JPH0433218B2 - - Google Patents

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JPH0433218B2
JPH0433218B2 JP16677588A JP16677588A JPH0433218B2 JP H0433218 B2 JPH0433218 B2 JP H0433218B2 JP 16677588 A JP16677588 A JP 16677588A JP 16677588 A JP16677588 A JP 16677588A JP H0433218 B2 JPH0433218 B2 JP H0433218B2
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Japan
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weight
bracket
composite resin
methacrylate
orthodontic bracket
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Hidekazu Masuhara
Shigeo Komya
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JAPAN INST ADVANCED DENTISTRY
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Priority to EP91203090A priority patent/EP0476789B1/en
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、歯科矯正用ブラケツトに関するもの
であり、特に優れた審美性と高い強度及び歯牙に
対する強い接着性を有する歯科矯正用ブラケツト
及びその製造方法に関する。 (従来の技術) 歯列の不正を矯正するための矯正装置におい
て、ワイヤーとバンドとを連結するための用具と
して、ブラケツトが使用される。 ブラケツトは、ワイヤーの曲げや引張りにより
生じる負荷荷重を矯正したい歯牙に加えるため
に、歯牙面に固着されて使用されるが、従来より
金属製のものが多用され、最近ではプラスチツク
製、セラミツク製等のものも使用されつつある。 金属製のものは強度的に優れワイヤー等による
矯正力が確実に伝達されるという長所はあるが、
審美性に問題があり、セラミツク製のものは透明
性が良く審美性は良いが、その脆性と接着性に問
題があるといわれる。 また、プラスチツク製のものは審美性と接着性
が良いため、エツジワイズ法等に広く使用されて
いるが、強度的に問題がある。 プラスチツクブラケツトの問題点は、ウイン
グが破損し易い、変色し易い、ワイヤーの滑
りが悪い、21|12に使用できるサイアミーズタ
イプが無い、トルク、アンギユレーシヨンが付
けられない、等である。 現在、広く利用されているプラスチツクブラケ
ツトの素材は熱可塑性樹脂のポリカーボネートで
ある。ポリカーボネートは、良好な透明性と優れ
た耐衝撃性を備えたエンジニアリングプラスチツ
クであるが、表面が軟かく、機械的強度(引張り
強さ、曲げ強さ、圧縮強さ)が、やや小さいた
め、矯正装置として必ずしも十分な機能を発揮し
ていない。そして、表面が軟かいために歯ブラシ
等により容易に傷が付き、摩耗汚れ(変色)の原
因ともなつている。また、機械的強度が不十分な
ため、ウイングが破損し易いだけでなく、矯正治
療上必要とされている種々のブラケツト形状(サ
イアミーズ、トルク、アンギユレーシヨン)を採
用することが難しい。 そこで本発明者は鋭意研究の結果、プラスチツ
クブラケツト材料として、歯牙の窩洞を修復する
ために使用されているいわゆる歯科用コンポジツ
トレジン組成物を用いて矯正用ブラケツトを製造
することによつて、従来の矯正用ブラケツトに比
較して格段に優れた機械的強度を有する歯科矯正
用ブラケツトを取得し、先に特願昭62−265434号
において提案した。 しかしながら、前記コンポジツトレジンは矯正
ブラケツト用接着剤との接着性が必ずしも十分で
なく、よつて矯正ワイアーにより過大な締着力を
受けた場合に歯牙表面から剥離する恐れがある。 なお、歯科矯正の際に用いられる矯正ブラケツ
ト用接着剤としては、4−メタクリロイルオキシ
エチルトリメリツト酸無水物、メチルメタクリレ
ートモノマー、ポリメチルメタクリレート粉末及
びトリブチルボラン(TBB)との混合組成物
(例えば「スーパーボンドC&B」(商品名)サン
メデイカル社製)と、メチルメタクリレートモノ
マーとBisGMAとBPOと3級アミンとの混合組
成物(レドツクスシステム型)が代表的なもので
ある。 (課題を解決するための手段) 本発明者らはかかる問題点を解決すべく鋭意研
究した結果、審美性と大きな機械的強度を同時に
具備し、さらに歯牙との接着性が改善された歯科
矯正用ブラケツトを完成した。 すなわち本発明は、コンポジツトレジンから
なる歯科矯正ブラケツトのベース面に歯科接着剤
に対して一部溶解又は膨潤性の合成樹脂薄層が積
層されてなり、かつベース面のコンポジツトレジ
ンと薄層の合成樹脂とがそれらの境界部におい
て、相互に混在してなることを特徴とする歯科矯
正ブラケツト及び、成形型枠内にコンポジツト
レジンペーストを供給した後、該コンポジツトレ
ジンのベース形成面に、矯正ブラケツト用接着剤
に一部溶解又は膨潤する合成樹脂ペーストの薄層
を積層し、これらの重合硬化せしめることを特徴
とする歯科矯正用ブラケツトの製造方法である。 上記本発明において、歯科矯正用ブラケツトの
本体を歯科用のコンポジツトレジンで構成してお
り、また前記ブラケツトのベース面に歯科接着剤
に対して一部溶解又は膨潤性の合成樹脂薄層を積
層させているが、その理由は前記コンポジツトレ
ジンでブラケツト本体を構成することによつて優
れた機械的強度を付与せしめ、前記合成樹脂薄層
をベース面に形成することによつて矯正ブラケツ
ト用接着剤との接着性を改善するためである。 本発明においては、前記合成樹脂と前記コンポ
ジツトレジンとの積層境界面は、製造時に両者が
混在する状態となすことが強度的に好ましく、両
者を粘性液−粘性液接触、粘性液−粘稠物接触、
又は粘稠物−粘稠物接触状態で接触させた状態
で、重合硬化させることが好ましい。 なお、合成樹脂薄層の厚さは0.1mm前後あれば
よく、その素材としては、平均分子量10万以下の
PMMA(ポリメチルメタクリレート)又はポリメ
チルメタクリレート共重合体を主体とするものが
好ましい。 かかる合成樹脂は、矯正ブラケツト用接着剤に
なじむものであり、本発明組成のブラケツトと歯
牙とを接着強度を十分高めることに寄与できるも
のである。 本発明における前記ブラケツト素材及び合成樹
脂薄層の組成としては、以下のものが好ましい。 すなわち、歯科矯正用ブラケツト本体のコンポ
ジツトレジンが、下記(a)〜(d)の混合物の重合硬化
体からなり、 (a) 多官能メタクリレート及び/又多官能アクリ
レート:40〜80重量% (b) 単官能メタクリレート及び/又は単官能アク
リレート:9〜50重量% (c) フイラー:5〜80重量% (d) 重合開始剤:0.01〜2重量% そして、ブラケツトベース面の合成樹脂薄層が、
下記(e)〜(G)の混合物の重合硬化体からなることを
特徴とする請求項1記載の歯科矯正用ブラケツ
ト。 (e) 単官能メタクリレート:30〜70重量% (f) ポリメタクリレート若しくはその共重合体:
30〜70重量% (G) 重合開始剤:0.01〜1重量% なお、本発明者の研究によれば、上記組成のブ
ラケツトを製造する際に、可視光を照射して製造
する方法は非常に有利なものであるため、上記コ
ンポジツトレジン及び合成樹脂ペーストを光重合
タイプのものとし、重合硬化を光照射により行わ
せることは好ましいものである。 上記において、本発明に係る多官能メタクリレ
ートとしては、エチレングリコールジメタクリレ
ート、ジエチレングリコールジメタクリレート、
トリエチレングリコールジメタクリレート、テト
ラエチレングリコールジメタクリレート、1,4
−ブタンジオールジメタクリレート、1,3−ブ
タンジオールジメタクリレート、2,2−ビス
[4−(2−ヒドルキシ−3−メタクリロキシプロ
ポキシ)フエニル]プロパン、2,2−ビス(4
−メタクリロキシフエニル)プロパン、2,2−
ビス(4−メタクリロキシフエニル)プロパン、
2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキ
シ)プロパン、ジ(メタクリロキシエチル)トリ
メチルヘキサメチレンジウレタン等のジメタクリ
レート類、トリメチロールプロパントリメタクリ
レート、テトラメチロールメチントリメタクリレ
ート等のトリメタクリレート類、テトラメチロー
ルメタンテトラメタクリレート等のテトラメタク
リレート類、ジペンタエリストールヘキサメタク
リレート等のヘキサメタクリレート類を挙げるこ
とができる。 また、多官能アクリレートとしては、エチレン
グリコールジアクリレート、ジエチレングリコー
ルジアクリレート、トリエチレングリコールジア
クリレート、テトラエチレングリコールジアクリ
レート、1,4−ブタンジオールジアクリレー
ト、1,3−ブタンジオールジアクリレート、
2,2−ビス[4−(2−ヒドロキシ−3−アク
リロキシプロポキシ)フエニル]プロパン、2,
2−ビス(4−アクリロキシフエニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−アクリロキシエトキシフ
エニル)プロパン、2,2−ビス(4−アクリロ
キシエトキシフエニル)プロパン、ジ(アクリロ
キシエチル)トリメチルヘキサメチレンジウレタ
ン等のジアクリレート類、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、テトラメチロールメタント
リアクリレート等のトリアクリレート類、テトラ
メチロールメタンテトラアクリレート等のテトラ
アクリレート類、ジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレート等のヘキサアクリレート類を挙げる
ことができる。 本発明に係る単官能メタクリレートとしては、
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
イソプロピルメタクリレート、n−プチルメタク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、
シクロヘキシルメタクリレート、フエニルメタク
リレート、ベンジルメタクリレート、イソボルネ
ルメタクリレート等を挙げることができる。 また、単官能アクリレートとしては、メチルア
クリレート、エチルアクリレート、イソプロピル
アクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアク
リレート、フエニルアクリレート、ベンジルアク
リレート、イソボルネルアクリレート、トリメチ
ルシリルプロピルアクリレート、トリスートリメ
チルシロキサニルシリルアクリレート、トリフル
オロメチルアクリレート等を挙げることができ
る。 また、使用できるフイラーとしては、無機質フ
イラーと有機質フイラーの2種がある。無機質フ
イラーとしては、表面をシランカツプリング剤で
処理したシリカフイラーが適している。また、有
機質フイラーとしては、ジメタクリレート、トリ
メタクリレート、テトラメタクリレート、ヘキサ
メタクリレート、ジアクリレート、トリアクリレ
ート、テトラアクリレート、ヘキサアクリレート
等を重合後微粉砕した微粒子又は、パール重合し
た微粒子が適している。 ポリメチルメタクリレート若しくはその共重合
体としては、メチルメタクリレート−エチルメタ
クリレート共重合体、メチルメタクリレート−ブ
チルメタクリレート共重合体等のメチルメタクリ
レートと単官能メタクリレートとの共重合体を挙
げることができる。 重合開始剤は、加熱重合を行う場合には通常使
われている有機過酸化物やアゾビス系化合物を、
常温重合を行う場合には、過酸化物と第3級アミ
ン類の組合せを用いることができる。 また、光重合の場合には、過酸化物と光増感剤
の組合せや光増感剤と還元剤の組み合わせを用い
ることができる。光増感剤としては、ベンゾフエ
ノン類のような紫外線硬化タイプのものも使用で
きるが、特に好ましくは、カンフアーキノンと第
3級アミン等の組み合わせからなる可視光線硬化
タイプを挙げることができる。 ここで、上記における(a)〜(d)の各成分の範囲限
定理由を説明する。 (a) 多官能メタクリレート及び/又多官能アクリ
レート:40〜80重量%の範囲を外れ、40重量%
より少ないとブラケツトウイングの破折強さが
低下して満足し得ないものとなり、また90重量
%をこえるとブラケツトウイングが脆くなり、
破折強さも低下するので好ましくない。 (b) 単官能メタクリレート及び/又は単官能アク
リレートが9〜50重量%の範囲を外れ、9重量
%より少ないとブラケツト素材が脆くなり、ブ
ラケツトウイングの破折強さが低下し、また50
重量%を越えると素材の引張強度が低くなつて
ウイングの破折強さが不十分なものとなる。 (c) フイラーが1〜30重量%の範囲を外れ、1重
量%より少ないとその圧縮強度が低下し、30重
量%を越えると素材の引張強度が小さくなつて
ウイングの破折強さが満足できない程度に低下
する。 (d) 重合開始剤が0.01〜2重量%の範囲を外れ、
0.01重量%より少ないと素材に未重合物が残存
することとなり、また2重量%を越えると素材
が脆くなり、ウイングの破折強さが低下して好
ましくないものとなる。 また、ブラケツトベースに積層させる合成樹脂
薄層の成分範囲については、 (e) 単官能メタクリレート30〜70重量%の範囲を
外れ、30重量%より少ないと、練和物の粘性が
大きくなつて、ブラケツトベース上に合成樹脂
薄層を形成することが困難となり、また70重量
%を越えると重合収縮が大きいため、薄層にシ
ワが生じる。 (f) ポリメタクリレート若しくはその共重合体30
〜70重量%の範囲を外れ、30重量%より少ない
と重合収縮が大きくなり、シワが生じる。 (G) 重合開始剤が0.01〜2重量%の範囲を外れ、
0.01より少ないと、重合不良が発生し、1重量
%を越えると、重合が速すぎて発泡し薄層が不
均質なものとなる。 したがつて、上記各成分範囲が好ましい。 さらに、より好ましい範囲はブラケツト本体で
は、(a)多官能メタクリレート及び/又は多官能ア
クリレートが50〜80重量%、(b)単官能メタクリレ
ート及び/又は単官能アクリレートが15〜45重量
%、(c)フイラーが1〜20重量%、(d)重合開始剤が
0.01〜2重量%からなるものであり、ブラケツト
ベース面に積層される合成樹脂薄層では、(e)単官
能メタクリレートが40〜60重量%、(f)ポリメタク
リレート若しくはその共重合体が40〜60重量%、
(G)重合開始剤が0.01〜1重量%である。 本発明のブラケツト本体の成形方法としては、
重合済みプラスチツク素材を機械加工(切削、研
摩等)する方法、又は成形型枠内でモノマー、プ
レポリマー等の原料混合物を重合、硬化する方法
等が挙げられるが、後者の成形型枠内で重合硬化
する方法がブラケツト本体と合成樹脂薄層とを同
時に成形し得る点が好ましい。 本発明で使用できる成形用鋳型としては、金属
製、セラミツク製、ガラス製、樹脂製等を挙げる
ことができる。加熱重合又は常温重合を行う場合
は、金属製、セラミツク製、ガラス製鋳型が使用
でき、光重合を行う場合はガラス製又は樹脂製、
あるいは透光性セラミツク製型を使用することが
できる。 (実施例) 次に、本発明をいくつかの実施例及び比較例に
よつて、詳細に説明する。 実施例 1Aペースト(ブラケツト本体構成用ペースト) メチルメタクリレート 18重量部、 2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキ
シフエニル)プロパン 52重量部 アエロジルR972(日本アエロジル社製)
10重量部 ガラス粉末 50重量部 N,N−ジメチル−p−トルイジン
0.3重量部、 ベンゾイルパーオキサイド 0.3重量部、 以上の混合物を十分攪拌した後、真空脱泡を行
い混合中の気泡を完全に取り除いて、Aペースト
とした。Bペースト(合成樹脂薄層構成用ペースト) メチルメタクリレート 48重量部、 ポリメチルメタクリレート 52重量部、 カンフアーキノン 0.3重量部、 ベンゾイルパーオキサイド 0.3重量部 以上の混合物を十分攪拌した後、真空脱泡を行
い混合物中の気泡を完全に取に除いて、Bペース
トとした。 第1図に示すように、ポリプロピレン製の割り
型枠の下型3と側型4の内側に形成された空〓部
6中へまずAペーストをブラケツト本体を構成す
る十分量供給し、次いでその上にBペーストを薄
層量圧入して後、上型5を嵌挿し、両型枠を上下
よりバネ7で締め付けて加圧してから、可視光線
光照射器α−ライト(モリタ東京製作所製)に入
れ、型枠内のA,Bペーストに対して10分間光照
射を行つた。 得られたブラケツト(第2図参照)のウイング
の破折強さを以下のようにして測定した。 第3図図示のごとく、ブラケツト1をスーパー
ボンド11(サンメデイカル社製接着剤)によ
り、樹脂13でその基部を包埋した牛歯12のエ
ナメル質部表面に接着させた後、鋼鉄製の保持具
に取り付け、そして上方からグラブ状挟持爪9で
ウイング部を引掛けて引つ張る方式で、インスト
ロン万能試験機により、ウイングが破折又は変形
した時の荷重を測定した。 測定の結果、破折強さは14.7Kgであり、接着面
の剥離はなかつた。 また、歯牙と同系色のため審美性にも優れてい
た。 実施例 2Aペースト(ブラケツト本体構成用ペースト) メチルメタクリレート 18重量部、 2,2−ビス(4−メタクリロキシポリエトキ
シフエニル)プロパン 52重量部、 アエロジルR972(日本アエロジル社製)
10重量部、 ガラス粉末 50重量部、 カンフアーキノン 0.1重量部、 ヘンゾイルパーオキサイド 0.3重量部、 以上の混合物を十分攪拌した後、真空脱泡を行
い混合物中の気泡を完全に取り除いて、Aペース
トといた。Bペースト(合成樹脂薄層構成用ペースト) メチルメタクリレート 48重量部、 ポリメチルメタクリレート 52重量部、 カンフアーキノン 0.3重量部、 N,N−ジメチル−p−トルイジン
0.3重量部、 以上の混合物を十分攪拌した後、真空脱泡を行
い混合物中の気泡を完全に取り除いて、Bペース
トとした。 第1図に示すように、ポリプロピレン製の割り
型枠の下型3と側型4の内側に形成された空〓部
6中へまずAペーストをブラケツト本体を構成す
る十分量供給し、次いでその上にBペーストを薄
層量圧入して後、上型5を嵌挿し、両型枠を上下
よりバネ7で締め付けて加圧してから、可視光線
光照射器α−ライト(モリタ東京製作所製)に入
れ、型枠内のA,Bペーストに対して10分間光照
射を行つた。 得られたブラケツト(第2図参照)のウイング
の破折強さを以下のようにして測定した。 第3図図示のごとく、ブラケツト1をスーパー
ボンド11(サンメデイカル社製接着剤)によ
り、樹脂13でその基部を包埋した牛歯12のエ
ナメル質部表面に接着させた後、鋼鉄製の保持具
8に取り付け、そして上方からクラブ状挟持爪9
でウイング部を引掛けて引つ張る方式で、インス
トロン万能試験機により、ウイングが破折又は変
形した時の荷重を測定した。 測定の結果、破折強さは13.8Kgであり、接着面
の剥離はなかつた。 また、歯牙と同系色のため審美性にも優れてい
た。 比較例 1 これは、ブラケツト本体上にBペーストからな
る薄層を形成しないもの、すなわち実施例1にお
けるブラケツト本体のみに相当するものである。 第1図に示すように、ポリプロピレン製の割り
型枠の下型3と側型4の内側に形成された空〓部
6中へAペーストをブラケツト本体を構成する十
分量圧入し、次いで、上型5を嵌挿し、両型枠を
上下よりバネ7で締め付けて加圧してから、可視
光線光照射器α−ライト(モリタ東京製作所製)
に入れ、型枠内のA,Bペーストに対して10分間
光照射を行つた。得られたブラケツトを実施例1
と同様に牛歯のエナメル質表面に接着させ、ブラ
ケツトの破折強さを測定した。その結果、このブ
ラケツトは10.8Kgの荷重でブラケツトベース面が
牛歯エナメル質と剥離してしまつた。 比較例 2 第2図図示の空〓部4と同一形状の均一組成の
ポリカーボネート製ブラケツトを射出成形法によ
り作製し、それを実施例1と同様に牛歯のエナメ
ル質表面に接着させ、ブラケツトウイングの破折
強さを測定した。その結果、該ポリカーボネート
製ブラケツトのウイングは、破折強さは4.2Kgで
著しく変形して、臨床上使用できない状態となつ
た。 比較例 3 市販セラミツク製ブラケツト(ユニテク社製)
を実施例1と同様に牛歯エナメル質表面に接着さ
せた後、ブラケツトウイングの破折強さを測定し
たところ、3.5Kgでブラケツトが牛歯より剥離し
た。 以上のことから、本発明のブラケツトは機械的
強度が高く、かつ歯牙との接着強度も高いため、
ブラケツトウイングの破折強さが比較例2、3の
従来例の3倍にも及ぶことが判る。 さらに、下記第1表に示すごとく、本発明のブ
ラケツト素材は硬度、引張強さ、曲げ強さ、圧縮
強さのいずれにおいても、比較例のポリカーボネ
ート製ブラケツト素材よりも格段に優れているこ
とが判つた。
【表】 ※ ただし、引張り強さ、曲げ強さ及び
圧縮強さの単位は、MPa。
さらに、本発明に係る歯科矯正用ブラケツトの
歯牙に対する接着力の改善については、以下に示
す試験結果から十分に満足できるものであること
が判る。すなわち、得られた各実施例、比較例の
ブラケツトの圧縮せん断接着強さを以下のように
して測定した。 第4図に図示するごとく、ブラケツト1のベー
ス面にスーパーボンド11(サンメデイカル社製
歯科用接着剤)を塗布し、これをアクリル樹脂1
でその基部を包埋した牛歯12のエナメル質部表
面に接着させた後、インストロン万能試験機によ
りブラケツト本体1の押圧片14による矢印方向
の圧縮応力をかけて、ブラケツトのベースと牛歯
のエナメル質とが剥離した時の荷重を測定して、
圧縮せん断接着強さとした。
【表】 * 歯牙より脱離はしないが、ブラ
ケツトが著しく変形した。
この結果から、本実施例のブラケツトは特にそ
の接着性の指標としての圧縮せん断接着強さが非
常に優れたものであることが理解できる。 したがつて、本発明の歯科矯正用ブラケツト
は、矯正時におけるワイアーの強力な締付け力を
受けても歯牙表面から剥離しないものである。 (発明の効果) 以上実施例等で説明したとおり、本発明により
提供される歯科矯正用ブラケツトはウイング部に
おいて従来のものに比べて、数倍の大きな破折強
さを有し、かつ歯牙との接着強度も十分に満足し
得るものとなつており、そして色調も乳白色半透
明で審美性にも優れている。 したがつて、従来品では機械的強度が小さいた
め製造できなかつた21|12のサイアミーズタイプ
やトルク付きも製作することができ、また矯正時
にワイアーによる過度の締着力がかかつても歯牙
表面から剥離する危険も生じない。 また、引張り強さ、曲げ強さ、圧縮強さ等の機
械的諸特性が優れていることから、ブラケツトの
サイズも小型のものとすることができるため、こ
れを装着した場合、患者の口膣内における違和感
がかなり軽減される。 さらに、表面硬さが従来品より著しく大きいた
め、歯ブラシ等による損傷、汚れも生じない。 初期強度だけでなく長期間装着による破折、表
面汚れの心配もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例に係る歯科矯正用ブラケ
ツトの成形型枠の断面図、第2図は同歯科矯正用
ブラケツトの断面図、及び第3図は歯科矯正用ブ
ラケツトのウイングの破折強さを測定する方式の
説明図、第4図はブラケツトの圧縮せん断接着強
さを測定する方式の説明図を各々示す。 1:ブラケツト本体、2:ブラケツトベース、
3:下型、4:側型、5:上型、6:空〓部、
7:バネ、8:保持具、9:挟持爪、11:接着
剤、12:牛歯、13:樹脂。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コンポジツトレジンからなる歯科矯正用ブラ
    ケツトのベース面に歯科接着剤に対して一部溶解
    又は膨潤性の合成樹脂薄層が積層され、かつ前記
    ベース面のコンポジツトレジンと前記薄層の合成
    樹脂とがそれらの境界部において、相互に混在し
    てなることを特徴とする歯科矯正用ブラケツト。 2 歯科矯正用ブラケツト本体のコンポジツトレ
    ジンが、下記(a)〜(d)の混合物の重合硬化体からな
    り、 (a) 多官能メタクリレート及び/又は多官能アク
    リレート:40〜80重量% (b) 単官能メタクリレート及び/又は単官能アク
    リレート:9〜50重量% (c) フイラー:5〜80重量% (d) 重合開始剤:0.01〜2重量% そして、ブラケツトベース面の合成樹脂薄層
    が、下記(e)〜(g)の混合物の重合硬化体からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の歯科矯正用ブラケ
    ツト。 (e) 単官能メタクリレート:30〜70重量% (f) ポリメタクリレート若しくはその共重合体:
    30〜70重量% (g) 重合開始剤:0.01〜1重量% 3 成形型枠内にコンポジツトレジンペーストを
    供給した後、該コンポジツトレジンのベース形成
    面に、歯科用接着剤に一部溶解又は膨潤する合成
    樹脂ペーストの薄層を積層し、これらを重合硬化
    せしめることを特徴とする歯科矯正用ブラケツト
    の製造法。 4 コンポジツトレジン及び合成樹脂ペーストが
    光重合タイプのものであり、重合硬化が光照射に
    より行われることを特徴とする請求項3記載の歯
    科矯正用ブラケツトの製造法。
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