JPH04334393A - 錯体、乾燥助剤及び印刷インキ - Google Patents

錯体、乾燥助剤及び印刷インキ

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JPH04334393A
JPH04334393A JP3130260A JP13026091A JPH04334393A JP H04334393 A JPH04334393 A JP H04334393A JP 3130260 A JP3130260 A JP 3130260A JP 13026091 A JP13026091 A JP 13026091A JP H04334393 A JPH04334393 A JP H04334393A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、錯体、印刷インキの乾
燥助剤及び印刷インキに関し、更に詳しく云えば乾燥性
における経時安定性に優れた印刷インキの提供を目的と
する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の被印刷材に図柄を与える為
に種々の印刷インキが知られている。例えば、プラスチ
ックフィルム、金属、ガラス等の非吸液性被印刷材の印
刷に対しては、含有する溶剤の蒸発及び酸化重合、縮重
合、付加重合等の重合反応によって乾燥する溶剤蒸発型
の印刷インキが使用され、又、紙を代表例とする吸液性
被印刷材に対しては、含有する溶剤が吸収及び酸化重合
によって乾燥する印刷インキ、例えば、平版印刷インキ
、凹版印刷インキ、凸版印刷インキ、シルクスクリーン
印刷インキ等が知られている。上述の如き各種の印刷イ
ンキは、いずれも夫々の印刷形式に応じた印刷版の表面
にインキを付与し、付与されたインキを被印刷材に転写
し、溶剤の蒸発、溶剤の吸収、ワニスの酸化重合等によ
って乾燥させて印刷インキを固着するものである。従っ
て、これらの印刷インキは、転写後は速やかに乾燥する
のが好ましい。従来、印刷インキ、特に酸化重合型の印
刷インキの乾燥速度を高める方法としては、例えば、ド
ライヤー(乾燥助剤)と一般に称されている脂肪酸の金
属塩を添加する方法が最も広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとしている問題点】しかしながら、
上記従来の方法で印刷インキの乾燥性を高めるべく、多
量のドライヤーを添加すると、ドライヤーに起因してワ
ニスが強く着色し、その結果、印刷インキ及び印刷物の
色彩の鮮明性が損なわれ、又、オフセット印刷において
は印刷インキと湿し水とのバランスが崩れたり、汚れが
生じ易くなる為、一定量以上は使用することが出来ず、
乾燥速度の向上には自づから限界がある。又、従来のド
ライヤーの場合には、印刷インキの保存期間に従ってド
ライヤーの性能が低下し、乾燥性が低下するという問題
がある。従って、本発明の目的は、少量の添加で優れた
乾燥性を与え、更に印刷インキ中において経時変化がな
く、長期保存後にも十分な性能を発揮する印刷インキの
乾燥助剤及びこれを含む印刷インキを提供することであ
る。
【0004】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、下記一般式で表
される、1,10−フェナントロリンと多価金属とカル
ボン酸との錯体、該錯体の印刷インキへの使用及び該錯
体を含む印刷インキである。
【化2】 (但し式中のMは多価金属を、Rはカルボン酸の残基を
表す)
【0005】
【作用】前記錯体は新規物質であり、該錯体は酸化重合
型のワニスの酸化重合を促進する乾燥助剤として優れた
性能を有し、且つ印刷インキ中で経時変化を生じること
がない。
【0006】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明の錯体は、1,10
−フェナントロリンをアルコール等の適当な溶剤に溶解
し、該溶液に1,10−フェナントロリン2モルに対し
て2〜5モルの脂肪酸の金属塩を添加することによって
容易に形成される。かように形成された錯体は前記の構
造式で表されることが、赤外吸収スペクトル、元素分析
、X線結晶解析等の分析で推定されている。
【0007】上記錯体における好ましい金属はコバルト
、マンガン、セリウム、ジルコニウム、鉛、鉄、亜鉛、
銅、バナジウム、バリウム、カルシウム等の多価金属か
ら選ばれる少なくとも1種の金属であり、又、好ましい
Rは、例えば、ナフテン酸、オクチル酸、樹脂酸、トー
ル油脂肪酸等の油溶性カルボン酸等の残基である。 本発明の印刷インキは、着色剤、酸化重合型ワニス及び
前記錯体を主成分としており、着色剤としては、従来の
印刷インキに使用されている顔料或いは染料であって、
従来公知の顔料或いは染料は本発明の印刷インキの着色
剤としていずれもそのまま使用出来る。又、その使用量
も従来公知の印刷インキと同様でよく、例えば、印刷イ
ンキ100重量部中で、約10〜40重量部を占める割
合が一般的である。
【0008】又、ワニスとしては、従来公知の酸化重合
型樹脂はいずれも本発明で使用することが出来る。酸化
重合型樹脂の使用量は、従来の印刷インキと同様であり
、例えば、印刷インキ100重量部中で50〜80重量
部を占める割合である。本発明の印刷インキは上記の着
色剤及び酸化重合型樹脂の他に、インキ溶剤、レベリン
グ改良剤、増粘剤、皮張り防止剤、その他従来公知の添
加剤を含むことが出来る。例えば、インキ溶剤は、イン
キの粘度、稠度、フロー等を修正をする為に加えられる
ものであり、印刷インキ用として従来使用されている各
種の有機溶剤、例えば、軽油、スピンドル油、各種イン
キソルベント、マシン油等はいずれも使用し得る。その
使用量は、印刷インキ100重量部中で約5〜80重量
部を占める割合が一般的である。前記本発明の錯体は、
ドライヤーとして印刷インキ100重量部中金属として
約0.005〜0.5重量%を占める割合で使用するの
が一般的である。使用量が上記範囲未満であると、印刷
後の印刷インキの酸化重合促進効果が不十分であり、一
方、上記範囲を越えると、酸化重合が速過ぎて印刷イン
キの印刷機上での安定性が低下する。以上の如き本発明
の印刷インキの製造方法自体は従来公知の方法でよい。
【0009】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りのない限り重量基準である。 実施例1 酢酸マンガン四水和物(関東化学製、特級試薬)2.4
5g(0.01モル)をエタノール60mlに溶かす。 1,10−フェナントロリン(関東化学製、試薬特級)
1.98g(0.01モル)を粉末のまま先のエタノー
ル溶液に加えると同時に溶液の色は黄色に変わり、次第
に黄白色の沈澱が生成する。沈澱はエタノール、エーテ
ルの順で洗浄し、デシケーター中で乾燥させ、白色粉末
の本発明の錯体を得た。この錯体は、水に易溶、アセト
ン、クロロホルムに不溶であり、元素分析値は下記の通
りであった。 分析値(%)  C:49.19、  H:3.95、
  N:6.26 計算値(%)  C:49.16、  H:3.90、
  N:6.37 又、上記錯体の赤外吸収スペクトルは図1の通りであっ
た。
【0010】実施例2 オクチル酸Mn6%(サンノプコ社製)10g(Mnと
して0.011モル)とキシレン5gを加熱して100
〜120℃まで温度を上げた後、1,10−フェナント
ロリン(関東化学製、特級試薬)3g(0.015モル
)を加えて撹拌しながら10分間反応させる。その後室
温まで冷却した後結晶を濾別し、常法*に従って精製し
、黄白色粉末結晶の本発明の錯体を得た。上記錯体の元
素分析値は計算値と良く一致し、赤外吸収スペクトルも
図1のスペクトルと同様であった。 実施例3 実施例1に従いナフテン酸Mn6%(サンノプコ社製)
を用いて同様な操作を行い、黄色粉末結晶の本発明の錯
体を得た。上記錯体の元素分析値は計算値と良く一致し
、赤外吸収スペクトルも図1のスペクトルと同様であっ
た。
【0011】実施例4 トール油Mn6%(サンノプコ社製)を用いて実施例1
と同様にして黄白色粉末結晶の本発明の錯体を得た。上
記錯体の元素分析値は計算値と良く一致し、赤外吸収ス
ペクトルも図1のスペクトルと同様であった。 実施例5 ナフテン酸Fe6%(サンノプコ社製)10g(Feと
して0.011モル)をキシレン5gと共に100〜1
20℃に加熱した後、1,10−フェナントロリン3g
を加えて撹拌した後放冷して濾別する。結晶は常法* 
に従って精製し、褐色粉末結晶の本発明の錯体を得た。 上記錯体の元素分析値は計算値と良く一致し、赤外吸収
スペクトルも図1のスペクトルと同様であった。
【0012】実施例6 ネオデカン酸Co12%(サンノプコ社製)5g(Co
として0.010モル)5gにキシレン10gを混合し
、100〜120℃まで加熱した後、1,10−フェナ
ントロリン3gを加えてそのまま反応させて放冷後濾別
する。常法* に従って精製した後、灰白色粉末結晶の
本発明の錯体を得た。上記錯体の元素分析値は計算値と
良く一致し、赤外吸収スペクトルも図1のスペクトルと
同様であった。上記実施例1〜5の反応は脂肪酸金属塩
とキシレンと1,10−フェナントロリンを予め混合し
て加熱撹拌しても同様な本発明の錯体が得られる。*常
法:得られた錯体を適当な有機溶媒(ここではエタノー
ル)に溶かした後濾別して不純物を除いた濾液を水中に
少量ずつ滴下して結晶を強制析出させた。
【0013】実施例7 アマニ油3,070部とトール油脂肪酸490部とを加
熱し、ガードナー粘度(25℃)X及び酸価(KOHm
g/g)34.2の酸変性油を得た。この酸変性油1,
600部とエポキシ樹脂(R−140)94部とをキシ
レン共存下に加熱し、水7部を留出させ、ガードナー粘
度G及び酸価9.0のエポキシ変性酸化重合型樹脂を得
た。この酸化重合型樹脂300部、軟化点163℃及び
酸価22.6のフェノール変性ロジン300部及び日石
#5ソルベント300部とを260℃で1時間加熱溶解
しワニスを得た。このワニス700部とジスアゾイエロ
ー200部とを三本ロールで混合練肉し、実施例1の錯
体5部、日石#5ソルベント150部及びエチルセロソ
ルブ30部を混合し、インコメーターのタック値(40
0rpm.)9.8の本発明のオフセット印刷インキを
得た。
【0014】実施例8 アマニ油3,070部とトール油脂肪酸490部とを加
熱し、ガードナー粘度(25℃)X及び酸価(KOHm
g/g)34.2の酸変性油を得た。この酸変性油1,
600部とエポキシ樹脂(R−140)94部とをキシ
レン共存下に加熱し、水7部を留出させ、ガードナー粘
度G及び酸価9.0のエポキシ変性酸化重合型樹脂を得
た。この酸化重合型樹脂300部、軟化点163℃及び
酸価22.6のフェノール変性ロジン300部及び日石
#5ソルベント300部とを200℃で1時間加熱溶解
しワニスを得た。このワニス700部とフタロシアニン
ブルー200部とを三本ロールで混合練肉し、実施例2
の錯体5部、日石#5ソルベント150部及びエチルセ
ロソルブ30部を混合し、インコメーターのタック値(
400rpm.)9.8の本発明のオフセット印刷イン
キを得た。
【0015】実施例9 アマニ油3,000部とトール油脂肪酸120部とを加
熱し、ガードナー粘度(25℃)X及び酸価(KOHm
g/g)13.5の酸変性油を得た。この酸変性油2,
080部とエポキシ樹脂(R−301)80部とをキシ
レン共存下に加熱し、水14部を留出させ、ガードナー
粘度E及び酸価7.7のエポキシ変性酸化重合型樹脂を
得た。この酸化重合型樹脂300部、軟化点163℃及
び酸価22.6のフェノール変性ロジン300部及び日
石#5ソルベント250部とを200℃で1時間加熱溶
解しワニスを得た。このワニス700部とカーボンブラ
ック200部とを三本ロールで混合練肉し、実施例3の
錯体5部、日石#5ソルベント100部及びセロソルブ
アセテート10部を混合し、インコメーターのタック値
(400rpm.)9.6の本発明のオフセット印刷イ
ンキを得た。
【0016】実施例10 アマニ油3,000部とトール油脂肪酸120部とを加
熱し、ガードナー粘度(25℃)X及び酸価(KOHm
g/g)13.5の酸変性油を得た。この酸変性油1,
640部とエポキシ樹脂(R−307)387部とをキ
シレン共存下に加熱し、水12部を留出させ、ガードナ
ー粘度W及び酸価8.6のエポキシ変性酸化重合型樹脂
を得た。この酸化重合型樹脂300部、軟化点163℃
及び酸価22.6のフェノール変性ロジン300部及び
日石#5ソルベント280部とを230℃で1時間加熱
溶解し、ブチルカルビトール20部を加えてワニスを得
た。このワニス700部とジスアゾイエロー200部と
を三本ロールで混合練肉し、実施例4の錯体5部、日石
#5ソルベント220部を混合し、インコメーターのタ
ック値(400rpm)9.8の本発明のオフセット印
刷インキを得た。
【0017】実施例11 エポキシ樹脂(R−140)94部と桐油脂肪酸480
部とをキシレン共存下に加熱し、水6部を留出させ、ア
マニ油3,070部を加えて加熱し、キシレンを除去し
て、ガードナー粘度(25℃)Y及び酸価7.2のエポ
キシ変性酸化重合型樹脂を得た。この酸化重合型樹脂3
00部、軟化点168℃及び酸価23.2のフェノール
変性ロジン300部及び日石#5ソルベント300部と
を220℃で1時間加熱溶解しワニスを得た。このワニ
ス700部とブリリアントカーミン6B200部とを三
本ロールで混合練肉し、実施例5の錯体5部、日石#5
ソルベント180部、ヒマシ油脂肪酸10部を混合し、
インコメーターのタック値(400rpm.)9.6の
本発明のオフセット印刷インキを得た。
【0018】実施例12 エポキシ樹脂(R−304)80部とアマニ油脂肪酸1
20部とをキシレン共存下に加熱し、水12部を留出さ
せ、アマニ油3,000部を加えて加熱し、キシレンを
除去して、ガードナー粘度(25℃)X及び酸価6.5
のエポキシ変性酸化重合型樹脂を得た。この酸化重合型
樹脂300部、軟化点165℃及び酸価23.6のフェ
ノール変性ロジン350部及び日石#5ソルベント35
0部とを260℃で1時間加熱溶解しワニスを得た。こ
のワニス700部とフタロシアニンブルー200部とを
三本ロールで混合練肉し、実施例6の錯体5部、日石#
5ソルベント120部、ノニルフェノールのエチレンオ
キサイド付加物10部を混合し、インコメーターのタッ
ク値(400rpm  )9.8の本発明のオフセット
印刷インキを得た。
【0019】比較例1 実施例2における錯体に代えてマンガン含有率8%のオ
クチル酸マンガン5部を使用し、他は実施例8と同様に
して比較例の印刷インキを得た。 比較例2 実施例3における錯体に代えて6%のナフテン酸マンガ
ン5部を使用し、他は実施例9と同様にして比較例の印
刷インキを得た。 比較例3 実施例2における錯体に代えて、6%のナフテン酸マン
ガン5部と15%の1,10−フェナントロリンのアル
コール溶液10部を用い、実施例9と同様にして比較例
の印刷インキを得た。
【0020】経時変化の比較 上記実施例及び比較例のインキについて、製造直後、1
日後、30日後及び6ケ月後の乾燥時間をJIS法(J
ISK−5701)に準じて測定したところ下記の如き
結果が得られた。
【表1】
【0021】
【効果】以上の如き本発明によれば、前記錯体は新規物
質であり、該錯体は酸化重合型のワニスの酸化重合を促
進する乾燥助剤として優れた性能を有し、且つ印刷イン
キ中で経時変化を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた錯体の赤外吸収スペクトル
を示す図。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記一般式で表される1,10−フェ
    ナントロリンと多価金属とカルボン酸との錯体。 【化1】 (但し式中のMは多価金属を、Rはカルボン酸の残基を
    表す)
  2. 【請求項2】  金属がコバルト、マンガン、セリウム
    、ジルコニウム、鉛、鉄、亜鉛、銅、バナジウム、バリ
    ウム、カルシウム等の多価金属から選ばれる請求項1に
    記載の錯体。
  3. 【請求項3】  Rがナフテン酸、オクチル酸、樹脂酸
    、トール油脂肪酸等の油溶性カルボン酸の残基である請
    求項1に記載の錯体。
  4. 【請求項4】  請求項1の錯体からなる印刷インキの
    乾燥助剤。
  5. 【請求項5】  着色剤及び酸化重合型ワニスからなる
    印刷インキにおいて、請求項4の乾燥助剤を含むことを
    特徴とする印刷インキ。
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