JPH04312599A - ポリペプチド骨格筋弛緩薬 - Google Patents
ポリペプチド骨格筋弛緩薬Info
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- JPH04312599A JPH04312599A JP4026839A JP2683992A JPH04312599A JP H04312599 A JPH04312599 A JP H04312599A JP 4026839 A JP4026839 A JP 4026839A JP 2683992 A JP2683992 A JP 2683992A JP H04312599 A JPH04312599 A JP H04312599A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非脱分極性の筋弛緩薬
として有益な或る種のトリペプチド、テトラペプチド及
びペンタペプチドに関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】比較的
少ない数のアミノ酸残基を含み、しかも治療活性を有す
るポリペプチドが当業界で知られている。例えば、特開
昭第63−215697 号( 未審査) は、少なく
とも5個のアミノ酸残基を含むポリペプチド(これらは
筋弛緩活性を有すると記載されている)を開示している
。開示されたポリペプチドが有する筋弛緩活性の型は示
されていない。 【0003】ギーガー(Gieger)らの米国特許第
4,623,715 号明細書は、4個以上のアミノ酸
残基を含むポリペプチド、好ましくはペンタペプチド及
びヘキサペプチドを開示しており、これらは気分高揚剤
(mood−elevaters)、抗鬱剤及び抗不安
薬として有益である。ゴームレイ(Gormley)
の米国特許第4,421,744 号明細書は、式(R
)2N−A−B−D−E−F−X(式中、A及びFはア
ミノ酸残基であり、且つB、D及びEの夫々はアミノ酸
残基または原子価結合であり得る)のペプチド及び疑似
ペプチドを開示している。これらの化合物はオピエート
レセプター拮抗薬として活性である。 【0004】ウィルキンソン(Wilkinson)
の米国特許第4,254,106 号明細書は、少なく
とも5個のアミノ酸残基を含むN,N−ジアルキルポリ
ペプチド、即ちN−末端三級ポリペプチドを開示してお
り、これらはモルヒネ拮抗薬として有益である。カーン
(Kahn)らのTetrahedron Lette
rs,27巻、40号、4841〜4844頁(198
6 年)、及びナッジァー(Najjar)の米国特許
第3,778,426 号明細書は、免疫促進薬である
天然産のテトラペプチドタフシンの活性に似ているポリ
ペプチドを開示している。 【0005】本発明によれば、或る種のポリペプチド、
即ちトリペプチド、テトラペプチド及びペンタペプチド
がかなりの非脱分極性の筋弛緩活性を有し、こうしてそ
れらを骨格筋弛緩薬として治療上有益にすることが見出
された。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、式:【000
7】 【化3】 【0008】(式中、mは0または1であり;nは3、
4または5であり;xは0または2であり;Rは低級ア
ルキルであり;且つR1 及びR2は水素、低級アルキ
ル、アリル、プロパルギル、アリール低級アルキル、シ
クロ−低級アルキル低級アルキル及び−CO−OR3
からなる群から独立に選ばれ、またはRとR1 及びR
2 の一つまたは両方は、それらが結合される窒素と一
緒になって、5〜7員原子を有する複素環を形成し;少
なくとも一つのAAは、R4 がN−(低級アルキル)
−置換ピペリジル低級アルキルである場合を除いて、塩
基性アミノ酸であり;少なくとも一つのAAは親油性ア
ミノ酸であり;Yは−NH2または−OR4であり;Z
− は製薬上許されるアニオンであり;R3 はt−ブ
チル、ベンジルまたはフルオレニルメチルであり;R4
は低級アルキル、アリール低級アルキル及びN−(低
級アルキル)−置換ピペリジル低級アルキルであり;且
つm及びxが0である場合には、製薬上許される酸付加
塩である)により表される化合物から選ばれる化合物の
有効量の投与により哺乳類に骨格筋弛緩作用を生じる方
法に関する。主題化合物の或るものが新規化合物である
。 【0009】本発明の治療方法に有益なポリペプチドは
次式により表されるポリペプチドである。 【0010】 【化4】 【0011】(式中、mは0または1であり;nは3、
4または5であり;xは0または2であり;Rは低級ア
ルキルであり;且つR1 及びR2は水素、低級アルキ
ル、アリル、プロパルギル、アリール低級アルキル、シ
クロ−低級アルキル低級アルキル及び−CO−OR3
からなる群から独立に選ばれ、またはRとR1 及びR
2 の一つまたは両方は、それらが結合される窒素と一
緒になって、5〜7員原子を有する複素環を形成し;少
なくとも一つのAAはDAB 、Orn 、Lys 、
Arg 、ホモ−Arg、DAB(γ−N−(R)m
R1R2) 、Orn(δ−N−(R)m R1R2)
及びLys(ε−N−(R)m R1R2) からな
る群から選ばれる塩基性アミノ酸であり;少なくとも一
つのAAはAla 、Val 、Leu 、Ile 、
Phe 、Tyr 、Pro 、Tic 、1−ナフチ
ルアラニン、2−ナフチルアラニン、ホモ−Phe 、
AcOPro及びGlu(γ−Me)からなる群から選
ばれる親油性アミノ酸であり、または親油性AAの二つ
はシスチンであり;Yは−NH2または−OR4であり
;Z− は製薬上許されるアニオンであり;R3 はt
−ブチル、ベンジルまたはフルオレニルメチルからなる
群から選ばれ;且つR4 は低級アルキル、アリール低
級アルキル及びN−(低級アルキル)−ピペリジル低級
アルキルからなる群から選ばれ、但しR4 がN−(低
級アルキル)−ピペリジル低級アルキルである場合には
、塩基性アミノ酸は存在しないことを条件とし;mが1
であり、xが2である場合には、前記の塩基性アミノ酸
はDAB(γ−N−(R)m R1R2) 、Orn(
δ−N−(R)m R1R2) 及びLys(ε−N−
(R)m R1R2) からなる群から選ばれ、または
R4 がN−(低級アルキル)−ピペリジル低級アルキ
ルであり、且つmが0である場合には、製薬上許される
酸付加塩である) 。 【0012】本発明によれば、“低級アルキル”という
用語は、1〜7個の炭素原子を含む分岐または非分岐炭
化水素基である。本発明によれば、好ましい低級アルキ
ル基はメチル及びエチルである。本明細書に使用される
“シクロ−低級アルキル”という用語は、3〜6個の炭
素原子を含む環状アルキル基を意味する。本明細書に使
用される“アリール”という用語は、未置換またはハロ
ゲン、ハロゲン化低級アルキル、低級アルキル、ヒドロ
キシ及び低級アルコキシからなる群から選ばれる3個ま
での置換基で置換されていてもよいフェニルまたはナフ
チルを意味することが意図される。好ましいアリール基
はフェニル、1−ナフチル及び2−ナフチルを含む。 【0013】主題のポリペプチドを形成するアミノ酸は
、本明細書では簡略のためそれらの通常の略号により表
される。このような略号は当業者に公知である。主な略
号を以下に示す。アラニン
−Ala バリン
−Valロイシン
−Leu イソロイシン
−Ileフェニルアラニン
−Phe トリプトファン−Trpチロシン
−Tyr
プロリン −Proアルギニン
−Arg
シスチン −Cysオ
ルニチン −Or
n リシン
−Lysグルタミン酸
−Glu
ニペコチン酸 −Nip2,4−ジアミノ酪酸
−DAB4−アセトキシプロリン−4−A
cOProテトラヒドロイソキノリンカルボン酸
−Ticグルタミン酸γメ
チルエステル−Glu(γ−Me)1−及び2−ナフチ
ルアラニン−1−及び2−Naphthalaγ−アミ
ノ酪酸 −GABA主題の
ペプチドを構成するアミノ酸部分がD−形態またはL−
形態であることを本明細書で特にことわらない限り、両
形態が意味される。 【0014】式中の新規化合物は、四級ポリペプチド、
即ち次式により表されるポリペプチドである。 【0015】 【化5】 【0016】(式中、nは3、4または5であり;Rは
低級アルキルであり;且つR1 及びR2 は低級アル
キル、アリル、プロパルギル、アリール低級アルキル、
シクロ−低級アルキル低級アルキル及び−CO−OR3
からなる群から独立に選ばれ、またはRとR1 及び
R2 の一つまたは両方は、それらが結合される窒素と
一緒になって、5〜7員原子を有する複素環を形成し;
少なくとも一つのAAはDAB(γ−N−RR1R2)
、Orn(δ−N−RR1R2) 及びLys(ε−
N−RR1R2) からなる群から選ばれる塩基性アミ
ノ酸であり;少なくとも一つのAAはAla 、Val
、Leu 、Ile 、Phe 、Tyr 、Pro
、Tic 、1−ナフチルアラニン、2−ナフチルア
ラニン、ホモ−Phe 、AcOPro及びGlu(γ
−Me)からなる群から選ばれる親油性アミノ酸であり
、または親油性AAの二つはシスチンであり;Yは−N
H2または−OR4であり;R3 はt−ブチル、ベン
ジルまたはフルオレニルメチルからなる群から選ばれ;
R4 は低級アルキル、アリール低級アルキル及びN−
(低級アルキル)−ピペリジル低級アルキルからなる群
から選ばれ、但しR4 がN−(低級アルキル)−ピペ
リジル低級アルキルである場合には、塩基性アミノ酸は
存在しないことを条件とし;且つZ− は製薬上許され
るアニオンである)また、これらの化合物は、本発明の
範囲内の化合物の好ましい群を代表する。また、本発明
の筋弛緩薬の中で、トリペプチドが化合物の好ましい群
である。 【0017】本発明の範囲内のその他の好ましい化合物
は、nが3であり、R1 及びR2 がメチル、エチル
、アリル、ベンジル及びシクロプロピルメチルからなる
群から独立に選ばれる上記の式の化合物である。RとR
1 及びR2 の一つまたは両方が、それらが結合され
る窒素と一緒になって、5員〜7員の複素環を形成する
場合、このような環は追加のヘテロ原子、即ちN、Oま
たはSを含んでもよい。好適な複素環の例は、ピロリジ
ン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、ピペラジン、
モルホリン、等を含む。 【0018】本発明の範囲内の新規なジ四級ペプチドの
特に好ましい群は、R1 及びR2 がメチル、エチル
、アリル、ベンジル及びシクロプロピルメチルからなる
群から独立に選ばれ、またはRとR1 及びR2 の一
つまたは両方が、それらが結合される窒素と一緒になっ
て、5員〜7員の複素環を形成し、塩基性アミノ酸がD
AB(γ−N−RR1R2) 、Orn(δ−N−RR
1R2) 及びLys(ε−N−RR1R2) からな
る群から選ばれ、親油性アミノ酸がLeu 、Phe
、Tyr 及びPro からなる群から選ばれ、且つR
4 がメチル、エチルまたはベンジルである上記の式の
ペプチドである。 【0019】本発明の範囲内の新規化合物の別の好まし
い群は、mがペプチド鎖中で0であり、側鎖中で1であ
り、即ち塩基性アミノ酸が例えば、DAB(γ−N−R
R1R2) であり、nが3であり、且つペプチド鎖中
のR1 及びR2 の一つが水素であり、その他が−C
O−OR3 であり、側鎖中のR1 及びR2 が、い
ずれも水素ではないことを除いて上記のとおりであり、
塩基性アミノ酸がDAB(γ−N−RR1R2) 、O
rn(δ−N−RR1R2)及びLys(ε−N−RR
1R2) からなる群から選ばれ、親油性アミノ酸がL
eu 、Phe 、Tyr 、Tic 、1−Naph
thala 及びホモ−Pheからなる群から選ばれ、
R3 がt−ブチルであり、且つR4 がメチル、エチ
ルまたはベンジルである上記の式により表される化合物
である。この群の化合物に関して使用される“Boc”
という略号はt−ブチルオキシカルボニルを示す。R1
及びR2 が水素以外である、この最後の群内の化合
物は新規化合物であることが認められる。 【0020】先の二つの群内にある特別な好ましいポリ
ペプチドは下記のポリペプチドである。四級ポリペプチ
ドMe3N+ −Phe−Leu−Lys( ε−N+
−Me3)OMe 2Z− (全てのAAはD−形
態である)Me3N+ −Phe−Leu−Orn(
δ−N+ −Me3)OMe 2Z− Me3N+
−Glu−(γ−Me)−Phe−Lys( ε−N+
−Me3)OMe 2Z− Me3N+ −Pro
−Phe−Orn( δ−N+ −Me3)OMe
2Z− Boc−Lys(ε−N+ −Me3)−Ph
e−Lys(ε−N+ −Me3)OMe 2Z−
Boc−Lys(ε−N+ −Me3)−Phe−Ly
s(ε−N+ −Me3)OMe 2Z− ( 全て
のAAはD−形態である)Boc−Lys(ε−N+
−Me3)−D−Phe−Lys(ε−N+ −Me3
)OMe 2Z− Boc−Lys(ε−N+ −M
e3)−2−Naphthala−Lys(ε−N+
−Me3)OMe 2Z− Boc−Lys [ε−
Me−N + (CH2)5]−Phe−Lys[ε−
Me−N + (CH2)5]OMe 2Z − 【
0021】 【化6】 【0022】Me3N+ −Phe−Leu−Lys(
ε−N+ −Me3)OMe 2Z− 非四級ポリ
ペプチドPro−( γ−N−Me2)−DAB−Ph
eOMeMePro−Pro−Lys [ε−N(CH
2)5− ]OMeBoc−Lys−Tic−Lys−
OMeBoc−ホモ−Arg−Phe− ホモ−Arg
OMeBoc−Lys−Phe−Lys OMeBo
c−Lys [ε−N(CH2)5− ]−Phe−L
ys− [ε−N(CH2)5− ]OMe本発明の範
囲内の化合物の更に別の好ましい群に於いて、mは1で
あり、nは3であり、R1 及びR2 はメチル、エチ
ル、アリル、ベンジル及びシクロプロピルメチルからな
る群から選ばれ、存在する唯一のアミノ酸部分はLeu
、Phe 、Pro 、Tyr 及びAcOProか
らなる群から選ばれる親油性アミノ酸であり、YはOR
4 であり、且つR4 はN置換ピペリジル低級アルキ
ルである。 【0023】上記の式中でZ− により表される製薬上
許されるアニオンは、例えば、無機アニオン、例えば塩
素イオン、臭素イオン、硫酸イオン等、及び有機アニオ
ン、例えば酢酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、シュ
ウ酸イオン、クエン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオ
ン、酒石酸イオン等を含む。好ましいアニオンは、塩素
イオン、ヨウ素イオン、トリフルオロ酢酸イオン及びベ
ンゼンスルホン酸イオンを含む。 【0024】一般に、本発明のポリペプチド骨格筋弛緩
薬は、以下に記載された合成操作に類似する溶液相ペプ
チド合成操作または当業者に知られている方法により調
製し得る。例えば、N−α−カルボベンジルオキシ(C
bz) 、N−α−フルオレニルメチルオキシカルボニ
ル(Fmoc)、及びN−α−t−ブチルオキシカルボ
ニル(Boc) の如きカルボキシル部分、または適当
な側鎖保護基を有する置換アミノ酸誘導体は、必要によ
り、通常のカップリングプロトコル、例えばジシクロヘ
キシルカルボジイミド(DCC) 、N−ジエチルアミ
ノ−プロピル−N’− シクロヘキシルカルボジイミド
(EDCC)または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(HOBt)を使用して塩化メチレンまたはジメチルホ
ルムアミド中で、適当に保護されたアミノ酸またはペプ
チドのアミノ官能基と縮合されてもよい。このようなカ
ップリング反応は、例えば、マイエンホファー−グロス
(Meienhofer−Gross)著、The P
eptides,Academic Press 、1
巻、(1979 年) またはボダンスキィ−ボダンス
キィ(Bodanszky−Bodanszky) 著
、The Practice of Peptide
Synthesis,Springer−Verlag
,(1984 年) に記載されている。 【0025】カップリング反応の完結後に、保護基部分
は以下のようにして除去される。N−α−Boc は塩
化メチレン中で50%(v/v) のトリフルオロ酢酸
で選択的に除去し得る。得られるトリフルオロ酢酸塩の
中和は、塩化メチレン中でわずかに過剰のトリエチルア
ミンまたはジイソプロピルエチルアミンで行うことがで
きる。N−α−Cbz 部分の場合には、選択的除去は
水素ガス及び5〜10%のパラジウム/カーボンの如き
触媒を使用して低級アルカノール溶媒、例えばメタノー
ル、エタノール、または2−プロパノール中で行われる
。N−α−Fmoc部分の選択的除去は塩化メチレン中
で20%(v/v) のピペリジンを使用して行うこと
ができる。 【0026】また、本発明によれば、基NH2−(AA
)n −を含む相当する化合物( これは通常の脱ブロ
ッキング法によりその場で生成されるか、または単離中
間体から生成される) を、適当なアルデヒドもしくは
ケトン及びアルカリ金属水素化物還元剤もしくは水素ガ
ス及び5〜10%のパラジウム/カーボンの如き触媒と
の反応により反応させることを含む基: 【0027】 【化7】 【0028】DAB(γ−N−(R)m R1) ;O
rn(δ−N−(R)m R1) ;及びLys(ε−
N−(R)m R1) ;( 式中、mは1であり、且
つR1 及びR2 は低級アルキル、アリール低級アル
キル及びシクロ−低級アルキル低級アルキルからなる群
から独立に選ばれる)を含む式Iの化合物並びにその製
薬上許される塩の製造法が提供される。アルデヒドまた
はケトンは、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、シクロプロパンカルボキシア
ルデヒド、グルタルアルデヒド、またはアセトンであっ
てもよい。アルカリ金属水素化物は、例えば、シアノホ
ウ水素化ナトリウムの如きアルカリ金属ホウ水素化物で
あってもよい。その方法は、メタノールの如き適当な溶
媒中で、必要により酢酸または1−ヒドロキシエチルピ
ペラジンエタンスルホン酸(HEPES) と一緒に、
周囲温度で都合よく行われる。上記の方法は、例えば、
ゴームレイ(Gormly)の米国特許第4,421,
744 号明細書(1983 年) に記載されている
。 【0029】基:(R) m R1R2N−;DAB(
γ−N−(R)m R1R2) ;Orn(δ−N−(
R)m R1R2) ;及びLys(ε−N−(R)m
R1R2)(式中、mは1であり、且つR1 及びR
2 は低級アルキル、アリル、プロパルギル、アリール
低級アルキル及びシクロ−低級アルキル低級アルキルか
らなる群から独立に選ばれ、またはRとR1 及びR2
の一つまたは両方は、それらが結合される窒素と一緒
になって、5〜7員原子を有する複素環を形成する)を
含む式Iの化合物、及びその製薬上許される塩は、基: 【0030】 【化8】 【0031】を含む化合物を適当な溶媒、例えばメタノ
ール、エタノール、アセトニトリル及びジメチルホルム
アミド中で式R2 Hal(式中、R2 は上記の意味
を有し、且つHal はハロゲン原子である) の化合
物と反応させることにより調製される。基NH2−(A
A)− を含む化合物は、酸結合剤の存在下で式R1
Hal またはR2 Hal(式中、R1 及びR2
並びにHalは上記の意味を有する) の化合物と反応
させることができる。好適な酸結合剤は、例えば、炭酸
カリウムまたは重炭酸ナトリウムの如きアルカリ金属の
炭酸塩または重炭酸塩である。その方法は、適当な溶媒
、例えばメタノール、エタノール、アセトニトリルまた
はジメチルホルムアミド中で都合よく行われる。この方
法は、例えば、ベノイトン−チェン(Benoiton
−Chen) の第14回欧州ペプチド・シンポジウム
予稿集(1976 年)149頁に記載されている。 【0032】本発明の化合物は、水溶液の形態で、非経
口投与、即ち静脈内投与、筋肉内投与または皮下投与に
より投与される。非四級ポリペプチドは、それらの製薬
上許される酸付加塩の形態でこのような製剤中に存在す
る。酸付加塩に好適な担体は、単独で、またはその他の
可溶化剤、例えばエタノール、プロピレングリコール、
または当業者に知られているその他の通常の可溶化剤と
組み合わせて、等張水、注射用の無菌水(USP) を
含む。 好ましい担体は、本発明の化合物の等張水溶液である。 【0033】好適な酸付加塩は、例えば無機酸塩、例え
ば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、
過塩素酸塩等;及び有機酸塩、例えば酢酸塩、トリフル
オロ酢酸塩、プロピオン酸塩、シュウ酸塩、ヒドロキシ
酢酸塩、メトキシ酢酸塩、2−ヒドロキシプロパン酸塩
、2−オキソプロパン酸塩、プロパンジ酸塩、2−ヒド
ロキシブタンジ酸塩、安息香酸塩、2−ヒドロキシ安息
香酸塩、4−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸塩、3−
フェニル−2−プロペン酸塩、α−ヒドロキシフェニル
酢酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベ
ンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、シクロヘ
キサンスルファミン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエ
ン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩等を含む。好ましい
酸付加塩は、塩化物、トリフルオロ酢酸塩、ヨウ化物及
びベンゼンスルホン酸塩を含む。これらの酸付加塩は、
通常の方法、例えば適当な酸による主題化合物の遊離塩
基の処理により調製し得る。 【0034】本発明の化合物の無菌の溶液または懸濁液
は、少なくとも約0.1 重量%の活性化合物を含むこ
とが好ましいが、この量は約50重量%程度に多量まで
変更し得る。このような組成物中に存在する主題化合物
の正確な量は、適当な投薬量が得られるような量である
。本発明の好ましい組成物及び製剤は、非経口投薬単位
が約150 〜約1000mgの式Iの化合物を含むよ
うに調製される。 【0035】本発明により調製された無菌の溶液または
懸濁液はまた下記のアジュバントを含んでもよい。無菌
希釈剤、例えば、注射用の水、食塩溶液、固定オイル、
ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリ
コール、またはその他の合成溶媒;抗菌剤、例えばベン
ジルアルコールまたはメチルパラベン;酸化防止剤、例
えばアスコルビン酸またはメタ重亜硫酸ナトリウム;キ
レート剤、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸(EDT
A);緩衝剤、例えば酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸
塩;及び毒性の調節用の薬剤、例えば塩化ナトリウムま
たはデキストロース。非経口製剤は、アンプル、使い捨
てシリンジ、またはガラスもしくはプラスチックでつく
られた多投薬バイアル中に分配されてもよい。 【0036】本発明の化合物は、所望の筋弛緩治療効果
を得るのに有効な量で、哺乳類、例えば、動物またはヒ
トに投与し得る。化合物の活性及び所望の治療効果の程
度は変化するので、使用される化合物の投薬量はまた変
化する。実際の投薬量はまた患者の体重及び特別な患者
の個々の過敏性の如き一般に認められる因子により決め
られる。こうして、特別な患者(男性)に関する単位投
薬量は約2mg/kg 程度に少なくすることができ、
これを開業医は所望の効果まで微調整(titrate
) し得る。 【0037】本発明のポリペプチドは、競合型または非
脱分極型( クラーレ様作用) の骨格筋弛緩薬である
。この型の筋弛緩薬は、それらが制御するのに一層容易
であることから、スクシニルコリンクロリドの如き脱分
極性薬剤よりも好ましい。非脱分極性の骨格筋弛緩薬は
、運動終板上のコリン作用性レセプタープレートと競合
的に結合することによりアセチルコリンの神経伝達物質
作用と拮抗する。最も知られている非脱分極性の骨格筋
弛緩薬、例えばパンクロニウムブロミド、セタクリウム
ベシレート及びベクロニウムブロミドは、治療活性の中
間の期間を有する。主題化合物は、それらと比較して有
利である。何となれば、それらは、作用の非常に早い開
始を有することの他に、活性の短期間を有するからであ
る。 これらの性質は、一般の麻酔の補助として特に有益であ
る。本発明の好ましいポリペプチドは気管内挿管の如き
短期の医療操作を容易にするのに有益であり、また手術
または機械呼吸中の骨格筋弛緩に有益である。これらの
治療上の指示は予測されないと考えられる。何となれば
、本件出願人の知識では、この種の活性を有するその他
のポリペプチドが存在しないからである。 【0038】以下の実施例は本発明を説明する。本発明
は、実施例中に記載された詳細な事項に限定されるもの
と何ら意図されないことが理解される。実施例中、特に
ことわらない限り、全ての部及び%は重量基準であり、
全ての温度は摂氏である。 【0039】 【実施例】実施例1N,N,N−トリメチル−D−フェ
ニルアラニル−D−ロイシル−D−(N−ε−トリメチ
ル)リシンメチルエステルのトリス−トリフルオロ酢酸
塩メタノール(25 ml) 中のD−(N−ε−Cb
z)リシン(1.0g 、3.57ミリモル) の攪拌
溶液を0℃に冷却し、塩化アセチル(4.4ml、62
ミリモル) で滴下して処理した。 氷浴を除き、室温で17時間攪拌した後、反応混合物を
濃縮し、次いで減圧で乾燥して白色の泡状の固体1.2
4g を得た。RP C−18 ビダック(Vydac
) カラム及び214nm に於けるUV検出によるH
PLC、勾配系:緩衝液B、30分間で0〜100 %
、流量1ml/分(緩衝液A、H2O 中0.1 %の
TFA ;緩衝液B、アセトニトリル)により実質的に
純粋なD−(N−ε−ベンジルオキシカルボニル)リシ
ンメチルエステルを得た。Rt =15.59分で溶離
する単一ピークを観察した。 【0040】得られた生成物(1.17g、3.3 ミ
リモル)を塩化メチレン(5ml) 及びDMF(10
ml)に溶解し、氷水浴中で0℃に冷却した。トリエチ
ルアミン(0.5ml、3.6 ミリモル) 、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(0.45g、3.3 ミ
リモル) 、N−α−t−ブチルオキシカルボニル−D
−ロイシン(0.77g、3.3 ミリモル) 及びジ
シクロヘキシルカルボジイミド(0.687g 、3.
3 ミリモル) を、その冷却溶液に添加した。攪拌を
7時間続け、その間に反応混合物を室温まで温めた。そ
の混合物を濾過し、沈澱をTHF で洗浄した。濾液を
減圧で濃縮し、残渣をEtOAc(200 ml) に
吸収させ、NaHCO3水溶液、1MのHCl 、Na
HCO3水溶液ついで食塩水で洗浄した。有機画分をM
gSO4 で乾燥し、濃縮して1.58g の重量の無
定形残渣としてN−α−t−ブトキシカルボニル−D−
ロイシル−D−(N−ε−ベンジルオキシカルボニル)
リシンメチルエステルを得た。HPLCはRt =24
.0 分で唯一のピークを示した。 【0041】先に調製したエステル(1.58g、3.
12ミリモル) を塩化メチレン(20 ml) に溶
解し、氷水浴中で冷却した。アニソール(0.8ml)
及びトリフルオロ酢酸(TFA)(16ml) を添
加し、その反応混合物を0℃で2時間冷却し、次いで油
になるまで濃縮した。その油を水(150ml) に溶
解し、Et2Oで3回洗浄した。水層を凍結乾燥して白
色粉末0.51g を得た。有機層を水で逆洗し、新し
い水層を凍結乾燥して更に0.28g の生成物を得た
。HPLCはRt =17.66分で唯一のピークを示
した。 【0042】得られた生成物(0.51g、0.98ミ
リモル) をCH2Cl2(5ml) 及びDMF(5
ml) に溶解し、氷水浴中で冷却し、トリエチルア
ミン(0.14 ml、1.05ミリモル) で処理し
た。α−Cbz −D−フェニルアラニン(0.29g
、0.98ミリモル) 、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(0.13g、0.98ミリモル) 及びジシク
ロヘキシルカルボジイミド(0.20g、0.98ミリ
モル) を、その攪拌溶液に添加した。 その反応混合物を室温まで温め、合計17時間攪拌した
。 固体生成物を濾別し、THF で洗浄し、濾液を濃縮し
た。 EtOAc(200 ml) を濾液に添加し、次いで
これをNaHCO3水溶液、1MのHCl、NaHCO
3水溶液ついで食塩水で洗浄した。有機層をMgSO4
で乾燥し、減圧で濃縮して、N−α−ベンジルオキシ
カルボニル−D−フェニルアラニル−D−ロイシル−D
−(N−ε−ベンジルオキシカルボニル)リシンメチル
エステル0.64g を白色の固体として得た。30:
1のCHCl3:MeOHによるTLC は唯一の生成
物( Rf =0.6) を示した。 【0043】メタノール(100ml) 中の得られた
メチルエステル(673mg、0.98ミリモル) の
溶液に、10%のPd/C( 水2 ml中210mg
)を添加した。その混合物を、N2でパージしたパール
(Parr)水素化装置(Pi=50) 中で7時間に
わたって水素化し、触媒を濾別した。濾液を減圧で濃縮
し、メタノールに吸収させ、再度濃縮してD−フェニル
アラニル−D−ロイシル−D−リシンメチルエステル4
10mg を白色粉末として得た。HPLCは少量の不
純物と一緒にRt =13.14分で主生成物を示した
。その物質を、そのまま使用した。 【0044】得られた生成物(0.41g、0.97ミ
リモル)をメタノール(15 ml) に溶解した。そ
の溶液にNaHCO3(0.40g、4.76ミリモル
) 及びヨウ化メチル(6ml、96ミリモル) を添
加し、その反応混合物を室温で72時間攪拌した。その
混合物を減圧で濃縮して黄色の固体1.4gを得た。H
PLCはRt =3.09 分(HI)、13.39
分(生成物) 、及び16.67 分( 不純物) で
三つのピークを示した。 【0045】その生成物を、1インチのビダックC−1
8カラム;勾配系:緩衝液B、30分間で0〜100
%、流量20ml/分、220nm に於けるUV検出
(緩衝液A、0.1 %のTFA/H2O ;緩衝液B
、アセトニトリル)を使用するRP−HPLCにより精
製した。溜めた画分を凍結乾燥してN,N,N−トリメ
チル−D−フェニルアラニル−D−ロイシル−D−(N
−ε−トリメチル)リシンメチルエステルのトリス−ト
リフルオロ酢酸塩0.20g を白色粉末( 分析HP
LCにより純粋、Rt =13.39分) として得た
。 【0046】その生成物の高速原子衝撃(FAB)MS
はm/z 実測値732(計算値732.8)で所望
の生成物のトリス−トリフルオロ酢酸塩:[M+2CF
3CO2 − ]と一致した。分析、C28H50N4
O4 x CF3CO2H x 2H2O としての計
算値:C,46.26;H,6.28;N,6.35
実測値:C,46.31;H,5.97 ;N,5.9
3 。実施例2N−α−t−ブチルオキシカルボニル−
α−S−{4−[1−(1−メチル)ピペリジニウム]
ブチル}グリシル−L−フェニルアラニル−α−S−{
4−[1−(1−メチル)ピペリジニウム]ブチル}グ
リシントリス−トリフルオロ酢酸塩のメチルエステルC
H2Cl2(30 ml) 中の(N−ε−ベンジルオ
キシカルボニル)−L−リシン塩酸塩(2.21g、6
.7 ミリモル) 、N−α−t−ブチルオキシカルボ
ニル−L−フェニルアラニン(2.0g 、6.7 ミ
リモル) 、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HO
BT)(1.81g、13.4ミリモル) 、及び1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド塩酸塩(WSCI x HCl)(2.57g、
13.4ミリモル) の攪拌溶液を氷浴中で5℃に冷却
した。温度を5℃に保ちながら、トリエチルアミン(2
.19g、21.6ミリモル) をシリンジにより添加
した。2時間攪拌した後、反応混合物を室温にした。そ
の反応混合物を18時間攪拌し、飽和NaHCO3溶液
、1MのHCl ついで食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧で除去した後、残渣をエー
テル/ヘキサンですり砕いてN−α−t−ブチルオキシ
カルボニル−L−フェニルアラニル−L−(N−ε−ベ
ンジルオキシカルボニル)リシンのメチルエステルを白
色の固体(3.2g)として得た。その構造をNMR
及びIRにより支持した。 【0047】その生成物(0.83g、1.57ミリモ
ル) を塩化メチレン(20 ml) に溶解し、氷浴
中で5℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(TFA)(5
ml) で処理した。その反応混合物を室温で1時間攪
拌し、減圧で濃縮し、残渣をジエチルエーテルですり砕
いて無定形の固体(0.85g) を得た。 そのNMR は所望の構造と一致した。塩化メチレン(
10 ml) 中の上記の生成物(0.85g、1.5
3ミリモル) の溶液を氷浴中で冷却し、トリエチルア
ミン(0.15g、1.53ミリモル) で処理した。 30分後に、その混合物を、N−α−t−ブチルオキシ
カルボニル−(N−ε−ベンジルオキシカルボニル)リ
シン(0.60g、1.53ミリモル) 、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(0.21g、1.53ミリモ
ル) 、及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド(WSCI x HCl)(0
.29g、1.53ミリモル) で処理した。その反応
混合物の温度を5℃に保ちながら、トリエチルアミン(
0.15g、1.53ミリモル)をシリンジにより添加
した。攪拌を2 時間続け、その後、反応混合物を室温
にした。その反応混合物を18時間攪拌し、飽和NaH
CO3溶液、1MのHCl ついで食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で除去した後、
残渣をエーテル/ヘキサンですり砕いてN−α−t−ブ
チルオキシカルボニル−(N−ε−ベンジルオキシカル
ボニル)−L−リシル−L−フェニルアラニル−L−(
N−ε−ベンジルオキシカルボニル)リシンのメチルエ
ステルを白色の無定形の固体(0.96g) として得
た。その固体を最小量のジエチルエーテルに溶解し、シ
リカゲルのカラム(50X5cm)に装填した。そのカ
ラムをジエチルエーテル/ヘキサン(1/1) で溶離
して極性の少ない不純物を分離し、続いてエーテル/ヘ
キサン(4/1) で溶離して充分に保護されたトリペ
プチド誘導体を得た。溜めた画分を減圧で蒸発させて生
成物を白色の固体として得た。そのNMR は所望の構
造と一致した。 【0048】パール水素化びんに含まれたメタノール(
40 ml) 及び水(4ml) 中のN−α−t−ブ
チルオキシカルボニル−(N−ε−ベンジルオキシカル
ボニル)−L−リシル−L−フェニルアラニル−(N−
ε−ベンジルオキシカルボニル)−L−リシンのメチル
エステル(0.93g、1.15ミリモル) の溶液に
、10%のパラジウム/カーボン0.30g を添加し
た。得られた懸濁液を3.5kg/cm2(50psi
)で水素雰囲気下に置き、21時間にわたって振とうし
た。その反応混合物をセライトにより濾過し、濾液を濃
縮してN−α−t−ブチルオキシカルボニル−L−リシ
ル−L−フェニルアラニル−L−リシンビス−トリフル
オロ酢酸塩のメチルエステルを得た。その生成物を、0
.1 %のトリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリル線
形勾配を使用するRP−HPLC により精製した。溜
めた画分を凍結乾燥して生成物を吸湿性の白色の固体(
0.67g) として得た。その1H−NMRは所望の
構造と一致する。FAB 質量スペクトル、[M+H
]+ m/z 計算値=535.7、実測値:537
。分析、C27H45N5O6 x2CF3CO2H
x 2H2O としての計算値:C,46.56;H,
6.43 ;N,8.76 実測値:C,46.83;
H,5.76 ;N,8.53 。 【0049】アセトニトリル(10 ml) 中の上記
の生成物(300mg、0.39ミリモル) の攪拌溶
液に、緩衝剤として100mM の[4−(2−ヒドロ
キシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸(HE
PES)10 mlを添加し、指示薬としてブロモクレ
ゾールグリーン6滴を添加し、続いてグルタルジアルデ
ヒド(50 重量%の水溶液、1.10ミリモル)0.
2ml及びホウ水素化ナトリウム(400mg、10.
6ミリモル) を添加した。pHを5.4以上に保ちな
がら、その反応混合物を室温で3時間攪拌した。その溶
媒を減圧で除去し、残渣を塩化メチレン50mlに溶解
し、5%のNaHCO3で数回洗浄した。有機相をMg
SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。その残渣を、0
.1 %のトリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリルの
線形勾配を使用するRP−HPLC により精製した。 溜めた画分を凍結乾燥してN−α−t−ブチルオキシカ
ルボニル−α−S−[4−(1−ピペリジノ)ブチル]
グリシル−L−フェニルアラニル−α−S−[4−(1
−ピペリジノ)ブチル]グリシントリス−トリフルオロ
酢酸塩のメチルエステルを白色の固体(95mg)とし
て得た。その1H−NMRは所望の構造と一致した。F
AB 質量スペクトル、[M+H ]+ =672。分
析、C37H61N5O6 x3CF3CO2Hとして
の計算値:C,50.93;H,6.36 ;N,6.
91 実測値:C,50.81;H,6.60 ;N,
7.33 。 【0050】メタノール(5ml) 中のトリス−トリ
フルオロ酢酸塩の溶液を炭酸カリウムの短いカラムに通
すことにより調製したN−α−t−ブチルオキシカルボ
ニル−α−S−[4−(1−ピペリジノ)ブチル]グリ
シル−L−フェニルアラニル−α−S−[4−(1−ピ
ペリジノ)ブチル]グリシンのメチルエステル(300
mg、0.45ミリモル) の攪拌溶液に、ヨウ化メチ
ル(5ml、80.3ミリモル) を添加した。室温で
48時間攪拌した後、その反応混合物を濃縮し、残渣を
、0.1 %のトリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリ
ル線形勾配を使用するRP−HPLC により精製した
。溜めた画分を凍結乾燥してN−α−t−ブチルオキシ
カルボニル−α−{4−[1−(1−メチル)ピペリジ
ニウム]ブチル}グリシル−L−フェニルアラニル−α
−S−{4−[1−(1−メチル)ピペリジニウム]ブ
チル}グリシントリス−トリフルオロ酢酸塩のメチルエ
ステルを白色の固体(280mg) として得た。その
1H−NMRは所望の構造と一致した。FAB 質量ス
ペクトル、[M+2CF3CO2 − ]=928。分
析、C39H67N5O6 x CF3CO2 − x
H2O としての計算値:C,50.99;H,6.
66 ;N,6.61 実測値:C,51.01;H,
6.63 ;N,6.65 。 【0051】実施例3N,N−ジメチル−トランス−4
−アセトキシ−L−プロリル−L−フェニルアラニル−
L−プロリンの1,1−ジメチル−4−ピペリジルオキ
シエステルのテトラキス−トリフルオロ酢酸塩水(25
ml) 中の10%のパラジウム/カーボンの懸濁液
を、パールびん中のメタノール(100ml) 及び3
7%のホルムアルデヒド水溶液(16 ml、213.
5 ミリモル) 中のトランス−4−ヒドロキシ−L−
プロリン(6.576g 、50.10 ミリモル)
の懸濁液に添加した。そのびんを水素で3.5kg/c
m2(50psi)に加圧し、一夜振とうした。触媒を
セライトのパッドによる濾過により除去し、メタノール
(100ml) で充分に洗浄した。メタノール及び過
剰のホルムアルデヒドを蒸発させてN−メチル−トラン
ス−4−ヒドロキシ−L−プロリンを白色の固体を得、
これをメタノール/ジエチルエーテルで再結晶して白色
の針状物、融点236 ℃〜238 ℃( ガスの発生
と共に分解)6.425g を得た。 【0052】氷酢酸(75 ml) 中の上記の生成物
(7.286g 、50.1ミリモル) の懸濁液を攪
拌し、氷浴中で冷却しながら25分間で塩化アセチル(
34.0ml 、478.2 ミリモル) を滴下して
添加した。得られた濃厚なクリーム状の懸濁液を周囲温
度まで温め、7時間攪拌した。氷酢酸及び過剰の塩化ア
セチルを蒸発させて固体の残渣を得、これをジエチルエ
ーテルに懸濁させ、濾過した。白色の固体をジエチルエ
ーテルで充分に洗浄し、乾燥してN−メチル−トランス
−4−アセトキシ−L−プロリン塩酸塩(11.10g
)、融点199 ℃〜202 ℃( 分解) を得た。 その生成物をIR、NMR 及びMSにより特性決定し
た。分析、C8H13NO4 x HClとしての計算
値:C,42.96 ;H,6.31;N,6.26、
実測値:C,42.96 ;H,6.42;N,6.1
8.トリエチルアミン(2.0ml、15.0ミリモル
) を塩化メチレン(20 ml) 中のN−α−t−
ブトキシカルボニル−L−フェニルアラニン(1.32
5g 、5.0 ミリモル) 及びL−プロリンベンジ
ルエステル塩酸塩の懸濁液に滴下して添加し、攪拌し、
0℃に冷却した。得られた透明溶液に、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(0.975g 、5.0 ミリモ
ル) 及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド塩酸塩(1.032g 、5.4
0ミリモル) を添加した。その反応混合物を一夜にわ
たって周囲温度まで温めた。塩化メチレン(50 ml
) を添加し、その有機溶液を5%のNaHCO3、5
%のHCl ついで飽和食塩水で連続して洗浄した。硫
酸ナトリウムで乾燥した後、その有機溶液を蒸発させ、
粗生成物を、クロロホルム中の1%のメタノールを使用
してシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィーに
より精製した。溜めた画分を蒸発させてN−α−t−ブ
トキシカルボニル−L−フェニルアラニル−L−プロリ
ンベンジルエステル1.94g を白色の固体として得
た。その生成物をIR及びNMR により特性決定した
。 【0053】トリフルオロ酢酸を、塩化メチレン(20
ml) 中の上記の生成物(0.937g 、2.1
5ミリモル) の冷却(0℃) 溶液に添加した。その
反応混合物を0℃で1時間攪拌し、その後、塩化メチレ
ン及びトリフルオロ酢酸を蒸発させた。その残渣(1.
00g、2.15ミリモル) 及びN−メチル−トラン
ス−4−アセトキシ−L−プロリン塩酸塩(0.40g
、2.15ミリモル) を塩化メチレン(10 ml)
中に懸濁させ、0℃に冷却した。トリエチルアミン(
1.0ml、6.5 ミリモル) を滴下して添加し、
続いて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.421
g 、2.74ミリモル) 及び1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0
.5g 、2.62ミリモル)を添加した。その反応混
合物を24時間攪拌し、周囲温度まで温めた。塩化メチ
レン(20 ml) を、その反応混合物に添加し、そ
の有機溶液を5%のNaHCO3ついで飽和食塩水で連
続して洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、その有
機溶液を蒸発させ、得られた粗生成物、N−メチル−ト
ランス−4−アセトキシ−L−フェニルアラニル−L−
プロリンベンジルエステルトリフルオロ酢酸塩を、1イ
ンチのビダックC−18カラム;勾配系:緩衝液A,0
.1 %のTFA/H2O ;緩衝液B,アセトニトリ
ル、30分間で0 〜100 %を使用するRP−HP
LC (220nmに於けるUV検出を伴う) により
精製した。溜めた画分を凍結乾燥して生成物0.693
gを白色の粉末(Rt =18.97分) として得た
。この生成物をIR、NMR 及びMSにより特性決定
した。その粉末の高速原子衝撃(FAB)MS は(M
+H) + 実測値522(計算値521.3)を示し
た。 【0054】水(0.5ml) 中の10%のパラジウ
ム/カーボン(0.203g)の懸濁液を、パールびん
中のメタノール(20 ml) 中の上記の生成物(0
.782g 、1.23ミリモル) の溶液に添加した
。そのびんを水素で3.2kg/cm2(45psi)
まで加圧し、周囲温度で3時間振とうした。触媒をセラ
イトのパッドによる濾過により除去し、このパッドをメ
タノール(50 ml) で充分に洗浄した。メタノー
ルを蒸発させ、N−メチル−トランス−4−アセトキシ
−L−プロリル−L−フェニルアラニル−L−プロリン
0.547g を無色の油として得た。 【0055】塩化オキサリル(0.325ml、3.7
3ミリモル) をアセトニトリル(20 ml) 及び
ジメチルホルムアミド(1ml) の冷却(−10℃)
溶液に添加し、その反応混合物を30分間攪拌した。 アセトニトリル(2ml) 中の1−メチル−4−ヒド
ロキシピペリジン(0.210g 、1.83ミリモル
) の溶液を、−10 ℃でその反応混合物に添加し、
全体を−10 ℃で更に30分間攪拌し、その後、その
反応混合物を14時間で周囲温度に温めた。塩化メチレ
ン(50 ml) を、その反応混合物に添加し、これ
を5%のNaHCO3、飽和食塩水ついで水で連続して
洗浄した。その有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧で
蒸発させて黄色の油を得、これを1インチのビダックC
−18カラム;勾配系:緩衝液A、0.1 %のTFA
/H2O ;緩衝液B、アセトニトリル、30分間で0
〜100 %を使用するRP−HPLC(220nm
に於けるUV検出を伴う) により精製した。溜めた画
分を凍結乾燥してN−メチル−トランス−4−アセトキ
シ−L−プロリル−L−フェニルアラニル−L−プロリ
ンの1−メチル−ピペリジルオキシエステルのトリス−
トリフルオロ酢酸塩をシロップ(R t =14.50
分) として得た。この生成物をIR、NMR 及びM
Sにより特性決定した。高速原子衝撃(FAB)MS
は(M+H) + 実測値529.0(計算値528.
7)を示した。分析、C28H40N4O6 x 3C
F3CO2H としての計算値:C,46.90 ;H
,4.98;N,6.43、実測値:C,46.75
;H,5.03;N,6.29。 【0056】ヨウ化メチル(3.0ml、48.2ミリ
モル) を含むメタノール(10 ml) 中の上記の
生成物(0.266g 、0.36ミリモル) の溶液
を重炭酸ナトリウム(0.344g 、4.1 ミリモ
ル) で処理し、得られた懸濁液を周囲温度で24時間
攪拌した。過剰のヨウ化メチル及びメタノールを減圧で
除去し、残渣をアセトンで処理し、セライトにより濾過
して無機塩を除去した。アセトンを蒸発させ、残渣を0
.5 %のTFA 水溶液に溶解し、上記のようにして
RP−HPLC により精製した。溜めた画分を凍結乾
燥してN,N−ジメチル−トランス−4−アセトキシ−
L−プロリル−L−フェニルアラニル−L−プロリンの
1,1−ジメチル−4−ピペリジルオキシエステルのテ
トラキス−トリフルオロ酢酸塩一水和物を白色の粉末0
.124g(Rt =13.25分) として得た。こ
の生成物をIR、NMR 及びMSにより特性決定した
。分析、C30H46N4O6 x 2CF3CO2H
x H2O としての計算値:C,44.28 ;H
,4.89;N,5.44、実測値:C,44.15
;H,4.67;N,5.35。 【0057】実施例4L−プロリル−L−(γ−ジメチ
ル)ジアミノブチリル−L−フェニルアラニンメチルエ
ステルのビス−トリフルオロ酢酸塩炭酸第二銅(3.7
g 、16.7ミリモル) を水(43 ml) 中の
L−2,4−ジアミノ酪酸二塩酸塩(1.0g 、6.
17ミリモル) の冷却( 0℃)溶液に少しずつ添加
し、得られた水性懸濁液を2.5 時間還流させた。そ
の反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、その固体を水
(25 ml) で洗浄し、合わせた暗青色の濾液及び
洗浄液を0℃に冷却した。酸化マグネシウム(1.24
g、31.0ミリモル)を添加し、続いてベンジルクロ
ロホルメート(1.4ml、9.84ミリモル) を滴
下して添加した。その反応混合物を周囲温度まで温め、
16時間攪拌した。その反応混合物を濾過し、ラベンダ
ー色の沈澱をジエチルエーテル(25 ml) で洗浄
し、空気乾燥してラベンダー色の固体3.17g を得
、これを2Nの冷却(0℃) したHCl(45ml)
に溶解し、水(130ml) 中の硫化ナトリウム9
水和物(1.70g、7.08ミリモル) の溶液で滴
下して処理した。黒色の固体(CuS) がH2S の
発生と共に沈澱した。その黒色の懸濁液を0℃で30分
間攪拌した後、硫化第二銅を濾過により除去した。無色
の濾液を1時間放置し、次いでpHを4に調節した。そ
の白色の懸濁液を濾過し、白色の固体をエタノールで洗
浄し、次いでジエチルエーテルで洗浄し、空気乾燥して
L−(N−γ−ベンジルオキシカルボニル)ジアミノ酪
酸塩酸塩(0.748g)、R t =15.50分を
得た。 【0058】ジオキサン(6ml) 及び水(5ml)
中の上記の生成物(1.00g、3.47ミリモル)
の懸濁液を室温で攪拌し、その間に炭酸ナトリウム(
0.99g、9.42ミリモル) 及びジ−t−ブチル
ジカーボネート(0.91g、4.17ミリモル) を
添加した。周囲温度で攪拌を22時間続け、その後、反
応混合物を蒸発させ、残渣を重炭酸ナトリウムに溶解し
た。酢酸エチルで抽出して過剰のジ−t−ブチルジカー
ボネートを除去した後、その水溶液を12M のHCl
でpH6に酸性にした。その生成物を酢酸エチルで抽
出し、得られた有機溶液を食塩水で洗浄し、MgSO4
で乾燥した。MgSO4 を濾過し、蒸発させてN−
α−t−ブトキシカルボニル−L−(N−γ−ベンジル
オキシカルボニル)ジアミノ酪酸1.03g を白色の
泡状物(R t =19.65 分) として得た。 【0059】トリエチルアミン(0.655ml、4.
65ミリモル) 、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(0.63g、4.65ミリモル) 、先に生成したN
−α−t−ブトキシカルボニル−L−(N−γ−ベンジ
ルオキシカルボニル)ジアミノ酪酸塩酸(1.24g、
3.39ミリモル) 及びジシクロヘキシルカルボジイ
ミド(0.96g、4.65ミリモル) を、塩化メチ
レン(7ml) 及びジメチルホルムアミド(14 m
l) 中のL−フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩
(1.0g 、4.65ミリモル) の溶液に0℃で連
続して添加した。ジメチルホルムアミド(10 ml)
を添加して攪拌を容易にし、その反応混合物を0℃で
2時間攪拌し、次いで周囲温度で7時間攪拌した。その
反応混合物を濾過し、ジシクロヘキシル尿素をテトラヒ
ドロフランで洗浄した。その有機濾液及び洗浄液を合わ
せ、減圧で蒸発させた。その残渣を酢酸エチル(300
ml) に溶解し、5%のNaHCO3、1MのHCl
、5%のNaHCO3ついで食塩水で連続して洗浄し
た。酢酸エチルを蒸発させてN−α−t−ブトキシカル
ボニル−(N−γ−ベンジルオキシカルボニル)−L−
ジアミノブチリル−L−フェニルアラニンメチルエステ
ルを得、これを少量のテトラヒドロフラン(25 ml
) で洗浄し、空気乾燥して白色の固体(R t =2
5.59 分) 1.59g を得た。 【0060】トリフルオロ酢酸(20 ml、260.
0 ミリモル) を塩化メチレン(50 ml) 中の
上記の生成物(1.30g、2.53ミリモル) の溶
液に0℃で添加し、その反応混合物を0℃で40分間攪
拌した。塩化メチレン及び過剰のトリフルオロ酢酸を蒸
発させてシロップ(R t =18.04 分) を残
し、これを塩化メチレン(4ml) に溶解し、ジメチ
ルホルムアミド(10 ml) と合わせ、0℃に冷却
した。トリエチルアミン(1.4ml、10.04 ミ
リモル) を添加し、続いて1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(0.33g、2.47ミリモル) 、N−α
−t−ブトキシカルボニル−L−プロリン(0.53g
、2.47ミリモル) 及びジシクロヘキシルカルボジ
イミド(0.51g、2.47ミリモル) を添加した
。その反応混合物を8時間攪拌し、その間にそれを周囲
温度まで温めた。その反応混合物を濾過し、ジシクロヘ
キシル尿素をテトラヒドロフラン(25 ml) で洗
浄した。合わせた有機洗浄液及び濾液を減圧で小容積ま
で濃縮した。酢酸エチル(150ml) を添加し、そ
の有機溶液を5%のNaHCO3、1MのHCl 、5
%のNaHCO3ついで食塩水で連続して洗浄した。酢
酸エチルをMgSO4 で乾燥し、濾過し、蒸発させて
N−α−t−ブトキシカルボニル−L−プロリル−L−
(N−γ−ベンジルオキシカルボニル)ジアミノブチリ
ル−L−フェニルアラニンメチルエステル1.37g
を淡黄褐色のゲル(R t =23.34 分) とし
て得た。その生成物をIR、NMR 及びMSにより特
性決定した。その高速原子衝撃(FAB)MS はm/
z実測値611(計算値610.7)で(M+H) +
を示した。 【0061】メタノール(200ml) 中の上記のメ
チルエステル(1.37g、2.25ミリモル) の溶
液をパールびんに仕込んだ。水(7ml) 中の10%
のパラジウム/カーボン(0.06g)の懸濁液を添加
し、びんを水素で3.4kg/cm2(48psi)ま
で加圧した。その反応混合物を周囲温度で6.5 時間
振とうした。触媒をセライトパッドによる濾過により除
去し、これをメタノール(50 ml) で充分に洗浄
した。合わせた濾液及び洗浄液を減圧で蒸発させて痕跡
量の不純物と共に無色のシロップ( これはR t =
19.83分を有する)1.01gを残した。 【0062】エタノール(50 ml) 中の精製しな
い上記の生成物(0.050g 、1.05ミリモル)
の溶液をパールびんに仕込んだ。その溶液に、37%
のホルムアルデヒド水溶液(3.2ml) を添加し、
続いて水(3ml) 中の10%のパラジウム/カーボ
ン(0.65g) の懸濁液を添加した。びんを水素で
3.2kg/cm2(45psi)まで加圧し、周囲温
度で15時間振とうした。触媒をセライトのパッドによ
る濾過により除去し、このパッドをメタノール(25
ml) で充分に洗浄した。合わせた濾液及び洗浄液を
減圧で蒸発させてシロップ状の固体を得、これをメタノ
ール(25 ml) に吸収させ、濾過してパラホルム
アルデヒドを除去した。メタノールを蒸発させて残渣を
得、これを、酢酸エチル−ヘキサン−メタノール(10
:1:6)を使用するシリカゲルによるフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製した。溜めた画分を合わせ、
蒸発させてN−α−t−ブトキシカルボニル−L−プロ
リル−L−(N−γ−ジメチル) ジアミノブチリル−
L−フェニルアラニンメチルエステル0.23g をシ
ロップ(Rt =19.11分) として残した。その
生成物をIR、NMR 及びMSにより特性決定した。 その高速原子衝撃(FAB)MS はm/z 実測値5
05(計算値504.6)で(M+H) + を示した
。 【0063】トリフルオロ酢酸(3ml) を塩化メチ
レン(6ml) 中の上記のエステル(0.20g、0
.39ミリモル) の溶液に添加し、その反応混合物を
0℃で45分間攪拌した。塩化メチレン及び過剰のトリ
フルオロ酢酸を減圧で蒸発させた。シロップ状の残渣を
水(25 ml) に溶解し、その水溶液をジエチルエ
ーテルで洗浄した。凍結乾燥して吸湿性のシロップを得
、これを1インチのビダックC−18カラム;勾配系:
緩衝液A,0.1 %のTFA/H2O ;緩衝液B,
アセトニトリル、30分間で0〜100 %を使用する
RP−HPLC(220nm に於けるUV検出を伴う
) により精製した。溜めた画分を凍結乾燥してL−プ
ロリル−L−(γ−ジメチル)ジアミノブチリル−L−
フェニルアラニンメチルエステルのビス−トリフルオロ
酢酸塩0.11g をガラス(Rt =13.95分)
として得た。その生成物をIR、NMR 及びMSに
より特性決定した。その高速原子衝撃(FAB)MS
はm/z 実測値405(計算値404.5)で(M+
H) + を示した。分析、C21H32N4O4 x
2CF3CO2H x2H2O としての計算値:C
,44.91 ;H,5.73;N,8.38、実測値
:C,44.95 ;H,5.41;N,8.18。 【0064】実施例5N−メチル−L−ニペコチル−L
−プロリル−α−S−[4−(1−ピペリジノ)ブチル
]グリシンメチルエステルのビス−トリフルオロ酢酸塩
L−ニペコチン酸(1.29g、10ミリモル) 、1
0%のPd/C触媒(0.76g) 、及び37%のホ
ルムアルデヒド(1ml、13.3ミリモル) をメタ
ノール(35 ml) に溶解した。その混合物をパー
ル水素化装置中でH2雰囲気(3.2kg/cm2(4
5psi))下に入れ、12時間振とうした。その反応
混合物をN2でフラッシし、セライトにより濾過し、ロ
ータリー・エバポレーターで濃縮してN−メチル−L−
ニペコチン酸1.29g を得、その構造をNMR に
より確かめた。 【0065】L−(N−ε−ベンジルオキシカルボニル
)リシンメチルエステル塩酸塩(3.31g、10ミリ
モル) 、N−α−t−ブチルオキシカルボニル−L−
プロリン(2.15g、10ミリモル) 、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(2.01g、15ミリモル)
、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩(EDC x HCl)(2.6
6g 、15ミリモル) 及びトリエチルアミン(3.
6ml、25ミリモル) を冷却氷水浴中でCH2Cl
2(25 ml) に溶解した。その反応混合物を24
時間攪拌し、その間にそれを室温まで温めた。塩化メチ
レン(50 ml) を反応混合物に添加し、その溶液
を希塩酸ついで5%のNaHCO3で2回洗浄した。有
機層をMgSO4 で乾燥し、減圧で濃縮してN−α−
t−ブチルオキシカルボニル−L−プロリル−L−(N
−ε−ベンジルオキシカルボニル)リシンメチルエステ
ル4.6gの残渣を得た。HPLCはRt =22.7
分で単一ピークを示した。 【0066】上記のエステル(4.6g 、9.3 ミ
リモル)をCH2Cl2(20 ml) に溶解し、氷
水浴中で冷却した。次いでトリフルオロ酢酸(20 m
l) を添加し、その反応混合物を0℃で1時間攪拌し
た。その混合物を減圧で濃縮し、ジエチルエーテル(2
0 ml) を添加し、その反応混合物を再度濃縮して
白色の固体4.56g を得た。HPLCはR t =
17.02分で一つのピークを示した。 【0067】得られた生成物(4.56g、9.0 ミ
リモル)をCH2Cl2(50 ml) に溶解し、先
に調製したN−メチル−L−ニペコチン酸(9.29g
、9.0 ミリモル) をそれに添加し、その溶液を0
℃に冷却した。EDC(1.5g、15.0ミリモル)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.23g、
9.0 ミリモル) 及びトリエチルアミン(2.5ミ
リモル、18.0ミリモル) を添加し、その反応混合
物を17時間攪拌し、その間にそれを室温まで温めた。 その混合物を5%のNaHCO3、食塩水で洗浄し、溶
媒をロータリー・エバポレーターで濃縮した。得られた
固体をCH2Cl2に吸収させ、CHCl3 中の10
%のメタノールを溶離剤として使用してシリカゲルクロ
マトグラフィーにより精製した。溜めた画分を濃縮して
N−メチル−L−ニペコチル−L−プロリル−L−(N
−ε−ベンジルオキシカルボニル)リシンメチルエステ
ル1.8gを得た。HPLCはR t =16.94分
で一つのピークを示した。 【0068】上記のエステル(930mg、1.8 ミ
リモル)をメタノール(100ml) に溶解し、水(
2ml) 中の10%のPd/C(300mg) とT
FA(0.3 ml) を添加した。その混合物をパー
ル水素化装置中でH2雰囲気(3.5kg/cm2(5
0psi))下に入れ、4時間振とうした。その反応混
合物をN2でフラッシし、セライトにより濾過し、減圧
で濃縮した。得られたゴム状の固体をジエチルエーテル
ですり砕き、一夜にわたって減圧下に置いて白色の固体
894mg を得、これを、実施例1に記載したように
してRP−HPLC を使用して精製し、凍結乾燥後に
粉末550mg を得た。分析HPLC はR t
=13.36分で一つのピークを示した。 【0069】先に生成したペプチド(246mg、0.
48ミリモル) をメタノール(50 ml) に溶解
し、25%のグルタルジアルデヒド水溶液(0.4ml
、1ミリモル)と合わせた。次いでHEPES 、pH
6を添加し、続いてNaBH3CN(343mg 、5
ミリモル)を添加し、その反応混合物を室温で4時間攪
拌した。その溶媒をロータリー・エバポレーターで蒸発
させ、得られた固体をCH2Cl2(100ml) に
吸収させた。その溶液を5%のNaHCO3で2回洗浄
し、TFA/H2O(100 ml) で抽出した。水
層をジエチルエーテルで洗浄し、次いで凍結乾燥して固
体285mg を得た。 【0070】その生成物を実施例1に記載したようにし
てRP−HPLCで精製し、溜めた画分を凍結乾燥して
固体165mg を得た。分析、C24H42N4O4
x 2CF3CO2H x H2O としての計算値
:C,48.27 ;H,6.66;N,8.05、実
測値:C,48.39 ;H,6.66;N,7.59
。これらの結果はN−メチル−L−ニペコチル−L−プ
ロリル−α−S−[4−(1−ピペリジノ)ブチル]グ
リシンメチルエステルのビス−トリフルオロ酢酸塩と一
致する。 【0071】実施例6N−α−t−ブチルオキシカルボ
ニル−α−S−[4−(1−ピペリジノ)ブチル]グリ
シル−L−フェニルアラニル−α−S−[4−(1−ピ
ペリジノ)ブチル]グリシン−トリス−トリフルオロ酢
酸塩のメチルエステルCH2Cl2(30ml)中の(
N−ε−ベンジルオキシカルボニル)−L−リシン塩酸
塩メチルエステル(2.21g、6.7 ミリモル)
、N−α−t−ブチルオキシカルボニル−L−フェニル
アラニン(2.0g 、6.7 ミリモル) 、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(1.81g
、13.4ミリモル) 、及び1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WS
CI x HCl)(2.57g、13.4ミリモル)
の攪拌溶液を5℃に冷却し、トリエチルアミン(2.
19g、21.6ミリモル) を一定の温度でシリンジ
により添加した。攪拌を、その低温で2時間続け、次い
でその反応混合物を室温にした。18時間攪拌した後、
その反応混合物を飽和NaHCO3溶液、1MのHCl
ついで食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した
。溶媒を減圧で除去した後、その残渣をエーテル/ヘキ
サンですり砕いてN−α−t−ブチルオキシカルボニル
−L−フェニルアラニル−L−(N−ε−ベンジルオキ
シカルボニル)リシンのメチルエステルを白色の固体(
3.2g)として得た。その構造をNMR 及びIRに
より支持した。 【0072】先に生成したエステル(0.83g、1.
57ミリモル) を塩化メチレン(20 ml) に溶
解し、5℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(TFA)(5
ml) で処理した。その反応混合物を室温で1時間
攪拌し、減圧で濃縮し、残渣をジエチルエーテルですり
砕いて無定形の固体(0.85g) を得た。そのNM
R は所望の構造と一致した。塩化メチレン(10 m
l) 中の上記の生成物(0.85g、1.53ミリモ
ル) を氷浴中で冷却し、トリエチルアミン(0.15
g、1.53ミリモル) で処理した。30分後に、そ
の混合物をN−α−t−ブチルオキシカルボニル−(N
−ε−ベンジルオキシカルボニル)リシン(0.60g
、1.53ミリモル) 、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(0.21g、1.53ミリモル) 、及び1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド(WSCI x HCl)(0.29g、1.5
3ミリモル) で処理した。トリエチルアミン(0.1
5g、1.53ミリモル) を一定温度でシリンジによ
り添加した。攪拌を氷浴中で2時間続け、その後、その
反応混合物を室温にした。18時間攪拌した後、その反
応混合物を飽和NaHCO3溶液、1MのHCl つい
で食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧で除去した後、その残渣をエーテル/ヘキサンで
すり砕いて生成物を白色の無定形の固体(0.96g)
として得た。その固体を最小量のジエチルエーテルに
溶解し、シリカゲルのカラム(50x5cm)に装填し
た。そのカラムをジエチルエーテル/ヘキサン(1/1
) で溶離して無極性の不純物を除去し、続いてエーテ
ル/ヘキサン(4/1) で溶離して充分に保護された
トリペプチド誘導体を得た。溜めた画分を減圧で蒸発さ
せてN−α−t−ブチルオキシカルボニル−(N−ε−
ベンジルオキシカルボニル)−L−リシル−L−フェニ
ルアラニル−L−(N−ε−ベンジルオキシカルボニル
)リシンのメチルエステルを白色の固体として得、NM
R により確認した。 【0073】パール水素化びん中に含まれたメタノール
(40 ml) 及び水(4ml) 中の上記のメチル
エステル(0.93g、1.15ミリモル) の溶液に
、10%のパラジウム/カーボン0.30g を添加し
、得られた懸濁液を3.5kg/cm2(50psi)
の水素雰囲気下に置き、21時間振とうした。その反応
混合物をセライトにより濾過し、濾液を濃縮してN−α
−t−ブチルオキシカルボニル−L−リシル−フェニル
アラニル−L−リシンのビス−トリフルオロ酢酸塩のメ
チルエステルを得、これを、0.1 %のトリフルオロ
酢酸水溶液/アセトニトリル線形勾配を使用するRP−
HPLC により精製した。溜めた画分を凍結乾燥して
生成物を吸湿性の白色の固体(0.67g) として得
た。その1H−NMRは所望の構造と一致した。 【0074】アセトニトリル(10 ml) 中の上記
の生成物(300mg、0.39ミリモル) の攪拌溶
液に、100mM の4−(2−ヒドロキシエチル)−
1−ピペラジンエタンスルホン酸(HEPES) 緩衝
液10ml及びブロモクレゾールグリーン指示薬6滴を
添加し、続いてグルタルジアルデヒド(50 重量%の
水溶液、1.10ミリモル) 0.2 ml及びホウ水
素化ナトリウム(400mg、10.6ミリモル) を
添加した。その反応混合物を、pHを5.4以上に保っ
て室温で3時間攪拌した。溶媒を減圧で除去した後、残
渣を塩化メチレン50mlに溶解し、5%のNaHCO
3で数回洗浄した。その有機相をMgSO4 で乾燥し
、濾過し、濃縮し、その残渣を、0.1 %のトリフル
オロ酢酸水溶液/アセトニトリルの線形勾配を使用する
RP−HPLC により精製した。溜めた画分を凍結乾
燥してN−α−t−ブチルオキシカルボニル−α−S−
[4−(1−ピペリジノ)ブチル]グリシル−L−フェ
ニルアラニル−α−S−[4−(1−ピペリジノ)ブチ
ル]グリシントリス−トリフルオロ酢酸塩のメチルエス
テルを白色の固体(95mg)として得た。その1H−
NMRは所望の構造と一致した。FAB 質量スペクト
ル、[M+H]+ =672。分析、C37H61N5
O6 x 3CF3CO2H としての計算値:C,5
0.93 ;H,6.36;N,6.91、実測値:C
,50.81 ;H,6.60;N,7.33。 【0075】実施例7下記のバイオアッセイ方法を使用
して本発明の化合物の神経筋接合部遮断活性を実証した
。この薬理機構による化合物の弛緩特性を手術の際の麻
酔中に使用して気管内挿管及び種々の体腔への接近を促
進するのに必要とされる筋肉群の後退を容易にすること
ができた。これらの試験の夫々は、主題化合物の臨床上
の潜在性の知識を拡大した。本発明の化合物が特別な試
験で分析にかけられなかった場合、試験されたその他の
診療上有効な薬剤に対する既知の関係に基いてこのよう
な活性を推定することが可能である。 【0076】マウスに於ける第一工程は、化合物の潜在
能及び効力の予備的な推定を確立する。動物を、水平に
対して45°に傾斜したスクリーン上に置いた。有効投
与量は、マウスをそれらの握りをなくし、傾斜スクリー
ンを滑り落ちるようにした。投薬群で試験したマウスの
100 %で握りの強さを抑制するのに必要とされる体
重1kg当たりの投与量(mg)を報告する。 【0077】次いで、試験化合物により生じた筋弛緩の
型を、ニワトリのひなの注射により測定した。シナプス
後部のアセチルコリンレセプターの競合遮断を生じる化
合物、即ち非脱分極性の薬剤は、ニワトリのひなに弛緩
麻痺を生じ、一方、シナプス後部の筋膜の脱分極を生じ
る薬剤は硬直麻痺を生じる。この試験により非脱分極性
であることが示された化合物のみを更に試験する。この
試験は、主題化合物が非脱分極性の筋弛緩薬であること
を証明した。 【0078】ウサギの足の攣縮分析を使用して開始の速
度及び期間を実証し、試験化合物の効力の範囲を確かめ
た。同様の弛緩薬の大きな系列に於いて、ウサギの投与
量は典型的にはマウスの投与量の125 %である。ま
た、この試験で、四連刺激及びテタヌス刺激の減衰、単
一の攣縮のテタヌス刺激後の強化、並びに弛緩を反転す
る抗コリンエステラーゼ薬ネオスチグミンの投与を観察
することにより、作用の機構を確かめた。可逆性、迅速
な開始及び短期間は麻酔学者にとって重要な因子である
。 【0079】表1中に、臨床上有効な薬剤の投与量に関
して本発明の化合物の投与量を示す。臨床上、0.1
〜0.14mg/kg のベクロニウムが気管内挿管に
使用されたが、弛緩の維持には0.010mg/kgが
使用される。それ故、主題化合物に関して使用し得る可
能な投与量の範囲の推定として、ED90は挿管投与量
に関する推定として2倍にされ、一方、ED90投与量
の20〜25%の投与量が維持用の巨丸投与に必要とさ
れ得る。臨床上の投与量の範囲は概算ED90の29%
〜200 %であり得る。 【0080】 【表1】神経筋接合部の遮断活性(ED90、mg/k
g)薬剤 マウス ウサ
ギベクロニウム 0.025 0.0
20アトラクリウム 0.631 0.0
50化合物A 10.000
9.920化合物B 16.000
31.26化合物C 16.000
19.80化合物D 10.0
00 N/A化合物E 3.981
N/A主題化合物の二つのウサギに於ける
詳細な薬理学的性質を表2に示す。以下は、主題化合物
の神経筋遮断活性を説明するためにウサギに使用した方
法の簡単な説明である。これらの方法の更に詳しい説明
が、“Microcomputer Use in M
easuring Onset,Duration,a
nd Recovery from Non−Depo
larizing Skeletal Muscle
Relaxants in Rabbits”、P.D
.Thutら、Drug development R
esearch 5:182,1985に示されている
。 【0081】体重2.5 〜3.4kg の雄のニュー
ジーランド白ウサギをペントバルビタール(30mg/
kg) で麻酔にかけ、40℃の水を入れた温度調節パ
ッドの上にそれらをさかさまにして置いた。気管切開後
に、200ml/ストロークを送出する開放系を使用し
て、肺を室空気で28回/分の呼吸で機械呼吸させた。 この通気はpCO2を38mmHgに維持し、pO2
を85mmHgに維持した。直接の動脈内血圧を右総頸
動脈から測定した。試験化合物を周辺の耳静脈に入れた
カニューレにより投与した。夫々の前脚を、脊椎板ラッ
クに取りつけた大腿クランプ中に保持されたクッション
プレートにテープで付けた。夫々の足の左中央の指を筋
緊張の測定用の強制変位トランスデューサに連結した。 神経の刺激を、両方の前腕の肘にある尺骨神経の両側に
置かれた対のピン電極により与えた。右尺骨神経を0.
5m秒の期間で1Hz,1ppsで刺激した。左尺骨神
経を15秒毎に介在された四連の刺激及びスタヌス刺激
を加えて同様に刺激した。表2 中に報告されたパラメ
ーターは、効力(ED90)( これは攣縮緊張をその
対照値の10%まで抑制するのに必要とされる投与量で
ある) ;開始(T85%)(これは最大の薬効の85
%の単位が得られるまでの注射からの時間である) ;
期間(これは四連の刺激が75%まで回復されるまでの
注射からの時間である) ;血圧(BP)(これは投薬
前(pre−drug)の血圧の変化率( %) であ
る) ;及び心拍数(HR)(これは投薬前の心拍数か
らの変化率( %) である) である。 【0082】 【表2】ウサギの足の攣縮の等効能の投与量データ化合
物 ED90 T85%
期間 BP
HR(mg/kg) (秒) (秒) ( 変
化率、%) ( 変化率、%)アトラクリウム
0.05 126.90 14.30
−3.40 −1.00ベクロ
ニウム 0.02 97.30 1
6.80 1.10
−9.90パンクロニウム 0.02 147
.50 35.50 2.70
0.00化合物A
9.92 27.40 16.10
−22.00 −7.90化合物
B 31.26 24.40
22.00 −18.83 8.79表1及
び表2中、表示された化合物は以下のとおりである。化
合物A【0083】 【化9】 【0084】化合物BBoc−Lys(ε−N+ −M
e3)−Phe−Lys(ε−N+ −Me3)OMe
2(CF3CO2)= ( 全てのAAはD−形態で
ある)化合物CMe3N+ −Phe−Leu−Lys
( ε−N+ −Me3)OMe 2(CF3CO2)
= ( 全てのAAはD−形態である) 化合物DBo
c−Lys(ε−N+ −Me3)−2−Naphth
ala−Lys(ε−N+ −Me3)OMe 2(C
F3CO2)= 化合物EBoc−Lys [ε−Me
−N + (CH2)5]−Phe−Lys[ε−Me
−N + (CH2)5]OMe 2(CF3CO2)
= 表中の結果は、主題化合物が、比較のために使用
した化合物程効能がないが、それらが活性のかなり短い
開始を有する点で有利であることを示す。
として有益な或る種のトリペプチド、テトラペプチド及
びペンタペプチドに関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】比較的
少ない数のアミノ酸残基を含み、しかも治療活性を有す
るポリペプチドが当業界で知られている。例えば、特開
昭第63−215697 号( 未審査) は、少なく
とも5個のアミノ酸残基を含むポリペプチド(これらは
筋弛緩活性を有すると記載されている)を開示している
。開示されたポリペプチドが有する筋弛緩活性の型は示
されていない。 【0003】ギーガー(Gieger)らの米国特許第
4,623,715 号明細書は、4個以上のアミノ酸
残基を含むポリペプチド、好ましくはペンタペプチド及
びヘキサペプチドを開示しており、これらは気分高揚剤
(mood−elevaters)、抗鬱剤及び抗不安
薬として有益である。ゴームレイ(Gormley)
の米国特許第4,421,744 号明細書は、式(R
)2N−A−B−D−E−F−X(式中、A及びFはア
ミノ酸残基であり、且つB、D及びEの夫々はアミノ酸
残基または原子価結合であり得る)のペプチド及び疑似
ペプチドを開示している。これらの化合物はオピエート
レセプター拮抗薬として活性である。 【0004】ウィルキンソン(Wilkinson)
の米国特許第4,254,106 号明細書は、少なく
とも5個のアミノ酸残基を含むN,N−ジアルキルポリ
ペプチド、即ちN−末端三級ポリペプチドを開示してお
り、これらはモルヒネ拮抗薬として有益である。カーン
(Kahn)らのTetrahedron Lette
rs,27巻、40号、4841〜4844頁(198
6 年)、及びナッジァー(Najjar)の米国特許
第3,778,426 号明細書は、免疫促進薬である
天然産のテトラペプチドタフシンの活性に似ているポリ
ペプチドを開示している。 【0005】本発明によれば、或る種のポリペプチド、
即ちトリペプチド、テトラペプチド及びペンタペプチド
がかなりの非脱分極性の筋弛緩活性を有し、こうしてそ
れらを骨格筋弛緩薬として治療上有益にすることが見出
された。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、式:【000
7】 【化3】 【0008】(式中、mは0または1であり;nは3、
4または5であり;xは0または2であり;Rは低級ア
ルキルであり;且つR1 及びR2は水素、低級アルキ
ル、アリル、プロパルギル、アリール低級アルキル、シ
クロ−低級アルキル低級アルキル及び−CO−OR3
からなる群から独立に選ばれ、またはRとR1 及びR
2 の一つまたは両方は、それらが結合される窒素と一
緒になって、5〜7員原子を有する複素環を形成し;少
なくとも一つのAAは、R4 がN−(低級アルキル)
−置換ピペリジル低級アルキルである場合を除いて、塩
基性アミノ酸であり;少なくとも一つのAAは親油性ア
ミノ酸であり;Yは−NH2または−OR4であり;Z
− は製薬上許されるアニオンであり;R3 はt−ブ
チル、ベンジルまたはフルオレニルメチルであり;R4
は低級アルキル、アリール低級アルキル及びN−(低
級アルキル)−置換ピペリジル低級アルキルであり;且
つm及びxが0である場合には、製薬上許される酸付加
塩である)により表される化合物から選ばれる化合物の
有効量の投与により哺乳類に骨格筋弛緩作用を生じる方
法に関する。主題化合物の或るものが新規化合物である
。 【0009】本発明の治療方法に有益なポリペプチドは
次式により表されるポリペプチドである。 【0010】 【化4】 【0011】(式中、mは0または1であり;nは3、
4または5であり;xは0または2であり;Rは低級ア
ルキルであり;且つR1 及びR2は水素、低級アルキ
ル、アリル、プロパルギル、アリール低級アルキル、シ
クロ−低級アルキル低級アルキル及び−CO−OR3
からなる群から独立に選ばれ、またはRとR1 及びR
2 の一つまたは両方は、それらが結合される窒素と一
緒になって、5〜7員原子を有する複素環を形成し;少
なくとも一つのAAはDAB 、Orn 、Lys 、
Arg 、ホモ−Arg、DAB(γ−N−(R)m
R1R2) 、Orn(δ−N−(R)m R1R2)
及びLys(ε−N−(R)m R1R2) からな
る群から選ばれる塩基性アミノ酸であり;少なくとも一
つのAAはAla 、Val 、Leu 、Ile 、
Phe 、Tyr 、Pro 、Tic 、1−ナフチ
ルアラニン、2−ナフチルアラニン、ホモ−Phe 、
AcOPro及びGlu(γ−Me)からなる群から選
ばれる親油性アミノ酸であり、または親油性AAの二つ
はシスチンであり;Yは−NH2または−OR4であり
;Z− は製薬上許されるアニオンであり;R3 はt
−ブチル、ベンジルまたはフルオレニルメチルからなる
群から選ばれ;且つR4 は低級アルキル、アリール低
級アルキル及びN−(低級アルキル)−ピペリジル低級
アルキルからなる群から選ばれ、但しR4 がN−(低
級アルキル)−ピペリジル低級アルキルである場合には
、塩基性アミノ酸は存在しないことを条件とし;mが1
であり、xが2である場合には、前記の塩基性アミノ酸
はDAB(γ−N−(R)m R1R2) 、Orn(
δ−N−(R)m R1R2) 及びLys(ε−N−
(R)m R1R2) からなる群から選ばれ、または
R4 がN−(低級アルキル)−ピペリジル低級アルキ
ルであり、且つmが0である場合には、製薬上許される
酸付加塩である) 。 【0012】本発明によれば、“低級アルキル”という
用語は、1〜7個の炭素原子を含む分岐または非分岐炭
化水素基である。本発明によれば、好ましい低級アルキ
ル基はメチル及びエチルである。本明細書に使用される
“シクロ−低級アルキル”という用語は、3〜6個の炭
素原子を含む環状アルキル基を意味する。本明細書に使
用される“アリール”という用語は、未置換またはハロ
ゲン、ハロゲン化低級アルキル、低級アルキル、ヒドロ
キシ及び低級アルコキシからなる群から選ばれる3個ま
での置換基で置換されていてもよいフェニルまたはナフ
チルを意味することが意図される。好ましいアリール基
はフェニル、1−ナフチル及び2−ナフチルを含む。 【0013】主題のポリペプチドを形成するアミノ酸は
、本明細書では簡略のためそれらの通常の略号により表
される。このような略号は当業者に公知である。主な略
号を以下に示す。アラニン
−Ala バリン
−Valロイシン
−Leu イソロイシン
−Ileフェニルアラニン
−Phe トリプトファン−Trpチロシン
−Tyr
プロリン −Proアルギニン
−Arg
シスチン −Cysオ
ルニチン −Or
n リシン
−Lysグルタミン酸
−Glu
ニペコチン酸 −Nip2,4−ジアミノ酪酸
−DAB4−アセトキシプロリン−4−A
cOProテトラヒドロイソキノリンカルボン酸
−Ticグルタミン酸γメ
チルエステル−Glu(γ−Me)1−及び2−ナフチ
ルアラニン−1−及び2−Naphthalaγ−アミ
ノ酪酸 −GABA主題の
ペプチドを構成するアミノ酸部分がD−形態またはL−
形態であることを本明細書で特にことわらない限り、両
形態が意味される。 【0014】式中の新規化合物は、四級ポリペプチド、
即ち次式により表されるポリペプチドである。 【0015】 【化5】 【0016】(式中、nは3、4または5であり;Rは
低級アルキルであり;且つR1 及びR2 は低級アル
キル、アリル、プロパルギル、アリール低級アルキル、
シクロ−低級アルキル低級アルキル及び−CO−OR3
からなる群から独立に選ばれ、またはRとR1 及び
R2 の一つまたは両方は、それらが結合される窒素と
一緒になって、5〜7員原子を有する複素環を形成し;
少なくとも一つのAAはDAB(γ−N−RR1R2)
、Orn(δ−N−RR1R2) 及びLys(ε−
N−RR1R2) からなる群から選ばれる塩基性アミ
ノ酸であり;少なくとも一つのAAはAla 、Val
、Leu 、Ile 、Phe 、Tyr 、Pro
、Tic 、1−ナフチルアラニン、2−ナフチルア
ラニン、ホモ−Phe 、AcOPro及びGlu(γ
−Me)からなる群から選ばれる親油性アミノ酸であり
、または親油性AAの二つはシスチンであり;Yは−N
H2または−OR4であり;R3 はt−ブチル、ベン
ジルまたはフルオレニルメチルからなる群から選ばれ;
R4 は低級アルキル、アリール低級アルキル及びN−
(低級アルキル)−ピペリジル低級アルキルからなる群
から選ばれ、但しR4 がN−(低級アルキル)−ピペ
リジル低級アルキルである場合には、塩基性アミノ酸は
存在しないことを条件とし;且つZ− は製薬上許され
るアニオンである)また、これらの化合物は、本発明の
範囲内の化合物の好ましい群を代表する。また、本発明
の筋弛緩薬の中で、トリペプチドが化合物の好ましい群
である。 【0017】本発明の範囲内のその他の好ましい化合物
は、nが3であり、R1 及びR2 がメチル、エチル
、アリル、ベンジル及びシクロプロピルメチルからなる
群から独立に選ばれる上記の式の化合物である。RとR
1 及びR2 の一つまたは両方が、それらが結合され
る窒素と一緒になって、5員〜7員の複素環を形成する
場合、このような環は追加のヘテロ原子、即ちN、Oま
たはSを含んでもよい。好適な複素環の例は、ピロリジ
ン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、ピペラジン、
モルホリン、等を含む。 【0018】本発明の範囲内の新規なジ四級ペプチドの
特に好ましい群は、R1 及びR2 がメチル、エチル
、アリル、ベンジル及びシクロプロピルメチルからなる
群から独立に選ばれ、またはRとR1 及びR2 の一
つまたは両方が、それらが結合される窒素と一緒になっ
て、5員〜7員の複素環を形成し、塩基性アミノ酸がD
AB(γ−N−RR1R2) 、Orn(δ−N−RR
1R2) 及びLys(ε−N−RR1R2) からな
る群から選ばれ、親油性アミノ酸がLeu 、Phe
、Tyr 及びPro からなる群から選ばれ、且つR
4 がメチル、エチルまたはベンジルである上記の式の
ペプチドである。 【0019】本発明の範囲内の新規化合物の別の好まし
い群は、mがペプチド鎖中で0であり、側鎖中で1であ
り、即ち塩基性アミノ酸が例えば、DAB(γ−N−R
R1R2) であり、nが3であり、且つペプチド鎖中
のR1 及びR2 の一つが水素であり、その他が−C
O−OR3 であり、側鎖中のR1 及びR2 が、い
ずれも水素ではないことを除いて上記のとおりであり、
塩基性アミノ酸がDAB(γ−N−RR1R2) 、O
rn(δ−N−RR1R2)及びLys(ε−N−RR
1R2) からなる群から選ばれ、親油性アミノ酸がL
eu 、Phe 、Tyr 、Tic 、1−Naph
thala 及びホモ−Pheからなる群から選ばれ、
R3 がt−ブチルであり、且つR4 がメチル、エチ
ルまたはベンジルである上記の式により表される化合物
である。この群の化合物に関して使用される“Boc”
という略号はt−ブチルオキシカルボニルを示す。R1
及びR2 が水素以外である、この最後の群内の化合
物は新規化合物であることが認められる。 【0020】先の二つの群内にある特別な好ましいポリ
ペプチドは下記のポリペプチドである。四級ポリペプチ
ドMe3N+ −Phe−Leu−Lys( ε−N+
−Me3)OMe 2Z− (全てのAAはD−形
態である)Me3N+ −Phe−Leu−Orn(
δ−N+ −Me3)OMe 2Z− Me3N+
−Glu−(γ−Me)−Phe−Lys( ε−N+
−Me3)OMe 2Z− Me3N+ −Pro
−Phe−Orn( δ−N+ −Me3)OMe
2Z− Boc−Lys(ε−N+ −Me3)−Ph
e−Lys(ε−N+ −Me3)OMe 2Z−
Boc−Lys(ε−N+ −Me3)−Phe−Ly
s(ε−N+ −Me3)OMe 2Z− ( 全て
のAAはD−形態である)Boc−Lys(ε−N+
−Me3)−D−Phe−Lys(ε−N+ −Me3
)OMe 2Z− Boc−Lys(ε−N+ −M
e3)−2−Naphthala−Lys(ε−N+
−Me3)OMe 2Z− Boc−Lys [ε−
Me−N + (CH2)5]−Phe−Lys[ε−
Me−N + (CH2)5]OMe 2Z − 【
0021】 【化6】 【0022】Me3N+ −Phe−Leu−Lys(
ε−N+ −Me3)OMe 2Z− 非四級ポリ
ペプチドPro−( γ−N−Me2)−DAB−Ph
eOMeMePro−Pro−Lys [ε−N(CH
2)5− ]OMeBoc−Lys−Tic−Lys−
OMeBoc−ホモ−Arg−Phe− ホモ−Arg
OMeBoc−Lys−Phe−Lys OMeBo
c−Lys [ε−N(CH2)5− ]−Phe−L
ys− [ε−N(CH2)5− ]OMe本発明の範
囲内の化合物の更に別の好ましい群に於いて、mは1で
あり、nは3であり、R1 及びR2 はメチル、エチ
ル、アリル、ベンジル及びシクロプロピルメチルからな
る群から選ばれ、存在する唯一のアミノ酸部分はLeu
、Phe 、Pro 、Tyr 及びAcOProか
らなる群から選ばれる親油性アミノ酸であり、YはOR
4 であり、且つR4 はN置換ピペリジル低級アルキ
ルである。 【0023】上記の式中でZ− により表される製薬上
許されるアニオンは、例えば、無機アニオン、例えば塩
素イオン、臭素イオン、硫酸イオン等、及び有機アニオ
ン、例えば酢酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、シュ
ウ酸イオン、クエン酸イオン、ベンゼンスルホン酸イオ
ン、酒石酸イオン等を含む。好ましいアニオンは、塩素
イオン、ヨウ素イオン、トリフルオロ酢酸イオン及びベ
ンゼンスルホン酸イオンを含む。 【0024】一般に、本発明のポリペプチド骨格筋弛緩
薬は、以下に記載された合成操作に類似する溶液相ペプ
チド合成操作または当業者に知られている方法により調
製し得る。例えば、N−α−カルボベンジルオキシ(C
bz) 、N−α−フルオレニルメチルオキシカルボニ
ル(Fmoc)、及びN−α−t−ブチルオキシカルボ
ニル(Boc) の如きカルボキシル部分、または適当
な側鎖保護基を有する置換アミノ酸誘導体は、必要によ
り、通常のカップリングプロトコル、例えばジシクロヘ
キシルカルボジイミド(DCC) 、N−ジエチルアミ
ノ−プロピル−N’− シクロヘキシルカルボジイミド
(EDCC)または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(HOBt)を使用して塩化メチレンまたはジメチルホ
ルムアミド中で、適当に保護されたアミノ酸またはペプ
チドのアミノ官能基と縮合されてもよい。このようなカ
ップリング反応は、例えば、マイエンホファー−グロス
(Meienhofer−Gross)著、The P
eptides,Academic Press 、1
巻、(1979 年) またはボダンスキィ−ボダンス
キィ(Bodanszky−Bodanszky) 著
、The Practice of Peptide
Synthesis,Springer−Verlag
,(1984 年) に記載されている。 【0025】カップリング反応の完結後に、保護基部分
は以下のようにして除去される。N−α−Boc は塩
化メチレン中で50%(v/v) のトリフルオロ酢酸
で選択的に除去し得る。得られるトリフルオロ酢酸塩の
中和は、塩化メチレン中でわずかに過剰のトリエチルア
ミンまたはジイソプロピルエチルアミンで行うことがで
きる。N−α−Cbz 部分の場合には、選択的除去は
水素ガス及び5〜10%のパラジウム/カーボンの如き
触媒を使用して低級アルカノール溶媒、例えばメタノー
ル、エタノール、または2−プロパノール中で行われる
。N−α−Fmoc部分の選択的除去は塩化メチレン中
で20%(v/v) のピペリジンを使用して行うこと
ができる。 【0026】また、本発明によれば、基NH2−(AA
)n −を含む相当する化合物( これは通常の脱ブロ
ッキング法によりその場で生成されるか、または単離中
間体から生成される) を、適当なアルデヒドもしくは
ケトン及びアルカリ金属水素化物還元剤もしくは水素ガ
ス及び5〜10%のパラジウム/カーボンの如き触媒と
の反応により反応させることを含む基: 【0027】 【化7】 【0028】DAB(γ−N−(R)m R1) ;O
rn(δ−N−(R)m R1) ;及びLys(ε−
N−(R)m R1) ;( 式中、mは1であり、且
つR1 及びR2 は低級アルキル、アリール低級アル
キル及びシクロ−低級アルキル低級アルキルからなる群
から独立に選ばれる)を含む式Iの化合物並びにその製
薬上許される塩の製造法が提供される。アルデヒドまた
はケトンは、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデ
ヒド、ベンズアルデヒド、シクロプロパンカルボキシア
ルデヒド、グルタルアルデヒド、またはアセトンであっ
てもよい。アルカリ金属水素化物は、例えば、シアノホ
ウ水素化ナトリウムの如きアルカリ金属ホウ水素化物で
あってもよい。その方法は、メタノールの如き適当な溶
媒中で、必要により酢酸または1−ヒドロキシエチルピ
ペラジンエタンスルホン酸(HEPES) と一緒に、
周囲温度で都合よく行われる。上記の方法は、例えば、
ゴームレイ(Gormly)の米国特許第4,421,
744 号明細書(1983 年) に記載されている
。 【0029】基:(R) m R1R2N−;DAB(
γ−N−(R)m R1R2) ;Orn(δ−N−(
R)m R1R2) ;及びLys(ε−N−(R)m
R1R2)(式中、mは1であり、且つR1 及びR
2 は低級アルキル、アリル、プロパルギル、アリール
低級アルキル及びシクロ−低級アルキル低級アルキルか
らなる群から独立に選ばれ、またはRとR1 及びR2
の一つまたは両方は、それらが結合される窒素と一緒
になって、5〜7員原子を有する複素環を形成する)を
含む式Iの化合物、及びその製薬上許される塩は、基: 【0030】 【化8】 【0031】を含む化合物を適当な溶媒、例えばメタノ
ール、エタノール、アセトニトリル及びジメチルホルム
アミド中で式R2 Hal(式中、R2 は上記の意味
を有し、且つHal はハロゲン原子である) の化合
物と反応させることにより調製される。基NH2−(A
A)− を含む化合物は、酸結合剤の存在下で式R1
Hal またはR2 Hal(式中、R1 及びR2
並びにHalは上記の意味を有する) の化合物と反応
させることができる。好適な酸結合剤は、例えば、炭酸
カリウムまたは重炭酸ナトリウムの如きアルカリ金属の
炭酸塩または重炭酸塩である。その方法は、適当な溶媒
、例えばメタノール、エタノール、アセトニトリルまた
はジメチルホルムアミド中で都合よく行われる。この方
法は、例えば、ベノイトン−チェン(Benoiton
−Chen) の第14回欧州ペプチド・シンポジウム
予稿集(1976 年)149頁に記載されている。 【0032】本発明の化合物は、水溶液の形態で、非経
口投与、即ち静脈内投与、筋肉内投与または皮下投与に
より投与される。非四級ポリペプチドは、それらの製薬
上許される酸付加塩の形態でこのような製剤中に存在す
る。酸付加塩に好適な担体は、単独で、またはその他の
可溶化剤、例えばエタノール、プロピレングリコール、
または当業者に知られているその他の通常の可溶化剤と
組み合わせて、等張水、注射用の無菌水(USP) を
含む。 好ましい担体は、本発明の化合物の等張水溶液である。 【0033】好適な酸付加塩は、例えば無機酸塩、例え
ば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、
過塩素酸塩等;及び有機酸塩、例えば酢酸塩、トリフル
オロ酢酸塩、プロピオン酸塩、シュウ酸塩、ヒドロキシ
酢酸塩、メトキシ酢酸塩、2−ヒドロキシプロパン酸塩
、2−オキソプロパン酸塩、プロパンジ酸塩、2−ヒド
ロキシブタンジ酸塩、安息香酸塩、2−ヒドロキシ安息
香酸塩、4−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸塩、3−
フェニル−2−プロペン酸塩、α−ヒドロキシフェニル
酢酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベ
ンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、シクロヘ
キサンスルファミン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、クエ
ン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩等を含む。好ましい
酸付加塩は、塩化物、トリフルオロ酢酸塩、ヨウ化物及
びベンゼンスルホン酸塩を含む。これらの酸付加塩は、
通常の方法、例えば適当な酸による主題化合物の遊離塩
基の処理により調製し得る。 【0034】本発明の化合物の無菌の溶液または懸濁液
は、少なくとも約0.1 重量%の活性化合物を含むこ
とが好ましいが、この量は約50重量%程度に多量まで
変更し得る。このような組成物中に存在する主題化合物
の正確な量は、適当な投薬量が得られるような量である
。本発明の好ましい組成物及び製剤は、非経口投薬単位
が約150 〜約1000mgの式Iの化合物を含むよ
うに調製される。 【0035】本発明により調製された無菌の溶液または
懸濁液はまた下記のアジュバントを含んでもよい。無菌
希釈剤、例えば、注射用の水、食塩溶液、固定オイル、
ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリ
コール、またはその他の合成溶媒;抗菌剤、例えばベン
ジルアルコールまたはメチルパラベン;酸化防止剤、例
えばアスコルビン酸またはメタ重亜硫酸ナトリウム;キ
レート剤、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸(EDT
A);緩衝剤、例えば酢酸塩、クエン酸塩またはリン酸
塩;及び毒性の調節用の薬剤、例えば塩化ナトリウムま
たはデキストロース。非経口製剤は、アンプル、使い捨
てシリンジ、またはガラスもしくはプラスチックでつく
られた多投薬バイアル中に分配されてもよい。 【0036】本発明の化合物は、所望の筋弛緩治療効果
を得るのに有効な量で、哺乳類、例えば、動物またはヒ
トに投与し得る。化合物の活性及び所望の治療効果の程
度は変化するので、使用される化合物の投薬量はまた変
化する。実際の投薬量はまた患者の体重及び特別な患者
の個々の過敏性の如き一般に認められる因子により決め
られる。こうして、特別な患者(男性)に関する単位投
薬量は約2mg/kg 程度に少なくすることができ、
これを開業医は所望の効果まで微調整(titrate
) し得る。 【0037】本発明のポリペプチドは、競合型または非
脱分極型( クラーレ様作用) の骨格筋弛緩薬である
。この型の筋弛緩薬は、それらが制御するのに一層容易
であることから、スクシニルコリンクロリドの如き脱分
極性薬剤よりも好ましい。非脱分極性の骨格筋弛緩薬は
、運動終板上のコリン作用性レセプタープレートと競合
的に結合することによりアセチルコリンの神経伝達物質
作用と拮抗する。最も知られている非脱分極性の骨格筋
弛緩薬、例えばパンクロニウムブロミド、セタクリウム
ベシレート及びベクロニウムブロミドは、治療活性の中
間の期間を有する。主題化合物は、それらと比較して有
利である。何となれば、それらは、作用の非常に早い開
始を有することの他に、活性の短期間を有するからであ
る。 これらの性質は、一般の麻酔の補助として特に有益であ
る。本発明の好ましいポリペプチドは気管内挿管の如き
短期の医療操作を容易にするのに有益であり、また手術
または機械呼吸中の骨格筋弛緩に有益である。これらの
治療上の指示は予測されないと考えられる。何となれば
、本件出願人の知識では、この種の活性を有するその他
のポリペプチドが存在しないからである。 【0038】以下の実施例は本発明を説明する。本発明
は、実施例中に記載された詳細な事項に限定されるもの
と何ら意図されないことが理解される。実施例中、特に
ことわらない限り、全ての部及び%は重量基準であり、
全ての温度は摂氏である。 【0039】 【実施例】実施例1N,N,N−トリメチル−D−フェ
ニルアラニル−D−ロイシル−D−(N−ε−トリメチ
ル)リシンメチルエステルのトリス−トリフルオロ酢酸
塩メタノール(25 ml) 中のD−(N−ε−Cb
z)リシン(1.0g 、3.57ミリモル) の攪拌
溶液を0℃に冷却し、塩化アセチル(4.4ml、62
ミリモル) で滴下して処理した。 氷浴を除き、室温で17時間攪拌した後、反応混合物を
濃縮し、次いで減圧で乾燥して白色の泡状の固体1.2
4g を得た。RP C−18 ビダック(Vydac
) カラム及び214nm に於けるUV検出によるH
PLC、勾配系:緩衝液B、30分間で0〜100 %
、流量1ml/分(緩衝液A、H2O 中0.1 %の
TFA ;緩衝液B、アセトニトリル)により実質的に
純粋なD−(N−ε−ベンジルオキシカルボニル)リシ
ンメチルエステルを得た。Rt =15.59分で溶離
する単一ピークを観察した。 【0040】得られた生成物(1.17g、3.3 ミ
リモル)を塩化メチレン(5ml) 及びDMF(10
ml)に溶解し、氷水浴中で0℃に冷却した。トリエチ
ルアミン(0.5ml、3.6 ミリモル) 、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(0.45g、3.3 ミ
リモル) 、N−α−t−ブチルオキシカルボニル−D
−ロイシン(0.77g、3.3 ミリモル) 及びジ
シクロヘキシルカルボジイミド(0.687g 、3.
3 ミリモル) を、その冷却溶液に添加した。攪拌を
7時間続け、その間に反応混合物を室温まで温めた。そ
の混合物を濾過し、沈澱をTHF で洗浄した。濾液を
減圧で濃縮し、残渣をEtOAc(200 ml) に
吸収させ、NaHCO3水溶液、1MのHCl 、Na
HCO3水溶液ついで食塩水で洗浄した。有機画分をM
gSO4 で乾燥し、濃縮して1.58g の重量の無
定形残渣としてN−α−t−ブトキシカルボニル−D−
ロイシル−D−(N−ε−ベンジルオキシカルボニル)
リシンメチルエステルを得た。HPLCはRt =24
.0 分で唯一のピークを示した。 【0041】先に調製したエステル(1.58g、3.
12ミリモル) を塩化メチレン(20 ml) に溶
解し、氷水浴中で冷却した。アニソール(0.8ml)
及びトリフルオロ酢酸(TFA)(16ml) を添
加し、その反応混合物を0℃で2時間冷却し、次いで油
になるまで濃縮した。その油を水(150ml) に溶
解し、Et2Oで3回洗浄した。水層を凍結乾燥して白
色粉末0.51g を得た。有機層を水で逆洗し、新し
い水層を凍結乾燥して更に0.28g の生成物を得た
。HPLCはRt =17.66分で唯一のピークを示
した。 【0042】得られた生成物(0.51g、0.98ミ
リモル) をCH2Cl2(5ml) 及びDMF(5
ml) に溶解し、氷水浴中で冷却し、トリエチルア
ミン(0.14 ml、1.05ミリモル) で処理し
た。α−Cbz −D−フェニルアラニン(0.29g
、0.98ミリモル) 、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(0.13g、0.98ミリモル) 及びジシク
ロヘキシルカルボジイミド(0.20g、0.98ミリ
モル) を、その攪拌溶液に添加した。 その反応混合物を室温まで温め、合計17時間攪拌した
。 固体生成物を濾別し、THF で洗浄し、濾液を濃縮し
た。 EtOAc(200 ml) を濾液に添加し、次いで
これをNaHCO3水溶液、1MのHCl、NaHCO
3水溶液ついで食塩水で洗浄した。有機層をMgSO4
で乾燥し、減圧で濃縮して、N−α−ベンジルオキシ
カルボニル−D−フェニルアラニル−D−ロイシル−D
−(N−ε−ベンジルオキシカルボニル)リシンメチル
エステル0.64g を白色の固体として得た。30:
1のCHCl3:MeOHによるTLC は唯一の生成
物( Rf =0.6) を示した。 【0043】メタノール(100ml) 中の得られた
メチルエステル(673mg、0.98ミリモル) の
溶液に、10%のPd/C( 水2 ml中210mg
)を添加した。その混合物を、N2でパージしたパール
(Parr)水素化装置(Pi=50) 中で7時間に
わたって水素化し、触媒を濾別した。濾液を減圧で濃縮
し、メタノールに吸収させ、再度濃縮してD−フェニル
アラニル−D−ロイシル−D−リシンメチルエステル4
10mg を白色粉末として得た。HPLCは少量の不
純物と一緒にRt =13.14分で主生成物を示した
。その物質を、そのまま使用した。 【0044】得られた生成物(0.41g、0.97ミ
リモル)をメタノール(15 ml) に溶解した。そ
の溶液にNaHCO3(0.40g、4.76ミリモル
) 及びヨウ化メチル(6ml、96ミリモル) を添
加し、その反応混合物を室温で72時間攪拌した。その
混合物を減圧で濃縮して黄色の固体1.4gを得た。H
PLCはRt =3.09 分(HI)、13.39
分(生成物) 、及び16.67 分( 不純物) で
三つのピークを示した。 【0045】その生成物を、1インチのビダックC−1
8カラム;勾配系:緩衝液B、30分間で0〜100
%、流量20ml/分、220nm に於けるUV検出
(緩衝液A、0.1 %のTFA/H2O ;緩衝液B
、アセトニトリル)を使用するRP−HPLCにより精
製した。溜めた画分を凍結乾燥してN,N,N−トリメ
チル−D−フェニルアラニル−D−ロイシル−D−(N
−ε−トリメチル)リシンメチルエステルのトリス−ト
リフルオロ酢酸塩0.20g を白色粉末( 分析HP
LCにより純粋、Rt =13.39分) として得た
。 【0046】その生成物の高速原子衝撃(FAB)MS
はm/z 実測値732(計算値732.8)で所望
の生成物のトリス−トリフルオロ酢酸塩:[M+2CF
3CO2 − ]と一致した。分析、C28H50N4
O4 x CF3CO2H x 2H2O としての計
算値:C,46.26;H,6.28;N,6.35
実測値:C,46.31;H,5.97 ;N,5.9
3 。実施例2N−α−t−ブチルオキシカルボニル−
α−S−{4−[1−(1−メチル)ピペリジニウム]
ブチル}グリシル−L−フェニルアラニル−α−S−{
4−[1−(1−メチル)ピペリジニウム]ブチル}グ
リシントリス−トリフルオロ酢酸塩のメチルエステルC
H2Cl2(30 ml) 中の(N−ε−ベンジルオ
キシカルボニル)−L−リシン塩酸塩(2.21g、6
.7 ミリモル) 、N−α−t−ブチルオキシカルボ
ニル−L−フェニルアラニン(2.0g 、6.7 ミ
リモル) 、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HO
BT)(1.81g、13.4ミリモル) 、及び1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド塩酸塩(WSCI x HCl)(2.57g、
13.4ミリモル) の攪拌溶液を氷浴中で5℃に冷却
した。温度を5℃に保ちながら、トリエチルアミン(2
.19g、21.6ミリモル) をシリンジにより添加
した。2時間攪拌した後、反応混合物を室温にした。そ
の反応混合物を18時間攪拌し、飽和NaHCO3溶液
、1MのHCl ついで食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧で除去した後、残渣をエー
テル/ヘキサンですり砕いてN−α−t−ブチルオキシ
カルボニル−L−フェニルアラニル−L−(N−ε−ベ
ンジルオキシカルボニル)リシンのメチルエステルを白
色の固体(3.2g)として得た。その構造をNMR
及びIRにより支持した。 【0047】その生成物(0.83g、1.57ミリモ
ル) を塩化メチレン(20 ml) に溶解し、氷浴
中で5℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(TFA)(5
ml) で処理した。その反応混合物を室温で1時間攪
拌し、減圧で濃縮し、残渣をジエチルエーテルですり砕
いて無定形の固体(0.85g) を得た。 そのNMR は所望の構造と一致した。塩化メチレン(
10 ml) 中の上記の生成物(0.85g、1.5
3ミリモル) の溶液を氷浴中で冷却し、トリエチルア
ミン(0.15g、1.53ミリモル) で処理した。 30分後に、その混合物を、N−α−t−ブチルオキシ
カルボニル−(N−ε−ベンジルオキシカルボニル)リ
シン(0.60g、1.53ミリモル) 、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(0.21g、1.53ミリモ
ル) 、及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド(WSCI x HCl)(0
.29g、1.53ミリモル) で処理した。その反応
混合物の温度を5℃に保ちながら、トリエチルアミン(
0.15g、1.53ミリモル)をシリンジにより添加
した。攪拌を2 時間続け、その後、反応混合物を室温
にした。その反応混合物を18時間攪拌し、飽和NaH
CO3溶液、1MのHCl ついで食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で除去した後、
残渣をエーテル/ヘキサンですり砕いてN−α−t−ブ
チルオキシカルボニル−(N−ε−ベンジルオキシカル
ボニル)−L−リシル−L−フェニルアラニル−L−(
N−ε−ベンジルオキシカルボニル)リシンのメチルエ
ステルを白色の無定形の固体(0.96g) として得
た。その固体を最小量のジエチルエーテルに溶解し、シ
リカゲルのカラム(50X5cm)に装填した。そのカ
ラムをジエチルエーテル/ヘキサン(1/1) で溶離
して極性の少ない不純物を分離し、続いてエーテル/ヘ
キサン(4/1) で溶離して充分に保護されたトリペ
プチド誘導体を得た。溜めた画分を減圧で蒸発させて生
成物を白色の固体として得た。そのNMR は所望の構
造と一致した。 【0048】パール水素化びんに含まれたメタノール(
40 ml) 及び水(4ml) 中のN−α−t−ブ
チルオキシカルボニル−(N−ε−ベンジルオキシカル
ボニル)−L−リシル−L−フェニルアラニル−(N−
ε−ベンジルオキシカルボニル)−L−リシンのメチル
エステル(0.93g、1.15ミリモル) の溶液に
、10%のパラジウム/カーボン0.30g を添加し
た。得られた懸濁液を3.5kg/cm2(50psi
)で水素雰囲気下に置き、21時間にわたって振とうし
た。その反応混合物をセライトにより濾過し、濾液を濃
縮してN−α−t−ブチルオキシカルボニル−L−リシ
ル−L−フェニルアラニル−L−リシンビス−トリフル
オロ酢酸塩のメチルエステルを得た。その生成物を、0
.1 %のトリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリル線
形勾配を使用するRP−HPLC により精製した。溜
めた画分を凍結乾燥して生成物を吸湿性の白色の固体(
0.67g) として得た。その1H−NMRは所望の
構造と一致する。FAB 質量スペクトル、[M+H
]+ m/z 計算値=535.7、実測値:537
。分析、C27H45N5O6 x2CF3CO2H
x 2H2O としての計算値:C,46.56;H,
6.43 ;N,8.76 実測値:C,46.83;
H,5.76 ;N,8.53 。 【0049】アセトニトリル(10 ml) 中の上記
の生成物(300mg、0.39ミリモル) の攪拌溶
液に、緩衝剤として100mM の[4−(2−ヒドロ
キシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸(HE
PES)10 mlを添加し、指示薬としてブロモクレ
ゾールグリーン6滴を添加し、続いてグルタルジアルデ
ヒド(50 重量%の水溶液、1.10ミリモル)0.
2ml及びホウ水素化ナトリウム(400mg、10.
6ミリモル) を添加した。pHを5.4以上に保ちな
がら、その反応混合物を室温で3時間攪拌した。その溶
媒を減圧で除去し、残渣を塩化メチレン50mlに溶解
し、5%のNaHCO3で数回洗浄した。有機相をMg
SO4 で乾燥し、濾過し、濃縮した。その残渣を、0
.1 %のトリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリルの
線形勾配を使用するRP−HPLC により精製した。 溜めた画分を凍結乾燥してN−α−t−ブチルオキシカ
ルボニル−α−S−[4−(1−ピペリジノ)ブチル]
グリシル−L−フェニルアラニル−α−S−[4−(1
−ピペリジノ)ブチル]グリシントリス−トリフルオロ
酢酸塩のメチルエステルを白色の固体(95mg)とし
て得た。その1H−NMRは所望の構造と一致した。F
AB 質量スペクトル、[M+H ]+ =672。分
析、C37H61N5O6 x3CF3CO2Hとして
の計算値:C,50.93;H,6.36 ;N,6.
91 実測値:C,50.81;H,6.60 ;N,
7.33 。 【0050】メタノール(5ml) 中のトリス−トリ
フルオロ酢酸塩の溶液を炭酸カリウムの短いカラムに通
すことにより調製したN−α−t−ブチルオキシカルボ
ニル−α−S−[4−(1−ピペリジノ)ブチル]グリ
シル−L−フェニルアラニル−α−S−[4−(1−ピ
ペリジノ)ブチル]グリシンのメチルエステル(300
mg、0.45ミリモル) の攪拌溶液に、ヨウ化メチ
ル(5ml、80.3ミリモル) を添加した。室温で
48時間攪拌した後、その反応混合物を濃縮し、残渣を
、0.1 %のトリフルオロ酢酸水溶液/アセトニトリ
ル線形勾配を使用するRP−HPLC により精製した
。溜めた画分を凍結乾燥してN−α−t−ブチルオキシ
カルボニル−α−{4−[1−(1−メチル)ピペリジ
ニウム]ブチル}グリシル−L−フェニルアラニル−α
−S−{4−[1−(1−メチル)ピペリジニウム]ブ
チル}グリシントリス−トリフルオロ酢酸塩のメチルエ
ステルを白色の固体(280mg) として得た。その
1H−NMRは所望の構造と一致した。FAB 質量ス
ペクトル、[M+2CF3CO2 − ]=928。分
析、C39H67N5O6 x CF3CO2 − x
H2O としての計算値:C,50.99;H,6.
66 ;N,6.61 実測値:C,51.01;H,
6.63 ;N,6.65 。 【0051】実施例3N,N−ジメチル−トランス−4
−アセトキシ−L−プロリル−L−フェニルアラニル−
L−プロリンの1,1−ジメチル−4−ピペリジルオキ
シエステルのテトラキス−トリフルオロ酢酸塩水(25
ml) 中の10%のパラジウム/カーボンの懸濁液
を、パールびん中のメタノール(100ml) 及び3
7%のホルムアルデヒド水溶液(16 ml、213.
5 ミリモル) 中のトランス−4−ヒドロキシ−L−
プロリン(6.576g 、50.10 ミリモル)
の懸濁液に添加した。そのびんを水素で3.5kg/c
m2(50psi)に加圧し、一夜振とうした。触媒を
セライトのパッドによる濾過により除去し、メタノール
(100ml) で充分に洗浄した。メタノール及び過
剰のホルムアルデヒドを蒸発させてN−メチル−トラン
ス−4−ヒドロキシ−L−プロリンを白色の固体を得、
これをメタノール/ジエチルエーテルで再結晶して白色
の針状物、融点236 ℃〜238 ℃( ガスの発生
と共に分解)6.425g を得た。 【0052】氷酢酸(75 ml) 中の上記の生成物
(7.286g 、50.1ミリモル) の懸濁液を攪
拌し、氷浴中で冷却しながら25分間で塩化アセチル(
34.0ml 、478.2 ミリモル) を滴下して
添加した。得られた濃厚なクリーム状の懸濁液を周囲温
度まで温め、7時間攪拌した。氷酢酸及び過剰の塩化ア
セチルを蒸発させて固体の残渣を得、これをジエチルエ
ーテルに懸濁させ、濾過した。白色の固体をジエチルエ
ーテルで充分に洗浄し、乾燥してN−メチル−トランス
−4−アセトキシ−L−プロリン塩酸塩(11.10g
)、融点199 ℃〜202 ℃( 分解) を得た。 その生成物をIR、NMR 及びMSにより特性決定し
た。分析、C8H13NO4 x HClとしての計算
値:C,42.96 ;H,6.31;N,6.26、
実測値:C,42.96 ;H,6.42;N,6.1
8.トリエチルアミン(2.0ml、15.0ミリモル
) を塩化メチレン(20 ml) 中のN−α−t−
ブトキシカルボニル−L−フェニルアラニン(1.32
5g 、5.0 ミリモル) 及びL−プロリンベンジ
ルエステル塩酸塩の懸濁液に滴下して添加し、攪拌し、
0℃に冷却した。得られた透明溶液に、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(0.975g 、5.0 ミリモ
ル) 及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)カルボジイミド塩酸塩(1.032g 、5.4
0ミリモル) を添加した。その反応混合物を一夜にわ
たって周囲温度まで温めた。塩化メチレン(50 ml
) を添加し、その有機溶液を5%のNaHCO3、5
%のHCl ついで飽和食塩水で連続して洗浄した。硫
酸ナトリウムで乾燥した後、その有機溶液を蒸発させ、
粗生成物を、クロロホルム中の1%のメタノールを使用
してシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィーに
より精製した。溜めた画分を蒸発させてN−α−t−ブ
トキシカルボニル−L−フェニルアラニル−L−プロリ
ンベンジルエステル1.94g を白色の固体として得
た。その生成物をIR及びNMR により特性決定した
。 【0053】トリフルオロ酢酸を、塩化メチレン(20
ml) 中の上記の生成物(0.937g 、2.1
5ミリモル) の冷却(0℃) 溶液に添加した。その
反応混合物を0℃で1時間攪拌し、その後、塩化メチレ
ン及びトリフルオロ酢酸を蒸発させた。その残渣(1.
00g、2.15ミリモル) 及びN−メチル−トラン
ス−4−アセトキシ−L−プロリン塩酸塩(0.40g
、2.15ミリモル) を塩化メチレン(10 ml)
中に懸濁させ、0℃に冷却した。トリエチルアミン(
1.0ml、6.5 ミリモル) を滴下して添加し、
続いて1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(0.421
g 、2.74ミリモル) 及び1−エチル−3−(3
−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0
.5g 、2.62ミリモル)を添加した。その反応混
合物を24時間攪拌し、周囲温度まで温めた。塩化メチ
レン(20 ml) を、その反応混合物に添加し、そ
の有機溶液を5%のNaHCO3ついで飽和食塩水で連
続して洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、その有
機溶液を蒸発させ、得られた粗生成物、N−メチル−ト
ランス−4−アセトキシ−L−フェニルアラニル−L−
プロリンベンジルエステルトリフルオロ酢酸塩を、1イ
ンチのビダックC−18カラム;勾配系:緩衝液A,0
.1 %のTFA/H2O ;緩衝液B,アセトニトリ
ル、30分間で0 〜100 %を使用するRP−HP
LC (220nmに於けるUV検出を伴う) により
精製した。溜めた画分を凍結乾燥して生成物0.693
gを白色の粉末(Rt =18.97分) として得た
。この生成物をIR、NMR 及びMSにより特性決定
した。その粉末の高速原子衝撃(FAB)MS は(M
+H) + 実測値522(計算値521.3)を示し
た。 【0054】水(0.5ml) 中の10%のパラジウ
ム/カーボン(0.203g)の懸濁液を、パールびん
中のメタノール(20 ml) 中の上記の生成物(0
.782g 、1.23ミリモル) の溶液に添加した
。そのびんを水素で3.2kg/cm2(45psi)
まで加圧し、周囲温度で3時間振とうした。触媒をセラ
イトのパッドによる濾過により除去し、このパッドをメ
タノール(50 ml) で充分に洗浄した。メタノー
ルを蒸発させ、N−メチル−トランス−4−アセトキシ
−L−プロリル−L−フェニルアラニル−L−プロリン
0.547g を無色の油として得た。 【0055】塩化オキサリル(0.325ml、3.7
3ミリモル) をアセトニトリル(20 ml) 及び
ジメチルホルムアミド(1ml) の冷却(−10℃)
溶液に添加し、その反応混合物を30分間攪拌した。 アセトニトリル(2ml) 中の1−メチル−4−ヒド
ロキシピペリジン(0.210g 、1.83ミリモル
) の溶液を、−10 ℃でその反応混合物に添加し、
全体を−10 ℃で更に30分間攪拌し、その後、その
反応混合物を14時間で周囲温度に温めた。塩化メチレ
ン(50 ml) を、その反応混合物に添加し、これ
を5%のNaHCO3、飽和食塩水ついで水で連続して
洗浄した。その有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧で
蒸発させて黄色の油を得、これを1インチのビダックC
−18カラム;勾配系:緩衝液A、0.1 %のTFA
/H2O ;緩衝液B、アセトニトリル、30分間で0
〜100 %を使用するRP−HPLC(220nm
に於けるUV検出を伴う) により精製した。溜めた画
分を凍結乾燥してN−メチル−トランス−4−アセトキ
シ−L−プロリル−L−フェニルアラニル−L−プロリ
ンの1−メチル−ピペリジルオキシエステルのトリス−
トリフルオロ酢酸塩をシロップ(R t =14.50
分) として得た。この生成物をIR、NMR 及びM
Sにより特性決定した。高速原子衝撃(FAB)MS
は(M+H) + 実測値529.0(計算値528.
7)を示した。分析、C28H40N4O6 x 3C
F3CO2H としての計算値:C,46.90 ;H
,4.98;N,6.43、実測値:C,46.75
;H,5.03;N,6.29。 【0056】ヨウ化メチル(3.0ml、48.2ミリ
モル) を含むメタノール(10 ml) 中の上記の
生成物(0.266g 、0.36ミリモル) の溶液
を重炭酸ナトリウム(0.344g 、4.1 ミリモ
ル) で処理し、得られた懸濁液を周囲温度で24時間
攪拌した。過剰のヨウ化メチル及びメタノールを減圧で
除去し、残渣をアセトンで処理し、セライトにより濾過
して無機塩を除去した。アセトンを蒸発させ、残渣を0
.5 %のTFA 水溶液に溶解し、上記のようにして
RP−HPLC により精製した。溜めた画分を凍結乾
燥してN,N−ジメチル−トランス−4−アセトキシ−
L−プロリル−L−フェニルアラニル−L−プロリンの
1,1−ジメチル−4−ピペリジルオキシエステルのテ
トラキス−トリフルオロ酢酸塩一水和物を白色の粉末0
.124g(Rt =13.25分) として得た。こ
の生成物をIR、NMR 及びMSにより特性決定した
。分析、C30H46N4O6 x 2CF3CO2H
x H2O としての計算値:C,44.28 ;H
,4.89;N,5.44、実測値:C,44.15
;H,4.67;N,5.35。 【0057】実施例4L−プロリル−L−(γ−ジメチ
ル)ジアミノブチリル−L−フェニルアラニンメチルエ
ステルのビス−トリフルオロ酢酸塩炭酸第二銅(3.7
g 、16.7ミリモル) を水(43 ml) 中の
L−2,4−ジアミノ酪酸二塩酸塩(1.0g 、6.
17ミリモル) の冷却( 0℃)溶液に少しずつ添加
し、得られた水性懸濁液を2.5 時間還流させた。そ
の反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、その固体を水
(25 ml) で洗浄し、合わせた暗青色の濾液及び
洗浄液を0℃に冷却した。酸化マグネシウム(1.24
g、31.0ミリモル)を添加し、続いてベンジルクロ
ロホルメート(1.4ml、9.84ミリモル) を滴
下して添加した。その反応混合物を周囲温度まで温め、
16時間攪拌した。その反応混合物を濾過し、ラベンダ
ー色の沈澱をジエチルエーテル(25 ml) で洗浄
し、空気乾燥してラベンダー色の固体3.17g を得
、これを2Nの冷却(0℃) したHCl(45ml)
に溶解し、水(130ml) 中の硫化ナトリウム9
水和物(1.70g、7.08ミリモル) の溶液で滴
下して処理した。黒色の固体(CuS) がH2S の
発生と共に沈澱した。その黒色の懸濁液を0℃で30分
間攪拌した後、硫化第二銅を濾過により除去した。無色
の濾液を1時間放置し、次いでpHを4に調節した。そ
の白色の懸濁液を濾過し、白色の固体をエタノールで洗
浄し、次いでジエチルエーテルで洗浄し、空気乾燥して
L−(N−γ−ベンジルオキシカルボニル)ジアミノ酪
酸塩酸塩(0.748g)、R t =15.50分を
得た。 【0058】ジオキサン(6ml) 及び水(5ml)
中の上記の生成物(1.00g、3.47ミリモル)
の懸濁液を室温で攪拌し、その間に炭酸ナトリウム(
0.99g、9.42ミリモル) 及びジ−t−ブチル
ジカーボネート(0.91g、4.17ミリモル) を
添加した。周囲温度で攪拌を22時間続け、その後、反
応混合物を蒸発させ、残渣を重炭酸ナトリウムに溶解し
た。酢酸エチルで抽出して過剰のジ−t−ブチルジカー
ボネートを除去した後、その水溶液を12M のHCl
でpH6に酸性にした。その生成物を酢酸エチルで抽
出し、得られた有機溶液を食塩水で洗浄し、MgSO4
で乾燥した。MgSO4 を濾過し、蒸発させてN−
α−t−ブトキシカルボニル−L−(N−γ−ベンジル
オキシカルボニル)ジアミノ酪酸1.03g を白色の
泡状物(R t =19.65 分) として得た。 【0059】トリエチルアミン(0.655ml、4.
65ミリモル) 、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(0.63g、4.65ミリモル) 、先に生成したN
−α−t−ブトキシカルボニル−L−(N−γ−ベンジ
ルオキシカルボニル)ジアミノ酪酸塩酸(1.24g、
3.39ミリモル) 及びジシクロヘキシルカルボジイ
ミド(0.96g、4.65ミリモル) を、塩化メチ
レン(7ml) 及びジメチルホルムアミド(14 m
l) 中のL−フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩
(1.0g 、4.65ミリモル) の溶液に0℃で連
続して添加した。ジメチルホルムアミド(10 ml)
を添加して攪拌を容易にし、その反応混合物を0℃で
2時間攪拌し、次いで周囲温度で7時間攪拌した。その
反応混合物を濾過し、ジシクロヘキシル尿素をテトラヒ
ドロフランで洗浄した。その有機濾液及び洗浄液を合わ
せ、減圧で蒸発させた。その残渣を酢酸エチル(300
ml) に溶解し、5%のNaHCO3、1MのHCl
、5%のNaHCO3ついで食塩水で連続して洗浄し
た。酢酸エチルを蒸発させてN−α−t−ブトキシカル
ボニル−(N−γ−ベンジルオキシカルボニル)−L−
ジアミノブチリル−L−フェニルアラニンメチルエステ
ルを得、これを少量のテトラヒドロフラン(25 ml
) で洗浄し、空気乾燥して白色の固体(R t =2
5.59 分) 1.59g を得た。 【0060】トリフルオロ酢酸(20 ml、260.
0 ミリモル) を塩化メチレン(50 ml) 中の
上記の生成物(1.30g、2.53ミリモル) の溶
液に0℃で添加し、その反応混合物を0℃で40分間攪
拌した。塩化メチレン及び過剰のトリフルオロ酢酸を蒸
発させてシロップ(R t =18.04 分) を残
し、これを塩化メチレン(4ml) に溶解し、ジメチ
ルホルムアミド(10 ml) と合わせ、0℃に冷却
した。トリエチルアミン(1.4ml、10.04 ミ
リモル) を添加し、続いて1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(0.33g、2.47ミリモル) 、N−α
−t−ブトキシカルボニル−L−プロリン(0.53g
、2.47ミリモル) 及びジシクロヘキシルカルボジ
イミド(0.51g、2.47ミリモル) を添加した
。その反応混合物を8時間攪拌し、その間にそれを周囲
温度まで温めた。その反応混合物を濾過し、ジシクロヘ
キシル尿素をテトラヒドロフラン(25 ml) で洗
浄した。合わせた有機洗浄液及び濾液を減圧で小容積ま
で濃縮した。酢酸エチル(150ml) を添加し、そ
の有機溶液を5%のNaHCO3、1MのHCl 、5
%のNaHCO3ついで食塩水で連続して洗浄した。酢
酸エチルをMgSO4 で乾燥し、濾過し、蒸発させて
N−α−t−ブトキシカルボニル−L−プロリル−L−
(N−γ−ベンジルオキシカルボニル)ジアミノブチリ
ル−L−フェニルアラニンメチルエステル1.37g
を淡黄褐色のゲル(R t =23.34 分) とし
て得た。その生成物をIR、NMR 及びMSにより特
性決定した。その高速原子衝撃(FAB)MS はm/
z実測値611(計算値610.7)で(M+H) +
を示した。 【0061】メタノール(200ml) 中の上記のメ
チルエステル(1.37g、2.25ミリモル) の溶
液をパールびんに仕込んだ。水(7ml) 中の10%
のパラジウム/カーボン(0.06g)の懸濁液を添加
し、びんを水素で3.4kg/cm2(48psi)ま
で加圧した。その反応混合物を周囲温度で6.5 時間
振とうした。触媒をセライトパッドによる濾過により除
去し、これをメタノール(50 ml) で充分に洗浄
した。合わせた濾液及び洗浄液を減圧で蒸発させて痕跡
量の不純物と共に無色のシロップ( これはR t =
19.83分を有する)1.01gを残した。 【0062】エタノール(50 ml) 中の精製しな
い上記の生成物(0.050g 、1.05ミリモル)
の溶液をパールびんに仕込んだ。その溶液に、37%
のホルムアルデヒド水溶液(3.2ml) を添加し、
続いて水(3ml) 中の10%のパラジウム/カーボ
ン(0.65g) の懸濁液を添加した。びんを水素で
3.2kg/cm2(45psi)まで加圧し、周囲温
度で15時間振とうした。触媒をセライトのパッドによ
る濾過により除去し、このパッドをメタノール(25
ml) で充分に洗浄した。合わせた濾液及び洗浄液を
減圧で蒸発させてシロップ状の固体を得、これをメタノ
ール(25 ml) に吸収させ、濾過してパラホルム
アルデヒドを除去した。メタノールを蒸発させて残渣を
得、これを、酢酸エチル−ヘキサン−メタノール(10
:1:6)を使用するシリカゲルによるフラッシュクロ
マトグラフィーにより精製した。溜めた画分を合わせ、
蒸発させてN−α−t−ブトキシカルボニル−L−プロ
リル−L−(N−γ−ジメチル) ジアミノブチリル−
L−フェニルアラニンメチルエステル0.23g をシ
ロップ(Rt =19.11分) として残した。その
生成物をIR、NMR 及びMSにより特性決定した。 その高速原子衝撃(FAB)MS はm/z 実測値5
05(計算値504.6)で(M+H) + を示した
。 【0063】トリフルオロ酢酸(3ml) を塩化メチ
レン(6ml) 中の上記のエステル(0.20g、0
.39ミリモル) の溶液に添加し、その反応混合物を
0℃で45分間攪拌した。塩化メチレン及び過剰のトリ
フルオロ酢酸を減圧で蒸発させた。シロップ状の残渣を
水(25 ml) に溶解し、その水溶液をジエチルエ
ーテルで洗浄した。凍結乾燥して吸湿性のシロップを得
、これを1インチのビダックC−18カラム;勾配系:
緩衝液A,0.1 %のTFA/H2O ;緩衝液B,
アセトニトリル、30分間で0〜100 %を使用する
RP−HPLC(220nm に於けるUV検出を伴う
) により精製した。溜めた画分を凍結乾燥してL−プ
ロリル−L−(γ−ジメチル)ジアミノブチリル−L−
フェニルアラニンメチルエステルのビス−トリフルオロ
酢酸塩0.11g をガラス(Rt =13.95分)
として得た。その生成物をIR、NMR 及びMSに
より特性決定した。その高速原子衝撃(FAB)MS
はm/z 実測値405(計算値404.5)で(M+
H) + を示した。分析、C21H32N4O4 x
2CF3CO2H x2H2O としての計算値:C
,44.91 ;H,5.73;N,8.38、実測値
:C,44.95 ;H,5.41;N,8.18。 【0064】実施例5N−メチル−L−ニペコチル−L
−プロリル−α−S−[4−(1−ピペリジノ)ブチル
]グリシンメチルエステルのビス−トリフルオロ酢酸塩
L−ニペコチン酸(1.29g、10ミリモル) 、1
0%のPd/C触媒(0.76g) 、及び37%のホ
ルムアルデヒド(1ml、13.3ミリモル) をメタ
ノール(35 ml) に溶解した。その混合物をパー
ル水素化装置中でH2雰囲気(3.2kg/cm2(4
5psi))下に入れ、12時間振とうした。その反応
混合物をN2でフラッシし、セライトにより濾過し、ロ
ータリー・エバポレーターで濃縮してN−メチル−L−
ニペコチン酸1.29g を得、その構造をNMR に
より確かめた。 【0065】L−(N−ε−ベンジルオキシカルボニル
)リシンメチルエステル塩酸塩(3.31g、10ミリ
モル) 、N−α−t−ブチルオキシカルボニル−L−
プロリン(2.15g、10ミリモル) 、1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(2.01g、15ミリモル)
、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)
カルボジイミド塩酸塩(EDC x HCl)(2.6
6g 、15ミリモル) 及びトリエチルアミン(3.
6ml、25ミリモル) を冷却氷水浴中でCH2Cl
2(25 ml) に溶解した。その反応混合物を24
時間攪拌し、その間にそれを室温まで温めた。塩化メチ
レン(50 ml) を反応混合物に添加し、その溶液
を希塩酸ついで5%のNaHCO3で2回洗浄した。有
機層をMgSO4 で乾燥し、減圧で濃縮してN−α−
t−ブチルオキシカルボニル−L−プロリル−L−(N
−ε−ベンジルオキシカルボニル)リシンメチルエステ
ル4.6gの残渣を得た。HPLCはRt =22.7
分で単一ピークを示した。 【0066】上記のエステル(4.6g 、9.3 ミ
リモル)をCH2Cl2(20 ml) に溶解し、氷
水浴中で冷却した。次いでトリフルオロ酢酸(20 m
l) を添加し、その反応混合物を0℃で1時間攪拌し
た。その混合物を減圧で濃縮し、ジエチルエーテル(2
0 ml) を添加し、その反応混合物を再度濃縮して
白色の固体4.56g を得た。HPLCはR t =
17.02分で一つのピークを示した。 【0067】得られた生成物(4.56g、9.0 ミ
リモル)をCH2Cl2(50 ml) に溶解し、先
に調製したN−メチル−L−ニペコチン酸(9.29g
、9.0 ミリモル) をそれに添加し、その溶液を0
℃に冷却した。EDC(1.5g、15.0ミリモル)
、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(1.23g、
9.0 ミリモル) 及びトリエチルアミン(2.5ミ
リモル、18.0ミリモル) を添加し、その反応混合
物を17時間攪拌し、その間にそれを室温まで温めた。 その混合物を5%のNaHCO3、食塩水で洗浄し、溶
媒をロータリー・エバポレーターで濃縮した。得られた
固体をCH2Cl2に吸収させ、CHCl3 中の10
%のメタノールを溶離剤として使用してシリカゲルクロ
マトグラフィーにより精製した。溜めた画分を濃縮して
N−メチル−L−ニペコチル−L−プロリル−L−(N
−ε−ベンジルオキシカルボニル)リシンメチルエステ
ル1.8gを得た。HPLCはR t =16.94分
で一つのピークを示した。 【0068】上記のエステル(930mg、1.8 ミ
リモル)をメタノール(100ml) に溶解し、水(
2ml) 中の10%のPd/C(300mg) とT
FA(0.3 ml) を添加した。その混合物をパー
ル水素化装置中でH2雰囲気(3.5kg/cm2(5
0psi))下に入れ、4時間振とうした。その反応混
合物をN2でフラッシし、セライトにより濾過し、減圧
で濃縮した。得られたゴム状の固体をジエチルエーテル
ですり砕き、一夜にわたって減圧下に置いて白色の固体
894mg を得、これを、実施例1に記載したように
してRP−HPLC を使用して精製し、凍結乾燥後に
粉末550mg を得た。分析HPLC はR t
=13.36分で一つのピークを示した。 【0069】先に生成したペプチド(246mg、0.
48ミリモル) をメタノール(50 ml) に溶解
し、25%のグルタルジアルデヒド水溶液(0.4ml
、1ミリモル)と合わせた。次いでHEPES 、pH
6を添加し、続いてNaBH3CN(343mg 、5
ミリモル)を添加し、その反応混合物を室温で4時間攪
拌した。その溶媒をロータリー・エバポレーターで蒸発
させ、得られた固体をCH2Cl2(100ml) に
吸収させた。その溶液を5%のNaHCO3で2回洗浄
し、TFA/H2O(100 ml) で抽出した。水
層をジエチルエーテルで洗浄し、次いで凍結乾燥して固
体285mg を得た。 【0070】その生成物を実施例1に記載したようにし
てRP−HPLCで精製し、溜めた画分を凍結乾燥して
固体165mg を得た。分析、C24H42N4O4
x 2CF3CO2H x H2O としての計算値
:C,48.27 ;H,6.66;N,8.05、実
測値:C,48.39 ;H,6.66;N,7.59
。これらの結果はN−メチル−L−ニペコチル−L−プ
ロリル−α−S−[4−(1−ピペリジノ)ブチル]グ
リシンメチルエステルのビス−トリフルオロ酢酸塩と一
致する。 【0071】実施例6N−α−t−ブチルオキシカルボ
ニル−α−S−[4−(1−ピペリジノ)ブチル]グリ
シル−L−フェニルアラニル−α−S−[4−(1−ピ
ペリジノ)ブチル]グリシン−トリス−トリフルオロ酢
酸塩のメチルエステルCH2Cl2(30ml)中の(
N−ε−ベンジルオキシカルボニル)−L−リシン塩酸
塩メチルエステル(2.21g、6.7 ミリモル)
、N−α−t−ブチルオキシカルボニル−L−フェニル
アラニン(2.0g 、6.7 ミリモル) 、1−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)(1.81g
、13.4ミリモル) 、及び1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WS
CI x HCl)(2.57g、13.4ミリモル)
の攪拌溶液を5℃に冷却し、トリエチルアミン(2.
19g、21.6ミリモル) を一定の温度でシリンジ
により添加した。攪拌を、その低温で2時間続け、次い
でその反応混合物を室温にした。18時間攪拌した後、
その反応混合物を飽和NaHCO3溶液、1MのHCl
ついで食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した
。溶媒を減圧で除去した後、その残渣をエーテル/ヘキ
サンですり砕いてN−α−t−ブチルオキシカルボニル
−L−フェニルアラニル−L−(N−ε−ベンジルオキ
シカルボニル)リシンのメチルエステルを白色の固体(
3.2g)として得た。その構造をNMR 及びIRに
より支持した。 【0072】先に生成したエステル(0.83g、1.
57ミリモル) を塩化メチレン(20 ml) に溶
解し、5℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(TFA)(5
ml) で処理した。その反応混合物を室温で1時間
攪拌し、減圧で濃縮し、残渣をジエチルエーテルですり
砕いて無定形の固体(0.85g) を得た。そのNM
R は所望の構造と一致した。塩化メチレン(10 m
l) 中の上記の生成物(0.85g、1.53ミリモ
ル) を氷浴中で冷却し、トリエチルアミン(0.15
g、1.53ミリモル) で処理した。30分後に、そ
の混合物をN−α−t−ブチルオキシカルボニル−(N
−ε−ベンジルオキシカルボニル)リシン(0.60g
、1.53ミリモル) 、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(0.21g、1.53ミリモル) 、及び1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジ
イミド(WSCI x HCl)(0.29g、1.5
3ミリモル) で処理した。トリエチルアミン(0.1
5g、1.53ミリモル) を一定温度でシリンジによ
り添加した。攪拌を氷浴中で2時間続け、その後、その
反応混合物を室温にした。18時間攪拌した後、その反
応混合物を飽和NaHCO3溶液、1MのHCl つい
で食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧で除去した後、その残渣をエーテル/ヘキサンで
すり砕いて生成物を白色の無定形の固体(0.96g)
として得た。その固体を最小量のジエチルエーテルに
溶解し、シリカゲルのカラム(50x5cm)に装填し
た。そのカラムをジエチルエーテル/ヘキサン(1/1
) で溶離して無極性の不純物を除去し、続いてエーテ
ル/ヘキサン(4/1) で溶離して充分に保護された
トリペプチド誘導体を得た。溜めた画分を減圧で蒸発さ
せてN−α−t−ブチルオキシカルボニル−(N−ε−
ベンジルオキシカルボニル)−L−リシル−L−フェニ
ルアラニル−L−(N−ε−ベンジルオキシカルボニル
)リシンのメチルエステルを白色の固体として得、NM
R により確認した。 【0073】パール水素化びん中に含まれたメタノール
(40 ml) 及び水(4ml) 中の上記のメチル
エステル(0.93g、1.15ミリモル) の溶液に
、10%のパラジウム/カーボン0.30g を添加し
、得られた懸濁液を3.5kg/cm2(50psi)
の水素雰囲気下に置き、21時間振とうした。その反応
混合物をセライトにより濾過し、濾液を濃縮してN−α
−t−ブチルオキシカルボニル−L−リシル−フェニル
アラニル−L−リシンのビス−トリフルオロ酢酸塩のメ
チルエステルを得、これを、0.1 %のトリフルオロ
酢酸水溶液/アセトニトリル線形勾配を使用するRP−
HPLC により精製した。溜めた画分を凍結乾燥して
生成物を吸湿性の白色の固体(0.67g) として得
た。その1H−NMRは所望の構造と一致した。 【0074】アセトニトリル(10 ml) 中の上記
の生成物(300mg、0.39ミリモル) の攪拌溶
液に、100mM の4−(2−ヒドロキシエチル)−
1−ピペラジンエタンスルホン酸(HEPES) 緩衝
液10ml及びブロモクレゾールグリーン指示薬6滴を
添加し、続いてグルタルジアルデヒド(50 重量%の
水溶液、1.10ミリモル) 0.2 ml及びホウ水
素化ナトリウム(400mg、10.6ミリモル) を
添加した。その反応混合物を、pHを5.4以上に保っ
て室温で3時間攪拌した。溶媒を減圧で除去した後、残
渣を塩化メチレン50mlに溶解し、5%のNaHCO
3で数回洗浄した。その有機相をMgSO4 で乾燥し
、濾過し、濃縮し、その残渣を、0.1 %のトリフル
オロ酢酸水溶液/アセトニトリルの線形勾配を使用する
RP−HPLC により精製した。溜めた画分を凍結乾
燥してN−α−t−ブチルオキシカルボニル−α−S−
[4−(1−ピペリジノ)ブチル]グリシル−L−フェ
ニルアラニル−α−S−[4−(1−ピペリジノ)ブチ
ル]グリシントリス−トリフルオロ酢酸塩のメチルエス
テルを白色の固体(95mg)として得た。その1H−
NMRは所望の構造と一致した。FAB 質量スペクト
ル、[M+H]+ =672。分析、C37H61N5
O6 x 3CF3CO2H としての計算値:C,5
0.93 ;H,6.36;N,6.91、実測値:C
,50.81 ;H,6.60;N,7.33。 【0075】実施例7下記のバイオアッセイ方法を使用
して本発明の化合物の神経筋接合部遮断活性を実証した
。この薬理機構による化合物の弛緩特性を手術の際の麻
酔中に使用して気管内挿管及び種々の体腔への接近を促
進するのに必要とされる筋肉群の後退を容易にすること
ができた。これらの試験の夫々は、主題化合物の臨床上
の潜在性の知識を拡大した。本発明の化合物が特別な試
験で分析にかけられなかった場合、試験されたその他の
診療上有効な薬剤に対する既知の関係に基いてこのよう
な活性を推定することが可能である。 【0076】マウスに於ける第一工程は、化合物の潜在
能及び効力の予備的な推定を確立する。動物を、水平に
対して45°に傾斜したスクリーン上に置いた。有効投
与量は、マウスをそれらの握りをなくし、傾斜スクリー
ンを滑り落ちるようにした。投薬群で試験したマウスの
100 %で握りの強さを抑制するのに必要とされる体
重1kg当たりの投与量(mg)を報告する。 【0077】次いで、試験化合物により生じた筋弛緩の
型を、ニワトリのひなの注射により測定した。シナプス
後部のアセチルコリンレセプターの競合遮断を生じる化
合物、即ち非脱分極性の薬剤は、ニワトリのひなに弛緩
麻痺を生じ、一方、シナプス後部の筋膜の脱分極を生じ
る薬剤は硬直麻痺を生じる。この試験により非脱分極性
であることが示された化合物のみを更に試験する。この
試験は、主題化合物が非脱分極性の筋弛緩薬であること
を証明した。 【0078】ウサギの足の攣縮分析を使用して開始の速
度及び期間を実証し、試験化合物の効力の範囲を確かめ
た。同様の弛緩薬の大きな系列に於いて、ウサギの投与
量は典型的にはマウスの投与量の125 %である。ま
た、この試験で、四連刺激及びテタヌス刺激の減衰、単
一の攣縮のテタヌス刺激後の強化、並びに弛緩を反転す
る抗コリンエステラーゼ薬ネオスチグミンの投与を観察
することにより、作用の機構を確かめた。可逆性、迅速
な開始及び短期間は麻酔学者にとって重要な因子である
。 【0079】表1中に、臨床上有効な薬剤の投与量に関
して本発明の化合物の投与量を示す。臨床上、0.1
〜0.14mg/kg のベクロニウムが気管内挿管に
使用されたが、弛緩の維持には0.010mg/kgが
使用される。それ故、主題化合物に関して使用し得る可
能な投与量の範囲の推定として、ED90は挿管投与量
に関する推定として2倍にされ、一方、ED90投与量
の20〜25%の投与量が維持用の巨丸投与に必要とさ
れ得る。臨床上の投与量の範囲は概算ED90の29%
〜200 %であり得る。 【0080】 【表1】神経筋接合部の遮断活性(ED90、mg/k
g)薬剤 マウス ウサ
ギベクロニウム 0.025 0.0
20アトラクリウム 0.631 0.0
50化合物A 10.000
9.920化合物B 16.000
31.26化合物C 16.000
19.80化合物D 10.0
00 N/A化合物E 3.981
N/A主題化合物の二つのウサギに於ける
詳細な薬理学的性質を表2に示す。以下は、主題化合物
の神経筋遮断活性を説明するためにウサギに使用した方
法の簡単な説明である。これらの方法の更に詳しい説明
が、“Microcomputer Use in M
easuring Onset,Duration,a
nd Recovery from Non−Depo
larizing Skeletal Muscle
Relaxants in Rabbits”、P.D
.Thutら、Drug development R
esearch 5:182,1985に示されている
。 【0081】体重2.5 〜3.4kg の雄のニュー
ジーランド白ウサギをペントバルビタール(30mg/
kg) で麻酔にかけ、40℃の水を入れた温度調節パ
ッドの上にそれらをさかさまにして置いた。気管切開後
に、200ml/ストロークを送出する開放系を使用し
て、肺を室空気で28回/分の呼吸で機械呼吸させた。 この通気はpCO2を38mmHgに維持し、pO2
を85mmHgに維持した。直接の動脈内血圧を右総頸
動脈から測定した。試験化合物を周辺の耳静脈に入れた
カニューレにより投与した。夫々の前脚を、脊椎板ラッ
クに取りつけた大腿クランプ中に保持されたクッション
プレートにテープで付けた。夫々の足の左中央の指を筋
緊張の測定用の強制変位トランスデューサに連結した。 神経の刺激を、両方の前腕の肘にある尺骨神経の両側に
置かれた対のピン電極により与えた。右尺骨神経を0.
5m秒の期間で1Hz,1ppsで刺激した。左尺骨神
経を15秒毎に介在された四連の刺激及びスタヌス刺激
を加えて同様に刺激した。表2 中に報告されたパラメ
ーターは、効力(ED90)( これは攣縮緊張をその
対照値の10%まで抑制するのに必要とされる投与量で
ある) ;開始(T85%)(これは最大の薬効の85
%の単位が得られるまでの注射からの時間である) ;
期間(これは四連の刺激が75%まで回復されるまでの
注射からの時間である) ;血圧(BP)(これは投薬
前(pre−drug)の血圧の変化率( %) であ
る) ;及び心拍数(HR)(これは投薬前の心拍数か
らの変化率( %) である) である。 【0082】 【表2】ウサギの足の攣縮の等効能の投与量データ化合
物 ED90 T85%
期間 BP
HR(mg/kg) (秒) (秒) ( 変
化率、%) ( 変化率、%)アトラクリウム
0.05 126.90 14.30
−3.40 −1.00ベクロ
ニウム 0.02 97.30 1
6.80 1.10
−9.90パンクロニウム 0.02 147
.50 35.50 2.70
0.00化合物A
9.92 27.40 16.10
−22.00 −7.90化合物
B 31.26 24.40
22.00 −18.83 8.79表1及
び表2中、表示された化合物は以下のとおりである。化
合物A【0083】 【化9】 【0084】化合物BBoc−Lys(ε−N+ −M
e3)−Phe−Lys(ε−N+ −Me3)OMe
2(CF3CO2)= ( 全てのAAはD−形態で
ある)化合物CMe3N+ −Phe−Leu−Lys
( ε−N+ −Me3)OMe 2(CF3CO2)
= ( 全てのAAはD−形態である) 化合物DBo
c−Lys(ε−N+ −Me3)−2−Naphth
ala−Lys(ε−N+ −Me3)OMe 2(C
F3CO2)= 化合物EBoc−Lys [ε−Me
−N + (CH2)5]−Phe−Lys[ε−Me
−N + (CH2)5]OMe 2(CF3CO2)
= 表中の結果は、主題化合物が、比較のために使用
した化合物程効能がないが、それらが活性のかなり短い
開始を有する点で有利であることを示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 式: 【化1】 (式中、nは3、4または5であり;Rは低級アルキル
であり;且つR1 及びR2 は低級アルキル、アリル
、プロパルギル、アリール低級アルキル、シクロ−低級
アルキル低級アルキル及び−CO−OR3 からなる群
から独立に選ばれ、またはRとR1 及びR2 の一つ
または両方は、それらが結合される窒素と一緒になって
、5〜7員原子を有する複素環を形成し;少なくとも一
つのAAはDAB(γ−N−RR1R2) 、Orn(
δ−N−RR1R2) 及びLys(ε−N−RR1R
2) からなる群から選ばれる塩基性アミノ酸であり;
少なくとも一つのAAはAla 、Val 、Leu
、Ile 、Phe 、Tyr 、Pro 、Tic、
1−ナフチルアラニン、2−ナフチルアラニン、ホモ−
Phe 、AcOPro及びGlu(γ−Me)からな
る群から選ばれる親油性アミノ酸であり、または親油性
AAの二つはシスチンであり;Yは−NH2または−O
R4であり;R3 はt−ブチル、ベンジルまたはフル
オレニルメチルからなる群から選ばれ;R4 は低級ア
ルキル、アリール低級アルキル及びN−(低級アルキル
)−ピペリジル低級アルキルからなる群から選ばれ、但
しR4 がN−(低級アルキル)−ピペリジル低級アル
キルである場合には、塩基性アミノ酸は存在しないこと
を条件とし;且つZ− は製薬上許されるアニオンであ
る)により表されるポリペプチドから選ばれる四級ポリ
ペプチド。 - 【請求項2】 R1 及びR2 が低級アルキル、ア
リル、−CO−OR3 及びシクロ低級アルキル低級ア
ルキルからなる群から選ばれ、またはRとR1 及びR
2 の一つまたは両方と、それらが結合される窒素が、
ピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイミン、ピペ
ラジン及びモルホリンからなる群から選ばれる複素環を
形成し、R3 がt−ブチル、ベンジルまたはフルオレ
ニルメチルであり;Yが−NH2または−OR4であり
;R4 がN−(低級アルキル)−ピペリジル低級アル
キルであり、且つ前記の親油性アミノ酸がPhe 、T
yr 、Leu 及び2−ナフチルアラニンからなる群
から選ばれる請求項1に記載のポリペプチド。 - 【請求項3】 非経口投与に適した製薬担体と式:【
化2】 (式中、mは0または1であり;nは3、4または5で
あり;xは0または2であり;Rは低級アルキルであり
;且つR1 及びR2 は低級アルキル、アリル、プロ
パルギル、アリール低級アルキル、シクロ−低級アルキ
ル低級アルキル及び−CO−OR3 からなる群から独
立に選ばれ、またはRとR1 及びR2 の一つまたは
両方は、それらが結合される窒素と一緒になって、5〜
7員原子を有する複素環を形成し;少なくとも一つのA
AはDAB 、Orn 、Lys 、Arg 、ホモ−
Arg、DAB(γ−N−(R)m R1R2) 、O
rn(δ−N−(R)m R1R2) 及びLys(ε
−N−(R)m R1R2) からなる群から選ばれる
塩基性アミノ酸であり;少なくとも一つのAAはAla
、Val 、Leu 、Ile 、Phe 、Tyr
、Pro 、Tic 、1−ナフチルアラニン、2−
ナフチルアラニン、ホモ−Phe 、AcOPro及び
Glu(γ−Me)からなる群から選ばれる親油性アミ
ノ酸であり、または親油性AAの二つはシスチンであり
;Yは−NH2または−OR4であり;Z− は製薬上
許されるアニオンであり;R3 はt−ブチル、ベンジ
ルまたはフルオレニルメチルからなる群から選ばれ;R
4 は低級アルキル、アリール低級アルキル及びN−(
低級アルキル)−ピペリジル低級アルキルからなる群か
ら選ばれ、但しR4 がN−(低級アルキル)−ピペリ
ジル低級アルキルである場合には、塩基性アミノ酸は存
在しないことを条件とし;且つmが1であり、xが2で
ある場合には、前記の塩基性アミノ酸はDAB(γ−N
−(R)m R1R2) 、Orn(δ−N−(R)m
R1R2) 及びLys(ε−N−(R)m R1R
2) からなる群から選ばれ、またはR4 がN−(低
級アルキル)−ピペリジル低級アルキルであり、且つ前
記のアミノ酸が存在せず、且つmが0である場合には、
製薬上許される酸付加塩である)により表されるポリペ
プチドから選ばれるポリペプチド及びその製薬上許され
る塩を含むことを特徴とする筋弛緩を生じるための製薬
組成物。 - 【請求項4】 R1 及びR2 が水素、低級アルキ
ル、アリル及び−CO−OR3 並びにシクロ低級アル
キル低級アルキルからなる群から独立に選ばれ、または
RとR1 及びR2 の一つまたは両方は、それらが結
合される窒素と一緒になって、ピロリジン、ピペリジン
、ヘキサメチレンイミン、ピペラジン及びモルホリンか
らなる群から選ばれる複素環を形成し、前記の塩基性ア
ミノ酸がDAB(γ−N−(R)m R1R2) 、O
rn(δ−N−(R)m R1R2) 、Lys(ε−
N−(R)m R1R2) 、Arg 及びホモ−Ar
gからなる群から選ばれ、前記の親油性アミノ酸がPh
e 、Tyr 、Leu 、2−ナフチルアラニン及び
Tic からなる群から選ばれる請求項1に記載の方法
。
Applications Claiming Priority (2)
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|---|---|---|---|
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Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04312599A true JPH04312599A (ja) | 1992-11-04 |
Family
ID=24626082
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4026839A Pending JPH04312599A (ja) | 1991-02-13 | 1992-02-13 | ポリペプチド骨格筋弛緩薬 |
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| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0498941A3 (ja) |
| JP (1) | JPH04312599A (ja) |
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1991
- 1991-10-31 CA CA002054627A patent/CA2054627A1/en not_active Abandoned
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- 1992-02-13 JP JP4026839A patent/JPH04312599A/ja active Pending
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|---|---|
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