JPH04309619A - 法面安定工法とその工法に用いる肥料基材 - Google Patents

法面安定工法とその工法に用いる肥料基材

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JPH04309619A
JPH04309619A JP10202591A JP10202591A JPH04309619A JP H04309619 A JPH04309619 A JP H04309619A JP 10202591 A JP10202591 A JP 10202591A JP 10202591 A JP10202591 A JP 10202591A JP H04309619 A JPH04309619 A JP H04309619A
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fertilizer
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slope
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Kaname Hori
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Tadashi Shibata
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Nisshoku Corp
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、岩盤や硬質堆積土壌等
の安定した地盤や、その他弛み易い地盤等の法面の安定
化ならびに緑化に適した法面安定工法、ならびに、その
工法に用いて好適な肥料基材に関する。
【0002】
【従来の技術】上記法面の勾配は、地山の地盤が安定し
ていれば緩急は問われないが、地山が弛み易い地盤の場
合は緩傾斜に形成される。上記の法面の安定化ならびに
緑化のために広く実施されている工法の一つに、所謂ソ
イルクリート工法と称されている工法がある。
【0003】この工法は、先ず、後述する植生基盤層の
流亡を防止する上で法面上に金網等の網状体を張設(法
面勾配が緩傾斜であれば特に必要としない)し、この網
状体の上(網状体を必要としないときには直接法面の上
)に、モルタルまたはコンクリート吹き付け用の基材(
鉄筋)を格子状にして配置する。
【0004】次に、前記基材を覆うように低スランプの
モルタルまたはコンクリート(以下モルタルと言う)を
吹き付けて、前記基材を埋め殺しの骨材とする格子状の
膨出枠体を形成するのであるが、このモルタルの吹き付
け前で且つ膨出枠体形成箇所を除く部位の法面上に被覆
体が配置される。
【0005】この被覆体は、モルタルの高速吹き付け時
に伴って発生するモルタル粒が周囲に飛び散って、法面
上に付着したり、あるいは、法面上に張設された網状体
の目を詰まらせてしまうと言った問題を未然に解消する
ためのものである。
【0006】そして、膨出枠体の形成後に被覆体を取り
除いて、当該膨出枠体によって囲まれた空間部に、肥料
を含む植生材料ならびに植物種子を吹き付けて植生基盤
層を形成する工法である。
【0007】この他の工法としては、上記モルタル吹き
付け用の基材である鉄筋に代えて、フープ筋の両側に網
状型枠を取り付けて成る基材を格子状に配置し、この基
材を覆うようにモルタルを吹き付ける所謂フリーフレー
ム工法や、板体を四角形の枠に形成して成る多数の型枠
を、当該型枠間に格子状部分を構成するように互いに間
隔を置いて配置し、かつ、鉄筋によるモルタル吹き付け
用の基材を前記型枠間の格子状部分に設けて、この基材
を覆うようにモルタルを吹き付ける所謂コアフレーム工
法等がある。
【0008】上記の工法によれば、法面の均し作業が不
要である上に、モルタルを地山の法面に直接吹き付ける
ので、モルタルによる膨出枠体の地山に対する一体化が
強固に達成される。更に、植生基盤層の流亡が効果的に
防止されることに加えて、前記膨出枠体による格子状空
間部に吹き付けられる植生基盤層が、肥料を含む植生材
料ならびに植物種子から成ることから、法面の安定化な
らびに緑化が好適に達成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の植生
基盤層の植生材料には、即効性ならびに遅効性の肥料が
含まれているものの、施工後2〜3年を経過すると肥料
切れが起こって、植生物が衰退してしまう事態が多々見
られている。
【0010】これは、安定化の対象である法面の多くが
岩盤等の無土壌法面であって、現地盤からの植生基盤層
への肥料養分の供給が全く期待されず、植生物は施工当
初に与えられた肥料養分のみによって成育しているから
であり、このことから、植生基盤層に遅効性の肥料が混
入されているのである。しかし、いくら遅効性の肥料と
いえども肥効は長くて3年が限度であり、結局は4〜5
年に一度は追肥を行わねばならず、非常に不経済なもの
であった。
【0011】本発明は、かゝる実情に鑑みて、植生基盤
層の肥効を長期にわたって持続させることができ、従っ
て追肥期間を大幅に延長させ得ることの可能な法面の安
定化工法と、その工法に用いて好適な肥料基材を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するに
至った本第1発明による法面安定工法は、モルタルまた
はコンクリート吹き付け用の基材を格子状にして法面上
に配置すると共に、当該基材を覆うように低スランプの
モルタルまたはコンクリートを吹き付けて格子状の膨出
枠体を形成し、かつ、当該モルタルまたはコンクリート
の吹き付け前で且つ膨出枠体形成箇所を除く部位の法面
上に、肥効が長期的に持続されるように構成された可撓
性を有する肥料袋を、前記基材に連結させて配置すると
共に、当該肥料袋を覆う状態で上記部位の法面上に被覆
体を配置し、この被覆体を膨出枠体の形成後に取り除い
て、膨出枠体によって囲まれた空間部に、肥料を含む植
生材料ならびに植物種子を吹き付けて植生基盤層を形成
する点に特徴がある。
【0013】本第2発明による法面安定工法においては
、法面に金網等の網状体を張設し、この網状体の上部に
、モルタルまたはコンクリート吹き付け用の基材を格子
状に配置すると共に、当該基材を覆うように低スランプ
のモルタルまたはコンクリートを吹き付けて格子状の膨
出枠体を形成し、かつ、当該モルタルまたはコンクリー
トの吹き付け前で且つ膨出枠体形成箇所を除く部位の網
状体上に、肥効が長期的に持続されるように構成された
可撓性を有する肥料袋を、前記網状体または基材に連結
させて配置すると共に、当該肥料袋を覆う状態で上記部
位の網状体上に被覆体を配置し、この被覆体を膨出枠体
の形成後に取り除いて、膨出枠体によって囲まれた空間
部に、肥料を含む植生材料ならびに植物種子を吹き付け
て植生基盤層を形成する点に特徴がある。
【0014】本第3発明による法面安定工法は、法面に
金網等の網状体を張設し、この網状体の上部に、モルタ
ルまたはコンクリート吹き付け用の基材を格子状に配置
すると共に、当該基材を覆うように低スランプのモルタ
ルまたはコンクリートを吹き付けて格子状の膨出枠体を
形成し、かつ、当該モルタルまたはコンクリートの吹き
付け前で且つ膨出枠体形成箇所を除く部位の網状体上に
被覆体を配置すると共に、この被覆体を膨出枠体の形成
後に取り除いて、膨出枠体によって囲まれた空間部に、
肥効が長期的に持続されるように構成された可撓性を有
する肥料袋を、前記網状体に連結させて配置し、更に、
前記膨出枠体によって囲まれた空間部に、肥料を含む植
生材料ならびに植物種子を吹き付けて植生基盤層を形成
する点に特徴がある。
【0015】本第4発明による肥料基材は、上記第1乃
至第3発明の方法に用いられるものであって、可撓性の
袋に肥料を収容して長期的に肥効を持続させるようにし
た棒状の可撓性を有する肥料袋の少なくとも1本に、法
面上に配置された基材または法面上に張設された網状体
に連結される連結具を設けて成る点に特徴がある。
【0016】
【作用】第1及び第2の発明による法面安定工法によれ
ば、モルタル等の吹き付け用基材、または、法面上に張
設された網状体を利用して、これに連結された位置固定
状態の肥料袋を覆う状態で植生基盤層形成部位に被覆体
を配置した上で、当該被覆体間の基材に低スランプのモ
ルタルまたはコンクリートを吹き付けるので、肥料袋に
対しては勿論のこと植生基盤層形成部位の法面に対する
モルタル粒の付着や、モルタル粒による網状体の目詰ま
りを生じさせないで、格子状の基材を骨材にした膨出枠
体が法面上に形成される。
【0017】そして、前記被覆体を取り除いて、前記肥
料袋が位置する空間部に、肥料を含む植生材料ならびに
植物種子を吹き付けることで、肥効が長期にわたって持
続される肥料袋を含む植生基盤層が形成される。
【0018】第3発明の法面安定工法によれば、植生基
盤層形成部位に被覆体を配置した上で、当該被覆体間の
基材に低スランプのモルタルまたはコンクリートを吹き
付けるので、植生基盤層形成部位の法面に対するモルタ
ル粒の付着や、モルタル粒による網状体の目詰まりを生
じさせないで、格子状の基材を骨材にした膨出枠体が法
面上に形成される。
【0019】そして、前記被覆体を取り除き、格子状の
膨出枠体による空間部内の網状体を利用して、これに肥
効が長期的に持続されるように構成された可撓性を有す
る肥料袋を連結すると共に、前記膨出枠体による空間部
に、肥料を含む植生材料ならびに植物種子を吹き付ける
ことで、第1及び第2発明による工法と同じように、肥
効が長期にわたって持続される肥料袋を含む植生基盤層
が形成される。
【0020】また、上記の肥料袋は、可撓性を有するの
で法面の凹凸にも良く馴染み、あるいは、法面に網状体
を張設させる場合には、この網状体に肥料基材を縛り付
ける等することで、法面の凹凸に一層良好に馴染ませる
ことができ、而して、植生基盤層が比較的薄くても当該
肥料袋を植生基盤層の上面に露出させないようにするこ
とが簡易に達成される。
【0021】一方、第4発明によれば、上記第1乃至第
3発明による法面安定工法に用いる上で好適な肥料基材
が得られる。
【0022】
【実施例】以下、所謂ソイルクリート工法を例にした第
2発明による法面安定工法の一実施例を図面に基づいて
説明する。先ず、図1〜図3に示すように、例えば含水
率が7〜8%程度の低スランプのモルタル吹き付けに用
いられる目合(一般には5〜6cm目合)の金網ラス等
の網状体1を法面2に張設する。
【0023】この網状体1の張設は、当該網状体1の法
肩にあたる部分、及び、1〜3m置きに1ケ所の割合で
、アンカーaを打ち込む等、通常に行われている落石防
止網の張設やモルタル吹き付け前に行われる金網ラスの
張設に準じて実施される。
【0024】次に、例えば直径が6〜20mm程度の1
本(あるいは複数本)の鉄筋から成るモルタル吹き付け
用の基材3を、1〜2m程度の間隔で格子状に組み合わ
せて前記網状体1上に配置すると共に、必要に応じて当
該格子状の基材3を結束線によって網状体1に固定し、
かつ、前記基材3の交差部と交差部間とに適宜アンカー
bを打設して、このモルタル吹き付け用の基材3を介し
て網状体1を法面2に押し付け固定させる。
【0025】この状態で、図5に示すように、例えばモ
ルタルガンキGによって、含水率が7〜8%程度の低ス
ランプのモルタル4を前記格子状の基材3を覆うように
吹き付けて、前記格子状の基材3を骨材とする20〜3
0cm幅の格子状の膨出枠体5を形成するのであるが、
この膨出枠体5の形成に先立って、図1,2および図4
に示すように、前記モルタル吹き付け用の基材3(また
は網状体1)に肥料基材6を連結して、当該肥料基材6
を膨出枠体形成箇所を除く部位つまり植生基盤層形成部
位の網状体1上に配置する。
【0026】上記の肥料基材6は図8,9に示すように
構成されている。即ち、緩効性の肥料(例えば粒状肥料
やアイビー窒素肥料)と、遅効性の肥料(例えばコーテ
ィング肥料)と、それぞれ上記の肥料から溶出する肥料
養分を含浸する無機質系の保水材(例えばバーミキュラ
イトやパーライト)と、有機質系の保水材(例えばバー
ク堆肥やピートモス)を、適当比率で混合して、全体が
機能的に遅効性となった肥料混合物7を用意する。
【0027】そして、この混合物7を、例えば厚み 0
.1〜 0.6mm、通気量10〜 300cc/cm
2 /sec である不織布により構成された可撓性の
袋8に収容して、肥効が長期的に持続される棒状の可撓
性を有する肥料袋9を形成してある。
【0028】一方、金属製の棒状部材10の途中部分に
3個(個数は不問である)のループcを設けると共に、
当該棒状部材10の一端側にフックdを設けて、前記基
材3(または網状体1)に係止連結される連結具11を
形成し、かつ、前記ループcの周長を前記肥料袋9の周
長よりもやゝ小に設定してある。
【0029】而して、2本の連結具11と3個の棒状肥
料袋9を1セットにして、前記連結具11の各ループc
を拡径させると共に、このループcに肥料袋9の両端側
をそれぞれ挿通させ、かつ、前記ループcの拡径を解除
させて、当該ループcの弾性縮径力で肥料袋9を弾性保
持させることによって、3本を一組とする肥料基材6が
構成されているのである。
【0030】尚、前記肥料基材6の配置部(即ち、植生
基盤層形成部位)が凹凸状になっていても、前記肥料袋
9は可撓性を有することから、必要に応じて図10に示
すように、なまし鉄線やビニール被服鉄線eなどで肥料
袋9の中間部を網状体1に縛り付けることで、当該肥料
袋9を法面2の凹凸に馴染ませることができる。
【0031】次に、前記基材3(または網状体1)に連
結されて位置固定の状態にある肥料基材6の肥料袋9を
覆う状態で、図1,2および図5に示すように、前記植
生基盤層形成部位の網状体1上に、例えばビニールシー
トや厚紙その他藁菰等の被覆体12を配置して、モルタ
ル4の高速吹き付けによるモルタル粒の飛散に備え、か
つ、前記格子状の基材3を覆うようにモルタル4を吹き
付けて、格子状の基材3を骨材とする格子状の膨出枠体
5を形成するのである。
【0032】尚、前記モルタル4の吹き付けに際して、
その吹き付け厚みを一定にするために、前記基材3に沿
わせて例えば1m当たりに1本の目安で検測ピン(図5
にのみ示す)13を打ち込むことが望ましい。
【0033】次いで適宜、例えば膨出枠体5を形成した
モルタルが固化するのを待って、図6に示すように順次
被覆体12を取り除き、かつ、有機質材料(例えばバー
ク堆肥やピートモス等)や無機質材料(例えばバーミキ
ュライトやパーライト等)、その他、土壌、肥料、糊材
料などを混練した植生材料と、これに植物種子とを混ぜ
た植生混合物14を用意して、これを図7に示すように
、前記被覆体12の取り除きによって露呈された網状体
1上に吹き付けるのである。
【0034】この植生混合物14の吹き付けは、前記モ
ルタル4の吹き付けに用いたモルタルガンキGや、ある
いは、植生基材専用の乾式吹き付け手段(例えば特願平
2−339486号参照)によって行われるのであり、
この植生混合物14の吹き付けよって、肥効が長期的に
持続される肥料袋9と網状体1を中間部に位置させた植
生基盤層15が、格子状の膨出枠体5によって形成され
た空間部に形成される。
【0035】このようにして、上記膨出枠体5ならびに
植生基盤層15を形成したことで、前記法面2の保護が
達成され、爾後は、降雨を待つか給水を施して植物種子
を発芽・成育させることで法面2の緑化が図れ、かつ、
肥効を機能的に遅効性とした肥料袋9を前記植生基盤層
15の内部に設けているので、植生物の衰退が長期にわ
たって効果的に防止され、ひいては、追肥期間の大幅延
長が達成される。
【0036】即ち、前記肥料袋9内の混合物7に含まれ
る肥料は、不織布を通して供給される少量の水分によっ
て、半年から2年といった時間で長期にわたり除々に溶
出し始め、この溶出した肥料養分は、無機質系と有機質
系の保水材に一旦含浸されて後に、再び不織布を通して
除々に植生基盤層15へと流出していくので、単に植生
基盤層15に遅効性の肥料を混入させる場合に比べて、
倍以上の肥効を持続させることができるのである。
【0037】而して、実質的に植生基盤層15の肥効を
6〜7年にわたって持続させ得ることから、植生基盤層
15に対する追肥を8〜9年といった期間に延長させる
ことができ、法面2の安定化と緑化の経済性効果の向上
が達成される。
【0038】尚、前記植生基盤層15の形成に際して、
植生材料に植物種子を混ぜた植生混合物14を吹き付け
ているが、植生材料と植物種子をそれぞれ専用に吹き付
ける装置を用意して、植生材料の吹き付けと植物種子の
吹き付けを別々に行うことも可能であり、かつ、降雨に
よる植生基盤層15の流出防止のために、当該植生基盤
層15の上面にアスファルト乳剤等の被膜形成剤を散布
したり、ポリエチレンネット等を張設することが好まし
い。
【0039】また、前記法面2が緩傾斜の場所には、特
に網状体1を法面2上に張設する必要はなく、このよう
に、網状体1を法面2上に張設させない法面安定工法を
とることで本第1発明が達成される。そして、法面2が
急傾斜である場所であれば、網状体1を張設させた上で
更に、前記植生材料に少量のセメントを混合することも
あり、この場合、過リン酸石灰を合わせて用いることが
望ましい。
【0040】図11は肥料袋9の別実施例を示す。この
肥料袋9は、長手方向の中間部に、接着等の手段でテー
プ様の紐状体16を取り付けたものであって、実施例で
は、なまし鉄線やビニール被服鉄線eを別途用意して、
これによって肥料袋9の中間部を網状体1に縛り付ける
ようにしているが、この別実施例では、肥料袋9に紐状
体16を予め備えさせているので、網状体1に対する肥
料袋9の縛り付けを随意に行うことができる。
【0041】図12は肥料袋9に対する連結具11の別
実施例による取り付けを示すもので、この別実施例では
、可撓性を有する合成樹脂製の紐状体17とリング18
とによって連結具11を構成したもので、前記紐状体1
7の一部をリング18に挿通させ、かつ、そこに形成さ
れたループcに肥料袋9を通して、前記紐状体17を緊
張させることによって、前記肥料袋9を連結具11に取
り付けるようにしたものである。
【0042】図13は肥料基材6の別実施例を示すもの
で、この別実施例では、1本の肥料袋9の一端側に連結
具11を取り付けて肥料基材6を構成している。この構
成の肥料基材6は、当該肥料基材6を法面2の上下方向
に向ける状態で基材3(または網状体1)に取り付けて
実施される。
【0043】図14は肥料基材6の更に別実施例を示す
もので、非水溶性の樹脂ネット19に複数個の袋部20
を形成すると共に、この袋部20の長手方向両側に、編
み込み等の手段で紐状連結具11を設け、かつ、前記袋
部20に肥料袋9を収容させて成り、かゝる構成によれ
ば、肥料基材6の運搬ならびに取り扱いが容易となる。
【0044】図15および図16は所謂フリーフレーム
工法を例にした法面安定工法の一実施例を示すもので、
上記したソイルクリート工法におけるモルタル吹き付け
用の基材3である鉄筋に代えて、下記するモルタル吹き
付け用の基材3を法面2上に配置する点だけが異なるも
のであって、植生基盤層15を形成するまでの施工手順
は記述したソイルクリート工法による場合と同じであり
、従って、図1および図2に示すものと同じ構成部品に
同符号を付して重複説明を避けることにする。
【0045】上記フリーフレーム工法に用いられるモル
タル吹き付け用の基材3は、図17に示すように、上下
一対の横筋21と左右一対の縦筋22とを井桁状に組み
立てた複数個のフープ筋23を、主筋24の長手方向に
所定間隔を隔てて連結すると共に、前記横筋21の両端
部に網状型枠25を取り付けて成るもので、前記フープ
筋23と網状型枠25を覆う状態で前記網状型枠25間
にモルタルを吹き付けることで、格子状の膨出枠体5が
形成される。
【0046】図18乃至図22はソイルクリート工法を
例にした第3発明による法面安定工法の実施例を示すも
のであって、図1乃至図7に対応する同一構成部品に同
符号を付して重複説明を避けることにする。
【0047】この法面安定工法は、図19に示すように
、法面2上に金網ラス等の網状体1を張設すると共に、
モルタル吹き付け用の基材3を格子状に組み合わせて網
状体1上に配置し、かつ、例えばモルタルガンキGによ
って前記格子状の基材3を覆うように低スランプのモル
タル4を吹き付け、前記格子状の基材3を骨材とする格
子状の膨出枠体5を形成するのであるが、この膨出枠体
5の形成に先立って、膨出枠体形成箇所を除く部位つま
り植生基盤層形成部位の網状体1上に被覆体12を配置
し、モルタル4の高速吹き付けによるモルタル粒の飛散
に備えるようにした上で、被覆体12間に位置する格子
状の基材3を覆うようにモルタル4を吹き付けて、格子
状の基材3を骨材とする格子状の膨出枠体5を形成する
のである。
【0048】次いで、適宜モルタルが固化するのを待っ
て、図20に示すように順次被覆体12を取り除き、図
21に示すように、そこに露呈された網状体1上に肥料
基材6を位置させ、かつ、当該肥料基材6を連結具11
によって網状体1に連結させるのである。
【0049】次に、図22に示すように、前記肥料基材
6を覆うようにして前記格子状の膨出枠体5による空間
部に植生混合物14の吹き付けを行うのであり、この植
生混合物14の吹き付けよって、肥効が長期的に持続さ
れる肥料袋9と網状体1を中間部に位置させた植生基盤
層15が、格子状の膨出枠体5による空間部の法面2上
に形成されるのである。
【0050】尚、実施例では、緩効性と遅効性の肥料お
よび無機質系と有機質系の保水材を適当比率で混合して
、その肥料混合物7を可撓性の袋8に収容し、肥効が長
期的に持続される棒状の可撓性を有する肥料袋9を形成
しているが、例えば40mm角で厚みが10mm程度の
複数個の固形肥料を厚さ方向に並べて、これを通気・通
水性ならびに可撓性を有する例えばポリプロピレン製の
筒状袋に収容させたスローピィ(商品名;三菱化成工業
株式会社)などを肥料基材6用の肥料袋9として用いる
ことが可能である。
【0051】かゝる構成の肥料袋9においては、固形肥
料どうしが可撓性の袋内で互いに位置ずれして肥料袋9
自体が屈折可能であることから、当該肥料袋9が実質的
に可撓性を有することになり、かつ、固形肥料の厚さを
基にして肥料袋9の肥効が長期にわたって持続される。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように第1乃至第3発明の
法面安定工法によれば、モルタル等の吹き付け用基材ま
たは網状体を利用して、これに肥効が長期的に持続され
る肥料袋を連結し、この肥料袋を植生基盤層の内部に位
置させたことで、植生物の衰退が長期にわたって効果的
に防止されるようになり、ひいては、植生基盤層に対す
る追肥期間の大幅延長が達成され、法面の安定化と緑化
の経済性効果を向上させることができる。
【0053】また、上記の肥料袋は可撓性を有するので
、それ自体の撓みによって法面の凹凸に良く馴染み、あ
るいは、法面に網状体を張設させる工法を対象にする場
合においては、この網状体に肥料基材を縛り付ける等す
ることで、法面の凹凸に一層良好に馴染ませることがで
きる。
【0054】而して、植生基盤層が比較的薄くても当該
肥料袋を植生基盤層の上面から露出させない施工が容易
に行え、これによって、肥料袋が雨水や太陽光に晒され
る不具合が未然に回避され、ひいては、当該肥料袋の肥
効を長期的に持続させることが効果的に達成される。
【0055】そして、本発明による肥料基材は、肥効を
長期的に持続させるようにした可撓性を有する棒状の肥
料袋に、法面上の基材または網状体に連結される連結具
を設けて成り、而して、前記基材または網状体を利用し
て、これに肥料基材を連結することで、上記第1及び第
2発明による法面安定工法を好適に実施することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】法面安定化の施工途中の状態を示す斜視図であ
る。
【図2】法面安定化の施工途中の状態を示す平面図であ
る。
【図3】法面上への網状体の張設状態を示す説明図であ
る。
【図4】モルタル吹き付け用基材に対する肥料基材の連
結状態を示す説明図である。
【図5】肥料基材を覆うように被覆体を配置した状態の
説明図である。
【図6】被覆体の取り除き状態を示す説明図である。
【図7】植生基盤層の形成状態を示す説明図である。
【図8】肥料基材の構成例を示す斜視図である。
【図9】肥料袋への連結具の取り付け説明用の部分斜視
図である。
【図10】肥料袋を法面の凹凸に馴染ませて配置させる
説明図である。
【図11】肥料袋の別実施例を示す部分斜視図である。
【図12】肥料袋への連結具の別実施例による取り付け
説明用の部分斜視図である。
【図13】肥料基材の別実施例を示す斜視図である。
【図14】肥料基材の更なる別実施例を示す斜視図であ
る。
【図15】別実施例の法面安定化の施工途中状態を示す
斜視図である。
【図16】上記別実施例の法面安定化の施工途中状態を
示す平面図である。
【図17】上記別実施例のモルタル吹き付け用基材の部
分斜視図である。
【図18】更なる別実施例の法面安定化の施工途中状態
を示す斜視図である。
【図19】網状体を覆うように被覆体を配置した状態の
説明図である。
【図20】被覆体の取り除き状態を示す説明図である。
【図21】網状体上に対する肥料基材の配置説明図であ
る。
【図22】植生基盤層の形成状態を示す説明図である。
【符号の説明】 1…網状体、2…法面、3…基材、4…モルタル、5…
膨出枠体、8…可撓性の袋、9…肥料袋、10…棒状部
材、11…連結具、12…被覆体、15…植生基盤層、
c…ループ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  モルタルまたはコンクリート吹き付け
    用の基材を格子状にして法面上に配置すると共に、当該
    基材を覆うように低スランプのモルタルまたはコンクリ
    ートを吹き付けて格子状の膨出枠体を形成し、かつ、当
    該モルタルまたはコンクリートの吹き付け前で且つ膨出
    枠体形成箇所を除く部位の法面上に、肥効が長期的に持
    続されるように構成された可撓性を有する肥料袋を、前
    記基材に連結させて配置すると共に、当該肥料袋を覆う
    状態で上記部位の法面上に被覆体を配置し、この被覆体
    を膨出枠体の形成後に取り除いて、膨出枠体によって囲
    まれた空間部に、肥料を含む植生材料ならびに植物種子
    を吹き付けて植生基盤層を形成することを特徴とする法
    面安定工法。
  2. 【請求項2】  法面に金網等の網状体を張設し、この
    網状体の上部に、モルタルまたはコンクリート吹き付け
    用の基材を格子状に配置すると共に、当該基材を覆うよ
    うに低スランプのモルタルまたはコンクリートを吹き付
    けて格子状の膨出枠体を形成し、かつ、当該モルタルま
    たはコンクリートの吹き付け前で且つ膨出枠体形成箇所
    を除く部位の網状体上に、肥効が長期的に持続されるよ
    うに構成された可撓性を有する肥料袋を、前記網状体ま
    たは基材に連結させて配置すると共に、当該肥料袋を覆
    う状態で上記部位の網状体上に被覆体を配置し、この被
    覆体を膨出枠体の形成後に取り除いて、膨出枠体によっ
    て囲まれた空間部に、肥料を含む植生材料ならびに植物
    種子を吹き付けて植生基盤層を形成することを特徴とす
    る法面安定工法。
  3. 【請求項3】  法面に金網等の網状体を張設し、この
    網状体の上部に、モルタルまたはコンクリート吹き付け
    用の基材を格子状に配置すると共に、当該基材を覆うよ
    うに低スランプのモルタルまたはコンクリートを吹き付
    けて格子状の膨出枠体を形成し、かつ、当該モルタルま
    たはコンクリートの吹き付け前で且つ膨出枠体形成箇所
    を除く部位の網状体上に被覆体を配置すると共に、この
    被覆体を膨出枠体の形成後に取り除いて、膨出枠体によ
    って囲まれた空間部に、肥効が長期的に持続されるよう
    に構成された可撓性を有する肥料袋を、前記網状体に連
    結させて配置し、更に、前記膨出枠体によって囲まれた
    空間部に、肥料を含む植生材料ならびに植物種子を吹き
    付けて植生基盤層を形成することを特徴とする法面安定
    工法。
  4. 【請求項4】  法面安定工法に用いる肥料基材であっ
    て、可撓性の袋に肥料を収容して長期的に肥効を持続さ
    せるようにした棒状の可撓性を有する肥料袋の少なくと
    も1本に、法面上に配置された基材または法面上に張設
    された網状体に連結される連結具を設けて成ることを特
    徴とする肥料基材。
  5. 【請求項5】  前記連結具が、途中にループを形成し
    た金属製の棒状部材から成り、かつ、前記ループの周長
    を前記肥料袋の周長よりもやゝ小と成し、当該ループの
    弾性縮径力によって前記肥料袋を弾性保持させるように
    構成してある請求項4に記載の肥料基材。
JP10202591A 1991-04-06 1991-04-06 法面安定工法とその工法に用いる肥料基材 Expired - Lifetime JPH0686733B2 (ja)

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