JPH04359037A - 合成樹脂発泡粒子の製造方法 - Google Patents

合成樹脂発泡粒子の製造方法

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JPH04359037A
JPH04359037A JP16108991A JP16108991A JPH04359037A JP H04359037 A JPH04359037 A JP H04359037A JP 16108991 A JP16108991 A JP 16108991A JP 16108991 A JP16108991 A JP 16108991A JP H04359037 A JPH04359037 A JP H04359037A
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resin particles
synthetic resin
foaming
water
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JP16108991A
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Hideki Kuwabara
英樹 桑原
Hidehiro Sasaki
秀浩 佐々木
Kazuo Tsurugai
和男 鶴飼
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JSP Corp
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂発泡粒子の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】揮発性
発泡剤を含有せしめた合成樹脂粒子を密閉容器内で水等
の分散媒に分散させ、容器内圧力を発泡剤の蒸気圧以上
に保持しつつ合成樹脂粒子の軟化温度以上の温度におい
て容器の一端を開放し、合成樹脂粒子と分散媒とを容器
内よりも低圧の雰囲気下に放出することにより合成樹脂
粒子を発泡させる方法は知られている。この方法におい
ては従来、揮発性発泡剤として例えば、プロパン、ブタ
ン、ペンタン等の炭化水素類や、トリクロロフロロメタ
ン、ジクロロジフロロメタン等のハロゲン化炭化水素類
等が用いられている。
【0003】しかしながら、従来揮発性発泡剤として使
用されているこれらの化合物は、毒性や可燃性等の危険
性を有していたり、フロン類のようにオゾン層破壊とい
う問題を有していたり、或いは危険性や環境破壊という
点ではそれほど問題を有さなくとも、高価で実用的でな
い等の問題を有するもの多いのが現状である。また揮発
性発泡剤は合成樹脂粒子を膨潤させるために発泡時の発
泡適正温度範囲が狭くなり、このため発泡温度の発泡倍
率に及ぼす影響が大となり、発泡倍率のコントロールが
困難となるという問題もあった。
【0004】このような問題を解決するために多くの研
究がなされ、本出願人もかかる課題を解決するために鋭
意研究した結果、従来発泡剤としては全く顧みられてい
なかった二酸化炭素等の無機ガスを発泡剤として用いて
合成樹脂発泡粒子を得る方法を先に提案した(例えば特
公昭62−61227号公報、特開昭61−2741号
公報、特開昭61−4738号公報等)。しかしながら
、無機ガスを発泡剤として用いた場合、発泡剤の合成樹
脂粒子内への含浸性が悪く、しかも合成樹脂粒子の二次
結晶化が促進され難いために高温で発泡することが困難
となり、このため発泡倍率の高いものが得難く、実験室
規模での製造は可能であっても工業的規模で製造を行う
には解決しなければならない多くの問題があった。
【0005】本出願人は、水溶性無機物を含有する合成
樹脂粒子に無機ガス系発泡剤を含浸させて発泡させるこ
とにより、無機ガス系発泡剤を用いた場合にも、高発泡
倍率の合成樹脂発泡粒子を工業的規模で製造することが
でき、更に発泡剤の使用量を少なくしても、特開昭61
−4738号公報に記載されている方法よりも更に安定
して高発泡倍率の発泡粒子を得ることができることを見
出し、先に提案を行った(特願平2−202238号)
【0006】この方法は、無機ガス系発泡剤を用いた従
来法に比して、発泡倍率のバラツキが少なく、しかも高
発泡倍率の発泡粒子を容易に得ることができる利点があ
るが、この方法で得た発泡粒子は次の問題を有するもの
であった。■微細気泡内にボイド状の巨大気泡を含む。 発泡粒子から製造される型内成型体は、成型後スライス
されて使用されることが多いが、スライス面に上記巨大
気泡が現れ、これによって著しく商品価値が低下する。
【0007】本発明者等はこれらの問題を解決すべく鋭
意研究した結果、合成樹脂粒子に添加する水溶性無機物
の粒径を規定することにより、巨大なボイド状の気泡の
混在を防止でき、上記従来の問題を解決し得ることを見
出し本発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の合成樹脂発
泡粒子の製造方法は、メジアン径30μ以下の水溶性無
機物と無機ガス系発泡剤とを含有する発泡性の合成樹脂
粒子を密閉容器内で分散媒に分散させ、該発泡性の樹脂
粒子が軟化する温度以上の温度において樹脂粒子と分散
媒とを容器内よりも低圧の雰囲気下に放出して樹脂粒子
を発泡させることを特徴とする。本発明方法においては
特に水溶性無機物がメジアン径30μ以下で、且つ粒径
40μ以下の粒子を全体の70%重量以上含む場合に効
果が顕著である。また本発明においてはメジアン径30
μ以下の水溶性無機物を発泡性合成樹脂粒子100重量
部中に0.01〜5.0重量部含むことが好ましい。本
発明において、水溶性無機物が硼砂の場合に特に効果が
大きい。
【0009】本発明において用いる合成樹脂粒子の基材
としては、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレ
ンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共
重合体、プロピレン−ブテンランダム共重合体、プロピ
レン−エチレン−ブテンランダム共重合体等のプロピレ
ン系樹脂、或いは低密度ポリエチレン(LDPE)、中
密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(
HDPE)や、エチレンと少量のα−オレフィン(炭素
数4、6、8等)との共重合体である直鎖状低密度ポリ
エチレン(LLDPE)等のエチレン系樹脂等が挙げら
れる。これらは架橋されていても無架橋であっても良い
が、特に架橋LDPE、無架橋LLDPE、上記無架橋
プロピレン系ランダム共重合体が好ましい。
【0010】合成樹脂粒子中に含有される水溶性無機物
とは、40℃の水100gに対する溶解度が1g以上の
ものであるが、特に5g以上のものが好ましく、更に2
0g以上のものが好ましい。上記水溶性無機物としては
、例えば硼砂、硫酸ニッケル、硫酸マンガン、塩化ナト
リウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム等が挙げら
れるが、なかでも硼砂が好ましい。これらの無機物は1
種又は2種以上混合して用いることができ、合成樹脂粒
子を造粒する際に添加される。水溶性無機物を添加して
造粒した合成樹脂粒子は、一般に0.3〜5mm、特に
0.5〜3mmの粒径とすることが好ましい。水溶性無
機物は合成樹脂粒子100重量部当たり、0.01〜5
.0重量部、特に0.1〜2.0重量部添加することが
好ましい。水溶性無機物を大過剰に含有せしめると、巨
大なボイド状の気泡が存在しなくても得られる発泡粒子
が収縮し易くなり発泡成型性の上で好ましくない。一方
、無機物の添加量が少なすぎると本発明の効果が得られ
なくなる。
【0011】本発明において水溶性無機物としてメジア
ン径が30μ以下のものを用いるが、特にメジアン径2
0μ以下のものが好ましい。水溶性無機物のメジアン径
の下限は特に限定されないが、極めて微細なものを加工
しようとすると製品のコストアップにつながるため、通
常その下限は0.1μ程度のものが用いられる。一般に
市販されている水溶性無機物は、粒径分布に2つの山が
現れたり、粒径分布の幅が極度に広いため、メジアン径
が30μ以下であっても、極度に粒径の大きい粒子が多
く混入して好ましくない結果となる場合がある。従って
、本発明において用いる水溶性無機物は、メジアン径が
30μ以下であるとともに、更に粒径40μ以下の粒子
が全体の70%重量以上含まれていることが好ましく、
80重量%以上含まれているとより好ましい。本発明に
おいては、市販されている水溶性無機物をこのような好
ましい粒度分布とするためには、通常、ボールミル、ジ
ェットミル、振動ミル等を使用して粉砕して調整する方
法が採用される。
【0012】本発明において予め別工程で発泡剤を含浸
させた合成樹脂粒子を密閉容器内で分散媒に分散させ、
該発泡性の樹脂粒子が軟化する温度以上の温度にて樹脂
粒子と分散媒とを容器内より放出して発泡させても、ま
た密閉容器内で発泡剤とともに合成樹脂粒子を分散媒に
分散て加熱して発泡剤を含浸させ、しかる後に発泡剤を
含浸させた発泡性の樹脂粒子と分散媒とを容器内から放
出して発泡せしめるほうのいずれも採用することができ
るが、通常は後者の方法が採用される。合成樹脂粒子を
発泡剤とともに分散媒に分散させて発泡剤を含浸させる
場合、発泡剤は一旦分散媒に溶解又は分散した後に合成
樹脂粒子に含浸される。具体的には密閉容器中に重合体
粒子と発泡剤及び分散媒を入れて攪拌しながら加熱、加
圧する等により樹脂粒子に含浸させる方法が採用される
が、合成樹脂粒子を発泡剤とともに分散媒に分散させて
発泡温度に昇温しながら発泡剤を含浸させても、樹脂粒
子を分散媒に分散させて発泡温度あるいは発泡温度付近
まで昇温した後に発泡剤を供給して同温度において発泡
剤を含浸させても良い。また合成樹脂粒子と発泡剤とを
分散媒に分散させて加熱して発泡温度あるいは発泡温度
付近まで昇温した後、無機ガス系発泡剤を更に追加して
同温度に保持して更に発泡剤を含浸させる方法等の如く
、発泡剤を段階的に含浸させる方法も採用できる。特に
密閉容器内で発泡剤とともに合成樹脂粒子を分散媒に分
散せしめて合成樹脂粒子が軟化する温度以上に加熱して
発泡剤を含浸せしめ、次いで更に容器内の無機ガス系発
泡剤の分圧以上の圧力を持つ無機ガス系発泡剤を容器内
に供給して発泡温度あるいは発泡温度付近に保持して更
に発泡剤を含浸させる方法を採用することが好ましい。 この場合、追加の無機ガス系発泡剤としては、発泡剤と
して最初に用いた発泡剤と同一の無機ガス、又はこの無
機ガスと他の無機ガスとの混合ガス(例えば、最初に発
泡剤として二酸化炭素を用いた場合、二酸化炭素又は二
酸化炭素と窒素との混合ガス等)、またはこの無機ガス
とは異なる無機ガス(例えば、最初に発泡剤として二酸
化炭素を用いた場合、窒素や空気等)を用いる。
【0013】本発明において用いる無機ガス系発泡剤と
しては、例えば窒素、二酸化炭素、アルゴン、空気等が
挙げられるが、なかでも二酸化炭素、窒素、空気が好ま
しい。無機ガス系発泡剤はガス状で供給しても、液状(
例えば液体窒素等)で供給しても、固形状(例えばドラ
イアイス等)で供給しても良いが、容器内の圧力が50
kg/cm2 ・G以下となるように供給することが好
ましい。
【0014】分散媒としては、合成樹脂粒子を溶解しな
いものであれば良く、このような分散媒としては例えば
水、エチレングリコール、グリセリン、メタノール、エ
タノール等が挙げられるが、通常は水が使用される。発
泡性の合成樹脂粒子を分散媒に分散せしめて発泡温度に
加熱保持する際に、樹脂粒子相互の融着を防止するため
に融着防止剤を用いることができる。融着防止剤として
は水等の分散媒に溶解せず、加熱によって溶融しないも
のであれば無機系、有機系を問わず使用可能であるが、
一般には無機系のものが好ましい。無機系の融着防止剤
としては、酸化アルミニウム、酸化チタン、水酸化アル
ミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、塩基性炭酸亜鉛、
炭酸カルシウム、リン酸三カルシウム、ピロリン酸マグ
ネシウム等が挙げられ、これらと乳化剤とを併用して添
加することが好ましい。乳化剤としてはドデシルベンゼ
ンスルフォン酸ナトリウム、オレイン酸ナトリウム等の
アニオン系界面活性剤が好適である。上記融着防止剤と
しては粒径0.001〜100μm、特に0.001〜
30μmのものが好ましい。融着防止剤の添加量は樹脂
粒子100重量部に対し、通常は0.01〜10重量部
が好ましい。また乳化剤は樹脂粒子100重量部当たり
、通常、0.001〜5重量部添加することが好ましい
【0015】本発明方法において、発泡性の樹脂粒子中
には二次結晶が存在することが好ましい。この二次結晶
が存在する発泡性の樹脂粒子を発泡して得た発泡粒子は
成型性が優れたものとなる。特に樹脂粒子の基材が無架
橋プロピレン系樹脂や無架橋LLDPEの場合、上記二
次結晶が存在していることが有利である。二次結晶の存
在は、発泡粒子の示差走査熱量測定によって得られるD
SC曲線に、基材樹脂の所謂融解時の吸熱に起因する固
有ピークよりも高温側に高温ピークが現れるか否かによ
って判定することができる。固有ピークと高温ピークと
は、同一のサンプルの示差走査熱量測定を2回行うこと
によって判定できる。この方法では、まずサンプル(発
泡粒子)1〜3mgを示差走査熱量計によって10℃/
分で220℃まで昇温測定して第1回目のDSC曲線を
得、次いで220℃から40℃付近まで10℃/分の速
度で降温し、再度10℃/分で220℃まで昇温測定し
て第2回目のDSC曲線を得る。このようにして得た2
つのDSC曲線を比較して固有ピークと高温ピークとを
判別することができる。固有ピークとは、基材樹脂の所
謂融解に伴う吸熱ピークであるから、第1回目のDSC
曲線にも第2回目のDSC曲線にも現れるピークであり
、ピークの頂点の温度は第1回目と第2回目とで多少異
なる場合もあるが、その差は5℃未満、通常は2℃未満
である。一方、高温ピークとは、第1回目のDSC曲線
において上記固有ピークよりも高温側に現れる吸熱ピー
クである。二次結晶の存在はこの高温ピークが現れるこ
とによって確認され、実質的な高温ピークが現れない場
合には二次結晶が存在しないものと判定される。上記2
つのDSC曲線において第2回目のDSC曲線に現れる
固有ピークの頂点の温度と、第1回目のDSC曲線に現
れる高温ピークの頂点の温度との差は大きいことが望ま
しく、両者の温度差は5℃以上、特に10℃以上が好ま
しい。
【0016】図1、図2は発泡粒子の示差走査熱量測定
によって得られたDSC曲線を示し、図1は二次結晶を
含む発泡粒子のもの、図2は二次結晶を含まない発泡粒
子のものである。図1、図2において、曲線1及び2は
第1回目の測定によって得られたDSC曲線であり、曲
線1´、2´は第2回目の測定によって得られたDSC
曲線を示す。図1に示すように、二次結晶を含有する発
泡粒子では、第1回目の測定によって得られた曲線1に
おいては固有ピークBの他に、第2回目の測定によって
得られた曲線1´にはない高温ピークAが現れており(
第2回目の測定で得られた曲線1´には固有ピークB´
のみが現れる。)、この高温ピークAの存在によって二
次結晶の存在が確認される。一方、二次結晶を含有しな
い発泡粒子では、図2に示すように曲線2、曲線2´の
いずれにも固有ピークb、b´が現れるのみで高温ピー
クは現れず、このことから二次結晶が存在しないことが
確認される。図2に示す発泡粒子のように、二次結晶の
存在が認められない粒子が得られるのは、二次結晶化促
進温度(基材樹脂の融点〜融解終了温度)において充分
な時間、熱処理を受けず、融解終了温度以上の温度で発
泡されたような場合である。
【0017】曲線1で示されるような二次結晶を有する
発泡粒子は、例えば次のような方法で製造することがで
きる。無架橋プロピレン系樹脂の場合では、一般に耐圧
容器内において樹脂粒子(発泡剤が既に含浸されている
場合には発泡性の樹脂粒子)を、基材樹脂の融解終了温
度以上に昇温することなく、基材樹脂の融点−20℃程
度以上、融解終了温度未満の温度において充分な時間、
通常5〜90分間、好ましくは15〜60分間保持する
ことによりにより得ることができる。二次結晶が存在し
ない発泡性の樹脂粒子を基材樹脂の融解終了温度以上の
温度で容器内より放出して発泡させた場合、得られた発
泡粒子は成型時に粒子間の融着不良を起こし易いととも
に、成型体が収縮し易い等、成型性に問題を有する。し
かしながら上記のような温度に保持して二次結晶を形成
せしめた粒子の場合、発泡性の樹脂粒子を容器内よりも
低圧雰囲気下に放出して発泡させる際の発泡温度(放出
時の温度)が基材樹脂の融解終了温度以上であっても、
前記高温ピーク以下の温度であれば成型性の良好な発泡
粒子を得ることができる。
【0018】基材樹脂が無架橋LLDPEの場合、一般
には耐圧容器内で樹脂粒子(又は発泡性の樹脂粒子)を
基材樹脂の融解終了温度以上に加熱することなく、基材
樹脂の融点−15℃程度以上、融解終了温度未満の温度
にて充分な時間、通常5〜90分間、好ましくは5〜3
0分間保持すれば良い。
【0019】上記二次結晶化温度における加熱保持は、
温度管理の容易さから複数回に分割して行うことが望ま
しく、先の保持温度より後の保持温度が高くなるように
複数回に分割して行うことが好ましい。この場合、最終
保持温度と発泡温度とが一致するように設定することが
望ましい。このように二次結晶化温度における加熱保持
工程を複数回に分割して発泡温度まで昇温しながら行い
、この加熱工程中で同時に発泡剤を含浸させる場合、任
意の保持温度(発泡温度)にまで昇温した後に発泡剤を
供給して樹脂粒子に発泡剤を含浸させることが好ましい
【0020】本発明方法において、発泡性の樹脂粒子と
分散媒とを容器内より低圧の雰囲気下に放出して発泡せ
しめる発泡温度は、発泡性の樹脂粒子が軟化する温度以
上の温度であるが、基材樹脂の融点付近の温度が好まし
い。好適な発泡温度範囲は基材樹脂の種類によっても異
なるが、例えば無架橋プロピレン系樹脂の場合、基材樹
脂の融点−5℃以上、融点+15℃以下、特に融点−3
℃以上、融点+10℃以下が好ましく、架橋LDPEの
場合、基材LDPEの融点−30℃以上、同融点+40
℃以下が好ましく、無架橋LLDPEの場合、基材樹脂
の融点−10℃以上、融点+5℃以下が好ましい。更に
発泡温度にまで加熱する際の昇温速度は1〜10℃/分
、特に2〜5℃/分が好ましい。発泡性の樹脂粒子と分
散媒とを容器内より放出する際の雰囲気圧力は、容器内
より低圧であれば良いが、通常は大気圧下である。 尚、本発明において上記基材樹脂の融点とは示差走査熱
量計によってサンプル約6mgを10℃/分の昇温速度
で220℃まで加熱し、その後10℃/分の降温速度で
約50℃まで冷却し、再度10℃/分の速度で220℃
まで昇温した時に得られるDSC曲線における吸熱ピー
ク(固有ピーク)の頂点の温度である。また融解終了温
度とは上記の如き測定によって得られる2回目のDSC
曲線の吸熱ピーク(固有ピーク)における融解終了温度
を意味する。また発泡性の合成樹脂粒子が軟化する温度
とは、ASTM−D−648法において、荷重4.6k
g/cm2 の条件で求めた軟化温度を意味するもので
ある。
【0021】発泡性の樹脂粒子は密閉容器内において、
容器内で発泡しないような圧力、一般には5kg/cm
2 ・G以上の圧力に加圧保持されている必要がある。 発泡性樹脂粒子を容器内より低圧の雰囲気下に放出して
発泡させる方法においては、従来発泡性樹脂粒子を発泡
温度において暫く保持した後、容器内の圧力を発泡剤の
蒸気圧程度あるいはそれ以上の圧力に保持しながら窒素
ガスにより背圧をかけて発泡性の合成樹脂粒子を容器内
から放出して発泡させることにより発泡倍率の安定化を
図ろうとしていた。しかしながら、使用する発泡剤と背
圧ガスの成分が全く異なる場合には、得られる発泡粒子
の発泡倍率が放出開始からの時間が経過するほど大きく
低下する。
【0022】そこで発泡剤として用いた無機ガスと同一
の無機ガスを含むガスによって背圧をかけながら発泡を
行うことが好ましい。特に発泡剤が2種以上の混合物で
ある場合には、少なくとも一方の成分を含むガスによっ
て背圧をかけながら発泡を行えば良い。
【0023】この背圧ガスは、発泡性の樹脂粒子を放出
する工程中を通して発泡前の容器内の無機ガス系発泡剤
の蒸気圧程度あるいはそれ以上の圧力となるように供給
するものである。発泡中の容器内圧力が発泡前の容器内
の発泡剤の蒸気圧を大きく下回ると、得られる発泡粒子
の発泡倍率の安定化が困難となる。背圧をかけるために
供給するガスの圧力(混合ガスの場合は全圧力)は、通
常10〜60kg/cm2 ・Gである。
【0024】本発明方法においては前記したように、合
成樹脂粒子を発泡とともに分散媒に分散させて加熱して
発泡剤を含浸させた後、無機ガス系発泡剤を追加して発
泡温度において保持して更に発泡剤を含浸させることが
好ましいが、本発明ではこの追加の発泡剤と背圧をかけ
るために用いる無機ガスとを同一組成とし、容器内を発
泡温度とした直後に容器内に所定の圧力の無機ガスを供
給してそのままの状態でしばらく保持して発泡粒子中に
無機ガスを更に含浸させ、その後、所定の圧力の無機ガ
スを供給して容器内の圧力を前記放出前の容器内圧力と
等しい圧力に保持しながら発泡性粒子を容器外に放出す
る方法が最も望ましい方法である。この様にして発泡を
行うと、得られる発泡粒子の発泡倍率を更に向上でき、
発泡倍率のバラツキを小さくできる。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。
【0026】実施例1〜3、比較例1〜2押出機内で無
架橋のエチレン−プロピレンランダム共重合体(エチレ
ン成分2.3重量%、融点146.5℃、融解終了温度
165℃)100重量部当たり、表1に示す水溶性無機
物を添加して溶融混練した後、押出機先端のダイスから
ストランド状に押出し水中で急冷した後、切断して長さ
2.4mm、断面直径1.1mmのペレット状に造粒し
た。次いでこのペレット100kgと微粒状の酸化アル
ミニウム400g、水220g及び表1に示す量のドラ
イアイスを密閉容器(内容積400リットル)内で攪拌
しながら融解終了温度以上の温度に加熱することなく表
1に示す第一保持温度に昇温して同表に示す時間保持し
た。その直後に空気(追加発泡剤)を供給して容器内圧
力を表1に示す放出開始前の容器内圧力とし、その圧力
のまま表1に示す時間発泡温度で保持した。その後、容
器内が放出前の容器内圧力と等しい圧力に保持されるよ
うに空気を供給しつつ容器の一端を開放して発泡性の樹
脂粒子と水とを大気圧下に放出して発泡せしめた。得ら
れた発泡粒子の二次結晶の有無、製造直後の平均嵩発泡
倍率、発泡倍率のバラツキ(最大値、最小値)及び常温
常圧下で一日熟成後における粒子中の気泡状態を表2に
示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】実施例4〜6、比較例3〜4無架橋LLD
PE(コモノマー:ブテン−1、密度0.925g/c
m3 、MI=1g/10分)100重量部当たり、表
1に示す水溶性無機物を添加して溶融混練した後、押出
機先端のダイスからストランド状に押出し水中で急冷し
た後、切断して長さ2.4mm、断面直径1.1mmの
ペレット状に造粒した。このペレットを用いて上記実施
例1〜3に準じて表1に示す条件で発泡を行い発泡粒子
を得た。但し、本実施例及び比較例では二段階に加熱保
持することなく発泡温度まで昇温して同温度で保持した
。また追加発泡剤の空気はこの保持の直後に容器内に供
給した。得られた発泡粒子の性状を表2にあわせて示す
【0030】実施例7〜9、比較例5〜6LDPE(密
度0.923g/cm3 )100重量部当たり表1に
示す水溶性無機物を添加して溶融混練した後、押出機先
端のダイスからストランド状に押出し水中で急冷した後
、切断して長さ2.4mm、断面直径1.1mmのペレ
ット状に造粒した。次いでこのペレットをゲル分率は5
3%(沸騰キシレン中の残渣の割合)とした。このペレ
ットを用いて上記実施例4〜6及び比較例3〜4に準じ
て表1に示す条件で発泡を行い発泡粒子を得た。得られ
た発泡粒子の性状を表2にあわせて示す。
【0031】尚、気泡状態は発泡粒子を略中心でスライ
スし、スライス面の任意の直線上に位置する気泡数を顕
微鏡で数え、スライス面上の直線距離を上記気泡数で除
した値を見掛けの平均気泡径として以下の基準で評価し
た。 ○・・・スライス面に見掛けの平均気泡径の10倍以上
の径を持つ気泡が存在する。 ×・・・スライス面に見掛けの平均気泡径の5倍以下の
径を持つ気泡のみが存在する。 また本発明の実施例及び比較例で使用した水溶性無機物
は、全て市販品をジェットミルにより微粉砕して粒度を
整えたものである。また水溶性無機物のメジアン径及び
粒径40μ以下のものの割合は、島津遠心沈降式粒度分
布測定装置「SA−CP4L」(株式会社島津製作所製
)を使用して測定した。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明方法は、合成
樹脂粒子に無機ガス系発泡剤を含浸させて発泡させるに
際し、発泡剤を含浸させる樹脂粒子中に水溶性無機物を
含有させたことにより、発泡剤が無機ガス系発泡剤であ
っても容易に高発泡倍率の発泡粒子を得ることができる
。また樹脂粒子中に含有させる水溶性無機物としてメジ
アン径が30μ以下、特に好ましくはメジアン径が30
μ以下で、粒径40μ以下の粒子を全体の70重量%以
上含む水溶性無機物を使用することにより、得られる発
泡粒子は気泡が均一で巨大なボイド状の気泡が混在しな
い優れた発泡粒子を得ることができる効果を有する。 特に水溶性無機物を合成樹脂粒子100重量部当たり、
0.01〜5.0重量部含有させた場合が好ましく、ま
た水溶性無機物として硼砂を用いた場合に顕著な効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】粒子中に二次結晶を有する発泡粒子のDSC曲
線を示すグラフである。
【図2】粒子中に二次結晶を有さない発泡粒子のDSC
曲線を示すグラフである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  メジアン径30μ以下の水溶性無機物
    と無機ガス系発泡剤とを含有する発泡性の合成樹脂粒子
    を密閉容器内で分散媒に分散させ、該発泡性の樹脂粒子
    が軟化する温度以上の温度において樹脂粒子と分散媒と
    を容器内よりも低圧の雰囲気下に放出して樹脂粒子を発
    泡させることを特徴とする合成樹脂発泡粒子の製造方法
  2. 【請求項2】  メジアン径30μ以下の水溶性無機物
    が、粒径40μ以下の粒子を全体の70重量%以上含ん
    でいる請求項1記載の合成樹脂発泡粒子の製造方法。
  3. 【請求項3】  水溶性無機物を合成樹脂粒子100重
    量部当たり、0.01〜5.0重量部含有する請求項1
    又は2記載の合成樹脂発泡粒子の製造方法。
  4. 【請求項4】  水溶性無機物が硼砂である請求項1〜
    3のいずれかに記載の合成樹脂発泡粒子の製造方法。
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