JPH04323204A - リビング重合体の製造方法 - Google Patents

リビング重合体の製造方法

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JPH04323204A
JPH04323204A JP3116539A JP11653991A JPH04323204A JP H04323204 A JPH04323204 A JP H04323204A JP 3116539 A JP3116539 A JP 3116539A JP 11653991 A JP11653991 A JP 11653991A JP H04323204 A JPH04323204 A JP H04323204A
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JP
Japan
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group
polymerization
formula
carbon atoms
porphyrin complex
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JP3116539A
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English (en)
Inventor
Shohei Inoue
祥平 井上
Takuzo Aida
卓三 相田
Masakatsu Kuroki
正勝 黒木
Takeshi Watanabe
毅 渡辺
Tsutomu Kawamura
力 川村
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F4/00Polymerisation catalysts
    • C08F4/42Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors
    • C08F4/44Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides
    • C08F4/52Metals; Metal hydrides; Metallo-organic compounds; Use thereof as catalyst precursors selected from light metals, zinc, cadmium, mercury, copper, silver, gold, boron, gallium, indium, thallium, rare earths or actinides selected from boron, aluminium, gallium, indium, thallium or rare earths

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属ポルフィリン錯体
を重合開始剤とし、かさ高い置換基を有する有機アルミ
ニウム化合物を共触媒として用いるリビング重合体の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】アルミニウムポルフィリン錯
体を重合開始剤として用い、分子量の揃ったポリ(メタ
)アクリル酸エステルを製造する方法は既に知られてい
る[J.Am.Chem.Soc.,vol.109、
4737(1987);特開平1−259008号公報
;及び特開平1−259009号公報参照]。
【0003】しかし、重合速度に関しては、例えばメタ
クリル酸メチルの場合、重合時間が0.5時間で重合率
65%、1時間で100%とそれほど速くはなく、生産
性の点で必ずしも満足のいくものではなかった。(特開
平1−259008号公報参照)同様に、アルミニウム
ポルフィリン錯体を重合開始剤として用い、ポリエーテ
ル、ポリエステルをエポキサイド、ラクトンから製造す
る方法も既に知られている。[Macromolecu
les,vol.14,1166(1981);Mac
romolecules,vol.20,3076(1
987)]しかし、これらの方法においても、プロピレ
ンオキサイドの重合速度は3.3時間で重合率80%、
δ−バレロラクトンの重合速度は1.3時間で重合率5
3%とそれほど速くなく、生産性の点で必ずしも満足の
いくものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
記のごとき問題点を解決するための鋭意研究を重ねた結
果、金属ポルフィリン錯体を用いるリビング重合反応系
に共触媒としてかさ高い置換基を有する有機アルミニウ
ム化合物を用いると、重合系が安定化し、(メタ)アク
リル酸エステル、エポキサイド、ラクトンの重合におい
て、重合速度が驚異的に速くなり、しかも分子量分布の
狭いリビング重合体が合成できることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0005】かくして本発明に従えば、金属ポルフィリ
ン錯体を重合開始剤として、(a)(メタ)アクリル酸
エステル、(b)エポキサイド及び(c)ラクトンから
選ばれる少なくとも1種の単量体をリビング重合せしめ
るに際して、下記一般式(I)〜(III)
【0006
【化4】
【0007】式中、R1〜R7はそれぞれ水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜
20のアルコキシ基、又はフェニル基を表わし、Xは水
素原子又はハロゲン原子を表わす、
【0008】
【化5】     式中、R8〜R13はそれぞれ水素原子、ハロ
ゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜2
0のアルコキシ基、又は適宜エステル残基等の官能基で
置換されていてもよいフェニル基を表わす、
【0009】
【化6】     式中、R14及びR15はそれぞれハロゲン原
子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のア
ルコキシ基、又は適宜エステル残基等の官能基で置換さ
れていてもよいフェニル基を表わす、で示されるかさ高
い置換基を有する有機アルミニウム化合物の少なくとも
1種を共触媒として用いることを特徴とするリビング重
合体の製造方法が提供される。本発明の方法において、
重合開始剤として使用される金属ポルフィリン錯体の金
属部位としては、マグネシウム、アルミニウム、バナジ
ウム、クロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅
、亜鉛、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、カドミニ
ウム等の金属が挙げられる。この内代表的な金属ポルフ
ィリン錯体であるアルミニウムポルフィリン錯体は、下
記式(IV)
【0010】
【化7】
【0011】式中、R16及びR17は各々独立に水素
原子又は炭素数10以下の1価の炭化水素基を表わし、
R18は水素原子又はハロゲン原子、アルコキシ、エス
テル残基等の官能基を含んでいてもよい炭素数20以下
の1価の炭化水素基を表わし、Yは軸配位子、例えばハ
ロゲン原子、アルキル基、ハロアルキル基、アルコキシ
基、アルキルチオ基、フェノキシ基、フェニルチオ基、
カルボキシル基、エノラート基、アミノ基等を表わす、
で示されるものが包含される。
【0012】しかして、上記式(IV)のアルミニウム
ポルフィリン錯体の具体例としては、アルミニウムテト
ラフェニルポルフィリン錯体(R16及びR17=水素
原子、R18=フェニル基)、アルミニウムテトラ(p
−クロロフェニル)ポルフィリン錯体(R16及びR1
7=水素原子、R18=p−クロロフェニル基)、アル
ミニウムテトラ(p−フルオロフェニル)ポルフィリン
錯体(R16及びR17=水素原子、R18=p−フル
オロフェニル基)、アルミニウムテトラ(ペンタフルオ
ロフェニル)ポルフィリン錯体(R16及びR17=水
素原子、R18=ペンタフルオロフェニル基)、アルミ
ニウムテトラ(p−メトキシフェニル)ポルフィリン錯
体(R16及びR17=水素原子、R18=p−メトキ
シフェニル基)、アルミニウムテトラ(2,4,6−ト
リメトキシフェニル)ポルフィリン錯体(R16及びR
17=水素原子、R18=2,4,6−トリメトキシフ
ェニル基)、アルミニウムエチオポルフィリン錯体(R
16=メチル基、R17=エチル基、R18=水素原子
)、アルミニウムオクタエチルポルフィリン錯体(R1
6及びR17=エチル基、R18=水素原子)、アルミ
ニウムテトラ(2,6−ジクロロフェニル)、ポルフィ
リン錯体(R16及びR17=水素原子、R18=2,
6−ジクロロフェニル)、アルミニウムテトラ(2,4
,6−トリメチルフェニル)ポルフィリン錯体(R16
及びR17=水素原子、R18=2,4,6−トリメチ
ルフェニル)、アルミニウムテトラ(2,6−ジメトキ
シフェニル)ポルフィリン錯体(R16及びR17=水
素原子、R18=2,6−ジメトキシフェニル基)等が
挙げられるが、本発明の方法で用いうるアルミニウムポ
ルフィリン錯体はこれら例示に限定されるものではない
【0013】なお、上記に例示したアルミニウムポルフ
ィリン錯体における軸配位子としては、アルキル基、ア
ルキルチオ基、フェニルチオ基、エノラート基等が好適
である。
【0014】かかるアルミニウムポルフィリン錯体は、
例えば、ポルフィリン類を有機アルミニウム化合物と、
窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下に非
プロトン性溶媒中で約−78℃ないし約200℃の範囲
内の温度において反応させることにより製造することが
できる。
【0015】ポルフィリン類と反応させうる有機アルミ
ニウム化合物としては、例えば、トリメチルアルミニウ
ム、トリエチルアルミニウム、トリn−プロピルアルミ
ニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリn−ブチ
ルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリイ
ソプレニルアルミニウム、トリフェニルアルミニウム、
トリp−トリルアルミニウム、トリn−オクチルアルミ
ニウム等のトリアルキルアルミニウム;トリス(クロロ
メチル)アルミニウム等のトリス(ハロアルキル)アル
ミニウム;ジメチルアルミニウムブロマイド、ジメチル
アルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロラ
イド、ジエチルアルミニウムヨード等のジ(アルキル)
アルミニウムハライドなどが挙げられる。
【0016】一方、ポルフィリン類と有機アルミニウム
化合物を反応させる際に用いられる非プロトン性溶媒と
しては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素;ベンタンヘプタン、ヘキサン、シクロヘ
キサン等の脂肪族炭化水素;塩化メチレン、クロロホル
ム、四塩化炭素、ジクロロエタン、1.3−ビス(トリ
フルオロメチル)ベンゼン、トリクロロフルオロメタン
等のハロゲン化炭化水素;ジエチルエーテル、メチルエ
チルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル類が挙げられるが、特にこれらに限定さ
れるものではない。また、これらの溶媒は必要に応じて
重合の際にそのまま使用することができる。
【0017】かくして得られるアルミニウムポルフィリ
ン錯体は、用いた有機アルミニウム化合物の種類に対応
して、軸配位子(Y)がアルキル基、ハロアルキル基、
ハロゲン原子等である。これらはそのまま重合開始剤と
して使用することができるが、該アルミニウムポルフィ
リン錯体を例えばアルコール類、チオアルコール類、フ
ェノール類、チオフェノール類、カルボン酸類、アミン
類等の活性水素化合物、或いはα,β−不飽和カルボニ
ル化合物、ケトン類、リチウムアミド等と反応させるこ
とによって、軸配位子(Y)をアルコキシ基、アルキル
チオ基、フェノキシ基、フェニルチオ基、カルボキシル
基、エノラート基、アミノ基等に変えることもできる。
【0018】本発明の方法において、共触媒として使用
されるかさ高い置換基を有する有機アルミニウム化合物
としては、前記一般式(I)〜(III)で示されるも
のが包含される。
【0019】かかる、かさ高い置換基を有する有機アル
ミニウム化合物は例えばフェノール類、フェニルカルビ
ノール類、フェニルカルボン酸類を有機アルミニウム化
合物と、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガス雰囲
気下に非プロトン性溶媒中で約−78℃ないし、約20
0℃の範囲内の温度において反応させることにより製造
することができる。
【0020】フェノール類としては、例えば2,4−ジ
ターシャリーブチルフェノール、2,4,6−トリター
シャリーブチルフェノール、2−ターシャリーブチル−
4−ヒドロキシアニソール、2−フェニルフェノール、
2,6−ジクロロフェノール、テトラフルオロフェノー
ル、2,6−ジメトキシフェノール等が挙げられる。フ
ェニルカルビノール類としては、例えば、2−ビフェニ
ルメタノール、ベンツヒドロール、トリフェニルカルビ
ノール等が挙げられる。
【0021】フェニルカルボン酸類としては、例えば安
息香酸、トルイル酸、4−メトキシ安息香酸、2−ビフ
ェニルカルボン酸等が挙げられる。
【0022】上記フェノール類、フェニルカルビノール
類、フェニルカルボン酸類と反応させうる有機アルミニ
ウム化合物としては、例えば、トリメチルアルミニウム
、トリエチルアルミニウム、トリn−プロピルアルミニ
ウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリn−ブチル
アルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリイソ
プレニルアルミニウム、トリフェニルアルミニウム、ト
リp−トリルアルミニウム、トリn−オクチルアルミニ
ウム等のトリアルキルアルミニウム;トリス(クロロメ
チル)アルミニウム等のトリス(ハロアルキル)アルミ
ニウム;ジメチルアルミニウムブロマイド、ジメチルア
ルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライ
ド、ジエチルアルミニウムヨード等のジ(アルキル)ア
ルミニウムハライドなどが挙げられる。
【0023】一方、フェノール類、フェニルカルビノー
ル類、フェニルカルボン酸類と有機アルミニウム化合物
を反応させる際に用いられる非プロトン性溶媒としては
、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素;ペンタンヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサン
等の脂肪族炭化水素;塩化メチレン、クロロホルム、四
塩化炭素、ジクロロエタン、1,3−ビス(トリフルオ
ロメチル)ベンゼン、トリクロロトリフルオロメタン等
のハロゲン化炭化水素;ジエチルエーテル、メチルエチ
ルエーテル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン
等のエーテル類が挙げられるが、特にこれらに限定され
るものではない。また、これらの溶媒は必要に応じて重
合の際にそのまま使用することができる。
【0024】以上に述べたごとくして調製されるかさ高
い置換基を有する有機アルミニウム化合物において、一
般式(I)で示されるものとしては例えば、メチルアル
ミニウムビス(2,4−ジターシャリーブチルフェノキ
サイド)、メチルアルミニウムビス(2,4,6−トリ
ターシャリーブチルフェノキサイド)、メチルアルミニ
ウムビス(2−ターシャリーブチル−4−メトキシフェ
ノキサイド)、メチルアルミニウムビス(2−フェニル
フェノキサイド)、メチルアルミニウムビス(2,6−
ジクロロフェノキサイド)、メチルアルミニウムビス(
テトラフルオロフェノキサイド)、メチルアルミニウム
ビス(2,6−ジメトキシフェノキサイド)等が挙げら
れる。
【0025】一般式(II)で示されるものとしては例
えば、メチルアルミニウムビス(2−ビフェニルメトキ
サイド)、メチルアルミニウムビス(ベンツヒドロキサ
イド)、メチルアルミニウムビス(トリフェニルカルビ
ノキサイド)等が挙げられる。
【0026】また、一般式(III)で示されるものと
しては、例えばメチルアルミニウムビス(フェニルカル
ボネート)、メチルアルミニウムビス(4−メチルフェ
ニルカルボネート)、メチルアルミニウムビス(4−メ
トキシフェニルカルボネート)、メチルアルミニウムビ
ス(2−ビフェニルカルボネート)等が挙げられる。か
くして得られるアルミニウムポルフィリン錯体を重合開
始剤とし、かさ高い置換基を有する有機アルミニウム化
合物を共触媒とするリビング重合系で重合させ得る単量
体のうち(メタ)アクリル酸エステルには、下記式(V
〜VIII)で示されるものが包含される。
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】
【化10】
【0030】
【化11】
【0031】式中、R19は水素原子又はメチル基を表
わし、R20はC1〜C20アルキル基、C3〜C8シ
クロアルキル基又はグリシジル基を表わし、R21はC
1〜C6アルキレン基を表わし、R22、R23及びR
24は各々独立にC1〜C6アルキル基又はC1〜C6
アルコキシ基を表わし、R25及びR26は各々独立に
C1〜C6アルキル基を表わし、R27はC1〜C6ア
ルキレン基を表わす。
【0032】そのような(メタ)アクリル酸エステルの
具体例としては、例えばアクリル酸メチル、メタクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、ア
クリル酸n−ブチル、メタクリル酸n−ブチル、アクリ
ル酸iso−ブチル、メタクリル酸iso−ブチル、ア
クリル酸tert−ブチル、メタクリル酸tert−ブ
チル、アクリル酸プロピル、メタクリル酸プロピル、ア
クリル酸ヘキシル、メタクリル酸ヘキシル、アクリル酸
オクチル、メタクリル酸オクチル、アクリル酸ラウリル
、メタクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステ
アリル、メタクリル酸ステアリル、アクリル酸シクロヘ
キシル、メタクリル酸シクロヘキシル、グリシジルアク
リレート、グリシジルメタクリレート、アクリル酸3,
4−エポキシシクロヘキシルメチル、メタクリル酸3,
4−エポキシシクロヘキシルメチル、アクリル酸3−ト
リメトキシシリルプロピル、メタクリル酸3−トリメト
キシシリルプロピル、アクリル酸2−ジエチルアミノエ
チル、メタクリル酸2−ジエチルアミノエチル、アクリ
ル酸2−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸2−ジメ
チルアミノエチル等を挙げることができる。これら(メ
タ)アクリル酸エステルはそれぞれ単独で使用すること
ができ、或いは2種又はそれ以上組合わせて用いてもよ
い。
【0033】上記リビング重合系で重合させ得る単量体
のうち、エポキサイドとしては、例えばエチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、1,2−ブチレンオキサ
イド、1,2−ペンチレンオキサイド、1,2−オクチ
レンオキサイド、スチレンオキサイド、酸酸グリシジル
、ラウリル酸グリシジル、carduraE10(分枝
高級脂肪酸であるバーサティック酸のグリシジルエステ
ル、シェル化学社製)、ブチルグリシジルエーテル、P
−ターシャリーブチルフェニルグリシジルエーテル、ド
デセンオキサイド、アリルグリシジルエーテル、エピク
ロルヒドリン、シクロヘキセンオキサイド、シクロペン
テンオキサイド、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン等を挙げることができる。これ
らのエポキシドはそれぞれ単独で費用することができ、
或いは2種又はそれ以上組合せて用いてもよい。
【0034】また、上記リビング重合系で重合させ得る
単量体のうちラクトンとしては、例えば、β−プロピオ
ラクトン、α−メチル−β−プロピオラクトン、α,α
′−ジメチル−β−プロピオラクトン、β−ビニル−β
−プロピオラクトン、γ−ブチロラクトン、δ−バレロ
ラクトン、ε−カプロラクトン等を挙げることができる
。これらのラクトンはそれぞれ単独で使用することがで
き、或いは2種又はそれ以上組合せても良い。
【0035】アルミニウムポルフィリン錯体を重合開始
剤とし、かさ高い置換基を有する有機アルミニウム化合
物を共触媒とするリビング重合系における上記単量体(
(メタ)アクリル酸エステル、エポキサイド、ラクトン
)の重合は、不活性ガス雰囲気下、前述したごとき非プ
ロトン性溶媒中において行なうことができる。重合時の
温度は一般に約−78℃ないし溶媒の還流温度、好まし
くは約−40℃〜約70℃の範囲内とすることができる
【0036】上記リビング重合系で重合させる上記単量
体のうち、(メタ)アクリル酸エステルの重合は好まし
くは光照射下に行なうことができ、それによって重合速
度を速くすることができる。
【0037】照射する光は可視光領域の光が有効である
。そのような波長(400〜800nm)の光を発する
ものであれば、光源の種類は特に制限されるものではな
いが、例えば、キセノン灯、カーボンアーク灯、低圧水
銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等が用いられ
る。光照射の方法には、例えば100Wキセノン灯から
の光を10cmの距離から重合反応中連続して照射する
等の方法がある。
【0038】アルミニウムポルフィリン錯体の単量体(
(メタ)アクリル酸エステル、エポキサイド、ラクトン
)に対する使用割合は厳密に制限されるものではなく、
用い単量体の種類や反応条件等に応じて変えることがで
きるが、一般には、単量体1モルに対して、アルミニウ
ムポルフィリン錯体は0.0005〜0.2モル、好ま
しくは0.002〜0.1モルの範囲内で用いるのが適
当である。
【0039】重合系に添加するかさ高い置換基を有する
有機アルミニウム化合物の単量体に対する使用割合も厳
密に制限されるものではなく、用いる単量体の種類や反
応条件等に応じて変えることができるが、一般にはアル
ミニウムポルフィリン錯体の量に対し、500倍〜0.
001倍のモル比の範囲で用いることができ、50倍〜
0.001倍のモル比の範囲が特に好ましい。
【0040】かさ高い置換基を有する有機アルミニウム
の添加時期は、単量体を仕込む前、仕込みと同時、仕込
んだ後のいずれでもよいし、ポルフィリン錯体により単
量体の重合が開始した後でもよい。
【0041】重合は通常使用単量体が100%重合する
まで行なうことができる。
【0042】以上述べた重合反応によりリビング重合体
が得られる。該リビング重合体は一般に500〜200
,000、好ましくは1,000〜50,000の範囲
内の数平均分子量をもつことができる。
【0043】本発明の製造方法によれば、かさ高い置換
基を有する有機アルミニウム化合物を共触媒として使用
すると、従来のポルフィリン錯体による上記単量体((
メタ)アクリル酸エステル、エポキサイド、ラクトン)
の重合反応に比較して、例えばアクリル酸メチルの重合
反応の場合、重合速度が約50000倍加速される。ま
た、プロピレンオキサイドの重合反応の場合は、約50
0倍、δ−バレロラクトンの場合は約10000倍と、
驚異的に重合反応が加速され、従来、これらの単量体の
重合率が100%に達するのに数時間から数10時間を
要したものが、数分以内で達成されるという驚くべき効
果があり、これら単量体のリビング重合体の生産性を飛
躍的に向上させることができる。
【0044】また、本発明の製造方法によって得られる
それぞれの単量体の重合体、すなわち、(メタ)アクリ
ル酸エステルから得られるポリ(メタ)アクリル酸エス
テル、エポキサイドから得られるポリエーテル、ラクト
ンから得られるポリエステルは、分子量分布を表わすパ
ラメータであるMw/Mnが1.3以下という極めて分
子量分布の狭い重合体であり、分子量も約20000〜
約50000でありこれらの数値は、得られる重合体が
強靭な物性のものであることを示している。
【0045】これらの分子量や分子量分布の数値は、ア
ルミニウムポルフィリン錯体開始剤/かさ高い置換基を
有する有機アルミニウム化合物/単量体、の仕込み比に
よって制御可能であり、得られ重合体の目的、用途に応
じて任意の分子量や分子量分布持った重合体を格段に早
い重合速度で得ることができる。
【0046】このようにかさ高い置換基を有する有機ア
ルミニウム化合物を共触媒とすると、ポルフィリン錯体
開始剤によるリビング重合系の重合速度が増大するメカ
ニズムについては明らかでないが、該有機アルミニウム
化合物によりモノマーが配位活性化されるため重合速度
が大巾に加速されるものと考えられる。
【0047】本発明の製造方法による重合反応はリビン
グ重合であるから、重合率が100%に達した後、単量
体を再度添加すると、引き続き重合反応を進行させるこ
とができる。
【0048】この場合、再度添加する単量体は上記単量
体((メタ)アクリル酸エステル、エポキサイド、ラク
トン)のうち同種の単量体があってもよいし、異種の単
量体はあってもよい。例えば(メタ)アクリル酸エステ
ルのリビングポリマーに再度(メタ)アクリル酸エステ
ルを反応させてもよいし、プロピレンオキサイドを反応
させてもよいし、δ−バレロラクトンを反応させてもよ
い。
【0049】また、同種の単量体であっても置換基構造
の異る単量体を再度添加する場合は、主骨格が同じで、
置換基構造の異なる単量体単位がブロック的に共重合さ
れた、いわゆるブロック共重合体が得られる。例えばメ
タクリル酸メチルのリビングポリマーにメタクリル酸イ
ソブチルを再度添加するとポリ−メタクリル酸メチル−
メタクリル酸イソブチルブロック共重合体が得られる。
【0050】これに対し、前記した様に、ある種の単量
体のリビングポリマーに、異種の単量体を添加し、再度
重合する場合に主骨格が、ポリアクリル、ポリエステル
、ポリエーテルという異なった構造同志で結合し、各単
量体単位も異なるいわゆる多元ブロック共重合体が得ら
れる。
【0051】以上に述べた如く、本発明では上記単量体
のリビングポリマーに再度単量体を添加して重合する方
法により、単量体の種々の組合せに応じて、各単量体の
単独重合体ばかりでなく、あらゆる組合せのランダム共
重合体、ブロック共重合体、多元ブロック共重合体の製
造を極めて早い重合速度で行なうことができる。また、
これらの共重合体も分子量が大きく、分子量分布の狭い
ものが得られる。
【0052】かようにして得られる、ポリ(メタ)アク
リル酸エステル、ポリエーテル、ポリエステル、それぞ
れのランダム共重合体、ブロック共重合体、多元ブロッ
ク共重合体はそのままで後述する如き用途に使用するこ
とができ、或いは精製してから用いてもよい。該重合体
又は共重合体の精製は、例えば、メタノール、エタノー
ル、等の沈殿剤で沈殿させ、洗浄、濾過後乾燥すること
により行なうことができる。
【0053】本発明の製造方法で得られるポリ(メタ)
アクリル酸エステル、ポリエーテル、ポリエステル、そ
れぞれのランダム共重合体、ブロック共重合体、多元ブ
ロック共重合体は、その種類、構造、分子量、分子量分
布等の重合体特性に応じて種々の用途が選択でき、金属
、プラスチック等の塗料分野;レンズ等の光学材料のコ
ーティング;医療材料の表面処理;繊維処理剤;電子部
品、回路部品の絶縁材;レジスト材等の電子材料;印刷
材料等各種の分野で使用することができる。
【0054】
【実施例】次に参考例及び実施例により、本発明をさら
に具体的に説明するが、これらはあくまでも本発明の理
解を助けるためのものであって、これらによって本発明
の範囲は何ら制限されるものではない。
【0055】下記の参考例及び実施例における反応又は
重合は、特にことわらない限り、窒素雰囲気中で行なっ
た。また、重合率は、重合反応混合物の一部(約0.1
ml)をそのまま1H  NMRで測定し、モノマーの
シグナル強度をSm、ポリマーのシグナル強度をSpと
して、重合率P(%)を下記数式1により算出した。
【0056】
【数1】
【0057】
【参考例1】開始剤溶液Aの合成 十分に乾燥したかくはん器付きのナス型フラスコにme
so−テトラフェニルポルフィリン0.61g(1mm
ol)と溶媒の塩化メチレン40mlを加え、窒素雰囲
気下に、かくはんしながら、トリメチルアルミニウム0
.1ml(1mmol)を加えて、室温で2時間反応し
てアルミニウムポルフィリン錯体[Y=メチル基、R1
6及びR17=水素原子、R18=フェニル基である前
記式(IV)の化合物]を得た。
【0058】
【参考例2】開始剤溶液Bの合成 十分に乾燥したかくはん器付きナス型フラスコにmes
o−テトラフェニルポルフィリン0.61g(1mmo
l)と溶媒の塩化メチレン20mlを加え、窒素雰囲気
下、かくはんしながら、ジエチルアルミニウムクロライ
ド1.2mmolを加え室温で2時間反応して、反応後
、過剰なジエチルアルミニウムクロライドを溶媒と共に
蒸発除去し、固体のアルミニウムポルフィリン錯体を得
た。これに再び20mlの塩化メチレンを加えアルミニ
ウムポルフィリン錯体の塩化メチレン溶液を得た。 [Y=クロル、R16及びR17=水素原子、R18=
フェニル基である前記式(IV)の化合物]。
【0059】
【参考例3】開始剤溶液Cの合成 開始剤溶液Bの20mlに窒素下、かくはんしながらメ
タノールを2.5ml加え室温で15時間反応して反応
後過剰のメタノールを塩化メチレン溶液と共に蒸発除去
し、再び20mlの塩化メチレンを加えアルミニウムポ
ルフィリン錯体の塩化メチレン溶液を得た。[Y=メト
キシ、R16及びR17=水素原子、R18=フェニル
基である前記式(IV)の化合物]。
【0060】
【参考例4】かさ高い置換基を有する有機アルミニウム
化合物溶液Dの合成 十分に乾燥した、かくはん器付きナスフラスコでヘキサ
ンで再結晶した2,4,6−トリ−tert−ブチルフ
ェノール0.525g(2mmol)を十分乾燥し、乾
燥後塩化メチレンを3.3ml加える、次に窒素雰囲気
下、撹拌しながら、氷冷下トリメチルアルミニウム0.
9ml(1mmol)をゆっくり滴下し、暗所下、室温
で1時間撹拌してメチルアルミニウムビス(2,4,6
−トリ−tert−ブチルフェノキサイド)の塩化メチ
レン溶液(1mmol/3.3ml)を得た。
【0061】
【参考例5】かさ高い置換基を有する有機アルミニウム
化合物溶液Eの合成 十分に乾燥した、かくはん器付きナスフラスコでヘキサ
ンで再結晶した2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
アニソール0.361g(2mmol)を十分乾燥し、
乾燥後塩化メチレンを3.3ml加える、次に窒素雰囲
気下、撹拌しながら、氷冷下、トリメチルアルミニウム
0.9ml(1mmol)をゆっくり滴下し、暗所下、
室温で1時間撹拌して、メチルアルミニウムビス(2−
tert−ブチル−4−メトキシ−フェノキサイド)の
塩化メチレン溶液(1mmol/3.3ml)を得た。
【0062】
【実施例1〜5】窒素で置換した100mlのフラスコ
に開始剤溶液Aを8ml(0.2mmol)入れ、後記
表−1に示す仕込み比で各種のメタクリル酸エステルを
仕込み、窒素雰囲気下、マグネチックスターラーで撹拌
しながら35℃で約2時間可視光を照射して重合を開始
させた。その後かさ高い置換基を有する有機アルミニウ
ム化合物溶液Eを窒素雰囲気下、室温でアルミニウムポ
ルフィリン錯体に対し後記表−1に示す所定量で添加、
所定時間重合させた。
【0063】
【実施例6〜9】窒素で置換した50mlのフラスコに
開始剤溶液Bを4ml(0.2mmol)入れ、後記表
−1に示す仕込み比で、塩化メチレン、プロピレンオキ
サイドかさ高い置換基を有する有機アルミニウム化合物
溶液Dを窒素雰囲気下、室温でマグネチックスターラー
で撹拌しながら仕込み、窒素雰囲気下、室温で所定時間
重合させた。
【0064】
【実施例10】窒素で置換した50mlのフラスコに開
始剤溶液Cを4ml(0.2mmol)入れ、溶媒を蒸
発除去する、次に後記表−1に示す仕込み比で、かさ高
い置換基を有する有機アルミニウム化合物溶液Dを仕込
み、再び溶媒を蒸発除去する。この系を50℃に保ちδ
−バレロラクトンを後記表−1に示す仕込み比で系に仕
込み、窒素雰囲気下、50℃バルクで所定時間重合させ
た。
【0065】
【比較例1】窒素で置換した100mlのフラスコに開
始剤溶液Aを8ml(0.2mmol)入れ、後記表−
1に示す仕込み比でメタクリル酸メチルを仕込み、窒素
雰囲気下、マグネチックスターラーで撹拌しながら35
℃で約2時間可視光を照射して重合を開始させた。その
後有機金属化合物を添加せず室温で所定時間重合させた
【0066】
【比較例2】窒素で置換した50mlのフラスコに開始
剤溶液Aを8ml(0.2mmol)入れ、メタクリル
酸メチルを100倍量加え、窒素雰囲気下、マグネチッ
クスターラーで撹拌しながら35℃で約1時間可視光を
照射して重合を開始させた。その後、低温で有機金属化
合物をアルミニウムポルフィリン錯体に対し、所定量添
加し、所定時間重合させた。
【0067】
【比較例3】窒素で置換した50mlのフラスコに開始
剤溶液Bを4ml(0.2mmol)入れ、後記表−1
に示す仕込み比で塩化メチレン、プロピレンオキサイド
を窒素雰囲気下、室温でマグネチックスターラーで撹拌
しながら仕込み、窒素雰囲気下、室温で所定時間重合さ
せた。
【0068】
【比較例4】窒素で置換した50mlのフラスコに開始
剤溶液Cを4ml(0.2mmol)を移し、溶媒を蒸
発除去する。次にこの系をN2雰囲気下50℃に保ちδ
−バレロラクトンを40mmol添加して窒素雰囲気下
、50℃バルクで所定時間重合させた。
【0069】以上の実施例及び比較例においてそれぞれ
重合終了後、溶媒および未反応モノマーを除去した後、
ポリマーの分子量及び分子量分布をGPCを用いて求め
た。(ポリスチレン標準)重合条件、重合結果を表−1
に示す。なお、可視光を照射する場合はキセノンランプ
で420nm以下をフィルターカットした光を使用した
【0070】
【表1】
【0071】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  金属ポルフィリン錯体を重合開始剤と
    して、(a)(メタ)アクリル酸エステル、(b)エポ
    キサイド及び(c)ラクトンから選ばれる少なくとも1
    種の単量体をリビング重合せしめるに際して、下記一般
    式(I)〜(III) 【化1】 式中、R1〜R7はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、
    炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコ
    キシ基又はフェニル基を表わし、Xは水素原子又はハロ
    ゲン原子を表わす、 【化2】     式中、R8〜R13はそれぞれ水素原子、ハロ
    ゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜2
    0のアルコキシ基、又は適宜エステル残基等の官能基で
    置換されていてもよいフェニル基を表わす、 【化3】 式中、R14及びR15はそれぞれハロゲン原子、炭素
    数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ
    基、又は適宜エステル残基等の官能基で置換されていて
    もよいフェニル基を表わす、で示されるかさ高い置換基
    を有する有機アルミニウム化合物の少なくとも1種を共
    触媒として用いることを特徴とするリビング重合体の製
    造方法。
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