JPH0432052B2 - - Google Patents

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JPH0432052B2
JPH0432052B2 JP56092081A JP9208181A JPH0432052B2 JP H0432052 B2 JPH0432052 B2 JP H0432052B2 JP 56092081 A JP56092081 A JP 56092081A JP 9208181 A JP9208181 A JP 9208181A JP H0432052 B2 JPH0432052 B2 JP H0432052B2
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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、動物及び特に家禽において原生動物
の生育を抑制するのに有用なあるα−置換アミノ
酸類に関する。 〔従来の技術〕 ポリアミン類は、細胞分裂の多くの面に深く関
わつている。酵素阻害剤によつてポリアミン類の
生合成を弱めると、哺乳類で細胞の増殖が減るも
のと思われる。ポリアミン類の生理学的役割はは
つきりとわかつていないが、細胞分裂及び生育と
の関連性を示す証拠がある。エツチ・ジー・ウイ
リアムス=アシユマン(H.G.Williams−
Ashman)等、The Italian J.Biochem.25巻5〜
32頁(1976年);エイ レイナ(A.Raina)及び
ジエイ・ジヤン(J.Janne)、Med.Biol.53巻121〜
147頁(1975年)及びデイー・エツチ・ラツセル
(D.H.Russell)、Life Sciences13巻1635〜1647頁
(1973年)。 ポリアミン類は、ある微生物、例えば大腸菌、
腸内菌(Enterobacter)、クレブシエラ菌、黄色
ブドウ球菌、C.ガダヴエリス(C.cadaveris)、チ
ブス菌、及びパラインフルエンザ菌にとつて必須
の生長因子であることも知られている。ポリアミ
ン類が哺乳類の正常な及び新生物細胞生長に関連
していることを示す証拠があり、細胞増殖を起す
刺激後、ポリアミン類の合成と蓄積が増加してく
る。また、ポリアミン形成とオルニチン、S−ア
デノシルメチオニン、アルギニン、及びリジンの
デカルボキシラーゼ酵素活性との間に相関がある
ことも知られている。ポリアミンという用語は、
ジアミンのプトレシン及びポリアミンのスペルミ
ジンとスペルミンを含めて使われている。プトレ
シンはオルニチンデカルボキシラーゼによつて触
媒されるオルニチンの脱カルボキシル化生成物で
ある。プトレシン形成は、アルギニンを脱カルボ
キシル化してアグマチンをつくり、これを加水分
解してプトレシンと尿素を形成させても生ずる。
アルギニンも酵素アルギナーゼの作用によつてオ
ルニチン形成に関与している。酵素S−アデノシ
ルメチオニンシンセターゼによるメチオニンの活
性化はS−アデノシルメチオニンを形成し、これ
が脱カルボキシル化される。次に活性化されたメ
チオニンのプロピルアミン部分はプトレシンに移
されてスペルミジンを形成する。その代わりに、
プロピルアミン部分をスペルミジンに移すと、ス
ペルミンを形成する。従つて、プトレシンはスペ
ルミジンとスペルミンの前駆物質としての役目を
果たす。そのほか、プトレシンはポリアミン生合
成経路に著しい調整効果をもつことが示された。
またプトレシン合成の増加は、組織が新たに生長
プロセスを進んでいく初期の微候であることが示
された。リジンの脱カルボキシル化生成物である
カダヴエリンは、S−アデノシルメチオニンデカ
ルボキシラーゼの活性を刺激することが示され、
多くの微生物、例えばパラインフルエンザ菌
(H.parainfluenza)の生育過程に必須であるこ
とが知られている。 ポリアミン代謝の理由づけはコーエン
(Cohen)、サイエンス205巻964頁(1979年)に提
案された。トリサノゾムにおけるポリアミン代謝
の明らかに特異な役割と、プトレシン源としてオ
ルニチンデカルボキシラーゼへのトリサノゾムの
依存により、ポリアミン合成のある特定のオルニ
チンデカルボキシラーゼ抑制剤が原生動物の生長
を阻止する上で非常に有効であるとの我々の所見
は更に支持されている。 [発明が解決しようとする課題] オルニチンデカルボキシラーゼの不可逆的な阻
害剤の部類に属するある化合物類が、原生動物の
生育を阻止するのに有用であることを我々は発見
した。更に、亜門のサルコーマスチゴフオラ
(Sarcomastigophora)と胞子虫類(Sporozoa)
のものなどの広範囲の原生動物にわたつてこの阻
止が起る。更に詳しくは、下に述べる化合物類の
部類は、べん毛虫類(mastigophora)上綱
(super−class)の成員、特定的にはトリパノゾ
ーマ・ブルセイ・ブルセイ(Trypanosoma
brucei brucei)、及び晩生胞子虫類亜綱
(Telosporea)の成員、特定的には家禽にコクシ
ジウム病(coccidiosis)を起す生物のエイメリ
ア・テネラ(Eimeria tenella)の生育を阻止す
るのに特に有用である。 [課題を解決する手段] 本発明の実施に有用な化合物類は、一般式 をもつα−置換−α−アミノ酸又はその塩類と
個々の光学異性体類である。 活発な原生動物感染を受けた動物に生体内投与
されると、式化合物類は感染原生動物のそれ以
上の生育を阻止することによつて、このような動
物の処置に利用できる。その代わりに、このよう
な原生動物感染の発生を予防するために、上記化
合物を予防投与できる。 本発明化合物類の塩類の例は、塩酸、臭化水素
酸、硫酸及び燐酸のような無機酸、及びメタンス
ルホン酸、サリチル酸、マレイン酸、マロン酸、
酒石酸、くえん酸、シクラミツクアシツド及びア
スコルビン酸のような有機酸で形成される無毒性
酸付加塩類を包含する。 上記の塩類のほか、塩類という用語は性質とし
て両性であるような上の式化合物の内部塩又は
ツヴイツターイオン類を包含するものと解釈す
る。更に本明細書に記載の化合物類の光学的立体
配置が特定的に指定されないけれども、α−炭素
原子が不斉中心をもち、かれらの化合物の個々の
光学異性体類が存在することが認められる。従つ
てd−及びl−光学異性体並びにラセミ混合物の
双方が、本発明の範囲内にあるものとして考えら
れる。 本発明に有用な化合物は2,5−ジアミノ−2
−(ジフルオロメチル)ペンタン酸である。 式化合物類は、アミノ基が適当に保護されて
いる場合のオルニチンのエステル誘導体を強塩基
で処理しカルバニオン中間体を形成することによ
つてつくられる。これをジメチルスルホキシド、
ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ベンゼン、トルエン、エーテル類例えばテトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテル又はジオキサンの
ような非プロトン性溶媒中で、適当なハロメチル
−ハロアルキル化剤と約−120℃ないし120℃、好
ましくは約25℃ないし50℃の温度で約30分ないし
48時間反応させ、続いて酸又は塩基加水分解にか
ける。これを次の反応順序で表わすことができ
る。 上の反応順序で、YはF2CH2 -であり、R2は低
級アルキル基、例えばメチル、エチル、イソプロ
ピル、n−プロピル又はn−ブチルであり、R3
は水素、フエニル、1〜8個の炭素原子をもつ直
状又は分枝状アルキル基、メトキシ又はエトキシ
であり、R4はフエニル又は1〜8個の炭素原子
の直鎖状又は分枝鎖状アルキル基であるか、又は
R3とR4を一緒に取ると5〜7個の炭素原子のア
ルキレン基すなわち−CH2−(CH2n−CH2−(m
は3〜5の整数)を形成する。R3とR4が代表し
うる1〜8個の炭素原子の直鎖状又は分枝鎖状ア
ルキル基の例は、例えばメチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピル、n−ブチル、第三ブチ
ル、n−ペンチル、ネオペンチル又はトリエチル
メチル基である。記号はZ1
【式】
【式】 又は
【式】であり、R3とR4は 同じであつて上に定義された意味をもち、また
R5とR6の各々はフエニル、ベンジル又は1〜4
個の炭素原子の直鎖状又は分枝鎖状低級アルキル
基、例えばメチル、エチル又はイソプロピルであ
り、Z2はH2N(CH23 -
【式】 又は
【式】(R5とR6は上で定 義された意味をもつ)である。 カルバニオン中間体をつくるために上の反応順
序に使用してよい適当な強塩基は、カルボキシ基
に対してアルフアの炭素原子から陽子を抜き出す
ものようなもの、例としてアルキルリチウム例え
ばブチルリチウム又はフエニルリチウム、リチウ
ムジアルキルアミド例えばリチウムジイソプロピ
ルアミド、リチウムアミド、第三級カリウムブチ
レート、ナトリウムアミド、金属水素化物、例え
ば水素化ナトリウム又は水素化カリウム、第三級
アミン類例えばトリエチルアミン、リチウムアセ
チリド又はジリチウムアセチリドである。リチウ
ムアセチリド、ジリチウムアセチリド、水素化ナ
トリウム及びリチウムジイソプロピルアミドが特
に好ましい塩基である。 上の反応順序に使用できる適当なアルキル化試
薬は、例えばクロロフルオロメタン、ブロモフル
オロメタン、フルオロヨードメタン、クロロジフ
ルオロメタン、ブロモジフルオロメタン、ジフル
オロヨードメタン、ブロモトリフルオロメタン、
クロロトリフルオロメタン、トリフルオロヨード
メタン、ブロモクロロメタン、ジクロロメタン、
クロロヨードメタン、ブロモジクロロメタン、及
びジクロロヨードメタンである。これらのアルキ
ル化試薬はこの技術によく知られている。 アミン及びカルボン酸官能基の保護基の除去
は、化合物2を酸水溶液例えば塩酸又はトルエン
スルホン酸によつて約0°ないし100℃の温度で約
4〜24時間処理することによつて一段階で達成さ
れ、一般式の化合物を生ずる。化合物2のアミ
ン官能基がシツフ塩として保護されている時に
は、酸の希水溶液、例えば塩酸で、又は低級アル
コール例えばメタノール又はエタノール、エーテ
ル類、塩素化炭化水素類、ベンゼン及び水のよう
な溶媒中でヒドラジンやフエニルヒドラジンで化
合物2を処理することによつて、初めに化合物2
のアミン官能基の保護基を除くのが好ましい。カ
ルボン酸官能基と、アミン基がシツフ塩基として
以外に保護されている時のアミン基の保護基の除
去は、酸例えば臭化水素酸の濃水溶液で化合物3
を、約0°ないし100℃の温度で又は塩基水溶液例
えば水酸化アンモニウム中で処理することによつ
て達成される。 アミン保護されたエステル誘導体すなわちR3
がメトキシ又はエトキシ以外である場合の化合物
1は、適当なアミノ酸エステルをカルボニル含有
化合物により一般的に知られた方法で処理してシ
ツフ塩基を生成させてつくられるが、特定的には
次のとおりである。(a)R3が水素の時には、ベン
ズアルデヒド又は1〜9個の炭素原子をもつ直状
又は分枝状のアルカノール、例えば1−プロパナ
ール、1−ブタナール、2,2−ジメチルプロパ
ン−1−アール又は2,2−ジエチルブタン−1
−アールで適当なアミノ酸エステルを処理する。
(b)R3がフエニルの時には、適当なアミノ酸エス
テルを、ベンゾフエノン、又はアルキル部分が1
〜8個の炭素原子をもつ直鎖状又は分枝鎖状であ
る場合のフエニルアルキルケトン、例えばフエニ
ルメチルケトン、フエニルエチルケトン、フエニ
ルイソプロピルケトン、フエニルn−ブチルケト
ン又はフエニル第三ブチルケトンで処理す。(c)
R3が1〜8個の炭素原子をもつ直鎖状又は分枝
鎖状アルキル基の時には、適当なアミノ酸エステ
ルを上記のフエニルアルキルケトンで、又は各ア
ルキル部分が1〜8個の炭素原子をもち、直状又
は分枝状である場合のジアルキルケトン、例えば
ジメチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソプ
ロピルケトン、ジ−n−ブチルケトン又はメチル
第三ブチルケトンで処理する。カルボニル含有化
合物類はこの技術で知られているか、又はこの技
術で周知の手順によつてつくられる。 化合物1でR3がメトキシ又はエトキシの時に
は、ベンゾイルハライド又は、アルカン酸が1〜
9個の炭素原子をもち直状又は分枝状のアルカン
酸ハライド例えば塩化アセチル、塩化プロピオニ
ル、塩化ブチリル、塩化第三ブチリル、塩化2,
2−ジエチル酪酸、又は塩化バレリルに適当なア
ミノ酸エステル誘導体を反応させる。エーテル、
塩化メチレン、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミド又はクロロベンゼンのような有機溶
媒中で、トリエチルアミン又はピリジンのような
有機塩基の存在下に0℃で反応を行なう。反応
後、反応混合物を約25℃に1時間暖める。生ずる
アミド誘導体をフルオロスルホン酸メチル、硫酸
ジメチル、沃化メチル、p−トルエンスルホン酸
メチル又はヘキサフルオロ燐酸トリメチルオキソ
ニウム(R3はメトキシ)又はテトラフルオロ硼
酸トリエチルオキソニウム(R3はエトキシ)の
ようなアルキル化剤と約25℃で、塩化メチレン、
クロロベンゼン又はクロロホルムのような塩素化
炭化水素溶媒中で一緒にする。反応混合物を約12
〜20時間還流し、約25℃に冷却し、トリエチルア
ミンやピリジンのような有機塩基を加えてから、
溶液を塩水で抽出し生成物を単離する。 R3とR4が一緒になつて化合物1中で5〜7個
の炭素原子をもつアルキレン基を形成する時に
は、この技術で一般に知られた手順によつて対応
するアミノ酸エステル誘導体類はアミノ酸エステ
ルを環式アルカノンで処理して得られ、シツフ塩
基を形成することによつて得られる。使用できる
環式アルカノン類はシクロペンタノン、シクロヘ
キサノン及びシクロヘプタノンを包含する。 化合物1の記号Z1
【式】又は
【式】の時には、沸とう水中で 炭酸銅のような銅塩の過剰量でアミノ酸を1〜6
時間処理することによつて、
【式】及び
【式】保護基は対応する遊離アミノ酸すな わちオルニチンに加えられる。室温まで冷却後、
不溶の材料をろ過し、アセトンのような溶媒中で
重炭酸ナトリウム又は水酸化ナトリウムのような
塩基の存在下に、適当な酸ハライド(Z1
【式】の時)又は適当なアルキル ないしアリールハロフオルメート(Z1
【式】の時)でろ液を処理す る。この処理に続いて硫化水素処理を行なう。使
用できる酸ハライドの例は、塩化アセチル、塩化
プロピオニル、塩化ベンゾイル又は塩化2−フエ
ニルアセチルを包含する。使用できるハロフオル
ルメートの例はクロロ蟻酸ベンジル、クロロ蟻酸
フエニル、クロロ蟻酸メチル又はクロロ蟻酸エチ
ルを包含する。 R1がカルボキシの場合の一般式化合物類の
ラクタムは、構造式 をもつ対応するアミノ酸エステルからつくられ
る。式中Yは式で定義された意味をもち、R7
は1〜8個の炭素原子の直鎖状又は分枝鎖状アル
コキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、イソプロ
ポキシ、ブトキシ又はヘキシロキシである。ラク
タムは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナ
トリウムメトキシド、カリウムメトキシド、カリ
ウム第三ブトキシド、ナトリウムアミドのような
適当な塩基、又はトリエチルアミンなどトリアル
キルアミンのような有機アミンにより、メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、n−
ブタノールのような低級アルコール、水、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサ
メチルホスホルトリアミド又はこれらの混合物の
ような溶媒中でアミノ酸エステル類を処理するこ
とによつてつくられる。反応は約0°ないし120℃
の温度で任意に窒素雰囲気下に30分ないし24時間
行なわれる。一般式Xの化合物類は、この技術で
周知の手順によつて、例えば対応するアミノ酸を
利用し、HClガスで飽和させたメタノール、エタ
ノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノー
ル又はn−ヘプタノールのような適当なアルコー
ルでアミノ酸を処理することによつて得られる。 式化合物類の個々の光学異性体類は、アー
ル・ヴイテルボ(R.Viterbo)等、テトラヘドロ
ン・レターズ48巻4617頁(1971年)の手順に従つ
て(+)又は(−)ビナフチル燐酸塩を使用して
分割される。(+)シヨウノウ−10−スルホン酸
のような他の分割剤も使用してよい。その代わり
に、上記化合物類のラクタムを経て分割が達成さ
れる。こうして分割された酸とアミン類は、ラセ
ミ混合物に対して上記したのと同じ方法で使用で
きる。 本明細書に記載の化合物類は、動物における原
生動物の生育を阻止するのに有用である。用語
「動物」とはなかでもはつかねずみ、ねずみ、モ
ルモツト、うさぎ、白イタチ、犬、猫、牛、馬及
び人間を含めた霊長類のような哺乳類を含める意
図がある。また動物という用語には魚類と鳥も包
括される。用語「鳥」とは、オウムやカナリアを
含めた任意の種類のオス又はメスの鳥類を含める
ことが意図されているが、主に玉子や食肉用に商
業的に飼育される家禽を含める意図がある。従つ
て鳥という用語はめんどり、おんどり、及び雄か
も、にわとりひな、七面鳥、及びあひるを含める
意図がある。 用語「原生動物」は、原生動物門のサルコマス
チゴフオラ(Sarcomastigophora)及び胞子虫
類(Sprozoa)亜門の成員を包含する意図があ
る。更に詳しくは、本明細書で使われる用語「原
生動物」は、人間や家畜に病気を起すために人間
にとつて重要な寄生性の原生動物の属を含める意
図がある。これらの属の大部分は、ベーカー
(Baker)(1969年)による分類では、サルコマス
チゴフオラ亜門のべん毛虫類(Mastigophora)
上綱とスポロゾア(胞子虫類)亜門のテロスポレ
ア(Telosporea)綱に分類されている。これら
の寄生的原生動物の属の例はヒストモナス
(Histomonas)、トリパノゾーマ
(Trypanosoma)、ギアルデイア(Gia−dia)、
トリコモナス(Trichomonas)、エイメリア
(Eimeria)、イソポラ(Isopora)、トキソプラズ
マ(Toxoplasma)及びプラズモデイウム
(Plasmodium)を包含する。 べん毛虫類(Mastigophora)上綱から除外さ
れるのは、その種のあるものが人間にリーシユマ
ニア症という熱帯病を起すリーシユマニア
(Leishmania)属である。また、本発明で使われ
るトリパノゾール(trypanosoma)属から特定
的に除外されるのは、人間にシヤガス病を起すト
リマノゾーマ クルーズ(Trypanosoma cruzi)
種、それにTrypanosoma lewisi種である。本明
細書に記載の化合物類は、これらの種に対して特
別に有効ではないことがわかつた。 他方、式化合物類は、中央アフリカで牛馬の
ナガナやツエツエばえ病の病原虫であるトリパノ
ゾーマ・ブルセイ(Trypanosoma brucei)の生
育を阻止するのに特に有効である。本明細書に記
載の化合物類は、鳥にコクシジウム病を起す原生
動物の種エイメリア・テネラ(Eimeria tenella)
の生育を阻止するにも著しく有効である。 実際、本発明の好ましい態様は、商業的家禽で
腸内コクシジウムの生育を阻止するため、これら
の化合物類を使用することである。腸内コクシジ
ウムの経済的重要性は非常に意義がある。即ち
1972年に、米国でコクシジウム感染による家禽業
界の損失推定額は、約4700万ドルであつた。コク
シジウムに薬剤耐性が急速に発達するため、また
コクシジウム病の処置に使われた薬剤のあるもの
は比較的高い毒性のものであつたため、無毒性
で、腸内コクシジウムが急速な薬剤耐性を発達さ
せないような有効なコクシジウム阻止剤が必要と
されている。 本発明化合物類がどよように原生動物の生育を
阻止できるかは、はつきりとわかつていない。と
りわけ本明細書に記載の化合物類は、オルニチ
ン・デカルボキシラーゼとS−アデノキシルメチ
オニンデカルボキシラーゼの不可逆的な阻止剤で
ある。これらの酵素の不可逆的阻止剤としてこれ
らの化合物類は、原生動物の細胞分裂に必要なポ
リアミン形成を阻止する。いずれにせよ、本発明
化合物類が原生動物の生育を有効に阻止できると
いうどんな特定的な作用形態や作用理論にも本発
明の実施は制限されない。 原生動物の生育、とりわけコクシジウムの生育
に対する一般式()の化合類の作用は、エイメ
リア・テネラと試験動物として生後2週間のオス
白色レグホンにわとりひなを用して実証できる。
にわとりを養鶏箱で保持ち、感染及び未感染のも
のを別々の室に入れて、コクシジウムにかかつて
いないにわとりを確保した。実験的に感染させた
各々のにわとりに芽胞化されたオオシスト(嚢胞
体)10万個を摂食で与える。試験化合物は飲み水
から望んでいる特定投与量で投与され、薬剤を含
まないひき割り飼料(mash)を任意に与える。
E.テネラ感染に対する活性成分の効果をみるた
め、一般的には試験開始後5日目に二酸化炭素で
にわとりを殺して解剖し、盲端部分を検査する。 原生動物の生育阻止は、アフリカで牛のトリパ
ノゾーマ病(ナガナ)の病原虫であるトリパノゾ
ーマ・ブルセイ・ブルセイ(Trypanosoma
brucei brucei)を用いて決定できる。関連種の
トリパノドーマ・ブルセイ・ローデシエンス
(Trypanosoma brucei rhodesiense)とトリパ
ノゾーマ・ブルセイ・ガンビエンス
(Trypanosoma brucei gambiense)は、人間の
アフリカ眠り病の病原虫である。 概して薬剤活性は、はつかねずみでT.b.bブル
セイの多形性EATRO110単離物で設定される感
染に対して試験される。試験の24時間前に5×
105の寄生虫を試験動物に感染させる。こうして
感染された対照群の動物は、一般に接種後5日で
死亡する。試験しようとする化合物を種々の投与
量で飲み水から試験動物に投与される。感染から
治ゆした動物は、血液塗抹標本の検査によつて示
されるとおり、対照群動物の死後30日以上も寄生
虫をもたないままでいる。 本明細書に記載の化合物類は、原生動物の生育
を阻止するのに有効な量で使用される。これらの
量は当然ながら、原生動物感染の種類と性質、特
定化合物の活性、処理動物の年齢、性別、種、そ
れに処置が予防か治療かというように種々の因子
に依存している。概して本明細書に記載の化合物
は5mg/Kgないし7g/Kgの範囲の一日量で経口
又は非経口的に投与できる。トリパノゾール感染
の場合に、投与量範囲は約600mg/Kgないし約2
g/Kgである。エイメリア感染の場合には、投与
量は約15mg/Kgないし約1g/Kgの範囲に下げる
ことができる。 本明細書に記載の化合物の低毒性のため、とり
のコクシジウム症の処置に試験動物の飲み水を経
由して化合物類を任意に安全に投与できる。概し
て、活性成分濃度は、約0.01%ないし約2%の範
囲が好適であるが、主に処置すべき原生動物感染
の性質、予防的か治療的か、感染程度、及び処置
期間に左右される。 このように例えば化合物2−ジフルオロメチル
−2,5−ジアミノペンタン酸は、感染の一日前
にコクシジウム病の処置のため2%溶液としてに
わとりに有効投与できる。その代わりに、にわと
りひなの飲み水中に0.015%ほどの低濃度の2−
ジフルオロメチル−2,5−ジアミノペンタン酸
を利用して、感染の8日前に予防的処置を利用で
きる。0.06%ないし約1.0%を予防濃度が好まし
い。 原生動物の生育を阻止するためのこの予防的処
置は、本明細書に記載のデカルボキシラーゼ阻害
剤の使用に対し主な利点の一つを提供する。この
ように、にわとりひなにおけるコクシジア感染の
場合には、例えばエイメリア・テネラはトロフオ
ツオイート段階として盲腸の上皮細胞で細胞内に
生育する。その後これらの細胞は、複数有糸分裂
の一形態を行なつて多数のメロゾイトを形成す
る。宿主細胞が溶解する時にこれらのメロゾイド
は放出され、新しい細胞を広範囲に感染する役割
を果たす。その結果、盲腸壁はひどく損傷を受
け、血液と体液の著しい喪失を招き、最終的には
死に至る。更にEテネラのライフサイクル中に耐
性のあるオーシストがつくられ、にわとりひなの
糞の中に排泄される。にわとりひなは食糞の性質
があるから、供給植物の汚染によつて病気は急速
に広まる。従つて商業用の群れにコクシジウム感
染が起る時は、これらを主として致死的であるよ
うな現在入手できる化学治療剤の多量の投与で流
行病的に処置する。その結果、商業的な群れでは
薬物投与された飼料が現在では定常的に使用さ
れ、そのためコクシジウム病の発生を防ぐのに、
商業用家禽はすべてほぼ常に投薬を受けている。 本明細書に記載のデカルボキシラーゼ抑制剤が
予防的に投与できるという事実は、宿主にその後
の自然的又は人工的に誘導された感染を酵素によ
つて、致死的作用を経由するのではなくて阻止機
構をへて克服させることを可能にする。このため
E.テネラ感染の場合に、宿主が自己の防衛機構を
利用できる形で感染が軽減される。このような制
御された感染をへてつくられる生成抗体は、その
後のE.テネラ感染からの宿主を更に永久的に免疫
化する役目を果たす。 とりの原生動物感染の予防又は設置に特に適し
た薬学組成物類は、薬学的に受け入れられる担体
と組み合わせた上記のα−置換アミン類又はα−
置換−α−アミノ酸類からなる。活性成分を不活
性担体材料と混和して抗原生動物用組成物をつく
るのが有利である。典型的な担体は滑石、粘土、
軽石、シリカ、白亜、硅藻土、クルミ殻の粉末、
及びそれらの同等物を包含する。その代わりに、
活性成分を市販の食物に混ぜるか、又はビタミン
及びミネラルのプレミツクスを特にとり用に適合
される。 ほとんどの場合、とりにおけるコクシジウム病
の管理及び処置に活性成分の濃水溶液が用いられ
る。ほとんどの場合に記載の化合物類は、特に塩
類の形では高度に可溶性である。このような溶液
は有利にはパラベン類、ベンジルアルコール、フ
エノール又はチメロサールのような防腐剤を含有
するのが有利である。そのほか等張剤、糖類、安
定化剤又は緩衝剤を有効使用できる。 式化合物類は、寄生性原生動物によつて起る
病気の化学療法と化学的予防法に現在使用されて
いるその多の既知薬剤と組合わせて使用できる。
概して、これは投与される酵素抑制剤量を減少さ
せる効果をもつ。このような薬剤はとりわけ次の
ものを包含する。アントリサイド、キナピラミ
ン、ベレニル、ジミナゼンアセツレート、ペンタ
ミジソイセチオネート、プリマキン、トリパルサ
ミド、アミカルバリド、アムプロリウム、アムフ
オテリシンB、キニン、モネンシン、ミノサイク
リン、7−ジメチルアミノ−6−デメチル−6−
デオキシテラサイクリン、クリンダマイシン、7
−デオキシ−7(S)−クロロリンコマイシン、ブ
キノレート、ロベニジン及びニカルバジン。ある
場合には式化号物類はこれら薬剤の効果を実際
に強めたり、相乗化したりする。 この点で特に興味あるのは、抗原生動物剤のア
ントリサイド、キナピラミン、ペンタミジンイセ
チオネート及びアミカルバリドと共に相乗的に作
用することがわかつた化合物2,5−ジアミノ2
−ジフルオロメチルペンタン酸である。このため
2,5−ジアミノ−2−ジフルオロメチルペンタ
ン酸濃度はこれらの薬剤の治療必要量以下の投与
量(1.0mg/Kg未満)と組み合わせて用いられる
と、約4倍減らすことができる。 そのほか、式化合物類は、寄生中病とくにト
リパノゾーマ病の化学療法及び化学予防法用のそ
の他の既知チトトキシン(細胞毒)剤と組合わせ
て使用できる。このようなチトトキシン剤は腫瘍
発育阻止剤の抗生物質ブレオマイシン並びにその
他周知のチトトキシン剤、例えばシクロフオスフ
アミド、メトトレクセート、プレドニソン、6−
メルカプトプリン、プロカルボジン、ダウノルビ
シン、ヴインクリスチン、ヴインデシン、ヴイン
ブラスチン、クロラムブシル、シトシンアラビノ
シド、6−チオグアニン、チオTEPA、5−フル
オロウラシル、5−フルオロ−2−デオキシウリ
ジン、5−アザシチジン、ナイトロジエンマスタ
ード、1,3−ビス(2−クロロエチル)−1−
ニトロソユリア(BCNU)、1−(2−クロロエ
チル)−3−シクロヘキシル−1−ニトロソユリ
ア(CCNU)、ブスルフアン又はアドリアマイシ
ンを包含する。 トリパノゾーマ病全般の処置及び特に牛のナガ
ナの処置にとりわけ興味あるものは、抗腫瘍抗生
物質剤ブレオマイシンと組合わせて酵素阻害剤
2,5−ジアミノ−2−ジフルオロメチルペンタ
ン酸を使うことである。この特定的な酵素阻害剤
は、ブレオマイシンと相乗的に作用すると考えら
れる。このためトリパノゾーマ・ブルセイで感染
させたはつかねずみは、一日に7mg/Kgの投与量
でのブレオマイシン腹腔内投与により3日後に治
ゆする。同様に、はつかねずみにおけるトリパノ
ゾーマ感染は、飲み水中における1%2,5−ジ
アミノ−2−ジフルオロメチルペンタン酸溶液の
3日間の投与によつて治ゆする。 幾つかの組合せ実験の結果は、飲み水経由で投
与される0.5%2,5−ジアミノ−2−ジフルオ
ロメチルペンタン酸と組合わせたブレオマイシン
0.5mg/Kgによつて一貫して治ゆがもたらされる
ことを示している。その代わりに、飲み水中のわ
ずか0.25%の2,5−ジアミノ−2−ジフルオロ
メチルペンタン酸と組合わせたブレオマイシン
0.25mg/Kg濃度により、治ゆがもたらされる。ブ
レオマイシン0.1mg/Kgと0.1%2,5−ジアミノ
−2−ジフルオロメチルペンタン酸との組合わせ
は効果をもたない。このように治ゆ的投与量の組
合わせは、2,5−ジアミノ−2−ジフルオロメ
チルペンタン酸の治ゆ投与量の1/2ないし1/4の治
ゆ以下の投与量と組合わせて用いられる時に、単
独で用いられるブレオマイシン薬剤の治ゆ投与量
の1/2ないし1/28までこの薬剤の投与量が減少さ
れることを反映している。 本明細書に記載され特許請求されている本発明
は、本発明化合物類がどのようにつくられ利用さ
れるかを特定的に説明した次の実施例によつて更
に詳しく例示されている。 化合物の製造 2−ジフルオロメチル−2,5−ジアミノペン
タン酸 窒素下にヘキサン中の2Mブチルリチウムの溶
液(500ml)を−78℃でテトラヒドロフラン1.5
中のジイソプロピルアミン143.1mlのかきまぜた
溶液に加える。このあとでテトラヒドロフラン
1.5中のオルニチンジベンズアルドイミンメチ
ルエステル261g(0.81モル)を加える。添加終
了後、反応温度を40℃に高め、40°と50℃の間で
3時間保持し、この間にかきまぜながら混合物中
にクロロジフルオロメタンガスを通気する。次に
反応混合物を塩化ナトリウム飽和溶液で処理す
る。有機材料をエーテルで抽出し、エーテル抽出
液を塩化ナトリウム溶液で数回洗い、硫酸マグネ
シウム上で乾燥して蒸発させると、粘性な油を生
ずる。油を1N HCl1.5と共に3時間かきまぜ、
混合物をクロロホルムで数回抽出し、水溶液を乾
固するまで蒸発させる。油状残留物を12N塩酸
1.5と共に16時間還流し、冷却された溶液をク
ロロホルム抽出によつて精製してから、濃縮、脱
色(木炭)し、約750mlまで更に濃縮する。溶液
PHをトリエチルアミン添加によつて3.5まで調整
し、溶液を木炭で再び処理してから、約500mlに
濃縮し、アセトン7〜8で希釈する。沈殿した
生成物をろ別し、エタノールで洗う。粗生成物を
約150mlの熱い湯に溶かし、溶液を熱いエタノー
ル450mlで処理することによつて再結晶させる。
冷却後、2−ジフルオロメチル−2,5−ジアミ
ノペンタン酸塩酸塩−水塩71g(37%)の結晶が
析出する。融点183℃。 製剤例 1 家禽の飲み水へ添加するのに適した粒剤は次の
ようにつくられる。 2−ジフルオロメチル−2,5−ジアミノペンタ
ン酸 33.0g とうもろこし殿粉 18.5g 乳 糖 48.2g ステアリン酸亜鉛 0.3g 100.0g 2−ジフルオロメチル−2,5−ジアミノペン
タン酸を乳糖約6〜9gと混合し、流体エネルギ
ー微粉砕機又は超微粉砕機にかけると、1〜25ミ
クロンの粒度が得られる。とうもろこし殿粉約
2.0gに水35mlを加えて配合すると、5%殿粉糊
がつくられる。微粉砕した2−ジフルオロメチル
−2,5−ジアミノペンタン酸/乳糖の粉末と残
りの乳糖及び残りのとうもろこし殿粉をよく配合
する。殿粉糊を加えて配合し、生ずる混合物を12
番のメツシユスクリーンにかける。生ずる粒剤を
含水量約3%まで38℃で乾燥し、合衆国標準の12
番ふるいに通して粉砕し、ステアリン酸亜鉛0.3
gと混合することによつて潤滑する。 製剤例 2 コクシジウム病の処置に使用される10%保存溶
液は、室温で水1ガロンに2−ジフルオロメチル
−2,5−ジアミノペンタン酸37.5gを溶解する
ことによつてつくられる。水9部で希釈されたこ
の保存溶液1部から、家禽のコクシジウム病予防
に有用な、家禽用の1%薬物添加された飲用水溶
液ができる。 製剤例 3 家禽に適した薬を入れた動物飼料は、次の成分
を利用してつくられる。投薬された飼料を鶏に任
意に食させる。 重量% 粉砕黄色とうもろこし 60.3 大豆油ミール 33.0 アルフアルフア薬の粉末 1.0 燐酸二カルシウム 3.0 炭酸カルシウム 1.0 ヨード化塩 0.2 2−ジフルオロメチル−2,5−ジアミノペンタ
ン酸 0.33 飼料100ポンド当り次の成分を供給するビタミン
−ミネラル−アミノ酸抗生物質混合物 オキシテトラサイクリン 0.5g ペニシリン(プロカイン塩として) 0.25g 硫酸マンガン 8g DL−メチオニン 22.7g リボフラビン 130mg DL−パントテン酸カルシウム 930mg ナイアシン 1400mg ピリドキシン 130mg ビタミンB12 1mg 塩化コリン 22.7g ビタミンA 300000単位 ビタミンD3 25000単位 実施例 1 以下は、はつかねずみのトリパノゾーマ・ブル
セイ・ブルセイ感染に対する2−ジフルオロメチ
ル−2,5−ジアミノペンタン酸の効果を示す。 体重20〜25gのはつかねすみ5匹ずつの群に
T.b.ブルセイ(EATRO110単離物。5×105
体/はつかねずみ1匹)を接種する。感染後24時
間に化合物を飲み水経由で任意に投与する。その
結果を、5日間の対照群動物の平均生存日数に基
づいて、対照群動物の死亡以後の平均生存日数と
して表わしている。対照トリパノサイドとしてベ
レニル(ジミナゼンアセチユレート)が含まれ
る。その結果を下の第1表に示す。
【表】 実施例 2 次の実施例は、エイメリア・テネラのオーシス
トで感染されたにわとりひなの飲み水における2
−ジフルオロメチル−2,5−ジアミノペンタン
酸の2%溶液の効果を例示している。 第1日目にイー・テネラのオーシスト100000個
をにわとりひな20羽に経口感染させる。2−ジフ
ルオロメチル−2,5−ジアミノペンタン酸2%
溶液を含有する飲み水をひな10羽に与える。残り
のひなは対照群として使う。第3日まで対照群の
動物全部が病気の臨床的微候を示す。第7日に全
動物を殺し、盲端損傷部を肉眼で検査し、次のよ
うに格付けを行なう。 0=肉眼で損傷部を検出できない。 +1=盲腸壁に点状出血がわずかに散在する。壁
の肥厚はない。正常な盲腸内容が存在する。 +2=損傷部は多数あり、盲腸内容物の喪失が認
められる。盲腸壁はやや厚くなつている。 +3=多量の血液及び組織破片が存在する。すな
わち盲腸コア(cecal cores)。盲腸壁は大巾に
肥厚し、正常な盲腸内容物はあるとしてもごく
わずか。 +4=盲腸壁は多量の血液又は盲腸コアの存在に
より大巾に広がつている。盲腸破片はないかコ
アに含まれている。(死亡したひなも+4に計
上)。
【表】 実施例 3 前の実施例と本質的に同じ手順に従つて、飲み
水中における2−ジフルオロメチル−2,5−ジ
アミノペンタン酸(DFMO)2%溶液を3日間
にわたり、にわとりひな6羽に投与する。第1日
にこの6羽の群のほか、各10羽ずつの2群に、す
べて1羽当たりイー・テネラのオーシスト100000
個で経口感染させる。10羽の1群は対照群として
の役目を果たし、他の10羽の群はその後5日間に
飲み水中にアムプロリウム(Amprolium)の標
準投与量を受ける。現在、アムプロリウムはえり
抜きのコクシジウム抑制剤である。第5日に動物
全部を殺し、前実施例で述べた損傷得点指数を用
いて病気の証拠を調べる。次の結果が得られる。
【表】 リウム溶液
実施例 4 次の実施例は、にわとりひなのエイメリア・テ
ネラ感染に対する2−ジフルオロメチル−2,5
−ジアミノペンタン酸の種々の投与量の効果を示
す。 実施例2と本質的に同じ手順に従つて、2−ジ
フルオロメチル−2,5−ジアミノペンタン酸
(DFMO)の投与量を、下の第4表に示すように
変える。DFMO処置を−1日に開始する。0日
にひなを経口感染させ、その後5日間すなわち計
6日間処置を続ける。ひなを5日間に殺し、実施
例10に述べた損傷得点指数を用いて、病気の証拠
を検査する。
【表】 実施例 5 次の実施例は、ひなのエイメリア・テネラ損傷
に対する低予防投与量の有効性を示す。 実施例2に述べた本質的に同じ手順に従うが、
2−ジフルオロメチル−2,5−ジアミノペンタ
ン酸(DFMO)投与量と投与期間を変えて、次
の結果が得られる。
【表】 実施例 6 次の実施例は、にわとりひなのエイメリア・テ
ネラ感染に対する永久免疫の獲得を示す。 感染を基点として−8日から+5日にかけて2
−ジフルオロメチル−2,5−ジアミノペンタン
酸により0.5%の低濃度で予め処置した鶏に、下
の第6表に示すように治療終了に続いて1週間に
病原虫を挑戦させた。これらの結果は、低投与量
の予防的療法は疾病状態を起さずに寄生虫の適度
な発達を可能とすることにより、その後のE.テネ
ラ感染に対する免疫発現をもたらすことを示して
いる。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 2−ジフルオロメチル−2,5−ジアミノペ
    ンタン酸又はそれらの塩類、個々の光学異性体類
    の原生動物阻止量を含む抗原生動物剤。 2 動物がトリであり、2−ジフルオロメチル−
    2,5−ジアミノペンタン酸が0.01%〜2.0%の
    濃度で飲み水に投与される、特許請求の範囲第1
    項に記載の抗原生動物剤。 3 2−ジフルオロメチル−2,5−ジアミノペ
    ンタン酸が0.06%〜1.0%の濃度で投与される、
    特許請求の範囲第1項に記載の抗原生動物剤。 4 2−ジフルオロメチル−2,5−ジアミノペ
    ンタン酸又はそれらの塩類、個々の光学異性体類
    の原生動物阻止量と適当な担体とを組合せてな
    る、特許請求の範囲第1項に記載の抗原生動物
    剤。 5 動物がトリであり、担体が水であり、2,5
    −ジアミノ−2−ジフルオロメチルペンタン酸が
    0.01%〜2%の濃度で存在する、特許請求の範囲
    第4項に記載の抗原生動物剤。 6 2−ジフルオロメチル−2,5−ジアミノペ
    ンタン酸又はそれらの塩類、個々の光学異性体類
    と、アントリサイド、ペンタミジンイセチオネー
    ト、アミカルバリド及びブレオマイシンからなる
    群から選ばれる抗原生動物剤との相乗的有効量を
    ふくむ抗原生動物剤。
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