JPH043437B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH043437B2 JPH043437B2 JP60152254A JP15225485A JPH043437B2 JP H043437 B2 JPH043437 B2 JP H043437B2 JP 60152254 A JP60152254 A JP 60152254A JP 15225485 A JP15225485 A JP 15225485A JP H043437 B2 JPH043437 B2 JP H043437B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coal
- slag
- tap hole
- ash
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
- Manufacture Of Iron (AREA)
Description
〔発明の利用分野〕
本発明は特に石炭ガス化装置のスラグタツプ孔
として用いる好適な石炭反応炉の改良に関する。 〔発明の背景〕 石炭を灰の溶融温度以上の温度でガス化する噴
流層ガス化法では、高効率で水素ガス、一酸化炭
素ガスを製造できるので、合成ガス製造用、燃料
ガス製造用として多くのガス化炉の開発が行われ
ている。噴流層ガス化炉の安定運転上の最大の課
題は、ガス化炉内で溶けた石炭灰(以下溶融灰と
称す)を、炉外に安定に排出することにある。通
常溶融灰はガス化炉壁に付着し、壁を伝つて下降
し、壁から離れて空間部へ落下する。落下した溶
融スラグは何らかの手段で冷却し、炉外に排出す
る。この時、ガス化炉壁から空間部へ落下する場
所(以下スラグタツプ孔と称す)で溶融灰は固化
しやすく、著しい時は流れる通路を塞でしまう。
このようになると、ガス化炉の安定な運転は不可
能となる。 これを防止するため、従来いくつかの方法が提
案されている。その代表例はスラグタツプ孔を何
らかの方法で加熱し、溶融灰が固化しないように
するもので、バーナで加熱する方法には特開昭51
−76302号公報に示される技術がある。またスラ
グタツプ孔を電気的に加熱する方法については特
開昭57−172986号公報がある。 これらの方法は溶融灰の安定流下に対する確実
性は高いが、石炭やガス化剤以外にバーナに供給
する燃料や電気的に加熱するエネルギーが必要
で、かつ、バーナの運転制御が必要となりガス化
炉の運転が複雑となる。また、バーナで加熱する
場合は、ガス化で生成したガス中にバーナの燃焼
で生成した排ガスが混入し、生成ガスの発熱量を
低下させる。 他の防止技術としては石炭にCaOやFe2O3を添
加し、灰の溶融温度や溶融スラグの粘性を低下さ
せ、スラグタツプ孔の温度が低くなつても流せる
ようにした方法が知られている。 この方法は炭種ごとに添加剤の使用量が限定さ
れたり、使用量そのものが多くなつたりするた
め、ガス化炉で使用する石炭が限定される場合に
は効果的であるが、ガス化炉で種々の石炭を処理
しなければならない場合には、添加剤の選定、供
給量制御等で運転が複雑になる。 このように溶融スラグの安定排出に対する従来
技術には運転方法が複雑になつたり、使用炭種が
限定される等の問題があつた。 〔発明の目的〕 本発明の目的はガス化炉運転の容易性を損なわ
ず、幅広い石炭に対して溶融スラグを安定に排出
する石炭反応炉を提供することにある。 〔発明の概要〕 このためスラグタツプ孔の材料に溶融灰に対し
て濡れない性質を持つものを採用し、この材料が
ガス化炉内の雰囲気で長時間耐えられるようにし
た。溶融スラグに濡れない材料を用いると、溶融
スラグがガス化炉壁から空間部に落下する際、炉
壁との付着がおきないために自由落下に近い速度
で下降し、固化する時間よりも短い時間で壁を離
れさすことが可能となる。スラグタツプ孔の材料
には黒鉛が適する。黒鉛は酸化雰囲気では消耗が
激しいので、還元雰囲気又は不活性ガス雰囲気に
することが必要であり、このため、黒鉛材料が反
応炉中の気体に触れる部分が不活性ガス又は還元
性ガス雰囲気となるように、ガス類を流す導入孔
を黒鉛耐火物自身又はその近傍に設置するように
した。 発明の動機となつた現象について説明する。第
5図は噴流層ガス化炉における溶融灰9の流れ
と、炉内温度分布の一例を示したものである。石
炭バーナ6から供給された石炭はガス化炉部4で
ガス化される。灰は溶けてガス化炉壁に付着し、
重力により下方へ流れる。更にスラグタツプ孔7
を通過して、スラグ冷却部5へ落下する。スラグ
冷却部5でスラグを急冷する時の、ガス化炉高さ
方向の温度分布を第5図の右に示す。温度は石炭
バーナ6付近で最大値を示すが、ガス化部4の下
方にスラグ冷却部5があるため、下方に行くにし
たがい急に低下する。溶融灰が固化する場所はス
ラグタツプ孔7のスラグ冷却室側であり、これ
は、この位置での温度低下が最も著しいからであ
る。溶融灰はスラグタツプ孔7にさしかかると同
時に冷え始め、粘度が増す。その結果、流下速度
が小さくなり、低温領域に留まる時間が延び、
増々固化しやすくなる。以上が溶離灰がスラグタ
ツプ孔付近で固化する理由である。従来の流下方
法は、スラグタツプ孔7の温度を強制的に高める
ことにより固化を防止しようとするものである。 本発明は従来の考え方とは逆に、スラグタツプ
孔7の温度が低いままの状態でも、固化する温度
領域を、溶融灰が冷却し固化するに要する時間よ
りも速く、極く短時間に通過させようとしたもの
である。スラグタツプ孔7を通過する時間を速め
るには、溶融灰と壁との接触により、スラグの流
れ方向と逆方向に作用する粘性力を小さくするこ
とが考えられる。この力が0であれば、スラグは
自由落下速度となり、最も速く通過できる。その
ためには、溶融灰と壁の接触面積を0に近づける
必要がある。この現象は溶融灰のスラグタツプ孔
材に対する濡れ性に係わつており、濡れがたい材
料を用いることにより、上記の目的を達成するこ
とが可能となる。 石炭灰の溶融スラグと濡れがたい材料の関係に
ついて直接言及されたものはないが、電炉におい
て、溶鋼取り出しに濡れがたい材料として黒鉛を
用いる技術が例えば特開昭59−126713号公報に示
されている。 濡れ指標としては一般に接触角θが用いられ、
90°<θ<180°の場合濡れないと定義される。接
触角とはスラグと被接触物の接点で、スラグの接
線方向に引いた線と被接触物のなす角度のことで
ある。第6図は現状のガス化炉で使用される可能
性の高い材料Al2O3、Cr2O2、ZrO2、SiC、Si3N4
及び黒鉛の板の上に太平洋炭の灰を残せ、不活性
ガス雰囲気で温度を上昇させた時のθの変化を示
したものである。θ=90°(第7図に示すごとく)
は試料が半球状になつた時で、この時の温度が灰
の溶融点と定義される。溶融点を越すと、黒鉛以
外は徐々に平になる。黒鉛はθ=160°となり、太
平洋炭灰に濡れない。接触角と対応させた試料の
各形状を第7図に示す。黒鉛の場合にはほぼ球に
近い状態である。他にエルメロ炭(溶融点=1480
℃)に対しても同様な方法で測定し、黒鉛には濡
れないことを確認した。表1に太平洋炭、エルメ
ロ炭の灰の組成を示す。
として用いる好適な石炭反応炉の改良に関する。 〔発明の背景〕 石炭を灰の溶融温度以上の温度でガス化する噴
流層ガス化法では、高効率で水素ガス、一酸化炭
素ガスを製造できるので、合成ガス製造用、燃料
ガス製造用として多くのガス化炉の開発が行われ
ている。噴流層ガス化炉の安定運転上の最大の課
題は、ガス化炉内で溶けた石炭灰(以下溶融灰と
称す)を、炉外に安定に排出することにある。通
常溶融灰はガス化炉壁に付着し、壁を伝つて下降
し、壁から離れて空間部へ落下する。落下した溶
融スラグは何らかの手段で冷却し、炉外に排出す
る。この時、ガス化炉壁から空間部へ落下する場
所(以下スラグタツプ孔と称す)で溶融灰は固化
しやすく、著しい時は流れる通路を塞でしまう。
このようになると、ガス化炉の安定な運転は不可
能となる。 これを防止するため、従来いくつかの方法が提
案されている。その代表例はスラグタツプ孔を何
らかの方法で加熱し、溶融灰が固化しないように
するもので、バーナで加熱する方法には特開昭51
−76302号公報に示される技術がある。またスラ
グタツプ孔を電気的に加熱する方法については特
開昭57−172986号公報がある。 これらの方法は溶融灰の安定流下に対する確実
性は高いが、石炭やガス化剤以外にバーナに供給
する燃料や電気的に加熱するエネルギーが必要
で、かつ、バーナの運転制御が必要となりガス化
炉の運転が複雑となる。また、バーナで加熱する
場合は、ガス化で生成したガス中にバーナの燃焼
で生成した排ガスが混入し、生成ガスの発熱量を
低下させる。 他の防止技術としては石炭にCaOやFe2O3を添
加し、灰の溶融温度や溶融スラグの粘性を低下さ
せ、スラグタツプ孔の温度が低くなつても流せる
ようにした方法が知られている。 この方法は炭種ごとに添加剤の使用量が限定さ
れたり、使用量そのものが多くなつたりするた
め、ガス化炉で使用する石炭が限定される場合に
は効果的であるが、ガス化炉で種々の石炭を処理
しなければならない場合には、添加剤の選定、供
給量制御等で運転が複雑になる。 このように溶融スラグの安定排出に対する従来
技術には運転方法が複雑になつたり、使用炭種が
限定される等の問題があつた。 〔発明の目的〕 本発明の目的はガス化炉運転の容易性を損なわ
ず、幅広い石炭に対して溶融スラグを安定に排出
する石炭反応炉を提供することにある。 〔発明の概要〕 このためスラグタツプ孔の材料に溶融灰に対し
て濡れない性質を持つものを採用し、この材料が
ガス化炉内の雰囲気で長時間耐えられるようにし
た。溶融スラグに濡れない材料を用いると、溶融
スラグがガス化炉壁から空間部に落下する際、炉
壁との付着がおきないために自由落下に近い速度
で下降し、固化する時間よりも短い時間で壁を離
れさすことが可能となる。スラグタツプ孔の材料
には黒鉛が適する。黒鉛は酸化雰囲気では消耗が
激しいので、還元雰囲気又は不活性ガス雰囲気に
することが必要であり、このため、黒鉛材料が反
応炉中の気体に触れる部分が不活性ガス又は還元
性ガス雰囲気となるように、ガス類を流す導入孔
を黒鉛耐火物自身又はその近傍に設置するように
した。 発明の動機となつた現象について説明する。第
5図は噴流層ガス化炉における溶融灰9の流れ
と、炉内温度分布の一例を示したものである。石
炭バーナ6から供給された石炭はガス化炉部4で
ガス化される。灰は溶けてガス化炉壁に付着し、
重力により下方へ流れる。更にスラグタツプ孔7
を通過して、スラグ冷却部5へ落下する。スラグ
冷却部5でスラグを急冷する時の、ガス化炉高さ
方向の温度分布を第5図の右に示す。温度は石炭
バーナ6付近で最大値を示すが、ガス化部4の下
方にスラグ冷却部5があるため、下方に行くにし
たがい急に低下する。溶融灰が固化する場所はス
ラグタツプ孔7のスラグ冷却室側であり、これ
は、この位置での温度低下が最も著しいからであ
る。溶融灰はスラグタツプ孔7にさしかかると同
時に冷え始め、粘度が増す。その結果、流下速度
が小さくなり、低温領域に留まる時間が延び、
増々固化しやすくなる。以上が溶離灰がスラグタ
ツプ孔付近で固化する理由である。従来の流下方
法は、スラグタツプ孔7の温度を強制的に高める
ことにより固化を防止しようとするものである。 本発明は従来の考え方とは逆に、スラグタツプ
孔7の温度が低いままの状態でも、固化する温度
領域を、溶融灰が冷却し固化するに要する時間よ
りも速く、極く短時間に通過させようとしたもの
である。スラグタツプ孔7を通過する時間を速め
るには、溶融灰と壁との接触により、スラグの流
れ方向と逆方向に作用する粘性力を小さくするこ
とが考えられる。この力が0であれば、スラグは
自由落下速度となり、最も速く通過できる。その
ためには、溶融灰と壁の接触面積を0に近づける
必要がある。この現象は溶融灰のスラグタツプ孔
材に対する濡れ性に係わつており、濡れがたい材
料を用いることにより、上記の目的を達成するこ
とが可能となる。 石炭灰の溶融スラグと濡れがたい材料の関係に
ついて直接言及されたものはないが、電炉におい
て、溶鋼取り出しに濡れがたい材料として黒鉛を
用いる技術が例えば特開昭59−126713号公報に示
されている。 濡れ指標としては一般に接触角θが用いられ、
90°<θ<180°の場合濡れないと定義される。接
触角とはスラグと被接触物の接点で、スラグの接
線方向に引いた線と被接触物のなす角度のことで
ある。第6図は現状のガス化炉で使用される可能
性の高い材料Al2O3、Cr2O2、ZrO2、SiC、Si3N4
及び黒鉛の板の上に太平洋炭の灰を残せ、不活性
ガス雰囲気で温度を上昇させた時のθの変化を示
したものである。θ=90°(第7図に示すごとく)
は試料が半球状になつた時で、この時の温度が灰
の溶融点と定義される。溶融点を越すと、黒鉛以
外は徐々に平になる。黒鉛はθ=160°となり、太
平洋炭灰に濡れない。接触角と対応させた試料の
各形状を第7図に示す。黒鉛の場合にはほぼ球に
近い状態である。他にエルメロ炭(溶融点=1480
℃)に対しても同様な方法で測定し、黒鉛には濡
れないことを確認した。表1に太平洋炭、エルメ
ロ炭の灰の組成を示す。
以下、本発明の一実施例を第1図により説明す
る。石炭1及び酸化剤(酸素又は空気)2を石炭
バーナ6からガス化炉3に供給する。ガス化部4
の温度は灰の溶融点以上であり、溶けた灰の大部
分は炉内壁に付着する。生成ガス11は炉の上方
より抜き出される。壁に付着した溶融灰は壁を伝
わり、炉下部に流れる。この溶融灰を回収するた
め、ガス化炉3の底に穴を開け、空間部に落下さ
せる。この穴をスラグタツプ孔7と称している。
本実施例ではスラグタツプ孔7自身を黒鉛材料で
形成した。黒鉛は通常用いられている人造黒鉛、
天然黒鉛等の黒鉛質のもの、または炭素質のもの
が適用できる。実施例では等方性黒鉛をスラグタ
ツプ孔7の形状に下降した、灰分=0.1%、気孔
率=18%のものを使用した。スラグタツプ孔7の
下部にはシールガス用バーナ13を設け、窒素ガ
ス等の不活性ガス又はガス化で生成したガス等の
シール用ガス12を供給し、このガスを生成ガス
11と同方向に流し、石炭バーナ6から供給され
た酸化剤2が、スラグタツプ孔7に触れないよう
に構成している。また第2図はスラグタツプ孔7
を酸化性ガスに触れさせない別の実施例で、スラ
グタツプ孔7自身の気孔からシール性ガスを噴出
するように構成している。スラグタツプ孔の黒鉛
部には微少の穴を複数個開け、分散室14へ前記
シール性ガス12を導入し、黒鉛の気体と触れる
面に一様にシール用ガス12が噴出するように構
成している。第1図及び第2受の実施例ではシー
ル用ガスとして窒素ガスを用い、0.8〜1.0Nm3/
hの流量で供給した。 ガス化炉3はスラグタツプ孔7の下部に設置し
たガス化炉起動用バーナ(図示せず)の燃焼ガス
により昇温する。起動用バーナにはプロパンガス
と空気を送り、過剰空気率の状態で燃焼させる。
したがつて起動用バーナを点火する以前にスラグ
タツプ孔7へ窒素ガスを流し、以後その状態に保
つ。ガス化炉内の温度が所定値となつた時に石炭
を供給し、石炭が着火した後、起動用バーナを停
止する。石炭バーナから石炭1の重量に対し、酸
素0.76の割合で供給した。スラグタツプ孔7直上
の温度は1680〜1720℃であり、スラグタツプ孔7
直下の温度は1100〜1140℃であつた。この条件
で、溶融スラグは固化することなく安定に滴下し
た。 この時、生成ガス中の窒素濃度は1.0〜1.4%
(容積比)で、生成ガスの品質にほとんど影響を
与えない量のシールガス量で、スラグタツプ孔7
がガス化炉内で充分耐えられる。 以上第1図及び第2図における実施例では石炭
に太平洋炭を用いた。黒鉛材料のスラグタツプを
用いた場合には、その温度が灰溶融温度以下にな
つても溶融灰がスラグタツプ孔で固化することな
く滴下できた。他の材料では溶融灰は固化し、ス
ラグタツプ孔を閉塞した。次ちエルメロ炭につい
ての実施例について説明する。 第2図に示したガス化炉に、エルメロ炭を1、
酸素を0.79の重量割合で供給した。シール用ガス
は窒素ガスで1Nm3/h供給した。スラグタツプ
孔7直上の温度は1760〜1780℃、スラグタツプ孔
直下の温度は1120℃となり、この条件で溶融灰は
安定に滴下した。スラグタツプ孔にAl2O395%の
耐火物を使用した場合には、石炭供給当初はスラ
グタツプ直上、直下は先の例とほぼ同様の温度と
なつたが、時間と共に溶融灰がスラグタツプ孔で
固化し、スラグタツプ孔直下の温度が急激に低下
した。エルメロ炭の場合でも黒鉛は有効である。
しかもエルメロ炭の溶融点は1480℃であるから、
これより350℃も低い温度領域を固化せずに流れ
ることになる。太平洋炭の場合にはその差は200
℃であるから、溶融点の高い石炭に対しては、よ
り有効である。 第3図は生成ガス11と溶融灰9が両者とも垂
直下向きに流れる場合であり第4図は生成ガス1
1が水平方向に、溶融灰9は垂直下向きに流れる
炉構造の場合である。いずれも溶融灰9が炉壁か
ら空間部に離れる場所に黒鉛材料のスラグタツプ
孔7を使用することにより、円滑な溶融灰の抜き
出しが可能である。 〔発明の効果〕 以上のように、本発明によれば、スラグタツプ
孔の材料に黒鉛を使用し、かつこれを非酸化性ガ
スにより覆うことにより損耗を著しく低減できる
ので、石炭反炉の運転を複雑にすることなく、円
滑な溶融灰が抜き出せる効果がある。更にスラグ
タツプ孔自身の温度が、石炭灰の溶融温度以下で
も滴下が可能なことから、幅広い石炭種が処理で
きる。
る。石炭1及び酸化剤(酸素又は空気)2を石炭
バーナ6からガス化炉3に供給する。ガス化部4
の温度は灰の溶融点以上であり、溶けた灰の大部
分は炉内壁に付着する。生成ガス11は炉の上方
より抜き出される。壁に付着した溶融灰は壁を伝
わり、炉下部に流れる。この溶融灰を回収するた
め、ガス化炉3の底に穴を開け、空間部に落下さ
せる。この穴をスラグタツプ孔7と称している。
本実施例ではスラグタツプ孔7自身を黒鉛材料で
形成した。黒鉛は通常用いられている人造黒鉛、
天然黒鉛等の黒鉛質のもの、または炭素質のもの
が適用できる。実施例では等方性黒鉛をスラグタ
ツプ孔7の形状に下降した、灰分=0.1%、気孔
率=18%のものを使用した。スラグタツプ孔7の
下部にはシールガス用バーナ13を設け、窒素ガ
ス等の不活性ガス又はガス化で生成したガス等の
シール用ガス12を供給し、このガスを生成ガス
11と同方向に流し、石炭バーナ6から供給され
た酸化剤2が、スラグタツプ孔7に触れないよう
に構成している。また第2図はスラグタツプ孔7
を酸化性ガスに触れさせない別の実施例で、スラ
グタツプ孔7自身の気孔からシール性ガスを噴出
するように構成している。スラグタツプ孔の黒鉛
部には微少の穴を複数個開け、分散室14へ前記
シール性ガス12を導入し、黒鉛の気体と触れる
面に一様にシール用ガス12が噴出するように構
成している。第1図及び第2受の実施例ではシー
ル用ガスとして窒素ガスを用い、0.8〜1.0Nm3/
hの流量で供給した。 ガス化炉3はスラグタツプ孔7の下部に設置し
たガス化炉起動用バーナ(図示せず)の燃焼ガス
により昇温する。起動用バーナにはプロパンガス
と空気を送り、過剰空気率の状態で燃焼させる。
したがつて起動用バーナを点火する以前にスラグ
タツプ孔7へ窒素ガスを流し、以後その状態に保
つ。ガス化炉内の温度が所定値となつた時に石炭
を供給し、石炭が着火した後、起動用バーナを停
止する。石炭バーナから石炭1の重量に対し、酸
素0.76の割合で供給した。スラグタツプ孔7直上
の温度は1680〜1720℃であり、スラグタツプ孔7
直下の温度は1100〜1140℃であつた。この条件
で、溶融スラグは固化することなく安定に滴下し
た。 この時、生成ガス中の窒素濃度は1.0〜1.4%
(容積比)で、生成ガスの品質にほとんど影響を
与えない量のシールガス量で、スラグタツプ孔7
がガス化炉内で充分耐えられる。 以上第1図及び第2図における実施例では石炭
に太平洋炭を用いた。黒鉛材料のスラグタツプを
用いた場合には、その温度が灰溶融温度以下にな
つても溶融灰がスラグタツプ孔で固化することな
く滴下できた。他の材料では溶融灰は固化し、ス
ラグタツプ孔を閉塞した。次ちエルメロ炭につい
ての実施例について説明する。 第2図に示したガス化炉に、エルメロ炭を1、
酸素を0.79の重量割合で供給した。シール用ガス
は窒素ガスで1Nm3/h供給した。スラグタツプ
孔7直上の温度は1760〜1780℃、スラグタツプ孔
直下の温度は1120℃となり、この条件で溶融灰は
安定に滴下した。スラグタツプ孔にAl2O395%の
耐火物を使用した場合には、石炭供給当初はスラ
グタツプ直上、直下は先の例とほぼ同様の温度と
なつたが、時間と共に溶融灰がスラグタツプ孔で
固化し、スラグタツプ孔直下の温度が急激に低下
した。エルメロ炭の場合でも黒鉛は有効である。
しかもエルメロ炭の溶融点は1480℃であるから、
これより350℃も低い温度領域を固化せずに流れ
ることになる。太平洋炭の場合にはその差は200
℃であるから、溶融点の高い石炭に対しては、よ
り有効である。 第3図は生成ガス11と溶融灰9が両者とも垂
直下向きに流れる場合であり第4図は生成ガス1
1が水平方向に、溶融灰9は垂直下向きに流れる
炉構造の場合である。いずれも溶融灰9が炉壁か
ら空間部に離れる場所に黒鉛材料のスラグタツプ
孔7を使用することにより、円滑な溶融灰の抜き
出しが可能である。 〔発明の効果〕 以上のように、本発明によれば、スラグタツプ
孔の材料に黒鉛を使用し、かつこれを非酸化性ガ
スにより覆うことにより損耗を著しく低減できる
ので、石炭反炉の運転を複雑にすることなく、円
滑な溶融灰が抜き出せる効果がある。更にスラグ
タツプ孔自身の温度が、石炭灰の溶融温度以下で
も滴下が可能なことから、幅広い石炭種が処理で
きる。
第1図乃至第4図は本発明石炭反応炉の1つで
あるガス化炉のスラグタツプ部の縦断面図、第5
図はガス化炉内の一般的な温度分布図、第6図は
各種材料に対する石炭溶融灰の接触角と温度の関
係を示す図、第7図は溶融灰の形状を示す説明図
である。 1……石炭、2……酸化剤、3……ガス化炉、
4……ガス化部、5……スラグ冷却部、6……石
炭バーナ、7……スラグタツプ孔、9……溶融
灰、11……生成ガス、12……シール用ガス、
13……シールガス用バーナ、14……分散室。
あるガス化炉のスラグタツプ部の縦断面図、第5
図はガス化炉内の一般的な温度分布図、第6図は
各種材料に対する石炭溶融灰の接触角と温度の関
係を示す図、第7図は溶融灰の形状を示す説明図
である。 1……石炭、2……酸化剤、3……ガス化炉、
4……ガス化部、5……スラグ冷却部、6……石
炭バーナ、7……スラグタツプ孔、9……溶融
灰、11……生成ガス、12……シール用ガス、
13……シールガス用バーナ、14……分散室。
Claims (1)
- 1 上部に石炭を加熱分解してガス化する石炭ガ
ス化部を有し、底部にガス化時に生じた石炭溶融
スラグを冷却するスラグ冷却部を有し、両者の境
界にスラグタツプ孔を有する石炭反応炉におい
て、前記スラグタツプ孔の内壁を黒鉛耐火物で構
成し、該黒鉛耐火物の表面を不活性ガス又は還元
性ガス雰囲気に保つための不活性ガス又は還元性
ガス噴出孔を前記黒鉛耐火物自身又はその近傍に
設けたことを特徴とする石炭反応炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15225485A JPS6213490A (ja) | 1985-07-12 | 1985-07-12 | 石炭反応炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15225485A JPS6213490A (ja) | 1985-07-12 | 1985-07-12 | 石炭反応炉 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6213490A JPS6213490A (ja) | 1987-01-22 |
| JPH043437B2 true JPH043437B2 (ja) | 1992-01-23 |
Family
ID=15536458
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15225485A Granted JPS6213490A (ja) | 1985-07-12 | 1985-07-12 | 石炭反応炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6213490A (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DD81183A (ja) * | ||||
| JPS5413490A (en) * | 1977-07-04 | 1979-01-31 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Hot reducing gas transferring apparatus |
| JPS55131086A (en) * | 1979-03-31 | 1980-10-11 | Nippon Steel Corp | Coke oven |
-
1985
- 1985-07-12 JP JP15225485A patent/JPS6213490A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6213490A (ja) | 1987-01-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8845779B2 (en) | Process for producing molten iron | |
| RU2205233C2 (ru) | Способ плавления мелкозернистого, полученного прямым восстановлением железа в электродуговой печи | |
| JP2001521056A (ja) | 固形燃料から燃焼ガス、合成ガス、還元ガスを生ぜしめるための方法および装置 | |
| JPH075895B2 (ja) | ガス化炉壁へのアッシュ分の付着防止法 | |
| JP2001506315A (ja) | 金属酸化物団塊の直接還元 | |
| JPS6154355B2 (ja) | ||
| CA1265340A (en) | Carbon gasification | |
| EP0135246B1 (en) | Mold additives for use in continuous casting | |
| US3843352A (en) | Method for melting sponge metal using gas plasma in a cooled metal crucible | |
| JPH043437B2 (ja) | ||
| JPS5829887A (ja) | 石炭ガス化装置 | |
| US4473379A (en) | Process for maintaining heat protective layers of solidified synthetic slag within a slagging coal gasifier | |
| JP3578494B2 (ja) | 噴流層石炭ガス化炉及び石炭ガス化方法 | |
| JP4160199B2 (ja) | 金属溶解方法 | |
| US4291011A (en) | Method for production of aluminum oxide | |
| EP0382900B1 (en) | Method for manufacturing molten pig iron | |
| ZA823687B (en) | A gasification process | |
| JPS6324556B2 (ja) | ||
| JPH0414157B2 (ja) | ||
| JPH042642B2 (ja) | ||
| SU425726A1 (ru) | Шлакообразующая смесь | |
| JP2007231203A (ja) | 炭素質原料のガス化方法 | |
| JPH06128614A (ja) | 高炉操業法 | |
| JPS61235493A (ja) | ガス化炉のスラグ排出装置 | |
| KR900007442B1 (ko) | 용강의 개재물 흡수용 첨가제 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |