JPH0436056B2 - - Google Patents
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- JPH0436056B2 JPH0436056B2 JP60000717A JP71785A JPH0436056B2 JP H0436056 B2 JPH0436056 B2 JP H0436056B2 JP 60000717 A JP60000717 A JP 60000717A JP 71785 A JP71785 A JP 71785A JP H0436056 B2 JPH0436056 B2 JP H0436056B2
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- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Description
(利用分野)
本発明は熱可塑性樹脂フイルムの縦延伸方法に
関する。 更に詳しくは、縦延にともなう巾方向の収縮、
巾方向の厚みむら、及び、低速ロール表面でのス
テイツク・スリツプによる縦方向の厚みむら、あ
るいは、ステイツク・スリツプによるフイルム表
面に生じる傷等の外観不良を低減する方法に関す
る。 (従来技術) 従来よりこの種の技術は多くの方法が提案され
ているが、巾方向の収縮とステイツク・スリツプ
の両者を解決する方法は未だ満足すべきものがな
く、また、巾方向の収縮によるフイルム中央部の
巾方向の厚みむらの悪化を阻止する方法も未だ満
足すべきものがないのが現状である。 例えば、第4図に示すように、低速ロール3と
押えロール3aとの接点と、高速ロール5との間
の延伸区間において、フイルムが低速ロール3に
沿う方向に引き取られることによつて延伸区間距
離を短くして上記の問題を改良し、縦方向に延伸
する方法が提案されている(例えば特公昭42−
20875)。 この方法によつて上記の巾方向の収縮の問題は
解消するが、低速ロールにフイルムを接触させて
延伸するために、フイルムの表面の平滑な透明フ
イルムを得ようとする場合には、ロール上でのス
テイツク・スリツプ現象が防止出来ず延伸開始点
が微小に変動する結果、延伸フイルムの縦方向の
厚みむら、フイルム表面の傷等の外観不良の問題
は解消されない。また、ロール間隙を微小とする
ことから来る問題、即ちフイルムの延展性の喪
失、操作性不良による生産性の低下等の問題が新
たに発生する。 一方、第5図に示す如く、延伸区間に於いては
低速ロールにフイルムが接触しないように押えロ
ール3aの接触点の接線方向に引取つて延伸する
ことにより、上記の問題を改良する方法が提案さ
れている(特公昭58−43252)。 しかしながらこの改良方法では、上記のステイ
ツク・スリツプ現象による問題は解消されるもの
の、延伸応力による延伸ロールの湾曲防止を考慮
すると、延伸ロールの直径は、ある一定値以上を
必要とし、更に、延伸開始点を固定するために
は、低速ロールの押えロールの直径も、ある一定
値以上を必要とするために、実質的に延伸間距離
を短かくすることが出来なくなり、巾方向の収縮
による問題は解消することが出来ない。 また、巾方向の収縮によつて、フイルム中央部
の巾方向の厚みむら(以下偏肉と呼ぶこともあ
る)が、未延伸フイルムの偏肉よりも悪化すると
いう新たな問題が発生する。 (発明の概要) 本発明は以上の如き状況下において開発された
もので巾方向の収縮が少なく縦方向と巾方向の厚
みむらが改良されると共に、フイルム外観性に優
れた熱可塑性樹脂フイルムの縦延伸方法を提供す
るものであつて、具体的には、押えロールを有
し、かつ、加熱された駆動低速ロールと、駆動高
速ロールと、両者間に冷却された小径ロールとを
設け、低速ロールと高速ロール間でフイルムを縦
延伸する縦延伸方法において、フイルムを小径ロ
ールに接触せしめて、低速ロールの回転軸と押え
ロールの回転軸間の面に対して直角方向にフイル
ムを引き取るようにしたことを特徴とする熱可塑
性樹脂フイルムの縦延伸方法を提供するものであ
り、特に、電子機器用フイルムのように高い精度
を要求される延伸フイルムの製造に適する延伸方
法である。 (具体的説明) 本発明でいう熱可塑性樹脂とは、ポリオレフイ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアセター
ル、ポリカーボネート、ポリビニールアルコー
ル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ弗化ビ
ニリデン、ポリアリレート、ポリサルホン、ポリ
エーテルサルホン、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリフエニレンサルフアイド等及びその共重
合体、並びにそれ等のブレンド物等であり、これ
らに限定されるものではない。 更に、延伸フイルムは、上記熱可塑性樹脂の単
独あるいはブレンド物の単層であつてもよいし、
上記の単独あるいはブレンド物の組合せによる積
層であつてもよい。 特に、ポリフツ化ビニリデン等を用いてコンデ
ンサーフイルム等の電子機器用延伸フイルムを製
造する場合に適する。 以下、本発明の実施例を示す図面に基づいて説
明する。本発明に用いられる装置の概略図を第1
図に、延伸部の拡大概略図を第2図に、他の実施
例を示す拡大概略図を第3図に示す。 押出機で溶融された熱可塑性樹脂はインフレー
シヨンダイ、T−ダイより押出されて未延伸フイ
ルム10となり、予熱ロール1,2にて延伸に必
要な熱を十分に付与された後加熱されている低速
ロール3へ導かれる。図において1a,3aは押
えロールである。 未延伸フイルム10は、低速ロール3と押えロ
ール3aによつて、一定速度で供給され、小径ロ
ール4と接触した後、高速ロール5によつて、一
定延伸倍率が得られる速度で引取られる。 小径ロール4は、フイルムの進行方向が低速ロ
ール3の回転軸と、押えロール3aの回転軸で形
成される面に対してほぼ垂直方向、一般に垂直方
向に対して±30゜以内、好ましくは±15゜以内の方
向となるように設定される。 未延伸フイルム10は、低速ロール3と高速ロ
ール5の周速度差によつて、低速ロール3と小径
ロール4との間の延伸区間内で一定倍率に延伸さ
れた後、引取りロール6,7,8,9によつて引
取られる。 未延伸フイルム10は30〜500μのものが使用
される。500μ以上の厚さだと高倍率時延伸ロー
ルの機械的強度が要求され延伸ロール3の径を大
きくせねばならず結果として延伸区間距離を拡げ
ることになり本発明の意図に反してしまう。 また、逆に30μ以下の厚さだと高倍率時延伸切
れが生じ易く良好な延伸が非常に困難となるとと
もに、本発明の小径ロールを設けた効果が認めら
れなくなる。 なお、種々の実験に依れば未延伸フイルムの厚
みは50〜300μが一番好ましいものであつた。こ
こで、積層の場合の未延伸フイルムの厚みとは、
各層の厚みを加えた全体の厚みをいう。 次いで、未延伸フイルム10は冷却されている
小径ロール4に接触し、低速ロール3と小径ロー
ル4との間で、低速ロール3と高速ロール5との
周速差により所定の延伸倍率に延伸される。 低速ロール3と小径ロール4の間、即ち、ロー
ル間フイルム接触点距離が延伸区間距離Lであ
る。この延伸区間に於いては、フイルムは低速ロ
ール3、押えロール3aの接点と小径ロール4に
接しているので低速ロール3の表面に接触してい
ないので低速ロール3とフイルムとの間でステイ
ツク・スリツプ現象が発生することはない。 低速ロール3に対設されている押えロール3a
は、ロール3と未延伸フイルム10を密着せしめ
空気の巻込みを阻止すると共に、延伸開始点を定
位置に固定し厚みむらを防止する役目を有してい
る。 また、延伸中のフイルムは冷却されている小径
ロール4に接することにより実質的な延伸点の終
了点が固定され、小径ロール4によつて延伸区間
距離を短かくすることが可能となり、巾方向の収
縮が低減され、また、巾方向の収縮によるフイル
ム両端部以外のフイルムの中央部の巾方向の偏肉
の悪化も低減される。 この小径ロール4は、延伸のための引き取り駆
動を行なうものではないから、ロール径を小さく
することができる。 なお、延伸に必要な延伸応力は、フイルムを駆
動されている高速ロール5の円周方向に密着させ
ることによりフイルムに付与される。 ロール3とロール4の間の延伸区間距離Lは、
20〜150mmの距離に調整するのが望ましい。 20mmより小さい距離ではフイルムの延展性が悪
くなり高倍率延伸時延伸切れの原因となり操作性
も悪く生産性にも悪影響すると共に、フイルム中
央部の偏肉防止効果が低減する。 また、150mmより長いときは、フイルムの幅方
向収縮が大きくなり、本発明の特色が発揮できな
くなる。 なお、この延伸区間距離Lの最適範囲は30〜
100mmであることが多くの実験により判明した。
そして、斯かる延伸区間距離Lで延伸するに際し
ては低倍率から高倍率迄行うことが可能であり、
樹脂の種類により異なるが通常は2〜10倍の倍率
範囲である。 延伸温度とは、いわゆる延伸により配向が起こ
る温度であつて、公知の如く通常は比較的広い範
囲の温度巾を有し、フイルム加工業界に於いて
は、容易に確定可能である。一般に結晶性熱可塑
性樹脂の場合には、融点よりわずかに低い温度以
下の範囲にあり、非晶性熱可塑性樹脂の場合に
は、ガラス転移点近傍あるいはガラス転移点以上
の範囲にある。 低速ロール3は、延伸温度に保持される。 冷却されている小径ロール4の温度は延伸温度
より30℃以上低い温度が好ましく、50℃以下が更
に好ましい。 延伸温度と小径ロールとの温度差が30℃より小
さいと巾方向の収縮が大きくなるとともに、フイ
ルム中央部の偏肉悪化低減効果が認められなくな
る。 高速ロール5の温度は小径ロール4の温度と同
等かあるいは低い温度が好ましい。 上述の延伸に用いる低速ロール3は、50〜250
mmφの範囲のロール径が好ましい。 ロール径が50mmφより小さくなると延伸応力に
より湾曲し、フイルムの厚みの均一性が損なわれ
てしまう。一方250mmφを越えると延伸区間距離
Lが大きくなるので好ましくない。 押えロール3aは、押圧力により変形可能なゴ
ムロールが好ましく、その直径は10〜250mmφの
範囲のロール径が好ましい。ロール径が10mmφよ
り小さくなると延伸開始点の一定位置への固定が
困難になり、縦方向の厚みの均一性が損なわれて
しまう。一方250mmφを越えると延伸区間距離L
が大きくなるので好ましくない。 冷却されている小径ロール4は、10〜100mmφ
の範囲のロール径が好ましく、更に好ましいのは
20〜80mmφの範囲である。ロール径が10mmφより
小さくなると冷却効果が不十分となり、巾方向の
収縮が大きくなるとともに、フイルム中央部の偏
肉悪化低減効果が認められなくなり、本発明の特
色が発揮できなくなる。一方、ロール径が100mm
φを越えると、延伸区間距離Lが大きくなるので
好ましくない。 延伸区間を規定する小径ロール4は、第2図あ
るいは第3図に於いて、低速ロール3、小径ロー
ル4、高速ロール5の間のフイルムの成す角θが
135゜〜178゜の範囲となるように設定するのが望ま
しい。好ましくは150゜〜176゜である。 フイルムの成す角θが135゜より小さくなると、
延伸応力により発現する小径ロールを押えつける
力により、小径ロールが湾曲し、厚みの均一性・
フイルム外観が損なわれてしまうとともに、フイ
ルム中央部の偏肉悪化低減効果が認められなくな
る。 一方、θが178゜より大きくなると、冷却効果が
不十分となり、巾方向の収縮が大きくなるととも
に、フイルム中央部の偏肉悪化低減効果が認めら
れなくなる。 また、予熱ロール1,2及び低速ロール3との
間では未延伸フイルムは緊張乃至弛緩できるよう
にし未延伸フイルムの状態に合わせ調整すること
は勿論である。 このようにして、未延伸フイルム10は、2〜
10倍の倍率で延伸される高速ロール5、引取りロ
ール6へと至る。6aは押えロールである。 延伸されたフイルム11は、延伸直後冷却され
ているため、カールしたりあるいは、経時により
収縮しフイルムの外観が損なわれる場合がある。
この様な場合には、ロール7,8を延伸温度と同
等かあるいはそれより高目に設定し、ロール周速
を高速ロール周速より0〜10%程度減速し焼きな
まし処理すればよい。 処理されたフイルムは、冷却された引取りロー
ル9、押えロール9aを経て図示せぬ巻取り機に
て巻取られる。 このようにして得られたフイルムは、単層状態
で、積層状態であるいは積層延伸フイルムを剥し
た状態で、巾方向、縦方向の厚みの均一性に優
れ、縦方向の強度に優れ耐縦裂け性、透明性が良
好であるため、一般包装用フイルム、工業用フイ
ルム、濃業用フイルム等広範囲に利用可能であ
る。 以下この発明を実施例により説明するが、本発
明はこの実施例にのみ限定されるものではない。 なお、本発明にいう巾方向の厚みむらである偏
肉は、以下の式により算出される。ただし、延伸
フイルムに関しては、フイルムの両端部が厚くな
るので、フイルム中央部のみについて算出する。
フイルム両端部の厚くなる巾は左右合せて未延伸
フイルムの巾、延伸区間距離、熱可塑性樹脂の種
類他により変化するが、未延伸フイルムの巾が
200mm以上、延伸倍率が4倍以上であれば約30mm
で大巾には変化しない。 偏肉 =最大厚み−最小厚み/(平均厚み)×1/2×10
0(±%) 実施例 1 ポリプロピレン(三菱油化(株)三菱ノーブレン
FY4)をTダイ成形法に於いて厚み120μの未延
伸フイルムを押出し、このフイルムを第1図及び
第2図に示す装置で縦方向に一軸延伸した。延伸
条件は下記の通りである。 低速ロールの回転周速度 :5m/min 延伸倍率 :5倍 低速ロールの表面温度 :120℃ 小径ロールの表面温度 :30℃ 高速ロールのフイルム :30℃ 低速ロールのロール直径 :100mmφ 低速押えロールのロール直径 :50mmφ 小径ロールの直径 :30mmφ 高速ロールの直径 100mmφ 低速ロールと高速ロールの距離 200mmφ 延伸区間距離L :50mm フイルムのなす角θ :170゜ 以上の条件にて、延伸し延伸安定性、操作性、
ステイツク・スリツプによる外観、巾の収縮、巾
方向の偏肉を検討した。結果を表1に示す。な
お、延伸に使用した未延伸フイルムは、押出した
未延伸フイルムの両端を切り取り400mm巾とした。
偏肉は±4%であつた。 比較例 1 実施例1で得た未延伸フイルムを第1図に示す
装置で縦方向に、延伸ギヤツプG=2mmした以外
実施例1と同一条件で延伸し、同様の検討をし
た。結果を表1に合せて示す。 比較例 2 実施例1で得た未延伸フイルムを第5図に示す
装置で縦方向に、延伸区間距離l=80mmにした以
外実施例1と同一条件で延伸し、同様の検討をし
た。結果を表1に合せて示す。 以上より本発明の方法は、延伸の安定性、操作
性、ステイツク・スリツプ現象、巾の収縮、巾方
向の偏肉等全てに渡り良好な結果が得られること
が明らかである。 実施例 2 実施例1で得た未延伸フイルムを、フイルムの
なす角θを変化させた以外実施例1と同一装置、
同一条件で延伸した。結果を表2に示す。 実施例 3 実施例1で得た未延伸フイルムを、小径ロール
の表面温度を変化させた以外実施例1と同一装
置、同一条件で延伸した。結果を表3に示す。 実施例 4 実施例1で得た未延伸フイルムを、低速ロール
のロール直径と小径ロールの直径および小径ロー
ル位置により延伸区間距離Lを変化させた以外実
施例1と同一装置を、同一条件で延伸した。結果
を表4に示す。
関する。 更に詳しくは、縦延にともなう巾方向の収縮、
巾方向の厚みむら、及び、低速ロール表面でのス
テイツク・スリツプによる縦方向の厚みむら、あ
るいは、ステイツク・スリツプによるフイルム表
面に生じる傷等の外観不良を低減する方法に関す
る。 (従来技術) 従来よりこの種の技術は多くの方法が提案され
ているが、巾方向の収縮とステイツク・スリツプ
の両者を解決する方法は未だ満足すべきものがな
く、また、巾方向の収縮によるフイルム中央部の
巾方向の厚みむらの悪化を阻止する方法も未だ満
足すべきものがないのが現状である。 例えば、第4図に示すように、低速ロール3と
押えロール3aとの接点と、高速ロール5との間
の延伸区間において、フイルムが低速ロール3に
沿う方向に引き取られることによつて延伸区間距
離を短くして上記の問題を改良し、縦方向に延伸
する方法が提案されている(例えば特公昭42−
20875)。 この方法によつて上記の巾方向の収縮の問題は
解消するが、低速ロールにフイルムを接触させて
延伸するために、フイルムの表面の平滑な透明フ
イルムを得ようとする場合には、ロール上でのス
テイツク・スリツプ現象が防止出来ず延伸開始点
が微小に変動する結果、延伸フイルムの縦方向の
厚みむら、フイルム表面の傷等の外観不良の問題
は解消されない。また、ロール間隙を微小とする
ことから来る問題、即ちフイルムの延展性の喪
失、操作性不良による生産性の低下等の問題が新
たに発生する。 一方、第5図に示す如く、延伸区間に於いては
低速ロールにフイルムが接触しないように押えロ
ール3aの接触点の接線方向に引取つて延伸する
ことにより、上記の問題を改良する方法が提案さ
れている(特公昭58−43252)。 しかしながらこの改良方法では、上記のステイ
ツク・スリツプ現象による問題は解消されるもの
の、延伸応力による延伸ロールの湾曲防止を考慮
すると、延伸ロールの直径は、ある一定値以上を
必要とし、更に、延伸開始点を固定するために
は、低速ロールの押えロールの直径も、ある一定
値以上を必要とするために、実質的に延伸間距離
を短かくすることが出来なくなり、巾方向の収縮
による問題は解消することが出来ない。 また、巾方向の収縮によつて、フイルム中央部
の巾方向の厚みむら(以下偏肉と呼ぶこともあ
る)が、未延伸フイルムの偏肉よりも悪化すると
いう新たな問題が発生する。 (発明の概要) 本発明は以上の如き状況下において開発された
もので巾方向の収縮が少なく縦方向と巾方向の厚
みむらが改良されると共に、フイルム外観性に優
れた熱可塑性樹脂フイルムの縦延伸方法を提供す
るものであつて、具体的には、押えロールを有
し、かつ、加熱された駆動低速ロールと、駆動高
速ロールと、両者間に冷却された小径ロールとを
設け、低速ロールと高速ロール間でフイルムを縦
延伸する縦延伸方法において、フイルムを小径ロ
ールに接触せしめて、低速ロールの回転軸と押え
ロールの回転軸間の面に対して直角方向にフイル
ムを引き取るようにしたことを特徴とする熱可塑
性樹脂フイルムの縦延伸方法を提供するものであ
り、特に、電子機器用フイルムのように高い精度
を要求される延伸フイルムの製造に適する延伸方
法である。 (具体的説明) 本発明でいう熱可塑性樹脂とは、ポリオレフイ
ン、ポリエステル、ポリアミド、ポリアセター
ル、ポリカーボネート、ポリビニールアルコー
ル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ弗化ビ
ニリデン、ポリアリレート、ポリサルホン、ポリ
エーテルサルホン、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリフエニレンサルフアイド等及びその共重
合体、並びにそれ等のブレンド物等であり、これ
らに限定されるものではない。 更に、延伸フイルムは、上記熱可塑性樹脂の単
独あるいはブレンド物の単層であつてもよいし、
上記の単独あるいはブレンド物の組合せによる積
層であつてもよい。 特に、ポリフツ化ビニリデン等を用いてコンデ
ンサーフイルム等の電子機器用延伸フイルムを製
造する場合に適する。 以下、本発明の実施例を示す図面に基づいて説
明する。本発明に用いられる装置の概略図を第1
図に、延伸部の拡大概略図を第2図に、他の実施
例を示す拡大概略図を第3図に示す。 押出機で溶融された熱可塑性樹脂はインフレー
シヨンダイ、T−ダイより押出されて未延伸フイ
ルム10となり、予熱ロール1,2にて延伸に必
要な熱を十分に付与された後加熱されている低速
ロール3へ導かれる。図において1a,3aは押
えロールである。 未延伸フイルム10は、低速ロール3と押えロ
ール3aによつて、一定速度で供給され、小径ロ
ール4と接触した後、高速ロール5によつて、一
定延伸倍率が得られる速度で引取られる。 小径ロール4は、フイルムの進行方向が低速ロ
ール3の回転軸と、押えロール3aの回転軸で形
成される面に対してほぼ垂直方向、一般に垂直方
向に対して±30゜以内、好ましくは±15゜以内の方
向となるように設定される。 未延伸フイルム10は、低速ロール3と高速ロ
ール5の周速度差によつて、低速ロール3と小径
ロール4との間の延伸区間内で一定倍率に延伸さ
れた後、引取りロール6,7,8,9によつて引
取られる。 未延伸フイルム10は30〜500μのものが使用
される。500μ以上の厚さだと高倍率時延伸ロー
ルの機械的強度が要求され延伸ロール3の径を大
きくせねばならず結果として延伸区間距離を拡げ
ることになり本発明の意図に反してしまう。 また、逆に30μ以下の厚さだと高倍率時延伸切
れが生じ易く良好な延伸が非常に困難となるとと
もに、本発明の小径ロールを設けた効果が認めら
れなくなる。 なお、種々の実験に依れば未延伸フイルムの厚
みは50〜300μが一番好ましいものであつた。こ
こで、積層の場合の未延伸フイルムの厚みとは、
各層の厚みを加えた全体の厚みをいう。 次いで、未延伸フイルム10は冷却されている
小径ロール4に接触し、低速ロール3と小径ロー
ル4との間で、低速ロール3と高速ロール5との
周速差により所定の延伸倍率に延伸される。 低速ロール3と小径ロール4の間、即ち、ロー
ル間フイルム接触点距離が延伸区間距離Lであ
る。この延伸区間に於いては、フイルムは低速ロ
ール3、押えロール3aの接点と小径ロール4に
接しているので低速ロール3の表面に接触してい
ないので低速ロール3とフイルムとの間でステイ
ツク・スリツプ現象が発生することはない。 低速ロール3に対設されている押えロール3a
は、ロール3と未延伸フイルム10を密着せしめ
空気の巻込みを阻止すると共に、延伸開始点を定
位置に固定し厚みむらを防止する役目を有してい
る。 また、延伸中のフイルムは冷却されている小径
ロール4に接することにより実質的な延伸点の終
了点が固定され、小径ロール4によつて延伸区間
距離を短かくすることが可能となり、巾方向の収
縮が低減され、また、巾方向の収縮によるフイル
ム両端部以外のフイルムの中央部の巾方向の偏肉
の悪化も低減される。 この小径ロール4は、延伸のための引き取り駆
動を行なうものではないから、ロール径を小さく
することができる。 なお、延伸に必要な延伸応力は、フイルムを駆
動されている高速ロール5の円周方向に密着させ
ることによりフイルムに付与される。 ロール3とロール4の間の延伸区間距離Lは、
20〜150mmの距離に調整するのが望ましい。 20mmより小さい距離ではフイルムの延展性が悪
くなり高倍率延伸時延伸切れの原因となり操作性
も悪く生産性にも悪影響すると共に、フイルム中
央部の偏肉防止効果が低減する。 また、150mmより長いときは、フイルムの幅方
向収縮が大きくなり、本発明の特色が発揮できな
くなる。 なお、この延伸区間距離Lの最適範囲は30〜
100mmであることが多くの実験により判明した。
そして、斯かる延伸区間距離Lで延伸するに際し
ては低倍率から高倍率迄行うことが可能であり、
樹脂の種類により異なるが通常は2〜10倍の倍率
範囲である。 延伸温度とは、いわゆる延伸により配向が起こ
る温度であつて、公知の如く通常は比較的広い範
囲の温度巾を有し、フイルム加工業界に於いて
は、容易に確定可能である。一般に結晶性熱可塑
性樹脂の場合には、融点よりわずかに低い温度以
下の範囲にあり、非晶性熱可塑性樹脂の場合に
は、ガラス転移点近傍あるいはガラス転移点以上
の範囲にある。 低速ロール3は、延伸温度に保持される。 冷却されている小径ロール4の温度は延伸温度
より30℃以上低い温度が好ましく、50℃以下が更
に好ましい。 延伸温度と小径ロールとの温度差が30℃より小
さいと巾方向の収縮が大きくなるとともに、フイ
ルム中央部の偏肉悪化低減効果が認められなくな
る。 高速ロール5の温度は小径ロール4の温度と同
等かあるいは低い温度が好ましい。 上述の延伸に用いる低速ロール3は、50〜250
mmφの範囲のロール径が好ましい。 ロール径が50mmφより小さくなると延伸応力に
より湾曲し、フイルムの厚みの均一性が損なわれ
てしまう。一方250mmφを越えると延伸区間距離
Lが大きくなるので好ましくない。 押えロール3aは、押圧力により変形可能なゴ
ムロールが好ましく、その直径は10〜250mmφの
範囲のロール径が好ましい。ロール径が10mmφよ
り小さくなると延伸開始点の一定位置への固定が
困難になり、縦方向の厚みの均一性が損なわれて
しまう。一方250mmφを越えると延伸区間距離L
が大きくなるので好ましくない。 冷却されている小径ロール4は、10〜100mmφ
の範囲のロール径が好ましく、更に好ましいのは
20〜80mmφの範囲である。ロール径が10mmφより
小さくなると冷却効果が不十分となり、巾方向の
収縮が大きくなるとともに、フイルム中央部の偏
肉悪化低減効果が認められなくなり、本発明の特
色が発揮できなくなる。一方、ロール径が100mm
φを越えると、延伸区間距離Lが大きくなるので
好ましくない。 延伸区間を規定する小径ロール4は、第2図あ
るいは第3図に於いて、低速ロール3、小径ロー
ル4、高速ロール5の間のフイルムの成す角θが
135゜〜178゜の範囲となるように設定するのが望ま
しい。好ましくは150゜〜176゜である。 フイルムの成す角θが135゜より小さくなると、
延伸応力により発現する小径ロールを押えつける
力により、小径ロールが湾曲し、厚みの均一性・
フイルム外観が損なわれてしまうとともに、フイ
ルム中央部の偏肉悪化低減効果が認められなくな
る。 一方、θが178゜より大きくなると、冷却効果が
不十分となり、巾方向の収縮が大きくなるととも
に、フイルム中央部の偏肉悪化低減効果が認めら
れなくなる。 また、予熱ロール1,2及び低速ロール3との
間では未延伸フイルムは緊張乃至弛緩できるよう
にし未延伸フイルムの状態に合わせ調整すること
は勿論である。 このようにして、未延伸フイルム10は、2〜
10倍の倍率で延伸される高速ロール5、引取りロ
ール6へと至る。6aは押えロールである。 延伸されたフイルム11は、延伸直後冷却され
ているため、カールしたりあるいは、経時により
収縮しフイルムの外観が損なわれる場合がある。
この様な場合には、ロール7,8を延伸温度と同
等かあるいはそれより高目に設定し、ロール周速
を高速ロール周速より0〜10%程度減速し焼きな
まし処理すればよい。 処理されたフイルムは、冷却された引取りロー
ル9、押えロール9aを経て図示せぬ巻取り機に
て巻取られる。 このようにして得られたフイルムは、単層状態
で、積層状態であるいは積層延伸フイルムを剥し
た状態で、巾方向、縦方向の厚みの均一性に優
れ、縦方向の強度に優れ耐縦裂け性、透明性が良
好であるため、一般包装用フイルム、工業用フイ
ルム、濃業用フイルム等広範囲に利用可能であ
る。 以下この発明を実施例により説明するが、本発
明はこの実施例にのみ限定されるものではない。 なお、本発明にいう巾方向の厚みむらである偏
肉は、以下の式により算出される。ただし、延伸
フイルムに関しては、フイルムの両端部が厚くな
るので、フイルム中央部のみについて算出する。
フイルム両端部の厚くなる巾は左右合せて未延伸
フイルムの巾、延伸区間距離、熱可塑性樹脂の種
類他により変化するが、未延伸フイルムの巾が
200mm以上、延伸倍率が4倍以上であれば約30mm
で大巾には変化しない。 偏肉 =最大厚み−最小厚み/(平均厚み)×1/2×10
0(±%) 実施例 1 ポリプロピレン(三菱油化(株)三菱ノーブレン
FY4)をTダイ成形法に於いて厚み120μの未延
伸フイルムを押出し、このフイルムを第1図及び
第2図に示す装置で縦方向に一軸延伸した。延伸
条件は下記の通りである。 低速ロールの回転周速度 :5m/min 延伸倍率 :5倍 低速ロールの表面温度 :120℃ 小径ロールの表面温度 :30℃ 高速ロールのフイルム :30℃ 低速ロールのロール直径 :100mmφ 低速押えロールのロール直径 :50mmφ 小径ロールの直径 :30mmφ 高速ロールの直径 100mmφ 低速ロールと高速ロールの距離 200mmφ 延伸区間距離L :50mm フイルムのなす角θ :170゜ 以上の条件にて、延伸し延伸安定性、操作性、
ステイツク・スリツプによる外観、巾の収縮、巾
方向の偏肉を検討した。結果を表1に示す。な
お、延伸に使用した未延伸フイルムは、押出した
未延伸フイルムの両端を切り取り400mm巾とした。
偏肉は±4%であつた。 比較例 1 実施例1で得た未延伸フイルムを第1図に示す
装置で縦方向に、延伸ギヤツプG=2mmした以外
実施例1と同一条件で延伸し、同様の検討をし
た。結果を表1に合せて示す。 比較例 2 実施例1で得た未延伸フイルムを第5図に示す
装置で縦方向に、延伸区間距離l=80mmにした以
外実施例1と同一条件で延伸し、同様の検討をし
た。結果を表1に合せて示す。 以上より本発明の方法は、延伸の安定性、操作
性、ステイツク・スリツプ現象、巾の収縮、巾方
向の偏肉等全てに渡り良好な結果が得られること
が明らかである。 実施例 2 実施例1で得た未延伸フイルムを、フイルムの
なす角θを変化させた以外実施例1と同一装置、
同一条件で延伸した。結果を表2に示す。 実施例 3 実施例1で得た未延伸フイルムを、小径ロール
の表面温度を変化させた以外実施例1と同一装
置、同一条件で延伸した。結果を表3に示す。 実施例 4 実施例1で得た未延伸フイルムを、低速ロール
のロール直径と小径ロールの直径および小径ロー
ル位置により延伸区間距離Lを変化させた以外実
施例1と同一装置を、同一条件で延伸した。結果
を表4に示す。
【表】
【表】
【表】
第1図は本発明の方法に用いる装置を示す概略
側面図である。第2図は延伸部を拡大して示す概
略側面図である。第3図は他の例を示す延伸部の
概略側面図である。第4図、第5図は、従来の延
伸に用いる装置を示す概略側面図である。 1,2……予熱ロール、3……低速ロール、4
……小径ロール、5……高速ロール、6……引取
りロール、7,8……焼なましロール、9……引
取りロール、1a,3a,5a,6a,9a……
押えロール、10……未延伸フイルム、11……
延伸フイルム、L……本発明の延伸区間距離、G
……比較例の延伸ギヤツプ、l……比較例の延伸
区間距離、θ……フイルムの成す角。
側面図である。第2図は延伸部を拡大して示す概
略側面図である。第3図は他の例を示す延伸部の
概略側面図である。第4図、第5図は、従来の延
伸に用いる装置を示す概略側面図である。 1,2……予熱ロール、3……低速ロール、4
……小径ロール、5……高速ロール、6……引取
りロール、7,8……焼なましロール、9……引
取りロール、1a,3a,5a,6a,9a……
押えロール、10……未延伸フイルム、11……
延伸フイルム、L……本発明の延伸区間距離、G
……比較例の延伸ギヤツプ、l……比較例の延伸
区間距離、θ……フイルムの成す角。
Claims (1)
- 1 押えロールを有しつ加熱された駆動低速ロー
ルと、駆動高速ロールと、両者間に冷却された小
径ロールとを設け、低速ロールと高速ロール間で
フイルムを縦延伸する縦延伸方法において、フイ
ルムを小径ロールに接触せしめて、低速ロールの
回転軸と押えロールの回転軸間の面に対してほぼ
垂直方向にフイルムを引き取るようにしたことを
特徴とする熱可塑性樹脂フイルムの縦延伸方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60000717A JPS61160222A (ja) | 1985-01-07 | 1985-01-07 | 熱可塑性樹脂フイルムの縦延伸方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60000717A JPS61160222A (ja) | 1985-01-07 | 1985-01-07 | 熱可塑性樹脂フイルムの縦延伸方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61160222A JPS61160222A (ja) | 1986-07-19 |
| JPH0436056B2 true JPH0436056B2 (ja) | 1992-06-15 |
Family
ID=11481505
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60000717A Granted JPS61160222A (ja) | 1985-01-07 | 1985-01-07 | 熱可塑性樹脂フイルムの縦延伸方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61160222A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008080688A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | ポリアミド延伸フィルムおよび製造方法 |
| DE102009046593A1 (de) * | 2009-11-10 | 2011-05-12 | Windmöller & Hölscher Kg | Vorrichtung und Verfahren zum Längsrecken einer Folienbahn |
| JP6190637B2 (ja) * | 2013-06-26 | 2017-08-30 | 日東電工株式会社 | 延伸フィルムの製造方法及びその製造装置 |
| JP6864083B2 (ja) | 2016-05-10 | 2021-04-21 | トレンチャード, ダグラス マイケルTRENCHARD, Douglas Michael | 太陽光反応性マルチフィルム |
-
1985
- 1985-01-07 JP JP60000717A patent/JPS61160222A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61160222A (ja) | 1986-07-19 |
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