JPH04357052A - イオン流制御ヘッド - Google Patents

イオン流制御ヘッド

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JPH04357052A
JPH04357052A JP289391A JP289391A JPH04357052A JP H04357052 A JPH04357052 A JP H04357052A JP 289391 A JP289391 A JP 289391A JP 289391 A JP289391 A JP 289391A JP H04357052 A JPH04357052 A JP H04357052A
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JP
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electrode
ion flow
opening
ion
scanning direction
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JP289391A
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Masaharu Nishikawa
正治 西川
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イオン制御用開口を有
し、このイオン制御用開口を通るイオン流を電極によっ
て制御するイオン流制御ヘッドに関する。
【0002】
【従来技術】この種のイオン流制御ヘッドは、特公昭6
1−8421号公報によって公知である。すなわち、セ
グメント化された第1および第2の電極層と、非分割の
ベタ電極からなる第3の電極層を絶縁体層によって離間
支持し、前記第1および第2の電極層は、その各セグメ
ント電極部を他の電極層のものと相互にクロスする方向
に帯状に分割して形成してなり、その交点部位には前記
3層の電極層を貫通するイオン流制御用開口が形成され
ている。この各イオン流制御用開口は、二次元マトリク
ス状に配置されている。そして、前記各電極層間に印加
する信号電圧によって、各イオン流制御用開口にイオン
を供給する共通のイオン源からのイオンの通過を制御す
るように作用させるようになっている。
【0003】図8は、同公報から引用したイオン流制御
ヘッドの構成を示し、同図(A)はその断面図、(B)
(C)は第1および第2の電極層5c,5eの平面図で
ある。絶縁体5a,5bによって3層の電極層5c,5
d,5eが離間する状態で支持されている。
【0004】第1の電極5cは、同図(B)に示すよう
にマトリクスに配置されたイオン制御用開口を主走査方
向に電気的に連接し、副走査方向に分離する帯状のセグ
メント電極部を有している。第2の電極層5eは同図(
C)で示すようにマトリクスに配置されたイオン制御用
開口611〜6iiの、副走査方向斜めのものを電気的
に連接し、主走査方向へ分離する形状となっている。
【0005】前記マトリクス電極の交点部分にはイオン
流の通過を制御するためのイオン流制御用開口611〜
6iiが設けられており、これらの配列は二次元マトリ
スク状となっている。
【0006】そして、第1の電極層5c,5eとの間に
位置する、ベタ電極からなる第3の電極層5dの電位を
基準にして、その第3の電極層5dと第1の電極層5c
との間に第1の制御信号電圧を加え、イオン流を前記開
口611〜6ii内に取り込むか否かの制御を行う。ま
た、ベタ電極からなる第3の電極層5dと第2の電極層
5eの間に第2の制御電圧を印加して開口611〜6i
i内に取込まれたイオンの通過を許容するか否かの制御
を行うようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなイオン流制
御ヘッドを用いて高速のプリントを行うには、共通のイ
オン源からのイオン流を高密度化することが必要である
。しかし、共通のイオン源からのイオン流を高密度化す
ること自体に限界があった。
【0008】そこで、イオン流制御ヘッドへ広い領域か
らイオンを取り込むことが他の解決手段として考えられ
るが、前述したような公知のイオン流制御ヘッドにおい
ては、イオン源に面する第1の電極層5cがセグメント
化されていることによって多量のイオンを開口内に取込
む作用が阻害されるという重大な欠点がある。
【0009】この状況を図9において示す。今、第1の
電極層5cのセグメント電極部を5C1 ,5C2 ,
5C3 で示し、これらは、図8の(B)で示すように
、主走査方向に位置する各開口6を電気的に連接するも
のとする。この第1の電極5cにあっては、シーケンシ
ャルに選択されたその1本のセグメント電極部に、これ
に関係する開口6i内にイオン流を取り込むように電圧
を印加し、他のセグメント電極部については、それに関
係する開口6iにイオン流が侵入することを阻止する方
向の電圧が印加される。
【0010】そこで、図9において、5C2 の電極に
イオン流を取込む方向に電圧を印加し、この両脇の5C
1 ,5C3 にはイオンを反発する方向の電圧を印加
した状態を示している。
【0011】E1 〜E3 は形成される等電位面の断
面線を示すものである。電極5C2 の作用によって作
られた中央が凸状の等電位線E1 〜E2 に対し、そ
れと直交方向に矢印で示す電気力線が描かれる。イオン
流はその電気力線にそって移動するから、イオン流は開
口62 内に導かれる。この開口62 からイオン源側
へ遠ざかった位置での等電位線E2 にあっては、前記
電極5C2 の電位以外に、両隣りの電極5C1 ,5
C3 の影響を受ける。
【0012】ここで、説明を簡略化するためにベタ電極
5dの電位を0Vとし、マイナスのイオンを制御すると
仮定する。電極5C2 にはイオンを取込むために−1
50Vを印加し、5C1 ,5C3 にはイオンを反発
させるために+150Vを印加したとする。
【0013】その結果、各電極部分に横断的に形成され
る広い範囲での等電位線は、電極5C2 を底とする凹
レンズ状の等電位線となる。実線矢印によってイオンの
飛跡を示したが、この凹レンズ状の等電位線は開口62
 の中心から外れた部分から飛来するイオンをそらせて
しまって、中央の狭い範囲のイオンしか、その開口62
 の中に取り込まれない。
【0014】開口62 の直上部で形成する凸レンズ状
の等電位線はイオンを取込む作用を生ずるので、この作
用を強めるように印加電圧を高めると、上述の凹レンズ
状の等電位線の作用をも強めるように作用してしまう。
【0015】点線で示した等電位線E3 は、隣接電極
に印加する電圧を0Vに近づけた状態を示しており、こ
のようにすれば、点線矢印で示すように開口2 へのイ
オンの取込量は増すが、隣接開口61 ,63 へイオ
ンが侵入してしまい。マトリクス制御ができなくなって
しまう。
【0016】本発明は、前記問題点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、イオン流制御用開口
内へ広い範囲からイオン流を取り込んで多量のイオンを
制御し、高速プリントを可能とする新規な構成のイオン
流制御ヘッドを提供することにある。
【0017】
【問題点を解決するための手段および作用】前記目的達
成のために本発明は、絶縁体層によって離間支持された
、セグメント化された第1の電極と第2の電極、および
非分割のベタ電極を有し、前記セグメント化された第1
および第2の電極はその各セグメント電極部が他方の電
極のセグメント電極部と相互にクロスする方向に帯状に
分割配置され、そのセグメント電極部の交点位置には前
記3層の電極および前記絶縁体層を貫通するイオン流制
御用開口が二次元マトリクス状に配置して設けられ、上
記各電極間に印加する信号電圧によって各開口にイオン
を供給するイオン源からのイオンの通過を制御するイオ
ン流制御ヘッドにおいて、前記イオン源に面する電極を
ベタ電極とし、中間に位置する電極は前記開口を主走査
方向に連接して副走査方向には分離するセグメント電極
部を有する第1の電極とし、前記イオン源と反対側に位
置する電極は前記開口を副走査方向斜めに電気的に連接
するととともに主走査方向に分離するセグメント電極部
を有した第2の電極とし、前記開口の配置領域に隣接し
て前記ベタ電極とは分離して主走査方向に延長して設け
た分離電極を設けた。
【0018】このように構成することによって開口に取
り込むように電圧を印加した電極に隣接し、イオンの開
口への侵入を阻止する電圧を印加した開口部に形成され
る電界が、イオンを取り込む開口の上面側での凸レンズ
状の等電位線に作用して、全体として凸レンズ領域を補
強拡大するように作用する。
【0019】また、マトリクスの副走査方向最外側にお
いては前記補強拡大作用をなす隣接開口が片側にしか存
在しないが、ベタ電極と同一面上に設けた分離電極が隣
接開口と同ように凸レンズ状領域を補強拡大するように
作用し、全開口に亘って多量のイオンの取り込みを可能
とするように作用させることができる。
【0020】また、前述した発明において、二次元マト
リクス状に配列される前記開口の副走査方向ピッチが略
等間隔で設けられており、その各開口の径が前記イオン
源の直下から副走査方向に遠ざかるに従って大きくなる
ように形成する。
【0021】このような構成によれば、イオン源から発
生飛来するイオンが、イオン源の直下位置から副走査方
向に遠ざかるに従って減少し、端部開口に取り込まれる
イオン量が減少するのを防止して、各開口へのイオン取
込み量を均一化するように作用する。
【0022】また、前述した発明において、前記イオン
制御用開口は、前記ベタ電極と第1の電極との間の範囲
での開口部分の口径が前記第2の電極と第3の電極との
間の範囲で設けた開口部分の口径よりも大きくした。
【0023】この構成によればマトリクスドライブでド
ライバー回路数が多い第2の電極が低い電圧で制御可能
となり、イオン流制御ヘッドの耐圧余裕度を増すように
作用する。
【0024】
【実施例】図1ないし図4は、本発明の第1の実施例を
示すものである。図1において、9はイオン流制御ヘッ
ド、10は非分割構成としたいわゆるベタ電極(層)、
11はセグメント化した第1の電極(層)、12はセグ
メント化した第2の電極(層)であり、これらの各電極
10,11,12は、絶縁体層13,14によって離間
して支持された積層構造となっている。また、ベタ電極
10の両端位置には、それぞれ分離電極15が配置され
ている。
【0025】このように、イオン流制御ヘッド9は、3
層の電極10,11,12を絶縁体層13,14で離間
支持した積層構造として構成される。後述するイオン源
に面してベタ電極10が配置される。このベタ電極10
は、図2の(A)で平面形状を示すように、イオンを通
過する開口17の部分のみが除去されている。各開口1
7は二次元マトリクス状に配置されている。このベタ電
極10の両端、つまり、イオン流制御ヘッド9の副走査
方向(矢印イ方向)の各端に隣接させてそれぞれ分離電
極15が主走査方向に沿って帯状に設けられている。
【0026】第1の電極11は、図2の(B)で示すよ
うに、主走査方向に並ぶ各開口17の部分を電気的に連
設し、副走査方向には分離するようにセグメント化され
る複数のセグメント電極部11aを有している。
【0027】第2の電極12は、図2の(C)で示すよ
うに、副走査方向斜めに並ぶ各開口17の部分を電気的
に連設し、主走査方向には分離するようにセグメント化
される複数のセグメント電極部12aを有している。
【0028】コロナワイヤ16で代表されるイオン源が
、主走査方向に沿ってこのイオン流制御ヘッド9の上方
に配置され、コロナ電源21から電圧印加を受けてイオ
ンを発生させる。イオン流はイオン流制御ヘッド9によ
って制御され、記録媒体18上に静電潜像を形成する。 記録媒体18は静電記録紙や静電ドラムであって、導電
性の支持体19上に誘電体の薄膜層20をコーティング
して作られている。
【0029】このイオン流制御ヘッド9を駆動する回路
として次のようなものが備えられている。すなわち、ベ
タ電極10と第1の電極11との間にイオン流阻止用電
界形成用バイアス電圧を印加する第1のバイアス電源2
2、第1のバイアス電源による作用を打ち消すとともに
可能な限り多くのイオン流を開口内に取り込むためにそ
のベタ電極10と第1の電極11との間に電圧を印加す
る第1の促進電界電源23、第1のバイアス電源22と
第1の促進電界電源23のいずれかの作用を選択するス
イッチング回路24、第1の電極11と第2の電極12
との間に電圧を印加し、前記開口17に取り込まれたイ
オン流を吸収し、記録媒体18に向けて流出するのを阻
止する第2のバイアス電源25、第2のバイアス電源2
5による作用を打ち消すとともに可能な限り多くのイオ
ン流を開口17を通過させるためにその第1の電極11
と第2の電極12との間に電圧を印加する第2の促進電
界電源26、第2のバイアス電源25と第2の促進電界
電源26のいずれかの作用を選択するスイッチング回路
27、イオン流制御ヘッド9の開口17を通過したイオ
ン流が絞られたままの安定したイオン流で記録媒体18
に到達させる第3のバイアス電源28などである。
【0030】スイッチング回路24は前記電圧の切り換
えのためのものであるから、第1の電極11のセグメン
ト電極部11aの本数だけあり、セグメント電極部11
aの1つづつが、シーケンシャルにオンになって他はオ
フ状態に保たれるようになっている。
【0031】スイッチング回路27も、前記電位を切り
換えるためのものであるから、第2の電極12のセグメ
ント電極部12aの数だけあって、プリント画信号に従
って全回路同時に動作するようになっている。
【0032】前記ベタ電極10と分離電極15との間に
は、前記第1のバイアス電源22が介挿され、分離電極
15には、前記ベタ電極10に印加する電圧の逆極性の
電圧が印加されるようになっている。
【0033】しかして、このイオン流制御ヘッド9によ
るイオン流の制御は、ベタ電極10と第1の電極11と
の間、および第1の電極11と第2の電極12との間に
信号電圧を印加して行われる。
【0034】すなわち、スイッチング回路24が順次オ
ンすることにより、第1の電極11のセグメント電極部
11aの1つづつがシーケンシャルにオンになって他は
オフ状態に保たれる。
【0035】したがって、主走査方向に沿った1本のセ
グメント電極部11a(電極ライン)上のすべての開口
17には、イオンが取り込まれ、他はセグメント電極部
11a(電極ライン)上のすべての開口17に対するイ
オンの侵入が阻止される。これは、第2のバイアス電源
25が、前記説明のように開口17へイオンが取込まれ
た条件下で、イオンが開口17を通過しないように第1
の電極11と第2の電極12との間に適正な電位を与え
ることにより行われる。このようなマトリクス制御を行
うことから少数のドライバー素子による多数のイオン流
制御用開口17の動作制御を容易に行うことができる。
【0036】また、スイッチング回路27が、プリント
画信号に従って、第2の電極12のセグメント電極部1
2aに第2の促進電界電源26の電圧を同時に印加し、
前記開口17へ取り込まれたイオンを記録媒体18へ向
けて通過するに必要な電界を形成する。
【0037】図3は、前記イオン流制御ヘッド9の各電
極10,11、12に電圧を印加するときの開口17に
おけるイオン制御作用を示す図である。この場合、イオ
ンの極性はマイナスとする。また、説明を簡略化するた
めにベタ電極10の電位を0Vとして図示したが、実際
のプリンタにおいては記録媒体18の導電性の支持体1
9を接地電位としベタ電極10は千〜数千ボルトにする
のが好ましい。
【0038】図3の(A)はイオン流が制御用開口17
を通過する電圧条件を示している。図3の(B)(C)
で示す条件は、第1の電極11がベタ電極10に対して
マイナスの電位であるから、イオン流は開口17に侵入
することができない。
【0039】図3の(D)で示す条件では、イオン流は
開口17内に取り込まれるが、第2の電極12が第1の
電極11に対して負の電位であるから、イオンは開口1
7を通過することができない。このように第1の電極1
1と第2の電極12に印加する2つの電圧条件の組合わ
せによってマトリクス制御が可能となるのである。次に
、前記構成のイオン流制御ヘッド9の作用効果を、分離
電極15の作用効果を含めて図4を参照して説明する。
【0040】図4の(A)において、11C1 は第1
の電極11における副走査方向端部の第1のセグメント
電極部、11C2 、11C3 はその第1のセグメン
ト電極部11C1 に順次隣接する中央寄りの第2、第
3のセグメント電極部であり、これに対応して第1ない
し第3の開口17−1,17−2,17−3がある。ま
た、eは等電位線、iはイオン流の飛跡を示している。
【0041】ここで、図4の(A)は、第2のセグメン
ト電極部11C2 に対してイオンを開口17−1,1
7−3に取り込む電位、例えば+150Vを印加し、第
1のセグメント電極部11C1 と、第3のセグメント
電極部11C3 には、−100Vを印加してイオンの
開口への侵入を阻止した例を示している。開口17−2
のイオン源側にはイオンを取込む作用をなす凸レンズ状
の等電位線が形成される。それに対して両隣にある開口
17−1、17−3にはイオンがこれに侵入するのをそ
らせるように凹レンズ状の等電位線が形成される。
【0042】この凹レンズ状の等電位線は凸レンズ状の
等電位線に影響して凸レンズ状の曲率を強め、領域を拡
げるように作用する。その結果、iで示すように広い範
囲からのイオン流が制御用開口17−2内に取り込まれ
る。
【0043】図4の(B)は、副走査方向の最外側のセ
グメント電極11C1 のみにイオンを取り込む電位を
与えた場合を示す。e′は分離電極15を設けない時の
等電位線図を示し、eは分離電極15にイオンを反発す
る電位、例えば−100Vを加えた時の等電位線図を示
し、i′はe′に対応したイオン流の飛跡を示すもので
ある。開口17−1の右側には、イオンの侵入を阻止す
る開口17−2があるために開口17−1へのイオンの
取込み領域は、iで示すように補強拡大されている。
【0044】これに対して開口17−1の左側に分離電
極15を設けない場合には、等電位線e′で示すように
凸レンズ状の等電位線の曲がりが補強されないために、
i′で示すように狭い範囲からのイオン流しか開口17
−1に取り込まれなくなってしまう。
【0045】そこで、分離電極15に、イオンを反発す
る方向の電位、例えば−100Vを与えると、凸レンズ
状の等電位線の曲がりを強め、領域を拡大する作用が生
じ、等電位線は、eのように変化して多量のイオンを開
口17−1に取り込むことが可能となる。
【0046】分離電極15の作用は、基本的には最外側
開口17−1の片側におけるレンズ状電界補強作用の欠
落を補うためのものであるが、後述するようにイオン源
から制御用開口へ向かうイオン流密度が、コロナワイヤ
16の直下から離れるに従って低下する傾向があるので
、その低下を補うように反発電位を反発方向に高めに設
定することが好ましい。図5は本発明の第2の実施例を
示し、特許請求の範囲の請求項2に記載するものに対応
する。
【0047】コロナワイヤ16で代表される1つのイオ
ン源からのイオン流は、そのコロナワイヤ16の直下で
最も高密度であり、そこから離れるに従って密度が低下
する傾向がある。イオン流制御用開口17は、二次元的
に配置されているために中心から離れる開口17のイオ
ンの取込み量が低下する不都合を生じるが、この不都合
を除去するため、本実施例では後述するような構成とす
るものである。
【0048】図5の(A)では、前述した一般的な構成
においてのコロナイオン流の密度分布特性を示しており
、そのたて軸はイオン流密度、よこ軸はコロナワイヤ1
6の直下位置を原点とした副走査方向の位置である。 この測定はコロナワイヤ16として直径40ミクロンの
タングステンワイヤを使用し、これを測定面から4ミリ
メートル離した位置に設置し、コロナワイヤ16に−5
KVの直流電圧を印加して行った。この特性図から解る
ように中央のイオン流密度に対して1ミリメートル離れ
た位置でのイオン流密度は88%程度に低下している。
【0049】この実施例はその不都合を改善するもので
あり、この実施例を適用した構成のイオン流制御ヘッド
9を図5の(B)に示す。図5の(B)において、R1
 〜R4 は、制御用開口17−1,17−2,17−
3,17−4の各径を示している。本実施例においては
コロナワイヤ16の直下に近い開口17−4の口径はR
4と小さく、これに対して離れた位置にある開口17−
1の口径はR1 で示すように相対的に大きく形成して
ある。
【0050】同じ制御電圧を印加した場合、制御可能範
囲内において制御用開口17の径を大きくした方が多量
のイオン流が取り込まれるようになる。したがって、こ
の実施例では、コロナワイヤ16の直下から離れた位置
にある開口17の口径を大きくしたから、前記イオン流
密度の低下を補正することができるのである。図6ない
し図7は、本発明の第3の実施例を示し、これは特許請
求の範囲の請求項3に記載するものに対応する。
【0051】前述した第1および第2の実施例の説明で
は、各イオン流制御用開口17が3層の電極10,11
,12に亘って同一径で貫通するものとして説明した。 しかしながら、イオンを多量に取り込むために開口径を
大きくすると、取り込んだイオンの通過を阻止するため
の電圧を高めなければならず、電極10,11,12間
の耐圧の余裕が不足する不都合が生ずる。この実施例で
は、そのような不都合を回避し、多量のイオンを開口1
7内に取り込むため、次のような構成としたものである
【0052】すなわち、図6において、R1 〜R4 
はベタ電極10と絶縁体層13に設けた大径の開口部分
17aの径であり、r1 〜r4 は第1の電極11と
第2の電極12との間を貫通して設けた小径の開口部分
17bの径を示している。
【0053】前記構成において、コロナワイヤ16で代
表されるイオン源側に位置する開孔部分17aのR1 
〜R4 は、大きく多量のイオン流を取込み可能として
ある。これに対して、反対側に位置する開口部分17b
の径r1 〜r4 は小さいが、大径の開口部分17a
を経由して取り込まれたイオン流の通過制御を行うだけ
のものであるから、その作用効果が生ずる範囲内で小径
なものとしておけば、低い電圧で動作させることができ
る。
【0054】ここで、小径な開口部分17bの径r1 
〜r4 を小さくできる限界は、大径の開口部分17a
で絞られるイオン流束径に支配されるが、大径の開口部
分17bの1/2 以下とすることが可能である。
【0055】小径の開口部分17bにおけるイオン流通
過阻止作用は、前述した図4の開口17−1,17−3
のベタ電極10の開口部に等電位線で示したように第1
の電極11の開口エッジ部から発生し、阻止電圧を高め
るに従ってその開口17を封止するように拡大するので
、その開口径を小さくすることは直ちに阻止電圧を下げ
られるという効果を生ずる。
【0056】第7図は、コンピュータシュミレーション
によって得たイオン流飛跡図であって、隣接する開口へ
イオンの侵入が阻止される電圧を印加した条件下で、大
径および小径の開口部分17a,17bからなるイオン
流制御用開口17の1つにイオンを取り込んだ状態を示
している。この線図からも小径な開口部分17bを大径
な開口部分17aの1/2 以下に設定し得ることが容
易に理解される。
【0057】図6で示すこの実施例でも、前述した実施
例のものと同様に、副走査方向の各位置でのイオン流密
度の低下に対応させて、イオン流を取込むための大径の
開口部分17aの開口径をR1 >R2 >R3 >R
4 となるように設定したが、このようにすれば、イオ
ン取込み量を均一化する効果が重ねて得られる。なお、
小径の開口部分17bの径r1 〜r4 は同一径であ
っても、r1 >r4であってもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明の構成によれ
ば、マトリクス状に配置したイオン流制御用開口に多量
のイオンをむらなく取り込んで、高速プリントを可能と
する効果が得られる。
【0059】また、二次元マトリクス状に配列される前
記開口の副走査方向ピッチが略等間隔で設け、その各開
口の径が前記イオン源の直下から副走査方向に遠ざかる
に従って大きくなるように形成すれば、イオン源からの
イオン流密度が副走査方向各位置で異るために生ずるイ
オン取込み量のむらを防止する効果を生ずる。
【0060】また、前記イオン制御用開口を、前記ベタ
電極と第1の電極との間の範囲での開口部分の口径が前
記第2の電極と第3の電極との間の範囲で設けた開口部
分の口径よりも大きくすれば、イオン流制御に必要な制
御電圧を低めることが可能となり、イオン流制御ヘッド
の耐圧の余裕度を高める効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、イオン流制御ヘ
ッドの片側半分とこれの駆動回路の概略的な構成を示す
説明図。
【図2】同じく本発明の第1の実施例を示し、イオン流
制御ヘッドの各電極の平面図。
【図3】同じく本発明の第1の実施例を示し、(A)〜
(D)はそれぞれイオン流制御ヘッドへの異なる電圧印
加条件でのイオン流の状況を示す断面図。
【図4】同じく本発明の第1の実施例を示し、(A)(
B)はそれぞれ電圧印加状態での電界の状態を付加して
示すイオン流制御ヘッドの端部付近の断面図。
【図5】本発明の第2の実施例を示し、イオン流密度分
布とこれに対応したイオン流制御ヘッドの断面図。
【図6】同じく本発明の第3の実施例のイオン流制御ヘ
ッドの端部付近の断面図。
【図7】同じく本発明の第3の実施例を示し、電圧印加
状態での電界の状態を付加して示すイオン流制御ヘッド
の端部付近の断面図。
【図8】従来のイオン流制御ヘッドを示し、(A)はそ
のイオン流制御ヘッドの断面図、(B)と(C)はその
イオン流制御ヘッドにおける各電極の平面図。
【図9】同じ従来例において電圧印加状態での電界の状
態を付加して示すイオン流制御ヘッドの端部付近の断面
図。
【符号の説明】
9…イオン流制御ヘッド、10…ベタ電極、11…第1
の電極、11a…セグメント電極部、12…第2の電極
、12a…セグメント電極部、15…分離電極、17…
開口。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  絶縁体層によって離間支持された、セ
    グメント化された第1の電極と第2の電極、および非分
    割のベタ電極を有し、前記セグメント化された第1およ
    び第2の電極はその各セグメント電極部が他方の電極の
    セグメント電極部と相互にクロスする方向に帯状に分割
    配置され、そのセグメント電極部の交点位置には前記3
    層の電極および前記絶縁体層を貫通するイオン流制御用
    開口が二次元マトリクス状に配置して設けられ、上記各
    電極間に印加する信号電圧によって各開口にイオンを供
    給するイオン源からのイオンの通過を制御するイオン流
    制御ヘッドにおいて、前記イオン源に面する電極をベタ
    電極とし、中間に位置する電極は前記開口を主走査方向
    に連接して副走査方向には分離するセグメント電極部を
    有する第1の電極とし、前記イオン源と反対側に位置す
    る電極は前記開口を副走査方向斜めに電気的に連接する
    とともに主走査方向に分離するセグメント電極部を有し
    た第2の電極とし、前記開口の配置領域に隣接して前記
    ベタ電極とは分離して主走査方向に延長して設けた分離
    電極を設けてなり、前記ベタ電極と第1の電極間との間
    にイオン流の開口侵入を制御する第1の信号電圧を印加
    し、第1および第2の電極間にはイオン流の開口通過を
    制御する第2の信号電圧を印加し、前記ベタ電極に隣接
    する分離電極にはベタ電極の電位を基準にイオンを反発
    する極性の電圧を印加することを特徴とするイオン流制
    御ヘッド。
  2. 【請求項2】  請求項1に記載するイオン流制御ヘッ
    ドにおいて、二次元マトリクス状に配列される前記開口
    の副走査方向ピッチが略等間隔で設けられており、その
    各開口の径が前記イオン源の直下から副走査方向に遠ざ
    かるに従って大きくなるように作られていることを特徴
    とするイオン流制御ヘッド。
  3. 【請求項3】  請求項1または請求項2に記載するイ
    オン流制御ヘッドにおいて、前記イオン制御用開口は、
    前記ベタ電極と第1の電極との間の範囲での開口部分の
    口径が前記第2の電極と第3の電極との間の範囲で設け
    た開口部分の口径よりも大きくしたことを特徴とするイ
    オン流制御ヘッド。
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