ(L/D) 22
フライトピッチ
18mm スクリュ
ー圧縮比 1.8
ダイ:ダイ長さ
750mm
ダイ出口におけるアウターダイ内径 20mmφ
ダイ有効長さ(L/D)
37.5 インナーダ
イ外径 15
mmφインナーダイ先端に連結されたテーパーコア:ア
ルミニウム金属で一体成形されたテーパー部と円筒状部
とを有し、表面がテフロンコーティングされている。 さらに、この装置は、樹脂の粗成形物を冷却するエ
アーリング、冷却水槽、ロール式引取機、パイプ切断機
を有する。この装置に、超高分子量ポリエチレン(〔η
〕:15.1dl/g、融点:136℃、嵩比重:0.
43g/cc)の粉末樹脂(三井石油化学工業(株)製
、ハイゼックスミリオン240M)を供給し、水冷バレ
ル(C1 )、および3ゾーン(C2 ,C3 ,C4
)に分けた加熱バレルにおける温度を、それぞれ20
℃、290℃、330℃および330℃に調整し、また
3ゾーン(D1 ,D2 ,D3 )に分けたダイの温
度をそれぞれ230℃、180℃および170℃にし、
スクリュー回転数12rpm、押出速度18cm/mi
nで粗成形物を押出成形した。ダイ出口において、押出
される円筒状の粗成形物を押出方向にナイフで切開しな
がら冷却水槽を通し、30cm/minの速度で回転す
るロールを備えるロール式引取機に誘導した後、ナイフ
による切開を止めて、テーパーコアのテーパー部によっ
て粗成形物を拡径し、エアーリングから冷却用空気を吹
き付け、この冷却空気の風量を調節して粗成形物の冷却
固化がテーパー部の中間で開始するように調整し、外径
27.0mmφおよび内径25.5mmφの膨比(内径
比)1.7倍の超高分子量ポリエチレン製収縮パイプを
製造した。得られた超高分子量ポリエチレン収縮パイプ
の熱収縮率を下記の方法で測定した。結果を表1に示す
。 【0033】熱収縮率の測定 140℃のエアーオーブン中にて1時間加熱後、23℃
で24時間経過後の直径方向の内径収縮率を求め、熱収
縮率の指標とした。 熱収縮率(%)=(加熱前の内径−加熱後の内径)/(
加熱前の内径)×100 【0034】(実施例2)外径45mmφ(膨比3倍)
のテーパーコアを使用した以外は、実施例1と同様にし
て、外径44.9mmφ、内径44mmφの超高分子量
ポリエチレン収縮パイプを製造し、その熱収縮率を測定
した。結果を表1に示す。 【0035】(比較例1)テーパーコアを使用せず、引
取速度を20cm/minに変更した以外は実施例1と
同様にして、外径17.7mmφ、内径14.0mmφ
(膨比:0.93)の超高分子量ポリエチレン製のパイ
プを製造し、その熱収縮率を測定した。結果を表1に示
す。 【0036】(比較例2)原料として、極限粘度〔η〕
:3.5dl/g、密度:0.950g/cc、嵩比重
:0.38g/ccのポリエチレン粉末樹脂(三井石油
化学工業株式会社製、ハイゼックス8000FP)を用
い、押出機のC1 ,C2 ,C3 およびC4 にお
ける加熱温度をそれぞれ20℃、210℃、230℃、
230℃に調節した以外は、実施例1と同様にして収縮
パイプの成形を試みたところ、溶融樹脂がインナーダイ
の回転ととともに共廻りするため、粗成形物を製造する
ことが困難となり、収縮パイプを製造することができな
かった。 【0037】 【0038】 【発明の効果】本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パ
イプは、従来のインフレーションフィルム成形法によっ
て得られる収縮パイプに比して、肉厚が厚く、旋盤等に
よる仕上げ加工が可能であるばかりか、長手方向の収縮
率が小さいため、被覆効率が優れ、経済的な被覆を得る
ことができるものである。また、超高分子量ポリエチレ
ンは、耐摩耗性、自己潤滑性、耐薬品性に優れるもので
あり、特に耐摩耗性の点でフッ素樹脂を凌駕するもので
あるため、本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイプ
は、耐久性に優れるものである。そのため、本発明の超
高分子量ポリエチレン収縮パイプは、各種のロール、パ
イプ、鋼管等の被覆用収縮パイプとして好適に用いるこ
とができる。また、本発明の超高分子量ポリエチレン収
縮パイプの製造方法は、前記超高分子量ポリエチレン収
縮パイプを効率よく、製造することができる。さらに、
本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイプの製造装置
は、前記超高分子量ポリエチレン収縮パイプの製造方法
に好適に用いることができる。
収縮パイプ、その製造方法および製造装置に関し、特に
、従来のインフレーションフィルム成形法によって得ら
れる収縮パイプに比して、肉厚が厚く、旋盤等による仕
上げ加工が可能であるばかりか、長手方向の収縮率が小
さいため、被覆効率が優れ、経済的な被覆を得ることが
でき、耐久性に優れるものであるため、各種のロール、
パイプ、鋼管等の被覆用収縮パイプとして好適に用いる
ことができる超高分子量ポリエチレン収縮パイプ、なら
びにこの超高分子量ポリエチレン収縮パイプを効率よく
製造することができる方法および装置に関する。 【0002】 【従来の技術】超高分子量ポリエチレンは、耐摩耗性、
自己潤滑性、耐薬品性等に優れており、この特性を利用
して各種用途が考えられている。ところで、従来、ロー
ル、パイプ、鋼管等の外周面を被覆して耐候性、耐薬品
性、耐久性等を付与するために、これらのロール、パイ
プ、鋼管等を収縮パイプに内挿した後、この収縮パイプ
を収縮させて被覆することが行われている。この収縮パ
イプとして、従来、テフロン製のものが用いられている
。しかし、テフロンの収縮パイプは耐摩耗性に難点があ
る。例えば、テフロンの収縮パイプは砂摩耗損量が超高
分子量ポリエチレンの5倍もの値を示し、耐摩耗性に難
点がある。そこで、超高分子量ポリエチレンからなる収
縮パイプが考えられ、例えば、インフレーションフィル
ム成形法により超高分子量ポリエチレンからなる収縮チ
ューブを製造する方法が提案されている。(特開昭62
−122736号公報) 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭62−
122736号公報に記載の方法は、製造において内部
空気をシールする必要があるため、チューブがピンチロ
ールで偏平状に折り畳まれるため、得られる超高分子量
ポリエチレン収縮チューブは、両耳に折り跡が残ってお
り、この収縮チューブをロール等に収縮被覆させると折
り跡が残ってしまう。また、この収縮チューブは、肉厚
が1mm以下のものであるため、旋盤加工による仕上げ
加工が困難であり、さらに二軸に配向しているため縦方
向の収縮が大きいなどの問題があった。 【0004】そこで本発明の目的は、従来のインフレー
ションフィルム成形法によって得られる収縮パイプに比
して、肉厚が厚く、旋盤等による仕上げ加工が可能であ
るばかりか、長手方向の収縮率が小さいため、被覆効率
が優れ、経済的な被覆を得ることができ、耐久性に優れ
るものであるため、各種のロール、パイプ、鋼管等の被
覆用収縮パイプとして好適に用いることができる超高分
子量ポリエチレン収縮パイプを提供し、またこの超高分
子量ポリエチレン収縮パイプを効率よく、製造すること
ができる方法、ならびにこの超高分子量ポリエチレン収
縮パイプの製造方法に好適に用いることができる装置を
提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、極限粘度〔η〕が5.0dl/g以上の
超高分子量ポリエチレンからなり、外径(D)10mm
以上、肉厚(t)0.2mm以上、および外径/肉厚(
D/t)の比が10以上であり、かつ140℃における
直径方向の収縮率が20%以上である超高分子量ポリエ
チレン収縮パイプを提供するものである。 【0006】また、本発明は、前記超高分子量ポリエチ
レン収縮パイプの製造方法として、極限粘度〔η〕が5
.0dl/g以上の超高分子量ポリエチレンをスクリュ
ー押出機に供給して溶融、混練し、該スクリュー押出機
のスクリューに連結され、スクリュー押出機のスクリュ
ーの回転とともに回転するインナーダイが内部に配設さ
れてなる、L/D比が少なくとも10であるダイから、
超高分子量ポリエチレンの溶融物を連続して押出して円
筒状の粗成形物に成形した後、該円筒状の粗成形物を、
前記インナーダイに連結されたテーパーコアによって、
最大拡径部の内径がインナーダイの外径の1.2〜3.
0倍になるように拡径させながら、スクリュー押出機に
おける超高分子量ポリエチレンの押出速度の5倍以下の
引取速度で引き取るとともに、テーパーコアのテーパー
部において超高分子量ポリエチレンが冷却固化を開始す
るようにすることを特徴とする超高分子量ポリエチレン
収縮パイプの製造方法を提供するものである。 【0007】さらに、本発明は、前記超高分子量ポリエ
チレンの製造方法に好適に用いられる製造装置として、
溝付シリンダーと該溝付シリンダーに内挿された圧縮比
1〜2.5のスクリューとを有するスクリュー押出機と
、該スクリュー押出機のスクリュー先端に連結され、ス
クリューの回転とともに回転するインナーダイおよび前
記溝付シリンダーに連結されるアウターダイからなり、
L/D比が少なくとも10であるダイと、前記インナー
ダイの先端に連結され、インナーダイの回転とともに回
転するシャフトと、該シャフトと同調回転せず、最大外
径が少なくとも前記インナーダイの直径の1.2〜3.
0倍であり、かつ下流方向に拡径しているテーパー成形
部材とからなるテーパーコアとを有する超高分子量ポリ
エチレン収縮パイプの製造装置をも提供するものである
。 【0008】以下、本発明の超高分子量ポリエチレン収
縮パイプ、その製造方法および製造装置について、詳細
に説明する。 【0009】本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイ
プの素材である超高分子量ポリエチレンは、エチレンを
主成分とするものであり、例えば、エチレンの単独重合
体、エチレンを主成分としエチレンと該エチレンと共重
合可能な単量体との共重合体などが挙げられる。このエ
チレンと共重合可能な単量体としては、例えば、炭素数
3以上のα−オレフィンなどが挙げられる。 【0010】この炭素数3以上のα−オレフィンとして
は、例えば、プロピレン、1−ブテン、イソブテン、1
−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1
−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ペンテン、
4−メチル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1
−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−イコセン等が
挙げられる。 【0011】この超高分子量ポリエチレンは、パイプ成
形時にこの超高分子量ポリエチレンの溶融物が後記のイ
ンナーダイとの共廻りによる捩れやインナーダイの撓み
による偏肉を起こさず、肉厚の均一な収縮パイプが得ら
れる点で、極限粘度〔η〕が5.0dl/g以上のもの
であり、好ましくは極限粘度〔η〕が 8〜30dl
/gである。 【0012】この超高分子量ポリエチレンには、必要に
応じて各種の安定剤を配合してもよい。この安定剤とし
ては、例えば、テトラキス〔メチレン(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシ)ヒドロシンナメート〕メタ
ン、ジステアリルチオジプロピオネート等の耐熱安定剤
、あるいはビス(2,2′,6,6′−テトラメチル−
4−ピペリジン)セバケート、2−(2−ヒドロキシ−
t−ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾル等の耐候安定剤などが挙げられる。また、着
色剤として、無機系、有機系のドライカラーを添加して
もよい。 【0013】本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイ
プは、外径(D)10mm以上のものであり、また、外
径(D)が小さい場合には、テーパーコアのシャフトが
細くなるためインナーダイとの連結が困難となり、逆に
外径(D)が大きい場合には設備費が膨大となり、経済
性が損なわれるおそれがあるため、好ましい外径は15
〜150mmである。また、肉厚(t)は0.2mm以
上であり、特にロール被覆に使用する場合には、後工程
で旋盤による表面の切削加工ができる点で、肉厚(t)
0.5〜3mmのものが好ましい。また、この外径/肉
厚(D/t)の比は、10以上であり、経済性の点で、
15〜150であるものが好ましい。 【0014】本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイ
プは、140℃における直径方向の収縮率が20%以上
であり、この収縮パイプを被覆材として使用する場合に
は、被覆される芯材に対する被覆応力が大きくするため
には、140℃における直径方向の収縮率が40〜15
0%のものが好ましい。 【0015】本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイ
プの製造は、極限粘度〔η〕が5.0dl/g以上の超
高分子量ポリエチレンをスクリュー押出機に供給して溶
融、混練し、該スクリュー押出機のスクリューに連結さ
れ、スクリュー押出機のスクリューの回転とともに回転
するインナーダイが内部に配設されてなる、L/D比が
少なくとも10であるダイから、超高分子量ポリエチレ
ンの溶融物を連続して押出して円筒状の粗成形物に成形
した後、該円筒状の粗成形物を、前記インナーダイに連
結されたテーパーコアによって、最大拡径部の内径がイ
ンナーダイの外径の1.2〜3.0倍になるように拡径
させながら、スクリュー押出機における超高分子量ポリ
エチレンの押出速度の5倍以下の引取速度で引き取ると
ともに、テーパーコアのテーパー部において超高分子量
ポリエチレンが冷却固化を開始するようにすることを特
徴とする超高分子量ポリエチレン収縮パイプの製造方法
によって行うことができる。 【0016】次に、この製造方法について、図1〜3に
示す本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイプの製造
装置(以下、「本発明の方法」と略す)の実施態様に基
づいて、本発明の方法および装置を詳細に説明する。 【0017】図1に示す超高分子量ポリエチレン収縮パ
イプの製造装置は、スクリュー押出機1と、該スクリュ
ー押出機1に装着されたダイ2と、ダイ2に連設された
テーパーコア部材3とを、必須要素として有するもので
ある。 【0018】スクリュー押出機1は、図2に示すとおり
、溝付シリンダー4と、該溝付シリンダー4に内挿され
たスクリュー5とを有し、さらに原料である超高分子量
ポリエチレンを供給するホッパー6を有するものである
。 【0019】溝付シリンダー4の内径は、所望の外径の
収縮パイプが得られるように適宜選択される。また、溝
付シリンダーの溝は、下流方向に直線的に形設されてお
り、円周方向に8〜12本を等間隔に配列し、長さ(L
/D)は3〜10、好ましくは5〜8のものである。こ
の溝の形状として、角形あるいは半円形のものが押出機
内における超高分子量ポリエチレンの推進力を強化する
ことができるため、好ましい。また、スクリュー5は圧
縮比1〜2.5、好ましくは圧縮比1.3〜2.0のも
のが用いられる。このスクリューの有効長さ(L/D)
は、通常、20〜28程度である。スクリューの圧縮部
長さは、有効長さ(L/D)の25〜80%程度である
。また、スクリューフライトピッチは、通常、0.4〜
0.8程度である。このスクリュー5の回転数は、通常
、10〜30r.p.m.程度である。また、ホッパー
6は、原料が粉体である場合にシリンダー内の空気のバ
ックフローを容易にし、ホッパーブリッジによる原料の
落込み不良を防止できる点で、二段ホッパーが好ましい
。 【0020】このスクリュー押出機1の周壁には、供給
される超高分子量ポリエチレンを溶融するために、加熱
バレル7が配設され、また、その加熱温度を調節するた
めに、水冷バレル8が配設されている。このスクリュー
押出機1における加熱温度は、通常、超高分子量ポリエ
チレンの融点以上340℃以下の温度、好ましくは16
0〜330℃に調節される。 【0021】このスクリュー押出機1に装着されるダイ
2は、インナーダイ9とアウターダイ10とから構成さ
れ、アウターダイ10内にインナーダイ9が内挿されて
いる。インナーダイ9はスクリュー押出機1のスクリュ
ー5の先端11に連結され、スクリュー5の回転ととも
に回転する。また、アウターダイ10は、スクリュー押
出機1の加熱バレル7の先端12に装着される。このダ
イ2は、L/D比が少なくとも10、好ましくは20〜
50であるものである。また、インナーダイ9は、スク
リュー5の回転とともに回転するので、内部を流通する
超高分子量ポリエチレンとの滑りを良くするために連結
部からテーパー状に細くし、途中で一定の外径にすると
ともに、表面にフッ素樹脂を被覆したものが、好ましい
。このダイ2の外周壁には、ダイ2中を移動する超高分
子量ポリエチレンの温度を調節するために、加熱バレル
13が配設されている。このダイ2における加熱温度は
、通常、160〜250℃程度に調節される。 【0022】本発明の製造装置において、ダイ2のイン
ナーダイ9には、図3に拡大図を示すテーパーコア3が
連設されている。テーパーコア3は、インナーダイ9の
先端15に連結されているシャフト16と、該シャフト
16に遊嵌されているテーパー成形部材17とを有する
。インナーダイ9の先端15に連結されたシャフト16
は、スクリュー5に連結されているインナーダイ9とと
もに回転する。このシャフト16の外径は、通常、イン
ナーダイの外径よりも細くし、また、長さは、通常、1
0〜50cm程度である。 【0023】またテーパー成形部材17は、軸受14に
よりシャフト16に遊嵌され、シャフト16と同調して
回転しないようにシャフト16に装着されている。この
テーパー成形部材17は、ダイ2から押し出された粗成
形物を有効に拡径することができ、またこの拡径に際し
ての摩擦抵抗を小さくし、成形を容易に行うことができ
る範囲に止めることができる点で、シャフト16の軸方
向に対して、通常、5〜50度、好ましくは10〜30
度の角度に傾斜して形成されたテーパー部18と該テー
パー部18に連接する円筒状部19とを有する。 【0024】このテーパー成形部材17のテーパー部1
8と円筒状部19の表面に、テフロン等のフッ素樹脂に
よるコーティングを施しておくと、超高分子量ポリエチ
レン成形物との摩擦係数が低減し、成形を円滑に行うこ
とができるため、好ましい。 【0025】このテーパー成形部材17において、軸方
向におけるテーパー部18/円筒状部19の長さの比は
、通常、0.2〜1程度、好ましくは0.3〜0.7程
度に形成される。また、円筒状部19の外径は、その最
大外径が少なくとも前記インナーダイの直径の1.2〜
3.0倍であり、好ましくは前記インナーダイの直径の
1.5〜3.0倍、さらに好ましくは1.7〜2.5倍
である。 【0026】本発明の方法は、この製造装置において、
まず極限粘度〔η〕が5.0dl/g以上の超高分子量
ポリエチレンをスクリュー押出機1に供給して溶融、混
練し、ダイ2から超高分子量ポリエチレンの溶融物を連
続して押出して円筒状の粗成形物に成形した後、適正な
肉厚の良好な収縮パイプが得られる点で、テーパーコア
3によって最大拡径部の内径がダイ2のインナーダイ9
の外径の1.2〜3.0倍、好ましくは1.5〜3.0
倍、さらに好ましくは1.7〜2.5倍になるように拡
径させる。拡径されて形成された収縮パイプは、冷却槽
20にて冷却されながら、引取機21によって引き取ら
れる。この引取機21の引取速度は、長手方向の収縮率
が適正な範囲にある超高分子量ポリエチレン収縮パイプ
が得られる点で、スクリュー押出機における超高分子量
ポリエチレンの押出速度の5倍以下、好ましくは3倍以
下である。この引取機21としては、例えば、ロール式
、キャタピラ式、ベルト式のものなどが挙げられる。 【0027】また、本発明の方法においては、収縮率の
大きい超高分子量ポリエチレン収縮パイプが得られる点
で、テーパーコア3のテーパー部18、好ましくはテー
パー部18の中間より細い部位において、超高分子量ポ
リエチレンが冷却固化を開始するように調整するのが望
ましい。この超高分子量ポリエチレン収縮パイプの冷却
固化の開始の調整は、スクリュー押出機の押出速度、テ
ーパーコアの位置、あるいは冷却空気の吹き付けリング
の設置位置等を調整することによって行うことができる
。 【0028】引取機21により引き取られて形成された
本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイプは、切断機
22により、適宜切断される。この切断機22としては
、例えば、丸鋸式、刃物によるシアーカッター等の自動
切断機が挙げられる。 【0029】以上、主として内形が円形の超高分子量ポ
リエチレン収縮パイプを製造する方法および製造装置に
ついて説明したが、本発明の超高分子量ポリエチレン収
縮パイプは、内形が円形のものに限定されず、使用する
テーパーコアの外形を適宜選択することにより、用途に
合わせて異形パイプとすることができる。例えば、テー
パーコアの外形を角形、楕円形等にすれば、これに対応
した内形を有する異形パイプとして、本発明の超高分子
量ポリエチレン収縮パイプを得ることができる。 【0030】本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイ
プは、その収縮性を利用して内部に筒状体を挿入した後
、加熱してこの収縮パイプを収縮させて、該筒状体の外
周を被覆することができる。例えば、ロール、鋼管等の
筒状体を本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイプ内
に挿入し、100〜160℃程度で加熱してこの収縮パ
イプを収縮させて、これらの筒状体を被覆することがで
きる。被覆の際の加熱は、空気、液体等の加熱流体に浸
漬するか、熱風あるいは炎を吹き付けることにより行う
ことができる。 【0031】この超高分子量ポエエチレン収縮パイプに
よる被覆において、予めロール、鋼管等の筒状体の外面
を粗面にしておくと、収縮パイプと筒状体の接触界面に
おける滑り抵抗を向上させることができるため、好まし
い。また、ロール、鋼管等の筒状体の外面に接着性樹脂
を介在させてから収縮パイプを被覆させると界面の接着
強度が飛躍的に向上するため、好ましい。この方法は、
ロール、鋼管等の筒状体の外面に接着性樹脂の粉末ある
いはフィルムを予め熱融着させることによって行うこと
ができる。用いられる接着性樹脂としては、例えば、ア
ドマーNE060(三井石油化学工業株式会社製、商品
名)等が挙げられ、また、これらの変性物も挙げられる
。 【0032】 【実施例】以下、本発明の実施例および比較例を挙げ、
本発明を詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超え
ない限り、これらの実施例に何ら制約されるものではな
い。(実施例1) 図1に示す収縮パイプの製造装置と同じ構成を有し、各
部の仕様が下記のとおりである装置を用いて超高分子量
ポリエチレン収縮パイプを製造した。 押出機:スクリュー外径
30mmφ スク
リュー有効長さ(L/D) 22
フライトピッチ
18mm スクリュ
ー圧縮比 1.8
ダイ:ダイ長さ
750mm
ダイ出口におけるアウターダイ内径 20mmφ
ダイ有効長さ(L/D)
37.5 インナーダ
イ外径 15
mmφインナーダイ先端に連結されたテーパーコア:ア
ルミニウム金属で一体成形されたテーパー部と円筒状部
とを有し、表面がテフロンコーティングされている。 さらに、この装置は、樹脂の粗成形物を冷却するエ
アーリング、冷却水槽、ロール式引取機、パイプ切断機
を有する。この装置に、超高分子量ポリエチレン(〔η
〕:15.1dl/g、融点:136℃、嵩比重:0.
43g/cc)の粉末樹脂(三井石油化学工業(株)製
、ハイゼックスミリオン240M)を供給し、水冷バレ
ル(C1 )、および3ゾーン(C2 ,C3 ,C4
)に分けた加熱バレルにおける温度を、それぞれ20
℃、290℃、330℃および330℃に調整し、また
3ゾーン(D1 ,D2 ,D3 )に分けたダイの温
度をそれぞれ230℃、180℃および170℃にし、
スクリュー回転数12rpm、押出速度18cm/mi
nで粗成形物を押出成形した。ダイ出口において、押出
される円筒状の粗成形物を押出方向にナイフで切開しな
がら冷却水槽を通し、30cm/minの速度で回転す
るロールを備えるロール式引取機に誘導した後、ナイフ
による切開を止めて、テーパーコアのテーパー部によっ
て粗成形物を拡径し、エアーリングから冷却用空気を吹
き付け、この冷却空気の風量を調節して粗成形物の冷却
固化がテーパー部の中間で開始するように調整し、外径
27.0mmφおよび内径25.5mmφの膨比(内径
比)1.7倍の超高分子量ポリエチレン製収縮パイプを
製造した。得られた超高分子量ポリエチレン収縮パイプ
の熱収縮率を下記の方法で測定した。結果を表1に示す
。 【0033】熱収縮率の測定 140℃のエアーオーブン中にて1時間加熱後、23℃
で24時間経過後の直径方向の内径収縮率を求め、熱収
縮率の指標とした。 熱収縮率(%)=(加熱前の内径−加熱後の内径)/(
加熱前の内径)×100 【0034】(実施例2)外径45mmφ(膨比3倍)
のテーパーコアを使用した以外は、実施例1と同様にし
て、外径44.9mmφ、内径44mmφの超高分子量
ポリエチレン収縮パイプを製造し、その熱収縮率を測定
した。結果を表1に示す。 【0035】(比較例1)テーパーコアを使用せず、引
取速度を20cm/minに変更した以外は実施例1と
同様にして、外径17.7mmφ、内径14.0mmφ
(膨比:0.93)の超高分子量ポリエチレン製のパイ
プを製造し、その熱収縮率を測定した。結果を表1に示
す。 【0036】(比較例2)原料として、極限粘度〔η〕
:3.5dl/g、密度:0.950g/cc、嵩比重
:0.38g/ccのポリエチレン粉末樹脂(三井石油
化学工業株式会社製、ハイゼックス8000FP)を用
い、押出機のC1 ,C2 ,C3 およびC4 にお
ける加熱温度をそれぞれ20℃、210℃、230℃、
230℃に調節した以外は、実施例1と同様にして収縮
パイプの成形を試みたところ、溶融樹脂がインナーダイ
の回転ととともに共廻りするため、粗成形物を製造する
ことが困難となり、収縮パイプを製造することができな
かった。 【0037】 【0038】 【発明の効果】本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パ
イプは、従来のインフレーションフィルム成形法によっ
て得られる収縮パイプに比して、肉厚が厚く、旋盤等に
よる仕上げ加工が可能であるばかりか、長手方向の収縮
率が小さいため、被覆効率が優れ、経済的な被覆を得る
ことができるものである。また、超高分子量ポリエチレ
ンは、耐摩耗性、自己潤滑性、耐薬品性に優れるもので
あり、特に耐摩耗性の点でフッ素樹脂を凌駕するもので
あるため、本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイプ
は、耐久性に優れるものである。そのため、本発明の超
高分子量ポリエチレン収縮パイプは、各種のロール、パ
イプ、鋼管等の被覆用収縮パイプとして好適に用いるこ
とができる。また、本発明の超高分子量ポリエチレン収
縮パイプの製造方法は、前記超高分子量ポリエチレン収
縮パイプを効率よく、製造することができる。さらに、
本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイプの製造装置
は、前記超高分子量ポリエチレン収縮パイプの製造方法
に好適に用いることができる。
【図1】 本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイ
プの製造方法の主要工程を説明する図。
プの製造方法の主要工程を説明する図。
【図2】 本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイ
プの製造装置の主要部を説明する模式断面図。
プの製造装置の主要部を説明する模式断面図。
【図3】 本発明の超高分子量ポリエチレン収縮パイ
プの製造装置のテーパーコアを説明する図。
プの製造装置のテーパーコアを説明する図。
1 スクリュー押出機
2 ダイ
3 テーパーコア
4 溝付シリンダー
5 スクリュー
6 ホッパー
7 加熱バレル
8 水冷バレル
9 インナーダイ
10 アウターダイ
11 スクリュー5の先端
12 溝付シリンダー4の先端
13 加熱バレル
14 軸受
15 インナーダイ9の先端
16 シャフト
17 テーパー成形部材
18 テーパー部
19 円筒状部
20 冷却槽
21 引取機
Claims (3)
- 【請求項1】 極限粘度〔η〕が5.0dl/g以上
の超高分子量ポリエチレンからなり、外径(D)10m
m以上、肉厚(t)0.2mm以上、および外径/肉厚
(D/t)の比が10以上であり、かつ140℃におけ
る直径方向の収縮率が20%以上である超高分子量ポリ
エチレン収縮パイプ。 - 【請求項2】 請求項1の超高分子量ポリエチレン収
縮パイプの製造方法であって、極限粘度〔η〕が5.0
dl/g以上の超高分子量ポリエチレンをスクリュー押
出機に供給して溶融、混練し、該スクリュー押出機のス
クリューに連結され、スクリュー押出機のスクリューの
回転とともに回転するインナーダイが内部に配設されて
なる、L/D比が少なくとも10であるダイから、超高
分子量ポリエチレンの溶融物を連続して押出して円筒状
の粗成形物に成形した後、該円筒状の粗成形物を、前記
インナーダイに連結されたテーパーコアによって、最大
拡径部分の外径がインナーダイの外径の1.2〜3.0
倍になるように拡径させながら、スクリュー押出機にお
ける超高分子量ポリエチレンの押出速度の5倍以下の引
取速度で引き取るとともに、テーパーコアのテーパー部
において超高分子量ポリエチレンが冷却固化を開始する
ようにすることを特徴とする超高分子量ポリエチレン収
縮パイプの製造方法。 - 【請求項3】 超高分子量ポリエチレン収縮パイプの
製造方法に用いる装置であって、溝付シリンダーと該溝
付シリンダーに内挿された圧縮比1〜2.5のスクリュ
ーとを有するスクリュー押出機と、該スクリュー押出機
のスクリュー先端に連結され、スクリューの回転ととも
に回転するインナーダイおよび前記溝付シリンダーに連
結されるアウターダイからなり、L/D比が少なくとも
10であるダイと、前記インナーダイの先端に連結され
、インナーダイの回転とともに回転するシャフトと、該
シャフトと同調回転せず、最大外径が少なくとも前記イ
ンナーダイの直径の1.2〜3.0倍であり、かつ下流
方向に拡径しているテーパー成形部材とからなるテーパ
ーコアとを有する超高分子量ポリエチレン収縮パイプの
製造装置。
Priority Applications (9)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3071055A JP3051487B2 (ja) | 1991-04-03 | 1991-04-03 | 超高分子量ポリエチレン収縮パイプ、その製造方法および製造装置 |
| TW081102477A TW254883B (ja) | 1991-04-03 | 1992-04-01 | |
| CA002064939A CA2064939C (en) | 1991-04-03 | 1992-04-02 | Ultra-high molecular weight polyethylene thin-wall pipe, and method of and apparatus for manufacturing the same |
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