JPH04309359A - 中空糸膜型流体処理装置の製造方法 - Google Patents

中空糸膜型流体処理装置の製造方法

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JPH04309359A
JPH04309359A JP16199091A JP16199091A JPH04309359A JP H04309359 A JPH04309359 A JP H04309359A JP 16199091 A JP16199091 A JP 16199091A JP 16199091 A JP16199091 A JP 16199091A JP H04309359 A JPH04309359 A JP H04309359A
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JP
Japan
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resin
hollow fiber
fiber membrane
liquid
membrane bundle
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JP16199091A
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English (en)
Inventor
Hirotomo Morita
森田 浩智
Masatomi Sasaki
正富 佐々木
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば人工腎臓、人工
肺等の中空糸膜型人工臓器やドナーフェレーシス等とし
て用いられる中空糸膜型流体処理装置の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、中空糸膜型流体処理装置、例えば
人工腎臓は、図4に示すように血液導出入口8が設けら
れたヘッダー(流路形成部材)7がハウジング1に装着
され、ハウジング1内には、多数の中空糸膜2からなる
中空糸膜束3を収容してなる。そしてその端部の各中空
糸膜2間および中空糸膜2とハウジング1との間にウレ
タン系樹脂等の隔壁形成用樹脂(ポッティング剤)を透
析液流出入口6より注入し、これを固化させた隔壁4に
より中空糸膜束3の端部をハウジング1に固定するとと
もに、隔壁4を中空糸膜束の端部と一緒に、刃物等を用
いて機械的に切断して各中空糸膜の端部を開口させ、隔
壁4の端面4aを形成していた。ゆえに、血液導出入口
8から流入した血液が、血液導出入空間7aを矢印の如
く通過して、切断して形成された隔壁4の平面状端面4
aの各中空糸膜2の端部の開口より流入し、各中空糸膜
2内を通過するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような人工腎臓に
あっては、血液が血液導出入口8から各中空糸膜2の端
部の開口に流入する際に、隔壁4の端面4aが平面状で
あることから、中空糸膜内に円滑に流入せずに、血液に
乱流が発生し、さらに、血液導出入空間7aの周縁部7
bでは端面4aが平面状であるがゆえに血液の滞留が発
生し、血栓が形成され易い等の問題があった。
【0004】上記問題は隔壁4の端面4aが平面状であ
ることに起因しているが、刃物等を用いた機械的な切断
では、曲面状に切断をすることは困難であり、さらに曲
面状に切断したとしても、切断による隔壁端面全体、特
に中空糸膜の開口に隣接する隔壁の端面が微細な凹凸を
有する粗面となり、この粗面が隔壁の端面に沿って流れ
る血液の円滑な流れを阻害することとなる。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、流体と接触する面の隔壁を凹状とすることで流体
の流れを円滑にできる中空糸膜型流体処理装置の製造方
法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、多数の中空糸膜からなる中空糸膜
束の端部を凹状に形成する工程と、前記中空糸膜束をハ
ウジング内に収容する工程と、前記中空糸膜束の端部を
液状の第1の樹脂の液表面に接触させるか、あるいは液
中に浸漬する工程と、前記第1の樹脂を固化させる工程
と、前記中空糸膜の各端部同士の間および中空糸膜の各
端部と前記ハウジングとの間に隔壁形成用の第2の樹脂
を注入して固化させ、前記固化した第1の樹脂に沿って
隔壁を形成するとともに前記中空糸膜束の端部を前記ハ
ウジングに固定する工程と、前記固化した第1の樹脂を
前記隔壁から取り除く工程とからなることを特徴とする
中空糸膜型流体処理装置の製造方法により構成した。
【0007】前記多数の中空糸膜からなる中空糸膜束の
端部を凹状に形成する工程は、前記中空糸膜束の端部を
球面に押し当てて該端部を揃えて、もう一方の端部を固
定することからなることが好ましい。また、前記中空糸
膜束の端部を液状の第1の樹脂の液表面に接触させるか
、あるいは液中に浸漬する工程と、前記第1の樹脂を固
化させる工程の間に、第1の樹脂の液面を湾曲状に形成
する工程を有することが好ましい。
【0008】
【作用】本発明の中空糸膜型液体処理装置の製造方法に
よれば、多数の中空糸膜2からなる中空糸膜束3の端部
を凹状に形成し、さらに図2に示すように、ハウジング
1内に、多数の中空糸膜2からなる中空糸膜束3を収容
し、その状態で中空糸膜束3の端部を液状の第1の樹脂
11の液表面(端面11a)に接触させるか、あるいは
液中に浸漬させる。その後、第1の樹脂11を固化させ
た後、中空糸膜2の各端部同士の間および中空糸膜2の
各端部とハウジング1との間に隔壁形成用の第2の樹脂
12を注入して固化させ、固化した第1の樹脂11に沿
って隔壁4を形成するとともに中空糸膜束3の端部をハ
ウジング1に固定し、固化した第1の樹脂11を、隔壁
4から取り除くことから構成される。
【0009】これにより、隔壁4の端面4aが凹面状を
形成することが可能であり、人工腎臓のような血液を流
通させるものの場合は特に、図3に示すように、血液導
出入口8から各中空糸膜2の端部の開口に流入する際に
、隔壁4の端面4aが凹面状であることから、中空糸膜
内に円滑に流入し、血液に乱流が抑制され、さらに、血
液導出入空間7aの周縁部7bでは端面4aが凹面状で
あるがゆえに血液の滞留が抑制され、血栓が形成されに
くくなる。
【0010】
【発明の構成】以下、図面を参照しながら本発明である
中空糸膜型流体処理装置の製造方法を具体的に説明する
【0011】本発明の中空糸膜型流体処理装置の製造方
法は、多数の中空糸膜2からなる中空糸膜束3の端部を
凹状に形成し、さらに図2に示すように、ハウジング1
内に、多数の中空糸膜2からなる中空糸膜束3を収容し
、その状態で中空糸膜束3の端部を液状の第1の樹脂1
1の液表面(端面11a)に接触させるか、あるいは液
中に浸漬させる。その後、第1の樹脂11を固化させた
後、中空糸膜2の各端部同士の間および中空糸膜2の各
端部とハウジング1との間に隔壁形成用の第2の樹脂1
2を注入して固化させ、固化した第1の樹脂11に沿っ
て隔壁4を形成するとともに中空糸膜束3の端部をハウ
ジング1に固定し、固化した第1の樹脂11を、隔壁4
から取り除くことからなる。
【0012】多数の中空糸膜2からなる中空糸膜束3の
端部を凹状に形成する工程は、まず、中空糸膜束端部を
長さ方向に直角に切り、その端面を均一な分散状態に保
ちつつ、図1に示すように、中空糸膜束3の端部を任意
の直径の球面Qに軽く押しあてて、中空糸膜束端部が球
面Qに沿うように1本1本の中空糸膜の並び方を変えて
いく。
【0013】このようにしてできた中空糸膜束の凹状面
端部のもう一方の端部を接着剤等で目止・固定すること
により、中空糸膜束端部の凹状面は保持される。ここで
、当該中空糸膜束3の端部の凹形状は、中空糸膜束3の
半径r、凹形状の中心部の深さをhとしたとき、hの範
囲は0<h≦rが好ましく、0<h≦r/10がさらに
好ましい。
【0014】ハウジング1内に、多数の中空糸膜2から
なる中空糸膜束3を収容する工程は、中空糸膜束3はハ
ウジング1内に所定長突出させて収容させてもよいし、
ハウジング1の端部と中空糸膜束3の端部をそろえて収
容してもよい。
【0015】中空糸膜束3の端部を液状の第1の樹脂1
1の液表面に接触させるか、あるいは液中に浸漬させる
程度としては、本装置の大きさにもよるが、第1の樹脂
が各中空糸膜2の内部に、その下端面から0〜3cm、
好ましくは0〜1cm入り込むようにするのが好ましい
【0016】第1の樹脂11としては、隔壁形成用の第
2の樹脂12と接着性の低いものを用いることが好まし
く、これにより固化した第1の樹脂11を固化した第2
の樹脂12である隔壁4から容易に剥離させることが可
能となる。また、第1の樹脂11と隔壁4との剥離を容
易にするために、第1の樹脂11の第2の樹脂12接触
面に、フッ素系、シリコーン系等の離型剤を使用するこ
とも可能である。第1の樹脂として例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレンビニルアルコールなどの
熱可塑性樹脂が用いられる。
【0017】さらに、第1の樹脂11は溶融状態にて流
動性の異なる2層からなることが好ましい。この2層は
上層、すなわち中空糸膜1と接触する層としては低流動
性樹脂からなり、具体的にはメルトフローインデックス
(MI)が0.2〜4.0g/10minの低密度ポリ
エチレンのシート状物である。それに対して下層として
は、高流動性樹脂からなり、具体的にはMI:10〜5
0g/10minの低密度ポリエチレンである。
【0018】また、中空糸膜束3を液状の第1の樹脂1
1の液層中に浸漬する前に、各中空糸膜2の端部をあら
かじめ撥水性樹脂によりコーティングすることが好まし
い。これにより、固化した第1の樹脂11の、隔壁4に
対しての剥離が極めて容易かつ完全になり、中空糸膜の
端部の剛直性、耐熱性を増大させ、中空糸膜束端部を揃
えるためのカッティング時の変形及び溶融したポリエチ
レン樹脂と接触したときのはねあがり、折れ曲がり等を
防止できる。さらに中空糸膜がセルロース等の親水性の
場合、この撥水性樹脂をコーティングすることにより、
第2の樹脂の注入固化による隔壁を形成する際に中空糸
膜からの水の溶出を防ぎ、隔壁がポリウレタンである場
合はその水によるポリウレタンの発泡、クラックを防止
することができる。さらに中空糸膜が該装置に流通する
液体に対して膨潤性を示す場合では、中空糸膜内部に流
通する液体によって膨潤することを抑制し、膨潤によっ
て生じる流路の狭窄を防止できる。
【0019】このような撥水性樹脂としては、固化した
時に剛直性を有し、中空糸膜および隔壁形成用の第2の
樹脂、例えばポリウレタン樹脂と良好な接着性を有し、
さらに溶出物等の少なく、溶媒に可溶なものが好ましく
、例えば、ポリウレタン、エチレンービニルアルコール
共重合休、ポリアクリレート、ポリメタクリレートであ
る。さらに具体的には、0.05〜20w/v%、セグ
メント化ポリウレタンであるペレセン(商品名:ダウ・
ケミカル株式会社製)の場合では、0.05〜5.0w
/v%、好ましくは0.1〜3.0w/v%の溶液(溶
媒はTHF,DMF等)を用いる。コーティング幅のバ
ラツキを抑えるための圧縮空気の圧力としては、0.1
〜3.0kg/cm2、好ましくは0.5〜1.5kg
/cm2である。
【0020】撥水性樹脂のコーティングについての具体
的な操作の一例としては、中空糸膜束の片側端部を圧縮
空気を導入できるような円筒形の外筒(例えば50ミリ
リットルシリンジ外筒)に固定し、外筒から中空糸膜束
を10cmほど露出させ、その中空糸膜束の回りをポリ
エチレンシートにてくるみ、さらにポリエチレンシート
より2cm程中空糸膜束端部を出しておく。そして上記
セグメント化ポリウレタンを1.0w/v%含むTHF
溶液を調整する。中空糸膜束を固定した外筒の中空糸膜
束の出ていない端部より1.0kg/cm2で空気を流
し、そのままで中空糸膜束端部をポリエチレンシートが
浸漬する深さまで前記溶液に浸漬し、約3秒間保持する
。中空糸膜束を前記溶液から引き上げ、中空糸膜束内に
含まれる過剰な前記溶液をペーパータオル等にて吸い取
らせ除去する。このとき、中空糸膜束に巻いてあるポリ
エチレンシートをすばやく中空糸膜束端部に合わせるよ
うにして引き上げ、コーテイング幅のバラツキを抑える
。過剰な前記溶液を除去した後、中空糸膜束端部に空気
を吹き付け、充分分散させた後、60℃オーブンで1時
間乾燥させることによって、コーティングが完了する。
【0021】図2(a)に示すように、流動性を有する
第1の樹脂11は容器10に充填して用いられるが、第
1の樹脂11が溶融状態で使用する場合には、容器10
には第1の樹脂11の溶融状態を維持したり、固化時間
を調整するための加温・冷却機構を備えることが好まし
い。
【0022】中空糸膜束3の端部を液状の第1の樹脂1
1の液表面11aに接触させるか、あるいは液中に浸漬
する工程と、第1の樹脂11を固化させる工程の間に、
第1の樹脂11の液面11aを各中空糸膜間において湾
曲状に形成する工程を有することが好ましい。
【0023】第1の樹脂11の液面を各中空糸膜間にお
いて湾曲状に形成させる方法として、中空糸膜2外表面
と第1の樹脂11の液面によって形成される空間を加圧
して液面を各中空糸膜間において湾曲状に形成する方法
である。これは、ハウジング1に設けられた(透析液)
流出入口6より中空糸膜2外表面と第1の樹脂11の液
面によって形成される空間を気体で加圧することによっ
て、中空糸膜2内に第1の樹脂11が入り込み、第1の
樹脂11の液面を下げることで中空糸膜2端部の各間に
凹状の湾曲面が形成される。
【0024】加圧するための気体としては、圧縮空気、
窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性圧縮気体が用いら
れる。ハウジング内部の圧力は第1の樹脂の流動性や温
度によっても異なるが、0〜100mmHg、好ましく
は5〜30mmHgである。
【0025】なお、第1の樹脂を低流動性樹脂の上層と
高流動性樹脂の下層とし、上層の低流動性樹脂をMI:
0.8〜1.0の低密度ポリエチレンを使用した場合は
、温度180〜200度において10〜20mmHgが
好ましい。
【0026】第1の樹脂11が固化した後は、図2(b
)に示すように、流出入口6より各中空糸膜2間および
中空糸膜2とハウジング1との間に流動状態の隔壁形成
用の第2の樹脂12を注入して、所定の厚さになるまで
充填し、固化させて隔壁4を形成させるとともに中空糸
膜2の端部をハウジング1に固定する。第2の樹脂12
を注入して充填させる工程は、公知の遠心ポッティング
の技術が用いられうる。
【0027】第2の樹脂としては、当該流体処理装置を
使用する際に第2の樹脂が流体に直接触れることを考え
ると、流体が血液である場合は特に血液適合性の良好な
樹脂を選択することが望ましく、さらに前述した第1の
樹脂11との剥離が容易であるものが好ましい。具体例
としては、ウレタン系樹脂、シリコーン系樹脂、エポキ
シ系樹脂等が挙げられる。
【0028】さらに、固化した第1の樹脂11を隔壁4
から取り除くことによって、図2(c)おとび図3に示
すように、各中空糸膜2間および中空糸膜2とハウジン
グ1との間に固定された隔壁4の端面4aは凹状に形成
される。
【0029】第1の樹脂11の液面を各中空糸膜間にお
いて湾曲状に形成させる他の方法としては、第1の樹脂
11を中空糸膜2内に図中矢印の方向に吸引することに
より、第1の樹脂の液面を下げて湾曲状に形成する方法
、中空糸膜2の端部を液状の第1の樹脂11の液表面に
接触させるかあるいは液中に浸漬する際に、第1の樹脂
11が入った容器10から第1の樹脂11を抜き取るこ
とにより、第1の樹脂11の液面11aを下げて湾曲状
に形成する方法、第1の樹脂11を体積変化の大きな樹
脂によって構成することにより、第1の樹脂の体積収縮
により、第1の樹脂11の液面11aを下げて湾曲状に
形成する方法、第1の樹脂11の下層に有する物質50
の体積変化により、第1の樹脂の液面を下げて湾曲状に
形成する方法がある。
【0030】
【実施例】以下、本発明の中空糸膜型流体処理装置の製
造方法を該流体処理装置の一例として人工腎臓の製造方
法の実施例を説明する。
【0031】(実施例1:加圧)セラミックスヒーター
(100V−40W)を組み込んだ容器10に相当する
ヒーターカップにポリエチレン樹脂(低密度ポリエチレ
ン:MI=20g/10分)4.0gを入れ。セラミッ
クスヒーターを加熱してポリエチレン樹脂を溶融状態に
し、高流動性樹脂層を形成した。また、中空糸膜束(約
7100本)の端部をきれいに切り揃え、直径60mm
の球面に軽く押し当てるようにして、中空糸膜束端部を
凹面状にし、他端部を接着剤等で目止めし、ハウジング
に対して各中空糸膜の目止めをしていない他方の端部の
開口の位置を合わせるようにして、ハウジングに収納す
る。さらに目止めをした逆側をハウジング内の密閉性が
保持できるようにキャップを固定する。この状態で、オ
ーブン内で60℃の予備加熱を10分間行った。前記ヒ
ーターカップ内のポリエチレン樹脂の温度が180〜2
00℃に達した時、この上に0.05mmの厚さのポリ
エチレンシート(低密度ポリエチレン:MI=0.8g
/10分)を載せ、これを低流動性樹脂層を上層にし、
前記高流動性樹脂層を下層にして、2層からなる第1の
樹脂を形成した。続いて予備加熱した中空糸膜束の収納
されているハウジングの透析液ポートの一方に圧縮気体
導入チューブを、他方の透析液ポートには圧力計を取り
付けた。この状態で、ハウジングを中空糸膜束と一緒に
ヒーターカップにセットし、中空糸膜束端部を溶融状態
のポリエチレン樹脂液層表面と接触させ、ヒーターカッ
プの底板を5mm程上昇させて、各中空糸膜の開口部を
ポリエチレン樹脂液面に完全に接触させた。
【0032】次に、圧縮気体導入チューブより、ハウジ
ング内が12〜15mmHgになるように空気を導入し
、1分間保持する。この後ヒーターカップに100ミリ
リットル/分で冷却水を流し、ポリエチレン樹脂液層を
冷却した。空気圧を保持したまま5分間冷却し、ポリエ
チレン樹脂層が固化したら、ハウジングとともに固化し
たポリエチレン樹脂をヒーターカップより外した。
【0033】この状態で隔壁形成用の第2の樹脂として
、ポリウレタン樹脂等の接着剤を用いて中空糸膜束をハ
ウジングに遠心操作により接着固定し、ポリウレタン樹
脂が硬化したら、第1の樹脂であるポリエチレン樹脂を
剥離して凹状のポッテイング面を形成した。
【0034】(実施例2:吸引)低流動性樹脂層を上層
にし、前記高流動性樹脂層を下層にして、2層からなる
第1の樹脂を形成するところまでは実施例1と同様であ
り、その後、端部を凹面状に揃えた中空糸膜束の他端部
にシリコーンチューブを取り付け、ハウジングに対して
凹面状の中空糸膜束端部の位置を合わせるようにしてハ
ウジングに収容しオーブン内で60℃の予備加熱を10
分間行った。
【0035】予備加熱した中空糸膜束をハウジングとと
もにヒーターカップにセットし、中空糸膜束に取り付け
たシリコーンチューブをアスピレータの吸引チューブに
連結する。またもう一方の中空糸膜束端部を溶融状態の
ポリエチレン液層表面と接触させ、ヒーターカップの底
板を5mm程上昇させて、各中空糸膜の開口部をポリエ
チレン樹脂液面に完全に接触させた。アスピレータを作
動させ、中空糸膜内部を約−100mmHgに減圧し、
30秒間保持し、溶融したポリエチレン状態でを中空糸
膜内部に吸い上がらせた。この後、減圧を保持したまま
冷却水を流してポリエチレン樹脂を冷却した。5分間程
度冷却してポリエチレン樹脂が固化したら、ハウジング
とともに固化したポリエチレン樹脂をヒーターカップか
ら外し、後は実施例1と同様の操作を行った。  なお
、本方法では、中空糸膜束のアスピレータに連結する方
法として、シリコーンチューブと用いたが、片側を先に
別手段にて隔壁が形成されている場合には、血液ポート
等の中空糸膜内部と密に連通する手段を用いてアスピレ
ータ等の吸引チューブと連結してもよい。
【0036】(実施例3:PE排出)低流動性樹脂層を
上層にし、前記高流動性樹脂層を下層にして、2層から
なる第1の樹脂を形成するところまでは実施例1と同様
であり、その後、予備加熱した中空糸膜束をハウジング
とともにヒーターカップにセットし、中空糸膜束端部を
溶融状態のポリエチレン液層表面と接触させ、ヒーター
カップの底板を2mm程上昇させて、各中空糸膜の開口
部をポリエチレン樹脂液面に完全に接触させた。この状
態を30秒間保持した後、ヒーターカップ側面に設けら
れた流出入口にヒーターを巻き、180℃に加熱した樹
脂溶液吸引管を取り付け、ヒーターカップ内部のポリエ
チレン樹脂を0.8ミリリットル抜き取り、直ちにヒー
ターカップに冷却水を100ミリリットル/分で流し、
ポリエチレン樹脂を冷却し、以下は実施例1と同様の操
作を行った。
【0037】(実施例4:PE収縮)セラミックスヒー
ター(100V−40W)を組み込んだ容器10に相当
するヒーターカップに射出成形収縮率3.0%の高密度
ポリエチレン樹脂10gを入れ、セラミックスヒーター
を加熱して溶融状態にする。さらにその上に低密度ポリ
エチレン樹脂(MI=20g/10分)1.0gを入れ
、これも溶融状態にして、高収縮率樹脂層(下層)と高
流動性樹脂層(上層)の2層構造とする。次に、中空糸
膜束の端部をきれいに切り揃え、端部を凹面状に揃えた
中空糸膜束の他端部にシリコーンチューブを取り付け、
ハウジングに対して凹面状の中空糸膜束端部の位置を合
わせるようにしてハウジングに収容しオーブン内で60
℃の予備加熱を10分間行った。
【0038】予備加熱した中空糸膜束をハウジングとと
もにヒーターカップにセットし、ヒーターカップ内の前
記ポリエチレン樹脂の温度が180〜200℃に達した
時、この上に0.05mmの厚さのポリエチレンシート
(低密度ポリエチレン:MI=0.8g/10分)を載
せ、この低流動性樹脂層を最上層にし、計3層からなる
第1の樹脂を形成した。その後、予備加熱した中空糸膜
束をハウジングとともにヒーターカップにセットし、中
空糸膜束端部を溶融状態のポリエチレン液層表面と接触
させ、ヒーターカップの底板を5mm程上昇させて、各
中空糸膜の開口部をポリエチレン樹脂液面に完全に接触
させた。この状態を30秒間保持した後、ヒーターカッ
プに冷却水を100ミリリットル/分で流し、高収縮率
樹脂層を含む3層を冷却した。
【0039】このとき、この高収縮率樹脂が固化する際
の体積の収縮で、3層の樹脂層の体積が収縮し、中空糸
膜と接触していた樹脂面が下がり、湾曲面を形成した。 以下は他の実施例と同様の操作を行い、隔壁の端面が凹
面形状に形成された。
【0040】(実施例5:空気注入)セラミックスヒー
ター(100V−40W)を組み込んだ容器10に相当
するヒーターカップにの底の部分に空気注入穴を開けて
おき、ステンレスパイプを取り付けておく。このヒータ
ーカップにセルロース、ポリエステル、ポリアミド、な
どの200℃では溶融せず、かつ柔軟性を発揮できる樹
脂等でできたシートを敷き、その上にポリエチレン樹脂
(低密度ポリエチレン樹脂:MI=20g/10分)4
.0gを入れ。セラミックスヒーターを加熱し、ポリエ
チレン樹脂を溶融状態にし、高流動性樹脂層を形成した
。次に、中空糸膜束の端部をきれいに切り揃え、端部を
凹面状に揃えた中空糸膜束の他端部にシリコーンチュー
ブを取り付け、ハウジングに対して凹面状の中空糸膜束
端部の位置を合わせるようにしてハウジングに収容しオ
ーブン内で60℃の予備加熱を10分間行った。
【0041】ヒーターカップ内の前記ポリエチレン樹脂
の温度が180〜200℃に達した時、この上に0.0
5mmの厚さのポリエチレンシート(低密度ポリエチレ
ン:MI=0.8g/10分)を載せ、これを低流動性
樹脂層として上層にし、前記高流動性樹脂層を下層にし
て、2層からなる第1の樹脂を形成した。その後、予備
加熱した中空糸膜束をハウジングとともにヒーターカッ
プにセットし、中空糸膜束端部を溶融状態のポリエチレ
ン液層表面と接触させ、次にヒーターカップ底板に取り
付けられたステンレスパイプにより空気を1.0ミリリ
ットル注入し、ポリエチレン樹脂液面を上昇させ、中空
糸膜開口部とポリエチレン上昇液面と完全に接触させた
。この状態を30秒間保持した後、ヒーターカップに冷
却水を100ミリリットル/分で流し、ポリエチレン樹
脂層を冷却した。このとき注入した空気も冷却され、体
積が収縮し、ポリエチレン樹脂液面が下がる。注入した
空気を抜くことにより、ポリエチレン樹脂液面を下げて
もよい。このようにして中空糸膜と接触していた樹脂面
が下がり、湾曲面を形成した。以下は他の実施例と同様
の操作を行い、隔壁の端面が凹面形状に形成された。
【0042】(試験例)雑種成犬(体重:12〜15k
g)4頭を用い体外循環実験を行った。その実験設備を
第5図に示す。全身麻酔下市神経、分枝血管および周囲
の組織を損傷しないように注意しながら、右(左)総勁
動脈を剥離した。さらに生食を満たした留置カテーテル
を挿入し、結紮固定した。この様にして準備された犬に
ついて、実施例1および隔壁をスライスすることによっ
て中空糸膜を開口させる従来の方法(比較例)で得られ
た膜表面積0.8m2を有するダイアライザーを用いて
、実施回路を準備した。すなわち、第5図に示すように
、犬の動脈に回路50、犬の静脈に回路90を連結した
。ダイアライザー100のイン側にマノメーター60、
アウト側にマノメーター70を配した。ダイアライザー
100の透析液出入口と透析装置200とは、チューブ
110,120で連結した。この様にして構成された回
路及びダイアライザーは、生理食塩水1リットルでプラ
イミング洗浄した。
【0043】体外循環実験は血液量150ミリリットル
/分、透析液量500ミリリットル/分(39℃)に設
定して行った。実験条件としてヘパリン等の抗凝固剤の
投与は行わず、2時間循環してダイアライザー前後の圧
力差の変化を経時的に測定を行った。その結果得られた
ダイアライザー前後の圧力差の変化を第6図に示す。比
較例で得られたダイアライザーは、40分前後で圧力差
が著しく上昇して(500mmHg以上)、循環不能に
なるのに対し、実施例1で得られたダイアライザーは、
ゆるやかな圧力差の上昇にとどまり、抗血栓性の向上が
認められた。
【0044】
【発明の効果】本発明の中空糸膜型流体処理装置の製造
方法は、多数の中空糸膜からなる中空糸膜束の端部を凹
状に形成する工程と、前記中空糸膜束をハウジング内に
収容する工程と、前記中空糸膜束の端部を液状の第1の
樹脂の液表面に接触させるか、あるいは液中に浸漬する
工程と、前記第1の樹脂を固化させる工程と、前記中空
糸膜の各端部同士の間および中空糸膜の各端部と前記ハ
ウジングとの間に隔壁形成用の第2の樹脂を注入して固
化させ、前記固化した第1の樹脂に沿って隔壁を形成す
るとともに前記中空糸膜束の端部を前記ハウジングに固
定する工程と、前記固化した第1の樹脂を前記隔壁から
取り除く工程とからなるものなので、第2の樹脂ででき
た隔壁が第1の樹脂の凸状湾曲面を型取った凹状湾曲面
を形成するので、液体が各中空糸膜の端部の開口に流入
する際に、隔壁の凹状湾曲面に沿って中空糸膜内に円滑
に流入し、不要な乱流および流体の滞留を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中空糸膜型流体処理装置の製造方
法を示す模式図。
【図2】本発明に係る中空糸膜型流体処理装置の製造方
法を示す断面図。
【図3】本発明に係る中空糸膜型流体処理装置の製造方
法による人工腎臓を示す一部断面図。
【図4】従来の人工腎臓を示す一部断面図。
【図5】本発明の製造方法によって製造されたダイアラ
イザーを評価する実験回路図。
【図6】本発明の製造方法によるダイアライザーの実験
結果を示すグラフ。
【符号の説明】
1            ハウジング2      
      中空糸膜 3            中空糸膜束4      
      隔壁 4a          端面 6            流出入口 10          容器 11          第1の樹脂 12          第2の樹脂

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の中空糸膜からなる中空糸膜束の端部
    を凹状に形成する工程と、前記中空糸膜束をハウジング
    内に収容する工程と、前記中空糸膜束の端部を液状の第
    1の樹脂の液表面に接触させるか、あるいは液中に浸漬
    する工程と、前記第1の樹脂を固化させる工程と、前記
    中空糸膜の各端部同士の間および中空糸膜の各端部と前
    記ハウジングとの間に隔壁形成用の第2の樹脂を注入し
    て固化させ、前記固化した第1の樹脂に沿って隔壁を形
    成するとともに前記中空糸膜束の端部を前記ハウジング
    に固定する工程と、前記固化した第1の樹脂を前記隔壁
    から取り除く工程とからなることを特徴とする中空糸膜
    型流体処理装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記多数の中空糸膜からなる中空糸膜束の
    端部を凹状に形成する工程は、前記中空糸膜束の端部を
    球面に押し当てて該端部を揃えて、もう一方の端部を固
    定することからなる請求項1記載の中空糸膜型流体処理
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記中空糸膜束の端部を液状の第1の樹脂
    の液表面に接触させるか、あるいは液中に浸漬する工程
    と、前記第1の樹脂を固化させる工程の間に、第1の樹
    脂の液面を各中空糸膜間において湾曲状に形成する工程
    を有する請求項1記載の中空糸膜型流体処理装置の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021023470A (ja) * 2019-08-01 2021-02-22 株式会社ジェイ・エム・エス 人工肺

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JP2021023470A (ja) * 2019-08-01 2021-02-22 株式会社ジェイ・エム・エス 人工肺

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