JPH04327032A - ばね受け装置 - Google Patents
ばね受け装置Info
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- JPH04327032A JPH04327032A JP9773191A JP9773191A JPH04327032A JP H04327032 A JPH04327032 A JP H04327032A JP 9773191 A JP9773191 A JP 9773191A JP 9773191 A JP9773191 A JP 9773191A JP H04327032 A JPH04327032 A JP H04327032A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve spring
- spring
- coil
- wear
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内撚機関の動弁機構に
用いられるばね受け装置に関するものである。
用いられるばね受け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用内燃機関においては高出
力化の要求が高まり、そのために内燃機関の高回転化が
必要となっている。ところが、高回転化にともない、動
弁機構の共振に基づくバルブスプリングの踊りやサージ
ングが発生しやすくなるため、従来のバルブスプリング
を用いたままでは内燃機関の高回転化に限度がある。
力化の要求が高まり、そのために内燃機関の高回転化が
必要となっている。ところが、高回転化にともない、動
弁機構の共振に基づくバルブスプリングの踊りやサージ
ングが発生しやすくなるため、従来のバルブスプリング
を用いたままでは内燃機関の高回転化に限度がある。
【0003】そこで、例えば、チタン合金等の比強度が
高く、かつ横弾性係数の高い材料でバルブスプリングを
製造することが考えられる。このようにチタン合金を用
いると、バルブスプリングの固有振動数が上昇しサージ
ング発生回転数が上昇するので、内燃機関の高回転化が
可能となる。また、チタン合金の採用によりばね重量を
低減して軽量化を図ることもできる。
高く、かつ横弾性係数の高い材料でバルブスプリングを
製造することが考えられる。このようにチタン合金を用
いると、バルブスプリングの固有振動数が上昇しサージ
ング発生回転数が上昇するので、内燃機関の高回転化が
可能となる。また、チタン合金の採用によりばね重量を
低減して軽量化を図ることもできる。
【0004】しかし、チタン合金は従来のばね鋼、オー
ステンパー鋼等に比較し耐摩耗性が劣るため、長時間に
及ぶ使用に支障をきたすおそれがある。実験によれば、
チタン合金製のバルブスプリングの摩耗は、主として、
座巻部に続く1巻目のコイルに発生している。ここで、
座巻部とはバルブスプリングの端部において、同バルブ
スプリングの軸線に対し直交するように研削され、バル
ブスプリングリテーナ(以下、この明細書では単にリテ
ーナという)やスプリングシートに当接し、見かけ上ば
ねとして機能しない部分のことである。そして、前記の
ように1巻目のコイル部分が磨耗するのは、隣接する2
巻目のコイルとの接触により発生するものと考えられる
。
ステンパー鋼等に比較し耐摩耗性が劣るため、長時間に
及ぶ使用に支障をきたすおそれがある。実験によれば、
チタン合金製のバルブスプリングの摩耗は、主として、
座巻部に続く1巻目のコイルに発生している。ここで、
座巻部とはバルブスプリングの端部において、同バルブ
スプリングの軸線に対し直交するように研削され、バル
ブスプリングリテーナ(以下、この明細書では単にリテ
ーナという)やスプリングシートに当接し、見かけ上ば
ねとして機能しない部分のことである。そして、前記の
ように1巻目のコイル部分が磨耗するのは、隣接する2
巻目のコイルとの接触により発生するものと考えられる
。
【0005】この対策として本出願人は先に特願平2−
24082号において、リテーナ又はスプリングシート
に、傾斜面を有する突部を設けたばね受け装置を提案し
ている。同ばね受け装置によると、バルブスプリングが
圧縮された場合に、1巻目のコイル外周面が前記傾斜面
に対し接触可能となり、その接触分だけ1巻目のコイル
に作用する面圧を小さくして、1巻目のコイルと2巻目
のコイルとの間の線間摩耗を低減することができる。
24082号において、リテーナ又はスプリングシート
に、傾斜面を有する突部を設けたばね受け装置を提案し
ている。同ばね受け装置によると、バルブスプリングが
圧縮された場合に、1巻目のコイル外周面が前記傾斜面
に対し接触可能となり、その接触分だけ1巻目のコイル
に作用する面圧を小さくして、1巻目のコイルと2巻目
のコイルとの間の線間摩耗を低減することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
ばね受け装置においては、機関回転数が高くなると突部
の有無にかかわらずバルブスプリングが横揺れする。そ
して、この横揺れに起因してバルブスプリングの圧縮運
動が不安定となりサージングが発生する。本発明は前述
した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バ
ルブスプリングの横揺れを抑制してバルブスプリングの
圧縮運動を安定させ、サージング発生回転数を高めるこ
とが可能なばね受け装置を提供することにある。
ばね受け装置においては、機関回転数が高くなると突部
の有無にかかわらずバルブスプリングが横揺れする。そ
して、この横揺れに起因してバルブスプリングの圧縮運
動が不安定となりサージングが発生する。本発明は前述
した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、バ
ルブスプリングの横揺れを抑制してバルブスプリングの
圧縮運動を安定させ、サージング発生回転数を高めるこ
とが可能なばね受け装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、コイル状のバルブスプリング端部の座巻部
と当接するように、同バルブスプリングの軸線に対し直
交する座面を形成したばね受け装置において、前記座面
に突部を設け、その突部には、前記座巻部に続く最も端
のコイルが接触及び離間し得る断面円弧状の溝を形成す
るとともに、前記バルブスプリングの線径をX、同バル
ブスプリングの平均コイル径をD、同バルブスプリング
の座巻部端面の前記軸線方向における高さをH、取付状
態でのバルブスプリングにおける最も端のコイルのピッ
チ角をBとしたとき、前記溝の曲率半径Yを0.5X≦
Y<1.1Xとし、傾斜角Aをtan−1(H/D)<
A<Bとしている。
に本発明は、コイル状のバルブスプリング端部の座巻部
と当接するように、同バルブスプリングの軸線に対し直
交する座面を形成したばね受け装置において、前記座面
に突部を設け、その突部には、前記座巻部に続く最も端
のコイルが接触及び離間し得る断面円弧状の溝を形成す
るとともに、前記バルブスプリングの線径をX、同バル
ブスプリングの平均コイル径をD、同バルブスプリング
の座巻部端面の前記軸線方向における高さをH、取付状
態でのバルブスプリングにおける最も端のコイルのピッ
チ角をBとしたとき、前記溝の曲率半径Yを0.5X≦
Y<1.1Xとし、傾斜角Aをtan−1(H/D)<
A<Bとしている。
【0008】
【作用】突部の溝の傾斜角Aが、バルブスプリングにお
ける最も端のコイルのピッチ角Bよりも小さく設定され
ていることから、バルブスプリングが伸長した取付状態
では、前記コイルが溝の内面から離間する。このため、
最も端のコイルはばねとして機能することが可能である
。
ける最も端のコイルのピッチ角Bよりも小さく設定され
ていることから、バルブスプリングが伸長した取付状態
では、前記コイルが溝の内面から離間する。このため、
最も端のコイルはばねとして機能することが可能である
。
【0009】また、バルブスプリングの平均コイル径を
D、同バルブスプリングの座巻部端面の軸線方向におけ
る高さをHとしたとき、tan−1(H/D)<Aであ
ることから、前記バルブスプリングが圧縮されると、最
も端のコイルは座巻部に当接する前に前記溝の内面に接
触する。これにより、座巻部と最も端のコイルとの接触
が防止される。さらに、バルブスプリングの圧縮により
、最も端のコイルと、その内側に隣接するコイルとが接
触した場合、最も端のコイルは前記溝と隣接のコイルと
に接触することになる。従って、溝の内面に接触する分
だけ最も端のコイルの接触面積が増大する。その結果、
最も端のコイルに作用する面圧が小さくなり線間磨耗が
低減される。
D、同バルブスプリングの座巻部端面の軸線方向におけ
る高さをHとしたとき、tan−1(H/D)<Aであ
ることから、前記バルブスプリングが圧縮されると、最
も端のコイルは座巻部に当接する前に前記溝の内面に接
触する。これにより、座巻部と最も端のコイルとの接触
が防止される。さらに、バルブスプリングの圧縮により
、最も端のコイルと、その内側に隣接するコイルとが接
触した場合、最も端のコイルは前記溝と隣接のコイルと
に接触することになる。従って、溝の内面に接触する分
だけ最も端のコイルの接触面積が増大する。その結果、
最も端のコイルに作用する面圧が小さくなり線間磨耗が
低減される。
【0010】また、バルブスプリングの線径をXとした
とき、前記溝の曲率半径Yが0.5X≦Y<1.1Xで
あることから、同溝はバルブスプリングのコイルの断面
形状(円形)と対応する断面円弧状をなしていることに
なる。このため、バルブスプリングの圧縮時には、溝の
内面と同バルブスプリングの最も端のコイルとが面接触
する。この溝は、バルブスプリングが圧縮時に横揺れし
たり位置ずれしたりするのを規制するとともに、ダンパ
としての機能を発揮し、同バルブスプリングの圧縮運動
を安定させる。これにより、バルブスプリングの異常運
動発生の一因である踊りが抑制される。そのため、前記
バルブスプリングを内燃機関の動弁機構に用いた場合に
は、サージングが発生する際の内燃機関の回転数が従来
に比べて高くなる。
とき、前記溝の曲率半径Yが0.5X≦Y<1.1Xで
あることから、同溝はバルブスプリングのコイルの断面
形状(円形)と対応する断面円弧状をなしていることに
なる。このため、バルブスプリングの圧縮時には、溝の
内面と同バルブスプリングの最も端のコイルとが面接触
する。この溝は、バルブスプリングが圧縮時に横揺れし
たり位置ずれしたりするのを規制するとともに、ダンパ
としての機能を発揮し、同バルブスプリングの圧縮運動
を安定させる。これにより、バルブスプリングの異常運
動発生の一因である踊りが抑制される。そのため、前記
バルブスプリングを内燃機関の動弁機構に用いた場合に
は、サージングが発生する際の内燃機関の回転数が従来
に比べて高くなる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を自動車用エンジンの動弁機構
に用いられるばね受け装置に具体化した一実施例を図1
〜図8に従って説明する。図1は本実施例のばね受け装
置1を示す正面図である。エンジンのシリンダヘッド2
には凹部3が穿設され、その内底部に円環状のスプリン
グシート4が配設されている。また、前記凹部3にはバ
ルブガイド5が挿通状態で固定されており、同バルブガ
イド5に、吸気用又は排気用のバルブ6が上下方向への
摺動可能に挿入されている。バルブ6のバルブステム6
aの上端部には、リテーナ7が一対のコッタを介し装着
されている。リテーナ7は、筒状をなすスリーブ部8と
、その上端部外周に一体形成されたフランジ部9とから
構成されている。そして、前記バルブステム6aの上端
にはロッカーアーム10が当接している。なお、スプリ
ングシート4上面及びリテーナ7のフランジ部9下面は
、後記バルブスプリング11の軸線Lと直交する座面4
a,9aとなっている。
に用いられるばね受け装置に具体化した一実施例を図1
〜図8に従って説明する。図1は本実施例のばね受け装
置1を示す正面図である。エンジンのシリンダヘッド2
には凹部3が穿設され、その内底部に円環状のスプリン
グシート4が配設されている。また、前記凹部3にはバ
ルブガイド5が挿通状態で固定されており、同バルブガ
イド5に、吸気用又は排気用のバルブ6が上下方向への
摺動可能に挿入されている。バルブ6のバルブステム6
aの上端部には、リテーナ7が一対のコッタを介し装着
されている。リテーナ7は、筒状をなすスリーブ部8と
、その上端部外周に一体形成されたフランジ部9とから
構成されている。そして、前記バルブステム6aの上端
にはロッカーアーム10が当接している。なお、スプリ
ングシート4上面及びリテーナ7のフランジ部9下面は
、後記バルブスプリング11の軸線Lと直交する座面4
a,9aとなっている。
【0012】前記スプリングシート4とリテーナ7のフ
ランジ部9との間には、チタン合金(又はチタン)製の
コイル状バルブスプリング11が圧縮状態で装着されて
おり、前記バルブ6を常に上方へ付勢している。図1,
図5に示すように、このバルブスプリング11の上端面
及び下端面は、前記リテーナ7の座面9a及びスプリン
グシート4の座面4aと同様に、バルブスプリング11
の軸線Lに対し直交するように平らに研削されている。 これらの研削部分は見かけ上ばねとして作用しない上部
座巻部12及び下部座巻部13となっている。また、上
部座巻部12の直下に続くコイルは上部コイル14を構
成し、下部座巻部13の直上に続くコイルは下部コイル
15を構成し、さらに上下両コイル14,15間のコイ
ルは中間コイル16を構成している。
ランジ部9との間には、チタン合金(又はチタン)製の
コイル状バルブスプリング11が圧縮状態で装着されて
おり、前記バルブ6を常に上方へ付勢している。図1,
図5に示すように、このバルブスプリング11の上端面
及び下端面は、前記リテーナ7の座面9a及びスプリン
グシート4の座面4aと同様に、バルブスプリング11
の軸線Lに対し直交するように平らに研削されている。 これらの研削部分は見かけ上ばねとして作用しない上部
座巻部12及び下部座巻部13となっている。また、上
部座巻部12の直下に続くコイルは上部コイル14を構
成し、下部座巻部13の直上に続くコイルは下部コイル
15を構成し、さらに上下両コイル14,15間のコイ
ルは中間コイル16を構成している。
【0013】ところで、図1に示すように、前記リテー
ナ7の座面9aには上部突部17が設けられ、スプリン
グシート4の座面4aには下部突部18が設けられてい
る。上下両突部17,18の材質としては、バルブスプ
リング11の材質であるチタン合金(又はチタン)が十
分な耐磨耗性を備えていないこと、及び同種金属同士の
接触による磨耗が他種金属との接触による磨耗よりも大
きいこと等の観点から、チタンやチタン合金と異なる材
質を用いることが好ましい。このような材質としては例
えば、鉄又は鉄合金、アルミニウム又はアルミニウム合
金、銅又は銅合金等の適用が可能である。
ナ7の座面9aには上部突部17が設けられ、スプリン
グシート4の座面4aには下部突部18が設けられてい
る。上下両突部17,18の材質としては、バルブスプ
リング11の材質であるチタン合金(又はチタン)が十
分な耐磨耗性を備えていないこと、及び同種金属同士の
接触による磨耗が他種金属との接触による磨耗よりも大
きいこと等の観点から、チタンやチタン合金と異なる材
質を用いることが好ましい。このような材質としては例
えば、鉄又は鉄合金、アルミニウム又はアルミニウム合
金、銅又は銅合金等の適用が可能である。
【0014】前記下部突部18の上面は、スプリングシ
ート4の座面4aに対し図1の右側ほど高くなるよう傾
斜している。また、上部突部17の下面は、リテーナ7
の座面9aに対し図1の右側ほど低くなるよう傾斜して
いる。さらに、前記上下両突部17,18には、前記上
下両コイル14,15が接触及び離間し得る断面円弧状
の溝19,20が形成されている(図2,3参照)。こ
こで、図5〜図7に示すようにバルブスプリング11の
線径をXとすると、下部突部18の溝20の曲率半径Y
は、 0.5X≦Y<1.1X の範囲に設定されている。この範囲は後記試験結果に基
づき設定したものであり、この範囲ではバルブスプリン
グ11の圧縮時の横揺れを規制することが可能である。
ート4の座面4aに対し図1の右側ほど高くなるよう傾
斜している。また、上部突部17の下面は、リテーナ7
の座面9aに対し図1の右側ほど低くなるよう傾斜して
いる。さらに、前記上下両突部17,18には、前記上
下両コイル14,15が接触及び離間し得る断面円弧状
の溝19,20が形成されている(図2,3参照)。こ
こで、図5〜図7に示すようにバルブスプリング11の
線径をXとすると、下部突部18の溝20の曲率半径Y
は、 0.5X≦Y<1.1X の範囲に設定されている。この範囲は後記試験結果に基
づき設定したものであり、この範囲ではバルブスプリン
グ11の圧縮時の横揺れを規制することが可能である。
【0015】また、溝20の深さCは0.5X以下であ
ることが好ましい。これは、深さCが0.5Xを越える
と溝20のエッジ部分が鋭角となり、バルブスプリング
11に悪影響を及ぼすおそれがあるからである。さらに
、バルブスプリング11の下部座巻部13における端面
の前記軸線L方向における高さをH、平均コイル径をD
、取付状態でのバルブスプリング11端部の下部コイル
15のピッチ角をBとすると、前記座面4aに対する溝
20の傾斜角Aは、 tan−1(H/D)<A<B の範囲に設定されている。ここで、傾斜角Aをtan−
1(H/D)よりも大きく設定したのは、バルブスプリ
ング11の最大圧縮時に、同バルブスプリング11の下
部コイル15が、下部座巻部13に接触するのを防止す
るためである。また、傾斜角Aをピッチ角Bよりも小さ
く設定したのは、ピッチ角B以上にすると、バルブスプ
リング11の取付状態(図1参照)において、下部コイ
ル15が下部突部18に接触し、ばねとしての機能を発
揮しなくなるからである。
ることが好ましい。これは、深さCが0.5Xを越える
と溝20のエッジ部分が鋭角となり、バルブスプリング
11に悪影響を及ぼすおそれがあるからである。さらに
、バルブスプリング11の下部座巻部13における端面
の前記軸線L方向における高さをH、平均コイル径をD
、取付状態でのバルブスプリング11端部の下部コイル
15のピッチ角をBとすると、前記座面4aに対する溝
20の傾斜角Aは、 tan−1(H/D)<A<B の範囲に設定されている。ここで、傾斜角Aをtan−
1(H/D)よりも大きく設定したのは、バルブスプリ
ング11の最大圧縮時に、同バルブスプリング11の下
部コイル15が、下部座巻部13に接触するのを防止す
るためである。また、傾斜角Aをピッチ角Bよりも小さ
く設定したのは、ピッチ角B以上にすると、バルブスプ
リング11の取付状態(図1参照)において、下部コイ
ル15が下部突部18に接触し、ばねとしての機能を発
揮しなくなるからである。
【0016】なお、図示はしないが、上部突部17の溝
19に関しても、曲率半径Y及び傾斜角Aが前記溝20
と同様の範囲に設定されている。次に、前記のように構
成された本実施例の作用及び効果について説明する。図
1は、ばね受け装置1におけるバルブスプリング11の
取付状態を示している。この状態では、上部座巻部12
の上面がリテーナ7の座面9aに当接し、下部座巻部1
3の下面がスプリングシート4の座面4aに当接してい
る。また、上下両突部17,18の溝19,20の傾斜
角Aがピッチ角Bよりも小さく設定されていることから
、上部コイル14が溝19から下方へ離間し、下部コイ
ル15が溝20から上方へ離間している。このため、前
記上下両コイル14,15はばねとして機能することが
可能である。
19に関しても、曲率半径Y及び傾斜角Aが前記溝20
と同様の範囲に設定されている。次に、前記のように構
成された本実施例の作用及び効果について説明する。図
1は、ばね受け装置1におけるバルブスプリング11の
取付状態を示している。この状態では、上部座巻部12
の上面がリテーナ7の座面9aに当接し、下部座巻部1
3の下面がスプリングシート4の座面4aに当接してい
る。また、上下両突部17,18の溝19,20の傾斜
角Aがピッチ角Bよりも小さく設定されていることから
、上部コイル14が溝19から下方へ離間し、下部コイ
ル15が溝20から上方へ離間している。このため、前
記上下両コイル14,15はばねとして機能することが
可能である。
【0017】前記状態からカムが回転すると、ロッカー
アーム10がバルブスプリング11の付勢力に抗してバ
ルブ6を周期的に押し下げて開閉動作をさせる。すると
、前記傾斜角Aがtan−1(H/D)よりも大きいこ
とから、図4で示すように、上下両コイル14,15が
前記上下両座巻部12,13に当接するよりも前に前記
溝19,20の内面に接触する。これにより、上部座巻
部12と上部コイル14との接触が防止され、下部座巻
部13と下部コイル15との接触が防止される。
アーム10がバルブスプリング11の付勢力に抗してバ
ルブ6を周期的に押し下げて開閉動作をさせる。すると
、前記傾斜角Aがtan−1(H/D)よりも大きいこ
とから、図4で示すように、上下両コイル14,15が
前記上下両座巻部12,13に当接するよりも前に前記
溝19,20の内面に接触する。これにより、上部座巻
部12と上部コイル14との接触が防止され、下部座巻
部13と下部コイル15との接触が防止される。
【0018】さらに、バルブスプリング11の圧縮によ
り、上下両コイル14,15と、その内側に隣接する中
間コイル16とが接触した場合、同上下両コイル14,
15は前記溝19,20と中間コイル16との両方に接
触することになる。従って、溝19,20内面に接触す
る分だけ、上下両コイル14,15の接触面積が増大す
る。その結果、上下両コイル14,15に作用する面圧
が小さくなり線間磨耗が低減される。
り、上下両コイル14,15と、その内側に隣接する中
間コイル16とが接触した場合、同上下両コイル14,
15は前記溝19,20と中間コイル16との両方に接
触することになる。従って、溝19,20内面に接触す
る分だけ、上下両コイル14,15の接触面積が増大す
る。その結果、上下両コイル14,15に作用する面圧
が小さくなり線間磨耗が低減される。
【0019】また、前記溝19,20の曲率半径Yが0
.5X≦Y<1.1Xであることから、同溝19,20
はバルブスプリング11の上下両コイル14,15の断
面形状(円形)と対応する断面円弧状をなしている。 このため、バルブスプリング11の圧縮時には、溝19
,20の内面と同バルブスプリング11の上下両コイル
14,15とが面接触する。これらの溝19,20は、
バルブスプリング11が圧縮時に横揺れしたり位置ずれ
したりするのを規制するとともに、ダンパとしての機能
を発揮し、同バルブスプリング11の圧縮運動を安定さ
せる。これにより、バルブスプリング11の異常運動発
生の一因である踊りが抑制される。そのため、サージン
グが発生する際の内燃機関の回転数(サージング発生回
転数)が従来のものに比べて高くなる。さらに、溝19
,20がバルブスプリング11の横揺れ等を規制するた
め、そのバルブスプリング11の外周面が他部材(エン
ジン本体等)と接触して磨耗するのを防止できる。
.5X≦Y<1.1Xであることから、同溝19,20
はバルブスプリング11の上下両コイル14,15の断
面形状(円形)と対応する断面円弧状をなしている。 このため、バルブスプリング11の圧縮時には、溝19
,20の内面と同バルブスプリング11の上下両コイル
14,15とが面接触する。これらの溝19,20は、
バルブスプリング11が圧縮時に横揺れしたり位置ずれ
したりするのを規制するとともに、ダンパとしての機能
を発揮し、同バルブスプリング11の圧縮運動を安定さ
せる。これにより、バルブスプリング11の異常運動発
生の一因である踊りが抑制される。そのため、サージン
グが発生する際の内燃機関の回転数(サージング発生回
転数)が従来のものに比べて高くなる。さらに、溝19
,20がバルブスプリング11の横揺れ等を規制するた
め、そのバルブスプリング11の外周面が他部材(エン
ジン本体等)と接触して磨耗するのを防止できる。
【0020】前記の効果を確認するために以下の試験を
行った。この試験では、2リットルOHC4気筒エンジ
ンを、5800rpmのエンジン回転数に保った状態で
180時間運転することにより、バルブスプリング11
の耐久性を評価した。表1に試験結果を示す。表1中、
「線間磨耗」は、上部コイル14と中間コイル16との
間、及び下部コイル15と中間コイル16との間での接
触に基づく磨耗であり、「コイル磨耗」は上部突部17
との接触に基づく上部コイル14の磨耗、あるいは下部
突部18との接触に基づく下部コイル15の磨耗である
。
行った。この試験では、2リットルOHC4気筒エンジ
ンを、5800rpmのエンジン回転数に保った状態で
180時間運転することにより、バルブスプリング11
の耐久性を評価した。表1に試験結果を示す。表1中、
「線間磨耗」は、上部コイル14と中間コイル16との
間、及び下部コイル15と中間コイル16との間での接
触に基づく磨耗であり、「コイル磨耗」は上部突部17
との接触に基づく上部コイル14の磨耗、あるいは下部
突部18との接触に基づく下部コイル15の磨耗である
。
【0021】評価は、下記(1)〜(3)の3つのタイ
プのばね受け装置について各々2回ずつ(■,■)行っ
た。 (1)チタン合金製バルブスプリング11の上下両端部
に、下部突部18を有する図3のスプリングシート4を
配したタイプであり、この下部突部18には、Y=0.
6X、C=0.4Xの曲率半径Y及び深さCを有する溝
20が形成されている。
プのばね受け装置について各々2回ずつ(■,■)行っ
た。 (1)チタン合金製バルブスプリング11の上下両端部
に、下部突部18を有する図3のスプリングシート4を
配したタイプであり、この下部突部18には、Y=0.
6X、C=0.4Xの曲率半径Y及び深さCを有する溝
20が形成されている。
【0022】(2)チタン合金製バルブスプリング11
の上端部に上部突部17を有する図2のリテーナ7を配
し、下端部に下部突部18を有する図3のスプリングシ
ート4を配したタイプ(本実施例と同一)であり、上下
両突部17,18には、いずれもY=0.6X、C=0
.4Xの曲率半径Y及び深さCを有する溝19,20が
形成されている。
の上端部に上部突部17を有する図2のリテーナ7を配
し、下端部に下部突部18を有する図3のスプリングシ
ート4を配したタイプ(本実施例と同一)であり、上下
両突部17,18には、いずれもY=0.6X、C=0
.4Xの曲率半径Y及び深さCを有する溝19,20が
形成されている。
【0023】(3)チタン合金製バルブスプリング11
の上端部に上部突部のないリテーナを配し、下端部に下
部突部のないスプリングシートを配したタイプ。
の上端部に上部突部のないリテーナを配し、下端部に下
部突部のないスプリングシートを配したタイプ。
【0024】
【表1】
【0025】上記表1から明らかなように、(3)では
バルブスプリング11の上下コイル14,15が線間摩
耗し切損が起こる(108時間経過後)ので耐久性に問
題がある。これに対し(1)及び(2)では線間摩耗の
発生は見られず、リテーナ7及びスプリングシート4に
上下各突部17,18を設けたことによる効果が認めら
れる。
バルブスプリング11の上下コイル14,15が線間摩
耗し切損が起こる(108時間経過後)ので耐久性に問
題がある。これに対し(1)及び(2)では線間摩耗の
発生は見られず、リテーナ7及びスプリングシート4に
上下各突部17,18を設けたことによる効果が認めら
れる。
【0026】また、試験によると(3)のバルブスプリ
ング11の内周部には、リテーナ7との接触により生じ
た摩耗が見られた。しかし、(1)及び(2)のバルブ
スプリング11には前記のような摩耗は見られない。こ
のことは、上下両突部17,18における溝19,20
の内面(曲面)が、バルブスプリング11の付勢力を受
けて同バルブスプリング11の圧縮運動の安定化に寄与
している、つまり、バルブスプリング11の横揺れや位
置ずれを防止する機能を備えていることがわかる。
ング11の内周部には、リテーナ7との接触により生じ
た摩耗が見られた。しかし、(1)及び(2)のバルブ
スプリング11には前記のような摩耗は見られない。こ
のことは、上下両突部17,18における溝19,20
の内面(曲面)が、バルブスプリング11の付勢力を受
けて同バルブスプリング11の圧縮運動の安定化に寄与
している、つまり、バルブスプリング11の横揺れや位
置ずれを防止する機能を備えていることがわかる。
【0027】さらに、動弁系の運動特性を確認するため
に、溝19,20の曲率半径Yと、サージング発生回転
数との関係を調べた。この試験では、エンジンとして2
リットルOHC4気筒エンジンを用い、バルブスプリン
グ11としてβ−cチタン合金製のものを用いた。そし
て、バルブスプリング11の上下両端部に、下部突部1
8を有する図3のスプリングシート4を配してサージン
グ発生回転数を測定した。溝20の深さCは0.4Xに
設定されている。その測定結果を図8に示す。なお、図
中の破線は、溝のない上部突部を有するリテーナ、及び
溝のない下部突部を有するスプリングシートを用いた場
合の測定結果を示している。
に、溝19,20の曲率半径Yと、サージング発生回転
数との関係を調べた。この試験では、エンジンとして2
リットルOHC4気筒エンジンを用い、バルブスプリン
グ11としてβ−cチタン合金製のものを用いた。そし
て、バルブスプリング11の上下両端部に、下部突部1
8を有する図3のスプリングシート4を配してサージン
グ発生回転数を測定した。溝20の深さCは0.4Xに
設定されている。その測定結果を図8に示す。なお、図
中の破線は、溝のない上部突部を有するリテーナ、及び
溝のない下部突部を有するスプリングシートを用いた場
合の測定結果を示している。
【0028】図8から、溝のない場合にはサージング発
生回転数が7020rpmであることがわかる。これに
対し、上下両突部17,18に溝19,20を設け、か
つ、バルブスプリング11の線径Xに対し同溝19,2
0の曲率半径Yを、0.5X≦Y<1.1Xとした場合
には、サージング発生回転数が7160〜7210rp
mに上昇し、前記溝19,20のない場合に比べ140
〜190rpmも高くなっている。また、曲率半径Yが
1.1X以上ではそれ以上のサージング発生回転数の上
昇は望めないことがわかる。これらのことより、曲率半
径Yが、0.5X≦Y<1.1Xの範囲では、両溝19
,20がサージングを抑制するためのダンパー効果を発
揮するものと思われる。
生回転数が7020rpmであることがわかる。これに
対し、上下両突部17,18に溝19,20を設け、か
つ、バルブスプリング11の線径Xに対し同溝19,2
0の曲率半径Yを、0.5X≦Y<1.1Xとした場合
には、サージング発生回転数が7160〜7210rp
mに上昇し、前記溝19,20のない場合に比べ140
〜190rpmも高くなっている。また、曲率半径Yが
1.1X以上ではそれ以上のサージング発生回転数の上
昇は望めないことがわかる。これらのことより、曲率半
径Yが、0.5X≦Y<1.1Xの範囲では、両溝19
,20がサージングを抑制するためのダンパー効果を発
揮するものと思われる。
【0029】このように本実施例ではリテーナ7の座面
9aに上部突部17を設け、スプリングシート4の座面
4aに下部突部18を設け、これらの上下両突部17,
18に、曲率半径Yを0.5X≦Y<1.1Xとし、傾
斜角Aをtan−1(H/D)<A<Bとした断面円弧
状の溝19,20を形成した。このため、単に平らな傾
斜面を有する突部を設けた従来技術とは異なり、本実施
例によれば、エンジンの運転状態が高回転になってもバ
ルブスプリング11の横揺れを抑制し、同バルブスプリ
ング11の圧縮運動を安定させることができる。また、
サージング発生回転数を高めることができるため、近年
の自動車用内燃機関における高出力化の要求に応えるこ
とが可能となる。
9aに上部突部17を設け、スプリングシート4の座面
4aに下部突部18を設け、これらの上下両突部17,
18に、曲率半径Yを0.5X≦Y<1.1Xとし、傾
斜角Aをtan−1(H/D)<A<Bとした断面円弧
状の溝19,20を形成した。このため、単に平らな傾
斜面を有する突部を設けた従来技術とは異なり、本実施
例によれば、エンジンの運転状態が高回転になってもバ
ルブスプリング11の横揺れを抑制し、同バルブスプリ
ング11の圧縮運動を安定させることができる。また、
サージング発生回転数を高めることができるため、近年
の自動車用内燃機関における高出力化の要求に応えるこ
とが可能となる。
【0030】さらに、本実施例では、上下両突部17,
18として好適な材質を確認するために次の試験を行っ
た。この試験では(1)鉄又は鉄合金、(2)アルミニ
ウム又はアルミニウム合金、(3)銅又は銅合金からな
る多数種類の上下両突部17,18を用い、2リットル
OHC4気筒エンジンを、5800rpmのエンジン回
転数に保った状態で180時間運転することにより上下
両突部17,18等の耐久性を評価した。その測定結果
を表2に示す。表2中の「線間磨耗」及び「コイル磨耗
」は前記表1におけるものと同じ意味である。
18として好適な材質を確認するために次の試験を行っ
た。この試験では(1)鉄又は鉄合金、(2)アルミニ
ウム又はアルミニウム合金、(3)銅又は銅合金からな
る多数種類の上下両突部17,18を用い、2リットル
OHC4気筒エンジンを、5800rpmのエンジン回
転数に保った状態で180時間運転することにより上下
両突部17,18等の耐久性を評価した。その測定結果
を表2に示す。表2中の「線間磨耗」及び「コイル磨耗
」は前記表1におけるものと同じ意味である。
【0031】また、上記試験には、バルブスプリング1
1の上端部に前記上部突部17を有する図2のリテーナ
7を配し、下端部に下部突部18を有する図3のスプリ
ングシート4を配したタイプのばね受け装置を用いた。 これらの上下両突部17,18にはY=0.6X、C=
0.4Xの曲率半径Y及び深さCの溝19,20が形成
されている。なお、表2中、○は磨耗がなく問題がない
ことを示し、△は磨耗量が僅かであることを示し、×は
磨耗量が多く問題があることを示している。
1の上端部に前記上部突部17を有する図2のリテーナ
7を配し、下端部に下部突部18を有する図3のスプリ
ングシート4を配したタイプのばね受け装置を用いた。 これらの上下両突部17,18にはY=0.6X、C=
0.4Xの曲率半径Y及び深さCの溝19,20が形成
されている。なお、表2中、○は磨耗がなく問題がない
ことを示し、△は磨耗量が僅かであることを示し、×は
磨耗量が多く問題があることを示している。
【0032】
【表2】
【0033】上記表2から、上下両突部17,18とし
て適用可能な材質であっても、以下に示すように各材質
毎に好適な硬さの範囲があることがわかる。 (1)鉄又は鉄合金の場合:ビッカース硬さHVが24
0〜440のS45,SKD11では線間磨耗、コイル
磨耗及び上下両突部17,18での磨耗がない。これに
対し、ビッカース硬さHVが120のSHP28の場合
、線間磨耗、コイル磨耗及び上下両突部17,18での
磨耗が生じている。試験の途中経過をみると、上下両突
部17,18が最初に磨耗し、それらの支承効果が消失
したことにより、2次的に線間磨耗やコイル磨耗が起き
ることを確認できた。このことから、上下両突部17,
18の磨耗は、バルブスプリング11に対する上下両突
部17,18の硬さが低く耐磨耗性が十分でないため、
同バルブスプリング11との接触により生ずるものと思
われる。
て適用可能な材質であっても、以下に示すように各材質
毎に好適な硬さの範囲があることがわかる。 (1)鉄又は鉄合金の場合:ビッカース硬さHVが24
0〜440のS45,SKD11では線間磨耗、コイル
磨耗及び上下両突部17,18での磨耗がない。これに
対し、ビッカース硬さHVが120のSHP28の場合
、線間磨耗、コイル磨耗及び上下両突部17,18での
磨耗が生じている。試験の途中経過をみると、上下両突
部17,18が最初に磨耗し、それらの支承効果が消失
したことにより、2次的に線間磨耗やコイル磨耗が起き
ることを確認できた。このことから、上下両突部17,
18の磨耗は、バルブスプリング11に対する上下両突
部17,18の硬さが低く耐磨耗性が十分でないため、
同バルブスプリング11との接触により生ずるものと思
われる。
【0034】一方、ビッカース硬さHVが600のSC
r430では上下両突部17,18が磨耗しないものの
、同上下両突部17,18と接する上下両コイル14,
15が磨耗し、続いて2次的に線間磨耗が起きているこ
とを確認できた。この上下両コイル14,15の磨耗は
、バルブスプリング11に対する上下突部17,18の
硬さが高すぎるために同上下両突部17,18がバルブ
スプリング11を攻撃し、その結果生じたものと思われ
る。
r430では上下両突部17,18が磨耗しないものの
、同上下両突部17,18と接する上下両コイル14,
15が磨耗し、続いて2次的に線間磨耗が起きているこ
とを確認できた。この上下両コイル14,15の磨耗は
、バルブスプリング11に対する上下突部17,18の
硬さが高すぎるために同上下両突部17,18がバルブ
スプリング11を攻撃し、その結果生じたものと思われ
る。
【0035】従って、前記の試験結果をふまえバルブス
プリング11の硬度とのバランスを考慮すると、鉄又は
鉄合金で上下両突部17,18を製作した場合、ビッカ
ース硬さHVは150〜500であることが望ましい。 (2)アルミニウム又はアルミニウム合金の場合:ビッ
カース硬さHVが160〜210のA2024+SiC
やA390では、線間磨耗、コイル磨耗及び上下両突部
17,18での磨耗がいずれも見られない。これに対し
、ビッカース硬さHVが60のA1100P−Oでは上
下両突部17,18が磨耗し、2次的に線間磨耗が発生
している。この上下両突部17,18の磨耗は、バルブ
スプリング11に対する上下両突部17,18の硬さが
低く耐磨耗性が十分でないため、同バルブスプリング1
1との接触により生ずるものと思われる。一方、ビッカ
ース硬さHVが420の繊維強化アルミニウム合金の場
合、上下両コイル14,15に磨耗が発生する。この上
下両コイル14,15の磨耗は、バルブスプリング11
に対する上下突部17,18の硬さが高すぎるために同
上下突部17,18がバルブスプリング11を攻撃し、
その結果生じたものと思われる。従って、前記の試験結
果をふまえバルブスプリング11の硬さとのバランスを
考慮すると、アルミニウム又はアルミニウム合金のビッ
カース硬さHVは100〜400であることが望ましい
。 (3)銅又は銅合金の場合:ビッカース硬さHVが24
0,350のC1720P,C1720Rでは線間磨耗
、コイル磨耗及び上下両突部17,18での磨耗が見ら
れない。これに対し、ビッカース硬さHVが170のC
2600Pでは上下両突部17,18に磨耗が発生して
いる。この磨耗は、バルブスプリング11に対する上下
両突部17,18の硬さが低く耐磨耗性が十分でないた
め、同バルブスプリング11との接触により生ずるもの
と思われる。一方、ビッカース硬さHVが530のC1
720+硬質粒の場合、上下両コイル14,15に磨耗
が発生する。この磨耗は、バルブスプリング11に対す
る上下両突部17,18の硬さが高すぎるために、同上
下突部17,18がバルブスプリング11を攻撃するこ
とにより生じたものと思われる。従って、前記の試験結
果をふまえバルブスプリング11の硬度とのバランスを
考慮すると、銅又は銅合金のビッカース硬さHVは20
0〜500であることが望ましい。
プリング11の硬度とのバランスを考慮すると、鉄又は
鉄合金で上下両突部17,18を製作した場合、ビッカ
ース硬さHVは150〜500であることが望ましい。 (2)アルミニウム又はアルミニウム合金の場合:ビッ
カース硬さHVが160〜210のA2024+SiC
やA390では、線間磨耗、コイル磨耗及び上下両突部
17,18での磨耗がいずれも見られない。これに対し
、ビッカース硬さHVが60のA1100P−Oでは上
下両突部17,18が磨耗し、2次的に線間磨耗が発生
している。この上下両突部17,18の磨耗は、バルブ
スプリング11に対する上下両突部17,18の硬さが
低く耐磨耗性が十分でないため、同バルブスプリング1
1との接触により生ずるものと思われる。一方、ビッカ
ース硬さHVが420の繊維強化アルミニウム合金の場
合、上下両コイル14,15に磨耗が発生する。この上
下両コイル14,15の磨耗は、バルブスプリング11
に対する上下突部17,18の硬さが高すぎるために同
上下突部17,18がバルブスプリング11を攻撃し、
その結果生じたものと思われる。従って、前記の試験結
果をふまえバルブスプリング11の硬さとのバランスを
考慮すると、アルミニウム又はアルミニウム合金のビッ
カース硬さHVは100〜400であることが望ましい
。 (3)銅又は銅合金の場合:ビッカース硬さHVが24
0,350のC1720P,C1720Rでは線間磨耗
、コイル磨耗及び上下両突部17,18での磨耗が見ら
れない。これに対し、ビッカース硬さHVが170のC
2600Pでは上下両突部17,18に磨耗が発生して
いる。この磨耗は、バルブスプリング11に対する上下
両突部17,18の硬さが低く耐磨耗性が十分でないた
め、同バルブスプリング11との接触により生ずるもの
と思われる。一方、ビッカース硬さHVが530のC1
720+硬質粒の場合、上下両コイル14,15に磨耗
が発生する。この磨耗は、バルブスプリング11に対す
る上下両突部17,18の硬さが高すぎるために、同上
下突部17,18がバルブスプリング11を攻撃するこ
とにより生じたものと思われる。従って、前記の試験結
果をふまえバルブスプリング11の硬度とのバランスを
考慮すると、銅又は銅合金のビッカース硬さHVは20
0〜500であることが望ましい。
【0036】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れるものではなく、例えば以下のように発明の趣旨から
逸脱しない範囲で任意に変更してもよい。 (1)前記実施例では、リテーナ7に上部突部17を設
け、スプリングシート4に下部突部18を設けたが、い
ずれか一方の突部17,18を省略することができる。 (2)上下各突部17,18はリテーナ7やスプリング
シート4に一体で設けてもよいし、別体で設けて接着剤
等で固定してもよい。 (2)バルブスプリング11の上下両座巻部12,13
の端面の高さHを適宜変更してもよい。ただし、この高
さHはバルブスプリング11の線径Xの1/2以上であ
ることが強度上好ましい。 (4)本発明を、バルブリフタを用いたタイプの動弁機
構のばね受け装置に具体化してもよい。この場合には、
前記溝19,20によってバルブスプリング11の横揺
れ等が規制されるので、バルブリフタの内周面とバルブ
スプリング11の外周面とが接触して磨耗するのを防止
できる。 (5)前記実施例では、上部突部17の下面及び下部突
部18の上面がともに軸線Lに対し交差するような傾斜
面としたが、少なくとも溝19,20の内面が傾斜して
いれば前記上下両面は傾斜していなくてもよい。
れるものではなく、例えば以下のように発明の趣旨から
逸脱しない範囲で任意に変更してもよい。 (1)前記実施例では、リテーナ7に上部突部17を設
け、スプリングシート4に下部突部18を設けたが、い
ずれか一方の突部17,18を省略することができる。 (2)上下各突部17,18はリテーナ7やスプリング
シート4に一体で設けてもよいし、別体で設けて接着剤
等で固定してもよい。 (2)バルブスプリング11の上下両座巻部12,13
の端面の高さHを適宜変更してもよい。ただし、この高
さHはバルブスプリング11の線径Xの1/2以上であ
ることが強度上好ましい。 (4)本発明を、バルブリフタを用いたタイプの動弁機
構のばね受け装置に具体化してもよい。この場合には、
前記溝19,20によってバルブスプリング11の横揺
れ等が規制されるので、バルブリフタの内周面とバルブ
スプリング11の外周面とが接触して磨耗するのを防止
できる。 (5)前記実施例では、上部突部17の下面及び下部突
部18の上面がともに軸線Lに対し交差するような傾斜
面としたが、少なくとも溝19,20の内面が傾斜して
いれば前記上下両面は傾斜していなくてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、断
面円弧状の溝を有する突部をばね受け装置の座面に設け
、バルブスプリングの線径をX、平均コイル径をD、同
バルブスプリングの座巻部端面の軸線方向における高さ
をH、取付状態でのバルブスプリングにおける最も端の
コイルのピッチ角をBとしたとき、前記溝の曲率半径Y
を0.5X≦Y<1.1Xとし、傾斜角Aをtan−1
(H/D)<A<Bとしたので、バルブスプリング端部
でのコイル同士の接触を抑制して線間摩耗を防止するこ
とができるとともに、前記溝の内面でバルブスプリング
の横揺れを抑制することにより、同バルブスプリングの
圧縮運動を安定させて機関のサージング発生回転数を上
昇させることができ、さらには、バルブスプリングが周
辺部材と接触して摩耗するのを防止することができると
いう優れた効果を奏する。
面円弧状の溝を有する突部をばね受け装置の座面に設け
、バルブスプリングの線径をX、平均コイル径をD、同
バルブスプリングの座巻部端面の軸線方向における高さ
をH、取付状態でのバルブスプリングにおける最も端の
コイルのピッチ角をBとしたとき、前記溝の曲率半径Y
を0.5X≦Y<1.1Xとし、傾斜角Aをtan−1
(H/D)<A<Bとしたので、バルブスプリング端部
でのコイル同士の接触を抑制して線間摩耗を防止するこ
とができるとともに、前記溝の内面でバルブスプリング
の横揺れを抑制することにより、同バルブスプリングの
圧縮運動を安定させて機関のサージング発生回転数を上
昇させることができ、さらには、バルブスプリングが周
辺部材と接触して摩耗するのを防止することができると
いう優れた効果を奏する。
【図1】本発明を具体化した一実施例のばね受け装置に
おけるバルブスプリングの取付け状態を示す正面図であ
る。
おけるバルブスプリングの取付け状態を示す正面図であ
る。
【図2】図1のリテーナを後下方から見た状態の斜視図
である。
である。
【図3】図1のスプリングシートを前上方から見た状態
の斜視図である。
の斜視図である。
【図4】一実施例のばね受け装置におけるバルブスプリ
ングの圧縮状態を示す正面図である。
ングの圧縮状態を示す正面図である。
【図5】一実施例のバルブスプリングの正面図である。
【図6】一実施例のスプリングシートの正面図である。
【図7】バルブスプリングの下部コイルと下部突部の溝
との当接部分を示す部分拡大斜視図である。
との当接部分を示す部分拡大斜視図である。
【図8】溝の曲率半径とサージング発生回転数との関係
を測定した結果を示す図である。
を測定した結果を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 コイル状のバルブスプリング端部の座
巻部と当接するように、同バルブスプリングの軸線に対
し直交する座面を形成したばね受け装置において、前記
座面に突部を設け、その突部には、前記座巻部に続く最
も端のコイルが接触及び離間し得る断面円弧状の溝を形
成するとともに、前記バルブスプリングの線径をX、同
バルブスプリングの平均コイル径をD、同バルブスプリ
ングの座巻部端面の前記軸線方向における高さをH、取
付状態でのバルブスプリングにおける最も端のコイルの
ピッチ角をBとしたとき、前記溝の曲率半径Yを0.5
X≦Y<1.1Xとし、傾斜角Aをtan−1(H/D
)<A<Bとしたことを特徴とするばね受け装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9773191A JPH04327032A (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | ばね受け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9773191A JPH04327032A (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | ばね受け装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04327032A true JPH04327032A (ja) | 1992-11-16 |
Family
ID=14200040
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9773191A Pending JPH04327032A (ja) | 1991-04-26 | 1991-04-26 | ばね受け装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04327032A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1143114A3 (en) * | 2000-03-28 | 2001-10-31 | Fuji Oozx Inc. | Valve spring retainer and a valve operating mechanism |
-
1991
- 1991-04-26 JP JP9773191A patent/JPH04327032A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1143114A3 (en) * | 2000-03-28 | 2001-10-31 | Fuji Oozx Inc. | Valve spring retainer and a valve operating mechanism |
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