JPH04364199A - ヒト型グリセンチンの合成遺伝子 - Google Patents

ヒト型グリセンチンの合成遺伝子

Info

Publication number
JPH04364199A
JPH04364199A JP16969291A JP16969291A JPH04364199A JP H04364199 A JPH04364199 A JP H04364199A JP 16969291 A JP16969291 A JP 16969291A JP 16969291 A JP16969291 A JP 16969291A JP H04364199 A JPH04364199 A JP H04364199A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glicentin
dna
plasmid
gene
human
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16969291A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinjiro Imai
伸二郎 今井
Yohei Natori
名取 與平
Kazuyuki Sasaki
一幸 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Seifun Group Inc filed Critical Nisshin Seifun Group Inc
Priority to JP16969291A priority Critical patent/JPH04364199A/ja
Publication of JPH04364199A publication Critical patent/JPH04364199A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト型グリセンチンの
アミノ酸配列をコードする新規なDNA配列を有する合
成遺伝子に関する。
【0002】
【従来の技術】動物の膵臓中のランゲルハンス島A細胞
から分泌され、肝臓などの細胞膜のアデニル酸シクラー
ゼ系を活性化することが知られている29個のアミノ酸
残基から構成されるポリペプチドホルモンであるグルカ
ゴンの研究から、Sundby, F.らはブタ小腸抽
出物よりグルカゴン抗体に対する抗原性を有する大分子
量のポリペプチドを単離し、これをグリセンチンと命名
した〔Sundby, F. et al., Hor
m. Metab. Res., Vol.8, 36
6〜371 (1976)〕。続いてThim, L.
および Moody, A.J.はその構造決定を行な
ってこのグリセンチンが69個のアミノ酸残基から構成
され、その33〜61番のアミノ酸配列はグルカゴンと
同一の配列であることを解明した〔Regulator
y Peptides, Vol.2:139 (19
81)〕。このようにしてブタのグリセンチンの精製と
構造の解明はなされたが、ブタのグリセンチンがブタの
小腸に存在することから当然にヒトにも存在することが
予想されるヒト型グリセンチンについては抽出のための
原材料すなわちヒトの腸管の材料の入手の困難性からこ
れまでに精製物として単離されたことはなく、従ってそ
のアミノ酸配列の決定もなされていない。そしてこの単
離が困難であった事情などから、ヒト型グリセンチンの
生理活性はいまだ解明されていない。
【0003】ところで、Bell, G.I.らはハム
スターのプレプログルカゴンのcDNAをヒト遺伝子の
EcoR I分解物とハイブリダイズする手法でヒトプ
レプログルカゴン遺伝子の配列を推定し、同遺伝子のエ
クソン部分の構造からヒト型グリセンチンのアミノ酸配
列を解明した〔Nature,Vol.304, 36
8〜370 (1983)〕。このようにしてヒト型グ
リセンチンのアミノ酸配列は対応するヒトプレプログル
カゴンのDNA配列から推定されたけれども、これまで
にこのヒト型グリセンチンをコードするDNAから組換
えDNAベクターを作り、これによって形質転換された
宿主細胞からヒト型グリセンチンを製造する試みはいま
だなされていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようにヒト型
グリセンチンは生体試料から取り出すことが困難なため
、これまでに精製品としては得られていない。従って、
ヒト型グリセンチンについての生理活性、薬理効果はい
まだ不明ではあるが、生体中で産生されるペプチド物質
であること、またブタ型グリセンチンがラットの胃酸分
泌を抑制することが知られていること〔P. Kirk
egaardら、Nature, Vol.297, 
156〜157 (1982)〕から、ヒト型グリセン
チンについて何らかの医薬用途が期待される。
【0005】そこでヒト型グリセンチンのアミノ酸配列
をコードするDNAを合成し、これをベクターにつなぎ
、これにより形質転換された宿主細胞を培養することに
よってヒト型グリセンチンを大量に製造しうることが考
えられ、かかる着想のもとに本発明者らはいわゆる遺伝
子工学技法を用いてヒト型グリセンチンの製法を確立し
ようと試みたのである。
【0006】従って本発明が解決しようとする課題は、
宿主細胞によって最も効率的にヒト型グリセンチンが発
現される合成遺伝子の解明にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、次のア
ミノ酸配列
【化3】 を有するヒト型グリセンチンをコードするDNA配列の
合成遺伝子、この合成遺伝子をプラスミドベクターに挿
入したプラスミド組換え体、このプラスミド組換え体に
よって形質転換された宿主細胞、およびこの宿主細胞を
培養して所望のヒト型グリセンチンを発現させることに
よるヒト型グリセンチンの製造方法が提供される。
【0008】ヒト型グリセンチンの上記したアミノ酸配
列をコードするDNA配列は、そのアミノ酸配列に基づ
いて種々のものを設定することができ、上記した先行文
献に示されたDNA配列もヒト細胞内におけるこのもの
の生合成のためのDNA配列であるが、形質転換された
宿主細胞によってこのヒト型グリセンチンを発現させよ
うとする場合にはDNA配列の設定に当っては次の諸点
の考慮が望まれる。すなわち、 (1)  宿主細胞(例えば大腸菌)での使用頻度が高
く、宿主細胞になじまれたコドンを選択する。 (2)  設定されるDNA配列内およびその両端の部
位に特定の制限酵素認識部位を持たせ、他のDNA配列
またはプラスミドベクターへの挿入、連結を容易なもの
とすると共に、組換え体中における設定されたDNA配
列が正しく維持されているか否かの検定を容易なものと
する。 (3)  DNA断片の連結によって目的とするDNA
を合成する場合に、誤った連結が生ずることがないよう
なDNA断片の選択を行なう。 (4)  設定されたDNA配列中に例えばストップコ
ドンなどのペプチド合成上不都合なDNA配列が生ずる
ことがないように設計する。
【0009】かかる配慮のもとに、本発明者らはヒト型
グリセンチンを大腸菌に産生させる場合の好ましい遺伝
子として次のDNA配列を有する合成遺伝子を見出した
【0010】
【化4】
【0011】上記した合成遺伝子はヒト型グリセンチン
をコードする互に相補的な二重鎖のDNA配列として示
されているが、これを構成する一重鎖のDNA配列の夫
々もまた本発明の合成遺伝子を構成するものである。
【0012】このDNA配列は宿主細胞として大腸菌を
使用する場合の大腸菌における使用頻度の高いコドンを
選択ししかしてこのDNA配列内にBamH I、Ps
t IおよびSac Iなどによる制限酵素認識部位が
存在するようにし、そのことによって組換え体中におい
てこのDNA配列が正しく維持されているか否かの検定
を容易化したものである。
【0013】このDNA配列を有する合成遺伝子はこの
ものをベクターへの接続を考慮してベクターへの接続部
分を含むDNA配列を下記する表1に示すように5個の
断片すなわち断片G1、G3、G5、G7およびG9に
分け、これらのオリゴヌクレオチド断片とは相補的な断
片G2、G4、G6、G8およびG10とともに、すな
わち合計10個のオリゴヌクレオチドを合成的な手段に
よって製造したのである。
【0014】
【表1】
【0015】このオリゴヌクレオチドの断片の夫々は通
常この技術分野において知られたDNA合成手段を用い
て合成することができ、このためにDNA合成機が用い
られ、例えばこの合成機としてはファルマシア社製のジ
ーンアセンブラーがある。
【0016】得られたオリゴヌクレオチド断片のうち断
片G2〜G9は5′末端をリン酸化し、リン酸化してい
ない断片G1およびG10と共にアニーリングを行ない
引き続いてリガーゼを作用させて次の配列で示される二
重鎖のDNAが得られた。
【0017】
【化5】
【0018】この二重鎖のDNAはその構造中にさきに
述べた本発明のヒト型グリセンチンを大腸菌に産生させ
るための遺伝子部分と、その両末端に次のベクターDN
Aへ連結する際の付着端としてのNco IおよびHi
nd III サイトに結合可能な末端をそなえている
【0019】このようにして得られたヒト型グリセンチ
ンの遺伝子を含むDNA配列は次いで適当なプラスミド
ベクターに連結される。この場合上記したようにこのD
NA配列はその両末端にNco IおよびHind I
II サイトに結合可能な付着端を有することから、プ
ラスミドベクターはNco IおよびHind III
 によって消化されうるものが用いられる。しかしてこ
のプラスミドベクターは爾後の遺伝子情報の発現のため
に必要なプロモーター部位をそなえておりかつ抗生物質
耐性遺伝子部位のような形質転換された宿主細胞のマー
カーとなる遺伝子をそなえたものであることが好ましい
【0020】そして本発明者らはこの目的のためにプラ
スミドpKK233−2を用いることが好適であること
を見出している。
【0021】こうしてヒト型グリセンチンの遺伝子を連
結したプラスミド組換え体は宿主細胞を形質転換するた
めに用いられる。この形質転換された宿主細胞によって
所望のヒト型グリセンチンを産生させることも可能であ
る。
【0022】本発明者らによる本発明の実施の具体例に
おいては、プラスミドpKK233−2をNco Iお
よびHind III で切断し、本発明による上記し
たヒト型グリセンチン遺伝子をコードしたDNA配列を
有する合成遺伝子をこの切断されたプラスミド中に挿入
しかくしてpGL3と命名したプラスミドを得、これを
用いて大腸菌を形質転換し、この大腸菌の培養によって
pGL3をクローニングした。
【0023】このようにして得られたプラスミドpGL
3をEcoR IおよびHind IIIで消化すると
、ヒト型グリセンチン遺伝子のDNA配列の上流にtr
cプロモーターを有する断片が得られ、これとEcoR
 IおよびHind III で消化したプラスミドp
UC18とをライゲーションするとpGL5と命名した
プラスミドが得られた。プラスミドpUC18はマルチ
コピー性を有するプラスミドであり、そしてpGL5は
グリセンチン遺伝子にlacプロモーターとtrcプロ
モーターとがタンデムにつながった形のもので、またプ
ラスミドコピー数の多いプラスミド組換え体が得られた
ことになる。
【0024】このpGL5プラスミドを用いて大腸菌を
形質転換することにより、きわめて効率良くヒト型グリ
センチンを生産することができる。
【0025】このように生産されたグリセンチンについ
てこれが所望の構造を有するものであることを確認する
ために、抗原抗体反応による検定、化学分析によるアミ
ノ酸組成の分析、アミノ酸配列の決定を行ったが、これ
らの試験の結果はいずれも生産されたものが所望のヒト
型グリセンチンであることを示すものであった。
【0026】以上本発明について、宿主細胞に大腸菌を
用いる例によって説明をしたが、大腸菌以外に、枯草菌
、イーストなどの微生物、およびヒトを含む哺乳動物の
細胞を用いることができることは勿論である。
【0027】
【実施例】つぎに本発明を更に詳しく説明するために、
実施例によって本発明のヒト型グリセンチンをコードす
る新規なDNA配列を有するグリセンチン遺伝子と、こ
の新規なDNA配列のグリセンチン遺伝子を含有する組
換えDNAと、この組換えDNAにより形質転換された
宿主と、この宿主からヒト型グリセンチンを発現させ、
そしてこの発現させた生成物が所望のヒト型グリセンチ
ンであることを検定する方法について詳細に説明するこ
ととする。
【0028】ヒト型グリセンチン遺伝子の断片の調製上
記したBell, G.I. et al, Natu
re, Vol. 304, 368〜370(198
3)によって解明されたヒト型グリセンチンのアミノ酸
配列から、このヒト型グリセンチンを大腸菌によって産
生させる場合に最も効率的に大腸菌がこれを産生するた
めのDNA配列を研究した。すなわち、ヒト型グリセン
チンをコードするDNAを含有する組換DNAによって
大腸菌を形質転換した場合に、この宿主の大腸菌におけ
る使用頻度の高いコドンを有するDNAを含有する組換
DNAによる大腸菌の形質転換を計った。この目的で、
ヒト型グリセンチンをコードし、しかも大腸菌による使
用頻度の高いコドンを有するDNAを構築するために、
ヒト型グリセンチン遺伝子とベクターへの接続部分を含
むDNAを上記表1に示すように5個の断片に分け、こ
の5個の断片に相補的な断片とともに10個のオリゴヌ
クレオチドを合成手段によって調製した。
【0029】上記のオリゴヌクレオチド断片G1〜G1
0の夫々は、β−シアノエチルフォスフォアミダイト法
により合成し、引き続き強陰イオン交換クロマトグラフ
ィーカラムを用いて精製を行なって得た。
【0030】ヒト型グリセンチン遺伝子の調製上記のよ
うに合成され、精製されたオリゴヌクレオチド断片のう
ち、断片G2〜G9は5′末端をT4ポリヌクレオチド
キナーゼ(宝酒造(株)製)によりリン酸化した。すな
わち、pH7.5の50mM Tris−HCl、10
mMジチオスレイトール、10mM MgCl2および
5mM ATPを含む溶液50μlに、5μgの上記オ
リゴヌクレオチド断片の夫々を加え、これに4ユニット
のT4ポリヌクレオチドキナーゼを加え、37℃で1時
間反応させたのち、95℃に5分間保持し酵素を失活さ
せた。このようにして断片G2〜G9の8個の断片はそ
の5′末端がリン酸化された。
【0031】リン酸化していない断片G1およびG10
並びにリン酸化された断片G2〜G9の各々2μgを混
合し常法に従いエタノール沈殿を行なった(Perba
l, B., A Practical Guide 
to Molecular Cloning, 198
8, 2nd edition, p.78, JOH
N WILEY& SONS)。こうして得られた沈殿
物を40μlの蒸留水に溶解し、pH7.6の0.66
M Tris−HClおよび0.1M MgCl2を含
む溶液5μlを加え、90℃に加熱したのち約3時間を
かけて30℃まで冷却した。この溶液に0.2Mジチオ
スレイトール2.5μl、0.1M ATP 0.5μ
l、20mMスペルミジン0.5μlおよび蒸留水2μ
lを加え、これにT4リガーゼ(宝酒造(株)製)35
0ユニットを加え、14℃で16時間反応させることに
よりライゲーションを行ないオリゴヌクレオチド断片を
結合させた。反応物を5%ポリアクリルアミド電気泳動
により展開し、230bpに相当する位置のバンドを切
り出した。 切り出したゲルに0.5M酢酸アンモニウム、1mM 
EDTAを含む液1mlを加え37℃で終夜抽出した。 抽出物を12000回転/分で5分間遠心分離して上清
と沈殿物とに分け、上清をフェノール抽出に付し、次い
で常法に従いエタノール沈殿を行なった。このようにし
て沈殿して分離されたDNAを再びT4ポリヌクレオチ
ドキナーゼによってリン酸化した。
【0032】このようにして上記したオリゴヌクレオチ
ド断片が結合されて上記した化5の式に示される両末端
に4塩基の付着末端を有する228塩基対のヌクレオチ
ドから成り、その中にヒトグリセンチンをコードするD
NAを含有するものと、そしてこのDNAとは相補的な
DNAであって次のベクターDNAへ連結する際の付着
端を両末端にそなえた二重鎖のDNAが得られた。
【0033】プラスミドpKK233−2の制限酵素に
よる切断 本実施例においてベクターとして使用するプラスミドp
KK233−2(ファルマシア社製)を制限酵素Nco
 I(宝酒造(株)製)とHind III(宝酒造(
株)製)で切断した。Nco IおよびHind II
I の切断部位で切断されたプラスミドのDNAは次い
でフェノール処理ののちエタノール沈殿させた。沈殿し
たDNA 8μgを仔ウシ腸由来のアルカリホスファタ
ーゼ(CIP)(ベーリンガー社製)1ユニットで37
℃、30分間処理して5′末端の脱リン酸化を行なった
。脱リン酸化処理したDNAをフェノール抽出した後、
エタノール沈殿せしめた。
【0034】グリセンチン遺伝子とベクターDNAの連
結 リン酸化した上記二重鎖のヒト型グリセンチン遺伝子2
0ngと、脱リン酸化した上記のプラスミドpKK23
3−2のNco IおよびHind III による切
断生成物であるDNA 400ngを混合し、T4リガ
ーゼによりライゲーションした。このライゲーションし
たDNAを用いてEscherichia coli 
HB101を形質転換し(Prebal, B., A
 Practical Guide to Molec
ular Cloning, 1988, 2nd e
dition, pp.414〜416, JOHN 
WILEY & SONS)、得られた各形質転換菌株
を50μg/mlのアンピシリンを含むLB培地5ml
で37℃で16時間培養し、培養菌体よりHattor
i, M. and Sakaki, Y. の方法に
よりプラスミドを抽出精製した(Anal. Bioc
hem. Vol.152, 232〜238 (19
86))。
【0035】得られたプラスミドをBamH I、Hi
nd III、Sac Iの各制限酵素とそれぞれ反応
させ、グリセンチン遺伝子中の各制限酵素切断部位が存
在するプラスミドを選択した。これらのプラスミドの塩
基配列をdideoxy法により確認した。Dideo
xy法塩基配列決定は宝酒造(株)製の7−Deaza
 Sequencing Kitを用い同社のマニュア
ルに従い行なった。塩基配列決定によりグリセンチン遺
伝子部分が設計通りに配列していたプラスミドを有する
菌株を保存し、このプラスミドをpGL3と命名した。 この菌株(微工研菌寄第11030号)の培養によりプ
ラスミドpGL3を容易に複製することができる。
【0036】また、このプラスミドpGL3を用いてE
scherichiacoli JM105を形質転換
した菌株(微工研菌寄第11029号)も同様に作製し
た。
【0037】以上のオリゴヌクレオチド断片G1〜G1
0のアニーリングおよびライゲーションによる上流側に
Nco Iサイトに結合可能な付着端を、下流側にHi
ndIIIサイトに結合可能な付着端を有し、配列中に
BamH IおよびSac Iによる切断部位をそなえ
たヒト型グリセンチンをコードする合成DNAの二重鎖
の生成と、プラスミドpKK233−2の制限酵素Nc
o IおよびHind IIIによる同プラスミドの切
断と、上記ヒト型グリセンチンをコードする合成DNA
の二重鎖と切断されたプラスミドpKK233−2との
ライゲーションによるプラスミドpGL3の生成は図1
に模式的に示される。
【0038】ベクターの変換 pGL3のベクターをマルチコピー型プラスミドpUC
18に変換することによりlacプロモーターとtrc
プロモーターがタンデムにつながった形でしかもコピー
数の多い新たなプラスミドを構築した。
【0039】すなわち、図2に示されるようにプラスミ
ドpGL3を制限酵素EcoR IおよびHind I
IIで消化し、1.2%アガロースゲル電気泳動により
およそ500bpに相当するグリセンチン遺伝子部分を
含む断片を分離し文献記載の方法(Perbal, B
., A Practical Guide to M
olecular Cloning, 1988, 2
nd edition, pp. 372〜373, 
JOHN WILEY & SONS)に従ってこのD
NA断片を抽出精製した。
【0040】ベクターのpUC18を制限酵素EcoR
 IおよびHind III で消化し、フェノール抽
出後イソプロピルアルコールで沈殿させた。イソプロピ
ルアルコールによる沈殿は溶液に酢酸ナトリウム(pH
4.8)を0.3Mとなるように加え、イソプロピルア
ルコールを終濃度で40%になるように加え、0℃で1
5分間放置して行なった。得られた沈殿は40%イソプ
ロピルアルコール−水で洗浄し、次に70%エタノール
−水で洗浄した。このようにして得られたベクター断片
をCIPにより脱リン酸化し、このベクター断片2に対
しさきにpGL3から得たグリセンチン遺伝子を含む断
片1の比率でT4−リガーゼによりライゲーションした
。このライゲーションで得られるDNAを用いてEsc
herichia coli JM105を形質転換し
た。得られた形質転換体をアンピシリンを50μg/m
lの濃度で含むLB培地で培養しプラスミドを抽出し、
制限酵素EcoR I、Hind III およびBa
mH Iを適当に組み合わせてこれを消化してグリセン
チン遺伝子を含む断片が正しい向きに正しい長さで挿入
されているかどうかを確認した。このようにしてグリセ
ンチン遺伝子が正しく挿入されているプラスミドが確認
され、これをpGL5と命名した。
【0041】また、このプラスミドpGL5を用いてE
scherichiacoli HB101を形質転換
した菌株(微工研菌寄第11031号)も同様に作製し
た。
【0042】この菌株によるグリセンチンの生産量は培
養液1lあたり0.08mgであった。
【0043】更にこのpGL5を用いて、プロテアーゼ
非生産株であるEscherichia coli S
G21059を形質転換した菌株(微工研菌寄第122
83号)も作製した。この菌株でのグリセンチン生産量
は1lあたり0.4mgであった。
【0044】上記したpGL3のEcoR IおよびH
ind III による消化によってtrcプロモータ
を保有するグリセンチン遺伝子断片の取り出しと、pU
C18のEcoR IおよびHind III による
消化とこのようにして切断されたプラスミドpUC18
とさきに得られたグリセンチン遺伝子断片のライゲーシ
ョンによるプラスミドpGL5の精製は図2に模式的に
示される。
【0045】抗グリセンチンウサギ抗血清の作製本発明
の形質転換大腸菌が産生するグリセンチンを検定するた
めに、抗グリセンチンウサギ抗血清を作製した。
【0046】すなわち、次のアミノ酸配列を有するグリ
センチンのアミノ酸配列のうちN末端から32番目まで
のペプチド、
【化6】 をBOC法によるペプチド合成機(アプライドバイオ社
製)により合成した。この合成は同社のマニュアルに従
った。
【0047】抗原として上記合成ポリペプチドをまた抗
原のキャリアーとしてキーホールリンペットヘモシアニ
ンを用いイエウサギに14日間隔で6回感作させて免疫
を施し、抗体を形成させた。得られた抗グリセンチンウ
サギ抗血清の抗体価は酵素抗体法により評価した。すな
わち、抗原を5〜500ngニトロセルロース膜に吸着
させ、この膜に対してエンザイムイムノアッセイキット
(BioRad社製)を用い、同社のマニュアルに従っ
てアッセイを行った。抗血清は200倍に希釈し、二次
抗体は2000倍に希釈した。
【0048】その結果5ng検体において対照に比較し
て十分な発色を示し、本抗体を用いれば5ngからの検
知が可能であることが示された。
【0049】グリセンチンの発現および精製プラスミド
pGL5を保有するEscherichia coli
 JM105株(微工研菌寄第11028号)を50μ
g/mlのアンピシリンを含むLB培地で6時間37℃
で培養した。培養液を6500回転/分で15分間遠心
分離し、菌体を分離沈殿させた。
【0050】20lの培養液に相当する菌体を300m
lの6Mグアニジン塩酸を含む20mMTris−HC
l pH7.5溶液に懸濁し、3分間ずつ5回超音波処
理した。 15,000回転/分で10分間遠心分離し上清を集め
これを0.1%トリフルオロ酢酸溶液で3lに希釈し、
次に10,000回転/分で20分間の遠心分離により
不溶物を除去した。上清は、あらかじめ0.1%トリフ
ルオロ酢酸で平衡化しておいた逆相系シリカゲルカラム
〔ウォーターズ社製、プレパラティブ C18100Å
(内径16mm×100mm)〕に吸着させ、200m
lの0.1%トリフルオロ酢酸で洗浄後、0.1%トリ
フルオロ酢酸から90%アセトニトリル、0.1%トリ
フルオロ酢酸へ30分間;1分間5mlの流速で直線グ
ラディエント溶出を行った。溶出液は10mlずつ分画
し各画分の2μlずつをニトロセルロース膜に吸着させ
、前記方法により酵素抗体法でグリセンチン含有画分を
選定した。選定画分を集めロータリーエバポレータによ
り濃縮乾固した。これを20mM酢酸ナトリウムpH5
.6 100mlで懸濁し、不溶物を15,000回転
/分、10分間の遠心分離により除去し、これを予め2
0mM酢酸ナトリウムpH5.6で平衡化しておいた陽
イオン交換クロマトグラフィーカラム(ファルマシア社
製FPLC用 MonoS 5−5)に吸着させ、20
mM 酢酸ナトリウムpH5.6で30ml洗浄後、同
液から0.5M NaClを含む20mM 酢酸ナトリ
ウムpH5.6への直線グラディエントを30分間の間
1分間に1mlの流速で行い溶出した。1mlずつ分画
した各画分1μlを用い上記酵素抗体法によりグリセン
チン含有画分を集めた。
【0051】これを高速液体クロマトグラフィー装置(
日立製655シリーズ)で逆相系カラム(ガスクロ工業
社製イナートシル  ODS 5μm)により分離した
。 分離条件は流速1分間1mlでグラディエントは20分
間で24%アセトニトリル 0.05%トリフルオロ酢
酸から40%アセトニトリル 0.05%トリフルオロ
酢酸への直線グラディエントを用いるものである。
【0052】ピークの検知は280nmの紫外吸収によ
り行なった。カラム温度は40℃とした。得られたメイ
ンピークの画分を分取し減圧乾固した。
【0053】このJM105株によるグリセンチン生産
量は培養液1lあたり0.08mgであることが分かっ
た。
【0054】グリセンチンの確認 上記のようにして得られた試料が純粋なヒト型グリセン
チンであるかどうかの確認を、ウエスタンブロッティン
グ、アミノ酸分析およびアミノ酸配列決定によって行な
った。
【0055】ウエスタンブロッティングは以下の方法で
行なった。すなわち、電気泳動は既成のゲルを用いる泳
動装置(ファルマシア社製ファーストシステム)を使用
し、同社のマニュアルに従って行なった。使用したゲル
は20%ポリアクリルアミドの均一ゲルでSDSポリア
クリルアミドゲル電気泳動法により、試料をpH6.8
の5mM Tris−HCl、2%SDS、5%2−メ
ルカプトエタノール、7.5%グリセロール、および1
0μg/mlブロムフェノールブルーを含む液に0.1
mg/mlの程度の濃度となるように溶解し、100℃
に3分間加熱し、これを泳動させた。泳動は同時に同一
試料を2レーンに泳動させ、片方をクマシブリリアント
ブルーで同社の方法に従い染色した。もう一方はプラス
チック膜からゲルを分離し、そのゲルを用いニトロセル
ロース膜にゲル中の蛋白質を転写装置(ザルトリウス社
製セミドライブロッター)で電気泳動的に転写した。そ
の方法は同社のマニュアルに従い行なった。転写後ニト
ロセルロース膜を抗グリセンチン抗血清を用い前記クロ
マトグラフィー後のグリセンチン含有画分の検定に用い
た方法と同一の方法で処理しグリセンチンを含有するバ
ンド位置を特定した。その結果、上記試料はクマシブリ
リアントブルー染色で単一のバンドを示し、抗体による
染色においても強く発色し、単一バンドであることが示
された。
【0056】アミノ酸の分析は以下の方法で行なった。 すなわち、上記高速液体クロマトグラフィーで単一にな
ったピークの試料80μg(10nmol)を加水分解
管に入れ、これに6N塩酸200μlを加え減圧封管の
のち110℃で24時間加熱した。内容物を減圧乾固し
、残留物を0.01N塩酸に溶解し、自動アミノ酸分析
装置(日立社製835型)により分析した。その結果を
表2に示す。
【0057】
【表2】
【0058】アミノ酸配列の決定 上記の高速液体クロマトグラフィーで単一ピークとなっ
た試料240μg(30nmol)をpH8.8の50
mM Tris−HCl、3μgのリシルエンドペプチ
ダーゼ(4.5AU/mg,和光純薬社製)とともに5
00μl中で37℃で4時間反応させた。反応液を高速
液体クロマトグラフィー装置(日立製655シリーズ)
で逆相系カラム(ガスクロ工業製イナートシルODS)
を用い分離した。分離条件は流速1分間1mlでグラデ
ィエントは0.1%トリフルオロ酢酸から72%アセト
ニトリル0.1%トリフルオロ酢酸へ60分間で行なっ
た。画分の検知は220nmの紫外部吸収によって行な
った。このようにして得られた5つのピークを夫々分取
し、それぞれのピークについて気相式アミノ酸配列決定
装置(島津社製PSQ−1)によりアミノ酸配列を決定
した。その操作方法は同社のマニュアルに従った。ピー
ク1〜ピーク5のペプチド断片のアミノ酸配列は次の表
3の通りであることが明らかにされ、ヒト型グリセンチ
ンの分解によって生成すると考えられるペプチド断片の
アミノ酸配列と一致した。
【0059】
【表3】
【0060】以上の結果より本発明方法により得られる
グリセンチンはヒト腸管中に存在すると考えられるヒト
型グリセンチンであることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒト型グリセンチンをコードする合成DNAの
二重鎖と、プラスミドpKK233−2をEcoR I
およびHind III で切断して得られるものとの
ライゲーションによるプラスミドpGL3の生成を模式
的に示す図である。
【図2】プラスミドpGL3のEcoR IおよびHi
nd III による消化によって得られるプロモータ
ー部位を保有するグリセンチン遺伝子断片と、プラスミ
ドpUC18をEcoR IおよびHind III 
で切断して得られるものとのライゲーションによるプラ
スミドpGL5の生成を模式的に示す図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次のアミノ酸配列 【化1】
  2. 【請求項2】  ヒト型グリセンチンをコードするDN
    A配列が、 【化2】 である請求項1記載の合成遺伝子。
JP16969291A 1990-08-15 1991-07-10 ヒト型グリセンチンの合成遺伝子 Pending JPH04364199A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16969291A JPH04364199A (ja) 1990-08-15 1991-07-10 ヒト型グリセンチンの合成遺伝子

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2-214424 1990-08-15
JP21442490 1990-08-15
JP16969291A JPH04364199A (ja) 1990-08-15 1991-07-10 ヒト型グリセンチンの合成遺伝子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04364199A true JPH04364199A (ja) 1992-12-16

Family

ID=26492945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16969291A Pending JPH04364199A (ja) 1990-08-15 1991-07-10 ヒト型グリセンチンの合成遺伝子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04364199A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0635573A3 (en) * 1993-06-30 1995-05-03 Nisshin Flour Milling Co Process for the production of native, human glicentin.
US5432156A (en) * 1993-02-24 1995-07-11 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Therapeutic agent for digestive tract diseases
EP0662482A1 (en) * 1993-12-28 1995-07-12 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Process for preparation of human glicentin
US5576295A (en) * 1993-10-18 1996-11-19 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Agent for suppressing the motor activity of gastrointestinal tracts

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5432156A (en) * 1993-02-24 1995-07-11 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Therapeutic agent for digestive tract diseases
US5547938A (en) * 1993-02-24 1996-08-20 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Therapeutic agent for digestive tract diseases using glicentin
EP0635573A3 (en) * 1993-06-30 1995-05-03 Nisshin Flour Milling Co Process for the production of native, human glicentin.
US5576295A (en) * 1993-10-18 1996-11-19 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Agent for suppressing the motor activity of gastrointestinal tracts
EP0662482A1 (en) * 1993-12-28 1995-07-12 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Process for preparation of human glicentin
US5641646A (en) * 1993-12-28 1997-06-24 Nisshin Flour Milling Co., Ltd. Process for preparation of human glicentin

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5506121A (en) Fusion peptides with binding activity for streptavidin
US6072039A (en) Hybrid polypeptide comparing a biotinylated avidin binding polypeptide fused to a polypeptide of interest
Hochuli et al. Genetic approach to facilitate purification of recombinant proteins with a novel metal chelate adsorbent
Gierl et al. TnpA product encoded by the transposable element En‐1 of Zea mays is a DNA binding protein.
JP2665359B2 (ja) 免疫親和性による精製方法
JP3370094B2 (ja) リーダー配列なしに細胞質外に輸送される融合ポリペプチドの発現
CN109321480B (zh) 用于控制重组胶原羟基化的酵母菌株和方法
EP0531404B1 (en) Ubiquitin-specific protease
JPH05507209A (ja) チオレドキシンおよびチオレドキシン様分子に対するペプチドおよび蛋白融合
EP0238101A1 (en) Microbial expression of interleukin II
US5318900A (en) Method for producing antiviral protein utilizing E. coli transformant, and gene and E. coli vector used in the method
EP0205475B2 (en) Recombinant methods for production of serine protease inhibitors and dna sequences useful for same
EP2075336B1 (en) Purification of recombinant proteins fused to multiple epitopes
JP2554459B2 (ja) β−ウロガストロン遺伝子、対応プラスミド組換体及び対応形質転換体
EP0222876A1 (en) Fused proteine for enzyme immunoassay system
EP1117693B1 (en) Intein mediated peptide ligation
US4828988A (en) Hybrid polypeptides comprising somatocrinine and alpha1 -antitrypsin, method for their production from bacterial clones and use thereof for the production of somatocrinine
US7001745B1 (en) Intein mediated peptide ligation
US5888775A (en) Peptide synthesis and purification by fusion to penI protein or precipitation effective portion thereof
PT614982E (pt) Vector recombinante e o seu uso para a preparacao exocelular de anticorpos sob a forma de molecula unica a partir de bacillus subtilis
JPH04364199A (ja) ヒト型グリセンチンの合成遺伝子
EP0230777B1 (en) Antitumor protein gene of streptococcus pyogenes su, plasmids containing the gene, transformant cells harboring the plasmids, and process for producing the antitumor protein
JPH11510683A (ja) エピトープタギングシステム
EP0300459A2 (en) Human pancreatic secretory trypsin inhibitor
CN111647049B (zh) 多肽和多肽偶联物及其制备方法和应用