JPH04313490A - サブマージアーク溶接用複合フラックス - Google Patents
サブマージアーク溶接用複合フラックスInfo
- Publication number
- JPH04313490A JPH04313490A JP10516691A JP10516691A JPH04313490A JP H04313490 A JPH04313490 A JP H04313490A JP 10516691 A JP10516691 A JP 10516691A JP 10516691 A JP10516691 A JP 10516691A JP H04313490 A JPH04313490 A JP H04313490A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flux
- iron
- metal
- composite
- granulation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Nonmetallic Welding Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼の大入熱サブマージ
アーク溶接において溶着金属が高能率で得られる鉄粉添
加型フラックスに係わり、フラックスの極低水素化と良
好な溶接作業性を同時に可能にしたサブマージアーク溶
接用フラックスに関するものである。
アーク溶接において溶着金属が高能率で得られる鉄粉添
加型フラックスに係わり、フラックスの極低水素化と良
好な溶接作業性を同時に可能にしたサブマージアーク溶
接用フラックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】サブマージアーク溶接用フラックスは、
その製造方法から、溶融フラックスとボンドフラックス
に大別される。
その製造方法から、溶融フラックスとボンドフラックス
に大別される。
【0003】溶融フラックスは、各種鉱物原料を予め電
気炉等で溶融することによって均一のガラス状または結
晶質状の複酸化化合物として固化し、それを粉砕・粒度
調整したもので、一般のサブマージアーク溶接用として
広く使用されている。溶融フラックスは、化学成分的に
は均一に溶け合った酸化物や弗化物からなり、原料の付
着水や結晶水などの水分がフラックスに残留しないため
、溶接金属の低水素化が容易であるが、複酸化物組成で
あるため一般に軟化溶融温度が低く大入熱溶接には使用
できず、さらに、金属を脱酸剤として作用させる場合や
、ガス発生剤などを使用する場合には、フラックスに機
械的に混合するなどの方法で添加されており、後述のボ
ンドフラックスのように多量の鉄粉を均一に添加して溶
着速度を増加させる等は非常に困難である。
気炉等で溶融することによって均一のガラス状または結
晶質状の複酸化化合物として固化し、それを粉砕・粒度
調整したもので、一般のサブマージアーク溶接用として
広く使用されている。溶融フラックスは、化学成分的に
は均一に溶け合った酸化物や弗化物からなり、原料の付
着水や結晶水などの水分がフラックスに残留しないため
、溶接金属の低水素化が容易であるが、複酸化物組成で
あるため一般に軟化溶融温度が低く大入熱溶接には使用
できず、さらに、金属を脱酸剤として作用させる場合や
、ガス発生剤などを使用する場合には、フラックスに機
械的に混合するなどの方法で添加されており、後述のボ
ンドフラックスのように多量の鉄粉を均一に添加して溶
着速度を増加させる等は非常に困難である。
【0004】一方、ボンドフラックスは、各種鉱物原料
や金属粉を水ガラスなどのバインダーで固め適当な粒度
に造粒したもので、溶融フラックスに比べ一般に高融点
であるが、溶着速度向上のための鉄粉、脱酸剤としての
金属やガス発生剤としての石灰石等の添加も容易なため
、溶融フラックスが適用しにくい大入熱溶接や低合金鋼
の溶接などに使用されている。特に最近では、鉄骨建築
のボックス柱角継手溶接用として鉄粉を約30wt%含
んだ高能率な鉄粉添加型ボンドフラックスが極厚鋼板用
に多量に使用されている。しかし、このような極厚鋼板
の溶接にボンドフラックスを適用する場合にはフラック
スの水分に起因する溶接割れに注意する必要があり、溶
接施工管理を軽減するためにフラックスの極低水素化が
要望されている。
や金属粉を水ガラスなどのバインダーで固め適当な粒度
に造粒したもので、溶融フラックスに比べ一般に高融点
であるが、溶着速度向上のための鉄粉、脱酸剤としての
金属やガス発生剤としての石灰石等の添加も容易なため
、溶融フラックスが適用しにくい大入熱溶接や低合金鋼
の溶接などに使用されている。特に最近では、鉄骨建築
のボックス柱角継手溶接用として鉄粉を約30wt%含
んだ高能率な鉄粉添加型ボンドフラックスが極厚鋼板用
に多量に使用されている。しかし、このような極厚鋼板
の溶接にボンドフラックスを適用する場合にはフラック
スの水分に起因する溶接割れに注意する必要があり、溶
接施工管理を軽減するためにフラックスの極低水素化が
要望されている。
【0005】ボンドフラックスはバインダーや鉱物原料
中の水分を除去する目的で通常約300〜600℃の温
度で焼成され、フラックス中の水分は焼成温度が高い程
除去されやすい。しかし、従来のように原材料を同時に
かつ無秩序に造粒した形態のフラックスでは、フラック
スの焼成時にフラックス粒子表面層の鉄粉類の鉄分が酸
化し、500℃付近の高温で焼成した場合にはフラック
スの劣化を生じるため、鉄粉添加型ボンドフラックスの
焼成温度は400℃前後の温度に限定され、フラックス
の極低水素化が困難であった。
中の水分を除去する目的で通常約300〜600℃の温
度で焼成され、フラックス中の水分は焼成温度が高い程
除去されやすい。しかし、従来のように原材料を同時に
かつ無秩序に造粒した形態のフラックスでは、フラック
スの焼成時にフラックス粒子表面層の鉄粉類の鉄分が酸
化し、500℃付近の高温で焼成した場合にはフラック
スの劣化を生じるため、鉄粉添加型ボンドフラックスの
焼成温度は400℃前後の温度に限定され、フラックス
の極低水素化が困難であった。
【0006】鉄の高温酸化反応の一例を(1)式 数
1 に示す。
1 に示す。
【0007】
【数1】3Fe+2O2 →Fe3 O4 …(1
)
)
【0008】このような鉄粉類の酸化反応を抑制する
ためには非酸化性雰囲気で焼成する方法や、鉄粉類の表
面に適当な保護皮膜を形成する方法が考えられるが、高
真空のような非酸化性雰囲気で焼成したり、鉄粉類にメ
ッキや化成処理のような保護皮膜を形成する方法は、フ
ラックスの製造に複雑な工程が必要となり、ひいては溶
接の大きなコストアップ要因となるため、実用化された
例は見あたらない。
ためには非酸化性雰囲気で焼成する方法や、鉄粉類の表
面に適当な保護皮膜を形成する方法が考えられるが、高
真空のような非酸化性雰囲気で焼成したり、鉄粉類にメ
ッキや化成処理のような保護皮膜を形成する方法は、フ
ラックスの製造に複雑な工程が必要となり、ひいては溶
接の大きなコストアップ要因となるため、実用化された
例は見あたらない。
【0009】本発明はフラックスの粒子形態にその特徴
があるが、従来のボンドフラックスの粒子形態は各種原
料粉を同時に混合するため、フラックス粒子は原料が粒
子全体に無秩序に分散した形態となり、従って、鉄粉類
も表面層に露出した形態となっているのが普通であった
。フラックスの形態を制御した技術としては、特公昭4
2−4565号公報に予備造粒した特定組成のスラグ剤
の周囲に砂鉄および二酸化マンガンを被覆したフラック
ス、特開昭51−119640号公報に特定成分の溶融
フラックスに無機質結合剤を付着させたフラックス、特
開昭63−252693号公報に表面層の軟化溶融点を
高くして大入熱および小入熱両用とするフラックス等が
開示されているが、フラックス中の金属粉、特に鉄粉類
の酸化反応に着目してフラックスの形態を制御した例は
見あたらない。また、本発明フラックスは従来の分類で
はボンドフラックスに含まれるものであるが、複合化し
た粒子形態がその特徴であるため複合フラックスとして
従来のボンドフラックスと区別した。
があるが、従来のボンドフラックスの粒子形態は各種原
料粉を同時に混合するため、フラックス粒子は原料が粒
子全体に無秩序に分散した形態となり、従って、鉄粉類
も表面層に露出した形態となっているのが普通であった
。フラックスの形態を制御した技術としては、特公昭4
2−4565号公報に予備造粒した特定組成のスラグ剤
の周囲に砂鉄および二酸化マンガンを被覆したフラック
ス、特開昭51−119640号公報に特定成分の溶融
フラックスに無機質結合剤を付着させたフラックス、特
開昭63−252693号公報に表面層の軟化溶融点を
高くして大入熱および小入熱両用とするフラックス等が
開示されているが、フラックス中の金属粉、特に鉄粉類
の酸化反応に着目してフラックスの形態を制御した例は
見あたらない。また、本発明フラックスは従来の分類で
はボンドフラックスに含まれるものであるが、複合化し
た粒子形態がその特徴であるため複合フラックスとして
従来のボンドフラックスと区別した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
鉄粉添加型ボンドフラックスは、鉄粉を多量に添加して
溶着速度を著しく向上させることが容易である反面、焼
成時や溶接時の鉄粉の酸化反応がフラックスの化学成分
を変化させるため、高温で焼成できず、従ってフラック
スの極低水素化が非常に困難であった。
鉄粉添加型ボンドフラックスは、鉄粉を多量に添加して
溶着速度を著しく向上させることが容易である反面、焼
成時や溶接時の鉄粉の酸化反応がフラックスの化学成分
を変化させるため、高温で焼成できず、従ってフラック
スの極低水素化が非常に困難であった。
【0011】本発明の目的は、従来のボンドフラックス
の粒子形態では不可能であった鉄粉類を多量に含むフラ
ックスの高温焼成を可能にし、極低水素でかつ溶接作業
性の優れたフラックスを提供することにある。
の粒子形態では不可能であった鉄粉類を多量に含むフラ
ックスの高温焼成を可能にし、極低水素でかつ溶接作業
性の優れたフラックスを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はフラックス中の
粒子形態および造粒方法を種々検討した結果得られたも
のであり、その要旨は、金属、金属酸化物、金属弗化物
、金属炭酸化合物からなる原料粉の2種以上を混合造粒
して得られる粉粒体フラックスであって、個々のフラッ
クス粒子の中心部に造粒核として鉄または鉄合金の1種
以上を配置し、外殻部に難高温酸化性金属、金属酸化物
、金属弗化物、金属炭酸化合物の1種以上を配置してな
ることを特徴とするサブマージアーク溶接用複合フラッ
クス、および、個々のフラックス粒子の中心部に造粒核
として鉄または鉄合金の1種以上を配置し、外殻部に難
高温酸化性金属、金属酸化物、金属弗化物、金属炭酸化
合物の1種以上を配置してなる複合フラックス粒子をさ
らに2個以上結合させたことを特徴とするサブマージア
ーク溶接用複合フラックスである。この場合、比表面積
が5×10−3m2 /g以上1×10−1m2 /g
以下の鉄または鉄合金を造粒核とすることは好ましい。
粒子形態および造粒方法を種々検討した結果得られたも
のであり、その要旨は、金属、金属酸化物、金属弗化物
、金属炭酸化合物からなる原料粉の2種以上を混合造粒
して得られる粉粒体フラックスであって、個々のフラッ
クス粒子の中心部に造粒核として鉄または鉄合金の1種
以上を配置し、外殻部に難高温酸化性金属、金属酸化物
、金属弗化物、金属炭酸化合物の1種以上を配置してな
ることを特徴とするサブマージアーク溶接用複合フラッ
クス、および、個々のフラックス粒子の中心部に造粒核
として鉄または鉄合金の1種以上を配置し、外殻部に難
高温酸化性金属、金属酸化物、金属弗化物、金属炭酸化
合物の1種以上を配置してなる複合フラックス粒子をさ
らに2個以上結合させたことを特徴とするサブマージア
ーク溶接用複合フラックスである。この場合、比表面積
が5×10−3m2 /g以上1×10−1m2 /g
以下の鉄または鉄合金を造粒核とすることは好ましい。
【0013】
【作用】以下、本発明の作用を詳細に説明する。
【0014】まず第一に、個々の粒子の中心部に造粒核
として鉄または鉄合金の1種以上を配置し、外殻部に難
高温酸化性金属、金属酸化物、金属弗化物、金属炭酸化
合物の1種以上を配置すること、すなわちフラックスの
形態を複合型とすることによる作用であるが、鉄または
鉄合金をフラックス粒子の中心部に配置するのは、鉄ま
たは鉄合金の焼成時酸化によるフラックス性能の劣化を
防止するためである。
として鉄または鉄合金の1種以上を配置し、外殻部に難
高温酸化性金属、金属酸化物、金属弗化物、金属炭酸化
合物の1種以上を配置すること、すなわちフラックスの
形態を複合型とすることによる作用であるが、鉄または
鉄合金をフラックス粒子の中心部に配置するのは、鉄ま
たは鉄合金の焼成時酸化によるフラックス性能の劣化を
防止するためである。
【0015】ここで、難高温酸化性金属とは焼成条件下
では酸化され難い金属で、アルミニウム、チタニウム、
フェロシリコン、フェロクロム等の金属または合金であ
り、これらの金属はフラックス表面層に少量存在しても
、フラックスの溶接作業性に悪影響を及ぼす酸化鉄の増
加を引き起こさない。
では酸化され難い金属で、アルミニウム、チタニウム、
フェロシリコン、フェロクロム等の金属または合金であ
り、これらの金属はフラックス表面層に少量存在しても
、フラックスの溶接作業性に悪影響を及ぼす酸化鉄の増
加を引き起こさない。
【0016】フラックスが高温に加熱された場合、フラ
ックス粒子には中心方向に温度勾配が生じ、脱水は表面
から除々に進行し、中心部の脱水が充分に行われた時点
で焼成は終了するが、従来のフラックスのように粒子内
に無秩序に鉄粉類が配置された場合には特にフラックス
表面層の鉄粉類が酸化しやすくなる。フラックス中の鉄
粉類が酸化したフラックスを使用して溶接した場合、フ
ラックスへの鉄粉添加の効果すなわち溶着速度向上効果
が得られないばかりか、スラグ中の酸化鉄成分が著しく
増加することによりスラグの融点および粘性が低下し、
溶接作業性劣化を引き起こす。このように劣化したフラ
ックスを極厚鋼板の超大入熱溶接に適用した場合等には
、特にビード形状およびスラグ剥離性が著しく劣化する
と共に、溶接金属中へのスラグ巻込等の欠陥が発生する
原因となる。
ックス粒子には中心方向に温度勾配が生じ、脱水は表面
から除々に進行し、中心部の脱水が充分に行われた時点
で焼成は終了するが、従来のフラックスのように粒子内
に無秩序に鉄粉類が配置された場合には特にフラックス
表面層の鉄粉類が酸化しやすくなる。フラックス中の鉄
粉類が酸化したフラックスを使用して溶接した場合、フ
ラックスへの鉄粉添加の効果すなわち溶着速度向上効果
が得られないばかりか、スラグ中の酸化鉄成分が著しく
増加することによりスラグの融点および粘性が低下し、
溶接作業性劣化を引き起こす。このように劣化したフラ
ックスを極厚鋼板の超大入熱溶接に適用した場合等には
、特にビード形状およびスラグ剥離性が著しく劣化する
と共に、溶接金属中へのスラグ巻込等の欠陥が発生する
原因となる。
【0017】図1(イ)〜(ハ)は本発明複合フラック
ス、図2は従来のボンドフラックスの形態を示す模式図
であるが、図1(イ)に示すように鉄または鉄合金の造
粒核1を中心部に配置するようにフラックスを複合化し
た場合、中心部の鉄または鉄合金が変質する前に外郭部
2の金属酸化物、金属弗化物、金属炭酸化合物等の含水
鉱物類の脱水が可能となるため、良好な溶接作業性を保
持したままでフラックスの低水素化が可能となる。また
、造粒核となる鉄または鉄合金が微粉の場合には、1回
造粒では図1(イ)のような形態に複合化する事が困難
であるため、図1(ロ)に示すように1種以上の金属と
他の材料を予備造粒したものを造粒核1aとして配置す
る事によっても同様の効果が得られる。
ス、図2は従来のボンドフラックスの形態を示す模式図
であるが、図1(イ)に示すように鉄または鉄合金の造
粒核1を中心部に配置するようにフラックスを複合化し
た場合、中心部の鉄または鉄合金が変質する前に外郭部
2の金属酸化物、金属弗化物、金属炭酸化合物等の含水
鉱物類の脱水が可能となるため、良好な溶接作業性を保
持したままでフラックスの低水素化が可能となる。また
、造粒核となる鉄または鉄合金が微粉の場合には、1回
造粒では図1(イ)のような形態に複合化する事が困難
であるため、図1(ロ)に示すように1種以上の金属と
他の材料を予備造粒したものを造粒核1aとして配置す
る事によっても同様の効果が得られる。
【0018】さらに、図1(ハ)の模式図に示す様に、
複合フラックス粒子を2個以上結合させることによりフ
ラックスの粒子形状を長粒とし、かつフラックスの粒度
分布を容易に制御することができるため、開先形状や溶
接速度に応じた適正な粒子形状・粒度のフラックスとす
ることもできる。
複合フラックス粒子を2個以上結合させることによりフ
ラックスの粒子形状を長粒とし、かつフラックスの粒度
分布を容易に制御することができるため、開先形状や溶
接速度に応じた適正な粒子形状・粒度のフラックスとす
ることもできる。
【0019】最後に造粒核となる鉄または鉄合金粉の比
表面積についてであるが、鉄または鉄合金粉を造粒核と
して鋼溶接用サブマージアーク溶接用複合フラックスを
製造する場合、前述の複合化造粒性および表面酸化性の
観点から最適な物性の鉄または鉄合金粉を適用すること
により品質の安定した複合フラックスを容易に供給する
ことが可能となる。
表面積についてであるが、鉄または鉄合金粉を造粒核と
して鋼溶接用サブマージアーク溶接用複合フラックスを
製造する場合、前述の複合化造粒性および表面酸化性の
観点から最適な物性の鉄または鉄合金粉を適用すること
により品質の安定した複合フラックスを容易に供給する
ことが可能となる。
【0020】フラックスを予備造粒無しに複合化し通常
の粒度分布の複合フラックスとするためには0.1mm
以上の粒径の鉄または鉄合金粉が必要であるが、一方、
表面酸化は酸素の拡散速度に律速されるため、鉄または
鉄合金粉の比表面積が小さい粒子であれば表面酸化の防
止が可能である。鉄または鉄合金粉の粒径は概ね比表面
積に反比例するが、同一の平均粒径の鉄粉でも鉄鉱石還
元品やアトマイズ品等があり、その製造履歴により著し
く比表面積の大きいものは高温での表面酸化が大となり
本発明の複合フラックスに適用するには予備造粒等の前
処理が必要となる。
の粒度分布の複合フラックスとするためには0.1mm
以上の粒径の鉄または鉄合金粉が必要であるが、一方、
表面酸化は酸素の拡散速度に律速されるため、鉄または
鉄合金粉の比表面積が小さい粒子であれば表面酸化の防
止が可能である。鉄または鉄合金粉の粒径は概ね比表面
積に反比例するが、同一の平均粒径の鉄粉でも鉄鉱石還
元品やアトマイズ品等があり、その製造履歴により著し
く比表面積の大きいものは高温での表面酸化が大となり
本発明の複合フラックスに適用するには予備造粒等の前
処理が必要となる。
【0021】比表面積の限定範囲は種々の鉄または鉄合
金粉を用いてフラックスの複合化造粒性と耐高温酸化性
の実験を行った結果から得られたものであり、鉄または
鉄合金粉を予備造粒等の前処理をせずに本発明の複合化
効果を発揮できる鉄または鉄合金粉の比表面積は1×1
0−1m2 /g以下である。一方、比表面積が5×1
0−3m2 /g未満の場合は複合化するフラックスが
粗粒となり過ぎ、溶接アーク熱により均一にフラックス
を溶融することが困難となりアークが不安定となるため
逆に溶接作業性が劣化する。
金粉を用いてフラックスの複合化造粒性と耐高温酸化性
の実験を行った結果から得られたものであり、鉄または
鉄合金粉を予備造粒等の前処理をせずに本発明の複合化
効果を発揮できる鉄または鉄合金粉の比表面積は1×1
0−1m2 /g以下である。一方、比表面積が5×1
0−3m2 /g未満の場合は複合化するフラックスが
粗粒となり過ぎ、溶接アーク熱により均一にフラックス
を溶融することが困難となりアークが不安定となるため
逆に溶接作業性が劣化する。
【0022】ここで、フラックスの焼成温度はフラック
スの組成すなわち原材料の分解温度により決定されるも
のであり特定する事は困難であるが、フラックスの水素
量を低減するためにはできるだけ高温であることが望ま
しい。
スの組成すなわち原材料の分解温度により決定されるも
のであり特定する事は困難であるが、フラックスの水素
量を低減するためにはできるだけ高温であることが望ま
しい。
【0023】
【実施例】実施例により本発明の効果を説明する。まず
フラックスの複合化による効果を明らかにするため、表
1に示すF1〜F3の3種類の複合フラックスと表2に
示すS1〜S2の従来の形態の比較用フラックスを製造
し、高温焼成した場合の拡散性水素量と溶接作業性とを
比較した。
フラックスの複合化による効果を明らかにするため、表
1に示すF1〜F3の3種類の複合フラックスと表2に
示すS1〜S2の従来の形態の比較用フラックスを製造
し、高温焼成した場合の拡散性水素量と溶接作業性とを
比較した。
【0024】表1の複合フラックスF1は、表3の記号
I4に示す1.65%Mn鋼ワイヤを円柱状に切断して
平均粒径0.53mmとしたカットワイヤを造粒核とし
て用い、水ガラスをバインダーとしてスラグ剤、脱酸剤
等をコーティングし図1(イ)に示す形態のフラックス
とした。同様に、F2は表3I1に示す鉄粉およびフェ
ロマンガン、さらに炭酸カルシウムを水ガラスを用いて
予備造粒したものを造粒核とした図1(ロ)に示す形態
の複合フラックス、F3は表3I2に示す鉄粉を造粒核
とした図1(ハ)に示す形態の複合フラックスである。 コーティングは、予め造粒核となる材料を投入した粉体
造粒装置を作動させながら、外核部となる難高温酸化性
金属やスラグ剤を水ガラスと共に造粒装置に供給するこ
とにより行った。これらの複合フラックスは全て550
℃×1hrの条件で焼成した。
I4に示す1.65%Mn鋼ワイヤを円柱状に切断して
平均粒径0.53mmとしたカットワイヤを造粒核とし
て用い、水ガラスをバインダーとしてスラグ剤、脱酸剤
等をコーティングし図1(イ)に示す形態のフラックス
とした。同様に、F2は表3I1に示す鉄粉およびフェ
ロマンガン、さらに炭酸カルシウムを水ガラスを用いて
予備造粒したものを造粒核とした図1(ロ)に示す形態
の複合フラックス、F3は表3I2に示す鉄粉を造粒核
とした図1(ハ)に示す形態の複合フラックスである。 コーティングは、予め造粒核となる材料を投入した粉体
造粒装置を作動させながら、外核部となる難高温酸化性
金属やスラグ剤を水ガラスと共に造粒装置に供給するこ
とにより行った。これらの複合フラックスは全て550
℃×1hrの条件で焼成した。
【0025】比較用のボンドフラックスS1、S2およ
びS3は、鉄粉を他の材料と共に均一に予備混合し、水
ガラスにより全体を同時造粒することにより製造したも
ので、フラックスの形態は図2に示す形態である。さら
に、S3はS2と全く同じ組成で焼成条件を400℃×
1hrとしたものである。
びS3は、鉄粉を他の材料と共に均一に予備混合し、水
ガラスにより全体を同時造粒することにより製造したも
ので、フラックスの形態は図2に示す形態である。さら
に、S3はS2と全く同じ組成で焼成条件を400℃×
1hrとしたものである。
【0026】以上のフラックスF1、F2、F3、S1
、S2およびS3を用いて、溶接金属水素試験および角
継手による2電極1ラン1層大入熱溶接による溶接作業
性試験を行った。溶接金属の水素量測定は、表4に示す
ワイヤ径4.0mmのワイヤを用い、JIS Z31
18−1986の方法に従い実施した。溶接作業性試験
は、表4に示すワイヤ径6.4mmのワイヤを用い、表
5の溶接条件で溶接を行った。表6に溶接作業性試験に
用いた試験体の化学成分、図3に溶接作業性試験の試験
体の開先形状寸法(単位:mm)を示す。
、S2およびS3を用いて、溶接金属水素試験および角
継手による2電極1ラン1層大入熱溶接による溶接作業
性試験を行った。溶接金属の水素量測定は、表4に示す
ワイヤ径4.0mmのワイヤを用い、JIS Z31
18−1986の方法に従い実施した。溶接作業性試験
は、表4に示すワイヤ径6.4mmのワイヤを用い、表
5の溶接条件で溶接を行った。表6に溶接作業性試験に
用いた試験体の化学成分、図3に溶接作業性試験の試験
体の開先形状寸法(単位:mm)を示す。
【0027】表7に溶接金属水素量測定結果および溶接
作業性試験結果を示す。T1〜T3に示すように、複合
化したフラックスは、従来型の形態で高温焼成を行った
フラックスT4、T5のような溶接作業性劣化が認めら
れない。さらに、溶接作業性が劣化しない程度の低温(
400℃)で焼成したフラックスT6では、550℃で
焼成した他のフラックスに比べ溶接金属の水素量が高い
。
作業性試験結果を示す。T1〜T3に示すように、複合
化したフラックスは、従来型の形態で高温焼成を行った
フラックスT4、T5のような溶接作業性劣化が認めら
れない。さらに、溶接作業性が劣化しない程度の低温(
400℃)で焼成したフラックスT6では、550℃で
焼成した他のフラックスに比べ溶接金属の水素量が高い
。
【0028】本発明フラックスは図1(イ)、(ロ)、
(ハ)にそれぞれ示す形態に複合化することにより十分
その効果を発揮するが、造粒核となる鉄または鉄合金の
比表面積を限定することにより、予備造粒等の前処理を
行わない図1(イ)または図1(ハ)の形態で容易に複
合化できる。
(ハ)にそれぞれ示す形態に複合化することにより十分
その効果を発揮するが、造粒核となる鉄または鉄合金の
比表面積を限定することにより、予備造粒等の前処理を
行わない図1(イ)または図1(ハ)の形態で容易に複
合化できる。
【0029】表3に示す種々の比表面積の鉄または鉄合
金粉を用いて表8に示す組成の複合フラックスを作製し
、溶接作業性を比較した結果を表9に示す。表8に示す
複合フラックスは図1(イ)または図1(ハ)に示す形
態で、製造条件はそれぞれ表1F1またはF3と同一で
ある。ここで、比表面積が1×10−1m2 /gを超
える鉄粉を使用したフラックスF8の場合は、鉄粉が細
粒でかつ高温酸化しやすいため、予備造粒を用いない製
造方法ではフラックスを図1(イ)のような形態とする
ことができず、550℃の焼成でフラックスが劣化して
しまい、溶接作業性が不良となる。一方、比表面積が5
×10−3m2 /g未満の鉄合金粉を使用したフラッ
クスF7の場合、フラックス粒が全体に粗大となりすぎ
溶接作業性劣化を引き起こす。比表面積が5×10−3
〜1×10−1m2 /gの範囲に含まれるフラックス
F4〜F6の場合でのみ良好な溶接作業性が得られる。
金粉を用いて表8に示す組成の複合フラックスを作製し
、溶接作業性を比較した結果を表9に示す。表8に示す
複合フラックスは図1(イ)または図1(ハ)に示す形
態で、製造条件はそれぞれ表1F1またはF3と同一で
ある。ここで、比表面積が1×10−1m2 /gを超
える鉄粉を使用したフラックスF8の場合は、鉄粉が細
粒でかつ高温酸化しやすいため、予備造粒を用いない製
造方法ではフラックスを図1(イ)のような形態とする
ことができず、550℃の焼成でフラックスが劣化して
しまい、溶接作業性が不良となる。一方、比表面積が5
×10−3m2 /g未満の鉄合金粉を使用したフラッ
クスF7の場合、フラックス粒が全体に粗大となりすぎ
溶接作業性劣化を引き起こす。比表面積が5×10−3
〜1×10−1m2 /gの範囲に含まれるフラックス
F4〜F6の場合でのみ良好な溶接作業性が得られる。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
【表7】
【0037】
【表8】
【0038】
【表9】
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明の複合フラックス
により、溶着金属が高能率で得られる金属粉添加過多大
入熱溶接においてフラックスの極低水素化と同時に良好
な溶接作業性を得ることが可能となる。
により、溶着金属が高能率で得られる金属粉添加過多大
入熱溶接においてフラックスの極低水素化と同時に良好
な溶接作業性を得ることが可能となる。
【図1】本発明フラックスの形態を説明するための模式
図である。
図である。
【図2】従来のボンドフラックスの形態を説明する模式
図である。
図である。
【図3】本発明実施例に用いた試験体の開先形状を説明
する正面図である。
する正面図である。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f…造粒核2、
2a、2b、2c、2d、2e、2f…外殻部3…従来
フラックスの粒子
2a、2b、2c、2d、2e、2f…外殻部3…従来
フラックスの粒子
Claims (3)
- 【請求項1】 金属、金属酸化物、金属弗化物、金属
炭酸化合物からなる原料粉の2種以上を混合造粒して得
られる粉粒体フラックスであって、個々のフラックス粒
子の中心部に造粒核として鉄または鉄合金の1種以上を
配置し、外殻部に難高温酸化性金属、金属酸化物、金属
弗化物、金属炭酸化合物の1種以上を配置してなること
を特徴とするサブマージアーク溶接用複合フラックス。 - 【請求項2】 金属、金属酸化物、金属弗化物、金属
炭酸化合物からなる原料粉の2種以上を混合造粒して得
られる粉粒体フラックスであって、個々のフラックス粒
子の中心部に造粒核として鉄または鉄合金の1種以上を
配置し、外殻部に難高温酸化性金属、金属酸化物、金属
弗化物、金属炭酸化合物の1種以上を配置してなる複合
フラックス粒子をさらに2個以上結合させたことを特徴
とするサブマージアーク溶接用複合フラックス。 - 【請求項3】 比表面積が5×10−3m2 /g以
上1×10−1m2 /g以下の鉄または鉄合金を造粒
核としたことを特徴とする請求項1または2記載のサブ
マージアーク溶接用複合フラックス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10516691A JPH04313490A (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | サブマージアーク溶接用複合フラックス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10516691A JPH04313490A (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | サブマージアーク溶接用複合フラックス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04313490A true JPH04313490A (ja) | 1992-11-05 |
Family
ID=14400103
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10516691A Withdrawn JPH04313490A (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | サブマージアーク溶接用複合フラックス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04313490A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11207489A (ja) * | 1998-01-27 | 1999-08-03 | Kawasaki Steel Corp | サブマージアーク溶接用の高温焼成型フラックスおよびその製造方法 |
-
1991
- 1991-04-11 JP JP10516691A patent/JPH04313490A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11207489A (ja) * | 1998-01-27 | 1999-08-03 | Kawasaki Steel Corp | サブマージアーク溶接用の高温焼成型フラックスおよびその製造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1537940B1 (en) | Colloidal silica binder for a welding flux, wleding flux and method | |
| CA2366261C (en) | Welding electrode and method for reducing manganese in fume | |
| JP3392347B2 (ja) | サブマージアーク溶接用焼成型フラックスおよびその製造方法 | |
| JPS6225479B1 (ja) | ||
| US2900490A (en) | Coated electrode for welding cast iron | |
| US3424626A (en) | Low silica welding composition | |
| US4683011A (en) | High penetration, high speed, agglomerated welding flux | |
| US3020610A (en) | Method of welding aluminum and other metals | |
| US3580748A (en) | Welding flux component | |
| JP2017528321A (ja) | 鋳造粉末、鋳造スラグおよび鋼の鋳造方法 | |
| US4675056A (en) | Submerged arc welding flux | |
| JP3433681B2 (ja) | サブマージアーク溶接用焼成型フラックスおよびその製造方法 | |
| JPS59137194A (ja) | 高速サブマ−ジア−ク溶接用焼成型フラツクス | |
| US4905887A (en) | Process for soldering aluminum containing workpieces | |
| US3320100A (en) | Submerged arc flux composition and method of making the same | |
| US4363676A (en) | Granular flux for pipe welding | |
| EP0051424A1 (en) | Granular flux for pipe welding | |
| JPS6268695A (ja) | 潜弧溶接用高温焼成フラツクス | |
| JPS5841694A (ja) | サブマ−ジ溶接用焼成型フラツクス | |
| JP3577995B2 (ja) | サブマージアーク溶接用焼成型フラックスの製造方法 | |
| US3413163A (en) | Arc welding flux and method of manufacturing the same | |
| JPH0623585A (ja) | サブマージアーク溶接用フラックスの製造方法 | |
| JP3788757B2 (ja) | サブマージアーク溶接用ボンドフラックス | |
| JPS6048280B2 (ja) | 低水素系被覆ア−ク溶接棒の製造方法 | |
| JPS591519B2 (ja) | 極低水素系被覆ア−ク溶接棒の製造法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980711 |