JPH04353621A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH04353621A JPH04353621A JP15575291A JP15575291A JPH04353621A JP H04353621 A JPH04353621 A JP H04353621A JP 15575291 A JP15575291 A JP 15575291A JP 15575291 A JP15575291 A JP 15575291A JP H04353621 A JPH04353621 A JP H04353621A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal thin
- thin film
- ferromagnetic metal
- magnetic
- recording medium
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるノントラッキ
ング方式用磁気テープとして好適な磁気記録媒体に関す
る。
ング方式用磁気テープとして好適な磁気記録媒体に関す
る。
【従来の技術】回転ドラムに取付けられたヘッドを磁気
テープの走行方向に対して斜めに操作して記録するヘリ
カルスキャン方式は、ビデオテープレコーダー(VTR
)、デジタルオーディオテープレコーダー(DAT)の
記録方式として一般に使用され、また、このヘリカルス
キャン方式が長時間化、小型化、低価格化に適した方式
であることから、VTR、DAT以外にもたとえば会議
等での音声を記録しておくビジネス用のデジタルメモ機
等の記録方式としても期待されている。
テープの走行方向に対して斜めに操作して記録するヘリ
カルスキャン方式は、ビデオテープレコーダー(VTR
)、デジタルオーディオテープレコーダー(DAT)の
記録方式として一般に使用され、また、このヘリカルス
キャン方式が長時間化、小型化、低価格化に適した方式
であることから、VTR、DAT以外にもたとえば会議
等での音声を記録しておくビジネス用のデジタルメモ機
等の記録方式としても期待されている。
【0002】ところで、このヘリカルスキャン方式を採
用するシステムにおいては、再生時にヘッドが記録トラ
ック上を正確にトレースする必要がある。このため、た
とえば、記録データとともにトラッキング用のAFT信
号をトラックごとに記録しておき、再生に際して、ヘッ
ドがこのAFT信号を検出することによって再生するべ
きトラックとの位置誤差を割り出し、この誤差信号に基
づいてトラッキングサーボ回路がヘッド位置を制御する
ようになされている。したがって、このようなヘリカル
スキャン方式を採用するシステムにおいては、記録再生
系の機構以外に複雑なサーボ機構を搭載することが必要
となるため、現状以上の小型化が困難であり、特に小型
,軽量性が要求されるビジネス用デジタルメモ機とする
には改善が必要であると考えられる。
用するシステムにおいては、再生時にヘッドが記録トラ
ック上を正確にトレースする必要がある。このため、た
とえば、記録データとともにトラッキング用のAFT信
号をトラックごとに記録しておき、再生に際して、ヘッ
ドがこのAFT信号を検出することによって再生するべ
きトラックとの位置誤差を割り出し、この誤差信号に基
づいてトラッキングサーボ回路がヘッド位置を制御する
ようになされている。したがって、このようなヘリカル
スキャン方式を採用するシステムにおいては、記録再生
系の機構以外に複雑なサーボ機構を搭載することが必要
となるため、現状以上の小型化が困難であり、特に小型
,軽量性が要求されるビジネス用デジタルメモ機とする
には改善が必要であると考えられる。
【0003】そこで、最近、サーボ機構の簡易化が可能
な記録再生方式としてノントラッキング方式が提案され
ている。このノントラッキング方式は、ヘリカルスキャ
ン方式で記録されたデータを再生するに際し、記録時の
たとえば2倍(2倍以上であってもよい。)の速度でヘ
ッドを回転させるようにしたものであり、これにより、
複雑なトラッキングサーボ機構がなくてもテープ上に記
録されたデータを読み落とすことなく完全に検出するこ
とが可能となる。
な記録再生方式としてノントラッキング方式が提案され
ている。このノントラッキング方式は、ヘリカルスキャ
ン方式で記録されたデータを再生するに際し、記録時の
たとえば2倍(2倍以上であってもよい。)の速度でヘ
ッドを回転させるようにしたものであり、これにより、
複雑なトラッキングサーボ機構がなくてもテープ上に記
録されたデータを読み落とすことなく完全に検出するこ
とが可能となる。
【0004】すなわち、上記ノントラッキング方式では
、記録に際しては、通常のヘリカルスキャン方式記録の
場合と同様に、互いにアジマス角が異なるヘッドAおよ
びヘッドBが回転ドラムに取付けられてなる回転ヘッド
(ダブルアジマスヘッド)によって、ブロック化された
トラックデータをテープの走行方向に対して斜め方向に
記録する。そして、再生時に、記録時のたとえば2倍の
速度で回転ヘッドを回転させる。すると、ヘッドが記録
トラック上を細かくオーバーラップするようにトレース
することとなるので、記録されたデータは、オーバーラ
ップはしても欠落して検出されることはなく、DRAM
(ダイナミック随時書き込み読み出しメモリー)に読み
込まれて、データに付されたフレームアドレス,ブロッ
クアドレスを基に再配列されて完全なデータとして復元
されることとなる。
、記録に際しては、通常のヘリカルスキャン方式記録の
場合と同様に、互いにアジマス角が異なるヘッドAおよ
びヘッドBが回転ドラムに取付けられてなる回転ヘッド
(ダブルアジマスヘッド)によって、ブロック化された
トラックデータをテープの走行方向に対して斜め方向に
記録する。そして、再生時に、記録時のたとえば2倍の
速度で回転ヘッドを回転させる。すると、ヘッドが記録
トラック上を細かくオーバーラップするようにトレース
することとなるので、記録されたデータは、オーバーラ
ップはしても欠落して検出されることはなく、DRAM
(ダイナミック随時書き込み読み出しメモリー)に読み
込まれて、データに付されたフレームアドレス,ブロッ
クアドレスを基に再配列されて完全なデータとして復元
されることとなる。
【0005】したがって、このようなノントラッキング
方式によれば、ヘッドが精密にトラク上をトレースする
必要がないので従来のAFT信号を用いたトラッキング
サーボ回路を省略でき、装置の小型化,軽量化が可能と
なる。また、DAT等において採用されている通常のヘ
リカルスキャン方式では、上述の如くヘッドがトラック
に対して忠実に配置される必要があるため、高精度なロ
ーディング機構が必要不可欠であったが、このノントラ
ッキング方式によれば、そのような高精度なローディン
グ機構も不要となる。したがって、従来、装置側にあっ
た垂直ガイドや傾斜ピンの機能をテープカセット内のテ
ープガイド軸に持たせ、テープをローディングさせるこ
となくテープカセットに回転ドラムを突き出すだけでテ
ープパスを形成するいわゆるノンローディン方式を実現
することが可能となり、これによりさらに装置の小型、
軽量性の向上を図ることが可能となる。
方式によれば、ヘッドが精密にトラク上をトレースする
必要がないので従来のAFT信号を用いたトラッキング
サーボ回路を省略でき、装置の小型化,軽量化が可能と
なる。また、DAT等において採用されている通常のヘ
リカルスキャン方式では、上述の如くヘッドがトラック
に対して忠実に配置される必要があるため、高精度なロ
ーディング機構が必要不可欠であったが、このノントラ
ッキング方式によれば、そのような高精度なローディン
グ機構も不要となる。したがって、従来、装置側にあっ
た垂直ガイドや傾斜ピンの機能をテープカセット内のテ
ープガイド軸に持たせ、テープをローディングさせるこ
となくテープカセットに回転ドラムを突き出すだけでテ
ープパスを形成するいわゆるノンローディン方式を実現
することが可能となり、これによりさらに装置の小型、
軽量性の向上を図ることが可能となる。
【0006】ところで、このノントラッキング方式を採
用するシステムにおいては、このようにノントラッキン
グ方式が小型化、軽量化に適していることから、超小型
記録再生装置へ向けて検討,開発が進められており、た
とえば記録媒体となるテープカセットとしては、その大
きさが30×21.5×5mm程度の切手サイズである
とともに2時間程度の記録時間を有するものが想定され
ている。このため、磁気テープとしては、上記大きさの
カセットとし且つ上記記録時間で記録再生を行った場合
でも良好な記録再生が行えるように、記録密度が高いも
のであることが要求され、たとえばそのような記録媒体
として非磁性支持体上にCo−Ni合金等を斜方から蒸
着することにより強磁性金属薄膜を成膜した、いわゆる
斜方蒸着テープ等の採用が考えられている。
用するシステムにおいては、このようにノントラッキン
グ方式が小型化、軽量化に適していることから、超小型
記録再生装置へ向けて検討,開発が進められており、た
とえば記録媒体となるテープカセットとしては、その大
きさが30×21.5×5mm程度の切手サイズである
とともに2時間程度の記録時間を有するものが想定され
ている。このため、磁気テープとしては、上記大きさの
カセットとし且つ上記記録時間で記録再生を行った場合
でも良好な記録再生が行えるように、記録密度が高いも
のであることが要求され、たとえばそのような記録媒体
として非磁性支持体上にCo−Ni合金等を斜方から蒸
着することにより強磁性金属薄膜を成膜した、いわゆる
斜方蒸着テープ等の採用が考えられている。
【0007】この斜方蒸着テープは、図7に示すように
非磁性支持体32上に斜方柱状構造を有する強磁性金属
薄膜31が形成されてなるものであり、高飽和磁化量、
高保磁力であるとともに高波長域から短波長域に亘って
高出力を発揮できるという利点を有し、VTRやDAT
用の記録媒体として既に実用化されているものである。
非磁性支持体32上に斜方柱状構造を有する強磁性金属
薄膜31が形成されてなるものであり、高飽和磁化量、
高保磁力であるとともに高波長域から短波長域に亘って
高出力を発揮できるという利点を有し、VTRやDAT
用の記録媒体として既に実用化されているものである。
【0008】しかしながら、上記斜方蒸着テープをノン
トラッキング方式に使用しようとすると以下のような不
都合が生じる。
トラッキング方式に使用しようとすると以下のような不
都合が生じる。
【0009】すなわち、上記蒸着テープにおいては、記
録再生に際してヘッドが強磁性金属薄膜の斜方柱状構造
の成長方向に対して正方向(図中矢印a方向)に摺動す
る場合には上述のような良好な記録再生特性が発揮され
るが、斜方柱状構造の成長方向に対して逆方向(図中矢
印b方向)に摺動する場合には、最適記録電流,位相特
性,CN比,出力特性等の特性が正方向に摺動した場合
と比べて劣り、十分な記録再生特性が得られないといっ
た欠点がある。このため、ヘッドが強磁性金属薄膜の成
長方向に対して一方向にのみ摺動するシステム、たとえ
ばVTR、DAT等においては良好な記録再生が行える
が、ヘッドが強磁性金属薄膜の成長方向に対して正逆両
方向に摺動するシステム,たとえば磁気テープを幅方向
に上部、下部に分けて個々に記録再生を行うような往復
仕様のシステムにおいては、ヘッドが逆方向に摺動する
場合に記録再生特性が劣化するといった問題が生じる。
録再生に際してヘッドが強磁性金属薄膜の斜方柱状構造
の成長方向に対して正方向(図中矢印a方向)に摺動す
る場合には上述のような良好な記録再生特性が発揮され
るが、斜方柱状構造の成長方向に対して逆方向(図中矢
印b方向)に摺動する場合には、最適記録電流,位相特
性,CN比,出力特性等の特性が正方向に摺動した場合
と比べて劣り、十分な記録再生特性が得られないといっ
た欠点がある。このため、ヘッドが強磁性金属薄膜の成
長方向に対して一方向にのみ摺動するシステム、たとえ
ばVTR、DAT等においては良好な記録再生が行える
が、ヘッドが強磁性金属薄膜の成長方向に対して正逆両
方向に摺動するシステム,たとえば磁気テープを幅方向
に上部、下部に分けて個々に記録再生を行うような往復
仕様のシステムにおいては、ヘッドが逆方向に摺動する
場合に記録再生特性が劣化するといった問題が生じる。
【0010】上記ノントラッキング方式を使用するシス
テムにおいては、カセットの小型化とともに記録時間の
確保が目的としてあるので、記録時間を確保するために
上記往復仕様が採用される。したがって、蒸着テープの
上記問題点がその記録再生能に大きく影響することとな
る。
テムにおいては、カセットの小型化とともに記録時間の
確保が目的としてあるので、記録時間を確保するために
上記往復仕様が採用される。したがって、蒸着テープの
上記問題点がその記録再生能に大きく影響することとな
る。
【0011】そこで、このような問題点を解決する斜方
蒸着テープとして、成長方向が互いに異なる2層の斜方
蒸着膜により磁性層を構成した斜方蒸着テープが提案さ
れている。この2層構造の斜方蒸着テープでは、テープ
に対するヘッドの摺動方向が、ヘッドの接触する側の強
磁性金属薄膜の成長方向に対して同方向であっても異な
る方向であっても(以下、ヘッドの摺動方向について、
摺動方向がヘッドと接触する側の強磁性金属薄膜の斜方
柱状構造の成長方向と同方向の場合を正方向、異なる方
向の場合を逆方向と称す。)同程度の位相特性,最適記
録電流を発揮するため、ノントラッキング用の磁気記録
媒体として期待を集めている。
蒸着テープとして、成長方向が互いに異なる2層の斜方
蒸着膜により磁性層を構成した斜方蒸着テープが提案さ
れている。この2層構造の斜方蒸着テープでは、テープ
に対するヘッドの摺動方向が、ヘッドの接触する側の強
磁性金属薄膜の成長方向に対して同方向であっても異な
る方向であっても(以下、ヘッドの摺動方向について、
摺動方向がヘッドと接触する側の強磁性金属薄膜の斜方
柱状構造の成長方向と同方向の場合を正方向、異なる方
向の場合を逆方向と称す。)同程度の位相特性,最適記
録電流を発揮するため、ノントラッキング用の磁気記録
媒体として期待を集めている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記2
層構造の斜方蒸着テープにおいては、位相特性や最適記
録電流については、ヘッドの摺動方向による差は解消さ
れているが、それ以外の特性、たとえばCN比や再生出
力についてはヘッドの摺動方向が正方向である場合と逆
方向である場合とで異なる特性を示し、往復仕様の磁気
テープとして十分満足のいくものとは言えない。
層構造の斜方蒸着テープにおいては、位相特性や最適記
録電流については、ヘッドの摺動方向による差は解消さ
れているが、それ以外の特性、たとえばCN比や再生出
力についてはヘッドの摺動方向が正方向である場合と逆
方向である場合とで異なる特性を示し、往復仕様の磁気
テープとして十分満足のいくものとは言えない。
【0013】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、ヘッドの摺動方向が正方
向、逆方向のいずれの場合であっても、良好な記録再生
特性が得られ、ノントラッキング方式用磁気テープとし
て好適な磁気記録媒体を提供することを目的とする。
鑑みて提案されたものであり、ヘッドの摺動方向が正方
向、逆方向のいずれの場合であっても、良好な記録再生
特性が得られ、ノントラッキング方式用磁気テープとし
て好適な磁気記録媒体を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】従来の2層構造の斜方蒸
着テープを往復使用すると、位相特性、最適記録電流に
ついては、ヘッドの摺動方向による差はほとんどないが
、CN比や再生出力については、ヘッドの摺動方向が正
方向である場合と逆方向である場合とで異なり、往復使
用が要求されるノントラッキング方式用の磁気テープと
して十分とは言えない。本発明者らが、このヘッドの摺
動方向によるCN比、出力特性の差について検討を重ね
た結果、このヘッドの摺動方向による特性差は、各強磁
性金属薄膜の膜厚、磁性層全体の保磁力および残留磁束
密度を調整することによって解消されるとの知見を得る
に至った。
着テープを往復使用すると、位相特性、最適記録電流に
ついては、ヘッドの摺動方向による差はほとんどないが
、CN比や再生出力については、ヘッドの摺動方向が正
方向である場合と逆方向である場合とで異なり、往復使
用が要求されるノントラッキング方式用の磁気テープと
して十分とは言えない。本発明者らが、このヘッドの摺
動方向によるCN比、出力特性の差について検討を重ね
た結果、このヘッドの摺動方向による特性差は、各強磁
性金属薄膜の膜厚、磁性層全体の保磁力および残留磁束
密度を調整することによって解消されるとの知見を得る
に至った。
【0015】本発明の磁気記録媒体は、このような知見
に基づいて提案されたものであり、非磁性支持体上に斜
方柱状構造を有する第1の強磁性金属薄膜と第2の強磁
性金属薄膜が順次積層される磁性層が形成されてなり、
上記第1の強磁性金属薄膜の斜方柱状構造の成長方向と
上記第2の強磁性金属薄膜の斜方柱状構造の成長方向が
互いに逆方向とされるとともに、上記第1の強磁性金属
薄膜の膜厚をδ1 、上記第2の強磁性金属薄膜の膜厚
をδ2 、磁性層全体の保磁力をHc、磁性層全体の残
留磁束密度をBrとしたときに、 1600Å≦δ1 +δ2 ≦2000Å1/3≦δ2
/δ1 ≦2/3 Hc≦1200Oe Hc×Br×(δ1 +δ2 )≧50Oe・cm・G
であることを特徴とするものである。
に基づいて提案されたものであり、非磁性支持体上に斜
方柱状構造を有する第1の強磁性金属薄膜と第2の強磁
性金属薄膜が順次積層される磁性層が形成されてなり、
上記第1の強磁性金属薄膜の斜方柱状構造の成長方向と
上記第2の強磁性金属薄膜の斜方柱状構造の成長方向が
互いに逆方向とされるとともに、上記第1の強磁性金属
薄膜の膜厚をδ1 、上記第2の強磁性金属薄膜の膜厚
をδ2 、磁性層全体の保磁力をHc、磁性層全体の残
留磁束密度をBrとしたときに、 1600Å≦δ1 +δ2 ≦2000Å1/3≦δ2
/δ1 ≦2/3 Hc≦1200Oe Hc×Br×(δ1 +δ2 )≧50Oe・cm・G
であることを特徴とするものである。
【0016】本発明の磁気記録媒体は、たとえば図1に
示すように、非磁性支持体1上に斜方柱状構造を有する
第1の強磁性金属薄膜2と、斜方柱状構造であり且つ前
記第1の強磁性金属薄膜とは斜方柱状構造の成長方向が
逆向きである第2の強磁性金属薄膜3が積層形成されて
なるものである。
示すように、非磁性支持体1上に斜方柱状構造を有する
第1の強磁性金属薄膜2と、斜方柱状構造であり且つ前
記第1の強磁性金属薄膜とは斜方柱状構造の成長方向が
逆向きである第2の強磁性金属薄膜3が積層形成されて
なるものである。
【0017】上記第1の強磁性金属薄膜2および第2の
強磁性金属薄膜3はたとえば斜め蒸着法により成膜され
る。
強磁性金属薄膜3はたとえば斜め蒸着法により成膜され
る。
【0018】先ず、第1の強磁性金属薄膜2を斜め蒸着
法により成膜するには、図2に示すように、巻き出しロ
ール49に巻回された非磁性支持体1を巻き出してドラ
ム41の外周面41aに掛け渡し、巻き取りロール50
によって巻き取られるようにしておく。そして、上記ド
ラム41の回転に応じて上記非磁性支持体1を図中r方
向に移動させながらルツボ44内に充填された強磁性金
属薄膜となる金属材料43を蒸発させ、この金属材料4
3からの蒸気流Yを上記非磁性支持体1の表面の法線方
向Xに対してある入射角θを持たせて入射させながら蒸
着を行う。この時、上記ドラム41の近傍にマスク45
を配設し、上記蒸気流Yを入射角θを規制する。これに
より、上記非磁性支持体1に対する蒸着は、上記非磁性
支持体1の表面が上記マスク45で遮蔽される時点まで
の領域でなされ、上記蒸気流Yの入射角θは、上記非磁
性支持体1の移動とともに高角度から低角度に徐々に変
化し、上記マスク45が配設された位置で最小値をとる
ようになる。この蒸気流Yの入射角θの変化範囲は、9
0〜30°とされることが好ましい。また、マスク45
の端部にO2 ガス導入口を設け、このO2 ガス導入
口から蒸気非磁性支持体1の表面にO2 ガスを供給す
る。このO2 ガスの供給は、磁性層の酸化に対する耐
久性を向上させると同時にこのとき供給するO2 ガス
量を調節することにより、強磁性金属薄膜の保持力、残
留磁束密度等の磁気特性を制御することができる。
法により成膜するには、図2に示すように、巻き出しロ
ール49に巻回された非磁性支持体1を巻き出してドラ
ム41の外周面41aに掛け渡し、巻き取りロール50
によって巻き取られるようにしておく。そして、上記ド
ラム41の回転に応じて上記非磁性支持体1を図中r方
向に移動させながらルツボ44内に充填された強磁性金
属薄膜となる金属材料43を蒸発させ、この金属材料4
3からの蒸気流Yを上記非磁性支持体1の表面の法線方
向Xに対してある入射角θを持たせて入射させながら蒸
着を行う。この時、上記ドラム41の近傍にマスク45
を配設し、上記蒸気流Yを入射角θを規制する。これに
より、上記非磁性支持体1に対する蒸着は、上記非磁性
支持体1の表面が上記マスク45で遮蔽される時点まで
の領域でなされ、上記蒸気流Yの入射角θは、上記非磁
性支持体1の移動とともに高角度から低角度に徐々に変
化し、上記マスク45が配設された位置で最小値をとる
ようになる。この蒸気流Yの入射角θの変化範囲は、9
0〜30°とされることが好ましい。また、マスク45
の端部にO2 ガス導入口を設け、このO2 ガス導入
口から蒸気非磁性支持体1の表面にO2 ガスを供給す
る。このO2 ガスの供給は、磁性層の酸化に対する耐
久性を向上させると同時にこのとき供給するO2 ガス
量を調節することにより、強磁性金属薄膜の保持力、残
留磁束密度等の磁気特性を制御することができる。
【0019】そして、このようにして第1の強磁性金属
薄膜2を成膜した後、この第1の強磁性金属薄膜2上に
第2の強磁性金属薄膜3を斜め蒸着法により成膜する。 このとき、斜方柱状構造の成長方向が第1の強磁性金属
薄膜2の成長方向と逆向きになるようにするために、第
1の強磁性金属薄膜2が成膜された非磁性支持体1が巻
回された巻き取りロールを、今度は、巻き出しロール側
に配置する。そして、上記非磁性支持体1をドラム41
の外周面41aに掛け渡してr方向に移動させ、上述と
同様の手法により蒸着を行う。これにより、上記非磁性
支持体1は、上記第1の強磁性金属薄膜2の成膜時とは
、ドラムに対して逆方向に走行することとなるので、第
1の強磁性金属薄膜2の場合と逆向きの成長方向で第2
の強磁性金属薄膜3が成膜されることとなる。
薄膜2を成膜した後、この第1の強磁性金属薄膜2上に
第2の強磁性金属薄膜3を斜め蒸着法により成膜する。 このとき、斜方柱状構造の成長方向が第1の強磁性金属
薄膜2の成長方向と逆向きになるようにするために、第
1の強磁性金属薄膜2が成膜された非磁性支持体1が巻
回された巻き取りロールを、今度は、巻き出しロール側
に配置する。そして、上記非磁性支持体1をドラム41
の外周面41aに掛け渡してr方向に移動させ、上述と
同様の手法により蒸着を行う。これにより、上記非磁性
支持体1は、上記第1の強磁性金属薄膜2の成膜時とは
、ドラムに対して逆方向に走行することとなるので、第
1の強磁性金属薄膜2の場合と逆向きの成長方向で第2
の強磁性金属薄膜3が成膜されることとなる。
【0020】なお、上記第1の強磁性金属薄膜2および
第2の強磁性金属薄膜3を構成する金属材料としては、
特に限定されるものではなく、たとえばCo単体、ある
いはCo、Ni、Ta、Cr、Pt等の中から2種以上
を組み合わせて使用することが可能である。この組み合
わせとしては、CoとNi、CoとPt、CoとTa、
CoとCr等が挙げられる。また、上記非磁性支持体1
としては、通常この種の磁気記録媒体において使用され
るものが何れも使用可能である。
第2の強磁性金属薄膜3を構成する金属材料としては、
特に限定されるものではなく、たとえばCo単体、ある
いはCo、Ni、Ta、Cr、Pt等の中から2種以上
を組み合わせて使用することが可能である。この組み合
わせとしては、CoとNi、CoとPt、CoとTa、
CoとCr等が挙げられる。また、上記非磁性支持体1
としては、通常この種の磁気記録媒体において使用され
るものが何れも使用可能である。
【0021】さらに、上記磁気記録媒体は、必要に応じ
て、上記非磁性支持体上に下塗り膜を設けたり、あるい
はバックコート層、トップコート層を設けるようにして
もよい。この場合、下塗り膜、バックコート層、トップ
コート層の材料としては、通常、この種の磁気記録媒体
に使用されるものであれば良く、特に限定されない。
て、上記非磁性支持体上に下塗り膜を設けたり、あるい
はバックコート層、トップコート層を設けるようにして
もよい。この場合、下塗り膜、バックコート層、トップ
コート層の材料としては、通常、この種の磁気記録媒体
に使用されるものであれば良く、特に限定されない。
【0022】このような2層構成の斜方蒸着膜を磁性層
とする磁気記録媒体は、往復使用した場合に正方向(図
1中矢印A方向)逆方向(図1中矢印B方向)で位相特
性,最適記録電流に差がなく、単層構成の磁気記録媒体
に比べて往復仕様に適する。しかし、上記斜方蒸着膜に
おいて、CN比,再生出力特性についても正逆両方向で
同様に良好なものとするためには、第1の強磁性金属薄
膜2の膜厚δ1 ,上記第2の強磁性金属薄膜3の膜厚
δ2 ,磁性層全体の保磁力Hcおよび残留磁束密度B
rが調整されている必要がある。
とする磁気記録媒体は、往復使用した場合に正方向(図
1中矢印A方向)逆方向(図1中矢印B方向)で位相特
性,最適記録電流に差がなく、単層構成の磁気記録媒体
に比べて往復仕様に適する。しかし、上記斜方蒸着膜に
おいて、CN比,再生出力特性についても正逆両方向で
同様に良好なものとするためには、第1の強磁性金属薄
膜2の膜厚δ1 ,上記第2の強磁性金属薄膜3の膜厚
δ2 ,磁性層全体の保磁力Hcおよび残留磁束密度B
rが調整されている必要がある。
【0023】そこで、本発明の磁気記録媒体においては
、ノントラッキング方式によって往復仕様した場合に、
正逆両方向でともに高CN比,高再生出力を発揮し、良
好な再生信号(エラーレートが1×10−2以下の再生
信号)が得られるものとするために、δ1 ,δ2 ,
Hc,Brを下記の関係を満たすように設定することと
する。 1600Å≦δ1 +δ2 ≦2000Å1/3≦δ2
/δ1 ≦2/3 Hc≦1200Oe Hc×Br×(δ1 +δ2 )≧50Oe・cm・G
、ノントラッキング方式によって往復仕様した場合に、
正逆両方向でともに高CN比,高再生出力を発揮し、良
好な再生信号(エラーレートが1×10−2以下の再生
信号)が得られるものとするために、δ1 ,δ2 ,
Hc,Brを下記の関係を満たすように設定することと
する。 1600Å≦δ1 +δ2 ≦2000Å1/3≦δ2
/δ1 ≦2/3 Hc≦1200Oe Hc×Br×(δ1 +δ2 )≧50Oe・cm・G
【0024】ここで、δ1 +δ2 が1600〜20
00Åの範囲にない場合には、ヘッドの摺動方向が正方
向、逆方向のいずれの場合においても、エラーレートが
高くなり、良好な再生信号が得られない。また、δ2
/δ1 が1/3未満の場合には、ヘッドを正方向に摺
動して記録再生を行った場合にエラーレートが高くなり
、δ2 /δ1 が2/3を越えて設定された場合には
、ヘッドをA方向に摺動した場合のエラーレートが高く
なり、いずれの場合においても往復仕様の磁気テープと
して不十分となる。
00Åの範囲にない場合には、ヘッドの摺動方向が正方
向、逆方向のいずれの場合においても、エラーレートが
高くなり、良好な再生信号が得られない。また、δ2
/δ1 が1/3未満の場合には、ヘッドを正方向に摺
動して記録再生を行った場合にエラーレートが高くなり
、δ2 /δ1 が2/3を越えて設定された場合には
、ヘッドをA方向に摺動した場合のエラーレートが高く
なり、いずれの場合においても往復仕様の磁気テープと
して不十分となる。
【0025】一方、Hc×Br×(δ1 +δ2 )は
、ノントラッキング方式によって十分な再生出力を得る
という点から設定されるものである。すなわち、一般に
リングヘッドの再生出力は、磁気記録媒体の面内保磁力
、残留磁束密度、磁性層の膜厚に概ね比例することが知
られている。ノントラッキング方式においては、エラレ
ートを1×10−2以下に抑えるためには、+3.5d
B以上の再生出力が必要であることが実験により見い出
されている。+3.5dB以上の再生出力を得るには、
Hc×Br×(δ1 +δ2 )は50Oe・cm・G
以上であることが必要であり、Hc×Br×(δ1 +
δ2 )が50Oe・cm・G未満の場合には、再生出
力が不足し、エラーレートが増大する。
、ノントラッキング方式によって十分な再生出力を得る
という点から設定されるものである。すなわち、一般に
リングヘッドの再生出力は、磁気記録媒体の面内保磁力
、残留磁束密度、磁性層の膜厚に概ね比例することが知
られている。ノントラッキング方式においては、エラレ
ートを1×10−2以下に抑えるためには、+3.5d
B以上の再生出力が必要であることが実験により見い出
されている。+3.5dB以上の再生出力を得るには、
Hc×Br×(δ1 +δ2 )は50Oe・cm・G
以上であることが必要であり、Hc×Br×(δ1 +
δ2 )が50Oe・cm・G未満の場合には、再生出
力が不足し、エラーレートが増大する。
【0026】また、保磁力Hcは、ノントラッキングシ
ステムで使用されるヘッドの特性、消費電流を考慮して
設定される。すなわち、ノントラッキングシステムにお
いては、通常、記録電流を20mA以下に設定する。し
たがって、磁気記録媒体としては、20mA以下の記録
電流でも記録が行えるものでなければならない。そのた
めには、保磁力Hcは1200Oe以下であることが必
要であり、保磁力Hcが1200Oeを越える場合には
記録が十分行えず、再生出力の低下を招くこととなる。
ステムで使用されるヘッドの特性、消費電流を考慮して
設定される。すなわち、ノントラッキングシステムにお
いては、通常、記録電流を20mA以下に設定する。し
たがって、磁気記録媒体としては、20mA以下の記録
電流でも記録が行えるものでなければならない。そのた
めには、保磁力Hcは1200Oe以下であることが必
要であり、保磁力Hcが1200Oeを越える場合には
記録が十分行えず、再生出力の低下を招くこととなる。
【0027】
【作用】非磁性支持体上に斜方柱状構造の金属粒子より
なる第1の強磁性金属薄膜と、斜方柱状構造であり且つ
長軸方向が第1の強磁性金属薄膜の金属粒子とは逆方向
である金属粒子よりなる第2の強磁性金属薄膜が積層形
成されてなる磁気記録媒体において、第1の強磁性金属
薄膜の膜厚、第2の強磁性金属薄膜の膜厚、磁性層全体
の保磁力および残留磁束密度を規制すると、ノントラッ
キング方式によって往復使用した場合に、ヘッドの摺動
方向による特性差がほとんどなく、正逆両方向でともに
高CN比、高再生出力が達成される。
なる第1の強磁性金属薄膜と、斜方柱状構造であり且つ
長軸方向が第1の強磁性金属薄膜の金属粒子とは逆方向
である金属粒子よりなる第2の強磁性金属薄膜が積層形
成されてなる磁気記録媒体において、第1の強磁性金属
薄膜の膜厚、第2の強磁性金属薄膜の膜厚、磁性層全体
の保磁力および残留磁束密度を規制すると、ノントラッ
キング方式によって往復使用した場合に、ヘッドの摺動
方向による特性差がほとんどなく、正逆両方向でともに
高CN比、高再生出力が達成される。
【0028】
【実施例】本発明の好適な実施例について実験結果に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0029】実験例1
本実験例は磁性層の膜厚δ1 +δ2 の検討を行った
例である。
例である。
【0030】斜方蒸着テープを作製するには、先ず、非
磁性支持体上に下塗りを行った後、Co80−Ni20
合金を蒸着源としてドラムに対する非磁性支持体の走行
方向を変えて2回蒸着を行い、第1の強磁性金属薄膜、
第2の強磁性金属薄膜を成膜した。次いで、バックコー
ト層および潤滑剤よりなるトップコート層を形成して、
所定幅となるように裁断し、カセット内に組み込んだ。
磁性支持体上に下塗りを行った後、Co80−Ni20
合金を蒸着源としてドラムに対する非磁性支持体の走行
方向を変えて2回蒸着を行い、第1の強磁性金属薄膜、
第2の強磁性金属薄膜を成膜した。次いで、バックコー
ト層および潤滑剤よりなるトップコート層を形成して、
所定幅となるように裁断し、カセット内に組み込んだ。
【0031】なお、蒸着は、蒸気流の入射角の変化範囲
を90〜45°、O2 供給量を200cc/minに
設定して行った。また、このとき強磁性金属薄膜の膜厚
δ1 ,δ2 はルツボに供給されるビーム電流を制御
することで蒸気流の飛散量を一定に保ち、テープの移動
速度を変化させることによって調節した。本実施例では
、成膜される蒸着膜の膜厚はテープの移動速度が14m
/minのときに2000Åであった。
を90〜45°、O2 供給量を200cc/minに
設定して行った。また、このとき強磁性金属薄膜の膜厚
δ1 ,δ2 はルツボに供給されるビーム電流を制御
することで蒸気流の飛散量を一定に保ち、テープの移動
速度を変化させることによって調節した。本実施例では
、成膜される蒸着膜の膜厚はテープの移動速度が14m
/minのときに2000Åであった。
【0032】このような手法により、δ1 :δ2 が
1:0.5となる範囲で膜厚δ1 +δ2 を変化させ
て各種斜方蒸着テープを作製した。そして、作製された
各種斜方蒸着テープについて、正逆両方向で記録再生を
行い、エラーレートの測定を行った。
1:0.5となる範囲で膜厚δ1 +δ2 を変化させ
て各種斜方蒸着テープを作製した。そして、作製された
各種斜方蒸着テープについて、正逆両方向で記録再生を
行い、エラーレートの測定を行った。
【0033】表1に各斜方蒸着テープの第1の強磁性金
属薄膜の膜厚δ1 ,第2の強磁性金属薄膜の膜厚δ2
,磁性層全体の膜厚δ1+δ2 ,保磁力Hc,残留
磁束密度Brおよび再生時のエラーレートを示す。また
図3に磁性層の膜厚δ1 +δ2 とエラーレートの関
係を示す。
属薄膜の膜厚δ1 ,第2の強磁性金属薄膜の膜厚δ2
,磁性層全体の膜厚δ1+δ2 ,保磁力Hc,残留
磁束密度Brおよび再生時のエラーレートを示す。また
図3に磁性層の膜厚δ1 +δ2 とエラーレートの関
係を示す。
【表1】
【0034】図3を見てわかるように、斜方蒸着テープ
では、ヘッドの摺動方向が正方向,逆方向いずれの場合
においても、磁性層の膜厚によるエラーレートの変化は
極小値を有する略双曲線で表される。ここで、ノントラ
ッキングシステムにおいて、良好な再生信号を得るため
にはエラーレートが1×10−2以下であることが必要
であり、正逆両方向でエラーレートが1×10−2以下
となる磁性層の膜厚は1600〜2000Åである。し
たがって、このことからノントラッキング用磁気テープ
として適用できる斜方蒸着テープを得るには、その磁性
層の膜厚δ1 +δ2 を1600〜2000Åに設定
することが好適であることが示された。
では、ヘッドの摺動方向が正方向,逆方向いずれの場合
においても、磁性層の膜厚によるエラーレートの変化は
極小値を有する略双曲線で表される。ここで、ノントラ
ッキングシステムにおいて、良好な再生信号を得るため
にはエラーレートが1×10−2以下であることが必要
であり、正逆両方向でエラーレートが1×10−2以下
となる磁性層の膜厚は1600〜2000Åである。し
たがって、このことからノントラッキング用磁気テープ
として適用できる斜方蒸着テープを得るには、その磁性
層の膜厚δ1 +δ2 を1600〜2000Åに設定
することが好適であることが示された。
【0035】実験例2
本実験例は膜厚比δ2 /δ1 の検討を行った例であ
る。 実験例1と同様の手法により、磁性層の膜厚δ1 +δ
2 が1800Åとなる範囲でδ2 /δ1 を変化さ
せて各種斜方蒸着テープを作製した。そして、作製され
た各種斜方蒸着テープについて、正逆両方向で記録再生
を行い、エラーレートを測定した。
る。 実験例1と同様の手法により、磁性層の膜厚δ1 +δ
2 が1800Åとなる範囲でδ2 /δ1 を変化さ
せて各種斜方蒸着テープを作製した。そして、作製され
た各種斜方蒸着テープについて、正逆両方向で記録再生
を行い、エラーレートを測定した。
【0036】表2に各斜方蒸着テープの第1の強磁性金
属薄膜の膜厚δ1 ,第2の強磁性金属薄膜の膜厚δ2
,膜厚比δ2 /δ1 ,保磁力Hc,残留磁束密度
Brおよに再生時のエラーレートを示す。また図4に第
1の強磁性金属薄膜の膜厚δ1 とエラーレートの関係
を示す。
属薄膜の膜厚δ1 ,第2の強磁性金属薄膜の膜厚δ2
,膜厚比δ2 /δ1 ,保磁力Hc,残留磁束密度
Brおよに再生時のエラーレートを示す。また図4に第
1の強磁性金属薄膜の膜厚δ1 とエラーレートの関係
を示す。
【表2】
【0037】図4を見てわかるように、斜方蒸着テープ
においては、ヘッドの摺動方向が正方向の場合には、第
1の強磁性金属薄膜の膜厚δ1 の増加に伴ってエラー
レートが高くなり、これに対して、逆方向の場合には膜
厚δ1 が小さい程エラーレートが高く、膜厚δ1 が
増加するに従ってエラーレートが減少する傾向を示す。 ここで、正逆両方向でエラーレートが1×10−2以下
となる膜厚δ1 は1080〜1350Åである。した
がって、このことからノントラッキングシステム用の磁
気テープとして適用できる斜方蒸着テープを得るには、
膜厚比δ2 /δ1 は1/3以上2/3以下に設定す
ることが好適であることが示された。
においては、ヘッドの摺動方向が正方向の場合には、第
1の強磁性金属薄膜の膜厚δ1 の増加に伴ってエラー
レートが高くなり、これに対して、逆方向の場合には膜
厚δ1 が小さい程エラーレートが高く、膜厚δ1 が
増加するに従ってエラーレートが減少する傾向を示す。 ここで、正逆両方向でエラーレートが1×10−2以下
となる膜厚δ1 は1080〜1350Åである。した
がって、このことからノントラッキングシステム用の磁
気テープとして適用できる斜方蒸着テープを得るには、
膜厚比δ2 /δ1 は1/3以上2/3以下に設定す
ることが好適であることが示された。
【0038】実験例3
本実験例はエネルギー積Hc×Br×(δ1 +δ2
)および保磁力Hcの検討を行った例である。蒸着の際
の蒸着源としてCo80−Ni20以外にCo100
を使用し、O2 供給量を変化させて残留磁束密度Br
、保磁力Hcを調節した以外は実施例1と同様の手法に
より、各種斜方蒸着テープを作製した。そして、作製さ
れた各種斜方蒸着テープについて、正逆両方向で記録再
生を行い、再生出力、最適記録電流を測定した。
)および保磁力Hcの検討を行った例である。蒸着の際
の蒸着源としてCo80−Ni20以外にCo100
を使用し、O2 供給量を変化させて残留磁束密度Br
、保磁力Hcを調節した以外は実施例1と同様の手法に
より、各種斜方蒸着テープを作製した。そして、作製さ
れた各種斜方蒸着テープについて、正逆両方向で記録再
生を行い、再生出力、最適記録電流を測定した。
【0039】表3に各斜方蒸着テープの蒸着の際のO2
供給量、保磁力Hc、残留磁束密度Br、エネルギー
積Hc×Br×(δ1 +δ2 )、最適記録電流、再
生出力を示す。また、図5にエネルギー積Hc×Br×
(δ1 +δ2 )と再生出力の関係を、図6に保磁力
Hcと最適記録電流の関係を示す。なお、図5に示す再
生出力は金属塗布型磁気テープとの比であり、図6に示
す最適記録電流は20mAを基準としてdB表示したも
のである。
供給量、保磁力Hc、残留磁束密度Br、エネルギー
積Hc×Br×(δ1 +δ2 )、最適記録電流、再
生出力を示す。また、図5にエネルギー積Hc×Br×
(δ1 +δ2 )と再生出力の関係を、図6に保磁力
Hcと最適記録電流の関係を示す。なお、図5に示す再
生出力は金属塗布型磁気テープとの比であり、図6に示
す最適記録電流は20mAを基準としてdB表示したも
のである。
【表3】
図5を見てわかるように、斜方蒸着テープにおいて、再
生出力は、正逆両方向いずれについてもエネルギー積の
増加に伴って増大する。ここで、ノントラッキング方式
において、エラーレートを1×10−2以下に抑えるた
めには再生出力が+3.5dB以上必要であり、正方向
再生,逆方向再生でともに再生出力が3.5dB以上と
なるエネルギ積は50Oe以上であった。したがって、
ノントラッキングシステム用の磁気テープとして適用で
きる斜方蒸着テープを得るためには、保磁力Hc,残留
磁束密度BrはHc×Br×(δ1 +δ2 )≧50
Oeとなるように設定することが好適であることが示さ
れた。
生出力は、正逆両方向いずれについてもエネルギー積の
増加に伴って増大する。ここで、ノントラッキング方式
において、エラーレートを1×10−2以下に抑えるた
めには再生出力が+3.5dB以上必要であり、正方向
再生,逆方向再生でともに再生出力が3.5dB以上と
なるエネルギ積は50Oe以上であった。したがって、
ノントラッキングシステム用の磁気テープとして適用で
きる斜方蒸着テープを得るためには、保磁力Hc,残留
磁束密度BrはHc×Br×(δ1 +δ2 )≧50
Oeとなるように設定することが好適であることが示さ
れた。
【0040】また、図6を見てわかるように、ノントラ
ッキングシステムにおいて使用される記録電流である2
0mA以下が最適記録電流となるのは、保磁力Hcが1
200Oeの場合である。したがって、このことから、
ノントラッキング方式用の磁気テープとして適用できる
斜方蒸着テープを得るには、保磁力Hcは1200Oe
以下に設定するころが好適であることが示された。
ッキングシステムにおいて使用される記録電流である2
0mA以下が最適記録電流となるのは、保磁力Hcが1
200Oeの場合である。したがって、このことから、
ノントラッキング方式用の磁気テープとして適用できる
斜方蒸着テープを得るには、保磁力Hcは1200Oe
以下に設定するころが好適であることが示された。
【0041】なお、各実験例で電磁変換特性、磁気特性
を測定する際に使用した測定装置を下記に示す。 磁気特性(保磁力,残留磁束密度) 測定装
置:振動試料型磁力計 電磁変換特性(最適記録電流,再生出力,エラーレ
ート) 測定装置:ソニー社製,商品名NT−1
(改造品) ヘッド仕様
型・MIG(メタルインギャップ)ヘッド
材質・単結晶
フェライト(MnZn)
(ギャップ部はセン
ダスト) ギャッ
プ長・0.22μm 記録波長
0.67μm サンプリング周
波数 32kHz 量子化ビット数
12bit折線
を測定する際に使用した測定装置を下記に示す。 磁気特性(保磁力,残留磁束密度) 測定装
置:振動試料型磁力計 電磁変換特性(最適記録電流,再生出力,エラーレ
ート) 測定装置:ソニー社製,商品名NT−1
(改造品) ヘッド仕様
型・MIG(メタルインギャップ)ヘッド
材質・単結晶
フェライト(MnZn)
(ギャップ部はセン
ダスト) ギャッ
プ長・0.22μm 記録波長
0.67μm サンプリング周
波数 32kHz 量子化ビット数
12bit折線
【0042】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の磁気記録媒体は、互いに長軸方向が異なる2層の斜
方蒸着膜を磁性層とする磁気記録媒体において、各斜方
蒸着膜の膜厚、磁性層の残留磁束密度および保磁力を規
制しているので、ノントラッキング方式で往復使用した
場合でも、位相特性、最適記録電流、CN比、再生出力
が正方向、逆方向で差がなく、いずれの場合においても
良好な記録再生特性を得ることができる。したがって、
本発明によれば、ノントラッキング方式用磁気テープと
して十分な特性を有する磁気テープを実現することが可
能となり、ノントラッキングシステムの実用性、性能の
向上を図ることが可能となる。
明の磁気記録媒体は、互いに長軸方向が異なる2層の斜
方蒸着膜を磁性層とする磁気記録媒体において、各斜方
蒸着膜の膜厚、磁性層の残留磁束密度および保磁力を規
制しているので、ノントラッキング方式で往復使用した
場合でも、位相特性、最適記録電流、CN比、再生出力
が正方向、逆方向で差がなく、いずれの場合においても
良好な記録再生特性を得ることができる。したがって、
本発明によれば、ノントラッキング方式用磁気テープと
して十分な特性を有する磁気テープを実現することが可
能となり、ノントラッキングシステムの実用性、性能の
向上を図ることが可能となる。
【0043】
【図1】本発明の磁気記録媒体の構成例を示す概略断面
図である。
図である。
【図2】強磁性金属薄膜の蒸着に仕様する蒸着装置を示
す要部概略断面図である。
す要部概略断面図である。
【図3】磁性層の膜厚δ1 +δ2 とエラーレートの
関係を示す特性図である。
関係を示す特性図である。
【図4】膜厚比δ2 /δ1 とエラーレートの関係を
示す特性図である。
示す特性図である。
【図5】エネルギー積Hc×Br×(δ1 +δ2 )
と再生出力の関係を示す特性図である。
と再生出力の関係を示す特性図である。
【図6】保磁力Hcと最適記録電流の関係を示す特性図
である。
である。
【図7】従来の斜方蒸着テープの構成を示す概略断面図
である。
である。
1・・・非磁性支持体
2・・・第1の強磁性金属薄膜
3・・・第2の強磁性金属薄膜
Claims (1)
- 【請求項1】 非磁性支持体上に斜方柱状構造を有す
る第1の強磁性金属薄膜と第2の強磁性金属薄膜が順次
積層される磁性層が形成されてなり、上記第1の強磁性
金属薄膜の斜方柱状構造の成長方向と上記第2の強磁性
金属薄膜の斜方柱状構造の成長方向が互いに逆方向とさ
れるとともに、上記第1の強磁性金属薄膜の膜厚をδ1
、上記第2の強磁性金属薄膜の膜厚をδ2 、磁性層
全体の保磁力をHc、磁性層全体の残留磁束密度をBr
としたときに、 1600Å≦δ1 +δ2 ≦2000Å1/3≦δ2
/δ1 ≦2/3 Hc≦1200Oe Hc×Br×(δ1 +δ2 )≧50Oe・cm・G
であることを特徴とする磁気記録媒体
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15575291A JPH04353621A (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 磁気記録媒体 |
| EP92108953A EP0516086B1 (en) | 1991-05-30 | 1992-05-27 | Magnetiic recording medium |
| DE69222975T DE69222975T2 (de) | 1991-05-30 | 1992-05-27 | Magnetischer Aufzeichnungsträger |
| AT92108953T ATE160044T1 (de) | 1991-05-30 | 1992-05-27 | Magnetischer aufzeichnungsträger |
| KR1019920009307A KR100263020B1 (ko) | 1991-05-30 | 1992-05-29 | 비트래킹 데이터 재생시스템용 자기테이프 |
| CA002070070A CA2070070C (en) | 1991-05-30 | 1992-05-29 | Magnetic tape for nontracking data reproducing system |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15575291A JPH04353621A (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04353621A true JPH04353621A (ja) | 1992-12-08 |
Family
ID=15612645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15575291A Pending JPH04353621A (ja) | 1991-05-30 | 1991-05-30 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04353621A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1434198A1 (en) * | 2002-12-25 | 2004-06-30 | Sony Corporation | Magnetic recording medium |
-
1991
- 1991-05-30 JP JP15575291A patent/JPH04353621A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1434198A1 (en) * | 2002-12-25 | 2004-06-30 | Sony Corporation | Magnetic recording medium |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000718 |