JPH04364198A - 5’−ホスファチジル−5−フルオロウリジン誘導体 - Google Patents
5’−ホスファチジル−5−フルオロウリジン誘導体Info
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- JPH04364198A JPH04364198A JP3190790A JP19079091A JPH04364198A JP H04364198 A JPH04364198 A JP H04364198A JP 3190790 A JP3190790 A JP 3190790A JP 19079091 A JP19079091 A JP 19079091A JP H04364198 A JPH04364198 A JP H04364198A
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- fluorouridine
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07H—SUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
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- C07H19/02—Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
- C07H19/04—Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
- C07H19/06—Pyrimidine radicals
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- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、5’−ホスファチジル
−5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒性塩、お
よびそれらを有効成分とする抗腫瘍剤に関する。さらに
詳しくは、本発明は、
−5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒性塩、お
よびそれらを有効成分とする抗腫瘍剤に関する。さらに
詳しくは、本発明は、
【化1】(ただし式中、R1 は長鎖飽和アシル基、R
2 は長鎖不飽和アシル基を示す)またはそれらを有効
成分とする抗腫瘍剤に関する。
2 は長鎖不飽和アシル基を示す)またはそれらを有効
成分とする抗腫瘍剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ヌクレオシド系抗腫瘍剤は、種々の型の
腫瘍細胞の化学療法に有用な薬剤として従来から広く臨
床に応用されてきた。しかしながら、化学療法剤として
の応用において、いくつかの問題点が指摘されている。 すなわち、これらヌクレオシド系抗腫瘍剤は、その作用
機作として5’−リン酸化されて活性を発現するもので
あり、また加リン酸分解、脱アミノ化等の不活化を受け
急速に不活性な物質に分解されやすいこと、腫瘍細胞が
これら抗腫瘍剤に抵抗性を有するようになること、急速
に分裂しつつある正常細胞に対しても毒性を表すことな
ど種々の欠点があった。
腫瘍細胞の化学療法に有用な薬剤として従来から広く臨
床に応用されてきた。しかしながら、化学療法剤として
の応用において、いくつかの問題点が指摘されている。 すなわち、これらヌクレオシド系抗腫瘍剤は、その作用
機作として5’−リン酸化されて活性を発現するもので
あり、また加リン酸分解、脱アミノ化等の不活化を受け
急速に不活性な物質に分解されやすいこと、腫瘍細胞が
これら抗腫瘍剤に抵抗性を有するようになること、急速
に分裂しつつある正常細胞に対しても毒性を表すことな
ど種々の欠点があった。
【0003】一方、前記ヌクレオシド系抗腫瘍剤の毒性
等の欠点を改善する目的でプロドラツグとして種々の化
合物が化学的に合成されてきた。このような経過から、
抗腫瘍作用(細胞毒性)を有するリン脂質・ヌクレオシ
ド誘導体を合成する試みがなされ、シトシンアラビノシ
ド(ara−C)・リン脂質誘導体が合成されて、ある
程度の効果が認められていた〔Biochimica
et Biophysica Acta,619
(1980)619−631,J.Med.Chem.
,1982,25,1322−1329〕。
等の欠点を改善する目的でプロドラツグとして種々の化
合物が化学的に合成されてきた。このような経過から、
抗腫瘍作用(細胞毒性)を有するリン脂質・ヌクレオシ
ド誘導体を合成する試みがなされ、シトシンアラビノシ
ド(ara−C)・リン脂質誘導体が合成されて、ある
程度の効果が認められていた〔Biochimica
et Biophysica Acta,619
(1980)619−631,J.Med.Chem.
,1982,25,1322−1329〕。
【0004】さらに、悪性腫瘍の治療においては、腫瘍
細胞のリンパ系による転移が大きな問題である。しかし
、従来の抗腫瘍剤で、リンパ系への移行性に優れるもの
は知られていない。従って、エマルジョン化、リポソー
ム化等の製剤的手法を用いて、抗腫瘍剤をリンパ系に選
択的に移行させる試みが種々行われているが、実用に到
っていない。
細胞のリンパ系による転移が大きな問題である。しかし
、従来の抗腫瘍剤で、リンパ系への移行性に優れるもの
は知られていない。従って、エマルジョン化、リポソー
ム化等の製剤的手法を用いて、抗腫瘍剤をリンパ系に選
択的に移行させる試みが種々行われているが、実用に到
っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなリン脂
質・ヌクレオシド誘導体は化学的合成法で合成されてい
るがために、その合成には多段階反応工程を必要とし、
従って収率も低くしかも工程も煩雑であった。また、そ
のためにリン脂質・ヌクレオシド誘導体のヌクレオシド
残基成分としてシトシンアラビノシドの例しかなく、従
ってその抗腫瘍剤としての効果も、終局的にはシトシン
アラビノシド(ara−C:1−β−アラビノフラノシ
ルシトシン)としての効果しかなく、シトシンアラビノ
シドに伴う毒性等の欠点は改善されなかった。
質・ヌクレオシド誘導体は化学的合成法で合成されてい
るがために、その合成には多段階反応工程を必要とし、
従って収率も低くしかも工程も煩雑であった。また、そ
のためにリン脂質・ヌクレオシド誘導体のヌクレオシド
残基成分としてシトシンアラビノシドの例しかなく、従
ってその抗腫瘍剤としての効果も、終局的にはシトシン
アラビノシド(ara−C:1−β−アラビノフラノシ
ルシトシン)としての効果しかなく、シトシンアラビノ
シドに伴う毒性等の欠点は改善されなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような欠点を解決す
るための一手段としては、シトシンアラビノシド以外の
ヌクレオシド化合物を使用すればよいのであるが、それ
らのリン脂質・ヌクレオシド誘導体を化学的に合成する
には多段階の合成工程を必要とし、反応条件も設定し難
く、合成は実質上困難であつた。
るための一手段としては、シトシンアラビノシド以外の
ヌクレオシド化合物を使用すればよいのであるが、それ
らのリン脂質・ヌクレオシド誘導体を化学的に合成する
には多段階の合成工程を必要とし、反応条件も設定し難
く、合成は実質上困難であつた。
【0007】本発明者らは、このような欠点を有する合
成法を改善し、新たなリン脂質・ヌクレオシド誘導体を
合成し、前記公知の抗腫瘍剤よりもすぐれた物質を得よ
うとして研究を重ねた結果、先にグリセロリン脂質とヌ
クレオシドをホスホリパーゼDの存在下反応させること
により、ヌクレオシドの一級アルコール基とグリセロリ
ン脂質とが簡便に反応することを見出し、新規リン脂質
・ヌクレオシド誘導体を得た(特開昭61−23679
7)。
成法を改善し、新たなリン脂質・ヌクレオシド誘導体を
合成し、前記公知の抗腫瘍剤よりもすぐれた物質を得よ
うとして研究を重ねた結果、先にグリセロリン脂質とヌ
クレオシドをホスホリパーゼDの存在下反応させること
により、ヌクレオシドの一級アルコール基とグリセロリ
ン脂質とが簡便に反応することを見出し、新規リン脂質
・ヌクレオシド誘導体を得た(特開昭61−23679
7)。
【0008】この新規リン脂質・ヌクレオシド誘導体は
前記したような、従来のヌクレオシド系抗腫瘍剤のもつ
種々の欠点は改善されたのであるが、しかしながら、上
記特許公開公報に具体的に開示されているような、グリ
セロール部の1,2位に同一の長鎖アシル基を有する5
’−ホスファチジル・ヌクレオシドは、水に対する溶解
性が悪く、注射剤としての医薬品としては、なお好まし
くない欠点を有しているものであった。また、注射剤と
して用いた場合、リンパ系への移行性も充分ではなかっ
た。
前記したような、従来のヌクレオシド系抗腫瘍剤のもつ
種々の欠点は改善されたのであるが、しかしながら、上
記特許公開公報に具体的に開示されているような、グリ
セロール部の1,2位に同一の長鎖アシル基を有する5
’−ホスファチジル・ヌクレオシドは、水に対する溶解
性が悪く、注射剤としての医薬品としては、なお好まし
くない欠点を有しているものであった。また、注射剤と
して用いた場合、リンパ系への移行性も充分ではなかっ
た。
【0009】本発明者らは、注射剤として有用なリンパ
移行性及び水溶性に優れた性質を有するリン脂質・ヌク
レオシド誘導体を得るために、種々検討を重ねた結果、
予想外にも、グリセロール部の1位に長鎖飽和アシル残
基、2位に長鎖不飽和アシル残基を有するリン脂質・ヌ
クレオシド誘導体が、水溶性が優れておりかつ筋肉内投
与において、優れたリンパ移行性を有し、抗腫瘍剤の注
射剤として有用であることを見出した。本発明は、上記
の知見に基づいて完成されたもので、下記一般式〔I〕
移行性及び水溶性に優れた性質を有するリン脂質・ヌク
レオシド誘導体を得るために、種々検討を重ねた結果、
予想外にも、グリセロール部の1位に長鎖飽和アシル残
基、2位に長鎖不飽和アシル残基を有するリン脂質・ヌ
クレオシド誘導体が、水溶性が優れておりかつ筋肉内投
与において、優れたリンパ移行性を有し、抗腫瘍剤の注
射剤として有用であることを見出した。本発明は、上記
の知見に基づいて完成されたもので、下記一般式〔I〕
【0010】
【化2】
(ただし式中、R1 、R2 は前記と同じ基を示す)
で表される5’−ホスファチジル−5−フルオロウリジ
ン誘導体または無毒性塩ならびにそれらを有効成分とす
る抗腫瘍剤である。
で表される5’−ホスファチジル−5−フルオロウリジ
ン誘導体または無毒性塩ならびにそれらを有効成分とす
る抗腫瘍剤である。
【0011】まず、本発明の一般式〔I〕で表される5
’−ホスファチジル−5−フルオロウリジン誘導体を得
るために用いられれるグリセロリン脂質としては、例え
ば下記一般式〔II〕で表されるホスファチジルコリン
系グリセロリン脂質が挙げられる。
’−ホスファチジル−5−フルオロウリジン誘導体を得
るために用いられれるグリセロリン脂質としては、例え
ば下記一般式〔II〕で表されるホスファチジルコリン
系グリセロリン脂質が挙げられる。
【0012】
【化3】
(ただし、式中、R1 およびR2 は前記と同じ基を
示し、R3 はトリメチルアンモニオエチル基を示す)
示し、R3 はトリメチルアンモニオエチル基を示す)
【0013】さらに一般式〔II〕で表されるホスファ
チジルコリン系グリセロリン脂質において、基R1 は
長鎖飽和アシル基を示すものであり、例えば炭素数16
〜18の長鎖飽和アシル基であり、詳細には例えばパル
ミトイルまたはステアロイルである長鎖飽和アシル基で
ある。またR2 は長鎖不飽和アシル基であり、例えば
炭素数16〜20で不飽和結合が1〜4個を有する長鎖
アシル基であり、詳細には例えば、オレオイル、アラキ
ドノイル、リノレオイルまたはα−またはγ−リノレノ
イルである長鎖不飽和アシル基が挙げられる。
チジルコリン系グリセロリン脂質において、基R1 は
長鎖飽和アシル基を示すものであり、例えば炭素数16
〜18の長鎖飽和アシル基であり、詳細には例えばパル
ミトイルまたはステアロイルである長鎖飽和アシル基で
ある。またR2 は長鎖不飽和アシル基であり、例えば
炭素数16〜20で不飽和結合が1〜4個を有する長鎖
アシル基であり、詳細には例えば、オレオイル、アラキ
ドノイル、リノレオイルまたはα−またはγ−リノレノ
イルである長鎖不飽和アシル基が挙げられる。
【0014】具体的にはR1 がパルミトイル基、R2
がオレオイル基で示される1−パルミトイル−2−オ
レオイルホスファチジルコリン、R1 がパルミトイル
基、R2 がリノレオイル基で示される1−パルミトイ
ル−2−リノレオイルホスファチジルコリン、R1 が
ステアロイル基、R2 がオレオイル基で示される1−
ステアロイル−2−オレオイルホスファチジルコリンお
よびR1 がステアロイル基、R2 がリノレオイル基
で示される1−ステアロイル−2−リノレオイルホスフ
ァチジルコリン、R1 がパルミトイル基、R2 がア
ラキドノイル基で示される1−パルミトイル−2−アラ
キドノイルホスフチジルコリン、R1 がステアロイル
基、R2 がアラキドノイル基である1−ステアロイル
−2−アラキドノイルホスファチジルコリン、R1 が
パルミトイル基、R2 がα−リノレノイル基である1
−パルミトイル−2−α−リノレノイルホスファチジル
コリン、R1 がステアロイル基、R2 がα−リノレ
ノイル基である1−ステアロイル−2−α−リノレノイ
ルホスファチジルコリンなどの飽和および不飽和長鎖ア
シル基を有するホスファチジルコリンが挙げられる。ま
たこれらのR1 およびR2 の基を有するホスファチ
ジルコリンは、上記したアシル基に対応する飽和および
不飽和脂肪酸を用いて合成して得たものでもよく、市販
のものを用いてもよい。
がオレオイル基で示される1−パルミトイル−2−オ
レオイルホスファチジルコリン、R1 がパルミトイル
基、R2 がリノレオイル基で示される1−パルミトイ
ル−2−リノレオイルホスファチジルコリン、R1 が
ステアロイル基、R2 がオレオイル基で示される1−
ステアロイル−2−オレオイルホスファチジルコリンお
よびR1 がステアロイル基、R2 がリノレオイル基
で示される1−ステアロイル−2−リノレオイルホスフ
ァチジルコリン、R1 がパルミトイル基、R2 がア
ラキドノイル基で示される1−パルミトイル−2−アラ
キドノイルホスフチジルコリン、R1 がステアロイル
基、R2 がアラキドノイル基である1−ステアロイル
−2−アラキドノイルホスファチジルコリン、R1 が
パルミトイル基、R2 がα−リノレノイル基である1
−パルミトイル−2−α−リノレノイルホスファチジル
コリン、R1 がステアロイル基、R2 がα−リノレ
ノイル基である1−ステアロイル−2−α−リノレノイ
ルホスファチジルコリンなどの飽和および不飽和長鎖ア
シル基を有するホスファチジルコリンが挙げられる。ま
たこれらのR1 およびR2 の基を有するホスファチ
ジルコリンは、上記したアシル基に対応する飽和および
不飽和脂肪酸を用いて合成して得たものでもよく、市販
のものを用いてもよい。
【0015】また本発明に使用されるヌクレオシドとし
ては、5−フルオロウリジン〔5−Fluorouri
dine;5−Fluoro−1−β−D−ribof
uranosyl−2,4−(1H,3H)−pyri
midine dione;以下FURと略す〕であ
る。
ては、5−フルオロウリジン〔5−Fluorouri
dine;5−Fluoro−1−β−D−ribof
uranosyl−2,4−(1H,3H)−pyri
midine dione;以下FURと略す〕であ
る。
【0016】さらに一般式〔I〕で表されるリン脂質・
ヌクレオシド誘導体を得るに当たって、前記のグリセロ
リン質とFURとを金属イオンの存在下、ホスホリパー
ゼDを用いて溶媒中で反応せしめることにより得られる
。用いるホスホリパーゼDとしては、例えばストレプト
ミセス属に属するストレプトミセス・エス・ピー・AA
586(Streptomyces sp・AA58
6;FERMP−6100)由来のホスホリパーゼD−
P(特開昭58−152481号公報、東洋醸造社製カ
タログ番号P−39)が好ましい。
ヌクレオシド誘導体を得るに当たって、前記のグリセロ
リン質とFURとを金属イオンの存在下、ホスホリパー
ゼDを用いて溶媒中で反応せしめることにより得られる
。用いるホスホリパーゼDとしては、例えばストレプト
ミセス属に属するストレプトミセス・エス・ピー・AA
586(Streptomyces sp・AA58
6;FERMP−6100)由来のホスホリパーゼD−
P(特開昭58−152481号公報、東洋醸造社製カ
タログ番号P−39)が好ましい。
【0017】またその使用量は、ホスファチジルコリン
1ミリモル当りホスホリパーゼD100〜100,00
0単位、好ましくは500〜10,000単位である。 さらに用いられる溶媒としては、例えば酢酸エチル、ジ
エチルエーテル、ベンゼン等の非プロトン性溶媒または
クロロホルムなどの有機溶媒とpH3〜10の緩衝液、
好ましくは100mMCaCl2を含有する100mM
酢酸緩衝液(pH5.6)の有機溶媒層−水層系溶媒や
ジメチルホルムアミドやジメチルスルホキシドと上記緩
衝液との混合溶媒の一層均一系溶媒があげられる。
1ミリモル当りホスホリパーゼD100〜100,00
0単位、好ましくは500〜10,000単位である。 さらに用いられる溶媒としては、例えば酢酸エチル、ジ
エチルエーテル、ベンゼン等の非プロトン性溶媒または
クロロホルムなどの有機溶媒とpH3〜10の緩衝液、
好ましくは100mMCaCl2を含有する100mM
酢酸緩衝液(pH5.6)の有機溶媒層−水層系溶媒や
ジメチルホルムアミドやジメチルスルホキシドと上記緩
衝液との混合溶媒の一層均一系溶媒があげられる。
【0018】用いられるクロロホルムの量は、ホスファ
チジルコリン1ミリモルに対して、1〜100ml、好
ましくは5〜30mlがよい。さらにまた金属イオン形
成のための水溶性塩類としては、通常塩化カルシウムが
用いられ、その他の金属イオンとしては特開昭58−1
52481号公報に記載の酵素活性を阻害しないものが
用いられる。使用されるFURはホスファチジルコリン
に対して1〜100当量、好ましくは5〜20当量であ
る。
チジルコリン1ミリモルに対して、1〜100ml、好
ましくは5〜30mlがよい。さらにまた金属イオン形
成のための水溶性塩類としては、通常塩化カルシウムが
用いられ、その他の金属イオンとしては特開昭58−1
52481号公報に記載の酵素活性を阻害しないものが
用いられる。使用されるFURはホスファチジルコリン
に対して1〜100当量、好ましくは5〜20当量であ
る。
【0019】また反応温度は、通常10〜70℃で、好
ましくは20〜50℃で、反応時間は30分〜5日であ
るが、通常は30分〜5時間で充分である。このように
して得られたリン脂質・ヌクレオシド誘導体である5’
−ホスファチジル−5−フルオロウリジンは、分液法お
よびシリカゲルクロマトグラフイーにより簡便に精製す
ることができる。
ましくは20〜50℃で、反応時間は30分〜5日であ
るが、通常は30分〜5時間で充分である。このように
して得られたリン脂質・ヌクレオシド誘導体である5’
−ホスファチジル−5−フルオロウリジンは、分液法お
よびシリカゲルクロマトグラフイーにより簡便に精製す
ることができる。
【0020】以上述べたような本発明のリン脂質・ヌク
レオシド誘導体の一段階工程合成法は、以下のように示
される。
レオシド誘導体の一段階工程合成法は、以下のように示
される。
【0021】
【化4】
【0022】このようにして得られた5’−ホスファチ
ジル−5−フルオロウリジンは、リン脂質のリン酸基の
部分と、用いたFURの5’位の一級水酸基の部分が結
合したものであって、この5’−ホスファチジル−5−
フルオロウリジン誘導体は、ナトリウム塩などの無毒性
塩となすこともでき、一般に注射用蒸留水を加えて均一
透明液として投与することができる。投与量としては、
1日当り、注射剤として15〜30mg/ヒト、経口剤
としては30〜200mg/ヒトである。
ジル−5−フルオロウリジンは、リン脂質のリン酸基の
部分と、用いたFURの5’位の一級水酸基の部分が結
合したものであって、この5’−ホスファチジル−5−
フルオロウリジン誘導体は、ナトリウム塩などの無毒性
塩となすこともでき、一般に注射用蒸留水を加えて均一
透明液として投与することができる。投与量としては、
1日当り、注射剤として15〜30mg/ヒト、経口剤
としては30〜200mg/ヒトである。
【0023】
【発明の効果】このようにして得られた本発明の5’−
ホスファチジル−5−フルオロウリジン誘導体は、元の
原料として用いたFURと比較して脂溶性が大きいため
生体内に長時間溜まり(従って活性が持続することにな
る)、ホスホリレーション、還元等の不活性化を受けに
くい、生体膜への親和性が高まる、キナーゼの関与なし
にFURの5’−モノリン酸体が細胞内で生成する、等
の利点があり、抗腫瘍活性が持続、増強され、その上、
毒性が低くなる等の長所を有する。また、リンパ系に選
択的に移行するという抗腫瘍剤としての優れた特色を有
する。更に水溶性が優れているという注射剤として使用
する際の利点を有している。
ホスファチジル−5−フルオロウリジン誘導体は、元の
原料として用いたFURと比較して脂溶性が大きいため
生体内に長時間溜まり(従って活性が持続することにな
る)、ホスホリレーション、還元等の不活性化を受けに
くい、生体膜への親和性が高まる、キナーゼの関与なし
にFURの5’−モノリン酸体が細胞内で生成する、等
の利点があり、抗腫瘍活性が持続、増強され、その上、
毒性が低くなる等の長所を有する。また、リンパ系に選
択的に移行するという抗腫瘍剤としての優れた特色を有
する。更に水溶性が優れているという注射剤として使用
する際の利点を有している。
【0024】本発明の5’−ホスファチジル−5−フル
オロウリジン誘導体は、後に示すように生体内(in
vivo)での著名な抗腫瘍作用が認められる。また
、更に、生体内に発生した腫瘍が他の部位に転移するの
を阻害する抗転移効果も認められた。本発明の5’−ホ
スファチジル−5−フルオロウリジン誘導体についてM
eth−A線維肉種(Meth−A fibrosa
rcoma)に対する抗腫瘍活性及びリンパ指向性を調
べた結果を以下に示す。
オロウリジン誘導体は、後に示すように生体内(in
vivo)での著名な抗腫瘍作用が認められる。また
、更に、生体内に発生した腫瘍が他の部位に転移するの
を阻害する抗転移効果も認められた。本発明の5’−ホ
スファチジル−5−フルオロウリジン誘導体についてM
eth−A線維肉種(Meth−A fibrosa
rcoma)に対する抗腫瘍活性及びリンパ指向性を調
べた結果を以下に示す。
【0025】動物実験 1(抗腫瘍活性)<動物>B
ALB/cマウス、雄、6週令を日本チャールスリバー
社より購入して用いた。1群のマウスの数は対照群=7
、投与群=5匹とした。 <使用細胞及び接種方法>Meth−A線維肉腫細胞1
×106 /0.2mlを、BALB/cマウス側腹部
皮下に接種した。 <薬物>
ALB/cマウス、雄、6週令を日本チャールスリバー
社より購入して用いた。1群のマウスの数は対照群=7
、投与群=5匹とした。 <使用細胞及び接種方法>Meth−A線維肉腫細胞1
×106 /0.2mlを、BALB/cマウス側腹部
皮下に接種した。 <薬物>
【0026】
【表1】
【0027】<薬物濃度及び投与方法>各化合物は、所
定濃度になるように、超音波処理により蒸留水に溶解し
た。何れの化合物も、マウスの体重10gあたり0.1
mlを腫瘍細胞接種24時間後より5日間連続して腹腔
内に投与した。
定濃度になるように、超音波処理により蒸留水に溶解し
た。何れの化合物も、マウスの体重10gあたり0.1
mlを腫瘍細胞接種24時間後より5日間連続して腹腔
内に投与した。
【0028】<判定方法>各マウスの腫瘍容積は、移植
14日後の腫瘍の短径および長径をノギスを用いて測定
し、以下の式を用いて算出した。 腫瘍容積(mm3 )=(短径(mm))2 ×長径(
mm)/2判定は、未処置群の平均腫瘍容積(C)と投
与群の平均腫瘍容積(T)よりT/C(%)を求めた。
14日後の腫瘍の短径および長径をノギスを用いて測定
し、以下の式を用いて算出した。 腫瘍容積(mm3 )=(短径(mm))2 ×長径(
mm)/2判定は、未処置群の平均腫瘍容積(C)と投
与群の平均腫瘍容積(T)よりT/C(%)を求めた。
【0029】<結果、考察>米国国立癌研究所(NCI
)の制癌剤効果判定基準を参考に固形癌に対する抗腫瘍
効果の判定基準をT/C40%とし、Meth−A線維
肉腫についてもT/C40%以下の場合について抗腫瘍
効果あり、と判断した。表1、表2に示す結果より本発
明の化合物(化合物1〜5)は、10mg/kg以上の
投与によりMeth−A線維肉腫の増殖を何れもT/C
40%以下と有意に抑制した。特に化合物1〜4は、3
0mg/kgの投与ではT/C9.5〜15.5と大変
強い抗腫瘍効果を示した。
)の制癌剤効果判定基準を参考に固形癌に対する抗腫瘍
効果の判定基準をT/C40%とし、Meth−A線維
肉腫についてもT/C40%以下の場合について抗腫瘍
効果あり、と判断した。表1、表2に示す結果より本発
明の化合物(化合物1〜5)は、10mg/kg以上の
投与によりMeth−A線維肉腫の増殖を何れもT/C
40%以下と有意に抑制した。特に化合物1〜4は、3
0mg/kgの投与ではT/C9.5〜15.5と大変
強い抗腫瘍効果を示した。
【0030】Meth−A線維肉腫に対する抗腫瘍効果
【表2】
N=5
有意差はStudent’s t−検定を用いて算出
した。 *p<0.01
した。 *p<0.01
【0031】動物実験 2(ラット筋肉内投与した場
合のリンパ液中及び血液中への薬物の移行性)<実験材
料および方法> 1.使用動物 ラットは日本エスエルシー(株)より購入したWist
ar系雄性ラット(10〜11週令)を使用した。
合のリンパ液中及び血液中への薬物の移行性)<実験材
料および方法> 1.使用動物 ラットは日本エスエルシー(株)より購入したWist
ar系雄性ラット(10〜11週令)を使用した。
【0032】2.化合物
表1で示した(2)、(4)および(5)の化合物を用
い、また対照化合物としては1,2−ジ飽和アシル型化
合物である5’−(1,2−ジステアロイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホ)−5−フルオロウリジンを用いた
。
い、また対照化合物としては1,2−ジ飽和アシル型化
合物である5’−(1,2−ジステアロイル−sn−グ
リセロ−3−ホスホ)−5−フルオロウリジンを用いた
。
【0033】3.投与量および投与方法本動物実験は、
すべて非絶食下にて行った。各化合物に蒸留水を加えて
均一透明液とした後、ラット(体重260〜270g)
に30mg/ml/kgの投与量で筋肉内投与した。ま
た胸管リンパにカニューレーションを施したラットは麻
酔覚醒後、上記と同様の方法で投与した。
すべて非絶食下にて行った。各化合物に蒸留水を加えて
均一透明液とした後、ラット(体重260〜270g)
に30mg/ml/kgの投与量で筋肉内投与した。ま
た胸管リンパにカニューレーションを施したラットは麻
酔覚醒後、上記と同様の方法で投与した。
【0034】4.血液の採取
被検薬投与後、0.5、1、2、4、6、24時間にヘ
パリン処理した注射筒を用いてラット頸静脈より採血し
た。血液は直ちにEDTA(最終濃度10mM)を添加
し、3,000rpm、10分、4℃で遠心後、得られ
た血漿を試料とした。
パリン処理した注射筒を用いてラット頸静脈より採血し
た。血液は直ちにEDTA(最終濃度10mM)を添加
し、3,000rpm、10分、4℃で遠心後、得られ
た血漿を試料とした。
【0035】5.リンパ液の採取
Bollmanらの方法1)に準拠した。すなわちラッ
トをネンブタール麻酔下(35mg/kg,i.p)に
て開腹し、胸管リンパにヘパリン処理カテーテルをカニ
ュレーションし、被検薬投与後0〜1、1〜2、2〜3
、3〜4、4〜5、5〜6、6〜24時間の間隔でリン
パ液を採取した。 1)Bollman,J.L.,Cain,J.C.a
ndGrindlay,J.H.J.Lab.Clin
.Med.33,1349〜1352,1948.
トをネンブタール麻酔下(35mg/kg,i.p)に
て開腹し、胸管リンパにヘパリン処理カテーテルをカニ
ュレーションし、被検薬投与後0〜1、1〜2、2〜3
、3〜4、4〜5、5〜6、6〜24時間の間隔でリン
パ液を採取した。 1)Bollman,J.L.,Cain,J.C.a
ndGrindlay,J.H.J.Lab.Clin
.Med.33,1349〜1352,1948.
【0
036】6.試料の前処理 血漿およびリンパ液100μl にメタノール500μ
l を加え、振とうして除蛋白後、遠心分離(3,00
0rpm、10分、4℃)した。この操作を2回行い、
上清を濃縮乾固した。これをHPLC移動相(15mM
KH2 PO4 (pH6.5)/MeOH;10
/90)100μl に溶解し、化合物(2)、(4)
、(5)および対照の試料溶液とした。
036】6.試料の前処理 血漿およびリンパ液100μl にメタノール500μ
l を加え、振とうして除蛋白後、遠心分離(3,00
0rpm、10分、4℃)した。この操作を2回行い、
上清を濃縮乾固した。これをHPLC移動相(15mM
KH2 PO4 (pH6.5)/MeOH;10
/90)100μl に溶解し、化合物(2)、(4)
、(5)および対照の試料溶液とした。
【0037】7.HPLCによる定量
装置としては島津HPLCシステム(ポンプ:LC−9
A、紫外部波長可変検出器:SPD−6A、データ処理
装置:CR−4AX、検出波長270nm)を用い、分
析カラムにはYMC C8 A type(山村化
学、4.6×150mm、5μm)を使用した。移動相
は15mM KH2 PO4 (pH6.5)/Me
OH;10/90とし、1.5ml/分の流速で定量し
た。
A、紫外部波長可変検出器:SPD−6A、データ処理
装置:CR−4AX、検出波長270nm)を用い、分
析カラムにはYMC C8 A type(山村化
学、4.6×150mm、5μm)を使用した。移動相
は15mM KH2 PO4 (pH6.5)/Me
OH;10/90とし、1.5ml/分の流速で定量し
た。
【0038】<結果>
1.血漿中濃度経時変化
各化合物をラット(3匹)に30mg/kgの投与量で
筋肉内投与し、化合物の血漿中濃度を経時的に測定した
。表3にその血漿中濃度(μg/ml)の平均値と標準
偏差を示す。
筋肉内投与し、化合物の血漿中濃度を経時的に測定した
。表3にその血漿中濃度(μg/ml)の平均値と標準
偏差を示す。
【0039】
【表3】
【0040】2.リンパ液中濃度経時変化各化合物を胸
管リンパにカニューレーションを施したラット(3匹)
に30mg/kgの投与量で筋肉内投与し、化合物のリ
ンパ液中濃度を経時的に測定した。表4にその濃度(μ
g/ml)の平均値と標準偏差を示す。
管リンパにカニューレーションを施したラット(3匹)
に30mg/kgの投与量で筋肉内投与し、化合物のリ
ンパ液中濃度を経時的に測定した。表4にその濃度(μ
g/ml)の平均値と標準偏差を示す。
【0041】
【表4】
以上の実験結果により、化合物(2)、(4)およ
び(5)は対照化合物に比べ筋肉内投与によって高いリ
ンパ指向性を示すことが認められた。
び(5)は対照化合物に比べ筋肉内投与によって高いリ
ンパ指向性を示すことが認められた。
【0042】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて具体的に述べ
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例 1 5−フルオロウリジン(FUR)5.24g(20ミリ
モル)とホスホリパーゼD−P(ストレプトミセス属由
来、東洋醸造社製)20mg(比活性:174単位/m
g)を100mM塩化カルシウム含有100mM酢酸緩
衝液(pH5.7)10mlに溶かし、表5原料欄に示
す種々のホスファチジルコリン1mMを20mlクロロ
ホルム溶液として加えた後、40℃にて、4時間攪拌し
た。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例 1 5−フルオロウリジン(FUR)5.24g(20ミリ
モル)とホスホリパーゼD−P(ストレプトミセス属由
来、東洋醸造社製)20mg(比活性:174単位/m
g)を100mM塩化カルシウム含有100mM酢酸緩
衝液(pH5.7)10mlに溶かし、表5原料欄に示
す種々のホスファチジルコリン1mMを20mlクロロ
ホルム溶液として加えた後、40℃にて、4時間攪拌し
た。
【0043】反応液を5分間還流した後、反応液を冷却
(氷冷)した。この反応液にクロロホルム、メタノール
各10mlを加えて分液して有機層(下層)を回収した
。 有機層に水10ml、メタノール10mlを加えて分液
し、下層を減圧乾固した。残渣を少量のクロロホルムに
溶かし、シリカゲルフラッシュカラム(Merck社、
シリカゲルArt9385、直径2.5cm×16cm
)にチャージして、クロロホルム(200ml)から、
クロロホルム:メタノール混液(500ml)(15:
1)、同(500ml)(5:1)、同(500ml)
(3:1)、同(500ml)(5:2)の順にて展開
溶出した。
(氷冷)した。この反応液にクロロホルム、メタノール
各10mlを加えて分液して有機層(下層)を回収した
。 有機層に水10ml、メタノール10mlを加えて分液
し、下層を減圧乾固した。残渣を少量のクロロホルムに
溶かし、シリカゲルフラッシュカラム(Merck社、
シリカゲルArt9385、直径2.5cm×16cm
)にチャージして、クロロホルム(200ml)から、
クロロホルム:メタノール混液(500ml)(15:
1)、同(500ml)(5:1)、同(500ml)
(3:1)、同(500ml)(5:2)の順にて展開
溶出した。
【0044】この目的物を含む画分の溶出液を減圧下留
去し、残渣をクロロホルム:メタノール混液(2:1)
(60ml)に溶解し、0.5N HCl8mlを加
え分液した後、有機層に水8ml、メタノール8mlを
加えて分液することを2回行った。分離した有機層に水
3mlとメタノール15mlを加え、ダイアイオン(D
iaion)WK−20樹脂(Na+ 型)のカラム(
2.5×3cm)を通して、溶出した溶媒を減圧下留去
した。残渣にアセトンを加え、氷冷した後、生じた沈澱
を濾取し、目的化合物〔I〕をナトリウム塩として得た
。得られた化合物の収率、物性を以下に示す。
去し、残渣をクロロホルム:メタノール混液(2:1)
(60ml)に溶解し、0.5N HCl8mlを加
え分液した後、有機層に水8ml、メタノール8mlを
加えて分液することを2回行った。分離した有機層に水
3mlとメタノール15mlを加え、ダイアイオン(D
iaion)WK−20樹脂(Na+ 型)のカラム(
2.5×3cm)を通して、溶出した溶媒を減圧下留去
した。残渣にアセトンを加え、氷冷した後、生じた沈澱
を濾取し、目的化合物〔I〕をナトリウム塩として得た
。得られた化合物の収率、物性を以下に示す。
【0045】
【表5】
これら表5における(6)〜(8)の化合物も(1)〜
(5)の化合物と同様に優れた抗腫瘍活性を示すもので
ある。
(5)の化合物と同様に優れた抗腫瘍活性を示すもので
ある。
【0046】参考例 1
1−パルミトイル−2−α−リノレノイル−sn−グリ
セロ−3−ホスホコリンの合成 α−リノレン酸457mg(1.64ミリモル)をクロ
ロホルム10mlに溶かし、塩化チオニル10mlを加
え、室温でアルゴン雰囲気下、3時間攪拌した。溶媒を
減圧下留去し、残渣にクロロホルム10mlを加えて溶
かし、1−パルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスホ
コリン815mg(1.64ミリモル)とN,N−ジメ
チルアミノピリジン600mg(4.92ミリモル)を
加え、アルゴン雰囲気下、室温で一晩攪拌した。
セロ−3−ホスホコリンの合成 α−リノレン酸457mg(1.64ミリモル)をクロ
ロホルム10mlに溶かし、塩化チオニル10mlを加
え、室温でアルゴン雰囲気下、3時間攪拌した。溶媒を
減圧下留去し、残渣にクロロホルム10mlを加えて溶
かし、1−パルミトイル−sn−グリセロ−3−ホスホ
コリン815mg(1.64ミリモル)とN,N−ジメ
チルアミノピリジン600mg(4.92ミリモル)を
加え、アルゴン雰囲気下、室温で一晩攪拌した。
【0047】溶媒を減圧下留去し、残渣をクロロホルム
:メタノール(2:1)35mlに溶かし、1NHCl
7mlと分液した後、さらに有機層(下層)を2回水
洗し、減圧乾固した。残渣をシリカゲルフラッシュカラ
ム(Art9385シリカゲル、3×15cm、クロロ
ホルム→クロロホルム:メタノール=20:1、150
ml→同10:1、150ml→同5:2、1l)で精
製し、480mgの目的物を得た。収率38%
:メタノール(2:1)35mlに溶かし、1NHCl
7mlと分液した後、さらに有機層(下層)を2回水
洗し、減圧乾固した。残渣をシリカゲルフラッシュカラ
ム(Art9385シリカゲル、3×15cm、クロロ
ホルム→クロロホルム:メタノール=20:1、150
ml→同10:1、150ml→同5:2、1l)で精
製し、480mgの目的物を得た。収率38%
【0048】Rf値(メルクArt5715プレート、
クロロホルム:メタノール:水=65:25:3)=0
.21 FAB−MS(ポジテイブ)、m/e756(MH+
)
クロロホルム:メタノール:水=65:25:3)=0
.21 FAB−MS(ポジテイブ)、m/e756(MH+
)
【0049】参考例 2
1−ステアロイル−2−α−リノレノイル−sn−グリ
セロ−3−ホスホコリンの合成 参考例1において1−パルミトイル−sn−グリセロ−
3−ホスホコリンの代わりに1−ステアロイル−sn−
グリセロ−3−ホスホコリン861mg(1.64ミリ
モル)を用い、上記の場合と同様に操作して、362m
gの目的物を得た。収率27%
セロ−3−ホスホコリンの合成 参考例1において1−パルミトイル−sn−グリセロ−
3−ホスホコリンの代わりに1−ステアロイル−sn−
グリセロ−3−ホスホコリン861mg(1.64ミリ
モル)を用い、上記の場合と同様に操作して、362m
gの目的物を得た。収率27%
【0050】Rf値=0.23
Claims (20)
- 【請求項1】 下記式で表される5’−ホスファチジ
ル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒性塩。 【化1】 (ただし式中、R1 は長鎖飽和アシル基、R2 は長
鎖不飽和アシル基を示す) - 【請求項2】 基R1 が炭素数16〜18の長鎖飽
和アシル基、基R2 が炭素数16〜20の長鎖不飽和
アシル基である請求項1記載の5’−ホスファチジル−
5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒性塩。 - 【請求項3】 基R1 がパルミトイル基、基R2
がオレオイル基である請求項1記載の5’−ホスファチ
ジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒性塩
。 - 【請求項4】 基R1 がパルミトイル基、基R2
がリノレオイル基である請求項1記載の5’−ホスファ
チジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒性
塩。 - 【請求項5】 基R1 がステアロイル基、基R2
がオレオイル基である請求項1記載の5’−ホスファチ
ジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒性塩
。 - 【請求項6】 基R1 がステアロイル基、基R2
がリノレオイル基である請求項1記載の5’−ホスファ
チジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒性
塩。 - 【請求項7】 基R1 がパルミトイル基、基R2
がアラキドノイル基である請求項1記載の5’−ホスフ
ァチジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒
性塩。 - 【請求項8】 基R1 がパルミトイル基、基R2
がα−リノレノイル基である請求項1記載の5’−ホス
ファチジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無
毒性塩。 - 【請求項9】 基R1 がステアロイル基、基R2
がアラキドノイル基である請求項1記載の5’−ホスフ
ァチジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒
性塩。 - 【請求項10】 基R1 がステアロイル基、基R2
がα−リノレノイル基である請求項1記載の5’−ホ
スファチジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその
無毒性塩。 - 【請求項11】 下記式で表される5’−ホスファチ
ジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒性塩
を有効成分とする抗腫瘍剤。 【化1】(ただし式中、R1 は長鎖飽和アシル基、R
2 は長鎖不飽和アシル基を示す) - 【請求項12】 基R1 が炭素数16〜18の長鎖
飽和アシル基、基R2 が炭素数16〜20の長鎖不飽
和アシル基である請求項11記載の5’−ホスファチジ
ル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒性塩を
有効成分とする抗腫瘍剤。 - 【請求項13】 基R1 がパルミトイル基、基R2
がオレオイル基である請求項11記載の5’−ホスフ
ァチジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒
性塩を有効成分とする抗腫瘍剤。 - 【請求項14】 基R1 がパルミトイル基、基R2
がリノレオイル基である請求項11記載の5’−ホス
ファチジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無
毒性塩を有効成分とする抗腫瘍剤。 - 【請求項15】 基R1 がステアロイル基、基R2
がオレオイル基である請求項11記載の5’−ホスフ
ァチジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無毒
性塩を有効成分とする抗腫瘍剤。 - 【請求項16】 基R1 がステアロイル基、基R2
がリノレオイル基である請求項11記載の5’−ホス
ファチジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその無
毒性塩を有効成分とする抗腫瘍剤。 - 【請求項17】 基R1 がパルミトイル基、基R2
がアラキドノイル基である請求項11記載の5’−ホ
スファチジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその
無毒性塩を有効成分とする抗腫瘍剤。 - 【請求項18】 基R1 がパルミトイル基、基R2
がα−リノレノイル基である請求項11記載の5’−
ホスファチジル−5−フルオロウリジン誘導体またはそ
の無毒性塩を有効成分とする抗腫瘍剤。 - 【請求項19】 基R1 がステアロイル基、基R2
がアラキドノイル基である請求項11記載の5’−ホ
スファチジル−5−フルオロウリジン誘導体またはその
無毒性塩を有効成分とする抗腫瘍剤。 - 【請求項20】 基R1 がステアロイル基、基R2
がα−リノレノイル基である請求項11記載の5’−
ホスファチジル−5−フルオロウリジン誘導体またはそ
の無毒性塩を有効成分とする抗腫瘍剤。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3190790A JPH04364198A (ja) | 1991-04-04 | 1991-07-04 | 5’−ホスファチジル−5−フルオロウリジン誘導体 |
| PCT/JP1991/001744 WO1992017487A1 (fr) | 1991-04-04 | 1991-12-20 | Derive de 5'-phosphatidyl-5-fluoro-uridine |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9957991 | 1991-04-04 | ||
| JP3-99579 | 1991-04-04 | ||
| JP3190790A JPH04364198A (ja) | 1991-04-04 | 1991-07-04 | 5’−ホスファチジル−5−フルオロウリジン誘導体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04364198A true JPH04364198A (ja) | 1992-12-16 |
Family
ID=26440701
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3190790A Withdrawn JPH04364198A (ja) | 1991-04-04 | 1991-07-04 | 5’−ホスファチジル−5−フルオロウリジン誘導体 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04364198A (ja) |
| WO (1) | WO1992017487A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5563257A (en) * | 1990-08-20 | 1996-10-08 | Boehringer Mannheim Gmbh | Phospholipid derivatives of nucleosides |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6191195A (ja) * | 1984-10-12 | 1986-05-09 | Toyama Chem Co Ltd | 新規な5−フルオロ−2′−デオキシウリジン−5′−ホスフエ−ト誘導体およびその塩 |
| FR2580283B1 (fr) * | 1985-04-15 | 1989-11-24 | Toyo Jozo Kk | Nouveau conjugue nucleoside-phospholipide |
| DE3778626D1 (de) * | 1986-09-27 | 1992-06-04 | Toyo Jozo Kk | Nukleosid-phospholipid-konjugat. |
-
1991
- 1991-07-04 JP JP3190790A patent/JPH04364198A/ja not_active Withdrawn
- 1991-12-20 WO PCT/JP1991/001744 patent/WO1992017487A1/ja not_active Ceased
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO1992017487A1 (fr) | 1992-10-15 |
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