JPH04314000A - リニアアレイ超音波探触子の駆動方法 - Google Patents
リニアアレイ超音波探触子の駆動方法Info
- Publication number
- JPH04314000A JPH04314000A JP3227955A JP22795591A JPH04314000A JP H04314000 A JPH04314000 A JP H04314000A JP 3227955 A JP3227955 A JP 3227955A JP 22795591 A JP22795591 A JP 22795591A JP H04314000 A JPH04314000 A JP H04314000A
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- JP
- Japan
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- unit
- linear array
- probe
- plate
- probes
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- Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子走査型超音波検査
装置を用いて、被検体の広い範囲を高速に走査できる、
複数の単位探触子を直線状に配列してなるリニアアレイ
超音波探触子に関する。
装置を用いて、被検体の広い範囲を高速に走査できる、
複数の単位探触子を直線状に配列してなるリニアアレイ
超音波探触子に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波探触子を用いることによって鋼材
の欠陥探傷や板厚測定を簡単に実施することが可能であ
る。鋼材等の被検体が広い面積を有している場合には、
複数の単位探触子を直線状に配列してなるリニアアレイ
超音波探触子と電子走査型超音波検査装置を用いること
によって、被検体表面の広い範囲に対して高速に欠陥探
傷や板厚測定を実施できる。すなわち、リニアアレイ超
音波探触子の励振すべき単位探触子を電気的に順番に切
換えていくのみであるので、機械的に探触子を移動させ
ていく場合に比較して検査速度を大幅に上昇できる。
の欠陥探傷や板厚測定を簡単に実施することが可能であ
る。鋼材等の被検体が広い面積を有している場合には、
複数の単位探触子を直線状に配列してなるリニアアレイ
超音波探触子と電子走査型超音波検査装置を用いること
によって、被検体表面の広い範囲に対して高速に欠陥探
傷や板厚測定を実施できる。すなわち、リニアアレイ超
音波探触子の励振すべき単位探触子を電気的に順番に切
換えていくのみであるので、機械的に探触子を移動させ
ていく場合に比較して検査速度を大幅に上昇できる。
【0003】このリニアアレイ超音波探触子には、各単
位探触子の振動子を励振するタイミングを変えて各単位
探触子の振動子から出力される超音波を集束したり偏向
したりするために各振動子の長さを短く設定したリニア
アレイ超音波探触子と、広い範囲を走査するために各振
動子の長さを長く設定したリニアアレイ超音波探触子と
がある。
位探触子の振動子を励振するタイミングを変えて各単位
探触子の振動子から出力される超音波を集束したり偏向
したりするために各振動子の長さを短く設定したリニア
アレイ超音波探触子と、広い範囲を走査するために各振
動子の長さを長く設定したリニアアレイ超音波探触子と
がある。
【0004】この単位探触子の振動子の長さを長く設定
したリニアアレイ超音波探触子は例えば図7に示すよう
に構成されている。すなわち、リニアアレイ超音波探触
子1は、複数の単位探触子2を直線状に配列して、各単
位探触子2相互間を例えば接着剤で接続したものである
。
したリニアアレイ超音波探触子は例えば図7に示すよう
に構成されている。すなわち、リニアアレイ超音波探触
子1は、複数の単位探触子2を直線状に配列して、各単
位探触子2相互間を例えば接着剤で接続したものである
。
【0005】各単位探触子2においては、鋼板等の被検
体3に当接される整合層4と背面層5との間に、両面が
電極板6,7によって挟まれた振動子8を介在させてい
る。そして、電子走査型超音波検査装置9から各単位探
触子2の各電極板6,7にそれぞれアース線10および
信号線11が接続されている。
体3に当接される整合層4と背面層5との間に、両面が
電極板6,7によって挟まれた振動子8を介在させてい
る。そして、電子走査型超音波検査装置9から各単位探
触子2の各電極板6,7にそれぞれアース線10および
信号線11が接続されている。
【0006】電子走査型超音波検査装置9内には、少な
くとも1個以上のパルス発生器および受信回路が組込ま
れており、リニアアレイ超音波探触子1を構成する各単
位探触子2の各電極板6,7に対して順番にパルス信号
を送出して、各振動子8から各超音波を被検体3内へ入
射させる。被検体3内の欠陥または底面で反射された各
超音波の各反射波は振動子8で受信されて電気信号に変
換されて電子走査型超音波検査装置9内の受信回路に入
力される。したがって、この受信回路によって、各受信
信号に含まれるエコーから各欠陥位置および底面位置を
確認する。
くとも1個以上のパルス発生器および受信回路が組込ま
れており、リニアアレイ超音波探触子1を構成する各単
位探触子2の各電極板6,7に対して順番にパルス信号
を送出して、各振動子8から各超音波を被検体3内へ入
射させる。被検体3内の欠陥または底面で反射された各
超音波の各反射波は振動子8で受信されて電気信号に変
換されて電子走査型超音波検査装置9内の受信回路に入
力される。したがって、この受信回路によって、各受信
信号に含まれるエコーから各欠陥位置および底面位置を
確認する。
【0007】このように、リニアアレイ超音波探触子1
および電子走査型超音波検査装置9を用いることによっ
て、被検体3に取付けられたリニアアレイ超音波探触子
1の位置を移動させることなく、被検体3の広い範囲に
亘って欠陥の有無およびその位置と底面までの距離(板
厚)を短時間で測定することが可能となる。
および電子走査型超音波検査装置9を用いることによっ
て、被検体3に取付けられたリニアアレイ超音波探触子
1の位置を移動させることなく、被検体3の広い範囲に
亘って欠陥の有無およびその位置と底面までの距離(板
厚)を短時間で測定することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示したようなリニアアレイ超音波探触子1においてはま
だ解消すべき次のような問題がある。
示したようなリニアアレイ超音波探触子1においてはま
だ解消すべき次のような問題がある。
【0009】すなわち、電子走査型超音波検査装置9で
もってリニアアレイ超音波探触子1を構成する各単位探
触子2に順番にパルス信号を印加してエコーを観察する
検査方法においては、リニアアレイ超音波探触子1を構
成する各単位探触子2は当然同一検出感度特性を有する
必要がある。
もってリニアアレイ超音波探触子1を構成する各単位探
触子2に順番にパルス信号を印加してエコーを観察する
検査方法においては、リニアアレイ超音波探触子1を構
成する各単位探触子2は当然同一検出感度特性を有する
必要がある。
【0010】しかし、図示するように、各単位探触子2
は、整合層4,電極板6,振動子8,電極板9,背面層
5とで構成されている。そして、これらを1個の単位探
触子2に組立てる場合は、整合層4および背面層5に各
電極6,7を固定するためにエポキシ系接着剤を用いて
いる。一方、一般に振動子8として圧電性セラミクスが
使用されている。この圧電性セラミクスの音響インピー
ダンスは、例えば30×106 Kg/m2 s程度で
ある。一方、エポキシ系接着剤の音響インピーダンスは
、例えば3.0×106 Kg/m2 s程度であり、
両者を比較すると、約l0倍の差がある。その結果、接
着層で超音波が反射し、送信又は受信された超音波波形
が乱れる。
は、整合層4,電極板6,振動子8,電極板9,背面層
5とで構成されている。そして、これらを1個の単位探
触子2に組立てる場合は、整合層4および背面層5に各
電極6,7を固定するためにエポキシ系接着剤を用いて
いる。一方、一般に振動子8として圧電性セラミクスが
使用されている。この圧電性セラミクスの音響インピー
ダンスは、例えば30×106 Kg/m2 s程度で
ある。一方、エポキシ系接着剤の音響インピーダンスは
、例えば3.0×106 Kg/m2 s程度であり、
両者を比較すると、約l0倍の差がある。その結果、接
着層で超音波が反射し、送信又は受信された超音波波形
が乱れる。
【0011】したがって、各接着層が各単位探触子2に
与える影響を同一条件に合わせる必要がある。よって、
接着剤の厚みを全ての単位探触子2に亘って均一にかつ
薄く設定する必要がある。しかし、各単位探触子2にお
ける接着層の厚みを全部の単位探触子2に亘って均一に
することは製造技術上非常に困難である。その結果、各
単位探触子2の検出感度および周波数特性を一定値に制
御することが困難である。
与える影響を同一条件に合わせる必要がある。よって、
接着剤の厚みを全ての単位探触子2に亘って均一にかつ
薄く設定する必要がある。しかし、各単位探触子2にお
ける接着層の厚みを全部の単位探触子2に亘って均一に
することは製造技術上非常に困難である。その結果、各
単位探触子2の検出感度および周波数特性を一定値に制
御することが困難である。
【0012】このような不都合を解消するためには、単
位探触子の長さが短い型のリニアアレイ超音波探触子の
製造方法が有効である。すなわち、特開昭55−743
00号公報に示されている図8(a)のリニアアレイ超
音波探触子12である。
位探触子の長さが短い型のリニアアレイ超音波探触子の
製造方法が有効である。すなわち、特開昭55−743
00号公報に示されている図8(a)のリニアアレイ超
音波探触子12である。
【0013】このリニアアレイ超音波探触子12におい
ては、先ず、このリニアアレイ超音波探触子12の全体
の形状に等しい形状の背面層13と、この背面層13に
等しい形状の電極板14,圧電性セラミクス(振動子)
15,電極板16,整合層17とを前述した通常のエポ
キシ系接着剤を用いて組立てる。そして、エポキシ系接
着剤が凝固した後、整合層17から圧電性セラミクス(
振動子)15まで達する切込み18を入れて、図示する
ような単位探触子を形成する。
ては、先ず、このリニアアレイ超音波探触子12の全体
の形状に等しい形状の背面層13と、この背面層13に
等しい形状の電極板14,圧電性セラミクス(振動子)
15,電極板16,整合層17とを前述した通常のエポ
キシ系接着剤を用いて組立てる。そして、エポキシ系接
着剤が凝固した後、整合層17から圧電性セラミクス(
振動子)15まで達する切込み18を入れて、図示する
ような単位探触子を形成する。
【0014】このように構成された一体型のリニアアレ
イ超音波探触子12においては、エポキシ系接着剤を塗
る工程は1回であるので、均一の厚さに塗られていると
判断できる。したがって、切込み18にて分割された各
単位探触子におけるエポキシ系接着剤の厚みは全ての単
位探触子に亘って均一であると見なせる。よって、図7
に示したリニアアレイ超音波探触子1の問題点を解消で
きる。
イ超音波探触子12においては、エポキシ系接着剤を塗
る工程は1回であるので、均一の厚さに塗られていると
判断できる。したがって、切込み18にて分割された各
単位探触子におけるエポキシ系接着剤の厚みは全ての単
位探触子に亘って均一であると見なせる。よって、図7
に示したリニアアレイ超音波探触子1の問題点を解消で
きる。
【0015】しかし、以上の図8(a)および図7に示
した各リニアアレイ超音波探触子1,12においては、
各単位探触子が矩形形状を有しているので、各振動子8
,15の振動方向が本来の厚み方向のみならず、水平方
向(横方向)にも振動したり、横方向へ滑り振動する。 したがって、この厚み方向以外の方向の振動が厚み方向
の振動に悪影響を及ぼすため超音波パルスの波数が増え
、時間分解能が悪くなり、超音波進行方向の欠陥の空間
分解能が低下する。
した各リニアアレイ超音波探触子1,12においては、
各単位探触子が矩形形状を有しているので、各振動子8
,15の振動方向が本来の厚み方向のみならず、水平方
向(横方向)にも振動したり、横方向へ滑り振動する。 したがって、この厚み方向以外の方向の振動が厚み方向
の振動に悪影響を及ぼすため超音波パルスの波数が増え
、時間分解能が悪くなり、超音波進行方向の欠陥の空間
分解能が低下する。
【0016】このような水平方向(横方向)の振動を抑
制する第1の方法は、探触子の配列方向に直交する方向
の振動子長さと、配列方向の長さと、厚さの比を最適な
値に選択することである。しかし、この場合、任意の周
波数にて任意の大きさを持つ探触子を製造することは困
難である。
制する第1の方法は、探触子の配列方向に直交する方向
の振動子長さと、配列方向の長さと、厚さの比を最適な
値に選択することである。しかし、この場合、任意の周
波数にて任意の大きさを持つ探触子を製造することは困
難である。
【0017】そして、振動を抑制する第2の方法として
、図8(b)に示すようなリニアアレイ超音波探触子1
9が提唱されている(特開昭63−209634号公報
)。このリニアアレイ超音波探触子19においては、水
平方向の振動を抑制するために前述した各切込み18の
他に、各切込み18相互間に多数のサブ切込み21を刻
設している。しかし、図8(b)に示すように、多数の
切込み18,21を刻設するとリニアアレイ超音波探触
子19全体の構成が複雑になり、製造費が上昇するとと
もに、設計の自由度が制約される。
、図8(b)に示すようなリニアアレイ超音波探触子1
9が提唱されている(特開昭63−209634号公報
)。このリニアアレイ超音波探触子19においては、水
平方向の振動を抑制するために前述した各切込み18の
他に、各切込み18相互間に多数のサブ切込み21を刻
設している。しかし、図8(b)に示すように、多数の
切込み18,21を刻設するとリニアアレイ超音波探触
子19全体の構成が複雑になり、製造費が上昇するとと
もに、設計の自由度が制約される。
【0018】さらに、上述した一体型のリニアアレイ超
音波探触子において、現在時点で開発されている各単位
探触子の長さの最大値は約3mm程度である。各単位探
触子の長さが短いと、広い範囲を走査するためにはチャ
ンネル数(単位探触子数)を増加させる必要があるので
、リニアアレイ超音波探触子全体の構成が複雑化して、
製造費が大幅に増大する。
音波探触子において、現在時点で開発されている各単位
探触子の長さの最大値は約3mm程度である。各単位探
触子の長さが短いと、広い範囲を走査するためにはチャ
ンネル数(単位探触子数)を増加させる必要があるので
、リニアアレイ超音波探触子全体の構成が複雑化して、
製造費が大幅に増大する。
【0019】また、新たにリニアアレイ超音波探触子を
製作する場合は、前述したように各単位探触子に寸法上
の制約がある他に、設計が複雑であり、開発費や開発期
間が長期化する懸念がある。
製作する場合は、前述したように各単位探触子に寸法上
の制約がある他に、設計が複雑であり、開発費や開発期
間が長期化する懸念がある。
【0020】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、簡単な構成で各単位探触子の検査領域を拡
大でき、少ない単位探触子でもって被検体の広い領域を
検査でき、電子走査型超音波検査装置と組み合わせて少
ないチャンネル数でもって被検体の広い範囲を高速に走
査できるリニアアレイ超音波探触子を提供することを目
的とする。
ものであり、簡単な構成で各単位探触子の検査領域を拡
大でき、少ない単位探触子でもって被検体の広い領域を
検査でき、電子走査型超音波検査装置と組み合わせて少
ないチャンネル数でもって被検体の広い範囲を高速に走
査できるリニアアレイ超音波探触子を提供することを目
的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に本発明の複数の単位探触子を直線状に配列してなるリ
ニアアレイ超音波探触子は、圧電性高分子材料で形成さ
れた1枚の振動子板と、この振動子板の上面に直線状に
配列され、各単位探触子に対応する複数の電極板と、こ
の各電極板の上面を共通に覆う背面層と、振動子板の下
面に取付けられた1枚の共通電極板と、この共通電極板
の下面に取付けられた整合層とを備えたものである。
に本発明の複数の単位探触子を直線状に配列してなるリ
ニアアレイ超音波探触子は、圧電性高分子材料で形成さ
れた1枚の振動子板と、この振動子板の上面に直線状に
配列され、各単位探触子に対応する複数の電極板と、こ
の各電極板の上面を共通に覆う背面層と、振動子板の下
面に取付けられた1枚の共通電極板と、この共通電極板
の下面に取付けられた整合層とを備えたものである。
【0022】また、別の発明においては、上述した発明
のリニアアレイ超音波探触子における各手段に加えて、
前記整合層の下面に高分子材料で形成された音響楔を取
付けている。
のリニアアレイ超音波探触子における各手段に加えて、
前記整合層の下面に高分子材料で形成された音響楔を取
付けている。
【0023】さらに別の発明においては、リニアアレイ
超音波探触子を構成する各単位探触子が複数列に配列さ
れている。さらに、各列相互間で各単位探触子が単位探
触子間隔より少ない所定距離ずれて配列されている。そ
して、これを実現するために、圧電性高分子材料で形成
された1枚の振動子板と、各列相互間で単位探触子間隔
より少ない所定距離ずれて各列毎にそれぞれ直線状に振
動子板の上面に配列され、各単位探触子に対応する複数
の電極板と、この各電極板の上面を覆う背面層と、振動
子板の下面に取付けられた1枚の共通電極板と、この共
通電極板の下面に取付けられた整合層とを備えている。
超音波探触子を構成する各単位探触子が複数列に配列さ
れている。さらに、各列相互間で各単位探触子が単位探
触子間隔より少ない所定距離ずれて配列されている。そ
して、これを実現するために、圧電性高分子材料で形成
された1枚の振動子板と、各列相互間で単位探触子間隔
より少ない所定距離ずれて各列毎にそれぞれ直線状に振
動子板の上面に配列され、各単位探触子に対応する複数
の電極板と、この各電極板の上面を覆う背面層と、振動
子板の下面に取付けられた1枚の共通電極板と、この共
通電極板の下面に取付けられた整合層とを備えている。
【0024】さらに、他の発明においては、リニアアレ
イ超音波探触子を構成する各単位探触子を、圧電性高分
子材料で形成された振動子板と、この振動子板の上面に
貼付けられた第1の電極板と、この第1の電極板の上面
に貼付けられた背面層と、振動子板の下面に貼付けられ
た第2の電極板と、この第2の電極板の下面に貼付けら
れた整合層とで構成している。
イ超音波探触子を構成する各単位探触子を、圧電性高分
子材料で形成された振動子板と、この振動子板の上面に
貼付けられた第1の電極板と、この第1の電極板の上面
に貼付けられた背面層と、振動子板の下面に貼付けられ
た第2の電極板と、この第2の電極板の下面に貼付けら
れた整合層とで構成している。
【0025】
【作用】このように構成されたリニアアレイ超音波探触
子においては、振動子として圧電性高分子材料を用いて
いる。この圧電性高分子材料の音響インピーダンスは約
4.51×106 Kg/m2 sであり、前述したエ
ポキシ系接着剤の音響インピーダンスとほぼ同程度であ
る。 したがって、各単位探触子相互間で接着剤層の厚みが多
少変動したとしても、各単位探触子に与える影響はほぼ
同一となる。すなわち、接着工程による各単位探触子相
互間の作業精度の変動を吸収できる。
子においては、振動子として圧電性高分子材料を用いて
いる。この圧電性高分子材料の音響インピーダンスは約
4.51×106 Kg/m2 sであり、前述したエ
ポキシ系接着剤の音響インピーダンスとほぼ同程度であ
る。 したがって、各単位探触子相互間で接着剤層の厚みが多
少変動したとしても、各単位探触子に与える影響はほぼ
同一となる。すなわち、接着工程による各単位探触子相
互間の作業精度の変動を吸収できる。
【0026】また、圧電性高分子材料は従来の圧電性セ
ラミックスに比べて弾性係数が小さいので、横方向の振
動やすべり振動等の不要振動はほとんど発生しない。よ
って、図8(b)に示したような多数の切込みを必要と
せず、各単位探触子を任意の形状に設定することが可能
である。そのため、広い検査領域をを有した単位探触子
を容易に実現できる。
ラミックスに比べて弾性係数が小さいので、横方向の振
動やすべり振動等の不要振動はほとんど発生しない。よ
って、図8(b)に示したような多数の切込みを必要と
せず、各単位探触子を任意の形状に設定することが可能
である。そのため、広い検査領域をを有した単位探触子
を容易に実現できる。
【0027】また、前述したように圧電性高分子材料は
、本来の厚み方向の振動以外に、横方向の振動やすべり
振動等はほとんど発生しない。よって、横方向に隣接す
る単位探触子に影響をほとんど及ぼさないので、この圧
電性高分子材料で構成された振動子板を単位探触子毎に
分割することなく全部の単位探触子に亘って共通の1枚
の振動子板とすることが可能である。
、本来の厚み方向の振動以外に、横方向の振動やすべり
振動等はほとんど発生しない。よって、横方向に隣接す
る単位探触子に影響をほとんど及ぼさないので、この圧
電性高分子材料で構成された振動子板を単位探触子毎に
分割することなく全部の単位探触子に亘って共通の1枚
の振動子板とすることが可能である。
【0028】その結果、この振動子板の被検体側に位置
する電極板および整合層を分割することなく1枚の電極
および整合層で形成できる。すなわち、製造費を低減で
きるとともに、単位探触子相互間の寸法精度等に起因す
る検出精度の変動を抑制できる。
する電極板および整合層を分割することなく1枚の電極
および整合層で形成できる。すなわち、製造費を低減で
きるとともに、単位探触子相互間の寸法精度等に起因す
る検出精度の変動を抑制できる。
【0029】また、リニアアレイ超音波探触子を構成す
る各単位探触子を複数列に配列するとともに、各列相互
間で各単位探触子を単位探触子間隔より少ない所定距離
だけずらせて配列している。
る各単位探触子を複数列に配列するとともに、各列相互
間で各単位探触子を単位探触子間隔より少ない所定距離
だけずらせて配列している。
【0030】各単位探触子1個が送信する超音波ビーム
は細いので、各超音波ビーム相互間の位置における欠陥
検出感度が低下する。そこで、一般に、複数の単位探触
子を同時励振するようにている。しかし、本発明におい
ては、上述したように、各単位探触子の位置を各列毎に
ずらせて複数列に亘って配列している。したがって、た
とえ同一タイミングで送信する超音波ビームを単位探触
子1個のみで形成しても、超音波ビーム相互間における
欠陥検出感度低下を他の列に配列された単位探触子でも
って補うことができる。よって、より少ない単位探触子
数でもってより広い範囲を探傷することが可能となる。
は細いので、各超音波ビーム相互間の位置における欠陥
検出感度が低下する。そこで、一般に、複数の単位探触
子を同時励振するようにている。しかし、本発明におい
ては、上述したように、各単位探触子の位置を各列毎に
ずらせて複数列に亘って配列している。したがって、た
とえ同一タイミングで送信する超音波ビームを単位探触
子1個のみで形成しても、超音波ビーム相互間における
欠陥検出感度低下を他の列に配列された単位探触子でも
って補うことができる。よって、より少ない単位探触子
数でもってより広い範囲を探傷することが可能となる。
【0031】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。
る。
【0032】図1は実施例のリニアアレイ超音波探触子
の概略構成を示す模式図である。この実施例のリニアア
レイ超音波探触子22は直線状に配列された32個の単
位探触子で構成されている。
の概略構成を示す模式図である。この実施例のリニアア
レイ超音波探触子22は直線状に配列された32個の単
位探触子で構成されている。
【0033】図1において、各単位探触子の幅は6mm
で長さは4mmである。したがって、全体の大きさは6
mm×128mmの形状を有する。そして、下面が被検
体3に当接される整合層27の上面に、例えばエポキシ
系接着剤によって、1枚の共通電極板26が貼付けられ
ている。 共通電極板26の上側に、この共通電極板26を覆うよ
うに1枚の振動子板25が取付けられている。この振動
子板25は、例えばP(VDF−TrFE)等で代表さ
れる圧電性高分子材料で形成されている。
で長さは4mmである。したがって、全体の大きさは6
mm×128mmの形状を有する。そして、下面が被検
体3に当接される整合層27の上面に、例えばエポキシ
系接着剤によって、1枚の共通電極板26が貼付けられ
ている。 共通電極板26の上側に、この共通電極板26を覆うよ
うに1枚の振動子板25が取付けられている。この振動
子板25は、例えばP(VDF−TrFE)等で代表さ
れる圧電性高分子材料で形成されている。
【0034】そして、振動子板25の上面に、直線状に
微小間隔を開けて各単位探触子に対応する32枚の電極
板24が例えばエポキシ系接着剤によって貼付けられて
いる。各電極板24は、銅板で形成され、幅6mmで長
さは4mmの形状を有する。32枚の各電極板24の上
面を共通に覆うように背面層23が取付けられている。 背面層23は例えばベークライトで形成され、厚みは、
このリニアアレイ探触子22で使用される超音波の波長
λの1/4である。
微小間隔を開けて各単位探触子に対応する32枚の電極
板24が例えばエポキシ系接着剤によって貼付けられて
いる。各電極板24は、銅板で形成され、幅6mmで長
さは4mmの形状を有する。32枚の各電極板24の上
面を共通に覆うように背面層23が取付けられている。 背面層23は例えばベークライトで形成され、厚みは、
このリニアアレイ探触子22で使用される超音波の波長
λの1/4である。
【0035】図2は、このリニアアレイ超音波探触子2
2および電子走査型超音波検査装置28を用いて例えば
鋼板等の被検体3に存在する欠陥を検出する場合におけ
る電子走査型超音波検査装置28の概略構成を示すブロ
ック図である。
2および電子走査型超音波検査装置28を用いて例えば
鋼板等の被検体3に存在する欠陥を検出する場合におけ
る電子走査型超音波検査装置28の概略構成を示すブロ
ック図である。
【0036】この電子走査型超音波検査装置28内には
32台のパルス発生器29と、受信回路としての32台
の増幅器30および32台の検波器31が組込まれてい
る。そして、1番から32番までの各チャンネルが図1
のリニアアレイ超音波探触子22の各単位探触子32個
々に接続されている。走査チャンネル制御装置33は、
同時に励振する複数のチャンネルを選択して、パルス発
生器制御回路34を介して該当する選択した各パルス発
生器29へ駆動信号を送出する。選択された各パルス発
生器29は駆動信号に基づきパルス信号を出力する。
32台のパルス発生器29と、受信回路としての32台
の増幅器30および32台の検波器31が組込まれてい
る。そして、1番から32番までの各チャンネルが図1
のリニアアレイ超音波探触子22の各単位探触子32個
々に接続されている。走査チャンネル制御装置33は、
同時に励振する複数のチャンネルを選択して、パルス発
生器制御回路34を介して該当する選択した各パルス発
生器29へ駆動信号を送出する。選択された各パルス発
生器29は駆動信号に基づきパルス信号を出力する。
【0037】パルス発生器29から出力されたパルス信
号はリニアアレイ超音波探触子22の該当チャンネルの
単位探触子32における電極板24と共通電極板26と
の間に印加される。その結果、振動子板25の該当電極
板24と共通電極板26とに挟持された部分が振動して
、パルス状の超音波が発生して、整合層27を介して被
検体3へ入射される。被検体3内へ入射されたパルス状
の超音波は内部または表面に存在する欠陥で反射されて
エコーとして振動子板25にて受信されて電気信号に変
換され、電子走査型超音波検査装置28内の該当するチ
ャンネルの増幅器30へ入力される。
号はリニアアレイ超音波探触子22の該当チャンネルの
単位探触子32における電極板24と共通電極板26と
の間に印加される。その結果、振動子板25の該当電極
板24と共通電極板26とに挟持された部分が振動して
、パルス状の超音波が発生して、整合層27を介して被
検体3へ入射される。被検体3内へ入射されたパルス状
の超音波は内部または表面に存在する欠陥で反射されて
エコーとして振動子板25にて受信されて電気信号に変
換され、電子走査型超音波検査装置28内の該当するチ
ャンネルの増幅器30へ入力される。
【0038】増幅器30で信号増幅された受信信号は次
の検波器31で包絡線検波される。包絡線検波信号は受
信波合成器35へ入力される。受信波合成器35は先に
走査チャンネル制御部33から指定された各チャンネル
の検波器31から出力された包絡線検波信号の各検波波
形、すなわち、欠陥に対応する各エコー波形を信号合成
して受信波表示部36へ送出する。例えばCRT表示装
置等からなる受信波表示器36は入力した欠陥に起因す
る各エコー波形を表示する。次に3個の単位探触子32
を同時励振しかつ同時受信する場合を例にして、走査チ
ャンネル制御部33の制御手順を説明する。
の検波器31で包絡線検波される。包絡線検波信号は受
信波合成器35へ入力される。受信波合成器35は先に
走査チャンネル制御部33から指定された各チャンネル
の検波器31から出力された包絡線検波信号の各検波波
形、すなわち、欠陥に対応する各エコー波形を信号合成
して受信波表示部36へ送出する。例えばCRT表示装
置等からなる受信波表示器36は入力した欠陥に起因す
る各エコー波形を表示する。次に3個の単位探触子32
を同時励振しかつ同時受信する場合を例にして、走査チ
ャンネル制御部33の制御手順を説明する。
【0039】まず、1番から3番までの3個のパルス発
生器29を選択して、リニアアレイ超音波探触子22の
1番目の単位探触子32から3番目の単位探触子32ま
での3個の単位探触子32から同一タイミングでパルス
状の超音波を出力させる。そして、受信波合成器35は
1番目の検波器31から3番目の検波器31までの3個
の検波器31から出力された各エコーを合成して受信波
表示部36に表示する。以上が1回目の超音波の送受信
処理である。
生器29を選択して、リニアアレイ超音波探触子22の
1番目の単位探触子32から3番目の単位探触子32ま
での3個の単位探触子32から同一タイミングでパルス
状の超音波を出力させる。そして、受信波合成器35は
1番目の検波器31から3番目の検波器31までの3個
の検波器31から出力された各エコーを合成して受信波
表示部36に表示する。以上が1回目の超音波の送受信
処理である。
【0040】次に、2番から4番の3個のパルス発生器
29を選択して、リニアアレイ超音波探触子22の2番
目の単位探触子32から4番目の単位探触子32までの
3個の単位探触子33から同一タイミングでパルス状の
超音波を出力させる。そして、受信波合成器35は2番
目の検波器31から4番目の検波器31までの3個の検
波器31から出力された各エコーを合成して受信波表示
部36に表示する。以上が2回目の超音波の送受信処理
である。
29を選択して、リニアアレイ超音波探触子22の2番
目の単位探触子32から4番目の単位探触子32までの
3個の単位探触子33から同一タイミングでパルス状の
超音波を出力させる。そして、受信波合成器35は2番
目の検波器31から4番目の検波器31までの3個の検
波器31から出力された各エコーを合成して受信波表示
部36に表示する。以上が2回目の超音波の送受信処理
である。
【0041】このように3チャンネルを同時に使用しな
がら、1チャンネルずつずらしてチャンネルを選択する
。この結果、32チャンネルを使用して、全部で30走
査ライン分の出力が受信波表示部36に表示される。
がら、1チャンネルずつずらしてチャンネルを選択する
。この結果、32チャンネルを使用して、全部で30走
査ライン分の出力が受信波表示部36に表示される。
【0042】ここで、3個の単位探触子32を同時励振
および同時受信する理由を説明する。すなわち、1個の
単位探触子32が送信する超音波ビームは細いので、各
超音波ビーム相互間の位置における欠陥検出感度が低下
し、欠陥を見逃す可能性がある。また、数個以上の単位
探触子32を同時励振すると、超音波ビームを形成する
振動面積が広くなってしまうために、欠陥発生位置検出
精度が低下し、探傷に適した超音波ビームが形成できな
い。
および同時受信する理由を説明する。すなわち、1個の
単位探触子32が送信する超音波ビームは細いので、各
超音波ビーム相互間の位置における欠陥検出感度が低下
し、欠陥を見逃す可能性がある。また、数個以上の単位
探触子32を同時励振すると、超音波ビームを形成する
振動面積が広くなってしまうために、欠陥発生位置検出
精度が低下し、探傷に適した超音波ビームが形成できな
い。
【0043】なお、単位探触子相互間の距離を短くすれ
ば、数個以上の単位探触子32を同時励振しても適切な
超音波ビームを形成できるが、全体の単位探触子数が等
しい場合、リニアアレイ超音波探触子22の全体の幅が
狭くなってしまうので、一度に広い面積を探傷すること
ができない。よって、同時励振および同時受信して1本
の超音波ビームを形成する単位探触子32の個数は2〜
4が最適である。
ば、数個以上の単位探触子32を同時励振しても適切な
超音波ビームを形成できるが、全体の単位探触子数が等
しい場合、リニアアレイ超音波探触子22の全体の幅が
狭くなってしまうので、一度に広い面積を探傷すること
ができない。よって、同時励振および同時受信して1本
の超音波ビームを形成する単位探触子32の個数は2〜
4が最適である。
【0044】図3(a)は外径219.1 mm,肉厚
8.2 mmの鋼管37に対して、管軸に平行にかつ図
3(b)に示すように超音波屈折角度が45°になるよ
うに、アクリル等の高分子材料で形成された音響楔38
を介して、リニアアレイ超音波探触子22を外周面に取
付けて、この鋼管37の探傷を実施した場合を示す斜視
図である。なお、音響楔38の角度θはスネルの法則か
ら次式で求められる。 θ=sin−1(sin 45°/3230×2730
)(但し、3230は鋼管中横波音速、2730はアク
リル中の縦波音速である。単位:m/s)
8.2 mmの鋼管37に対して、管軸に平行にかつ図
3(b)に示すように超音波屈折角度が45°になるよ
うに、アクリル等の高分子材料で形成された音響楔38
を介して、リニアアレイ超音波探触子22を外周面に取
付けて、この鋼管37の探傷を実施した場合を示す斜視
図である。なお、音響楔38の角度θはスネルの法則か
ら次式で求められる。 θ=sin−1(sin 45°/3230×2730
)(但し、3230は鋼管中横波音速、2730はアク
リル中の縦波音速である。単位:m/s)
【0045】
走査ラインの切換時間は250 μsec に設定して
いる。したがって、30本ある全部の走査ラインに対す
る測定処理に要する時間は7.5 msec である。 そして、鋼管37に故意に外径3.2 mmの貫通孔を
穿設して、この貫通孔を実施例のリニアアレイ超音波探
触子22および電子走査型超音波検査装置28を用いて
探傷した結果を図4に示す。
走査ラインの切換時間は250 μsec に設定して
いる。したがって、30本ある全部の走査ラインに対す
る測定処理に要する時間は7.5 msec である。 そして、鋼管37に故意に外径3.2 mmの貫通孔を
穿設して、この貫通孔を実施例のリニアアレイ超音波探
触子22および電子走査型超音波検査装置28を用いて
探傷した結果を図4に示す。
【0046】図4は、リニアアレイ探触子22を管軸方
向に移動させて、各走査線の検出感度を測定した図であ
る。リニアアレイ超音波探触子22の全体の検出感度は
このリニアアレイ超音波探触子22を構成する1番から
32番までの各単位探触子32の包絡線特性となる。そ
して、この包絡線特性における最高値と最小値との差は
最大3dBである。この3dBの差は全体の検出感度に
比較すると、ほぼ無視できる値であるので、実施例のリ
ニアアレイ超音波探触子22を用いることによって、鋼
管37の管軸方向の128mmの範囲を7.5 mse
c という高速で探傷できる。図5は本発明の他の実施
例に係わるリニアアレイ超音波探触子を示す斜視図であ
る。
向に移動させて、各走査線の検出感度を測定した図であ
る。リニアアレイ超音波探触子22の全体の検出感度は
このリニアアレイ超音波探触子22を構成する1番から
32番までの各単位探触子32の包絡線特性となる。そ
して、この包絡線特性における最高値と最小値との差は
最大3dBである。この3dBの差は全体の検出感度に
比較すると、ほぼ無視できる値であるので、実施例のリ
ニアアレイ超音波探触子22を用いることによって、鋼
管37の管軸方向の128mmの範囲を7.5 mse
c という高速で探傷できる。図5は本発明の他の実施
例に係わるリニアアレイ超音波探触子を示す斜視図であ
る。
【0047】この実施例のリニアアレイ超音波探触子4
0は、2列に亘って直線状に配列された合計32個の単
位探触子41で構成されている。各単位探触子41は1
0mm×10mmの大きさを有しており、また、1列に
16個の単位探触子41が配列されているので、リニア
アレイ超音波探触子40全体の幅は160mmである。 そして、図示するように、17番から32番までの2列
目の各単位単位探触子41は、1番から16番までの1
列目の各単位探触子41に比較して、単位探触子間隔の
半分の距離である5mmずつずれて配列されている。
0は、2列に亘って直線状に配列された合計32個の単
位探触子41で構成されている。各単位探触子41は1
0mm×10mmの大きさを有しており、また、1列に
16個の単位探触子41が配列されているので、リニア
アレイ超音波探触子40全体の幅は160mmである。 そして、図示するように、17番から32番までの2列
目の各単位単位探触子41は、1番から16番までの1
列目の各単位探触子41に比較して、単位探触子間隔の
半分の距離である5mmずつずれて配列されている。
【0048】そして、リニアアレイ超音波探触子40全
体の形状に等しい形状を有した1枚の前述したP(VD
F−TrFE)の圧電高分子材料で形成された振動子板
42の下面に同一形状を有した1枚の共通電極板43が
貼付けられている。さらに、この共通電極板43の下面
に同一形状を有した整合層44が貼付られている。一方
、振動板42の上面には、各単位探触子41に対応する
32枚の電極板45が取付けられている。そして、各電
極板45の上面にベークライトからなる背面層46が貼
付られている。
体の形状に等しい形状を有した1枚の前述したP(VD
F−TrFE)の圧電高分子材料で形成された振動子板
42の下面に同一形状を有した1枚の共通電極板43が
貼付けられている。さらに、この共通電極板43の下面
に同一形状を有した整合層44が貼付られている。一方
、振動板42の上面には、各単位探触子41に対応する
32枚の電極板45が取付けられている。そして、各電
極板45の上面にベークライトからなる背面層46が貼
付られている。
【0049】なお、製造過程においては、先ず、各電極
板45および各背面層46を1枚の板に形成する。次に
、エッチング処理でもって、電極板45に切込み47を
形成することによって、電極板45を32枚に分割した
後、この電極板45の下面と振動子板42の上面とを貼
合わせて、各単位探触子41を形成する。
板45および各背面層46を1枚の板に形成する。次に
、エッチング処理でもって、電極板45に切込み47を
形成することによって、電極板45を32枚に分割した
後、この電極板45の下面と振動子板42の上面とを貼
合わせて、各単位探触子41を形成する。
【0050】このようなリニアアレイ超音波探触子40
を用いて、被検体に対して探傷を行う場合、超音波ビー
ムは1個の単位探触子41でもって形成する。すなわち
、超音波ビームは10mm×10mmの単一型超音波探
触子から送信される超音波ビームに等しい。電子走査は
、送受信する探触子を1個ずつ電気的に切り換えながら
行う。初めに、図5の1番の単位探触子41を用いて超
音波の送受信を行うことによって探傷する。
を用いて、被検体に対して探傷を行う場合、超音波ビー
ムは1個の単位探触子41でもって形成する。すなわち
、超音波ビームは10mm×10mmの単一型超音波探
触子から送信される超音波ビームに等しい。電子走査は
、送受信する探触子を1個ずつ電気的に切り換えながら
行う。初めに、図5の1番の単位探触子41を用いて超
音波の送受信を行うことによって探傷する。
【0051】次に、2番,3番,…,16番,17番,
…,31番,32番と、超音波を送受信する単位探触子
41を順番に切り換えていって探傷する。したがって、
超音波ビーム数は全部で32本となる。走査ラインの切
換時間を250μsに設定したので、32個全部の単位
探触子41を用いての測定処理に要する時間は約8ms
である。
…,31番,32番と、超音波を送受信する単位探触子
41を順番に切り換えていって探傷する。したがって、
超音波ビーム数は全部で32本となる。走査ラインの切
換時間を250μsに設定したので、32個全部の単位
探触子41を用いての測定処理に要する時間は約8ms
である。
【0052】図6は、図5に示したリニアアレイ超音波
探触子40を用いて、厚さ25mmの被検体としての鋼
板48を垂直探傷したときの、リニアアレイ超音波探触
子40の配置方向(電子走査方向)と、機械走査方向と
の関係を示す図である。
探触子40を用いて、厚さ25mmの被検体としての鋼
板48を垂直探傷したときの、リニアアレイ超音波探触
子40の配置方向(電子走査方向)と、機械走査方向と
の関係を示す図である。
【0053】一般に、このような配置において、例えば
1列目の各単位探触子41のみで探傷を実施すると、隣
接する各単位探触子41の超音波ビーム相互間の間に位
置する部分の探傷感度が低下して、欠陥が発見できない
場合が発生する。そこで、実施例のリニアアレイ超音波
探触子のように、2列に単位探触子41をその位置を単
位探触子の半分幅ずつずらせて配列することにより、1
列目の測定で見逃した欠陥を2列目の測定において確実
に検出することができる。
1列目の各単位探触子41のみで探傷を実施すると、隣
接する各単位探触子41の超音波ビーム相互間の間に位
置する部分の探傷感度が低下して、欠陥が発見できない
場合が発生する。そこで、実施例のリニアアレイ超音波
探触子のように、2列に単位探触子41をその位置を単
位探触子の半分幅ずつずらせて配列することにより、1
列目の測定で見逃した欠陥を2列目の測定において確実
に検出することができる。
【0054】このように、図5に示すリニアアレイ超音
波探触子40においては、たとえ超音波ビームを1個の
単位探触子41で形成したとしても、欠陥を見逃すこと
なく確実に検出できる。よって、少ないチャンネル数で
広い範囲を探傷できる。
波探触子40においては、たとえ超音波ビームを1個の
単位探触子41で形成したとしても、欠陥を見逃すこと
なく確実に検出できる。よって、少ないチャンネル数で
広い範囲を探傷できる。
【0055】このように、本発明のリニアアレイ超音波
探触子22,40においては、各単位探触子32,41
の各振動子として整合層27,44と同一形状を有した
圧電性高分子材料で形成された1枚の振動子板25,4
2を用いている。前述したように、圧電性高分子材料は
従来の圧電性セラミックスに比べて弾性係数が小さいの
で、横方向の振動やすべり振動等の不要振動はほとんど
発生しない。よって、図8(b)に示したような多数の
切込みを必要としないので、各単位探触子32,41を
任意の形状に設定することが可能である。そのため、広
い検査領域を有したリニアアレイ超音波探触子22,4
0を容易に実現できる。特に、図5に示したような多少
複雑な2列構成のリニアアレイ超音波探触子40であっ
ても容易に製造できる。
探触子22,40においては、各単位探触子32,41
の各振動子として整合層27,44と同一形状を有した
圧電性高分子材料で形成された1枚の振動子板25,4
2を用いている。前述したように、圧電性高分子材料は
従来の圧電性セラミックスに比べて弾性係数が小さいの
で、横方向の振動やすべり振動等の不要振動はほとんど
発生しない。よって、図8(b)に示したような多数の
切込みを必要としないので、各単位探触子32,41を
任意の形状に設定することが可能である。そのため、広
い検査領域を有したリニアアレイ超音波探触子22,4
0を容易に実現できる。特に、図5に示したような多少
複雑な2列構成のリニアアレイ超音波探触子40であっ
ても容易に製造できる。
【0056】さらに、振動子板25,42、共通電極板
26,43および整合層27,44をそれぞれ1枚の板
または層で構成しているので、製造工程が簡素化され、
図7および図8に示す従来の各リニアアレイ超音波探触
子1,12,19に比較して、製造費を大幅に低減でき
る。
26,43および整合層27,44をそれぞれ1枚の板
または層で構成しているので、製造工程が簡素化され、
図7および図8に示す従来の各リニアアレイ超音波探触
子1,12,19に比較して、製造費を大幅に低減でき
る。
【0057】また、圧電性高分子材料の音響インピーダ
ンスは、各電極板24,45と背面層23,46との間
および共通電極板26,43と整合層27,44との間
に介挿されたエポキシ系接着剤の音響インピーダンスに
比較しそんなに大きく離れていない。したがって、たと
え各単位探触子32,41相互間で前記エポキシ系接着
剤の接着剤層の厚みが多少変動したとしても、各単位探
触子32,41に与える影響はほぼ同一となる。すなわ
ち、このリニアアレイ超音波探触子22,40を製造す
る場合における接着工程による各単位探触子32,41
相互間の作業精度の変動を吸収できる。よって、製造作
業能率を向上できる。
ンスは、各電極板24,45と背面層23,46との間
および共通電極板26,43と整合層27,44との間
に介挿されたエポキシ系接着剤の音響インピーダンスに
比較しそんなに大きく離れていない。したがって、たと
え各単位探触子32,41相互間で前記エポキシ系接着
剤の接着剤層の厚みが多少変動したとしても、各単位探
触子32,41に与える影響はほぼ同一となる。すなわ
ち、このリニアアレイ超音波探触子22,40を製造す
る場合における接着工程による各単位探触子32,41
相互間の作業精度の変動を吸収できる。よって、製造作
業能率を向上できる。
【0058】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。実施例においては、単位探触子32の
振動子としてP(VDF−TrFE)の圧電性高分子材
料を用いたが、他の種類の圧電性高分子材料であっても
よい。
るものではない。実施例においては、単位探触子32の
振動子としてP(VDF−TrFE)の圧電性高分子材
料を用いたが、他の種類の圧電性高分子材料であっても
よい。
【0059】また、実施例においては、各単位探触子3
2に分割する手法として、背面層23上に接着する電極
板24を32枚に分割したが、例えば図7に示すように
、32個の各単位探触子32を、下から整合層,第2の
電極板,圧電性高分子材料からなる振動子板,第1の電
極,背面層と順番に積層していって、それぞれ独立して
製造して、後からそれらを直線状に配列してもよい。 また、図5のリニアアレイ超音波探触子40における各
単位探触子41の配列数も2列に限定されるものではな
く、3列またはそれ以上であってもよい。
2に分割する手法として、背面層23上に接着する電極
板24を32枚に分割したが、例えば図7に示すように
、32個の各単位探触子32を、下から整合層,第2の
電極板,圧電性高分子材料からなる振動子板,第1の電
極,背面層と順番に積層していって、それぞれ独立して
製造して、後からそれらを直線状に配列してもよい。 また、図5のリニアアレイ超音波探触子40における各
単位探触子41の配列数も2列に限定されるものではな
く、3列またはそれ以上であってもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
各単位探触子を構成する振動子を圧電性高分子材料で構
成している。この圧電性高分子材料は横方向の振動やす
べり振動等がほとんど発生しないので、各単位探触子の
長さを長く設定可能となり、リニアアレイ超音波探触子
全体の検査領域を広く設定できる。その結果、電子走査
型超音波検査装置と組合わせることによって、少ないチ
ャンネル数でも被検体の広い範囲を高速で検査すること
が可能となり、試験作業能率を大幅に向上できる。
各単位探触子を構成する振動子を圧電性高分子材料で構
成している。この圧電性高分子材料は横方向の振動やす
べり振動等がほとんど発生しないので、各単位探触子の
長さを長く設定可能となり、リニアアレイ超音波探触子
全体の検査領域を広く設定できる。その結果、電子走査
型超音波検査装置と組合わせることによって、少ないチ
ャンネル数でも被検体の広い範囲を高速で検査すること
が可能となり、試験作業能率を大幅に向上できる。
【0061】また、各電極板と整合層および整合層との
間に存在する接着剤の厚みが単位探触子相互間で変動が
あったとしても単位探触子相互間の検出感度をほぼ一定
に制御できる。よって、リニアアレイ超音波探触子全体
の検出精度を向上できる。
間に存在する接着剤の厚みが単位探触子相互間で変動が
あったとしても単位探触子相互間の検出感度をほぼ一定
に制御できる。よって、リニアアレイ超音波探触子全体
の検出精度を向上できる。
【0062】さらに、整合層に高分子材料の音響楔を取
付けても、音響楔と整合層との境界面で超音波が反射減
衰したり、波形が変形することはないので、容易に斜角
超音波探触子を構成することができる。
付けても、音響楔と整合層との境界面で超音波が反射減
衰したり、波形が変形することはないので、容易に斜角
超音波探触子を構成することができる。
【図1】 本発明の一実施例に係わるリニアアレイ超
音波探触子の概略構成図、
音波探触子の概略構成図、
【図2】 実施例超音波探触子を用いた電子走査型超
音波検査装置の概略構成を示すブロック図、
音波検査装置の概略構成を示すブロック図、
【図3】
同実施例超音波探触子を用いて鋼管を探傷する場合の
超音波探触子の取付け状態を示す図、
同実施例超音波探触子を用いて鋼管を探傷する場合の
超音波探触子の取付け状態を示す図、
【図4】 同鋼
管を探傷した場合の感度特性図、
管を探傷した場合の感度特性図、
【図5】 本発明の
他の実施例に係わるリニアアレイ超音波探触子の概略構
成図、
他の実施例に係わるリニアアレイ超音波探触子の概略構
成図、
【図6】 同実施例超音波探触子を用いて鋼板を探傷
する場合の超音波探触子の取付け状態を示す図、
する場合の超音波探触子の取付け状態を示す図、
【図7
】 従来のリニアアレイ超音波探触子の概略構成図、
】 従来のリニアアレイ超音波探触子の概略構成図、
【図8】 従来の他のリニアアレイ超音波探触子の概
略構成図。
略構成図。
3…被検体、22,40…リニアアレイ超音波探触子、
23,46…背面層、24,45…電極板、25,42
…振動子板、26,43…共通電極、27,44…整合
層、28…電子走査型超音波検査装置、29…パルス発
生器、30…増幅器、31…検波器、32,41…単位
探触子、33…走査チャンネル制御部、37…鋼管、3
8…音響楔、48…鋼板。
23,46…背面層、24,45…電極板、25,42
…振動子板、26,43…共通電極、27,44…整合
層、28…電子走査型超音波検査装置、29…パルス発
生器、30…増幅器、31…検波器、32,41…単位
探触子、33…走査チャンネル制御部、37…鋼管、3
8…音響楔、48…鋼板。
Claims (4)
- 【請求項1】 複数の単位探触子を直線状に配列して
なるリニアアレイ超音波探触子において、圧電性高分子
材料で形成された1枚の振動子板と、この振動子板の上
面に直線状に配列され、前記各単位探触子に対応する複
数の電極板と、この各電極板の上面を共通に覆う背面層
と、前記振動子板の下面に取付けられた1枚の共通電極
板と、この共通電極板の下面に取付けられた整合層とを
備えたことを特徴とするリニアアレイ超音波探触子。 - 【請求項2】 複数の単位探触子を直線状に配列して
なるリニアアレイ超音波探触子において、圧電性高分子
材料で形成された1枚の振動子板と、この振動子板の上
面に直線状に配列され、前記各単位探触子に対応する複
数の電極板と、この各電極板の上面を共通に覆う背面層
と、前記振動子板の下面に取付けられた1枚の共通電極
板と、この共通電極板の下面に取付けられた整合層と、
この整合層の下面に取付けられた高分子材料で形成され
た音響楔とを備えたことを特徴とするリニアアレイ超音
波探触子。 - 【請求項3】 複数の単位探触子を複数列に配列して
なるリニアアレイ超音波探触子であって、圧電性高分子
材料で形成された1枚の振動子板と、前記各列相互間で
単位探触子間隔より少ない所定距離ずれて各列毎にそれ
ぞれ直線状に前記振動子板の上面に配列され、前記各単
位探触子に対応する複数の電極板と、この各電極板の上
面を覆う背面層と、前記振動子板の下面に取付けられた
1枚の共通電極板と、この共通電極板の下面に取付けら
れた整合層とを備えたことを特徴とするリニアアレイ超
音波探触子。 - 【請求項4】 複数の単位探触子を直線状に配列して
なるリニアアレイ超音波探触子において、各単位探触子
は、圧電性高分子材料で形成された振動子板と、この振
動子板の上面に貼付けられた第1の電極板と、この第1
の電極板の上面に貼付けられた背面層と、前記振動子板
の下面に貼付けられた第2の電極板と、この第2の電極
板の下面に貼付けられた整合層とで構成されたことを特
徴とするリニアアレイ超音波探触子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3227955A JP2943438B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-09-09 | リニアアレイ超音波探触子の駆動方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2343791 | 1991-02-18 | ||
| JP3-23437 | 1991-02-18 | ||
| JP3227955A JP2943438B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-09-09 | リニアアレイ超音波探触子の駆動方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04314000A true JPH04314000A (ja) | 1992-11-05 |
| JP2943438B2 JP2943438B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=26360796
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3227955A Expired - Lifetime JP2943438B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-09-09 | リニアアレイ超音波探触子の駆動方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2943438B2 (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5930230A (ja) * | 1982-08-12 | 1984-02-17 | Sony Corp | 金属薄膜型磁気記録媒体 |
| JPS61103399A (ja) * | 1984-10-27 | 1986-05-21 | Terumo Corp | 超音波探触子およびその製造方法 |
| JPH02208557A (ja) * | 1989-02-09 | 1990-08-20 | Mitsubishi Electric Corp | アレイ型斜角探触子 |
-
1991
- 1991-09-09 JP JP3227955A patent/JP2943438B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5930230A (ja) * | 1982-08-12 | 1984-02-17 | Sony Corp | 金属薄膜型磁気記録媒体 |
| JPS61103399A (ja) * | 1984-10-27 | 1986-05-21 | Terumo Corp | 超音波探触子およびその製造方法 |
| JPH02208557A (ja) * | 1989-02-09 | 1990-08-20 | Mitsubishi Electric Corp | アレイ型斜角探触子 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2943438B2 (ja) | 1999-08-30 |
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