JPH04321699A - 新規な利尿ペプチド - Google Patents
新規な利尿ペプチドInfo
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- JPH04321699A JPH04321699A JP3090777A JP9077791A JPH04321699A JP H04321699 A JPH04321699 A JP H04321699A JP 3090777 A JP3090777 A JP 3090777A JP 9077791 A JP9077791 A JP 9077791A JP H04321699 A JPH04321699 A JP H04321699A
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- JP
- Japan
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- peptide
- leu
- arg
- glu
- ser
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な利尿ペプチドに
関し、より詳しくは、サメ心臓あるいは脳から得た利尿
ペプチドに関する。また、本発明はこのペプチドの製造
方法および、このペプチドを有効成分とする薬剤組成物
、特に降圧剤、利尿剤および血管拡張剤にも関する。
関し、より詳しくは、サメ心臓あるいは脳から得た利尿
ペプチドに関する。また、本発明はこのペプチドの製造
方法および、このペプチドを有効成分とする薬剤組成物
、特に降圧剤、利尿剤および血管拡張剤にも関する。
【0002】
【従来の技術】心臓或いは脳が体液バランス調節に重要
な働きを担うホルモンを分泌していることは公知である
。このようなホルモンとしてこれまでに見出された利尿
ペプチドは、いずれもシスティンとシスティン間のジス
ルフィド結合 (S−S 結合) により形成された1
7個のアミノ酸からなる環状構造 (基本骨格) は高
度に保存されており、基本骨格内のアミノ酸の置換、あ
るいはN末端やC末端から延びた部分のアミノ酸の数お
よび種類に違いが見られる。現在、利尿ペプチドはその
由来およびアミノ酸配列のホモロジーから4種のタイプ
、即ちA型、B型、C型、V型に分類され、それぞれ生
物学的活性に差異がある。
な働きを担うホルモンを分泌していることは公知である
。このようなホルモンとしてこれまでに見出された利尿
ペプチドは、いずれもシスティンとシスティン間のジス
ルフィド結合 (S−S 結合) により形成された1
7個のアミノ酸からなる環状構造 (基本骨格) は高
度に保存されており、基本骨格内のアミノ酸の置換、あ
るいはN末端やC末端から延びた部分のアミノ酸の数お
よび種類に違いが見られる。現在、利尿ペプチドはその
由来およびアミノ酸配列のホモロジーから4種のタイプ
、即ちA型、B型、C型、V型に分類され、それぞれ生
物学的活性に差異がある。
【0003】A型の心房性ナトリウム利尿ペプチド(以
下、ANPと略す) はヒト、ラット、ブタ、ウナギ等
で構造が決定され、B型の脳ナトリウム利尿ペプチド(
以下、BNPと略す)はブタ、ヒト、ラット、ウナギ等
で構造が決定されている。最近、ブタの脳等で見出され
た第2のBNPはC型ナトリウム利尿ペプチド(以下、
CNPと略す)と称され、基本骨格のC末端側にペプチ
ド鎖が延びていない点が特徴である。さらにウナギにお
いて、C末端側に延びる長いペプチドを有するV型の心
室ナトリウム利尿ペプチド(VNP)の構造が決定され
た。
下、ANPと略す) はヒト、ラット、ブタ、ウナギ等
で構造が決定され、B型の脳ナトリウム利尿ペプチド(
以下、BNPと略す)はブタ、ヒト、ラット、ウナギ等
で構造が決定されている。最近、ブタの脳等で見出され
た第2のBNPはC型ナトリウム利尿ペプチド(以下、
CNPと略す)と称され、基本骨格のC末端側にペプチ
ド鎖が延びていない点が特徴である。さらにウナギにお
いて、C末端側に延びる長いペプチドを有するV型の心
室ナトリウム利尿ペプチド(VNP)の構造が決定され
た。
【0004】これらのペプチドはいずれも、水・ナトリ
ウム利尿作用、降圧作用および平滑筋弛緩作用を有する
が、ペプチドの種類により各作用の強さに違いがある。 C型利尿ペプチドは、水・ナトリウム利尿作用について
はA型より弱いのに対して、平滑筋弛緩作用および降圧
作用は同等である傾向を示す。従って、C型のものは特
に降圧剤あるいは血管拡張剤として有用であると期待さ
れる。
ウム利尿作用、降圧作用および平滑筋弛緩作用を有する
が、ペプチドの種類により各作用の強さに違いがある。 C型利尿ペプチドは、水・ナトリウム利尿作用について
はA型より弱いのに対して、平滑筋弛緩作用および降圧
作用は同等である傾向を示す。従って、C型のものは特
に降圧剤あるいは血管拡張剤として有用であると期待さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、A型
に比較して、水、ナトリウム利尿作用より平滑筋弛緩作
用および降圧作用が優勢な、C型の薬理活性スペクトル
を増強する利尿ペプチドおよび該ペプチドを含む薬剤を
提供することを目的とする。
に比較して、水、ナトリウム利尿作用より平滑筋弛緩作
用および降圧作用が優勢な、C型の薬理活性スペクトル
を増強する利尿ペプチドおよび該ペプチドを含む薬剤を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】サメは体内と外界のナト
リウム濃度差が小さい海水に生息しているため、サメの
利尿ペプチドの主体はC型の薬理活性スペクトルをもつ
ことが推測される。本発明者等はこのような推測のもと
に研究を進めた結果、サメの心臓および脳より、強力な
直腸筋弛緩作用を有するペプチドを単離することに成功
し、このペプチドの構造を決定すると共に、このペプチ
ドがナトリウム利尿作用、降圧作用および平滑筋弛緩作
用を有することを見出し、本発明を完成させた。以下、
このペプチドをサメCNP(C−type natri
uretic peptide)と称する。
リウム濃度差が小さい海水に生息しているため、サメの
利尿ペプチドの主体はC型の薬理活性スペクトルをもつ
ことが推測される。本発明者等はこのような推測のもと
に研究を進めた結果、サメの心臓および脳より、強力な
直腸筋弛緩作用を有するペプチドを単離することに成功
し、このペプチドの構造を決定すると共に、このペプチ
ドがナトリウム利尿作用、降圧作用および平滑筋弛緩作
用を有することを見出し、本発明を完成させた。以下、
このペプチドをサメCNP(C−type natri
uretic peptide)と称する。
【0007】即ち、本発明は、サメの心室、心房または
脳から得られ、17個のアミノ酸からなる利尿ペプチド
基本骨格のC末端側のシスティンからC末端方向にはア
ミノ酸が結合していない、水・ナトリウム利尿作用、降
圧作用および平滑筋弛緩作用を有するペプチドを要旨と
する。
脳から得られ、17個のアミノ酸からなる利尿ペプチド
基本骨格のC末端側のシスティンからC末端方向にはア
ミノ酸が結合していない、水・ナトリウム利尿作用、降
圧作用および平滑筋弛緩作用を有するペプチドを要旨と
する。
【0008】このペプチドは、従来のANP、BNP、
CNPおよびVNPと同様、降圧作用、利尿作用および
平滑筋弛緩作用を示し、利尿ペプチド基本骨格を有する
点で似ており、特に、基本骨格のC末端側にペプチド鎖
をもたない点で、ブタ、ラット、カエルおよびニワトリ
の各CNP、ウナギBNPおよびメダカ脳ANPとの相
同性が高い。しかし、基本骨格のN末端側システィンか
らN末端方向に4番目のアミノ酸がプロリンであること
、およびN末端方向に延びる5個以上の長いペプチド鎖
を有するC型の利尿ペプチドである点で従来のものと異
なる。
CNPおよびVNPと同様、降圧作用、利尿作用および
平滑筋弛緩作用を示し、利尿ペプチド基本骨格を有する
点で似ており、特に、基本骨格のC末端側にペプチド鎖
をもたない点で、ブタ、ラット、カエルおよびニワトリ
の各CNP、ウナギBNPおよびメダカ脳ANPとの相
同性が高い。しかし、基本骨格のN末端側システィンか
らN末端方向に4番目のアミノ酸がプロリンであること
、およびN末端方向に延びる5個以上の長いペプチド鎖
を有するC型の利尿ペプチドである点で従来のものと異
なる。
【0009】本発明はさらに、次の一般式(1) で示
されるアミノ酸配列を有するペプチドおよびその塩であ
る。
されるアミノ酸配列を有するペプチドおよびその塩であ
る。
【0010】
X−Gly−Pro−Ser−Arg−Gly−Cys
−Phe−Gly−Val−Lys−Leu−Asp−
Arg−Ile−Gly−Ala−MetSer−Gl
y−Leu−Gly−Cys−OH
…(1) (式中、X基は水素、または、H−Arg−Pro−A
rg−Ser−Asp−Asp−Ser−Leu−Gl
n−Thr−Leu−Ser−Arg−Leu−Leu
−Glu−Asp−Glu−Tyr−Gly−His−
Tyr−Leu−Pro−Ser−Asp−Glu−L
eu−Asn−Asn−Glu−Ala−Glu−Gl
u−Met−Ser−Pro−Ala−Ala−Ser
−Leu−Pro−Glu−Leu−Asn−Ala−
Asp−Gln−Ser−Asp−Leu−Glu−L
eu−Pro−Trp−Glu−Arg−Glu−Se
r−Arg−Glu−Ile−Gly−Gly−Arg
−Pro−Phe−Arg−Gln−Glu−Ala−
Val−Leu−Ala−Arg−Leu−Leu−L
ys−Asp−Leu−Ser−Asn−Asn−Pr
o−Leu−Arg−Phe−Arg−Gly−Arg
−Ser−Lys−Lys− で示される全配列、もし
くはこの配列においてN末端よりアミノ酸残基が順次1
個ずつ除去された部分配列で表され、X基のN末端の水
素はTyr−または、放射性アイソトープ標識体もしく
はアビジンと結合しうる官能基で置換されていてもよい
。ペプチド中のシスティン残基は相互にジスルフィド結
合で架橋されていてもよい。)上記一般式(1) にお
ける下線部分の、システィンからシスティンまでの17
個のアミノ酸からなるペプチド鎖がここでいう基本骨格
に相当する。また、以下の説明において(1) 式中の
X基を例えばX(15)などで表すことがあるが、かっ
こ内の数字はX基中のアミノ酸残基の数を示すものであ
る。例えばX(1) はH−Lys−を、X(16)は
次のペプチド鎖を示す。
−Phe−Gly−Val−Lys−Leu−Asp−
Arg−Ile−Gly−Ala−MetSer−Gl
y−Leu−Gly−Cys−OH
…(1) (式中、X基は水素、または、H−Arg−Pro−A
rg−Ser−Asp−Asp−Ser−Leu−Gl
n−Thr−Leu−Ser−Arg−Leu−Leu
−Glu−Asp−Glu−Tyr−Gly−His−
Tyr−Leu−Pro−Ser−Asp−Glu−L
eu−Asn−Asn−Glu−Ala−Glu−Gl
u−Met−Ser−Pro−Ala−Ala−Ser
−Leu−Pro−Glu−Leu−Asn−Ala−
Asp−Gln−Ser−Asp−Leu−Glu−L
eu−Pro−Trp−Glu−Arg−Glu−Se
r−Arg−Glu−Ile−Gly−Gly−Arg
−Pro−Phe−Arg−Gln−Glu−Ala−
Val−Leu−Ala−Arg−Leu−Leu−L
ys−Asp−Leu−Ser−Asn−Asn−Pr
o−Leu−Arg−Phe−Arg−Gly−Arg
−Ser−Lys−Lys− で示される全配列、もし
くはこの配列においてN末端よりアミノ酸残基が順次1
個ずつ除去された部分配列で表され、X基のN末端の水
素はTyr−または、放射性アイソトープ標識体もしく
はアビジンと結合しうる官能基で置換されていてもよい
。ペプチド中のシスティン残基は相互にジスルフィド結
合で架橋されていてもよい。)上記一般式(1) にお
ける下線部分の、システィンからシスティンまでの17
個のアミノ酸からなるペプチド鎖がここでいう基本骨格
に相当する。また、以下の説明において(1) 式中の
X基を例えばX(15)などで表すことがあるが、かっ
こ内の数字はX基中のアミノ酸残基の数を示すものであ
る。例えばX(1) はH−Lys−を、X(16)は
次のペプチド鎖を示す。
【0011】H−Lys−Asp−Leu−Ser−A
sn−Asn−Pro−Leu−Arg−Phe−Ar
g−Gly−Arg−Ser−Lys−Lys−X基の
N末端の水素がTyr−または放射性アイソトープ標識
体もしくはアビジンと結合しうる官能基で置換されてい
る場合、本発明のペプチドを標識することができ、それ
を用いることにより、本発明のペプチドの血中や組織中
濃度の測定、あるいは半減期や作用部位の測定により本
発明ペプチドの代謝動態の解明や解析に利用できる。本
願明細書および図面で使用するアミノ酸の略号は次の意
味である。
sn−Asn−Pro−Leu−Arg−Phe−Ar
g−Gly−Arg−Ser−Lys−Lys−X基の
N末端の水素がTyr−または放射性アイソトープ標識
体もしくはアビジンと結合しうる官能基で置換されてい
る場合、本発明のペプチドを標識することができ、それ
を用いることにより、本発明のペプチドの血中や組織中
濃度の測定、あるいは半減期や作用部位の測定により本
発明ペプチドの代謝動態の解明や解析に利用できる。本
願明細書および図面で使用するアミノ酸の略号は次の意
味である。
【0012】三文字表記
Gly : グリシン、 Leu : ロイ
シン、 Ile : イソロイシン、 Ser : セリン、 Thr : ト
レオニン、 Asp : アスパラギン酸、 Asn : アスパラギン、 Lys : リシン、
Arg : アルギニン、 Cys : システィン、 Phe : フェニ
ルアラニン、Met : メチオニン、 Trp
: トリプトファン、Tyr: チロシン Glu : グルタミン酸、 His : ヒスチジ
ン、 Ala : アラニン、 Gln : グルタミン、 Val : バリン
Pro : プロリン サメ心房あるいは心室より得られるサメCNPの主体は
、一般式(1) においてXがX(16)、X(17)
、およびX(93)であるペプチドであり、脳から得ら
れるサメCNPの主体は一般式(1) においてXが水
素およびX(93)であるペプチドである。
シン、 Ile : イソロイシン、 Ser : セリン、 Thr : ト
レオニン、 Asp : アスパラギン酸、 Asn : アスパラギン、 Lys : リシン、
Arg : アルギニン、 Cys : システィン、 Phe : フェニ
ルアラニン、Met : メチオニン、 Trp
: トリプトファン、Tyr: チロシン Glu : グルタミン酸、 His : ヒスチジ
ン、 Ala : アラニン、 Gln : グルタミン、 Val : バリン
Pro : プロリン サメ心房あるいは心室より得られるサメCNPの主体は
、一般式(1) においてXがX(16)、X(17)
、およびX(93)であるペプチドであり、脳から得ら
れるサメCNPの主体は一般式(1) においてXが水
素およびX(93)であるペプチドである。
【0013】本発明のペプチドは、一般式(1) にお
いてX基を除いたアミノ酸配列をその構造内に含有して
いれば、X基の93個のアミノ酸残基からなるペプチド
鎖のいずれの位置で切断されたものであってもよい。即
ち、X基が水素、またはX(1) 〜X(93)である
ペプチドを含む。これらのペプチドは後述のように利尿
作用、降圧作用および平滑筋弛緩作用を示し、有用であ
る。
いてX基を除いたアミノ酸配列をその構造内に含有して
いれば、X基の93個のアミノ酸残基からなるペプチド
鎖のいずれの位置で切断されたものであってもよい。即
ち、X基が水素、またはX(1) 〜X(93)である
ペプチドを含む。これらのペプチドは後述のように利尿
作用、降圧作用および平滑筋弛緩作用を示し、有用であ
る。
【0014】本発明の利尿ペプチドの製造方法としては
、該ペプチドを産生する細胞より回収する方法がある。 産生細胞としては、摘出した心房、心室あるいは脳組織
細胞、それらを細胞培養により増殖させた細胞、あるい
は遺伝子組み換え手段によって目的のペプチドを産生す
るようにした細胞がある。また、細胞培養上清から回収
する方法もある。これらの細胞あるいは培養上清より本
発明の利尿ペプチドを単離精製するには、抽出、ゲル濾
過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー
、高速液体クロマトグラフィー、電気泳動、再結晶等の
ペプチドの単離精製に通常用いられる処理を組み合わせ
て行うことができ、特に逆相の高速液体クロマトグラフ
ィーを含む方法が好ましい。
、該ペプチドを産生する細胞より回収する方法がある。 産生細胞としては、摘出した心房、心室あるいは脳組織
細胞、それらを細胞培養により増殖させた細胞、あるい
は遺伝子組み換え手段によって目的のペプチドを産生す
るようにした細胞がある。また、細胞培養上清から回収
する方法もある。これらの細胞あるいは培養上清より本
発明の利尿ペプチドを単離精製するには、抽出、ゲル濾
過クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー
、高速液体クロマトグラフィー、電気泳動、再結晶等の
ペプチドの単離精製に通常用いられる処理を組み合わせ
て行うことができ、特に逆相の高速液体クロマトグラフ
ィーを含む方法が好ましい。
【0015】あるいは、このように単離精製したサメC
NPの分析により判明したアミノ酸配列の情報に基づき
、アミノ酸から化学的に合成することができる。合成法
としては、例えば固相法アミノ酸合成法、液相法アミノ
酸合成法等の慣用のペプチド合成方法が使用できる。 サメCNPの単離精製方法の具体例を次に示す。まず、
多数匹のサメから心臓あるいは脳を摘出する。これはそ
のまま使用してもよいが、心臓組織細胞あるいは脳細胞
を細胞培養により増殖させた培養細胞あるいは培養上清
を用いることも可能である。
NPの分析により判明したアミノ酸配列の情報に基づき
、アミノ酸から化学的に合成することができる。合成法
としては、例えば固相法アミノ酸合成法、液相法アミノ
酸合成法等の慣用のペプチド合成方法が使用できる。 サメCNPの単離精製方法の具体例を次に示す。まず、
多数匹のサメから心臓あるいは脳を摘出する。これはそ
のまま使用してもよいが、心臓組織細胞あるいは脳細胞
を細胞培養により増殖させた培養細胞あるいは培養上清
を用いることも可能である。
【0016】心室組織を出発材料とした例を次に示す。
摘出した心臓は心房と心室に分け、心室組織のみを蒸留
水中で煮沸し、冷却後、酢酸を添加しホモジナイズして
抽出を行う。得られた抽出液を遠心分離して上清を得、
減圧乾固後、酢酸に溶解し、アセトンを加えて遠心分離
する。沈渣を酢酸に溶解してゲル濾過および脱塩を行う
。ヒヨコ直腸標本弛緩活性のあるフラクションを陽イオ
ン交換クロマトグラフィーに供与し、ピーク1、2およ
び3を得た。次いでヒヨコ直腸標本弛緩活性を目印に逆
相高速液体クロマトグラフィーにより精製する。
水中で煮沸し、冷却後、酢酸を添加しホモジナイズして
抽出を行う。得られた抽出液を遠心分離して上清を得、
減圧乾固後、酢酸に溶解し、アセトンを加えて遠心分離
する。沈渣を酢酸に溶解してゲル濾過および脱塩を行う
。ヒヨコ直腸標本弛緩活性のあるフラクションを陽イオ
ン交換クロマトグラフィーに供与し、ピーク1、2およ
び3を得た。次いでヒヨコ直腸標本弛緩活性を目印に逆
相高速液体クロマトグラフィーにより精製する。
【0017】精製したサメCNPおよびペプチダーゼに
よって限定分解したサメCNPフラグメントを、自動ア
ミノ酸シークエンサーによりアミノ酸配列を決定する。 ピーク1を出発物質としたサメCNP(1−115)の
アミノ酸配列は後記配列表の配列番号1で示す通りであ
る。 これは一般式(1) においてX基が93個のアミノ酸
残基からなる、即ちX(93)であるペプチドである。 また、得られたペプチドをアミノ酸分析して、次のアミ
ノ酸組成を得た。
よって限定分解したサメCNPフラグメントを、自動ア
ミノ酸シークエンサーによりアミノ酸配列を決定する。 ピーク1を出発物質としたサメCNP(1−115)の
アミノ酸配列は後記配列表の配列番号1で示す通りであ
る。 これは一般式(1) においてX基が93個のアミノ酸
残基からなる、即ちX(93)であるペプチドである。 また、得られたペプチドをアミノ酸分析して、次のアミ
ノ酸組成を得た。
【0018】Asp 12.1(13)、Thr 1.
1(1)、Ser 10.7(12)、Glu 16.
5(15)、Pro 7.7(8)、Gly 11.1
(10)、Ala 6.9(7)、CM−Cys 1.
5(2) 、Val 1.6(2)、Met 1.6
(2) 、Ile 1.9 (2) 、Leu 15.
5(17)、Tyr 1.4(2)、 Phe 3.
0 (3) 、Trp −(1) 、His 0.4(
1)、Lys 3.6 (4) 、Arg 11.3
(13)ただし、括弧内の数字は理論モル比である。分
子量は12,883であった。
1(1)、Ser 10.7(12)、Glu 16.
5(15)、Pro 7.7(8)、Gly 11.1
(10)、Ala 6.9(7)、CM−Cys 1.
5(2) 、Val 1.6(2)、Met 1.6
(2) 、Ile 1.9 (2) 、Leu 15.
5(17)、Tyr 1.4(2)、 Phe 3.
0 (3) 、Trp −(1) 、His 0.4(
1)、Lys 3.6 (4) 、Arg 11.3
(13)ただし、括弧内の数字は理論モル比である。分
子量は12,883であった。
【0019】ピーク2を出発物質としたサメCNP(7
7−115)とサメCNP(78−115)はそれぞれ
後記配列表の配列番号2および3で示すアミノ酸配列を
有し、サメCNP(1−115) の構造内に含まれる
ペプチドであった。このペプチドは一般式(1) にお
いてXがX(17)およびX(16)の場合である。ま
た、サメ脳より得たサメCNP(94−115)は、後
記配列表の配列番号4で示すアミノ酸配列を有し、サメ
CNP(1−115) 、サメCNP(77−115)
およびサメCNP(78−115)の構造内に含まれる
ペプチドであった。このペプチドは一般式(1) にお
いてXが水素の場合で、22個のアミノ酸からなる。
7−115)とサメCNP(78−115)はそれぞれ
後記配列表の配列番号2および3で示すアミノ酸配列を
有し、サメCNP(1−115) の構造内に含まれる
ペプチドであった。このペプチドは一般式(1) にお
いてXがX(17)およびX(16)の場合である。ま
た、サメ脳より得たサメCNP(94−115)は、後
記配列表の配列番号4で示すアミノ酸配列を有し、サメ
CNP(1−115) 、サメCNP(77−115)
およびサメCNP(78−115)の構造内に含まれる
ペプチドであった。このペプチドは一般式(1) にお
いてXが水素の場合で、22個のアミノ酸からなる。
【0020】
【作用】本発明のサメCNPは、水・ナトリウム利尿作
用、降圧作用および平滑筋弛緩作用およびヒヨコ直腸標
本弛緩作用を有する。従って、利尿剤、降圧剤および血
管拡張剤等の治療剤として利用できる。例えば、水分の
過剰停滞が見られるうっ血性心不全に対して利尿剤とし
て、また、血管拡張効果が重要な役割を果たす高血圧症
の治療に有用である。また、治療に用いられるだけでな
く、生体の体液バランス調節機能の解析や循環器系疾患
患者等の病態の解明の手がかりともなり得る。
用、降圧作用および平滑筋弛緩作用およびヒヨコ直腸標
本弛緩作用を有する。従って、利尿剤、降圧剤および血
管拡張剤等の治療剤として利用できる。例えば、水分の
過剰停滞が見られるうっ血性心不全に対して利尿剤とし
て、また、血管拡張効果が重要な役割を果たす高血圧症
の治療に有用である。また、治療に用いられるだけでな
く、生体の体液バランス調節機能の解析や循環器系疾患
患者等の病態の解明の手がかりともなり得る。
【0021】治療剤として投与する場合は、静脈内注射
、筋肉内注射、皮下注射等の非経口的投与、あるいは経
口投与により、または点眼剤等の局所投与により行うこ
とができる。また、直腸、舌下、鼻内などの消化管以外
の粘膜から吸収させる投与方法も可能であり、この場合
例えば座剤、舌下錠、点鼻スプレー剤等の形で投与でき
る。本発明の場合、静脈内注射が好ましい。投与量は、
0.01n mol 〜100n mol/ kgであ
り、静脈内注射の場合、体重および期待効果に応じた投
与量を通常1〜10mlの生理的食塩水に溶解して用い
る。
、筋肉内注射、皮下注射等の非経口的投与、あるいは経
口投与により、または点眼剤等の局所投与により行うこ
とができる。また、直腸、舌下、鼻内などの消化管以外
の粘膜から吸収させる投与方法も可能であり、この場合
例えば座剤、舌下錠、点鼻スプレー剤等の形で投与でき
る。本発明の場合、静脈内注射が好ましい。投与量は、
0.01n mol 〜100n mol/ kgであ
り、静脈内注射の場合、体重および期待効果に応じた投
与量を通常1〜10mlの生理的食塩水に溶解して用い
る。
【0022】本発明のペプチドを薬剤として用いる場合
は、該ペプチドおよび添加剤を含む乳剤、水和剤、錠剤
、水溶液、粉剤、粒剤、カプセル剤、丸剤等の種々の形
態に製剤化して使用できる。上記製剤化に用いる添加剤
には薬理的に許容しうる賦形剤、崩壊剤、潤滑剤、結合
剤、分散剤、可塑剤、充填剤、担体等が使用できる。 賦形剤としては乳糖、ぶどう糖等が、崩壊剤としては澱
粉、寒天末等が、潤滑剤としてはタルク、流動パラフィ
ン等が、結合剤としては単シロップ、エタノール等が、
分散剤としてはメチルセルロース、エチルセルロース等
が、可塑剤としてはグリセリン、澱粉等が例示できる。
は、該ペプチドおよび添加剤を含む乳剤、水和剤、錠剤
、水溶液、粉剤、粒剤、カプセル剤、丸剤等の種々の形
態に製剤化して使用できる。上記製剤化に用いる添加剤
には薬理的に許容しうる賦形剤、崩壊剤、潤滑剤、結合
剤、分散剤、可塑剤、充填剤、担体等が使用できる。 賦形剤としては乳糖、ぶどう糖等が、崩壊剤としては澱
粉、寒天末等が、潤滑剤としてはタルク、流動パラフィ
ン等が、結合剤としては単シロップ、エタノール等が、
分散剤としてはメチルセルロース、エチルセルロース等
が、可塑剤としてはグリセリン、澱粉等が例示できる。
【0023】サメCNP(1−115) 以外に、X基
のアミノ酸残基がN末端より1個ずつ順次欠如したペプ
チド、例えばサメCNP(77−115)、サメCNP
(78−115)、サメCNP(94−115)につい
ても、同様に水・ナトリウム利尿作用、降圧作用および
平滑筋弛緩作用がある。
のアミノ酸残基がN末端より1個ずつ順次欠如したペプ
チド、例えばサメCNP(77−115)、サメCNP
(78−115)、サメCNP(94−115)につい
ても、同様に水・ナトリウム利尿作用、降圧作用および
平滑筋弛緩作用がある。
【0024】
【0025】
【実施例1】
サメCNPの単離・精製
サメより心房のみ(7g)、心室のみ(42g) およ
び脳 (53g) を摘出した。心室を材料とし、7倍
量の蒸留水中で5分間煮沸して冷却後、酢酸を添加して
1Mとし、ポリトロンミキサーでホモジナイズすること
により抽出を行った。得られた抽出液を25000 ×
gで30分間遠心分離し、上清に冷却したアセトンを滴
加して67%とした後、16000 ×gで30分間遠
心分離して上清を得た。この上清を減圧乾固し、得られ
た残渣を1M酢酸で溶解後アセトンを加えて99%とし
、16000×gで30分間遠心分離し沈渣を得た。こ
の沈渣を1M酢酸に再溶解し、セファデックスG25
(ファルマシア製、5×82cm、溶離液:1M酢酸、
流速85ml/h、フラクションサイズ:7ml) で
ゲル濾過および脱塩を行った。
び脳 (53g) を摘出した。心室を材料とし、7倍
量の蒸留水中で5分間煮沸して冷却後、酢酸を添加して
1Mとし、ポリトロンミキサーでホモジナイズすること
により抽出を行った。得られた抽出液を25000 ×
gで30分間遠心分離し、上清に冷却したアセトンを滴
加して67%とした後、16000 ×gで30分間遠
心分離して上清を得た。この上清を減圧乾固し、得られ
た残渣を1M酢酸で溶解後アセトンを加えて99%とし
、16000×gで30分間遠心分離し沈渣を得た。こ
の沈渣を1M酢酸に再溶解し、セファデックスG25
(ファルマシア製、5×82cm、溶離液:1M酢酸、
流速85ml/h、フラクションサイズ:7ml) で
ゲル濾過および脱塩を行った。
【0026】ヒヨコ直腸標本弛緩活性のあるフラクショ
ンを集め、陽イオン交換高速液体クロマトグラフィー(
日本分光製、IEC−CM、7.5 ×75mm、流速
1ml/ 分、フラクションサイズ4ml ) に供し
た。10%アセトニトリルを含む酢酸アンモニウム(p
H6.8 )の10mMから1Mの直線濃度勾配で溶出
した(80分間) 。ヒヨコ直腸標本弛緩活性のある画
分 (ピーク1、ピーク2、ピーク3)を得た(図1)
。
ンを集め、陽イオン交換高速液体クロマトグラフィー(
日本分光製、IEC−CM、7.5 ×75mm、流速
1ml/ 分、フラクションサイズ4ml ) に供し
た。10%アセトニトリルを含む酢酸アンモニウム(p
H6.8 )の10mMから1Mの直線濃度勾配で溶出
した(80分間) 。ヒヨコ直腸標本弛緩活性のある画
分 (ピーク1、ピーク2、ピーク3)を得た(図1)
。
【0027】各ピーク毎に逆相高速液体クロマトグラフ
ィー (東ソー製、ODS−120T、4.6 ×25
0 mm、流速1ml/ 分) にかけ、0.1 %ト
リフルオロ酢酸を含むアセトニトリルの10%から60
%の直線濃度勾配で溶出した (40分間) 。活性の
ある画分を再度、逆相高速液体クロマトグラフィー (
同上) にかけ、0.1 %トリフルオロ酢酸を含むア
セトニトリルの30%から50%の直線濃度勾配で溶出
した (40分間) 。サメ心室を材料としたピーク1
からは8.3nmol の純粋なサメCNP (1−1
15)を得た。またピーク2からはサメCNP(77−
115)、サメCNP(78−115)を得た。サメ心
房を材料とした場合も心室と同様のサメCNPが得られ
た。また、サメ脳を材料とした場合には、サメCNP(
1−115) の他に、サメCNP(94−115)が
得られた。
ィー (東ソー製、ODS−120T、4.6 ×25
0 mm、流速1ml/ 分) にかけ、0.1 %ト
リフルオロ酢酸を含むアセトニトリルの10%から60
%の直線濃度勾配で溶出した (40分間) 。活性の
ある画分を再度、逆相高速液体クロマトグラフィー (
同上) にかけ、0.1 %トリフルオロ酢酸を含むア
セトニトリルの30%から50%の直線濃度勾配で溶出
した (40分間) 。サメ心室を材料としたピーク1
からは8.3nmol の純粋なサメCNP (1−1
15)を得た。またピーク2からはサメCNP(77−
115)、サメCNP(78−115)を得た。サメ心
房を材料とした場合も心室と同様のサメCNPが得られ
た。また、サメ脳を材料とした場合には、サメCNP(
1−115) の他に、サメCNP(94−115)が
得られた。
【0028】
【実施例2】
サメCNPのアミノ酸配列解析
単離精製した各サメCNPをS−カルボキシルメチレー
ト処理して、気相法自動アミノ酸シークエンサー (ア
プライドバイオシステム社製、470A/120A 型
) を用いてアミノ酸配列を解析した。サメCNP (
1−115)は、一定のアミノ酸配列部分のみ限定的に
分解するペプチダーゼを用いて分解したフラグメントに
ついても自動アミノ酸シークエンサーに供した。その酵
素分解処理は (1)リジルエンドペプチダーゼを用い
、4M尿素を含む0.1 M重炭酸ナトリウム(pH8
.3)下で4時間、30℃処理する(LE)。(2)エ
ンドプロティナーゼAsp−Nを用い、1M尿素と20
mM塩酸メチルアミンを含む50mMリン酸緩衝液 (
pH8.0)下で4時間37℃処理する (DN−A)
。(3) エンドプロティナーゼGlu−Cを用い、1
M尿素を含む0.1 M重炭酸アンモニウム (pH7
.8)下で3時間37℃処理する(V8)。これらの酵
素分解処理を個々に行った後、逆相高速液体クロマトグ
ラフィー(実施例1の条件と同様)にかけ、0.1 %
トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリルの2%から50
%の直線濃度勾配で分画した (75分間)。紫外線吸
収が見られるピークを自動アミノ酸シークエンサーに供
与した。これによって得られたアミノ酸配列を図2に示
す。
ト処理して、気相法自動アミノ酸シークエンサー (ア
プライドバイオシステム社製、470A/120A 型
) を用いてアミノ酸配列を解析した。サメCNP (
1−115)は、一定のアミノ酸配列部分のみ限定的に
分解するペプチダーゼを用いて分解したフラグメントに
ついても自動アミノ酸シークエンサーに供した。その酵
素分解処理は (1)リジルエンドペプチダーゼを用い
、4M尿素を含む0.1 M重炭酸ナトリウム(pH8
.3)下で4時間、30℃処理する(LE)。(2)エ
ンドプロティナーゼAsp−Nを用い、1M尿素と20
mM塩酸メチルアミンを含む50mMリン酸緩衝液 (
pH8.0)下で4時間37℃処理する (DN−A)
。(3) エンドプロティナーゼGlu−Cを用い、1
M尿素を含む0.1 M重炭酸アンモニウム (pH7
.8)下で3時間37℃処理する(V8)。これらの酵
素分解処理を個々に行った後、逆相高速液体クロマトグ
ラフィー(実施例1の条件と同様)にかけ、0.1 %
トリフルオロ酢酸を含むアセトニトリルの2%から50
%の直線濃度勾配で分画した (75分間)。紫外線吸
収が見られるピークを自動アミノ酸シークエンサーに供
与した。これによって得られたアミノ酸配列を図2に示
す。
【0029】
【実施例3】
サメCNPの合成
実施例1で得られたサメCNP (94−115) と
同じアミノ酸配列を有するペプチドを化学合成した。ア
プライド・バイオシステムズ社製全自動ペプチド合成機
を用い、エフモック(Fmoc)法によるアミノ酸のカ
ップリングを行った。合成品は逆相高速液体クロマトグ
ラフィー (Waters PrepLC Sysem
500)によって精製した。さらに、実施例1で用い
た逆相高速液体クロマトグラフィー (東ソー、ODS
−120T) によって再精製し、この合成ペプチドが
、実施例1で単離精製した天然のサメCNP (94−
115) と同一の溶出位置にあることを確認した。
同じアミノ酸配列を有するペプチドを化学合成した。ア
プライド・バイオシステムズ社製全自動ペプチド合成機
を用い、エフモック(Fmoc)法によるアミノ酸のカ
ップリングを行った。合成品は逆相高速液体クロマトグ
ラフィー (Waters PrepLC Sysem
500)によって精製した。さらに、実施例1で用い
た逆相高速液体クロマトグラフィー (東ソー、ODS
−120T) によって再精製し、この合成ペプチドが
、実施例1で単離精製した天然のサメCNP (94−
115) と同一の溶出位置にあることを確認した。
【0030】
【実施例4】実施例3で合成したペプチドを生理食塩水
に溶解し、10−4Mの溶液を注射剤とした。この注射
剤を用いて降圧作用、利尿作用、ヒヨコ直腸標本弛緩活
性および平滑筋弛緩活性を検討した。
に溶解し、10−4Mの溶液を注射剤とした。この注射
剤を用いて降圧作用、利尿作用、ヒヨコ直腸標本弛緩活
性および平滑筋弛緩活性を検討した。
【0031】試験法
〔利尿作用〕および〔降圧作用〕SD系ラットの膀胱に
挿入したカニューレから尿を採取する。同時に大腿動脈
に挿入したカニューレによって血圧を測定する。de
Bold 等の方法(Life Sci. 28:89
−94, 1981) に準じる。 〔血管平滑筋弛緩活性〕Currie等の発見した方法
(Science 221:585−592,198
4) によりラット大動脈標本の弛緩活性を測定する。 〔ヒヨコ直腸標本弛緩活性〕Currie等の発見した
方法 (Science 221:585−592,
1984)により、ヒヨコ直腸標本弛緩活性を測定する
。その結果、利尿作用(図3)、降圧作用(図4)、ヒ
ヨコ直腸標本弛緩活性(図5)、平滑筋弛緩活性が確認
された。
挿入したカニューレから尿を採取する。同時に大腿動脈
に挿入したカニューレによって血圧を測定する。de
Bold 等の方法(Life Sci. 28:89
−94, 1981) に準じる。 〔血管平滑筋弛緩活性〕Currie等の発見した方法
(Science 221:585−592,198
4) によりラット大動脈標本の弛緩活性を測定する。 〔ヒヨコ直腸標本弛緩活性〕Currie等の発見した
方法 (Science 221:585−592,
1984)により、ヒヨコ直腸標本弛緩活性を測定する
。その結果、利尿作用(図3)、降圧作用(図4)、ヒ
ヨコ直腸標本弛緩活性(図5)、平滑筋弛緩活性が確認
された。
【0032】
【実施例5】実施例1で得られたペプチドのサメCNP
(77−115) とサメCNP (78−115)と
同じアミノ酸配列を有するペプチドを実施例3に記載の
方法で化学合成した。
(77−115) とサメCNP (78−115)と
同じアミノ酸配列を有するペプチドを実施例3に記載の
方法で化学合成した。
【0033】
【実施例6】実施例5で合成したペプチドについて、実
施例4と同様の検討を行った。結果は1nMの投与でヒ
ヨコ直腸標本において100 %の弛緩活性を示し、サ
メCNP (94−115) と同程度の作用を示した
。
施例4と同様の検討を行った。結果は1nMの投与でヒ
ヨコ直腸標本において100 %の弛緩活性を示し、サ
メCNP (94−115) と同程度の作用を示した
。
【0034】
【実施例7】実施例1で精製したサメCNP(1−11
5) について、実施例4と同様の検討を行った。ヒヨ
コ直腸標本において弛緩活性を示した。
5) について、実施例4と同様の検討を行った。ヒヨ
コ直腸標本において弛緩活性を示した。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば新
規なペプチドを提供することができる。このペプチドは
降圧作用、利尿作用および平滑筋弛緩作用を示すので、
降圧剤、利尿剤または血管拡張剤等の治療剤として有用
であり、特に平滑筋弛緩作用および降圧作用の強いC型
の利尿ペプチドであるので、血管拡張剤あるいは降圧剤
としての利用が期待される。また治療剤としての用途に
加え、体液バランス調節機能や高血圧の原因解明にも重
要な役割を果たすことが期待される。
規なペプチドを提供することができる。このペプチドは
降圧作用、利尿作用および平滑筋弛緩作用を示すので、
降圧剤、利尿剤または血管拡張剤等の治療剤として有用
であり、特に平滑筋弛緩作用および降圧作用の強いC型
の利尿ペプチドであるので、血管拡張剤あるいは降圧剤
としての利用が期待される。また治療剤としての用途に
加え、体液バランス調節機能や高血圧の原因解明にも重
要な役割を果たすことが期待される。
【0036】
配列番号:1
配列の長さ:115
配列の型:アミノ酸
トポロジー:両形態
配列の種類:ペプチド
起源
生物名:ドチザメ (Scyliorhinus ca
nicula 、Triakis scyllia) 組織名:心室、心房、脳 配列番号:2 配列の長さ:39 配列の型:アミノ酸 トポロジー:両形態 配列の種類:ペプチド 起源 生物名:ドチザメ (Scyliorhinus ca
nicula 、Triakis scyllia) 組織名:心室、心房、脳 配列番号:3 配列の長さ:38 配列の型:アミノ酸 トポロジー:両形態 配列の種類:ペプチド 起源 生物名:ドチザメ (Scyliorhinus ca
nicula 、Triakis scyllia) 組織名:心室、心房、脳 配列番号:4 配列の長さ:22 配列の型:アミノ酸 トポロジー:両形態 配列の種類:ペプチド 起源 生物名:ドチザメ (Scyliorhinus ca
nicula 、Triakis scyllia) 組織名:脳、心室、心房
nicula 、Triakis scyllia) 組織名:心室、心房、脳 配列番号:2 配列の長さ:39 配列の型:アミノ酸 トポロジー:両形態 配列の種類:ペプチド 起源 生物名:ドチザメ (Scyliorhinus ca
nicula 、Triakis scyllia) 組織名:心室、心房、脳 配列番号:3 配列の長さ:38 配列の型:アミノ酸 トポロジー:両形態 配列の種類:ペプチド 起源 生物名:ドチザメ (Scyliorhinus ca
nicula 、Triakis scyllia) 組織名:心室、心房、脳 配列番号:4 配列の長さ:22 配列の型:アミノ酸 トポロジー:両形態 配列の種類:ペプチド 起源 生物名:ドチザメ (Scyliorhinus ca
nicula 、Triakis scyllia) 組織名:脳、心室、心房
【図1】サメ心室組織を出発材料とした場合の陽イオン
交換高速クロマトグラフィーの各分画の紫外吸収度 (
280nm)および、ヒヨコ直腸標本弛緩活性をヒトA
NP (hANP)活性に換算した値 (黒抜きバー)
を示す図である。
交換高速クロマトグラフィーの各分画の紫外吸収度 (
280nm)および、ヒヨコ直腸標本弛緩活性をヒトA
NP (hANP)活性に換算した値 (黒抜きバー)
を示す図である。
【図2】サメCNP(1−115) のアミノ酸配列の
解析結果を示す図である。
解析結果を示す図である。
【図3】ラットに注入した種々の濃度のサメCNP(d
fCNP) のナトリウム利尿作用をヒトANP (
hANP) と比較した図である。
fCNP) のナトリウム利尿作用をヒトANP (
hANP) と比較した図である。
【図4】ラットに注入した種々の濃度のサメCNP (
dfCNP)の降圧作用をヒトANP ( hANP)
と比較した図である。
dfCNP)の降圧作用をヒトANP ( hANP)
と比較した図である。
【図5】種々の濃度のサメCNP(dfCNP) のヒ
ヨコ直腸標本弛緩活性をヒトANP(hANP)と比較
した図である。
ヨコ直腸標本弛緩活性をヒトANP(hANP)と比較
した図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 サメの心房、心室あるいは脳から得ら
れ、17個のアミノ酸からなる利尿ペプチド基本骨格の
C末端側システィンからC末端方向にはアミノ酸が結合
していない、水・ナトリウム利尿作用、降圧作用および
平滑筋弛緩作用を有するペプチド。 - 【請求項2】 次の一般式で表されるペプチドおよび
その塩。 X−Gly−Pro−Ser−Arg−Gly−Cys
−Phe−Gly−Val−Lys−Leu−Asp−
Arg−Ile−Gly−Ala−MetSer−Gl
y−Leu−Gly−Cys−OH (式中、X基は水素、または、H−Arg−Pro−A
rg−Ser−Asp−Asp−Ser−Leu−Gl
n−Thr−Leu−Ser−Arg−Leu−Leu
−Glu−Asp−Glu−Tyr−Gly−His−
Tyr−Leu−Pro−Ser−Asp−Glu−L
eu−Asn−Asn−Glu−Ala−Glu−Gl
u−Met−Ser−Pro−Ala−Ala−Ser
−Leu−Pro−Glu−Leu−Asn−Ala−
Asp−Gln−Ser−Asp−Leu−Glu−L
eu−Pro−Trp−Glu−Arg−Glu−Se
r−Arg−Glu−Ile−Gly−Gly−Arg
−Pro−Phe−Arg−Gln−Glu−Ala−
Val−Leu−Ala−Arg−Leu−Leu−L
ys−Asp−Leu−Ser−Asn−Asn−Pr
o−Leu−Arg−Phe−Arg−Gly−Arg
−Ser−Lys−Lys− で示される全配列、もし
くはこの配列においてN末端よりアミノ酸残基が順次1
個ずつ除去された部分配列で表され、X基のN末端の水
素は、Tyr−または、放射性アイソトープ標識体もし
くはアビジンと結合しうる官能基で置換されていてもよ
い。ペプチド中のシスティン残基は相互にジスルフィド
結合で架橋されていてもよい。) - 【請求項3】 配列番号1〜4のいずれかのアミノ酸
配列を有する請求項2記載のペプチドおよびその塩。 - 【請求項4】 請求項1または2記載のペプチドを産
生する細胞より該ペプチドを回収することを特徴とする
請求項1または2記載のペプチドの製造方法。 - 【請求項5】回収を高速液体クロマトグラフィーを含む
方法によって行う請求項4記載の方法。 - 【請求項6】 請求項1または2記載のペプチドまた
はその塩を有効成分とし、薬剤的に許容しうる添加剤を
含有する薬剤組成物。 - 【請求項7】 請求項1または2記載のペプチドまた
はその塩を有効成分とする降圧剤。 - 【請求項8】 請求項1または2記載のペプチドまた
はその塩を有効成分とする利尿剤。 - 【請求項9】 請求項1または2記載のペプチドまた
はその塩を有効成分とする血管拡張剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3090777A JPH04321699A (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 新規な利尿ペプチド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3090777A JPH04321699A (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 新規な利尿ペプチド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04321699A true JPH04321699A (ja) | 1992-11-11 |
Family
ID=14008036
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3090777A Withdrawn JPH04321699A (ja) | 1991-04-22 | 1991-04-22 | 新規な利尿ペプチド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04321699A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108201515A (zh) * | 2016-12-20 | 2018-06-26 | 武汉弘跃医药科技有限公司 | 一类生物活性肽在护肤和皮肤美白中的应用 |
-
1991
- 1991-04-22 JP JP3090777A patent/JPH04321699A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108201515A (zh) * | 2016-12-20 | 2018-06-26 | 武汉弘跃医药科技有限公司 | 一类生物活性肽在护肤和皮肤美白中的应用 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980711 |