JPH04357699A - シンクロトロン放射光発生装置 - Google Patents

シンクロトロン放射光発生装置

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JPH04357699A
JPH04357699A JP18911391A JP18911391A JPH04357699A JP H04357699 A JPH04357699 A JP H04357699A JP 18911391 A JP18911391 A JP 18911391A JP 18911391 A JP18911391 A JP 18911391A JP H04357699 A JPH04357699 A JP H04357699A
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JP
Japan
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orbit
electron beam
electrons
magnets
deflecting
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Application number
JP18911391A
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English (en)
Inventor
Satoru Sukenobu
祐延 悟
Koichi Nakayama
光一 中山
Munehiro Ogasawara
宗博 小笠原
Toru Sugawara
亨 菅原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばX線リソグラフ
ィに使用されるシンクロトロン放射光発生装置に関する
【0002】
【従来の技術】周知の通り、半導体装置へのより高い高
集積度化の要求に伴い、この超LSI(Large S
cale Integrated circuit)の
製造における微細加工を実現するものの一つとしてX線
リソグラフィ技術が検討されている。そして近年、X線
リソグラフィ用の極めて強力なX線源としてシンクロト
ロン放射光(以下、SOR光と略記する)が注目され、
このSOR光を発生する装置としてシンクロトロン放射
光発生装置がある。
【0003】以下、X線リソグラフィに用いられるシン
クロトロン放射光発生装置の従来例について図8を参照
して説明する。図8は概略構成図で、図において1〜4
は周回軌道5上に配設された偏向磁石であり、偏向磁石
1〜4は図示しない電子ビーム入射器から周回軌道5に
沿って入射された電子を周回軌道5に沿って周回させる
。6〜17は周回軌道5上に設けられた周回する電子を
収束させるための4極磁石、18は周回軌道5上に設け
られた周回する電子を加速するための高周波加速空胴、
19〜26はX線リソグラフィを行うステッパ部、27
〜34はステッパ部19〜26に偏向磁石1〜4で放出
されたSOR光を導くビームラインである。また、35
は偏向磁石1〜4内に電子の周回軌道5が形成されよう
に配設された偏向部ビームダクトであり、36は各偏向
磁石1〜4間に電子の周回軌道5が形成されように配設
された直線部ビームダクトである。なお電子ビーム入射
器から入射して周回する電子の中心軌道は周回軌道5に
一致し、周回軌道5の軌道面は水平面上に形成されてい
る。
【0004】このように構成されるものでは、周回軌道
5に沿って入射して周回する電子が偏向磁石1〜4内を
通過し方向を変える際に、SOR光を電子の軌道の接線
方向に放出する。放出されたSOR光は放出方向に極め
て鋭い指向性を持っており、このためビームライン27
〜34を通ってステッパ部19〜26に導かれたSOR
光は、ステッパ部19〜26に配置された基板上の限定
された水平方向の狭い帯状の範囲を照射することになる
。しかし半導体装置の製造に適用するためには、大径化
の進む半導体ウエハの全面に対応できるよう、より広い
範囲に安定したSOR光が照射できるようにすることが
必要となる。
【0005】そこでSOR光の照射範囲を広げるために
ビームライン27〜34の途中にSOR光用の可動鏡を
配置し、この鏡を機械的に動かしてSOR光の進行方向
を周回軌道5の面に垂直な方向に変化させて照射範囲を
広げることが提案されている。しかしながら提案されて
いるものでは鏡でのSOR光の3〜4割に達する大きな
損失があり、また鏡の駆動系が高価で信頼性に劣るもの
となる上、さらに基板上のSOR光の照射角度が変化す
るため基板上での光強度分布の均一性に劣る等の問題が
ある。
【0006】また、特開昭60−70700号公報や特
開昭62−43100号公報には電子が周回する軌道上
に偏向器を設置して軌道を偏向させ、電子ビームの軌道
自体を移動させることにより照射範囲を広げることが示
されているが、例えば軌道上に配置された高周波加速空
胴では電子の軌道が高周波加速空胴の中心軌道から大き
くずれたものとなってしまいエミッタンスの増加や不安
定性を生じる虞がある。さらに、特開昭62−1417
21号公報には偏向磁石あるいは装置全体を電子の周回
軌道面に垂直な方向に移動させて照射範囲を広げること
が提案されているが、非常に重い偏向磁石あるいは装置
全体を精度良く制御して垂直方向に移動させることは大
掛かりな駆動機構が必要となる問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなSOR光
の照射範囲を広げるのに際して光強度分布が均一ではな
く、信頼性が低くなる等の状況に鑑みて本発明はなされ
たもので、その目的とするところは安定した電子ビ−ム
が得られ、SOR光の均一な照射が広い範囲で、高い信
頼性のもとに得られるシンクロトロン放射光発生装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のシンクロトロン
放射光発生装置は、周回軌道上に配設され該周回軌道に
沿って電子を周回させるようにした偏向磁石と、周回す
る電子を収束させるように偏向磁石の間の周回軌道上に
配置した4極磁石と、周回軌道上に配置され周回する電
子を加速する高周波加速空胴とを備えたシンクロトロン
放射光発生装置において、周回軌道上に、該周回軌道に
沿った一の所定領域では電子のビーム軌道と周回軌道と
のずれを所定範囲以下として略一致させ、かつ他の所定
領域では電子のビーム軌道が周回軌道の形成する軌道面
に略平行となるように垂直方向に偏向するビーム軌道偏
向手段が設けられいることを特徴とするものであり、ま
た、周回軌道上に配設され該周回軌道に沿って電子を周
回させるようにした偏向磁石と、周回する前記電子を収
束させるように偏向磁石の間の周回軌道上に配置した4
極磁石とを備えたシンクロトロン放射光発生装置におい
て、偏向磁石で偏向された電子の周回に対応させて4極
磁石を電子の周回軌道の軌道面に対し垂直方向に往復動
させる可動手段が設けられていることを特徴とするもの
である。
【0009】
【作用】上記のように構成されたシンクロトロン放射光
発生装置は、周回軌道に沿った一の所定領域では電子の
ビーム軌道と周回軌道とのずれを所定範囲以下として略
一致させ、かつ他の所定領域では電子のビーム軌道が周
回軌道の形成する軌道面に略平行となるように垂直方向
に偏向するビーム軌道偏向手段を設けているので、電子
は一の所定領域で周回軌道の近傍の所定範囲を通過し、
ビーム軌道が周回軌道に対し実質的に移動することがな
く、他の所定領域で周回軌道の形成する軌道面に略平行
となるように垂直方向にビーム軌道が偏向され、このた
めエミッタンスの増加や電子ビームが不安定になること
もなく、SOR光の均一な照射が広い範囲で高い信頼性
のもとに得られる。また、4極磁石を電子の周回軌道の
軌道面に対し垂直方向に往復動させる可動手段を設けて
いるので、電子は4極磁石の往復動と共にビーム軌道が
垂直方向に移動し、SOR光の均一な照射が広い範囲で
高い信頼性のもとに安定的に得られる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、従来と同一部分には同一符号を付して説明
を省略し、従来と異なる本発明の構成に付いて説明する
【0011】先ず、第1の実施例を図1及び図2により
説明する。図1は概略構成図であり、図2は電子軌道の
垂直方向の座標を示すグラフである。図において37〜
46は周回軌道5に沿って配置されたビーム軌道偏向手
段を形成する電子ビーム軌道偏向器で、これらは電子ビ
ームの軌道を周回軌道5の軌道面に対し垂直な方向に所
定の偏向角度の偏向を行うものであり、電子ビーム軌道
偏向器37〜46を作用させないときには電子ビームの
軌道が周回軌道5と同じ面上にあるように形成されてい
る。そして各電子ビーム軌道偏向器37〜46は偏向磁
石1〜4から放出されるSOR光のステッパ部19〜2
6での照射位置が所定の値となっているようにするもの
で、その偏向角度の設定は予め適正な偏向角度が得られ
るように設定されているか、あるいは対応する偏向磁石
1〜4中での電子の軌道を測定したり、ビームライン2
7〜34を通じて放射されるSOR光を測定したりして
、その測定結果に基づいて制御される。
【0012】電子ビーム軌道偏向器37〜44はそれぞ
れ偏向磁石1〜4と、これら偏向磁石1〜4に隣接して
配置された4極磁石6〜13との間の周回軌道5上に設
けられ、偏向磁石1〜4に入出する電子ビームを偏向し
ている。すなわち電子ビーム軌道偏向器37〜40は偏
向磁石1〜4の電子の周回方向入口側に配置され、偏向
磁石1〜4中での電子ビームの軌道が周回軌道5の軌道
面に略平行となるように、電子ビーム軌道偏向器37〜
40から出る電子ビームの軌道を周回軌道5の軌道面に
略平行となるように偏向する。そして電子ビーム軌道偏
向器41〜44は偏向磁石1〜4の電子の周回方向出口
側に配置され、偏向磁石1〜4中で周回軌道5の軌道面
に略平行であった電子ビームの軌道を周回軌道5に周回
方向で交差するように垂直方向に偏向するものである。
【0013】また、電子ビーム軌道偏向器45,46は
高周波加速空胴18が配置された偏向磁石4と偏向磁石
1の間の周回軌道5上に配設され、電子ビーム軌道偏向
器45は4極磁石9と高周波加速空胴18の間の周回軌
道5上に設けられ、高周波加速空胴18中での電子ビー
ムの軌道が高周波加速空胴18の中心軸を通る周回軌道
5に一致するように偏向する。そして電子ビーム軌道偏
向器46は高周波加速空胴18の電子の周回方向出口側
に隣接して設けられた4極磁石17と4極磁石13の間
の周回軌道5上に設けられ、高周波加速空胴18中で加
速され周回軌道5に一致して4極磁石17から出た電子
ビームの軌道を周回方向で周回軌道5から離れるように
垂直方向に偏向する。これにより電子ビームの軌道を周
回軌道5の近傍に限定する必要のある一の所定領域、例
えば高周波加速空胴18中で周回軌道5に一致したもの
となり、電子ビームの軌道を周回軌道5に略平行である
ことが必要な他の所定領域、例えばSOR光を取り出す
偏向磁石1〜4中で周回軌道5の軌道面に略平行したも
のとなる。図2は周回軌道5の一部の区間における電子
ビームの軌道の偏向状態を示すもので、上記の偏向磁石
4と偏向磁石1の間における電子の軌道の垂直方向の座
標を示すグラフである。グラフは横軸に位置、縦軸に垂
直方向の座標zをとっており、横軸には対応した位置に
それぞれ構成する要素を図示し、縦軸は周回軌道5を0
として上側を正、下側を負にとってあり、図中の47は
電子の軌道である。また周回軌道5の他の区間において
は、高周波加速空胴18及びそれにともない配設された
電子ビーム軌道偏向器45,46がそれぞれ設けられて
いない点で異なるのみである。
【0014】このように構成された本実施例において、
図示しない電子ビーム入射器から周回軌道5に沿って電
子を入射させ、周回軌道5に沿って周回させる。入射し
た電子は高周波加速空胴18中で加速され、周回しなが
ら各電子ビーム軌道偏向器37〜46によって周回軌道
5の軌道面に垂直な方向に偏向される。すなわち偏向磁
石1〜4に入る電子は軌道が電子ビーム軌道偏向器37
〜40で周回軌道5に略平行となるように偏向され、偏
向磁石1〜4に入った電子は偏向磁石1〜4中の任意の
位置での軌道が周回軌道5に略平行に維持され、そのま
ま電子ビーム軌道偏向器41〜44に入る。電子ビーム
軌道偏向器41,42,43で電子は、軌道がそれぞれ
周回軌道5上に順に配置された4極磁石6,14、10
、7、15、11、8、16,12を通り、次の電子ビ
ーム軌道偏向器38,39,40に、周回軌道5に対し
逆側に偏位されて入るように偏向される。一方、電子ビ
ーム軌道偏向器44で電子は軌道が周回軌道5に交差す
るように偏向され、4極磁石9を通り、電子ビーム軌道
偏向器45で周回軌道5に一致するように偏向されて高
周波加速空胴18に入る。高周波加速空胴18中で電子
は周回軌道5に一致した軌道で加速される。高周波加速
空胴18を出た電子は周回軌道5に一致した軌道で4極
磁石17を通り、電子ビーム軌道偏向器46で軌道が高
周波加速空胴18に入る前の状態とは逆側に周回軌道5
から離れるように偏向され、4極磁石13を経て電子ビ
ーム軌道偏向器37に入る。以上を繰り返しながら電子
は周回軌道5を周回する。そして、各偏向磁石1〜4に
接続されたビームライン27〜34を通してステッパ部
19〜26にSOR光を導き、そのSOR光を各ステッ
パ部19〜26に配置した基板等の表面に照射させる。
【0015】以上の本実施例によれば、偏向磁石1〜4
に接続されたステッパ部19〜26を照射するSOR光
の照射範囲は、周回軌道5の軌道面に平行な水平方向で
は従来と同様十分な広がりが得られると共に、偏向磁石
1〜4中での電子の軌道が周回軌道5の軌道面に略平行
であるため垂直方向にも所定の範囲のものが得られ、得
られた照射範囲内での光強度は一様なものとなり、歪み
のない照射が実現できる。また、高周波加速空胴18で
の電子の軌道が周回軌道5と一致しているため、これを
通過する電子は偏向磁石1〜4等で軌道を変更されても
常に高周波加速空胴18の中では軌道の位置を変えず中
心軸上を通過する。すなわち高周波加速空胴18内では
電子は偏向されることがなく、従って偏向を受けること
によるエミッタンスの増加がなく、また高次モードの励
起によって電子ビームが不安定になることもない。さら
に、SOR光の光路中に鏡を配置することがないため、
SOR光の大きな損失や高価な鏡の駆動系がなく、また
駆動系等の機械的部分が介在することによる信頼性の低
下を招くことがない。そして、半導体ウエハの大径化に
も十分対応できる。
【0016】次に、本発明の第2の実施例を図3により
説明する。図3は電子軌道の垂直方向の座標を示すグラ
フで、第1の実施例の図2に対応するものである。図に
おいて48は電子の軌道であり、49,50は周回軌道
5に沿って高周波加速空胴18の設けられた偏向磁石4
と偏向磁石1の間に配置された電子ビーム軌道偏向器で
、これらは他の電子ビーム軌道偏向器37〜44と同様
に電子ビームの軌道を周回軌道5の軌道面に対し垂直な
方向に制御されて所定の偏向を行うものであり、作用さ
せないときには電子ビームの軌道が周回軌道5と同じ面
上にあるように形成されている。
【0017】また、電子ビーム軌道偏向器49は4極磁
石9と高周波加速空胴18の間の周回軌道5上に設けら
れ、高周波加速空胴18中で電子ビームを軌道が周回軌
道5に微小角度をもって交差するように偏向する。交差
角度は電子ビームが高周波加速空胴18を通過する際に
、エミッタンスの増加や電子ビームが不安定になること
等が生じない実質的に中心部を通過するように設定され
ていて、高周波加速空胴18中での周回軌道5に対する
電子ビームの軌道のずれは微小なものとなっている。 そして電子ビーム軌道偏向器50は高周波加速空胴18
の電子の周回方向出口側に隣接して設けられた4極磁石
17と4極磁石13の間の周回軌道5上に設けられ、高
周波加速空胴18中で加速されて4極磁石17を通過し
た電子ビームの軌道を周回方向で周回軌道5から離れる
ように垂直方向に偏向する。これにより電子ビームの軌
道は周回軌道5に沿った一の所定領域である高周波加速
空胴18中で周回軌道5に微小角度で交差したものとな
り、他の所定領域である偏向磁石1〜4中で周回軌道5
の軌道面に略平行したものとなる。
【0018】このように構成された本実施例においても
、第1の実施例と同様に図示しない電子ビーム入射器か
ら周回軌道5に沿って電子を入射させ、周回軌道5に沿
って周回させる。入射した電子は高周波加速空胴18中
で加速され、周回しながら各電子ビーム軌道偏向器37
〜44,49,50によって周回軌道5の軌道面に垂直
な方向に偏向される。すなわち電子ビーム軌道偏向器3
7〜44は第1の実施例と同様に作用する。一方、偏向
磁石4と偏向磁石1の間では、電子ビーム軌道偏向器4
4で電子は軌道が周回軌道5に交差するように偏向され
、4極磁石9を通り、さらに電子ビーム軌道偏向器49
で電子の軌道が、高周波加速空胴18内でその中心部近
傍の所定範囲内を通過するよう、周回軌道5に対して微
小交差角を持つように偏向される。そして高周波加速空
胴18中で電子は周回軌道5に対して微小交差角を持つ
軌道で加速される。高周波加速空胴18を出た電子は4
極磁石17を通り、電子ビーム軌道偏向器50で軌道が
高周波加速空胴18に入る前の状態とは逆側に周回軌道
5から離れるように偏向され、4極磁石13を経て電子
ビーム軌道偏向器37に入る。以上を繰り返しながら電
子は周回軌道5を周回する。そして、各偏向磁石1〜4
に接続されたステッパ部19〜26にSOR光を導き、
各ステッパ部19〜26に配置した基板等の表面にSO
R光を照射させる。
【0019】以上の本実施例によっても、高周波加速空
胴18での電子の軌道が周回軌道5と一致していないも
のの、高周波加速空胴18を通過する電子は常に高周波
加速空胴18の中を軌道の位置を大きく移動することな
く略中心部を通過し、このため第1の実施例と同様の作
用と効果が得られる。
【0020】次に、本発明の第3の実施例を図4により
説明する。図4は概略構成図で、第1の実施例の図1に
対応するものである。図において51〜54は周回軌道
5上に配設された偏向磁石で、これらは磁場勾配がない
ように形成されている。そして偏向磁石51〜54は周
回軌道5に沿って図示しない電子ビーム入射器から入射
された電子を周回軌道5に沿って周回させる。また55
〜62は周回軌道5に沿って配置された電子ビーム軌道
偏向器で、これらは第1の実施例のものと同様に制御さ
れ、電子ビームの軌道を周回軌道5の軌道面に対し垂直
な方向に所定量だけ偏向し、偏向磁石55〜62からス
テッパ部19〜26に放出されるSOR光の照射位置が
所定の値となっているように作用するものである。なお
、電子ビーム軌道偏向器45,46,55〜62を作用
させないときには電子ビームの軌道が周回軌道5と同じ
面上にあるように形成されている。
【0021】電子ビーム軌道偏向器55〜62はそれぞ
れ偏向磁石51〜54と、これら偏向磁石51〜54に
隣接して配置された4極磁石6〜13との間の周回軌道
5上に設けられ、偏向磁石51〜54に入出する電子ビ
ームを偏向している。すなわち電子ビーム軌道偏向器5
5〜58は偏向磁石51〜54の電子の周回方向入口側
に配置され、偏向磁石51〜54中での電子ビームの軌
道が周回軌道5の軌道面に平行となるように、電子ビー
ム軌道偏向器55〜58から出る電子ビームの軌道を周
回軌道5の軌道面に平行となるように偏向する。そして
電子ビーム軌道偏向器59〜62は偏向磁石51〜54
の電子の周回方向出口側に配置され、偏向磁石51〜5
4中で周回軌道5の軌道面に平行であった電子ビームの
軌道を周回軌道5に周回方向で交差するように垂直方向
に偏向するものである。これにより電子ビームの軌道は
周回軌道5に沿った一の所定領域である高周波加速空胴
18中で第1の実施例と同じく周回軌道5に一致したも
のとなり、他の所定領域である偏向磁石51〜54中で
周回軌道5の軌道面に平行したものとなる。
【0022】このように構成された本実施例において、
図示しない電子ビーム入射器から周回軌道5に沿って電
子を入射させ、周回軌道5に沿って周回させる。入射し
た電子は高周波加速空胴18中で加速され、周回しなが
ら各電子ビーム軌道偏向器45,46,55〜62によ
って周回軌道5の軌道面に垂直な方向に偏向される。す
なわち偏向磁石51〜54に入る電子は軌道が電子ビー
ム軌道偏向器55〜58で周回軌道5に平行となるよう
に偏向され、磁場勾配のない偏向磁石51〜54に入っ
た電子は偏向磁石51〜54中の任意の位置での軌道が
周回軌道5に平行に維持され、そのまま電子ビーム軌道
偏向器59〜62に入る。電子ビーム軌道偏向器59,
60,61で電子は、軌道がそれぞれ周回軌道5上に順
に配置された4極磁石6,14、10、7、15、11
、8、16,12を通り、次の電子ビーム軌道偏向器5
6,57,58に、周回軌道5に対し逆側に偏位されて
入るように偏向される。一方、電子ビーム軌道偏向器6
2で電子は軌道が周回軌道5に交差するように偏向され
、4極磁石9を通り、電子ビーム軌道偏向器45で周回
軌道5に一致するように偏向されて高周波加速空胴18
に入る。高周波加速空胴18中で加速された電子は、高
周波加速空胴18を出た後、周回軌道5に一致した軌道
で4極磁石17を通り、電子ビーム軌道偏向器46で軌
道が高周波加速空胴18に入る前の状態とは逆側に周回
軌道5から離れるように偏向され、4極磁石13を経て
電子ビーム軌道偏向器55に入る。以上を繰り返しなが
ら電子は周回軌道5を周回する。そして、各偏向磁石5
1〜54に接続されたビームライン27〜34を通して
ステッパ部19〜26に導かれたSOR光を、各ステッ
パ部19〜26に配置した基板等の表面に照射させる。
【0023】以上の本実施例によれば、第1の実施例と
同様な作用、効果が得られると共に、偏向磁石51〜5
4中での電子の軌道が周回軌道5の軌道面に平行である
ため、ステッパ部19〜26の照射範囲内での光強度は
より一様なものとなり、歪みのない向上した照射が実現
できる。
【0024】次に、本発明の第4の実施例を図5により
説明する。図5は要部のみを示す正面図で、図において
偏向磁石63,64は、磁場勾配がないように形成され
ていて、略半截円柱状のヨーク65,66と、コイル6
7,68及びヨーク65,66の円柱状外面に沿うよう
に形成された溝69,70を有しており、溝69,70
に円弧状曲管の偏向部ビームダクト71,72が配設さ
れ、架台73,74の上に固定されている。また2つの
偏向磁石63,64の間には環状の4極磁石75,76
が、各々の中心軸を一致させ、その中心軸に電子の平衡
軌道を形成するようにして、可動架台77の取付台78
上に配着されている。可動架台77は取付台78を上下
方向に油圧駆動によって直線的に往復動作させる駆動機
構79を基台80上に設けて構成され、取着された4極
磁石75,76を平衡軌道を一致させたまま上下させる
。さらに2つの偏向磁石63,64に設けられた偏向部
ビームダクト71,72のそれぞれの一端の間には、真
空ベローズ81,82を介し、環状の4極磁石75,7
6の平衡軌道部分の近傍を貫通するようにして直管状の
直線部ビームダクト83が配設されている。一方、偏向
部ビームダクト71,72のそれぞれの他端の間にも、
同様に4極磁石75,76に対をなすように設けられた
図示しない環状の4極磁石の平衡軌道部分の近傍を貫通
するようにして図示しない直線部ビームダクトが配設さ
れ、4極磁石は図示しない可動架台により上下されるよ
うに設けられており、また偏向部ビームダクト71,7
2及び直線部ビームダクト83と図示しない直線部ビー
ムダクトは連通し、これらの連通したダクトの内部に電
子の周回軌道5が形成される。
【0025】このように構成された本実施例において、
図示しない電子ビーム入射器から周回軌道5に沿って電
子を入射させ、周回軌道5に沿って周回させる。なお4
極磁石75,76の平衡軌道が周回軌道5に一致する位
置にあるとき電子のビーム軌道は周回軌道5に一致した
ものとなる。ここで電子を周回させながら4極磁石75
,76を可動架台77の駆動機構79によって周回軌道
5の軌道面に垂直な方向に数十cm/秒以下の速度で往
復動させると、電子は周回して4極磁石75,76に再
び戻ってきたときには先の軌道から微小距離ずれた位置
に移ることになる。そして電子は微小距離ずれた位置を
初期値としてベータトロン振動が始めるが、4極磁石7
5,76を上下させる振動速度が高速でないため、通常
、数ミリ秒程度で減衰してしまい、電子ビームの軌道は
4極磁石75,76が可動架台77により上下されるこ
とによって周回軌道5の軌道面に平行なまま上下するよ
うになる。一方、磁場勾配のない偏向磁石63,64の
磁場内においては、横方向の磁束がないために上下方向
の集束力を与えることがなく、電子ビームが上下方向に
移動しても電子ビームの位置の変化に対し何等影響を与
えることがない。これにより偏向磁石63,64内にお
ける電子ビームの軌道を4極磁石75,76を上下させ
ることによって上下に振られることとなり、さらに偏向
磁石63,64内の電子ビームの軌道変化によって発生
するSOR光も上下に振られ、図示しないステッパ部に
配置された基板等の所定の範囲の照射を行う。
【0026】以上の本実施例によれば、偏向磁石63,
64に接続されたステッパ部を照射するSOR光の照射
範囲は、周回軌道5の軌道面に平行な水平方向では従来
と同様十分な広がりが得られると共に、偏向磁石63,
64中での電子の軌道が、4極磁石75,76の平衡軌
道に電子ビームの軌道が集束され、周回軌道5の軌道面
に平行な状態のままで垂直な方向に上下するように振ら
れるので、垂直方向にも所定の範囲の広がりを安定的に
得ることができ、得られた照射範囲内での光強度は一様
なものとなり、歪みのない信頼性の高い照射が実現でき
る。また、例えば偏向磁石63,64の半径が1mの装
置の総重量が10tを超える重さとなるのに対し、1個
の重量が約100kgと比較的軽量の4極磁石75,7
6を周回軌道5の軌道面に垂直な方向に往復動させるた
め、可動架台77は安価なものにでき、駆動機構79も
精度の良い制御が行える。
【0027】次に、本発明の第5の実施例を図6により
説明する。図6は要部のみを示す正面図で、図において
可動架台84の取付台85には環状の4極磁石86,8
7が、各々の中心軸を一致させて配着されており、同時
に取付台85には4極磁石86,87の中心部近傍を貫
通する直線部ビームダクト83が支持部材88によって
配着されている。また直線部ビームダクト83の両端は
偏向部ビームダクト71,72のそれぞれの一端に可撓
性を有する真空ベローズ89,90を介して取着されて
いる。そして可動架台84は取付台85を上下方向に往
復動作させる駆動機構79を基台91上に設けて構成さ
れ、取付台85に取着された4極磁石86,87及び直
線部ビームダクト83を互いの位置を変動させない状態
で上下させる。一方、偏向部ビームダクト71,72の
それぞれの他端の間にも、同様に4極磁石86,87に
対をなすように設けられた図示しない4極磁石を貫通す
るようにして図示しない直線部ビームダクトが配設され
、4極磁石と直線部ビームダクトは同様に図示しない可
動架台により上下されるように設けられており、また偏
向部ビームダクト71,72及び直線部ビームダクト8
3と図示しない直線部ビームダクトは連通し、これらの
連通したダクトの内部に電子の周回軌道5が形成される
【0028】このように構成された本実施例において、
第4の実施例と同様に入射させた電子を周回軌道5に沿
って周回させ、電子を周回させながら4極磁石86,8
7と直線部ビームダクト83を可動架台84の駆動機構
79によって周回軌道5の軌道面に垂直な方向に数十c
m/秒以下の速度で往復動させる。この往復動により電
子ビームの軌道は周回軌道5の軌道面に平行に上下する
ようになり、磁場勾配のない偏向磁石63,64の磁場
内においても上下に振られることとなる。そして偏向磁
石63,64内の電子ビームの軌道変化によって発生す
るSOR光も上下に振られ、図示しないステッパ部に配
置された基板等の所定の範囲の照射を行う。
【0029】以上の本実施例によれば、4極磁石86,
87及び直線部ビームダクト83が互いの位置を変動さ
せない状態で上下に振られることになるため、第4の実
施例と同様の作用、効果が得られると共に、4極磁石8
6,87の中央開口径をここを貫通する直線部ビームダ
クト83の外径寸法に略一致する程度にまで十分小さく
することができて、4極磁石86,87の起磁力を小さ
なものとすることができ、安価でより軽量のものとする
ことができる。また、例えば偏向磁石63,64の半径
が1mの装置の総重量が10tを超える重さとなるのに
対し、直線部ビームダクト83と4極磁石86,87と
を合わせた重量は約200数十kgと比較的軽量で安価
な可動架台84で、周回軌道5の軌道面に垂直な方向の
往復動を精度の良く制御することができる。
【0030】次に、本発明の第6の実施例を図7により
説明する。図7は要部のみを示す平面図で、図において
偏向磁石63,64に設けられた偏向部ビームダクト7
1,72のそれぞれの他端の間には、一端と同様に可撓
性を有する真空ベローズ92,93を介し、環状の4極
磁石94,95の中心部近傍を貫通するようにして直線
部ビームダクト96が配設されている。これにより偏向
部ビームダクト71,72及び直線部ビームダクト83
,96とは連通し、ダクト内部に電子の周回軌道5が形
成される。また全ての4極磁石86,87,94,95
は可動架台97の取付台98に取着されており、同時に
取付台98には直線部ビームダクト83,99が図示し
ない支持部材によって配着されている。そして可動架台
97は取付台98を上下方向に往復動作させる駆動機構
79を図示しない基台上に設けて構成され、取付台98
に取着された4極磁石86,87,94,95及び直線
部ビームダクト83,96を互いの位置を変動させない
状態で上下させる。
【0031】このように構成された本実施例において、
第5の実施例と同様に入射させた電子を周回軌道5に沿
って周回させ、電子を周回させながら4極磁石86,8
7,94,95と直線部ビームダクト83,96を可動
架台97の駆動機構79によって周回軌道5の軌道面に
垂直な方向に数十cm/秒以下の速度で往復動させる。 この往復動により電子ビームの軌道は周回軌道5の軌道
面に平行に上下するようになり、磁場勾配のない偏向磁
石63,64の磁場内においても上下に振られることと
なる。そして偏向磁石63,64内の電子ビームの軌道
変化によって発生するSOR光も上下に振られ、図示し
ないステッパ部に配置された基板等の所定の範囲の照射
を行う。
【0032】以上の本実施例によれば、全ての4極磁石
86,87,94,95及び直線部ビームダクト83,
96が同時に上下に振られることになるため、第5の実
施例と同様の作用、効果が得られると共に、可動架台9
7が1台のため、各4極磁石86,87,94,95の
間の位置の変動を起こさずに、同時に上下させることが
できる。また、装置全体の重量に比べ4極磁石86,8
7,94,95等の上下させる部分の重量は軽く、可動
架台97の往復動は精度良く制御することができる。
【0033】尚、本発明は上記の各実施例に限定される
ものではなく、電子の周回軌道への入射部分などにおい
ても電子の軌道の移動が周回軌道に対し実用上問題とな
らない範囲に限定されるように電子ビーム軌道偏向器を
配する等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施
し得るものである。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、周回軌道に沿った一の所定領域では電子のビーム軌
道と周回軌道とのずれを所定範囲以下として略一致させ
、かつ他の所定領域では電子のビーム軌道が周回軌道の
形成する軌道面に略平行となるように垂直方向に偏向す
るビーム軌道偏向手段を設ける構成としたり、あるいは
4極磁石を電子の周回軌道面に対し垂直方向に往復動さ
せる可動手段を設ける構成としたことにより、安定した
電子ビームが確保でき、SOR光の均一な照射が広い範
囲で高い信頼性のもとに得ることができる等の効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す概略構成図である
【図2】図1における電子軌道の垂直方向の座標を示す
グラフである。
【図3】本発明の第2の実施例における電子軌道の垂直
方向の座標を示すグラフである。
【図4】本発明の第3の実施例を示す概略構成図である
【図5】本発明の第4の実施例を示す正面図である。
【図6】本発明の第5の実施例を示す正面図である。
【図7】本発明の第6の実施例を示す平面図である。
【図8】従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1〜4…偏向磁石(他の所定領域) 5…周回軌道 6〜14…4極磁石 18…高周波加速空胴(一の所定領域)37〜46…電
子ビーム軌道偏向器(ビーム軌道偏向手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  周回軌道上に配設され該周回軌道に沿
    って電子を周回させるようにした偏向磁石と、周回する
    前記電子を収束させるように前記偏向磁石の間の前記周
    回軌道上に配置した4極磁石と、前記周回軌道上に配置
    され周回する前記電子を加速する高周波加速空胴とを備
    えたシンクロトロン放射光発生装置において、前記周回
    軌道上に、該周回軌道に沿った一の所定領域では前記電
    子のビーム軌道と前記周回軌道とのずれを所定範囲以下
    として略一致させ、かつ他の所定領域では前記電子のビ
    ーム軌道が前記周回軌道の形成する軌道面に略平行とな
    るように垂直方向に偏向するビーム軌道偏向手段が設け
    られていることを特徴とするシンクロトロン放射光発生
    装置。
  2. 【請求項2】  周回軌道上に配設され該周回軌道に沿
    って電子を周回させるようにした偏向磁石と、周回する
    前記電子を収束させるように前記偏向磁石の間の前記周
    回軌道上に配置した4極磁石とを備えたシンクロトロン
    放射光発生装置において、前記偏向磁石で偏向された電
    子の周回に対応させて前記4極磁石を電子の前記周回軌
    道の軌道面に対し垂直方向に往復動させる可動手段が設
    けられていることを特徴とするシンクロトロン放射光発
    生装置。
JP18911391A 1991-03-28 1991-07-30 シンクロトロン放射光発生装置 Pending JPH04357699A (ja)

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