JPH04352720A - 癌患者用アミノ酸製剤 - Google Patents

癌患者用アミノ酸製剤

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JPH04352720A
JPH04352720A JP22818091A JP22818091A JPH04352720A JP H04352720 A JPH04352720 A JP H04352720A JP 22818091 A JP22818091 A JP 22818091A JP 22818091 A JP22818091 A JP 22818091A JP H04352720 A JPH04352720 A JP H04352720A
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JP
Japan
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amino acid
lysine
acid
phenylalanine
tryptophan
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Pending
Application number
JP22818091A
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English (en)
Inventor
Tadashi Sato
忠司 佐藤
Tetsuya Kishi
岸 哲哉
Takeshi Matsumoto
健 松本
Hiroki Shirai
宏樹 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Tanabe Seiyaku Co Ltd
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Publication date
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は癌患者用アミノ酸製剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特定の必須アミノ酸を相対的に欠
乏状態にさせたり又は過剰状態にさせることにより、悪
性腫瘍の成長を抑制しようとする癌患者用のアミノ酸製
剤が知られている。例えば、L−メチオニンを欠如させ
たアミノ酸輸液(特開昭61−54007号)、L−バ
リンを欠如させたアミノ酸輸液(特開昭62−1354
20号)、L−イソロイシンを欠如させたアミノ酸輸液
(特開昭62−135421号)、L−アルギニンを相
対的に増量しかつL−メチオニンを相対的に減量したア
ミノ酸製剤(特開平2−306914号)等が知られて
いる。しかしながら、これらの癌患者用アミノ酸製剤は
、宿主生体の栄養状態やアミノ酸代謝に全く影響を及ぼ
さない理想的なものとはいい難く、より優れた癌患者用
アミノ酸製剤の開発が望まれている。
【0003】一方、3−フェニル乳酸、Nε−メチル−
L−リジンが、正常細胞においてそれぞれL−フェニル
アラニン、L−リジンの代替作用を示すことは知られて
いる〔ザ・ジャーナル・オブ・ニュートリション(Th
e  Journal  ofNutrition)、
102巻、1547−1549頁(1972年)、バイ
オケミカル・ジャーナル(Biochemical  
Journal)、38巻、119−125頁(194
4年)〕。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、宿主生体の
栄養状態には影響を与えずに、悪性腫瘍の発育のみを選
択的に阻害する癌患者用アミノ酸製剤を提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、3−フェニル
乳酸、3−インドール乳酸及びNε−メチル−L−リジ
ンが、正常細胞においては、L−フェニルアラニン、L
−トリプトファン、L−リジンの代替物となるにもかか
わらず、悪性腫瘍細胞では、L−フェニルアラニン、L
−トリプトファン、L−リジンの代替作用を示さず、増
殖抑制的に働くという新規知見に基づき完成されたもの
であり、かかる本発明は、L−フェニルアラニン、L−
トリプトファン、L−リジンを含むアミノ酸製剤におい
て、これらアミノ酸の少なくとも1種類以上を、L−フ
ェニルアラニンは3−フェニル乳酸で、L−トリプトフ
ァンは3−インドール乳酸で、L−リジンはNε−メチ
ル−L−リジンで代替させたことを特徴とする癌患者用
アミノ酸製剤である。
【0006】本発明の癌患者用アミノ酸製剤  、L−
フェニルアラニン、L−トリプトファン又はL−リジン
を含むアミノ酸製剤であれば、いかなる組成のものにも
適用することができる。例えば、必須アミノ酸のみから
なるアミノ酸製剤、ヒトのアミノ酸必要量をもとにした
Vuj−N処方のアミノ酸製剤、1957年のFAO暫
定基準のアミノ酸製剤、1963年のFAO/WHO比
較基準のアミノ酸製剤、侵襲期に特に有効とされる分岐
鎖アミノ酸を高濃度に含有するアミノ酸製剤、あるいは
これらアミノ酸製剤の組成に準じたアミノ酸製剤などの
いずれのアミノ酸製剤にも適用することができる。
【0007】本発明の癌患者用アミノ酸製剤の好ましい
具体例としては、下記第1表に示すアミノ酸組成を有す
る癌患者用アミノ酸輸液があげられる。
【0008】
【表3】
【0009】(但し、上記組成において、L−リジン、
L−フェニルアラニン及びL−トリプトファンのうち1
種類以上が、L−リジンはNε−メチル−L−リジン、
L−フェニルアラニンは3−フェニル乳酸、L−トリプ
トファンは3−インドール乳酸の等モル量で置換される
ものとする。)また、他の好ましい具体例としては、下
記第2表に示すアミノ酸組成を有する癌患者用経口アミ
ノ酸組成物があげられる。
【0010】
【表4】
【0011】(但し、上記組成において、L−リジン、
L−フェニルアラニン及びL−トリプトファンのうち1
種類以上が、L−リジンはNε−メチル−L−リジン、
L−フェニルアラニンは3−フェニル乳酸、L−トリプ
トファンは3−インドール乳酸の等モル量で置換される
ものとする。)
【0012】本発明のアミノ酸製剤において、L−リジ
ンに代わるNε−メチル−L−リジン、L−フェニルア
ラニンに代わる3−フェニル乳酸、L−トリプトファン
に代わる3−インドール乳酸(以下、代替物という。)
は、どのような形態であってもよいが、結晶状のもので
あるのが好ましい。また、これらは通常遊離のものが用
いられるが、その薬理的に許容し得る塩の形で使用する
こともできる。薬理的に許容し得る塩としては、ナトリ
ウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、塩酸塩、硫酸
塩等の鉱酸塩、酢酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩等の有機酸
塩等があげられる。
【0013】また、これら代替物は、生体内で加水分解
されて遊離アミノ酸に変換される低級アルキルエステル
等のエステル体、あるいはN−低級アルカノイル体等の
N−アシル体等の形でも使用することができる。さらに
、2種類の代替物がペプチド結合したものであっても使
用できる。なお、3−フェニル乳酸及び3−インドール
乳酸には、2位不斉炭素原子に基づく2種類の光学異性
体が存在するが、本発明においては、これら異性体及び
それらの混合物のいずれをも使用できる。
【0014】また、本発明のアミノ酸製剤において、代
替物と共に使用されるアミノ酸は、代替物と同様、結晶
状のアミノ酸が好ましく、かつ遊離のものであってもよ
く、さらに、エステル体、N−アシル体、ジペプチド等
種々の誘導体であっても何ら差支えなく使用できる。
【0015】本発明のアミノ酸製剤中には、糖成分、電
解質、ビタミン類、脂質、微量元素等が同時に配合され
ていてもよい。糖成分としては、生体内でカロリー源と
して代謝・利用されるものであれば、特に限定されず、
例えば、グルコース、フルクトース、マルトース等の還
元糖、キシリトール、ソルビトール、グリセロール等の
糖アルコールを使用することができる。
【0016】電解質としては、ナトリウム、カリウム、
マグネシウム、カルシウム、クロル、リン等があげられ
、ナトリウムの供給源としては、水酸化ナトリウム、塩
化ナトリウム、酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、リン
ゴ酸ナトリウム、アミノ酸のナトリウム塩などを、カリ
ウムの供給源としては、水酸化カリウム、塩化カリウム
、酢酸カリウム、乳酸カリウム、リンゴ酸カリウム、ア
ミノ酸のカリウム塩などを、マグネシウムの供給源とし
ては、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、酢酸マグ
ネシウム、乳酸マグネシウム、リンゴ酸マグネシウム、
アミノ酸のマクネシウム塩などを、カルシウムの供給源
としては、塩化カルシウム、カルシウムグルコネートな
どを、クロルの供給源としては、塩酸、塩化ナトリウム
、塩化カリウム、アミノ酸の塩酸塩などを、リン、ナト
リウム及びカリウムの供給源としては、リン酸−水素ナ
トリウム、リン酸−二水素ナトリウム、リン酸−水素カ
リウム、リン酸−二水素カリウムなどを使用できる。
【0017】ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミ
ンB、ビタミンB2、ビタミンB6、ニコチン酸、パン
トテン酸、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビオ
チン、葉酸等を使用できる。脂質としては、大豆油、綿
実油、ゴマ油、卵黄レシチン、大豆レシチン等を、また
微量元素としては、鉄、亜鉛、マンガン、銅、ヨウ素、
コバルト等を使用することができる。さらに、このアミ
ノ酸製剤中には、pH調整などの目的で、乳酸、酢酸等
の有機酸又はその塩を配合してもよい。
【0018】本発明のアミノ酸製剤は、上記各種形態の
アミノ酸及び少なくとも1種類以上の代替物又はそれら
の誘導体を配合して、常法に従い、末梢静脈又は中心静
脈等の経静脈内投与に適した輸液、経腸投与に適した液
剤、用時に溶解して使用される粉末製剤等として、調製
することができる。
【0019】上記各製剤の調製は、適当な薬理担体又は
希釈剤を用いて行うことができ、これら担体及び希釈剤
としては、製剤分野で慣用される各種のものをいずれも
使用できる。例えば、輸液は、注射用蒸留水等に上記ア
ミノ酸又はその誘導体を混合溶解し、必要に応じて、例
えば亜硫酸ナリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫
酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム等の安定化剤、塩酸
、酢酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸、フマル
酸、水酸化ナトリウム等のpH調節剤、その他の通常の
アミノ酸輸液に配合される各種添加剤等を加え、得られ
る水溶液を加熱滅菌又は無菌ろ過等により無菌化するこ
とにより、調製することができる。かくして調製される
輸液の液性はpH4.0〜7.0、またアミノ酸濃度は
2〜12重量%の範囲内であるのが好ましい。また、用
時に溶解して使用される粉末製剤は、同様にして常法に
従い、各種添加剤を加え又は加えることなく、例えば凍
結乾燥等の適当な手段により容易に調製できる。
【0020】本発明のアミノ酸製剤の投与量は、投与す
べき患者の病理状態、栄養状態、年齢、体重等により異
なるが、輸液として使用する場合、通常1日成人当たり
約50〜4000ml、好ましくは100〜2000m
lであり、他の製剤として投与する場合も、その投与量
は、総遊離アミノ酸(g)換算で、輸液の場合と同様の
範囲内であるのが好ましい。
【0021】なお、本明細書において、3−フェニル乳
酸は2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピオン酸、3−
インドール乳酸は2−ヒドロキシ−3−(インドール−
3−イル)プロピオン酸を意味し、またアミノ酸は、グ
リシン以外は、すべてL型アミノ酸を意味する。また、
癌とは、広義の意味では、悪性腫瘍全般あるいはそれに
よる疾病状態をさす〔生化学辞典  第1版  285
頁(東京化学同人)〕ので、本明細書においても、この
意味で使用する。
【0022】
【実施例】
実施例1 <処    方> L−イソロイシン                 
         8.50  gL−ロイシン   
                         
13.50  gL−リジン・L−リンゴ酸塩・H2O
      12.16*  gL−メチオニン   
                         
3.90  gL−3−フェニル乳酸        
              7.75  gL−トレ
オニン                      
      4.80  gL−トリプトファン   
                     1.60
  gL−バリン                 
               9.00  gL−シ
ステイン・L−リンゴ酸塩            1
.55  gL−チロジン             
                 0.50  gL
−アルギニン                   
       11.10  gL−ヒスチジン   
                         
4.70  gL−アラニン            
                  8.60  g
L−アスパラギン酸                
        0.50  gL−グルタミン酸  
                        0
.50  gグリシン               
                   5.50  
gL−プロリン                  
            6.40  gL−セリン 
                         
      4.20  g(*:L−リンゴ酸塩とし
ての量に換算した値)
【0023】上記を注射用蒸留水
に溶解し、得られる水溶液をpH6.5に調整した後、
さらに注射用蒸留水を加えて全量を1000mlとする
。次いでこの溶液を200mlバイアルビンに分注し、
窒素置換後、得られた溶液をメンブレンフィルターでろ
過滅菌して、L−フェニルアラニンに代えてL−3−フ
ェニル乳酸を含有したアミノ酸輸液を得る。
【0024】実施例2 <処    方> L−イソロイシン                 
     5.768  gL−ロイシン      
                    8.848
  gL−リジン・L−リンゴ酸塩         
 10.726  gL−メチオニン        
                2.716  gL
−3−フェニル乳酸                
  4.878  gL−トレオニン        
                3.766  gL
−トリプトファン                 
   1.176  gL−バリン         
                   6.510 
 gL−シスチン                 
         0.336  gL−チロジン  
                        5
.124  gL−アルギニン           
             3.584  gL−ヒス
チジン                      
  2.660  gL−アラニン         
                 2.953  g
L−アスパラギン酸                
    6.510  gL−グルタミン酸     
               20.299  gグ
リシン                      
        1.750  gL−プロリン   
                     10.3
46  gL−セリン               
             5.851  g
【002
5】上記を均一に混合して、L−フェニルアラニンに代
えてL−3−フェニル乳酸を含有した経口用アミノ酸組
成物を得る。
【0026】実施例3 <処    方> L−イソロイシン                 
     5.768  gL−ロイシン      
                    8.848
  gL−リジン・L−リンゴ酸塩         
 10.726  gL−メチオニン        
                2.716  gL
−フェニルアラニン                
  4.745  gL−トレオニン        
                3.766  gD
L−3−インドール乳酸              
1.195  gL−バリン            
                6.510  gL
−シスチン                    
      0.336  gL−チロジン     
                     5.12
4  gL−アルギニン              
          3.584  gL−ヒスチジン
                        2
.660  gL−アラニン            
              2.953  gL−ア
スパラギン酸                   
 6.510  gL−グルタミン酸        
            20.299  gグリシン
                         
     1.750  gL−プロリン      
                  10.346 
 gL−セリン                  
          5.851  g
【0027】上
記を均一に混合して、L−トリプトファンに代えてDL
−3−インドール乳酸を含有した経口用アミノ酸組成物
を得る。
【0028】実施例4 <処    方>L−イソロイシン         
             50.0  mgL−ロイ
シン                       
   50.0  mgL−リジン・塩酸塩     
               40.0  mgL−
メチオニン                    
    15.0  mgL−3−フェニル乳酸   
               15.1  mgL−
トレオニン                    
    20.0  mgL−トリプトファン    
                  5.0  mg
L−バリン                    
        20.0  mgL−シスチン・塩酸
塩                  65.2  
mgL−チロジン・2ナトリウム塩         
 28.9  mgL−アルギニン         
             200.0  mgL−ヒ
スチジン                     
   15.0  mgL−アスパラギン酸     
               20.0  mgL−
グルタミン酸                   
   20.0  mgL−プロリン        
                  20.0  m
gL−セリン                   
         30.0  mgL−アスパラギン
                      50.
0  mgL−グルタミン             
         300.0  mgグリシン   
                         
  10.0  mgL−ヒドロキシプロリン    
            20.0  mg
【0029
】上記を均一に混合して、L−フェニルアラニンに代え
てL−3−フェニル乳酸を含有した経口用アミノ酸組成
物を得る。
【0030】実施例5 <処    方> L−イソロイシン                 
     50.0  mgL−ロイシン      
                    50.0 
 mgL−リジン・塩酸塩             
       40.0  mgL−メチオニン   
                     15.0
  mgフェニルアラニン             
         15.0  mgL−トレオニン 
                       20
.0  mgDL−3−インドール乳酸       
         5.1  mgL−バリン    
                        2
0.0  mgL−シスチン・塩酸塩        
          65.2  mgL−チロジン・
2ナトリウム塩          28.9  mg
L−アルギニン                  
    200.0  mgL−ヒスチジン     
                   15.0  
mgL−アスパラギン酸              
      20.0  mgL−グルタミン酸   
                   20.0  
mgL−プロリン                 
         20.0  mgL−セリン   
                         
30.0  mgL−アスパラギン         
             50.0  mgL−グル
タミン                      
300.0  mgグリシン            
                  10.0  m
gL−ヒドロキシプロリン             
   20.0  mg
【0031】上記を均一に混合
して、L−トリプトファンに代えてDL−3−インドー
ル乳酸を含有した経口用アミノ酸組成物を得る。
【0032】実施例6 <処    方> L−イソロイシン                 
     50.0  mgL−ロイシン      
                    50.0 
 mgNε−メチル−L−リジン          
    43.1  mgL−メチオニン      
                  15.0  m
gフェニルアラニン                
      15.0  mgL−トレオニン    
                    20.0 
 mgL−トリプトファン             
         5.0  mgL−バリン    
                        2
0.0  mgL−シスチン・塩酸塩        
          65.2  mgL−チロジン・
2ナトリウム塩          28.9  mg
L−アルギニン                  
    200.0  mgL−ヒスチジン     
                   15.0  
mgL−アスパラギン酸              
      20.0  mgL−グルタミン酸   
                   20.0  
mgL−プロリン                 
         20.0  mgL−セリン   
                         
30.0  mgL−アスパラギン         
             50.0  mgL−グル
タミン                      
300.0  mgグリシン            
                  10.0  m
gL−ヒドロキシプロリン             
   20.0  mg
【0033】上記を均一に混合
して、L−リジンに代えてNε−メチル−L−リジンを
含有した経口用アミノ酸組成物を得る。
【0034】
【作用】実験例1 ラット腹水肝癌由来AH130細胞増殖抑制作用(in
  vitro) (培地の調製)実施例4で得られるアミノ酸組成物に、
ビタミン混合物10ml、無機塩類水溶液250ml、
グルコース2.0g、炭酸水素ナトリウム2.0gを混
合し、バーンステッド・ナノピュアー2〔Barnst
ead  NANOpure2、バーンステッド社製〕
によって製造した純水(比抵抗17.6−17.8メガ
オーム)及びセレクトアミンキット(Select  
Amine  Kit)RPMI1640(ギブコオリ
エンタル株式会社製)を用い、フェニルアラニンを欠如
した培地1Lを調製した。これに3−L−フェニル乳酸
を添加した後、セルロースアセテートフィルターDIS
MIC−25cs(0.45μm)(アドバンテック東
洋株式会社製)により濾過滅菌して、L−フェニルアラ
ニンに代えてL−3−フェニル乳酸を含有した細胞培養
用培地(フェニル乳酸代替培地)を得た。
【0035】実施例5で得られるアミノ酸組成物を上記
と同様に処理して、L−トリプトファンに代えてDL−
3−インドール乳酸を含有した細胞培養用培地(インド
ール乳酸代替培地)を得た。実施例6で得られるアミノ
酸組成物を上記と同様に処理して、L−リジンに代えて
Nε−メチル−L−リジンを含有した細胞培養用培地(
メチルリジン代替培地)を得た。
【0036】正の対照培地として、実施例4のアミノ酸
組成において、L−3−フェニル乳酸の代わりにL−フ
ェニルアラニン15.0mg/Lを含むアミノ酸組成物
を上記と同様に処理して、完全培地を調製した。また、
負の対照培地として、完全培地からL−フェニルアラニ
ンを除いたフェニルアラニン欠如培地、L−トリプトフ
ァンを除いたトリプトファン欠如培地及びL−リジンを
除いたリジン欠如培地をそれぞれ調製した。
【0037】さらに、代替物に関する対照培地として、
実施例4のアミノ酸組成中のL−3−フェニル乳酸を、
L−フェニルアラニンに対する代替作用が知られている
3−フェニルピルビン酸15.0mg/Lで置き換えた
細胞培養用培地(フェニルピルビン酸代替培地)も調製
した。
【0038】(実験方法)上記の通り調製したそれぞれ
の培地に、透析によって遊離アミノ酸を除いた血清(F
CS)を、培地の1/10量添加し、ラット腹水肝癌由
来AH130細胞を混濁して、細胞数が50000個/
ml濃度になるよう調製した。このようにして得られた
AH130細胞を混濁した各培地を、96穴マイクロタ
イタープレートの3穴ずつに、1穴あたり150μl加
え、37℃、5%CO2インキュベーター中で72時間
培養した。培養後、MTTアッセイ法により、培養液の
540nmにおける吸光度を測定して、各培地ごとに平
均値を算出し、細胞増殖度を評価した。
【0039】MTTアッセイ法は、生細胞のエネルギー
レベルを測定し得る比色定量法であり、測定値は細胞の
DNA合成能(増殖能)に比例する〔メディカル・イム
ノロジー(Medical  Immunology)
、第12巻、No.3、411〜415頁(1986年
9月)〕。
【0040】(結果)結果は下記第3表に記載の通りで
ある。(各吸光度は、完全培地の値を1とした時の相対
値である。)
【0041】
【表5】
【0042】本発明のアミノ酸組成物を含む培地では、
必須アミノ酸欠如組成の培地と同程度に、AH130細
胞の増殖が強く抑制された。一方、L−フェニルアラニ
ンについての代替作用が知られているフェニルピルビン
酸代替培地では、本発明の如きAH130細胞に対する
増殖抑制作用は観察されなかった。
【0043】実験例2 AH130細胞移植ラットにおける体重変化(in  
vivo) (飼料の調製) <飼料成分> 蔗糖                       
       300.0  gとうもろこし澱粉  
                400.0  gと
うもろこし油                   
   80.0  g無機塩混合物         
               40.0  gセルロ
ース                       
   20.0  g水溶性ビタミン混合物     
             8.5  g塩化コリン 
                         
  1.5  gビタミン        E    
                0.1  gビタミ
ン        A            200
00    IU*ビタミン        D   
           2000    IU*(*:
IUは各ビタミンの国際単位を表す。)
【0044】実
施例2のアミノ酸組成物150gに、上記飼料成分を均
一に混合して、フェニル乳酸代替組成の飼料を得た。実
施例3のアミノ酸組成物150gを、上記と同様に処理
して、インドール乳酸代替組成の飼料を得た。
【0045】また、対照として、実施例2、3のアミノ
酸組成からそれぞれL−3−フェニル乳酸又はDL−3
−インドール乳酸のみを欠如させた組成物を、上記と同
様に処理して、フェニルアラニン欠如組成、トリプトフ
ァン欠如組成の飼料を調製した。
【0046】(実験方法)1晩絶食させた1群6匹のラ
ット(Donryu系、雄性、6週齢、体重約170g
)の腹腔内に5000000個/ml濃度に調製したA
H130細胞を1ml注入した後、上記で調製した各飼
料を5日間自由摂取させ、5日間の体重変化を測定した
。体重増加度は次式により算出し、それぞれの平均値±
標準誤差で表した。 体重増加度  =  体重増加(g)÷初体重(g)×
100
【0047】(結果)結果は下記第4表に記載の通りで
ある。
【0048】
【表6】
【0049】対照群(フェニルアラニン欠如組成又はト
リプトファン欠如組成の飼料投与群)では、明らかに生
体への副作用である体重減少が見られたが、本発明群(
フェニル乳酸代替組成又はインドール乳酸代替組成の飼
料投与群)ではそのような副作用は見られなかった。
【0050】
【発明の効果】本発明のアミノ酸製剤においては、代替
物として用いる3−フェニル乳酸、3−インドール乳酸
又はNε−メチル−L−リジンが、正常細胞においては
L−フェニルアラニン、L−トリプトファン又はL−リ
ジンの代替作用を示すが、悪性腫瘍細胞においては代替
作用を示さず増殖抑制的に働く。従って、本発明のアミ
ノ酸製剤は、宿主生体に充分な栄養を補給しながら悪性
腫瘍の発育のみを選択的に阻害するので、癌患者の治療
・栄養補給等に好適に用いることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  L−フェニルアラニン、L−トリプト
    ファン、L−リジンを含むアミノ酸製剤において、これ
    らアミノ酸の少なくとも1種類以上を、L−フェニルア
    ラニンは3−フェニル乳酸で、L−トリプトファンは3
    −インドール乳酸で、L−リジンはNε−メチル−L−
    リジンで代替させたことを特徴とする癌患者用アミノ酸
    製剤。
  2. 【請求項2】  下記第1表に示すアミノ酸組成を有す
    る癌患者用アミノ酸輸液。 【表1】 (但し、上記組成において、L−リジン、L−フェニル
    アラニン及びL−トリプトファンのうち1種類以上が、
    L−リジンはNε−メチル−L−リジン、L−フェニル
    アラニンは3−フェニル乳酸、L−トリプトファンは3
    −インドール乳酸の等モル量で置換されるものとする。 )
  3. 【請求項3】  下記第2表に示すアミノ酸組成を有す
    る癌患者用経口アミノ酸組成物。 【表2】 (但し、上記組成において、L−リジン、L−フェニル
    アラニン及びL−トリプトファンのうち1種類以上が、
    L−リジンはNε−メチル−L−リジン、L−フェニル
    アラニンは3−フェニル乳酸、L−トリプトファンは3
    −インドール乳酸の等モル量で置換されるものとする。 )
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