JPH04331219A - プロピレンブロック共重合体の製造方法 - Google Patents

プロピレンブロック共重合体の製造方法

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JPH04331219A
JPH04331219A JP12824391A JP12824391A JPH04331219A JP H04331219 A JPH04331219 A JP H04331219A JP 12824391 A JP12824391 A JP 12824391A JP 12824391 A JP12824391 A JP 12824391A JP H04331219 A JPH04331219 A JP H04331219A
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JP
Japan
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propylene
polymerization
reaction system
stage
block copolymer
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JP12824391A
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Akira Aoki
青木 彰
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剛性、耐衝撃性の優れ
たプロピレンブロック共重合体を操作性良く製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】プロピレン単独重合体の耐衝撃性および
低温脆性を改良するために、プロピレンブロック共重合
体を製造する方法が知られており、通常はチタンを含む
固体触媒成分と有機アルミニウム触媒成分を含む触媒、
いわゆるチーグラー・ナッター型触媒を用いて、第1段
階でプロピレンを重合させ、ついで第2段階で、第1段
階で生成したプロピレン重合体の存在下でエチレンとプ
ロピレンを共重合させてブロック共重合体を得る方法が
用いられている。
【0003】これらのプロピレンブロック共重合体の重
合方法としては、不活性炭化水素溶媒中で行われるスラ
リー重合法、液化プロピレン等液化単量体中で行われる
バルク重合法、気相中で行われる気相重合法があるが、
気相重合法では溶媒を使用しないため、溶媒の回収、精
製工程が不要であること、単量体の回収、重合体生成物
の乾燥が容易であり、また、プロピレンブロック共重合
体中の第2段階で精製するエチレンプロピレン共重合体
割合を、スラリー重合法またはバルク重合法に比して高
くすることができる等の利点がある。
【0004】一般に、プロピレンブロック共重合体の衝
撃強度を一層改良するためには、エチレンプロピレン共
重合体の生成割合を増加せしめる方法が有効であるが、
これに伴って重合体粒子の粘着傾向が増大し、安定運転
が困難になる上、重合器壁や攪拌羽根等への付着が発生
する。特に気相重合においては、重合体粒子同志の粘着
に伴う流動性の悪化は、運転操作上致命的な欠陥となる
。上記重合体粒子の粘着傾向を低減する目的で、プロピ
レンブロック共重合体の製造に際して、第2段階のエチ
レンプロピレン共重合反応系にアルコール等の活性水素
化合物を添加する方法が特公昭63−54294号に、
標準状態で気体の含酸素化合物を添加する方法が特開昭
61−69822号に、また、脂肪酸アミドを添加する
方法が特開昭64−45407号に提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の提案の方法は、重合に際して重合体同志および重合器
壁等への付着傾向によるトラブルは減少させうるものの
、添加剤が重合活性抑制剤として働くので、添加量を増
加してゆくと添加剤/有機アルミニウムのモル比によっ
ては、添加量の微少な変化に対しても、同一の重合生成
量を得るために重合圧力を大巾に変動させる必要を生じ
、運転コントロールが非常に難しく、かつ、添加剤を添
加しない場合に比して、微粉パウダー量が増加し、気相
重合に際しては、除熱用循環ガス系へのエントレインメ
ント(微粉飛沫同伴)が著しく増加し、フィルターや配
管の閉塞等、運転上好ましくない結果をもたらすという
問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
、本発明者は、気相重合に際して、重合体同志および重
合器壁等への付着傾向のトラブルを減少させ、かつ操作
性が良く、微粉重合体の増加による配管閉塞等を起こさ
ずにプロピレンブロック共重合体を製造する方法につい
て鋭意検討した。その結果、槽内空塔速度の低い状態で
エチレンプロピレン共重合反応系に、炭素数3ないし5
個の飽和炭化水素を添加することにより、前記の問題に
対して顕著な改善効果が発揮されることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0007】本発明は、チタンを含む固体触媒成分と有
機アルミニウム触媒成分を含む触媒を用いて、第1段階
としてプロピレン単独重合体またはプロピレンと他のα
−オレフィンとの共重合体を製造し、第2段階として第
1段階で得られた重合反応混合物の存在下、プロピレン
と他のα−オレフィンを共重合反応系へ供給し、第2段
階の反応系における気相中のプロピレン/他のα−オレ
フィンのモル比が10/90ないし90/10にて共重
合を行うことからなるプロピレンブロック共重合体の気
相重合方法において、(A)第1段階の反応系および第
2段階の反応系において槽内空塔速度を最小流動化速度
以下にして、かつ機械的攪拌を行うこと、(B)炭素数
3ないし5個の飽和炭化水素を第1段階の反応系には供
給せず、第2段階の反応系のみに供給すること、を特徴
とするプロピレンブロック共重合体の製造方法である。
【0008】上記本発明方法による予想外かつ優れた改
善効果は、第2段階のエチレンプロピレン共重合反応系
に炭素数3ないし5個の飽和炭化水素を供給することに
より、第2段階の重合熱除去のために通常に装備されて
いるガス循環系において、加圧冷却により該飽和炭化水
素が凝縮し易くなり、反応器入口の除熱用循環ガス中の
液/ガス比率が増加し、除熱能力がアップするため、槽
内空塔速度が減少し、循環ガス系へのエントレインメン
トが減少すると共に、循環ガスに含まれる液中のプロピ
レン濃度が低下することにより、重合体粒子表面での異
常反応が抑えられ、重合体粒子の粘着傾向が低減するこ
とにより発揮されるものと考えられる。
【0009】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
おいては、第1段階の反応および第2段階の反応は気相
中で行う。本発明で使用する気相重合装置は、攪拌流動
層を有し、種々のタイプのものを利用できる。例えば、
ヘリカル型の攪拌翼を有し、その中心でのフルード数が
1ないし3の条件で動かされている微粒状重合体からな
る攪拌床を有し、第1段階の反応系においては、プロピ
レンまたはプロピレンと他のα−オレフィンを連続的ま
たは間欠的に重合帯域に供給し、触媒の各成分を重合帯
域に供給することにより重合を開始し、得られた重合体
は、連続的または間欠的に第1段階の反応系より第2段
階の反応系に抜き取られ、第2段階の反応系においては
、第1段階の反応系で得られた重合反応混合物の存在下
で重合を行い、得られたプロピレンブロック共重合体は
、連続的または間欠的に第2段階の反応系より取り出す
方法が用いられる。また、この時に使用する気相重合装
置における重合熱の除去は、例えば、反応系から排出さ
れる未反応オレフィンガスの一部または全部を、冷却器
などで冷却した後、反応器の下部より再び該ガス(また
は液)を反応系に循環させて、該循環ガス(または液)
の蒸発潜熱および顕熱を利用して行う。
【0010】本発明において最小流動化速度とは、粒子
層にガスを供給した時に固定層から流動層に変わるガス
流速、すなわち、粒子が流動化し始める最小ガス流速を
言う。また、槽内空塔速度とは、リアクター内気相部の
ガス流速であり、循環ガス量をリアクターの断面積で割
った値を用いる。
【0011】本発明においては、第1段階の反応系、第
2段階の反応系共に機械的に攪拌した状態で、最小流動
化速度以下、好ましくはその0.01ないし0.9倍の
槽内空塔速度になるように反応器の下部よりα−オレフ
ィンの液または液/ガスを吹き込む。最小流動化速度の
1.0倍を越える槽内空塔速度では、循環ガス系へのエ
ントレインメントが増加し、運転操作上好ましくない結
果をもたらす。重合体粒子の特性により異なるが、通常
の重合体粒子の場合には、通常、槽内空塔速度は0.1
ないし10cm/秒である。
【0012】本発明においては、炭素数3ないし5個の
飽和炭化水素を第1段階の反応系には供給せず、第2段
階の反応系のみに供給する。第1段階の反応系に該飽和
炭化水素を添加すると、同一重合圧力ではα−オレフィ
ンのモノマー分圧が低下し、重合触媒活性が低下するの
で好ましくない。また、第1段階の反応系で生成するプ
ロピレン単独重合体または共重合体粒子の流動性は高く
、粘着傾向も小さいので、第1段階の反応系に該飽和炭
化水素を供給する必要性もない。しかし、共重合体粒子
のエントレインメントや粘着傾向の増大が問題となる第
2段階の反応系に該飽和炭化水素を供給すると、前述の
如く槽内空塔速度低下により循環ガス系へのエントレイ
ンメントが減少し、また、重合体粒子の粘着傾向が低下
するため、長期連続運転に好結果をもたらす。
【0013】本発明として使用できる炭素数3ないし5
個の飽和炭化水素の代表的な例としては、プロパン、ブ
タン、イソブタン、ペンタン、シクロペンタンなどをあ
げることができ、好ましくはプロパン、ブタン、イソブ
タンが用いられる。第2段階の反応系における気相中の
該炭化水素のモル濃度は、プロピレンに対して0.1な
いし5倍の時に本発明の効果を最も発揮する。
【0014】本発明で使用する触媒は、チタンを含む固
体触媒成分と有機アルミニウム触媒成分を含む触媒であ
り、必要に応じて電子供与体触媒成分が使用される。チ
タンを含む固体触媒成分としては、三塩化チタン触媒成
分または少なくともMg、Cl、Tiおよび電子供与体
を含む固体触媒成分が代表的なものである。
【0015】三塩化チタン触媒成分としては、四塩化チ
タンをアルミニウム、チタン、水素、有機アルミニウム
化合物などの還元剤で還元したもの、あるいはこれらを
ボールミル粉砕などの機械的粉砕処理および/または溶
媒洗浄処理および/または電子供与体処理および/また
は四塩化チタン処理により活性化したものなどを用いる
ことができる。また、少なくともMg、Cl、Tiおよ
び電子供与体を含む固体触媒成分としては、マグネシウ
ム化合物、チタン化合物、ハロゲン化剤および電子供与
体を任意の順序で反応させることによって製造したもの
などである。具体的方法としては、活性化されたハロゲ
ン化マグネシウムとチタン化合物および電子供与体を同
時にまたは段階的に共粉砕する方法、または均一状態に
あるマグネシウム化合物に電子供与体の存在下あるいは
不存在下に、ハロゲン化剤あるいは還元剤を作用させる
ことによって得られた析出物に、チタン化合物を必要に
応じて電子供与剤の存在下に接触させる方法などが利用
できる。上記電子供与剤のの代表的な例は、エステル、
エーテル、酸無水物、アルコキシケイ素化合物などであ
る。
【0016】これらの触媒成分については、すでに数多
く提案されており広く知られている。例えば、特開昭5
2−151691号、特開昭58−138705号、特
公昭60−11924号、特開平2−138313号に
記載されている触媒を用いればよい。
【0017】本発明で使用する有機アルミニウム触媒成
分としては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアル
ミニウム、トリイソブチルアルミニウムなどのアルキル
アルミニウム、ジエチルアルミニウムクロライド、ジイ
ソブチルアルミニウムクロライド、エチルアルミニウム
セキスクロライドなどのアルキルアルミニウムハライド
、さらにはジエチルアルミニウムエトキサイド、ジエチ
ルアルミニウムブトキサイド、ジエチルアルミニウムフ
ェノキサイドなどのアルキルアルミニウムアルコキサイ
ドなどが利用でき、これらの混合物も利用できる。
【0018】本発明においては、チタンを含む固体触媒
成分と有機アルミニウム触媒成分の他に、必要に応じて
立体規則性改善などの目的のために、電子供与体触媒成
分を使用することができる。かかる電子供与体触媒成分
は、例えば、有機酸エステル、無機酸エステル、アルコ
キシケイ素化合物、カルボン酸エステル、アミン、これ
らと塩化アルミニウムの錯体などである。
【0019】本発明における各触媒成分の好適な使用量
は、その種類によって適当に選択できる。例えば、チタ
ンを含む固体触媒成分として三塩化チタン触媒成分を用
いた場合には、第1段階の反応系で生成する重合体1k
g当たり、チタン触媒成分をチタン原子換算で約0.1
ないし約5.0ミリモル、好ましくは約0.2ないし約
2.0ミリモル、有機アルミニウム触媒成分を例えば、
Al/Ti(原子比)が約0.5ないし約50、好まし
くは約1ないし約20となる割合で使用する態様を示す
ことができる。また、少なくともMg、Cl、Tiおよ
び電子供与体を含む固体触媒成分を用いた場合は、第1
段階の反応系で生成する重合体1kg当たり、チタン触
媒成分をチタン原子換算で約0.001ないし約1.0
ミリモル、好ましくは約0.005ないし約0.5ミリ
モル、有機アルミニウム触媒成分を例えば、Al/Ti
(原子比)が約1ないし約2000、好ましくは約10
ないし約1000、電子供与体触媒成分をその種類によ
って適当に選択できるが、有機アルミニウム触媒成分1
モル当たり、例えば約0.001ないし約50モル、好
ましくは約0.005ないし約2モルとなる割合で使用
する態様を示すことができる。
【0020】本発明において、剛性の高いプロピレンブ
ロック共重合体を得るためには、第1段階の反応系でプ
ロピレンの単独重合体またはプロピレンと少量の他のα
−オレフィンとの共重合体を製造する。この段階におい
て、反応は2以上の工程に分けて行ってもよい。また、
本格的な重合に先立って、第1段階の反応系の除熱用循
環ガス系への微粉重合体のエントレインメントを防止す
るため、例えば、特公昭57−45244号に記載され
ているように、触媒を予め少量のプロピレンと接触させ
る予備重合処理を行ってもよい。共重合体を製造する場
合のプロピレン以外のα−オレフィンとして、エチレン
、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチ
ル−1−ペンテン、1−オクテンなどを例示でき、特に
エチレン、1−ブテンが好んで用いられる。気相重合が
可能な範囲で、これらの一種もしくは複数種を選ぶこと
ができる。第1段階の共重合体中のプロピレン成分単位
は、剛性維持のため、例えば約90モル%以上、好まし
くは約95モル%以上となるように調整するのがよい。 また、重合体の分子量を調整するために、分子量調整剤
好ましくは水素を共存させてもよい。
【0021】第1段階の反応系の重合温度は、重合体の
融点以下、好ましくは融点より約10℃以上低く、かつ
室温ないし約130℃、好ましくは約40ないし約10
0℃を例示できる。また、重合圧力は、上記の重合温度
で気相重合が行える範囲であれば特に限定されないが、
好ましくは約2ないし約70kg/cm2 である。
【0022】本発明の第2段階の反応系において、第1
段階で得られる触媒含有のプロピレン単独重合体または
共重合体の共存下、プロピレンと他のα−オレフィンを
気相中のプロピレン/他のα−オレフィンのモル比が1
0/90ないし90/10にて共重合を行う。該反応系
で使用される他のオレフィンは、例えば、エチレン、1
−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−
1−ペンテン、1−オクテンである。気相重合が可能な
範囲で、これらの1種もしくは複数種を選ぶことができ
る。好ましくはエチレン、またはエチレンと1−ブテン
との組み合わせである。共重合時のプロピレンと他のα
−オレフィンとのモル比は、気相中のモル比で10/9
0ないし90/10、好ましくは15/85ないし85
/15である。この範囲外であると衝撃強度が低下する
。該反応系の重合温度は、例えば室温ないし約130℃
、好ましくは約30ないし約100℃である。また、該
反応系の重合圧力は、上記重合温度で気相重合が行える
範囲であれば特に限定されないが、好ましくは約2ない
し約70kg/cm2 である。
【0023】また、該反応系で生成する共重合体の分子
量を調整するために、分子量調整剤好ましくは水素を共
存させてもよい。なお、本発明のプロピレンブロック共
重合体において、剛性、耐衝撃性、耐白化性などを改良
する目的のために、例えば、エチレンの単独重合体また
はエチレンと少割合の他のα−オレフィンとの共重合体
を製造する工程をさらに設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明の方法によれば、剛性、耐衝撃性
の優れたプロピレンブロック共重合体を操作性良く製造
することができる。特に第2段階の反応系のプロピレン
と他のα−オレフィンとの共重合工程において、重合体
同志の付着や反応器壁面やインペラへの付着等が著しく
低減し、また、重合抑制剤等の添加方法に比して、微粉
重合体の生成が少なく、循環ガス配管へのエントレイン
メントが減少し、長期連続運転が可能である。また、生
成したプロピレンブロック共重合体のカサ比重および流
動性が高くなり、移送が良好である。
【0025】
【実施例】以下に実施例および参考例によって本発明を
さらに詳細に説明する。なお、例中のMFIはメルトフ
ローインデックスを示し、ASTM・D−1238にし
たがって230℃にて測定したものである。
【0026】実施例1 <固体触媒成分の調製>組成式TiCl3 ・0.33
AlCl3なるハロゲン化チタン(AA型三塩化チタン
)および安息香酸n−プロピルエステルをTi:エステ
ル=3:1のモル比で、振動ボールミル中において希釈
剤の不在下で、22℃の温度および53m秒−2の粉砕
加速度で45時間粉砕して、固体触媒成分(I)を調製
した。
【0027】<重合>微粉状ポリプロピレンからなる攪
拌床を有する、内容積200lの攪拌機付き反応器を2
個連結してなるプロセスを用いて重合を行った。まず、
第1段の反応器をフルード数2.2の条件での攪拌下、
重合温度70℃、重合圧力28kg/cm2 の条件で
保持するようにプロピレンおよび水素を連続的にフィー
ドした中、前記固体触媒成分(I)、ジエチルアルミニ
ウムクロライドおよびn−オクタデシル−β−(4’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ三級ブチルフェニル)−プ
ロピオネートを連続的にフィードし、重合を開始した。
【0028】その際、第1段階での重合速度が22kg
/時、生成ポリマーのMFIが10になるように、触媒
フィード量および水素フィード量をコントロールした。 また、各触媒成分のフィード比としては、固体触媒成分
中のTi量に対するジエチルアルミニウムクロライドの
モル比が6、n−オクタデシル−β−(4’−ヒドロキ
シ−3’,5’−ジ三級ブチルフェニル)−プロピオネ
ートに対するジエチルアルミニウムクロライドのモル比
が20の条件で重合を行った。なお、この時の槽内空塔
速度は1.0cm/秒であった。第1段階で重合された
重合体は、プロピレンガスと共に第2段階の反応器へ送
られ、新たにエチレンおよびプロパンをフィードし、プ
ロピレンエチレン共重合体を引続いて生産した。
【0029】重合条件としては、反応器内の混合ガス中
のプロピレン:プロパン:エチレンの分圧比が100:
85:43、重合温度55℃、重合圧力16kg/cm
2 、槽内空塔速度1.0cm/秒であり、連続して重
合物を抜き出した。生成したポリマーは、第1段階での
ポリマー生成量と第2段階でのポリマー生成量の比が1
00:28、MFIが3、エチレン含量が11重量%で
あり、パウダーのカサ比重は0.4g/ccであって、
140ミクロン以下の微粉パウダーは2重量%であった
。
【0030】重合は、微粉パウダーのエントレインメン
トによる循環ガス配管フィルターの閉塞もなく、1週間
の連続運転ができた。重合後、反応器を開けて内部を点
検すると、反応器内にはまったくスケールの付着は認め
られなかった。
【0031】比較例1 実施例1において、第2段階の反応器へプロパンをフィ
ードせず、重合圧力10kg/cm2 、槽内空塔速度
1.0cm/秒で重合を行った。生成したポリマーは、
第1段階でのポリマー生成量と第2段階でのポリマー生
成量比が100:28、MFIが3、エチレン含量が1
1重量%であり、カサ比重は0.29g/ccであった
。また、パウダーの性状はブリッジを起こし易く、流動
性の悪いものであった。重合は3日間でパウダー抜き出
しラインの閉塞が起こり、重合を停止するに至った。反
応器を開けると、反応器壁面およびインペラーにスケー
ルが付着していた。
【0032】比較例2 実施例1において、第2段階の反応器へプロパンをフィ
ードせず、ジエチルアルミニウムクロライドに対するエ
チルアルコールのモル比が0.6になるようにエチルア
ルコールをフィードし、槽内空塔速度1.0cm/秒、
重合圧力16kg/cm2 で重合を行った。生成した
ポリマーは、第1段階でのポリマー生成量と第2段階で
のポリマー生成量との比が100:28、MFIが3、
エチレン含量が11重量%であり、カサ比重は0.41
g/ccであった。しかし、パウダーの粒度分布を測定
すると、140ミクロン以下のパウダーが13重量%も
あり、実施例1の2重量%に比して微粉パウダーが異常
に多かった。重合は、5日間で循環ガスのフィルターが
詰まって、重合停止に至った。なお、反応器を開けて内
部を点検したが、反応器内にはまったくスケールの付着
は認められず、重合停止は循環ガスフィルターの閉塞に
よるものであった。
【0033】実施例2 (I)アルコキシ基含有有機マグネシウム成分の合成予
めトリエチルアルミニウムとジブチルマグネシウムより
合成した組成式AlMg6 (C2 H5 )3 (n
−C4H9 )12  で示される有機マグネシウム錯
体成分250ミリモル(マグネシウム基準で)を含むn
−ヘプタン溶液を、充分に窒素置換された1lのフラス
コに入れ、氷浴中で冷却し攪拌しながら、滴下ロートよ
りn−ブチルアルコール22.8cc(250ミリモル
)をゆっくりと1時間かけて滴下し反応させ、さらに室
温にて攪拌下1時間反応させた。比較的粘稠な無色透明
な溶液が得られ、分析したところ、溶液中にはMg1モ
ル当たりn−ブトキシ基0.48モル含まれており、マ
グネシウム濃度として1.0モル/lであった。
【0034】(II)クロルシラン化合物との反応によ
るマグネシウム含有固体の合成 充分に窒素置換された1lのフラスコに、トリクロルシ
ラン(HSiCl3)を1モル/lのn−ヘプタン溶液
として500ミリモルを仕込み、攪拌しながら65℃に
保ち、上記アルコキシ基含有有機マグネシウム成分のn
−ヘプタン溶液を全量1時間かけて加え、さらに65℃
にて1時間攪拌下反応させた。生成した白色固体を濾別
し、n−ヘキサンにて充分に洗浄し乾燥することにより
、白色固体(A−1)29.5gを得た。この固体物質
を分析した結果、固体1g中、Mg7.45ミリモル、
Cl  14.2ミリモル、ブトキシ基1.92ミリモ
ルを含有しており、BET法で測定した比表面積は21
8m2 /gであった。
【0035】(III)固体触媒成分の合成充分に窒素
置換された500ccのフラスコに、上記(II)で得
られた固体を10g、四塩化チタン200ccおよび1
,2ジクロルエタン50ccを加え、さらにフタル酸ジ
n−ブチル2.0cc(7.5ミリモル)を加えて、攪
拌下100℃にて2時間反応させた。反応後、濾過にて
固体を採取し、この固体をさらに200ccの四塩化チ
タンに懸濁させ、攪拌下120℃にて2時間反応させた
。反応終了後、固体を熱濾過にて分離し、熱n−ヘプタ
ンにて充分洗浄し、さらにn−ヘキサンにて洗浄後、n
−ヘキサンスラリーとして固体触媒成分(II)とした
。この一部を採取して分析したところ、固体触媒成分中
のTi含量は2.1重量%であった。
【0036】<重合>微粉状ポリプロピレンからなる攪
拌床を有する、内容積200lの攪拌機付き反応器を2
個連結してなるプロセスを用いて重合を行った。まず、
第1段の反応器をフルード数2.2の条件での攪拌下、
重合温度80℃、重合圧力32kg/cm2 の条件で
保持するようにプロピレンおよび水素を連続的にフィー
ドした中、前記固体触媒成分(II)、トリエチルアル
ミニウムおよびフェニルトリエトキシシランを連続的に
フィードし、重合を開始した。
【0037】その際、第1段での重合速度が20kg/
hr、生成ポリマーのMFIが10になるように触媒フ
ィード量および水素フィード量をコントロールした。ま
た、各触媒フィード比としては、固体触媒成分中のTi
量に対するトリエチルアルミニウムのモル比が200、
フェニルトリエトキシシランに対するトリエチルアルミ
ニウムのモル比が10の条件で重合を行った。なお、こ
の時の槽内空塔速度は0.8cm/秒であった。第1段
階で重合された重合物は、プロピレンガスと共に第2段
階の反応器へ送られ、新たにプロピレン、エチレン、水
素およびプロパンをフィードし、プロピレンエチレン共
重合体を引続いて生産した。
【0038】重合条件としては、反応器内の混合ガス中
のプロピレン:エチレン:水素:プロパンの分圧比が1
00:39:2:20、重合温度60℃、重合圧力18
kg/cm2 、槽内空塔速度2.0cm/秒であり、
連続して生成重合物を抜き出した。生成したポリマーは
、第1段階でのポリマー生成量と第2段階でのポリマー
生成量との比が100:54、MFIが2、エチレン含
量が23重量%およびパウダーのカサ比重が0.38g
/ccであった。重合は微粉パウダーのエントレインメ
ントによる循環ガス配管フィルターの詰まり閉塞もなく
、1週間連続して運転ができ、重合後の第2段階の反応
器にはまったくスケールの付着は認められなかった。
【0039】比較例3 実施例2において、第2段階の反応器へプロパンをフィ
ードせず、重合圧力16kg/cm2 、槽内空塔速度
2.0cm/秒で重合を行った。生成したポリマーは、
第1段階でのポリマー生成量と第2段階でのポリマー生
成量との比が100:54、MFIが2、エチレン含量
が23重量%であり、カサ比重は0.30g/ccであ
った。また、パウダーの性状は、ブリッジを起こし易く
、流動性の悪いものであった。重合は、4日間でパウダ
ー抜き出しラインの閉塞が起こり、重合を停止するに至
った。反応器を開けると、反応器壁面およびインペラー
にスケールが付着していた。
【0040】比較例4 実施例2において、第2段階の反応系の循環ガス温度を
高め、槽内空塔速度を20cm/秒(これは最小流動化
速度を越えたものである)にした以外は、実施例2と同
様に重合した。その結果、第2段階の反応系の循環ガス
配管がスタート後、直に閉塞し、運転ができなかった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  チタンを含む固体触媒成分と有機アル
    ミニウム触媒成分を含む触媒を用いて、第1段階として
    プロピレン単独重合体またはプロピレンと他のα−オレ
    フィンとの共重合体を製造し、第2段階として第1段階
    で得られた重合反応混合物の存在下、プロピレンと他の
    α−オレフィンを共重合反応系へ供給して、第2段階の
    反応系における気相中のプロピレン/他のα−オレフィ
    ンのモル比が10/90ないし90/10にて共重合を
    行うことからなるプロピレンブロック共重合体の気相重
    合方法において、(A)第1段階の反応系および第2段
    階の反応系において槽内空塔速度を最小流動化速度以下
    にして、かつ機械的攪拌を行うこと、(B)炭素数3な
    いし5個の飽和炭化水素を第1段階の反応系には供給せ
    ず、第2段階の反応系のみに供給すること、を特徴とす
    るプロピレンブロック共重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】  第2段階の反応系において、気相中の
    炭素数3ないし5個の飽和炭化水素のモル濃度がプロピ
    レンに対して0.1ないし5倍である請求項1記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】  第2段階の反応系において、槽内空塔
    速度が最小流動化速度の0.01ないし0.9倍である
    請求項1記載の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5468810A (en) * 1993-07-27 1995-11-21 Ube Industries, Ltd. Process for producing a propylene block copolymer
JP2010070584A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Japan Polypropylene Corp プロピレン系ブロック共重合体の連続気相製造方法

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US5468810A (en) * 1993-07-27 1995-11-21 Ube Industries, Ltd. Process for producing a propylene block copolymer
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