JPH04357322A - 摺動部材 - Google Patents
摺動部材Info
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- JPH04357322A JPH04357322A JP15616291A JP15616291A JPH04357322A JP H04357322 A JPH04357322 A JP H04357322A JP 15616291 A JP15616291 A JP 15616291A JP 15616291 A JP15616291 A JP 15616291A JP H04357322 A JPH04357322 A JP H04357322A
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
材との摺動面を持つ表面層を備えた摺動部材に関する。
層をPb−Sn系合金より構成したすべり軸受が知られ
ている(特開昭56−96088号公報参照)。
エンジンにおけるクランクシャフトのジャーナル部、コ
ンロッドの大端部等に適用されているが、エンジンが高
速、且つ高出力化の傾向にある現在の状況下では、従来
のすべり軸受は、その表面層のオイル保持性、つまり保
油性が十分でなく、また初期なじみ性も悪いため耐焼付
き性が乏しいという問題がある。
することにより、その表面層に十分な保油性を持たせ、
また表面層の初期なじみ性を良好にし、これにより表面
層の耐焼付き性を向上させた前記摺動部材を提供するこ
とを目的とする。
摺動面を持つ表面層を備えた摺動部材において、前記表
面層は、前記摺動面に沿う仮想面より突出して前記摺動
面を形成する複数の角錐体状突起を有し、前記摺動面に
おける前記角錐体状突起の面積率AはA≧50%であり
、また前記角錐体状突起の頂点と底面中央部を通る直線
が、前記仮想面に垂直な基準線に対してなす傾き角をθ
としたとき、前記角錐体状突起の傾き角θは0°≦θ≦
30°であることを特徴とする。
り軸受1は、エンジンにおけるクランクシャフトのジャ
ーナル部、コンロッドの大端部等に適用されるもので、
第1および第2半体11 ,12 よりなる。両半体1
1 ,12 は同一構造を有し、基板2と、その基板2
の内周面側に形成されて相手部材xとの摺動面3aを持
つ表面層3とを備えている。基板2は裏金21 と、そ
の裏金21 に形成されて表面層3を支持するライニン
グ層22 とを有する。裏金21 およびライニング層
22 間には銅メッキ層が、またライニング層22 お
よび表面層3間にはニッケルメッキバリヤ層がそれぞれ
必要に応じて設けられる。
厚さはすべり軸受1の設定厚さにより決められる。ライ
ニング層22 は銅、銅系合金、アルミニウム、アルミ
ニウム系合金等より構成され、その厚さは50〜500
μm、通常は300μm程度である。表面層3はPb合
金より構成され、その厚さは5〜50μm、通常は20
μm程度である。
0重量%のPbと3〜20重量%のSnとを含有し、必
要に応じてCu、In、Ag、Tl、Nb、Sb、Ni
、Cd、Te、Bi、Mn、Ca、Baから選択される
少なくとも一種を10重量%以下含有する。
させる機能を有するが、その含有量が10重量%を上回
ると、硬さが高くなり過ぎて初期なじみ性が低下する。 Cu等を添加する場合には、表面層3の硬さHmvが1
5〜25になるように、その含有量を調整するのが望ま
しい。この表面層3の硬さHmvは、Cu等の含有量に
のみ依存するものでなく、後述するようにPb合金結晶
の結晶面の配向状態によっても影響される。
e、Bi、Ca、Baは、表面層3を軟化して初期なじ
み性を改善する機能を有するが、その含有量が10重量
%を上回ると、表面層3の強度が低下する。In等を添
加する場合には、表面層3の硬さHmvが8〜15にな
るように、その含有量を調整するのが望ましい。
るもので、メッキ液としては、1リットル当り40〜1
80gのPb2+、1リットル当り1.5〜35gのS
n2+、必要に応じて1リットル当り15g以下のCu
2+を含むホウフッ化系メッキ液が用いられる。またメ
ッキ液の温度は10〜35℃、陰極電流密度は3〜15
A/dm2 にそれぞれ設定される。
Pb合金の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(10,00
0倍)であり、本図より表面層3は、摺動面3aを形成
する複数の角錐体状突起、図示例では四角錐体状結晶を
有することが判る。この場合、摺動面3aにおける四角
錐体状結晶の面積率Aは、A=100%である。表面層
3は8重量%のSnと、2重量%のCuとを含有するP
b合金よりなる。その表面層3は銅合金製ライニング層
22 上に形成され、表面層3を形成する際の電気メッ
キ処理における陰極電流密度は6A/dm2 に設定さ
れた。
X線回折図であり、ミラー指数で(200)面および(
400)面の回折ピークのみが認められる。
する方向へ配向した結晶面の存在量を表わす配向指数O
eを、 (ただし、hklはミラー指数、Ihklは(hkl)
面の積分強度、ΣIhklはIhklの総和)と定義す
ると、或(hkl)面において、その配向指数Oeが1
00%に近ければ近い程、その(hkl)面と直交する
方向へ配向した結晶面の存在量が多いことになる。
0)面における積分強度Ihklおよび配向指数Oeは
表1の通りである。
おける配向指数Oeは100%であり、したがってPb
合金結晶は結晶軸a,b,cにおいて各軸方向に配向し
た結晶面、即ち(h00)面を持つことになる。このよ
うに、結晶面を(h00)面と直交する方向に配向させ
ると、Pb合金の結晶構造が面心立方構造であることか
ら、配向方向における原子密度が高くなるので、表面層
3の硬度が増してその耐焼付き性が向上する。
造を示す電子顕微鏡写真(5,000 倍)であり、図
6は、図5の部分拡大電子顕微鏡写真に相当する。図5
,図6より、表面層3はライニング層22 から延出す
る柱状晶の集合体より構成されていることが判る。
きのPb合金の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(10,
000倍)である。
記四角錐体状結晶5は、頂点aを摺動面3a側に向けて
柱状晶4の先端部を形成し、それら四角錐体状結晶5の
うち大部分のものは、真直ぐに成長しているが、残りの
僅かなものは若干傾いている。
体状結晶5の底面側に、摺動面3aに沿う仮想面Bを規
定し、また四角錐体状結晶5の頂点aと底面中央部bを
通る直線cが、底面中央部bを通り仮想面Bに垂直な基
準線dに対してなす傾き角をθと規定すると、図3,図
5,図6に示した四角錐体状結晶5の全部(100%)
が傾き角θ≒0°、したがって各四角錐体状結晶5が略
真直ぐであることが判明した。
5より形成する理由は、摺動面3aの表面積を拡大して
表面層3に十分な保油性を持たせ、また四角錐体状結晶
5の頂点a側を優先的に摩耗させて表面層3の初期なじ
み性を向上させることにある。
状結晶5の傾き角θの範囲が問題となる。そこで、全部
の四角錐体状結晶5の傾き角θが、θ≒0°,10°、
20°,30°,40°,50°,60°,70°であ
り、(h00)面における配向指数Oeが100%であ
るすべり軸受と、(h00)面における配向指数Oeが
50〜55%であるすべり軸受とを製作し、それらすべ
り軸受について焼付きテストを行ったところ、図10の
結果が得られた。図中、線eは前記配向指数Oeが10
0%の場合に、また線fは前記配向指数Oeが50〜5
5%の場合にそれぞれ該当する。この場合、摺動面3a
における四角錐体状結晶5の面積率Aは、A=100%
である。なお、傾き角θの変化は、基本的には陽極に対
する基板2の傾きを変化させることによって達成される
。
摺擦させ、そのすべり軸受に対する負荷荷重を漸次増加
させることにより行われた。図10は各すべり軸受の表
面層が焼付きを発生したときの面圧を求めたものである
。
質JIS S48C材に窒化処理を施したもの、回転
軸の回転数 6000rpm 、給油温度 120
℃、給油圧力3kg/cm2 、負荷荷重 1kg/
sec 。
の(h00)面における配向指数Oeが100%で、且
つ傾き角θが0°≦θ≦30°であることによって、焼
付き発生面圧が高くなり、耐焼付き性が向上することが
判る。線fの場合は、前記配向指数Oeが低いことに起
因して耐焼付き性が乏しい。
に頂点a側の優先的摩耗が終了して平坦面(四角錐台の
上底面に相当する)が形成されると、その平坦面と回転
軸との間には常時油膜が存在するので、それ以後の摺動
面3aの摩耗は極めて緩慢に行われる。
における四角錐体状結晶5の傾き角θ、配向方向、摺動
面3aにおける面積率Aの関係を示す。
は、(h00)面における配向指数Oeが100%であ
ることを意味し、また配向方向(111)には、(11
1)面のみでなく、(222)面、(220)面、(3
11)面等も含まれる。Pb合金結晶においては、(h
00)面における配向指数Oeが減少すると、(111
)面における配向指数が増加する傾向にあり、また(1
11)面における配向指数Oeの増加程度に比べれば極
めて増加程度は低いが、(220)面、(311)面等
における配向指数Oeも増加する。
る摺動面3aを斜め上方から見たときのPb合金の結晶
構造を示す電子顕微鏡写真(10,000倍)であり、
図12は、図11における四角錐体状結晶の傾きを示す
ものである。四角錐体状結晶51 ,52 ,53 の
傾き角θは、それぞれθ≒0°、15°、30°である
。
ある四角錐体状結晶の面積率と焼付き発生面圧との関係
を示す。焼付きテストは前記と同一方法および同一条件
にて行われた。図中、線gは、傾き角θが0°≦θ≦1
0°の四角錐体状結晶の場合に該当し、これには表2の
すべり軸受(1)〜(4)が含まれ、それらは点(1)
〜(4)で示されている。線hは、傾き角θが0°≦θ
≦20°の四角錐体状結晶の場合に該当し、これには表
3のすべり軸受(5)が含まれ、それは点(5)で示さ
れている。線kは、傾き角θが0°≦θ≦30°の四角
錐体状結晶の場合に該当し、これには表4のすべり軸受
(6)〜(8)が含まれ、それらは点(6)〜(8)で
示されている。
成されている比較例を示す。図14は、比較例の摺動面
を真上から見たときのPb合金の結晶構造を示す電子顕
微鏡写真(10,000倍)であり、結晶形態がランダ
ムであることが判る。図15は、比較例表面層を縦断し
た場合のPb合金の結晶構造を示す電子顕微鏡写真(1
0,000倍)であり、柱状晶の生成は見られない。
に、四角錐体状結晶において、配向方向(h00)、し
たがって(h00)面における配向指数Oeが100%
で、且つ摺動面3aにおける四角錐体状結晶5の面積率
AがA≧50%であり、それら四角錐体状結晶5の傾き
角θが0°≦θ≦30°であれば、表面層3の耐焼付き
性を大幅に向上させることができる。
aを形成する複数の角錐台状突起、図示例ではPb合金
の四角錐台状結晶6を有する場合を示し、その四角錐台
状結晶6が、上底面7を摺動面3a側に向けて柱状晶4
の先端部を形成している。この場合の傾き角θは、上底
面中央部nおよび下底面中央部pを通る直線rと、下底
面中央部pを通り仮想面Bに垂直な基準線dとがなす角
度として規定される。
る場合ならびに四角錐体状結晶5および四角錐台状結晶
6を有する場合にも、摺動面3aにおける四角錐台状結
晶5等の面積率AはA≧50%に、また傾き角θは、0
°≦θ≦30°にそれぞれ設定され、これにより前記同
様の摺動特性を得ることができる。この場合、摺動面3
aの少なくとも一部が四角錐台状結晶6の上底面7より
形成されることから、摺動開始初期より相手部材と上底
面7との間に油膜を形成させて初期なじみ性を良好にす
ると共に安定化させることができる。なお、表面層3が
両結晶5,6を有する場合は、それらの面積の和と摺動
面3aの面積とより面積率Aが求められる。
が傾く場合には、図9,図17に示すように相手部材の
摺動方向s前側に頂点aまたは上底面7が位置するよう
に傾くのが良い。これは相手部材と四角錐体状結晶5等
との摺動抵抗を小さくするためである。
により形成したが、その他の表面層形成方法としては、
PVD、イオンプレーティング、CVD、スパッタリン
グ等の気相を介する形成方法を挙げることができる。ま
た摺動面3aにおける角錐体状突起5等の形成に当って
は、化学エッチング、電気エッチング、気相エッチング
(ボンバード処理)等のエッチング法、転写、切削等の
機械加工等を適用することが可能である。
然に適用される。
ように特定することによって、その表面層の耐焼付き性
を大幅に向上させた摺動部材を提供することができる。
の結晶構造を示す顕微鏡写真である。
折図である。
金の結晶構造を示す顕微鏡写真である。
合金の結晶構造を示す顕微鏡写真である。
ある。
フである。
b合金の結晶構造を示す顕微鏡写真である。
。
状結晶の面積率と焼付き発生面圧との関係を示すグラフ
である。
の結晶構造を示す顕微鏡写真である。
金の結晶構造を示す顕微鏡写真である。
。
である。
四角錐台状結晶(角錐台状突起)a
頂点 b 底面中央部 c,r 直線 d 基準線 n 上底面中央部 p 下底面中央部
Claims (3)
- 【請求項1】 相手部材(x)との摺動面(3a)を
持つ表面層(3)を備えた摺動部材において、前記表面
層(3)は、前記摺動面(3a)に沿う仮想面(B)よ
り突出して前記摺動面(3a)を形成する複数の角錐体
状突起(5)を有し、前記摺動面(3a)における前記
角錐体状突起(5)の面積率AはA≧50%であり、ま
た前記角錐体状突起(5)の頂点(a)と底面中央部(
b)を通る直線(c)が、前記仮想面(B)に垂直な基
準線(d)に対してなす傾き角をθとしたとき、前記角
錐体状突起(5)の傾き角θは、0°≦θ≦30°であ
ることを特徴とする摺動部材。 - 【請求項2】 相手部材との摺動面(3a)を持つ表
面層(3)を備えた摺動部材において、前記表面相(3
)は、前記摺動面(3a)に沿う仮想面(B)より突出
して前記摺動面(3a)を形成する複数の角錐台状突起
(6)を有し、前記摺動面(3a)における前記角錐台
状突起(6)の面積率AはA≧50%であり、また前記
角錐台状突起(6)の上底面中央部(n)と下底面中央
部(p)通る直線(r)が、前記仮想面(B)に垂直な
基準線(d)に対してなす傾き角をθとしたとき、前記
角錐台状突起(6)の傾き角θは、0°≦θ≦30°で
あることを特徴とする摺動部材。 - 【請求項3】 相手部材との摺動面(3a)を持つ表
面層(3)を備えた摺動部材において、前記表面層(3
)は、前記摺動面(3a)に沿う仮想面(B)より突出
して前記摺動面(3a)を形成する複数の角錐体状突起
(5)および複数の角錐台状突起(6)を有し、前記摺
動面(3a)における前記角錐体状突起(5)および前
記角錐台状突起(6)の面積率AはA≧50%であり、
また前記角錐体状突起(5)の頂点(a)と底面中央部
(b)を通る直線(c)および前記角錐台状突起(6)
の上底面中央部(n)と下底面中央部(p)を通る直線
(r)が、前記仮想面(B)に垂直な基準線(d)に対
してなす傾き角をθとしたとき、前記角錐体状突起(5
)および前記角錐台状突起(6)の傾き角θは、0°≦
θ≦30°であることを特徴とする摺動部材。
Priority Applications (10)
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|---|---|---|---|
| JP3156162A JP2607983B2 (ja) | 1991-05-31 | 1991-05-31 | 摺動部材 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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|---|---|
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Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5647589A (en) * | 1979-09-28 | 1981-04-30 | Taiho Kogyo Co Ltd | Bearing of internal combustion engine and preparation thereof |
| JPS5651589A (en) * | 1979-09-28 | 1981-05-09 | Taiho Kogyo Co Ltd | Bearing for internal combustion engine and its production |
| JPS5684435A (en) * | 1979-12-14 | 1981-07-09 | Taiho Kogyo Co Ltd | Bearing for internal combustion engine and production thereof |
-
1991
- 1991-05-31 JP JP3156162A patent/JP2607983B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5647589A (en) * | 1979-09-28 | 1981-04-30 | Taiho Kogyo Co Ltd | Bearing of internal combustion engine and preparation thereof |
| JPS5651589A (en) * | 1979-09-28 | 1981-05-09 | Taiho Kogyo Co Ltd | Bearing for internal combustion engine and its production |
| JPS5684435A (en) * | 1979-12-14 | 1981-07-09 | Taiho Kogyo Co Ltd | Bearing for internal combustion engine and production thereof |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2607983B2 (ja) | 1997-05-07 |
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