JPH04337822A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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JPH04337822A
JPH04337822A JP3110597A JP11059791A JPH04337822A JP H04337822 A JPH04337822 A JP H04337822A JP 3110597 A JP3110597 A JP 3110597A JP 11059791 A JP11059791 A JP 11059791A JP H04337822 A JPH04337822 A JP H04337822A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タやワードプロセッサなどに文字や図形などを入力する
際に用いられるいわゆるタブレットなどの座標入力装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】手書き文字や図形をコンピュータやワー
ドプロセッサなどに入力する手段として、たとえば液晶
ディスプレイと静電誘導型タブレットとを組合わせて、
静電誘導型タブレットへの入力文字や図形などが、操作
者が紙に筆記用具で書いた感覚で入力され、かつ液晶デ
ィスプレイに表示されるようにした入力装置が実用化さ
れている。
【0003】このような用途に用いられる静電誘導型タ
ブレットとしては、従来、透明なガラスまたはプラステ
ィックフィルムの上に酸化インジウムなどの透明電極を
形成し、この電極に順次パルス電圧を印加していくもの
が一般的であり、たとえば図11に示すような構成のも
のがある。
【0004】この静電誘導型タブレットの座標入力部3
1は、透明電極X1,X2,…,Xm(総称するときは
Xで示す)を形成したガラス基板32と、透明電極Y1
,Y2,…,Yn(総称するときはYで示す)を形成し
たガラス基板33とを、互いに電極形成面が対向するよ
うに微小な間隔をあけて配設した構成であり、図示しな
い液晶ディスプレイ上に置かれている。
【0005】前記透明電極X,Yは、それぞれ列電極シ
フトレジスタ34および行電極シフトレジスタ35に接
続され、さらに、この2つのシフトレジスタ34,35
はタイミング発生回路36に接続されている。このタイ
ミング発生回路36からは、前記シフトレジスタ34,
35にシフトデータとクロック信号とが送られ、列電極
シフトレジスタ34からは電極X1,X2,…,Xmに
、行電極シフトレジスタ35からは電極Y1,Y2,…
,Ynに、それぞれ順次、パルス電圧が印加される。
【0006】前記座標入力部31の表面に位置検出ペン
(以下、単に検出ペンという)37を接近させると、検
出ペン37の先端部に備えられる電極と電極X,Yとの
間の浮遊容量によって、検出ペン37先端の電極に電圧
が誘起する。この検出ペン37に誘起した電圧は、アン
プ38によって増幅され、X座標検出回路39およびY
座標検出回路40に入力される。
【0007】このX座標検出回路39およびY座標検出
回路40は、前記アンプ38からの出力と前記タイミン
グ発生回路36からのタイミング信号とに基づいて、そ
れぞれX座標およびY座標を検出し、前記図示しない液
晶ディスプレイはこの静電誘導型タブレットからの座標
信号に基づいて、前記検出ペン37が指示した位置をデ
ィスプレイ上に表示する。
【0008】しかしながら、この静電誘導型タブレット
の場合、前記座標入力部31の透明電極X,Yが有る部
分と無い部分とでは反射率や透過率が異なるため、表示
画面上で格子状に電極が見え、液晶表示の品質を落とす
原因となっている。
【0009】そこで、このような欠点を無くしたタブレ
ットとして、最近、図12に示すような表示一体型タブ
レットが提案されている。
【0010】この表示一体型タブレットは、液晶表示の
表示電極が位置検出電極を兼ねたもので、位置検出と表
示とを時分割で行うようにしたものである。
【0011】図12において、液晶パネル501は、互
いに交差する方向に配列したコモン電極Y1〜Yn(総
称するときはYで示す)とセグメント電極X1〜Xm(
総称するときはXで示す)との間に液晶層を介在させて
構成されており、各コモン電極Yとセグメント電極Xと
が交差する部分の液晶層が各画素となっている。すなわ
ち、ここではn×mドットの画素がマトリックス状に配
列されていることになる。
【0012】この表示一体型タブレットは、上述の液晶
ディスプレイ上にタブレットをおいたものに比べて、格
子状の電極パターンが見えることがなくなり、画面を見
やすくなるといった利点の他に、電極や駆動回路を兼用
しているため、コストダウンや小形軽量化が容易になる
といった利点がある。
【0013】前記コモン電極Yを駆動するためのコモン
駆動回路502と、前記セグメント電極Xを駆動するた
めのセグメント駆動回路503は、切換回路504を介
して表示制御回路505と位置検出制御回路506とに
接続されている。切換回路504は、制御回路507に
よって切換制御され、表示期間では表示制御回路505
からの出力を駆動回路502,503に出力し、位置検
出期間では位置検出制御回路506からの出力を駆動回
路502,503に出力する。
【0014】表示期間では、前記表示制御回路505が
、シフトデータS、反転信号FR、クロックCP1,C
P2、表示データD0〜D3を出力する。
【0015】クロックCP1は、1行分の画素を走査す
る走査期間を周期とするクロックであり、切換回路50
4の出力端子CP10からコモン駆動回路502のクロ
ック入力端子CKとセグメント駆動回路503のラッチ
パルス入力端子LPとに入力される。また、シフトデー
タSは、各コモン電極Yを指定するためのパルス信号で
あり、切換回路504の出力端子S0から出力され、コ
モン駆動回路502のシフトデータ入力端子D101か
ら前記クロックCP1に同期して入力される。
【0016】前記シフトデータSのシフトに応じて、そ
のシフト位置に対応するコモン駆動回路502の出力端
子からコモン電極Yに駆動信号が出力される。この駆動
信号は、直流電源回路512から供給されるバイアス電
圧V0〜V5に基づいて生成される。クロックCP2は
、1列分の画素を走査する走査期間を複数に分割した期
間を1周期とするクロックであり、切換回路504の出
力端子CP20から出力され、セグメント駆動回路50
3のクロック入力端子XCKに入力される。
【0017】表示データD0〜D3は、切換回路504
の出力端子Doutから出力され、セグメント駆動回路
503の入力端子D0〜D3に入力され、セグメント駆
動回路503内部のレジスタに順次取込まれる。1行分
の画素に対応する表示データが取込まれると、前記ラッ
チパルス入力端子LPに入力されるクロックCP1のタ
イミングでこれらの表示データがラッチされ、各表示デ
ータに対応する駆動信号がセグメント駆動回路503の
出力端子からセグメント電極Xに出力される。この駆動
信号も、前記直流電源回路512から供給されるバイア
ス電圧V0〜V5に基づいて生成される。なお、反転信
号FRは、液晶層に印加する電圧の極性を周期的に反転
させて液晶の電気分解による劣化を防止するための信号
である。
【0018】前記コモン駆動回路502およびセグメン
ト駆動回路503の動作によって、液晶パネル501の
画素はその行順序に従って駆動され、表示データに対応
する画像が液晶パネル501に表示される。
【0019】一方、位置検出期間では、位置検出制御回
路506が、シフトデータSd、反転信号FRd、クロ
ックCP1d,CP2d、および駆動データD0d〜D
3dをそれぞれ出力する。
【0020】クロックCP1dは、1行分のコモン電極
を走査する走査期間を周期とするクロックであり、切換
回路504の出力端子CP10からコモン駆動回路50
2のクロック入力端子CKと、セグメント駆動回路50
3のラッチパルス入力端子LPとに入力される。また、
シフトデータSdは、各コモン電極Yを指定するための
パルス信号であり、切換回路504の出力端子S0から
出力され、コモン駆動回路502のシフトデータ入力端
子D101から前記クロックCP1dに同期して入力さ
れる。
【0021】前記シフトデータSdのシフトに応じて、
そのシフト位置に対応するコモン駆動回路502の出力
端子からコモン電極Yに駆動信号が出力される。この駆
動信号は、直流電源回路512から供給されるバイアス
電圧V0〜V5に基づいて生成される。クロックCP2
dは、1列分のセグメント電極Xを走査する走査期間を
周期とするクロックであり、切換回路504の出力端子
CP20dから出力され、セグメント駆動回路503の
クロック入力端子XCKに入力される。
【0022】駆動データD0d〜D3dは、切換回路5
04の出力端子Doutから出力され、セグメント駆動
回路503の入力端子D0〜D3に入力され、セグメン
ト駆動回路503内部のレジスタに順次取込まれる。1
行分のセグメント電極Xに対応する駆動データが取込ま
れると、前記ラッチパルス入力端子LPに入力されるク
ロックCP1dのタイミングで、これらの駆動データが
ラッチされ、各駆動データに対応する駆動信号がセグメ
ント駆動回路503の出力端子からセグメント電極Xに
出力される。この駆動信号も、直流電源回路512から
供給されるバイアス電圧V0〜V5に基づいて作成され
る。なお、反転信号FRdは、液晶層に印加する電圧の
極性を周期的に反転させて液晶の電気分解による劣化を
防止するための信号である。
【0023】図2は、前記表示一体型タブレットの位置
検出期間における駆動タイミングを示すタイミングチャ
ートである。この図2に示すように、位置検出期間はX
座標検出期間とそれに続くY座標検出期間とに分かれて
おり、X座標検出期間ではセグメント電極Xをa本ずつ
順に駆動し、Y座標検出期間ではコモン電極Yをb本ず
つ順に駆動する。
【0024】このように複数本ずつ同時にパルス電圧を
印加しているのは、検出ペン508の誘起電圧を高める
ことで検出精度をよくするためと、検出期間の短縮のた
めである。検出ペン508の誘起電圧はアンプ509で
増幅され、このアンプ509の出力と制御回路507か
らのタイミング信号とに基づいて、X座標検出回路51
0がX座標を検出し、Y座標検出回路511がY座標を
検出する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述のような液晶パネ
ルを用いる表示一体型タブレットは、次の場合、座標検
出精度が低下することがある。
【0026】■検出ペン508を検出面である液晶パネ
ル501から数mm離した場合。 ■液晶パネル501のコントラスト調整を行った場合。
【0027】以下にその理由を述べる。まず図3におい
て、検出ペン508を液晶パネル501から離すと、そ
の離間距離に応じて走査電極X,Yと検出ペン508の
備える電極との間の浮遊容量Cは小さくなる。したがっ
て、図2に示すような座標検出走査において、検出ペン
508に誘起する電圧は液晶パネル501から離れるほ
ど低くなる。
【0028】通常、検出ペン508の先端部は、座標検
出のための電極であるとともに、入力モードを指示する
ためのスイッチに連動する機構となっている場合が多い
。すなわち、検出ペン508先端部を液晶パネル面に軽
く押圧する(数10g)と、前記スイッチがオンとなり
、検出ペン508の指示する座標がホスト側のたとえば
マイクロコンピュータなどに取込まれるようになってい
る。したがって、座標入力装置としての機能に限定すれ
ば、検出ペン508が検出面(液晶パネル501)から
離れている場合には、座標検出をしなくてもよいことに
なる。
【0029】しかしながら、タブレットとしての操作性
(使いやすさ)を考慮すると、検出ペン508を検出面
から数mmの距離に近付けるだけで概略位置を検出し、
ホスト側には座標を入力しないけれども、たとえば「+
」マークなどを検出ペン508直下の液晶パネル位置上
にのみ表示した方が使いやすい場合もある。なお、用途
から分かるように座標検出精度としては、検出ペン50
8が検出面に接触した場合が優先される。
【0030】図5は、検出ペン508に誘起する電圧の
波形を示す波形図である。図5(1)は検出ペン508
を液晶パネル501に接触した場合の電圧波形図であり
、図5(2)は検出ペン508を液晶パネル501から
わずかに離した場合の電圧波形図である。
【0031】また、図14(1)は図7のグラフに示す
電圧を後述するオペアンプ509で増幅し、座標検出期
間のみの信号波形を取出して重書きしたものである。す
なわち、図14(1)において、電圧Vx1,Vy1は
、検出ペン508が液晶パネル501に接近した場合の
誘導電圧をオペアンプ509で増幅した出力VOPであ
り、電圧Vx2,Vy2は、検出ペン508が液晶パネ
ル501から離れた場合の誘導電圧をオペアンプ509
で増幅した出力VOPの、X座標検出時およびY座標検
出時のそれぞれの電圧である。
【0032】一方、液晶パネルを用いるタブレットでは
、セグメント駆動回路およびコモン駆動回路を表示だけ
でなく、座標検出にも用いるのが特徴であり、したがっ
てタブレットのサイズの小形化および低コスト化を図る
ために、バイアス電圧V0〜V5も同様に表示および座
標検出の両方にそのまま使用している。
【0033】しかしながら、バイアス電圧V0〜V5は
、図10に示すような抵抗分割によって得ており、すべ
てのバイアス電圧がコントラスト調整ボリュームVRを
介して、最良の画質を得るための比率で分割されている
。したがって、表示のコントラストを調整するためにボ
リュームVRを調節すると、バイアス電圧V0〜V5の
すべてが同じ比率で変化する。したがって、これらのバ
イアス電圧V0〜V5を座標検出用の走査電圧として用
いると、表示コントラストの調整のたびに検出ペン37
への誘導電圧の値も変化する。
【0034】図10において、コントラスト調整ボリュ
ームVRを調整して液晶表示のコントラストを変化させ
ると、たとえば検出ペン508の位置を液晶パネル50
1上に固定しておいても、検出ペン508に誘起する電
圧は図5(1)および図5(2)に示すように変化し、
またオペアンプ509で増幅した出力VOPは、図14
(1)に示すように、電圧Vx1,Vx2;Vy1,V
y2のように変化してしまう。
【0035】このように、検出ペン508が液晶パネル
501から離れた場合、およびコントラスト調節した場
合には、検出ペン508が備える電極の誘導電圧が変化
し、この変化が座標検出精度に影響を与える。
【0036】図13を参照して、座標検出処理を説明す
る。まず、オペアンプ509の出力電圧VOPの2値化
を行う。検出ペン508で静電誘導された検出電圧は、
オペアンプ509で増幅され、アナログゲート回路51
,52を介してそれぞれコンパレータ53,54に与え
られ、該コンパレータにおいて2値化される。なお、こ
こではアナログゲート回路がオンの場合、各コンパレー
タ53,54の+入力端子の入力電圧は回路配線などの
電気抵抗などに起因する電圧低下がなく、オペアンプ5
09の出力電圧と同電圧であるものとする。
【0037】アナログゲート回路51,52は、それぞ
れX座標検出期間のうちハイレベルとされる制御信号g
xおよびY座標検出期間にハイレベルとされる制御信号
gyに応答し、オペアンプ509の出力をそれぞれ検出
に必要な期間コンパレータ53,54に供給する。アナ
ログゲート回路51,52は、オペアンプ509とコン
パレータ53,54との間ではなく、コンパレータ53
,54の出力側に設けてもよい。この場合は、X座標検
出期間およびY座標検出期間における入力電圧をコンパ
レータ53,54で2値化処理した後、制御信号gx,
gyによって必要な信号のみを取出す。
【0038】ボリューム55,56は、コンパレータ5
3,54のしきい値電圧レベルを調整するためのもので
あり、基準電圧Vsx,Vsyをそれぞれコンパレータ
53,54に供給する。ボリューム55,56をそれぞ
れコンパレータ53,54に関して別個に設けているの
は、電極X,Yの配置、座標検出走査時の走査電圧など
に起因して、電極Xと検出ペン508との間の誘導電圧
および電極Yと検出ペン508との間の誘導電圧が一致
しない場合が多いためである。
【0039】図14は、コンパレータ53,54の動作
を説明するための波形図である。図14(1)はオペア
ンプ509の出力VOPを示し、図14(2)はアナロ
グゲート回路51のゲート信号gxを示す。X座標検出
期間において、前記ゲート信号gxはハイレベルとなり
、これによってアナログゲート回路51は導通し、X座
標検出期間における電圧を選択する。また図14(3)
は、アナログゲート回路52のゲート信号gxを示し、
Y座標検出期間においてハイレベルとなる。これによっ
て、アナログゲート回路52は導通し、Y座標検出期間
における電圧を選択する。
【0040】図14(4)および図14(5)は、コン
パレータ53,54によって2値化された出力信号であ
り、基準時刻(X座標およびY座標の検出期間の開始時
刻)からの時間Tsx,Tsyをたとえばカウンタなど
で計測することによって、X座標およびY座標を検出す
ることができる。
【0041】実動作において、オペアンプ509の出力
VOPは、X座標検出期間およびY座標検出期間におい
てともに、前述した要因によって、その波高値が変化す
る。したがって、図13に示すように、コンパレータの
しきい値電圧レベルをボリューム55で、たとえば基準
電圧Vsx=Vsx1に固定した状態で2値化処理を実
行した場合、オペアンプ509の出力VOPが電圧Vx
1ならば、コンパレータ53からの出力は図14(4)
に示すような2値信号を出力する。
【0042】しかしながら、前述したように誘導電圧が
電位Vx2に低下した場合には、コンパレータ53のし
きい値電圧レベルVsxより低いので、コンパレータ5
3からは2値信号は出力されない。したがって、誘導電
圧が電位Vx2においてもコンパレータ53を動作させ
るためには、しきい値電圧レベルVsxを電位Vsx2
まで下げなければならい。このように、しきい値電圧レ
ベルVsxを下げることによって、コンパレータ53は
、図14(4)に示すように2値信号を出力する。しか
しながら、基準電圧Vsxを電位Vsx2に固定した状
態で、オペアンプ509の出力VOPが電位Vx1に上
昇した場合、コンパレータ53からの2値信号は図14
(6)に示すように、パルス幅がtWLに広がる。
【0043】前述したように座標検出は、期間Tsx,
Tsyを検出することによって行うため、コンパレータ
53,54から出力される2値信号のパルス幅tWはで
きる限り小さく、かつ一定であることが望ましい。しか
しながら、図13に示すようにコンパレータ53,54
のしきい値電圧レベルを固定する場合、たとえば基準電
圧Vsx=Vsx1に固定した場合、出力VOPが電圧
VX1の場合には高い精度で座標検出が実行されるが、
出力VOPが電位Vsx2より低いVx2の場合には、
全く座標が検出できない。
【0044】また、基準電圧Vsxを電位Vsx2に選
ぶと、出力VOPが電位VX2のような低い値に対して
は、精度は高いけれども、検出ペン508を検出面に接
触した場合は、高い検出精度が要求されるにもかかわら
ず、出力VOPは電位VX1のように大きな値となり、
パルス幅tWが広がり、座標検出精度が低下する。した
がって、コンパレータ53,54のしきい値電圧レベル
を検出ペン508の誘導電圧に応じた最適値を選択する
ことによって、座標検出精度はより向上する。したがっ
て、検出ペン508の誘導電圧の増幅値である出力VO
Pが大幅に変化する場合、コンパレータ53,54のし
きい値電圧レベルを固定したままで、高い座標検出精度
を要求することは適当ではない。検出ペンの誘導電圧は
前述したように下記の場合に変化し、これが、高い座標
検出精度を要求する場合の問題点である。
【0045】■検出ペン508を液晶パネル501から
離した場合。 ■液晶パネル501のコントラスト調整を行った場合。
【0046】したがって、出力VOPが電位Vx1〜V
x2の間を変動しても高い精度で座標検出を行うために
は、コンパレータ53のしきい値電圧レベルVsxも同
様に出力VOPに応じて電位Vsx1〜Vsx2の間を
変動させるか、あるいは出力VOPを一定にすることが
理想である。このことは、コンパレータ54に関しても
同様である。
【0047】本発明の目的は、上記課題を解決し、高い
精度で座標検出を行うことができる座標入力装置を提供
することである。
【0048】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の帯状の
セグメント電極とコモン電極とが互いに直交して配置さ
れる液晶パネルと、前記液晶パネルを表示駆動するため
にセグメント電極およびコモン電極に順次表示電圧を印
加し、かつ液晶の電気分解を防止するために交流化駆動
を行う駆動手段と、前記セグメント電極およびコモン電
極と静電的に結合する比較的入力インピーダンスの高い
電極を備える座標指示手段と、液晶パネル表示期間に続
いて設定される表示に寄与しない座標検出期間に、前記
コモン電極とセグメント電極とに液晶表示に必要なしき
い値電圧より低い座標検出用電圧を順次印加し、前記座
標指示手段の電極に誘起する電圧を増幅し、該誘起電圧
の発生タイミングおよび波形を検出し、該座標検出用電
圧の印加タイミングと前記誘起電圧の発生タイミングと
に基づいて入力座標を算出する座標検出手段とを含む座
標入力装置において、前記座標検出手段は、前記座標検
出期間以外の期間に前記座標指示手段の電極に誘起する
電圧を検出し、該検出値に比例した直流電圧を生成し、
該直流電圧を座標検出期間まで保持する直流電圧生成手
段と、前記直流電圧を補助電圧として用い、座標検出期
間に座標指示手段の電極に誘起するアナログ電圧の正規
化処理を行う処理手段とを含むことを特徴とする座標入
力装置である。
【0049】また本発明は、前記直流電圧生成手段は、
座標指示手段の電極に誘起するスパイク状電圧の波高値
に比例する直流電圧を生成し、前記処理手段は、前記ア
ナログ電圧の2値化処理を行うためのコンパレータを含
み、前記直流電圧をコンパレータの基準電圧とすること
を特徴とする。
【0050】また本発明は、前記直流電圧生成手段は、
座標指示手段の電極に誘起するスパイク状電圧の波高値
に比例する直流電圧を生成し、前記処理手段は、前記直
流電圧を、誘起電圧を増幅する増幅器にフィードバック
してアナログ電圧のピーク値を一定にして、アナログ電
圧の2値化処理を行うことを特徴とする。
【0051】また本発明は、前記直流電圧生成手段は、
座標指示手段の電極に誘起するスパイク状電圧の波高値
に比例する直流電圧を生成し、前記処理手段は、位置検
出期間に、前記駆動手段にバイアス電圧を供給する電源
に前記直流電圧をフィードバックし、該直流電圧の低下
に応じてバイアス電圧値を高くなるように制御すること
を特徴とする。
【0052】
【作用】本発明に従えば、座標入力装置が備える液晶パ
ネルでは表示期間において液晶独自の交流化駆動を行っ
ており、座標指示手段を液晶パネル上に置くと、液晶パ
ネルを構成する電極と座標指示手段が備える電極との間
の浮遊容量を介して静電スパイクノイズのような誘起電
圧が検出される。この誘起電圧のピーク値および波形は
、液晶パネルの表示内容にはあまり関係なく、座標検出
期間における座標指示手段の電極に誘起する電圧値のほ
ぼ10倍であり、大きさに差はあるけれども、ほぼ比例
関係である。さらに、この比例関係は、液晶パネルと座
標指示手段との距離を変えた場合や、液晶パネルにおけ
る表示コントラストを変えた場合でも成立している。
【0053】したがって、液晶パネルの表示期間におけ
る座標指示手段の電極に誘起する電圧(スパイク状静電
ノイズ)を整流平滑およびピーク値保持によって直流電
圧とし、該直流電圧値を座標検出期間まで保持し、下記
の処理を行うことによって、座標指示手段と液晶パネル
の電極との距離および液晶パネルにおけるコントラスト
の調整に関係なく、常に安定した座標検出ができる。
【0054】■前記直流電圧を、座標検出期間において
アナログ電圧の2値化処理を行うためのコンパレータの
基準電圧とする。■前記直流電圧を、誘起電圧を増幅す
る増幅器にフィードバックしてアナログ電圧のピーク値
を一定にして、アナログ電圧の2値化処理を行う。■前
記直流電圧を、座標検出期間に前記駆動手段にバイアス
電圧を供給する電源にフィードバックし、該直流電圧の
低下に応じてバイアス電圧値を高くなるように制御する
【0055】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である座標入力装
置の概略的構成を示すブロック図である。この座標入力
装置はいわゆる表示一体型タブレットであり、液晶表示
の表示電極が位置検出電極を兼ねたものであり、位置検
出と表示とを時分割で行うようにしたものである。
【0056】図1において、液晶パネル1は、互いに交
差する方向に配列したコモン電極Y(Y1〜Yn)と、
セグメント電極X(X1〜Xm)との間に液晶層を介在
させて構成される。各コモン電極Yとセグメント電極X
とが交差する部分の液晶層が各画素となっている。つま
り、ここではn×mドットの画素がマトリクス状に配列
されていることになる。
【0057】この表示一体型タブレットは、液晶ディス
プレイ上にタブレットを置いたものに比べて、格子状の
電極パターンが見えることがなくなり、見安くなるとい
った利点の他に、電極や駆動回路を兼用しているためコ
ストダウンや小形軽量化が容易になるといった利点があ
る。
【0058】前記コモン電極Yを駆動するためのコモン
駆動回路2と、前記セグメント電極Xを駆動するための
セグメント駆動回路3とは、切換回路4を介して表示制
御回路5と位置検出制御回路6とに接続されている。こ
の切換回路4は、制御回路7によって切換制御され、表
示期間では表示制御回路5からの出力を駆動回路2,3
に出力し、位置検出期間では位置検出制御回路6からの
出力を駆動回路2,3に出力する。
【0059】表示期間では、前記表示制御回路5が、各
出力端子からシフトデータS、反転信号FR、クロック
CP1,CP2、表示データD0〜D3をそれぞれ出力
する。
【0060】クロックCP1は、1行分の画素を走査す
る走査期間を周期とするクロックであり、切換回路4の
出力端子CP10からコモン駆動回路2のクロック入力
端子CKと、セグメント駆動回路3のラッチパルス入力
端子LPとに入力される。また、シフトデータSは、各
コモン電極Yを指定するためのパルス信号であり、切換
回路4の出力端子S0から出力され、コモン駆動回路2
のシフトデータ入力端子D101から前記クロックCP
1に同期して入力される。
【0061】前記シフトデータSのシフトに応じて、そ
のシフト時に対応するコモン駆動回路2の出力端子から
コモン電極Yに駆動信号が出力される。この駆動信号は
直流電源回路12から供給されるバイアス電圧V0〜V
5に基づいて生成される。
【0062】クロックCP2は、1列分の画素を走査す
る走査期間を複数に分割した期間を周期とするクロック
であり、切換回路4の出力端子CP20から出力され、
セグメント駆動回路3のクロック入力端子XCKに入力
される。
【0063】表示データD0〜D3は、切換回路4の出
力端子Doutから出力され、セグメント駆動回路3の
入力端子D0〜D3に入力され、セグメント駆動回路3
内のレジスタに順次取込まれる。1行分の画素に対応す
る表示データが取込まれると、前記ラッチパルス入力端
子LPに入力されるクロックCP1のタイミングでこれ
らの表示データがラッチされ、各表示データに対応する
駆動信号がセグメント駆動回路3の出力端子からセグメ
ント電極Xに出力される。この駆動信号も、直流電源回
路12から供給されるバイアス電圧V0〜V5に基づい
て作成される。
【0064】なお、反転信号FRは、液晶に印加する電
圧の極性を周期的に反転させて液晶の電気分解による劣
化を防止するための信号である。
【0065】前記コモン駆動回路2およびセグメント駆
動回路3の動作によって、液晶パネル1の画素はその行
順序に従って駆動され、表示データに対応する画像が液
晶パネル1に表示される。
【0066】一方、位置検出期間では、位置検出制御回
路6が、各出力端子からシフトデータSd、反転信号F
Rd、クロックCP1d,CP2d、駆動データD0d
〜D3dをそれぞれ出力する。
【0067】クロックCP1dは、1行分のコモン電極
Yを走査する走査期間を出力するクロックであり、切換
回路4の出力端子CP10からコモン駆動回路2のクロ
ック入力端子CKとセグメント駆動回路3のラッチパル
ス入力端子LPとに入力される。
【0068】また、シフトデータSdは、各コモン電極
Yを指定するためのパルス信号であり、切換回路4の出
力端子S0から出力され、コモン駆動回路2のシフトデ
ータ入力端子D101から前記クロックCP1dに同期
して入力される。前記シフトデータSdのシフトに応じ
て、そのシフト値に対応するコモン駆動回路2を出力端
子からコモン電極Yに駆動信号が出力される。この駆動
信号は、直流電源回路12から供給されるバイアス電圧
V0〜V5に基づいて生成される。
【0069】クロックCP2dは、1列分のセグメント
電極Xを走査する走査期間を周期とするクロックであり
、切換回路4の出力端子CP20dから出力され、セグ
メント駆動回路3のクロック入力端子XCKに入力され
る。
【0070】駆動データD0〜D3は、切換回路4の出
力端子Doutから出力され、セグメント駆動回路3の
入力端子D0〜D3に入力され、セグメント駆動回路3
内のレジスタ20に取込まれる。1行分のセグメント電
極Xに対応する駆動データが取込まれると、前記ラッチ
パルス入力端子LPに入力されるクロックCP1dのタ
イミングでこれらの駆動データがラッチされ、各駆動デ
ータに対応する駆動信号がセグメント駆動回路3の出力
端子からセグメント電極Xに出力される。この駆動信号
も、前記直流電源回路12から供給されるバイアス電圧
V0〜V5に基づいて生成される。
【0071】なお、反転信号FRdは、液晶に印加する
電圧の極性を周期的に反転させて液晶の電気分解による
劣化を防止するための信号である。
【0072】図2は、前記表示一体型タブレットの位置
検出期間における駆動タイミングを示すタイミングチャ
ートである。図2に示すように、位置検出期間はX座標
検出期間とそれに続くY座標検出期間とに別れており、
X座標検出期間にはセグメント電極Xをa本ずつ順に駆
動し、Y座標検出期間ではコモン電極Yをb本ずつ順に
駆動する。このように複数本ずつ同時にパルスを印加し
ているのは、検出ペン8の誘起電圧を高めることで検出
精度を高くするためと、検出期間の短縮とにある。
【0073】図3に示すように、検出ペン8と走査電極
X,Yとの静電結合によって、検出ペン8には電圧が誘
起する。この検出ペン8の誘起電圧はアンプ9で増幅さ
れ、このアンプ9の出力と制御回路7からのタイミング
信号とに基づいて、X座標検出回路10がX座標を検出
し、Y座標検出回路11がY座標を検出する。
【0074】一般に液晶パネルの表示期間では、液晶に
直流電界が連続して印加されると、液晶が電気分解を起
こし、性能が劣化するので、これを避けるために交流化
駆動と呼ばれる液晶パネル独自の表示駆動処理を行って
いる。この表示駆動処理は、液晶パネルのコモン電極お
よびセグメント電極に印加される電圧の絶対値を維持し
ながら電極間電圧の極性を反転させ、電極間電圧の平均
値が「0」になるように、1フレームの表示期間におい
て数10回切換え走査を行う。
【0075】図4は、液晶パネル1の表示動作を説明す
るためのタイミングチャートである。液晶表示は、前述
したように、全セグメント電極Xに1行分の表示に必要
な電圧を印加し、同時にそれを表示する行に対応するコ
モン電極Yに表示のための選択電圧を印加する。図4(
7)は、この表示動作を詳しく説明する図であり、1フ
レームの間に反転信号FRがハイレベルまたはローレベ
ルに切換わることによって、コモン電極Yおよびセグメ
ント電極Xへの印加電圧の極性がどのように変化するか
を示している。
【0076】反転信号FRがローレベルの場合のコモン
電極Yの選択電圧は、V0であり、図4において「オン
」と記しており、ハイレベルの場合の選択電圧はV5で
あり、同様に図4において「オン」と記している。また
、反転信号FRがローレベルの場合のセグメント電極X
の電圧はV5であり、同様に「オン」と記し、またハイ
レベルの場合にはその電圧はV0であり、やはり同様に
「オン」と記している。
【0077】交差するコモン電極およびセグメント電極
がともに「オン」の画素のみにおいて表示が行われ、一
方または両方が「オン」でない画素は表示が行われない
。すなわち、両電極間の電圧絶対値がV5−V0の画素
のみが表示され、かつその極性は反転信号FRで決定さ
れる。
【0078】図4において、反転信号FRは、時刻t0
,t3,t6で変化しているが、この時刻ですべてのコ
モン電極およびセグメント電極の電圧の極性が変化し、
このとき検出ペン8を液晶パネル1上に置くと、検出ペ
ン8が備える検出電極には図4(7)に示すようなスパ
イクノイズ状の電圧が誘起する。図5は、前記スパイク
ノイズ状の電圧の拡大波形図である。
【0079】この誘起電圧の電圧値EAは、図6に示す
ように検出期間中の検出ペン8の誘導電圧Exp,Ey
p(図6ではEpで示す)にほぼ比例している。さらに
、この比例関係は、図7に示すように検出ペン8を液晶
パネル1表面から離したり、コントラスト調整を行って
も、ほぼ成立する。さらにまた、この比例関係は液晶パ
ネル1のすべての位置で成立する。これは、タイミング
は異なるけれども、同じ電源によって同じ駆動回路で、
同じ電極に印加した電圧を、同じ電極に誘導させたもの
であるから、当然の電気現象である。
【0080】したがって、表示期間中の交流化駆動によ
る検出ペン8の誘起電圧(スパイク状静電ノイズ)を整
流およびピーク値の保持によって直流電圧を生成し、該
直流電圧を座標検出期間まで保持し、前記直流電圧に基
づいて検出ペン8からの出力(誘起電圧)を2値化処理
することによって、検出ペン8と液晶パネル1との距離
あるいはコントラスト調整に関係なく、常に安定したか
つ高精度の座標検出処理を実行することができる。
【0081】図3は、検出ペン8および座標検出回路1
0,11に関連する構成を示す回路図である。図3にお
いて制御回路25は、検出ペン8の誘導電圧に基づいて
直流電圧を生成する回路である。すなわち、制御回路2
5は、検出ペン8の誘導電圧をオペアンプ9で増幅した
出力VOPを取込み、液晶パネル1の表示期間中に交流
化駆動によって検出されるスパイク状電圧(図5におい
てEaで示す)ダイオード21および抵抗Rによって整
流し、そのピーク値に比例した直流電圧を生成した後、
コンデンサCに充電する。
【0082】その後、該直流電圧をボリューム27,2
8で調整し、コンパレータ23,24の基準電圧とする
。オペアンプ26は、コンデンサCに充電保持された、
交流化駆動による誘導電圧の比例値を、コンパレータ2
3,24の基準値に必要な電圧に変換する。
【0083】アナログゲート回路AGcは、座標検出期
間における座標検出走査が終了した後、次の周期におけ
る座標検出走査までの間に、制御信号gcに基づいてコ
ンデンサCに保持されている電圧を放電、すなわちクリ
アし、次の座標検出走査直前の最も新しい検出ペン8の
誘導電圧に関する情報を提供する。したがって、検出期
間とその直前の少なくとも一定以上の交流化によるスパ
イク状電圧の取込み期間とにおいて、アナログゲート回
路AGcはハイインピーダンス状態である。
【0084】アナログゲート回路AGcを、抵抗Rgに
置き変えることも可能である。この場合には、時定数C
・Rgを座標検出周期とほぼ同じオーダに選ぶのが適当
である。この場合には、コンデンサCの電圧は、ほぼ検
出ペン8の状況に追従しており、部品点数の削減および
コストダウンを考慮すると、アナログゲート回路AGc
を用いる場合より一般的である。
【0085】アナログゲート回路AGx,AGyは、X
またはY座標検出期間において制御信号gx,gyに基
づいて、各座標検出に必要な期間の電圧のみを各コンパ
レータ23,24に供給する。また、アナログゲート回
路AGx,AGyを、コンパレータ23,24の後段に
設け、すべての検出電圧を2値化した後に、それぞれ分
離してもよい。
【0086】図9は、他の実施例を説明するための回路
図である。図9において増幅器68は、オペアンプを含
む増幅率可変形増幅器であり、外部からの電圧を端子b
に与えることによって増幅率を変えるものである。増幅
器68の出力VOPは制御回路25によって直流電圧に
変換され、増幅器68にフィードバックされる。増幅器
68では、端子bから入力される電圧に基づいて、出力
電圧VOPが一定値になるように増幅率が調整される。 この一定値は、制御回路25内部のボリュームによって
調整される。
【0087】このような動作によって、増幅器68から
の出力電圧VOPは一定となり、検出ペン8と液晶パネ
ル1との距離が変化したり、液晶パネル1の表示コント
ラストを調整しても、検出ペン8に誘起する電圧のピー
ク値は一定となる。したがってコンパレータ23,24
の基準電圧値をボリューム64,63で固定設定しても
、安定かつ高精度な動作を行うことができる。
【0088】続いて、さらに他の実施例を説明する。本
実施例では、前述の図8における制御回路25によって
生成された直流電圧に基づいて、位置検出期間における
コモン電極およびセグメント電極への走査電圧の電圧値
を制御する。
【0089】すなわち、表示期間に検出ペン8に誘導さ
れるスパイク状電圧が低いことは、図6に示すように、
位置検出期間における検出ペン8の検出電圧の低いこと
を意味する。したがって、前記直流電圧が低い場合には
、位置検出期間においてコモン電極およびセグメント電
極に印加される走査電圧が高くなるように、直流電源回
路12からのバイアス電圧V0〜V5を制御する。つま
り、図10に示す電源回路12において、制御回路25
に蓄積された直流電圧が低くなった場合には、コントラ
スト調整ボリュームVRを実質上低く設定すれば、バイ
アス電圧V0〜V5は高い電圧値に制御される。この高
い電圧値に制御されたバイアス電圧は、コモン電極駆動
回路2およびセグメント電極駆動回路3に供給され、走
査電圧の電圧値は高くなり、座標検出期間において検出
ペン8に誘導される電圧値は、低下することなく常に正
常な電圧値が維持される。
【0090】したがって、検出ペン8を検出面である液
晶パネル1から離しても正常な座標検出が可能である。 このバイアス電圧V0〜V5の制御は、位置検出期間の
みで実行され、表示期間においては行われない。
【0091】なお、上述の各実施例では、動作領域を限
定する必要がある。すなわち、実用上、検出ペン8が検
出面である液晶パネル1から5mm以上離れた場合など
は、表示期間中の交流化駆動によるスパイク状電圧も小
さくなり、このスパイク状電圧を基準として2値化処理
を実行すると、検出ペン8が低レベルのノイズを誤って
座標として検出するおそれがあるためである。
【0092】液晶パネル1の表示期間において発生する
スパイク状電圧を基準とする変わりに表示期間と座標検
出期間との間において、全コモン電極および全セグメン
ト電極の両方または一方に同時に基準電圧を印加し、こ
れを検出ペン8で検出してこの検出値を基準値として用
いてもよい。
【0093】以上のように本実施例によれば、検出ペン
8と液晶パネル1との距離が変動しても、あるいは液晶
パネル1のコントラスト調整を行っても、高い精度で座
標検出動作を実現することができる。
【0094】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、座標指示
手段を検出面である液晶パネルから数mm離したり、あ
るいは液晶パネルのコントラストの調整を行うことによ
って、座標検出期間における座標指示手段の誘導電圧が
変動しても、該誘導電圧を2値化処理する段階で、2値
化処理を行うコンパレータの基準電圧を自動的に変更設
定したり、増幅器の増幅率を自動調整することによって
、常に高い精度で座標検出を行うことができる。
【0095】また前記直流電圧が予め定める基準電圧よ
りも低いときは、座標検出期間における座標指示手段に
誘起する電圧値も低い。したがって、前記直流電圧が低
い場合には、駆動手段に供給するバイアス電圧を高くす
る。これによって液晶パネルの電極に印加される走査電
圧も高くなり、座標検出期間における座標指示手段に誘
起する電圧値は低下することなく、正常な電圧値を維持
することができる。この場合でも、同様に高い座標検出
精度を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である座標入力装置の基本的
構成を示すブロック図である。
【図2】座標入力装置の位置検出期間の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図3】液晶パネル1と検出ペン8との電気的接続を示
す図である。
【図4】図1に示す座標入力装置の表示期間の動作を説
明するタイミングチャートである。
【図5】検出ペン8に誘起する電圧を示す波形図である
【図6】検出ペン8に誘起する交流化誘導電圧EAと、
座標検出誘導電圧EPとの関係を示すグラフである。
【図7】検出ペン8と液晶パネル1との距離hと、交流
化誘導電圧EAとの関係を示すグラフである。
【図8】図1図示の座標入力装置における検出ペン8お
よび検出回路10,11に関連する構成を示す回路図で
ある。
【図9】本発明の他の実施例を説明するための回路図で
ある。
【図10】図1に示す座標入力装置に用いられる直流電
源回路12の基本的構成を示す回路図である。
【図11】従来例である座標入力装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図12】他の従来例である座標入力装置の基本的構成
を示すブロック図である。
【図13】従来例である座標入力装置における検出ペン
508および座標検出回路に関連する構成を示す回路図
である。
【図14】従来例である座標入力装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
1  液晶パネル 2  コモン駆動回路 3  セグメント駆動回路 4  切換回路 5  表示制御回路 6  位置検出制御回路 7  制御回路 8  検出ペン 9  増幅器 10  X座標検出回路 11  Y座標検出回路 12  直流電源回路 23,24  コンパレータ 25  制御回路 26  オペアンプ 27,28  ボリューム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数の帯状のセグメント電極とコモン
    電極とが互いに直交して配置される液晶パネルと、前記
    液晶パネルを表示駆動するためにセグメント電極および
    コモン電極に順次表示電圧を印加し、かつ液晶の電気分
    解を防止するために交流化駆動を行う駆動手段と、前記
    セグメント電極およびコモン電極と静電的に結合する比
    較的入力インピーダンスの高い電極を備える座標指示手
    段と、液晶パネル表示期間に続いて設定される表示に寄
    与しない座標検出期間に、前記コモン電極とセグメント
    電極とに液晶表示に必要なしきい値電圧より低い座標検
    出用電圧を順次印加し、前記座標指示手段の電極に誘起
    する電圧を増幅し、該誘起電圧の発生タイミングおよび
    波形を検出し、該座標検出用電圧の印加タイミングと前
    記誘起電圧の発生タイミングとに基づいて入力座標を算
    出する座標検出手段とを含む座標入力装置において、前
    記座標検出手段は、前記座標検出期間以外の期間に前記
    座標指示手段の電極に誘起する電圧を検出し、該検出値
    に比例した直流電圧を生成し、該直流電圧を座標検出期
    間まで保持する直流電圧生成手段と、前記直流電圧を補
    助電圧として用い、座標検出期間に座標指示手段の電極
    に誘起するアナログ電圧の正規化処理を行う処理手段と
    を含むことを特徴とする座標入力装置。
  2. 【請求項2】  前記直流電圧生成手段は、座標指示手
    段の電極に誘起するスパイク状電圧の波高値に比例する
    直流電圧を生成し、前記処理手段は、前記アナログ電圧
    の2値化処理を行うためのコンパレータを含み、前記直
    流電圧をコンパレータの基準電圧とすることを特徴とす
    る請求項1記載の座標入力装置。
  3. 【請求項3】  前記直流電圧生成手段は、座標指示手
    段の電極に誘起するスパイク状電圧の波高値に比例する
    直流電圧を生成し、前記処理手段は、前記直流電圧を、
    誘起電圧を増幅する増幅器にフィードバックしてアナロ
    グ電圧のピーク値を一定にして、アナログ電圧の2値化
    処理を行うことを特徴とする請求項1記載の座標入力装
    置。
  4. 【請求項4】  前記直流電圧生成手段は、座標指示手
    段の電極に誘起するスパイク状電圧の波高値に比例する
    直流電圧を生成し、前記処理手段は、位置検出期間に、
    前記駆動手段にバイアス電圧を供給する電源に前記直流
    電圧をフィードバックし、該直流電圧の低下に応じてバ
    イアス電圧値を高くなるように制御することを特徴とす
    る請求項1記載の座標入力装置。
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